JP2010200383A - 水平周波数信号発生器、同期回路、およびビデオ表示装置 - Google Patents

水平周波数信号発生器、同期回路、およびビデオ表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数の水平発振器周波数との同期化、および様々な信号源からの同期信号との同期化を実現すること。
【解決手段】 コンピュータ生成画像をも表示し得る、標準精細度または高精細度の放送信号源からの画像を表示を行うために、水平周波数信号発生器300は複数の周波数で選択的に動作可能であり、複数の水平周波数で同期発振するように制御される発振器を具えている。同期パルス5の信号源SW15は位相検出器50の入力に結合され、位相検出器50の別の入力は発振器300/400に結合される。位相検出器50は2入力間の位相差を表す出力信号11を発生する。プロセッサ200が、位相検出器50に結合されており、出力信号11を処理し、発振器300/400を制御するための制御信号を発生する。プロセッサ200のゲインは複数の周波数の中の選択されたものに応じて制御される。
【選択図】 図1

Description

この発明は、一般的にはビデオ表示装置用の水平走査システムの分野に関し、特に、複数の水平走査周波数で動作可能なシステムにおける水平周波数信号の同期化および生成に関する。
ビデオ表示装置において、走査回路は、入力ビデオ信号から取り出された同期成分または同期信号(sync)に同期化される。従って、複数の水平走査周波数で動作可能なビデオ表示装置は、公称15.734kHzの水平走査周波数を有する標準精細度NTSC信号に同期し、または公称33.670kHzの水平走査周波数を有し1080本の有効ラインを有するインタレース走査型(1080I)の高精細度ATSC(アドバンスト・テレビジョン・タンダード・コミッティー(高度テレビジョン標準委員会)、Advanced Television Standard Committee)信号に同期することができるものでなければならない。ビデオ表示装置は、放送ビデオ信号との同期に加えて、例えば水平周波数37.880kHzを有するスーパー・ビデオ・グラフィックス・アダプタ信号すなわちSVGA(Super Video Graphics Adapter)のようなコンピュータによって生成された非放送ビデオ信号を表示することが要求される場合がある。
位相ロックループ(Phase Locked Loop:PLL)制御を用いた水平周波数発振器は、周知であり、ビデオ表示装置に使用されている。また、二重および三重の位相ロックループも知られており、同期と走査波形発生とに関する潜在的に競合する2つの要求の間の機能的分離を行うのに使用される。二重ループ構成において、第1のループは通常の位相ロックループであればよく、その位相ロックループにおいては、電圧制御発振器出力またはそれを分周した出力が、表示すべきビデオ信号から取り出された水平同期パルスと比較される。例えば同じ周波数で動作する第2の位相ロックループは、第1のループからの発振器出力と、例えば偏向電流から取り出されまたは偏向電流を表すリトレース・パルス電圧のような水平周波数パルスとを比較する。第2の位相比較からの誤差電圧(エラー電圧)を用いて、パルス幅変調されたパルス信号が生成される。そのパルス信号は、偏向出力装置のターンオフ(消勢)の開始、およびそれに続くリトレースの開始、または垂直走査期間内の各ラインの位相を決定する。
第1の位相ロックループの応答特性は、低いS/N(信号対ノイズ)比を呈する各放送ビデオ信号の周辺領域の受信に対して最適化すればよい。このような各信号は、第1の位相ロックループの応答が相対的に遅いことを暗に意味する。従って、第1のループは、位相ジッタ低減を最適化するために狭い帯域幅(バンド)を有するものであればよい。しかし、ビデオ表示装置は、種々の信号源からの信号に対して動作可能であること、および様々な水平周波数に対して動作可能であることが要求される。第1の位相ロックループの応答は、位相ジッタを最小化するための狭い帯域幅と、高速位相復元が可能な広帯域幅の速いループ応答との間で妥協して得られた妥当な特性を表す。例えば、狭帯域幅のループは低ノイズで非放送形のコンピュータ生成信号によって同期化を行うのに適している。また、例えば、垂直ブランキング期間の開始点と終了点の間で10ms(ミリ秒)もの水平同期パルス位相の急激な変化が生じうるようなビデオ・カセット記録装置(VCR:Video Cassette Recorder)の再生信号の同期化を行うためには、高速位相復元が可能な広帯域幅の速いループ応答特性が必要である。従って、受信機性能の全体的な重大な品質低下を招くことなく弱い信号に対する充分な性能を得るように、それぞれのループ応答特性において妥当な特性の決定(トレードオフ:tradeoff)を行うことができる。第2の位相ロックループは一般的により速いループ応答特性を有する。従って、第2の位相ロックループは、水平出力トランジスタの蓄積時間の変動または高電圧変成器同調効果によって生じる偏向(deflection) 電流の変化を追従(トラッキング)することを可能とするより広い帯域幅を有するものであればよい。そのような厳格な追従によって、ビーム電流負荷とは概して無関係な直線的非湾曲性のラスタが生成される。
