JP2010176876A - 集電体、電極シート及びその製造方法 - Google Patents

集電体、電極シート及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】集電体及び電極シートについて活物質層が剥がれ難い新規な構造の提案
【解決手段】正極シート10(電極シート)は、集電体基板としてのアルミニウム箔12と、アルミニウム箔12の表面に形成されたチタン膜32と、チタン膜32の表面に形成されたバインダーレス炭素膜34とを備えている。そして、当該バインダーレス炭素膜34の上に活物質層20が形成されている。この場合、バインダーレス炭素膜34が剥がれ難く、活物質層20が剥がれ難い。
【選択図】図3

Description

本発明は、シート状の集電体の表面に活物質層が形成されている電極シート及びその製造方法に関し、また、かかる電極シートに関し、表面に活物質層が形成されるのに適した集電体に関する。かかる電極シートや集電体は、例えば、リチウムイオン二次電池に用いることができる。
リチウムイオン二次電池は、軽量で高エネルギー密度が得られるため車両搭載用電源、或いはパソコン及び携帯端末の電源として需要が高まっている。かかる二次電池は、例えば、正極、負極ともにシート状の集電体の表面に電極活物質を含む活物質層を形成し、セパレータを介して重ねた構造が知られている。例えば、リチウムイオン二次電池用の正極シートは、アルミニウム箔の表面に、正極活物質を含む活物質層が塗工されており、負極シートは銅箔の表面に負極活物質を含む活物質層が塗工されている。
かかる構造に関し、例えば、特開平10−106585号公報(特許文献1)では、正極シートのアルミニウム箔の表面に炭素膜を形成し、炭素膜の上に活物質層を形成することが開示されている。また、炭素膜を形成する方法としては、炭素粉末と結着剤溶液とを混練して得たスラリーをアルミニウム箔に塗布した後、乾燥する方法が代表的な方法として挙げられている。また、蒸着によって炭素膜を形成する方法も開示されている。同公報では、アルミニウム箔の表面に炭素膜を形成することによって、アルミニウム箔が不動態化しにくくなり、充放電を繰り返しても集電能力が低下しにくいことが記載されている。
特開平10−106585号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている方法においても、炭素膜に塗工された活物質層が集電体から剥がれる場合がある。かかる事象について、本発明者は、炭素膜に含まれる結着剤成分(バインダー)が時間の経過とともに電解液を吸収することが原因の一つと考えている。すなわち、炭素膜に含まれる結着剤成分(バインダー)が時間の経過とともに電解液を吸収することによって、炭素膜が膨張し、炭素膜と集電体との接着性が低下し、炭素膜に塗工された活物質層が集電体から剥がれるのである。また、蒸着などの方法によって、結着剤成分(バインダー)を含まないバインダーレスの炭素膜を集電体基板に直接成膜する場合でも、炭素膜が集電体基板から剥がれる場合があった。本発明は、炭素膜が集電体基板から剥がれにくく、活物質層が集電体から剥離しにくい新規な構造を提案する。
本発明に係る集電体は、集電体基板と、集電体基板の表面に形成されたチタン膜と、当該チタン膜の表面に形成されたバインダーレス炭素膜とを備えている。ここで、「バインダーレス炭素膜」は、結着材(バインダー)を含有しない炭素膜をいう。かかる集電体によれば、集電体基板の表面にチタン膜を形成し、当該チタン膜の表面にバインダーレス炭素膜を形成しているので、バインダーレス炭素膜を集電体基板の表面に直接形成する場合に比べて、バインダーレス炭素膜が剥がれ難い。また、バインダーレス炭素膜は、結着材を含有しないので、電解液中に浸漬された場合でも電解液を吸収し難く、剥がれ難い。このため、例えば、二次電池の電極シートに用いられた場合には、当該二次電池の経年的な性能の劣化を防止できる。
この場合、バインダーレス炭素膜の厚さは、1nm以上1μm以下でもよい。また、バインダーレス炭素膜は、アモルファス構造でもよい。また、チタン膜の厚さは、50nm以上でもよい。また、集電体基板は、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金で形成されていてもよい。
