JP2016118688A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着装置のニップ部出口から排出された用紙に画像のこすれや傷が生じることなく、カールの除去が可能となる画像形成装置を提供する。【解決手段】用紙P上に形成されたトナー画像を、加熱された定着ニップ部Nを通過させることにより定着する定着装置36と、定着ニップ部出口の近傍に配置され、定着された用紙の先端部を挟持して第1の位置DP1と第2の位置DP2との間で変位可能に構成され、用紙搬送方向Xに用紙を搬送する第1ローラ対101と、第1ローラ対よりも用紙搬送方向の下流側に配置され、用紙を搬送する用紙搬送手段と、定着された用紙の先端部が第1ローラ対に挟持された後に、第1ローラ対を第1の位置から第2の位置に変位させ、用紙がカールする方向とは逆向きの曲率を持つ用紙搬送経路を作る経路変位手段108と、を備える画像形成装置である。【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、一般的に、加熱ローラ等の加熱部材と加圧ローラ等の加圧部材とで形成されるニップ部に、未定着トナー画像が形成された用紙を通過させることにより、トナー画像を用紙上に熱定着させるようになっている。この定着工程において、加熱部材と加圧部材の温度差や、用紙の水分量、ニップ部形状等の要因により、用紙が加熱部材又は加圧部材の外周面に沿った形状にカールしてしまい、排紙部での積載性などが悪化するということが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、上記問題を解決するために、定着装置のニップ部出口後の搬送経路に、カールする方向とは逆方向に用紙を反らせながら搬送する曲率の大きな搬送経路を持つ搬送機構を設けることで、用紙のカールを除去する技術が開示されている。
しかしながら、上記技術では、定着装置のニップ部出口から排出された用紙の先端部が曲率の大きな搬送経路へ進入する際に、用紙の先端部と搬送経路との接触力が大きくなり、画像のこすれや傷が生じてしまう。
本発明は、上記事情に鑑みて、定着装置のニップ部出口から排出された用紙に画像のこすれや傷が生じることなく、カールの除去が可能となる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、シート上に形成されたトナー画像を、加熱されたニップ部を通過させることにより定着する定着装置と、前記ニップ部出口の近傍に配置され、定着されたシートの先端部を挟持して第1の位置と第2の位置との間で変位可能に構成され、シート搬送方向にシートを搬送する第1の搬送部材対と、第1の搬送部材対よりも前記シート搬送方向の下流側に配置され、シートを搬送するシート搬送手段と、定着されたシートの先端部が第1の搬送部材対に挟持された後に、第1の搬送部材対を第1の位置から第2の位置に変位させ、前記ニップ部出口と前記シート搬送手段との間で、定着されたシートがカールする方向とは逆向きの曲率を持つシート搬送経路を作る経路変位手段と、を備える画像形成装置である。
本発明によれば、上記構成により、定着されたシートに画像のこすれや傷が生じることなく、カールの除去が可能となる画像形成装置を提供することができる。
本発明を適用可能な画像形成装置の概略的な全体構成図である。 第1の実施形態における第1ローラ対変位前の用紙搬送経路周りを示す模式的な正面図である。 第1ローラ対昇降変位後の用紙搬送経路周りを示す模式的な正面図である。 第1の実施形態に係る経路変位手段の具体的構成を示す斜視図である。 (a)、(b)、(c)は用紙搬送ガイド部材の材質、形態を説明する図である。 第1及び第2の実施形態の制御構成を示すブロック図である。 第2の実施形態における第1ローラ対変位前の用紙搬送経路周りを示す模式的な正面図である。 第1ローラ対揺動変位後の用紙搬送経路周りを示す模式的な正面図である。 第2の実施形態に係る経路変位手段の具体的構成を示す斜視図である。
以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施の形態を詳細に説明する。各実施形態等に亘り、同一の機能および形状等を有する構成要素(部材や構成部品)等については、混同の虞がない限り一度説明した後では同一符号を付すことによりその説明を省略する。図および説明の簡明化を図るため、図に表されるべき構成要素であっても、その図において特別に説明する必要がない構成要素は適宜断わりなく省略することがある。
図1は、本発明を適用可能な画像形成装置の概略的な全体構成図である。
図1に示すように、画像形成装置100は、中間転写体である無端ベルト状の中間転写ベルト1と、中間転写ベルト1の張架面に沿って並んで配置された、像担持体である感光体ドラム2Y、2M、2C、2Kとを有している。符号に付記したY、M、C、Kはそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色を示している。
イエローの作像ステーションを代表して説明すると、感光体ドラム2Yの周りにはその回転方向順に、帯電チャージャ3Y、光書込ユニット4Y、現像ユニット5Y、1次転写ローラ6Y、クリーニングユニット7Yが配置されている。帯電チャージャ3Yは帯電手段として、光書込ユニット4Yは露光手段として、現像ユニット5Yは現像手段として、1次転写ローラ6Yは1次転写手段として、クリーニングユニット7Yは像担持体クリーニング手段として、それぞれ機能する。
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色に対応した4つの作像ステーションは作像ユニットを構成している。即ち、イエローの作像ステーションを代表して説明すると、感光体ドラム2Yと、帯電チャージャ3Y、現像ユニット5Y及びクリーニングユニット7Yとを、ユニットケースに一体に備えている。このように、感光体ドラム2Y、帯電チャージャ3Y、現像ユニット5Y、クリーニングユニット7Y等がプロセスカートリッジとしてユニット化されることにより、交換や整備保守作業が容易になるとともに操作性の向上を図れるように構成されている。マゼンタ、シアン、ブラックの色に対応した他の作像ステーションも同様にプロセスカートリッジを構成している。
中間転写ベルト1は、複数の支持部材としてのローラ11、12、13で回転可能に支持されている。ローラ12に対向する中間転写ベルト1の部位には、ブレード及びブラシ等を備えたベルトクリーニングユニット15が設けられている。これら中間転写ベルト1、ローラ11、12、13、ベルトクリーニングユニット15は中間転写ユニット33を構成している。
ローラ13に対向する部位には、転写手段としての2次転写ローラ16が設けられている。光書込ユニット4Y、4M、4C、4Kを備えた光書込ユニット4の上方には、画像読み取り手段としてのスキャナ部9、自動原稿供給手段としてのADF10等が設けられている。
装置本体99の下部には、複数の給紙部としての給紙トレイ17が設けられている。各給紙トレイ17に収容されたシート状記録媒体としての用紙Pは、ピックアップローラ21、給紙ローラ22で給紙され、搬送ローラ対23で搬送される。そして、レジストローラ対24により所定のタイミングで中間転写ベルト1と2次転写ローラ16とが互いに対向した2次転写ニップ部へ送られる。
