JP2010196083A - 高強度溶融亜鉛めっき鋼板および高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 - Google Patents

高強度溶融亜鉛めっき鋼板および高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】Si含有高強度鋼板を母材として不めっきのない美麗な表面外観を有しめっき密着性に優れた溶融亜鉛めっき鋼板、合金化溶融亜鉛めっき鋼板を得る。
【解決手段】mass%で、C:0.05〜0.30%、Si:0.1〜3.0%、Mn:0.5〜3.0%、Al:0.01〜3.0%、S:0.001〜0.01%、P:0.001〜0.1%を含有する鋼板を、O:1〜20vol%、HO:1〜50vol%を含有する雰囲気中で800〜900℃の範囲内の温度になるように加熱し、次にO:0.01vol%〜0.1vol%未満、HO:1〜20vol%以下を含有する雰囲気中で800〜900℃の範囲内の温度になるように加熱し、次にH:1〜50vol%を含み露点が0℃以下の還元性雰囲気中で800〜900℃の範囲内の温度になるように加熱した後溶融亜鉛めっきする。
【選択図】なし

Description

本発明は、Si含有高強度鋼板を母材とする溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法に関し、特に不めっきのない美麗な表面外観を有しめっき密着性に優れた溶融亜鉛めっき鋼板および合金化溶融亜鉛めっき鋼板を製造する方法に関する。
近年、自動車、家電、建材等の分野においては、素材鋼板に防錆性を付与した表面処理鋼板、中でも安価に製造できかつ防錆性に優れた溶融亜鉛めっき鋼板、合金化溶融亜鉛めっき鋼板が使用されている。
一般的に、溶融亜鉛めっき鋼板は以下の方法にて製造される。まず、スラブを熱延、冷延あるいは熱処理した薄鋼板を用いて、母材鋼板表面を前処理工程にて脱脂及び/または酸洗して洗浄するか、あるいは前処理工程を省略して予熱炉内で母材鋼板表面の油分を燃焼除去した後、非酸化性雰囲気中あるいは還元性雰囲気中で加熱することで再結晶焼鈍を行う。その後、非酸化性雰囲気中あるいは還元性雰囲気中で鋼板をめっきに適した温度まで冷却して、大気に触れることなく微量Al(0.1〜0.2mass%程度)を添加した溶融亜鉛浴に浸漬めっきする。
また、合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、溶融亜鉛めっき後、引き続き、鋼板を合金化炉内で熱処理することで製造される。
ところで、近年、素材鋼板の高性能化とともに軽量化が推進され、素材鋼板の高強度化が求められており、防錆性を兼ね備えた高強度溶融亜鉛めっき鋼板の使用量が増加している。
鋼板の高強度化にはSi、Mn、P、Al等の固溶強化元素の添加が行われる。中でもSiやAlは鋼の延性を損なわずに高強度化できる利点があり、Si含有鋼板は高強度鋼板として有望である。しかし、Siを多量に含有する高強度鋼板を母材とする溶融亜鉛めっき鋼板及び合金化溶融亜鉛めっき鋼板を製造する場合、以下の問題がある。
前述のように溶融亜鉛めっき鋼板は非酸化性雰囲気中あるいは還元雰囲気中で600〜900℃程度の温度で加熱焼鈍を行った後に、溶融亜鉛めっき処理を行う。しかし、鋼中のSiは易酸化性元素であり、一般的に用いられる還元雰囲気中でも選択酸化されて、表面に濃化し酸化物を形成する。この酸化物はめっき処理時の溶融亜鉛との濡れ性を低下させて不めっきを生じさせるので、鋼中Si濃度の増加と共に濡れ性が急激に低下し不めっきが多発する。また、不めっきに至らなかった場合でも、めっき密着性に劣るという問題がある。
更に、鋼中のSiが選択酸化されて表面に濃化すると、溶融亜鉛めっき後の合金化過程において著しい合金化遅延が生じる。その結果、生産性を著しく阻害する。生産性を確保するために過剰に高温で合金化処理しようとすると、耐パウダリング性の劣化を招くという問題もあり、高い生産性と良好な耐パウダリング性を両立させることは困難である。
このような問題に対して、鋼板を焼鈍後に酸洗を行うことで表面の酸化物を除去し、その後、再び焼鈍し溶融亜鉛めっきを行う方法が提案されている。(例えば特許文献1)
