JP2010200985A - ショーケースの照明方法及び照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ショーケース内に陳列される商品を各商品が最も映えるように照明して購買者の購買意欲を一層高め、しかも、省エネ効果や商品の劣化防止を図ると同時に、照明器具の高寿命化を図る。
【解決手段】 ショーケース1内に陳列される商品を照明手段で照明する際、照明手段をLED照明器具11とし、商品の特性に応じて各商品ごとの色温度と照度の最適値を設定する一方、ケース1内の商品の近傍に配置したカラーセンサー12によって照明光と周囲の環境から発せられる環境光の総和からなる総合光の色温度と照度を測定し、この測定値を最適値に近づけるようRGB制御部13にて制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば冷蔵冷凍ケース内に収容されて陳列される生鮮食品等の照明に適した照明技術に関する。
従来、例えば冷蔵冷凍ケース用の照明装置として、熱負荷を抑制しつつ陳列室内を良好に照明できるようにするため、前面の一部に取出し口が形成されるショーケースの取出し口に冷風を送風してエアカーテンを形成するとともに、エアカーテンの外側になるケースの天蓋の先端部に発光ダイオード等の発光体を設けるような技術(例えば、特許文献1参照。)とか、照明装置による照射面の照度を充分に高めるため、ケースの天蓋形の庇部分(キャノピー)や、上下複数段の棚板の下面にLED等の照明装置を設け、天蓋形の庇部分(キャノピー)のLEDの光束を、棚板下面のLEDの光束よりも大きくするようにした技術(例えば、特許文献2参照。)や、ショーケースへの冷却負荷を抑制し、低温環境においても安定した光出力が行われるようにし且つ照明の寿命を長くするため、照明器具として、細長い板状基板の長手方向に略等間隔に発光ダイオードを配列するような技術(例えば、特許文献3参照。)などが知られている。
特開2007−229352号公報 特開2008−210669号公報 特開2002−147945号公報
一方、室内空間の照明を快適な照明とするための調光システムにおいて、色温度が8000Kの蛍光灯と、色温度が3000Kの蛍光灯の、色温度が異なる2つの光源を用いて、照度と色温度の組み合わせを人間が快適に感じる範囲に収めるように制御する技術(例えば、特許文献4参照。)も知られている。
特開2005−243406号広報
ところで、照明の照度と色温度の関係が室内の雰囲気の好ましさに及ぼす影響について、クルイトフ(Kruithof)の研究が知られている。この報告によると、低色温度の赤みのある暖かい雰囲気の室内では低照度が心地よく、高色温度の白から青みがかった寒々とした雰囲気の室内では高照度が快適性の面で適切であるというものであり、前記特許文献3の技術は、この研究結果に基づくものであるが、本発明者らはショーケース内の商品を照明する際、商品の特性等に応じてその商品が最も映えるような照度と色温度の関係が存在するのではないかと研究を行った。この結果、商品によって最適の色温度と照度で照明する場合には、商品の見栄えが極めて良くなり、購買意欲も高まることが確認されたが、上記特許文献1〜3のようなショーケースの照明技術の場合、色温度や照度を、その商品に最も適した範囲に設定するという配慮が欠けており、一定の条件で照明していた。
また、売り場の天井照明が白色系の場合と電球色系の場合では、同一商品を陳列していても演色性に差がでてしまい、補助照明を設置するなどの対策を講じているのが現状であるが、ショーケース内の色温度や照度が、商品の特性等に応じてある程度適切に配慮されている場合でも、その照明は、周囲の光の影響を無視したものであることが多く、周囲の照明や光等の影響で最適性が変化していてもそのまま放置されることが多かった。また、冷凍・冷蔵ケースのような場合は、ケース内に補助照明を設ける等の対策により、過度の熱エネルギーが発生し、冷房負荷の上昇、商品の熱焼けによる鮮度の低下など、より多くのエネルギーを無駄に費やす結果となっていた。
