JPH08335300A - ランプ点灯検出方法およびストップランプ点灯検出装置 - Google Patents

ランプ点灯検出方法およびストップランプ点灯検出装置

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JPH08335300A
JPH08335300A JP7164670A JP16467095A JPH08335300A JP H08335300 A JPH08335300 A JP H08335300A JP 7164670 A JP7164670 A JP 7164670A JP 16467095 A JP16467095 A JP 16467095A JP H08335300 A JPH08335300 A JP H08335300A
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color
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和幸 井沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 点灯時と消灯時とでは色彩が変化し、また、
中央部分と周辺部分とでは色彩が異なるランプの点灯を
画像処理により認識すること。 【構成】 認識対象のランプを撮像する撮像工程S1
と、この撮像工程S1で撮像されたカラー画像データか
ら特定色およびその近似色が一定画素数以上連続した特
定色領域を抽出する第1の特定色領域抽出工程S2と、
当該複数の特定色領域の各画素について特定色への近似
度を算出すると共に当該近似度の平均値を前記特定色領
域を単位に算出する近似度平均値算出工程S3と、近似
度平均値が所定のしきい値以上の特定色領域を抽出する
第2の特定色領域抽出工程S4と、各特定色領域につい
て当該特定色領域毎に輝度の平均値を算出する輝度平均
値算出工程S5と、この輝度平均値算出工程S5により
算出された輝度平均値が一定のしきい値を越えたか否か
を判定する判定工程S6とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ランプ点灯検出方法に
係り、特に、特定の色のランプを抽出して当該ランプの
点灯の有無を認識するするランプ点灯検出方法に関す
る。さらに、このランプ点灯検出方法の実施に直接使用
する装置として、ストップランプ点灯検出装置に係り、
特に、車載用のストップランプ点灯検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー画像認識において、特定の
色の対象物体を抽出するには、図13に示すように、画
像を構成する画素毎に特定色に該当するかどうか判定
し、ラベリングを行っている。この特定色の対象物体と
しては、例えば先行車のストップランプが該当する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
撮像された対象物体の画面上の色彩は一様な色分布では
ないため、例えば、ストップランプでは中央部が白色、
周辺部が暗赤色となるため、単純に特定色のみを抽出す
るのでは対象物体を良好に抽出できない場合が生じる。
【0004】特に、カメラの設定や、天候、光源の位置
や色温度等の各種の撮像条件によって、対象物体でない
画素が特定色に該当しノイズとなる場合もある。
【0005】従って、単純に特定色の抽出処理のみで対
象物体を抽出する従来例では、抽出すべき物体の画素の
一部が欠落したり、また、抽出対象でない画素を抽出対
象と誤認識することがある、という不都合が生じた。
【0006】
【発明の目的】本発明は、係る従来例の有する課題を改
善し、特に、点灯時と消灯時とでは色彩が変化し、ま
た、中央部分と周辺部分とでは色彩が異なるランプの点
灯を画像処理により認識することのできるランプ点灯検
出方法を提供することを、その目的とする。
【0007】さらに、ランプが先行車のストップランプ
(ブレーキランプ)である場合に、これをストップラン
プの画像上の色彩に多少の変化があっても良好に認識す
ることのできるストップランプ点灯検出装置を提供する
ことを、その目的とする。
【0008】
【課題を解決する手段】そこで、本発明では、第1の手
段として、認識対象のランプを撮像する撮像工程と、こ
の撮像工程で撮像されたカラー画像データから特定色お
よびその近似色が一定画素数以上連続した特定色領域を
抽出する第1の特定色領域抽出工程と、この第1の特定
色領域抽出工程により抽出された複数の特定色領域の各
