JP5221442B2 - 防振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一般産業機械、自動車におけるエンジンマウント等として用いられ、エンジン等の振動発生部から車体等の振動受部へ伝達される振動を吸収及び減衰させる防振装置に関する。
例えば、車両の振動発生部となるエンジンと振動受部となる車体との間にはエンジンマウントとしての防振装置が配設されており、この防振装置はエンジンが発生する振動を吸収し、車体側への振動伝達を抑制する。このような防振装置としては、装置内部に弾性体及び一対の液室が設けられると共に、制限通路を通して一対の液室が互いに連通された液体封入式のものが知られている。この液体封入式の防振装置によれば、搭載されたエンジンが作動して振動が発生した場合には、弾性体の制振機能及び、一対の液室間を連通するオリフィス内の液体の粘性抵抗等で振動を吸収し、車体側への振動伝達を抑制する。
上記のような従来の液体封入式の防振装置としては、例えば、特許文献1〜5に示されるようなものがある。特許文献1〜5に記載の防振装置は、仕切部材で液室が主液室と副液室とに仕切られ、仕切部材の外周に構成される制限通路によって主液室と副液室とが連通されている。
ところで、仕切部材の外側に仕切部材とは別部材の制限通路部材で仕切部材との間に制限通路を構成する場合には、加硫などにより制限通路部材に直接ダイヤフラムが接着される場合がある。この場合、仕切部材と制限通路部材及びダイヤフラムとの間のシール性を確保することが求められる。
特開2006−90388号 特開2004−204964号 特開2005−221080号 特開平8−14317号 特開2004−3634号
本発明の目的は、上記事実を考慮して成されたものであり、仕切部材と制限通路部材及びダイヤフラムとの間のシール性を確保することの可能な防振装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る防振装置は、振動発生部及び振動受け部の一方に連結される第1取付部材と、筒状とされ振動発生部及び振動受け部の他方に連結される第2取付部材と、前記第1取付部材と第2取付部材との間に配設され、両者を連結する弾性体と、前記弾性体を隔壁の一部として前記第2取付部材の内側に構成され、液体が封入された主液室と、液体が封入され、隔壁の少なくとも一部がダイヤフラムにより形成されて拡縮可能とされた副液室と、筒状の筒部、前記筒部の前記主液室側一端から径方向外側に延出して構成され外周が前記第2取付部材の内周に沿って配置されるフランジ部、及び、前記筒部の径方向内側に配置された可動弾性膜を有し、前記主液室と前記副液室との間を仕切る仕切部材と、前記仕切部材と別体の環状とされ、前記仕切部材の筒部と前記第2取付部材との間に配置され、前記フランジ部と離間して対向配置されると共に前記筒部の外周側で筒軸方向内側に配置された底部を有し、前記仕切部材との間で前記主液室と前記副液室とを連通させる制限通路を構成すると共に、前記ダイヤフラムの外周端が少なくとも前記底部の内周に接着された制限通路部材と、を備え、前記制限通路部材には前記底部の周方向の一部に前記副液室と連通される開口が構成され、前記ダイヤフラムは前記開口に対応する位置において前記開口よりも径方向外側で前記制限通路部材に接着されているものである。
上記構成の防振装置では、制限通路部材は仕切部材と別体とされており、仕切部材と制限通路部材との間に主液室と副液室とを連通させる制限通路が構成されている。副液室を構成するダイヤフラムは外周端が少なくとも底部の内周に接着され、この制限通路は制限通路部材の底部に構成された開口を介して副液室と連通されている。制限通路部材の底部は、筒部の筒軸方向内側に配置されている。したがって、ダイヤフラムの外周端が接着された制限通路部材を、径方向内側に加締めることにより、底部の内周側と仕切部材の筒部外周との間を確実にシールすることができる。
本発明の請求項2に係る防振装置は、前記制限通路部材には、前記仕切部材の筒部外面と離間して対向する通路外筒部が前記底部の外周端から連続して構成されていること、を特徴とする。
上記構成によれば、制限通路部材の底部及び通路外筒部と、仕切部材の筒部及びフランジ部とで囲まれた空間で制限通路を構成することができる。
本発明の請求項3に係る防振装置は、前記制限通路部材には、前記仕切部材の筒部外面に沿って配置される通路内筒部が前記底部の内周端から連続して構成されていること、を特徴とする。
上記構成によれば、通路内筒部の内側面を用いて、仕切部材の筒部外面との間のシールを行うことができる。
