JP2010215531A - 毛髪処理剤組成物及び毛髪処理方法 - Google Patents

毛髪処理剤組成物及び毛髪処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】損傷を受けた毛髪タンパク質を両性高分子化合物によって補修するに際して、毛髪に不快な硬さが生じることを抑制することの容易な毛髪処理剤組成物及び毛髪処理方法を提供する。
【解決手段】毛髪処理剤組成物には、(A)両性高分子化合物及び(B)ジエステルが含有されている。毛髪処理剤組成物には、(A)両性高分子化合物として、カチオン性単量体とアニオン性単量体とノニオン性単量体とを含む単量体の重合体が含有されている。(B)ジエステルは、シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸とポリオキシエチレンアルキルエーテルとのジエステルである。毛髪処理剤組成物には、更に(C)アミノ酸類が含有されている。この毛髪処理剤組成物を用いる毛髪処理方法では、毛髪に毛髪処理剤組成物を適用した後に、その毛髪に対して毛髪染色剤組成物を塗布することで染毛処理を施している。
【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪処理剤組成物及びそれを用いる毛髪処理方法に関する。
毛髪タンパク質は化学処理等で損傷を受けるため、このような損傷を補修する効果を発揮する毛髪処理剤組成物が広く用いられている。この種の毛髪処理剤組成物の有効成分として両性高分子化合物が挙げられる。両性高分子化合物は、損傷を受けた毛髪タンパク質に生じた電荷に対して親和性が高いため、毛髪の損傷を補修する成分として有効である。一方、毛髪の外面に皮膜を形成するセット樹脂の軟化作用を発揮することで、そうした皮膜が過剰に硬くなることを抑制する成分として、ショ糖脂肪酸エステル又は多価アルコールが知られている(特許文献1及び2参照)。
特開平11−171739号公報 特開2000−103716号公報
ところで、両性高分子化合物を含む毛髪処理剤組成物が塗布された毛髪では、毛髪の損傷を補修する効果に優れるものの、毛髪の外面に両性高分子化合物の皮膜が形成されることで、いわゆるセット樹脂に類似した作用も発揮されるおそれがある。このため、両性高分子化合物を含む毛髪処理剤組成物では、毛髪補修効果に加えて毛髪に過剰な硬さを付与してしまうおそれがあった。この点、例えば元々柔軟性に富む毛髪の場合では、毛髪に過剰な弾力性が付与されてしまうことで、毛髪のしなやかさが失われてしまうことになる。また例えば、元々硬い傾向の毛髪の場合では、硬さが過剰に強調されることになる。なお、特許文献1及び2は、セット樹脂の皮膜が過剰な硬さになることを抑制する技術を提供している。ところが、特許文献1及び2の毛髪処理剤は、本来硬さを付与することでセット効果を発揮するものであり、このような毛髪処理剤では毛髪の元々の弾力性を引き出すという課題は全く想定されていない。すなわち、従来のショ糖脂肪酸エステル又は多価アルコールは、両性高分子化合物の皮膜形成に対して感触を改善する点においては有効とは言えないものであった。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、損傷を受けた毛髪タンパク質を両性高分子化合物によって補修するに際して、毛髪に不快な硬さが生じることを抑制することの容易な毛髪処理剤組成物及び毛髪処理方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために請求項1に記載の発明の毛髪処理剤組成物は、(A)両性高分子化合物を含有する毛髪処理剤組成物であって、前記(A)両性高分子化合物として、カチオン性単量体とアニオン性単量体とノニオン性単量体とを含む単量体の重合体を含有してなり、(B)ジエステルを含有するとともに、前記(B)ジエステルは、シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸とポリオキシエチレンアルキルエーテルとのジエステルであり、更に(C)アミノ酸類を含有することを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の毛髪処理剤組成物において、前記(C)アミノ酸類が、中性アミノ酸、塩基性アミノ酸、酸性アミノ酸、及びアミノエチルスルホン酸から選ばれる少なくとも一種であることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の毛髪処理剤組成物において、(C)アミノ酸類が、グリシン、アミノエチルスルホン酸、L−テアニン、L−アルギニン、L−グルタミン酸、及びL−フェニルアラニンから選ばれる少なくとも一種であることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の毛髪処理剤組成物において、前記(A)両性高分子化合物が、ポリクオタニウム−39、ポリクオタニウム−47、及びポリクオタニウム−53から選ばれる少なくとも一種であることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の毛髪処理剤組成物において、前記(B)ジエステルの含有量に対する前記(A)両性高分子化合物の含有量の質量比が0.2〜5であることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の毛髪処理剤組成物において、前記毛髪処理剤組成物が、洗い流さないタイプの製品であることを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の毛髪処理剤組成物において、前記毛髪処理剤組成物が染毛処理の前処理に用いられることを要旨とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の毛髪処理剤組成物を用いる毛髪処理方法であって、毛髪に前記毛髪処理剤組成物を適用した後に、その毛髪に対して毛髪染色剤組成物を塗布することで染毛処理を施すことを要旨とする。
