JP2010216629A - 防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ストッパ部材の側面から取付部材が延出されている場合でも、ストッパ部材とブラケットとのかしめの緩みを抑制することの可能な防振装置を提供する。
【解決手段】ストッパ部材40は、第2取付部材20側か開口した有底円筒形状とされ、円筒部44、底部46、及び第1かしめフランジ部48を有している。ストッパ部材40は、第2取付部材20の上側に配置され、第1かしめフランジ部48が第2かしめフランジ部22の外端を断面コ字状に覆い、全周に亘ってかしめ固定され、かしめ部K1を構成している。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般産業機械、自動車のエンジンマウント等として用いられ、エンジン等の振動発生部からの振動を吸収して車体等の振動受部への振動伝達を抑制する防振装置に関するものである。
例えば、車両の振動発生部となるエンジンと振動受部となる車体との間にはエンジンマウントとしての防振装置が配設されており、この防振装置はエンジンが発生する振動を吸収し、車体側への振動伝達を抑制する。このような防振装置としては、例えば、防振装置の内部に弾性体及び一対の液室を設けると共に、オリフィスとなる制限通路でこれらの液室を互いに連通した液体封入式のものが知られている。液体封入式の防振装置によれば、搭載されたエンジンが作動して振動が発生した場合には、弾性体の制振機能及び、一対の液室間を連通するオリフィス内の液体の粘性抵抗等で振動を吸収し、車体側への振動伝達を抑制する。
ところで、上記のような液体封入式の防振装置として、特許文献1の構成のものが開示されている。特許文献1に記載の防振装置では、軸方向の大振動を規制するために、ストッパ機構が設けられている。特許文献1では、ストッパ部材9を保持筒11にかしめ固定し、ストッパゴム34をストッパ部材9に当てることで、上側取付部材2と下側取付金具1との過度な変位が規制されている。また、特許文献1では、防振装置の軸方向と直交する方向に上側取付部材2が延在されているため、上側取付部材2と下側取付金具1との衝突を避けるために、ストッパゴム34が設けられている。ストッパゴム34が上側取付部材2の一部である一端側突出部21に当たることにより、軸方向の大振動が規制されている。
しかしながら、特許文献1では、上側取付部材2とストッパゴム34とが向き合う部分については、ストッパ部材9がなく、保持筒11とストッパ部材9のかしめ固定が全周ではないため、振動の入力により、かしめ固定が緩むことが考えられる。
特開2001−280404
本発明の目的は、上記事実を考慮して成されたものであり、ストッパ部材の側面から取付部材が延出されている場合でも、ストッパ部材と取付部材とのかしめの緩みを抑制することの可能な防振装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る防振装置は、振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1取付部材と、前記第1取付部材と固定される第1連結部材と、筒状とされ、振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2取付部材と、前記第2取付部材の筒内に挿入固定される筒状の外筒部材と、前記第1連結部材と前記外筒部材の間に配置されて両者を連結する弾性体と、前記外筒部材側が開口した有底筒状とされ、前記第1連結部材を内部に収納し、筒側面に窓部が構成されたストッパ部材と、前記ストッパ部材の内部に収納され、前記外筒の筒軸方向において前記第1取付部材と対向する位置で前記弾性体よりも径方向外側に配置されたストッパゴムと、を備え、前記第1取付部材は、前記窓部から前記ストッパ部材の外側に延出され、前記ストッパゴムは、前記窓部の前記外筒部材側の下縁よりも前記第1取付部材側に突出され、前記ストッパ部材及び前記第2取付部材には、互いに向き合う側の端部に径方向外側へ延出されたかしめフランジ部が形成され、前記かしめフランジ部同士が全周でかしめ固定されていること、を特徴とする。
上記構成の防振装置では、第1取付部材は、ストッパ部材の側面に構成された窓部からストッパ部材内に収納された第1連結部材にアクセスし、第1連結部材と固定される。第1取付部材と第2取付部材との筒軸方向における大きな相対移動に対しては、ストッパゴムが第1取付部材に当たることにより、抑制されている。
