JP2010191135A - プロジェクションシステム、およびプロジェクタ - Google Patents

プロジェクションシステム、およびプロジェクタ Download PDF

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Abstract

【課題】光源から射出される可視光および紫外光を用いて、高画質の画像を表示するプロジェクションシステム、およびプロジェクタを提供する。
【解決手段】プロジェクションシステム1は、プロジェクタ2と、スクリーン3と、を具備する。そして、プロジェクタ2は、光源21から射出される光を可視光および紫外光に分離する紫外線分離素子22と、可視光を画像信号に基づいて変調し、可視画像光を形成する第一光変調手段23と、第一光変調手段23により形成される可視画像光に応じて紫外光を変調し、紫外画像光を形成する第二光変調手段24と、可視画像光および紫外画像光を合成する光合成プリズム25と、合成された画像光を前記スクリーン3に向かって射出する投射光学装置26と、を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、可視光および紫外光からなる画像光を投射して画像を表示させるプロジェクションシステムおよびプロジェクタに関する。
従来、紫外光をスクリーンに投射し、スクリーンに設けられた蛍光体を発光させる表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の表示装置では、紫外線光源から放射された紫外線を紫外線ライトバルブにより変調して紫外線の画像光を形成し、スクリーンに投射する。スクリーンには、紫外線励起でRGBに発色する蛍光体が塗布され、紫外線の画像光が照射されることで、所定色に発色する構成が採られている。
特開2000−180960号公報
ところで、上記特許文献1では、画像を表示させるために紫外線を照射するための紫外線光源を搭載する必要がある。このような紫外線光源は、高額であるため、このような紫外線光源を搭載するプロジェクタはコスト的に不利となる。また、スクリーンには、RGB各色に発色する蛍光体が各画素毎に塗布され、このスクリーン上に正確に紫外線を照射させる必要があるが、この時紫外線の照射位置が僅かにずれるなどすると、所望の色を発色させることができなくなるという問題がある。特に、プロジェクタなどのように、画像光を別途設けられたスクリーン上に照射する場合、プロジェクタとスクリーンとの精密な位置合わせが必要となり煩雑な作業を要するという問題もある。
一方、可視光に基づいて画像光を投射し、画像を表示させるプロジェクタでは、一般に、UVカットフィルタを用いて、光源から射出される光から紫外線を分離し、可視光のみで画像を表示する。このようなプロジェクタにおいて、分離された紫外線を有効活用して、高画質な画像を表示する構成が望まれている。
本発明は、上記のような問題に鑑み、光源から射出される可視光および紫外光を用いて、高画質の画像を表示するプロジェクションシステム、およびプロジェクタを提供することにある。
本発明のプロジェクションシステムは、光源から射出される光を画像信号に基づいて変調して画像光を生成し、生成した画像光を投射するプロジェクタと、前記画像光が投射されるスクリーンと、を具備したプロジェクションシステムであって、前記スクリーンは、前記画像光の投射面に、紫外光の照射により発光する発光体を備え、前記プロジェクタは、前記光源から射出される光を可視光および紫外光に分離する光分離手段と、前記可視光を前記画像信号に基づいて変調し、可視画像光を形成する第一光変調手段と、前記第一光変調手段により形成される可視画像光に応じて前記紫外光を変調し、紫外画像光を形成する第二光変調手段と、前記可視画像光および前記紫外画像光を合成する画像光合成手段と、画像光合成手段にて合成された前記画像光を投射する投射手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明では、可視光および紫外光を含む広範囲波長域の光を射出する一般的な光源を用いる。この光源から射出される光を、光分離手段により可視光と紫外光とに分離し、可視光を第一光変調手段で、紫外光を第二光変調手段で、それぞれ画像信号に基づいて変調する。この時、第二光変調手段では、第一光変調手段にて生成される可視画像光に基づいて紫外画像光を生成する。すなわち、第一光変調手段により生成される可視画像光と第二光変調手段により生成される紫外画像光とが同期されるように、紫外画像光を生成する。そして、これらの可視画像光および紫外画像光を画像光合成手段により合成し、合成された画像光をスクリーンに向かって射出する。また、スクリーンには、紫外光により発光する蛍光体が塗布されているため、紫外画像光が照射された領域の蛍光体を発光させることで、例えば高輝度画像を表示させることが可能となる。また、可視光と紫外光とにより所望の輝度値の画像を表示させる場合、この輝度値の画像を可視光のみで表示させる場合に比べて、光源の光量をより少なくすることができ、省エネルギー化を促進させることができる。
さらに、紫外画像光により輝度値を強調させるなど、紫外画像光により発色させる色を単一色とすることで、プロジェクタとスクリーンとの厳密な位置合わせなどの煩雑な作業が発生することもなく、容易に、高輝度画像を表示させることが可能となる。
なお、第二光変調手段において、画像信号として、輝度信号に基づいて紫外画像光を生成することで、上記のように、画像の輝度を向上させることができるが、例えば、蛍光体として、例えば紫外光により赤色に発色する発光体を塗布し、赤色を強調した画像を表示させるなど、スクリーンに塗布する蛍光体、第二光変調手段に入力する画像信号に基づいて、所望の色を強調した高画質画像を表示することも可能となる。
本発明のプロジェクションシステムでは、前記第一光変調手段および前記第二光変調手段は、入射した光に対して画像光を形成する光変調方式が同一であることが好ましい。