本発明によれば、損傷を受けた毛髪タンパク質を両性高分子化合物によって補修するに際して、毛髪に不快な硬さが生じることを抑制することの容易な毛髪処理剤組成物及び毛髪処理方法が提供される。
以下、本発明を染毛処理の前処理に用いられる毛髪処理剤組成物に具体化した実施形態について詳細に説明する。
<毛髪処理剤組成物>
本実施形態の毛髪処理剤組成物には、(A)両性高分子化合物、(B)ジエステル及び(C)アミノ酸類が含有されている。(B)ジエステルは、シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸とポリオキシエチレンアルキルエーテルとのジエステルである。
(A)両性高分子化合物は、毛髪タンパク質の損傷を補修するために含有される。毛髪処理剤組成物には、両性高分子化合物として、カチオン性単量体とアニオン性単量体とノニオン性単量体とを含む単量体の重合体が含有されている。こうした両性高分子化合物としては、International Nomenclature Cosmetic Ingredient名(INCI名)で示した場合、好ましくはポリクオタニウム−39、ポリクオタニウム−47、及びポリクオタニウム−53から選ばれる少なくとも一種である。ポリクオタニウム−39は、アクリル酸、塩化ジアリルジメチルアンモニウム及びアクリルアミドから得られる重合体である。ポリクオタニウム−47は、アクリル酸、塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム及びアクリル酸メチルから得られる重合体である。ポリクオタニウム−53は、アクリル酸、塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム及びアクリルアミドから得られる重合体である。
毛髪処理剤組成物中における両性高分子化合物の含有量は、好ましくは0.1〜10質量%である。両性高分子化合物の含有量が0.1質量%以上の場合、毛髪タンパク質の損傷を補修する効果が顕著に得られ易くなる。一方、両性高分子化合物の含有量が10質量%を超える場合、両性高分子化合物によって毛髪外面に形成される皮膜が過剰に厚くなり易くなることで、毛髪が硬くなり過ぎるおそれがある。
(B)ジエステルは、両性高分子化合物から形成される皮膜に柔軟性を付与するために含有される。ジエステルは、シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸とポリオキシエチレンアルキルエーテルとのジエステルであり、ポリオキシエチレンアルキルエーテルは、下記一般式(1)に示される。
R−(OCHCH−OH ・・・(1)
(一般式(1)中、Rは炭素数1〜12の炭化水素基であり、この炭化水素基は直鎖、分岐鎖、又は環状であってもよい。nは、2〜11の整数を表す。)
上記ジエステルは、単独種として含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。こうしたジエステルの中でも、ポリオキシエチレンアルキルエーテルがジエチレングリコールモノエチルエーテルであるジエステルが好ましい。ジエチレングリコールモノエチルエーテルは、一般式中のRがエチル基であるとともにnが“2”の化合物である。この化合物とシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸とのジエステルのINCI名は、シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコールである。
(B)ジエステルの含有量に対する(A)両性高分子化合物の含有量の質量比(質量比=(A)両性高分子化合物の含有量/(B)ジエステルの含有量)は、0.2〜5であることが好ましい。この質量比が0.2〜5の場合、毛髪タンパク質の損傷を補修する作用が顕著に発揮され易くなるとともに、両性高分子化合物から形成される皮膜に柔軟性を付与する作用についても顕著に発揮され易くなる。
毛髪処理剤組成物中におけるジエステルの含有量は、好ましくは0.05〜10質量%である。ジエステルの含有量が0.05質量%以上である場合、上記皮膜に柔軟性を付与する効果が顕著に得られ易くなる。一方、ジエステルの含有量が10質量%を超える場合、べとつき感が生じ易くなる傾向にある。
(C)アミノ酸類は、両性高分子化合物から形成される皮膜に柔軟性を付与するとともに毛髪の感触を高めるために含有される。アミノ酸類としては、親水性アミノ酸、疎水性アミノ酸及びアミノ酸誘導体が挙げられる。親水性アミノ酸としては、中性アミノ酸、塩基性アミノ酸及び酸性アミノ酸が挙げられる。
中性アミノ酸としては、例えばグリシン、テアニン、セリン、トレオニン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、ピロリドンカルボン酸、ヒドロキシプロリン、ピペコリン酸、サルコシン、ホモセリン及びシトルリンが挙げられる。塩基性アミノ酸としては、例えばアルギニン、リジン、ヒスチジン及びオルニチンが挙げられる。酸性アミノ酸としては、例えばアスパラギン酸、グルタミン酸、及びアルギニノコハク酸が挙げられる。
疎水性アミノ酸としては、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、プロリン、β−アラニン、β−アミノ酪酸及びγ−アミノ酪酸等が挙げられる。
アミノ酸誘導体としては、例えば、アミノエチルスルホン酸(タウリン)、アセチルグルタミン酸、アセチルメチオニン、ピロリドンカルボン酸塩、アシルグルタミン酸塩、アシルグリシン塩、アシルアラニン塩及びアシルアルギニンエチルエステル塩が挙げられる。