水平周波数信号発生のために電圧制御発振器を使用することは周知である。複数の入力水平同期周波数で動作する発振器を使用すること、および選択可能な1/2分周段を有するダウン・カウンタによって同期化を行うことが知られている。しかし、入力信号が非整数・水平走査周波数(水平走査周波数の非整数倍の周波数)を有するときには、発振器のカウントダウン比を単純に1/2倍または2倍しても、同期化を容易に実現することができない。さらに、大きく相異なる歪みを受けやすい入力信号は、最適化された表示性能を実現するために様々な処理特性を必要とする。
水平発振器を様々な信号源からの複数の周波数および同期信号に同期させるという互いに競合する要求の問題は、発明の構成によって有利な形態で解決される。水平周波数信号発生器は複数の周波数で選択的に動作可能である。その発生器は、複数の水平周波数で同期発振を行うように制御される発振器を具えている。位相検出器の入力には同期パルスの信号源が結合されており、位相検出器の別の入力は発振器に結合されている。位相検出器は、入力間の位相差を表す出力信号を発生する。プロセッサが、位相検出器に結合されており、出力信号を処理して、発振器を制御するための制御信号を発生する。プロセッサの利得(ゲイン)は複数の周波数の中の選択されたものに応じて制御される。別の発明の構成において、同期回路は、複数の周波数の水平周波数信号を発生する電圧制御発振器を具えている。同期手段が、電圧制御発振器を水平同期パルスの信号源に同期させる。能動低域通過フィルタが、その同期手段に結合されており、その同期手段からの電圧を濾波して、電圧制御発振器を同期化するように結合させる。能動フィルタ帯域幅は、複数の周波数の中の1つの周波数で動作することに応答して変更される。
図1は、本発明の種々の回路構成を有する3つの位相ロックループを用いた典型例の水平周波数発振器のブロック図である。 図2は、図1の一部の概略図であって、本発明の切換え型能動フィルタを示している。 図3は、図1の一部を構成する本発明の特徴を有する電圧制御発振器を示している。 図4は、図1の一部を構成する本発明のスイッチング・インタロックの概略図である。 図5のAは、図2の本発明の切換え型能動フィルタの利得対周波数の特性を示すプロットを示している。図5のBは、図2の本発明の切換え型能動フィルタの位相対周波数の特性を示すプロットを示している。
3つの位相ロックループ(PLL)を使用し複数の周波数で動作し得る水平周波数発振器および偏向増幅器が、図1に示されている。第1の位相ロックループ10において、入力ビデオ表示信号、例えば標準精細度NTSC信号が、同期分離器SS(Sync Separator)に結合され、その同期信号分離器において水平同期信号成分が分離される。電圧制御発振器はNTSC水平周波数1Fhの32倍の周波数を有し、÷32で示されたカウンタにおいて1/32に分周される。その分周された発振器信号は1つの入力として位相検出器PD(Phase Detector)に結合され、第2の入力には分離された同期成分が結合される。その結果、分周された発振器信号と分離された同期信号の間の位相誤差が、位相検出器PDから、32Fh電圧制御発振器を同期させるように結合される。PLL10の各機能素子は、例えば型式TA1276のようなバス制御型集積回路の一部を構成する。PLL10からの標準精細度水平同期成分が同期信号源選択器スイッチSW15に結合され、そのスイッチSW15によって、第2と第3の制御水平発振器ループ100および410をそれぞれ同期させるために入力信号源として結合される複数の同期信号の間の選択が可能になる。選択器スイッチSW15は、3つの典型例の同期信号源、即ち標準精細度NTSC同期信号、例えばATSC1080Iのような高精細度(HD:High Definition)同期信号、およびコンピュータにより生成されたSVGA同期信号と共に示されているが、水平発振器同期信号用の同期選択はこれらの例に限定される訳ではない。同期スイッチSW15は切換え信号15aによって制御される。この切換え信号15aは、例えば遠隔制御送信機RCによって発生されたユーザの制御命令(コマンド)に応答してマイクロコントローラ(μCONT)800によって生成される。その送信機RCは、ワイヤレス(無線)手段IRによって、マイクロコントローラ800に対する遠隔制御データを入力する受信機IRR801と通信する。遠隔制御装置RCは、表示信号源の選択を可能にし、例えばHD放送とSD放送の間の放送テレビジョン・チャンネルの切換えまたは選択可能な表示解像度を有するコンピュータ・プログラムの観察(表示)を可能にする。
