JP2010172454A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗濯物の乾燥、乾燥仕上げ性能を向上させ、消費電力の低減を図る。
【解決手段】洗濯乾燥機1は、一面に開口4aを有し弾性的に支持された外槽4と、外槽4の内部に回転自在に軸支され、一端に開口5aを有しモータ8で回転駆動される内槽5と、外槽4の開口4aを開閉する蓋体7と、乾燥工程において温風50を内槽5の内部に吹き込むとともに、該吹き込み面積および該吹き込み方向のうちの少なくとも何れかが変更される吹き出し口37A、37Bと、外槽4に設けられた排気口12を上流とし、該吹き出し口を下流とし、排気口12と該吹き出し口とを接続した空気流路を形成する風路ダクト15、13、24、25、23と、該風路ダクト内の空気を送風する送風ファン18と、空気を加熱して温風50とする加熱手段21とを備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、衣類等の洗濯物の乾燥を行う洗濯乾燥機および乾燥機に関する。
ドラム式洗濯乾燥機は、水平、あるいは略水平に傾斜して配置された外槽内にドラムを、水平、あるいは略水平の回転軸廻りに回転自在に配置して、該回転軸の廻りにドラムを回転駆動して洗濯物を洗濯、すすぎ、脱水、乾燥まで行うものである。
ここで、水分を含んだ洗濯物を乾燥させるには、湿気を含んだドラム内部の空気を、外槽外に排気して除湿手段によって除湿した後に、加熱手段によって加熱し乾燥させ、ファンによって加圧・加速した該乾燥された空気を、ドラム内部に吹き込むことで洗濯物から水分を蒸発させるという乾燥サイクルを繰り返すことで、湿った洗濯物を乾燥させている。
従来、特許文献1に記載の洗濯乾燥機は、送風機によって送られる空気の一部が加熱手段を通過しないで流れるバイパス通路を備え、そのバイパス通路の通路断面積を可変させるように構成して、洗濯容量の大きさ、布質、外箱内温度に応じて可変とする構成が開示されている。
しかし、乾燥の仕上げ向上や乾燥効率向上のための構成については記載がない。
特開2007−330354号公報
ところで、衣類等の洗濯物からの水分の蒸発を促進して乾燥時間を短縮するには、吹き出し口の面積を広くして吹き出し口における風路抵抗を低減し、風速は低くなったとしても風量を増加したほうが好ましい場合がある。
なお、ファンの回転速度を増加させれば温風量は増加するが、一方、ファン騒音が増加するとともに、ファンモータの消費する電力が増加する。
また、ノズルを絞って風速を高めると衣類等の洗濯物のしわ低減には有効だが、ノズル部分の圧力損失が大きいためにファンを高速で回転させる必要があり、消費電力が増加するとともに、ファン騒音が大きくなる。そのため、これらの点が技術課題となっている。
本発明は上記実状に鑑み、温風吹き出し口の面積を可変としたり、温風の吹き出し方向を可変にすることで、洗濯物の乾燥および乾燥仕上げ性能を向上し、消費電力の低減が可能な洗濯乾燥機および乾燥機を提供することにある。
上記目的を達成すべく、第1の本発明における洗濯乾燥機は、一面に開口を有し弾性的に支持された外槽と、外槽の内部に回転自在に軸支され、一端に外槽の開口と対向する開口を有する内槽と、外槽の開口を開閉する蓋体と、内槽を回転駆動するモータと、乾燥工程において温風を内槽の内部に吹き込むとともに、該吹き込み面積および該吹き込み方向のうちの少なくとも何れかが変更される吹き出し口と、外槽に設けられた排気口を上流とし、吹き出し口を下流とし、排気口と吹き出し口とを接続した空気流路を形成する風路ダクトと、風路ダクト内の空気を送風する送風ファンと、空気を加熱して温風とする加熱手段とを備えている。
第2の本発明における乾燥機は、一面に開口を有し弾性的に支持された外槽と、外槽の内部に回転自在に軸支され、一端に外槽の開口と対向する開口を有する内槽と、外槽の開口を開閉する蓋体と、内槽を回転駆動するモータと、乾燥工程において温風を内槽の内部に吹き込むとともに、該吹き込み面積および該吹き込み方向のうちの少なくとも何れかが変更される吹き出し口と、外槽に設けられた排気口を上流とし、吹き出し口を下流とし、排気口と吹き出し口とを接続した空気流路を形成する風路ダクトと、風路ダクト内の空気を送風する送風ファンと、空気を加熱して温風とする加熱手段とを備えている。
本発明によれば、洗濯物の乾燥および仕上げ性能を向上し、消費電力の低減を図れる洗濯乾燥機および乾燥機を実現できる。
本発明に係わる実施形態のドラム式洗濯乾燥機の全体と内部構成を示す部分カットを含む斜視図である。 実施形態のドラム式洗濯乾燥機の内部構成を示す部分カットを含む背面図である。 実施形態のドラム式洗濯乾燥機の内部構成を示す部分カットを含む右側面図である。 実施形態のドラム式洗濯乾燥機の内部構成を示す部分カットを含む上面図である。 ドラム式洗濯乾燥機の吹き込みダクトの構成と切替弁体による温風の切り替え動作により、温風の吹き出し方向を変更する第1実施形態の斜視図である。 ドラム式洗濯乾燥機の吹き込みダクトの構成と切替弁体による温風の切り替え動作により、温風の吹き出し方向を変更する第1実施形態の斜視図である。 ドラム式洗濯乾燥機の吹き込みダクトの構成と切替弁体による温風の切り替え動作により、温風の吹き出し方向を変更する第1実施形態の斜視図である。 ドラム式洗濯乾燥機の吹き込みダクトの構成と切替弁体による温風の切り替え動作により、温風の吹き出し方向を変更する第2実施形態の斜視図である。 ドラム式洗濯乾燥機の吹き込みダクトの構成と切替弁体による温風の切り替え動作により、温風の吹き出し方向を変更する第2実施形態の斜視図である。 ドラム式洗濯乾燥機の吹き込みダクトの構成と切替弁体による温風の切り替え動作により、温風の吹き出し方向を変更する第2実施形態の斜視図である。 実施形態のドラム式洗濯乾燥機の図5および図8に示す吹き込みダクトを背面側からみた斜視図であり、切替弁体の駆動機構の一例を示す斜視図である。 実施形態のドラム式洗濯乾燥機の図7および図10に示す吹き込みダクトを背面側からみた斜視図であり、切替弁体の駆動機構の一例を示す斜視図である。 実施形態のドラム式洗濯乾燥機を制御する制御系の構成を示すブロック図である。 実施形態のドラム式洗濯乾燥機の標準コースの概略フローチャートを示す図である。 第2実施形態の変形形態の吹き込みダクト近傍を前面側からみた要部断面を含む斜視図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係わる実施形態のドラム式洗濯乾燥機1の全体と内部構成を示す部分カットを含む斜視図、図2は、図1に示すドラム式洗濯乾燥機1の内部構成を示す部分カットを含む背面図、図3は、図1に示すドラム式洗濯乾燥機1の内部構成を示す部分カットを含む右側面図、図4は、図1に示すドラム式洗濯乾燥機1の内部構成を示す部分カットを含む上面図である。
<<ドラム式洗濯乾燥機1の概要>>
実施形態のドラム式洗濯乾燥機1(図1〜図4参照)は、ドラム5が回転するとともに給排水を行うことにより、ドラム5内に投入された洗濯物14(図3参照)の洗濯、すすぎ、脱水までを行った後、ドラム5が回転するとともに洗濯物14に温風(50(50A、50B)(図3参照))を吹き付けて乾燥を行い、洗濯物14の洗濯、すすぎ、脱水、乾燥までを自動的に連続して行うものである。
図5から図7は、ドラム式洗濯乾燥機1の吹き込みダクト23の構成と切替弁体36とによる洗濯物14に吹き付ける温風50A、50Bの切り替え動作(図5、図7の矢印40A、40B参照)により、温風50A、50Bの吹き出し方向を変更する第1実施形態の斜視図である。
図3、図4に示すドラム式洗濯乾燥機1の吹き込みダクト23には、温風入口部41(図5〜図7参照)に回動自在に軸支された切替弁体36が設けられており、該切替弁体36は、回転支軸35から温風50A、50Bの流れる上流側(図示上側)またはヒータ21側に延伸した形状に形成されている。
