JP2000282929A - 燃料噴射装置 - Google Patents

燃料噴射装置

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JP2000282929A
JP2000282929A JP11091154A JP9115499A JP2000282929A JP 2000282929 A JP2000282929 A JP 2000282929A JP 11091154 A JP11091154 A JP 11091154A JP 9115499 A JP9115499 A JP 9115499A JP 2000282929 A JP2000282929 A JP 2000282929A
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸入調量型の燃料噴射装置において、コモン
レール圧力をフィードバック制御する際の制御性を向上
させる。 【解決手段】 噴射弁2から内燃機関の気筒に噴射する
高圧燃料が蓄圧されるコモンレール1の実燃料圧力を燃
料圧力センサSによって検出し、これを基に燃料供給ポ
ンプ4の加圧室に吸入される燃料の量をECU3で制御
する。ECU3は、前回以前の吸入指令により上記加圧
室に吸入され上記蓄圧室に未圧送の状態にある燃料の量
を算出する未圧送量算出手段と、算出された未圧送量か
ら予測される燃料圧力の増分量に基づいて今回の吸入指
令による吸入量を算出する吸入量算出手段を有し、圧送
時のコモンレール1の燃料圧力を予測して、実燃料圧力
との差から吸入量を算出する。これに応じて吸入指令出
力手段が燃料供給ポンプ4の吸入調量弁に吸入指令信号
を出力することで、目標圧力に対する追従性を向上可能
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のコモン
レール式燃料噴射装置に関し、詳しくは、吸入調量型の
燃料供給ポンプを用いた燃料噴射装置におけるコモンレ
ール圧力の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジン用の燃料噴射システ
ムとして知られるコモンレール式燃料噴射装置では、各
気筒に共通の蓄圧室(コモンレール)に高圧燃料を蓄圧
し、コモンレールに連通する噴射弁から所定のタイミン
グで各気筒に燃料を噴射するようになしてある。コモン
レールには、吐出量可変の燃料供給ポンプから高圧燃料
が圧送され、この圧送量を制御することにより、コモン
レール内の燃料圧力をフィードバック制御している。か
かる燃料供給ポンプとしては、従来より、プランジャの
往復動により燃料を加圧する加圧室と、加圧室への流路
を開閉する電磁弁を備えるものが用いられ、吐出時に圧
送量の調量を行う、いわゆるプレストローク制御を行っ
ている。これは、加圧室に燃料を吸入した後、プランジ
ャが圧送行程に移っても直ちに電磁弁を閉弁せず、加圧
室内の燃料が所定量となるまで開弁を保持して余剰の燃
料を排出する方法で、電磁弁の閉弁時期を制御すること
によって圧送量を制御している。
【0003】しかしながら、吐出時調量を行う上記構成
の燃料供給ポンプでは、電磁弁が圧力室内の燃料圧力を
直接受ける構成であるために、高圧耐性が要求され、電
磁弁が大型化してコスト高となりやすい。そこで、近
年、吸入時に圧送量を決定する吸入調量型の燃料供給ポ
ンプが着目されている。このポンプは、加圧室内に吸入
される燃料の量を制御する吸入調量弁を設けるととも
に、吸入調量弁から加圧室へ至る流路に逆止弁を配置し
てなり、吸入調量弁となる電磁弁で予め必要な量の燃料
を加圧室内に供給すると、逆止弁により燃料の加圧開始
時より圧送終了時まで圧力室への流路が閉鎖される。こ
の方式では、吸入調量弁を通過する際の燃料圧力がせい
ぜい数百Paであるので、小型化・低コスト化が可能で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、吸入調量型
の燃料供給ポンプは、吸入された燃料が圧送されるまで
に時間がかかるために、これが遅れ量となって制御性が
低下する問題がある。例えば、従来の制御法では、コモ
ンレールの実燃料圧力と目標圧力の差圧からフィードバ
ック量を算出しているが、吸入量の算出時に加圧室内に
未圧送の燃料が存在すると、この未圧送の燃料が圧送さ
れることによって過剰圧送となり、コモンレール圧力が
目標より上昇し、目標圧力に対して必要となるフィード
バック量が変化してしまう。燃料圧力の制御性の低下
は、燃焼に影響を与え、エミッションが悪化することか
ら、制御性の向上が大きな課題となっている。
【0005】一方、同一の燃料供給ポンプを、噴射回数
と圧送回数の異なる各種エンジンに適用可能とし、部品
の共通化によってコスト低減を図りたいという要求があ