また、本発明に係る電極シートは、シート状の集電体の表面に活物質層が形成された電極シートである。この場合、集電体は、シート状の集電体基板と、集電体基板の表面に形成されたチタン膜と、当該チタン膜の表面に形成されたバインダーレス炭素膜とを備えている。そして、活物質層はバインダーレス炭素膜の上に形成されているとよい。かかる電極シートによれば、シート状の集電体基板と、集電体基板の表面に形成されたチタン膜と、当該チタン膜の表面に形成されたバインダーレス炭素膜とを備えた集電体が用いられている。かかるバインダーレス炭素膜は、集電体基板の表面に直接形成されている場合に比べて剥がれ難い。また、活物質層はバインダーレス炭素膜の上に形成されている。バインダーレス炭素膜は、電解液を電解液中に浸漬された場合でも電解液を吸収し難く、剥がれ難い。このため、例えば、二次電池の電極シートに用いられた場合でも、活物質層が経年的に剥がれ難く、当該二次電池の経年的な性能の劣化を防止できる。
かかる集電体又は電極シートにおいて、バインダーレス炭素膜は、例えば、集電体基板の表面にチタン膜を形成した後、蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタ法、気相成長法のうち何れかの方法によって、チタン膜の表面に形成することができる。
本発明の一実施形態に係る電極シートを備えた二次電池の構成例を示す断面図。 本発明の一実施形態に係る電極シートを備えた二次電池の捲回電極体を示す図。 本発明の一の実施形態に係る電極シートの断面を模式的に示した図。 (a)〜(c)は、本発明の一の実施形態に係る電極シートの製造工程図。 比較例1に係るリチウムイオン二次電池に用いた正極シートの断面を模式的に示した図。 比較例2に係るリチウムイオン二次電池に用いた正極シートの断面を模式的に示した図。 比較例3に係るリチウムイオン二次電池に用いた正極シートの断面を模式的に示した図。 二次電池を備えた車両(自動車)を模式的に示す側面図。
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態に係る集電体及び電極シートを説明する。なお、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明している。なお、各図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は実際の寸法関係を反映するものではない。
ここでは、リチウムイオン二次電池用の正極シートを例に挙げて、本発明の一実施形態に係る電極シートを説明する。
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池1000は、例えば、図1に示すように、矩形の金属製の電池ケース200に構成されている。当該電池ケース200には、捲回電極体400が収容されている。捲回電極体400は、図2に示すように、正極シート10と、負極シート60を備えている。また、セパレータとして、第1セパレータ81、第2セパレータ82を備えている。そして、正極シート10と、第1セパレータ81と、負極シート60と、第2セパレータ82の順で重ねられて巻き取られている。セパレータ81、82は、イオン性物質が透過可能な膜であり、この実施形態では、ポリプロピレン製の微多孔膜が用いられている。
正極シート10は、本実施形態では、シート状の集電体基板としてのアルミニウム箔12が用いられている。そして、当該アルミニウム箔12の両面に正極活物質(電極活物質)を含む活物質層20が塗工されている。当該活物質層20に含まれる正極活物質としては、例えば、マンガン酸リチウム(LiMn)、コバルト酸リチウム(LiCoO)、ニッケル酸リチウム(LiNiO)などが挙げられる。なお、本実施形態では、正極シート10は、詳しくは、図3に示すように、アルミニウム箔12の表面に、薄膜からなる中間層14が形成されている。そして、当該中間層14の上に、活物質層20が塗工されている。かかる正極シート10について後で詳述する。