また、予め酸化性雰囲気中で鋼板を加熱して表面に酸化鉄を形成したのち、還元焼鈍を行うことにより、溶融亜鉛との濡れ性を改善することが提案されている。(例えば特許文献2)
特許文献1に記載の技術は焼鈍を2回行い、1回目の焼鈍後に表面に生成したSiの表面濃化物を酸洗除去することによって、2回目の焼鈍時に、表面濃化物の生成を抑制しようとするものである。しかしながら、Si濃度が高い場合には酸洗では表面濃化物が除去しきれないため、上述したところと同様にめっき層の性能の問題は解決できない。更に、Siの表面濃化物を除去するための酸洗設備が新たに必要なことからコストがかかるという問題もある。
更に、特許文献2に記載の技術は予め酸化性雰囲気中で加熱して鋼板表面に酸化鉄を形成することによって、還元焼鈍時におけるSiの表面濃化を抑制しようとするものである。しかしながら、一般に知られているように、鋼中のSi濃度の増加に伴い鋼板表面における酸化速度が大きく低下するため、特許文献2に記載の記述のみではSiの表面濃化を抑制するために必要な量の酸化鉄を得ることは困難である。
特許第3956550号公報 特許第2587724号公報
本発明は、Si含有高強度鋼板を母材として、不めっきのない美麗な表面外観を有しめっき密着性に優れた溶融亜鉛めっき鋼板を製造する方法を提供し、また不めっきのない美麗な表面外観を有しめっき密着性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板を製造する方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の手段は次のとおりである。
[1]化学成分として、mass%で、C:0.05〜0.30%、Si:0.1〜3.0%、Mn:0.5〜3.0%、Al:0.01〜3.0%、S:0.001〜0.01%、P:0.001〜0.1%を含有し、残部Fe及び不可避的不純物からなる鋼板に溶融亜鉛めっきを施すに際し、O:1〜20vol%、HO:1〜50vol%を含有し、残部がN、CO、COの1種又は2種以上及び不可避的不純物からなる雰囲気中で鋼板を800〜900℃の範囲内の温度になるように加熱するA加熱工程、次いで、O:0.01vol%〜0.1vol%未満、HO:1〜20vol%以下を含有し、残部がN、CO、CO、Hの1種又は2種以上及び不可避的不純物からなる雰囲気中で鋼板を800〜900℃の範囲内の温度になるように加熱するB加熱工程、次にH:1〜50vol%を含み露点が0℃以下の還元性雰囲気中で鋼板を800〜900℃の範囲内の温度になるように加熱するC加熱工程を行った後、溶融亜鉛めっき処理を施すことを特徴とする表面外観とめっき密着性に優れる高強度溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
[2]前記A加熱工程は、鋼板表面に50mass%以上がヘマタイト(Fe)で、かつヘマタイトの最表面5〜100nmにMnが濃化している組織を有する酸化膜を形成することを特徴とする[1]に記載の表面外観とめっき密着性に優れる高強度溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
[3] [1]および[2]に記載の鋼板は、化学成分として、さらに、mass%で、Cr:0.1〜1.0%、Mo:0.1〜1.0%、Ti:0.01〜0.1%、Nb:0.01〜0.1%およびB:0.0005〜0.0050%から選ばれた1または2種以上を含有することを特徴とする[1]または[2]に記載の表面外観とめっき密着性に優れる高強度溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
[4]前記A加熱工程を直火炉(DFF)もしくは無酸化炉(NOF)により、空気比が1以上1.35以下の条件で行い、前記B加熱工程を直火炉(DFF)もしくは無酸化炉(NOF)により空気比1未満の条件で行うことを特徴とする[1]〜[3]のいずれかの項に記載の表面外観とめっき密着性に優れる高強度溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