アミノ酸類のうち、光学異性体を有するアミノ酸類は、L体、D体又はDL体であってもよいし、アミノ酸類は塩として配合されてもよい。アミノ酸類の塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩、亜鉛塩などが挙げられる。
これらのアミノ酸類は、単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。アミノ酸類の中でも、毛髪の感触を高める効果に優れるという観点から、好ましくは中性アミノ酸、塩基性アミノ酸、酸性アミノ酸、及びアミノエチルスルホン酸から選ばれる少なくとも一種であり、より好ましくはグリシン、アミノエチルスルホン酸、L−テアニン、L−アルギニン、L−グルタミン酸、及びL−フェニルアラニンから選ばれる少なくとも一種であるである。
毛髪処理剤組成物中におけるアミノ酸類の含有量は、好ましくは0.01〜5質量%である。アミノ酸類の含有量が0.01質量%以上の場合、上記皮膜に柔軟性を付与する効果が顕著に得られ易くなる。一方、アミノ酸の含有量が5質量%を超える場合、毛髪にべとつき感が生じ易くなる傾向にある。
毛髪処理剤組成物には、必要に応じて、例えば水又は低級アルコール、上記(A)両性高分子化合物以外の水溶性高分子化合物、油性成分、多価アルコール、界面活性剤、糖、防腐剤、安定剤、pH調整剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン、香料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、及びキレート化剤を含有させてもよい。
水又は低級アルコールは、各成分の溶媒又は分散媒として含有される。水溶性高分子化合物としては、アニオン性高分子化合物、カチオン性高分子化合物、非イオン性高分子化合物、及び両性の天然又は合成高分子化合物が挙げられる。カチオン性高分子化合物としては、例えばポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム液が挙げられる。非イオン性の合成高分子化合物として、例えばポリエチレングリコールが挙げられる。
油性成分としては、例えば油脂、ロウ、高級アルコール、炭化水素、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、上記(B)ジエステル以外のエステル、及びシリコーンが挙げられる。
油脂としては、例えばラノリン、オリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、及び月見草油が挙げられる。ロウとしては、例えばミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、及びラノリンが挙げられる。高級アルコールとしては、例えばセチルアルコール(セタノール)、2−ヘキシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−オクチルドデカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、デシルテトラデカノール、及びラノリンアルコールが挙げられる。
炭化水素としては、例えばパラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、及びワセリンが挙げられる。高級脂肪酸としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、及びラノリン脂肪酸が挙げられる。アルキルグリセリルエーテルとしては、例えばバチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、及びイソステアリルグリセリルエーテルが挙げられる。
エステルとしては、例えばアジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10〜30の炭素数を有する脂肪酸コレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル、及び2−エチルヘキサン酸セチルが挙げられる。
シリコーンとしては、例えばジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン、650〜10,000の平均重合度を有する高重合シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、及びフッ素変性シリコーンが挙げられる。
多価アルコールとしては、例えばグリコール、及びグリセリンが挙げられる。グリコールとしては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールが挙げられる。グリセリンとしては、例えばグリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリンが挙げられる。
界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及びノニオン性界面活性剤が挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、例えばアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホン脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、及びスルホコハク酸エステルが挙げられる。これらの界面活性剤のアニオン基の対イオンとしては、例えばナトリウムイオン、カリウムイオン、及びトリエタノールアミンが挙げられる。