JP2010230233A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】油分離器から油戻し回路を経て圧縮機側に戻される液冷媒による冷凍機油の希釈を抑制し、圧縮機の潤滑不良のリスクを低減することができる信頼性の高い空気調和機を提供することを目的とする。
【解決手段】圧縮機21の吐出配管33Aに油分離器22が設けられ、該油分離器22と圧縮機21側との間に、絞り36を有する第1油戻し回路37と、電磁弁38および絞り39を有する第2油戻し回路40とが並列に接続されている空気調和機1において、圧縮機21の停止状態が所定時間以上継続していた場合からの運転開始時、一定時間が経過する迄または油分離器22の温度が吐出飽和温度を超える迄もしくは吐出過熱度が一定値を越える迄の間、電磁弁38を閉成する制御部41を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮機の吐出配管に、冷媒ガスと共に圧縮機から吐出される油を分離して圧縮機側に戻す油分離器が設けられている空気調和機に関するものである。
空気調和機に適用されている圧縮機のハウジング内には、一定量の冷凍機油(油)が充填されており、圧縮機の摺動箇所の潤滑に供されている。一方、空気調和機の冷凍サイクル内に封入されている冷媒は、冷凍機油に対して相溶性であって、空気調和機が長時間停止されていると、サイクル内の冷媒は温度差により温度が低くなる圧縮機側に移動して凝縮され、冷凍機油中に溶け込む現象が生じる。この現象は外気温が低くなる程顕著となる傾向がある。このような状態で圧縮機が起動されると、圧縮された冷媒ガスと共に油が圧縮機からサイクル側に吐出され、ハウジング内の油面が低下し、圧縮機が潤滑不良に陥ることがある。
そこで、圧縮機の吐出配管に、冷媒ガスと共に圧縮機から吐出される油を分離する油分離器を設け、分離された油を油戻し回路を介して圧縮機側に戻すことにより圧縮機内に常に一定量の油を確保し、冷凍機油不足による圧縮機の潤滑不良を解消する方法が一般的に採用されている。また、このような方式では、油分離器内に一定量の油が保持されていないと、高圧冷媒ガスが油戻し回路を介して圧縮機にバイパスされたり、あるいは低外気温時において油分離器内で冷媒の一部が凝縮され、その液冷媒が油と共に圧縮機に戻されることにより冷凍機油が希釈されたりする等の問題が発生するため、油分離器からの油戻しに関しても様々な技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、油戻し回路に電磁弁を設け、この電磁弁を外気温度に応じて断続的に開閉することにより、低外気温時において油分離器での冷媒凝縮を抑制しながら圧縮機の冷凍機油量を適正に保てるようにしたものが提案されている。また、特許文献2には、油分離器と圧縮機側との間に、固定絞りを有する第1油戻し回路と電磁弁および固定絞りを有する第2油戻し回路とを並列に接続し、常に一定量の油を戻しながら、電磁弁の開閉により油の戻し量を適宜調整できるようにしたものが示されている。
特開2003−28524号公報 特開2008−39332号公報
しかしながら、特許文献1に示される技術は、常態的に電磁弁を断続的に開閉動作させることによって油を戻す必要があり、また、外気温が低くなるほど、電磁弁の開閉タイミングを早くすることによって圧縮機内の油量を適正に保つようにしている。このため、電磁弁の開閉頻度が頻繁とならざるを得ず、電磁弁の故障あるいは寿命低下のリスクが高くなり信頼性の低下を招くという問題があった。
また、特許文献2に示される技術は、第1油戻し回路を介して常に一定量の油を戻しながら、油上がりが多くなる場合には第2油戻し回路の電磁弁を開いて油戻し量を多くする等々、運転状態に応じて油戻し量を調整可能としたものであり、低外気温下で油に対する冷媒の溶け込み量が多く、冷媒ガスと共に油が圧縮機から外部に吐出され易くなる運転開始時には、電磁弁を開いて油戻し量を確保するようにしていた。しかしながら、低外気温時には、長時間の停止により油分離器自体も低温に馴染んでいるため、吐出冷媒ガスの一部が油分離器内で凝縮され、液冷媒として油と一緒に油戻し回路を経て圧縮機側に戻されることがあり、圧縮機内の冷凍機油の希釈を促進してしまう。