る。特にポンプ耐久回転数の観点から、噴射回数>圧送
回数となる組み合わせにおいての要望が大きいが、上記
吸入調量型の燃料供給ポンプでは、吸入された燃料が圧
送されるまでの間に燃料が噴射されてしまい、圧送遅れ
によって制御性が悪化する不具合がある。特に、急加速
時など、目標圧力が急激に変化する場合には、圧送遅れ
が大きくなり、目標圧力に対する追従性が低下したり、
オーバーシュート量が大きくなる問題があった。
【0006】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、吸入調量型の燃料噴射装置において、
コモンレール圧力をフィードバック制御する際の制御性
を向上させることにあり、特に、噴射回数と圧送回数の
異なる場合あるいは目標圧力が急激に変化した場合で
も、目標圧力に対する追従性の向上とオーバーシュート
量の低減が可能な燃料噴射装置を実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の燃料噴射装置
は、高圧燃料が蓄圧される蓄圧室と、該蓄圧室内の高圧
燃料を内燃機関の気筒に噴射する噴射弁と、吸入調量弁
を経て加圧室に吸入される燃料を加圧して上記蓄圧室に
圧送する燃料供給ポンプと、上記蓄圧室内の燃料圧力を
検出する圧力検出部と、該圧力検出部によって検出され
る実燃料圧力を基に上記加圧室に吸入される燃料の量を
制御することにより上記蓄圧室内の燃料圧力を制御する
制御部を備えている。さらに、上記制御部は、前回以前
の吸入指令により上記加圧室に吸入され上記蓄圧室に未
圧送の状態にある燃料の量を算出する未圧送量算出手段
と、算出された未圧送量から予測される燃料圧力の増分
量に基づいて今回の吸入指令による吸入量を算出する吸
入量算出手段と、算出された吸入量に応じて上記吸入調
量弁に吸入指令信号を出力する吸入指令出力手段を有し
ている。
【0008】上記制御部は、吸入量の算出時点におい
て、既に上記加圧室に吸入されておりかつ未圧送の状態
にある燃料の量を算出し、該未圧送量に基づく燃料圧力
の増分量を実燃料圧力に加算して、圧送時点における上
記蓄圧室内の燃料圧力を予測する。この予測圧力は、吸
入から圧送までの遅れ時間に圧送される上記未圧送量分
を見込んだ値であるので、これと目標とする燃料圧力と
の差から圧送量、すなわち吸入量を算出すれば、圧送遅
れの影響を小さくすることができる。よって、目標圧力
に対する追従性を向上させ、燃料圧力の制御性を向上さ
せることができる。
【0009】請求項2において、上記制御部は、上記未
圧送の状態にある燃料の圧送が終了するまでの間に上記
内燃機関の気筒に噴射される燃料噴射量を算出する噴射
量算出手段を有し、上記吸入量算出手段は、算出された
噴射量と上記未圧送量から予測される燃料圧力の増分量
に基づいて上記吸入量を算出する。
【0010】吸入から圧送までの遅れ時間に上記内燃機
関の気筒に燃料が噴射される場合には、この噴射量によ
っても上記蓄圧室内の燃料圧力が変動する。そこで、上
記制御部は、上記未圧送量の圧送終了時点までに内燃機
関に噴射される噴射量を、上記未圧送量から減じた量を
燃料圧力の増分量とする。これにより、燃料圧力の制御
性をさらに向上させることができる。
【0011】請求項3において、上記制御部は、上記未
圧送の状態にある燃料の圧送が終了するまでの間にリー
クする燃料の量を算出するリーク量算出手段を有し、上
記吸入量算出手段は、算出されたリーク量と上記噴射量
および上記未圧送量から予測される燃料圧力の増分量に
基づいて上記吸入量を算出する。
【0012】上記蓄圧室内の燃料圧力は、燃料噴射装置
の各部位からの燃料リークによっても変動する。そこ
で、上記制御部は、上記未圧送量の圧送終了時点までに
各部位からリークする燃料の量を算出し、該リーク量と
上記噴射量を上記未圧送量から減じた量を燃料圧力の増
分量とする。これにより、燃料圧力の制御性をさらに向
上させることができる。
【0013】請求項4において、上記吸入量算出手段
は、上記請求項1ないし3における上記燃料圧力の増分
量を上記実燃料圧力に加算して、上記未圧送の状態にあ
る燃料の圧送終了時点における燃料圧力の予測値とし、
該予測値と燃料圧力の目標値との差圧から上記吸入量を
算出する。
【0014】具体的には、各請求項で算出した上記燃料
圧力の増分量を上記実燃料圧力に加算した値を、圧送遅
れ時間後の燃料圧力の予測値とする。そして、これを運
転状態に応じて設定される燃料圧力の目標値と比較する
ことで、目標圧力に対する差圧分を知り、これを基に上
記吸入量を算出することができる。
【0015】請求項5において、上記制御部は、上記内
燃機関の気筒へ所定の噴射量指令値で燃料を噴射すべく
上記燃料噴射弁を駆動する噴射弁駆動手段と、上記噴射