2次転写ニップ部の用紙搬送方向下流側には、定着手段としての定着装置36が設けられている。定着装置36は、加熱部材としての定着ローラ37と、加圧部材としての加圧ローラ38とを有している。定着ローラ37の内部には、熱源としてのヒータ39が配置されている。
図1において、符号25は排紙ローラ対を、符号26は排紙トレイを、符号27はスイッチバックローラ対を、符号40は画像形成装置100内の湿度を検知する湿度検知手段としての湿度センサを、それぞれ示している。
光書込ユニット4Y、4M、4C、4Kは、画像情報に基づき、4つの半導体レーザを駆動し、帯電チャージャ3Y、3M、3C、3Kにより一様に帯電された感光体ドラム2Y、2M、2C、2Kのそれぞれを照射する4つの書込光を出射する。光書込ユニット4は、この書込光により、感光体ドラム2Y、2M、2C、2Kのそれぞれを暗中にて走査して、感光体ドラム2Y、2M、2C、2Kの表面にY、M、C、K用の静電潜像を書き込む。
図1に示す構成において、画像形成動作を一通り説明する。プリント開始命令が入力されると、感光体ドラム2Y、2M、2C、2Kの周辺、中間転写ベルト1の周辺、給紙搬送経路等にある各ローラが既定のタイミングで回転し始め、給紙トレイ17から用紙の給紙が開始される。
各色に対応した作像ステーションの動作は同様であるため、イエローの作像ステーションを代表して説明する。各感光体ドラム2Yは帯電チャージャ3Yによってその表面を一様な電位に帯電され(露光工程)、光書込ユニット4Yから照射される書込光によって画像データに従いその表面を露光される。こうして、各感光体ドラム2Y、2M、2C、2Kの表面には、静電潜像が形成される(露光工程)。この静電潜像を担持した感光体ドラム2Y、2M、2C、2Kの表面に、現像ユニット5Yから現像剤中のトナーを供給されることにより、感光体ドラム2Yに担持されている静電潜像がイエロー色に現像される(現像工程)。
図1の構成においては感光体ドラム2Y、2M、2C、2Kが4色分あるので、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(色順はシステムによって異なる)のトナー像が各感光体ドラム2Y、2M、2C、2K上に現像されることになる。
感光体ドラム2Y上に現像されたトナー像は、感光体ドラム2Yと中間転写ベルト1との接点である1次転写部(ニップ部)において、1次転写動作がなされる。即ち、感光体ドラム2Yに対向して設置された1次転写ローラ6Yに印加される1次転写バイアス及び押圧力によって、中間転写ベルト1上に転写される(1次転写工程)。この1次転写動作をタイミングを合わせながら4色分繰り返すことにより、中間転写ベルト1上にフルカラートナー像が形成される。
中間転写ベルト1上に形成されたフルカラートナー像は、2次転写ニップ部において、レジストローラ対24によってタイミングを合わせて搬送されてくる用紙Pに一括転写される。このとき、2次転写ローラ16に印加される2次転写バイアス及び押圧力によって2次転写が行われる(2次転写工程)。フルカラートナー像が転写された用紙Pは、定着装置36を通過することにより、その用紙Pの表面に担持されているトナー像が加熱定着される(定着工程)。
片面プリントならばそのまま直線搬送されて排紙トレイ26へ搬送され、両面プリントならば搬送方向を下向きに変えられ用紙反転部28へ搬送されていく。用紙反転部28へ到達した用紙Pは、ここでスイッチバックローラ対27により搬送方向を逆転されて紙の後端から用紙反転部28を出て行く。このスイッチバック動作によって用紙Pの表裏が反転される。表裏反転された用紙Pは定着装置36の方には戻らず、再給紙搬送経路29を通過して本来の給紙経路に合流する。この後は表面プリントの時と同じ様にトナー像を転写されて、定着装置36を通過して排紙される。これが両面プリント動作である。
また各部の動作を最後まで説明すると、1次転写部を通過した感光体ドラム2Y、2M、2C、2Kはその表面に1次転写残トナーを担持しており、これをクリーニングユニット7Y、7M、7C、7Kにより除去される。その後、除電手段によってその表面を一様に除電されて次の画像のための帯電に備える。また、ニップ部Nを通過した中間転写ベルト1に関しても、その表面に2次転写残トナーを担持しているが、こちらもベルトクリーニングユニット15によってこれを除去され、次のトナー像の転写に備える。この様な動作の繰り返しで、片面プリント若しくは両面プリントが行われる。
(第1の実施形態)
図2〜図6を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する(請求項1〜4、7〜10)。
まず、図2〜図4を用いて、第1の実施形態に係る画像形成装置の特徴部分について説明する。図2は、第1の実施形態における第1ローラ対101変位前の用紙搬送経路周りを示す模式的な正面図である。図3は、第1ローラ対101昇降変位後の用紙搬送経路周りを示す模式的な正面図である。図4は、第1の実施形態に係る経路変位手段108の具体的構成を示す斜視図である。
第1の実施形態は、図1の画像形成装置100と比較して、定着装置36下流側で用紙を搬送する用紙搬送部材対、カールを除去可能な用紙搬送経路を作製する経路変位手段108、及び用紙搬送経路を構成する用紙搬送ガイド部材を備える点が主に相違する。この相違点以外の第1の実施形態の構成及び動作は上述した画像形成装置100と同様である。
本実施形態の詳細を説明する前に、定着装置36の構成を補説する。定着ローラ37は、芯金とこの芯金の外周部に設けられニップ部を形成する弾性層とを有し、弾性層を介してニップにヒータ39の熱を伝える一般的な加熱部材の構成である。加圧ローラ38は、芯金とこの芯金の外周部に設けられニップ部を形成する弾性層とを有し、ばね等の加圧手段を介して定着ローラ37の外周部に加圧する一般的な加圧部材の構成である。加圧ローラ38の弾性層外周部が定着ローラ37の弾性層外周部に圧接されることで、ニップ部としての定着ニップ部Nが形成される。尚、図2及び図3では、定着装置36を構成する定着ローラ37及び加圧ローラ38を覆う図1に示した筐体ケースを省略して簡略的に示す。
定着ローラ37の両端部の軸は、筐体ケースに回転可能に支持されている。定着ローラ37は、ギヤ等の駆動力伝達部材を介して、定着ローラ37の一方の軸端部に連結されている定着モータ120によって図中矢印方向に回転駆動される。加圧ローラ38は、定着ローラ37の回転に従動して図中矢印方向に回転する。
図2、図3に示すように、定着ローラ37の上方近傍には定着ローラ37の温度を検知する温度検知手段としての温度センサ110が、加圧ローラ38の下方近傍には加圧ローラ38の温度を検知する温度センサ111が、それぞれ配置されている。
図2、図3に示すように、定着ニップ部出口Na近傍には、用紙Pを挟持し回転搬送する第1の搬送部材対として機能する第1ローラ対101が配置されている。第1ローラ対101よりも用紙搬送方向X下流側の隣には第2ローラ対102が、第2ローラ対102よりも用紙搬送方向X下流側の隣には第3ローラ対103が、それぞれ配置されている。第1ローラ対101、第2ローラ対102、第3ローラ対103は、例えば3つのローラ部分が軸に串刺し状に固定されていて、駆動側となる上側のローラに下側のローラがばね等の加圧手段により加圧されてニップ部を形成する構成である。