この発明では、第一光変調手段および第二光変調手段が同一光変調方式により画像光を生成している。例えば、第一光変調手段および第二光変調手段が、複数の液晶セルがマトリクス状に配設され、これらの液晶セルに印加する電圧を変化させることで液晶セルの光透過率を変化させて、入射光を光変調させる液晶パネルを用いた光変調方式である構成としてよい。また、第一光変調手段および第二光変調手段が、複数のマイクロミラーがマトリクス状に配設され、これらのマイクロミラーを回動させて所定画素位置に対して入射光を反射させる、いわゆるDMD(Digital Micromirror Device)を用いた光変調方式である構成であってもよい。上記のように、第一および第二光変調手段の光変調方式を同一にすることで、第一および第二光変調手段に入力する画像信号を同一信号にすることができ、容易に同期化することができる。すなわち、高輝度画像を表示させる場合、第一光変調手段に、RGBの各色に対する画像信号を入力し、第二光変調手段に明るさ成分を左右する緑色(G)成分の画像信号を入力する。この時、第一光変調手段に入力されるG成分の画像信号と、第二光変調手段に入力されるG成分の画像信号とは、同一信号を用いることができる。したがって、第一および第二光変調手段に対して、それぞれ異なる画像信号を生成することもなく、同期信号を別途生成する必要もなく、容易に可視画像光と紫外画像光とを同期させることができる。
また、本発明のプロジェクションシステムでは、前記第一光変調手段および前記第二光変調手段は、入射した光に対して画像光を形成する光変調方式が異なり、前記第一光変調手段にて可視画像光を形成するタイミングと、第二光変調手段にて紫外画像光を形成するタイミングとの同期を取る同期化手段を備える構成としてもよい。
この発明では、第一光変調手段と第二光変調手段との光変調方式が異なり、これらの同期を取るための同期化手段が設けられている。例えば、第一光変調手段および第二光変調手段のうちいずれか一方が液晶パネルを用いた光変調方式であり、他方がDMDを用いた光変調方式である場合、これらの第一光変調手段および第二光変調手段とで、入射光に対する処理が異なるため、それぞれに入力される画像信号も異なるものとなる。したがって、これらの同期を取るために同期化手段が設けられ、これにより、第一光変調手段と第二光変調手段との同期を取ることが可能なる。
また、第二光変調手段が液晶パネルを用いた光変調方式である場合、紫外線により液晶パネルが劣化する場合が考えられる。さらに、第一光変調手段がDMDを用いた光変調方式である場合で、RGBに分割されたカラーホイールを高速回転させ、RGBの光を時分割で単板式DMDに入射させる場合、色再現性が低下するという問題がある。また、可視光をRGBの各色光に分離し、それぞれの色光をDMDに入射させる3板式DMDを用いた光変調方式では、装置コストが高くなるという問題がある。これに対して、第一光変調手段を3板の液晶パネルを用いた光変調方式とし、第二光変調手段を、単板DMDを用いた光変調方式とすることで、上述のような液晶パネルの劣化や、装置価格の高騰などの不都合を回避することができる。
本発明のプロジェクタは、光源から射出される光を可視光および紫外光に分離する光分離手段と、前記可視光を前記画像信号に基づいて変調し、可視画像光を形成する第一光変調手段と、前記第一光変調手段により形成される可視画像光に応じて前記紫外光を変調し、紫外画像光を形成する第二光変調手段と、前記可視画像光および前記紫外画像光を合成する画像光合成手段と、画像光合成手段にて合成された前記画像光を投射する投射手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、上述したプロジェクションシステムと同様の作用効果を得ることができる。すなわち、光源からの光を可視光と紫外光とに分離し、第一光変調手段により可視光を変調して可視画像光を生成し、第二変調手段により紫外光を変調して可視画像光に応じた紫外画像光を生成し、これらの可視画像光および紫外画像光を合成した画像光を投射する。したがって、紫外光を有効活用して輝度向上を図ることができ、より高輝度な画像を表示させることができる。また、蛍光体が塗布されていない通常のスクリーン(画像投射面)に対しては、第一光変調手段により生成される可視画像光により通常通り画像を生成させることができる。
本発明に係る第一の実施の形態のプロジェクションシステムの概略構成を示すブロック図。 本発明に係る第二の実施の形態のプロジェクションシステムの概略構成を示すブロック図。 本発明に係る第三の実施の形態のプロジェクションシステムの概略構成を示すブロック図。
〔第一の実施の形態〕
以下、本発明に係る第一の実施の形態のプロジェクションシステムについて、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る第一の実施の形態のプロジェクションシステムの概略構成を示すブロック図である。
[プロジェクションシステムの構成]
図1において、プロジェクションシステム1は、プロジェクタ2およびスクリーン3を備え、プロジェクタ2から投射される画像光をスクリーン3上で結像させて画像を表示させるシステムである。
[プロジェクタの構成]
プロジェクタ2は、図1に示すように、光源21と、光分離手段としての紫外線分離素子22と、第一光変調手段23と、第二光変調手段24と、画像光合成手段としての光合成プリズム25と、投射手段である投射光学装置26とを備えている。この第一の実施の形態では、第一光変調手段23として、3つの液晶パネル233を用い、光が液晶パネル233を透過する際の液晶の配向方向を変えることで、光の透過率を変化させて変調する方式(以降、LCD光変調方式と称す)を採用する。一方、第二光変調手段24として、複数のマイクロミラーにより光が反射される角度を変化させることで、光を変調する方式(以降、DMD光変調方式と称す)を採用する。
光源21は、放電型発光管211及びリフレクタ212を備え、紫外線分離素子22に向かって光を射出する。
放電型発光管211は、超高圧水銀ランプであり、内部に一対の電極が配置され、水銀が封入される放電空間が形成された発光部と、この発光部を挟んで互いに離間する方向に延出し、内部に各電極に接続される電極引出線が設けられた一対の封止部とを備えている。
リフレクタ212は、放電型発光管211から射出された放射光を反射して所定位置に収束させる光学素子であり、本実施形態では、回転楕円面を有する楕円面リフレクタが採用されている。
なお、ここでは、光源21としては、超高圧水銀ランプを例示するが、これに限定されず、可視光から紫外光までの波長域の光を射出可能な光源であれば、いかなる構成の光源を用いてもよく、例えばメタルハライドランプ、キセノンランプ、ハロゲンランプなどを用いることができる。