弁駆動手段に対して、上記未圧送の状態にある燃料が圧
送されるまでの遅れ時間に相当する時間、上記噴射量指
令値による噴射指令を遅らせる噴射指令時期遅延手段を
有する。
【0016】上記制御部から上記噴射弁駆動手段に駆動
信号を出力すると、上記噴射弁は所定の噴射量指令値で
各気筒に燃料を噴射する。ここで、噴射量指令値を算出
した後、上記所定の遅延時間だけ噴射指令時期を遅らせ
るようにすると、上記請求項2の噴射量算出手段によっ
て算出される噴射量を、予測値でなく、実噴射量で計算
することができるので、遅れ時間後の燃料圧力を精度よ
く検出することができる。
【0017】請求項6において、上記未圧送量算出手段
は、上記吸入指令出力手段による吸入指令から上記吸入
調量弁が動作するまでの応答遅れ時間においては、前々
回の吸入指令における吸入量に基づいて、上記応答遅れ
時間以降の時間においては前回の吸入指令における吸入
量に基づいて上記未圧送の状態にある燃料の量を算出す
る。
【0018】上記吸入指令出力手段により吸入指令信号
を出力した後、上記吸入調量弁が作動するまでに応答遅
れがある場合には、応答遅れ時間内の吸入量は前々回の
吸入指令における吸入量に基くものとなる。従って、上
記未圧送量の算出においては、応答遅れ時間内とそれ以
降を分けてそれぞれの吸入量を計算することで、上記未
圧送量を精度よく検出することができる。
【0019】請求項7では、上記燃料供給ポンプの一回
転あたりの圧送回数と上記内燃機関の気筒への噴射回数
が異なっているものとする。本発明は、圧送遅れの影響
が顕著となる圧送回数と噴射回数が異なるシステムに適
用された場合に、効果が大きい。
【0020】請求項8では、上記内燃機関をディーゼル
エンジンとする。本発明は、燃料圧力の高い制御性が要
求されるディーゼルエンジンに適用すると効果が大き
い。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて説明する。図1はディーゼルエンジンのコモンレー
ル式燃料噴射装置の全体構成図で、燃料噴射圧に相当す
る高圧燃料が蓄圧される蓄圧室としてのコモンレール1
と、該コモンレール1にそれぞれ接続され、ディーゼル
エンジン(図略)の各気筒に燃料を噴射するための複数
の燃料噴射弁2を有している。ここでは、4気筒エンジ
ンの1つに対応する燃料噴射弁2のみを示し、他の気筒
については図示を省略している。制御部であるECU3
は、エンジン状態に応じた最適の噴射時期、噴射量(噴
射期間)を決定し、噴射弁駆動手段となるEDU31を
介して各燃料噴射弁2を駆動する。
【0022】コモンレール1に蓄圧される高圧燃料は、
高圧流路11を介して燃料供給ポンプ4から供給され
る。燃料供給ポンプ4は、燃料タンクTからフィルタF
を介して吸入される低圧燃料を高圧に加圧して高圧流路
11に圧送する。ECU3は、コモンレール1に設けた
燃料圧センサSからの信号を基に、コモンレール1への
吐出量を決定して燃料供給ポンプ4に制御信号を出力
し、コモンレール圧力を制御する。この燃料供給ポンプ
4の圧送量の制御方法については後述する。
【0023】コモンレール1は燃料タンクTに連通する
低圧流路12への流路13を開閉する減圧弁14を有し
ており、例えば、減速時等に速やかにコモンレール圧力
を減圧可能としてある。また、高圧流路11の途中に
は、プレッシャリミッタ17が配設されてコモンレール
圧力が異常に高くなることを防止する安全弁として機能
する。また、燃料噴射弁2からのリーク燃料および燃料
供給ポンプ4からのリーク燃料も、それぞれ流路15、
16から低圧流路12を経て燃料タンクTにリターンさ
れる。
【0024】次に、図2、3により燃料供給ポンプ4の
詳細について説明する。図中、ポンプハウジング41の
上下面にはシリンダヘッド5、6がそれぞれ固定され、
各シリンダヘッド5、6内にプランジャ51、61を往
復摺動自在に支持している。プランジャ51の上方およ
びプランジャ61の下方には、プランジャ51、61の
端面とシリンダヘッド5、6の内壁面とで形成される燃
料の加圧室52、62が設けられ、逆止弁53、63を
経て低圧燃料が流入するようになしてある。
【0025】図2のように、ポンプハウジング41内に
はエンジンの1/2の回転と同期して回転駆動されるド
ライブシャフト42が挿通配置され、ジャーナル43を
介して回転自在に支持されている。ドライブシャフト4
2の中間部外周にはカム44が一体に形成されており、
該カム44を挟んで上下の対称位置に、上記プランジャ
51、61が配置されている。
【0026】図3のように、断面円形のカム44はドラ
イブシャフト42に対し偏心して設けられ、その外周
に、外形が四角形状のシュー45がブッシュ46を介し
て摺動自在に保持されている。シュー45の上下端面に