本発明によれば、ストッパ部材に窓部を構成して第1取付部材をストッパ部材内に挿入しているので、ストッパ部材と第2取付部材とを全周でかしめ固定することができる。したがって、一部のみがかしめ固定されている場合と比較して、かしめの緩みを抑制でき、かしめ部分の耐久性を向上させることができる。
本発明の請求項2に係る防振装置は、前記外筒部材には、筒軸方向の前記第1連結部材側端部に、径方向外側へ延出するフランジ部が形成され、前記フランジ部に前記ストッパゴムが固定されていること、を特徴とする。
このように、外筒部材にフランジ部を形成して、ストッパゴムをフランジ部に固定することにより、ストッパゴムを弾性体の径方向外側に配置することができる。
本発明の請求項3に係る防振装置は、前記第2取付部材及び前記外筒部材は円筒形状とされ、前記ストッパ部材は前記第2取付部材よりも大径の円筒形とされ、前記ストッパ部材の円筒軸は、前記第2取付部材の円筒軸よりも前記ストッパゴム側に配置されていること、を特徴とする。
上記構成によれば、ストッパ部材のストッパゴム側に外筒部材が対向されないスペースを構成することができ、このスペースを利用してストッパゴムをストッパ部材内に収納しつつストッパゴムの外側でかしめ固定することができる。
本発明の請求項4に係る防振装置は、前記第2取付部材及び前記外筒部材は円筒形状とされ、前記ストッパ部材は短径が前記第2取付部材よりも長尺となる断面が楕円形の筒形状とされ、前記ストッパ部材は楕円長軸方向が前記第1取付部材の前記窓部からの延出方向に沿うように配置されていること、を特徴とする。
上記構成によれば、断面が楕円形状のストッパ部材は楕円長軸方向が第1取付部材の窓部からの延出方向に沿うように配置されているので、全周でかしめ固定する場合でも、ストッパ部材の短軸方向についての長さを円形の場合と比較して短くすることができる。したがって、防振装置をコンパクトに設計することができる。
本発明の請求項5に係る防振装置は、前記ストッパ部材の楕円中心は、前記第2取付部材の円筒軸よりも前記ストッパゴム側に配置されていること、を特徴とする。
ストッパ部材を断面楕円形状とした場合には、ストッパ部材の楕円中心を、第2取付部材の円筒軸と一致させてもよいし、請求項5に記載のように、ストッパゴム側にオフセットさせてもよい。
以上説明したように本発明によれば、ストッパ部材の側面から取付部材が延出されている場合でも、ストッパ部材とブラケットとのかしめの緩みを抑制することができる。
本発明の実施形態に係る防振装置の側断面図である。 本発明の実施形態に係る防振装置の構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る防振装置の構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る防振装置の構成を斜め下側からみた斜視図である。 本発明の実施形態に係る防振装置を下側からみた下面図である。 本発明の実施形態の変形例に係る防振装置を下側からみた下面図である。 本発明の実施形態の変形例に係る防振装置を下側からみた下面図である。 本発明の実施形態の変形例に係る防振装置を下側からみた下面図である。 本発明の実施形態の変形例に係る防振装置の側断面図である。 本発明の実施形態の変形例に係る防振装置の一部側断面図である。 本発明の実施形態の変形例に係る防振装置の側断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る防振装置について図面を参照して説明する。
(実施形態の構成)
防振装置10は、図1に示されるように第1取付部材36、第1連結部材32、ストッパ部材40、第2取付部材20、外筒部材12、及び、弾性体30を備えている。
外筒部材12は、略円筒形状の円筒部14を備えている。円筒部14の軸方向の中間部には、小径とされたくびれ部15が形成されている。外筒部材12の上端部には円筒部14から径方向外側へ延出するリング状の外筒フランジ部18が形成されている。外筒部材12の下端部には、テーパ状に縮径する縮径部16が形成されている。
第2取付部材20は、略円筒形状の円筒部21を備えている。円筒部21の内径は外筒部材12の外径よりもわずかに大径とされ、外筒部材12が、円筒部21内へ圧入されている。外筒部材12の円筒部14の筒軸と、第2取付部材20の円筒部21の筒軸とは、一致されている(以下これらの筒軸を「軸心S」とする)。第2取付部材20の上端部には、径方向外側へ延出する第2かしめフランジ部22が形成されている。図5にも示されるように、第2かしめフランジ部22の円中心Mは、軸心Sからオフセットされている。これにより、第2かしめフランジ部22の軸心Sから遠い側は、逆側よりも広くなっている。第2かしめフランジ部22には、第2取付部材20内へ圧入された外筒部材12の外筒フランジ部18が載置される。第2取付部材20は、不図示の取付部によって、車体へ固定されている。
