JP2010150874A - 建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】下枠に設けるカバー部材の変形を抑制し、障子の円滑な開閉を確保することができる建具を提供すること。
【解決手段】屋外空間に位置する凹溝部3Eに設けられるカバー部材3Hが金属製であることから、日射等で加熱された際のカバー部材3Hの変形を抑制することができる。従って、カバー部材3Hの反りを防止することで、カバー部材3Hが障子6,7の開閉を阻害することがなく、障子6,7の開閉を円滑に実施することができる。そして、カバー部材3Hの長手方向両端部側が樹脂製の取付部材3Jによって下枠3に取り付けられることで、カバー部材3Hから下枠3への熱伝達が抑制でき、カバー部材3Hが加熱されたり冷却されたとしても、それによる下枠3への熱の影響を排除して断熱性能を確保することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、引違い窓等の建具に関し、詳しくは、窓枠と、この窓枠に支持される室内外一対の障子とを備えた建具に関する。
住宅等の引違い窓において、下枠には室内外の障子をそれぞれ案内する室内レールおよび室外レールが設けられ、これら室内外のレール間に樹脂製のカバー部材を取り付けた構造が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2001−271557号公報 特許第3198073号公報
しかしながら、前記特許文献1、2に記載されたように、下枠における室内外のレール間に取り付けた樹脂製のカバー部材は、日射や気温変化などによって加熱されると変形しやすく、特に、夏季において日射の影響を受けやすい、屋外側のカバー部材の変形が懸念される。さらに、下枠の長手方向に沿った長尺部材であるカバー部材では、熱伸縮によって大きな曲げ変形(反り)が起きやすく、その両端部が浮き上がってしまうと、障子の開閉の障害となる可能性がある。
本発明の目的は、下枠に設けるカバー部材の変形を抑制し、障子の円滑な開閉を確保することができる建具を提供することにある。
本発明の建具は、上枠、下枠、および左右の縦枠を有する窓枠と、この窓枠に支持される室内側および室外側の一対の障子とを備えた建具であって、前記下枠は、前記室内側障子を案内する室内レール部と、前記室外側障子を案内する室外レール部と、これら室内外のレール部間にて当該下枠の長手方向に延びる凹溝部とを有して形成され、閉じた状態の前記室内側障子の室外側に位置する前記凹溝部には、複数の樹脂製の取付部材を介して金属製のカバー部材が設けられていることを特徴とする。
以上の本発明によれば、閉じた状態の室内側障子の室外側に位置する凹溝部、つまり屋外空間に位置する凹溝部において、当該凹溝部の底面を覆うカバー部材を金属製とすることで、日射等で加熱された際のカバー部材の変形を抑制することができる。従って、カバー部材の反りを防止することで、カバー部材が障子の開閉を阻害することがなく、障子の開閉を円滑に実施することができる。そして、このカバー部材を樹脂製の取付部材を介して下枠に取り付けることで、カバー部材から下枠への熱伝達が抑制でき、カバー部材が加熱されたり冷却されたとしても、それによる下枠への熱の影響を排除し、窓枠の断熱性能を確保することができる。
この際、本発明の建具では、閉じた状態の前記室外側障子の室内側に位置する前記凹溝部には、樹脂製の第2カバー部材が前記下枠に直接取り付けられていることが好ましい。
さらに、本発明の建具では、前記取付部材は、その長手方向の長さが前記金属製のカバー部材の長手方向の長さよりも短く構成され、少なくとも前記カバー部材の長手方向両端部側に対応する2箇所にて前記下枠に取り付けられていることが好ましい。
また、本発明の建具では、前記下枠は、金属製の室内部材および室外部材と、これらの室内部材と室外部材とを連結する樹脂製の断熱部材とを有して形成され、前記室内部材に前記室内レール部が設けられ、前記室外部材に前記室外レール部が設けられ、前記取付部材には、前記室内レール部の基端部に係合される第1被係合部と、前記室外レール部の基端部に係合される第2被係合部とが設けられ、前記カバー部材の室内側端縁と前記室内レール部との間、および当該カバー部材の室外側端縁と前記室外レール部との間には、それぞれ隙間が設けられていることが好ましい。
