JP2010177138A - 配線ダクト - Google Patents

配線ダクト Download PDF

Info

Publication number
JP2010177138A
JP2010177138A JP2009020925A JP2009020925A JP2010177138A JP 2010177138 A JP2010177138 A JP 2010177138A JP 2009020925 A JP2009020925 A JP 2009020925A JP 2009020925 A JP2009020925 A JP 2009020925A JP 2010177138 A JP2010177138 A JP 2010177138A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
communication
power supply
duct
wiring duct
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009020925A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichiro Yano
紳一郎 矢野
Koji Kobayashi
浩治 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Electric Works Co Ltd filed Critical Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority to JP2009020925A priority Critical patent/JP2010177138A/ja
Publication of JP2010177138A publication Critical patent/JP2010177138A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

【課題】電力供給用配線と通信用配線とを備えた配線ダクトであって、電力供給用配線から発する誘導磁界を原因とするノイズが通信用配線に発生することを抑制することのできるよう改善された配線ダクトを提供することを目的とする。
【解決手段】電力供給用配線13Aを原因とする誘導ノイズが通信用配線13Bに発生することを抑制するための間隔dが、電力供給用配線13Aと通信用配線13Bとの間に備えられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、壁面や天井面に沿って設置され、所望の位置より配線器具が取り付けられる配線ダクトに関する。
コンセントより室内に設置する電気機器の設置自由度が高くなるため、配線経路のいずれの位置からも電力供給が可能な配線ダクトが、店舗、工場オフィスなどに広く普及している。
また、近年は電力配線のほかに、LANケーブル等の通信用配線も室内に設置する必要が生じており、係る通信用配線についても、配線ダクトと同様の構造とすることか望まれているが、配線ダクトを複数系列配線することは、室内レイアウト上好ましくない。
そこで、1つの配線ダクト内に電力供給用配線と通信用配線とを備えた配線ダクトが提示されている(例えば、特許文献1)。
図13に示すように、配線ダクトに使用される配線ダクトは、一方の側面である底部115に長手方向に沿って開口した連通孔117を有する、略角筒状の外観を有する。この底部115の反対側面が天井などに固定される被固定部114であり、被固定部114と底部115とを連結する部分が連結部116である。この連結部116の内周面からは、短手方向において外方から内方に向ってフランジ118Aが延設されており、フランジ118Aの内方の端部には商用電源を給電するための長尺の電力供給用配線113Aが長手方向に沿って配置されている。従って、この配線ダクトに電気的に機器を接続する場合は、接続される機器の電気接点を連通孔117を介してダクト本体内部に挿入し電力供給用配線113Aに接続する。
また同様に、通信信号を給電するための長尺の通信用配線113Bが長手方向に沿って配置されている。従って、この配線ダクトに通信機器を接続する場合は、接続される機器の通信用接点を連通孔117を介してダクト本体内部に挿入し通信用配線113Bに接続する。
配線ダクトに接続される電気機器および通信機器は、例えば、図14に示すような電源コンセントプラグ130を介して接続される。略直方体の形状のこの電源コンセントプラグ130の一方面には、配線ダクトの連通孔117を通して配線ダクトの内部に挿入される筒状の回転体126が回転自在に設けられている。回転体126の設けられている面の反対面には電源供給用の電源コンセント121および通信用コンセント123(例えばLANケーブルコンセントなど)が設けられているとともに、回転体126を回転させるための摘み127が配置されている。回転体126の周面には、回転体126の中心部を挟んで対称な位置に電気接点である一対の電源用栓刃128と、同じく回転体126の中心部を挟んで対称な位置に通信線用接点である一対の通信用栓刃129と、電源コンセントプラグ130を配線ダクトに係止させるための係止刃122が突設されている。この摘み127の回転操作に応じて、電源用栓刃128、通信用栓刃129および係止刃122が配線ダクトの長手方向と略平行な方向に並ぶ状態と、配線ダクトの短手方向と略平行な方向に並ぶ状態とを選択できるようになっている。
