JP2010172469A - トリムカバーの装着構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 J字形フック部材の装着(係止)作業を容易化、迅速化するとともに、J字形フック部材の材料費や製造費を軽減可能にする。
【解決手段】 トリムカバー5が装着されるクッションパン3の前部片6および各側部片7に係止爪10、12を切り起こし、前部片6および各側部片7に対向する部位ごとにトリムカバー5の下端部に別々に、クッションパン3の係止爪10、12に係止可能なJ字形フック部材14a、14bを縫着しておき、前部片6に対向する側のJ字形フック部材14aに、前部片6側のストッパ機能をする係止爪10aの幅に合わせて縦方向の2本のスリット15を形成した構造である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車用座席シートのクッションパンに装着するトリムカバーの装着構造に関するものである。
従来の自動車用座席シートとして、クッションパンを覆うトリムカバーの下端部にJ字形フック部材を縫着しておき、このJ字形フック部材をクッションパンやこのクッションパンに取り付けられたワイヤなどに係止するものがある。これにより、トリムカバーにテンションを付与し、このトリムカバーのクッションパンに対する取付作業、更には座席シートの組立作業の各作業効率を高めることができる(例えば、特許文献1参照)。
また、前記のようなトリムカバーに縫着されたJ字形フックを、クッションパンの前部片および側部片に形成された開口孔に係止するトリムカバーの装着構造も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
図9は、かかる開口孔を持つクッションパンを備えた従来の座席シートAを一部縦断して示す斜視図である。
この座席シートAは、シートクッション1とシートバック2とを有し、シートクッション1は、トリムカバー5に被覆されたパッド4を前記クッションパン3上に装着するようにして構成されている。クッションパン3は全体として鋼材を矩形に成形したものからなり、前部片6と、この前部片6に連設された側部片7、7と、これらの側部片7、7に連設された後部片8とを有する。前部片6には略等間隔の位置に3個の開口孔9が形成されている。この開口孔9の形成時に、図9に示すような係止爪10が、開口孔9の下縁から、クッションパン3内部の斜め上方に向かって切り起こされている。
また、側部片7、7にもそれぞれ1個ずつの開口孔11と係止爪12が前記同様に形成されている。
一方、前記トリムカバー5の下端には、図10および図11に示すようなJ字形フック部材13が取り付けられている。このJ字形フック部材13は、前部片6および各側部片7,7に対応する位置に及ぶ長さの長尺体であり、その上端部が全長に亘ってトリムカバー5の下端部に図10に示すように縫着されている。この縫着部を符号Pで示す。
このJ字形フック部材13は合成樹脂の成形品からなり、全体として所定の硬さを持つが、後述のように切除Qされた部分では幾分柔軟性と弾力性を呈するものである。このJ字形フック部材13は平らな面を持つ平板部13aと、下部に連なる断面がJ字形をなすフック部13bとからなり、そのフック部13bの先端は鉤状部13cとなっている。
従って、かかる構成の座席シートAのトリムカバー装着構造にあっては、トリムカバー5下端に前述のように取り付けられたJ字形フック部材13を、クッションパン3の前部片6および側部片7、7の外側面に沿うようにあてがうように当接する。更に続いて、そのJ字形フック部材13のフック部13bを、図10に示すように前記開口孔9、11の係止爪10、12に引掛ける。これにより、トリムカバー5にはテンションが付与され、着座後に人が立ち上がって座席シートAから離れた後も、トリムカバー5に皺が発生するのを防止でき、座席シートAの見栄えを良くすることができる。
ところで、かかる従来のトリムカバーの装着構造にあっては、J字形フック部材13をクッションパン3の周りに前記のように当接する場合に、そのクッションパン3のコーナ部付近でJ字形フック部材13が大きな曲げ応力を受ける。このため、このコーナ相当部位でJ字形フック部材13にひび割れの発生やトリムカバー5に皺を発生することがあった。これはJ字形フック部材13が硬質の合成樹脂の成形品であることに起因する。このため、今日では、クッションパン3のコーナ部に対応するJ字形フック部材13に、図11の鎖線Qで示す所定領域を、切除することが広く行われている。
実開平04−000299号公報 特開2000−189294号公報
