JP2010201305A - 火花の消火装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コンパクトで且つ簡便な構成にして、さらに取付け取り外しが容易であり、またさほど負荷をかけずに集塵機のダスト吸引力の力を借りて、火花含有ダストに係る火花をたやすく消し去る火花の消火装置を提供する。
【解決手段】 外形が筒状にして、一端側に火花含有ダストDUSを吸込む側の吸入側筒口32aを有する主要筒部3と、該主要筒部の吐出側筒口33aに吸入側筒孔42が接続され、吐出側筒孔43が火花含有ダストDUSの吸込みダクト口Dmへ接続される先端筒部4とを備えた外套シェル2と、主要筒部3内を横断するように仕切って配設される通気性を有する充填物8と、外套シェル1の筒内に給水管92が導入され、充填物8へ噴霧水95を噴射する噴霧ノズル93が給水管92に取着された給水手段9と、を具備し、噴霧ノズル93の噴霧水95で充填物8を濡らすことにより、吸入側筒口32aを通って吸い込む前記火花含有ダストDUSが、前記充填物8の領域で消火される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、火花含有ダストを集塵機へ導入するに先立ち、その前処理として設置される装置で、火花含有ダストに係る火花を消し去る火花の消火装置に関する。
工場の作業現場では、例えば図1のように作業員mが作業台BEのワークWを工具Tで加工処理することが一般に行われている。そして、そのワーク加工でダストDUが発生する場合がある。ダストの放置は作業環境を悪くすることから、従来は、例えば吸込みダクトDTのダクト口DmをダストDUの発生源に近づけ、該吸込みダクトを集塵機DCにつなげてダスト処理がなされていた。図1中、符号STはストレーナ、符号hは吊具、符号Fは集塵機DCのファンを示す。
しかし、そのワーク加工でダストDUと共に火花Sが発生することがある。斯かる場合、火花Sが消えることなく、吸込みダクトDT,ストレーナSTを経由して集塵機DTにたどり着くと、集塵機DCの火災を招く虞があった。
こうしたなか、衝突板等を設けた火の粉消火装置が提案されている(例えば特許文献1)。
特開2007−196193公報
しかし、特許文献1の発明は、「ダストを空送するダクトに接続される所要寸法の本体内に、流れを交差するダスト衝突板が設けられ、そのダスト衝突板の配置箇所の下側に水槽を設けて、火の粉を前記ダストの衝突板に衝突させて水槽内に落し消火させる構成であることを特徴とする火の粉消火装置」であって、大掛かりな装置になっていた。実際、その技術分野も、「廃棄物の固形燃料化設備等で発生する高温の排ガスを処理する過程で、排ガス中に同伴する高温ダストの発火による集塵設備への影響を防止する火の粉消火装置」に関するものであり、本発明の工場の室内環境を整えるための火花含有ダストに係る火花の処理と違って、高温にして排ガス量が一般に大きく、ダスト衝突板や水槽を設けるなどの大掛かりな構成になっていた。
本発明は上記問題点を解決するもので、コンパクトで且つ簡便な構成にして、さらに取付け取り外しが容易であり、またさほど負荷をかけずに集塵機のダスト吸引力を借りて、火花含有ダストに係る火花をたやすく消し去る火花の消火装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明の要旨は、外形が筒状にして、一端側に火花含有ダスト(DUS)を吸込む側の吸入側筒口(32a)を有する主要筒部(3)と、該主要筒部の吐出側筒口(33a)に吸入側筒孔(42)が接続され、吐出側筒孔(43)が火花含有ダスト(DUS)の吸込みダクト口(Dm)へ接続される先端筒部(4)と、を備えた外套シェル(2)と、前記主要筒部(3)内を横断するように仕切って配設される通気性を有する充填物(8)と、前記外套シェル(1)の筒内に給水管(92)が導入され、前記充填物(8)へ噴霧水(95)を噴射する噴霧ノズル(93)が前記給水管(92)に取着された給水手段(9)と、を具備し、該噴霧ノズル(93)の噴霧水(95)で前記充填物(8)を濡らすことにより、前記吸入側筒口(32a)を通って吸い込む前記火花含有ダスト(DUS)が、前記充填物(8)の領域で消火されることを特徴とする火花の消火装置にある。