[5] [1]〜[4]のいずれかの項に記載の方法で高強度溶融亜鉛めっき鋼板を製造した後、更に合金化処理を行うことを特徴とする表面外観とめっき密着性に優れる高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
本発明の製造方法によれば、Si含有高強度鋼板を母材とした場合にあっても、不めっきのない美麗な表面外観を有しめっき密着性に優れた溶融亜鉛めっき鋼板と不めっきのない美麗な表面外観を有する合金化溶融亜鉛めっき鋼板が得られる。
A加熱工程で形成した鋼板の酸化鉄の表面から深さ方向のFe、Mn及びOのGDSプロファイルの一例を示す。
前述したとおり、鋼中Si濃度の高い鋼板の場合、Siの表面濃化の除去または酸化による表面濃化の抑制技術のどちらにしても、不めっきを完全に抑制することは困難であった。鋼中Si濃度の高い鋼板に対しては、鋼板表面に形成した酸化鉄によるSiの表面濃化の抑制が効果的であると考えられるが、従来技術による酸化手段のみでは酸化が進まず、不めっき改善のために必要な量の酸化鉄を得ることが困難であった。
発明者らは酸化鉄の量のみではなく、酸化鉄の組成にも着目し不めっきとの関係を調査した。その結果、酸化量に関しては酸化を強化して酸化鉄の量を増加させると不めっきはある程度改善されるものの、酸化量が多い場合には炉内ロールに酸化鉄が付着し鋼板に押し疵が発生する、いわゆるピックアップ現象が発生することが分かった。一方、酸化鉄の組成に関してはウスタイトが多く生成した場合に、ピックアップ現象が発生することが分かった。ウスタイトは他の酸化鉄種に比べボイドを多く含む組織となることが知られている。酸化皮膜内にボイドが多く存在すると、鋼板が炉内ロールに押し付けられた際にボイド付近から酸化鉄が剥離し、剥離した酸化鉄が炉内ロールに付着するものと考えられる。そこで、発明者らは酸化鉄の組成と組織に着目し、更に検討を重ねた結果、高温かつ酸素濃度が比較的高い場合、比較的緻密な組織を有するヘマタイトが多く存在する酸化皮膜が得られ、また、ヘマタイトが50%以上を占める場合に、ウスタイトの生成量が抑制される結果、ピックアップ現象が抑制されることが分かった。また、ヘマタイト(Fe)の最表面にMnが濃化した組織を有する酸化皮膜が形成された場合、濃化したMnが還元時に酸化皮膜内部つまり鋼板側に移動するため、表面濃化が抑制され不めっきが抑制されることが分かった。
以下、本発明について具体的に説明する。
まず、本発明において、鋼板の成分組成を上記の範囲に限定した理由について説明する。なお、成分に関する「%」表示は特に断らない限りmass%を意味するものとする。
C:0.05〜0.30%
Cはオーステナイト相を安定化させる元素であり、鋼板の強度を上昇させるために必要な元素である。C量が0.05%未満では、強度の確保が困難であり、C量が0.30%を超えると、溶接性が低下する。従って、C量は0.05〜0.30%の範囲内とする。
Si:0.1〜3.0%
Siは、フェライト相中の固溶Cをオーステナイト相中に濃化させ、鋼の焼戻し軟化抵抗を高めることにより鋼板の成形性を向上させる作用を有している。その効果を得るためには0.1%以上の含有量が必要である。一方、Siは鋼板の酸化を抑制する効果があり、含有量が3.0%を超えると後述する本発明の製造工程を適用しても、酸化促進が困難であるため、めっき密着性が十分に改善されず、不めっきも発生する。従って、Si量は0.1〜3.0%の範囲内とする。
Mn:0.5〜3.0%
Mnは、焼入れ性を高め鋼板の強度を高めるために有用な元素である。その効果は、0.5%未満では得られない。一方、含有量が3.0%を超えるとMnの偏析が生じ、加工性が低下する。従って、Mn量は0.5〜3.0%の範囲内とする。
Al:0.01〜3.0%
AlはSiと補完的に添加される元素であり、0.01%以上含有させることが好ましい。しかしながら、Al量が3.0%を超えると溶接性や強度延性バランスの確保に悪影響を及ぼす。従って、Al量は0.01〜3.0%の範囲が好ましい。
S:0.001〜0.01%
Sは鋼に不可避的に含有される元素であり、冷間圧延後に板状の介在物MnSを生成することにより、成形性を低下させる。S量が0.01%まではMnSは生成しないが、過度の低減は製鋼工程における脱硫コストの増加を伴う。従って、S量は0.001〜0.01%の範囲内とする。
P:0.001〜0.1%