画素について特定色への近似度を算出すると共に、当該
近似度の平均値を特定色領域を単位に算出する近似度平
均値算出工程とを備えている。さらに、この近似度平均
値算出工程により算出された近似度平均値が所定のしき
い値以上の特定色領域を抽出する第2の特定色領域抽出
工程と、この第2の特定色部分で抽出された各特定色領
域について当該特定色領域毎に輝度の平均値を算出する
輝度平均値算出工程と、この輝度平均値算出工程により
算出された輝度平均値が一定のしきい値を越えたか否か
を判定する判定工程とを備えた、という構成のランプ点
灯検出方法を採っている。
【0009】第2の手段では、第1の手段によるランプ
点灯検出方法の実施に直接使用する装置として、車両前
方を撮像する撮像手段と、この撮像手段からのカラー画
像をデジタルデータに変換するA/D変換器と、このA
/D変換器からのカラー画像データ中の各画素の輝度値
を抽出する輝度データ抽出手段とを備え、この輝度デー
タ抽出手段に、A/D変換器によって出力されるカラー
画像データの全色についてストップランプ色との近似度
を予め記憶した近似度データ記憶部と、この近似度デー
タ記憶部中の近似度データに基づいてA/D変換器から
のカラー画像データの各画素について近似度を出力する
特定色データ抽出手段とを併設すると共に、この特定色
データ抽出手段に、当該特定色データ抽出手段が抽出し
た近似度データに基づいて特定色領域を抽出すると共に
当該特定色領域を単位とした輝度値の平均値を所定のし
きい値と比較する判定手段を併設した、という構成のス
トップランプ点灯検出装置を採っている。
【0010】第3の手段として、判定手段が、特定色領
域中の各画素の近似度の平均値を算出すると共に当該近
似度平均値が一定以上の特定色領域をストップランプ部
分と判定するストップランプ部分抽出機能を備え、近似
度データは、赤色成分多い色彩の値が大きく設定される
と共に黄色の値が負数に設定された、という構成を採っ
ている。
【0011】本発明で、これらの手段によって、前述し
た目的を達成しようとするものである。
【0012】
【作用】第1の手段によるランプ認識方法では、まず、
撮像工程で、認識対象のランプを撮像する。すると、カ
ラー画像データが得られる。次いで、第1の特定色領域
抽出工程で、当該カラー画像データから特定色およびそ
の近似色が一定画素数以上連続する領域を抽出する。す
ると、認識対象のランプの色に近い色の特定色領域が抽
出される。さらに、近似度平均値算出工程で、当該特定
色領域中の各画素について特定色への近似度を算出し、
さらに、当該特定色領域を単位に近似度の平均値を算出
する。すると、画像データ中の複数の特定色領域につい
て、1つ1つの領域を単位として特定色への近似度が算
出される。
【0013】さらに、第2の特定色領域抽出工程では、
この近似度平均値が所定のしきい値以上の特定色領域を
抽出する。これにより、認識対象のランプの近似色が一
定領域撮像された領域を特定する。次いで、この第2の
特定色部分で抽出された各特定色領域について当該特定
色領域毎に輝度の平均値を算出する。すると、認識対象
のランプの近似色が一定領域撮像された領域について、
当該領域の明るさの平均値が算出される。さらに、判定
工程で、この輝度平均値算出工程により算出された輝度
平均値が一定のしきい値を越えたか否かを判定する。こ
れにより、当該輝度平均値がしきい値を越えた場合には
ランプの点灯と判定し、一方、しきい値を越えない場合
には、ランプは点灯していないと判定する。
【0014】第2の手段では、まず、撮像手段は、自車
の前方をカラーで撮像する。次いで、A/D変換器は、
この撮像手段からのカラー画像をデジタルデータに変換
する。このカラー画像データは輝度データ抽出手段およ
び特定色データ抽出手段とに入力される。輝度データ抽
出手段では、このカラー画像データ中の各画素の輝度値
を抽出する。一方、特定色データ抽出手段では、近似度
データ記憶部中の近似度データに基づいてカラー画像デ
ータ中の各画素のストップランプ色との近似度を出力す
る。
【0015】さらに、判定手段は、まず、この特定色デ
ータ抽出手段が抽出した特定色データによる近似度に基
づいて特定色領域を抽出する。さらに、当該特定色領域
の輝度値を所定のしきい値と比較することにより、スト
ップランプの点灯の有無を判定する。
【0016】第3の手段では、近似度として、ストップ
ランプの色である赤色成分多い色彩の値が大きく設定さ
れ、ウインカの色である黄色の値が負数に設定されてい
るため、カラー画像データ中のウインカが撮像された部