しかしながら、かかる従来のトリムカバーの装着構造にあっては、J字形フック部材13の所定領域を切除した場合にあっても、そのJ字形フック部材13自体の硬さから装着作業において剛性感が残り、またクッションパン3に対する装着性、密着性が不十分であるという不都合があった。また、前記所定領域の切除作業は座席シートの組立作業全体の効率を悪くするほか、一体成形品として構成されるJ字形フック部材13の材料費、製造費のコストアップが避けられないという不都合があった。
本発明は、前述のような従来の問題点を解決するものであり、クッションパンに対するJ字形フック部材の装着(係止)作業を容易化、迅速化できるとともに、J字形フック部材の装着状態を安定化でき、更にこのJ字形フック部材の材料費や製造費の軽減を図ることができるトリムカバーの装着構造を得ることを目的とする。
前述した目的を達成するために、本発明に係るトリムカバーの装着構造は、パッドを被覆する袋状のトリムカバーが装着されるクッションパンと、
このクッションパンの前部片および左右の各側部片のそれぞれに切り起こして形成された係止爪と、
前記クッションパンの前記前部片および左右側部片のそれぞれに対応する部位ごとに前記トリムカバーの下端部に別々に取付られて、前記クッションパンの前記係止爪に係止可能な前部および左右部のJ字形フック部材とを備え、
少なくとも前記前部片に装着する前記前部J字形フック部材のフック部には、前記前部片の少なくとも1つの係止爪に対応する部位に、係止爪の幅より少し長い間隔でスリットが縦方向に形成され、フック部の該スリットとスリットの間が可撓部となっていることを特徴とする。
この構成により、J字形フック部材を前部および左右部のJ字型フック部材としているので、クッションパンの前部片および左右の側部片にそれぞれ個別に宛がわれて当接され、各J字形フック部材のフック部を前部片および各側部片の各係止爪に係止可能になるため、硬質のJ字形フック部材をクッションパンのコーナ部で強制的に曲げるという作業やそのコーナ部を切除するという作業がなくなり、結果的に座席シートの組立作業の効率を大幅に改善できる。この場合において、前記前部片に装着された前記J字形フック部材が前記スリット間に係止されて、その前部片に対する横ずれが回避される。更に、J字形フック部材の材料使用量を減らして座席シートの製造コストの削減に寄与することができる。
また、本発明に係るトリムカバーの装着構造は、パッドを被覆する袋状のトリムカバーが装着されるクッションパンと、
このクッションパンの前部片および左右の各側部片のそれぞれに切り起こして形成された係止爪と、
前記クッションパンの前記前部片および左右側部片のそれぞれに対応する部位ごとに前記トリムカバーの下端部に別々に取付られて、前記クッションパンの前記係止爪に係止可能な前部および左右部のJ字形フック部材とを備え、
少なくとも前記前部片に装着する前記前部J字形フック部材のフック部には、前記前部片の少なくとも1つの係止爪に対応する部位に、係止爪の幅より少し長い間隔で切欠部が形成され、この切欠部に対応する部位の係止爪が切欠部に嵌入することを特徴とする。
この構成により、J字形フック部材のフック部の切欠部に係止爪が嵌入し、前部片に対する横ずれを防止する他は、前記と同様の作用、効果を奏する。
さらに、本発明に係るトリムカバーの装着構造は、パッドを被覆する袋状のトリムカバーが装着されるクッションパンと、
このクッションパンの前部片および左右の各側部片のそれぞれに切り起こして形成された係止爪と、
前記クッションパンの前記前部片および左右側部片のそれぞれに対応する部位ごとに前記トリムカバーの下端部に別々に取付られて、前記クッションパンの前記係止爪に係止可能な前部および左右部のJ字形フック部材とを備え、
少なくとも前記前部片に装着する前記J字形フック部材は、トリムカバーの下端部に所定の間隔をおいて複数が取付けられ、前記前部片には少なくとも1つの前記J字形フック部の間に介在する係止爪が設けられていることを特徴とする。
この構成によりトリムカバーの下端部に間隔をおいて取付けられたJ字形フック部材とJ字形フック部材との間に前部片に設けられた係止爪が介在するので、前部片に対する横ずれが回避される他は、前記と同様な作用、効果を奏する。
本発明によれば、J字形フック部材の分割設置によりクッションパンに対する各J字形フック部材の装着(係止)作業を容易化および迅速化を可能にするとともに、J字形フック部材の横ずれを防止でき、加えて材料費や製造費の軽減を図ることができる。