この電源コンセントプラグ130を取り付ける際には、まず、電源用栓刃128、通信用栓刃129および係止刃122の長辺が配線ダクトの長手方向と略平行になるようにして、回転体126を配線ダクトに挿入する。この場合、電源用栓刃128、通信用栓刃129および係止刃122の短辺の長さが、配線ダクトの連通孔117の幅より小さいので係止刃122まで挿入することができる。配線ダクトの連通孔117両側の受け部より内側に係止刃122が挿入された状態で、摘み127を用いて回転体126を矢印の方向へ90度回転させる。その結果、図15に示すように、係止刃122により電源コンセントプラグ130が配線ダクトの底部115に支持されるとともに、電源用栓刃128および通信用栓刃129がそれぞれは電力供給用配線113Aおよび通信用配線113Bと接触し、電気的に接続される。
配線ダクトに接続される電気機器は電源コンセント121を介して接続されることに電力供給を受け、通信機器は通信用コンセント123を介して接続されることに通信信号の供給を受ける。従って、通信可能な電気機器であるパソコン等は、1箇所から電力と通信信号をともに受けることが可能となるため、すっきりとした配線とすることが可能である。また、電気機器または通信機器を専用設計すれば、配線ダクトに直接接続することにより、電源コンセントプラグ130を介さずに電力供給、通信信号の供給またはその双方を受けることができる。
米国特許第6,274,817号
しかし、上記配線ダクトにおいては配線ダクト内に通信用配線と、電力供給用配線を配設しているため、電力供給用配線から発する誘導磁界を原因とするノイズが通信用配線に発生し、通信品質が低下することが懸念される。
本発明はかかる実情を鑑みてなされたもので、電力供給用配線と通信用配線とを備えた配線ダクトであって、電力供給用配線から発する誘導磁界を原因とするノイズが通信用配線に発生することを抑制することのできるよう改善された配線ダクトを提供することを目的とする。
本発明にかかる配線ダクトは、電力供給用配線と通信用配線とが内部に配設され、前記電力供給用配線の配線系路上の任意の位置において電気機器に電力供給可能な配線ダクトである。また、前記電力供給用配線を原因とする誘導ノイズが前記通信用配線に発生することを抑制するための間隔が、前記電力供給用配線と前記通信用配線との間に備えられることを特徴とする。
上記構成によると、電力供給用配線を原因とする誘導ノイズが通信用配線に発生することを抑制するための間隔が、電力供給用配線と通信用配線との間に備えられるため、電力供給用配線から発する誘導磁界を原因とするノイズが通信用配線に発生することを抑制することができる。
なお、誘導ノイズが通信用配線に発生することを抑制するための間隔は合目的的に決定することができる。例えば、電力配線が通常使用される100ボルト交流用配線であれば、上記間隔を5cm以上とすることにより多対加入者線路の平均的漏話減衰量と同等の近端減衰量が確保できる。
本発明にかかる配線ダクトは、前記電力供給用配線と前記通信用配線との間に電磁波を遮断する効果を有する遮断壁が更に設けられていることが好ましい。
上記構成によると、電力供給用配線と前記通信用配線との間に電磁波を遮断する効果を有する遮断壁が更に設けられているため、遮断壁が設けられていない場合に比して上記間隔を小さくしても、ノイズが通信用配線に発生することを同等に抑制することができる。そのため、配線ダクト全体のサイズを小さくすることが可能となり、省スペース化、コストダウンに資する。
本発明にかかる配線ダクトは、前記通信用配線が複数配設され、前記複数の通信用配線が互いに撚り合されていることが好ましい。
上記構成によると、複数の通信用配線が互いに撚り合されているため、通信用配線から発生するノイズをも抑制することが可能となる。従って、ノイズが通信用配線に発生することを一層抑制することができる。
本発明にかかる配線ダクトは、前記電力供給用配線および前記通信用配線の少なくとも一方が電磁波を遮断する効果を有する電磁波遮断部材により取り囲まれていることが好ましい。
上記構成によると、電力供給用配線および通信用配線の少なくとも一方が電磁波を遮断する効果を有する電磁波遮断部材により取り囲まれているため、電力供給用配線を原因とする誘導ノイズが通信用配線に発生することを一層抑制できる。従って、同等の抑制効果を得るために上記間隔を一層小さくすることが可能となる。
本発明にかかる配線ダクトは、前記電磁波遮断部材が、接地されていることが好ましい。電磁波遮断部材が接地されることにより、誘導磁界を遮蔽する効果が一層大きくなるため、電力供給用配線を原因とする誘導ノイズが通信用配線に発生することをより一層抑制できる。従って、同等の抑制効果を得るために上記間隔をより一層小さくすることが可能となる。