Pは鋼に不可避的に含有される元素であり、強度向上に寄与する元素である。その反面、溶接性を低下させる元素でもあり、P量が0.1%を超えるとその影響が顕著に現れる。また一方で、過度のP低減は製鋼工程における製造コストの増加を伴う。従って、P量は0.001〜0.1%の範囲内とする。
本発明では、上記の成分組成を必須成分とし、残部はFeおよび不可避的不純物であるが、必要に応じて、下記成分の1種または2種以上を適宜含有することが出来る。
Cr:0.1〜1.0%
Crは鋼の焼入れ性向上に有効な元素であり、この効果を得るためには、0.1%を超える添加を必要とする。また、Crはフェライト相を固溶強化し、マルテンサイト相とフェライト相の硬度差を低減して、成形性の向上に有効に寄与する。しかしながら、Cr量が1.0%を超えるとこの効果は飽和し、むしろ表面品質を著しく劣化させる。従って、Cr量は0.1〜1.0%の範囲内とする。
Mo:0.1〜1.0%
Moは、鋼の焼入れ性向上に有効な元素であると共に、焼戻し二次硬化を発現させる元素でもある。この効果を得るためには0.1%以上の添加を必要とする。しかしながら、Mo量が1.0%超えると、この効果は飽和し、コストアップの要因となる。従って、Mo量は0.1〜1.0%の範囲内とする。
Ti:0.01〜0.1%
Tiは鋼中でCまたはNと微細炭化物や微細窒化物を形成することにより、焼鈍後の組織の細粒化および析出強化の付与に有効に作用する。この効果を得るためには0.01%以上の添加が必要である。しかしながらTi量が0.1%を超えるとこの効果が飽和する。従って、Ti量は0.01〜0.1%の範囲内とする。
Nb:0.01〜0.1%
Nbは、固溶強化または析出強化により強度の向上に寄与する元素である。この効果を得るためには0.01%以上の添加を必要とする。しかしながら、0.1%を超えて含有されると、フェライトの延性を低下させ、加工性が低下する。従って、Nb量は0.01〜0.1%の範囲内とする。
B:0.0005〜0.0050%
Bは焼入れ性を高め、焼鈍冷却中のフェライトの生成を抑制し、所望のマルテンサイト量を得るのに必要である。この効果を得るためには、B量は0.0005%以上添加する必要があるが、0.0050%を超えるとこの効果は飽和する。従って、B量は0.0005〜0.0050%の範囲内とする。
次に、高強度溶融亜鉛めっき鋼板及び高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法について説明する。なお、雰囲気に関する「%」表示は特に断らない限りvol%を意味するものとする。
上記の組成を有する鋼板に以下の3工程の加熱処理を行った後にめっき処理を行う。
A加熱工程:O:1〜20vol%、HO:1〜50vol%を含有し、残部がN、CO、COの1種又は2種以上及び不可避的不純物からなる雰囲気中で鋼板を800〜900℃の範囲内の温度になるように加熱
B加熱工程:O:0.01vol%〜0.1vol%未満、HO:1〜20vol%以下を含有し、残部がN、CO、CO、Hの1種又は2種以上及び不可避的不純物からなる雰囲気中で鋼板を800〜900℃の範囲内の温度になるように加熱
C加熱工程:H:1〜50vol%を含み露点が0℃以下の還元性雰囲気中で鋼板を800〜900℃の範囲内の温度になるように加熱
以下、上記3工程からなる加熱について限定理由を説明する。
A加熱工程:
A加熱工程は鋼板表面に所望の組成、組織のFe酸化膜を形成するために行うものである。このため加熱雰囲気はO:1〜20vol%、HO:1〜50vol%を含有する雰囲気とする。雰囲気は残部がN、CO、COの1種又は2種以上及び不可避的不純物からなる。加熱雰囲気のOが1vol%未満であると酸化皮膜中のヘマタイト分率が低下する。また経済的な理由からOは大気レベルの20%以下が好ましい。HOは酸化を促進するために1%以上とする。また、加湿コストを考えて50%以下が好ましい。また、加熱温度は800℃未満では所望形態の酸化鉄が得られず、900℃を超えると加熱コストがかかるので800℃以上900℃以下とする。