本発明の実施形態によるトリムカバーの装着構造に用いるJ字形フック部材を示す斜視図である。 本発明の実施形態によるトリムカバーの装着構造を示す要部の拡大縦断面図である。 本発明の実施形態によるトリムカバーの装着構造を示す要部の拡大斜視図である。 J字形フック部にスリットで可撓部を形成した部位の係止爪への係止状態を示す拡大部分斜視図である。 図1に示すJ字形フック部材をクッションパンに取り付けた状態の斜視図である。 本発明の他の実施形態を示し、(a)はトリムカバー下端部に本実施の形態に係るJ字形フック部材を取付けた状態を示す概略正面図、(b)はトリムカバー下端部に取付けられたJ字形フック部材をクッションパンの前部片に係止した状態を示す要部拡大斜視図である。 本発明のさらに他の実施形態を示し、(a)はトリムカバー下端部へのJ字形フック部材の取付け状態を示す概略正面図、(b)はトリムカバー下端部に取付けられたJ字形フック部材をクッションパンの前部片に係止した状態を示す要部拡大斜視図ある。 トリムカバー下端部に取付けられたJ字形フック部材をクッションパンの前部片(又は側部片)に係止した状態の具体例を示す要部拡大断面図である。 従来の座席シートを一部縦断して示す斜視図である。 図9に示すクッションパンとJ字形フック部材との結合状態を示す拡大縦断面図である。 従来のJ字形フック部材の斜視図である。
以下、本発明に係るトリムカバーの装着構造の実施形態を、図1乃至図3を参照して説明する。
本実施形態におけるトリムカバーの装着構造では、図1に示すようなJ字形フック部材14が用いられる。このJ字形フック部材14は、従来のJ字形フック部材13を3分割したような形態をなす。即ち、クッションパン3の前部片6に装着し前部片6の係止爪10に係止可能な前部J字形フック部材14aおよび左右の側部片7、7に装着し左右の側部片7、7の係止爪12に係止可能な左部J字形フック部材14b、右部J字形フック部材14bとなっている。このJ字形フック部材14aおよび2つのJ字形フック部材14bを合わせた長さは、従来のJ字形フック部材の全長より十分に短めとされている。なお、左右のJ字形フック部材14bは共に同一形状、サイズである。
このため、本実施形態では、2種類のJ字形フック部材14a、14bが用意される。また、これらのJ字形フック部材14a、14bは前記クッションパン3の前部片6および各側部片7に対応する位置のトリムカバー5下端に、図2および図3に示すように、それぞれ別々に縫着される。
なお、左右のJ字形フック部材14b、14bは、同一形状、サイズでなくてもよいが、同一形状、サイズだと部品点数が少なくて済むので好ましい。
これらのJ字形フック部材14a、14bは合成樹脂の成形品からなり、全体として所定の硬さを持つが、僅かの柔軟性と弾力性を呈する。これらのJ字形フック部材14a、14bは平らな面を持つ平板部14c、14dとその下部に連なる断面がJ字形をなすフック部14e、14fとからなり、そのフック部14e、14fの先端は鉤状部14g、14hとなっている。これらの鉤状部14g、14hは、後述の係止爪10、12に対して大きな摩擦力と係止力で係止するように機能する。
J字形フック部材14aのフック部14eの中央部、即ちクッションパン3の前部片6に形成された開口孔9に対応する部位には、この開口孔9に連続する係止爪10a(図4参照)の幅に合わせて(実際には、この幅より僅か大き目)2本のスリット15、15が切り込まれている。このため、このスリット15、15に挟まれた領域はこれの左右側の領域から分断され、平板部14c面に交差する方向に傾動可能な可撓部16とされている。従って、この可撓部16はある程度の弾性および柔軟性を持つこととなる。
従って、かかる構成の座席シートのトリムカバー装着構造にあっては、トリムカバー5下端に前述のように縫着によって取り付けられたJ字形フック部材14a、14bを、クッションパン3の前部片および側部片7、7の外側面に個別にあてがって当接する。続いて、そのJ字形フック部材14a、14bのフック部14e、14fを、図2および図3に示すようにクッションパン3に形成された上向きの係止爪10、12に引掛ける。
これにより、各J字形フック部材14a、14bは、図5に示すようにクッションパン3の前部片6と側部片7とに別々に装着される。従って、前記フック部14e、14fの係止爪10、12に対する引掛け操作によって、トリムカバー5にはテンションが付与される。このため、着座後に人が立ち上がって座席シートAから離れた後も、トリムカバー5に皺が発生するのを防止でき、座席シートAの見栄えを良くすることができる。
この場合において、J字形フック部材14aにスリット15、15で可撓部16が設けられている部位においては、前記J字形フック部材14aのフック部14eにスリット15、15によって分割形成された可撓部16は、クッションパン3の前部片6に形成されたストッパ機能の係止爪10aに対峙するとともに、トリムカバーのテンションを受けて、この係止爪10aに接触する。従って、この可撓部16は相対的に係止爪10aによって、図4に示すように左方へ僅かに押し出され、その係止爪10aが、図4に示すように前記2つのスリット15、15間に介入することとなる。この係止爪10aは、係止爪10とは独立して形成される。
