JP2010247205A - 連続鋳造鋳型の水シール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】既存の水シール機構より少ないスペースでバックプレートに対する銅板の熱伸び量の確保を可能にする連続鋳造鋳型の水シール構造を提供する。
【解決手段】銅板12と、銅板12の裏面に当接し、ボルト貫通孔14に装着されたボルト13を銅板12に螺合させて固着されるバックプレート15とを有し、ボルト頭部19とボルト貫通孔14の間に、ボルト13が挿通するバックプレート15の大径凹部20の環状底部に形成された小径凹部21に押圧される水シール機構10が設けられた連続鋳造鋳型の水シール構造において、水シール機構10に、小径凹部21に装着される内側シール座金18と、内側シール座金18に当接し大径凹部20に移動可能に配置された外側シール座金17とを用い、内側シール座金18の内周面とボルト13の非ねじ部の外周面との隙間は、ボルト13の非ねじ部の外周面とボルト貫通孔14の内周面との隙間以下とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、バックプレートに対する銅板の熱伸び量を確保し、従来よりコンパクトな連続鋳造鋳型の水シール構造に関する。
連続鋳造鋳型、例えば電磁撹拌機付きスラブモールドでは、表面が溶鋼に接触し裏面側が水冷される銅板と、銅板がボルトを介して取付けられるバックプレートとの間の水シールには、例えばOリングを備えたシール座金が使用されている(例えば、特許文献1、2参照)。ここで、比較的鋳造速度の遅い電磁撹拌機付きスラブモールドでは、鋳造時における銅板の温度上昇が小さく銅板の熱伸び量が少ない。このため、バックプレートに形成したボルト貫通孔にボルトを貫通させてボルトの先部のみに形成されている雄ねじを銅板に螺合させた際に、銅板の熱伸びと共に熱伸び方向に移動するボルトとボルト貫通孔の間に形成する隙間も小さく設定されている。
特開2004−114133号公報 特開2006−284503号公報
電磁撹拌機付きスラブモールドにおいて、電磁撹拌力の確保のため銅板厚みを薄くする必要があり、この場合は銅板の熱変形を抑えるため、銅板をバックプレートに取付けるボルトのピッチを小さくすることが行なわれている。また、銅板を冷却する冷却水の排水路を確保するため、ボルト貫通孔間に鋳造方向に沿ってスリット溝を設けることが行なわれている。このため、特許文献1、2に示すシール座金を設置するスペースの確保が困難になり、図3に示すように、電磁撹拌機付きスラブモールド100の銅板12とバックプレート15との間の水シール機構101に、2個のOリング102、103を備えたシール部材104が使用されるようになっている。
ここで、水シール機構101は、バックプレート15に形成された大径凹部105の環状底部の中央に設けられたボルト貫通孔14に挿通されるボルト13の非ねじ部に順次外装される複数の皿バネ16及びシール部材104を有し、シール部材104のOリング102はボルト13の非ねじ部に密着している。そして、ボルト13の雄ねじ部が銅板12に螺合されてバックプレート15が銅板12に固着された際に、複数の皿バネ16はボルト13のボルト頭部19に当接してシール部材104をOリング103を介して大径凹部105の環状底部に押圧し、皿バネ16及びシール部材104は、大径凹部105にボルト頭部19と共に収納されている。これにより、スリット溝11内を通過する冷却用の水がスリット溝11からボルト貫通孔14内に進入しても、ボルト13の非ねじ部とバックプレート15との間に存在するシール部材104により水シールが達成される。
一方、近年、生産性向上のため鋳造速度の増加が図られ、銅板の温度上昇が大きくなって銅板の熱伸び量も増大するようになっている。このため、既存の電磁撹拌機付きスラブモールドにおいて、銅板の熱伸び量を確保するため、ボルト貫通孔14にボルト13を貫通させたときに生じるボルト13の周りの隙間を拡大する必要がある。これにより、大径凹部105及びボルト貫通孔14の内周面の径をそれぞれ拡大する必要が生じる。