図1に示された3つの位相ロック発振器は有利な形態で制御されて、様々な周波数の入力信号だけでなくタイミングの揺れ(perturbation)を受け易い信号を有する最適化された性能を実現する。NTSC信号の表示の期間にはループ10、100、および410が使用される。但し、NTSC信号は放送信号源またはVCRに由来するものでもよい。後者のVCRの信号源は同期位相の揺れを受けることがあり、従って、そのような信号の妨害に対しては、低域通過フィルタ特性の制御された選択によって有利な形態でPLL100内で対応することができる。高精細度信号入力の選択、例えばATSCまたはSVGAの選択を行うと、PLL10がバイパスされて、同期システムが例えばPLL100およびPLL410のような2つの制御型ループに単純化される。従って、マイクロコントローラ800は、ユーザの命令に応答して入力ビデオ表示選択を制御する必要があり、その表示選択に応答して同期信号源の選択を制御する必要があり、また、発振器周波数、発振器分周器および位相ロック発振器低域通過フィルタ特性を制御する必要がある。
スイッチ15からの選択された同期信号5は、第2の位相ロックループ100の同期化を容易にするために位相検出器(PD)50の入力に結合される。位相検出器50に対する第2の入力には、電圧制御発振器信号301を分周して得られた信号401が供給される。その結果、位相誤差信号11は低域通過濾波されてVCO300を制御するように供給される。このようにして入力ビデオ表示信号水平同期信号との同期が達成される。第3の位相ロックループ410は、電圧制御発振器VCO300からの信号と、例えば走査増幅器500によって生成された走査電流から得られる水平走査により生じるパルスのような走査に関係した信号Hrtとを比較する。
水平発振器300の中心周波数は、発振器周波数と低域通過フィルタ特性とを互いに独立に(無関係に、別々に)変化させるデータ・ワード(語)を有利な形態で送信する制御バス420、例えばICバスによって決定される。さらに、有利な保護回路600は、電子的インタロック(interlock) による1/2分周カウンタ415Aの偶発的な誤った不必要な切換えから回路の損傷が生じるのを防止する。
図1の第2と第3の水平発振器ループおよび走査増幅器の動作は次の通りである。典型例の正のパルスとして示された水平同期信号5は、スイッチ15によって、PLL10からの同期信号または複数の入力表示信号から取り出された同期信号の何れかから選択される。同期信号5は、位相検出器50に供給され、位相検出器50において電圧制御発振器VCO300からのライン・ロックされたクロック信号LLC301を分周することによって生成された水平周波数信号401と比較される。ブロック400は、例えば型式TDA9151のような典型例の偏向処理集積回路400を表している。集積回路400は、バス制御され、例えばICバス420によって制御され、また、位相検出器PLL3および分周器415および415Aを含んでいる。分周器415Aは分周比432および864がそれぞれ設定されるように信号402によって制御され、それによって、公称1Fhおよび2Fhの2つの周波数帯域の水平周波数信号が生成される。制御信号402はスイッチ412に結合され、スイッチ412は分周器415Aを挿入しまたはバイパス(側路)して2つの分周比を設定する。このようにして、電圧制御発振器VCO300は、約13.6MHzの周波数帯域だけで動作するが、2:1より大きい(以上の)周波数差を有する複数の水平周波数に同期化される。そのような非整数関係の水平周波数の例として、NTSC信号の場合、1Fhで表される水平周波数は15.734kHzであり、ATSC1080Iの信号は2.14FhとしてNTSC信号との関係で表された水平周波数または33.670kHzを有する。NTSCから得た画像を表示している期間、スイッチ412は分周器415Aを選択し、それによって分周比864:1が規定され、NTSC水平周波数の公称周波数1Fhの周波数が発生する。同様に、2Fhまたはそれより高い水平周波数を有する画像の表示を行うためには、例えばATSC1080I信号を表示するためには、スイッチ412は分周器415Aをバイパスし、その結果、NTSC標準の周波数の2倍の水平周波数2Fh、31.468kHzが発生する。しかし、ATSC1080Iの水平周波数は、NTSC信号1Fhの整数倍の周波数ではなく、実際には、NTSC周波数の2.14倍である。従って、1080I入力信号または任意の非2Fh同期周波数との同期を達成するためには、VCO周波数を、1/432に分周したときにATSC1080Iの周波数または選択された入力信号水平周波数と同期した周波数を発生する周波数に変化させる必要がある。
また、ライン・ロック(ライン固定)され分周されたクロック信号401は、位相検出器PLL3によって第3のループ410を同期させるようにも結合され、位相検出器PLL3は、クロック信号401と走査電流から取り出されたパルスHrt501とを比較する。PLL3からの出力信号403は駆動器段(ドライバ段)450を介して水平走査段500に結合され、水平走査段500は走査に関係する電流、例えば表示装置または電子ビーム偏向コイル中の走査関係の電流を発生する。走査パルスHrtは、PLL3に結合されることに加えて、保護回路600およびX線保護回路(X Ray Protection:XRP)690にも結合される。