その結果、油面の低下と同様、圧縮機が潤滑不良に陥るリスクが高くなるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、油分離器から油戻し回路を経て圧縮機側に戻される液冷媒による冷凍機油の希釈を抑制し、圧縮機の潤滑不良のリスクを低減することができる信頼性の高い空気調和機を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明の空気調和機は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる空気調和機は、圧縮機の吐出配管に油分離器が設けられ、該油分離器と前記圧縮機側との間に、絞りを有する第1油戻し回路と、電磁弁および絞りを有する第2油戻し回路とが互いに並列に接続されている空気調和機において、前記圧縮機の停止状態が所定時間以上継続していた場合からの運転開始時、一定時間が経過する迄または前記油分離器の温度が吐出飽和温度を超える迄もしくは吐出過熱度が一定値を越える迄の間、前記電磁弁を閉成する制御部を備えていることを特徴とする。
低外気温下で空気調和機が長時間継続して停止されていると、油分離器も低温状態に馴染んでおり、この状態で暖房運転が開始された場合、圧縮機からの吐出冷媒ガスの一部が油分離器内で凝縮され、その液冷媒が油と分離されないまま油と一緒に第1油戻し回路および第2油戻し回路を介して圧縮機に戻されることがある。その結果、圧縮機内の冷凍機油の液冷媒による希釈が更に促進され、潤滑不良の要因となる。本発明によれば、圧縮機の停止状態が所定時間以上継続していた場合からの運転開始時、一定時間が経過する迄または油分離器の温度が吐出飽和温度を超える迄もしくは吐出過熱度が一定値を越える迄の間、第2油戻し回路に設けられている電磁弁を閉成する制御部を備えているため、運転開始時に、油分離器内で吐出冷媒ガスが冷却され、その一部が凝縮されたとしても、第2油戻し回路の電磁弁が閉成されているので、油分離器側から油戻し回路を介して液冷媒が多量に圧縮機側に戻されることはなく、圧縮機内の冷凍機油の液冷媒による希釈を抑制することができる。従って、冷凍機油の液冷媒による希釈に起因する圧縮機の潤滑不良のリスクを低減し、信頼性を向上することができる。
また、本発明の空気調和機は、上記の空気調和機において、前記制御部は、外気温度が設定温度以下の場合だけ、前記一定時間が経過する迄または前記油分離器の温度が吐出飽和温度を超える迄もしくは吐出過熱度が一定値を越える迄の間、前記電磁弁を閉成するように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、外気温度が設定温度以下の場合だけ、一定時間が経過する迄または油分離器の温度が吐出飽和温度を超える迄もしくは吐出過熱度が一定値を越える迄の間、電磁弁を閉成するようにしているため、外気温が設定温度以下であって、圧縮機から吐出された冷媒ガスの一部が油分離器内で凝縮され、その液冷媒が圧縮機側に戻されて冷凍機油が希釈される可能性が高くなる場合に限り、第2油戻し回路の電磁弁を閉成し、油分離器で凝縮された液冷媒の圧縮機側への戻り量を低減することにより冷凍機油の希釈を抑えることができる。従って、外気温が設定温度以下の運転開始時、冷凍機油の希釈による圧縮機の潤滑不良のリスクを確実に低減することができるとともに、その他の場合は、必要に応じて電磁弁を適宜開閉し、油分離器で分離された油の圧縮機側への戻し量を確保することによって、圧縮機内で冷凍機油の油面が低下することによる潤滑不良のリスクを低減することができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上述のいずれかの空気調和機において、前記空気調和機は、室外機に対して室内機が複数台並列に接続されているマルチタイプ空気調和機とされていることを特徴とする。
本発明によれば、空気調和機が、室外機に対して室内機が複数台並列に接続されているマルチタイプ空気調和機とされているため、停止された状態において冷凍機油や液冷媒の滞留にバラツキが生じ易いマルチタイプ空気調和機であっても、油分離器から圧縮機側への油戻し回路を適正に機能させることにより、油分離器からの極端な液冷媒戻りによる冷凍機油の希釈や油面の低下を抑制することができる。従って、マルチタイプ空気調和機を安定して運転することができる。
