JP2010224925A - 環境認識装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像画像中から自車両の進行路上に存在する光源を確実に検出し的確に認識することが可能な環境認識装置を提供する。
【解決手段】環境認識装置1は、画像Tを撮像する撮像手段2と、画像Tの各画素pについて実空間上の距離Zを検出する距離検出手段6と、画像T中で互いに隣接する画素pを各画像データDに基づいて隣接する画素pを1つのグループgに統合する統合処理手段10と、グループgに属する各画素pやその周囲の各画素pに対応する実空間上の距離Zに基づいて各グループgの実空間上の距離Zgを算出する距離算出手段11と、各グループgの実空間上の距離Zg等に基づいて算出したグループgの実空間上の大きさや道路面からの高さYc−Y、グループgの道路面上での自車両の進行路に対する位置がそれぞれ所定の条件を満たす場合に当該グループgを道路上に存在する光源Sとして検出する光源検出手段12とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、環境認識装置に係り、特に、道路上に存在する光源を検出する環境認識装置に関する。
従来から、自車両に例えばCCDカメラやCMOSカメラ等を搭載し、カメラで撮像した撮像画像中から、信号機の点灯されている信号灯等を検出する装置が知られている。
例えば、特許文献1に記載された装置では、カメラで撮像された撮像画像から赤色の発光部を抽出し、抽出した赤色発光部の撮像画像上での輝度や大きさ、撮像画像上での高さ、形状、楕円度等に基づいて信号機の赤色発光体の発光状態であるか否か、すなわち赤信号であるか否かを判定する。
また、特許文献1に記載された装置では、赤信号が複数抽出された場合には、撮像画像上での赤色発光部の大きさが大きく、かつ、撮像画像上における高さが高いほど自車両に近い距離であると判断して、自車両に近い順に各赤信号を認識することが提案されている。
特開2007−34693号公報
しかしながら、このような従来の赤信号の認識手法では、撮像画像上での輝度や大きさ、高さのみに基づいて発光部を認識しているため、例えば後述する図15に示すように、撮像画像T中に信号機A、B、Cがほぼ同等の大きさで撮像されているような場合、撮像画像Tの中央付近に撮像されている信号機Aが検出されてしまう可能性が高くなる。
しかし、信号機Aは自車両の進行路上ではなく側道上に設置された信号機であり、自車両の進行路上の信号機Bが青信号の場合に信号機Aは赤信号である場合も多い。そのような場合、側道上の信号機Aを自車両の進行路上の信号機と誤認して、赤信号であると認識してしまうと、例えばその検出結果に基づいて自車両のブレーキ制御を行う場合、自車両の進行路上の信号機Bが青信号であるにもかかわらず、信号機Bの手前で自動的にブレーキがかかる状態となり、後続車に追突される等の危険性が生じる。
このように、特に信号機の点灯されている信号灯のような誤認識が許されない対象を検出する場合、撮像画像上での輝度や大きさ、高さ等のみに基づいて認識する手法では、認識の信頼性が必ずしも高いものとはならない。
また、自車両から距離が遠い所にある信号機を検出する場合、上記の手法では、赤信号なのか広告塔やネオンサイン等の赤い表示であるのかを区別することが難しく、広告塔やネオンサイン等の赤い表示を赤信号であると誤認識してしまう場合もある。
道路上に存在する光源としては、信号機の点灯された信号灯のほかにも、例えば先行車両のテールランプやブレーキランプ、ウインカ等のように、誤認識すると甚大な事故を生じかねないものが多く、それらの光源を確実に検出し的確に認識することが可能な環境認識装置の開発が望まれている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、撮像画像中から自車両の進行路上に存在する信号機の点灯されている信号灯等の光源を確実に検出し的確に認識することが可能な環境認識装置を提供することを目的とする。
前記の問題を解決するために、第1の発明は、
環境認識装置において、
画素ごとに画像データを有する画像を撮像する撮像手段と、
前記画像の各画素について実空間上の距離を検出する距離検出手段と、
前記画像から道路面を検出する路面検出手段と、
前記画像において互いに隣接する画素の各画像データに基づいて当該隣接する画素を1つのグループに統合する統合処理手段と、
前記グループに属する前記画素および前記グループの周囲に存在する前記画素に対応する前記実空間上の距離の少なくともいずれかに基づいて、前記グループの実空間上の距離を算出する距離算出手段と、
前記グループの実空間上の距離および前記グループの前記画像中での座標に基づいて、当該グループの実空間上の大きさ、前記道路面からの実空間上の高さ、および当該グループの自車両の進行路に対する実空間上の位置を算出し、前記大きさ、高さおよび位置がそれぞれ所定の条件を満たす場合に当該グループを道路上に存在する光源として検出する光源検出手段と、
を備えることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明の環境認識装置において、
前記画像中から自車両側方の車線を検出する車線検出手段を備え、
前記光源検出手段は、前記車線の実空間上の位置に基づいて前記自車両の進行路およびそれに対する前記グループの実空間上の位置を算出することを特徴とする。
第3の発明は、第1または第2の発明の環境認識装置において、前記統合処理手段は、予め設定された第1の条件を満たす前記画像データを有する画素を検出するととともに、前記第1の条件で規定される前記画像データの範囲よりも広い範囲に設定された第2の条件を満たす前記画像データを有する画素を検出する場合、前記第1の条件を満たす前記画像データを有する画素と統合して1つのグループとすることを特徴とする。
第4の発明は、第3の発明の環境認識装置において、
前記画像データはカラーの画像データであり、
前記第1の条件は、前記画像の中から特定の色と特定の明るさを有する前記画素が検出されるように設定されており、
前記第2の条件は、前記特定の色を有するが、その明るさが前記第1の条件で規定される前記特定の明るさよりも暗い前記画素が検出されるように設定されていることを特徴とする。
第5の発明は、第4の発明の環境認識装置において、前記第2の条件は、前記特定の色を有し、その明るさが前記第1の条件で規定される前記特定の明るさよりも明るい前記画素も検出されるように設定されていることを特徴とする。
第6の発明は、第1から第5のいずれかの発明の環境認識装置において、前記統合処理手段は、前記画素と隣接する画素の前記実空間上の距離の差異と、前記画素の前記実空間上の距離と前記グループの前記実空間上の距離との差異のいずれかの差異が所定の閾値を上回る場合には、前記画素をグループに非統合とすることを特徴とする。
第7の発明は、第1から第6のいずれかの発明の環境認識装置において、前記統合処理手段は、前記画素を前記グループに統合した場合に、当該グループの形状が円形状でなくなる場合には、前記画素を前記グループに非統合とすることを特徴とする。
第8の発明は、第1から第6のいずれかの発明の環境認識装置において、前記統合処理手段は、前記画素を前記グループに統合した場合に、当該グループの形状が円形状でなくなる場合には、前記グループを棄却して、前記光源検出手段における処理の対象から除外することを特徴とする。
第9の発明は、第1から第8のいずれかの発明の環境認識装置において、前記距離算出手段は、前記グループに属する前記各画素に対応する前記実空間上の距離と、前記グループの画像上での範囲から左右または上下に探索して、前記実空間上の距離が検出されており前記画像上で前記範囲に最も近接する位置に存在する前記画素に対応する前記実空間上の距離の少なくともいずれかに基づいて、前記グループの実空間上の距離を算出することを特徴とする。
第10の発明は、第9の発明の環境認識装置において、前記距離算出手段は、前記グループに属する前記各画素に対応する前記実空間上の距離、および/または、前記グループの前記画像上での範囲の左右または上下に最も近接する位置に存在する前記画素に対応する前記実空間上の距離の、平均値または中央値を、前記各グループの実空間上の距離として算出することを特徴とする。
第11の発明は、第9の発明の環境認識装置において、前記距離算出手段は、前記グループに属する前記各画素に対応する前記実空間上の距離、および/または、前記グループの前記画像上での範囲の左右または上下に最も近接する位置に存在する前記画素に対応する前記実空間上の距離を、前記グループごとにヒストグラムに投票し、そのピーク値を前記各グループの実空間上の距離として算出することを特徴とする。
第12の発明は、第9の発明の環境認識装置において、前記距離算出手段は、前記グループに属する前記各画素に対応する前記実空間上の距離、および/または、前記グループの前記画像上での範囲の左右または上下に最も近接する位置に存在する前記画素に対応する前記実空間上の距離のうち、近接した値の前記距離同士をまとめ、まとめられた前記距離の群のうち、データ数が最も多い群に属する前記実空間上の距離の平均値または中央値を前記各グループの実空間上の距離として算出することを特徴とする。