保護回路600は、図4に示されており、パルスHrt501の検出によって示される走査電流の存在または不存在に関係する種々の保護機能を与える。回路ブロック(SCAN LOSS DET、走査なし検出)610は、パルス501の存在または不存在を検出して、能動状態の低レベル割込み、反転SCAN−LOSS INTR(走査なし割込み)615を発生する。この反転SCAN−LOSS INTR615はマイクロコントローラμCONT800に結合される。
回路600によって与えられる第2の保護機能は、パルス501が存在する期間に、即ち走査期間に、水平周波数の選択を禁止することである。水平周波数選択データはマイクロコントローラ800からバス420によって供給される。そのバスからのデータはデマルチプレックス(逆多重、分離)され、周波数選択データがDAC700によってディジタル−アナログ変換されて、回路ブロック650に結合される切換え信号1H SWが形成される。ブロック650の回路は、走査増幅器500がパルスHrtを発生しない場合にだけ、信号1H SWの論理状態が結合されるようにして周波数選択が行われるようにする。従って、走査に関係するパルスが停止(中断)するまでは、水平周波数のいかなる変化も禁止されまたはインタロックされる。
図4のブロック610において、走査から取り出したパルスHrtは、ダイオードD1によって整流されて、抵抗R2を介してキャパシタC1を正の電源に向かって正方向に充電する。抵抗R2とキャパシタC1の接続点はPNPトランジスタQ1のベースに結合され、その結果、偏向に関係するパルスが存在するとき、キャパシタC1に形成(供給、蓄積)された正の電荷がそのトランジスタQ1をターンオフ(オフ状態に)する。トランジスタQ1のエミッタはダイオードD2を介して正の電圧電源に結合されている。そのダイオードD2は、ベース−エミッタ間のツェナ降伏(ブレークダウン)を防止し、また、キャパシタC1両端間におけるパルスから生じた電荷が約1.4Vまたはそれより低い電圧であるときにトランジスタQ1がターンオフ(オフ状態に)されることを保証する。トランジスタQ1のコレクタは直列接続の抵抗R3およびR4を介して接地点に結合される。その抵抗間の接続点はNPNトランジスタQ2のベースに結合され、トランジスタQ2のエミッタは接地され、またトランジスタQ2のコレクタは抵抗R7を介して結合されて開放(オープン)コレクタ出力信号を形成する。従って、パルスHrtが存在するときにトランジスタQ1はターンオフされ、次いでそれによってトランジスタQ2がターンオフされ、出力信号615、走査なし割込み(SCAN−LOSS INTR)、開放回路が形成される。例えば、バスから取り出された制御機能、回路誤動作(故障、障害、failure )またはX線保護の結果として、走査関係のパルスが存在しないときには、キャパシタC1の両端間に形成された正の電荷が抵抗R1およびR2の直列接続を介して消散(dissipate) して、キャパシタC1が接地電位に向けて充電される。キャパシタC1の両端間の電位(電圧)が公称1.4Vのときに、トランジスタQ1がターンオンして、コレクタ端子がダイオードD2の陰極における公称(正規)の電位になる。従って、トランジスタQ1のコレクタにおける約7Vの正の電位が、抵抗R3およびR4によって形成される分圧器を介してトランジスタQ2のベースに印加される。すると、トランジスタQ2がターンオンして、そのコレクタおよび出力信号615を公称の接地電位にする。信号615は割込信号であり、その割込み信号は、低レベルのときに、典型例の表示装置またはコイル中に走査電流が存在しないことをマイクロコントローラ800に信号を送って知らせるものである。
図4のトランジスタQ1のコレクタは回路ブロック650にも結合されており、その回路ブロック650は、マイクロコントローラによって発生されバス420を介してディジタル−アナログ変換器DAC700に伝送される水平周波数の変化(変更)を有利な形態で許容しまたは禁止する。ディジタル−アナログ変換器700は、2つの電圧値を有するアナログ制御信号1H SWを発生する。制御信号1H SWが公称0(ゼロ)V(Vcesat)であるときには、プロセッサ400の1/2分周段がバイパスされ、分周器415がVCO出力信号LLC301を1/432に分周して、2Fhに等しいまたはそれより高い水平周波数のより高い帯域の周波数を発生する。制御信号1H SWが約9.6Vであるときには、1/2分周段415Aが選択され、それによって864の合成分周比が形成される。従って、VCOにより発生されたライン・ロックされたクロックLLC301は1/864に分周されて、1Fhの公称周波数が発生する。トランジスタQ1のコレクタは、分圧器を形成する直列接続の抵抗R5およびR6を介して接地点に結合される。抵抗R5とR6の接続点は、接地されたエミッタを有するNPNトランジスタQ3のベースに結合されている。トランジスタQ3のコレクタは、負荷抵抗R8を介して正の電源に接続されており、また抵抗R10を介してNPNトランジスタQ4のベースに結合されている。トランジスタQ4のエミッタは正の電源と接地点の間に形成された分圧器の接続点に結合されており、その分圧器において抵抗R9が電源に接続され抵抗R11が接地点に接続されている。従って、トランジスタQ4のエミッタは約4Vでバイアスされる。