JP2010245531A - 放熱装置及びその固定部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子部品を冷却するために放熱装置及びその固定部材を提供する。
【解決手段】固定部材６０は、接続部６２と、前記接続部から延在して形成され、且つ第一工具で操作できる第一操作部６４と、を備える。前記第一操作部の端面に第二工具で操作できる第二操作部６４２が形成される。又、放熱装置は、放熱器２０と、ヒートパイプ３０と、吸熱板４０と、固定シート５０と、複数の前記固定部材と、を備える。前記ヒートパイプの両端は、別々に前記吸熱板及び前記放熱器に連接され、前記固定部材は、前記固定シートを貫いて前記ヒートパイプの端部を前記吸熱板に押圧する。
【選択図】図１

Description

本発明は、放熱装置及びその固定部材に関する。
電子部品が運算していると大量な熱が生じる。電子部品の運算の速度向上に伴い、発生する熱量もますます増加している。前記電子部品を冷却するために、放熱装置を前記電子部品に装着して前記電子部品からの熱を放熱する。
前記放熱装置の異なる位置を前記電子部品に装着する場合、様々な固定素子を採用する。例えば、一字形の螺子を取付孔に螺接するか又は六角形のボルトをナットに螺接する。従って、前記放熱装置を組み立てる時、ドライバーやスパナなどのような様々な工具を使用しなければならなく、且つ工具を繰り返して交換するため、組立者に不便をもたらす。
本発明の第一の目的は、前記課題を解決するために、便利に組み立てることができる固定部材を提供することである。
本発明の第二の目的は、前記課題を解決するために、便利に組み立てることができる放熱装置を提供することである。
前記第一の目的を達成するため、本発明に係る固定部材は、接続部と、接続部から延在して形成され、且つ第一工具で操作できる第一操作部と、を備える。前記第一操作部の端面に第二工具で操作できる第二操作部が形成される。
前記第二の目的を達成するため、本発明に係る放熱装置は、放熱器と、ヒートパイプと、吸熱板と、固定シートと、複数の前記固定部材と、を備える。前記ヒートパイプの両端は、別々に前記吸熱板及び前記放熱器に連接され、前記固定部材は、前記固定シートを貫いて前記ヒートパイプの端部を前記吸熱板に押圧する。
従来の技術と比べると、本発明の固定部材は、異なる工具で操作できる第一操作部及び第二操作部を備え、組立過程において、特別な工具に限定されるものではなく、便利に組み立てることができる。
本発明の実施例に係る放熱装置の立体分解図である。 図１に示す放熱装置の立体組立図である。 図１に示す放熱装置の固定部材の一部分の断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
図１及び図２を参照すると、本発明の実施例に係る放熱装置１００は、放熱器２０と、前記放熱器２０の片側に設置されて前記放熱器２０に強制気流を提供する遠心ファン１０と、発熱電子素子（図示せず）に接触する吸熱板４０と、前記放熱器２０と前記吸熱板４０との間に連接されるヒートパイプ３０と、前記ヒートパイプ３０を吸熱板４０に接続し且つ前記吸熱板４０を前記発熱電子素子を有する回路基板（図示せず）に固定するために用いられる固定シート５０と、を備える。
前記遠心ファン１０は、導風カバー１２と、前記導風カバー１２の内部に収容されるインペラー１４と、を備える。前記導風カバー１２には、円形の給気口１４０が設けられている。前記導風カバー１２の側面には、直線形を呈する排気口１５０が設けられている。
前記放熱器２０は、互いに平行し且つ垂直設置される複数の放熱フィン２２からなる。前記放熱器２０の形状は、前記排気口１５０の形状と似ており、前記放熱器２０は、前記排気口１５０に設置される。
前記吸熱板４０は、略方形の板材であり、銅、アルミニウムのような優れた導熱性能を有する材料からなるため、前記発熱電子素子からの熱量をその底面から頂面に迅速に伝導できる。
前記ヒートパイプ３０は、略Ｚ字形であり、その長手方向に沿って蒸発段３２及び凝縮段３４が形成される。
前記固定シート５０は、中間に位置する押圧固定部５３及び前記押圧固定部５３の両側に位置する２つの取付部５４を備える。前記押圧固定部５３は、前記ヒートパイプ３０及び前記吸熱板４０を押圧固定することに用いられる。前記押圧固定部５３の外周囲輪郭は、略長方形であり、その四角には、それぞれ１つのリベット孔５３０が設けられている。前記押圧固定部５３の中央部が上に向かって折れ曲がりアーチ部５３２を形成し、前記アーチ部５３２と前記吸熱板４０との間に前記ヒートパイプ３０が通る。前記アーチ部５３２の中央には、開口部５３１が設けられている。前記固定シート５０の２つの取付部５４は、別々に前記押圧固定部５３の２つの辺縁から両側へ伸ばして形成され、前記押圧固定部５３に相対して略上方へ向かって反る。