第13の発明は、第1から第12のいずれかの発明の環境認識装置において、前記光源検出手段は、前記光源として、信号機の点灯された信号灯、先行車両のテールランプ、ブレーキランプ、ウインカのいずれかを検出することを特徴とする。
第14の発明は、第1から第13のいずれかの発明の環境認識装置において、前記光源検出手段は、前記光源として信号機の点灯された信号灯を検出する場合、検出した前記グループの前記画像上の位置から下方の所定距離内に、物体が存在しない場合に、前記信号機の点灯された信号灯を検出することを特徴とする。
第1の発明によれば、各グループに属する各画素の実空間上の距離に基づいて各グループの実空間上の大きさ、道路面からの実空間上の高さ、およびグループの道路面上での自車両の進行路に対する実空間上の位置が判定されるため、それらに基づいて、検出した光源が信号機の点灯された信号灯(例えば赤信号)等であるか否かを判定して的確に認識することが可能となる。また、それにより、光源を精度良く確実に検出することが可能となるとともに、認識の信頼性を飛躍的に向上させることが可能となる。
また、光源が自車両から遠い距離にある場合でも、実空間上の大きさや道路面からの実空間上の高さ、道路面上での自車両の進行路に対する実空間上の位置に基づいて光源を判定するため、例えば、道路脇の広告塔やネオンサイン等の赤い表示を赤信号であると誤認識することを的確に防止することが可能となる。
第2の発明によれば、画像中から検出した自車両側方の車線の情報に基づいて自車両の進行路やそれに対するグループの実空間上の位置、道路面を的確に算出することが可能となり、前記発明の効果がより的確かつ確実に発揮される。
第3の発明によれば、画像上では、光源は、中央が明るく、中央から離れるに従って暗く撮像されるという特徴を有するが、最初に中央の明るい部分を検出するように構成すると、画像中に撮像された空等の明るい部分が全て検出されてしまうため、検出すべき光源を効率良く検出できない。
そのため、前記各発明の効果に加え、画素の画像データに対する第1の条件を、中央の明るい部分ではなく、その周囲の部分の画像データを有する画素に絞り込んで検出するように規定し、当該画素の周囲の画素の探索における第2の条件を第1の条件で規定される画像データの範囲よりも広い範囲に設定して画素を検出することで、光源を効率良く検出することが可能となる。
第4の発明によれば、カラー画像上では、光源は、中央に白っぽく明るい部分が撮像され、その周囲に光源に特有の色を有する明るい部分が撮像され、さらにその周囲に光源に特有の色を有するが暗い部分が撮像されるという特徴を有するが、最初に中央の白っぽく明るい部分を検出するように構成すると、画像中に撮像された空等の白っぽく明るい部分が全て検出されてしまうため、検出すべき光源を効率良く検出できない。
そのため、前記各発明の効果に加え、画素の画像データに対する第1の条件を、中央の白っぽい明るい部分ではなく、その周囲の部分の、光源に特有の特定の色と特定の明るさを有する画素に絞り込んで検出するように規定し、その後の当該画素の周囲の画素の探索における第2の条件を、第1の条件で規定される画像データの範囲よりも広く、特定の色を有するがその明るさが第1の条件で規定される特定の明るさよりも暗い範囲に設定して画素を検出することで、光源に特有の辺縁部の暗い部分を含めて、光源に特有の色に着目して光源を効率良く検出することが可能となる。
第5の発明によれば、第2の条件を、光源に特有の特定の色を有しその明るさが第1の条件で規定される特定の明るさよりもさらに明るい画素も検出されるように設定することで、光源に特有の中央の白っぽく明るい部分を含めて、光源に特有の色に着目して光源を効率良く検出することが可能となり、前記各発明の効果がより的確に発揮させることが可能となる。
第6の発明によれば、画素と隣接する画素の実空間上の距離の差異や、グループの実空間上の距離との差異が所定の閾値を上回り大きく離れている場合には、当該画素と、隣接する画素やグループとは、異なる撮像対象に対応する画素であると考えられるため、そのような場合に画素をグループに非統合とするように構成することで、異なる撮像対象に対応する画素を1つのグループに統合することが回避され、画像上に撮像された異なる撮像対象をそれぞれ別のグループに分割して検出することが可能となり、前記各発明の効果をより的確に発揮させることが可能となる。
第7の発明によれば、信号機の点灯された信号灯等の光源を検出する場合、画像上で光源が撮像された画素領域に他の光源からの光が入り込んで検出したグループ全体の形状が円形状でなくなる場合がある。そのような場合に、検出の途中で、画像上でのグループの全体の形状が円形状でなくなった時点で当該画素をグループに非統合として統合処理を終了することで、他の光源から入り込んだ光の部分を的確に排除して、目的の光源から発光された光のみを的確に抽出することが可能となり、前記各発明の効果をより的確に発揮させることが可能となる。
第8の発明によれば、他の光源からの光が入り込む環境にないような光源の場合には、検出の途中で、画像上でのグループの全体の形状が円形状でないことが分かった段階で統合処理を打ち切り、グループを棄却するように構成した方が処理の効率が向上する場合がある。そのため、そのような場合にして、グループを棄却して、その後の距離算出手段や光源検出手段における処理の対象から除外することで目的の光源を効率良く検出することが可能となり、前記各発明の効果をより的確に発揮させることが可能となる。
第9の発明によれば、統合して検出したグループ自体の実空間上での距離を算出する場合、グループに属する各画素について距離検出手段により実空間上の距離がそれぞれ検出されていればそれらを用いてグループの実空間上の距離を算出することができるが、それらの画素に必ずしも実空間上の距離が検出されているとは限らない。
そのため、そのような場合には、画像上でグループが占める画素範囲を越えて上下や左右に実空間上の距離が検出されている画素を探し、それらの画素のうちでグループに最も近い画素の実空間上の距離を用いてグループの実空間上の距離を算出することが可能となる。そして、そのように構成することで、グループの実空間上の距離を的確に算出することが可能となり、前記各発明の効果をより的確に発揮させることが可能となる。
第10の発明によれば、上記のようにグループの実空間上の距離を算出する際、グループに属する各画素や上記のようにグループに最も近接する画素の実空間上の距離の平均値や中央値を算出して、各グループの実空間上の距離とすることで、各グループの実空間上の距離を容易かつ的確に算出することが可能となり、前記各発明の効果をより的確に発揮させることが可能となる。
第11の発明によれば、上記のようにグループの実空間上の距離を算出する際、グループに属する各画素や上記のようにグループに最も近接する画素の実空間上の距離のデータを、グループごとに作成された各ヒストグラムに投票し、そのピーク値を各グループの実空間上の距離として算出することで、例えば各画素の実空間上の距離のデータ中に誤検出等で他の画素の実空間上の距離から大きく離れた実空間上の距離のデータが存在しても、その大きく離れた実空間上の距離のデータに引きずられることなく、各グループの実空間上の距離を的確に算出することが可能となり、前記各発明の効果をより的確に発揮させることが可能となる。
第12の発明によれば、上記のようにグループの実空間上の距離を算出する際、グループに属する各画素や上記のようにグループに最も近接する画素の実空間上の距離のデータとして、近接した値同士を群にまとめられるような距離のデータが得られた場合、まとめられた距離の群のうち、データ数が最も多い群に属する実空間上の距離の平均値や中央値を各グループの実空間上の距離として算出することで、各グループの実空間上の距離を的確に算出することが可能となり、前記各発明の効果をより的確に発揮させることが可能となる。
第13の発明によれば、光源が信号機の点灯された信号灯や先行車両のテールランプ、ブレーキランプ、ウインカ等である場合にも、前記各発明の効果が的確に発揮され、撮像された少なくとも画像中から信号機の点灯された信号灯等の目的の光源を確実に検出して的確に認識することが可能となる。
第14の発明によれば、前記各発明の効果に加え、光源として信号機の点灯された信号灯を検出する場合、実空間上で信号機の信号灯の下方の所定距離内には物体が存在せず、空間が存在するはずであるから、統合し検出したグループが他の条件を満たし、さらにその下側の所定距離内に物体が存在しない空間部分があれば、そのグループを信号機の点灯された信号灯であると的確に認識することが可能となり、光源として特に信号機の点灯された信号灯を検出する場合にその検出や認識の信頼性をさらに向上させることが可能となる。