本発明によると、運転開始時に、油分離器内で吐出冷媒ガスが冷却され、その一部が凝縮されたとしても、第2油戻し回路の電磁弁が閉成されているので、油分離器側から油戻し回路を介して液冷媒が多量に圧縮機側に戻されることはなく、圧縮機内の冷凍機油の液冷媒による希釈を抑制することができ、従って、冷凍機油の液冷媒による希釈に起因する圧縮機の潤滑不良のリスクを低減し、信頼性を向上することができる。
本発明の第1実施形態に係る空気調和機の冷媒回路図である。 図1に示す空気調和機の制御フローチャート図である。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1および図2を用いて説明する。
図1には、本実施形態に係る空気調和機の冷媒回路図が示されている。ここでは、マルチタイプの空気調和機1に適用した場合の例が示されている。マルチタイプの空気調和機1は、1台の室外機2と、室外機2から導出されるガス側配管4および液側配管5と、このガス側配管4および液側配管5間に分岐器6を介して並列に接続されている複数台の室内機7A,7Bと、から構成されている。
室外機2は、冷媒を圧縮するインバータ駆動の圧縮機21と、冷媒ガス中から冷凍機油を分離する油分離器22と、冷媒の循環方向を切り換える四方切換弁23と、冷媒と外気とを熱交換させる室外熱交換器24と、室外熱交換器24と一体的に構成されている過冷却コイル25と、暖房用の室外電動膨張弁(EEVH)26と、液冷媒を貯留するレシーバ27と、液冷媒に過冷却を与える過冷却熱交換器28と、過冷却熱交換器28に分流される冷媒量を制御する過冷却用電動膨張弁(EEVSC)29と、圧縮機21に吸入される冷媒ガス中から液分を分離し、ガス分のみを圧縮機21に吸入させるアキュームレータ30と、ガス側操作弁31と、液側操作弁32と、を備えている。
室外機2側の上記各機器は、吐出配管33A、ガス配管33B、液配管33C、ガス配管33D、吸入配管33E、および過冷却用の分岐配管33F等の冷媒配管を介して公知の如く接続され、室外側冷媒回路34を構成している。また、室外機2には、室外熱交換器24に対して外気を送風する室外ファン35が設けられている。
さらに、油分離器22と圧縮機21の吸入配管33Eとの間には、油分離器22内で吐出冷媒ガスから分離された冷凍機油を所定量ずつ圧縮機21側に戻すため、キャピラリチューブ等の固定絞り(絞り)36を有する第1油戻し回路37と、電磁弁38およびキャピラリチューブ等の固定絞り(絞り)39を有する第2油戻し回路40との並列回路が接続されている。
ガス側配管4および液側配管5は、室外機2のガス側操作弁31および液側操作弁32に接続される冷媒配管であり、現場での据え付け施工時に、室外機2とそれに接続される室内機7A,7Bとの間の距離に応じてその長さが設定されるようになっている。ガス側配管4および液側配管5の途中には、適宜数の分岐器6が設けられ、この分岐器6を介してそれぞれ適宜台数の室内機7A,7Bが接続されている。これによって、密閉された1系統の冷凍サイクル3が構成されている。
室内機7A,7Bは、冷媒と室内空気とを熱交換させて室内の空調に供する室内熱交換器71と、冷房用の室内電動膨張弁(EEVC)72と、室内熱交換器71を通して室内空気を循環させる室内ファン73と、を備えており、室内側の分岐ガス配管4Aおよび分岐液配管5Aを介して分岐器6に接続されている。
上記したマルチタイプの空気調和機1において、冷房運転は、以下により行われる。
圧縮機21で圧縮された高温高圧の冷媒ガスは、吐出配管33Aに吐出され、油分離器22で冷媒中に含まれている冷凍機油が分離される。その後、冷媒ガスは、四方切換弁23を介してガス配管33B側に循環され、室外熱交換器24で室外ファン35により送風される外気と熱交換されて凝縮液化される。この液冷媒は、過冷却コイル25で更に冷却された後、室外電動膨張弁26を通過し、レシーバ27にいったん貯留される。
