JP2010149978A - 分岐装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トレーTが搬送される搬送経路と、搬送経路から分岐して設けられたフローラックと、搬送経路にあるトレーTを、フローラックへ選択的に押し出す押出装置20とを備える分岐システムであって、押出装置20は、互いに逆方向に転走する直線部40及び、直線部40のそれぞれの両端を繋ぐ巻回部41を備えると共に、フローラックに向かう押出方向に無端回走自在なチェーン31と、チェーン31から突出して設けられ、トレーTと当接すると共に、当接したトレーTを押出方向に押し出すフック32とを有して、押出方向側の巻回部41aにフック32が位置する前に、フック32を、トレーTから離間する位置に退避させる支持フレーム20aを備えるという構成を採用する。
【選択図】図4
Description
特許文献1に記載の物品仕分け装置は、無端回走するダイバータと称されるものにパドルを設けて、該パドルと搬送物とを接触させて、コンベヤ側方に設けられたシュートに搬送物を払出す構成となっている。ダイバータは、上記パドルが直線移動する直線部と、回転移動する巻回部とを有する構成となっており、パドルは、上記直線部において直線移動しつつ搬送物をシュートに向かって押し出すと共に、上記巻回部において回転移動して搬送物をシュートに払出すこととなる。
また、パドルの運動が直線運動から回転運動に変換されることで、パドルの先端の速度が加速され、加速された先端で勢いよく搬送物を払い出してしまい、搬送物の払い出しの際に、搬送物がシュート外に跳び出してしまう虞もある。
上記問題を解決するため、単にダイバータの回走速度を低下させるという方法も考えられるが、当該方法を採用すると搬送物を押し出す動作に時間がかかり、分岐システムの分岐能率が低下しまう。したがって、所定の分岐能率が求められる自動倉庫や工場等には、適用できなくなるといった問題がある。
このような構成を採用することによって、本発明では、押出部が巻回部に位置する前に、押出部を搬送物から離間させることが可能となり、巻回部における搬送物の跳ね上げ等が抑制される。
このような構成を採用することによって、本発明では、押出部の直線部における移動経路を傾斜した移動経路とさせることで、第2搬送経路に対して手前側の巻回部に位置する前に、押出部を搬送物から離間させることができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、搬送機構による搬送物の搬送を本流コンベヤの速度成分が殆ど減少させることなしに搬送物を効率よく分岐させることができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、摺動しながら押し出される搬送物を第2搬送経路に導入させやすくすることができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、搬送物を搬送方向と押出方向の2辺で規制し、押出中の搬送物の姿勢を一定にすることができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、当接面を含油型の樹脂材で形成することにより、搬送方向における押出部と搬送物との摺動を円滑に行わせることができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、押出部の先端部が周面を有すると共に、先端部での摩擦が低減される。
このような構成を採用することによって、本発明では、摩擦をより低減させると共に、搬送方向における押出部と搬送物との摺動を円滑に行わせることができる。
したがって、本発明は、払出し後の搬送物の姿勢の乱れを抑制し、且つ、所定の分岐能率を有する分岐装置を提供することができる効果がある。
分岐システム1は、図1に示すように、物品を収容した箱形状のトレー(搬送物)Tが搬送される搬送経路(第1搬送経路)2と、搬送経路2から分岐して設けられたフローラック(第2搬送経路)11と、搬送経路2を搬送されるトレーTをフローラック11へ選択的に分岐させる押出装置20と、当該システム全体を制御する不図示の制御装置とを備える。
コンベヤ3は、搬送経路2の幅方向両側に設けられた一対の無端状のチェーン4と、チェーン4間に横架されて、長さ方向に複数平行に配列された板形状のスラット5とから構成された、いわゆるスラットコンベヤである。コンベヤ3は、不図示の駆動機構によって長さ方向(図1において、紙面下方向(搬送方向))に無端回走して、スラット5上に載置されたトレーTを搬送する構成となっている。
なお、搬送されるトレーTにはバーコードやICタグ等の識別情報が付されており、搬送経路2上の所定の位置で、当該識別情報を読み取る不図示のセンサが設けられており、当該センサの読み取り情報が不図示の制御装置へ伝送される構成となっている。
なお、コンベヤ3及び後述する押出装置20についても、図2に示すように、フローラック11の各段に対応するように配設される。
鉄板15aは、入り口15の床面を形成する金属性の板部材であり、拡径した側の一端がコンベヤ3の搬送面と略同一の高さで連接される構成となっている。
レール12a及びレール12bは、鉄板15aの他端と接続され、幅方向に所定の間隔で平行に設けられる。また、レール12a及びレール12bには、トレーTの自重による傾斜方向への摺動を補助するローラ14が、幅方向に延びる回転軸周りに回転自在に、長さ方向に所定の間隔で複数設けられる構成となっている。