請求項2の発明たる火花の消火装置は、請求項1で、主要筒部(3)を形成する主筒部(31)の一方の筒口(31a)に、吸入側筒口(32a)を開口させた下蓋部(32)が設けられると共に、他方の筒口(31b)に吐出側筒口(33a)を開口させた上蓋部(33)が設けられ、且つ該下蓋部(32)又は上蓋部(33)がヒンジ部(6)を介して前記主筒部(31)に開閉自在に取付けられることを特徴とする。
請求項3の発明たる火花の消火装置は、請求項1又は2で、一端側筒口(52)が火花含有ダスト(DUS)を吸込む吸込み口とすると共に、他端側筒口(53)が前記主要筒部(3)の吸入側筒口(32a)に接続される基端筒部(5)を更に備えた外套シェル(2)とし、且つ前記充填物(8)が不織布からなる盤状体とすることを特徴とする。
請求項1の発明のごとく、充填物を濡らすことにより、前記吸入側筒口を通って吸い込む前記火花含有ダストが、前記充填物の領域で消火されると、充填物をくぐり抜けた火花含有ダストは集塵機に導いても火災発生することがなくなる。
請求項2の発明のごとく、下蓋部又は上蓋部がヒンジ部を介して前記主筒部に開閉自在に取付けられると、充填物の交換が容易になる。目詰まり等に対処する直接洗浄などの作業も容易になる。
請求項3の発明のごとく、一端側筒口が火花含有ダストを吸込む吸込み口とすると共に、他端側筒口が前記主要筒部の吸入側筒口に接続される基端筒部を更に備えると、前記吸込み口を小さくすることで、火花含有ダストを吸込む吸引力を高めることができ、また使い勝手を良くすることもできる。また、充填物が不織布からなる盤状体とすると、通気抵抗を極めて小さくできるので、火花の消火装置に特に動力源をもたすことなく、集塵機の動力源に依存させて使用できる。しかも、不織布は三次元網目構造の空隙率が高いわりに、噴霧ノズルで繊維の濡れ面積を大きくできるので、火花含有ダストが不織布を通過する間に火花が濡れた繊維に接触して効果的に消火されるようになる。
本発明の火花の消火装置は、充填物と噴霧ノズルの相乗効果によって、火花含有ダストに係る火花を容易に消し去るばかりか、通気抵抗が小さいので、自身に動力源をもたずとも集塵機のダスト吸引力に依存して使用でき、さらに簡便な構成にしてコンパクト且つ軽量化できるなど生産現場での火花含有ダスト中の火花の消火処理に極めて有益である。
本発明の火花の消火装置の一形態で、火花の消火装置と共にこれが取付けられる吸込みダクトや集塵装置を表す説明斜視図である。 図1の概略縦断面図である。 図2の状態から主筒部の上側筒口を開けた概略縦断面図である。 図1〜図3とは異なる他態様図で、図2に対応する概略縦断面図である。 図1〜図3や図4とまた異なる別態様図で、図2に対応する概略縦断面図である。
以下、本発明に係る火花の消火装置(以下、単に「消火装置」という。)について詳述する。図1〜図5は本発明の火花の消火装置の一形態で、図1はその装置が取付けられる吸込みダクトや集塵装置を表す説明斜視図、図2は図1の概略縦断面図、図3は図2の状態から主要筒部に係る上蓋部を開けた概略縦断面図、図4は図1〜図3とは異なる他態様図、図5は図1〜図3や図4とまた異なる別態様図である。
消火装置1は外套シェル2と充填物8と給水手段9とを具備する。
外套シェル2は、一端側に火花含有ダストDUSを吸込む側の吸入側筒口32aを有する主要筒部3と、該主要筒部3の吐出側筒口33aに吸入側筒孔42が接続され、吐出側筒孔43が火花含有ダストDUSの吸込みダクト口Dmへ接続される先端筒部4と、を備えた外形が筒状のボディである。本実施形態は主要筒部3とヒンジ部6と係止具71と止具72と先端筒部4と基端筒部5とを備える。