一方、特許文献3のような室内照明用の調光システムをショーケースに適用すると、光源が蛍光灯であるため、例えば冷凍・冷蔵ケースのように冷えた環境を保持しておくような場合には、発熱によって冷凍機能が損なわれ、しかも照明器具の寿命が短く、節電効果も期待できないばかりでなく、紫外線によって商品の劣化を招きやすいという問題があった。
そこで本発明は、ショーケース内に収容されて陳列される商品を各商品が最も映えるように照明して購買者の購買意欲を一層高め、しかも、省エネ効果や商品の劣化防止を図ると同時に、照明器具の高寿命化を図り、更に、冷凍・冷蔵ケース内においても冷凍能力が損なわれないようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、ショーケース内に収容されて陳列される商品を照明手段で照明する際の照明方法において、前記照明手段をLED照明器具とし、商品の特性に応じて各商品ごとの色温度と照度の最適値を設定する一方、ケース内の商品陳列箇所近傍に配置したカラーセンサーによって前記LED照明器具から発せられる照明光と周囲の環境から発せられる環境光の総和からなる総合光の色温度と照度を測定し、この測定値を前記最適値に近づけるようRGB制御部にて制御するようにした。
照明手段をLED照明器具にすることにより、蛍光灯の半分程度の消費電力で省エネが図れるとともに、蛍光灯の8倍程度の高寿命化が図られ、また、CO2の排出量も蛍光灯の約半分と、環境にやさしく、しかも、蛍光灯に比べて発熱を抑制できるため特に冷凍・冷蔵ケース内の食品等の照明に適したものにすることができる。また、LED照明器具は紫外線を放射しないため、蛍光灯の光線に比べて商品劣化等が生じにくい。
また、各商品ごとの色温度と照度の最適値としては、事前に、各商品ごと、その商品が最も映えて購買意欲が高まるような色温度と照度を調べておき、この調査に基づいて最適値を定めておく。例えば、一般的に魚や野菜や生鮮食品などの場合は、色温度4,500〜6,000K、照度2,000〜5,000lx程度の範囲内にするとみずみずしくて新鮮さが強調され、菓子やケーキ類については、色温度3,500〜4,500K、照度1,000〜5,000lx程度の範囲が好ましく、唐揚げ、揚げ物類は色温度3,000〜4,000K、照度500〜2,000lx程度の範囲が温かみがあっておいしそうに見える等、商品ごとに最適値を設定すると、その商品が最も映えて購買意欲を高めることができる。
また、LED照明器具から発せられる照明光と周囲の環境から発せられる環境光の総和からなる総合光の色温度と照度を測定するカラーセンサーを、商品陳列箇所近傍に設けることで、その商品に対する照明の効果をより的確に知ることができる。
ここで、色温度と照度を最適値に近づけるよう制御するカラーセンサーの制御の一例としては、例えば照度については、LEDに流す電流値の変化で制御するようにし、色温度の制御については、Red、Green、BlueLEDのそれぞれの明るさを、それぞれの割合の変化で制御する等による。
また、本発明では、前記商品が食品である場合、色温度の制御可能範囲は、少なくとも2,500K〜6,000Kの範囲を含み、また照度の制御可能範囲は、少なくとも150lx〜5,000lxの範囲を含むようにした。
このような範囲内で設定することにより、食品を見栄えよくおいしそうに引き立たせることができ、購買意欲を高めることができる。
また本発明では、ショーケース内に収容されて陳列される商品を照明手段で照明する照明装置において、ケース内の所定の位置に配設されるLED照明器具と、ケース内の商品陳列箇所近傍に配設され且つ前記LED照明器具から発せられる照明光と周囲の環境から発せられる環境光の総和からなる総合光の色温度と照度を商品陳列箇所近傍で測定するカラーセンサーと、このカラーセンサーで測定した色温度と照度の測定値を最適値に近づけるよう制御するRGB制御部を設けるようにした。
そして、請求項1のような方法で制御する。
また本発明では、前記ショーケースが、商品を上下複数段に陳列するための棚を備えている場合、各段ごとの商品に最適な照明を施すため、各段ごとにLED照明器具とカラーセンサーを独立して配設するようにした。
ショーケースが棚を備えている場合、商品を陳列する場合は、各段ごとに異なった商品を陳列することが多いため、各段の商品ごと、その商品に適した照明を施せば、より的確な照明となる。