紫外線分離素子22は、表面にUV反射膜が形成され、光源21から入射した光を、波長域が380nm〜780nmの可視光を透過させ、波長域が380nmより小さい紫外光を反射する光学部材である。そして、この紫外線分離素子22を透過した可視光は、第一光変調手段23に、紫外線分離素子22により反射された紫外光は、紫外反射ミラー241,242により第二光変調手段24のDMD243に、それぞれ導かれる。
第一光変調手段23は、色分離光学装置231と、光変調装置232と、色合成光学装置234と、を備えている。この第一光変調手段23は、紫外線分離素子22から入射する可視光を、図示しない制御装置から入力される画像情報に応じて変調して光学像を形成し、投射光学装置26により、スクリーン3上に投射画像を形成する。なお、図示は省略するが、入射光を所定の直線偏光方向に揃える偏光変換素子、入射光を複数の部分光束に分割し、各部分光束を後述の光変調装置232の液晶パネル233R,233G,233Bの画像形成領域上に重畳させるレンズアレイなどを備える均一照明光学装置などが設けられる構成としてもよい。
色分離光学装置231は、入射した可視光を、赤色光(R)、緑色光(G)、青色光(B)の三色光に分離する機能を有し、ダイクロイックミラー231A,231B、及び反射ミラー231C,231D,231Eを備える。
ダイクロイックミラー231A,231Bは、光の光路中心軸に対して略45deg傾斜して配置され、BK7、石英ガラス等の透明基板上に誘電体多層膜を形成した光学素子である。ダイクロイックミラー231A,231B誘電体多層膜は、特定の波長域の光を反射し、それ以外の光を透過して、光を複数の色光に分離する機能を有する。光路前段に配置されるダイクロイックミラー231Aは、赤色光(R)を透過し、それ以外の緑色光(G)、青色光(B)を反射し、一方、光路後段に配置されるダイクロイックミラー231Bは、緑色光(G)を反射し、青色光(B)を透過する。
反射ミラー231C,231D,231Eは、ダイクロイックミラー231A,231Bで分離された赤色光(R)及び青色光(B)を、光変調装置232を構成する液晶パネル233R、233Bに導く光学素子であり、全反射ミラーで構成される。
この色分離光学装置231で分離された青色光(B)の光路中には、図示は省略するがリレー光学装置が設けられている。このリレー光学装置は、光路中に配置される例えば2つの集光レンズにより構成され、青色光(B)を青色光側の液晶パネル233Bまで導く機能を有する。
光変調装置232は、3つの液晶パネル233R,233G,233Bと、各液晶パネル233R,233G,233Bの光路前段に配置される3つの図示しない入射側偏光板と、各液晶パネル233R,233G,233Bの光路後段に配置される3つの図示しない射出側偏光板とを備える。
液晶パネル233R,233G,233Bは、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶が密閉封入された構成を有し、図示しない制御装置から入力される画像情報に応じて液晶の配向状態が制御されることで、入射側偏光板を透過した直線偏光光の偏光方向を変調する。液晶パネル233R,233G,233Bで変調された光のうち、所定の直線偏光光は射出側偏光板を透過し、それ以外の偏光光は射出側偏光板により吸収される。このような光変調装置232で変調された光は、色合成光学装置234に射出される。
色合成光学装置234は、各射出側偏光板から射出された変調光を合成してカラー画像を形成する機能を有し、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状を有し、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されたクロスダイクロイックプリズムとして構成される。2つの誘電体多層膜は、一方が赤色光(R)を反射し、緑色光(G)を透過する性質を有し、他方が青色光(B)を反射し、緑色光(G)を透過する性質を有し、これら誘電体多層膜によって赤色光(R)、緑色光(G)、青色光(B)が合成されてカラー画像が形成され、光合成プリズム25に向かって射出される。
第二光変調手段24は、紫外反射ミラー241,242,244と、DMD243と、を備えている。
紫外反射ミラー241,242,244は、紫外線分離素子22により分離された紫外光を反射し、DMD243に導く光学素子であり、全反射ミラーで構成される。
また、紫外線反射ミラー241の前段に、例えば紫外光を複数の部分光束に分割する第一レンズアレイ、第一レンズアレイの像を後述する第二光変調手段24のDMD243上に結像させる第二レンズアレイを有する均一照明光学装置を設ける構成としてもよい。
DMD243は、前記制御装置からの駆動信号に基づいて、各紫外反射ミラー241,242にて導光された紫外光を変調する。より具体的に、DMD243は、入射光を反射する多数の可動マイクロミラーを有し、前記制御装置からの駆動信号に基づいて、入射光の反射方向を可動マイクロミラーの傾きを変える(オン/オフ)ことによって選択し、入射光に対して画像情報に基づく2次元的な変調を与える。そして、入射光は投射される画素に対応する変調光となる。また、駆動信号としては、画像情報の各色輝度情報のうち、緑色成分の輝度情報に基づいて生成される時分割信号を用いる。
例えば、このDMD243は、CMOSウェハープロセスを基にマイクロマシン技術により半導体チップ上に多数の可動マイクロミラーを集積して構成される。この可動マイクロミラーは、対角軸を中心に回転し、2つの所定角度(±θ)に傾斜した双安定状態をとる。この2つの状態間で4θの大きな光偏向角が得られ、S/N比の良好な光スイッチングを実施することができる。
そして、DMD243に入射する紫外光のうち、+2θ方向に偏向される光(可動マイクロミラーがオン状態の時)は、紫外画像光として紫外反射ミラー244から光合成プリズム25に向かって射出され、−2θ方向に偏向される紫外光(可動マイクロミラーがオフ状態の時)は、不要光として図示しない光吸収部材により吸収される。