第1ローラ対101は、経路変位手段108を介して、図2に実線で図3に一点鎖線で示す第1の位置DP1と、図3に実線で示す第2の位置DP2との間で変位可能に構成されている。第1ローラ対101の一方(図の上方)は、第1ローラ対101の一方の軸端部に直結されている駆動モータ117によって、図2、図3中矢印方向に回転駆動される。第1ローラ対101の他方(図の下方)は、第1ローラ対101の一方の回転に従動して図2、図3中矢印方向に回転する。
第2ローラ対102は、用紙Pを挟持し回転搬送する第2の搬送部材対として機能する。第3ローラ対103は、図1の排紙ローラ対25に相当する機能を有するとともに、用紙Pを挟持し回転搬送する第3の搬送部材対として機能する。第2ローラ対102及び第3ローラ対103の各両端部の軸は、画像形成装置の本体フレームに回転可能に支持されている。第2ローラ対102の一方(図の上方)は、ギヤ等の駆動力伝達部材を介して、第2ローラ対102の一方の軸端部に連結されている第2ローラ対102駆動用の駆動モータ118によって図中矢印方向に回転駆動される。第2ローラ対102の他方(図の下方)は、第2ローラ対102の一方の回転に従動して図中矢印方向に回転する。
第3ローラ対103の一方(図の上方)の軸端部は、ギヤ等の駆動力伝達部材を介して、第2ローラ対102駆動用の駆動モータ118に接続されており、駆動モータ118によって図中矢印方向に回転駆動される。第3ローラ対103の他方(図の下方)は、第3ローラ対103の一方の回転に従動して図中矢印方向に回転する。第2ローラ対102及び第3ローラ対103は、定着ニップ部出口Naの下流側における第1ローラ対101の隣に配置され、定着された用紙Pを搬送するシート搬送手段として機能する。
本実施形態では、定着ローラ37の弾性層よりも加圧ローラ38の弾性層の硬度が高く、用紙Pの非画像面側(図の下面側)に上に凸状のカールが生じる構成であり、このカールを抑制し除去する機構として経路変位手段108を備えている。経路変位手段108は、定着された用紙Pの先端部が第1ローラ対101に挟持された後に、第1ローラ対101を第1の位置DP1から第2の位置DP2に変位させ、第1ローラ対101が第2の位置DP2を占めたとき、定着ニップ部出口Naと第1ローラ対101を含むシート搬送手段との間で、用紙がカールする方向とは逆向きの曲率(下に凸状)を持つ用紙搬送経路R2,R4に変更する機能を有する。
以下、用紙P上のトナー画像が定着されたことが明確である場合、定着された用紙Pを単に用紙Pともいう。尚、第1の位置DP1は初期位置であり、第2の位置DP2は用紙Pのカールを除去するカール除去位置でもある。
図2に示すシート搬送経路としての用紙搬送経路R1は、第1ローラ対101が第1の位置DP1を占めているときに、定着ニップ部出口Naから第1ローラ対101を経由して第2ローラ対102に到る第1のシート搬送経路である。また、図2に示す用紙搬送経路R3は、第1ローラ対101が第1の位置DP1を占めているときに、第1ローラ対101から第2ローラ対102に到る第1のシート搬送経路に含まれる搬送経路である。
図3に示す用紙搬送経路R2は、第1ローラ対101が第2の位置DP2を占めているときに、定着ニップ部出口Naから第1ローラ対101を経由して第2ローラ対102に到る第2のシート搬送経路である。また、図3に示す用紙搬送経路R4は、第1ローラ対101が第2の位置DP2を占めているときに、第1ローラ対101から第2ローラ対102に到る第2のシート搬送経路に含まれる搬送経路である。
第1ローラ対101が第1の位置DP1を占めているときに形成される用紙搬送経路R1、R3は、例えば、定着装置36で熱定着しないで定着装置36の下流側に搬送する用紙を搬送するためのシート搬送経路が想定される。当然のことながら、用紙のカール除去のために経路変位手段108によって、第1のシート搬送経路(用紙搬送経路R1,R3)から第2のシート搬送経路(用紙搬送経路R2,R4)に変更することを前提としたものでもある。
上記したような用紙搬送経路R1、R3に用紙を搬送する場合としては、図1に示した画像形成装置100の排紙トレイ26側に適宜装着される後処理装置として、例えばソータ装置等の丁合いに用いるトナー画像を形成しない合紙などであってもよい。また、後処理装置を装着しない例としては、排紙トレイ26に積載される用紙が用紙搬送方向に直交する幅方向にシフトして積載されるように、用紙の仕分けを行う仕分け装置構成を画像形成装置100における定着装置36の下流側に備えている場合などであってもよい。
このような特殊な用紙を搬送するために、定着装置36でニップ部Nが形成されていない間(定着ローラ37に対して加圧ローラ38が離間していて接触していない状態)を通過させる所謂スキップ給紙であってもよい。
図3、図4に示すように、第1ローラ対101の変位・移動は、第1ローラ対101の2つのローラの軸中心を結ぶ直線を平行に保って上下方向Zに昇降変位する往復直線運動である。
経路変位手段108は、第1ローラ対101を回転可能に支持し上下方向Zに昇降変位可能な昇降ユニット109と、同一形状の一対のカム113と、フィラー114と、フィラー検知センサ115と、カムモータ116とを有する。昇降ユニット109は、第1ローラ対101と、一対のブラケット112と、駆動モータ117と、各ブラケット112を強固に連結・固定する連結部材112aと、用紙搬送ガイド部材105とを有する。一対のブラケット112は、第1ローラ対101の両端部の軸を回転可能に支持するとともに、用紙搬送ガイド部材105の両端部を取り付け・固定している。用紙搬送ガイド部材105の詳細は、後でまとめて説明する。駆動モータ117は、一方のブラケット112に固定され、第1ローラ対101を回転駆動する駆動源である。尚、図4に示す第1ローラ対101は、図2及び図3において第1の位置DP1を占めている状態を示している。
2つのカム113は、例えば偏心カムであり、同一の位相で各ブラケット112の直下面に常に接触するようにカム軸113aに固定されている。カム軸113aの両端部は本体フレームに回転可能に支持されていて、カム軸113aの一端部にはカムモータ116が連結されている。カム軸113a上には、遮光片としてのフィラー114を外周面に固定されたフィラー取り付け円板114aが固定されている。フィラー114の下方には、第1ローラ対101の第1の位置DP1に対応したカム113の回転初期位置(ホームポジション)を検知するためのフィラー検知センサ115が本体フレームに取り付け固定されている。フィラー検知センサ115は、例えば透過型のフォトセンサからなる。フィラー検知センサ115がフィラー114の位置を検知してからの時間を後述する制御部で制御することで、第1ローラ対101の変位量を自由に変更することが可能となる。
尚、カムモータ116を、例えばパルス入力で回転駆動するステッピングモータとし、フィラー検知センサ115がフィラー114の位置(カム113のホームポジション)を検知したときからのカムモータ116に付与されるパルス数で制御するようにしてもよい。また、各ブラケット112は、各カム113の回転に応じてカム113の外周面に常に接触して図3のように上下方向Zへ変位するが、安定した変位を実現するために、各ブラケット112の上下方向Zの変位を補助的にガイドするガイド部材を適宜設けてもよい。