なお、ショーケース内に、上下各段ごとまたは水平方向に沿って複数のLED照明器具とカラーセンサーが設けられる場合であっても、ケース内に収容されて陳列される商品がすべて同一である場合は、一つのRGB制御部で商品に最適な色温度と照度に制御するようにすることができる。
ショーケース内の容積が広いような場合に、ケース内の上下段に亘って、または横に長い場合は水平方向に沿って複数の照明器具が設けられることがあるが、この場合でも、陳列される商品が同一である場合は一つのRGB制御部で制御することで目的を達成することができ、より簡素で安価な装置構成にすることができる。
また、本発明では、LED照明器具を、最大径32mm以内の蛍光管内に多数のLEDが配置される構造とした。
このような構造にすることで、LED照明器具を目立たずに配置することができ、しかも商品から照明器具を遠ざけることができるため商品に悪影響を与えないようにすることができる。
ここで、蛍光管としては、断面円形の管に限られず、断面矩形、三角形等の角管であってもよく、楕円形やその他の形状の管でもよい。
また本発明では、前記LED照明器具を、前記蛍光管を軸まわりに回動させることで照明方向を調整できるようにした。
このような照明方向の調整は、特に、照明器具を上下複数段に設置しているような場合に、他段の商品の照明に悪影響を与えないよう必要最小限の範囲にだけ照明するような場合に有効である。
また本発明では、前記LED照明器具の照度が所定値以下に低下した際、カラーセンサーが検知して警報を発するようにした。
このような照度の低下は、例えば照明器具の不意の故障とか、耐久時間に達したときなどに生じやすくなるが、目などでは感知しにくいためカラーセンサーで検知すれば確実に管理できる。
ショーケース内に収容されて陳列される商品を照明するにあたり、照明手段をLED照明器具にすることで、省エネや高寿命化が図れるとともに環境にやさしく、しかも、商品劣化を招きにくくすることができる。また、商品ごとの色温度と照度の最適値を設定し、周囲の光等の影響を勘案した総合光の色温度と照度を最適値に近づけるよう制御すれば、その商品が最も映えて購買意欲が高まる照明とすることができる。
また、商品が食品である場合、色温度と照度の制御範囲を所定範囲内にすることで、より一層食品が映えて購買意欲を高めることができる。
また、ショーケースに商品を上下複数段に陳列するための棚が設けられている場合、各段ごとにLED照明器具とカラーセンサーを設けて制御すれば、一層好ましい形態となり、ケース内に複数の照明器具が設けられている場合でも、同一商品が陳列される場合は、一つのRGB制御部で制御すれば、より簡素で安価な装置構成にすることができる。
この際、LED照明器具を最大径32mm以内の蛍光管内に配置すれば、目立たなく配置できるとともに、商品への悪影響を避けることができ、また、軸まわりに回動させることで照明方向を調整できるようにすれば、特に、上下多段に配置するような場合でも必要最小限の箇所にだけ照明して、他段に悪影響を及ぼすことが少なくなる。
また、LED照明器具の照度の低下をカラーセンサーで検知して警報を発するようにすれば、適切に管理することができる。
本発明の実施の形態について添付した図面に基づき説明する。
ここで図1は本発明の照明装置が適用されるショーケースの一例の説明図、図2は照度と色温度の関係を示すグラフであり、縦軸が照度(lx)、横軸が色温度(K)、図3はRGB制御部による制御の一例を示す説明図である。
本発明に係るショーケースの照明技術は、ショーケース内に収容されて陳列される商品を各商品が最も映えるように照明して購買者の購買意欲を高め、しかも、省エネ効果や商品の劣化防止を図ると同時に、照明器具の高寿命化を図り、更に、冷凍・冷蔵ケース内においても冷凍能力が損なわれないようにすることを目的としており、照明手段をLED照明器具にするとともに、商品陳列箇所近傍に配設されるカラーセンサーとRGB制御部により照度と色温度を、その商品の最適値に近づけるよう制御することを特徴としている。
そこで、本発明の照明技術を説明する前に、まず照明の色温度と照度が室内環境評価に及ぼす影響について、クルイトフ(Kruithof)が報告する研究成果の概要について図2に基づき説明する。