外筒部材12の円筒部14の外筒フランジ部18側の内周面には、図1に示されるように弾性体30が加硫接着されている。弾性体30は、弾性変形可能なゴム製とされている。弾性体30の上部側(第1連結部材32側)には凹部30Bが形成されており、この凹部30B内には凹部30Bと対応する外形形状を有する第1連結部材32の一部が嵌入されており、第1連結部材32が弾性体30の上部に加硫接着されている。
弾性体30は、外筒部材12の内周面と第1連結部材32との間に掛け渡され、外筒部材12と第1連結部材32とを連結している。弾性体30の凹部30Bと逆側には、凹部30Aが構成されている。外筒部材12の円筒部14の内周面には、被覆部30Dが接着されている。被覆部30Dは、薄肉筒状で弾性体30から延出されており、円筒部14の内周面下部側を被覆している。被覆部30Dは、弾性体30と一体的に形成されている。
外筒部材12の外筒フランジ部18上には、図3にも示されるように、弾性体30と一体成形されたストッパゴム35が加硫接着されている。ストッパゴム35は、断面が略長方形状とされ、外筒フランジ部18に沿って弧状に配置されている。
図1に示されるように、外筒部材12内には、円筒状の支持リング50が配置されている。支持リング50の内周面には、薄膜状のダイヤフラム52の外周端部が全周に亘って加硫接着されている。ダイヤフラム52は、たわみ変形が生じていない自然状態では、上方へ向かって略円錐台状に突出している。支持リング50の外周面は、弾性体30の被覆部30Dを介して外筒部材12の円筒部14の下側の内周面へ圧接している。また支持リング50は、その下端部が被覆部30Dを介して縮径部16へと当接することにより、外筒部材12内からの脱落が防止されている。
図1に示されるように、外筒部材12内のくびれ部15よりも下側には、オリフィス部材60が嵌入されている。オリフィス部材60は、リング状とされ、外周面には、周方向に沿って一周近くに亘り溝部60Aが形成されている。溝部60Aの外周側は被覆部30Dによって閉止され、オリフィス62が構成される。
オリフィス部材60の中央部には、上下方向に貫通した円形開口60Bが構成されおり、この円形開口60Bを閉止するように、ゴム製のメンブラン64が加硫接着されている。オリフィス部材60は、その外周面が弾性体30の被覆部30Dを介して円筒部14の内周面へ圧接している。またオリフィス部材60は、被覆部30Dを介してくびれ部15へ当接している。これにより、オリフィス部材60は、外筒部材12内における上方へ移動が拘束されている。
外筒部材12内には、ダイヤフラム50及び弾性体30により囲まれた空間が構成され、この空間はオリフィス部材60及びメンブラン64によって、弾性体30側の主液室54とダイヤフラム52側の副液室56の2つに区画されている。主液室54、副液室56内には、例えば水、オイル等の液体が封入されている。
オリフィス部材60の一端部には、主液室54とオリフィス62とを連通する小径の貫通穴62Aが構成され、オリフィス部材60の他端部には副液室56とオリフィス62とを連通する小径の貫通穴62Bが構成されている。オリフィス62を介して、主液室54と副液室56とが連通されている。
図3に示されるように、第1連結部材32は略直方体形状とされ、図1に示されるように、弾性体30側の面に凹部30Bと対応する外形形状の凸部32Bが構成されている。第1連結部材32は、弾性体30の上部に加硫接着されている。第1連結部材32には、軸心Sと直交する方向に断面が長方形状の連結穴32Cが構成されている。
第1連結部材32の連結穴32Cには、第1取付部材36が圧入されている。第1取付部材36は、エンジン取付部36A、アーム部36B、及び、挿入部36Cを有している(図2、3参照)。エンジン取付部36Aは、図2及び図3に示すように、ストッパ部材40の外側に配置され、不図示の取付部でエンジンと連結されている。挿入部36Cは、断面長方形の長尺形状とされ、連結穴32Cに圧入されている。アーム部36Bは、エンジン取付部36Aと挿入部36Cの間に配置され、ストッパ部材40内から、後述する窓部42を通ってストッパ部材40の外側に延出されている。アーム部36Bは、ストッパゴム35の直上を通過するように延出されている。したがって、ストッパゴム35は、軸心S方向でアーム部36Bと対向する位置に配置される。