従って、各スリット15、15間への係止爪10aの介在によって、J字形フック部材14aは前部片6の前面における水平方向への位置ずれ(横ずれ)が阻止される。この結果、トリムカバー5に対するテンションの付与方向に変化がなく、一定の緊張状態が維持される。
クッションパン3の前部片6に設ける係止爪10は、1個だけでなく複数個であってもよい。図5では前部片6に3個の係止爪10を設けた場合を示しており、本例ではそのうちの中央の係止爪10を係止爪10aとし、この係止爪10aに対応するJ字形フック部材14aのフック部14eの位置に、係止爪10aの幅より少し長い間隔をおいてスリット15、15を設け可撓部16を設けた場合を示している。従って、中央の係止爪10aへの係止は、図4に示す状態となるが、両側の係止爪10への係止は、図2および図3に示す状態となる。
もちろん各側部片7の係止爪12に係止するJ字形フック部材14bの係止状態は、図2および図3に示す状態となる。
なお、この前部のJ字形フック部材14aのフック部14eにスリット15、15によって可撓部16を形成する構成は、クッションパン3の左右の側部片7、7に装着する左右部のJ字形フック部材14b、14bのフック部14fに採用してもよい。これにより左右の側部片7、7に対し左右部のJ字形フック部材14bの位置ずれ(横ずれ)も防止され、トリムカバー5がより強固に安定化する。
このように、本実施形態では、トリムカバーの装着構造を、パッド4を被覆する袋状のトリムカバー5が装着されるクッションパン3と、このクッションパン3の前部片6および左右の各側部片7のそれぞれに切り起こして形成された係止爪10、12と、クッションパン3の前部片6および各側部片7のそれぞれに対応する部位ごとにトリムカバー5の下端部に別々に縫着されて、クッションパン3の係止爪10、12に係止可能なJ字形フック部材14a、14bとを備える構成として、少なくとも前部片6に係止するJ字形フック部材14aに、その前部片6側の係止爪10aの幅に合わせて縦方向の複数のスリット15を形成した。
図6(a)(b)は、本発明の他の実施形態を示し、(a)はトリムカバー下端部に本実施の形態に係るJ字形フック部材を取付けた状態を示す概略正面図、(b)はトリムカバー下端部に取付けられたJ字形フック部材をクッションパンの前部片に係止した状態を示す要部拡大斜視図であり、前記実施の形態と同じ構成要素には同一符号を付して他の詳細な説明は省略する。
本例は、図6(a)(b)に示すようにクッションパン3の前部片6に装着するJ字形フック部材14aのフック部14eには、切欠部17が形成され、クッションパン3の前部片6には、該切欠部17に嵌入するストッパ機能の係止爪10bが形成され、トリムカバー5の下端部に取付けられたJ字形フック部材14aを前部片6に装着すると、前部片6に設けた前記係止爪10bが該J字形フック部材14aのフック部14eに設けた切欠部17に嵌入する構成となっている。この時の係止爪10bの長さは、前記切欠部17の長さより少し短く、切欠部17に略合致して嵌入する長さとする。他は前記実施の形態と同様である。
従って、前部片6に装着したJ字形フック部材14aは、係止爪10bにより前部片6に対する左右横方向への移動が規制されるので、これによりJ字形フック部材14aの前部片6に対する横ずれが防止される。従って、トリムカバー5も安定した装着となり着席を繰り返しても皺が発生することもない。
図7は、本発明のさらに他の実施形態を示し、(a)はトリムカバー下端部へのJ字形フック部材の取付け状態を示す概略正面図、(b)はトリムカバー下端部に取付けられたJ字形フック部材をクッションパンの前部片に係止した状態を示す要部拡大斜視図であり、前記最初に示した実施の形態と同じ構成要素には同一符号を付して他の詳細な説明は省略する。
本例は、図7(a)(b)に示すようにクッションパン3の前部片6に装着するJ字形フック部材14aが、トリムカバー5の下端部に所定の間隔をおいて複数が取付けられ、前記前部片6には前記トリムカバー5に取り付けられたJ字形フック部材14aと14aとの間に位置してストッパ機能の係止爪10cが設けられ、トリムカバー5の下端部に取り付けられたJ字形フック部材14aを前部片6に装着すると、前記前部片6に設けた1つの係止爪10cがトリムカバー5の下端部に取り付けたJ字形フック部材14aと14aとの間に位置する構成となっている。この時の係止爪10cの長さは、J字形フック部材14aと14aの間隔の長さより少し短く、J字形フック部材14aと14aとの間に略合致して位置するようになっている。他は前記最初に示した実施の形態と同様である。