第1の実施形態に係る環境認識装置の構成を示すブロック図である。 撮像手段で撮像される基準画像の例を示す図である。 距離検出手段のイメージプロセッサによるステレオマッチング処理を説明する図である。 作成された距離画像の例を示す図である。 基準画像の水平ライン上を探索して検出された車線候補点の例を説明する図である。 自車両側方に検出された車線の例を説明する図である。 形成された車線モデルの例を説明する図であり、(A)はZ−X平面上の水平形状モデル、(B)はZ−Y平面上の道路高モデルを表す。 基準画像上に撮像された光源の例を示す図である。 検出した画素の上下方向に探索して検出された第2の条件を満たす画素およびグループを示す図である。 図9の画素列の右隣の画素列におけるグループの検出の手法を説明する図である。 グループの縦方向の長さの変化を説明する図であり、(A)は最大値になった場合、(B)は最大値より短い場合、(C)は(B)よりさらに短い場合を表す。 グループの縦方向の長さが最小値より増加した場合を説明する図である。 グループの範囲の上下に近接し実空間上の距離が検出されている各画素を表す図である。 グループの左右端の各画素および上下端の各画素を説明する図である。 自車両の進行路上の信号機を含む複数の信号機が撮像された基準画像の例を示す図である。 図15の基準画像上で自車両の進行路に基づいて検出された信号機を説明する図である。 グループに属する各画素に対応する実空間上の各点をX−Z平面にプロットした例を説明する図である。 グループに属する各画素に対応する実空間上の各点をY−Z平面にプロットした例を説明する図である。
以下、本発明に係る環境認識装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る環境認識装置1は、図1に示すように、撮像手段2や距離検出手段6、統合処理手段10や距離算出手段11、光源検出手段12、路面検出手段14等を有する処理部9等を備えて構成されている。
なお、距離検出手段6等を含む処理部9の上流側の構成については、本願出願人により先に提出された特開2006−72495号公報等に詳述されており、構成の詳細な説明はそれらの公報に委ねる。以下、簡単に説明する。
本実施形態では、撮像手段2は、互いに同期が取られたCCDやCMOSセンサ等のイメージセンサがそれぞれ内蔵され、例えば車両のルームミラー近傍に車幅方向に所定の間隔をあけて取り付けられた一対のメインカメラ2aおよびサブカメラ2bからなるステレオカメラであり、所定のサンプリング周期で撮像して、一対の画像を出力するように構成されている。
一対のカメラのうち、メインカメラ2aは運転者に近い側のカメラであり、例えば図2に示すような画像Tを撮像するようになっている。サブカメラ2bで撮像された画像と区別するために、以下、メインカメラ2aで撮像された画像Tを基準画像T、サブカメラ2bで撮像された画像を比較画像Tcという。
なお、本実施形態では、撮像手段2のメインカメラ2aおよびサブカメラ2bでは、それぞれRGB値等で表されるカラーの画像データDが取得されるようになっているが、モノクロの画像データを撮像する撮像手段を用いることも可能であり、その場合についても本発明が適用される。また、以下、カラーの画像データDが、RGB値、すなわちRGB表色系におけるR(赤)、G(緑)、B(青)の色成分で表現される各データ値として出力される場合について説明するが、RGB値を例えばL表色系やHLS(HSL、HSIともいう。)等で記述される各データ値に変換して処理を行うように構成することも可能である。
変換手段3は、一対のA/Dコンバータ3a、3bで構成されており、撮像手段2のメインカメラ2aおよびサブカメラ2bで各画素ごとに撮像された基準画像Tと比較画像Tcの各画像データDがそれぞれ順次送信されてくると、各画像データDのRGB値をそれぞれ例えば0〜255の輝度値のデジタル値に変換して画像補正部4に出力するようになっている。
画像補正部4は、送信されてきた基準画像Tと比較画像Tcの各画像データDに対してずれやノイズの除去、輝度の補正等の画像補正をそれぞれ順次行い、画像補正した基準画像Tと比較画像Tcの各画像データDを画像データメモリ5に順次格納するとともに、処理部9に順次送信するようになっている。また、画像補正部4は、画像補正した基準画像Tと比較画像Tcの各画像データDを距離検出手段6にも順次送信するようになっている。
距離検出手段6のイメージプロセッサ7では、基準画像Tと比較画像Tcの各画像データに対して順次ステレオマッチング処理やフィルタリング処理を施して、実空間上の距離に対応する視差dpを基準画像Tの各画素ごとに順次算出するようになっている。
イメージプロセッサ7におけるステレオマッチング処理では、基準画像Tと比較画像Tcの各画像データDが送信されてくると、図3に示すように、基準画像T上に例えば3×3画素や4×4画素等の所定の画素数の基準画素ブロックPBを設定し、基準画素ブロックPBに対応する比較画像Tc中のエピポーララインEPL上の基準画素ブロックPBと同形の各比較画素ブロックPBcについて、下記(1)式に従って当該基準画素ブロックPBとの輝度パターンの差異であるSAD値を算出し、SAD値が最小の比較画素ブロックPBcを特定するようになっている。
SAD=Σ|D1s,t−D2s,t|
=Σ{|R1s,t−R2s,t|+|G1s,t−G2s,t|
+|B1s,t−B2s,t|} …(1)
なお、上記(1)式において、D1s,t等は基準画素ブロックPB中の各画素の画像データD等を表し、D2s,t等は比較画素ブロックPBc中の各画素の画像データD等を表す。また、上記の総和は、基準画素ブロックPBや比較画素ブロックPBcが例えば3×3画素の領域として設定される場合には1≦s≦3、1≦t≦3の範囲、4×4画素の領域として設定される場合には1≦s≦4、1≦t≦4の範囲の全画素について計算される。
イメージプロセッサ7は、このようにして基準画像Tの各基準画素ブロックPBについて、特定した比較画素ブロックPBcの比較画像Tc上の位置と当該基準画素ブロックPBの基準画像T上の位置から視差dpを順次算出するようになっている。以下、基準画像Tの各画素に視差dpを割り当てた画像を距離画像Tzという。また、このようにして各画素ごとに算出された視差dpの情報すなわち距離画像Tzは、距離検出手段6の距離データメモリ8に順次格納されるとともに、処理部9に順次送信されるようになっている。
なお、実空間上で、前記一対のカメラ2a、2bの中央真下の道路面上の点を原点とし、自車両の車幅方向(すなわち水平方向)をX軸方向、車高方向(すなわち高さ方向)をY軸方向、車長方向(すなわち距離方向)をZ軸方向とした場合、実空間上の点(X,Y,Z)と、距離画像Tz上の画素の座標(i,j)および視差dpとは、下記(2)〜(4)式で表される三角測量の原理に基づく座標変換により一意に対応付けることができる。
X=CD/2+Z×PW×(i−IV) …(2)
Y=CH+Z×PW×(j−JV) …(3)
Z=CD/(PW×(dp−DP)) …(4)
上記各式において、CDは一対のカメラの間隔、PWは1画素当たりの視野角、CHは一対のカメラの取り付け高さ、IVおよびJVは自車両正面の無限遠点の距離画像Tz上のi座標およびj座標、DPは消失点視差を表す。
また、イメージプロセッサ7は、視差dpの信頼性を向上させる目的から、上記のようなステレオマッチング処理で得られた視差dpに対してフィルタリング処理を施し、有効とされた視差dpのみを出力するようになっている。
例えば、道路面の映像のみからなる特徴に乏しい4×4画素の基準画素ブロックPBに対して、比較画像Tc上でステレオマッチング処理を行っても、比較画像Tcの道路面が撮像されている部分ではすべて相関が高くなるため、対応する比較画素ブロックPBcが特定されて視差dpが算出されてもその視差dpの信頼性は低い。そのため、そのような視差dpはフィルタリング処理を施して無効とし、視差dpの値として0を出力するようになっている。
したがって、基準画像Tの各画素に、有効に算出された視差dpを割り当てて(すなわち対応付けて)距離画像Tzを作成すると、距離画像Tzは、例えば図4に示すように、基準画像T上で有意な特徴を有する部分である撮像対象の辺縁部分(エッジ部分)等に有効な視差dpが算出された画像となる。なお、距離画像Tzの作成においては、上記(4)式等に従って予め視差dpを距離Z等に換算し、距離Z等を基準画像Tの各画素に割り当てて作成するように構成することも可能である。
本実施形態では、処理部9の統合処理手段10や距離算出手段11、マッチング処理手段12等における各処理では、必要に応じて上記(4)式等に従って距離画像Tzの各画素における視差dpが実空間上の距離Zに変換されて用いられる。
なお、本実施形態では、上記のように、撮像手段2としてメインカメラ2aとサブカメラ2bとを備え、距離検出手段6は、それらで撮像された基準画像Tおよび比較画像Tcに対するステレオマッチング処理により基準画像Tの各画素について実空間上の距離Z(すなわち視差dp)を算出するように構成されているが、これに限定されず、撮像手段2は例えば単眼のカメラのように1枚の画像Tのみを出力するものであってもよい。
また、距離検出手段6は、実空間上の距離Zを算出又は測定して画像Tの各画素に割り当てる機能を有していればよく、例えば自車両前方にレーザ光等を照射してその反射光の情報に基づいて画像Tに撮像された撮像対象までの距離Zを測定するレーダ装置等で構成することも可能であり、検出の手法は特定の手法に限定されない。