前記固定シート５０の２つの取付部５４の端部の辺縁輪郭は、アーチ形を呈し、前記取付部５４の外周縁が下に向かって折り曲がり折曲辺５４１を形成する。前記折曲辺５４１は、前記取付部５４の強度を増加するため、前記取付部５４は変形し難い。前記取付部５４の端部の中央部には、略円形の取付孔５５２が設けられている。前記取付孔５５２の周縁から前記取付孔５５２の中央に向かって四つの当接シート５５３が突出している。前記四つの当接シート５５３は、片状を呈し、前記取付孔５５２の周縁に等間隔に均一に分布される。前記当接シート５５３は、前記取付孔５５２の中央に向かって下へ斜めに延在し、且つ前記取付孔５５２の下方に自由端を形成する。前記四つの当接シート５５３の自由端の辺縁が不連続な円周を構成して、前記取付孔５５２の中央に円形貫通孔５５４を形成する。前記四つの当接シート５５３に垂直に外力を加えると、これらの当接シート５５３の自由端は、前記取付孔５５２の周縁に向かって弾性変形するが、外力を除去すると、これらの当接シート５５３の自由端は内へ弾性回復される。
図３を参照すると、前記２つの固定部材６０の構造が同じであって、各々の固定部材６０は、略柱状であり、底部に位置する接続部６２及び前記接続部６２から延在して頂部に位置する第一操作部６４を備える。前記接続部６２の前記第一操作部６４に連接する位置には、環形の係止溝６２０が形成されている。前記第一操作部６４の外径は前記固定シート５０の取付孔５５２の直径より大きく、前記接続部６２の端部の外径は、前記固定シート５０の取付孔５５２の直径より小さいが貫通孔５５４の直径より大きく、前記係止溝６２０の外径は、前記固定シート５０の貫通孔５５４の直径に相当する。
本実施形態において、前記第一操作部６４は、六角柱状であるが、他の実施形態において、他の角柱状とすることもできる。前記第一操作部６４の端面の中間部分には、内へ窪んで円形の段差面６４０を形成する。前記前記段差面６４０には、第二操作部６４２が形成されている。本実施形態において、前記第二操作部６４２は、十字形の凹溝である。前記凹溝は、２つの一字形の凹溝を直交して形成する。前記固定部材６０は、第一操作部６４及び第二操作部６４２を有するので、スパナのような工具で前記第一操作部６４を操作することができ、一字形ドライバー又は十字形のドライバーのような他の工具で前記第一操作部６４の端面に位置する第二操作部６４２を操作することもできる。
前記接続部６２の内部には、その長手方向に沿って前記第一操作部６４を貫通しているねじ孔６２４が設けられている。前記ねじ孔６２４は、配線基板（図示せず）に位置するねじ山棒（図示せず）に螺合することによって、前記固定部材６０を前記配線基板に堅固に固定する。他の実施形態において、前記ねじ孔６２４は、前記固定部材６０を貫通しなくてもよく、前記ねじ孔６２４の深さは、それに螺合するねじ山棒の高さによって変更することができる。
前記固定シート５０と前記固定部材６０を組み立てる時、前記固定部材６０に外力を加えて、前記接続部６２の端部が前記取付孔５５２を貫く。前記固定シート５０の貫通孔５５４の直径が前記接続部６２の端部の外径より小さいため、前記接続部６２の端部は前記貫通孔５５４の周囲の当接シート５５３を押圧して、前記当接シート５５３の自由端が弾性変形する。前記係止溝６２０の外径が前記貫通孔５５４の直径に相当するため、前記接続部６２の端部が前記貫通孔５５４を貫いて、前記当接シート５５３に加えられていた押圧力が除去されると、前記当接シート５５３の自由端は、弾性回復するとともに前記接続部６２の環形の係止溝６２０に係合されて、前記接続部６２の端部の上に向かう移動を制限し、前記固定部材６０の端部が前記取付孔５５２から外れないようにする。前記固定部材６０の第一操作部６４の底面が前記取付孔５５２の外周囲に当接するため、前記固定部材６０は、下に向かって移動できず、従って前記固定部材６０を前記固定シート５２に簡便に取り付けることができる。