は、プランジャ51、61と一体のプレート部材55、
65が、スプリング56、66の付勢力によって押し付
けられている。しかして、ドライブシャフト42と一体
のカム44が回転すると、シュー46が所定の円形経路
に沿って公転し、プレート部材55、65がシュー45
の上下端面上を往復摺動する。これに伴い、プランジャ
51、61が上下動して加圧室52、62内の燃料を加
圧する。
【0027】図4は燃料の吸入、圧送経路を示す模式的
な図であり、ここでは便宜上、加圧室52への経路のみ
を示すが、加圧室62についても同様である。燃料供給
ポンプ4は、インナギア式フィードポンプ71を内蔵し
ており、フィードポンプ71は燃料タンクT(図1参
照)に連通する燃料導入路72から吸入される燃料を所
定の低圧に加圧して燃料流路73より燃料溜まり74に
送出する。フィードポンプ71には圧力調整弁75が設
けられて、吐出圧力が所定圧を越えないようにしてあ
る。
【0028】燃料溜まり74内の燃料は、吸入調量弁8
および逆止弁53を経て加圧室内に吸入される。燃料溜
まり74と逆止弁53へ至る燃料流路76との間に設け
られる吸入調量弁8は、ハウジング81内に摺動可能に
保持される弁体82と、該弁体82を駆動するコイル8
3を有し、ECU3によってコイル83への通電量を制
御することにより弁体82のリフト量、すなわち、燃料
流路76に連通する流路の開口面積を調整して加圧室5
2内への燃料の吸入量を制御可能である。弁体82はコ
イル83へ通電しない状態ではスプリング84のばね力
で閉弁し、コイル83に通電するとばね力に抗して開弁
する。
【0029】逆止弁53は、燃料流路76と加圧室52
の間に配設される。逆止弁53のテーパ状の弁体53a
は、通常状態では、スプリング53bによって上方へ付
勢され、シート面53cに着座して閉弁している。吸入
調量弁8から燃料流路76、流路53dを経て低圧燃料
が流入すると、燃料の圧力で弁体53aが開弁し、加圧
室52に燃料が吸入される。加圧が開始されると、弁体
53aは燃料の圧力で閉弁し、燃料の圧送までこれを保
持する。
【0030】加圧された燃料は、圧送通路57を経て吐
出弁77より吐出される。吸入調量弁8は、図2におけ
る加圧室62側へも図示しない燃料流路によって連通し
ており、逆止弁63を経て加圧室62に燃料を供給して
いる。加圧室62にて加圧された燃料は、同様に、圧送
通路67を経て吐出弁78より吐出される。吐出弁7
7、78は、逆止弁としての機能するものでボール弁7
7a、78aを有し、吐出孔77b、78bから圧送通
路57、67方向への燃料の逆流を防止している。吐出
孔77b、78bから吐出される高圧燃料は途中で合流
し、高圧流路11からコモンレール1に供給される(図
1参照)。
【0031】次に、上記構成の燃料供給ポンプ4の作動
について説明する。図3において、ドライブシャフト4
2の回転に伴いカム44が回転すると、これに伴ってシ
ュー45が公転する。この時、シュー45の上下端面に
対してプランジャ51、61のプレート部材55、65
が往復摺動することにより、プランジャ51、61がシ
リンダヘッド5、6内を上下動する。シュー45の公転
に伴いプランジャ51、61は交互にリフトし、図示の
状態でプランジャ51は上死点に、プランジャ61は下
死点にある。上死点にあるプランジャ51が下降する
と、加圧室52内の圧力が低下し、燃料の圧力で逆止弁
53が開弁して流路53dから加圧室52に燃料が吸入
される。プランジャ51が下死点に達した後(図のプラ
ンジャ61の状態)、再び上昇を開始すると、逆止弁5
3が閉弁して燃料圧力が上昇し、吐出弁77を開弁し
て、コモンレール1に高圧燃料が圧送される。
【0032】このように、上記燃料供給ポンプ4は、ド
ライブシャフト42の1回転につき吸入、圧送行程が2
サイクル行われるように構成されている。圧送量は、加
圧室52、62への燃料の吸入量によって制御され、吸
入量の制御は、上記吸入調量弁8の弁開度を制御するこ
とによって行うことができる。この方式では吸入調量弁
8を小型軽量化できる利点があるが、圧送遅れが生じる
ため、従来のPID(比例積分微分)制御では、制御性
が低下する問題がある。これを図5に示すタイムチャー
トを用いて説明する。ここでは、ポンプ一回転あたり4
回の噴射が行われる場合(4噴射2圧送)を例として取
り上げている。図には、エンジンクランク角信号、噴射
量計算時期、#1〜#4の各気筒の噴射期間、吸入量計
算時期、吸入調量弁8の開度、燃料供給ポンプ4のプラ
ンジャ51、61(図には#1、#2として示す)のリ
フト量、コモンレール1の実燃料圧力を対比して示し
た。
【0033】まず、吸入調量方式における圧送遅れにつ
いて説明する。図5において、吸入量の算出は、プラン