また、本発明の建具では、前記カバー部材は、上面部と、この上面部から下方に突出して前記取付部材に保持される被保持部とを有して形成され、前記被保持部は、前記カバー部材の長手方向に沿って形成されており、当該被保持部のうちの前記取付部材に保持されない部分は前記凹溝部の底面と隙間を介して対向して設けられていることが好ましい。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、第2実施形態以降において、次の第1実施形態で説明する構成部材と同じ構成部材、および同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態の構成部材と同じ符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の実施形態に係る建具である引違い窓1を示す縦断面図である。
引違い窓1は、戸建て住宅等の建物の外壁開口部に設けられて建物の室内空間と室外空間とを仕切るものであって、上枠2、下枠3、および左右の縦枠4を四周枠組みした窓枠5と、この窓枠5の内部に開閉自在に支持された室内外一組の障子6,7および網戸8とを備えて構成されている。室内外の障子6,7(室内側障子6および室外側障子7)は、それぞれの下框12に設けられた戸車14が下枠3のレール部38,48(後述)に案内されるとともに、縦框の上端に設けられた摺動片15が上枠2の上レール2A,2Bに案内されることで、左右に開閉可能に構成されている。
次に、引違い窓1における下枠3の構造を図2〜図4に基づいて詳しく説明する。ここで、図2は、下枠3を示す平面図であり、図3は、下枠3を拡大して示す縦断面図である。図4は、下枠3の要部を拡大して示す斜視図である。
下枠3は、それぞれアルミ押出形材製の室内部材3Aおよび室外部材3Bと、これらを連結する樹脂製の断熱部材3Cとを備えて構成された断熱仕様の枠材である。また、詳しい説明を省略するが、上枠2および縦枠4も断熱仕様とされ、つまり引違い窓1における窓枠5は、断熱窓枠として構成されている。
室内部材3Aは、室内側障子6の戸車14を案内する室内レール部38とを有して形成されている。また、室外部材3Bは、図示しない建物躯体に固定される固定片部41と、この固定片部41の上部に設けられて断熱部材3Cに係合する連結部42と、連結部42から室外側に延びるとともに下方に傾斜した傾斜上面部43と、この傾斜上面部43の室外側に連続して略水平に室外側に延びる水平上面部44と、この水平上面部44の室外側から下方に延びる室外側面部45と、固定片部41から室外側に延びて室外側面部45と交差する底面部46と、水平上面部44の室外端近傍から上方に立ち上がる立上片部47と、この立上片部47の上端からさらに上方に延びて室外側障子7の戸車14を案内する室外レール部48と、立上片部47の上端から室外側に延びて上方に折れ曲がり網戸8の戸車を案内する網戸レール部49とを有して形成されている。
また、下枠3には、室内部材3Aの室内レール部38と、断熱部材3Cの上面と、室外部材3Bの傾斜上面部43、水平上面部44、立上片部47および室外レール部48とによって、上方に開口した凹溝部3Eが形成されている。この凹溝部3Eは、室内レール部38と室外レール部48との間において下枠3の長手方向に沿って延びて形成されている。そして、図2に示すように、下枠3の長手方向略中央であり室内外の障子6,7の召合せ部下方位置の凹溝部3Eには、樹脂製の風止板3Fが設けられている。この風止板3Fは、凹溝部3Eを左右に仕切るものであって、室内外の障子6,7を閉じた状態で、それらの召合せ框(内外の縦框)の下端部に当接することで、凹溝部3Eを介して室内側に外気や雨水が浸入するのを防止し、気密性や水密性が確保できるように構成されている。