図5、図6に示すように、吹き込みダクト23における切替弁体36から外槽4の開口部4aに至るまでの風路は、仕切り38によって2つに分割され第一の吹き込み通路39Aと第二の吹き込み通路39Bとが形成され、それぞれドラム5の内部に向けて開口した第一の吹き出し口37Aと、第二の吹き出し口37Bとに接続されている。
乾燥運転時には、吹き込みダクト23の第一・第二の吹き出し口37A、37Bから、温風50(50A、50B)を洗濯物14に吹き付けて乾燥を行う。
乾燥運転時、吹き込みダクト23における切替弁体36を回動動作させる(図5、図7の矢印40A、40B参照)ことで、第一の吹き出し口37Aと第二の吹き出し口37Bとを切り替えて、温風50A、50Bの風向、風速、風量等を適宜切り替える。
これにより、乾燥した温風50(50A、50B)をドラム5内部に吹き込んで洗濯物14を乾燥するための温風吹き出し口(第一・第二の吹き出し口37A、37B)の風向きないし面積を可変にしている。
以下、ドラム式洗濯乾燥機1の構成について詳細に説明する。
<<ドラム式洗濯乾燥機1の外装>>
図1に示すドラム式洗濯乾燥機1は、基礎支持部材のベース3の上部に、鋼板と樹脂成形品とで組合わされて構成される支持部材の外枠(図示せず)がネジ止め等によって取り付けられている。
外枠には、その前面に前面の筐体を成す前面カバーc1と洗濯物14を出し入れするための開閉自在のフタ7が設けられるとともに、その背面には背面の筐体を成す背面カバーc2が設けられている。これらの前面カバーc1、背面カバーc2、ベース3等で洗濯乾燥機1の筐体を構成している。
前面カバーc1の上部には、ユーザがドラム式洗濯乾燥機1の操作を行うための操作パネル51が設けられている。
操作パネル51には、ドラム式洗濯乾燥機1の電源のオン/オフを担う電源スイッチ、および洗・乾(洗濯乾燥連続運転)の標準コース、洗濯、乾燥等の各モードを選択するための複数の操作ボタンスイッチ51s、各モードをスタートする際に押下されるスタートスイッチ等(図示せず)が配設されている。さらに、操作パネル51には、ユーザにドラム式洗濯乾燥機1の動作状態を知らせるための複数の表示を有する発光ダイオードの表示器51hが配設されている。
<外槽4>
図1に示すドラム式洗濯乾燥機1は、その前面カバーc1等の筐体内のベース3上に、前面側を開放した円筒状の外槽4が、その軸芯を、図3に示すように、水平から前面側をやや上に向けて傾斜させ、サスペンション2によって支持されている。
外槽4は、洗濯、すすぎ工程時に洗濯水を貯留したり、脱水・乾燥工程時に洗濯物14から除去される水分を受けて排出する役割を果たしている。
なお、外槽4には、図示しない引張りコイルバネが係合され、外槽4の倒れ防止が図られている。
外槽4は、前面側のフタ7に対向する箇所が開口部4a(図1参照)で開口されるとともに、円筒状の周側面板4c(図2参照)と平板状の奥板4dとを有する内部が空洞の大きな径をもつ短円筒状の形状に形成されてる。
図1に示すドラム式洗濯乾燥機1を、前面側(図1の矢印A方向)からみたときに、外槽4の左上の角部には洗剤を外槽4内に投入する洗剤投入部10が配置されている。なお、洗剤投入部10の構成の詳細については説明を省略する。
<サスペンション2>
外槽4等を支持するサスペンション2は、ドラム式洗濯乾燥機1の運転時の外槽4の振動を低減するために、弾性力を有する圧縮コイルバネと、例えばオイルが封入されてオイルの粘性抵抗により減衰力を生じるオイルダンパとを有し構成されている。
<ドラム5>
図2、図3に示す外槽4の内側には、前面側を開口部5aで開放されたドラム5が、外槽4と同心状に回転自在に軸支され配置されている。
ドラム5は、例えば、薄い板厚のステンレス鋼板を用いて手前側が開口部5a(図1、図3参照)をもって開口するとともに、外周部を成す円筒状の周面板5cと平板状の奥板5dとを有する大きな径をもつ短円筒状の形状に形成されている。
ドラム5は、外槽4の背面の奥板4dに設けられた駆動モータ8によって、ダイレクトドライブにより回転駆動される。なお、ドラム5は、伝達ベルト等の減速機構を介して、駆動モータ8によって駆動してもよいのは勿論である。
ここで、図2、図3に示すドラム5の円筒状の周面板5cと平板状の奥板5dには、脱水工程の遠心脱水時に洗濯物14から除去される水分、および乾燥工程時の空気流が通流するための多数の小孔(図示せず)が穿設されている。
また、ドラム5の内側には、複数個のリフタ(図示せず)が設けられ、この複数個のリフタは、駆動モータ8によってドラム5が回転する際に洗濯物14を掻き揚げ、洗濯物14の位置を変更して、たたき洗いなど効果的な洗濯、乾燥等を可能としている。
<フタ7>
図1に示すように、ドラム式洗濯乾燥機1の筐体前面側には、開口部6が形成されており、この開口部6、外槽4の開口部4a、ドラム5の開口部5a等を開閉するフタ7が設けられている。
フタ7は、例えば、図1の矢印α1方向に開閉自在に軸支されており、ドア開ボタン(図示せず)を押下することで、符号7’(図1中、破線で示す)で示した開放位置まで開くことができる。
ユーザは、ドア開ボタン(図示せず)を押下することで、フタ7を符号7’まで開けて、洗濯物14を開口部6からドラム5の内部に投入し、そして、フタ7を閉じて開口部6、外槽4の開口部4a、ドラム5の開口部5a等を閉塞し、洗濯、すすぎ、脱水、乾燥工程を行った後、再びドア開ボタンを押下することで、フタ7を符号7’まで開けて、洗濯・乾燥が終了した洗濯物14を取り出す。
<ベローズ9>
ドラム式洗濯乾燥機1の前面側の開口部6と外槽4の開口部4aとは、例えばゴムなどの柔軟材で形成されたベローズ9によって接続されている。
そして、フタ7を閉じた際には、ベローズ9の一部がフタ7に接する位置関係とすることにより、外槽4が、洗濯、すすぎ、脱水工程等で振動した場合でも、ベローズ9が弾性変形することによりベローズ9とフタ7との間に空隙ができるのを防止して、水封を確実にしている。
また、脱水工程時等の外槽4の振動が、前面カバーc1等の筐体に伝達されるのをベローズ9の内部摩擦により吸収している。
<<乾燥手段11>>
図1に示すドラム式洗濯乾燥機1内を、前面側からみて(図1の矢印A方向)外槽4の後方から右上の角部にかけて、洗濯後の水分を含んだ洗濯物14を乾燥するための乾燥手段11が配置されている。
乾燥手段11は、洗濯物14の水分を吸収して湿度の高い湿った空気の除湿を行う除湿ダクト13(図2、図3参照)と、該空気とともに送られる繊維くずのリント等を除去するためのフィルタ16(図1、図4参照)と、乾燥のための空気を循環させるファン18(図1、図2参照)と、乾燥のための空気を加熱して温風50にする加熱手段であるヒータ21(図1、図3参照)と、除湿ダクト13とファン18とを接続する接続風路24((図1、図2参照)とを備えている。
なお、ヒータ21が所謂シーズヒータであって、リント等の異物が詰まる心配がない構成の場合には、フィルタ16はなくてもよい。
<乾燥手段11の除湿ダクト13>
図1に示す外槽4の後方に近接して除湿ダクト13(図2参照)が設けられており、該除湿ダクト13は、図2に示す外槽4の背面の奥板4d下部に設けた排気口12、すなわち外槽4の下部に設けた排気口12にジャバラ15(図3参照)を介して接続されるとともに上方に向けて延在し、ファン18と接続した接続風路24(図2参照)に接続されている。このように、外槽4と除湿ダクト13との間は、伸縮自在なジャバラ15(図3参照)で接続されている。