負極シート60は、この実施形態では、シート状の集電体基板としての銅箔62が用いられている。そして、当該銅箔62の両面に負極活物質(電極活物質)を含む活物質層70が塗工されている。当該活物質層70に含まれる負極活物質としては、例えば、グラファイト(Graphite)やアモルファスカーボン(Amorphous Carbon)などの炭素系材料、リチウム含有遷移金属酸化物や遷移金属窒化物等などが挙げられる。正極シート10、負極シート60の活物質層20、70は、例えば、水系又は溶剤系のペーストに電極活物質、導電材、結着材を混ぜ込んで、それぞれ集電体12、62(アルミニウム箔12、銅箔62)に塗工し、乾燥させるとよい。
この実施形態では、図2に示すように、活物質層20、70は集電体12、62の幅方向片側に偏って塗工されており、集電体12、62の幅方向反対側の縁部には塗工されていない。正極シート10、負極シート60のうち、集電体12、62に活物質層20、70が塗工された部位を塗工部10a、60aといい、集電体12、62に活物質層20、70が塗工されていない部位を未塗工部10b、60bという。捲回電極体400は、図2に示すように、正極シート10と、第1セパレータ81と、負極シート60と、第2セパレータ82とが順に重ねられる。この際、正極シート10の塗工部10aと負極シート60の塗工部60aは、それぞれセパレータ81、82を挟んで対向している。そして、捲回電極体400の捲回方向に直交する方向(巻き軸方向)の両側において、正極シート10と負極シート60の未塗工部10b、60bが、セパレータ81、82からそれぞれはみ出ている。
かかる捲回電極体400は、図1に示すように、電池ケース200に収容される。電池ケース200には、正極端子202と負極端子204が設けられている。正極端子202は、図1に示すように、捲回電極体400の正極シート10の未塗工部10b(図2参照)に電気的に接続され、負極端子204は捲回電極体400の負極シート60の未塗工部60b(図2参照)に電気的に接続される。かかる電池ケース200には電解液が注入される。電解液は、適当な電解質塩(例えばLiPF等のリチウム塩)を適当量含むジエチルカーボネート、エチレンカーボネート等の混合溶媒のような非水電解液で構成できる。
かかるリチウムイオン二次電池1000では、正極端子202と負極端子204を介して充放電が行なわれる。充放電時には、正極シート10の塗工部10aと負極シート60の塗工部60aの間で、セパレータ81、82を通してリチウムイオンが行き来する。以下、正極シート10についてより詳しく説明する。図3は、かかる正極シート10の断面図であり、図4(a)〜(c)は、かかる正極シート10の製造工程図である。
本実施形態では、正極シート10は、図3に示すように、集電体基板としてのアルミニウム箔12に、チタン膜32と、バインダーレス炭素膜34とが順に形成されている。そして、正極活物質を含む活物質層20はバインダーレス炭素膜34の上に形成されている。このように、本実施形態では、集電体基板としてのアルミニウム箔12と、正極活物質を含む活物質層20との間には、チタン膜32と、バインダーレス炭素膜34の薄膜からなる中間層14が形成されている。
チタン膜32は、図3及び図4(a)に示すように、アルミニウム箔12の表面に直接成膜されている。チタン膜32は、例えばスパッタ法(スパッタリング)によって形成するとよい。なお、チタン膜32の成膜方法としては、スパッタ法に限らず、蒸着法、イオンプレーティング法、CVD法、液相成長法(ゾル-ゲル法、スピンコート法)など、種々の成膜方法を採用することができる。チタン膜32は所要の厚さ(例えば、50nm以上)になるように成膜するとよい。
また、バインダーレス炭素膜34は、図3及び図4(b)に示すように、チタン膜32の表面に形成されている。本実施形態では、図4(b)に示すように、アルミニウム箔12の表面にチタン膜32を形成した後で、当該チタン膜32の表面に炭素膜34を形成している。本実施形態では、炭素膜34は結着材を含まないバインダーレスで成膜されている。かかる炭素膜34は、集電体基板としてのアルミニウム箔12の表面にチタン膜32を形成した後、蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタ法、CDV法、液相成長法(ゾル-ゲル法、スピンコート法)のうち何れかの方法によって成膜するとよい。これにより結着材を含まないバインダーレスの炭素膜34(バインダーレス炭素膜)を形成することができる。本実施形態では、炭素膜34は、例えば、チタン膜32と同様に、スパッタ法(スパッタリング)によって成膜している。炭素膜34は所要の厚さ(例えば、10nm)になるように成膜するとよい。