処理部9は、本実施形態では、図示しないCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力インターフェース等がバスに接続されたコンピュータで構成されている。処理部9は、統合処理手段10や距離算出手段11、光源検出手段12、車線検出手段13、路面検出手段14を備えて構成されている。
また、処理部9に、車速センサやヨーレートセンサ、ステアリングホイールの舵角を測定する舵角センサ等のセンサ類Qが接続されており、それらから各測定値が入力されるようになっている。なお、処理部9において先行車両検出等の他の処理を行うように構成することも可能である。
ここで、本実施形態の処理部9の統合処理手段10や距離算出手段11、光源検出手段12等における処理について説明する前に、車線検出手段13や路面検出手段14における処理について説明する。
なお、以下の説明において、車線とは、追越し禁止線や路側帯と車道とを区画する区画線等の道路面上に標示された連続線や破線をいう。また、本実施形態では、以下に説明するように、車線検出手段13で道路面に標示された車線を検出し、路面検出手段14でその検出結果に基づいて道路面を検出するように構成されているが、路面検出手段14は道路面を検出することができるものであれば以下に説明する形態に限定されない。
車線検出手段13は、撮像手段2により撮像された基準画像T中から自車両側方の車線を検出するようになっている。具体的には、車線検出手段13は、図5に示すように、基準画像Tを用いて、その1画素幅の水平ラインj上を例えば基準画像Tの中央から左右方向に探索し、輝度が隣接する画素の輝度から設定された閾値以上に大きく変化する画素を車線候補点cl、crとして検出する。
そして、基準画像T上の水平ラインjを1画素分ずつ上方にシフトさせながら、同様にして各水平ラインj上に車線候補点を検出していく。その際、車線検出手段13は、検出した車線候補点の視差dp等に基づいて当該車線候補点が道路面上にないと判断した場合には当該車線候補点を車線候補点から除外する。なお、この場合の道路面は、前回のサンプリング周期で路面検出手段14が検出した道路面に基づいてその後の自車両の挙動等から今回のサンプリング周期における道路面の位置が推定される。
そして、車線検出手段13は、残った車線候補点のうち、自車両に近い側の車線候補点に基づいて車線をハフ変換等により直線で近似して自車両側方にそれぞれ検出する。その際、ハフ変換では種々の直線が候補として算出されるが、例えば自車両の一方の側(例えば右側)に複数の車線が検出される場合には、自車両の他方(例えば左側)に検出した車線との整合性がある車線や、前回のサンプリング周期で検出した車線との整合性がある車線を選ぶ等して、自車両側方にそれぞれ直線を選別する。
このようにして、車線検出手段13は、自車両に近い側に車線を直線状にそれぞれ検出すると、それより遠い側ではその直線に基づいて直線との位置関係等から車線候補点を選別して結ぶことで、図6に示すように自車両側方にそれぞれ車線LL、LRを検出するようになっている。なお、以上の車線検出手段13の処理構成については、本願出願人が先に提出した特開2006−331389号公報等に詳述されており、詳細な説明は同公報等を参照されたい。
車線検出手段13は、このようにして検出した車線位置LL、LRや車線候補点cl、cr等の情報を図示しないメモリに保存するようになっている。
路面検出手段14は、車線検出手段13が検出した車線位置LL、LRや車線候補点の情報に基づいて車線モデルを三次元的に形成するようになっている。本実施形態では、路面検出手段14は、図7(A)、(B)に示すように、自車両側方の各車線を所定区間ごとに三次元の直線式で近似し、それらを折れ線状に連結して表現した車線モデルを形成するようになっている。なお、図7(A)は、Z−X平面上の車線モデルすなわち水平形状モデル、図7(B)は、Z−Y平面上の車線モデルすなわち道路高モデルを表す。
具体的には、路面検出手段14は、自車両前方の実空間を自車両の位置からの例えば距離Z7までの各区間に分け、検出した車線候補点の実空間上の位置(X,Y,Z)に基づいてそれぞれの区間内の車線候補点を最小二乗法で直線近似し、各区間ごとに下記の(5)〜(8)式のパラメータaL、bL、aR、bR、cL、dL、cR、dRを算出して車線モデルを形成するようになっている。
[水平形状モデル]
左車線 X=aL・Z+bL …(5)
右車線 X=aR・Z+bR …(6)
[道路高モデル]
左車線 Y=cL・Z+dL …(7)
右車線 Y=cR・Z+dR …(8)
路面検出手段14は、このようにして車線モデルを形成して、実空間上における道路面を検出するようになっている。また、路面検出手段14は、このようにして形成した車線モデルすなわち算出した各区間のパラメータaL〜dRをそれぞれメモリに保存するようになっている。
次に、統合処理手段10や距離算出手段11、光源検出手段12等における処理について説明するとともに、本実施形態に係る環境認識装置1の作用についてもあわせて説明する。
なお、以下では、信号機の赤く点灯された信号灯(すなわち、いわゆる赤信号)を検出する場合について説明する。また、本実施形態では、処理を行う対象として、撮像手段2のメインカメラ2aで撮像された基準画像Tを用いるように構成されているが、撮像手段2のサブカメラ2bで撮像された比較画像Tcを用いるように構成することも可能であり、また、その両方を用いるように構成することも可能である。
統合処理手段10は、基準画像T中において互いに隣接する画素pについて、当該隣接する画素pの各画像データDに基づいて当該隣接する画素pを1つのグループに統合するか否かを判定し、統合すべきと判定した場合に1つのグループgに統合するようになっている。
本実施形態では、統合処理手段10は、基準画像T中の各画素pを探索し、画像データDについての予め設定された第1の条件を満たす画像データDを有する画素p(以下、注目画素p(i,j)という。)を検出すると、注目画素p(i,j)の周囲に隣接する各画素pを探索し、第1の条件で規定される画像データDの範囲よりも広い範囲に設定された第2の条件を満たす画像データDを有する画素pを検出すると、注目画素p(i,j)と統合して1つのグループgとする。そして、さらに当該グループgの周囲に隣接する各画素pを探索し、第2の条件を満たす画像データDを有する画素pを検出すると当該グループgに統合する。
具体的には、統合処理手段10は、撮像手段2のメインカメラ2aから画像補正部4等を介して基準画像Tの各画素pの画像データDが送信されてくると、基準画像T中の各画素pを探索し、画像データDについての予め設定された下記の第1の条件を満たす画像データDを有する画素pが探索する。
第1の条件としては、基準画像Tの中から特定の色(本実施形態では赤色)と特定の明るさを有する注目画素p(i,j)が検出されるように設定されており、本実施形態では、注目画素p(i,j)の画像データDのそれぞれ0〜255の輝度値で表現されるR(赤)、G(緑)、B(青)の色成分について、以下のような条件が設定されている。
[第1の条件]R≧200、かつ、G、B<200 …(9)
すなわち、本実施形態では、第1の条件は、基準画像T中から赤みがかった色を有し、光源にふさわしい明るい画素pが注目画素p(i,j)として検出されるように設定されている。
信号機の赤信号のような光源が撮像手段2で撮像されると、赤い光を放つ光源が撮像されているにもかかわらず、基準画像T等では、図8に示すように、光源Sの中心部分Scが赤みがかった白色に撮像され、その部分の画素pの画像データDのR、G、Bの各色成分の輝度値が全て200を越えるほど大きな値として検出される。これは、赤信号に限った現象ではなく、例えば、信号機の青信号のような青い光を放つ光源でも、やはり基準画像Tや比較画像Tc上では光源の中心部分が青みがかった白色に撮像される。
そのような場合に、第1の条件として光源Sの中心部分Scを検出することを目的として、第1の条件を、例えば後述する第2の条件の[条件2b]のように、
R、G、B>200、かつ、R≧G、R≧B …(10)
と設定すると、基準画像T中に撮像された空など白っぽく明るく撮影された対象が全て検出されてしまうため、信号機の赤信号のような赤い光を放つ光源Sを効率良く検出できない。
そのため、本実施形態では、光源Sの中心部分Scのように白く撮像された画素pではなく、その周囲の、赤く、かつ、明るく撮像された画素領域Slの画素pを最初に検出するように構成して、検出の端緒となる画素p(注目画素p(i,j))の条件を絞り込むことで、信号機の赤信号のような赤い光を放つ光源S等を効率良く検出するようになっている。
統合処理手段10は、基準画像T上に上記の第1の条件を満たす画像データDを有する注目画素p(i,j)を検出すると、続いて、図9に示すように、検出した注目画素p(i,j)を含む基準画像T中で上下方向に延在する1画素幅の画素列pls上を上向きに1画素シフトさせ、注目画素p(i,j)の上側に隣接する画素p(i,j+1)の画像データDが、上記の第1の条件で規定される画像データDの範囲よりも広い範囲に設定された下記の第2の条件を満たすか否かを判定する。