第1の位置DP1を占めている第1ローラ対101における用紙搬送経路R1の出口近傍には、用紙Pの先端Paが第1ローラ対101に到達したこと(用紙Pの先端部が第1ローラ対101により挟持されたこと)を検知する用紙検知センサ104が配置されている。用紙検知センサ104は、用紙の先端を検知するシート検知手段として機能する。
第1ローラ対101が変位する際、定着ニップ部出口Naと第1ローラ対101との間の用紙搬送経路R1,R2を形成する破線で示す用紙搬送ガイド部材105は、第1ローラ対101の変位に少なくとも追従する形状及び材質で構成されている。同様に、第1ローラ対101と第2ローラ対102との間の用紙搬送経路R3,R4を形成する破線で示す用紙搬送ガイド部材106は、第1ローラ対101の変位に少なくとも追従する形状及び材質で構成されている。
本実施形態では、用紙搬送ガイド部材105、106は、定着ニップ部出口Naと第1ローラ対101との間に、第1ローラ対101とシート搬送手段との間に、それぞれ配置され用紙を案内する第1のシート案内部材として機能する。
具体的には、用紙搬送ガイド部材105、106を、例えば第1ローラ対101の入り口、出口に合わせた角度に追従させる。そのために、用紙搬送ガイド部材105、106の材質を弾性体とし第1ローラ対101の変位による用紙搬送経路の伸長とともに伸縮することで、第1ローラ対101が変位後の用紙搬送経路を作り出す。また、例えば弾性体とした場合の用紙搬送ガイド部材105、106への用紙Pの先端Paの食い込みや引っ掛かりを防ぐために、用紙搬送ガイド部材105、106を用紙Pに対して低摩擦係数の弾性体で構成したり、用紙Pの先端Paとの接触面に低摩擦剤をコーティングしたりしてもよい。
図2、図3に示した用紙搬送ガイド部材105、106の配置位置については、あくまでも一例であり、用紙搬送経路R1,R2,R3,R4の全域に必ずしも設ける必要はない。即ち、用紙搬送ガイド部材105は、定着ニップ部出口Naから第1ローラ対101のニップ部に用紙Pの先端を支障なく案内できればよく、「定着ニップ部出口Naから第1ローラ対101までの用紙搬送経路R1,R2の一部分又は全域に設ける」ようにしてもよい。また用紙搬送ガイド部材106については、用紙Pの先端を案内して下流側の第2のローラ対102に確実に受け渡すことができればよく、「第1ローラ対101から第2のローラ対102までの用紙搬送経路R3,R4の一部分又は全域に設ける」ようにしてもよい。
上述した用紙搬送ガイド部材106の材質(弾性体)については、あくまでも一例であり、用紙Pの先端Paを支障なく案内できればよく、図5(a)、図5(b)、図5(c)に示すように、「長さが可変である素材又は形態」にしてもよい。例えば、図5(a)に示すように、用紙搬送経路R3から用紙搬送経路R4に変位することに対応して、伸長する部分のみを破線で示す弾性体Eとし、他は剛体Gで形成する。例えば、図5(b)に示すように、図5(a)の剛体Gに代えて蛇腹状Jにする(JAは蛇腹状Jの伸びた部分を示す)。また、例えば、図5(c)に示すように、弾性体Eと剛体Gとを組み合わせてもよい。
図2、図3等において、第1ローラ対101、第2ローラ対102、第3ローラ対103は、上下ローラ対の軸の中心を結ぶ直線が鉛直方向にそれぞれ平行に配置されているが、これに限定されない。即ち、用紙Pのカールの程度によって上下ローラ対の鉛直線とのなす角度を変化させてもよく、角度は適宜設定してもよい。
また、図2、図3等において、第1ローラ対101から第3ローラ対103に向かって用紙搬送ガイド部材106、107及び用紙搬送経路は、各ローラ対のニップ部の延長線に対して傾斜して配置されているが、これに限定されない。即ち、第1ローラ対101と第2ローラ対102との間の傾斜は用紙搬送経路の曲率を大きくできる点から必要であるが、第1ローラ対101から第3ローラ対103までの用紙搬送ガイド部材及び用紙搬送経路は、傾斜又は水平(平坦)状に配置してもよい。
図6を用いて、本実施形態の制御構成について説明する。制御部130は、広義の制御手段として機能し、演算手段及び制御手段の機能を有するCPU131と、情報記憶部と、計時手段としてのタイマ等を有するマイクロコンピュータを具備している。情報記憶部は、データを記憶する記憶手段としての不揮発性RAMを含むRAM、PROMを含むROM、HDD(Hard Disk Drive)等で構成されている。本実施形態では、例えば、プリンタプロセスに必要な各種制御プログラム、システムの初期設定値、CPU131の機能を発揮するための後述する表1〜表3等に記載の関係データ等を納めたROM132と、ワークメモリ用RAM133等とで構成されている。
CPU131は、図6の各種センサからの信号、操作表示部121の各種キー等で設定された信号に基づき、情報記憶部を介してカムモータ116、各駆動モータ117,118、定着モータ120、操作表示部121の液晶表示部等の制御を行っている。各種センサとしては、湿度センサ40、用紙検知センサ104、温度センサ110,111、フィラー検知センサ115及びホームポジションセンサ等が挙げられる。操作表示部121の各種キーあるいはタッチパネル等で設定された信号には、用紙種類を自動的にあるいは選択的に設定した信号が含まれるが、用紙種類を検知するための公知のセンサを設けてもよい。
本実施形態の制御部130のCPU131(以下、単に制御部130ともいう)は、第1に、ROM132から後述する表2のデータなどを呼び出し、現在の諸条件(用紙種類、温湿度等の環境条件及び作像条件等)と照合して予測される用紙のカール量を決定する。そして、制御部130は、上記予測されるカール量を除去するのに見合う第1ローラ対101の変位量を決定して、カムモータ116を制御する基本的な機能を有する。
制御部130は、第2に、第1ローラ対101の変位量に応じて、第1ローラ対101の回転線速(以下、単に線速という)を制御する、即ち駆動モータ117を制御する制御手段として機能する。
制御部130は、第3に、本実施形態のようにシート搬送手段として第2ローラ対102、第3ローラ対103で構成する場合、第1ローラ対101の変位量及び線速の変更に応じて、第2ローラ対102、第3ローラ対103の線速を制御する。即ち、制御部130は、第2ローラ対102、第3ローラ対103の線速を変更すべく駆動モータ118を制御する機能を有する。
図2〜図4を参照して、本実施形態の動作を説明する。定着された用紙Pの先端Paが用紙検知センサ104によって検知された後に、経路変位手段108が作動することで、第1ローラ対101を第2の位置DP2に変位させる。即ち、カムモータ116が図4の状態から回転し始めることにより、ブラケット112に支持されている駆動モータ117及び第1ローラ対101が下降変位する。この際、用紙搬送経路R1,R3から用紙搬送経路R2,R4に変更されることで、下に凸の用紙搬送経路R2,R4が作り出されるので、非画像面側に生じた用紙Pのカールを抑制・除去することとなる。用紙Pの先端部が第1ローラ対101に到達し挟持されると、第1ローラ対101のニップ部に挟み込まれた状態で経路変更することによって、曲率が大きい用紙搬送経路R2でも用紙Pの先端部との接触が抑えられ、画像のこすれや傷が生じるのを抑制して搬送することができる。