除湿ダクト13は、図3に示すドラム5内部の濡れた洗濯物14から吸収した水分を含んだ湿り空気を、図2、図3に示すように、外槽4の背面下部に設けた排気口12から矢印30方向に排出して、外槽4の奥板4d(図2参照)外方に沿って下方から上方に送る過程で、例えば冷却水を流して、排出した湿り空気を冷却することでその中に含まれる水分を凝結させ除湿する熱交換器(図示せず)等の除湿手段を有している。
<乾燥手段11の接続風路24>
図1、図2に示すように、除湿ダクト13は、外槽4の後上方において、接続風路24に接続されており、該接続風路24は、ほぼドラム5の回転軸に沿って後方から前方に向かって延伸している(図1参照)。除湿手段で除湿され除湿ダクト13から送られる空気は、接続風路24内を矢印31(図1参照)の方向に送風される。
<乾燥手段11のフィルタ16>
図1に示すように、接続風路24は、フィルタ16に接続されており、該フィルタ16によって、洗濯物14を乾燥させる空気に含まれる繊維くずであるリントが捕集されている。
フィルタ16は、ユーザが、ドラム式洗濯乾燥機1の前面側(図1の矢印A方向)から、抜き差し可能に設けられており、ユーザは、フィルタ16を抜き出して捕集されたリントを清掃することができる構成となっている。なお、このフィルタ16の構成の詳細については省略する。
なお、ヒータ21が所謂シーズヒータであって、リント等の異物が詰まる心配がない構成の場合には、フィルタ16はなくてもよい。
<乾燥手段11のファン18>
図1、図3に示すように、フィルタ16においてリントを捕集された空気は、フィルタ16に隣接して外槽4との間に空隙をもって設けられるとともにファン18との間を接続する連通路を、矢印32の方向に通り、ファン18の内部に設けられた回転羽根の回転中心部に導入される。
ファン18は、所謂、遠心式の多数の小型の前向き羽根をもつシロッコファンないしは後向きの羽根をもつターボファンであり、回転羽根はファン駆動モータ20によって回転して空気を遠心力によって加速する。
ファン18で加速された空気は、ヒータ21(図3、図4参照)を通過する際に加熱されて乾燥した温風50となり、吹き込みジャバラ25(図3参照)を経由して、外槽4の前面に開口した吹き込みダクト23からドラム5の内部に矢印34Aまたは34Bに示す方向に吹き込まれる(温風50(50A、50B))。なお、温風50が吹き込まれる方向を変更する手段については後記する。
ドラム5の内部に吹き込まれた温風50は、洗濯物14を加熱して水分を蒸発させて湿り空気となり、図2に示す排気口12から外槽4の外部の除湿ダクト13に吸引されて、再度、除湿ダクト13を通って、前記したように、除湿される。
上記のような乾燥サイクルを継続的に繰り返すことによって湿った衣類等の洗濯物14は乾燥される。
<<吹き込みダクト23>>
次に、本発明に係る吹き込みダクト23の構成について、図5から図12を用いて説明する。
図5から図10は、吹き込みダクト23の構成と後記する切替弁体36による温風50の切り替え動作を示す斜視図であり、図5から図7は、吹き込みダクト23からの温風50の吹き出し方向を変更する第1実施形態を示している。
第1実施形態の図5から図7に示す構成においては、図5に示す第一の吹き出し口37Aから吹き出される温風50Aがドラム5内部に吹き出される方向は、図3に示す矢印34A方向のドラム5の奥側の中央または中央近傍に向かう方向である。一方、図7に示す第二の吹き出し口37Bから吹き出される温風50Bがドラム5内部に吹き出される方向は、図3に示す矢印34B方向のドラム5の下面または下面近傍に向かう方向とし、第一・第二の吹き出し口37A、37Bそれぞれの温風50A、50Bの吹き出し方向が異なる(図6参照)ように配置している。
図8から図10は、吹き込みダクト23の他の一例として温風50の風量を変更する構成の第2実施形態を示している。
第2実施形態の図8から図10に示す構成においては、第一の吹き出し口37Cの面積と第二の吹き出し口37Dの面積とを互いに異ならせ、例えば第一の吹き出し口37Cの面積はより小さく、第二の吹き出し口37Dの面積はより大きいものとしており、第一・第二の吹き出し口37C、37Dから吹き出される温風50A、50Bがドラム5内部に吹き出される方向は、図3に示す矢印34A方向のドラム5の奥側の中央または中央近傍に向かう同方向としている(図9参照)。
第1実施形態の図5、6および第2実施形態の図8、9に示すように、吹き込みダクト23には、温風入口部41に温風50(50A、50B)の流れ方向と略直交する方向に風路を横切るように設けられた回転支軸35の廻りに、回動自在に軸支された切替弁体36が設けられている。
すなわち、第1実施形態の図6および図7、第2実施形態の図9および図10に示すように、温風入口部41に対して、温風50の流れる最下流側(図示下側)に回転支軸35が配置される一方、切替弁体36は、回転支軸35から、温風入口部41に対して、温風50の流れる上流側(図示上側)またはヒータ21側に延伸した形状として配置されている。
このように、切替弁体36を、回転支軸35から、温風50の流れる上流側(図示上側)またはヒータ21側に延伸した形状として配置することにより、図5、図7に示すように、第一の位置P1(図5参照)、第二の位置P2(図7参照)において、温風50(50A、50B)の風圧によって切替弁体36が温風入口部41の内面に押し付けられ、切替弁体36の切り替え動作が確実に行えるように構成されている。
一方、本実施形態の構成に反して、切替弁体36を、回転支軸35から、温風50の流れる下流側(図示下側)または反ヒータ21側に延伸した形状として配置した場合は、温風50の風圧によって切替弁体36が空気の流路を開放、すなわち切替弁体36が温風入口部41の内面から離隔するように押され、切替弁体36の切り替え動作が不安定になる。
第1実施形態の図5に示すように、切替弁体36よりも下流側から第一・第二の吹き出し口37A、37Bに至るまでは、仕切り38によって仕切られ互いに分割された第一・第二の吹き込み通路39A、39Bが並置されている。
すなわち、図5、図8に示すように、それぞれ第一の吹き込み通路39Aが第一の吹き出し口37Aに接続されるとともに、第二の吹き込み通路39Bが第二の吹き出し口37Bに接続されている。
第一の吹き出し口37A、第二の吹き出し口37Bは、それぞれ外槽(4)内のドラム5の内部に向けてドラム5の開口部5a近くに開口され、乾燥運転時には温風50(50A、50B)をドラム5内の洗濯物14に吹き付けて乾燥を行う。
仕切り38の一端は、切替弁体36の回転支軸35に接して配置され、互いに接する部分には、例えばゴムなどの柔軟部材による密閉シールが設けられて仕切り38と切替弁体36との間を気密に保つ構成である。
第1実施形態の図5、第2実施形態の図8においては、切替弁体36は矢印40A方向に回動した第一の位置P1を図示しており、切替弁体36と温風入口部41との間を密封するように切替弁体36の周囲または温風入口部41の内周面の切替弁体36と接する部分には例えばゴムなどの柔軟部材による密閉シール(図示せず)が設けられ、温風入口部41の内周面と切替弁体36との間を気密に保つ構成である。
これにより、第1実施形態の図5、第2実施形態の図8に示すように、吹き込みジャバラ25(図3参照)を通った温風50Aは、温風入口部41において切替弁体36と仕切り38とによって仕切られた第一の吹込み通路39Aのみに導入されて、第一の吹き出し口37A(37C)からドラム5内部に吹き出される。一方、第二の吹き出し口37Bと繋がる第二の吹込み通路39Bは切替弁体36と仕切り38によって密閉シール(図示せず)を介して密封されている(図5、図8参照)ために、温風50Aは入り込まず、温風50Aは第二の吹き出し口37B(37D)からは吹き出されない構成である。
第1実施形態の図7および第2実施形態の図10においては、切替弁体36をそれぞれ矢印40B方向に回動した第二の位置P2を図示している。切替弁体36と温風入口部41の内周面との間は図示しない密閉シールによって温風入口部41の内周面と切替弁体36との間を気密に保つ構成としている。