また、第一光変調手段23および第二光変調手段24の間には、同期信号を伝送する同期化手段30が設けられている。すなわち、第一光変調手段23により形成される可視画像光と、第二光変調手段24により形成される紫外画像光との同期が取れていない場合では、これら光合成プリズム25で可視画像光および紫外画像光を合成した際にノイズが発生する。同期化手段30は、第一光変調手段23に画像信号が入力されると、この画像信号に対応した輝度信号が第二光変調手段24に入力されるように、第一光変調手段23から第二光変調手段24に画像情報に含まれる同期信号を出力する。また、第二光変調手段24は、同期信号に基づいて、駆動信号を処理し、DMD243を駆動させる。これにより、第一光変調手段23および第二光変調手段24が同期処理され、可視画像光と紫外画像光の出力タイミングが揃えられる。
また、前記制御装置は、各種画像補正処理が実施されたデジタル画像データのRGB各色階調値に基づいて、第一光変調手段23の液晶パネル233R,233G,233Bに出力する各色画像情報を生成し、液晶パネル233R,233G,233Bに出力する。この時、制御装置は、図示しない記憶回路に記憶されるLUTデータから、デジタル画像データにおけるRGB各色階調値に対して、液晶パネル233R,233G,233Bにて画像を形成するために必要な出力階調値を読み込み、各色画像情報を生成する。ここで、本実施の形態では、LUTデータとして、2種類のデータ、すなわち、可視光のみで画像を表示させる場合に用いられる第一LUTデータと、可視光および紫外光により画像を表示させる場合に用いられる第二LUTデータと、が記憶回路に格納されている。この第二LUTデータは、紫外画像光による輝度上昇値を考慮したデータであり、所望のRGB各色階調値を実現するための出力階調値が、第一LUTデータに比べて低く設定されている。そして、制御装置は、例えば利用者の操作により、可視光のみにより画像を表示させる旨の第一モードを選択する旨の入力操作信号の入力を認識すると、第一LUTデータに基づいて、画像情報を生成する。一方、制御装置は、例えば利用者の操作により、可視光および紫外光により画像を表示させる旨の第二モードを選択する旨の入力操作信号の入力を認識すると、第二LUTデータに基づいて、画像情報を生成する。
さらに、制御装置は、液晶パネル233Gに出力する緑色画像情報が生成されると、この緑色画像情報に基づいて、時分割信号である駆動信号を生成し、第二光変調手段24のDMD243に出力する。ここで、制御装置は、1フレームを画像情報における階調値の最大値で分割し、入力階調値をそのまま駆動信号として利用する。例えば、画像情報として8bitの入力階調値(0〜255)が入力可能である場合、1フレームを256分割した8bitの駆動信号を生成する。したがって、入力階調値をそのまま駆動信号として用いることが可能となるため、制御装置は、画像情報から容易に時分割信号である駆動信号を生成することが可能となる。
光合成プリズム25は、2つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状を有し、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、UV反射膜が形成されている。この光合成プリズム25は、紫外反射ミラー244により反射された紫外画像光をUV反射膜で反射させ、色合成光学装置234から入射した可視画像光を透過させることで、これら紫外画像光および可視画像光を合成して画像光を形成する。そして、合成された画像光は、投射光学装置26に向かって射出される。
投射光学装置26は、図1では図示を簡略にしたが、鏡筒内に複数のレンズが光軸を合わせて配列された組レンズから構成され、光合成プリズム25で形成された画像光の光学像を例えばスクリーン3などの投射面に向かって投射する。
[スクリーンの構成]
スクリーン3は、略面状の画像表示領域を有しており、この画像表示領域に、プロジェクタ2から画像光が投射されることで、画像表示領域に画像が表示される。また、この画像表示領域には、一様に紫外線発光体が塗布されており、紫外光が照射されることで、例えば緑色に発光する。
[プロジェクションシステムの動作]
次に、上述したようなプロジェクションシステムにおける画像表示方法について、説明する。
上述したようなプロジェクションシステム1では、プロジェクタ2に設けられる図示しない操作パネルの操作や、パーソナルコンピュータなどの外部機器からプロジェクタ2に信号を入力することで、可視光のみにより画像を表示させる第一モードと、可視光および紫外光により画像を表示可能な第二モードとを選択することが可能となる。
ここで、利用者の設定入力により第一モードを選択する旨の操作信号が入力された場合、プロジェクタ2は、第一LUTデータを用いて、デジタル画像データに基づいた画像情報を生成して、第一光変調手段23の液晶パネル233R,233G,233Bに生成した画像情報を出力する。この場合、光源21から光が射出されると、紫外線分離素子22にて可視光と紫外光とに分離されるが、このうち紫外光が導かれる第二光変調手段24は駆動していないため、紫外画像光は射出されない。一方、紫外線分離素子22により分離された可視光は、第一光変調手段23に入射する。第一光変調手段23では、可視光は、色分離光学装置231によりRGB各色光に分離され、分離された各色光は、それぞれ光変調装置232の液晶パネル233R,233G,233Bにより光変調され、色合成光学装置234により合成されることで、可視画像光が生成される。また、第一モードでは、第二光変調手段24は、処理を実施しないため、投射光学装置26からは、第一光変調手段23により形成された可視光による画像光が投射される。
一方、利用者の設定入力により第二モードを選択する旨の操作信号が入力された場合、プロジェクタ2は、第二LUTデータを用い、デジタル画像データに基づいた画像情報を生成し、液晶パネル233R,233G,233Bに出力する。また、プロジェクタ2は、液晶パネル233Gに出力する緑色画像情報に基づいて、時分割信号である駆動信号を生成し、DMD243に出力する。
この場合、光源21から光が射出されると、紫外線分離素子22にて可視光と紫外光とに分離され、このうち、可視光は、第一光変調手段23に導かれ、紫外光は、第二光変調手段24に導かれる。第一光変調手段23では、上記した第一モードと同様に、可視画像光が形成される。また、第二光変調手段24では、制御装置から入力される駆動信号に基づいてDMD243の各マイクロミラーが駆動され、所定の紫外光のみが反射されて紫外画像光が形成される。そして、これらの可視画像光および紫外画像光は、光合成プリズム25により合成されて画像光を形成し、形成された画像光が、投射光学装置26からスクリーン3上に投射される。