分の近似度はマイナスとなり、一方、カラー画像データ
中のストップランプが撮像された部分の近似度はプラス
の大きい値となる。このため、判定手段が、特定色領域
中の各画素の近似度の平均値を算出すると、ウインカ部
分であるのか又はストップランプ部分であるのかが良好
に分離される。このため、判定部は、当該近似度平均値
が一定以上の特定色領域をストップランプ部分と判定す
る。さらに、判定部は、このストップランプ部分と判定
された特定色領域について輝度値による点灯の有無の判
定を行うため、ウインカが点灯していても、これにかか
わらずストップランプの点灯のみを抽出する。
【0017】
【実施例】次に本発明の一実施例について図面を参照し
て説明する。
【0018】図1は、本発明によるランプ点灯検出方法
の構成を示すフローチャートである。本実施例では、認
識対象のランプとして、画面中の何処に当該ランプが撮
像されるか不確定で、かつ、特定の色をしたランプであ
り、さらに、点灯中と消灯中とでは色が多少変更するラ
ンプを対象としている。
【0019】このようなランプとしては、車両のストッ
プランプ(ブレーキランプ)や、ウインカや、信号など
がある。まず、信号を対象とした認識方法を第1実施例
として説明し、次いで、ストップランプを対象としたス
トップランプ点灯検出装置を第2実施例として説明す
る。
【0020】この第1実施例では、赤信号の点灯の有無
を認識対象とする。まず、撮像工程で、認識対象の信号
が所定ドット数以上となる大きさで車両の前方を撮像す
る(ステップS1)。すると、カラー画像データが得ら
れる。
【0021】次いで、第1の特定色領域抽出工程で、当
該カラー画像データから赤信号の一般的な色およびその
近似色が一定画素数(面積)以上連続する領域を抽出す
る(ステップS2)。この近似色の範囲は、赤信号の点
灯の有無による色彩の変化と、信号機での反射等による
色彩の変化を考慮して定められる。ここでは、赤信号を
撮像したときに生じ得る色彩であれば、近似色に含まれ
る。このため、認識対象の赤信号の色に近い色の特定色
領域が抽出される。
【0022】さらに、近似度平均値算出工程で、当該特
定色領域中の各画素の特定色への近似度の平均値を当該
特定色領域毎に算出する(ステップS3)。すると、画
像データ中の複数の特定色領域について、1つ1つの領
域を単位として特定色への近似度が算出される。
【0023】さらに、第2の特定色領域抽出工程では、
この近似度平均値が所定のしきい値以上の特定色領域を
抽出する(ステップS4)。これにより、認識対象の赤
信号の近似色が一定領域撮像された領域を特定する。従
って、画像データ中に赤信号に該当する部分が存在する
か否かが判明し、かつ、存在する場合には画像データ中
の位置が特定される。
【0024】次いで、この第2の特定色部分で抽出され
た各特定色領域について当該特定色領域毎に輝度の平均
値を算出する(ステップS5)。これは色彩によって赤
信号と判定された領域について、当該赤信号が点灯して
いるか否かを判定するためである。
【0025】さらに、判定工程で、この輝度平均値算出
工程により算出された輝度平均値が一定のしきい値を越
えたか否かを判定し、これにより、当該輝度平均値がし
きい値を越えた場合には赤信号の点灯と判定し、一方、
しきい値を越えない場合には、赤信号は点灯していない
と判定する。
【0026】このような処理を信号の各色毎に行うこと
で、各色の点灯の有無を認識することができる。また、
その他特定色のランプについても、この図1に示した工
程で認識処理を行うと、外乱光等により色彩が変化する
ランプや、特に、点灯の有無によりその色彩が変化する
ランプについて、良好に点灯の有無を判定することがで
きる。また、周辺部と中央部で色彩が変化するランプに
対しても良好に認識処理を行うことができる。
【0027】次に、ストップランプ点灯検出装置の実施
例を説明する。図2はストップランプ点灯検出装置の構
成を示すブロック図である。ストップランプ点灯検出装
置は、撮像手段としてのCCDカメラ1と、先行車のス
トップランプ点灯を判定するストップランプ認識手段2
と、表示装置等の認識結果出力手段3とを備えている。
CCDカメラ1は車両に取り付けられ自車の進行方向を
撮像する。ストップランプ認識手段3は、このCCDカ
メラ1からの画像データに基づいて先行車両のストップ
ランプ点灯の検出処理を行い、検出結果を表示装置3へ
出力する。
【0028】図3はストップランプ認識手段2の詳細構
成を示すブロック図である。ストップランプ認識手段2
は、CCDカメラ1からのカラー画像をデジタルデータ