本発明によれば、電力供給用配線と通信用配線とを備えた配線ダクトであって、電力供給用配線から発する誘導磁界を原因とするノイズが通信用配線に発生することを抑制することのできる配線ダクトを提供することができる。
本発明にかかる配線ダクトの一実施形態について説明する図面であって、(a)は配線ダクトの断面図であり、(b)は配線ダクトの側面図であり、(c)は配線ダクトの底面図であり、(d)は配線ダクトの斜視図である。 本発明にかかる配線ダクトの第2の実施形態について説明する図面であって、配線ダクトの断面図である。 本発明にかかる配線ダクトの第3の実施形態について説明する図面であって、配線ダクトの断面図である。 本発明にかかる配線ダクトの第4の実施形態について説明する図面であって(a)は配線ダクトの断面図であり、(b)は配線ダクトの側面図である。 本発明にかかる配線ダクトの第1の実施形態の変形例について説明する図面であって、配線ダクトの断面図である。 本発明にかかる配線ダクトの第1の実施形態の変形例について説明する図面であって、配線ダクトの断面図である。 本発明にかかる配線ダクトの第1の実施形態の変形例について説明する図面であって、配線ダクトの断面図である。 本発明にかかる配線ダクトの第1の実施形態の変形例について説明する図面であって、配線ダクトの断面図である。 本発明にかかる配線ダクトの第2の実施形態の変形例について説明する図面であって、配線ダクトの断面図である。 本発明にかかる配線ダクトの第2の実施形態の変形例について説明する図面であって、配線ダクトの断面図である。 本発明にかかる配線ダクトの第3の実施形態の変形例について説明する図面であって、配線ダクトの断面図である。 本発明にかかる配線ダクトの第3の実施形態の変形例について説明する図面であって、配線ダクトの断面図である。 従来の配線ダクトの一実施形態について説明する図面であって、(a)は配線ダクトの断面図であり、(b)は配線ダクトの側面図であり、(c)は配線ダクトの底面図である。 従来の配線ダクトの一実施形態について説明する図面であって、配線ダクトに取り付けることができる電源コンセントプラグの斜視図である。 従来の配線ダクトの一実施形態について説明する図面であって、配線ダクトに電源コンセントプラグを取り付けた状態を示す斜視図である。
(第1の実施形態)
本発明を具体化した配線ダクトの一実施形態を図1を用いて、以下に説明する。なお、配線ダクトの基本的構造および使用方法は従来と同様であるため、その説明を省略し、改善部分のみ詳説する。
図1(a)〜(d)に示すように、配線ダクトは、一方の側面である底部15に長手方向に沿って開口した連通孔17を有する、略角筒状の外観を有する。この底部15の反対側面が天井などに固定される被固定部14であり、被固定部14と底部15とを連結する部分が連結部16である。この連結部16の内周面の一方面からは、短手方向において外方から内方に向ってフランジ18Aが延設されており、フランジ18Aの内方の端部には商用電源を給電するための長尺の電力供給用配線13Aが長手方向に沿って配置されている。従って、この配線ダクトに電気的に機器を接続する場合は、接続される機器の電気接点を連通孔17を介してダクト本体内部に挿入し電力供給用配線13Aに接続する。
また同様に、この連結部16の内周面の他方面からは、短手方向において外方から内方に向ってフランジ18Bが延設されており、フランジ18Bの内方の端部には通信信号を給電するための長尺の通信用配線13Bが長手方向に沿って配置されている。従って、この配線ダクトに通信機器を接続する場合は、接続される機器の通信用接点を連通孔17を介してダクト本体内部に挿入し通信用配線13Bに接続する。
ここで、電力供給用配線13Aと通信用配線13Bとの最短距離は6cmである。言い換えると、電力供給用配線13Aと通信用配線13Bとの間には6cmの間隔dが備えられることが特徴である。この間隔dが備えられることにより、電力供給用配線13Aを原因とする誘導ノイズが通信用配線13Bに発生することを抑制することができる。
この間隔dの大きさは、電力供給用配線13Aを原因とする誘導ノイズが通信用配線13Bに発生を抑制することができる範囲で任意に決定することができる。従って、電力供給用配線13Aにかけられている電圧の大きさや、通信用配線13Bに求められる品質によって合目的的に決定される。例えば、電力として通常の家庭用電力に用いられる100V交流を用いるときは、間隔dを5cm以上とすることにより多対加入者線路の平均的漏話減衰量と同等である信号周波数1MHzにおいて平均52dB以上の近端減衰量が確保できる(2002年電子情報通信学会総合大会 論文B―8―32「電力船ケーブルから宅内通信線への漏話減衰量」)。また、間隔dが10cm以上であれば、50dB程度の漏話減衰量となる(同上)。従って、間隔dの大きさは、好ましくは5cm以上であり、一層好ましくは、10cm以上である。