主要筒部3は外形が中空四角柱状の筒体で、外套シェル2のなかで図1のごとくこの部位が水平四方に膨らむ形になっている。主要筒部3は主筒部31と下蓋部32と上蓋部33とを備える。主要筒部3を形成する主筒部31の一方の筒口31aに、吸入側筒口32aを開口させた下蓋部32が設けられると共に、他方の筒口31bに吐出側筒口33aを開口させた上蓋部33が設けられる。主筒部31は四角筒状にして、その一方の筒口31a(図1,図2では下側筒口)を矩形の板状下蓋部32が蓋をする。また他方の筒口31b(図1,図2では上側筒口)を矩形の板状上蓋部33が蓋をする。下蓋部32の中央には吸入側筒口32aが設けられ、その大きさは基端筒部5の接続部分たる筒口53と等しくする。下蓋部32は主筒部31に固着一体化される。
前記上蓋部33はヒンジ部6を介して主筒部31に開閉自在に取付けられる。ヒンジ部6が上蓋部33の一側縁と主筒部31の上側筒口31bの近くの外縁とを連結し、ヒンジ部6を支点にして上蓋部33が主筒部31に対し回動自在に開閉できるようにしている。上蓋部33の他側縁には係止具71が設けられる一方、主筒部31に上蓋部33で蓋をした図1,図2の状態で、該係止具の対向する主筒部31には止具72が設けられる。係止具71,止具72は簡略図示するが、止具72が係止具の孔71aを通って閉止することにより主筒部31と上蓋部33とが固定一体化される。
符号38は給水手段9に係る給水管92の先端部を係止する挿着部、符号39は主筒部31の内壁に設けられる止金具で、主筒部31の筒内を横切るように仕切って充填される充填物8を主筒部31に係止するものである。止金具38も簡略図示するが、充填物8を取付け,取外しを容易にして、充填物8の円滑交換を助ける金具構成になっている。
先端筒部4は、外形が筒状にして、前記主要筒部3の吐出側筒口33aに吸入側筒孔42が接続され、吐出側筒孔43が火花含有ダストDUSの吸込みダクト口Dmへ接続される筒部である。本実施形態の先端筒部4は、図1〜図3のごとく、吸入側筒孔42から吐出側筒孔43へ先細りの円錐台形の筒形状で、その先端部分を吸込みダクトDTのダクト口Dmへ挿着できる形状とする。先端筒部4の先端をダクト口Dmから吸込みダクトDTに挿入して、図示しない係合具によって吸込みダクトDTの先端部DTに着脱自在に取着できるようにしている。一方、先端筒部4の基端部分は、前記主要筒部3に係る上蓋部33の吐出側筒口33aに合う筒孔42を形成する。先端筒部4の基端部分が筒孔42を筒口32aに一致させ、上蓋部33に固着一体化されている。
基端筒部5は、一端側筒口52が火花含有ダストDUSを吸込む吸込み口として、他端側筒口53に前記主要筒部3の吸入側筒口32aが接続される円錐台形の筒部である。他端側筒口53から一端側筒口52に向け先細りの円錐台状筒部とする。基端筒部5は特に設けなくて、外套シェル2を主要筒部3,先端筒部4,ヒンジ部6,係止具71,止具72で構成することもできる。しかし、基端筒部5を設けることによってその先端部分51aの吸込み口52を小さくし、火花含有ダストDUSを吸込む吸引力を高めることができ、また場合によっては、先端部分51aを蛇腹構成にするなどして火花含有ダストDUSの吸込みハンドリング性を高めることができるので、基端筒部5は在る方がより好ましくなる。図2の鎖線で示す先端部分51aは、蛇腹にして仮想追加したものである。
充填物8は前記主要筒部3内を横断するように仕切って配設される通気性を有する部材である。主筒部31の筒穴が上下方向に配される消火装置1の使用状態下で、充填物8は盤状体の厚みある四角形盤とし、該主筒部31内の一横断面を埋めるようにして水平配設される(図2)。充填物8には連続気泡の多孔性を有する発泡体や、編み物、織物等の布地、また不織布8a、さらに、塊状体,粒状体を敷き詰めたものや金属製多孔板等がある。なかでも不織布8aからなる盤状体の充填物8は、ある程度厚みがあっても空隙率が高く、これを水で濡らした状態下でも、吸入側筒口32aを通って吸い込む火花含有ダストDUSが、先端筒部44の吐出側筒孔43へと充填物8を低圧力損失で通過できるのでより好適となる。しかも、三次元網目構造の不織布8aは、火花Sが水に濡れた不織布8aの盤状体を通過する間に効果的に消火されるので打ってつけとなる。不織布8aとは「天然繊維あるいは合成繊維を糸の形態を経ず、また、機械による製織操作を経ず、ウェッブや薄いマット状にしたのち、ニードルパンチなどにより繊維を互いにからみ合わせる機械的方法、あるいは接着剤を使用して繊維相互間を接着する方法、または、熱可塑性合成繊維を混用して熱処理することにより繊維間相互を融着する方法などによって作製した布様構成物。」(図解プラスチック用語辞典第2版,681頁,1994年11月27日発行)をいう。