[第2の条件]
[条件2a]R≧165、かつ、G、B<150 …(11)
[条件2b]R、G、B>200、かつ、R≧G、R≧B …(12)
[条件2c]R≧200、かつ、G、B<200 …(13)
ここで、第2の条件の[条件2a]は、光源に特有の色(本実施形態では赤色)を有するが、その明るさが上記の第1の条件で規定されるような明るく撮像された画素領域Slの画素pではなく、画素領域Slの周囲に撮像された、より暗い画素領域Sd(図8参照)の画素pを検出するための条件である。
このように、光源Sとして、より暗い画素領域Sdまで検出することで、中央の明るい部分から離れるに従って暗くなっていくという光源の明るさの特性を的確に捉えて、光源Sを的確に検出することが可能となる。
また、第2の条件の[条件2b]は、前述したように、光源特定の色(本実施形態では赤色)を有し、その明るさが第1の条件で規定される明るさよりもさらに明るく、白く撮像された光源Sの中心部分の画素領域Scを検出するための条件である。
このように、光源Sとして、より明るい画素領域Scまで検出することで、前述したように中央の明るい部分ではその光源Sの特有の色味をもって白っぽく撮像されるという光源の明るさの特性を的確に捉えて、光源Sを的確に検出することが可能となる。
さらに、第2の条件の[条件2c]は上記の第1の条件と同じ条件であり、注目画素p(i,j)に隣接する画素が、注目画素p(i,j)と同じく、光源Sの中心部分Scの周囲の、赤く、かつ、明るく撮像された画素領域Slの画素pである場合に、それを検出するための条件である。
統合処理手段10は、注目画素p(i,j)の上側に隣接する各画素p(i,j+1)の画像データDが上記の第2の条件を満たすと判定すると、当該画素p(i,j+1)を注目画素p(i,j)と統合して1つのグループgとする。統合処理手段10は、続いて、当該画素p(i,j+1)の上側に隣接する画素p(i,j+2)についても同様に第2の条件に基づいて判定を行い、第2の条件を満たすと判定すると、その画素p(i,j+2)をグループgに統合する。
統合処理手段10は、この作業を第2の条件のいずれの条件も満たさない画素pが出現するまで行い、第2の条件を満たさない画素pの直前の画素pまでをグループgに統合する。また、注目画素p(i,j)の下側の各画素pについても同様に統合処理を行う。
そして、統合処理手段10は、図10に示すように、画素列pls上で統合したグループgの上端の画素の座標(i,jmax)と下端の画素の座標(i,jmin)をそれぞれ図示しないメモリに記憶させ、続いて、探索するを画素列を画素列plsから基準画像T上の右方向および左方向に画素列をシフトさせて各画素列で同様にして画素の探索を行う。
具体的には、画素列plsでのグループgの上端と下端の各画素のj座標jmax、jminの中点のj座標jmidを算出する。そして、図10に示すように、画素列を例えば右隣の画素列plに移行し、その画素列plで座標(i+1,jmid)の画素を開始点として上記と同様に上下方向に探索して画素列plでのグループgの上端と下端の各画素を検出して、それらの座標(i+1,jmax)、(i+1,jmin)をそれぞれメモリに記憶する。
統合処理手段10は、画素列plをさらに右方向にシフトさせながら探索を繰り返し、各画素列plのグループgの上端、下端の各画素の座標をそれぞれメモリに記憶していく。また、最初の画素列plsの左方向についても同様に探索して、各画素列plのグループgの上端、下端の各画素の座標をそれぞれメモリに記憶していく。
なお、前述したように、距離検出手段6で基準画像Tの各画素p(正確には前述したフィルタリング処理で視差dpの値として0ではない有意な値が割り当てられている各画素p)には視差dpが算出されて割り当てられている。そのため、その視差dp或いは視差dpから算出された実空間上の距離Zを利用して、上記の画素pのグループgへの統合処理において、画素pが上記の第2の条件を満たしていても、当該画素pの実空間上の距離Zpと、隣接する画素や、グループgの実空間上の距離Zとの差異が、予め設定された閾値を上回る場合には、当該画素pをグループgに非統合とするように、すなわち統合しないように構成することが可能である。
隣接する画素やグループgの実空間上の距離Zと大きくかけ離れた実空間上の距離Zpを有する画素pは、たとえ第2の条件を満たすとしても、隣接する画素やグループgに対応する撮像対象とは異なる撮像対象に対応する画素であると考えられる。そのため、上記のように構成することで、異なる撮像対象に対応する画素を1つのグループgに統合することが回避され、基準画像T上に撮像された異なる撮像対象をそれぞれ別のグループに分割して検出することが可能となる。
なお、グループgの実空間上の距離Zを求める手法としては、グループgに統合されている各画素pに対応する実空間上の各距離Zpの平均値や中央値として算出することが可能であり、また、画素pをグループgに統合するごとにその画素pに対応する実空間上の距離Zpを図示しないヒストグラムに投票していき、そのピーク値をグループgの実空間上の距離Zとすることも可能である。
一方、本実施形態では、統合処理手段10は、ある画素pをグループgに統合するか否かの判定において、仮に画素pをグループgに統合した場合に、基準画像T上でのグループgの全体の形状が円形状でなくなる場合には、当該画素pをグループgに非統合として統合処理を終了するようになっている。
具体的には、統合処理手段10は、各画素列pls、plにおけるグループgの上端の画素から下端の画素までの画素数r(以下、上下方向の長さrという。)を監視しており、図11(A)に示すように各画素列pls、plにおけるグループgの上下方向の長さrが一旦最大値rmaxとなり、図11(B)に示すように画素列plにおけるグループgの上下方向の長さrが最大値rmaxを下回り、図11(C)に示すように画素列plにおけるグループgの上下方向の長さrの減少傾向が続いて、画素列plにグループgが発見できなくなれば、すなわち第2の条件も満たす画素pが見出されなくなれば、その時点で右方向や左方向の画素列での探索を停止する。
また、図12に示すように画素列plにおけるグループgの上下方向の長さrが減少して一旦最小値rminとなった後、再び最小値rminより大きな値になった場合には、基準画像T上でのグループgの全体の形状が円形状でなくなるため、画素列plで右方向や左方向の画素列での探索を停止し、その直前の最小値rminを与えた画素列までをグループgが検出された範囲とする。信号機の点灯された信号灯のような光源に対応するグループgは、通常、上下方向の長さrが減少した後、再び増加することはないからである。
ここで、グループgの全体の形状が円形状という場合、完全な円形を意味するものではなく、例えば基準画像T上で画素列plを左右方向に移動させながらグループgの上下方向の長さrを見た場合に、一旦増加傾向にあった上下方向の長さrが減少傾向に転じて減少傾向が続くような形状であることを意味する。
また、上記のように、信号機の点灯された信号灯のような光源に対応するグループgは、通常、上下方向の長さrが減少した後、再び増加することはないから、図12に示したように、画素列plにおけるグループgの上下方向の長さrが減少して一旦最小値rminとなった後、再び最小値rminより大きな値になり、基準画像T上でのグループgの全体の形状が円形状でなくなった場合には、当該グループgを棄却して、後述する距離算出手段11や光源検出手段12における処理の対象から除外するように構成することも可能である。
統合処理手段10は、上記のようにして各画素pをグループgに統合する統合処理を終了すると、基準画像T上で探索していない画素pがなくなるまで上記の統合処理を繰り返して、基準画像T上に各グループgを統合して形成するようになっている。
なお、図8に示したように、光源Sが中央に画素領域Scを有するように撮像されるという特性を利用して、基準画像T上で統合された各グループgにおいて、上記の第2の条件の[条件2b]を満たす画素pがグループg内に存在しないグループgを、光源Sが撮像されたものではないと判定し、当該グループgを棄却して、後述する距離算出手段11や光源検出手段12における処理の対象から除外するように構成することも可能である。
距離算出手段11は、統合処理手段10により統合された各グループgについて、実空間上の距離Zgを算出するようになっている。
前述したように、統合処理手段10で、画素pをグループgに統合するか否かを判定する際に、グループgの実空間上の距離Zとして、グループgに統合されている各画素pに対応する実空間上の各距離Zpの平均値や中央値が算出されたり、画素pをグループgに統合するごとにその画素pに対応する実空間上の距離Zpをヒストグラムに投票していった場合のピーク値が算出されているため、距離算出手段11を、それらの値をグループgの実空間上の距離Zgとして活用するように構成することが可能である。