その後、用紙Pの後端が第1ローラ対101を抜けたことが、用紙検知センサ104によって検知されると、第1ローラ対101を第2の位置DP2から元の第1の位置DP1へ戻し、次の用紙搬送に備える。
次に、図2、図3及び表1を用いて、本実施形態における第1ローラ対101、第2ローラ対102の線速変更について説明する。下表1は、線速変更のタイミングと第1ローラ対101、第2ローラ対102の線速との関係を示す。
Figure 2016118688

図3、表1に示すように、用紙Pの先端Paが第1ローラ対101に到達する前(初期)には、第1ローラ対101は第1の線速で、第2ローラ対102は第3の線速で、それぞれ回転している。そして、用紙Pの先端Paが第1ローラ対101に到達し、用紙Pの先端部が第1ローラ対101のニップ部で挟持された後、第1ローラ対101が下方に変位し始めるタイミングで、第1ローラ対101の線速を第2の線速に変更する。これにより、第1ローラ対101の変位中に搬送経路が長くなることで生じる、定着ニップ部出口Naと第1ローラ対101との間での用紙の引っ張りを抑制する。例えば、第1ローラ対101の変位によって定着ニップ部出口Naと第1ローラ対101との間の用紙搬送距離が1秒当たり10mm長くなるときには、第1ローラ対101の線速を第1の線速よりも10mm/sec遅く設定する。
また、第1ローラ対101が第2の位置DP2に変位している途中で、用紙Pの先端Paが第2ローラ対102に到達する際には、第1ローラ対101の線速の設定法と同様の考え方で、第2ローラ対102の線速を第4の線速に変更し、第1ローラ対101と第2ローラ対102との間での用紙の引っ張りを抑制する。第1ローラ対101が第2の位置DP2で変位停止するタイミングで、それぞれのローラ対の線速を元に戻し、用紙Pの弛みを抑制する。
用紙Pの後端が第1ローラ対101に到達するタイミングで、第2ローラ対102の線速を第3の線速よりも速い第5の線速に変更し、経路変更及び第1ローラ対101、第2ローラ対102の線速を減速したことによって生じた用紙Pの搬送遅れを取り戻す。
用紙Pの後端が第2ローラ対102に到達した際に、第2ローラ対102の線速を第3の線速に戻し、次の用紙搬送に備える。尚、第2ローラ対102へ用紙Pの後端が到達したことの検知は、用紙Pの後端が第1ローラ対101に到達したことを用紙検知センサ104によって検出してからの時間を、制御部130のタイマによって計時することで実施する。本実施形態における第3のローラ対103のように第2ローラ対102よりも用紙搬送方向下流にローラ対が設けられている場合は、第2ローラ対102の線速変更に応じて、第3のローラ対103の線速を変更し、第2ローラ対102との間での用紙の引っ張り、弛みを抑制することとなる。
次に、第1ローラ対101の変位量の決定法について説明する。
第1ローラ対101の変位量は、給紙直前に用紙のカール量予測を実施し、予測したカール量に基づいて決定される。用紙のカール量は、定着ニップ部Naで用紙Pに与えられる熱量、定着ニップ部Na出口後の搬送経路、用紙の給紙トレイ内での水分量、シート種類である用紙種類等で決定される。このうち給紙トレイ内の水分量、用紙種類以外は、マシン(画像形成装置)依存であるため、使用しているマシンで給紙トレイ内の水分量、用紙種類を振った際のカール量を予め測定し、下表2に示すように予めデータベース化しておく。このようにすれば、給紙前に水分量と用紙種類を検知することで、用紙のカール量を予測することができる。
Figure 2016118688
そして、表2のデータベースの予測されるカール量と、これを除去するのに見合う第1ローラ対101の変位量もデータベース化することが望ましい。このようなデータベースを、例えば図6で説明した制御部130のROM132に予めデータテーブルや計算式として記憶しておく。このようにすれば、上記データベースを元に、予測カール量が大きければ第1ローラ対101の変位量を増やし、予測カール量が小さければ変位量を減らすことが自動的に行うことができるようになる。変位量は、例えば、予測カール量の値に応じて連続的に変化してもよく、また、予測カール量がある閾値以上では変位量をαとし、閾値未満では変位量をβとするというように段階的に変化させてもよい。
以上の予測から、通紙1枚目での第1ローラ対101の変位量が決定される。しかしながら、マシンに用紙を連続で通紙していくと次第に用紙のカールは悪化(カール量が大きくなる)することがある。特に加圧ローラ38に熱源を持たない、あるいは通紙中に加圧ローラ38のもつ熱源を稼動しないマシンでは、連続通紙中に熱を用紙に奪われた加圧ローラ38の温度が低下することで、次第に定着ローラ37との温度差が大きくなり、カール量が大きくなっていく。以上の連続通紙中のカール量増大を抑制するため、定着ローラ37と加圧ローラ38の温度をそれぞれ図2、図3に示す温度検知センサ110、111によって検知し、この2つのローラの温度差によって予測カール量に補正をかける。補正は温度差が大きければ予測カール量を大きくし、温度差が小さければ予測カール量を小さくする。
つまり、第1ローラ対101の第1の位置から第2の位置への変位量は、用紙種類並びに画像形成装置内に取り付けられた温度検知手段及び湿度検知手段の少なくとも一方の手段により算出される水分量及び作像条件を元に予測される用紙のカール量から決定される。
第1ローラ対101の変位量には上限値を設定する。この上限値は、第1ローラ対101の変位後の配置・位置において、第1ローラ対101、用紙搬送ガイド部材105,106が加圧ローラ38など周囲の部材と接触しない値がマシン構成上の上限値である。また、通紙される紙厚によっても上限値を設定する。厚紙を曲率の大きい搬送経路に通すと、用紙の持つコシによって用紙が反発し、用紙搬送ガイド部材との接触によって画像のこすれや傷が生じるため、厚紙では上限値を小さく設定することが望ましい。つまり、第1ローラ対101の変位量の上限値は、用紙の厚さごとに設定され、用紙の厚さが厚い厚紙では上限値が低く設定される。
用紙のカール量予測及び定着ローラ37と加圧ローラ38の温度差による補正から決定された第1ローラ対101の変位量が、上限値を超える場合、実際の変位量は上限値となる。この際は搬送経路による用紙Pのカール量抑制効果が十分ではないため、用紙Pの通紙間隔(前の用紙の後端と次に搬送される用紙の先端との距離)を広げることで、定着ローラ37と加圧ローラ38の温度差を小さくしカール量を抑制する。つまり、第1ローラ対101の変位量には、上限値を設定し、予測される用紙のカール量から算出される変位量が上限値を超える際は、定着装置36のニップ部Nを通過する用紙の間隔を広げる(請求項10)。