従って、トランジスタQ4は、ベース電圧が約4.7Vを越えたときにターンオンされて、それによってそのコレクタが公称のエミッタ電位になる。トランジスタQ4のコレクタは、例えばIC型LMC555のような集積回路U1のトリガ入力TRおよび入力THの閾値入力(スレッショルド入力)と制御信号1H SWとの接続点に直接接続されている。従って、トリガ入力および閾値入力が共に4Vにクランプされて、バス発生の命令または誤った信号受信(妨害)から生じた制御信号1H SWの変化によってIC U1の出力状態が変化するのが防止される。集積回路U1の閾値入力は、制御信号1H SWの電圧値が約5.3Vを越えたときに応動し、その結果、1Fh走査周波数が選択される。IC U1のトリガ入力は制御信号1H SWの負の遷移(転移)に応動して、電圧値が約2.6Vより低いときに結果として2Fh走査周波数が選択される。
回路650の動作は次の通りである。回路610に結合されたHrtパルスの存在によって、トランジスタQ1がターンオフされ、そのコレクタは、直列接続の抵抗R3およびR4と直列接続の抵抗R5およびR6との並列接続の組合わせを介して公称の接地電位をとる。従って、トランジスタQ3もターンオフされて、そのコレクタは、抵抗R8を介して公称の電源電圧になる。この正の電位はトランジスタQ4のベースに印加されて、トランジスタQ4がターンオンして、制御信号1H SWと集積回路U1の接続点を約+4Vの電位に接続する。IC U1のトリガ入力および閾値入力に+4Vがそれぞれ印加されると、U1が制御信号1H SWの変化に応動することが防止される。従って、水平周波数制御信号202/402の現在の状態は、維持されて、走査パルスHrtが存在する間は変化し得ない。従って、水平周波数のいかなる変化も防止され、水平走査段500の誤動作(障害、故障)が防止される。
走査パルスが存在しないときに、トランジスタQ1はターンオンし、そのコレクタは公称の電源電位になる。この正の電位は直列抵抗R5およびR6を介して結合されて、トランジスタQ3をターンオンし、次いでそれによってトランジスタQ4がターンオフされる。トランジスタQ4がオフ状態のときには、集積回路U1の禁止状態が解除され、従って1Fh動作に対して信号1H SWが高レベル電圧値になり、IC U1出力SEL.H.FREQ.が低レベル電圧値になる。同様に、2Fhが選択されたときには、制御信号1H SWが低レベル電圧値になり、出力SEL.H.FREQ.が高レベル電圧値Tになる。
パルスHrtの存在または不存在による集積回路U1の有利な形態の制御は図1および4の回路ブロック655においても使用される。図4において、DAC700からの電源切換え命令2H VCCは、分圧器を構成する直列接続の抵抗R13およびR14に結合されて接地点に結合される。その抵抗間の接続点はトランジスタQ5のベースに接続され、トランジスタQ5は、そのエミッタが接地され、そのコレクタは開放コレクタ出力として電源制御信号SEL.1H VCC656を発生するように接続される。トランジスタQ5のベースはIC U1の放電出力(DIS)にも接続される。回路ブロック655の動作は次の通りである。電源切換え命令は、マイクロコントローラ800によって発生されて、バス420によってDAC700に伝送されて、デマルチプレックス(逆多重、分離)されて制御信号2H VCC702が生成される。制御信号702が高レベル、例えば約+9.6Vのときには、トランジスタQ5がターンオンされて、そのコレクタおよび出力制御信号SEL.1H VCC656がトランジスタQ5の公称0Vの電位(Vcesat )をとる。しかし、トランジスタQ5の動作は、IC U1の放電出力回路によって制御され、それによって、そのベースをIC U1の放電トランジスタの公称の接地電位Vcesat にクランプすることによって電源制御信号2H VCCが反転されるのを防止(阻止)する。そのようにして、電源切換えが防止され、信号SEL.1H VCC656が高レベルを維持し、1Fh電源状態、例えばより低い動作電圧を保持する。IC U1の放電回路は、U1の出力回路が状態を変化させときに非能動状態になり、即ち出力信号SEL H.Freq.が2Fh動作モードの選択に応答して低レベルになる。従って、2Fhおよびより高い水平周波数に対する電源を選択するには、走査が非能動状態にある間に2Fh走査周波数を最初に選択する必要がある。
以上説明したように、第2および第3の位相ロックループの動作周波数は、分周器415aを切換えることによって2:1の比で変えることができる。しかし、高調波的関係にある(harmonically related)周波数以外の周波数で、例えば、2.14FhのATSC1080I周波数または2.4Fh水平周波数のSVGA信号で、VCOの同期を達成するためには、第2の位相ロックループのVCOを制御してNTSC水平周波数の2.14倍の周波数と2.4倍の周波数の間の公称の水平周波数を実現する必要がある。電圧制御発振器300において、有利な周波数設定直流(DC)電位FREQ.SET302は、分周時の公称の水平周波数を発生する発振器周波数を決定する。周波数設定直流(DC)電位は、ディジタル−アナログ変換器によって生成され、発振器周波数決定回路網の一部を構成する電圧可変キャパシタまたはバリキャップ(varicap) ダイオードに印加される。その発振器は位相検出器誤差信号によって入力同期信号に同期化される。その位相検出器誤差信号は濾波されて、VCO300の周波数決定回路網の一部であるインダクタに印加される。簡単に説明すると、周波数設定直流(DC)は、直列同調回路網のバリキャップ・ダイオードの端部に印加され、位相誤差信号がそのインダクタの端部に印加される。従って、周波数および位相制御信号が周波数決定同調回路の両端間に印加される。