上記実施形態の配線ダクトによれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記配線ダクトによると、電力供給用配線13Aを原因とする誘導ノイズが通信用配線13Bに発生することを抑制するための間隔dが、電力供給用配線13Aと通信用配線13Bとの間に備えられるため、電力供給用配線13Aから発する誘導磁界を原因とするノイズが通信用配線13Bに発生することを抑制することができる。
(第2の実施形態)
本発明を具体化した配線ダクトの第2の実施形態を図2を用いて、以下に説明する。なお、配線ダクトの基本的構造および使用方法は従来および第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略し、特徴部分のみ詳説する。
図2に示すように、配線ダクトは、一方の側面である底部15に長手方向に沿って開口した連通孔17を有する、略角筒状の外観を有する。この底部15の反対側面が天井などに固定される被固定部14であり、被固定部14と底部15とを連結する部分が連結部16である。被固定部14の内周面中央部からは、遮断壁19が被固定部側から底部側に向って延設されている。この遮断壁19は金属性の心材21を樹脂で被服して形成されており、電磁波を遮断する効果を有する。また、特に図示しないが、遮断壁19は接地されているため、誘導磁界を遮蔽する効果が一層大きくなっている。従って、電力供給用配線13Aを原因とする誘導ノイズが通信用配線13Bに発生することをより一層抑制できる。
被固定部14の内周面の遮断壁19を挟んで一方面からは、被固定部側から底部側に向ってフランジ18Aが延設されている。フランジ18Aの内方の端部には商用電源を給電するための長尺の電力供給用配線13Aが長手方向に沿って配置されている。従って、この配線ダクトに電気的に機器を接続する場合は、接続される機器の電気接点を連通孔17を介してダクト本体内部に挿入し電力供給用配線13Aに接続する。
被固定部14の内周面の遮断壁19を挟んで一方面からは、被固定部側から底部側に向ってフランジ18Bが延設されている。フランジ18Bの内方の端部には通信信号を給電するための長尺の通信用配線13Bが長手方向に沿って配置されている。従って、この配線ダクトに通信機器を接続する場合は、接続される機器の通信用接点を連通孔17を介してダクト本体内部に挿入し通信用配線13Bに接続する。
ここで、電力供給用配線13Aと通信用配線13Bとの最短距離は4cmである。言い換えると、電力供給用配線13Aと通信用配線13Bとの間には4cmの間隔dが備えられている。この間隔dが備えられることにより、電力供給用配線13Aを原因とする誘導ノイズが通信用配線13Bに発生することを抑制することができる。
この間隔dの大きさは、電力供給用配線13Aを原因とする誘導ノイズが通信用配線13Bに発生を抑制することができる範囲で任意に決定することができる。従って、電力供給用配線13Aにかけられている電圧の大きさや、通信用配線13Bに求められる品質によって合目的的に決定される。上述のように、遮断壁19がなければ、電力として通常の家庭用電力に用いられる100V交流を用いるときは、間隔dを5cm以上とすることにより多対加入者線路の平均的漏話減衰量と同等である信号周波数1MHzにおいて平均52dB以上の近端減衰量が確保できる。第2の実施形態においては、電磁波を遮断する効果を有する遮断壁19を更に用いることにより、間隔dの大きさが、5cm未満であっても第1の実施形態と同等の効果を得ている。従って、配線ダクト全体の大きさを小さくすることができる。
上記実施形態の配線ダクトによれば、第1の実施形態における(1)の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(2)上記配線ダクトによると、電力供給用配線13Aと通信用配線13Bとの間に電磁波を遮断する効果を有する遮断壁が更に設けられているため、遮断壁19が設けられていない場合に比して上記間隔を小さくしても、ノイズが通信用配線に発生することを同等に抑制することができる。そのため、配線ダクト全体のサイズを小さくすることが可能となり、省スペース化、コストダウンに資する。
(3)遮断壁19は接地されているため、誘導磁界を遮蔽する効果が一層大きくなっている。従って、電力供給用配線を原因とする誘導ノイズが通信用配線に発生することをより一層抑制できる。従って、同等の抑制効果を得るために上記間隔をより一層小さくすることが可能となる。
(第3の実施形態)
本発明を具体化した配線ダクトの第3の実施形態を図3を用いて、以下に説明する。なお、配線ダクトの基本的構造および使用方法は従来および第1,第2の実施形態と同様であるため、その説明を省略し、特徴部分のみ詳説する。
図3に示すように、配線ダクトは、一方の側面である底部15に長手方向に沿って開口した連通孔17を有する、略角筒状の外観を有する。この底部15の反対側面が天井などに固定される被固定部14であり、被固定部14と底部15とを連結する部分が連結部16である。被固定部14の内周面中央部からは、遮断壁19が被固定部側から底部側に向って延設されている。底部15、被固定部14、連結部16および遮断壁19は、金属性の心材21を樹脂で被服して形成されており、電磁波を遮断する効果を有する。