A加熱工程後の鋼板表面は主として酸化鉄で構成されている。この表面においてヘマタイト(Fe)の生成比率を高く制御することで、結果としてウスタイト(FeO)の生成比率を低く制御することができ、C加熱工程におけるピックアップを効果的に防止することができる。酸化鉄は鋼板側からウスタイト(FeO)、マグネタイト(Fe)、ヘマタイト(Fe)の順に生成するが、このうちウスタイト(FeO)は他の鉄酸化物に比べ、内部にボイドを多く有する構造であるため、強度が低くボイド付近から剥離し、ピックアップの原因となる。これに対し、ヘマタイトは比較的緻密な組織を有するため剥離しにくい。酸化物中のヘマタイト(Fe)の生成比率を50mass%以上の高比率に制御することで、鋼板表面に剥離しにくい酸化鉄を形成することができる。また、ヘマタイト(Fe)の最表面に5〜100nm程度のMnの濃化層が形成されるが、このMnは、B加熱工程及びC加熱工程での還元時に酸化皮膜内部、地鉄側へと移動するので表面濃化せず、不めっきが抑制され、メカニズムは不明であるが、Mn濃化層が存在すると、表面品質が改善される傾向がある。
なお、酸化鉄組成の分析法は、B加熱工程、C加熱工程およびめっき浴を空通しにしてA加熱工程を出たままの鋼板を採取し、X線回折法で定量する方法が挙げられる。定量に当たり各酸化鉄種の混合割合を変化させた標準サンプルの測定結果を基にすることで各酸化物の組成構成比を求めることができる。また、ヘマタイト(Fe)表面のMn濃化層の厚さはGDS、AESなどを用いて酸化鉄の表面から深さ方向の各成分の深さプロファイル(Depth Profile)を測定し、Fe酸化物表面のMn強度がFe酸化物内部におけるMnの最低強度の2倍以上になっている部分をMn濃化層として求めることができる。A加熱工程で、5%O−15%HO雰囲気中で850℃で処理(酸化処理)した鋼板の酸化鉄表面から深さ方向のFe、Mn及びOのGDSプロファイルの一例を図1に示す。図1中、ハッチング部がMn濃化層である。
B加熱工程:
B加熱工程での加熱は、A加熱工程で一旦酸化された鋼板表面を還元処理することで、より効果的にピックアップを抑制するために行う。Oが0.1%以上では酸化鉄が還元せず、0.01%未満とするにはコストがかかるので、0.01%以上0.1%未満とする。またHOは還元しすぎないように1%以上とし、20%を超えると加湿コストがかかるので1%以上20%以下とする。雰囲気の残部は、N、CO、CO、Hの1種又は2種以上及び不可避的不純物からなる。
B加熱工程は、鋼板を800〜900℃の範囲内の温度になるように加熱する。加熱温度が800℃未満では酸化鉄が還元せず、900℃を超えると加熱コストがかかるのため800℃以上900℃以下とする。A加熱工程に引き続きB加熱工程を行うときは、B加熱工程は、鋼板温度がA加熱工程の鋼板温度以上の温度になるように加熱する。
なお、A加熱工程とB加熱工程は別の加熱炉内で行うことも可能であるが、工業的な生産性や現行の製造ラインの改善で実施すること等を考慮すると、同一加熱炉内で条件設定を変えて2ゾーン以上に分割してA加熱工程とB加熱工程を行うことが望ましい。
前記A加熱工程を直火炉(DFF)もしくは無酸化炉(NOF)により行う場合は空気比が1以上1.35以下の条件で行い、前記B加熱工程を直火炉(DFF)もしくは無酸化炉(NOF)により空気比1未満の条件で行うことが望ましい。
C加熱工程:
C加熱工程はB加熱工程の直後に設置され、鋼板を焼鈍すると同時に、酸化鉄の還元処理を行う。C加熱工程は、通常RTFで行われ、加熱雰囲気は、H:1%以上50%以下を含有する還元性雰囲気とする。残部はN及び不可避的不純物である。Hが1%未満では十分な還元が起こらず、50%を超えるとコストアップにつながる。露点は0℃以下とする。露点が0℃を超えると酸化鉄が還元しにくくなる。また、露点が−60℃未満は工業的に実施が困難であるため、露点は−60℃以上が望ましい。
C加熱工程は、鋼板を800〜900℃の範囲内の温度になるように加熱する。加熱温度が800℃未満では還元速度が遅く、900℃を超えると加熱コストがかかるため800℃以上900℃以下とする。B加熱工程に引き続きC加熱工程を行うときは、C加熱工程は、鋼板温度がB加熱工程の鋼板温度以上の温度になるように加熱する。
A加熱工程で形成された酸化鉄がC加熱工程で還元されることで鋼板表面は還元鉄で覆われるため、Si等の易酸化性元素の鋼板表層濃化に起因する不めっきやめっき密着性不良の発生が防止される。A加熱工程で剥離しにくい酸化鉄が形成され、B加熱工程で酸化物が還元されることで、C加熱工程におけるピックアップ現象が抑制されるので、ピックアップ現象に起因する押し疵の発生を防止できる。