電圧制御発振器300は、図1に示され、図3に概略的形態で示されている。有利な形態で制御される発振器300の動作は次の通りである。マイクロコントローラ800およびメモリ(図示せず)は、図1に示されているように例えばICバスのようなデータバス420を介して周波数設定データにアクセスしてそれを出力する。ICバスは、種々の制御機能を実現するようにディジタル同期プロセッサ400に接続され、また、データを分離してデータをアナログ電圧に変換するディジタル−アナログ変換器700に接続される。ディジタル−アナログ変換器700は、周波数切換え制御信号1H SW701およびVCO周波数設定電圧FREQ.SET302を発生する。図3において、周波数設定電圧FREQ.SET302は、抵抗R1を介して、抵抗R3、R4とキャパシタC3の接続点に結合される。そのキャパシタC3は、抵抗R1と共に低域通過フィルタを形成し、接地点に結合されている。抵抗R1およびR3は、DAC700の基準電圧(VRef)に接続された抵抗R3と共に周波数設定電圧に対する分圧器を形成する。従って、アナログ電圧302は、公称上2分の1にされ、DAC基準電圧(Vref)を参照して、バイアス電位の約+3.8Vの公称電圧をバリキャップ・ダイオードD1に印加する。抵抗R1とR3の接続点とキャパシタC3は抵抗R4を介してバリキャップ・ダイオードD1の陰極に結合される。従って、電圧(Vref)から得られた公称直流(DC)電圧値とADC700からのデータにより決定した周波数設定電圧302との和が、発振器周波数決定回路網のバリキャップ・ダイオードD1に印加される。周波数設定電圧302は、1Fhモードおよび2Fhモードにおいて公称0Vであり、2.4Fh、例えばSVGAでの動作が選択されたときに、約+7Vまで上昇する。
VCO300の発振器はPNPトランジスタQ3によって形成され、トランジスタQ3は、そのエミッタが抵抗R7を介して正の電源に接続され、そのコレクタが抵抗R8とキャパシタC4の並列接続を介して接地点に接続されている。トランジスタQ3のベースは、抵抗R6を介して正の電源に接続され、またキャパシタC5を介して接地点に結合されている。発振器周波数は、バリキャップ・ダイオードD1とキャパシタC4の並列接続と、調整可能なインダクタL1とによって形成される直列共振回路網によって大部分(概ね)決定される。抵抗R4とダイオードD1の陰極の接続点とキャパシタC4とは、キャパシタC6を介してトランジスタQ3のベースに結合されている。トランジスタQ3のコレクタは、キャパシタC8を介して、インダクタL1と図2においてR6として示された抵抗との接続点に接続されており、抵抗R6は発振器同期化用の処理済み位相誤差信号201を供給する。従って、周波数制御信号および位相同期信号は、素子D1、C4およびL1によって形成される直列共振回路の両端間に供給される。発振器の初期同調は、DAC電圧302を公称0Vに設定することによって実行することができ、1FhのNTSC水平同期信号が位相検出器50に結合されると、インダクタL1は、その位相検出器誤差信号がその動作範囲内の中心に来るように調整される。代替的な発振器設定方法においては、調整できないインダクタL1が使用される。1Fhの水平周波数同期信号が位相検出器50に供給され、DAC電圧302は、マイクロコントローラによってバスを介して、位相検出器誤差信号が中心に来るまで変えられる。次いで、電圧302のこの中心設定値に対応するデータ値が記憶される。典型例の2.4Fhの周波数(レート)で動作するように周波数設定電圧を決定するためには、その方法が繰返されて、ループを中心設定したそのデータ値が記憶される。
発振器出力信号は、トランジスタQ3のエミッタから抵抗R7において取り出されて、結合キャパシタC6を介してPNPトランジスタQ4のエミッタに結合される。トランジスタQ4はベース接地型の増幅器として構成されており、そのベースは、キャパシタC7によって接地点に減結合(decouple)され、抵抗R11を介して正の電源に接続されている。トランジスタQ4のコレクタは抵抗R10を介して接地点に接続されている。従って、発振器出力信号は、抵抗R10の両端間に生じて、ライン・ロックされたクロックLLC301として同期処理IC400に結合される。