従って、前部片6に装着したJ字形フック部材14aは、係止爪10cにより前部片6に対する左右横方向への移動が規制されるので、これによりJ字形フック部材14aの前部片6に対する横ずれが防止される。従って、トリムカバー5も安定した装着となり着席を繰り返しても皺が発生することもない。
これにより、各J字形フック部材14a、14bをクッションパン3の前部片6および左右の側部片7に個別に宛がって当接し、そのJ字形フック部材14a、14bの各フック部を前部片6および各側部片7の各係止爪10、12に係止することで、J字形フッ部材14aを前部片に沿って横ずれすることを回避できる。また、各J字形フック部材14a、14bのクッションパン3に対する取り付け作業とともに、座席シートAの組立作業の効率を大幅に改善できる。更に、J字形フック部材14a、14bの材料使用量を減らして座席シートAの製造コストの削減に寄与することができることになる。
なお、前記実施の形態は、本発明を制限するものではなく、本発明は要旨を逸脱しない範囲において種々の変形が許容される。例えば、実際には図8に示すようにJ字形フック部材14a、14bは、トリムカバー5の下端部の内側に取付けられ、クッションパン3の前部片6および側部片7には、J字形フック部材14a、14bがトリムカバー5で隠れるように装着されている。
このようにするとJ字形フック部材14a、14bの平板部14c、14dおよびフック部14e、14fの一部が、トリムカバー5で押さえられるので、クッションパン3の前部片6および側部片7から不用意に外れることが防止されるし、クッションパン3の前部片6および側部片7に装着したJ字形フック部材14a、14bがトリムカバー5で隠れて外部から見えないようになり、見栄えが向上するので好ましい。本発明は、このような形態も含むものである。図8において前記実施の形態と同一符号は、前記実施の形態と同じ構成要素を示す。
1 シートクッション
2 シートバック
3 クッションパン
4 パッド
5 トリムカバー
6 前部片
7 側部片
9、11 開口孔
10、12 係止爪
10a、10b、10c ストッパ機能をする係止爪
14、14a、14b J字形フック部材
14e、14f フック部
15 スリット
16 可撓部
17 切欠部

Claims (3)

  1. パッドを被覆する袋状のトリムカバーが装着されるクッションパンと、
    このクッションパンの前部片および左右の各側部片のそれぞれに切り起こして形成された係止爪と、
    前記クッションパンの前記前部片および左右側部片のそれぞれに対応する部位ごとに前記トリムカバーの下端部に別々に取付られて、前記クッションパンの前記係止爪に係止可能な前部および左右部のJ字形フック部材とを備え、
    少なくとも前記前部片に装着する前記前部J字形フック部材のフック部には、前記前部片の少なくとも1つの係止爪に対応する部位に、係止爪の幅より少し長い間隔でスリットが縦方向に形成され、フック部の該スリットとスリットの間が可撓部となっていることを特徴とするトリムカバーの装着構造。
  2. パッドを被覆する袋状のトリムカバーが装着されるクッションパンと、
    このクッションパンの前部片および左右の各側部片のそれぞれに切り起こして形成された係止爪と、
    前記クッションパンの前記前部片および左右側部片のそれぞれに対応する部位ごとに前記トリムカバーの下端部に別々に取付られて、前記クッションパンの前記係止爪に係止可能な前部および左右部のJ字形フック部材とを備え、
    少なくとも前記前部片に装着する前記前部J字形フック部材のフック部には、前記前部片の少なくとも1つの係止爪に対応する部位に、係止爪の幅より少し長い間隔で切欠部が形成され、この切欠部に対応する部位の係止爪が切欠部に嵌入することを特徴とするトリムカバーの装着構造。
  3. パッドを被覆する袋状のトリムカバーが装着されるクッションパンと、
    このクッションパンの前部片および左右の各側部片のそれぞれに切り起こして形成された係止爪と、
    前記クッションパンの前記前部片および左右側部片のそれぞれに対応する部位ごとに前記トリムカバーの下端部に別々に取付られて、前記クッションパンの前記係止爪に係止可能な前部および左右部のJ字形フック部材とを備え、
    少なくとも前記前部片に装着する前記J字形フック部材は、トリムカバーの下端部に所定の間隔をおいて複数が取付けられ、前記前部片には少なくとも1つの前記J字形フック部の間に介在する係止爪が設けられていることを特徴とするとリムカバーの装着構造。
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