これにより、吹き込みジャバラ25(図3参照)を通った温風50Bは、図7、図10に示すように、温風入口部41において切替弁体36と仕切り38とによって仕切られた第二の吹込み通路39Bのみに導入され、第二の吹き出し口37B(37D)からドラム5内部に吹き出される。一方、第一の吹き出し口37A(37C)と繋がる第一の吹込み通路39Aは、切替弁体36と仕切り38によって密閉シール(図示せず)によって密封されているために温風50Bは入り込まず、温風50Bは第一の吹き出し口37A(37C)からは吹き出されない構成である。
第1実施形態の図6は、図5に示す切替弁体36の第一の位置P1と図7に示す切替弁体36の第二の位置P2との中間位置である第三の位置P3を示している。同様に、第2実施形態の図9は、図8に示す切替弁体36の第一の位置P1と図10に示す切替弁体36の第二の位置P2との中間位置である第三の位置P3を示している。
第1実施形態の図6、第2実施形態の図9に示す第三の位置P3の切替弁体36は、温風入口部41の内周面とは接していない構成である。
この第1実施形態の図6、第2実施形態の図9に示す状態で、温風50を、吹き込みジャバラ25から温風入口部41に吹き込むと、温風50の一部50Aは第一の吹き込み通路39Aに導入されて第一の吹き出し口37A(37C)からドラム5内部に吹き出され、温風50の他の一部50Bは第二の吹込み通路39Bに導入されて第二の吹き出し口37B(37D)からドラム5内部に吹き出される。
ここで、第2実施形態の図8から図10に示す構成においては、第一の吹き出し口37Cの面積と第二の吹き出し口37Dの面積とを互いに異ならせ、例えば第一の吹き出し口37Cの面積はより小さく、第二の吹き出し口37Dの面積はより大きいものとしている。
図8に示すように、切替弁体36の第一の位置P1において、第一の吹き出し口37Cから温風50Aを吹き出す際には吹き出し口の流体抵抗が大きいので流速は大なるものの風量は小となり、図10に示したように、切替弁体36の第二の位置P2において、第二の吹き出し口37Dから温風50Bを吹き出す際には吹き出し口の流体抵抗は小さいので流速は小さいものの風量は大となる。
さらに、第2実施形態の図9に示した第三の位置P3においては、第一の吹き出し口37Cと第二の吹き出し口37Dの両方から温風50A、50Bが吹き出されるので、吹き出し口の流体抵抗は最も小さくなるので、温風50A、50Bの風量は最大となる。
このように、第2実施形態において、吹き出し口の面積を、図8、図10、図9に示すように、変更することによって温風50の風量と風速とを変更することができる。
ここで、第2実施形態の図8に示す第一の位置P1において、面積の小さい第一の吹き出し口37Cから吹き出される温風50Aの速度を例えば100m(メートル)/s(秒)以上の速度とし、かつ風量を1.4m(立方メートル)/分以上とすれば、温風50Aの風圧によって衣類等の洗濯物14のしわを伸ばして仕上げを良好にすることができる。
ところで、しわがついたまま衣類等の洗濯物14が一旦乾燥してしまうと、その後、温風50を高速で衣類等の洗濯物14に吹き付けても、しわは伸びないので、衣類等の洗濯物14がまだ十分に湿った状態から乾燥終了まで、高速の温風50Aを吹き付け続けることが仕上げを良好にするためには必要となる。
一方、図10に示す第二の位置P2において面積の大きい第二の吹き出し口37Dから、或いは図9に示した第三の位置P3において第一の吹き出し口37Cと第二の吹き出し口37Dの両方から、温風50を吹き出す際には、風速は、例えば20m/s程度まで低下するものの風量を2m/分以上と大きくすることができる。或いは、温風50の風量が1.4m/分のままでよいとすれば、ファン18の回転速度をさらに低速としても温風50の風量を得ることができるので、ファン駆動モータ20(図1参照)に加える電力を低減でき、低消費電力化が可能となり省エネ効果がある。
<<切替弁体36の駆動機構>>
次に、図5〜図10に示す切替弁体36の駆動機構の一例について、図11から図12により説明する。
図11は、吹き込みダクト23を、第1実施形態の図5および第2実施形態の図8に示す吹き込みダクト23とは反対の方向(図5、図8に示すB方向)からみた切替弁体36の駆動機構の一例を示す斜視図である。図12は、吹き込みダクト23を図7および図10とは反対の方向(図7、図10に示すC方向)からみた切替弁体36の駆動機構の一例を示す斜視図である。
図11、図12に示すように、切替弁体36が固定される回転支軸35には回動アーム42が固定されており、回動アーム42を回転させると、回転支軸35を介して切替弁体36が回転する構成である。
回動アーム42における一方端側の回転支軸35に対して、回動アーム42の他方端側には支点43が設けられており、該支点43に連結ロッド44の一端が回動自在に連結されおり、回動アーム42が支点43を介して連結ロッド44の一端と回動自在に連結されている。
そして、連結ロッド44の他端は、切替弁モータ45により駆動される駆動アーム47の一端に設けられた支点46に回動自在に連結されており、該支点46を介して、連結ロッド44の他端が、駆動アーム47と回動自在に連結されている。
切替弁モータ45には、所定の減速比の減速機構(図示せず)が備えられており、切替弁モータ45のモータ軸の高速な回転を、切替弁体36の低速な動作に適合した速度にまで減速している。
図11に示す状態においては、切替弁体36は矢印40A方向に一杯に回動して第一の位置P1(上死点)(図5、図8参照)にあり、温風入口部41の内周面と切替弁体36とを接することによって図示しない密閉シールを介して気密を保持する構成である。
図12に示す状態においては、切替弁体36は矢印40B方向に一杯に回動して第二の位置P2(下死点)(図7、図10参照)にあり、温風入口部41の内周面と切替弁体36とを接することによって図示しない密閉シールを介して気密を保持する構成である。
すなわち、切替弁モータ45を往復動させることによって、切替弁体36を上死点(第一の位置P1)(図11参照)と下死点(第二の位置P2)(図12参照)との間で移動させて、第一の吹き出し口37A(37C)(図11参照)と第二の吹き出し口37B(37D)(図12参照)とを切り替える構成である。
さらに、図11に示す切替弁体36が上死点位置(第一の位置P1)(図5、図8参照)にあることを検出する第一の検知手段48と、図12に示す切替弁体36が下死点位置(第二の位置P2)(図7、図10参照)にあることを検出する第二の検知手段49とが設けられている。
これらの第一の検知手段48と第二の検知手段49は、例えば駆動アーム47の位置を検出するマイクロスイッチであってもよく、或いは駆動アーム47に設けられたマグネットを検出するホールICであってもよく、或いは駆動アーム47の一部が遮光することを検出するフォトカプラの発光素子と受光素子との対であってもよい。
なお、第一・第二の検知手段48、49は、駆動アーム47以外の切替弁体36の駆動機構または切替弁体36の動きを検知してもよい。
その他、非接触で切替弁体36の駆動アーム47を含む駆動機構の動作または切替弁体36自体の動作を検知する近接スイッチでもよく、切替弁体36が上死点位置(第一の位置P1)または下死点位置(第二の位置P2)にあることを検知できれば、第一の検知手段48と第二の検知手段49との構成は、適宜選択可能である。
<制御系>
図13は、ドラム式洗濯乾燥機1を制御する制御系の構成を示すブロック図である。
図1に示す操作パネル51には、前記したように、各種表示を含む表示器51hおよび電源を含む各種スイッチ51sが設けられており、これらの表示器51h、各種スイッチ51sは、それぞれ図13に示す操作回路部94の表示部、キー入力部に接続される。