以上説明したとおり、本実施形態によれば、次の第1の技術構成により以下の効果を奏する。本実施形態に係る第1の技術構成は、用紙Pなどのシート上に形成されたトナー画像を、加熱された定着ニップ部Nなどのニップ部を通過させることにより定着する定着装置36などの定着装置と、定着ニップ部出口Naなどの近傍に配置され、定着されたシートの先端部を挟持して第1の位置DP1などの第1の位置と第2の位置DP2などの第2の位置との間で変位可能に構成され、用紙搬送方向Xなどのシート搬送方向にシートを搬送する第1ローラ対101などの第1の搬送部材対と、第1の搬送部材対よりもシート搬送方向の下流側に配置され、シートを搬送する第2ローラ対102、第3ローラ対103などのシート搬送手段と、定着されたシートの先端部が第1の搬送部材対に挟持された後に、第1の搬送部材対を第1の位置から第2の位置に変位させ、シートがカールする方向とは逆向きの曲率を持つ用紙搬送経路R2,R4などのシート搬送経路を作る経路変位手段108などの経路変位手段と、を備える画像形成装置100などの画像形成装置であった。
かかる第1の技術構成により、定着されたシートに画像のこすれや傷が生じることなく、カールの除去が可能となる画像形成装置を提供することができる、という基本的な効果を奏する。換言すれば、画像品質を良好に保ちつつカールを抑制することができる、という効果を奏する。
本実施形態に係る第2の技術構成は、第1の技術構成において、定着されたシートの後端が第1の搬送部材対を抜ける際であって、次に搬送される定着されたシートの先端部がニップ部出口に到達する前に、第1の搬送部材対は、経路変位手段によって第2の位置から第1の位置に復帰される。
かかる第2の技術構成により、定着されたシートを連続的に排出・積載する際にも、上記第1の技術構成による基本的な効果を奏する。
本実施形態に係る第3の技術構成は、第2の技術構成において、第1の搬送部材対の変位は、第1の搬送部材対を構成する2つのローラの軸中心を結ぶ直線を平行に保って行う往復直線運動である。
かかる第3の技術構成により、上記第1の技術構成による基本的な効果を奏する。
本実施形態に係る第4の技術構成は、第1ないし第3の何れか1つの技術構成において、ニップ部出口と第1の搬送部材対との間及び第1の搬送部材対とシート搬送手段との間にそれぞれ配置され、定着されたシートを案内する用紙搬送ガイド部材105、用紙搬送ガイド部材106などの第1のシート案内部材を有し、第1のシート案内部材は、第1の搬送部材対の変位に少なくとも追従する形状及び材質で構成されている。
かかる第4の技術構成により、経路変位手段によって作られたシート搬送経路を、画像のこすれや傷が生じることなく定着されたシートを搬送することができる。
本実施形態に係る第5の技術構成は、第1ないし第4の何れか1つの技術構成において、第1の搬送部材対の変位に応じて、第1の搬送部材対の線速を制御する制御部130などの制御手段を有する。
かかる第5の技術構成により、第1の搬送部材対の変位に応じて生じるシート搬送経路が長くなることで生じるニップ部出口と第1の搬送部材対との間でのシートの引っ張りを抑制することができる。また、第1の搬送部材対が第2の位置を占めて変位停止するタイミングで第1の搬送部材対の線速を元に戻すことでシートの弛みを抑制することができる。
本実施形態に係る第6の技術構成は、第5の技術構成において、シート搬送手段を2つ以上の搬送部材対で構成する場合、第1の搬送部材対の変位及び線速の変更に応じて、シート搬送手段を構成する2つ以上の搬送部材対が制御手段によって制御される。
かかる第6の技術構成により、シートの後端が第2の搬送部材対を抜けたときに、第2の搬送部材対の線速を元の線速に戻すことにより、次のシート搬送に備えることができる。
本実施形態に係る第7の技術構成は、第1ないし第6の何れか1つの技術構成において、第1の搬送部材対の第1の位置から第2の位置への変位量は、用紙種類などのシート種類並びに画像形成装置内に設けられた温度検出手段及び湿度検出手段の少なくとも一方の手段により算出される水分量及び作像条件を元に予測されるシートのカール量から決定される。
かかる第7の技術構成により、シートのカール量を過不足なく正確に予測することができ、この過不足なく正確に予測されたシートのカール量に基づいて、第1の搬送部材対の第1の位置から第2の位置への変位を自動的に正確に行うことが可能となる。
本実施形態に係る第8の技術構成は、第7の技術構成において、第1の搬送部材対の変位量には、上限値を設定し、予測されるシートのカール量から算出される変位量が上限値を超える際は、定着装置のニップ部を通過するシートの間隔を広げる。
かかる第8の技術構成により、シートのカール量予測、及び例えば定着装置の加熱されたニップ部の両側における温度差による補正から決定された第1の搬送部材対の変位量が上限値を超える場合、実際の変位量は上限値となる。この際にはシート搬送経路によるシートのカール量抑制効果が十分ではないため、定着装置のニップ部を通過するシートの間隔を広げることで、定着装置の上記温度差を小さくすることでカール量を抑制することが可能となる。
本実施形態に係る第9の技術構成は、第1ないし第8の何れか1つの技術構成において、第1の搬送部材対の変位量の上限値は、シートの厚さごとに設定され、厚紙などの厚さが厚いシートでは上限値が低く設定されている。
かかる第9の技術構成により、厚紙などの厚さが厚いシートを曲率の大きいシート搬送経路を通過させると、シートの持つコシによってシートが反発し、シート案内部材との接触によって画像のこすれや傷が生じやすくなるが、このような不具合を未然に防止することができる。
(第2の実施形態)
図6〜図9を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する(請求項1〜2、5〜10)。
まず、図7〜図9を用いて、第2の実施形態に係る画像形成装置の特徴部分について説明する。図7は、第2の実施形態における第1ローラ対101変位前の用紙搬送経路周りを示す模式的な正面図である。図8は、第1ローラ対101揺動変位後の用紙搬送経路周りを示す模式的な正面図である。図9は、第2の実施形態に係る経路変位手段108Aの具体的構成を示す斜視図である。
第2の実施形態は、図2〜図6に示した第1の実施形態と比較して、経路変位手段108に代えて、経路変位手段108Aを用いる点、これに対応して用紙搬送ガイド部材及び制御構成の一部を変更した点が主に相違する。この相違点以外の第2の実施形態の構成及び動作は上述した第1の実施形態の画像形成装置100と同様である。以下、第1の実施形態と相違する内容を中心に第2の実施形態について詳述する。
図8、図9に示すように、第1ローラ対101の変位・移動は、用紙搬送ガイド部材105Aと一体となって、定着ニップ部出口Naの近傍位置X1に配置された支軸53を支点として行う往復揺動運動である。
図9に示すように、経路変位手段108Aは、二点鎖線で示す一対の面板59a、59bと、一対の面板59a、59bの間に配置され、支軸53を支点として揺動可能な揺動ユニット50と、揺動ユニット50を揺動駆動させる駆動手段52とを有する。面板59a、59bは、図1の装置本体99に固定されている。
揺動ユニット50は、ユニットフレーム51と、第1ローラ対101と、駆動モータ117と、用紙搬送ガイド部材105Aとを有する。ユニットフレーム51は、支軸53を支点として揺動可能に構成され、用紙搬送方向Xの上流側及び下流側(図9の左手前及び右奥側)が開口した筐体状をなす。第1ローラ対101の各軸端部は、ユニットフレーム51に回転可能に支持されている。駆動モータ117は、ユニットフレーム51の一側外壁に固定されており、その出力軸は第1ローラ対101の一端部に直結されている。用紙搬送ガイド部材105Aは、第1ローラ対101のニップ部に用紙を導くようにユニットフレーム51の両側の内壁に取り付け・固定されている。尚、図9に示す第1ローラ対101は、図7の第1の位置DP1を占めている状態を示している。