図3は、押出装置20の平面図を示す。
図4は、図3における押出装置20の線視A−A断面図を示す。
図5は、押出装置20に設けられたフック(押出部)32の斜視図を示す。
押出装置20は、押出装置20の外装を形成する外装フレーム21と、外装フレーム21内に設けられトレーTをフローラック11へ押し出す押出機構30とから構成される。
なお、以下の説明において、押出装置20の長さ方向をX方向、幅方向をY方向、高さ方向をZ方向として説明することがある。
なお、回転軸33及び回転軸34は、互いに平行に配置される。また、一対のチェーン31は各々、回転軸33及び回転軸34の間において、チェーンガイド36によってガイドされており、撓みが抑制される構成となっている。
ローラ32cは、フック32の幅と略同一の幅を有しており、フック32の先端部に押出方向(X方向)と略直交する軸周りに回転自在に設けられる。また、ローラ32cの周面は、含油型のナイロンやテフロン(登録商標)等の樹脂材で形成されている。
図6は、分岐システム1の一部を示す平面図であって、押出装置20の動作を説明する図である。
図7は、分岐システム1の一部を示す正面図であって、押出装置20の動作を説明する図である。
モータ35の駆動によりチェーン31は、押出方向に回走され、チェーン31に設けられたフック32が、図7(a)に示すように、トレーTの側面に当接される。より詳しくは、支持フレーム20aの作用によりフック32自身も傾いているため、先端部に設けられたローラ32cがトレーTと当接されることとなる。
そして、トレーTに当接したフック32は、チェーン31の回走により、トレーTをフローラック11へ向けて押し出すこととなる。
なお、フック32の押出方向の速度は、コンベヤ3による搬送方向の速度より大きいため、トレーTが規制部材32bを基点に回転してしまうことは無い。さらに、押出装置20は、トレーTをローラ32cと搬送方向において摺動させながら押し出す分岐動作を行うが、ローラ32cの周面が含油型の樹脂材で形成され低摩擦であるため、搬送方向における摺動を容易にさせて円滑に押し出しを行うことができる。
なお、フック32は、トレーTから離間する際、ローラ32cが回転しつつトレーTから離間することとなるため、トレーTの縁部に引っ掛かることなく円滑に払い抜けが行われることとなる。
そして、押出装置20は、上記分岐動作を行うと、チェーン31が略半周分回走するので、次に搬送されてくるトレーTを押し出すために、もう一方のフック32を押出開始位置に位置するようにチェーン31を僅かな距離だけ回走させて次回の分岐動作に備えることとなる。
したがって、本実施形態では、払出し後のトレーTの姿勢の乱れを抑制することができるためフローラック11での荷詰まりを抑制することができる、また、チェーン31を低速で回走させる必要もなくなるため所定の分岐能率を分岐システム1に備えさせることができる効果がある。
Claims (8)
- 搬送物が搬送される第1搬送経路と、前記第1搬送経路から分岐して設けられた第2搬送経路と、前記第1搬送経路にある前記搬送物を、前記第2搬送経路へ選択的に押し出す押出装置とを備える分岐装置であって、
前記押出装置は、
互いに逆方向に転走する直線部及び、前記直線部のそれぞれの両端を繋ぐ巻回部を備えると共に、前記第2搬送経路に向かう押出方向に無端回走自在な無端回走体と、
前記無端回走体から突出して設けられ、前記搬送物と当接すると共に、当接した前記搬送物を前記押出方向に押し出す押出部とを有して、
前記押出方向側の前記巻回部に前記押出部が位置する前に、前記押出部を、前記搬送物から離間する位置に退避させる退避機構を備えることを特徴とする分岐装置。 - 前記退避機構は、前記第2搬送経路に対して手前側の前記巻回部が、奥側の前記巻回部より高くなるように前記無端回走体を、水平面に対して傾けることを特徴とする請求項1に記載の分岐装置。
- 前記第1搬送経路は、前記搬送物を搬送する搬送機構を備えており、
前記押出装置は、前記搬送機構によって搬送される前記搬送物を、前記搬送機構による搬送方向において、前記押出部と摺動させながら前記搬送物を押し出すことを特徴とする請求項1または2に記載の分岐装置。 - 前記第2搬送経路の前記第1搬送経路に臨む入り口は、前記搬送方向手前側が、前記第1搬送経路に向かうに従って漸次拡径して設けられていることを特徴とする請求項3に記載の分岐装置。
- 前記押出部には、前記搬送方向の奥側において、前記押出方向に張り出すように形成された規制部材が設けられていることを特徴とする請求項3または4に記載の分岐装置。
- 前記押出部は、前記搬送物と当接する当接面が含油型の樹脂材で形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の分岐装置。
- 前記押出部の先端部には、前記押出方向と略直交する軸周りに回転自在なローラが設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の分岐装置。
- 前記ローラの周面が、含油型の樹脂材で形成されていることを特徴とする請求項7に記載の分岐装置。
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KR102494657B1 (ko) * | 2022-08-10 | 2023-02-07 | 에스씨에스(주) | 스윙 암을 포함하는 컨베이어용 화물 선별 운반 장치 |
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