アルキル硫酸塩としては、例えばラウリル硫酸ナトリウムが挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、及びメチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウムが挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えばココベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ酢酸ナトリウム、及びラウリルベタイン(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン)が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、例えばエーテル型非イオン性界面活性剤、及びエステル型非イオン性界面活性剤が挙げられる。エーテル型非イオン性界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレン(以下、POEという。)セチルエーテル(セテス)、POEステアリルエーテル(ステアレス)、POEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル(オレス)、POEラウリルエーテル(ラウレス)、POEオクチルドデシルエーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、及びPOEオクチルフェニルエーテルが挙げられる。
エステル型非イオン性界面活性剤としては、例えばモノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、モノラウリン酸POEソルビタン、トリオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリン、テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビット、POEソルビットミツロウ、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、及びモノミリスチン酸デカグリセリルが挙げられる。
糖としては、例えばソルビトール、及びマルトースが挙げられる。防腐剤としては、例えばメチルパラベンが挙げられる。安定剤としては、例えばフェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、及びタンニン酸が挙げられる。pH調整剤としては、例えば乳酸、レブリン酸、グリコール酸、酒石酸、リンゴ酸、ピロリドンカルボン酸(PCA)、コハク酸、クエン酸、グルタミン酸、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)、及びトリエタノールアミン(TEA)が挙げられる。酸化防止剤としては、例えばアスコルビン酸及び亜硫酸塩が挙げられる。キレート化剤としては、例えばエチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ジエチレントリアミン五酢酸及びその塩類、並びにヒドロキシエタンジホスホン酸(HEDP)及びその塩類が挙げられる。
毛髪処理剤組成物の剤型は、特に限定されず、例えば水溶液状、分散液状、乳化物状、ゲル状、フォーム状、及びクリーム状が挙げられる。
本実施形態の毛髪処理剤組成物は、毛髪に塗布した後に洗い流さずに用いる洗い流さないタイプの製品である。こうした毛髪処理剤組成物の塗布された毛髪では、その損傷部分が(A)両性高分子化合物によって補修される。ここで、洗い流さないタイプの製品では、毛髪処理剤組成物を簡単に適用することができるものの、両性高分子化合物による皮膜形成が促進されるため、毛髪に過剰な弾力性が付与され易くなる。すなわち、洗い流さないタイプの製品とした場合、毛髪に不快な硬さが生じるという現象が更に生じ易くなる。こうした洗い流さないタイプの製品に適用した場合に、不快な硬さを好適に抑制することができる点で、上記組成は極めて有利である。
本実施形態の毛髪処理剤組成物は、染毛処理の前処理に用いられる。染毛処理の前処理剤としての使用については以下で説明する。
<毛髪処理方法>
本実施形態の毛髪処理方法は、上記毛髪処理剤組成物を用いる。この方法では、毛髪に毛髪処理剤組成物を塗布した後に、その毛髪処理剤組成物を洗い流さずに毛髪に対して酸化染毛剤を塗布することで染毛処理が施される。
毛髪処理剤組成物の塗布された毛髪は乾燥された後に、その毛髪には染毛処理が施される。このとき、毛髪処理剤組成物によって毛髪タンパク質の損傷は補修されている。ここで、毛髪タンパク質の損傷部分が、例えば毛髪の先端付近に集中している場合、先端付近と根元付近とにおいて染料に対する親和性が異なることで毛髪全体が均一に染まり難くなる。この点、上記毛髪処理剤組成物により、毛髪タンパク質の損傷を補修した後に染毛処理を施すことで毛髪と染料との親和性が調整されるため、染色度合いのばらつきが抑制されるようになる。
また、例えばパーマネントウェーブ用剤で処理された毛髪では、毛髪タンパク質の損傷により、毛髪が過剰に染色される現象が生じることがある。例えば、こうした現象を想定して、毛髪の損傷度合いを確認するとともに染毛処理の条件を適宜設定すれば、過剰な染色は抑制されるが、こうした条件設定には熟練を要することになる。この点、上記毛髪処理剤組成物により、毛髪タンパク質の損傷を補修することで、毛髪は染毛処理に適した状態に整えられる。これにより過剰な染色が抑制されるため、熟練を要することなく所望の色調に染色することができるようになる。このような過剰な染色を抑制する観点から、(B)ジエステルの含有量に対する(A)両性高分子化合物の含有量の質量比は、0.2以上であることが好ましい。
本実施形態の酸化染毛剤は、酸化染料及びアルカリ剤を含有する染毛第1剤と、酸化剤を含有する染毛第2剤とから構成され、これら各剤を混合調製する常法に従って使用される。
(染毛第1剤)
染毛第1剤は、少なくとも酸化染料及びアルカリ剤を含んでいる。酸化染料は、毛髪染色剤の染毛第2剤に含有される酸化剤による酸化重合に起因して発色可能な化合物であり、染料中間体及びカプラーに分類される。酸化染料は、少なくとも染料中間体を含んでいる。