ここで、スクリーン3の表示領域上には、紫外線発光体が塗布されているため、紫外画像光の紫外光が投射された部位が緑色に発光する。そして、可視画像光により表示される画像と、紫外光により発光表示される画像とが重畳されることで、画像が表示される。
[第一の実施の形態の作用効果]
上述したように、上記第一の実施の形態のプロジェクションシステム1のプロジェクタ2は、光源21から射出された光を、紫外線分離素子22にて可視光と、紫外光とに分離し、可視光をLCD光変調方式である第一光変調手段23で光変調させて可視画像光を形成し、紫外光をDMD光変調方式である第二光変調手段24で光変調させて紫外画像光を形成し、光合成プリズム25でこれらの可視画像光および紫外画像光を合成して、投射光学装置26からスクリーン3に投射される。また、プロジェクションシステム1を構成するスクリーン3の表示領域上には、紫外線発光体が塗布されている。
このため、可視画像光によりスクリーン3上にカラー画像が表示され、紫外画像光により、スクリーン3上の紫外線発光体が発光されることで、前記カラー画像の輝度値を向上させることができる。すなわち、可視光および紫外光の双方を用いて画像を表示させることができるため、例えば可視光のみで所定輝度値の画像を表示させる場合に比べて、光源21から射出される光の光量を減少させることができる。したがって、プロジェクタ2の省エネルギー化を促進させることができる。また、高輝度画像を表示させる場合でも、紫外光により輝度値を向上させることができるため、より少ない光量で高輝度画像を表示させることができる。
また、紫外画像光のみによりカラー画像を表示させる場合では、スクリーン3上に、画素単位で例えばRGBの紫外線発光体を塗布し、正確な位置に紫外画像光を投射させる必要があるが、本実施の形態では、可視画像光によりカラー画像を表示させ、紫外画像光により輝度をサポートする構成であるため、上記のようなプロジェクタ2とスクリーン3との精密な位置合わせが不要であり、容易に高輝度画像を表示させることができる。
また、プロジェクタ2は、第一光変調手段23としてLCD光変調方式を採用し、第二光変調手段24としてDMD光変調方式を採用している。そして、第一光変調手段23および第二光変調手段24との間に同期化手段30が設けられ、第一光変調手段23に画像情報が入力されると、この画像情報の同期信号を第二光変調手段24に入力し、第二光変調手段24に入力される駆動信号との同期が取られている。
このため、上記のように第一光変調手段23と第二光変調手段24とにおいて、光変調方式が異なる場合であっても、同期化手段30により、第一光変調手段23による画像表示処理と、第二光変調手段24による画像表示処理とを同期化させることができる。したがって、画像処理タイミングの違いによるノイズなどの発生を防止でき、より良好な画質の画像を表示させることができる。
また、可視光を変調する第一光変調手段23は、LCD光変調方式であるため、一般的なDMDで問題となるカラーブレーキングノイズなどがなく、色再現性が良好な画像を表示させることができる。また、紫外光を変調する第二光変調手段24は、DMD光変調方式であるため、LCDを用いた場合などのように紫外光による液晶の劣化がない。したがって、プロジェクションシステム1は、可視光および紫外光を用いた高画質な画像を長期劣化させることなく表示することができる。
そして、上記プロジェクタ2は、可視光のみにより画像を表示させる第一モードと、可視光および紫外光により画像を表示させる第二モードとを切替可能であり、第一モードが選択された場合には、従来の可視光のみで画像を表示させるプロジェクタと同様の第一LUTデータを用い、画像光を生成する。一方、第二モードが選択された場合には、プロジェクタ2の制御装置は、第一モードに比べて所定輝度値に対して出力階調値が小さい緑色画像情報を生成し、第一光変調手段23に出力し、この緑色画像情報に基づいて駆動信号を生成して第二光変調手段24に出力する。
すなわち、プロジェクションシステム1を構成するスクリーン3に紫外線発光体が塗布されているか否かにより、紫外画像光の投射の有無を選択することができ、紫外線発光体が塗布されていない場合であっても、高画質な画像を表示させることができる。
〔第二の実施の形態〕
次に、本発明に係る第二の実施の形態のプロジェクションシステム1Aについて、図面に基づいて説明する。図2は、第二の実施の形態のプロジェクションシステム1Aの概略構成を示すブロック図である。なお、以降の実施の形態の説明にあたり、第一の実施の形態で説明した構成と同一の構成については同符号を付し、その説明を省略または簡略する。
[プロジェクションシステムの構成]
第二の実施の形態のプロジェクションシステム1Aでは、プロジェクタ2Aの第一光変調手段23Aの光変調方式が異なる。上記第一の実施の形態では、第一光変調手段23は、3つの液晶パネル233により、可視光から分離された色光をそれぞれ変調し、変調した色光を合成して射出するLCD光変調方式を採用したが、第二の実施の形態では、DMD光変調方式を採用する。
すなわち、プロジェクタ2Aは、光源21と、紫外線分離素子22と、第一光変調手段23Aと、第二光変調手段24と、光合成プリズム25と、投射光学装置26とを備えている。ここで、光源21、紫外線分離素子22、第二光変調手段24、光合成プリズム25、および投射光学装置26の構成については、前記第一の実施の形態と同様であるため、ここでの説明は、省略する。
プロジェクタ2Aの第一光変調手段23Aは、カラーホイール235と反射ミラー236と、DMD237とを備えている。なお、第一光変調手段23A内に、可視光を複数の部分光束に分割し、これらの部分光束をDMD237に重畳させる均一照明光学装置が設けられる構成としてもよい。
カラーホイール235は、紫外線分離素子22により分離された可視光を、赤色光、緑色光、青色光に変換する。このカラーホイール235は、具体的な図示は省略したが、平面視円盤形状を有し、平面視中心位置を回転軸235Aとして、図示しないホイール駆動部により回転可能に保持され、回転軸235Aが光源21からの光の照明光軸からずれた位置に配設されている。そして、カラーホイール235は、円盤状の輪帯部分にそれぞれ、赤色光を透過するカラーフィルタ、緑色光を透過するカラーフィルタ、および青色光を透過するカラーフィルタが設けられ、ホイール駆動部により回転軸235Aを中心として所定周波数で回転することで、3つのカラーフィルタを順次、切り替えて、可視光を赤色光、緑色光、青色光に順次、変換する。