複数の水平周波数の間の選択は、マイクロコントローラ800からバス420を介して結合されて同期処理IC400にアドレス指定された制御命令によって開始される。その制御命令LFSSは、IC400内の水平およびフレームの発生を開始しまたは停止し、従って水平駆動出力信号403は出力スイッチ412aによって示されるように終端される。従って、水平駆動信号403が存在しないときには、水平走査増幅器500は電流を発生するのを停止して、従ってパルスHrtはもはや生成されなくなる。マイクロコントローラは、水平オフ命令LFSSに続いて、ディジタル−アナログ変換器DAC700をアドレス指定して制御ワードを送信する。DAC700にアドレス指定された第1の制御ワードは水平周波数切換え命令を表し、その命令は、アナログ制御信号1H SW701としてDAC700から出力され、上述したように切換え(スイッチング)インタロック650に結合される。DACは、第2の制御ワードをも受取って、上述したようにアナログ周波数設定電位FREQ.SET302を発生する。
水平駆動403をターンオフした後で、それによってパルスHrtの発生が終了すると、制御信号1H SWによって集積回路U1の状態を変化させることが許される。IC U1から禁止状態が解除されると、出力信号SEL.H.FREQ.402は状態を変化させることができるようになり、それによって、異なる分周比を選択し、従って位相ロックループに対して異なる水平周波数を選択することができる。従って、信号402は同期プロセッサ400に供給されて、水平駆動器(ドライバ)450または水平走査増幅器500に損傷(ダメージ)を与えることなく、分周器チェーンに対して分周器415Aを挿入しまたはバイパスする。マイクロコントローラは、水平走査増幅器500が非能動状態(quiescent)にあることを保証し、またそれによって回路の損傷を回避するために、水平周波数切換え命令を送信する前に水平オフ命令を送信する。しかし、保護回路600は、水平走査パルスHrtが存在しないときにだけ信号402による水平周波数選択が発生することを保証することによって、別の保護レベルを与える。従って、同期プロセッサ400および走査増幅器500は、例えばADC700によって発生したスプリアス信号により生じるVCO分周器の変化、または誤った回路機能、電源負荷またはCRTアーク放電により生じるVCO分周器の変化に対して保護される。
IC U1からの出力信号SEL.H.FREQ.202は本発明の低域通過能動フィルタ(LPF)200に結合され、そのフィルタ200は図2に示されており、次の通りに機能する。位相誤差信号Φ ERROR11は、VCO出力を分周した信号401と入力信号同期5の間の位相比較から得られて、入力抵抗R1に結合される。入力抵抗R1は抵抗R2と直列に接続されて集積回路増幅器210の反転入力に結合されている。抵抗R1とR2の接続点はスイッチSW1の固定接点1Fhに接続されている。スイッチS1の移動接点は、抵抗R3とキャパシタC3の並列接続と抵抗R4とキャパシタC4の並列接続との接続点に接続されている。増幅器210の出力からその反転入力に周波数依存の回路網を介して負帰還が与えられる。その周波数依存回路網は、キャパシタC2と、抵抗R4とキャパシタC4の並列接続回路網と抵抗R3とキャパシタC3の並列接続回路網との直列接続の組合わせと、によって形成されている。並列回路網R3、C3はスイッチS1ワイパと増幅器210の反転入力との間に接続されている。スイッチS1が位置1Fhを選択したときには、抵抗R2は、抵抗R3とキャパシタC3の並列接続と並列に接続され、その結果、新しく形成された並列回路網R2、R3、C3は増幅器の利得または周波数応答特性の決定にほとんど(僅かしか)影響しない。従って、スイッチ位置1Fhが選択されて1Fhで同期したときに、増幅器の利得は入力抵抗R1によって設定され、周波数応答特性はキャパシタC2および並列回路網R3、C3によって決定される。表示装置が1Fhより高い水平周波数で動作しているとき、スイッチS1は位置2Fhを選択し、抵抗R2が支配的な利得決定構成要素となり、周波数応答特性はキャパシタC2と並列回路網R3、C3およびR4、C4の直列接続によって制御(決定)される。増幅器210の非反転入力は約2.5Vの正の電位にバイアスされる。
増幅器210からの出力は直列接続の抵抗R5およびR6を介して結合されて、処理済み位相誤差信号PROC.Φ ERROR201が形成されてVCO300を同期化するように結合される。抵抗R5とR6の接続点はキャパシタC1によって接地点に減結合され、キャパシタC1は低域通過フィルタを形成して、例えばスイッチ(切換え)モード電源動作などにより発生した高周波数ノイズがスプリアスVCO位相変調を生じさせることを防止する。抵抗R5およびR6の接続点は、PNPトランジスタQ1およびNPNトランジスタQ2の両エミッタによって形成されるピーク−ピーク・リミッタ(制限器)またはクリッパに接続される。トランジスタQ1のコレクタは接地点に接続され、トランジスタQ2のコレクタは抵抗R9を介して正の電源に接続される。トランジスタQ2のベースは直列接続の抵抗R10とR7の接続点に接続される。抵抗R10は接地点に接続され、抵抗R7は抵抗R8を介して別の正の電源に直列接続される。抵抗R7とR8の接続点はトランジスタQ1のベースに接続される。従って、抵抗R7、R8およびR10は分圧器を形成し、その分圧器は約+0.3Vおよび−2.2Vのピーク−ピーク・クリップ値を決定し、そのピーク−ピーク・クリップ値で処理済み誤差信号201が制限される。