以上のような下枠3の凹溝部3Eにおいて、風止板3Fの左右には、樹脂製のカバー部材(第2カバー部材)3G(図1参照)と、アルミ押出形材製(金属製)のカバー部材3H(図3参照)とがそれぞれ設けられ、カバー部材3Hは、その長手方向の両端部側にて樹脂製の取付部材3Jを介して下枠3に取り付けられている。すなわち、凹溝部3Eの底面である傾斜上面部43および水平上面部44は、カバー部材3G,3Hによって、その上方が覆われるようになっている。ここで、室内部材3Aにおける室内レール部38の基端部室外側には、室内側に凹んだ係合部38Aが形成され、室外部材3Bにおける立上片部47と室外レール部48との連続部分には、室外側に凹んだ係合部48Aが形成されている。また、下枠3の室外部材3Bにおける室外側面部45、立上片部47および室外レール部48の室外側には、下枠3の長手方向に沿った適宜な複数位置に排水部品(排水弁)3Kが取り付けられており、立上片部47に設けられた排水孔47Aを介して凹溝部3Eに入った雨水等を室外側に排出できるとともに、室外側から凹溝部3Eへの虫等の進入が防止できるようになっている。
樹脂製のカバー部材3Gは、図2中、風止板3Fの左側であり閉じた状態の室外側障子7の室内側に位置する凹溝部3Eに設けられている。このような樹脂製のカバー部材3Gを室内空間に位置する凹溝部3Eに設けたことで、下枠3の断熱性能を確保するとともに、冬季におけるカバー部材3G表面の結露を防止することができる。
一方、金属製のカバー部材3Hは、図2中、風止板3Fの右側であり閉じた状態の室内側障子6の室外側に位置する凹溝部3Eに設けられており、すなわち、カバー部材3Hは、室内側障子6を閉じた状態で室外空間に位置して設けられるようになっている。このカバー部材3Hは、図3に示すように、凹溝部3Eの底面を覆う長尺板状の上面部61と、この上面部61から下方に突出して取付部材3Jに保持される室内外一対の被保持部62,63とを有して形成されている。上面部61は、室内側から室外側に向かって下がり勾配を有して設けられ、その室外側端縁が下方に曲げ下げられており、上面部61に降った雨水等が室外部材3Bの水平上面部44に落下するように構成されている。
また、室内側の被保持部62は、その下端部が室内側に折り曲げられて略L字形に形成されるとともに、その下端面は、室外部材3Bの傾斜上面部43に対して上方に所定距離だけ離れて設けられている。さらに、室外側の被保持部63は、その下端部が室外側に折り曲げられて略L字形に形成されるとともに、その下端面も傾斜上面部43に対して上方に所定距離だけ離れて設けられている。従って、カバー部材3Hの長手方向中間部において上面部61に荷重が作用してカバー部材3Hが下方に撓んだとしても、一対の被保持部62,63の少なくとも一方が傾斜上面部43に当接することで、カバー部材3Hの変形が抑制されるとともに、荷重が作用しなくなれば、カバー部材3Hがその弾性によって初期の状態(図3に示す状態)に戻るようになっている。
次に、取付部材3Jは、図4にも示すように、その長手方向の長さがカバー部材3Hの長手方向の長さよりも短いピース状の部材であって、見込み方向中間部に設けられてカバー部材3Hの上面部61の下面に対向する第1上面部71と、この第1上面部71の室内側に沿って下方に凹んだ第1溝部72と、この第1溝部72の室内側にて第1上面部71と略フラットに設けられる第2上面部73と、この第2上面部73の室内側から下方に延びるとともに室内側に屈曲した第1被係合部74とを有して形成されている。さらに、取付部材3Jは、第1上面部71の室外側に沿って下方に凹んだ第2溝部75と、この第2溝部75の室外側側面を構成する突片部76と、この突片部76の下部から室外側上方に延びる第2係合片部77とを有して形成され、第1溝部72の上部室内側には、第2上面部73の室外側に連続する第1保持部78が形成され、第2溝部75の上部室外側には、突片部76の上端部から室内側に突出した第2保持部79が形成されている。
以上の取付部材3Jは、第1被係合部74が下枠3の係合部38Aに係合され、第2係合片部77が下枠3の係合部48Aに係合されることで下枠3に取り付けられており、この取付状態において、第2係合片部77が若干撓みながら押圧状態で係合部48Aに係合されることで、取付部材3Jががたつくことなく下枠3に取り付けられるようになっている。そして、この取付状態において、第1溝部72の下面72Aおよび室外側側面の下端部72Bと、第2溝部75の下面75Aとが室外部材3Bの傾斜上面部43に当接し、さらに突片部76および第2係合片部77の基端部77Aが水平上面部44に当接するようになっている。