レシーバ27で循環量が調整された液冷媒は、液配管33Cを介して過冷却熱交換器28を流通される過程で、過冷却用分岐配管33Fに一部が分流され、過冷却用電動膨張弁(EEVSC)29で断熱膨張された冷媒と熱交換されて過冷却度が付与される。この液冷媒は、液側操作弁32を経て室外機2から液側配管5へと導出され、更に液側配管5に導出された液冷媒は、分岐器6により各室内機7A,7Bの分岐液配管5A,5Bへと分流される。
分岐液配管5A,5Bに分流された液冷媒は、各室内機7A,7Bに流入し、室内電動膨張弁(EEVC)72で断熱膨張され、気液二相流となって室内熱交換器71に流入される。室内熱交換器71では、室内ファン73により循環される室内空気と冷媒とが熱交換され、室内空気は冷却されて室内の冷房に供される。一方、冷媒はガス化され、分岐ガス配管4A,4Bを経て分岐器6に至り、他の室内機からの冷媒ガスとガス側配管4で合流される。
ガス側配管4で合流された冷媒ガスは、室外機2側に戻され、ガス側操作弁31、ガス配管33D、四方切換弁23を経て吸入配管33Eに至り、分岐配管33Fからの冷媒ガスと合流された後、アキュームレータ30に導入される。アキュームレータ30では、冷媒ガス中に含まれている液分が分離され、ガス分のみが圧縮機21へと吸入される。この冷媒は、圧縮機21において再び圧縮され、以上のサイクルを繰り返すことによって冷房運転が行われる。
一方、暖房運転は、以下により行われる。
圧縮機21により圧縮された高温高圧の冷媒ガスは、吐出配管33Aに吐出され、油分離器22で冷媒中に含まれている冷凍機油が分離された後、四方切換弁23によりガス配管33D側に循環される。この冷媒は、ガス側操作弁31、ガス側配管4を経て室外機2から導出され、更に分岐器6、室内側の分岐ガス配管4A,4Bを経て室内機7A,7Bへと導入される。
室内機A,7Bに導入された高温高圧の冷媒ガスは、室内熱交換器71で室内ファン73によって循環される室内空気と熱交換され、室内空気は加熱されて室内の暖房に供される。室内熱交換器71で凝縮液化された液冷媒は、室内電動膨張弁(EEVC)72、分岐液配管5A,5Bを経て分岐器6に至り、他の室内機からの冷媒と合流された後、液側配管5を経て室外機2に戻される。なお、暖房時、室内機7A,7Bでは、凝縮器として機能する室内熱交換器71の出口における冷媒の過冷却度が一定値となるように、室内電動膨張弁(EEVC)72の開度が制御されている。
室外機2に戻った冷媒は、液側操作弁32、液配管33Cを経て過冷却熱交換器28に至り、冷房時の場合と同様に過冷却が付与された後、レシーバ27に流入され、いったん貯留されることにより循環量が調整される。この液冷媒は、液配管33Cを介して室外電動膨張弁(EEVH)26に供給され、そこで断熱膨張された後、過冷却コイル25を経て室外熱交換器24へと流入される。
室外熱交換器24では、室外ファン35から送風される外気と冷媒とが熱交換され、冷媒は外気から吸熱して蒸発ガス化される。この冷媒は、室外熱交換器24からガス配管33B、四方切換弁23、吸入配管33Eを経て過冷却用分岐配管33Fからの冷媒と合流され、アキュームレータ30に導入される。アキュームレータ30では、冷媒ガス中に含まれている液分が分離され、ガス分のみが圧縮機21へと吸入される。この冷媒は、圧縮機21で再び圧縮され、以上のサイクルを繰り返すことにより暖房運転が行われる。
上記した冷房運転および暖房運転の間、油分離器22において吐出冷媒ガスから分離された冷凍機油は、互いに並列に接続されている固定絞り36を有する第1油戻し回路37および電磁弁38および固定絞り39を有する第2油戻し回路40を介して圧縮機21側に戻される。これによって、圧縮機21内に一定量の冷凍機油が確保され、圧縮機21内の摺動箇所が潤滑されることになる。
第2油戻し回路40に設けられている電磁弁38は、定常の冷房運転時および暖房運転時は適宜のタイミングで開閉動作されることにより、油分離器22で分離された油の圧縮機21側への戻し量を調整可能に構成されている。加えて、本実施形態においては、制御部41により、圧縮機21が所定時間以上継続して停止していた状態から運転を開始する場合、一定時間が経過する迄または油分離器22の温度が吐出飽和温度(DST)を超える迄もしくは吐出過熱度が一定値を越える迄の間、電磁弁38が閉成状態とされるように構成されている。
