JP2010197556A - 光学シート積層体、バックライト装置及びそれらの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の光学シートを互いに積層してなる光学シート積層体であって、前記複数の光学シートはそれぞれ、シート本体41e、42e、43eと、前記シート本体の周縁部から面方向に突出して設けられる突出部41a、42a、43aと、41b、42b、43bと、41c、42c、43cと、41d、42d、43dとを有し、前記複数の光学シートは、前記突出部同士のみで接合されている。
【選択図】図3
Description
そこで、本発明が解決しようとする課題は、光学フィルムの表示領域の光学的特性を損なうことなく光学シート同士を接合することである。
好ましくは、前記シート本体の形状は四角形であり、前記突出部は第1の突出部及び第2の突出部を備え、前記第1の突出部は前記シート本体の何れか一辺に設けられ、前記第2の突出部はその辺の対辺に設けられる。
好ましくは、前記第1の突出部は前記第2の突出部と形状が異なる。
好ましくは、前記シート本体の形状は正方形又は長方形であり、前記第1の突出部及び前記第2の突出部は、前記シート本体の中心に関してほぼ点対称となる位置に配置される。
好ましくは、複数の前記光学シートには、拡散シート及びレンズシートが含まれる。
図1は、液晶表示装置1の分解斜視図である。この液晶表示装置1は、表示部ユニット21、上ケース22、下ケース23及びバックライト装置3を備える。表示部ユニット21は、長方形又は正方形の板状をした液晶ディスプレイパネル21aと、液晶ディスプレイパネル21aの矩形状表示領域の周囲部から延びる帯状のFPC(Flexible Printed Circuit)21bと、を有する。液晶ディスプレイパネル21aは、液晶ディスプレイパネル21aの表示領域とほぼ同形状の開口22aが形成された上ケース22と、同じく表示領域とほぼ同形状の開口23aが形成された下ケース23とによって挟まれている。液晶ディスプレイパネル21aの表示領域が開口22a及び開口23aから露出している。FPC21bの先端部は図示しない制御装置に接続されている。また、液晶ディスプレイパネル21aの背面には、バックライト装置3が取り付けられ、バックライト装置3を発光させると、その光が液晶ディスプレイパネル21aの表示領域を透過して画像が映し出されるようになっている。
なお、LEDユニット33及び導光板34の代わりに、有機エレクトロルミネッセンス素子、無機エレクトロルミネッセンス素子といった面発光素子を光学シート積層体4の下に設けてもよい。また、LEDを2次元的に複数配列した面発光装置を用いてもよい。
なお、各光学シート41〜43は、突出部41a〜43a、41b〜43b、41c〜43c、41d〜41dのみで接合されており、シート本体41eの上面とシート本体42eの下面、シート本体42eの上面とシート本体43eの下面はそれぞれ接触しているだけとなっている。
まず、光学シート積層体4の製造方法について説明する。図4に示すように、3枚の光学シート41〜43を下から拡散シート41、レンズシート42、レンズシート43の順で重ね合わせる。重ね合わせる際、他の突出部41a〜43a、41c〜43c、41d〜43dよりも幅広に形成されている突出部41b〜43bが目印となり、各光学シート41〜43の上下左右及び裏表を間違えることなく確実に重ね合わせることができる。各光学シート41〜43が重ね合わされると、突出部41a〜43aがぴったりと重なり合う。突出部41a〜43aと同様に、突出部41b〜43b、突出部41c〜43c、突出部41d〜43dもそれぞれぴったりと重なり合う。レンズシート42及びレンズシート43が重ね合わされると、図5に示すように、レンズシート42、43のプリズムパターン42fと43fとが互いに直交する。
なお、4箇所全ての突出部を接合する必要はなく、例えば、突出部41b〜43bの一箇所のみを接合することとしてもよい。また、突出部41b〜43b及び各シート本体の中心に関して突出部41b〜43bと点対称となる突出部41c〜43cの2箇所のみ、又は突出部41a〜43aと点対称となる突出部41d〜43dの2箇所のみを接合するようにしてもよい。このように2箇所で接合しておけば各光学シート41〜43が振動等で浮かび上がり、その隙間に埃などの異物が侵入するのを防ぐことができる。