しかし、銅板12の熱変形を抑えるため銅板12をバックプレート15に取付けるボルト13のピッチを小さくしているために、大径凹部105の内周面の径をコンパクトにする必要が生じる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、銅板と銅板を固定しているバックプレートとの間の水シール構造として、1枚のシール部材に2個のOリングを備えた従来のシール構造よりも大径凹部の拡大を抑えて、バックプレートに対する銅板の熱伸び量の増加を可能にする連続鋳造鋳型の水シール構造を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る連続鋳造鋳型の水シール構造は、裏面側に冷却水の流路となるスリット溝が多数形成された銅板と、該銅板の裏面に当接し、ボルト貫通孔を介して装着されたボルトの先部のみに形成されている雄ねじを前記銅板に螺合させて該銅板に固着されるバックプレートとを有し、前記ボルトの頭部と前記ボルト貫通孔の間に弾性部材を介して、該ボルトが挿通する前記バックプレートの大径凹部の環状底部に形成された小径凹部に押圧される水シール機構が設けられた連続鋳造鋳型の水シール構造において、
前記水シール機構に、前記小径凹部に装着される内側シール座金と、該内側シール座金に当接し前記大径凹部に移動可能に配置された外側シール座金とを用い、前記内側シール座金に前記小径凹部の底面に当接する第1のOリングを装着する第1のOリング溝を設け、前記外側シール座金に、前記ボルトの非ねじ部に当接する第2のOリングを装着する第2のOリング溝を設けると共に、前記内側シール座金に当接する第3のOリングを備えた第3のOリング溝を設けた。
本発明に係る連続鋳造鋳型の水シール構造において、前記弾性部材は複数の皿ばねを用いることができる。
また、前記内側シール座金の内周面と前記ボルトの非ねじ部の外周面との隙間は、該ボルトの非ねじ部の外周面と該ボルト貫通孔の内周面との隙間以下とすることが好ましい。
本発明に係る連続鋳造鋳型の水シール構造において、前記小径凹部の内周面の径は、前記大径凹部の内周面の径以下であり、前記外側シール座金の外周面と前記大径凹部の内周面との隙間は、前記ボルトの非ねじ部の外周面と前記ボルト貫通孔の内周面との隙間以上に設定され、前記内側シール座金の外周面と前記小径凹部の内周面との隙間及び該内側シール座金の内周面と該ボルトの非ねじ部の外周面との隙間の合計は、該ボルトの非ねじ部の外周面と該ボルト貫通孔の内周面との隙間以上に設定され、該内側シール座金の内周面と該ボルトの非ねじ部の外周面との隙間は、前記内側シール座金の第1のOリング溝の内径と該ボルト貫通孔の内周面の径との差の1/2以下に設定され、該内側シール座金の高さは、該小径凹部の深さより大きいことが好ましい。
本発明に係る連続鋳造鋳型の水シール構造においては、外側シール座金は内側シール座金に当接し、大径凹部に移動可能に配置されているので、銅板の熱伸びに応じてボルトがボルト貫通孔内で移動するのに伴って外側シール座金は内側シール座金に対して当接状態で滑ることができ、銅板の熱伸びが拘束されず、かつ銅板とバックプレート間の水シールを行うことができる。
本発明に係る連続鋳造鋳型の水シール構造において、弾性部材として複数の皿ばねが用いられる場合、外側シール座金と内側シール座金の密着力、内側シール座金のバックプレートに対する付勢力を皿ばねの枚数、皿ばねの重ね方により調整することができ、銅板とバックプレート間の水シールを確実に行うことができる。
本発明に係る連続鋳造鋳型の水シール構造において、内側シール座金の内周面とボルトの非ねじ部の外周面との隙間を、ボルトの非ねじ部の外周面とボルト貫通孔の内周面との隙間以下とする場合、従来方法のシール部材単独でボルトがボルト貫通孔内で移動できる隙間を確保するために必要であった大径凹部の内周面の径より小さな径で、ボルトがボルト貫通孔内で移動できる隙間を確保できる。
本発明に係る連続鋳造鋳型の水シール構造において、小径凹部の内周面の径は、大径凹部の内周面の径以下であり、外側シール座金の外周面と大径凹部の内周面との隙間は、ボルトの非ねじ部の外周面とボルト貫通孔の内周面との隙間以上に設定され、内側シール座金の外周面と小径凹部の内周面との隙間及び内側シール座金の内周面とボルトの非ねじ部の外周面との隙間の合計は、ボルトの非ねじ部の外周面とボルト貫通孔の内周面との隙間以上に設定され、内側シール座金の内周面とボルトの非ねじ部の外周面との隙間は、内側シール座金の第1のOリング溝の内径とボルト貫通孔の内周面の径との差の1/2以下に設定される場合、Oリングがシール面から外れることなく、バックプレートに対する銅板の熱伸び量を確保することができる。
本発明に係る連続鋳造鋳型の水シール構造において、内側シール座金の高さが小径凹部の深さより大きい場合、小径凹部内に収納された内側シール座金を、弾性部材を介して銅板側に向けて付勢された外側シール座金で、小径凹部の底面に押圧することができ、第1のOリングにより水シールが確実に行われる。更に、外側シール座金が小径凹部の内周面に接触するのを防止して、銅板の熱伸びに応じてボルトをボルト貫通孔内で移動させることができる。