しかし、前述したように、統合処理手段10では、基本的には上記の第1の条件と第2の条件に基づいて各画素pの画像データDのR、G、Bの各色成の値に応じてグループgへの統合の可否が判定されて各画素pがグループgに統合される。そのため、グループgが、前述した距離検出手段6におけるフィルタリング処理で視差dpの値として0が割り当てられている各画素pのみで形成される場合もある。このような場合には、上記の手法ではグループgの実空間上の距離Zgを算出することができない。
そこで、本実施形態では、距離算出手段11は、グループgに属する各画素pの実空間上の距離Zpだけでなく、基準画像T上でグループgの周囲に存在する各画素pに対応する実空間上の距離Zpをも用いて、各グループgの実空間上の距離Zgを算出するようになっている。
具体的には、上記のように、統合処理手段10で、基準画像Tで各グループgが統合され、各グループgの基準画像T上での範囲が確定すると、距離算出手段11は、各グループgの基準画像T上での範囲に属する上下方向に延在する1画素幅の各画素列plごとに、各グループgの範囲を越えて上方向および下方向に探索し、図13に示すように、実空間上の距離Zpが検出されている画素pのうち、グループgの範囲に最も近接する位置に存在する画素pに対応する実空間上の距離Zpをも用いて、各グループgの実空間上の距離Zgを算出するようになっている。
グループgの範囲に最も近接する位置に存在する画素pに対応する実空間上の距離Zpをも用いてグループgの実空間上の距離Zgを求める手法としては、グループgに属する各画素pに対応する実空間上の距離Zpおよび近接する位置に存在する画素pに対応する実空間上の各距離Zpの平均値や中央値として算出することが可能である。
また、統合処理手段10で作成され、グループgに属する各画素pに対応する実空間上の距離Zpが投票されているヒストグラムに、さらにグループgの範囲に最も近接する位置に存在する画素pに対応する実空間上の距離Zpを投票して、そのピーク値をグループgの実空間上の距離Zgとすることも可能である。
さらに、基準画像T上でグループgの周囲に存在する各画素pに対応する実空間上の距離Zpをも含めるように構成した結果、グループgに属する各画素pや周囲の各画素pに対応する実空間上の距離Zp、Zpの分布が複数の群にまとめられる状態となる場合がある。
そのような場合には、グループgに属する各画素pに対応する実空間上の距離Zpや、グループgの基準画像T上での範囲の上下や左右に最も近接する位置に存在する画素pに対応する実空間上の距離Zpのうち、似通った距離Zp、Zp同士をまとめ、まとめられた距離の群のうち、データ数が最も多い群に属する実空間上の距離Zp、Zpの平均値や中央値を、各グループgの実空間上の距離Zgとして算出するように構成することも可能である。
なお、グループgの範囲に最も近接する位置に存在する画素p自体は、当該グループgには統合されない。また、グループgに最も近接するといっても、画素pが基準画像T上でグループgからあまりに遠く離れている場合には、最も近接する位置に存在する画素pに対応する実空間上の距離Zpをグループgの実空間上の距離Zgの算出に用いるべきではないため、各グループgの範囲を越えて探索する範囲に制限を加えるように構成してもよい。
また、各グループgの範囲を越える探索を常時行うように構成してもよく、また、例えばグループgに属する各画素pについて対応する実空間上の距離Zpがデータ数が十分に得られている場合には行わないように構成することも可能である。
さらに、本実施形態では、前述した距離検出手段6のイメージプロセッサ7におけるステレオマッチング処理で比較画像Tcの左右方向に延在するエピポーララインEPL上で(図3参照)基準画素ブロックPBに対応する比較画素ブロックPBcの探索が行われるため、基準画像T上で統合されたグループgの左右の辺縁部分(エッジ部分)では比較的有効に視差dpが得られている可能性が高い。
そのため、本実施形態では、上記のように、距離算出手段11では、各グループgの基準画像T上での範囲に属する上下方向に延在する1画素幅の各画素列plごとに各グループgの範囲を越えて上方向および下方向に探索が行われるようになっており、左右方向の探索は行われないが、例えば、各グループgの基準画像T上での範囲に属する左右方向に延在する1画素幅の各画素行ごとに各グループgの範囲を越えて左方向および右方向に探索が行うように構成することも可能である。
次に、光源検出手段12は、統合処理手段10により統合された各グループgの基準画像T上での座標(i,j)や、距離算出手段11により算出された各グループgの実空間上の距離Zg、路面検出手段14により検出された道路面の情報に基づいて、(a)グループgの実空間上の大きさや、(b)道路面からの実空間上の高さ、(c)グループgの道路面上での自車両の進行路に対する実空間上の位置を算出し、これらの大きさや高さ、位置がそれぞれ所定の条件を満たす場合に、当該グループgを道路上に存在する光源として検出するようになっている。
[(a)グループgの実空間上の大きさについて]
具体的には、光源検出手段12は、まず、各グループgについて、図14に示すように、グループgの左端の画素のi座標Iminと右端の画素のi座標Imax、および上端の画素のj座標Jmaxと下端の画素のj座標Jminを検出する。
そして、グループgの左右端の画素のi座標Imin、Imaxと当該グループgの実空間上の距離Zgとを上記(2)式に代入すると、
Xmin=CD/2+Zg×PW×(Imin−IV) …(14)
Xmax=CD/2+Zg×PW×(Imax−IV) …(15)
が得られるから、グループgの左右端間の実空間上の大きさを、
Xmax−Xmin=Zg×PW×(Imax−Imin) …(16)
と算出し、グループgの左右方向の実空間上の大きさとする。
また、グループgの上下端の画素のi座標Jmax、Jminと当該グループgの実空間上の距離Zgとを上記(3)式に代入すると、
Ymin=CH+Zg×PW×(Jmin−JV) …(17)
Ymax=CH+Zg×PW×(Jmax−JV) …(18)
が得られるから、グループgの上下端間の実空間上の大きさを、
Ymax−Ymin=Zg×PW×(Jmax−Jmin) …(19)
と算出し、グループgの上下方向の実空間上の大きさとする。
そして、通常の場合、信号機の信号灯は直径が25cmや30cmの円形に形成されるため、信号灯からの光の漏れ出しも含めて、本実施形態では、光源検出手段12は、各グループgの左右方向および上下方向の実空間上の大きさXmax−Xmin、Ymax−Yminが例えば40cm以内の範囲内にあるか否かをチェックするようになっている。
なお、グループgの実空間上の大きさを、上記のように、グループgの左右方向の実空間上の大きさXmax−Xminおよび上下方向の実空間上の大きさYmax−Yminの両者について算出してチェックするように構成してもよく、また、それらのいずれかを算出してチェックするように構成してもよい。
また、それらの大きさとともに、或いはそれらの大きさを算出する代わりに、例えば、各グループgにおける斜め方向(例えば基準画像T上における斜め45°の方向)等の所定の方向の実空間上の大きさを算出するように構成することも可能である。また、例えば、各グループgの上下、左右の全辺縁部分(エッジ部分)の各画素pの座標(i,j)とグループgの実空間上の距離Zgを用いて上記(2)式、(3)式に従って各画素pに対応する実空間上の点の位置を算出し、グループgの実空間上での面積や、グループgの実空間上での周囲の長さを算出し、それぞれについて予め所定の範囲を設定して、その範囲内にあるか否かをチェックするように構成することも可能である。
[(b)グループgの道路面からの実空間上の高さについて]
また、光源検出手段12は、各グループgについて、前述したグループgの左端の画素のi座標Iminと右端の画素のi座標Imaxとの中間点Ic、および上端の画素のj座標Jmaxと下端の画素のj座標Jminとの中間点Jc、すなわち、
Ic=(Imin+Imax)/2 …(20)
Jc=(Jmin+Jmax)/2 …(21)
をそれぞれi座標、j座標とするグループgの中心点Gcを算出する。そして、このJcとグループgの実空間上の距離Zgとを上記(3)式に代入して、グループgの中心点Gcの実空間上の高さYcを算出する。すなわち、
Yc=CH+Zg×PW×(Jc−JV) …(22)
そして、光源検出手段12は、路面検出手段14が検出した実空間上の道路面の道路高モデル(図7(B)参照)をメモリから読み出して、グループgの実空間上の距離Zgにおける道路面の高さYを算出する。そして、グループgの道路面からの実空間上の高さを、グループgの中心点Gcの実空間上の高さYcと道路面の高さYとの差分Yc−Yとして算出するようになっている。
そして、通常の場合、信号機の信号灯は道路面からの高さが5m以上の高さに設置されるため、本実施形態では、多少幅を持たせて、光源検出手段12は、上記のようにして算出したグループgの道路面からの実空間上の高さYc−Yが例えば4.5m以上の範囲内にあるか否かをチェックするようになっている。