導光板34の上に光学シート積層体4を載せ、光学シート積層体4をケース31に取り付ける。取り付けの際にも、他の突出部41a〜43a、41c〜43c、41d〜43dよりも幅広に形成されている突出部41b〜43bが目印となり、前後左右及び裏表を間違えることなく光学シート積層体4を確実にケース31に取り付けることができる。光学シート積層体4がケース31へ取り付けられると、接合した突出部41a〜43aが爪となってケース31の孔31aに係合する。同様に、突出部41b〜43bが孔31bに、突出部41c〜43cが孔31cに、突出部41d〜43dが孔31dにそれぞれ係合する。このようにしてバックライト装置3が出来上がる。
LEDユニット33を発光させると、その光は導光板34へ入射する。入射光は、導光板34の内部で反射を繰り返し、導光板34の上面全体が面発光して拡散シート41へと射出される。一部の光は、導光板の下面へと洩れるが、導光板34の下面に取り付けられている反射シート32によって反射されるので、再び導光板34を透過して、光学シート積層体4の拡散シート41へと射出される。
拡散シート41に入射した光は拡散されて、様々な方向を向く光となってレンズシート42へと射出される。
拡散シート41から射出された光は、レンズシート42の下面へ入射する。すると、拡散光はプリズムパターン42fで屈折し、拡散光からX方向の成分が除かれて射出される。
レンズシート42の上面から射出された光は、次にレンズシート43の下面へ入射する。すると、光はプリズムパターン43fで屈折し、光からY方向の成分が除かれて射出される。このようにして、拡散シート41から射出された拡散光は、XY平面に垂直な方向に指向性が高められた光となって液晶ディスプレイパネル21aの表示領域へと射出される。
なお、本実施形態では、突出部の一箇所のみを幅広に形成することで、前後左右及び裏表を間違えることなく光学シート積層体を確実にケースに取り付けるための目印としたが、これに限らず、突出部一箇所のみ切れ込みが入っている等、形状が異なれば良い。
また、従来3工程必要であった光学シート41〜43のケースへの取り付けを1工程で済ませることができ、歩留まりを高めることができる。更に、バックライト装置3の組み立て後、バックライト装置3を次工程の作業場所まで移動させる際などに、光学シートが振動等で浮かび上がることが無く、埃などの異物の侵入を防ぐことができる。
21a 液晶ディスプレイパネル
3 バックライト装置
31 ケース
31a 孔(係合部)
32 反射シート
33 LEDユニット
34 導光板
35 遮光テープ
36 面発光装置
4 光学シート積層体
41 拡散シート(光学シート)
41a、41c 突出部(第1の突出部)
41b、41d 突出部(第2の突出部)
41e シート本体
42、43 レンズシート(光学シート)
42a、42c、43a、43c 突出部(第1の突出部)
42b、42d、43b、43d 突出部(第2の突出部)
42e、43e シート本体
42f、43f プリズムパターン
Claims (8)
- 複数の光学シートを互いに積層してなる光学シート積層体であって、
前記複数の光学シートはそれぞれ、シート本体と、前記シート本体の周縁部から面方向に突出して設けられる突出部と、を有し、
前記複数の光学シートは、前記突出部同士のみで接合されていることを特徴とする光学シート積層体。 - 前記突出部は溶着により接合されていることを特徴とする請求項1に記載の光学シート積層体。
- 前記シート本体の形状は四角形であり、
前記突出部は第1の突出部及び第2の突出部を備え、前記第1の突出部は前記シート本体の何れか一辺に設けられ、前記第2の突出部はその辺の対辺に設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学シート積層体。 - 前記第1の突出部は前記第2の突出部と形状が異なることを特徴とする請求項3に記載の光学シート積層体。
- 前記シート本体の形状は正方形又は長方形であり、前記第1の突出部及び前記第2の突出部は、前記シート本体の中心に関してほぼ点対称となる位置に配置されることを特徴とする請求項3又は4に記載の光学シート積層体。
- 複数の前記光学シートには、拡散シート及びレンズシートが含まれることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の光学シート積層体。
- 請求項1〜6の何れか一項に記載の光学シート積層体と、面発光装置と、係合部が周囲に形成されたケースと、を備え、
前記ケースの上面に前記面発光装置が載せられると共に、前記面発光装置の上面に前記光学シート積層体が載せられ、前記突出部が前記係合部に係合していることを特徴とするバックライト装置。 - 複数のシート本体の各々の周縁部に面方向に突出する突出部を設け、前記シート本体を複数積層すると共に前記突出部を積層し、前記複数のシートを前記突出部同士のみで接合することを特徴とする光学シート積層体の製造方法。
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