本発明の一実施の形態に係る水シール構造を示した説明図である。 同水シール構造において、銅板の熱伸びに応じてボルトがボルト貫通孔内で移動した状態を示す説明図である。 従来例に係る水シール構造を示した説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る連続鋳造鋳型の水シール構造10は、裏面側に冷却水の流路となるスリット溝11が多数形成された銅板12と、銅板12の裏面に当接し、ボルト貫通孔14を介して装着されたボルト13の先部のみに形成されている雄ねじを銅板12に螺合させて銅板12に固着されるバックプレート15とを有し、ボルト頭部19とボルト貫通孔14の間に弾性部材の一例である複数の皿ばね16を介して、ボルト13が挿通するバックプレート15の大径凹部20の環状底部に形成された小径凹部21に押圧される水シール機構10が設けられた連続鋳造鋳型に適用されている。
そして、水シール機構10に、小径凹部21に装着される内側シール座金18と、内側シール座金18に当接し大径凹部20に移動可能に配置された外側シール座金17とを用い、内側シール座金18に小径凹部21の底面に当接する第1のOリング22を装着する第1のOリング溝22aを設け、外側シール座金17に、ボルト13の非ねじ部に当接する第2のOリング23を装着する第2のOリング溝23aを設けると共に、内側シール座金18に当接する第3のOリング24を備えた第3のOリング溝24aを設けている。
これによって、銅板12が熱伸びすると、先部が銅板12に螺合されているボルト13は、銅板12の熱伸びと共にボルト貫通孔14内を移動することができ、図2に示すように、ボルト13がボルト貫通孔14の内面に接触するまで、銅板12の熱伸びは拘束されず銅板12が自由に熱伸びすることができる。
ここで、内側シール座金18の内面には小径凹部21の底面に当接する第1のOリング22が設けられ、外側シール座金17には、内側シール座金18に当接する第3のOリング24及びボルト13の非ねじ部に当接する第2のOリング23が設けられている。これによって、スリット溝11内の水がスリット溝11からボルト貫通孔14内に進入しても、ボルト13の非ねじ部とバックプレート15との間の水シールが行われる。そして、外側シール座金17は第3のOリング24を介して内側シール座金18に当接しているので、銅板12の熱伸びに応じてボルト13がボルト貫通孔14内で移動するのに伴って外側シール座金17は内側シール座金18に対して当接状態で滑ることができ、銅板12の熱伸びが拘束されず、かつ銅板12とバックプレート15間の水シールを行うことができる。
ここで、水シール機構10において、内側シール座金18の内周面とボルト13の非ねじ部の外周面との隙間b1を、ボルト13の非ねじ部の外周面とボルト貫通孔14の内周面との隙間a以下とする(b1≦a)。水シール構造10を示す図1には、ボルト13、ボルト貫通孔14、外側シール座金17、及び内側シール座金18の各中心軸の位置が一致した状態での各部寸法を示す。ここで、aはボルト13の非ねじ部の径とボルト貫通孔14の内周面の径との差の1/2、b1は内側シール座金18の内径とボルト13の非ねじ部の径との差の1/2、b2は内側シール座金18の外径と小径凹部21の内周面の径との差の1/2、b6は外側シール座金17の外径と大径凹部20の内周面の径との差の1/2である。これにより、従来方法のシール部材104単独でボルト13がボルト貫通孔14内で移動できる隙間を確保するために必要であった大径凹部105の内周面の径より小さな径で、ボルト13がボルト貫通孔14内で移動できる隙間を確保できる。
また、内側シール座金18が、ボルト13が熱延びによってa移動できるように、内側シール座金18の外周面と小径凹部21の内周面との隙間b2を、ボルト13の非ねじ部の外周面とボルト貫通孔14の内周面との隙間aと内側シール座金18の内周面とボルト13の非ねじ部の外周面との隙間b1との差以上とする(b2≧a−b1)。
そして、内側シール座金18の第1のOリング溝22aの溝端とボルト貫通孔端14までの寸法(すなわち、内側シール座金18の第1のOリング溝22aの内径とボルト貫通孔14の内周面の径との差の1/2である)b3は、ボルト13が熱延びによって移動しても第1のOリング22がボルト貫通孔14にはみ出さないように、b1以上とする(b3≧b1)。
更に、外側シール座金17の内径には、ボルト13との水シールを行うための第2のOリング23が装着されている。外側シール座金17が、ボルト13が熱延びによってa移動できるように、外側シール座金17の外周面と大径凹部20の内周面との隙間b6は、ボルト13の非ねじ部の外周面とボルト貫通孔14の内周面との隙間a以上に設定されている(b6≧a)。