本発明の請求項4に係る防振装置は、前記通路内筒部が、前記底部の内周端から前記副液室側へ延出されていること、を特徴とする。
上記構成によれば、通路内筒部を径方向内側へ加締めることにより、確実に筒部との間のシールを行うことができる。
本発明の請求項5に係る防振装置は、前記通路内筒部の内壁を覆うシール部が前記ダイヤフラムと一体的に形成されていること、を特徴とする。
上記構成によれば、シール部をダイヤフラムと一体的に形成して簡易な構成とすることができる。
本発明の請求項6に係る防振装置は、前記ダイヤフラムが、前記底部の内周端よりも径方向内側に前記副液室を構成し、前記底部の開口に対応する連通位置で径方向外側に突出されていること、を特徴とする。
上記構成によれば、副液室の外周が底部の径方向内側に構成されるので、副液室部分を径方向にコンパクトに構成することができる。
本発明の請求項7に係る防振装置は、前記ダイヤフラムが、前記連通位置において前記副液室を構成する他部分よりも厚みが厚く構成されていること、を特徴とする。
上記構成によれば、液体の流通による連通位置のダイヤフラムの変形を抑制することができる。
以上説明したように本発明によれば、仕切部材と制限通路部材及びダイヤフラムとの間のシール性を確保することができる。
本発明の実施形態に係る防振装置の構成を示す側面断面図である。 本発明の実施形態に係る防振装置の仕切部材、制限通路部材、及び、ダイヤフラムの構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る防振装置の制限通路部材の構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る防振装置の制限通路部材の変形例を示す一部断面図であ。 本発明の実施形態に係る防振装置の制限通路部材の他の変形例を示す一部断面図である。 本発明の実施形態に係る防振装置の制限通路部材の他の変形例を示す一部断面図である。 本発明の実施形態に係る防振装置の制限通路部材の他の変形例を示す一部断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る防振装置について図面を参照して説明する。
図1には本発明の実施形態に係る防振装置10が示されている。この防振装置10は、自動車における振動発生部であるエンジンを振動受部である車体へ支持するエンジンマウントとして適用されるものである。なお、図中の符号Sは装置の軸心を示し、この軸心に沿った方向を装置の軸方向Sとし、図の上下方向を防振装置10の上下方向として以下の説明を行う。防振を目的とする主たる振動(主振動)は、軸方向Sに入力される。
図1に示されるように、防振装置10は、第1取付部材14、及び、第2取付部材12を備えている。
第2取付部材12は、略円筒状とされ、中間部に段部12Bが構成されている。第2取付部材12は、段部12Bを挟んで、上側が弾性体連結部12Aとされ、下側が弾性体連結部12Aよりも小径の仕切挟持部12Cとされている。仕切挟持部12Cの下端部には、径方向内側に加締められた加締め部12Dが形成されている。第2取付部材12は、不図示のブラケットを介して、車体に連結される。
第1取付部材14は、第2取付部材12よりも小径の略円柱状とされ、上面中央部分から軸方向下側に向かって雌ねじが形成されたねじ穴14Aが構成されている。ねじ穴14Aには、エンジン側に連結される不図示のボルトが螺合される。
第1取付部材14は、第2取付部材12と同軸となるように下部が第2取付部材12の内側に配置されている。第1取付部材14及び第2取付部材12の軸心が、防振装置10の軸方向Sとなる。
第1取付部材14と第2取付部材12との間には、吸振主体となるゴム製の弾性体16が配置されている。弾性体16は、第1取付部材14の外面に加硫接着されると共に、第2取付部材12の弾性体連結部12A及び段部12Bに加硫接着されており、第1取付部材14と第2取付部材12とを弾性的に連結している。
弾性体16には、その下端部から下方へ延出する薄膜状の被覆部18が一体的に形成されている。この被覆部18は、第2取付部材12の仕切挟持部12Cの内周面に加硫接着されて第2取付部材12の内壁を覆っている。被覆部18の段部12Bに対応する部分の下側には、段部12Eが構成されている。この段部12Eには、後述する仕切部材20のフランジ部24が当接される。
被覆部18の内周側には、仕切部材20及び制限通路部材30が配置されている。仕切部材20及び制限通路部材30は、仕切挟持部12C、及び、下端部12Dが、径方向内側に加締められて固定されている。仕切部材20は、図2に示すように、ハット形状とされ、筒部22、フランジ部24、及び、可動弾性膜28を備えている。
