JP2010149080A - アスベストの無害化処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】アスベスト含有物をマイクロ波を利用して加熱することによりアスベストの無害化処理をおこなうにあたり、アスベスト含有物を保持具に保持させた状態で処理した場合であっても高効率でアスベストを無害化することができるアスベストの無害化処理方法を提供する。
【解決手段】アスベスト含有物1を、加熱炉2内に供給して加熱することによりアスベスト含有物1中のアスベストを変性して無害化する。前記加熱炉2として、アスベスト含有物1にマイクロ波を照射することにより加熱する加熱炉2を使用する。前記アスベスト含有物1は、前記マイクロ波の照射を受けた場合のアスベストの変性温度までの昇温速度がアスベスト含有物1と同等以上である保持具3に保持させた状態で加熱炉2内に供給する。これにより、アスベストの加熱効率が向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は、アスベスト含有物中のアスベストを無害化する処理法に関する。
アスベスト(石綿)は、耐熱性、耐火性、耐薬品性、耐腐食性等において高い特性を有するために、建築資材や断熱材などにおいて古くから使用されている。建築資材としては、石綿スレート、石綿セメント板、石綿セメントサイディングなど、アスベスト含有セメント硬化板が代表的なものである。
しかし、アスベストは、人体の呼吸器官に侵入すると中皮腫や肺ガン等を引き起こす原因物質と考えられるようになっており、被害者が多発していることが社会問題となっている。このため、アスベスト含有セメント硬化板を新規に製造することが規制されているのは勿論であるが、既存建築物に施工されているアスベスト含有セメント硬化板の廃棄が大きな問題になっている。すなわち、既存建築物から回収したアスベスト含有セメント硬化板を廃棄する際に、アスベストが飛散すると、この飛散したアスベストで二次的な被害が発生することになる。
そこで、アスベストを無害化処理することが種々検討されている。アスベストは針状結晶を有するものであり、このような針状結晶という性状によって、呼吸器官に中皮種や肺ガン等を引き起こすものであるが、アスベストを高温に加熱すると、針状結晶が熱変性して分解され、アスベストを無害な状態にすることができることが知られている(特許文献1,2等参照)。
そして石綿スレートや石綿セメント板などのセメント硬化板の場合は、セメント硬化板を加熱して含有されるアスベストが熱変性する温度以上に昇温させることによって、セメント硬化板中のアスベストを無害化することができるものであり、アスベストを無害化したこのセメント硬化板を安全に処分することができるものである。
ここで、上記の特許文献1や特許文献2では、アスベストを高温炉床や電気炉を用いて加熱することによって、無害化処理をするようにしており、セメント硬化板をこれらの加熱手段で加熱することによって、セメント硬化板に含有されるアスベストを無害化処理することが可能である。
しかし、アスベストを含有するセメント硬化板において、アスベスト自体が高い断熱性を有する他に、セメント硬化板中のセメントマトリクスや充填材も熱伝導が小さい材料である。例えばアスベスト含有セメント硬化板からなる屋根材の場合、熱伝導率は0.8〜1.3kJ/mh℃程度と小さい。このため、高温炉床や電気炉のようにセメント硬化板を外部から加熱する場合には、セメント硬化板の表面や端部の昇温速度は速いが、内部の昇温速度は遅く、外部と内部との間の温度差が大きくなって、セメント硬化板の内部まで高温に加熱するには長い加熱時間が必要になる。特に石綿スレートや石綿セメント板などのセメント硬化板の場合には、複数枚を積み重ねて加熱処理することによって、無害化処理の効率を高めるようにするのが一般的であるが、中央部に重ねたセメント硬化板にまで熱が伝わるのに時間がかかり、加熱時間がより長くなる。
またこのようにセメント硬化板の外部と内部の間で温度ばらつきが生じると、セメント硬化板が変形して破損に繋がることがあり、この破損の際にセメント硬化板に含有されるアスベストが飛散するおそれがある。
そこで、特許文献3では、アスベスト含有物にマイクロ波を照射して、内部から自己発熱させることが提案されている。この場合、アスベストを短時間の加熱で変性して無害化処理をすることができる。
マイクロ波を利用したアスベスト含有物の処理方法としては、アスベスト含有物をマイクロ波発振器を備える加熱炉に供給し、この加熱炉内で加熱処理を施す方法が考えられる。この場合、加熱炉内でのアスベスト含有物の搬送性を確保したり、加熱炉内でアスベスト含有物が熱変形するなどして破損した場合にアスベスト含有物が加熱炉内の搬送経路から脱落することを防いだりするために、アスベスト含有物を適宜の保持具上に保持させた状態で加熱炉に供給することが考えられる。保持具としては、例えば耐熱性の高いムライト等のアルミナ系の板材等が挙げられる。