反射ミラー236は、カラーホイールに変換された色光を全反射させ、DMD237に導く。
DMD237は、前記制御装置からの駆動信号に基づいて、反射ミラー236にて導光された光を変調する。より具体的に、DMD237は、入射光を反射する多数の可動マイクロミラーを有し、前記制御装置からの駆動信号に基づいて、入射光の反射方向を可動マイクロミラーの傾きを変える(オン/オフ)ことによって選択し、入射光に対して画像情報に基づく2次元的な変調を与える。そして、入射光は投射される画素に対応する変調光となる。
例えば、このDMD237は、CMOSウェハープロセスを基にマイクロマシン技術により半導体チップ上に多数の可動マイクロミラーを集積して構成される。この可動マイクロミラーは、対角軸を中心に回転し、2つの所定角度(±θ)に傾斜した双安定状態をとる。この2つの状態間で4θの大きな光偏向角が得られ、S/N比の良好な光スイッチングを実施することができる。
そして、DMD237に入射する光のうち、+2θ方向に偏向される光(可動マイクロミラーがオン状態の時)は、画像光として+Z軸方向に向かい投射光学装置26により投射され、−2θ方向に偏向される光(可動マイクロミラーがオフ状態の時)は、不要光として図示しない光吸収部材により吸収される。
そして、前記制御装置は、例えば、以下に示すように、カラーホイール235およびDMD237の動作制御を実施する。
すなわち、前記制御装置は、画像信号の同期信号に同期してカラーホイール235を一定周波数で回転するようにホイール駆動部を駆動制御する。このことにより、カラーホイール235に入射した光は、時間的に、順次、赤色光(R)、緑色光(G)、青色光(B)として透過する。
また、前記制御装置は、デジタル画像データから、RGB各色に対応した駆動信号を生成して当該駆動信号をDMD237に出力し、カラーホイール235を回転させる周波数に同期して、赤、緑、青の各画素に対応した可動マイクロミラーのオン/オフを実施する。
結果として、DMD237からRGB各色光が射出され、これら各色光が時間的に混合されることで画像光を形成し、カラー画像が得られる(いわゆる、フィールドシーケンシャルカラー方式)。
また、制御装置は、第一光変調手段23Aに出力される緑色に対応した駆動信号を、第二光変調手段24に出力する。ここで、これらの第一光変調手段23Aおよび第二光変調手段24に出力される駆動信号は同一信号であり、同一の同期信号を有するため、第一の実施の形態に設けられたような第一光変調手段23および第二光変調手段24の駆動タイミングの同期を取る同期化手段30が不要となり、構成をより簡略化することが可能となる。
[プロジェクションシステムの動作]
次に、上述したようなプロジェクションシステム1Aにおける画像表示方法について、説明する。
上述したようなプロジェクションシステム1Aにおいても、第一の実施の形態と同様の操作によりカラー画像を表示させることが可能となる。
すなわち、プロジェクションシステム1Aを動作させるためには、利用者は、まず、プロジェクタ2Aの動作モードを選択、すなわち、可視光のみにより画像を表示させる第一モードと、可視光および紫外光により画像を表示可能な第二モードとを選択する。
ここで、利用者の設定入力により第一モードを選択する旨の操作信号が入力された場合、プロジェクタ2Aは、第一LUTデータを用いて、デジタル画像データに基づいた駆動信号を生成して、第一光変調手段23AのDMD237に生成した駆動信号を出力する。この場合、光源21から光が射出されると、紫外線分離素子22にて可視光と紫外光とに分離されるが、このうち紫外光が導かれる第二光変調手段24は駆動していないため、紫外画像光は射出されない。一方、紫外線分離素子22により分離された可視光は、第一光変調手段23Aに入射する。第一光変調手段23Aでは、可視光は、カラーホイール235によりRGBの各色に順次変換され、変換された各色光は、反射ミラー236にて反射されてDMD237に入射する。そして、DMD237で駆動信号に基づいて光変調され、順次射出されるRGB各色光を時間的に混合することで、可視画像光が生成される。
一方、利用者の設定入力により第二モードを選択する旨の操作信号が入力された場合、プロジェクタ2Aは、第二LUTデータを用い、デジタル画像データに基づいたRGB各色に対応する駆動信号をそれぞれ生成し、DMD237に出力する。また、プロジェクタ2Aは、緑色に対応する駆動信号を第二光変調手段24のDMD243に出力する。
この場合、光源21から光が射出されると、紫外線分離素子22にて可視光と紫外光とに分離され、このうち、可視光は、第一光変調手段23Aに導かれ、紫外光は、第二光変調手段24に導かれる。第一光変調手段23Aでは、上記した第一モードと同様に、可視画像光が形成される。また、第二光変調手段24では、制御装置から入力される駆動信号に基づいてDMD243の各マイクロミラーが駆動され、所定の紫外光のみが反射されて紫外画像光が形成される。そして、これらの可視画像光および紫外画像光は、光合成プリズム25により合成されて画像光を形成し、形成された画像光が、投射光学装置26からスクリーン3上に投射される。
ここで、スクリーン3の表示領域上には、第一の実施の形態と同様、紫外線発光体が塗布されているため、紫外画像光の紫外光が投射された部位が緑色に発光する。そして、可視画像光により表示される画像と、紫外光により発光表示される画像とが重畳されることで、カラー画像が表示される。
〔第二の実施の形態の作用効果〕
上述したように、上記第二の実施の形態のプロジェクションシステム1Aのプロジェクタ2Aは、光源21から射出された光を、紫外線分離素子22にて可視光と、紫外光とに分離し、可視光をDMD光変調方式である第一光変調手段23Aで光変調させて可視画像光を形成し、紫外光をDMD光変調方式である第二光変調手段24で光変調させて紫外画像光を形成し、光合成プリズム25でこれらの可視画像光および紫外画像光を合成して、投射光学装置26からスクリーン3に投射される。また、プロジェクションシステム1Aを構成するスクリーン3の表示領域上には、紫外線発光体が塗布されている。