筒部22は円筒状とされ、筒部22の上端部には、径方向外側に延出するようにフランジ部24が構成されている。フランジ部24の外周端が段部12Eに当接され、軸方向Sの位置決めがなされている。フランジ部24には、後述する主液室40と制限通路26を連通させる連通孔24Aが構成されている。
筒部22の径方向内側には、可動弾性膜28が配置されている。可動弾性膜28は、円板状で、弾性変形可能とされている。可動弾性膜28は、筒部22内を上下方向に仕切るように筒部22の内壁に接着されている。可動弾性膜28は、ゴム、樹脂などの弾性変形可能な膜で構成されている。
弾性体16の下面と仕切部材20の上面とで囲まれた内側には、主液室40が構成されている。主液室40には、液体が封入されている。液体としては、水、オイル、エチレングリコール等を用いることができる。
図2及び図3にも示すように、制限通路部材30は、仕切部材20とは別部材とされている。制限通路部材30は、環状とされており、通路外筒部32、底部34、及び、通路内筒部36を備えている。
通路外筒部32は、外径が仕切挟持部12Cよりもやや小径とされた円筒形状とされ、仕切挟持部12Cの内周側に配置されている。図1に示すように、通路外筒部32は、仕切部材20の筒部22の外周面と対向して離間配置され、仕切挟持部12Cの内周面に被覆部18を介して圧接されている。
底部34は、通路外筒部32の下端部から径方向内側に屈曲されて形成され、仕切部材20の筒部22の外周側でフランジ部24と対向して離間配置されている。また、底部34は、軸方向Sにおいて筒部22の内側、すなわち径方向からみたときに筒部22と重なり合うように配置されている。
通路内筒部36は、底部34の内端部から下方向へ屈曲されて形成され、仕切部材20の筒部22に沿って配置されている。通路内筒部36の下端部は、第2取付部材12の下端部よりも下側に突出されている。
通路外筒部32の内周面及び底部34の上面と、フランジ部24の下面及び筒部22の外周面に囲まれて、主液室40と後述する副液室42とを連通させる制限通路26が構成される。
図3に示すように、制限通路部材30の周方向の一部には、連通口30Aが構成されている。連通口30Aは、通路内筒部36の周方向一部と底部34の周方向一部を切り欠いて構成されている。なお、底部34を切り欠いた部分については、径方向外側にかしめ用の補強部34Aが残されている。
制限通路部材30には、下側の開口を覆うように弾性膜状のダイヤフラム50が加硫接着されている。制限通路部材30には、底部34の径方向内側と通路内筒部36の内周面を覆うように、シール部56がダイヤフラム50と一体的に加硫形成されている。シール部56により、ダイヤフラム50は、その外周が制限通路部材30と接着されている。また、シール部56と一体的に形成され、底部34の内側、通路外筒部32の内側を覆う内膜部58が形成されている。
ダイヤフラム50は、筒壁部52及び可動底部54を備えている。筒壁部52は、略円筒形状とされ、上部端がシール部56として、制限通路部材30の底部34の内周側と接着されている。筒壁部52の連通口30Aに対応する部分は、径方向外側へ凸形状とされ、底部34の外周側に接着されている。これにより、筒部22の外周とダイヤフラム50の間に、後述する副液室42と連通する連通路50Rが構成される。
可動底部54は、椀形状とされ、外周が筒壁部52と連続されると共に、振動入力のない状態では、椀の底部が上側に向くように形成されている。可動底部54は、筒壁部52と一体的に構成されている。
ダイヤフラム50と仕切部材20の下面に囲まれた内側には、副液室42が構成されている。副液室42は、連通口30A、制限通路26、連通穴24Aを介して主液室40と連通されている。連通口30Aの下方で凸形状とされているダイヤフラム50は、他の部分よりも、厚みが厚い構成とされている。以下、ダイヤフラム50の当該部分を「連通凸部50A」という。副液室42内についても、主液室40と同様に、液体が封入されている。
仕切部材20は、フランジ部24と逆側がダイヤフラム50側となるように、また、連通口30Aと連通穴24Aとが周方向に重なり合わず、ずれるようにして、制限通路部材30の中空部にシール部56を介して圧入されている。シール部56により、仕切部材20の筒部22と制限通路部材30の通路内筒部36との間が密着されている。周方向における連通口30Aと連通穴24Aとの間には、シール部56及び内膜部58と一体的に隔壁59が構成されている。隔壁59により、制限通路26の連通穴24A側と連通口30A側とが区画されている。