駆動手段52は、一対の面板59a、59bに設けられたラック58a、58bと、この各ラック58a、58bに噛み合うピニオン57a、57bと、両側のピニオン57aとピニオン57bとを連結する連結軸56と、連結軸56に設けられたウォームホイール55と、このウォームホイール55と噛み合うウォーム54と、ウォーム54に連結されたユニットモータ60とから構成されている。ラック58a、58bは、支軸53を中心とした円弧状ないし部分扇形状に形成されている。
ウォーム54、ウォームホイール55、連結軸56、ピニオン57a、57b、ユニットモータ60は、揺動ユニット50のユニットフレーム51側に設けられており、揺動ユニット50と一体となって変位する。連結軸56は、ユニットフレーム51の下部両側壁に回動(正逆方向に円運動することを意味する)可能に支持されている。ユニットモータ60は、ユニットフレーム51の底壁部に固定されている。
本実施形態における第1ローラ対101の揺動変位では、用紙搬送経路が伸長するのは第1ローラ対101と第2ローラ対102との間だけであり、定着ニップ部出口Naと第1ローラ対101との間の用紙搬送ガイド部材105Aを弾性体にする必要はない。また、第1ローラ対101と第2ローラ対102との間の用紙搬送ガイド部材106は、図7、図8に示すように、第1ローラ対101が変位する上限までの長さのものを設置しておくことで、用紙搬送ガイド部材106は伸縮する必要はなく材質の制限がない。
図6を用いて、本実施形態の制御構成について補説する。本実施形態の制御構成は、第1の実施形態と比較して、カムモータ116に代えて、揺動ユニット50の駆動源であるユニットモータ60を用いる点のみ相違し、他は第1の実施形態と同様である。そのため、第1の実施形態で既に説明した制御内容に関して、カムモータ116をユニットモータ60と読み替えれば、当業者であれば容易に理解して実施できるから、重複説明を避ける上からこれ以上の説明を省略する。
図7〜図9を参照して、本実施形態の動作を説明する。定着された用紙Pの先端Paが用紙検知センサ104によって検知された後に、経路変位手段108Aが作動することで、第1ローラ対101を第2の位置DP2に変位させる。即ち、ユニットモータ60が図9の状態から回転し始めることにより、ユニットフレーム51に支持されている駆動モータ117及び第1ローラ対101がユニットフレーム51ごと第2の位置DP2に向けて揺動変位する。この際、用紙搬送経路R1,R3から用紙搬送経路R2,R4に変更されることで、下に凸の用紙搬送経路R2,R4が作り出される。これにより、非画像面側に生じた用紙Pのカールを抑制・除去することとなる。用紙Pの先端部が第1ローラ対101に到達し挟持されると、第1ローラ対101のニップ部に挟み込まれた状態で経路変更することによって、曲率が大きい用紙搬送経路R2でも用紙Pの先端部との接触が抑えられ、画像のこすれや傷が生じるのを抑制して搬送することができる。
その後、用紙Pの後端が第1ローラ対101を抜けたことが、用紙検知センサ104によって検知されると、第1ローラ対101を第2の位置DP2から元の第1の位置DP1へ戻し、次の用紙搬送に備える。
次に、図7、図8及び表3を用いて、本実施形態における第2ローラ対102の線速変更について説明する。下表3は、線速変更のタイミングと第1ローラ対101、第2ローラ対102の線速との関係を示す。
Figure 2016118688

本実施形態においては定着ニップ部出口Naと第1ローラ対101との間での用紙搬送距離は変化しないため、第1ローラ対101の線速の変更は必要ない。第1ローラ対101が第2の位置DP2に変位している途中で、用紙Pの先端Paが第2ローラ対102に到達する際には、第2ローラ対102の線速を第3の線速よりも遅い第6の線速に変更し、第1ローラ対101と第2ローラ対102との間での用紙Pの引っ張りを抑制する。
第1ローラ対101の変位が停止するタイミングで、第2ローラ対102の線速を第3の線速に戻し、用紙Pの弛みを抑制する。用紙Pの後端が第1ローラ対101を抜ける(第1ローラ対101に到達する)タイミングで、第2ローラ対102の線速を第3の線速よりも速い第7の線速に変更し、経路変更及び第2ローラ対102の線速を減速したことによって生じた用紙Pの搬送遅れを取り戻す。
用紙Pの後端が第2ローラ対102を抜ける(第2ローラ対102に到達する)タイミングで、第2ローラ対102の線速を第3の線速に戻し、次の用紙搬送に備える。尚、第2ローラ対102へ用紙Pの後端が到達したことの検知は、用紙Pの後端が第1ローラ対101に到達したことを用紙検知センサ104によって検出してからの時間で実施する。本実施形態における第3ローラ対103のように第2ローラ対102よりも用紙搬送下流にローラ対が設けられている際は、第2ローラ対102の線速変更に応じて、線速を変更し第2ローラ対102との間での用紙の引っ張り、弛みを抑制する。
以上説明したとおり、第2の実施形態によれば、上述した第1の実施形態における第3及び第4の技術構成を除く技術構成によって、それに対応した上述した第1の実施形態と同様の効果を奏する。即ち、第1及び第2の技術構成、第5ないし第9の技術構成による効果を奏する他、本実施形態による特有の技術構成によって、以下の効果を奏する。
本実施形態に係る第3の技術構成は、第2の技術構成において、ニップ部出口と第1の搬送部材対との間に配置され、定着されたシートを案内する用紙搬送ガイド部材105Aなどの第2のシート案内部材を有し、第1の搬送部材対の変位は、第2のシート案内部材と一体となって、ニップ部出口近傍を支点として行う往復揺動運動である。
かかる第3の技術構成により、上記第1の技術構成による基本的な効果を奏する。
本実施形態に係る第4の技術構成は、第3の技術構成において、第1の搬送部材対とシート搬送手段との間に配置され、定着されたシートを案内する用紙搬送ガイド部材106などの第3のシート案内部材を有し、第3のシート案内部材は、第1の搬送部材対の変位に少なくとも追従する形状及び材質で構成されている。
かかる第6の技術構成により、経路変位手段によって作られたシート搬送経路を、画像のこすれや傷が生じることなく定着されたシートを搬送することができる。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
上述したような熱ローラ方式の定着装置36に限らず、シート上に形成されたトナー画像を、加熱されたニップ部を通過させることにより定着する構成であればよく、例えば無端状のベルトを用いた定着ベルト方式等の公知の全ての定着装置であってもよい。
例えば、本発明を適用する画像形成装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリの複合機であってフルカラーの画像形成を行うことが可能なカラーデジタル複合機、その他、複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッタの単体、あるいは複写機とプリンタとの複合機等他の組み合わせの複合機であってもよい。近年では、市場からの要求にともない、カラー複写機やカラープリンタなど、カラー画像を形成可能な画像形成装置が多くなってきているが、本発明を適用する画像形成装置は、モノカラー画像のみを形成可能なものであってもよい。