カバー部材3Hは、図3に示すように、室内側の被保持部62を第1溝部72に挿入して先端を第1保持部78に係合させるとともに、室外側の被保持部63を第2溝部75に挿入して先端を第2保持部79に係合させることで、取付部材3Jに保持されるようになっている。また、上面部61の室外側端縁を押して上面部61を上方凸に撓ませ、室外側の被保持部63を第2保持部79から外してから、室内側の被保持部62を第1保持部78から外すことで、カバー部材3Hが取付部材3Jから取り外せるようになっている。また、カバー部材3Hを取り付けた状態において、その上面部61の室内側端縁と室内レール部38とは所定距離だけ離れ、それらの間に隙間が形成され、上面部61の室外側端縁と室外レール部48とは所定距離だけ離れ、それらの間に隙間が形成されるようになっている。従って、カバー部材3Hが夏季の日射で加熱されたり、冬季に冷却されたりしても、その熱が下枠3に伝達されず、下枠3の断熱性能が阻害されないようになっている。
以上の実施形態によれば、屋外空間に位置する凹溝部3Eに設けられるカバー部材3Hが金属製であることから、日射等で加熱された際のカバー部材3Hの変形を抑制することができる。従って、カバー部材3Hの反りを防止することで、カバー部材3Hが障子6,7の開閉を阻害することがなく、障子6,7の開閉を円滑に実施することができる。そして、カバー部材3Hの長手方向両端部側が樹脂製の取付部材3Jによって下枠3に取り付けられることで、カバー部材3Hから下枠3への熱伝達が抑制でき、カバー部材3Hが加熱されたり冷却されたとしても、それによる下枠3への熱の影響を排除して断熱性能を確保することができる。
〔第2実施形態〕
次に、図5、図6に基づいて本発明の第2実施形態を説明する。
図5は、第2実施形態の下枠3を拡大して示す縦断面図である。図6は、下枠3の要部を拡大して示す斜視図である。
本実施形態では、カバー部材3Hを支持する取付部材の形態が前記第1実施形態と相違するものの、窓枠5や障子6,7の構成は、前記第1実施形態と略同様である。以下、相違点を詳しく説明する。
取付部材3Lは、前記取付部材3Jと同様にピース状の部材であって、前記取付部材3Jと同様の第1上面部71、第1溝部72、第2上面部73、第1被係合部74、第2溝部75、突片部76、第1保持部78および第2保持部79を有するとともに、前記第2係合片部77に代えて略三角筒状の排水部80を有して形成されている。この排水部80は、突片部76の基端部から室外側上方に傾斜した排水傾斜面部81と、略三角筒状の左右両端部に設けられる排水側面部82とを有して形成され、前記室外部材3Bの立上片部47に当接するとともに排水孔47Aの室内側を覆う位置に設けられている。そして、排水傾斜面部81および排水側面部82には、それぞれ複数のスリット状の排水孔83,84が形成されている。このような取付部材3Lを下枠3に取り付けるとともに、取付部材3Lでカバー部材3Hを保持することで、前記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、第2実施形態の取付部材3Lを用いることで、凹溝部3E内の雨水等を排水部80から排水孔47Aを介して室外に排出できるとともに、スリット状の排水孔83,84によって室外側から凹溝部3Eへの虫等の進入が防止できるようになっている。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる以下の構成を備えていればよい。
(1)本発明の建具は、上枠、下枠、および左右の縦枠を有する窓枠と、この窓枠に支持される室内側および室外側の一対の障子とを備えた建具であって、前記下枠は、前記室内側障子を案内する室内レール部と、前記室外側障子を案内する室外レール部と、これら室内外のレール部間にて当該下枠の長手方向に延びる凹溝部とを有して形成され、閉じた状態の前記室内側障子の室外側に位置する前記凹溝部には、複数の樹脂製の取付部材を介して金属製のカバー部材が設けられていればよい。