第1連結部材32には、図2に示されるように、ゴム製のカバー部材38が被せられている。カバー部材38は、第1連結部材32の上面、及び、連結穴32Cの構成されていない第1連結部材32の2面を覆っている。カバー部材38の上面には、ストッパ凸部38Aが構成されている。これにより、第1取付部材36が後述するストッパ部材40へ直接接触しないので、第1取付部材36とストッパ部材40との衝突音の発生が防止される。
図3に示すように、ストッパ部材40は、第2取付部材20側が開口した有底円筒形状とされ、円筒部44、底部46、及び第1かしめフランジ部48を有している。円筒部44は、第2取付部材20の円筒部21よりも大径の円筒形状とされ、筒軸は円中心Mと一致されている。底部46は、円板状とされ円筒部21の上端部を覆っている。
第1かしめフランジ部48は、円筒部44の開口側端部から径方向外側へ延出するリング状とされている。第1かしめフランジ部48の外径は、第2かしめフランジ部22の外径よりも大径とされている。第1かしめフランジ部48の外縁には、曲部49が形成されている。曲部49は、第1かしめフランジ部48から、下方に略直角に折り曲げられている。ストッパ部材40の円筒部44には、開口となる窓部42が構成されている。
ストッパ部材40は、第2取付部材20の上側に配置され、第1かしめフランジ部48の曲部49の尖端部が径方向内側に折り曲げられ、第2かしめフランジ部22の外端を断面コ字状に覆って全周に亘ってかしめ固定され、かしめ部K1を構成している。ストッパ部材40の内部には、第1連結部材32及び弾性体30が収納されている。ストッパ部材40内では、カバー部材38はストッパ部材40の底部46と離間した位置で対向配置される。
第1取付部材36のアーム部36Bは、窓部42から第1連結部材32へアクセスされ、窓部42から外側に延出されている。ストッパゴム35は、窓部42の下縁42Aよりもアーム部36B側へ突出されている。カバー部材38のストッパ凸部38Aは、底部46と対向配置される。
次に本実施の形態に係る防振装置10の組立を説明する。
まず、図示しない金型内で、第1連結部材32と外筒部材12との間に弾性体30を加硫接着すると共に、被覆部30D、ストッパゴム35を形成する。また、これとは別に、金型を用いて、オリフィス部材60にメンブラン64を加硫接着する。さらに、支持リング50の内周にダイヤフラム52を加硫形成する。
次に、加硫処理により一体化された、第1連結部材32、外筒部材12、弾性体30のセットと、オリフィス部材60とメンブラン64のセット、支持リング50とダイヤフラム52のセットを、内部に封入される液体中で組み付ける。
組み付けは、オリフィス部材60とメンブラン64のセットを外筒部材12の下側から圧入し、オリフィス部材60外周を被覆部30Dを介してくびれ部15の下側に密着させる。その後、支持リング50とダイヤフラム52のセットを外筒部材12の下側から圧入し、外筒部材12の下端部を径方向内側へ、かしめる。これにより、縮径部16が構成され、外筒部材12内に、主液室54、副液室56、オリフィス62が構成される。
次に、第2取付部材20の内側へ外筒部材12を圧入し、ストッパ部材40と第2取付部材20とを固定する。
ストッパ部材40と第2取付部材20とを固定する際には、先ず、第2取付部材20の第2かしめフランジ部22上にストッパ部材40の第1かしめフランジ部48を載置する。このとき、第1連結部材32の連結穴32Cが、窓部42と対向するようにする。また、カバー部材38は、第1連結部材32へ被せておく。
この状態で、かしめ部K1の外周側から径方向に沿った加圧力を加える。これにより、第1かしめフランジ部48の曲部49の先端が径方向内側へ折り曲げられ、第2かしめフランジ部22の外端が上下から挟持され、第1かしめフランジ部48と第2かしめフランジ部22とが、全周に亘ってかしめ固定される。
このように、全周で第1かしめフランジ部48と第2かしめフランジ部22とをかしめ固定することにより、周方向の一部でかしめている場合と比較してかしめ強度が高くなり、振動の入力方向が径方向のいずれの方向であっても、かしめ部K1の変形、開き、緩みが抑制され、耐久性を向上させることができる。