本実施形態では、集電体基板としてのアルミニウム箔12にチタン膜32を形成し、その上にバインダーレス炭素膜34を成膜している。ここで、チタン膜32は、アルミニウム箔12との密着性がよく、バインダーレス炭素膜34とも密着性がよい。このため、炭素膜34を結着材を用いずにバインダーレスで成膜しても所要の接着強度が得られる。本実施形態では、アルミニウム箔12の表面に炭素膜34を直接成膜する場合に比べても炭素膜34が剥がれ難い。また、炭素膜34がバインダーレスで成膜されているので、炭素膜34が電解液によって湿潤になり、膨張することが防止される。これにより炭素膜34が剥がれるのを防止できる。
また、本実施形態では、炭素膜34は、アモルファス構造からなる非晶質カーボンで構成されている。すなわち、本実施形態では、アルミニウム箔12に電圧を印加せずに、カーボンを蒸着させることで、アモルファス構造を有する炭素膜34を形成している。この場合、炭素膜34は、例えば、DLC(Diamond―Like―Carbon)で構成され、同素体を含む非晶質の構造になる。このように、炭素膜34がアモルファス構造を有している場合、炭素膜34の断面は、単純な結晶構造に比べて複雑になり、電解液が染み込み難くなると考えられる。このため、チタン膜32及びアルミニウム箔12が電解液に曝されるのをより確実に防止できる。これによりチタン膜32及びアルミニウム箔12が腐食されるのを防止できる。
活物質層20は、図3及び図4(c)に示すように、炭素膜34の上に形成されている。本実施形態では、活物質層20は、正極活物質22、導電材24、結着材26などを含んでいる。ここで、正極活物質としては、リチウム含有遷移金属酸化物を用いることができる。リチウム含有遷移金属酸化物としては、例えば、マンガン酸リチウム(LiMn)、コバルト酸リチウム(LiCoO)、ニッケル酸リチウム(LiNiO)などが挙げられる。導電材24としては、例えば、アセチレンブラック、カーボンブラックなどの人造黒鉛が挙げられる。結着材26としては、例えば、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)などが挙げられる。
本実施形態では、活物質層20は、図3及び図4(c)に示すように、正極活物質22、導電材24、結着材26などを水系又は溶剤系のペーストに混練したペースト材料を塗布して乾燥させることによって形成される。この際、塗布されるペースト材料は高いアルカリ性を示す場合がある。特に、水系のペーストでは、高いアルカリ性を示す場合がある。このため、例えば、ペースト材料をアルミニウム箔12に直接塗布すると、アルミニウム箔12の表面が腐食される場合がある。
本実施形態では、アルミニウム箔12の表面に中間層14としてチタン膜32と炭素膜34が順に成膜されている。この場合、アルミニウム箔12の表面は、チタン膜32及び炭素膜34が順に形成された中間層によって保護される。このため、当該炭素膜34の上に活物質層20が塗工されているので、アルミニウム箔12の表面が腐食されるのを防止できる。特に、本実施形態では、炭素膜34はアモルファス構造を有している。この場合、炭素膜34の断面は、単純な結晶構造に比べて複雑になり、ペースト材料についても染み込み難くなると考えられる。このため、活物質層20を形成するペースト材料を塗布する工程においても、チタン膜32及びアルミニウム箔12は炭素膜34によってより確実に保護される。