更には、図1は、本発明を適用可能な電子写真式の画像形成装置として、4連タンデム型中間転写方式のフルカラー機の構成例を示している。本発明は、図1に例示されたフルカラー機に限らず、4連タンデム型直接転写方式のフルカラー機や1ドラム型中間転写方式のフルカラー機等の他の画像形成装置にも適用可能である。また本発明は、1ドラム型直接転写方式等のモノクロ機にも適用可能である。
かかる画像形成装置は、一般にコピー等に用いられる普通紙のみならず、OHPシートや、カード、ハガキ等の厚紙や、封筒等の何れをもシート状記録媒体(シート)としてこれに画像形成を行うことが可能であることが望ましい。かかる画像形成装置は、シートとしての転写紙の片面に画像形成可能な画像形成装置であってもよい。このような画像形成装置に用いる現像剤は、2成分現像剤に限らず、1成分現像剤であってもよい。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
2Y、2M、2C、2K 感光体ドラム(像担持体)
3Y、3M、3C、3K 帯電チャージャ(帯電手段)
4Y、4M、4C、4K 光書込みユニット(露光手段)
5Y、5M、5C、5K 現像ユニット(現像手段)
36 定着装置(定着手段)
37 定着ローラ(加熱部材)
38 加圧ローラ(加圧部材)
40 湿度センサ(湿度検出手段)
50 揺動ユニット
60 ユニットモータ
99 装置本体
100 画像形成装置
101 第1ローラ対(第1の搬送部材対の一例)
102 第2ローラ対(第2の搬送部材対、シート搬送手段の一例)
101 第3ローラ対(第3の搬送部材対、シート搬送手段の一例)
104 用紙検知センサ(シート検知手段)
105 用紙搬送ガイド部材(第1のシート案内部材の一例)
105A 用紙搬送ガイド部材(第2のシート案内部材の一例)
106 用紙搬送ガイド部材(第1のシート案内部材、第3のシート案内部材の一例)
108、108A 経路変位手段
109 昇降ユニット
110、111 温度検知センサ
116 カムモータ
117 駆動モータ
118 駆動モータ
120 定着モータ
121 操作表示部
130 制御部(制御手段の一例)
DP1 第1の位置
DP2 第2の位置
N ニップ部
Na 定着ニップ部出口(ニップ部出口)
R1、R2、R3、R4 用紙搬送経路(シート搬送経路の一例)
P 用紙(シートの一例)
X 用紙搬送方向(シート搬送方向)
特開2008−056430号公報

Claims (10)

  1. シート上に形成されたトナー画像を、加熱されたニップ部を通過させることにより定着する定着装置と、
    前記ニップ部出口の近傍に配置され、定着されたシートの先端部を挟持して第1の位置と第2の位置との間で変位可能に構成され、シート搬送方向にシートを搬送する第1の搬送部材対と、
    第1の搬送部材対よりも前記シート搬送方向の下流側に配置され、シートを搬送するシート搬送手段と、
    定着されたシートの先端部が第1の搬送部材対に挟持された後に、第1の搬送部材対を第1の位置から第2の位置に変位させ、前記ニップ部出口と前記シート搬送手段との間で、定着されたシートがカールする方向とは逆向きの曲率を持つシート搬送経路を作る経路変位手段と、
    を備える画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    定着されたシートの後端が第1の搬送部材対を抜ける際であって、次に搬送される定着されたシートの先端部が前記ニップ部出口に到達する前に、第1の搬送部材対は、前記経路変位手段によって第2の位置から第1の位置に復帰されることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2記載の画像形成装置において、
    第1の搬送部材対の前記変位は、第1の搬送部材対を構成する2つのローラの軸中心を結ぶ直線を平行に保って行う往復直線運動であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか1つに記載の画像形成装置において、
    前記ニップ部出口と第1の搬送部材対との間及び第1の搬送部材対と前記シート搬送手段との間にそれぞれ配置され、定着されたシートを案内する第1のシート案内部材を有し、
    第1のシート案内部材は、第1の搬送部材対の前記変位に少なくとも追従する形状及び材質で構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項2記載の画像形成装置において、
    前記ニップ部出口と第1の搬送部材対との間に配置され、定着されたシートを案内する第2のシート案内部材を有し、
    第1の搬送部材対の前記変位は、第2のシート案内部材と一体となって、前記ニップ部出口近傍を支点として行う往復揺動運動であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5記載の画像形成装置において、
    第1の搬送部材対と前記シート搬送手段との間に配置され、定着されたシートを案内する第3のシート案内部材を有し、
    第3のシート案内部材は、第1の搬送部材対の前記変位に少なくとも追従する形状及び材質で構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1ないし6の何れか1つに記載の画像形成装置において、
    第1の搬送部材対の前記変位に応じて、第1の搬送部材対の線速を制御する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7記載の画像形成装置において、
    前記シート搬送手段を2つ以上の搬送部材対で構成する場合、第1の搬送部材対の前記変位及び前記線速の変更に応じて、前記シート搬送手段を構成する2つ以上の搬送部材対が前記制御手段によって制御されることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1ないし8の何れか1つに記載の画像形成装置において、
    第1の搬送部材対の第1の位置から第2の位置への変位量は、シート種類並びに前記画像形成装置内に設けられた温度検知手段及び湿度検知手段の少なくとも一方の手段により算出される水分量及び作像条件を元に予測されるシートのカール量から決定されることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項9記載の画像形成装置において、
    第1の搬送部材対の前記変位量には、上限値を設定し、前記予測されるシートのカール量から算出される変位量が前記上限値を超える際は、前記ニップ部を通過するシートの間隔を広げることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018159877A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 株式会社リコー 画像形成装置

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