ジャ#1、#2の圧送が終了したタイミングで行われ
る。例えば、図中、プランジャ#1が上死点にある
(a)時点で燃料圧力センサSにより実燃料圧力を検出
すると、目標燃料圧力との差圧からフィードバック量を
算出して(b)時点で吸入量Qin(I) を指令する。これ
によりプランジャ#1の吸入期間中に吸入調量弁8の開
度に応じて吸入された燃料が、次の圧送期間中に加圧、
圧送される。つまり、(b)時点の吸入指令から圧送が
終了する(c)時点までに圧送遅れ時間Tdelay2で表さ
れる圧送遅れが生じ、この間に4回の燃料噴射回数がな
される。一方、(a)時点で他方のプランジャ#2内に
は、前回の吸入指令によって既に吸入されておりかつ圧
送されていない燃料が存在し、圧送遅れ時間Tdelay2内
に圧送されることになる。従来のPID(比例積分微
分)制御では、この圧送遅れ時間中の燃料の圧送や噴射
を見込んでいないために制御性が悪化し、急加速時等に
おいて、比例ゲインを小さくとると追従性が悪化し、比
例ゲインを大きくとるとオーバーシュート量が大きくな
ってしまう問題がある。
【0034】そこで、本発明では、圧送遅れ時間内の燃
料の圧送量、さらに噴射量、リーク量を用いて、圧送時
における実燃料圧力を予測し、これを基に吸入指令量を
算出する。図6は、本実施の形態におけるECU3の制
御ロジックを示すもので、ECU3は、吸入調量弁8よ
り燃料供給ポンプ4内に吸入されておりかつコモンレー
ル1に圧送されていない燃料の量(未圧送量)を算出す
る未圧送量算出手段を有し、圧送量/燃料圧変換手段
は、算出された未圧送量に体積弾性係数を乗じてコモン
レール1の体積で除することで、圧力増分を算出する。
この圧力増分と現在のコモンレール1の燃料圧力の和を
とって、圧送遅れ時間後の燃料圧力が導かれ、吸入量算
出手段にて、圧送遅れ時間後の燃料圧力と目標燃料圧力
との差から吸入量を算出する。これを基に図示しない吸
入指令出力手段により吸入調量弁8に吸入指令信号を出
力する。これにより、圧送遅れによるオーバーシュート
量を低減することができ、比例ゲインを1に近くとるこ
とができるので、追従性も向上する。
【0035】ECU3に、さらに、未圧送量がコモンレ
ール1に圧送されるまでの時間(圧送遅れ時間)内に噴
射される噴射量を算出する噴射量算出手段と、燃料供給
ポンプ4や燃料噴射弁2からのリーク量を算出するリー
ク量算出手段を設けると、圧送遅れ時間後のコモンレー
ル1の燃料圧力をより精度よく検出できる。この場合に
は、噴射量とリーク量を加算した量を未圧送量から減じ
て、圧送量/燃料圧変換手段にて圧力増分を算出し、こ
の圧力増分と実燃料圧力の和をとって、圧送遅れ時間後
の燃料圧力とする。これにより、制御性がより向上す
る。
【0036】図7は、図6に基づく吸入量制御の一例を
示すフローチャートである。ECU3には、燃料圧力セ
ンサSで検出されるコモンレール1の実燃料圧力の他、
図示しない各種センサからエンジン回転数、アクセル開
度等の種々の情報が随時入力されるようになしてある。
ステップ101では、まず、燃料圧力センサSによって
検出されるコモンレール1の実燃料圧力Pcrを検出し、
ステップ102で未圧送量Q1を算出する。未圧送量Q
1は、図8に示すように、吸入されたが未圧送の燃料量
であり、下記式で表される。 Q1=吸入されたが未圧送の燃料量 ≒前回の吸入指令量Qin(I-2) による圧送量Qout(I-2) ≒Qin(I-2) 図8において、未圧送量Q1は、前回の吸入指令量Q
in(I-2) により定められた吸入弁開度Qopen(I-2) によ
る吸入期間と、今回の吸入指令量Qin(I) により定め
られた吸入弁開度Qopen(I) による吸入期間に吸入され
た燃料量を指す。ただし、は微量であり、簡単のため
のみを考慮して計算を行う。また、圧送量Qout(I-
2)は実際に測定するのは困難であり、吸入指令量Qin(I
-2) とほぼ等しいため、これを代用して用いることがで
きる。
【0037】ステップ103では、現在からTdelay1時
間後までの燃料噴射量Qinj1を算出する。Qinj1は、図
5から、噴射量指令値Q(I) と噴射量指令値Q(I+1) の
和で表され、噴射量指令値Q(I+1) は(b)時点では算
出されていないため、現在の噴射量指令値Q(I) で代用
してもよい。ステップ104では、現在からTdelay1時
間後までの燃料リーク量Qleak1 を算出する。Tdelay1
は、未圧送量Q1の圧送終了までの圧送遅れ時間で、Q
leak1 は現在のリーク量で代用してもよい。現在のリー
ク量は、噴射量指令値Q、噴射期間、実燃料圧力Pcr、
エンジン回転数をパラメータとする制御マップあるいは
関数を用いて、精度よく算出することが可能である。
【0038】ステップ105では、未圧送量Q1が圧送