完全黒体を熱していくと光が放出され、その光の色は、温度が上昇するに連れて赤みを帯びた色から、順次白色、青みを帯びた色に変化し、これを色温度といって、色温度の値であるケルビン(K)も赤みから青みに変化するほど高くなるが、色温度と照度が室内の雰囲気の好ましさに及ぼす影響の効果を研究したクルイトフ(Kruithof)は、低照度では低色温度(赤みが強い色)が快適であり、高照度では高色温度(白から青みがかかる色)が快適であると報告している。
そして、図2に示すようなハッチングを施した部分が不快に感じる領域であり、ハッチングを施していない部分が快適に感じる領域であるというものである。
また、色温度が高いと交感神経が刺激されて集中でき、低いと副交感神経が刺激されてリラックスできるともいわれている。
そこで本発明者等は、ショーケースに収容されて陳列される商品についても、その商品が最も映えて購買意欲が高まる色温度と照度の関係が存在するのではないかと考え、鋭意研究した結果、各商品ごとその特性に応じた最適領域が存在することが判った。
その一例は、例えば食品の場合を例にとると、魚や生鮮食品などは色温度4,500〜6,000K付近、照度2,000〜5,000lx付近が適しており、菓子やケーキ類は色温度3,500〜4,500K付近、照度1,000〜5,000lx付近が適しており、肉、ハム等は色温度4,000〜5,000K付近、照度1,000〜2,000付近が適しており、唐揚げ、揚げ物類は、色温度3,000〜4,000K付近、照度500〜1,500lx付近が適している等、その商品に適した色温度と照度が存在し、そのような領域の照明を施せば購買意欲も高まることが判明した。
また、一般的に、食品の場合は、色温度が2,500〜6,000Kの範囲で、照度が150〜5,000lxの範囲に最適値が存在することも確認された。
そこで、本発明は、各商品に応じて、その商品の色温度と照度の最適値を求め、LED照明器具を使用して照明するとともに、商品陳列箇所近傍に配置したカラーセンサーによって商品近傍の色温度と照度を測定し、この測定値を最適値に近づけるようRGB制御部にて制御するようにしたものであり、以下、図1に基づきショーケースの照明装置の一例について説明する。
このショーケース1は、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストア等の食品が収容されて陳列される冷凍・冷蔵ケースであり、ケース本体2の前面が開放されるとともに、ケース本体2の内部には、複数段の棚板3が設けられ、棚板3の上面や底板10の上面は商品の陳列部とされており、また、ケース本体2の天板8前端部付近には、冷却エアを吹き出す吹出し口4が設けられ、ケース本体2の底板10前端部付近には、冷却エアを吸い込む吸込み口5が設けられている。
そして、吹出し口4から吹出されたエアを吸込み口5から吸引することにより、吹出し口4と吸込み口5との間にエアカーテン部が形成され、冷風の一部がケース本体2に入り込んでケース本体2内を低温に維持できるようにされ、また、吸込み口5から吸引したエアを再び冷却して吹出し口4に循環させるため、ケース本体2の背部側に通気路6が設けられ、この通気路6内に送風機7や不図示の冷却部が設けられている。
前記棚板3は、本実施例では天板8と底板10との間に2段設けられ、それぞれの棚板3の上面と底板10の上面が商品の陳列箇所にされるとともに、天板8の下面とそれぞれの棚板3の下面には、LED照明器具11が取り付けられ、それぞれのLED照明器具11が、それぞれ下方の棚板3及び底板10上に陳列される商品を照明するようにされている。
なお、このLED照明器具11は、左右両端部に電極を備えた蛍光管の内部に多数のLEDを配置した照明器具であり、従来の蛍光灯の装着要領と同様の装着によって照明できるようにされている。
なお、ここでいう蛍光管としては、断面円形の管に限られず、断面矩形、三角形等の角管であってもよく、楕円形やその他の形状の管でもよい。