底部15の内周面の遮断壁19を挟んで一方の連結部16の内周面からは、短手方向において外方から内方に向ってフランジ18Aが延設されており、フランジ18Aの内方の端部には商用電源を給電するための長尺の電力供給用配線13Aが長手方向に沿って配置されている。従って、連通孔17部分をのぞいて、電力供給用配線13Aは、電磁波を遮断する効果を有する底部15、被固定部14、連結部16および遮断壁19からなる遮断部材により取り囲まれている。また、この配線ダクトに電気的に機器を接続する場合は、接続される機器の電気接点を連通孔17を介してダクト本体内部に挿入し電力供給用配線13Aに接続する。
底部15の内周面の遮断壁19を挟んで他方の連結部16の内周面からは、短手方向において外方から内方に向ってフランジ18Bが延設されており、フランジ18Bの内方の端部には通信信号を給電するための長尺の通信用配線13Bが長手方向に沿って配置されている。従って、連通孔17部分をのぞいて、通信用配線13Bは、電磁波を遮断する効果を有する底部15、被固定部14、連結部16および遮断壁19からなる遮断部材により取り囲まれている。なお、特に図示しないが、遮断部材は接地されているため、誘導磁界を遮蔽する効果が一層大きくなっている。従って、電力供給用配線13Aを原因とする誘導ノイズが通信用配線13Bに発生することをより一層抑制できる。また、この配線ダクトに通信機器を接続する場合は、接続される機器の通信用接点を連通孔17を介してダクト本体内部に挿入し通信用配線13Bに接続する。
ここで、電力供給用配線13Aと通信用配線13Bとの最短距離は4cmである。言い換えると、電力供給用配線13Aと通信用配線13Bとの間には4cmの間隔dが備えられている。この間隔dが備えられることにより、電力供給用配線13Aを原因とする誘導ノイズが通信用配線13Bに発生することを抑制することができる。
この間隔dの大きさは、電力供給用配線13Aを原因とする誘導ノイズが通信用配線13Bに発生を抑制することができる範囲で任意に決定することができる。従って、電力供給用配線13Aにかけられている電圧の大きさや、通信用配線13Bに求められる品質によって合目的的に決定される。上述のように、遮断部材がなければ、電力として通常の家庭用電力に用いられる100V交流を用いるときは、間隔dを5cm以上とすることにより多対加入者線路の平均的漏話減衰量と同等である信号周波数1MHzにおいて平均52dB以上の近端減衰量が確保できる。第3の実施形態においては、電磁波を遮断する効果を有する遮断部材により電力供給用配線13Aおよび通信用配線13Bが取り囲まれているため、間隔dの大きさが、5cm未満であっても第1の実施形態と同等の効果を得ている。従って、配線ダクト全体の大きさを小さくすることができる。
上記実施形態の配線ダクトによれば、第2の実施形態における(2)および(3)の効果に変えて以下の効果を得ることができる。
(2)上記配線ダクトによると、電力供給用配線13Aおよび通信用配線13Bのいずれもが電磁波を遮断する効果を有する電磁波遮断部材により取り囲まれているため、電力供給用配線13Aを原因とする誘導ノイズが通信用配線13Bに発生することを一層抑制できる。従って、同等の抑制効果を得るために上記間隔を一層小さくすることが可能となる。
(3)遮断部材は接地されているため、誘導磁界を遮蔽する効果が一層大きくなっている。従って、電力供給用配線13Aを原因とする誘導ノイズが通信用配線13Bに発生することをより一層抑制できる。
(第4の実施形態)
本発明を具体化した配線ダクトの一実施形態を図4を用いて、以下に説明する。なお、配線ダクトの基本的構造および使用方法は従来および第1〜第3の実施形態と同様であるため、その説明を省略し、特徴部分のみ詳説する。
図4(a),(b)に示すように、配線ダクトは、一方の側面である底部15に長手方向に沿って開口した連通孔17を有する、略角筒状の外観を有する。この底部15の反対側面が天井などに固定される被固定部14であり、被固定部14と底部15とを端部で連結する部分が連結部16である。連結部16の内周面からは、短手方向において外方から内方に向ってフランジ18Aが延設されており、フランジ18Aの内方の端部には商用電源を給電するための長尺の電力供給用配線13Aが長手方向に沿って配置されている。従って、この配線ダクトに電気的に機器を接続する場合は、接続される機器の電気接点を連通孔17を介してダクト本体内部に挿入し電力供給用配線13Aに接続する。
被固定部14の内周面中央部からは、被固定部側から底部側に向ってフランジ18Bが延設されており、フランジ18Bの底部側の端部には通信信号を給電するための長尺の通信用配線13Bが2本、長手方向に沿って配置されている。図4(a),(b)に示すように、この2本の通信用配線13Bは互いに撚り合されている。そのため、通信用配線13Bから発生するノイズをも抑制することが可能となる。従って、ノイズが通信用配線に発生することを一層抑制することができる。