次に本実施の形態に係る防振装置10の組立を説明する。
まず、図示しない金型内で、第1取付部材14と第2取付部材12との間に弾性体16を加硫接着すると共に、被覆部18を形成する。また、これとは別に、金型を用いて、制限通路部材30にダイヤフラム50、シール部56、及び、内膜部58を加硫形成する。さらに、仕切部材20に可動弾性膜28を加硫形成する。
次に、仕切部材20と制限通路部材30を、のダイヤフラム50が形成されていない側へ、仕切部材20をフランジ部24と逆側から圧入し、筒部22の外周及びフランジ部24の下面を制限通路部材30の内周及び上端面に密着させる。このとき、制限通路部材30の連通口30Aと仕切部材20の連通穴24Aとの間に、隔壁部59が配置されるようにする。
次に、前述のように一体化された第1取付部材14、第2取付部材12、弾性体16のセット、仕切部材20、制限通路部材30、ダイヤフラム50のセットとを、内部に封入される液体中で組み付ける。組み付けは、仕切部材20及び制限通路部材30を第2取付部材12の下側から挿入し、仕切部材20のフランジ部24の外周を段部12Eに係合させ、制限通路部材30の通路外筒部32の上端面をフランジ部24の下面に突き当てる。そして、第2取付部材12のかしめ部12C、下端部12Dを径方向内側へ加締める。このようにして、防振装置10の組立を行うことができる。
次に、上記のように構成された本実施形態に係る防振装置10の作用について説明する。
防振装置10では、エンジン又は車体側からの振動入力時に、吸振主体である弾性体16が振動により弾性変形すると、この振動が弾性体16によって減衰吸収される。
また防振装置10では、弾性体16の変形により主液室40の内容積が拡縮し、この主液室40の拡縮に伴って主液室40と副液室42との間で液体が制限通路26を通して相互に流通する。このとき、比較的低い周波数域の振動、例えばシェイク振動等の入力時には、入力振動に共振して液体が主液室40と副液室42との間で流入及び流出する液柱共振が生じる。このとき、制限通路26内の空間に生ずる液体の圧力変化、液体流動の粘性抵抗等により振動エネルギが吸収されるので、防振装置10では、特にシェイク振動等の比較的低い周波数域の振動については主液室40、副液室42間の液柱共振によって効果的に吸収できる。
またダイヤフラム50は、主液室40から副液室42内への液体の流入時に外側へ膨出するように弾性変形することにより、副液室42内の過度の液圧上昇を抑制する。これにより、副液室42内の液圧上昇により主液室40内から副液室42内への液体の流入が抑制されることが防止される。
一方、エンジンから比較的高い周波数域の振動、例えばアイドル振動等が入力する時には、制限通路26に目詰まりが発生して液柱共振により振動を吸収できなくなる。この時には、主液室40内の液体へ伝達される高い周波数域の振動により可動弾性膜28が主液室40内の容積を拡縮するように弾性変形する。これにより、主液室40内の液圧上昇が抑制されることから、エンジンから比較的高い周波数域の振動が入力した時でも、主液室40内の液体の液圧上昇に伴う動ばね定数の上昇を抑制できるので、高い周波数域の振動も効果的に吸収することができる。
本実施形態では、制限通路部材30と仕切部材20とが別部材とされているので、ダイヤフラム50を制限通路部材30と一体的に成型することができる。なお、本実施形態では、ダイヤフラム50をゴム材で加硫成型により形成したが、例えば、制限通路部材30をPP(ポリプロピレン)などの樹脂とし、ダイヤフラム50をTPV(架橋型エラストマー)として、2色成型により一体的に構成してもよい。
また、本実施形態では、制限通路部材30の底部34を筒部22の軸方向Sの内側に配置しているので、第2取付部材12の仕切挟持部12Cを径方向内側に加締めることにより、底部34の内側のシール部56により、筒部22の外周との間のシールを確実に行うことができる。
また、本実施形態では、仕切部材20の径方向外側に連通路50Rが構成されているので、仕切部材20を円筒状とすることができ、可動弾性膜28についても、円板形状として、より広い面積を確保することができる。
また、本実施形態では、ダイヤフラム50の外径が制限通路部材30の内周側に接着され、連通穴30Aに対応する部分のみが径方向外側へ凸形状とされているので、防振装置10の下部分を小径としてコンパクトにすることができる。
また、本実施形態では、ダイヤフラム50の連通凸部50Aが、ダイヤフラム50の他の部分よりも肉厚とされているので、副液室42の拡縮の際に連通凸部50Aは動きが抑制され、封入された液体は、連通路50Rをスムーズに通過することができる。