された後のコモンレール1の燃料圧力Ppre を算出す
る。Ppre はステップ101〜104で測定または算出
した値を用い下記式(1)に基づいて算出される。 Ppre =Pcr+(Q1−Qinj1−Qleak1 )*(Kα/V)・・・(1) ここでKαはコモンレール1内の燃料の体積弾性係数、
Vはコモンレール内体積で、燃料量を圧力に変換するた
めに用いられる。これにより、Tdelay1時間後の圧力増
分を加えた燃料圧力Ppre が知られる。ステップ106
では、未圧送量Q1が圧送された後の燃料圧力Ppre と
現在の目標燃料圧力Ptargetとの差圧ΔPを算出する。
目標燃料圧力Ptargetは、エンジン回転数とアクセル開
度、噴射量等から図示しない制御マップを基に算出され
る。ステップ107では、ステップ106で算出したΔ
Pを用い、公知のPID制御にて、フィードバック圧力
量PFBを算出する。この算出式を下記式(2)に示
す。 PFB=Kp ΔP+Ki ∫ΔP+Kd d/dtΔP・・・(2)
【0039】ステップ108では、ステップ107で算
出したPFBに、体積弾性係数Kαをコモンレール内体
積Vで除したものを乗じてフィードバック燃料量QFB
を算出する。ステップ109では、Tdelay1時間後から
Tdelay2時間後までの燃料噴射量Qinj2を算出する。Q
inj2は、図5の噴射量指令値Q(I+2) と噴射量指令値Q
(I+3) の和で表されるが、予想が困難なので、現在の噴
射量指令値Q(I) で代用してもよい。ステップ110で
は、Tdelay1時間後からTdelay2時間後までの燃料リー
ク量Qleak2 を算出する。Tdelay2は、これから吸入す
る燃料の圧送終了までの圧送遅れ時間で、Qleak2 は現
在のリーク量で代用してもよい。ステップ111では、
これらステップ108〜110で算出したQFB、Qin
j2、Qleak2 の和から圧送指令量Qout (I) を算出し、
さらに、ステップ112でQoutに所定の変換係数Kx
を乗じて吸入指令量Qin(I) を算出する。
【0040】図6の(b)時点において、このようにし
て算出された吸入指令量Qin(I) に基づく吸入指令がな
され、吸入弁開度が設定されると、これに応じた量の燃
料がプランジャ#1に吸入され、Tdelay2時間後に圧送
される。この際の圧送量Qout (I) は、前回の吸入指令
量Qin(I-2) に基づいてプランジャ#2に吸入された未
圧送量Q1と、Tdelay2時間後までの燃料噴射量Qinj
、燃料リーク量Qleakによる燃料圧力の増減分を考慮
したものであるので、圧送遅れによる制御性の低下を防
止し、目標圧力に対する追従性を向上させることができ
る。
【0041】図9は、本実施の形態に基づく制御のシミ
ュレーション結果を示すものである。ポンプ回転数に対
するコモンレール1の目標圧力および燃料噴射量を図9
(a)のように設定して、上記図7のフローチャートに
基づく吸入量制御を行った場合を図9(b)に、従来の
PI(比例積分)制御を行った場合を図9(c)に比較
して示した。図に明らかなように、従来のPI制御で
は、目標燃料圧力に対する追従性が悪く、実燃料圧力と
の差圧のばらつきが大きいが、本実施の形態の制御で
は、追従性が良好で、過渡期の特性もすぐれている。
【0042】図10は、本発明の第2の実施の形態にお
ける制御ロジックを示すもので、図6の制御ロジックに
加えて、噴射指令時期遅延手段と目標燃料圧力遅延手段
を設けてある。上記第1の実施の形態では、圧送遅れ時
間Tdelay2内の噴射量を算出するために、圧送遅れ時間
Tdelay2後までの噴射量指令値を予測するかあるいは現
在の噴射量指令値で代用する必要があったが、図11の
ように、(a)時点で算出された噴射量指令値Q(I) が
圧送遅れ時間Tdelay2に相当する時間分だけ遅れた
(d)時点で噴射されるように、各噴射量指令値による
噴射指令を遅延させることで、圧送遅れ時間Tdelay2内
の噴射量指令値が既知となる。従って、吸入時の噴射量
指令値と実際の噴射量の違いによる誤差を低減すること
ができる。
【0043】また、上記第1の実施の形態では、圧送遅
れ時間Tdelay2後の燃料圧力Ppreと現在の目標燃料圧
力Ptargetとの差圧ΔPを基に吸入指令量Qin(I) を算
出したが、圧送遅れ時間Tdelay2内の噴射量指令値が既
知となるために、圧送遅れ時間Tdelay2内の噴射量指令
値を考慮した目標燃料圧力Ptargetの予測が比較的容易
になる。そこで、このようにして算出した目標燃料圧力
Ptargetを、目標燃料圧力遅延手段により圧送遅れ時間
Tdelay2分だけ遅延させて、圧送遅れ時間Tdelay2後の
目標燃料圧力Ptargetとする。吸入量算出手段は、この