また、ボルト13が熱延びによって移動しても第3のOリング24が内側シール座金18からはみ出さないように、外側シール座金17の第3のOリング溝24aの溝外径と内側シール座金18の外径との差の1/2であるb4は、b1以上(b4≧b1)とし、さらに、外側シール座金17の第3のOリング溝24aの溝内径と内側シール座金18の内径との差の1/2であるb5は、b1以上(b5≧b1)とする。
なお、小径凹部21の内周面の径は、大径凹部20の内周面の径以下である。
そして、内側シール座金18の高さは、小径凹部21の深さより大きい(すなわち、内側シール座金18が小径凹部21に収納された際に、内側シール座金18は小径凹部21から突出している)。これにより、図2に示すように、ボルト13が銅板12の熱伸びに応じてaだけ移動しても、第3のOリング24はシール面である内側シール座金18の外面より外れることがなく、第1のOリング22はシール面である小径凹部21の底面より外れることがなく、水シールを行うことができる。更に、外側シール座金17が大径凹部20に収納された際に、小径凹部21内に収納された内側シール座金18を外側シール座金17を介して複数の皿バネ16で銅板12側に向けて付勢することができ、第1のOリング22によりボルト貫通孔14と小径凹部21との間の水シール及び外側シール座金17と内側シール座金18の間の水シールを確実に行うことができる。また、外側シール座金17が小径凹部21の内周面に接触するのが防止でき、銅板12の熱伸びに応じてボルト13をボルト貫通孔14内で移動させることができる。
続いて、図3に示す既存の電磁撹拌機付きスラブモールド100における水シール機構101における大径凹部105の内周面の径寸法について、具体例を用いて説明する。図3には、銅板12に螺合しているボルト13、ボルト貫通孔14、シール部材104の各中心軸の位置が一致した状態での各部寸法を示す。ここで、aはボルト13の非ねじ部の外周面とボルト貫通孔14の内周面との隙間であって、ボルト13の非ねじ部の径とボルト貫通孔14の内周面の径との差の1/2、b8はボルト貫通孔14の内周面とOリング103のOリング溝106の内周面との隙間であって、Oリング溝106の内径とボルト貫通孔14の内周面の径との差の1/2、b9はシール部材104の外周面と大径凹部105の内周面との隙間であって、シール部材104の外径と大径凹部105の内周面の径との差の1/2である。
図3に示す電磁撹拌機付きスラブモールド100において、Oリング103の収納部幅をx1とする。シール部材104は、銅板12の熱延びに応じてボルト13とともに移動する。このため、b9はa以上必要である。(b9≧a)。更に、b8も同様にa以上必要である(b8≧a)。これにより、銅板12が膨張し(熱伸びし)aだけ移動した際、ボルト13を介してシール部材104もaだけ移動できる。このとき、ボルト13の非ねじ部の径をdとすると、大径凹部105の内周面の径D1は2*(3a+x1)+dとなる。また、銅板12が膨張しaだけ移動した際に、Oリング103が大径凹部105の環状底部より外れてボルト貫通孔14に落ち込むこともない。
続いて、図1に示す水シール機構10における大径凹部20の内周面の径寸法について、例を用いて説明する。
図3と同様に、ボルト13の非ねじ部の外周面とボルト貫通孔14の内周面との隙間をaとし、第1のOリング22の収納部幅(第1のOリング溝22aの内径と内側シール座金18の外径との差の半分)をx2とする。外側シール座金17の外周面と大径凹部20の内周面との隙間b6をaと同一にし、更に内側シール座金18の内周面とボルト13の非ねじ部の外周面との隙間b1をa/2及び内側シール座金18の外周面と小径凹部21の内周面との隙間b2をa/2とする。この時、内側シール座金18の第1のOリング溝22aの内周面とボルト貫通孔14の内周面までの寸法(すなわち、内側シール座金18の第1のOリング溝22a内径とボルト貫通孔14の内周面の径との差の1/2である)b3は、少なくともa/2となり、外側シール座金17の第3のOリング溝24aの外周面と内側シール座金18の外周面との隙間(すなわち、内側シール座金18の外径と外側シール座金17の第3のOリング溝24aの溝外径との差の1/2である)b4は、少なくともa/2となる。なお、x3は第3のOリング溝24aの幅、b7は大径凹部20の内周面と小径凹部21の内周面との隙間である。ここで、第3のOリング24の収納部幅をx4とし、x1=x2=x4の場合、大径凹部20の内周面の径D2はd+2*(2a+x1)となる。すなわち、図1に示す水シール機構10の大径凹部20の内周面の径は、図3の既存の水シール機構101の大径凹部105の内周面の径に比較して2aだけ小さくすることが可能となる。