本日実施形態においては、電力供給用配線13Aと通信用配線13Bとの最短距離は5cmである。言い換えると、電力供給用配線13Aと通信用配線13Bとの間には5cmの間隔dが備えられている。この間隔dが備えられることにより、電力供給用配線13Aを原因とする誘導ノイズが通信用配線13Bに発生することを抑制することができる。
この間隔dの大きさは、電力供給用配線13Aを原因とする誘導ノイズが通信用配線13Bに発生を抑制することができる範囲で任意に決定することができる。従って、電力供給用配線13Aにかけられている電圧の大きさや、通信用配線13Bに求められる品質によって合目的的に決定される。上述のように、電力として通常の家庭用電力に用いられる100V交流を用いるときは、間隔dを5cm以上とすることにより多対加入者線路の平均的漏話減衰量と同等である信号周波数1MHzにおいて平均52dB以上の近端減衰量が確保できる。第4の実施形態においては係る効果に加え、通信用配線13B自身が発生させるノイズをも減少させることができ、誘導ノイズが通信用配線13Bに発生することを一層抑制することができる。
上記実施形態の配線ダクトによれば、第1の実施形態における(1)の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(2)上記配線ダクトによると、複数の通信用配線13Bが互いに撚り合されているため、通信用配線13Bから発生するノイズをも抑制することが可能となる。従って、ノイズが通信用配線13Bに発生することを一層抑制することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・第1の実施形態において、フランジ18A、フランジ18B、電力供給用配線13Aおよび通信用配線13Bの位置関係は図1に示した配置に限定されない。要は、電力供給用配線13Aを原因とする誘導ノイズが通信用配線13Bに発生することを抑制するための間隔dが、電力供給用配線13Aと通信用配線13Bとの間に備えられれば良いのであり、用途、によって他の配置であっても良い。例えば、図5〜図8に示したような位置関係であっても良い。
また同様に第2の実施形態において、フランジ18A、フランジ18B、電力供給用配線13Aおよび通信用配線13Bの位置関係は図2に示した配置に限定されない。要は、電力供給用配線13Aを原因とする誘導ノイズが通信用配線13Bに発生することを抑制するための間隔dが、電力供給用配線13Aと通信用配線13Bとの間に備えられているとともに、電力供給用配線13Aと通信用配線13Bとの間に遮断壁19が設けられていれば良いのであり、用途、によって他の配置であっても良い。例えば、図9および図10に示したような位置関係であっても良い。
また同様に第3の実施形態において、フランジ18A、フランジ18B、電力供給用配線13Aおよび通信用配線13Bの位置関係は図3に示した配置に限定されない。要は、電力供給用配線13Aを原因とする誘導ノイズが通信用配線13Bに発生することを抑制するための間隔dが、電力供給用配線13Aと通信用配線13Bとの間に備えられているとともに、電力供給用配線13Aまたは通信用配線13Bの少なくとも一方が電磁波遮断部材により取り囲まれていれば良いのであり、用途によって他の配置であっても良い。通信用配線13Bからの信号取出しが、任意の場所から出なくとも良い場合は、例えば、図11および図12に示したように、通信用配線13Bが電磁波遮断部材により完全に取り囲まれていても良い。この場合電力供給用配線13Aを原因とする誘導ノイズが通信用配線13Bに発生することを一層抑制できる。
・上記実施形態において、遮断壁19および電磁波遮断部材は接地されているが、必須ではない。電力供給用配線13Aを原因とする誘導ノイズが通信用配線13Bに発生することを抑制する効果が十分であれば、接地を省略することによりコストダウンしうる。
・また、第1〜第4の実施形態における構成は併用しても良い。例えば、遮断壁19を設けるとともに、2本の通信用配線13Bを互いに撚り合されている構造としてもよいし、2本の通信用配線13Bを互いに撚り合されている構造とするとともに、同通信用配線13Bを電磁波遮断部材により取り囲まれている構造としても良い。係る構造とすることにより場合電力供給用配線13Aを原因とする誘導ノイズが通信用配線13Bに発生することを抑制できるとともに、通信用配線13Bから発生するノイズをも抑制することができる。
本発明は、壁面や天井面に沿って設置され、所望の位置より配線器具が取り付けられる配線ダクトに広く利用可能である。
13A…電力供給用配線、13B…通信用配線、14…被固定部、15…底部、16…連結部、17…連通孔、18A…フランジ、18B…フランジ、19…遮断壁、21…心材、113A…電力供給用配線、113B…通信用配線、114…被固定部、115…底部、116…連結部、117…連通孔、118A…フランジ、121…電源コンセント、122…係止刃、123…通信用コンセント、126…回転体、127…摘み、128…電源用栓刃、129…通信用栓刃、130…電源コンセントプラグ。