スイッチ51sは洗い、すすぎ、脱水、乾燥の各工程の実行等を選択するものであり、各種表示を含む表示器51hは、洗剤量、水量あるいは各種工程の時間、進行状態、異常等を表示するものである。
図13に示す制御回路部Sは、主制御基板52に設けられたマイクロコンピュータ100(以下、マイコンと称す)を中心に構成されている。この制御回路部Sは、ドラム式洗濯乾燥機1の運転全般を制御する制御手段として機能する。
マイコン100には、図1に示す操作パネル51の電源スイッチを含む各種スイッチ51sの操作信号が入力される一方、ユーザのスイッチ(51s)操作による操作信号に応じた運転設定値や必要洗剤量、水量あるいは各種工程の時間、進行状態、異常等の情報を、マイコン100が各種表示を含む表示器51h、ブザー(図示せず)、給排水弁93等の各種アクチュエータを制御する給排水制御回路96等に出力する。
電源回路95は、商用電源を直接整流平滑して、マイコン100やその他回路に必要な直流電源を供給する。このため、マイコン100やその他の回路の直流電源は商用交流電源に重畳された形になる。
そして、マイコン100は、各種スイッチ51sの操作信号、湿度センサ90の検出信号等の入力信号と予めROM(Read Only Memory)に記憶されたC言語等で記述された制御プログラムに基づいて、給排水弁93等の各電動弁、ファン駆動モータ20等の各モータなどを制御する。
具体的には、マイコン100は、給排水制御回路96を介して、各種の給排水弁93に商用電源を通電し弁の開閉を制御する。また、マイコン100は、送風制御回路98を介してファン駆動モータ20の回転を制御して、吹き込みダクト23(図3参照)からの風量を可変する。
更に、マイコン100は、モータ駆動回路99を介して、ドラム5(図3参照)を回転駆動するブラシレスモータ等の駆動モータ8の回転方向、回転速度を制御する。モータ駆動回路99は、駆動モータ8の回転負荷トルクが大きくなれば、駆動モータ8に印加する電流を増加して駆動トルクを増加させる一方、回転負荷トルクが小さくなれば、駆動モータ8に印加する電流を減少して駆動トルクを減少させて、回転速度を一定に保つ制御を行う。
モータ駆動回路99において、駆動モータ8に印加される電流を検出することで、駆動モータ8に加わる負荷トルクの大小を判定し、ドラム5の内部に投入された布量を検出することができる。
このように、洗濯物14の布量検知は、駆動モータ8の電流と回転速度とから、駆動モータ8の回転トルクを検知して検出することができる。これらの洗濯物14の布量検知する構成を布量検知手段と称する。
洗剤量演算部101は、検出された布量に基づいて、洗濯に必要な洗剤量を算出する。
温度センサ92と湿度センサ90は、衣類乾燥に用いられる温風50(50A、50B)の温度と湿度とを検出して、その検出信号を主制御基板52に送信する。
比較部102は、温度センサ92と湿度センサ90による測定値(検出信号)を予め設定され記憶された基準値103と比較して、基準値103との大小をマイコン100に対して出力する。また、マイコン100は、切替弁制御回路97を介して切替弁モータ45(図11、図12参照)の回転方向、回転数等を制御して切替弁体36の位置を可変する。
第一の検知手段48と第二の検知手段49は、切替弁体36の上死点位置(第一の位置P1)(図5、図8、図11参照)ないし下死点位置(第二の位置P2)(図7、図10、図12参照)を検出して、検出信号をマイコン100に送信する。
<<ドラム式洗濯乾燥機1の動作>>
次に、図1に示すドラム式洗濯乾燥機1の動作を説明する。
まず、ドラム式洗濯乾燥機1における洗濯・乾燥の概略の工程を説明する。
図14は、ドラム式洗濯乾燥機1の標準コースの概略フローチャートを示す図である。
最初に、ユーザが、図1に示す操作パネル51の電源スイッチを押下し、標準コーススイッチ51sをオンすると、標準コースの動作が開始され、洗濯物14の洗い、2回の中間脱水とすすぎ、最終脱水、乾燥が順次行われる。
図14を参照して、まず、ユーザが操作パネル51(図1参照)の電源スイッチを押下し電源を入れ、標準コーススイッチ51sをオンすると、洗濯物14の布量検出が行われる(ステップ1)。しかる後にユーザが洗剤を投入する(ステップ20)。
必要な水道水の給水(ステップ2)の後、洗い(ステップ3)が行われ、洗濯水を排水する(ステップ4)。この後、洗濯物14に含まれる洗剤を絞り出すために、1回目の中間脱水が行われ(ステップ5)、再度1回目のすすぎのため給水を開始する(ステップ6)。
1回目のすすぎ(ステップ7)が終了したら、このすすぎ水の排水(ステップ8)が行われる。この後、洗濯物14にまだ含まれている洗剤を絞り出すために、2回目の中間脱水(ステップ9)が行われ、再度2回目のすすぎのため給水を開始する(ステップ10)。
2回目のすすぎ(ステップ11)が終了したら、このすすぎ水を排水(ステップ12)した後、最終脱水(ステップ13)が行われる。
最後に、乾燥(ステップ14)が行われ、洗濯、乾燥が終了する。
<切替弁体36の動作制御1>
次に、乾燥工程(図14のステップ14)における切替弁体36の動作制御(図5、図6、図7参照)の一例について説明する。
一例として、洗濯物14の布量検知による布量多少の判定に応じて風向制御を行う例について説明する。
図14に示した概略フローチャートにおいて、洗濯物14の布量検知手段により布量検出が行われた(ステップ1)後に、その結果が洗濯物14の量が例えば3kg以下と判断された場合には少量であるとして、図14のステップ14において、図7に示すように、切替弁体36を移動して温風50Bを第二の吹き出し口37Bから吹き出して、温風50Bの風向きを、図3に示す矢印34Bのように、ドラム5の下面または下面近傍に向けることで、少量の洗濯物14がドラム5の下面近傍に集中している状態に対し、効率的に温風50Bをドラム5の下面近傍の少量の洗濯物14に当てることができる。
一方、洗濯物14の布量検出が行われた(図14のステップ1)後に、その結果が洗濯物14の量が3kgを超えていると判定した場合には、洗濯物14の量が多く、洗濯物14がドラム5内部に満杯となっている。
そのため、図14のステップ14において、図5に示すように、切替弁体36を移動して温風50Aを第一の吹き出し口37Aから吹き出して、温風50Aの吹き出し方向の風向きを、図3に示す矢印34Aの方向として、ドラム5の中央または中央近傍に向けることで洗濯物14の中央に温風50Aが当たるようにする。
こうして、洗濯物14の量の多少に対応して、適切な風向を選択することによって洗濯物14からの水分蒸発を、効果的に促進して乾燥効率を向上することができる。
<切替弁体36の動作制御2>
別の実施例として、乾燥工程(図14のステップ14)の前半と後半で風量ないし風速を変化させる例について説明する。
図14に示す最終脱水工程(ステップ13)が完了した状態においては、洗濯物14はドラム5の内部で一様に湿った状態にある。従って、乾燥工程(図14のステップ14)の前半においては、一様に湿った洗濯物14からの蒸発を促進するために、風量を増加することで洗濯物14全体に温風50を吹き付けて、洗濯物14からの水分の蒸発を促進することが望ましい。
ところが、吹き出し口37(37A、37B、37C、37D)(図5、図8参照)に近いドラム5の開口部5a近傍の手前側の洗濯物14は乾燥した温風50(50A、50B)(図5、図8参照)が直接吹き付けられて乾燥しやすいのに対して、ドラム5の奥側(図3の紙面右側)にある洗濯物14を通る温風50は、手前側(図3の紙面左側)の湿った洗濯物14の間を通って湿度が高くなり、さらに水分を蒸発させるための潜熱を奪われて温度が低くなっているために水分は蒸発しにくい。