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載した構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。
例えば、内側シール座金18の外周面と大径凹部20の内周面との隙間b2、内側シール座金18の内周面とボルト13の非ねじ部の外周面との隙間b1は、a/2に固定するものではなく、b1+b2≧a、かつ、b1≦aとなるようにb1、b2を選定することが可能である。
また、大径凹部20の内周面の径の値は、外側シール座金17の外径にaを加えた値としたが、スペース上問題がなければ、外側シール座金17の外径にaを加えた値より大きくすることも可能である。
更に、小径凹部21の内周面の径の値は大径凹部20の内周面の径の値以下であればよく、この場合、b1+b2≧aとなる。
なお、本発明においては、大径凹部の内周面と外側シール座金の外周面との隙間=(大径凹部の内周面の径−外側シール座金の外径)/2、内側シール座金の内周面とボルトの非ねじ部の外周面との隙間=(内側シール座金の内径−ボルトの非ねじ部の径)/2、小径凹部の内周面と内側シール座金の外周面との隙間=(小径凹部の内周面の径−内側シール座金の外径)/2、ボルト貫通孔の内周面とボルトの非ねじ部の外周面との隙間=(ボルト貫通孔の内周面の径−ボルトの非ねじ部の径)/2として、説明している。
10:水シール機構、11:スリット溝、12:銅板、13:ボルト、14:ボルト貫通孔、15:バックプレート、16:皿バネ、17:外側シール座金、18:内側シール座金、19:ボルト頭部、20:大径凹部、21:小径凹部、22:第1のOリング、22a:第1のOリング溝、23:第2のOリング、23a:第2のOリング溝、24:第3のOリング、24a:第3のOリング溝

Claims (4)

  1. 裏面側に冷却水の流路となるスリット溝が多数形成された銅板と、該銅板の裏面に当接し、ボルト貫通孔を介して装着されたボルトの先部のみに形成されている雄ねじを前記銅板に螺合させて該銅板に固着されるバックプレートとを有し、前記ボルトの頭部と前記ボルト貫通孔の間に弾性部材を介して、該ボルトが挿通する前記バックプレートの大径凹部の環状底部に形成された小径凹部に押圧される水シール機構が設けられた連続鋳造鋳型の水シール構造において、
    前記水シール機構に、前記小径凹部に装着される内側シール座金と、該内側シール座金に当接し前記大径凹部に移動可能に配置された外側シール座金とを用い、前記内側シール座金に前記小径凹部の底面に当接する第1のOリングを装着する第1のOリング溝を設け、前記外側シール座金に、前記ボルトの非ねじ部に当接する第2のOリングを装着する第2のOリング溝を設けると共に、前記内側シール座金に当接する第3のOリングを備えた第3のOリング溝を設けたことを特徴とする連続鋳造鋳型の水シール構造。
  2. 請求項1記載の連続鋳造鋳型の水シール構造において、前記弾性部材は複数の皿ばねからなることを特徴とする連続鋳造鋳型の水シール構造。
  3. 請求項1及び2のいずれか1項に記載の連続鋳造鋳型の水シール構造において、前記内側シール座金の内周面と前記ボルトの非ねじ部の外周面との隙間は、該ボルトの非ねじ部の外周面と該ボルト貫通孔の内周面との隙間以下とすることを特徴とする連続鋳造鋳型の水シール構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の連続鋳造鋳型の水シール構造において、前記小径凹部の内周面の径は、前記大径凹部の内周面の径以下であり、前記外側シール座金の外周面と前記大径凹部の内周面との隙間は、前記ボルトの非ねじ部の外周面と前記ボルト貫通孔の内周面との隙間以上に設定され、前記内側シール座金の外周面と前記小径凹部の内周面との隙間及び該内側シール座金の内周面と該ボルトの非ねじ部の外周面との隙間の合計は、該ボルトの非ねじ部の外周面と該ボルト貫通孔の内周面との隙間以上に設定され、該内側シール座金の内周面と該ボルトの非ねじ部の外周面との隙間は、該内側シール座金の第1のOリング溝の内径と該ボルト貫通孔の内周面の径との差の1/2以下に設定され、該内側シール座金の高さは、該小径凹部の深さより大きいことを特徴とする連続鋳造鋳型の水シール構造。
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