しかし、本発明者らの研究の結果、アルミナ系の保持具を使用してマイクロ波を利用したアスベスト含有物の処理を行っても、アスベストの無害化処理の効率は、予想されるほどには向上しないことが判明した。
特開平3−60789号公報 特開平7−171536号公報 WO2007/034816
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、アスベスト含有物をマイクロ波を利用して加熱することによりアスベストの無害化処理をおこなうにあたり、アスベスト含有物を保持具に保持させた状態で処理した場合であっても高効率でアスベストを無害化することができるアスベストの無害化処理方法を提供することにある。
本発明者らは鋭意研究の結果、保持具を使用してマイクロ波を利用したアスベスト含有物の無害化処理を行う際の処理効率の低下の原因、並びにこれを解決するための手段を見出し、本発明の完成に至った。
本発明に係るアスベストの無害化処理方法は、アスベスト含有物1を、加熱炉2内に供給して加熱することによりアスベスト含有物1中のアスベストを変性して無害化する。前記加熱炉2として、アスベスト含有物1にマイクロ波を照射することにより加熱する加熱炉2を使用する。前記アスベスト含有物1は、前記マイクロ波の照射を受けた場合のアスベストの変性温度までの昇温速度がアスベスト含有物1と同等以上である保持具3に保持させた状態で加熱炉2内に供給する。
保持具3のアスベストの変性温度までの昇温速度がアスベスト含有物1の昇温速度を下回ると、アスベスト含有物1の加熱時にアスベスト含有物1から保持具3へ熱が移動してしまい、アスベスト含有物1の加熱効率が低下してアスベストの処理効率が低下してしまう。これに対して本発明では、加熱炉2内では保持具3はアスベスト含有物1よりも早くアスベストの変性温度に達し、アスベスト含有物1から保持具3へ熱が移動しにくくなって、アスベストの加熱効率が向上する。
本発明においては、上記加熱炉2として、マイクロ波発振器6を備えるローラーハースキルン2aを使用することが好ましい。この場合、保持具3に保持されたアスベスト含有物1を加熱炉2内で搬送しながら更に高効率で加熱することができる。
また、本発明においては、上記アスベスト含有物1がアスベストを含有するセメント硬化板1aであり、このセメント硬化板1aを保持具3の上に複数枚重ねて保持させることが好ましい。この場合、一度に複数枚のセメント硬化板1aを保持具3に保持したまま加熱することができ、アスベスト含有物1の処理効率が更に向上する。
また、保持具3上に保持された複数枚のセメント硬化板1aのうち、最上段のセメント硬化板1aの上に、マイクロ波の照射を受けた場合のアスベストの変性温度までの昇温速度がアスベスト含有物1と同等以上である錘4を重ねることも好ましい。この場合、加熱炉2内でセメント硬化板1aの熱による反りや変形を抑制することができ、加熱炉2内の設備にセメント硬化板1aが引っ掛かったり、セメント硬化板1aが保持具3から脱落したりすることを防止することができる。また、錘4は加熱炉2内ではアスベスト含有物1よりも早くアスベストの変性温度に達し、アスベスト含有物1から錘4へ熱が移動しにくくなって、アスベストの加熱効率が向上する。
本発明によれば、アスベスト含有物をマイクロ波を利用して加熱することによりアスベストの無害化処理をおこなうにあたり、アスベスト含有物を保持具に保持させた状態で処理してもアスベスト含有物の加熱効率を高く維持し、高効率でアスベストを無害化することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、アスベスト含有物1であるセメント硬化板1aを加熱してアスベストの無害化処理をするために用いる加熱炉2を概略的に示すものである。この加熱炉2は一端に入口、他端に出口を設けた細長いトンネル炉である。入口から加熱炉2内に導入されたセメント硬化板1aは保持具3に保持された状態でコンベアなどの搬送装置の上で一定速度で送られ、加熱炉2内を通過した後に、出口から送り出される。
加熱炉2の好ましい例として、ローラーハースキルン2aが挙げられる。ローラーハースキルン2aは加熱対象物を搬送装置であるローラーコンベア5で搬送しながら加熱する。このローラーハースキルン2aでは、必要に応じてその内部を複数の加熱ゾーンに分けて各加熱ゾーンごとに加熱条件を変更することができ、アスベスト含有物1を炉内で連続的に搬送しながら順次予熱、加熱、冷却することが容易であるため、アスベスト含有物1を効率よく加熱処理することができる。