そのため、乾燥工程の後半では、ドラム5の手前側(図3に示すドラム5の左側)の洗濯物14は乾燥しているが、ドラム5の奥側(図3に示すドラム5の右側)の洗濯物14は湿ったままという、乾燥ムラの生じた洗濯物14の状態となる。
このように、乾燥ムラが生じた状態の洗濯物14を乾燥させるためには、温風50が手前側(図3に示すドラム5の左側)の洗濯物14を通過して、まだ湿っているドラム5奥側(図3に示すドラム5の右側)の洗濯物14まで温風50を吹き込むことが必要となる。
そのためには、温風50(50A、50B)(図5、図8参照)が出る出口(吹き出し口37)の面積を絞って吹き出し速度を高速にして圧力を高め、温風50を勢い良く洗濯物14に吹きつけることが望ましい。
すなわち、乾燥工程の前半では、例えば、第2実施形態の図10に示すように面積の広い第二の吹き出し口37Dから温風50Bをドラム5内に大量に吹き込んで洗濯物(14)全体の乾燥を促進し、乾燥工程の後半では、例えば、第2実施形態の図8に示すように面積の小さい第一の吹き出し口37Cから温風50Aを勢い良く吹き込んで奥側の洗濯物14を乾燥させる構成とすることが望ましい。
或いは、乾燥工程の前半では、第2実施形態の図9に示すように、第一の吹き出し口37Cと第二の吹き出し口37Dとの両方の吹き出し口からさらに大量の温風50(50A、50B)を吹き出してもよい。
このような乾燥工程の前半と後半との第一・第二の吹き出し口37C、37Dの切替えを行うための一例としては、乾燥工程が開始されてから所定の時間が経過した後に第一・第二の吹き出し口37C、37Dの切替えを行う。
この所定の時間は、洗濯物14の布量検出(図14のステップ1)の検出結果に基づいて、洗濯物14の量が多い場合には乾燥させる時間が長くかかるので長く、洗濯物14の量が少ない場合には乾燥させる時間が短く済むので短く設定すると、温風50の風量の切替えのタイミングを洗濯物14の量に応じて適正化することができる。
或いは、湿度センサ90((図13参照)により測定された湿度測定結果に基づいて、第一・第二の吹き出し口37C、37Dの切替えを行ってもよい。
すなわち、乾燥が開始されてから湿度が所定の値以上である場合には、第2実施形態の図10に示すように、面積の広い第二の吹き出し口37Dから温風50Bを大量に吹き込み、乾燥工程の後半になって洗濯物14が乾燥されて湿度が徐々に低下して所定の値以下となった場合には、第2実施形態の図8に示すように、面積の小さい第一の吹き出し口37Cから温風50Aを勢い良く吹き込むような構成とすることが望ましい。
或いは、乾燥工程の前半で湿度がまだ所定の値以上である場合には、第2実施形態の図9に示すように、第一の吹き出し口37Cと第二の吹き出し口37Dとの両方の吹き出し口からさらに大量の温風50A、50Bを吹き出してもよい。
<切替弁体36の動作制御3>
さらに、別の例として、乾燥仕上げを優先したモードと、乾燥効率を優先したモードを選択可能とし、選択されたモードに応じて適切な温風50を吹き出す例について説明する。
先に説明したように、洗濯物14がまだ十分に湿った状態から乾燥終了まで温風吹き出し口(第一・第二の吹き出し口37C、37D(図8参照))の面積を絞って高速の温風50を吹き付け続けると、温風50の風圧によってシワが伸ばされて仕上がりが良好になる。
一方、温風吹き出し口(第一・第二の吹き出し口37C、37D(図8参照))の面積を拡大して大量の温風50を吹き付け続けると水分の蒸発が促進されて乾燥効率が向上するので、乾燥時間の短縮や省エネが実現でき、さらに、ファン18(図1参照)の回転速度を低速にすれば更なる省エネが実現できる。
ここで、良好な仕上がりを優先する仕上がりモードと、乾燥時間の短縮や省エネを優先する高効率モードとを選択する乾燥モード選択手段、例えば仕上がりモードと高効率モードとの何れかを選択する操作ボタンスイッチ51sを操作パネル51に設け、操作回路部94のキー入力部(図13参照)に接続する。そして、仕上がりモードが選択されたときには乾燥工程において第2実施形態の図8に示すように面積の小さい第一の吹き出し口37Cから温風50Aを勢い良く吹き込むようにし、高効率モードが選択された際には乾燥工程において第2実施形態の図10に示すように面積の広い第二の吹き出し口37Dから温風50Bを大量に吹き込むようにすれば、選択されたモードに応じて適切な温風50を吹き出すことができるので好適である。
高効率モードが選択された場合に、第2実施形態の図9に示すように第一の吹き出し口37Cと第二の吹き出し口37Dとの両方の吹き出し口からさらに大量の温風50A、50Bを吹き出してもよい。
なお、前記実施形態の図5、図8に示す第一の吹き出し口37A、37Cと第二の吹き出し口37B、37Dとは、図5から図7において説明した第1実施形態においては、第一の吹き出し口37Aと第二の吹き出し口37Bでそれぞれ方向が異なっており風向を変更するものとし、図8から図10において説明した第2実施形態においては、第一の吹き出し口37Cと第二の吹き出し口37Dのそれぞれの面積が異なっており風量を変更するものとしたが、第一の吹き出し口37A、37Cと第二の吹き出し口37B、37Dとは、面積と方向とが両方とも異なり、風量と風向をともに変更する構成であってもよい。
<<温風50(50A、50B)の風量を変更する第2実施形態の変形形態>>
次に、温風50の風量を変更する図8から図10に示した第2実施形態の他の変形形態について図15により説明する。
なお、図15は、第2実施形態の変形形態の吹き込みダクト23近傍を前面側(図1の矢印A方向)からみた要部断面を含む斜視図である。
第一の吹き出し口37Eは面積が小さく温風を高速で吹き出す吹き出し口とし、切替弁体36は矢印40A方向に回動させた際(図15中、二点鎖線で示す符号36´参照)には、第2の実施形態の図8と異なり、温風入り口部41の内周壁に当接しない位置関係にあることが第2実施形態とは異なる。
変形形態の図15において、切替弁体36を矢印40Bの方向に回動した際(図15中、実線で示す符号36参照)には、温風50Eは切替弁体36と仕切り38とによって第一の吹き出し口37Eのみに導かれ、ドラム5の内部に高速で吹き込まれる。
一方、切替弁体36が矢印40Aの方向に回動して符号36´(図15中、二点鎖線で示す)の位置とした際には、温風50E、50Fは、第2実施形態の図9と同様に切替弁体36の両側および仕切り38の両側に流れて第一の吹き出し口37Eと第二の吹き出し口37Fの両方から吹き出される。なお、変形形態の図15においては、温風50が第二の吹き出し口37Fのみから吹き出される形態は実現しない。
ここで、第一の吹き出し口37Eから吹き出される温風50Eは前述した仕上げモードに対応した高速の温風50を吹き出すのに適した面積の小さい吹き出し口とすれば、切替弁体36を矢印40Aの方向に回動して符号36´(図15中、二点鎖線で示す)の位置とした際には第一の吹き出し口37Eと第二の吹き出し口37Fの面積を合計した吹き出し口から、温風50E、50Fが吹き出されることになるので、風量を増加できる。
なお、前記実施形態においては、切替弁体36を回動させるのは切替弁モータ45(図13参照)を適用した場合を説明したが、モータの代わりにソレノイドを用いてもよい。
<<作用効果>>
上記構成によれば、乾燥工程時、温風50をドラム5の前面側の吹き出し口37(37A、37B、37C、37D)から吹き込む構成としたため、温風50を前面側の空きスペースから衣類等の洗濯物14に直接吹き付け、温風50が洗濯物14の内部を通過してから排気口12から排気されるので、乾燥効率が向上する。
さらに、衣類等の洗濯物14の乾燥の仕上げを向上するには、温風50を吹き込む吹き出し口の面積を狭めて風速を所定の速度以上にまで高速化することにより、衣類等の洗濯物14のしわを広げて伸ばすことによって乾燥の仕上げを向上できる。