染料中間体としては、例えばフェニレンジアミン類(但し、メタフェニレンジアミンを除く。)、アミノフェノール類(但し、メタアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノール及びパラメチルアミノフェノールを除く。)、トルイレンジアミン類(但し、トルエン−3,4−ジアミン及びトルエン−2,4−ジアミンを除く。)、ジフェニルアミン類、ジアミノフェニルアミン類、N−フェニルフェニレンジアミン類、ジアミノピリジン類(但し、2,6−ジアミノピリジンを除く)、及びそれらの塩類が挙げられる。塩類としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、及び酢酸塩等が挙げられる。これらは単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
カプラーは、染料中間体と結合することにより発色する。カプラーとしては、例えばレゾルシン、ピロガロール、カテコール、メタアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、2,4−ジアミノフェノール、1,2,4−ベンゼントリオール、トルエン−3,4−ジアミン、トルエン−2,4−ジアミン、ハイドロキノン、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノオルトクレゾール、パラメチルアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、没食子酸、タンニン酸、没食子酸エチル、没食子酸メチル、没食子酸プロピル、五倍子、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール及びそれらの塩が挙げられる。これらは単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
酸化染料は、毛髪の色調を様々に変化させることができることから、好ましくは、染料中間体の前記具体例の中から選ばれる少なくとも一種と、カプラーの前記具体例の中から選ばれる少なくとも一種とから構成される。
毛髪染色剤中における染料中間体の含有量は、好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質量%である。染料中間体の含有量が0.01質量%未満の場合、十分な染色性が得られないおそれがある。染料中間体の含有量が10質量%を超えても染色性はそれ以上向上しないことから、染毛の経済性が低下するおそれがある。
毛髪染色剤中におけるカプラーの含有量は、好ましくは0.01〜5質量%であり、より好ましくは0.1〜3質量%である。カプラーの含有量が0.01質量%未満の場合、十分な染色性が得られないおそれがある。カプラーの含有量が5質量%を超えても染色性はそれ以上向上しないことから、染毛の経済性が低下するおそれがある。
染毛第1剤は、前記酸化染料以外の染料として、例えば「医薬部外品原料規格」(2006年6月発行、薬事日報社)に収載された酸化染料、及び直接染料から選ばれる少なくとも一種を適宜含有してもよい。
アルカリ剤は、毛髪染色剤の染毛第2剤に含有される酸化剤の作用を促進するとともに、毛髪を膨潤させて毛髪への染料の浸透性を向上させることにより、染色性を向上させる。アルカリ剤としては、例えばアンモニア、アルカノールアミン、有機アミン類、無機アルカリ、塩基性アミノ酸、及びそれらの塩が挙げられる。有機アミン類としては、例えば2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、及びグアニジンが挙げられる。無機アルカリとしては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、及び炭酸カリウムが挙げられる。塩基性アミノ酸としては、例えばアルギニン、及びリジンが挙げられる。塩としては、例えばアンモニウム塩が挙げられる。これらは単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。これらの具体例の中でも、均染性を十分に高めることができることから、アルカリ剤は、アルカノールアミン及びアンモニアから選ばれる少なくとも一種のみから構成されることが好ましい。
アルカリ剤の含有量は、好ましくは染毛第1剤のpHが8〜12の範囲となる量である。染毛第1剤のpHが8未満では、染毛第1剤が染毛第2剤と混合されたときに、染毛第2剤に酸化剤としての過酸化水素が含有される場合、過酸化水素の作用が十分に促進されないおそれがある。染毛第1剤のpHが12を超えると、毛髪染色剤が毛髪に塗布されたときに、毛髪に損傷等の不具合が発生しやすい。
染毛第1剤中におけるアルカリ剤の含有量は、好ましくは0.1〜12質量%、より好ましくは0.2〜11質量%、さらに好ましくは0.6〜10質量%、最も好ましくは0.6〜9質量%である。染毛第1剤中におけるアルカリ剤の含有量が0.1質量%未満の場合、十分な均染性が得られないおそれがある。一方、染毛第1剤中におけるアルカリ剤の含有量が12質量%を超える場合、仕上り後の毛髪において良好な感触を得ることが困難となるおそれがある。アルカリ剤は、好ましくは、染毛第1剤中に3〜10質量%の範囲で含有されるアルカノールアミンと、染毛第1剤中に0.3質量%以下の範囲で含有されるアンモニアとから構成される。また、アルカリ剤は、好ましくは、染毛第1剤中に3〜10質量%の範囲で含有されるアルカノールアミンのみから構成される。染毛第1剤中におけるアルカノールアミンの含有量が3質量%未満の場合、反応臭を顕著に抑制することが困難となるおそれがある。染毛第1剤中におけるアルカノールアミンの含有量が10質量%を超える場合、仕上り後の毛髪において良好な感触を得ることが困難となるおそれがある。染毛第1剤中におけるアンモニアの含有量が0.3質量%を超える場合、反応臭を効率的に抑制することが困難となるおそれがある。