Claims (5)

  1. 電力供給用配線と通信用配線とが内部に配設され、
    前記電力供給用配線の配線系路上の任意の位置において電気機器に電力供給可能な配線ダクトにおいて、
    前記電力供給用配線を原因とする誘導ノイズが前記通信用配線に発生することを抑制するための間隔が、前記電力供給用配線と前記通信用配線との間に備えられることを特徴とする配線ダクト。
  2. 前記電力供給用配線と前記通信用配線との間に電磁波を遮断する効果を有する遮断壁が更に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の配線ダクト。
  3. 前記通信用配線が複数配設され、前記複数の通信用配線が互いに撚り合されていることを特徴とする請求項1または2に記載の配線ダクト。
  4. 前記電力供給用配線および前記通信用配線の少なくとも一方が電磁波を遮断する効果を有する電磁波遮断部材により取り囲まれていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の配線ダクト。
  5. 前記電磁波遮断部材が、接地されていることを特徴とする請求項4に記載の配線ダクト。
JP2009020925A 2009-01-30 2009-01-30 配線ダクト Pending JP2010177138A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009020925A JP2010177138A (ja) 2009-01-30 2009-01-30 配線ダクト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009020925A JP2010177138A (ja) 2009-01-30 2009-01-30 配線ダクト