なお、グループgの道路面からの実空間上の高さを、道路面からグループgの中心点Gcまでの高さとする代わりに、グループgの下端(画素のj座標はJmin)までの高さとすることも可能であり、或いは、予め設定された決定手法でグループg内に決定された他の点までの高さとすることも可能である。
また、グループgの実空間上の距離Zgにおける道路面の高さYは、各区間ごとに上記(7)式および(8)式で与えられる道路高モデルから線形補間する等して求めることができる。さらに、道路高モデルを含む車線モデルは、路面検出手段14によって今回のサンプリング周期における車線モデルが検出されていればそれを用い、今回のサンプリング周期での車線モデルが検出されていなければ、前回のサンプリング周期で検出した車線モデルに基づいてその後の自車両の挙動等から今回のサンプリング周期における車線モデルが推定されて用いられる。
[(c)グループgの道路面上での自車両の進行路に対する実空間上の位置について]
また、本実施形態のように、信号機の赤く点灯された信号灯(すなわち赤信号)を検出する場合には、道路面上での自車両の進行路上に存在する信号機の信号灯が検出されるべきである。すなわち、例えば図15に示すように、基準画像Tに複数の信号機A、B、Cが撮像されている場合、検出すべき信号機は、基準画像Tの中央付近に撮像されている信号機Aでも対向車線上の信号機Cでもなく、道路面上での自車両の進行路上に存在する信号機Bである。
そこで、本実施形態では、前述した車線検出手段13で図16に示すように自車両側方に検出した各車線LL、LR等の情報に基づいて路面検出手段14で検出した実空間上の道路面の水平形状モデル(図7(A)参照)に基づいて、道路面上での自車両の進行路を把握するようになっている。なお、この場合も、今回のサンプリング周期での水平形状モデルが検出されていなければ、前回のサンプリング周期で検出した水平形状モデルに基づいてその後の自車両の挙動等から今回のサンプリング周期における水平形状モデルが推定されて用いられる。
そして、光源検出手段12は、道路面の水平形状モデルをメモリから読み出して、グループgの実空間上の距離Zgにおける自車両の進行路のX軸方向(左右方向)の左右端の位置を線形補間等の方法で算出する。すなわち、グループgの実空間上の距離Zgにおける自車両側方の各車線LL、LRの水平方向の位置を算出する。
そして、通常の場合、信号機の信号灯は自車両の進行路の上方に設置され、信号灯の水平方向の位置が自車両側方の各車線LL、LRの間に存在するように設置される。そのため、本実施形態では、光源検出手段12は、まず、グループgの中心点Gcのi座標Ic(上記(20)式参照)とグループgの実空間上の距離Zgとを上記(2)式に代入して、グループgの中心点Gcの実空間上の水平位置Xcを算出する。すなわち、
Xc=CD/2+Zg×PW×(Ic−IV) …(23)
そして、光源検出手段12は、このXcと、上記のようにして算出したグループgの実空間上の距離Zgにおける自車両側方の各車線LL、LRの水平方向の位置と比較して、グループgの中心点Gcの実空間上の水平位置Xcが自車両側方の各車線LL、LRの水平方向の位置の範囲内にあるか否かをチェックするようになっている。
なお、自車両側方の車線LL、LRの検出誤差や、水平形状モデルの誤差等を加味して、グループgの中心点Gcの実空間上の水平位置Xcが存在し得る範囲を、自車両側方の各車線LL、LRの水平方向の位置から外側にそれぞれ例えば1mまでの範囲とすることも可能である。
本実施形態では、光源検出手段12は、上記の(a)〜(c)の各チェック項目をクリアしたグループgを道路上に存在する光源、すなわち本実施形態の場合は信号機の赤く点灯された信号灯(すなわち赤信号)として検出するようになっている。
以上のように、本実施形態に係る環境認識装置1によれば、撮像手段2で撮像された一対の画像(基準画像Tおよび比較画像Tc)に基づいて少なくとも一方の画像T(基準画像T)の各画素pについて実空間上の距離Zを算出し、それに基づいて、一方の画像T上で画像データDに基づいて統合した各グループgの実空間上の距離Zgを算出する。そして、それに基づいて算出した各グループgの実空間上の大きさ、道路面からの実空間上の高さ、およびグループgの道路面上での自車両の進行路に対する実空間上の位置から、グループgを自車両の進行路上に存在する光源であるか否かを判定して検出する。
このように、各グループgに属する各画素pの実空間上の距離Zpに基づいて各グループgの実空間上の大きさ、道路面からの実空間上の高さ、およびグループgの道路面上での自車両の進行路に対する実空間上の位置が判定されるため、それらに基づいて、検出した光源が信号機の点灯された信号灯(例えば赤信号)等であるか否かを的確に判定して認識することが可能となり、光源を精度良く検出することが可能となるとともに、認識の信頼性を飛躍的に向上させることが可能となる。
また、光源が自車両から遠い距離にある場合でも、実空間上の大きさや道路面からの実空間上の高さ、道路面上での自車両の進行路に対する実空間上の位置に基づいて光源を判定するため、例えば、道路脇の広告塔やネオンサイン等の赤い表示を赤信号であると誤認識することを的確に防止することが可能となる。
なお、本実施形態では、道路面上での自車両の進行路を、路面検出手段14で検出した実空間上の道路面の水平形状モデル(図7(A)参照)に基づいて算出する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、自車両の車速等から算出される自車両の旋回曲率に基づいて自車両が今後進行すると推定される走行軌跡を算出し、その走行軌跡を中心として左右に所定幅の広がりを持つ面として自車両の進行路を算出するように構成することも可能である。
その際、自車両の旋回曲率Cuaは、センサ類Q(図1参照)から送信されてくる自車両の車速Vやヨーレートγ、ステアリングホイールの舵角δ等の情報に基づいて下記(24)式または下記(25)、(26)式に従って算出することができる。なお、下記の各式において、Reは旋回半径、Asfは車両のスタビリティファクタ、Lwbはホイールベースである。
Cua=γ/V …(24)
Re=(1+Asf・V)・(Lwb/δ) …(25)
Cua=1/Re …(26)
また、本実施形態では、信号機の赤く点灯された信号灯、すなわち赤信号を検出する場合について説明したが、この他にも、例えば、上記の第1の条件や第2の条件におけるR(赤)をG(緑)に読み替えて適用することで、信号機の青信号を検出するように構成することができる。
さらに、よく知られているように、各画素pの画像データDのR(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分のうち、RとGを加法混色すると黄色の色成分を得ることができる。そこで、例えば、撮像手段2で撮像して得られた基準画像Tの各画素pの画像データDに対して、RとG、GとB、BとRをそれぞれ加法混色して黄色、水色、桃色の各色成分を算出し、上記の第1の条件や第2の条件におけるR(赤)を黄色に読み替え、G(緑)やB(青)を水色や桃色に読み替えて適用することで、信号機の黄信号を検出するように構成することができる。
このように、撮像手段2で撮像して得られた基準画像Tの各画素pの画像データDのR、G、Bの各色成分に対して所定の重み付け加算することで、例えば先行車両のオレンジ色のテールランプやウインカや、オレンジがかった赤色のブレーキランプ等の光源を検出することが可能となる。
その際、光源検出手段12における前述した(a)グループgの実空間上の大きさや(b)道路面からの実空間上の高さ等の各チェック項目における予め設定される範囲は、適宜変更されて用いられることは言うまでもない。また、上記のように構成することで、光源として、信号機の点灯された信号灯のほかにも、先行車両のテールランプやブレーキランプ、ウインカ等のように、誤認識すると甚大な事故を生じかねない光源についても、それらの光源を確実に検出し、的確に認識することが可能となる。
また、本実施形態では、上記のように、グループgに属する各画素pについて実空間上の距離Zp(視差dp)が算出されているため、各グループgの実空間上の傾きを算出することができる。
具体的には、グループgに属する各画素pに対応する実空間上の距離Zpや各画素pの基準画像T上の座標(i,j)に基づいて上記(2)式〜(4)式から各画素pに対応する実空間上の各点(Xp,Yp,Zp)を算出することができる。それをX−Z平面にプロットすると、例えば図17に示すようにプロットすることができ、この各点の分布を直線近似する等して、各点の分布の水平方向(X軸方向)に対する距離方向(Z軸方向)の傾きθを算出することができる。
また、グループgに属する各画素に対応する実空間上の各点をY−Z平面にプロットすると、例えば図18に示すようにプロットすることができ、各点の分布を直線近似する等して、各点の分布の高さ方向(Y軸方向)に対する距離方向(Z軸方向)の傾きφを算出することができる。
そこで、例えば、このようにして算出した実空間上の傾きθ、φに予め閾値を設定しておき、自車両に対向する光源、すなわち傾きθやφが0°に近い値である光源のみを検出するように構成することも可能である。このように構成すれば、例えば自車両の進行路以外の走行路に設置された信号機の点灯された信号灯等を誤検出することをより的確に回避することが可能となる。