に変換するA/D変換器21と、デジタル画像データの
RGB値を各色毎の輝度データ又は特定色データに変換
するデータ変換用ROM22と、これら輝度データ又は
特定色データを記憶する画像メモリ23と、この画像メ
モリ中の各データに基づいて画像処理を行うCPU24
とを備えている。
【0029】CCDカメラ1で撮像した画像データはR
GB三原色毎にA/D変換器21でデジタル化される。
デジタル化されたカラー画像データは、輝度変化(モノ
クロ化)データマップを格納したデータ変換用ROM2
2aおよびストップランプ色データマップを格納したデ
ータ変換用ROM22bに入力される。各データ変換用
ROM22からは、モノクロの輝度データおよびストッ
プランプ抽出画像(特定色データ)がそれぞれの画像メ
モリ23a,23bに出力される。
【0030】図4はデータ変換用ROM22によるカラ
ー画像データの変換過程を示すブロック図である。この
データ変換用ROM22では、デジタルカラー画像のR
GB値と、ROMの入力アドレス値を対応させている。
本実施例では、RGB値をそれぞれ8ビット(256階
調)としている。輝度データ抽出用ROM22aには、
任意色に対する輝度値がデータマップとして格納されて
いる。一方、ストップランプ色データ抽出用ROM22
bには、任意色のストップランプ色らしさ(3ビット)
がデータマップとして格納されている。
【0031】図5は図4に示した工程での画像変換に用
いられる各画像データを簡略表示したものである。カラ
ーのデジタル画像データ(図5(A)参照)がA/D変
換器21から各データ変換用ROM22a,22bに入
力されると、それぞれモノクロの輝度データ(図5
(B)参照)と、ストップランプ色(特定色)データ
(図5(C)参照)とが出力される。
【0032】図6は特定色の近似値(ストップランプら
しさ値)の詳細を説明する説明図である。本実施例で
は、ROMをデータ変換器として用いているため、A/
D変換器21は、RGB各データを16ビットで出力す
る。従って、ストップランプ色データ抽出用ROM22
aには、16×16×16の色数(セル)のそれぞれに
ついて近似値が定められたマップが格納されている。近
似値としては、0,1,4,8,−2の5段階評価とし
ている。このため、図6(A)に示すように、RGB空
間には0〜4の値がマップとして記録されていて、この
値は、図6(B)に示すように近似値に対応している。
【0033】図7乃至図8は、は図6に示したRGB空
間の詳細を示す図である。図7に示すように、赤成分が
多く含まれている色に対応したセルには、近似値「8」
に対応するマップデータ「3」が格納されている。この
値は、赤成分が少なくなるにつれて小さくなるように、
試行錯誤の上経験的に設定した。
【0034】また、ストップランプ認識では、通常車両
のストップランプの近傍にはウインカが配置されている
ため、ストップランプとウインカとを良好に区別する必
要がある。このため、本実施例では、橙から黄色に対応
する色彩の近似値(ストップランプらしさ値)の値を負
数にしている。このため、ウインカが撮像され、当該ウ
インカの領域については、近似度の平均値が極端に低く
なるため、ストップランプの領域であると判定されな
い。
【0035】つぎに、上述した構成でのストップランプ
点灯の認識処理の一例を図9のフローチャートを参照し
て説明する。
【0036】まず、図4の画像前処理によって、ストッ
プランプ色らしさを示す特徴量を多値化したストップラ
ンプ色抽出画像を取り込む(ステップS11)。このス
トップランプ色抽出画像について、値が「0」でない画
素についてラベリングを行う(ステップS12)
【0037】次いで、ラベルが存在する場合(ステップ
S13)、ラベル毎に近似値(ストップランプ色らしさ
を示す多値化された特徴量)の平均値を演算する(ステ
ップS14)。
【0038】さらに、この近似値の平均値があるしきい
値より大きいラベルが存在するか否かを判定する(ステ
ップS15)。これにより、ラベル単位で色評価を行
う。
【0039】次いで、ラベルを構成する画素の輝度値
を、図4に示した前処理によって得られたモノクロの輝
度データに基づいて取り込み(ステップS16)、ラベ
ル毎の輝度値平均を演算する(ステップS17)。
【0040】この輝度値平均があるしきい値より大きい
ラベルが存在するか否かを判定する(ステップS18)
ことにより、ラベル単位でランプ輝度評価を行う。この
ように、本実施例では、ラベル単位での色評価およびラ
ンプ輝度評価によって、先行車ストップランプ点灯判定