本実施形態は、充填物8として図2のごとくマット状厚みにした不織布8aの盤状体を用いる。主筒部31の筒内形状の四角形に裁断した不織布8aの盤状体で、吐出側筒口33aに近い主筒部31内を横断するように覆って、止金具39で主筒部31内壁に取付ける。
給水手段9は前記外套シェル2の筒内に吸水管92が導入され、充填物8へ噴霧水95を噴射する噴霧ノズル93が前記吸水管92に取着された給水補給具である。ここでは給水管92の先端を挿着部38に挿入して固定状態とし、3個の分岐管の各上向き口に噴霧ノズル93が取着されている。水道水等の配管から導管91が配設され、該導管91はスリーブ95を介して外套シェル2の筒内の給水管92と接続する。給水管92の管先端の管孔を塞いで盲にする。給水管92は、一端がスリーブ95に支持され、他端の管先端部が前記挿着部38に挿入されて主筒部31に保持される。給水管92は前記充填物8の下面82から少し下方位置で、充填部物下面82と並行配設される(図2)。導管91の途中に設けた弁94を開にすることで、噴霧ノズル93から噴霧水95が充填物8の下面82に向かって上方噴射する。噴霧ノズル93はフルコーンタイプのノズルで、各ノズルからの噴霧水95で霧化状態になって充填物8の下面全体を覆うように濡らす。尚、充填物8の下面全体を覆うように濡らすことができるよう、主筒部31の横断面積に応じて前記噴霧ノズル93の個数が適宜増減される。
ここで、給水手段9の給水管92は充填物8の上面83から少し上方位置で、充填部物上面83と平行配設し、分岐管の各下向き口に噴霧ノズル93を取着することもできる。導管91の途中に設けた弁94を開にすることで、噴霧ノズル93から噴霧水95が充填物8の上面83に向けて下方噴射するのである。しかし、図1〜図3のように噴霧ノズル93から噴霧水95が充填物8の下面82へ向けて上方噴射するのがより好ましい。噴霧ノズル93から上方噴射する噴霧水95は、前記火花含有ダストDUSが吸入側筒口32aを通って吸い込む方向に一致して、消火装置1による火花含有ダストDUSの吸引に大きな抵抗にならないからである。集塵機DCのファンFの吸引動力を借りて消火装置1がより簡便構成で対応できる。
次に、前記消火装置1の一使用例と作用を説明する。まず、消火装置1は主要筒部3内に所定の充填物8を配設する。主筒部31の上側筒口31bに上蓋部33で蓋をし、係止具71に止具72を通して主筒部31と上蓋部33を接続し固定一体化した図1,図2の消火装置1とする。次に、消火装置1の先端筒部4の先端部分を、既存の吸込みダクトDTのダクト口Dmに挿着して固定する。続いて、集塵機DCを稼働させファンFを回す。作業員mは、弁94を開にして噴霧ノズル93から噴霧水95を噴射させから、作業台BEで火花含有ダストDUSを発生させるワーク加工を実施する。これだけの動作で足りる。
作業員mが工具Tを使ってワーク加工を行った際に火花含有ダストDUSが発生するが、該ダストDUは消火装置1,吸込みダクトDTを経由して集塵機DCに向かう。火花含有ダストDUSは基端筒部5の吸込み口52から充填物8内を通過するが、このとき、充填物8を噴霧ノズル93からの噴霧水95が火花含有ダストDUSの火花Sを直接消火する。さらに、噴霧水95で表面が濡れた不織布8aの盤状体を通過する間に火花Sは消し止められ、不織布8aの通過後はダストDUのみになる。充填物8は噴霧水95によってその表面全体が濡れており、充填物8を構成する繊維が互いにからみ合った三次元網目構造の繊維相互間の隙間を通過する際に、火花Sは繊維表面の濡面に接触して効率よく消火されていく。その一方で、充填物8は繊維相互間の隙間の割合が大きく、火花含有ダストDUSはほとんど抵抗なく充填物8を通過する。充填物8を通過した段階では、火花含有ダストDUSから火花Sが消失しダストDUだけが残る。該ダストDUは主要筒部3,先端筒部4を経て、外套シェル2から吸込みダクトDT,ストレーナSTへと向かい、その後、集塵機DCに入ってダストDU処理がなされる。集塵機DCではダストDUのみの処理になるため、従来のような火災を招くような事態は完全回避できる。火花含有ダストDUSが消火装置1を通過する圧力損失が小さいので、集塵機DCのファンFの動力源を借りて火花Sの消火処理を簡便に実現する。