染毛第1剤は、所定量の水を含有することにより、染毛第1剤は乳化物、溶液又は分散液として調製される。染毛第1剤中における水の含有量は、好ましくは50〜95質量%であり、さらに好ましくは70〜90質量%である。水の含有量が50質量%未満の場合、乳化物、溶液又は分散液の形態にすることが困難となるおそれがある。水の含有量が95質量%を超える場合、染毛第1剤の均一性及び安定性を確保しにくくなるおそれがある。
染毛第1剤は、必要に応じて、例えば油性成分、界面活性剤、水溶性高分子化合物、多価アルコール、糖類、防腐剤、キレート剤、安定剤、pH調整剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、香料、及び紫外線吸収剤から選ばれる少なくとも一種を含有してもよい。こうした成分の具体例については、上記毛髪処理剤組成物に例示したものが挙げられる。
染毛第1剤の剤型は、特に限定されず、例えば水溶液状、分散液状、乳化物状、ゲル状、フォーム状、及びクリーム状が挙げられる。
(染毛第2剤)
染毛第2剤は少なくとも酸化剤を含んでいる。酸化剤は、酸化染料を酸化重合させて発色する。酸化剤としては、例えば過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、及び、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物が挙げられる。これらは単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。酸化剤は、好ましくは、毛髪に含まれるメラニンの脱色力に優れることから、過酸化水素から構成される。
染毛第2剤中における酸化剤の含有量は、好ましくは0.1〜10.0質量%、より好ましくは0.5〜8.0質量%である。酸化剤の含有量が0.1質量%未満の場合、酸化染料を十分に酸化重合させることが困難となるおそれがある。酸化剤の含有量が10.0質量%を超える場合、毛髪が損傷しやすくなるおそれがある。
染毛第2剤には、その他の成分として水、上記の油性成分、界面活性剤等を含有させることもできる。また「医薬部外品原料規格」(2006年6月発行、薬事日報社)に収載されるものから選ばれる少なくとも一種を含有させてもよい。
染毛第2剤の剤型は、特に限定されず、例えば水溶液状、分散液状、乳化物状、ゲル状、フォーム状、及びクリーム状が挙げられる。
以上詳述した本実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
(1)毛髪処理剤組成物には、上記の両性高分子化合物、ジエステル及びアミノ酸類が含有され、ジエステルは、シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸とポリオキシエチレンアルキルエーテルとのジエステルである。このため、毛髪タンパク質の損傷を補修する作用を発揮させることができるとともに、両性高分子化合物から形成される皮膜に柔軟性を付与する作用を発揮させることができる。これにより、損傷を受けた毛髪タンパク質を両性高分子化合物によって補修するに際して、毛髪に不快な硬さが生じることを抑制することが容易となる。
(2)アミノ酸類としては、例えば、中性アミノ酸、塩基性アミノ酸、酸性アミノ酸、及びアミノエチルスルホン酸から選ばれる少なくとも一種が好適に用いられる。
(3)アミノ酸類として、グリシン、アミノエチルスルホン酸、L−テアニン、L−アルギニン、L−グルタミン酸、及びL−フェニルアラニンから選ばれる少なくとも一種を含有させることで、毛髪タンパク質を両性高分子化合物によって補修するに際して、毛髪に不快な硬さが生じることを抑制することが更に容易となる。
(4)両性高分子化合物として、ポリクオタニウム−39、ポリクオタニウム−47、及びポリクオタニウム−53から選ばれる少なくとも一種を含有させることで、毛髪タンパク質を両性高分子化合物によって補修するに際して、毛髪に不快な硬さが生じることを抑制することが更に容易となる。
(5)前記ジエステルの含有量に対する両性高分子化合物の含有量の質量比が0.2〜5であることで、毛髪タンパク質の損傷を補修する作用が顕著に発揮され易くなるとともに、両性高分子化合物から形成される皮膜に柔軟性を付与する作用についても顕著に発揮され易くなる。これにより、毛髪タンパク質を両性高分子化合物によって補修するに際して、毛髪に不快な硬さが生じることを抑制する効果が顕著に得られ易くなる。
(6)前記毛髪処理剤組成物は、洗い流さないタイプの製品である。こうした洗い流さないタイプの製品は、毛髪に簡単に適用できるものの、両性高分子化合物による皮膜形成が促進されるため、毛髪に過剰な弾力性が付与され易くなる。この点、本実施形態の毛髪処理剤組成物では、両性高分子化合物の皮膜に柔軟性が付与されることで毛髪の弾力性が緩和されるようになる。こうした洗い流さないタイプの製品に適用した場合に、不快な硬さを好適に抑制することができる点で、上記組成は極めて有利である。
(7)毛髪処理剤組成物は、染毛処理の前処理に用いられる。この場合、前記毛髪処理剤組成物により、毛髪タンパク質の損傷を補修した後に染毛処理を施すことで毛髪と染料との親和性が調整されるため、染色度合いのばらつきが抑制されるようになる。これにより、均染性を高めることができる。
また、例えばパーマネントウェーブ用剤で処理された毛髪では、毛髪タンパク質の損傷により、毛髪が過剰に染色される現象が生じることがある。例えば、こうした現象を想定して、毛髪の損傷度合いを確認するとともに染毛処理の条件を適宜設定すれば、過剰な染色は抑制できるものの、このような条件設定には熟練を要することになる。この点、上記毛髪処理剤組成物により、毛髪タンパク質の損傷を補修することで毛髪は染毛処理に適した状態に整えられる。この結果、過剰な染色が抑制されるため、熟練を要することなく所望の色調に染色することができるようになる。