次に、第1取付部材36を第1連結部材32へ取り付ける。第1連結部材は、ストッパ部材40と第2取付部材20とを固定した後に、窓部42からストッパ部材40内に挿入部36C側から差し入れ、連結穴32Cへ挿入部36Cを圧入する。第1取付部材36のアーム部36Bは、窓部42からストッパ部材40の外側に延出されている。ストッパゴム35は、窓部42の下縁42Aよりもアーム部36B側へ突出される。また、カバー部材38のストッパ凸部38Aは、底部46と対向配置される。
次に、本実施形態に係る防振装置10の作用を説明する。
防振装置10では、エンジン又は車体側からの振動入力時に、吸振主体である弾性体30が振動により弾性変形すると、この振動が弾性体30によって減衰吸収される。
また防振装置10では、弾性体30の変形により主液室54の内容積が拡縮し、この主液室54の拡縮に伴って主液室54と副液室56との間で液体がオリフィス62を通して相互に流通する。このとき、比較的低い周波数域の振動、例えばシェイク振動等の入力時には、入力振動に共振して液体が主液室54と副液室56との間で流入及び流出する液柱共振が生じる。このとき、オリフィス62内の空間に生ずる液体の圧力変化、液体流動の粘性抵抗等により振動エネルギが吸収されるので、防振装置10では、特にシェイク振動等の比較的低い周波数域の振動については主液室54、副液室56間の液柱共振によって効果的に吸収できる。
またダイヤフラム52は、主液室54から副液室56内への液体の流入時に外側へ膨出するように弾性変形することにより、副液室56内の過度の液圧上昇を抑制する。これにより、副液室56内の液圧上昇により主液室54内から副液室56内への液体の流入が抑制されることが防止される。
一方、エンジンから比較的高い周波数域の振動、例えばアイドル振動等が入力する時には、オリフィス62に目詰まりが発生して液柱共振により振動を吸収できなくなる。この時には、主液室54内の液体へ伝達される高い周波数域の振動によりメンブラン64が主液室54内の容積を拡縮するように弾性変形する。これにより、主液室54内の液圧上昇が抑制されることから、エンジンから比較的高い周波数域の振動が入力した時でも、主液室54内の液体の液圧上昇に伴う動ばね定数の上昇を抑制できるので、高い周波数域の振動も効果的に吸収できる。
また、本実施形態の防振装置10では、エンジンまたは車体から過大な振幅の振動が入力した場合には、第2取付部材20へ固定されたストッパ部材40の底部46が第1連結部材32を覆うカバー部材38のストッパ凸部38Aへ当たることにより、第1取付部材36と第2取付部材20の相対変位が一定範囲内に制限される。このとき、ストッパ凸部38Aが弾性変形することにより、衝突の際の衝撃力が緩和される。
また、ストッパゴム35がアーム部36Bの下面に当たることによっても、第1取付部材36と第2取付部材20の相対変位が一定範囲内に制限される。このとき、ストッパゴム35が弾性変形することにより、衝突の際の衝撃力が緩和される。
本実施形態によれば、第2取付部材20とストッパ部材40とは、全周に亘ってかしめ固定されているので、周方向の一部でかしめている場合と比較してかしめ強度が高くなり、かしめ部K1の変形、開き、緩みが抑制され、耐久性を向上させることができる。
また、全周のかしめ処理であるため、周方向での部分的なかしめ処理と比較して、簡単にかしめ処理を行うことができる。
また、ストッパ部材40の軸心(円中心M)を第2取付部材20の軸心Sからオフセットさせているので、ストッパゴム35をストッパ部材40の内部に収納しつつ、全周でのかしめ固定ができ、さらには、ストッパ部材40の外径をコンパクトにすることができる。
なお、本実施形態では、ストッパ部材40を、断面が円形の有底円筒形状としたが、ストッパ部材は、図6、図7に示すように、断面楕円形の筒状のストッパ部材70としてもよい。この場合には、第1取付部材36の延出方向を、楕円の長軸方向に沿った方向とする。このように、ストッパ部材を楕円筒状とすることにより、ストッパ部材の短軸方向についての長さを円形の場合と比較して短くすることができる。したがって、防振装置をコンパクトに設計することができる。
また、第1かしめフランジ部48に対応する第1かしめフランジ部48D、及び、第2かしめフランジ部22に対応する第2かしめフランジ部22Dについても、楕円形状として、互いにかしめ固定すればよい。
ストッパ部材70の楕円中心Mと第2取付部材20の軸心Sは、図6に示すように一致させてもよいし、図7に示すように楕円の長軸方向にオフセットさせてもよい。
また、本実施形態では、第1かしめフランジ部48の外周の全周に曲部49を構成した例について説明したが、曲部は図8に示すように、周方向に間隔をあけた曲部49Pとして全周に形成してもよい。