また、消火装置1の使用中に充填物8に目詰まり等で圧力損失が大きくなり始めたら、作業停止し、電源を切って集塵機DCを止める。弁94を閉にした後、図3のように止具72を係止具71から解除して、主筒部31の上側筒口31bを開ける。続いて、充填物8に付いたゴミ等の抵抗物をホースからの水で洗い落とす。或いは、充填物8を取り出し、該充填物を洗浄する一方、交換用充填物8を主要筒部3内に配設する。その後、主筒部31の上側筒口31bを閉め、弁94を開にすると共に集塵機DCを稼動させて、作業台BE上でのワーク加工を再開する。ワーク加工により発生する火花含有ダストDUSは、前述と同様、その火花Sが充填物8を通過する間に消され、ダストDUのみが吸込みダクトDT,ストレーナSTを通り、集塵機DCに入ってダスト処理がなされる。
図4は図1〜図3と別態様の消火装置1で、図2に対応する概略縦断面図を示す。消火装置1は主筒部31の一方の筒口31aに、吸入側筒口32aを開口させた下蓋部32が設けられると共に、他方の筒口31bに吐出側筒口33aを開口させた上蓋部33が設けられる。上蓋部33は主筒部31に固着一体化される。一方、下蓋部32はヒンジ部6を介して主筒部31に開閉自在に取付けられる。ヒンジ部6が下蓋部32の一側縁と主筒部31の下側筒口31aの近くの外縁とを連結し、ヒンジ部6を支点にして下蓋部32が主筒部31に対し回動自在に開閉できる。下蓋部32の他側縁には係止具71が設けられる一方、主筒部31に下蓋部32で蓋をした状態で、該係止具の対向する主筒部31には止具72が設けられる。止具72が係止具の孔71aを通って閉止することにより主筒部31と下蓋部32とが固定一体化される。他の構成は図1〜図3と同様で、その説明を省く。図1〜図3と同一符号は同一又は相当部分を示す。
図5は図1〜図3や図4とまた異なる別態様の消火装置1の全体斜視図である。先端筒部4をコーン状に長くし、吸込みダクトDTのダクト口Dmへ一層挿着し易くする。他の構成は図1〜図3の消火装置1と同様で、その説明を省く。図1〜図3と同一符号は同一又は相当部分を示す。
このように構成した消火装置1は、主筒部31を仕切った充填物8へ、噴霧ノズル93から噴霧水95を噴射させて、充填物8を水で濡らすことにより、消火装置1に導かれる火花含有ダストDUSに対し、噴霧ノズル93の噴霧水95による直接的な消火だけでなく、充填物8の濡れた表面で火花含有ダストDUSの中の火花Sを容易に消し去ることができる。特に、三次元網目構造の不織布8aからなる充填物8は接触面積が大きく、水に濡れた濡れ面99と火花Sとの接触効率が極めて大きいため、吸入側筒口32aを通って吸込む火花含有ダストDUSが、より一層効果的に消火される。不織布8aの繊維がつくる三次元網目構造の微小隙間を、火花Sの物体が該繊維と接触せずに通過するのは至難である。火花Sは一度でも繊維の濡れ面に接触すれば消火する。しかも、主要筒部3は外形が中空四角柱状の筒体で、外套シェル2のなかで図1のごとく水平四方に膨らむ構成であるので、充填物8を通過する際の火花含有ダストDUSの流速は遅く、濡れ面99との接触時間がその分長くなって、火花含有ダストDUSの消火が確実になされる。かくして、充填物8を通過して先端筒部4の吐出側筒孔へと向かうのは、火花含有ダストDUSからダストDUのみになり、これを集塵機DCに導いても火災は起きなくなる。合理的構成にして安全性に優れた消火装置になっている。これにとどまらず、消火装置1は、火花含有ダストDUS中の大きな異物を、充填物8がフィルタ機能を働かせて捕捉するので、大きな異物を除去する集塵機DCの前処理装置としての威力も発揮する。