を行う(ステップS19)。
【0041】図10は図9に示したアルゴリズムに従っ
て、カラー原画像からストップランプ抽出を行う過程を
模式的に示したものである。ストップランプsと近似色
物体kとが撮像されたカラー原画像(図10(A)参
照)は、図3に示したストップランプ色データ抽出用R
OM22bによって、ストップランプ色らしさを示す特
徴量が8段階(3ビット)に多値化される(図10
(B)参照)。
【0042】次に、「0」以外の画素についてラベリン
グを行う。図10(C)では、4個のラベルが抽出され
ている。各々のラベルについて近似値の平均を演算し
(図10(D)参照)、あるしきい値より小さいラベル
は破棄する。ここでは、しきい値=2.0に設定してい
るため、図10(E)に示す例では3個のラベルが抽出
される。
【0043】さらに、ラベル毎の輝度値平均を演算子、
あるしきい値より小さいラベルは破棄する。ここでは、
しきい値=127に設定し、図10(F)では2このラ
ベルが抽出される。異常の処理によって、抽出された図
10(E)のラベル2個を点灯している先行車両のスト
ップランプと判定する。
【0044】図11は雑音(ノイズ)対策として、ラベ
ル面積(ラベル構成画素数)評価と、画面間のラベル位
置の変化(時間的、位置的相関性)評価を用いている。
ステップS20では、あるしきい値異常の面積をもつラ
ベルのみをストップランプと認識し、ステップS21で
は画面上のラベル位置が大きく移動しない(相関性があ
る)ものだけをストップランプと認識している。
【0045】また、本提案は、図12に示すように、車
間距離警報装置と組み合わせた場合にも有効である。測
距手段で先行車との車間距離、相対速度を演算し、車速
センサ、ブレーキセンサで自車両の速度、ブレーキ状態
を取得する。さらに、本実施例による先行車両ストップ
ランプ認識結果に基づいて接近状態を評価することで、
従来の車間距離接近警報装置より的確なタイミングで警
報を発することができる。
【0046】上述したように本実施例によると、画素単
位ではなくラベル単位で色評価を行うため、対象物体
(実施例ではストップランプ)の抽出が的確に行われ
る。また、先行車ストップランプ点灯検出装置として車
間距離警報装置と組み合わせて使用することにより、警
報の信頼性を高めることができる。
【0047】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、請求項1記載の発明では、近似度
平均値算出工程が、当該特定色領域中の各画素の特定色
への近似度の平均値を当該特定色領域毎に算出し、第2
の特定色領域抽出工程では、この近似度平均値が所定の
しきい値以上の特定色領域を抽出するため、認識対象の
ランプの画像データ上の位置を特定することができ、さ
らに、判定工程で、当該特定色領域の輝度値の平均値に
基づいてランプ点灯の有無を判定するため、ランプが撮
像された領域についてのみ輝度による点灯の判定を行う
ことができ、このため、点灯時と消灯時とでは色彩が変
化するランプや、中央部分と周辺部分とでは色彩が異な
るランプであってもその点灯の有無を的確に抽出するこ
とができる従来にない優れたランプ点灯検出方法を提供
することができる。
【0048】請求項2記載の発明では、輝度データ抽出
手段が、カラー画像データ中の各画素の輝度値を抽出
し、特定色データ抽出手段が、近似度データ記憶部中の
近似度データに基づいてカラー画像データ中の各画素の
ストップランプ色との近似度を出力するため、特定色に
ついての近似度でストップランプが撮像された画像デー
タ中の領域を特定することができ、さらに、判定手段
は、当該特定色領域の輝度値を所定のしきい値と比較す
ることによりストップランプの点灯の有無を判定するた
め、点灯時と消灯時とでは色彩が変化し、また中央部分
と周辺部分とでは色彩が異なり、さらに、先行車によっ
て形状が異なるストップランプであってもその点灯の有
無を的確に抽出することができる従来にない優れたスト
ップランプ点灯検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるランプ点灯検出方法の実施例の構
成を示すフローチャートである。
【図2】本発明によるストップランプ点灯検出装置の実
施例の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示したストップランプ認識手段の詳細構
成を示すブロック図である。
【図4】図3に示したデータ変換用ROMの動作を説明
するための説明図である。
【図5】図2に示した構成で扱う画像の例を示す説明図