なお、本実施形態では、制限通路部材30は、通路外筒部32、通路内筒部36を有しているが、図4に示すように、通路外筒部32、通路内筒部36のない構成の制限通路部材30−2とすることもできる。
また、図5に示すように、制限通路部材30の通路外筒部32を省略した構成の制限通路部材30−3とすることもできる。
また、図6に示すように、制限通路部材30の通路内筒部36を省略した構成の制限通路部材30−4とすることもできる。
また、図7に示すように、制限通路部材30の通路内筒部36を上側に屈曲させた構成の制限通路部材30−5とすることもできる。
特に、本実施形態のように、通路外筒部32を有することにより、制限通路部材30の被覆部18への接触が通路外筒部32の外周での面接触となり、加締め処理などによる被覆部18の損傷を抑制することができる。
また、本実施形態のように、通路内筒部36を有することにより、制限通路部材30のシール部56を介した筒部22の外面への接触が面接触となり、加締め処理などによるシール部56の損傷を抑制することができる。
また、本実施形態のように、通路内筒部36を下側へ屈曲させた構成とすることにより、組み付けの際に、通路内筒部36をロボットアームで保持することができ、シール部56と筒部22との間をより確実にシールすることができる。
10 防振装置
12 第2取付部材
14 第1取付部材
16 弾性体
20 仕切部材
26 制限通路
28 可動弾性膜
30 制限通路部材
32 通路外筒部
34 底部
36 通路内筒部
40 主液室
42 副液室
50 ダイヤフラム
50A 連通凸部
56 シール部
S 符号

Claims (7)

  1. 振動発生部及び振動受け部の一方に連結される第1取付部材と、
    筒状とされ振動発生部及び振動受け部の他方に連結される第2取付部材と、
    前記第1取付部材と第2取付部材との間に配設され、両者を連結する弾性体と、
    前記弾性体を隔壁の一部として前記第2取付部材の内側に構成され、液体が封入された主液室と、
    液体が封入され、隔壁の少なくとも一部がダイヤフラムにより形成されて拡縮可能とされた副液室と、
    筒状の筒部、前記筒部の前記主液室側一端から径方向外側に延出して構成され外周が前記第2取付部材の内周に沿って配置されるフランジ部、及び、前記筒部の径方向内側に配置された可動弾性膜を有し、前記主液室と前記副液室との間を仕切る仕切部材と、
    前記仕切部材と別体の環状とされ、前記仕切部材の筒部と前記第2取付部材との間に配置され、前記フランジ部と離間して対向配置されると共に前記筒部の筒軸方向内側に配置された底部を有し、前記仕切部材との間で前記主液室と前記副液室とを連通させる制限通路を構成すると共に、前記ダイヤフラムの外周端が少なくとも前記底部の内周に接着された制限通路部材と、
    を備え、
    前記制限通路部材には前記底部の周方向の一部に前記副液室と連通される開口が構成され、前記ダイヤフラムは前記開口に対応する位置において前記開口よりも径方向外側で前記制限通路部材に接着されている、防振装置。
  2. 前記制限通路部材には、前記仕切部材の筒部外面と離間して対向する通路外筒部が前記底部の外周端から連続して構成されていること、を特徴とする請求項1に記載の防振装置。
  3. 前記制限通路部材には、前記仕切部材の筒部外面に沿って配置される通路内筒部が前記底部の内周端から連続して構成されていること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載の防振装置。
  4. 前記通路内筒部は、前記底部の内周端から前記副液室側へ延出されていること、を特徴とする請求項3に記載の防振装置。
  5. 前記通路内筒部の内壁を覆うシール部が前記ダイヤフラムと一体的に形成されていること、を特徴とする請求項3または請求項4に記載の防振装置。
  6. 前記ダイヤフラムは、前記底部の内周端よりも径方向内側に前記副液室を構成し、前記底部の開口に対応する連通位置で径方向外側に突出されていること、を特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の防振装置。
  7. 前記ダイヤフラムは、前記連通位置において前記副液室を構成する他部分よりも厚みが厚く構成されていること、を特徴とする請求項6に記載の防振装置。
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