圧送遅れ時間後の目標燃料圧力Ptargetと圧送遅れ時間
後の燃料圧力Ppre とから吸入指令量Qin(I) を算出す
る。よって、圧送遅れ時間後の目標燃料圧力が既知とな
るので、圧送遅れ時間Tdelay2内に起こり得る目標燃料
圧力値の変動による誤差を小さくすることができ、目標
燃料圧力に対する追従性を向上させることができる。
【0044】図12は本実施の形態におけるECU3の
制御のフローチャートである。第1の実施の形態のフロ
ーチャートとの違いは、ステップ203とステップ20
9で、図7のステップ103では、現在からTdelay1時
間後までの燃料噴射量Qinj1=噴射量指令値Q(I) +噴
射量指令値Q(I+1) としたが、ステップ203では、燃
料噴射量Qinj1=噴射量指令値Q(I-3) +噴射量指令値
Q(I-2) となる。また、図7のステップ109では、T
delay 1時間後からTdelay2時間後までの燃料噴射量Q
inj2=噴射量指令値Q(I+2) +噴射量指令値Q(I+3) と
したが、ステップ209では、燃料噴射量Qinj2=噴射
量指令値Q(I-1) +噴射量指令値Q(I)とすればよい。
また、ステップ206における目標燃料圧力Ptarget
は、目標燃料圧力遅延手段で遅延されたTdelay2時間後
の目標燃料圧力Ptargetを用いる。
【0045】図13〜15に本発明の第3の実施の形態
を示す。本実施の形態では、図13のように、ECU3
が吸入調量弁8に吸入指令信号を出力してから、吸入弁
駆動ドライバが作動し、吸入弁開度が設定値となるまで
の応答遅れT2がある場合の制御を示し、例えば高回転
時など、吸入調量弁8の応答遅れT2が吸入弁指令周期
T1に対して無視できない場合に有効である。このよう
に、吸入調量弁8の応答遅れT2がある場合、Qin(I)
に相当する吸入弁開度Qopen(I) は吸入指令からT2時
間遅れて達成されるため、未圧送量Q1を単純に前回の
吸入指令量Qin(I-2) とすると、誤差が生じて安定性が
悪くなる。
【0046】本実施の形態では、この吸入弁の応答遅れ
T2を考慮して未圧送量Q1を算出する。図14で示す
ように、吸入弁の応答遅れT2を考慮すると、本実施の
形態における未圧送量Q1は、前回の吸入指令量Qin
(I-2) により定められた吸入弁開度Qopen(I-2) による
吸入期間ΔT1に吸入された燃料量と、前々回の吸入
指令量Qin(I-4) により定められた吸入弁開度Qopen(I
-4) による吸入期間ΔT2に吸入された燃料量の和とな
る。そこで、これら吸入期間ΔT1、ΔT2の割合に着
目し、T1とT2を用いて下記式から算出する。 Q1=吸入されたが未圧送の燃料量 =ΔT2期間内に吸入した量+ΔT1期間内に吸入した量 ≒Qin(I-4) ΔT2/(ΔT1+ΔT2)+Qin(I-2) ΔT1/(ΔT1+ΔT2) ここで、ΔT1:ΔT2≒T2:(T1−T2)である
から、 Q1≒Qin(I-4) T2/T1+Qin(I-2) (T1−T
2)/T1
【0047】図15は、この未圧送量Q1の算出方法を
示すフローチャートで、ステップ301で吸入弁の応答
遅れ時間T2を算出し、次いで、ステップ302で吸入
弁の指令周期T1を算出し、ステップ303で、上記し
たQ1の算出式に基づいて未圧送量を算出する。このよ
うにすることで、未圧送量Q1を正確に算出することが
でき、誤差が小さくなるので、制御の安定性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すコモンレール
式燃料噴射装置の全体構成図である。
【図2】燃料供給ポンプの全体断面図である。
【図3】図2のIII −III 線断面図である。
【図4】燃料供給ポンプの燃料流路を示す断面図であ
る。
【図5】第1の実施の形態における吸入量制御のタイム
チャートを示す図である。
【図6】第1の実施の形態における制御ロジックを示す
図である。
【図7】第1の実施の形態における未圧送量の算出方法
を説明するためのタイムチャートを示す図である。
【図8】第1の実施の形態における制御のフローチャー
トを示す図である。
【図9】(a)は第1の実施の形態に基づく制御をシミ
ュレーションするための計算条件、(b)は本発明の制
御によるシミュレーション結果、(c)は従来の制御に
よるシミュレーション結果をそれぞれ示す図である。
【図10】第2の実施の形態における制御ロジックを示
す図である。
【図11】第2の実施の形態における吸入量制御のタイ
ムチャートを示す図である。
【図12】第2の実施の形態における制御のフローチャ
ートを示す図である。
【図13】第3の実施の形態における吸入量制御のタイ
ムチャートを示す図である。
【図14】第3の実施の形態における未圧送量の算出方
法を説明するためのタイムチャートを示す図である。