制御部41は、吐出温度センサ42、油分離器温度センサ43、外気温センサ44および高圧圧力センサ45等から検出値に基づいて、図2に示されている制御フローチャートに従い、電磁弁38に対して以下のとおり「運転開始時の電磁弁制御」を実行するように構成されている。
空気調和機1の運転が開始されると、まず、ステップS1において、圧縮機21が一定時間(例えば、1時間)以上継続して停止していた状態からの運転開始か否かが判定される。ここで、「NO」と判定された場合は、ステップS4の「定常時の電磁弁制御」に移行される。一方、「YES」と判定された場合は、ステップS2に移行され、第2油戻し回路40の電磁弁38を閉成した後、ステップS3に移行される。ステップS3では、電磁弁38が閉成されてから一定時間(例えば、10分)が経過したか否か、または温度センサ43で検出される油分離器温度が吐出温度センサ42又は高圧圧力センサ45で検出される吐出飽和温度(DST)を超えているか否か、もしくは圧縮機21から吐出された冷媒ガスの過熱度(吐出過熱度)が一定値を越えているか否かが判定される。
ステップS3で、上記した条件のいずれかが満たされ、「YES」と判定されると、以上の「運転開始時の電磁弁制御」が終了され、そのまま次のステップS4の「定常時の電磁弁制御」に移行されるようになっている。このステップS4における「定常時の電磁弁制御」は、如何なる制御であってもよく、第1油戻し回路37を介した一定量ずつの油戻しに加えて、例えば運転状態によって圧縮機21からの油上がりが多くなったとき、電磁弁38を開いてそれに見合った油量を圧縮機21側に戻す等々、適宜のタイミングで電磁弁38を開閉動作させ、油戻しが実行されるように構成されている。
なお、本実施形態では、ステップS3において「YES」と判定され、「運転開始時の電磁弁制御」が終了されると、そのままステップS4の「定常時の電磁弁制御」に移行されるようにしているが、いったん電磁弁38を開とした後、ステップS4に移行されるようにしてもよい。
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
低外気温下で空気調和機1が長時間継続して停止されていると、圧縮機21内の冷凍機油に液冷媒が溶け込んだ状態とされている。また、油分離器22も低温雰囲気に馴染まされている。このような状態から圧縮機21が起動され、運転が開始されると、圧縮機21内に溜っていた液冷媒がガス化され、油が溶け込んでいる状態の冷媒ガスが圧縮機21から吐出される。
その結果、圧縮機21から吐出される冷媒ガス中に含まれる油の量が多くなり、必然的に油分離器22で分離される油量も多くなる。また、吐出冷媒ガスが低温状態の油分離器22で冷却され、その一部が油分離器22で凝縮される。この液冷媒と油とが一緒に第1油戻し回路37および第2油戻し回路40を介して圧縮機21側に戻されると、該液冷媒が溶け込むことによって希釈されている油が更に希釈されることになる。
しかるに、本実施形態では、低外気温下、圧縮機21の停止状態が所定時間以上継続していた場合からの運転開始時、一定時間が経過する迄または油分離器22の温度が吐出飽和温度(DST)を超える迄もしくは吐出過熱度が一定値を越える迄の間、第2油戻し回路40に設けられている電磁弁38が閉成されるようになっている。このため、運転開始時に、仮に油分離器22内で圧縮機21からの吐出冷媒ガスが冷却され、その一部が凝縮されたとしても、第2油戻し回路40の電磁弁38が閉成されているので、油分離器22内で凝縮された液冷媒が油戻し回路37,40を介して多量に圧縮機21側に戻されることがなくなる。
これによって、運転開始時、液冷媒の溶け込みにより希釈されている圧縮機21内の冷凍機油が、油分離器22から油戻し回路を介して戻される液冷媒によって更に希釈される事象を解消することができ、従って、冷凍機油の液冷媒による希釈に起因する圧縮機21の潤滑不良のリスクを低減し、信頼性を向上することができる。