また、本実施形態にかかる正極シート10は、上述したようにアルミニウム箔12の表面にチタン膜32が形成されおり、当該チタン膜32の表面に炭素膜34が形成されている。そして、当該炭素膜34の上に活物質層20が形成されている。本発明者は、アルミニウム箔12の表面処理の条件を種々変えて、それぞれ、初期充放電においてリチウムイオン二次電池の内部で発生する水素ガス(H)の発生量(ml)を測定した。かかる水素ガス(H)の発生量(ml)には、電解液中に浸漬された正極シート10中のアルミニウム箔12の腐食に起因して発生する水素ガス(H)が含まれる。特に、本発明者は、アルミニウム箔12の表面処理以外の条件を変えずに、初期充放電においてリチウムイオン二次電池の内部で発生する水素ガス(H)の発生量(ml)を測定した。このため、水素ガス(H)の発生量(ml)の差はアルミニウム箔12の表面処理に起因すると考える。本発明者は、水素ガス(H)の発生量(ml)に基づいてアルミニウム箔12の表面処理の効果を評価した。また、水素ガス(H)の発生量(ml)に基づいて、上述したチタン膜32、炭素膜34について適切な膜厚の範囲を調べた。
かかる試験において、本発明者は、本発明の実施例として、炭素膜34の厚さ及びチタン膜32の厚さを種々変えたリチウムイオン二次電池を複数用意した。そして、それぞれ初期充放電においてリチウムイオン二次電池の内部で発生する水素ガス(H)の発生量(ml)を測定した。なお、ここで用意したリチウムイオン二次電池は、炭素膜34及びチタン膜32の厚さ以外の条件を同じ条件で製造した。
これに対して、本発明者は、図5に示すように、未処理のアルミニウム箔12の表面に、活物質層20を直接形成した正極シート100Aを用いたリチウムイオン二次電池(比較例1)を用意した。さらに、本発明者は、図6に示すように、アルミニウム箔12の表面に、バインダー42を含有させた炭素膜40を塗工し、当該炭素膜40の上に活物質層20を形成した正極シート100Bを用いたリチウムイオン二次電池(比較例2)を用意した。塗工による場合は、黒鉛粒子にバインダー42を混ぜたペーストを薄く塗り乾燥させて炭素膜40を形成した。この場合、スパッタリング法のように薄く炭素膜40を形成することが難しい。このため、比較例2において塗工により形成した炭素膜40の厚さは3μmとした。さらに、本発明者は、図7に示すように、アルミニウム箔12の表面に、チタン膜32を50nmの厚さで成膜し、当該チタン膜32の上に、活物質層20を形成した正極シート100Cを用いたリチウムイオン二次電池(比較例3)を用意した。すなわち、比較例3では、中間層14に炭素膜34を形成せず、アルミニウム箔12にチタン膜32を成膜し、かかるチタン膜32の上に活物質層20を直接塗工している。
なお、比較例1、比較例2、比較例3に係るリチウムイオン二次電池は、上述したアルミニウム箔12の表面の処理を除いて、本発明の実施例に係るリチウムイオン二次電池と同じ条件で製造した。また、比較例3については、チタン膜32は、本発明の実施例と同じ条件で成膜した。また、比較例1〜3について、実施例と同様の方法によって、初期充放電においてリチウムイオン二次電池の内部で発生する水素ガス(H)の発生量(ml)を測定した。
本発明者が行った試験では、未処理のアルミニウム箔12を用いた比較例1では、初期充放電においてリチウムイオン二次電池の内部で発生した水素ガス(H)の発生量(ml)は、約428mlであった。これに対して、アルミニウム箔12の表面にバインダーを含有する炭素膜40を塗工した比較例2では、水素ガス(H)の発生量(ml)は約128mlであった。さらに、アルミニウム箔12の表面にチタン膜32のみを成膜した比較例3では、水素ガス(H)の発生量(ml)は約64mlであった。
このように、比較例2のようにアルミニウム箔12の表面にバインダーを含有する炭素膜40を塗工した場合は、未処理のアルミニウム箔12を用いた比較例1に比べて、水素ガス(H)の発生量(ml)は概ね1/3〜1/4程度減少する。また、比較例3のようにチタン膜32のみを成膜した場合でも、比較例2と比較して、水素ガス(H)の発生量(ml)を概ね1/2程度に低く抑えられる。これに対して、本発明者は、水素ガス(H)の発生量(ml)を、比較例2に比べて概ね1/10以下になることを一応の改善目標とした。なお、この改善目標は、本発明者が任意に定めたものであり、本発明の効果を評価する絶対的な指標ではない。