以上の本発明によれば、閉じた状態の室内側障子の室外側に位置する凹溝部において、当該凹溝部の底面を覆うカバー部材を金属製とすることで、日射等で加熱された際のカバー部材の変形を抑制することができる。従って、カバー部材の反りを防止することで、カバー部材が障子の開閉を阻害することがなく、障子の開閉を円滑に実施することができる。そして、このカバー部材を樹脂製の取付部材を介して下枠に取り付けることで、カバー部材から下枠への熱伝達が抑制でき、カバー部材が加熱されたり冷却されたとしても、それによる下枠への熱の影響を排除し、窓枠の断熱性能を確保することができる。
(2)本発明の建具では、閉じた状態の前記室外側障子の室内側に位置する前記凹溝部には、樹脂製の第2カバー部材が前記下枠に直接取り付けられていることが好ましい。
このような構成によれば、閉じた状態の室外側障子の室内側に位置する凹溝部において、当該凹溝部の底面を覆うカバー部材を樹脂製として下枠に取り付けることで、屋内空間に露出するカバー部材による断熱性能を確保し、冬季における結露を防止することができる。ここで、屋内空間に位置するカバー部材であれば、夏季における日射の影響を受けにくいことから、カバー部材の変形によって障子の開閉の障害となる可能性は低く、樹脂製のカバー部材による断熱性向上の利点が大きい。
(3)本発明の建具では、前記取付部材は、その長手方向の長さが前記金属製のカバー部材の長手方向の長さよりも短く構成され、少なくとも前記カバー部材の長手方向両端部側に対応する2箇所にて前記下枠に取り付けられていることが好ましい。
このような構成によれば、その長手方向の長さが金属製のカバー部材の長手方向の長さよりも短いピース状の部材とすることで、取付部材の熱伸縮によるカバー部材の変形への影響を抑制することができる。すなわち、取付部材がカバー部材と同程度の長さを有する部材であれば、カバー部材を介して加熱されることで、取付部材に反りが生じやすくなるものの、取付部材がピース部材であれば、個々の取付部材の反りは無視できる程度に収まることから、カバー部材の変形をより確実に抑制することができる。
(4)本発明の建具では、前記下枠は、金属製の室内部材および室外部材と、これらの室内部材と室外部材とを連結する樹脂製の断熱部材とを有して形成され、前記室内部材に前記室内レール部が設けられ、前記室外部材に前記室外レール部が設けられ、前記取付部材には、前記室内レール部の基端部に係合される第1被係合部と、前記室外レール部の基端部に係合される第2被係合部とが設けられ、前記カバー部材の室内側端縁と前記室内レール部との間、および当該カバー部材の室外側端縁と前記室外レール部との間には、それぞれ隙間が設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、室内部材、室外部材および断熱部材から下枠を構成して断熱仕様とするとともに、室内部材における室内レール部の基端部に第1被係合部を係合して取付部材を取り付けた場合に、この取付部材が樹脂製であることから、室内部材への熱伝達を抑制して断熱性能を確保することができる。さらに、カバー部材の室内側端縁と室内レール部との間に隙間を設けたことで、金属製のカバー部材が加熱あるいは冷却された場合でも、その熱が室内部材へ伝達されず、下枠の断熱性能を阻害しないようにできる。また、カバー部材の室外側端縁と室外レール部との間に隙間を設けたことで、カバー部材の上面に雨等が降ったとしても、その雨水を隙間から凹溝部に導き、適宜な排水孔から室外空間に排水することができる。
(5)本発明の建具では、前記カバー部材は、上面部と、この上面部から下方に突出して前記取付部材に保持される被保持部とを有して形成され、前記被保持部は、前記カバー部材の長手方向に沿って形成されており、当該被保持部のうちの前記取付部材に保持されない部分は前記凹溝部の底面と隙間を介して対向して設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、カバー部材の被保持部と凹溝部の底面とが隙間を介して対向しているので、カバー部材の熱が下枠に伝達されるのを防止して、下枠の断熱性能を確保することができる。さらに、被保持部と凹溝部の底面との間隔として、カバー部材の上面部に荷重が作用してカバー部材が撓んだ場合に凹溝部の底面に被保持部が当接する程度の隙間寸法に設定しておけば、作用した荷重を下枠に伝達して支持することができ、カバー部材の過度な変形を防止することができる。