また、室外機2に対して室内機7A,7Bが複数台並列に接続されているマルチタイプの空気調和機1の場合には、停止された状態での冷凍機油や液冷媒の滞留にバラツキが生じ易いが、油分離器22から圧縮機21側への油戻し回路37,40を適正に機能させることによって、油分離器22からの極端な液冷媒戻りによる冷凍機油の希釈や油面の低下を抑制することができ、従って、マルチタイプの空気調和機1を安定して運転することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図1を参照して説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、外気温が設定温度以下の場合だけ、上記した「運転開始時の電磁弁制御」を行うようにしている点が異なる。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態では、制御部41に、外気温センサ44の検出値が入力されている。制御部41は、この外気温センサ44により検出された外気温が設定温度以下(例えば、−5℃以下)の場合だけ、図2に示される制御フローチャートに従って、「運転開始時の電磁弁制御」を実行するように構成されている。
このように、本実施形態では、外気温度が設定温度以下の場合だけ、一定時間が経過する迄または油分離器22の温度が吐出飽和温度を超える迄もしくは吐出過熱度が一定値を越える迄の間、電磁弁38を閉成するようにしているため、外気温が、例えば−5℃以下であって、圧縮機21からの吐出冷媒ガスの一部が油分離器22で凝縮され、その液冷媒が圧縮機21側に戻されて冷凍機油が希釈される可能性が高くなる場合に限って、第2油戻し回路40の電磁弁38を閉成し、第2油戻し回路40を介して戻される液冷媒による冷凍機油の希釈を抑えることができる。
従って、外気温が設定温度以下の運転開始時、油希釈による圧縮機21の潤滑不良のリスクを確実に低減することができるとともに、その他の場合は、必要に応じて電磁弁38を適宜開閉し、油分離器22で分離された油の圧縮機21側への戻し量を確保することによって、圧縮機21内で冷凍機油の油面が低下することによる潤滑不良のリスクを低減することができる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記の実施形態では、マルチタイプの空気調和機1に適用した例について説明したが、1台の室外機に対して室内機を1台接続したシングルタイプの空気調和機に適用してもよいことは勿論である。また、上記の実施形態では、第1および第2油戻し回路37,40を圧縮機21の吸入配管33Eに接続している例について説明したが、圧縮機21のハウジングに直接接続した構成としてもよい。
1 空気調和機
2 室外機
7A,7B 室内機
21 圧縮機
22 油分離器
33A 吐出配管
36 固定絞り(絞り)
37 第1油戻し回路
38 電磁弁
39 固定絞り(絞り)
40 第2油戻し回路
41 制御部
42 吐出温度センサ
43 油分離器温度センサ
44 外気温センサ
45 高圧圧力センサ

Claims (3)

  1. 圧縮機の吐出配管に油分離器が設けられ、該油分離器と前記圧縮機側との間に、絞りを有する第1油戻し回路と、電磁弁および絞りを有する第2油戻し回路とが互いに並列に接続されている空気調和機において、
    前記圧縮機の停止状態が所定時間以上継続していた場合からの運転開始時、一定時間が経過する迄または前記油分離器の温度が吐出飽和温度を超える迄もしくは吐出過熱度が一定値を越える迄の間、前記電磁弁を閉成する制御部を備えていることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記制御部は、外気温度が設定温度以下の場合だけ、前記一定時間が経過する迄または前記油分離器の温度が吐出飽和温度を超える迄もしくは吐出過熱度が一定値を越える迄の間、前記電磁弁を閉成するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記空気調和機は、室外機に対して室内機が複数台並列に接続されているマルチタイプ空気調和機とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
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