本発明者は、例えば、本発明の実施例に係るリチウムイオン二次電池について、炭素膜34(バインダーレス炭素膜)の厚さを一定とし、チタン膜32の厚さを種々変更した場合の水素ガス(H)の発生量(ml)を対比した。その結果、炭素膜34が所要の厚さ(例えば、10nm)以上である場合、チタン膜32の厚さが25nmであれば、水素ガス(H)の発生量(ml)は24mlとなり、比較例2のリチウムイオン二次電池に比べて、水素ガス(H)の発生は概ね1/5程度に低く抑えられた。さらに、チタン膜32の厚さが50nmであれば、水素ガス(H)の発生量(ml)は0.67mlとなり、比較例2のリチウムイオン二次電池に比べても、水素ガス(H)の発生量は1/20程度となり、水素ガス(H)の発生量をはるかに低く抑えられた。
この結果、本発明では、炭素膜34が所要の厚さ以上である場合、チタン膜32の厚さは25nm以上でもアルミニウム箔12の表面の腐食を改善できると考えられる。特に、チタン膜32の厚さが50nm以上であれば、本発明者は設定した改善目標(水素ガス(H)の発生量(ml)を比較例2に比べて概ね1/10以下にすること)を考慮しても十分に満足できる結果が得られた。このことから、本発明者はチタン膜32の厚さが50nm以上であればよいと考えた。なお、チタン膜32は厚くし過ぎると、正極シート10の捲回工程などで、作用する応力が大きくなる。また、チタン膜32を厚くするには、成膜工程にかかる時間や、エネルギーが増大する。このためチタン膜32の厚さは、これらを考慮して適当な厚さ(例えば、100nm以下、200nm以下、1μm以下など)に設定するとよい。
さらに、本発明者は、本発明の他の実施例として、チタン膜32の厚さを一定にして、炭素膜34(バインダーレス炭素膜)の厚さを種々変えたリチウムイオン二次電池を複数用意した。なお、ここで用意したリチウムイオン二次電池についても、炭素膜34の厚さ以外の条件を同じ条件で製造した。そして、初期充放電において、リチウムイオン二次電池の内部で発生する水素ガス(H)の発生量(ml)を測定した。なお、比較例3の結果から、チタン膜32が50nmの厚さで形成されていても炭素膜34が全く形成されていない場合には、本発明者が設定した改善目標を達成できる程度には水素ガス(H)の発生は低く抑えられない。これに対して、チタン膜32が所要の厚さ(例えば、50nm)以上である場合、炭素膜34の厚さが1nm以上であれば、本発明者が設定した好ましい改善目標よりも、水素ガス(H)の発生を低く抑えられた。このことから本発明者は、炭素膜34は厚さが1nm以上であればよいと考えた。
なお、炭素膜34は厚くし過ぎると、成膜に要する時間、コストが嵩み、また、正極シート10の捲回工程などで、炭素膜34に大きな応力が作用しやすくなる。このため、炭素膜34については、1nm以上1μm以下であるとよい。炭素膜34の厚さは、アルミニウム箔12を保護する効果がより確実に得られるように、より好ましくは5nm以上、さらに好ましくは10nm以上であるとよい。また、炭素膜34の厚さは、アルミニウム箔12を保護する効果がより確実に得られればよく、より好ましくは200nm以下、さらに好ましくは100nm以下でもよい。
次に、本発明者は、本発明の実施例に係るリチウムイオン二次電池について出力特性を検証した。
本発明者は、図3に示すように、実施例としてアルミニウム箔12の表面にチタン膜32、炭素膜34(バインダーレス炭素膜)を成膜し、当該炭素膜34の上に活物質層20を塗工した正極を用いてボタン型(コイン型)のリチウムイオン電池を作成した。ここで作成された実施例としてのボタン型のリチウムイオン電池は、チタン膜32及び炭素膜34の厚さをそれぞれ変えて複数用意した。また、比較例として、図5に示すように、チタン膜32や炭素膜34を形成しない未処理のアルミニウム箔12に、活物質層20を直接塗工した正極を用いてボタン型のリチウムイオン電池を作成した。
この場合、実施例に係るリチウムイオン電池は、何れも比較例に係るリチウムイオン電池よりもハイレート容量(20C)が向上した。ここで、本発明者が作成したボタン型のリチウムイオン電池は、何れも直径20−24mm、厚さ5mmである。アルミニウム箔12の表面の処理を除いて、同じ構造を採用した。ここでハイレート容量(20C)は、上記ボタン型のリチウムイオン電池を20Cの電流量で4.1〜3.0Vの範囲で放充電させた際の電池容量である。ハイレート容量は大きなレート(C:放電率)で放電することをと指しており、ハイレート容量が高ければ高いほどそれだけ高い出力が得られることを示している。