また、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態においては、室内外一対の障子6,7を有する引違い窓1を例示して説明したが、本発明の建具は、室内外の障子6,7のうちのいずれか一方を窓枠5に移動不能に固定した片引き窓であってもよい。
また、前記実施形態では、閉じた状態の室外側障子7に沿った凹溝部3Eに設けるカバー部材3Gを樹脂製とし、このカバー部材3Gを直接下枠3に取り付ける構成としたが、カバー部材3Hと同様の取付部材3J,3Lを用いて下枠3に取り付けてもよいし、カバー部材3Hと同様に金属製としてもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の実施形態に係る建具を示す縦断面図である。 前記建具の第1実施形態に係る下枠を示す平面図である。 前記下枠を拡大して示す縦断面図である。 前記下枠の要部を拡大して示す斜視図である。 前記建具の第2実施形態に係る下枠を拡大して示す縦断面図である。 前記下枠の要部を拡大して示す斜視図である。
符号の説明
2…上枠、3…下枠、3A…室内部材、3B…室外部材、3C…断熱部材、3E…凹溝部、3G…カバー部材(第2カバー部材)、3H…カバー部材、3J,3L…取付部材、4…縦枠、5…窓枠、6…室内側障子、7…室外側障子、38…室内レール部、48…室外レール部、61…上面部、62,63…被保持部、74…第1被係合部、77…第2係合片部。

Claims (5)

  1. 上枠、下枠、および左右の縦枠を有する窓枠と、この窓枠に支持される室内側および室外側の一対の障子とを備えた建具であって、
    前記下枠は、前記室内側障子を案内する室内レール部と、前記室外側障子を案内する室外レール部と、これら室内外のレール部間にて当該下枠の長手方向に延びる凹溝部とを有して形成され、
    閉じた状態の前記室内側障子の室外側に位置する前記凹溝部には、複数の樹脂製の取付部材を介して金属製のカバー部材が設けられている建具。
  2. 閉じた状態の前記室外側障子の室内側に位置する前記凹溝部には、樹脂製の第2カバー部材が前記下枠に直接取り付けられている請求項1に記載の建具。
  3. 前記取付部材は、その長手方向の長さが前記金属製のカバー部材の長手方向の長さよりも短く構成され、少なくとも前記カバー部材の長手方向両端部側に対応する2箇所にて前記下枠に取り付けられている請求項1または請求項2に記載の建具。
  4. 前記下枠は、金属製の室内部材および室外部材と、これらの室内部材と室外部材とを連結する樹脂製の断熱部材とを有して形成され、前記室内部材に前記室内レール部が設けられ、前記室外部材に前記室外レール部が設けられ、
    前記取付部材には、前記室内レール部の基端部に係合される第1被係合部と、前記室外レール部の基端部に係合される第2被係合部とが設けられ、
    前記カバー部材の室内側端縁と前記室内レール部との間、および当該カバー部材の室外側端縁と前記室外レール部との間には、それぞれ隙間が設けられている請求項1から請求項3のいずれかに記載の建具。
  5. 前記カバー部材は、上面部と、この上面部から下方に突出して前記取付部材に保持される被保持部とを有して形成され、
    前記被保持部は、前記カバー部材の長手方向に沿って形成されており、当該被保持部のうちの前記取付部材に保持されない部分は前記凹溝部の底面と隙間を介して対向して設けられている請求項1から請求項4のいずれかに記載の建具。
JP2008332735A 2008-12-26 2008-12-26 建具 Expired - Fee Related JP5185804B2 (ja)

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