上記3工程を行った後、冷却し、溶融亜鉛めっき浴に浸漬して溶融亜鉛めっきを施す。溶融亜鉛めっき鋼板の製造には浴温440〜550℃、浴中Al濃度が0.14〜0.24%の亜鉛めっき浴を用い、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造には浴温440〜550℃、浴中Al濃度が0.10〜0.20%の亜鉛めっき浴を用いる。
浴温が440℃未満では浴内における温度ばらつきが大きい場所はZnの凝固が起こる可能性があるため不適であり、550℃を超えると浴の蒸発が激しく操業コストや気化したZnが炉内へ付着するため操業上問題がある。更にめっき時に合金化が進行するため、過合金になりやすい。
溶融亜鉛めっき鋼板を製造する時に浴中Al濃度が0.14%未満になるとFe−Zn合金化が進みめっき密着性が悪化し、0.24%超になるとAl酸化物による欠陥が発生する。合金化溶融亜鉛めっき鋼板を製造する時に浴中Al濃度が0.10%未満になるとζ相が多量に生成しパウダリング性が悪化し、0.20%超になるとFe−Zn合金化が進まない。
合金化処理は460℃より高く、570℃未満で行うのが最適である。460℃以下では合金化進行が遅く、570℃以上では過合金により地鉄界面に生成する硬くて脆いZn−Fe合金層が生成しすぎてめっき密着性が劣化するだけでなく、残留オーステナイト相が分解するため、強度延性バランスも劣化する。めっき付着量は特に定めないが、耐食性およびめっき付着量制御上10g/m以上(片面当り付着量)が好ましい。また、付着量が多いと密着性が低下するので、120g/m以下(片面当り付着量)が望ましい。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。
表1に示す鋼組成のスラブを加熱炉にて1260℃で60分間加熱し、引き続き2.8mmまで熱間圧延を施し、540℃で巻き取った。次いで、酸洗で黒皮スケールを除去して、1.6mmまで冷間圧延した。次に、加熱炉として、DFF(直火炉)−RTF−冷却帯を備えるDFF型CGL、または、NOF(無酸化炉)−RTF−冷却帯を備えるNOF型CGLを用いて、表2〜表5に示す熱処理条件にて、A加熱工程〜C加熱工程を行った。DFF、NOFは、各々第1ゾーン〜第4ゾーンの4ゾーンに分割され、A加熱工程はDFFまたはNOFの第1〜第3ゾーンで行い、B加熱工程は第4ゾーンで行った。燃料ガスにはコークス炉で発生するCガスを用いた。C加熱工程はRTFで行い、雰囲気ガスはH−Nガスを用いた。
加熱温度は、当該工程出口の鋼板温度である。引き続き、460℃のAl含有Zn浴にて溶融亜鉛めっき処理を施し、溶融亜鉛めっき鋼板を得た。なお、浴中Al濃度は0.14〜0.20%Al、付着量はガスワイピングにより片面当り40g/mに調節した。また、溶融亜鉛めっきを施した後に、500〜580℃で合金化処理を行うことで合金化溶融亜鉛めっき鋼板を得た。
Figure 2010196083
以上より得られた溶融亜鉛めっき鋼板(GI)及び合金化溶融亜鉛めっき鋼板(GA)に対して、下記に示す方法にて表面外観とめっき密着性を調査した。得られた結果を条件と併せて表2〜表5に示す。
〈表面外観〉
不めっきやピックアップ現象に起因する押し疵などの外観不良の有無を目視にて判断し、外観不良がない場合には良好(○)、外観不良がわずかにあるがおおむね良好である場合にはおおむね良好(△)、外観不良がある場合には(×)と判定した。
〈めっき密着性〉
合金化溶融亜鉛めっき鋼板のめっき密着性は、耐パウダリング性を評価した。具体的には、合金化溶融亜鉛めっき鋼板にセロテープ(登録商標)を貼り、テープ面を90度曲げ、曲げ戻しをした時の単位長さ当りの剥離量を、蛍光X線によるZnカウント数として測定し、下記基準に照らしてランク1、2のものを各々特に良好(○)、良好(△)、3以上のものを不良(×)として評価した。
蛍光X線カウント数 ランク
0〜500未満 :1 (良)
500〜1000未満 :2
1000〜2000未満:3
2000〜3000未満:4
3000以上 :5 (劣)