本発明者が行った試験では、比較例として作成したリチウムイオン電池は、ハイレート容量(20C)が62.2(mA・h/g)であった。これに対して、実施例において、例えば、チタン膜32の厚さが50nm、炭素膜34の厚さが5nmとしたリチウムイオン電池は、ハイレート容量(20C)が80.8(mA・h/g)であった。また、チタン膜32の厚さが50nm、炭素膜34の厚さが10nmとしたリチウムイオン電池は、ハイレート容量(20C)が91.0(mA・h/g)であった。また、チタン膜32の厚さが50nm、炭素膜34の厚さが30nmとしたリチウムイオン電池は、ハイレート容量(20C)が73.1(mA・h/g)であった。また、チタン膜32の厚さが50nm、炭素膜34の厚さが50nmとしたリチウムイオン電池は、ハイレート容量(20C)が89.1(mA・h/g)であった。その他、本発明者が行った試験では、本発明の実施例に係るリチウムイオン電池は、何れも比較例に比べて、ハイレート容量(20C)が向上した。
なお、図6に示すように、アルミニウム箔12にバインダー42を含有させた炭素膜40を塗工により形成した場合には、ハイレート容量(20C)は、上記比較例(未処理のアルミニウム箔12に活物質層20を形成したリチウムイオン電池)と同程度であった。さらに、いわゆる18650型のリチウムイオン電池にスケールアップさせて比較すると、図6に示すように、アルミニウム箔12にバインダー42を含有させた炭素膜40を塗工により形成したリチウムイオン電池では、比較例(未処理のアルミニウム箔12に活物質層20を形成したリチウムイオン電池)に比べて約2.2%程度しか出力が向上されなかった。これに対して、本発明の実施例、例えば、チタン膜32を50nmの厚さとし、炭素膜34を10nmの厚さとした実施例に係るリチウムイオン電池では、上記比較例に比べて約10%も出力が向上した。このようなことから本発明はリチウムイオン二次電池の出力を相当程度向上させると考えられる。
以上のように、本実施形態では、正極シート10は、図3に示すように、集電体基板としてのアルミニウム箔12と、アルミニウム箔12の表面に形成されたチタン膜32と、チタン膜32の表面に形成された炭素膜34(バインダーレス炭素膜)とを備えている。そして、当該炭素膜34の上に活物質層20が形成されている。チタン膜32は、アルミニウム箔12との密着性がよく、炭素膜34とも密着性がよい。このため、アルミニウム箔12の表面に炭素膜34を直接成膜する場合に比べて、炭素膜34が剥がれ難い。また、炭素膜34は、例えば、スパッタリングなどの方法によってバインダーレスで成膜することができる。かかるバインダーレスの炭素膜は、結着材(バインダー)を含まないため、電解液に浸されても電解液によって湿潤になったり膨張したりしない。このため経年的にも炭素膜34が剥がれにくく、集電体から活物質層20が剥がれるのを防止できる。このような正極シート10を用いてリチウムイオン二次電池を構成した場合に、当該リチウムイオン二次電池の出力を向上させることができ、またリチウムイオン二次電池の経年的な性能の劣化を抑制できる。
また、本実施形態では、炭素膜34はアモルファス構造を有している。この場合、炭素膜34は断面構造が複雑になる。このため、炭素膜34に電解液が染み込みにくい。このため、炭素膜34でコーティングされた、チタン膜32やアルミニウム箔12を電解液から保護でき、チタン膜32やアルミニウム箔12の腐食を防止できる。
以上、本発明の一実施形態に係る電極シートに基づいて、本発明に係る集電体、電極シート及びその製造方法について説明した。本発明に係る集電体、電極シート及びその製造方法は、上述した実施形態に限定されない。
例えば、上述した実施形態では、リチウムイオン二次電池の正極シートを例に挙げて、集電体、電極シートを説明したが、本発明に係る集電体及び電極シートは、リチウムイオン二次電池の正極シートに限定されない。また、集電体基板としては、アルミニウム箔を例示したが、集電体基板はアルミニウム箔に限定されない。例えば、集電体基板はアルミニウム合金で形成されていてもよい。また、本発明に係る電極シートは、リチウムイオン二次電池の正極シートだけでなく、種々の電極シートに適用できる。例えば、本発明に係る電極シートは、Ni−MH電池(ニッケル・水素蓄電池)等の2次電池、Mn電池(マンガン電池)等の1次電池、電気二重層キャパシターの電極シートとしても適用できる。この場合、活物質層に含有させる電極活物質や電解液などは、電池の種類等に応じて適宜、適切なものを選択するとよい。