【図15】第3の実施の形態における制御のフローチャ
ートを示す図である。
【符号の説明】
1 コモンレール(蓄圧室) 2 燃料噴射弁(噴射弁) 3 ECU(制御部) 31 EDU(噴射弁駆動手段) 4 燃料供給ポンプ 52、62 加圧室 8 吸入調量弁 S 燃料圧力センサ(圧力検出部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 59/20 F02M 59/20 D Fターム(参考) 3G066 AA07 AB02 AC09 AD02 BA19 BA51 CA01S CA04U CA08 CA09 CA34 CA35 CC01 CD02 CE02 CE22 DA01 DB15 DC18 3G084 AA01 BA13 BA14 DA08 DA25 EA04 EA08 EA11 EB08 EB11 EC03 FA00 FA10 FA13 FA33 3G301 HA02 JA07 JA12 LB13 MA11 NA08 NC02 ND01 NE22 PB03Z PB08A PB08Z PE01Z PF03Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧燃料が蓄圧される蓄圧室と、該蓄圧
    室内の高圧燃料を内燃機関の気筒に噴射する噴射弁と、
    吸入調量弁を経て加圧室に吸入される燃料を加圧して上
    記蓄圧室に圧送する燃料供給ポンプと、上記蓄圧室内の
    燃料圧力を検出する圧力検出部と、該圧力検出部によっ
    て検出される実燃料圧力を基に上記加圧室に吸入される
    燃料の量を制御することにより上記蓄圧室内の燃料圧力
    を制御する制御部を備える燃料噴射装置において、上記
    制御部が、前回以前の吸入指令により上記加圧室に吸入
    され上記蓄圧室に未圧送の状態にある燃料の量を算出す
    る未圧送量算出手段と、算出された未圧送量から予測さ
    れる燃料圧力の増分量に基づいて今回の吸入指令による
    吸入量を算出する吸入量算出手段と、算出された吸入量
    に応じて上記吸入調量弁に吸入指令信号を出力する吸入
    指令出力手段を有していることを特徴とする燃料噴射装
    置。
  2. 【請求項2】 上記制御部が、上記未圧送の状態にある
    燃料の圧送が終了するまでの間に上記内燃機関の気筒に
    噴射される燃料噴射量を算出する噴射量算出手段を有
    し、上記吸入量算出手段が、算出された噴射量と上記未
    圧送量から予測される燃料圧力の増分量に基づいて上記
    吸入量を算出する請求項1記載の燃料噴射装置。
  3. 【請求項3】 上記制御部が、上記未圧送の状態にある
    燃料の圧送が終了するまでの間にリークする燃料の量を
    算出するリーク量算出手段を有し、上記吸入量算出手段
    が、算出されたリーク量と上記噴射量および上記未圧送
    量から予測される燃料圧力の増分量に基づいて上記吸入
    量を算出する請求項2記載の燃料噴射装置。
  4. 【請求項4】 上記吸入量算出手段が、上記燃料圧力の
    増分量を上記実燃料圧力に加算して、上記未圧送の状態
    にある燃料の圧送終了時点における燃料圧力の予測値と
    し、該予測値と燃料圧力の目標値との差圧から上記吸入
    量を算出する請求項1ないし3のいずれか記載の燃料噴
    射装置。
  5. 【請求項5】 上記制御部が、上記内燃機関の気筒へ所
    定の噴射量指令値で燃料を噴射すべく上記燃料噴射弁を
    駆動する噴射弁駆動手段と、上記噴射弁駆動手段に対し
    て、上記未圧送の状態にある燃料が圧送されるまでの遅
    れ時間に相当する時間、上記噴射量指令値による噴射指
    令を遅らせる噴射指令時期遅延手段を有している請求項
    1ないし4のいずれか記載の燃料噴射装置。
  6. 【請求項6】 上記未圧送量算出手段が、上記吸入指令
    出力手段による吸入指令から上記吸入調量弁が動作する
    までの応答遅れ時間においては、前々回の吸入指令にお
    ける吸入量に基づいて、上記応答遅れ時間以降の時間に
    おいては前回の吸入指令における吸入量に基づいて上記
    未圧送の状態にある燃料の量を算出する請求項1ないし
    5のいずれか記載の燃料噴射装置。
  7. 【請求項7】 上記燃料供給ポンプの一回転あたりの圧
    送回数と上記内燃機関の気筒への噴射回数が異なってい
    る請求項1ないし6のいずれか記載の燃料噴射装置。
  8. 【請求項8】 上記内燃機関がディーゼルエンジンであ
    る請求項1ないし7のいずれか記載の燃料噴射装置。
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