また、火花含有ダストDUSが筒状の外套シェル2を通過するにあたって、抵抗になる箇所は不織布8aたる充填物8の部位だけであるので、さほど負荷がかからないので、集塵機DCのダスト吸引力を借りることができる。マット状不織布8aの繊維表面が水で濡れても、該不織布8aの盤状体を通過する間の圧力損失は小さいので、集塵機DCのファンFの動力を借りて十分対応できる。消火装置専用の動力源を要しない。
さらに、特許文献1のごとく大掛かりな装置と違って、コンパクトで且つ簡便な構造であるので、低コストにして既存の工場現場にも後付け設置が容易である。しかも、主要構成の外套シェル2や不織布8aからなる充填物8は、合成樹脂製品等で対応可能で軽量化を実現できるので、図1のごとく既存の吸込みダクトDTへそのまま挿着して使用できる。コンパクト且つ軽量であることから、生産現場で使用する消火装置として極めて理にかなった装置になっている。
加えて、先端筒部4を火花含有ダストDUSの吸込みダクト口Dmに挿着して吸込みダクトDTへ接続するので、取付け取り外しが容易である。また充填物8の洗浄や交換も、既述のごとく円滑実施でき作業性に優れる消火装置1になっている。
このように本消火装置1は数々の優れた効果を発揮し極めて有益である。
尚、本発明においては前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。外套シェル2,主要筒部3,主筒部31,先端筒部4,基端筒部5,ヒンジ部6,係止具71,止具72,充填物8,給水手段9等の形状,大きさ,個数,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。
1 火花の消火装置
2 外套シェル
3 主要筒部
31 主筒部
31a 一方の筒口
31b 他方の筒口
32 下蓋部
32a 吸入側筒口
33 上蓋部
33a 吐出側筒口
4 先端筒部
42 吸入側筒孔
43 吐出側筒孔
5 基端筒部
52 一端側筒口
53 他端側筒口
6 ヒンジ部
8 充填物
8a 不織布
9 吸水手段
92 給水管
93 噴霧ノズル
95 噴霧水
DUS 火花含有ダスト
Dm ダクト口

Claims (3)

  1. 外形が筒状にして、一端側に火花含有ダスト(DUS)を吸込む側の吸入側筒口(32a)を有する主要筒部(3)と、該主要筒部の吐出側筒口(33a)に吸入側筒孔(42)が接続され、吐出側筒孔(43)が火花含有ダスト(DUS)の吸込みダクト口(Dm)へ接続される先端筒部(4)と、を備えた外套シェル(2)と、
    前記主要筒部(3)内を横断するように仕切って配設される通気性を有する充填物(8)と、
    前記外套シェル(1)の筒内に給水管(92)が導入され、前記充填物(8)へ噴霧水(95)を噴射する噴霧ノズル(93)が前記給水管(92)に取着された給水手段(9)と、を具備し、
    該噴霧ノズル(93)の噴霧水(95)で前記充填物(8)を濡らすことにより、前記吸入側筒口(32a)を通って吸い込む前記火花含有ダスト(DUS)が、前記充填物(8)の領域で消火されることを特徴とする火花の消火装置。
  2. 前記主要筒部(3)を形成する主筒部(31)の一方の筒口(31a)に、吸入側筒口(32a)を開口させた下蓋部(32)が設けられると共に、他方の筒口(31b)に吐出側筒口(33a)を開口させた上蓋部(33)が設けられ、且つ該下蓋部(32)又は上蓋部(33)がヒンジ部(6)を介して前記主筒部(31)に開閉自在に取付けられる請求項1記載の火花の消火装置。
  3. 一端側筒口(52)が火花含有ダスト(DUS)を吸込む吸込み口とすると共に、他端側筒口(53)が前記主要筒部(3)の吸入側筒口(32a)に接続される基端筒部(5)を更に備えた外套シェル(2)とし、且つ前記充填物(8)が不織布からなる盤状体とする請求項1又は2に記載の火花の消火装置。
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