そこで、本ドラム式洗濯乾燥機1では、乾燥運転時にドラム5内部に温風50を吹き出すための吹き出しノズル(第一・第二の吹き出し口37C、37D等)の開口面積を変更する構成とし、吹き出しノズルの面積を縮小して風路を絞り温風50の速度を大として衣類等の洗濯物14のしわを伸ばすのに適した仕上げ優先の乾燥モード(図8参照)と、吹き出しノズルの面積を大として温風50の風量を増加して乾燥効率を高めた乾燥モード(図9、図10参照)とを切り替えることができる。
さらに、洗濯物14の多少によって、温風50をドラム5内部に吹き込む方向を、例えば洗濯物14が多くてドラム5内部に洗濯物14が満杯の場合には温風50をドラム5の中心(中央または中央近傍)に向ける(図5、図3参照)一方、洗濯物14が少なくドラム5の下面近傍のみに滞留している場合には温風50をドラム5下面または下面近傍に向けて下向きに吹き付ける(図7、図3参照)というように、温風50の吹き付ける方向を変更することにより、温風50を、衣類等の洗濯物14に直接吹き付けることで乾燥効率をさらに向上することができる。
すなわち、切替弁体36を回動させることによって、乾燥工程の途中で温風50の吹き出し口方向を変更し、温風50をドラム5内部に吹き込む際の吹き出し方向を変更することができる(図5、図7参照)ので、衣類等の洗濯物14の種類や量に応じて適正な吹き出し方向を選択して乾燥効率を向上できる。
また、温風50の風量を変更するには吹き出し口のノズル面積(第一・第二の吹き出し口37C、37Dの面積等(図8参照))を変更することが効果的である。
そこで、前記したように、切替弁体36を回動させることによって、吹き出し口のノズル面積を変更できる構成とし、温風50の風量を増減することができるので、乾燥効率を高め、乾燥時間を短縮できる。
また、ノズルの面積を拡大すると圧力損失が低下するために所定の風量を得るのに必要なファン18の回転速度を低下することができるので、消費電力の低減を図り省エネを実現することができる。また、ファン騒音低減が可能となるという効果を奏する。
なお、前記実施形態においては、切替弁体36として回転式の構成を例示して説明したが、第一の吹き出し口37A、37C、37E、第二の吹き出し口37B、37D、37Fのそれぞれの開閉を制御できれば、切替弁体36はスライド式の切替部材で開閉してもよく、切替弁体36等の切替部材の構成は、例示した回転式に限定されないのは勿論である。
また、前記実施形態においては、温風50の吹き出し口を第一の吹き出し口37Aと第二の吹き出し口37Bとの2つ設け、温風50の吹き出し方向を変える場合を例示したが、温風50の吹き出し口を1つとして、該1つの吹き出し口の位置を機械的に変更し吹き出し方向を変える構成としてもよい。
また、温風50の吹き出し口を3つ以上の任意の数として、その吹き出し面積、方向のうちの少なくとも何れかを変更する構成とし、洗濯物14の種類や量、乾燥状態等に応じて、温風50の吹き出し口を適宜選択して、吹き出し面積、方向のうちの少なくとも何れかを適宜変更する構成とすることも可能である。
このように、温風50の吹き出し口の数、温風50の吹き出し口を開閉する機構、温風50の吹き出し面積、方向を変える機構等は、実施形態に例示したものに限定されず、適宜選択可能である。
なお、前記実施形態においては、ドラム5の回転軸が水平から前方がやや上向きに傾斜している場合を例示して説明したが、本願発明の構成を適用して、本願発明の作用効果を奏すれば、ドラム5の回転軸の角度は限定されない。
また、前記実施形態においては、吹き出し口37はドラム5の開口(開口部5a)近くに設けられる場合を例示して説明したが、そのような構成に限られるものではなく、吹き出し口37を外槽4の奥板4d側に設け、ドラム5の奥板5dを温風が通過できる網目状に構成して、温風を奥板5d側からドラム5内部に吹き込む構成であっても同様な効果が得られる。
また、前記実施形態においては、種々の構成をそれぞれ説明したが、これらの各構成を適宜組み合わせることも可能である。これにより、各構成を組み合わせた効果が得られる。
なお、前記実施形態においては、ドラム式洗濯乾燥機1を洗濯乾燥機の1例として説明したが、乾燥工程のみを行う乾燥機にも同様に適用できることは勿論である。
1 ドラム式洗濯乾燥機(洗濯乾燥機)
4 外槽
4a 開口部(外槽の開口)
5 ドラム(内槽)
5a 開口部(内槽の開口)
6 開口部(外槽の開口)
7 フタ(蓋体)
8 駆動モータ(モータ)
11 乾燥手段(風路ダクト、フィルタ、送風ファン、加熱手段)
12 排気口
13 除湿ダクト(風路ダクト)
14 洗濯物
15 ジャバラ(風路ダクト)
16 フィルタ、
18 ファン(送風ファン)
20 ファン駆動モータ(ファン回転速度制御手段)
21 ヒータ(加熱手段)
23 吹き込みダクト(風路ダクト)
24 接続風路(風路ダクト)、
25 吹き込みジャバラ(風路ダクト)
35 回転支軸(支点)
36 切替弁体(切替部材)
37 吹き出し口(第一の吹き出し口、第二の吹き出し口)
37A 第一の吹き出し口
37B 第二の吹き出し口
38 仕切り(隔壁)
39 吹き込み通路(風路ダクト)
39A 第一の吹き込み通路(風路ダクト)
39B 第二の吹き込み通路(風路ダクト)
41 温風入口部(風路ダクト)
48 第一の検知手段(切替弁位置選択手段)
49 第二の検知手段(切替弁位置選択手段)
50 温風
50A 温風
50B 温風
50E 温風
50F 温風
51s 操作ボタンスイッチ(乾燥モード選択手段)
90 湿度センサ(切替弁位置選択手段)
92 温度センサ(切替弁位置選択手段)
94 キー入力部(乾燥モード選択手段)
98 送風制御回路(ファン回転速度制御手段)
100 マイコン(ファン回転速度制御手段、切替弁位置選択手段、乾燥モード選択手段)
C 制御回路部(ファン回転速度制御手段、切替弁位置選択手段、乾燥モード選択手段)
P1 第一の位置
P2 第二の位置
P3 第三の位置

Claims (24)

  1. 一面に開口を有し弾性的に支持された外槽と、
    前記外槽の内部に回転自在に軸支され、一端に前記外槽の開口と対向する開口を有する内槽と、
    前記外槽の開口を開閉する蓋体と、
    前記内槽を回転駆動するモータと、
    乾燥工程において温風を前記内槽の内部に吹き込むとともに、該吹き込み面積および該吹き込み方向のうちの少なくとも何れかが変更される吹き出し口と、
    前記外槽に設けられた排気口を上流とし、前記吹き出し口を下流とし、前記排気口と前記吹き出し口とを接続した空気流路を形成する風路ダクトと、
    前記風路ダクト内の空気を送風する送風ファンと、
    前記空気を加熱して前記温風とする加熱手段とを
    備えることを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 前記吹き出し口は、前記内槽の開口近くに設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の洗濯乾燥機。
  3. 前記吹き出し口は、第一の吹き出し口と前記第二の吹き出し口とを有し、
    かつ、
    前記第一の吹き出し口と前記第二の吹き出し口とを互いに隔てる隔壁と、
    前記第一の吹き出し口と前記第二の吹き出し口のそれぞれの開閉を切り替える切替部材とを
    備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の洗濯乾燥機。
  4. 前記切替部材は、前記隔壁に接するとともに支点の廻りに回動自在に支持され、かつ前記加熱手段側または前記空気流路の上流側に延伸して設けられる切替弁体である
    ことを特徴とする請求項3に記載の洗濯乾燥機。