で、図5(A)はCCDカメラで撮像したカラー画像を
簡略表示した図で、図5(B)は輝度データの一例を示
す図で、図5(C)は特定色データの一例を示す図であ
る。
【図6】図6(A)〜(C)は、図2に示した構成で扱
う特定色についての近似値を説明するための説明図であ
る。
【図7】図4に示したストップランプ色データ抽出用R
OMに格納されたマップデータの前半を示す説明図であ
る。
【図8】図4に示したストップランプ色データ抽出用R
OMに格納されたマップデータの後半を示す説明図であ
る。
【図9】図2に示した構成での動作例を示すフローチャ
ートである。
【図10】図10(A)〜(F)は、図9に示した処理
工程で生じる各画像の一例を示す図である。
【図11】図9に示した処理の変形例を示すフローチャ
ートである。
【図12】図2に示したストップランプ点灯検出装置を
用いた車間距離警報装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図13】図13(A)〜(C)は、従来のストップラ
ンプ抽出処理を説明するための説明図である。
【符号の説明】
S1 撮像工程 S2 第1の特定色領域抽出工程 S3 近似度平均値算出工程 S4 第2の特定色領域抽出工程 S5 輝度平均値算出工程 S6 判定工程 1 カラー画像撮像手段 2 ストップランプ認識手段 21 A/D変換器 22 データ変換用ROM 22a 輝度データ抽出用ROM 22b ストップランプ色(特定色)データ抽出用RO
M 23 画像メモリ 24 CPU 3 出力手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 認識対象のランプを撮像する撮像工程
    と、この撮像工程で撮像されたカラー画像データから特
    定色およびその近似色が一定画素数以上連続した特定色
    領域を抽出する第1の特定色領域抽出工程と、この第1
    の特定色領域抽出工程により抽出された前記複数の特定
    色領域の各画素について前記特定色への近似度を算出す
    ると共に、当該近似度の平均値を前記特定色領域を単位
    に算出する近似度平均値算出工程とを備えると共に、 この近似度平均値算出工程により算出された近似度平均
    値が所定のしきい値以上の前記特定色領域を抽出する第
    2の特定色領域抽出工程と、この第2の特定色領域抽出
    工程で抽出された各特定色領域について当該特定色領域
    毎に輝度の平均値を算出する輝度平均値算出工程と、こ
    の輝度平均値算出工程により算出された輝度平均値が一
    定のしきい値を越えたか否かを判定する判定工程とを備
    えたことを特徴とするランプ点灯検出方法。
  2. 【請求項2】 車両前方を撮像する撮像手段と、この撮
    像手段からのカラー画像をデジタルデータに変換するA
    /D変換器と、このA/D変換器からのカラー画像デー
    タ中の各画素の輝度値を抽出する輝度データ抽出手段と
    を備え、 この輝度データ抽出手段に、前記A/D変換器によって
    出力されるカラー画像データの全色についてストップラ
    ンプ色との近似度を予め記憶した近似度データ記憶部
    と、この近似度データ記憶部中の近似度データに基づい
    て前記A/D変換器からのカラー画像データの各画素に
    ついて前記近似度を出力する特定色データ抽出手段とを
    併設すると共に、 この特定色データ抽出手段に、当該特定色データ抽出手
    段が抽出した近似度データに基づいて特定色領域を抽出
    すると共に当該特定色領域を単位とした前記輝度値の平
    均値を所定のしきい値と比較する判定手段を併設したこ
    とを特徴とするストップランプ点灯検出装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段が、前記特定色領域中の各
    画素の近似度の平均値を算出すると共に当該近似度平均
    値が一定以上の特定色領域をストップランプ部分と判定
    するストップランプ部分抽出機能を備え、 前記ストップランプ色の近似度は、赤色成分多い色彩の
    値が大きく設定されると共に黄色の値が負数に設定され
    たことを特徴とする請求項2記載のストップランプ点灯
    検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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