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010177138A true JP2010177138A (ja) 2010-08-12

Family

ID=42707850

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009020925A Pending JP2010177138A (ja) 2009-01-30 2009-01-30 配線ダクト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010177138A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012073284A (ja) * 2010-09-27 2012-04-12 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2012151002A (ja) * 2011-01-19 2012-08-09 Panasonic Corp 配線ダクトシステム
JP2012228111A (ja) * 2011-04-21 2012-11-15 Panasonic Corp 配線ダクト
CN103038964A (zh) * 2010-06-24 2013-04-10 松下电器产业株式会社 布线管及布线管***、与布线管连结的电气设备
JP2015173127A (ja) * 2015-06-02 2015-10-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 配線ダクトシステム
CN105610107A (zh) * 2016-01-20 2016-05-25 深圳市海德森科技有限公司 母线***及其母线槽和插接箱
CN105811337A (zh) * 2016-05-12 2016-07-27 镇江加勒智慧电力科技股份有限公司(中外合资) 即插式机柜级母线槽
JP2019165603A (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 分電盤、端子カバー及び端子カバー付分電盤
WO2020195359A1 (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 給電レール

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5265897U (ja) * 1975-11-11 1977-05-16
JPS57211921A (en) * 1981-06-23 1982-12-25 Matsushita Electric Works Ltd Wiring duct
JPS57211920A (en) * 1981-06-23 1982-12-25 Matsushita Electric Works Ltd Wiring duct
JPH0548520U (ja) * 1991-11-27 1993-06-25 住友電装株式会社 電線保持構造
JP2006149149A (ja) * 2004-11-24 2006-06-08 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk ワイヤハーネスの配索構造およびルーフハーネスモジュール

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5265897U (ja) * 1975-11-11 1977-05-16
JPS57211921A (en) * 1981-06-23 1982-12-25 Matsushita Electric Works Ltd Wiring duct
JPS57211920A (en) * 1981-06-23 1982-12-25 Matsushita Electric Works Ltd Wiring duct
JPH0548520U (ja) * 1991-11-27 1993-06-25 住友電装株式会社 電線保持構造
JP2006149149A (ja) * 2004-11-24 2006-06-08 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk ワイヤハーネスの配索構造およびルーフハーネスモジュール

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103038964A (zh) * 2010-06-24 2013-04-10 松下电器产业株式会社 布线管及布线管***、与布线管连结的电气设备
JP2012073284A (ja) * 2010-09-27 2012-04-12 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2012151002A (ja) * 2011-01-19 2012-08-09 Panasonic Corp 配線ダクトシステム
JP2012228111A (ja) * 2011-04-21 2012-11-15 Panasonic Corp 配線ダクト
JP2015173127A (ja) * 2015-06-02 2015-10-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 配線ダクトシステム
CN105610107A (zh) * 2016-01-20 2016-05-25 深圳市海德森科技有限公司 母线***及其母线槽和插接箱
CN105811337A (zh) * 2016-05-12 2016-07-27 镇江加勒智慧电力科技股份有限公司(中外合资) 即插式机柜级母线槽
JP2019165603A (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 分電盤、端子カバー及び端子カバー付分電盤
JP7012281B2 (ja) 2018-03-20 2022-01-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 端子カバー及び端子カバー付分電盤
WO2020195359A1 (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 給電レール

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010177138A (ja) 配線ダクト
JP2012135199A (ja) 電磁妨害に対する電動モータ構造
JP5277661B2 (ja) 遮蔽層付きケーブル
JP2011141988A (ja) シールドケーブル
US11381129B2 (en) Motor stator with winding configuration using hairpin wires
US10217545B2 (en) Cable structure
WO2011161533A1 (ja) 配線ダクト及び配線ダクトシステム、配線ダク卜に連結された電気機器
JP2012084434A (ja) 積層フラットハーネス
JP3227831U (ja) ノイズフィルタ、コンセント及び電源ケーブル
JP2014239054A (ja) 遮蔽層付きケーブル、及びそれを用いたモジュラープラグ付きコード
JP5720842B2 (ja) 不連続導体遮蔽テープ
JP5644894B2 (ja) 不連続導体遮蔽テープを用いた遮蔽層付きケーブル、及びそれを用いたモジュラープラグ付きコード
JP5598625B2 (ja) 遮蔽層付きケーブル、及びそれを用いたモジュラープラグ付きコード
JP5611063B2 (ja) 配線ダクトシステム
JP5598626B2 (ja) 遮蔽層付きケーブル、及びそれを用いたモジュラープラグ付きコード
JP6498376B1 (ja) 受電機器
JP2006032193A (ja) ツイストペアケーブル
JP4235055B2 (ja) 直列ユニット
JP2000123650A (ja) 接地用電線
JP2014044956A (ja) 遮蔽層付きケーブル、及びそれを用いたモジュラープラグ付きコード
JP2006191351A (ja) 終端回路、終端装置、コンセント、及び終端回路の配設方法
JP5975365B2 (ja) 遮蔽層付きケーブル、及びそれを用いたモジュラープラグ付きコード
JP2013125926A (ja) 電源ケーブル
CN211580283U (zh) 空调器的线控盒及空调器
TW201403629A (zh) 共模輻射抑制裝置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111122

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20120111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130313

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130924