また、本実施形態では、第1かしめフランジ部48の外周に曲部49を構成して、第2かしめフランジ部22を挟み込んでかしめ固定を行ってかしめ部K1を構成した例について説明したが、図9に示すように、第2かしめフランジ部22の外周に曲部23を構成して、第1かしめフランジ部48を挟み込んでかしめ固定を行ってかしめ部K2を構成してもよい。
また、本実施形態では、ストッパゴム35を外筒フランジ部18に形成したが、ストッパゴム35は、弾性体30の径方向外側で、アーム部36と軸心S方向に対応する位置であれば、外筒フランジ部18以外の位置に形成することもできる。例えば、図10(A)に示すように、第1取付部材20の第2かしめフランジ部22の上面に形成してもよいし、ス図10(B)に示すように、ストッパ部材40の窓部42の下縁42A部分に形成してもよい。
また、本実施形態では、第1取付部材36を圧入により第1連結部材32へ固定したが、必ずしも圧入による固定である必要はなく、ねじ込みにより固定してもよい。この場合には、連結穴32Cを円柱状にして内周に雌ネジを形成したねじ穴とし、第1取付部材36の挿入部36Cをこの雌ネジに螺合される雄ネジの構成された形状とすればよい。
また、本実施形態では、液封式の防振装置を例に説明したが、本発明は、図11に示すように、液封式でない、いわゆるソリッド式の防振装置80として構成することもできる。
10 防振装置
12 外筒部材
14 円筒部
18 外筒フランジ部
20 第2取付部材
21 円筒部
22 第2かしめフランジ部
30 弾性体
32 第1連結部材
35 ストッパゴム
36 第1取付部材
40 ストッパ部材
42A 下縁
42 窓部
44 円筒部
48 第1かしめフランジ部
80 防振装置
M 円中心
S 軸心

Claims (5)

  1. 振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1取付部材と、
    前記第1取付部材と固定される第1連結部材と、
    筒状とされ、振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2取付部材と、
    前記第2取付部材の筒内に挿入固定される筒状の外筒部材と、
    前記第1連結部材と前記外筒部材の間に配置されて両者を連結する弾性体と、
    前記外筒部材側が開口した有底筒状とされ、前記第1連結部材を内部に収納し、筒側面に窓部が構成されたストッパ部材と、
    前記ストッパ部材の内部に収納され、前記外筒の筒軸方向において前記第1取付部材と対向する位置で前記弾性体よりも径方向外側に配置されたストッパゴムと、
    を備え、
    前記第1取付部材は、前記窓部から前記ストッパ部材の外側に延出され、
    前記ストッパゴムは、前記窓部の前記外筒部材側の下縁よりも前記第1取付部材側に突出され、
    前記ストッパ部材及び前記第2取付部材には、互いに向き合う側の端部に径方向外側へ延出されたかしめフランジ部が形成され、前記かしめフランジ部同士が全周でかしめ固定されていること、を特徴とする防振装置。
  2. 前記外筒部材には、筒軸方向の前記第1連結部材側端部に、径方向外側へ延出するフランジ部が形成され、前記フランジ部に前記ストッパゴムが固定されていること、を特徴とする請求項1に記載の防振装置。
  3. 前記第2取付部材及び前記外筒部材は円筒形状とされ、前記ストッパ部材は前記第2取付部材よりも大径の円筒形とされ、前記ストッパ部材の円筒軸は、前記第2取付部材の円筒軸よりも前記ストッパゴム側に配置されていること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載の防振装置。
  4. 前記第2取付部材及び前記外筒部材は円筒形状とされ、前記ストッパ部材は短径が前記第2取付部材よりも長尺となる断面が楕円形の筒形状とされ、前記ストッパ部材は楕円長軸方向が前記第1取付部材の前記窓部からの延出方向に沿うように配置されていること、を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の防振装置。
  5. 前記ストッパ部材の楕円中心は、前記第2取付部材の円筒軸よりも前記ストッパゴム側に配置されていること、を特徴とする請求項4に記載の防振装置。
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