合金化していない溶融亜鉛めっき鋼板については、ボールインパクト試験を行い、加工部をセロテープ(登録商標)剥離し、めっき層剥離の有無を目視判定することでめっき密着性を評価した。
○:めっき層の剥離なし
×:めっき層が剥離
Figure 2010196083
Figure 2010196083
Figure 2010196083
Figure 2010196083
表2〜表5からわかるように、本発明例の溶融亜鉛めっき鋼板と合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、Siを含有するにも関わらず、不めっきや押し疵がなく美麗な表面外観を有し、めっき密着性も良好である。これに対して、比較例の溶融亜鉛めっき鋼板と合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、表面外観とめっき密着性が劣る。
本発明法で製造された高強度溶融亜鉛めっき鋼板と高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、美麗な表面外観を有し、めっき密着性に優れるので、自動車、家電、建材の分野を中心に幅広い用途での使用が見込まれる。

Claims (5)

  1. 化学成分として、mass%で、C:0.05〜0.30%、Si:0.1〜3.0%、Mn:0.5〜3.0%、Al:0.01〜3.0%、S:0.001〜0.01%、P:0.001〜0.1%を含有し、残部Fe及び不可避的不純物からなる鋼板に溶融亜鉛めっきを施すに際し、O:1〜20vol%、HO:1〜50vol%を含有し、残部がN、CO、COの1種又は2種以上及び不可避的不純物からなる雰囲気中で鋼板を800〜900℃の範囲内の温度になるように加熱するA加熱工程、次いで、O:0.01vol%〜0.1vol%未満、HO:1〜20vol%以下を含有し、残部がN、CO、CO、Hの1種又は2種以上及び不可避的不純物からなる雰囲気中で鋼板を800〜900℃の範囲内の温度になるように加熱するB加熱工程、次にH:1〜50vol%を含み露点が0℃以下の還元性雰囲気中で鋼板を800〜900℃の範囲内の温度になるように加熱するC加熱工程を行った後、溶融亜鉛めっき処理を施すことを特徴とする表面外観とめっき密着性に優れる高強度溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
  2. 前記A加熱工程は、鋼板表面に50mass%以上がヘマタイト(Fe)で、かつヘマタイトの最表面5〜100nmにMnが濃化している組織を有する酸化膜を形成することを特徴とする請求項1に記載の表面外観とめっき密着性に優れる高強度溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の鋼板は、化学成分として、さらに、mass%で、Cr:0.1〜1.0%、Mo:0.1〜1.0%、Ti:0.01〜0.1%、Nb:0.01〜0.1%およびB:0.0005〜0.0050%から選ばれた1または2種以上を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の表面外観とめっき密着性に優れる高強度溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
  4. 前記A加熱工程を直火炉(DFF)もしくは無酸化炉(NOF)により、空気比が1以上1.35以下の条件で行い、前記B加熱工程を直火炉(DFF)もしくは無酸化炉(NOF)により空気比1未満の条件で行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の表面外観とめっき密着性に優れる高強度溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかの項に記載の方法で高強度溶融亜鉛めっき鋼板を製造した後、更に合金化処理を行うことを特徴とする表面外観とめっき密着性に優れる高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
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