また、本実施形態に係る環境認識装置1で、光源として、信号機の点灯された信号灯を検出する場合には、さらに、検出したグループgの基準画像T上の位置から下方の所定距離内に、物体に相当する実空間上の距離Zpを有する画素pが存在しないことを確認し、そのような画素pが存在しない場合に信号機の点灯された信号灯を検出するように構成することが可能である。
グループgとして検出された光源が信号機の点灯された信号灯であれば、通常、その下側には物体が存在しない空間があるが、グループgとして検出された光源が例えば先行車両のテールランプ等であれば、通常、その下側には先行車両の車体が存在し、物体が存在するため、検出したグループgの下方に物体が存在するか否かで光源が信号機の点灯された信号灯であるか否かを的確に判定することが可能となる。
この場合、グループgから下方の所定距離は、例えば実空間上の距離として1mの距離に設定される。
また、基準画像T上では、検出されたグループgの下方に存在する画素pに対して、距離検出手段6で実空間上の距離Zpが検出される場合がある。そして、下方の複数の画素pについて同様の距離Zpが検出される場合には、それらの画素pは物体が撮像された画素に相当すると考えられる。その場合、その物体とグループgとして検出された信号機の点灯された信号灯との高さ方向の距離が1mより大きければ、グループgは信号機の点灯された信号灯であると認定される。
また、その物体とグループgとして検出された信号機の点灯された信号灯との高さ方向の距離が1m以内であれば、グループgを信号機の点灯された信号灯であるとは認定されない。さらに、検出されたグループgの下方に存在し、実空間上の距離Zpが検出された画素pが散在しているような場合や、実空間上の距離Zpが同一の物体を撮像したものとは見なせないほど離れているような場合には、それらの画素pは物体が撮像された画素に相当するとは考えられず、グループgを信号機の点灯された信号灯と認定することができる。
1 環境認識装置
2 撮像手段
6 距離検出手段
10 統合処理手段
11 距離算出手段
12 光源検出手段
13 車線検出手段
14 路面検出手段
A、B、C 信号機
D 画像データ
g グループ
Gc グループの中心点
(i,j) 座標
LL、LR 自車両側方の車線
p 画素
最も近接する位置に存在する画素
S 光源
T 基準画像(画像)
Xmax−Xmin グループの左右方向の実空間上の大きさ
Yc グループの実空間上の高さ
Yc−Y グループの道路面からの実空間上の高さ(差分)
Ymax−Ymin グループの上下方向の実空間上の大きさ
Z、Zp 実空間上の距離
Zg グループの実空間上の距離
Zp 最も近接する位置に存在する画素に対応する実空間上の距離

Claims (14)

  1. 画素ごとに画像データを有する画像を撮像する撮像手段と、
    前記画像の各画素について実空間上の距離を検出する距離検出手段と、
    前記画像から道路面を検出する路面検出手段と、
    前記画像において互いに隣接する画素の各画像データに基づいて当該隣接する画素を1つのグループに統合する統合処理手段と、
    前記グループに属する前記画素および前記グループの周囲に存在する前記画素に対応する前記実空間上の距離の少なくともいずれかに基づいて、前記グループの実空間上の距離を算出する距離算出手段と、
    前記グループの実空間上の距離および前記グループの前記画像中での座標に基づいて、当該グループの実空間上の大きさ、前記道路面からの実空間上の高さ、および当該グループの自車両の進行路に対する実空間上の位置を算出し、前記大きさ、高さおよび位置がそれぞれ所定の条件を満たす場合に当該グループを道路上に存在する光源として検出する光源検出手段と、
    を備えることを特徴とする環境認識装置。
  2. 前記画像中から自車両側方の車線を検出する車線検出手段を備え、
    前記光源検出手段は、前記車線の実空間上の位置に基づいて前記自車両の進行路およびそれに対する前記グループの実空間上の位置を算出することを特徴とする請求項1に記載の環境認識装置。
  3. 前記統合処理手段は、予め設定された第1の条件を満たす前記画像データを有する画素を検出するととともに、前記第1の条件で規定される前記画像データの範囲よりも広い範囲に設定された第2の条件を満たす前記画像データを有する画素を検出する場合、前記第1の条件を満たす前記画像データを有する画素と統合して1つのグループとすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の環境認識装置。
  4. 前記画像データはカラーの画像データであり、
    前記第1の条件は、前記画像の中から特定の色と特定の明るさを有する前記画素が検出されるように設定されており、
    前記第2の条件は、前記特定の色を有するが、その明るさが前記第1の条件で規定される前記特定の明るさよりも暗い前記画素が検出されるように設定されていることを特徴とする請求項3に記載の環境認識装置。
  5. 前記第2の条件は、前記特定の色を有し、その明るさが前記第1の条件で規定される前記特定の明るさよりも明るい前記画素も検出されるように設定されていることを特徴とする請求項4に記載の環境認識装置。
  6. 前記統合処理手段は、前記画素と隣接する画素の前記実空間上の距離の差異と、前記画素の前記実空間上の距離と前記グループの前記実空間上の距離との差異のいずれかの差異が所定の閾値を上回る場合には、前記画素をグループに非統合とすることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の環境認識装置。
  7. 前記統合処理手段は、前記画素を前記グループに統合した場合に、当該グループの形状が円形状でなくなる場合には、前記画素を前記グループに非統合とすることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の環境認識装置。
  8. 前記統合処理手段は、前記画素を前記グループに統合した場合に、当該グループの形状が円形状でなくなる場合には、前記グループを棄却して、前記光源検出手段における処理の対象から除外することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の環境認識装置。
  9. 前記距離算出手段は、前記グループに属する前記各画素に対応する前記実空間上の距離と、前記グループの画像上での範囲から左右または上下に探索して、前記実空間上の距離が検出されており前記画像上で前記範囲に最も近接する位置に存在する前記画素に対応する前記実空間上の距離の少なくともいずれかに基づいて、前記グループの実空間上の距離を算出することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の環境認識装置。
  10. 前記距離算出手段は、前記グループに属する前記各画素に対応する前記実空間上の距離、および/または、前記グループの前記画像上での範囲の左右または上下に最も近接する位置に存在する前記画素に対応する前記実空間上の距離の、平均値または中央値を、前記各グループの実空間上の距離として算出することを特徴とする請求項9に記載の環境認識装置。
  11. 前記距離算出手段は、前記グループに属する前記各画素に対応する前記実空間上の距離、および/または、前記グループの前記画像上での範囲の左右または上下に最も近接する位置に存在する前記画素に対応する前記実空間上の距離を、前記グループごとにヒストグラムに投票し、そのピーク値を前記各グループの実空間上の距離として算出することを特徴とする請求項9に記載の環境認識装置。
  12. 前記距離算出手段は、前記グループに属する前記各画素に対応する前記実空間上の距離、および/または、前記グループの前記画像上での範囲の左右または上下に最も近接する位置に存在する前記画素に対応する前記実空間上の距離のうち、近接した値の前記距離同士をまとめ、まとめられた前記距離の群のうち、データ数が最も多い群に属する前記実空間上の距離の平均値または中央値を前記各グループの実空間上の距離として算出することを特徴とする請求項9に記載の環境認識装置。
  13. 前記光源検出手段は、前記光源として、信号機の点灯された信号灯、先行車両のテールランプ、ブレーキランプ、ウインカのいずれかを検出することを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の環境認識装置。
  14. 前記光源検出手段は、前記光源として信号機の点灯された信号灯を検出する場合、検出した前記グループの前記画像上の位置から下方の所定距離内に、物体が存在しない場合に、前記信号機の点灯された信号灯を検出することを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の環境認識装置。
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