このため、第二の実施の形態のプロジェクションシステム1Aにおいても、上記第一の実施の形態と同様に、紫外光を有効活用して、可視光と紫外光との双方により画像を表示させるため、少ない光量で高輝度画像を表示させることができ、省エネルギー化を促進させることができる。また、プロジェクタ2Aとスクリーン3との精密な位置合わせが不要であるため、容易に高輝度画像を表示させることができる。
また、第二の実施の形態のプロジェクタ2Aは、第一光変調手段23AとしてDMD光変調方式を採用し、第二光変調手段24として第一光変調手段23Aと同様、DMD光変調方式を採用している。
このため、同期化手段30が不要であり、第一光変調手段23Aに対して出力される駆動信号をそのまま第二光変調手段24に出力するだけで、これら第一光変調手段23Aから出力される可視画像光と、第二光変調手段24から出力される紫外画像光との同期を取ることができる。したがって、構成をより簡単にでき、制御装置における信号生成処理もより簡単にできる。
〔第三の実施の形態〕
次に本発明の第三の実施の形態のプロジェクションシステム1Bについて、図面に基づいて説明する。図3は、本発明に係る第三の実施の形態のプロジェクションシステム1Bの概略構成を示すブロック図である。
〔プロジェクションシステムの構成〕
上記第二の実施の形態のプロジェクションシステム1Aのプロジェクタ2Aでは、第一光変調手段23Aおよび第二光変調手段24としてDMD光変調方式を用いる例を示したが、本第三の実施の形態では、第一光変調手段23として、第一の実施の形態と同様、LCD光変調方式を採用し、第二光変調手段24Bとして、液晶パネル245を用いたLCD光変調方式を採用する。
すなわち、プロジェクタ2Bは、光源21と、紫外線分離素子22と、第一光変調手段23と、第二光変調手段24Bと、光合成プリズム25と、投射光学装置26とを備えている。ここで、光源21、紫外線分離素子22、第一光変調手段23、光合成プリズム25、および投射光学装置26の構成については、前記第一の実施の形態と同様であるため、ここでの説明は、省略する。
第二光変調手段24Bは、図3に示すように、紫外反射ミラー241,244と、液晶パネル245と、を備えている。なお、第二光変調手段24B内に、紫外光を複数の部分光束に分割し、これらの部分光束を液晶パネル245に重畳させる均一照明光学装置が設けられる構成としてもよい。
紫外反射ミラー241は、紫外線分離素子22により分離された紫外光を全反射させ、液晶パネル245に導光する。
液晶パネル245は、制御装置から入力される画像情報に応じて、液晶の配向方向を変更し、紫外光を変調する。ここで、入力される画像情報としては、第一光変調手段23に出力される緑色画像情報と同一情報である。したがって、第一光変調手段23と第二光変調手段24Bとの間に、第一の実施の形態で用いた同期化手段30を設けることなく、可視画像光と紫外画像光との同期を取ることが可能となる。
[プロジェクションシステムの動作]
次に、上述したようなプロジェクションシステム1Bにおける画像表示方法について、説明する。
上述したようなプロジェクションシステム1Bにおいても、第一および第二の実施の形態と同様の操作によりカラー画像を表示させることが可能となる。
すなわち、利用者の設定入力により第一モードを選択する旨の操作信号が入力された場合、プロジェクタ2Bは、第一LUTデータを用いて、デジタル画像データに基づいた画像情報を生成して、第一光変調手段23の液晶パネル233R,233G,233Bに生成した画像情報を出力する。この場合、光源21から光が射出されると、紫外線分離素子22にて可視光と紫外光とに分離されるが、このうち紫外光が導かれる第二光変調手段24Bは駆動していないため、紫外画像光は射出されない。一方、紫外線分離素子22により分離された可視光は、第一光変調手段23に入射する。第一光変調手段23では、可視光は、色分離光学装置231によりRGB各色光に分離され、分離された各色光は、それぞれ光変調装置232の液晶パネル233R,233G,233Bにより光変調され、色合成光学装置234により合成されることで、可視画像光が生成される。
一方、利用者の設定入力により第二モードを選択する旨の操作信号が入力された場合、プロジェクタ2Bは、第二LUTデータを用い、デジタル画像データに基づいた画像情報を生成し、液晶パネル233R,233G,233Bに出力する。また、プロジェクタ2Bは、緑色画像情報を第二光変調手段24Bの液晶パネル245に出力する。
この場合、光源21から光が射出されると、紫外線分離素子22にて可視光と紫外光とに分離され、このうち、可視光は、第一光変調手段23に導かれ、紫外光は、第二光変調手段24Bに導かれる。第一光変調手段23では、上記した第一モードと同様に、可視画像光が形成される。また、第二光変調手段24Bでは、制御装置から入力される緑色画像情報に基づいて液晶パネル245が駆動され、紫外光が光変調されて紫外画像光が生成される。そして、これらの可視画像光および紫外画像光は、光合成プリズム25により合成されて画像光を形成し、形成された画像光が、投射光学装置26からスクリーン3上に投射される。
ここで、スクリーン3の表示領域上には、第一の実施の形態と同様、紫外線発光体が塗布されているため、紫外画像光の紫外光が投射された部位が緑色に発光する。そして、可視画像光により表示される画像と、紫外光により発光表示される画像とが重畳されることで、カラー画像が表示される。
〔第三の実施の形態の作用効果〕
上述したように、上記第三の実施の形態のプロジェクションシステム1Bのプロジェクタ2Bは、光源21から射出された光を、紫外線分離素子22にて可視光と、紫外光とに分離し、可視光をLCD光変調方式である第一光変調手段23で光変調させて可視画像光を形成し、紫外光をLCD光変調方式である第二光変調手段24Bで光変調させて紫外画像光を形成し、光合成プリズム25でこれらの可視画像光および紫外画像光を合成して、投射光学装置26からスクリーン3に投射される。また、プロジェクションシステム1Bを構成するスクリーン3の表示領域上には、紫外線発光体が塗布されている。