また、上述した実施形態では、チタン膜の好適な厚さとして、50nm以上を例示したが、本発明においてチタン膜32は、上述した所要の機能を奏する厚さを有していればよく、チタン膜の厚さは50nm未満でもよい。また、上述した実施形態では、バインダーレス炭素膜の好適な厚さとして、1nm以上1μm以下を例示したが、本発明においてバインダーレス炭素膜は、上述した所要の機能を奏する厚さを有していればよく、バインダーレス炭素膜の厚さはかかる数値範囲に限定されない。
また、本発明に係る電極シートは、二次電池の性能向上及び長寿命化に寄与する。このため、本発明に係る電極シートが用いられた二次電池は複数個組み合わされて、図8に示すように、車両1に搭載される組電池2として好適である。また、かかる車両1としては、例えば、自動車、特にハイブリッド自動車、電気自動車、燃料電池自動車のような電動機を備える自動車が挙げられる。また、本発明に係る電極シートは、かかる車両用に限らず種々の用途に用いられる二次電池としても好適である。
1 車両
2 組電池
10 正極シート(電極シート)
10a 塗工部
10b 未塗工部
12 アルミニウム箔(集電体)
14 中間層
20 活物質層
22 正極活物質
24 導電材
26 結着材
32 チタン膜
34 炭素膜(バインダーレス炭素膜)
40 炭素膜(バインダーを含有する塗工された炭素膜)
42 バインダー
60 負極シート
60a 塗工部
60b 未塗工部
62 銅箔(集電体)
70 活物質層
81、82 セパレータ
100A 正極シート(比較例1)
100B 正極シート(比較例2)
100C 正極シート(比較例3)
200 電池ケース
202 正極端子
204 負極端子
400 捲回電極体
1000 リチウムイオン二次電池

Claims (10)

  1. 集電体基板と、前記集電体基板の表面に形成されたチタン膜と、当該チタン膜の表面に形成されたバインダーレス炭素膜とを備えた、集電体。
  2. 前記バインダーレス炭素膜の厚さは、1nm以上1μm以下である、請求項1に記載の集電体。
  3. 前記バインダーレス炭素膜は、アモルファス構造である、請求項1又は2に記載の集電体。
  4. 前記チタン膜の厚さは、50nm以上である、請求項1から3までの何れか一項に記載の集電体。
  5. 前記集電体基板はアルミニウム又はアルミニウム合金で形成されている、請求項1から4までの何れか一項に記載の集電体。
  6. シート状の集電体の表面に活物質層が形成された電極シートであって、
    前記集電体は、シート状の集電体基板と、前記集電体基板の表面に形成されたチタン膜と、当該チタン膜の表面に形成されたバインダーレス炭素膜とを備え、
    前記活物質層は前記バインダーレス炭素膜の上に形成されている、電極シート。
  7. 請求項6に記載された電極シートを備えたリチウムイオン電池。
  8. 請求項7に記載のリチウムイオン電池を備える車両。
  9. 集電体の製造方法であって、
    前記集電体基板の表面にチタン膜を形成した後、蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタ法、気相成長法のうち何れかの方法によって、前記チタン膜の表面にバインダーレス炭素膜を形成する、集電体の製造方法。
  10. シート状の集電体の表面にチタン膜を形成する工程(A)と、
    前記工程(A)によって形成されたチタン膜の表面に炭素膜を形成する工程(B)と、
    前記工程(B)によって形成された炭素膜の上に電極活物質を含む活物質層を形成する工程(C)と、
    を含み、
    前記工程(B)において、蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタ法、気相成長法のうち何れかの方法によって、バインダーレス炭素膜を形成する、電極シートの製造方法。
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