  5. 前記第一の吹き出し口と前記第二の吹き出し口とは、互いに前記温風を吹き出す方向が異なり、前記第一の吹き出し口は前記温風を前記内槽の中央または中央近傍に向けて吹き込み、前記第二の吹き出し口は前記温風を前記内槽の下面または下面近傍に向けて吹き込むように、配置されている
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の洗濯乾燥機。
  6. 前記第一の吹き出し口と前記第二の吹き出し口とは、前記温風を吹き出す吹き出し口の面積が互いに異なる
    ことを特徴とする請求項3から請求項5のうちの何れか一項に記載の洗濯乾燥機。
  7. 前記切替部材は、
    前記第一の吹き出し口のみから温風を吹き出す第一の位置と、前記第二の吹き出し口のみから温風を吹き出す第二の位置と、前記第一の吹き出し口と前記第二の吹き出し口の両方から温風を吹き出す第三の位置との間を切り替える
    ことを特徴とする請求項3から請求項6のうちの何れか一項に記載の洗濯乾燥機。
  8. 前記第一の吹き出し口の面積は、前記第二の吹き出し口の面積よりも小であり、
    かつ、
    前記第二の位置ないし前記第三の位置において、前記第一の位置よりも前記送風ファンの回転速度を低下させるファン回転速度制御手段を備える
    ことを特徴とする請求項7に記載の洗濯乾燥機。
  9. 前記内槽内に投入された洗濯物量を検知する布量検知手段と、
    前記布量検知手段の検知結果に基づいて、前記乾燥工程において、前記切替部材を用いて、前記温風の第一・第二の吹き出し口を前記第一の位置と第二の位置と第三の位置の何れかの位置に切り替える切替弁位置選択手段とを
    備えることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の洗濯乾燥機。
  10. 前記切替弁位置選択手段は、
    乾燥工程を開始してから所定の時間が経過した後、前記切替部材を用いて、前記温風の第一・第二の吹き出し口を前記第一の位置と第二の位置と第三の位置の何れかの位置から他の位置に変換する
    ことを特徴とする請求項9に記載の洗濯乾燥機。
  11. 前記温風の湿度を測定する湿度測定手段をさらに備え、
    前記切替弁位置選択手段は、
    前記温風の湿度が所定の湿度よりも低下した後、前記切替部材を用いて前記温風の吹き出し口を前記第一の位置と第二の位置と第三の位置の何れかの位置から他の位置に変換する
    ことを特徴とする請求項9に記載の洗濯乾燥機。
  12. 前記洗濯物の乾燥仕上がりを優先する第一の乾燥モードと前記洗濯物の乾燥効率を優先する第二の乾燥モードとを選択する乾燥モード選択手段を備え、
    前記切替弁位置選択手段は、
    前記乾燥モード選択手段によって前記第一の乾燥モードが選択された場合には前記温風の吹き出し口を前記第一の位置とし、前記乾燥モード選択手段によって前記第二の乾燥モードが選択された場合には前記温風の吹き出し口を前記第二の位置ないし第三の位置を選択する
    ことを特徴とする請求項9に記載の洗濯乾燥機。
  13. 一面に開口を有し弾性的に支持された外槽と、
    前記外槽の内部に回転自在に軸支され、一端に前記外槽の開口と対向する開口を有する内槽と、
    前記外槽の開口を開閉する蓋体と、
    前記内槽を回転駆動するモータと、
    乾燥工程において温風を前記内槽の内部に吹き込むとともに、該吹き込み面積および該吹き込み方向のうちの少なくとも何れかが変更される吹き出し口と、
    前記外槽に設けられた排気口を上流とし、前記吹き出し口を下流とし、前記排気口と前記吹き出し口とを接続した空気流路を形成する風路ダクトと、
    前記風路ダクト内の空気を送風する送風ファンと、
    前記空気を加熱して前記温風とする加熱手段とを
    備えることを特徴とする乾燥機。
  14. 前記吹き出し口は、前記内槽の開口近くに設けられている
    ことを特徴とする請求項13に記載の乾燥機。
  15. 前記吹き出し口は、第一の吹き出し口と前記第二の吹き出し口とを有し、
    かつ、
    前記第一の吹き出し口と前記第二の吹き出し口とを互いに隔てる隔壁と、
    前記第一の吹き出し口と前記第二の吹き出し口のそれぞれの開閉を切り替える切替部材とを
    備えることを特徴とする請求項13または請求項14に記載の乾燥機。
  16. 前記切替部材は、前記隔壁に接するとともに支点の廻りに回動自在に支持され、かつ前記加熱手段側または前記空気流路の上流側に延伸して設けられる切替弁体である
    ことを特徴とする請求項15に記載の乾燥機。
  17. 前記第一の吹き出し口と前記第二の吹き出し口とは、互いに前記温風を吹き出す方向が異なり、前記第一の吹き出し口は前記温風を前記内槽の中央または中央近傍に向けて吹き込み、前記第二の吹き出し口は前記温風を前記内槽の下面または下面近傍に向けて吹き込むように、配置されている
    ことを特徴とする請求項15または請求項16に記載の乾燥機。
  18. 前記第一の吹き出し口と前記第二の吹き出し口とは、前記温風を吹き出す吹き出し口の面積が互いに異なる
    ことを特徴とする請求項15から請求項17のうちの何れか一項に記載の乾燥機。
  19. 前記切替部材は、
    前記第一の吹き出し口のみから温風を吹き出す第一の位置と、前記第二の吹き出し口のみから温風を吹き出す第二の位置と、前記第一の吹き出し口と前記第二の吹き出し口の両方から温風を吹き出す第三の位置との間を切り替える
    ことを特徴とする請求項15から請求項18のうちの何れか一項に記載の乾燥機。
  20. 前記第一の吹き出し口の面積は、前記第二の吹き出し口の面積よりも小であり、
    かつ、
    前記第二の位置ないし前記第三の位置において、前記第一の位置よりも前記送風ファンの回転速度を低下させるファン回転速度制御手段を備える
    ことを特徴とする請求項19に記載の乾燥機。
  21. 前記内槽内に投入された洗濯物量を検知する布量検知手段と、
    前記布量検知手段の検知結果に基づいて、前記乾燥工程において、前記切替部材を用いて、前記温風の第一・第二の吹き出し口を前記第一の位置と第二の位置と第三の位置の何れかの位置に切り替える切替弁位置選択手段とを
    備えることを特徴とする請求項19または請求項20に記載の乾燥機。
  22. 前記切替弁位置選択手段は、
    乾燥工程を開始してから所定の時間が経過した後、前記切替部材を用いて、前記温風の第一・第二の吹き出し口を前記第一の位置と第二の位置と第三の位置の何れかの位置から他の位置に変換する
    ことを特徴とする請求項21に記載の乾燥機。
  23. 前記温風の湿度を測定する湿度測定手段をさらに備え、
    前記切替弁位置選択手段は、
    前記温風の湿度が所定の湿度よりも低下した後、前記切替部材を用いて前記温風の吹き出し口を前記第一の位置と第二の位置と第三の位置の何れかの位置から他の位置に変換する
    ことを特徴とする請求項21に記載の乾燥機。
  24. 前記洗濯物の乾燥仕上がりを優先する第一の乾燥モードと前記洗濯物の乾燥効率を優先する第二の乾燥モードとを選択する乾燥モード選択手段を備え、
    前記切替弁位置選択手段は、
    前記乾燥モード選択手段によって前記第一の乾燥モードが選択された場合には前記温風の吹き出し口を前記第一の位置とし、前記乾燥モード選択手段によって前記第二の乾燥モードが選択された場合には前記温風の吹き出し口を前記第二の位置ないし第三の位置を選択する
    ことを特徴とする請求項21に記載の乾燥機。












































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