また、この蛍光管の左右の電極は、本実施例では、軸中心部分からそれぞれ外側に張り出す一本の電極であり、電極を挿入して装着すると、蛍光管が軸まわりに回転自在にされるとともに、蛍光管の回転方向を変えることにより、照明方向を変化させることができるようにされている。このため、LED照明器具11を始めに装着する際、特に、上下多段に配置するような場合は、自分の段だけに照明が行われて、他段には光が届かないような方向に調整して装着すれば、他段の商品の照明に対する悪影響を避けることができる。
また、LED照明器具11の蛍光管は、最大径32mm以内としている。
このように、最大径32mm以内の蛍光管とすることで、照明器具11を目立たないように配置できるとともに、商品から遠ざけることができるため、特にケース内を冷蔵しているような場合でもLED照明器具を採用することにより、従来の蛍光灯に比較して管の表面温度は約1/2になり、また、発熱量も同様に約1/2になるため、商品に対して熱焼けによる鮮度低下等の悪影響を避けることができる。
各棚板3及び底板10の上面の所定箇所には、カラーセンサー12を配設しており、それぞれのカラーセンサー12に対応するLED照明器具11との間、すなわち、天板8のLED照明器具11と上段の棚板3のカラーセンサー12との間、及び上段の棚板3のLED照明器具11と下段の棚板3のカラーセンサー12との間、及び下段の棚板3のLED照明器具11と底板10のカラーセンサー12との間に、図3に示すようなRGB制御部13を構成し、それぞれのカラーセンサー12とRGB制御部13によってそれぞれのLED照明器具11の照度と色温度を制御するようにしている。
ここで、ケースの容積が広い場合や、横に長いようなときに、照明器具11やカラーセンサー12が上下段に亘ってまたは水平方向に沿って複数設けられる場合でも、ケース内に収容されて陳列される商品が同一である場合には、一つのRGB制御部13ですべての照明器具11を制御することができる。このように一つのRGB制御部13で制御すれば、本来の目的を達成できるとともに、より簡素で安価な装置構成とすることができる。
前記カラーセンサー12は、対応するLED照明器具11から照射される照明光のみならず、その他のLED照明器具11や、その他の環境光の総和からなる総合光の色温度と照度を測定できるようにされ、所定のタイミングで色温度と照度の検知機能を順次切り替えて検出できるようにされている。
前記RGB制御部13は、図3に示すように、色温度や照度の目標値が設定されると、LED照明器具11に基準入力信号が入力されて商品を照射し、これをカラーセンサー12が検知してフィードバックし、目標値と実際の値の偏差をゼロにするよう制御する。この際、本実施例では、照度の調整は、LEDに流す電流値の変化で制御するようにし、色温度の制御については、Red、Green、BlueLEDのそれぞれの明るさの割合を変えて制御するようにしている。
そして、このような制御を繰り返すことにより、環境光の変化や、ケース近傍にいる人影などに左右されない最適な照明を供給することが可能となる。
なお、前記カラーセンサー12は、LED照明器具11の照度が一定値以下に低下した場合、それを検知しこれをRGB制御部13に送って警報を発するようにしている。そして、警報が発せられた場合は、必要に応じて照明器具11を交換する等により、照明器具を適切に管理することができる。
次に、このようなショーケース1における照明方法について説明する。
まず、ショーケース1に収容される商品について、その商品ごとに、最も見栄えがして購買意欲が高まる照度と色温度を調査し、その最適値を決定する。
そして、ショーケース1に収容されて陳列される商品ごとに、この最適値をRGB制御部の目標値に設定し制御するが、例えば上段の棚板3には肉類やハム等が陳列され、下段の棚板3には魚や野菜が陳列され、底板10部分にはジュースや牛乳等の飲料が陳列されるような場合、各商品ごとに適切な目標値をセットして制御する。そのことによって、商品が最も映えて購買意欲を高めることができる。
また、ショーケース内に陳列される商品を照明するにあたり、照明手段をLED照明器具にすることで、省エネや高寿命化が図れるとともに環境にやさしく、しかも、商品劣化を招きにくくすることができ、しかもショーケース1内の複数の棚板3に、それぞれのLED照明器具11とカラーセンサー12を設けて制御するため、それぞれの商品にマッチした色温度と照度で照明することができる。