位相ロックループにおいて、上述したように位相比較器出力濾波特性としては、静的またはロックされた位相安定性と動的またはロックイン(lock-in) 性能との間の妥当な特性を選択する。例えば、コンピュータ生成されたSVGA信号との同期化には、狭帯域VCO制御信号が必要であり、或いは狭帯域VCO制御信号によって利益を得ることができ、その狭帯域VCO制御信号は、高い位相安定性を有する発振器および水平周波数を実現する。しかし、前述したように、VCR再生同期信号は、垂直同期および垂直ブランキング期間の近傍に急激な水平同期位相変化を含んでいる。この位相変化の効果をなくしまたは緩和するためには、急激な位相妨害を受け易くないコンピュータ生成のSVGA信号または放送信号の何れかに要求されるよりも広い帯域幅をそのループが有することが要求される。有利な増幅器210は能動低域通過フィルタとして構成されており、その出力信号成分は、周波数依存の直列接続回路網C2、C3、C4およびR3、R4を介して反転入力に対してフィードバックされる。本発明の特徴によれば、スイッチS1は、選択された水平発振器周波数に応答して、スイッチ位置1Fhにおいて抵抗R2が並列接続R3、C3と並列に接続されて、反転入力と直列のインピーダンスを形成するように制御される。この抵抗R2、R3およびC3の並列接続は、フィルタ利得(filter gain)または周波数応答特性にはほとんど(僅かしか)影響を与えない。スイッチ位置1Fhにおいて、フィルタ利得は、回路網C2、C1およびR4のインピーダンスを入力抵抗R1の値で除算した値によって決定される。明らかに、ループ動作周波数が直流(DC)に近づくにつれて、キャパシタC2のインピーダンスが大きくなり、ループ利得は図5のAに示されているように上限の状態に近づく。1Fh水平周波数スイッチS1以外の周波数で動作するときには、スイッチS1は、位置2Fhを選択するように制御される。スイッチ位置2Fhにおいては、フィルタ利得は帰還回路網R3、C2、C1およびR4のインピーダンスを直列接続の抵抗R1およびR2の値で除算した値によって決定される。抵抗R2が抵抗R3よりもかなり大きいので、2Fhスイッチ位置における利得は、1Fhスイッチ位置における利得と比較して減少している。従って、能動フィルタ利得および帯域幅は、水平動作周波数の選択に応じて異なるものになるように制御される。
2Fhまたはそれより高い水平周波数で動作している間、スイッチS1は2Fh位置を選択し、その結果、図5のAの振幅対周波数のプロットにおいて破線で示されているように、直流(DC)に近い周波数における利得は約10dBに近くなる。次いで、利得は、約10Hzにおいて0(ゼロ)まで低下し、さらに約100Hzにおいては−20dBに達するまで低下し続ける。従って、スイッチS1が2Fh位置にあり、2Fhモードで動作するときには、0利得帯域幅は約10Hzになる。図5のBは、破線で示された2Fhモードの2つの水平周波数に対する位相対周波数のプロットを示している。1FhのNTSC周波数で動作するとき、スイッチS1は1Fh位置を選択するように制御され、その1Fh位置ではフィルタ利得が増加して10kHzを越える0利得帯域幅が得られる。図5のAを参照すると、より高い水平周波数で動作する期間に使用されるフィル利得と比較して、1Fhで動作する期間により高い低周波数フィルタ利得が使用される。さらに、そのフィルタは、2Fhモードにおいて得られる位相誤差信号帯域幅と比較してかなり広い位相誤差信号帯域幅を形成する。能動フィルタの利得および周波数応答の切換えは単一のスイッチ接点で有利な形態で実現でき、その単一スイッチ接点の使用によってプリント回路基板の面積(領域)が節減でき、それによって、感受性漂遊電磁界受信(妨害)(susceptibility stray field pickup) およびスプリアス位相不安定性が減少する。位相ロックループの能動低域通過フィルタにおける本発明の利得および帯域幅の切換によって、1つの水平周波数における急激な水平位相変化に対する速い応答特性が容易に得られ、その一方で、増強された位相安定性が得られ、また第2の水平周波数においてジッタがなくなる。
10 発振器
50 位相比較器
200 低域通過能動フィルタ
300 電圧制御発振器VCO
400 同期プロセッサ
450 水平駆動器
500 水平走査増幅器
800 マイクロコントローラ

Claims (1)

  1. 複数の水平周波数で同期発振を行うように制御される発振器と、
    同期パルスの信号源と、
    前記発振器に結合された入力と前記信号源に結合された入力とを有し、これらの入力間の位相差を表す出力信号を発生する位相検出器と、
    前記位相検出器に結合されており、前記出力信号を処理して前記発振器を制御するための制御信号を発生する増幅器と、
    を具え、
    前記増幅器の利得は前記複数の周波数の中の選択されたものに応じて制御される、複数の周波数で選択的に動作可能な水平周波数信号発生器。
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