このように染毛処理された毛髪では、均染性が高められるとともに、毛髪に不快な硬さが生じることが抑制される。
(8)毛髪処理方法では、毛髪に前記毛髪処理剤組成物を適用した後に、その毛髪に対して毛髪染色剤組成物を塗布することで染毛処理を施している。この方法によれば、上記(7)欄に記載の作用効果が得られるようになる。
なお、前記実施形態を次のように変更して構成することもできる。
・前記毛髪処理剤組成物は、染毛処理の前処理に用いられているが、こうした前処理に限らず、通常の毛髪手入れ用剤として用いてもよい。
・前記毛髪処理剤組成物は、洗い流さないタイプの製品に適用されているが、洗い流すタイプの製品に適用してもよい。洗い流すタイプの製品であっても、両性高分子化合物の皮膜が形成されることで、毛髪に不快な硬さが生じるおそれがあり、そうした硬さを抑制する点で前記毛髪処理剤組成物は有効である。また、洗い流すタイプの製品であっても、染毛処理の前処理剤として適用することで、染毛処理後の毛髪において、毛髪に不快な硬さが生じることを抑制することが容易となる。
・前記染毛処理は、酸化染毛剤を用いているが、酸性染料を含有する酸性染毛料(ヘアマニキュア)を塗布する染毛処理であってもよい。この場合であっても、損傷を受けた毛髪タンパク質を要因として毛髪全体が均一に染まり難くなる傾向にあるため、均染性を高める点で前記毛髪処理剤組成物は有効である。
・前記染毛第1剤及び染毛第2剤の少なくとも一方の剤を、複数の剤に分割して構成するとともに、それら複数の剤を使用時に混合するように構成してもよい。
・前記毛髪処理剤組成物を、複数の剤に分割して構成するとともに、それら複数の剤を使用時に混合するように構成してもよい。
・前記毛髪処理剤組成物を、複数の剤に分割して構成するとともに、それら複数の剤を順に毛髪に塗布することで、毛髪上で混合されるように構成してもよい。
次に、実施例を挙げて前記実施形態をさらに具体的に説明する。
(実施例1〜18、比較例1〜9)
表1及び表2に示される各成分を混合することにより、毛髪処理剤組成物を調製した。なお、各表の配合量を示す数値の単位は、質量%である。
<毛髪の脱色処理:毛束サンプルA1>
毛束(人毛の毛束、長さ15cm)に脱色剤(ホーユー株式会社製、ホーユーパウダーブリーチ)を適用して脱色処理を施すことで、毛束サンプルA1を作製した。
<毛髪処理剤組成物の適用:毛束サンプルB1>
次に、毛束サンプルA1に各例の毛髪処理剤組成物を適量塗布した後、ドライヤーにて乾燥させることで、毛束サンプルB1を作製した。すなわち、各例の毛髪処理剤組成物を洗い流さないタイプの製品として適用した。
<染毛処理:毛束サンプルC1>
続いて、毛束サンプルB1に酸化染毛剤(ホーユー株式会社製 プロマスター(商品名)EX N−6/5)を塗布する常法に従って染毛処理を施すことで毛束サンプルC1を作製した。
<毛髪の脱色処理及びパーマネントウェーブ処理:毛束サンプルA2>
毛束(人毛の毛束、長さ15cm)に脱色剤(ホーユー株式会社製、ホーユーパウダーブリーチ)を適用して脱色処理を施した。脱色処理した毛束の下半分となる部位のみについて、パーマネントウェーブ用剤(ホーユー株式会社製、ルテア(商品名)TG)を用いてパーマネントウェーブ処理を施すことで、毛束サンプルA2を作製した。
<毛髪処理剤組成物の適用:毛束サンプルB2>
次に、毛束サンプルA2に各例の毛髪処理剤組成物を適量塗布した後、ドライヤーにて乾燥させることで、毛束サンプルB2を作製した。すなわち、各例の毛髪処理剤組成物を洗い流さないタイプの製品として適用した。
<染毛処理:毛束サンプルC2>
続いて、毛束サンプルB2に酸化染毛剤(ホーユー株式会社製 プロマスター(商品名)EX N−6/5)を塗布する常法に従って染毛処理を施すことで毛束サンプルC2を作製した。
<損傷の補修効果>
毛束サンプルC1の感触について、毛髪の感触を専門とするパネラー10名が毛髪に指を通した際の感触について、毛束サンプルA1と比較することで次のように官能評価した。すなわち、各表には、10名のパネラーのうち、毛束サンプルC1の感触について毛束サンプルA1よりも非常になめらかで指通りが改善されていると評価したパネラーが9人以上の場合を優れる:“4”とし、7〜8人の場合を良好:“3”とし、5〜6人の場合をやや不良:“2”とし、4人以下の場合を不良:“1”として示している。
<弾力性の抑制効果>
毛束サンプルC1の感触について、毛髪の感触を専門とするパネラー10名が毛髪に触れた際の感触について、毛束サンプルA1と比較することで次のように官能評価した。すなわち、各表には、10名のパネラーのうち、毛束サンプルC1のハリ・コシ感について毛束サンプルA1と同等であると評価したパネラーが9人以上の場合を優れる:“4”とし、7〜8人の場合を良好:“3”とし、5〜6人の場合をやや不良:“2”とし、4人以下の場合を不良:“1”として示している。
<均染性の評価>
毛束サンプルC1の均染性について、毛髪の色調を専門とするパネラー10名が標準光源下で毛髪の色調を目視にて観察して次のように評価した。すなわち、各表には、10名のパネラーのうち、全体が均一に染色されていると評価したパネラーが9人以上の場合を優れる:“4”とし、7〜8人の場合を良好:“3”とし、5〜6人の場合をやや不良:“2”とし、4人以下の場合を不良:“1”として示している。
<パーマネントウェーブ処理後の染色度合い>
毛束サンプルC2の染色度合いについて、毛髪の色調を専門とするパネラー10名が標準光源下で毛髪の色調を目視にて観察して次のように評価した。すなわち、各表には、パーマネントウェーブ処理を施した部位と未処理部位とにおいて色調の差が確認されないと評価したパネラーが9人以上の場合を優れる:“4”とし、7〜8人の場合を良好:“3”とし、5〜6人の場合をやや不良:“2”とし、4人以下の場合を不良:“1”として示している。