なお、以上の実施例では、商品として食品である場合を例にとって説明したが、かならずしも商品は食品である場合に限られず、例えば化粧品とか、衣類とか、身飾品等であってもよい。
なお、本発明は以上のような実施形態に限定されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載した事項と実質的に同一であり、同一の作用効果が得られるものは本発明の技術的範囲に属する。
例えばショーケース1の形態やLED照明器具11の形態等は例示である。
ショーケースに陳列される商品を照明するに際し、その商品が最も映えて購買意欲が高まるような照明ができるため、例えばデパートやスーパーマーケットやコンビニエンスストア等のショーケースとして今後の普及が期待される。
本発明の照明装置が適用されるショーケースの一例の説明図 照度と色温度の関係を示すグラフであり、縦軸が照度(lx)、横軸が色温度(K) RGB制御部による制御の一例を示す説明図
1…ショーケース、3…棚板、11…LED照明器具、12…カラーセンサー、13…RGB制御部。

Claims (9)

  1. ショーケース内に収容されて陳列される商品を照明手段で照明する際の照明方法であって、前記照明手段をLED照明器具とし、商品の特性に応じて各商品ごとの色温度と照度の最適値を設定する一方、ケース内の商品陳列箇所近傍に配置したカラーセンサーによって前記LED照明器具から発せられる照明光と周囲の環境から発せられる環境光の総和からなる総合光の色温度と照度を測定し、この測定値を前記最適値に近づけるようRGB制御部にて制御することを特徴とするショーケースの照明方法。
  2. 前記商品は食品であり、色温度の制御可能範囲は、少なくとも2,500K〜6,000Kの範囲を含み、また照度の制御可能範囲は、少なくとも150lx〜5,000lxの範囲を含むことを特徴とする請求項1に記載のショーケースの照明方法。
  3. ショーケース内に収容されて陳列される商品を照明手段で照明する照明装置であって、ケース内の所定の位置に配設されるLED照明器具と、ケース内の商品陳列箇所近傍に配設され且つ前記LED照明器具から発せられる照明光と周囲の環境から発せられる環境光の総和からなる総合光の色温度と照度を測定するカラーセンサーと、このカラーセンサーで測定した色温度と照度の測定値を最適値に近づけるよう制御するRGB制御部を備えたことを特徴とするショーケースの照明装置。
  4. 前記ショーケースは、商品を上下複数段に陳列するための棚を備え、各段ごとの商品に最適な照明を施すため、各段ごとにLED照明器具とカラーセンサーとRGB制御部が独立して配設されることを特徴とする請求項3に記載のショーケースの照明装置。
  5. 前記ショーケース内に、上下各段ごとまたは水平方向に沿って複数のLED照明器具とカラーセンサーが設けられる場合であっても、ケース内に収容されて陳列される商品がすべて同一である場合は、一つのRGB制御部で商品に最適な色温度と照度に制御するようにしたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のショーケースの照明装置。
  6. 前記商品は食品であることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載のショーケースの照明装置。
  7. 前記LED照明器具は、最大径32mm以内の蛍光管内に多数のLEDが配置される構造であることを特徴とする請求項3乃至請求項6のいずれか1項に記載のショーケースの照明装置。
  8. 前記LED照明器具は、前記蛍光管を軸まわりに回動させることで照明方向を調整できるようにされることを特徴とする請求項7に記載のショーケースの照明装置。
  9. 前記LED照明器具の照度が所定値以下に低下した際、カラーセンサーが検知して警報を発するようにしたことを特徴とする請求項3乃至請求項8のいずれか1項に記載のショーケースの照明装置。
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