この加熱炉2には、アスベスト含有物1を加熱する手段として、マイクロ波発振器6が設けられている。このため、マイクロ波発振器6から発振されるマイクロ波(高周波)によって、アスベスト含有物1を高周波誘電加熱することができ、アスベスト含有物1自体を発熱させて、アスベスト含有物1を内部から加熱することができる。マイクロ波の周波数は特に限定されるものではないが、日本国の電波法で許可されている915MHz帯、2.45GHz帯が好ましい。
また、本実施形態では、アスベスト含有物1を加熱する手段として、マイクロ波発振器6と共に外部加熱手段7が併設されている。外部加熱手段7は、それ自体が熱を放出して加熱炉2内の雰囲気を加熱することで、マイクロ波の照射により加熱されたアスベスト含有物1からの熱放散を抑制する。これによりアスベスト含有物1の加熱効率が更に向上する。この外部加熱手段7の例としては、電気ヒータ7aが挙げられる。
アスベスト含有物1であるセメント硬化板1aとしては、特定のものに限定されず、任意のものが使用される。このセメント硬化板1aとしては、例えば、建築資材の石綿スレート、石綿セメント板、石綿セメントサイディングなどが挙げられる。これらの建築資材としては、既存の建築物から回収されたものが主として挙げられるが、これに限定されるものではない。
この保持具3は、加熱炉2内と同じ条件でマイクロ波の照射を受けた場合の、処理対象であるアスベスト含有物1中のアスベストの変性温度までの昇温速度が、前記アスベスト含有物1と同等以上である材質で形成される。
すなわち、アスベスト含有物1を保持しない保持具3が加熱炉2内と同じ条件でマイクロ波の照射を受けた場合にこの保持具3が室温からアスベストの変性温度まで到達するために要する時間が、保持具3に保持されていないアスベスト含有物1が前記条件でマイクロ波の照射を受けた場合にこのアスベスト含有物1がアスベストの変性温度まで到達するために要する時間よりも短くなるようにする。
ここで、アスベストの変性温度は、アスベストの示差熱分析において、アスベストの結晶変態に伴う発熱ピークが現れる温度をいう。例えばアスベストの一種であるクリソタイルは、加熱時の示差熱分析において、700℃付近に脱水による吸熱ピークが生じた後、820℃付近に結晶変態に伴う発熱ピークが現れることが知られている。
保持具3の材質は、加熱炉2におけるマイクロ波の照射条件及びアスベスト含有物1の昇温速度に応じ、保持具3の昇温速度が上記のような条件を満たす材質から適宜選択される。
尚、アスベストの変性温度はアスベストの種類によって異なるが、セメント硬化板1aの補強繊維として一般的に使用されていたアスベストの場合は一般に1000℃以下の温度であり、その温度でアスベストの結晶が変性し、無害化する。またアスベストの種類によっては、結晶が変性して無害化するのに1000℃以上の温度を必要とする場合があり、その場合には、アスベストの変性温度が1000℃以上に設定される。
図2に、組成の異なる三種類のアスベスト含有セメント硬化板1aと、その他の材質について、マイクロ波照射時における室温からの温度の経時変化を測定した結果を示す。尚、測定時の温度記録計の測定範囲が200℃以上からであるため、図2には200℃以上の温度のみを示している。図中で200℃となっている場合は、温度が200℃以下であることを示している。マイクロ波照射条件は2.45GHz、出力2.4kwである。図中の(1)はアスベストを17質量%含有するセメント硬化板1a、(2)はアスベストを13%含有する含有するセメント硬化板1a、(3)はアスベストを10%含有するセメント硬化板1a、(4)はアスベストを6質量%含有するセメント硬化板1aについての温度の経時変化を示す。各セメント硬化板1aに含まれるアスベストはクリソタイルであり、そのため変性温度は820℃である。また、(i)は炭化ケイ素、(ii)はジルコニア、(iii)はアスベストを含有しないセメント硬化板(ノンアスベスト板)、(iv)はアルミナ系についての温度の各経時変化を示す。
図2に示す場合では、(i)に示す炭化ケイ素は(1)〜(4)に示すいずれのセメント硬化板1aよりも先にアスベストの変性温度に達し、しかもその温度は常にいずれのセメント硬化板1aよりも高いため、保持具3の材質として最も好適である。また、(ii)に示すジルコニアも初期は温度が上昇しにくく、その温度は(1)〜(4)に示すいずれのセメント硬化板1aよりも低いものの、その後に急激に温度が上昇して(3)に示すセメント硬化板1aを除くいずれのセメント硬化板1aよりも先に変性温度に達することから、保持具3の材質として採用可能である。また、(iii)に示すノンアスベスト板は、(4)に示すアスベストを6質量%含有するセメント硬化板1aよりは先に変性温度に達することから、ここで用いられているアスベストを6質量%含有するセメント硬化板1aを加熱処理する場合には保持具3の材質として採用可能である。一方、(iv)に示すアルミナ系はマイクロ波の照射を受けても温度が上昇しないため、保持具3の材質として採用することはできない。