Figure 2010215531
Figure 2010215531
表1に示されるように、各実施例では、損傷の補修効果、弾力性の抑制効果、均染性及びパーマネントウェーブ処理後の染色度合いのいずれについても、優れる又は良好の結果が得られている。特に、実施例1〜13では、(B)ジエステルの含有量に対する(A)両性高分子化合物の含有量の質量比が0.2〜5の範囲であるため、損傷の補修効果、弾力性の抑制効果、均染性及びパーマネントウェーブ処理後の染色度合いのいずれについても優れる結果が得られている。
一方、表2に示されるように、各比較例では、損傷の補修効果及び弾力性の抑制効果の少なくとも一方がやや不良又は不良の結果となっている。詳述すると、比較例1〜4では、(B)ジエステル及び(C)アミノ酸類のいずれか一方が含有されていない。このため、弾力性の抑制効果はやや不良の結果となっている。比較例5〜9では、上述した(A)両性高分子化合物が含有されていないため、損傷の補修効果は不良の結果となっている。例えば、比較例2及び3では、(B)ジエステルを含有させずにオキシエチレン鎖を有している化合物を含有させている。これら比較例2及び3では、弾力性の抑制効果がやや不良の結果となっていることから、上述した(A)両性高分子化合物の皮膜に対しては、(B)ジエステルと(C)アミノ酸類との併用が有効であることが分かる。また例えば、比較例4では、(C)アミノ酸類を、保湿効果の期待される硫酸ナトリウムに変更しているが、弾力性の抑制効果がやや不良の結果となっている。なお、比較例6では、両性高分子化合物として、ポリクオタニウム−22を含有させている。このポリクオタニウム−22は、塩化ジメチルジアリルアンモニウムとアクリル酸の共重合体である。すなわち、ポリクオタニウム−22は、ノニオン性単量体を含まない単量体の重合体であるため、均染性の結果、及びパーマネントウェーブ処理後の染色度合いの結果について不良の結果となっている。
(毛束サンプルB1の評価)
各例の毛髪処理剤組成物で処理した毛束サンプルB1の感触について、上記<損傷の補修効果>欄及び<弾力性の抑制効果>欄と同様に毛束サンプルA1と比較することで官能評価した。その結果、表1及び表2に示した結果と同じ結果が得られた。このように、各実施例の毛髪処理剤組成物では、染毛処理前の毛髪に対しても損傷の補修効果及び弾力性の抑制効果が発揮されることが分かる。
(洗い流すタイプの製品としての適用)
各例の毛髪化粧料組成物を洗い流すタイプの製品として適用した。すなわち、毛束サンプルA1及びA2に各例の毛髪処理剤組成物を適量塗布した後、所定時間放置し、温水で洗い流した。その後、ドライヤーにて乾燥させることで、毛束サンプルA1から毛束サンプルD1を作製するとともに毛束サンプルA2から毛束サンプルD2を作製した。毛束サンプルD1について、上記染毛処理を施すことで毛束サンプルE1を作製した。毛束サンプルE1について、上記<損傷の補修効果>、<弾力性の抑制効果>及び<均染性>の各欄に記載の評価を行った。一方、毛束サンプルD2について、上記染毛処理を施すことで毛束サンプルE2を作製した。毛束サンプルE2について、<パーマネントウェーブ処理後の染色度合い>の各欄に記載の評価を行った。その結果、表1及び表2に示した結果と同じ結果が得られた。

Claims (8)

  1. (A)両性高分子化合物を含有する毛髪処理剤組成物であって、
    前記(A)両性高分子化合物として、カチオン性単量体とアニオン性単量体とノニオン性単量体とを含む単量体の重合体を含有してなり、
    (B)ジエステルを含有するとともに、前記(B)ジエステルは、シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸とポリオキシエチレンアルキルエーテルとのジエステルであり、更に(C)アミノ酸類を含有することを特徴とする毛髪処理剤組成物。
  2. 前記(C)アミノ酸類が、中性アミノ酸、塩基性アミノ酸、酸性アミノ酸、及びアミノエチルスルホン酸から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪処理剤組成物。
  3. 前記(C)アミノ酸類が、グリシン、アミノエチルスルホン酸、L−テアニン、L−アルギニン、L−グルタミン酸、及びL−フェニルアラニンから選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の毛髪処理剤組成物。
  4. 前記(A)両性高分子化合物が、ポリクオタニウム−39、ポリクオタニウム−47、及びポリクオタニウム−53から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の毛髪処理剤組成物。
  5. 前記(B)ジエステルの含有量に対する前記(A)両性高分子化合物の含有量の質量比が0.2〜5であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の毛髪処理剤組成物。
  6. 前記毛髪処理剤組成物が、洗い流さないタイプの製品であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の毛髪処理剤組成物。
  7. 前記毛髪処理剤組成物が染毛処理の前処理に用いられることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の毛髪処理剤組成物。
  8. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の毛髪処理剤組成物を用いる毛髪処理方法であって、毛髪に前記毛髪処理剤組成物を適用した後に、その毛髪に対して毛髪染色剤組成物を塗布することで染毛処理を施すことを特徴とする毛髪処理方法。
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