このため、第三の実施の形態のプロジェクションシステム1Bにおいても、上記第一および第二の実施の形態と同様に、紫外光を有効活用して、可視光と紫外光との双方により画像を表示させるため、少ない光量で高輝度画像を表示させることができ、省エネルギー化を促進させることができる。また、プロジェクタ2Bとスクリーン3との精密な位置合わせが不要であるため、容易に高輝度画像を表示させることができる。
また、第三の実施の形態のプロジェクタ2Bは、第一光変調手段23としてLCD光変調方式を採用し、第二光変調手段24Bとして第一光変調手段23と同様、LCD光変調方式を採用している。
このため、同期化手段30が不要となり、第一光変調手段23に対して出力される緑色画像情報をそのまま第二光変調手段24Bに出力するだけで、これら第一光変調手段23から出力される可視画像光と、第二光変調手段24Bから出力される紫外画像光との同期を取ることができる。したがって、構成をより簡単にでき、制御装置における画像情報生成処理もより簡単にできる。
〔他の実施の形態〕
なお、本発明は、以上説明した実施の形態に限定されず、本発明の目的を達せられる範囲で種々の改良、変形が可能である。
例えば、プロジェクタ2,2A,2Bは、可視光のみで画像を表示させる第一モードと、可視光および紫外光により画像を表示させる第二モードとを選択できる構成としたが、さらに多くのモードを搭載する構成としてもよい。例えば、上記実施の形態では、紫外線発光体として、紫外線が照射されることで緑色に発光する発光体をスクリーン3に塗布する例を示したが、例えば、紫外線照射により赤色に発光する発光体が塗布されているパターン、青色に発光する発光体が塗布されているパターンがある場合、これらのパターンに応じて、プロジェクタ2,2A,2Bから投射される画像光を変化させる構成としてもよい。これには、例えばプロジェクタ2,2A,2Bの記憶回路に、第一LUTデータおよび第二LUTデータ以外に、赤色に発光する紫外線発光体に対して用いる第三LUTデータや、青色に発光する紫外線発光体に対して用いる第四LUTデータを記憶しておき、プロジェクタ2,2A,2Bにおいて、駆動モードが選択されるとそのモードに応じたLUTデータを用いて画像光を生成すればよい。
また、第二の実施の形態のプロジェクションシステム1Aにおいて、プロジェクタ2Aの第一光変調手段23Aは、カラーホイール235を用いて可視光を順次、赤色、緑色、青色に切り替えて出力させ、これらの色光をDMD237で反射させて時間的に混合することでカラー画像を得る、いわゆる単板式DMDを用いた光変調方式としたが、これに限定されない。例えば、第一光変調手段23Aは、色分離光学装置231を備え、色分離光学装置231により可視光をRGBの各色光に分離し、分離された各色光をそれぞれの色に対応したDMDにて反射させる構成、すなわち3板式DMDを用いた光変調方式としてもよい。このような3板式DMDを用いた光変調方式では、カラーホイールにより可視光を時間的に分割することがないため、カラーブレーキングノイズをなくすことができ、色再現性が良好な高画質な画像を表示させることができる。
さらに、第一の実施の形態において、第一光変調手段23としてLCD光変調方式を採用し、第二光変調手段24としてDMD光変調方式を採用したが、これに限定されず、第一光変調手段23としてDMD光変調方式を採用し、第二光変調手段24としてLCD光変調方式を採用する構成などとしてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の構成について具体的に説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、当業者が様々な変形及び改良を加えることができるものである。
本発明は、可視光および紫外光からなる画像光を投射して画像を表示させるプロジェクションシステムおよびプロジェクタに利用できる。
1,1A,1B…プロジェクションシステム、2,2A,2B…プロジェクタ、3…スクリーン、21…光源、22…光分離手段としての紫外線分離素子、23,23A…第一光変調手段、24,24B…第二光変調手段、25…画像光合成手段としての光合成プリズム、26…投射手段としての投射光学装置、30…同期化手段。

Claims (4)

  1. 光源から射出される光を画像信号に基づいて変調して画像光を生成し、生成した画像光を投射するプロジェクタと、前記画像光が投射されるスクリーンと、を具備したプロジェクションシステムであって、
    前記スクリーンは、前記画像光の投射面に、紫外光の照射により発光する発光体を備え、
    前記プロジェクタは、
    前記光源から射出される光を可視光および紫外光に分離する光分離手段と、
    前記可視光を前記画像信号に基づいて変調し、可視画像光を形成する第一光変調手段と、
    前記第一光変調手段により形成される可視画像光に応じて前記紫外光を変調し、紫外画像光を形成する第二光変調手段と、
    前記可視画像光および前記紫外画像光を合成する画像光合成手段と、
    画像光合成手段にて合成された前記画像光を投射する投射手段と、を備えた
    ことを特徴とするプロジェクションシステム。
  2. 請求項1に記載のプロジェクションシステムであって、
    前記第一光変調手段および前記第二光変調手段は、入射した光に対して画像光を形成する光変調方式が同一である
    ことを特徴とするプロジェクションシステム。
  3. 請求項1に記載のプロジェクションシステムであって、
    前記第一光変調手段および前記第二光変調手段は、入射した光に対して画像光を形成する光変調方式が異なり、
    前記第一光変調手段にて可視画像光を形成するタイミングと、第二光変調手段にて紫外画像光を形成するタイミングとの同期を取る同期化手段を備える
    ことを特徴とするプロジェクションシステム。
  4. 光源から射出される光を可視光および紫外光に分離する光分離手段と、
    前記可視光を前記画像信号に基づいて変調し、可視画像光を形成する第一光変調手段と、
    前記第一光変調手段により形成される可視画像光に応じて前記紫外光を変調し、紫外画像光を形成する第二光変調手段と、
    前記可視画像光および前記紫外画像光を合成する画像光合成手段と、
    画像光合成手段にて合成された前記画像光を投射する投射手段と、を備えた
    ことを特徴とするプロジェクタ。
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