前記放熱装置１００を組み立てる時、先ず、前記放熱器２０を前記遠心ファン１０の排気口１５０に固定する。次に、前記吸熱板４０の底面を発熱電子素子に接触させて、前記吸熱板４０を発熱電子素子の上に貼付する。次に、前記ヒートパイプ３０の蒸発段３２を前記吸熱板４０の頂面に貼付し、前記ヒートパイプ３０の凝縮段３４を前記放熱器２０の底部に貼付し且つ前記複数の放熱フィン２２の配列方向に沿って伸ばす。次に、前記固定シート５０を前記吸熱板４０及び前記ヒートパイプ３０の上に置き、前記固定シート５０の２つの取付部５４を前記吸熱板４０の両側に位置させ且つ前記吸熱板４０から離れる。次に、前記ヒートパイプ３０の蒸発段３２に隣り合う端部を前記固定シート５０のアーチ部５３２と前記吸熱板４０との間に通し、前記ヒートパイプ３０の前記固定シート５０の押圧固定部５３に対応する部分を、前記アーチ部５３２内に収容し、前記ヒートパイプ３０の前記固定シート５０の開口部５３１に対応する部分を、空気中に露出させる。最後に、リベット（図示せず）を前記押圧固定部５３のリベット孔５３０に貫かせて、前記固定シート５０を前記吸熱板４０に連接する。
一般的な溶接方式を採用して、前記ヒートパイプ３０の両端を別々に前記吸熱板４０及び前記放熱器２０に連接することができる。前記吸熱板４０と前記ヒートパイプ３０の蒸発段３２を溶接する場合、クリップで前記ヒートパイプ３０の前記固定シート５０の開口部５３１から露出する部分と前記吸熱板４０を挟んで、前記ヒートパイプ３０を前記吸熱板４０に緊密に接触させると、溶接効果がさらに安定する。
前記放熱装置１００を前記回路基板に固定する場合、ねじのような固定素子（図示せず）で前記遠心ファン１０を前記回路基板に固定し、且つ２つの固定部材６０で前記ヒートパイプ３０と前記固定シート５０をねじ棒（図示せず）に螺合する。前記固定部材６０は、ドライバーやスパナなどのような様々な工具で操作することができ、前記放熱装置を組み立てる場合、前記固定部材６０と他の固定素子の通用工具を用意するため、組み立て易い。又、前記第二操作部６４２は、前記第一操作部６４の端面の内へ窪んで形成される円形の段差面６４０に設置されるため、組み立てる時、工具の前記回路基板への移動を制限して、前記回路基板に位置する他の電子素子が損傷されることを防止する。
前記固定部材６０を様々な工具で操作できさえすれば、前記第一操作部６４及び前記第二操作部６４２の形状は上述の実施例に限定されるものではなく、例えば、前記第二操作部６４２が六角形凹溝のような多角形の凹溝である場合、外六角スパナで操作することができる。
以上、本発明を実施例に基づいて具体的に説明したが、本発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能であることは勿論であって、本発明の技術的範囲は、以下の特許請求の範囲から決まる。
１０ 遠心ファン
１２ 導風カバー
１４ インぺラー
２０ 放熱器
３０ ヒートパイプ
３２ 蒸発段
３４ 凝縮段
４０ 吸熱板
５０ 固定シート
５３ 押圧固定部
５４ 取付部
６０ 固定部材
６２ 接続部
６４ 第一操作部
１４０ 給気口
１５０ 排気口
５３０ リベット孔
５３１ 開口部
５３２ アーチ部
５４１ 折曲辺
５５２ 取付孔
５５３ 当接シート
５５４ 貫通孔
６２０ 係止溝
６２４ ねじ孔
６４０ 段差面
６４２ 第二操作部

Claims (6)

  1. 接続部と、
    前記接続部から延在して形成され、且つ第一工具で操作できる第一操作部と、
    を備え、
    前記第一操作部の端面に第二工具で操作できる第二操作部が形成されることを特徴とする固定部材。
  2. 前記第一操作部は、角柱状を呈すことを特徴とする請求項１に記載の固定部材。
  3. 前記第二操作部は、一字形、十字形又は多角形の凹溝であることを特徴とする請求項１に記載の固定部材。
  4. 前記第一操作部の端面は、内へ窪んで段差面を形成し、前記第二操作部は、前記段差面に形成されることを特徴とする請求項１〜請求項３のいずれか１項に記載の固定部材。
  5. 放熱器と、
    ヒートパイプと、
    吸熱板と、
    固定シートと、
    複数の、請求項１〜請求項４のいずれか１項に記載の固定部材と、
    を備え、
    前記ヒートパイプの両端は、別々に前記吸熱板及び前記放熱器に連接され、前記固定部材は、前記固定シートを貫いて前記ヒートパイプの端部を前記吸熱板に押圧することを特徴とする放熱装置。
  6. 前記固定部材の接続部の第一操作部に連接する位置に係止溝が形成され、前記固定シートに取付孔が形成され、前記取付孔の周縁から前記取付孔の中央に向かって複数の当接シートが突出され、前記固定部材は前記取付孔に取り付けられ、前記取付孔内の複数の当接シートは、前記接続部の係合溝に係合されることを特徴とする請求項５に記載の放熱装置。
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