また、保持具3の形状は、アスベスト含有物1を保持可能な形状であれば特に制限されないが、本実施形態では板状に形成されている。また、図3に示すように、二枚の分体8を連結して一つの保持具3を構成することができる。各分体8には一つの端縁に凸嵌合部9が突設されていると共に、反対側の端縁には前記凸嵌合部9と合致する形状の凹嵌合部10が凹設されている。一方の分体8の凸嵌合部9と他方の分体8の凹嵌合部10とが凹凸嵌合することで二つの分体8が連結し、一つの保持具3を構成する。尚、二つ以上の複数の分体8を連結して一つの保持具3を構成してもよい。このように保持具3が複数の分体8で構成されると、保持具3が加熱されることで変形したとしても、各分体8がそれぞれ変形することで、保持具3全体の反り等の変形量が小さくなる。このため、アスベスト含有物1の加熱処理時に、保持具3の変形により加熱炉2内で保持具3やアスベスト含有物1の引っ掛かりが生じたり、保持具3からアスベスト含有物1が脱落したりすることが抑制される。
また、保持具3の寸法は、アスベスト含有物1を保持可能であれば特に制限されないが、できるだけ小さい寸法であることが好ましく、この場合、加熱処理時に保持具3の昇温のために消費されるエネルギーが抑制され、アスベスト含有物1の加熱高効率が向上する。また、特に保持具3の平面視寸法はできるだけ小さい方が好ましい。この場合、保持具3上にアスベスト含有物1が保持された場合に、保持具3とアスベストとが重なっている領域に対する、保持具3におけるアスベストが重なっていない領域の面積が小さくなり、保持具3における温度むらの発生が抑制される。すなわち、保持具3とアスベスト含有物1とはマイクロ波照射時の加熱特性が異なるため、保持具3とアスベストとが重なっている領域と、保持具3におけるアスベストが重なっていない領域との間では温度差が生じるが、保持具3におけるアスベストが重なっていない領域の面積が小さいと保持具3内の温度差は速やかに均されて温度差の増大が抑制されるものである。このため、保持具3がそれ自身の温度差によるヒートショックで破損するようなことが防止される。例えば図4(a)に示す例では、二つの分体8を組み合わせて保持具3を構成し、その上にセメント硬化板1aを保持しているが、保持具3の外縁には全体にわたって保持具3とセメント硬化板1aとが重なっていない領域が生じている。これに対して、図4(b)に示す例では、図4(a)の場合よりも保持具3の短手方向寸法が小さく、このため保持具3の短手方向の一方の端縁では保持具3とセメント硬化板1aとが重なっていない領域がなく、他方の端縁でも保持具3とセメント硬化板1aとが重なっていない領域の面積が小さくなっている。このため図4(b)に示す場合では、図4(a)に示す場合よりも保持具3に割れ等の破損が生じにくくなる。
また、保持具3にはアスベスト含有物1が配置される領域に図4(c)に示すような切欠き11や、図4(d)に示すような通孔12が形成されていてもよい。通孔12は、例えば保持具3を上下に貫通するように一又は複数個形成される。この場合、通孔12や切欠き11によって保持具3の体積が小さくなって保持具3の加熱のために消費されるマイクロ波のエネルギーが低減すると共に、通孔12や切欠き11を通じて直接アスベスト含有物1まで到達するマイクロ波の量が多くなり、このためアスベスト含有物1の加熱効率が更に向上する。
また、セメント硬化板1aの加熱処理時には、保持具3の上に保持されたセメント硬化板1aの上に図4(e)に示すように錘4を重ねることが好ましい。この錘4はセメント硬化板1aに下向きの荷重をかけることで、加熱炉2内で加熱されたセメント硬化板1aの熱による反りや変形を抑制し、加熱炉2内の設備にセメント硬化板1aが引っ掛かったり、セメント硬化板1aが保持具3から脱落したりすることを防止する。また、特に保持具3に複数のセメント硬化板1aが多段に積み重ねられる場合には、セメント硬化板1aの熱による反りや変形によってセメント硬化板1a同士の間に隙間が生じるようなことが抑制され、これによりセメント硬化板1a間の伝熱が良好に行われるので加熱むらが抑制されて、セメント硬化板1aの加熱効率が更に向上する。この錘4は、好ましくは保持具3と同様に、加熱炉2内と同じ条件でマイクロ波の照射を受けた場合の、アスベスト含有物1中のアスベストの変性温度までの昇温速度が、アスベスト含有物1と同等以上である材質で形成される。
また、錘4は、保持具3に保持されたセメント硬化板1aの上面全体を覆うように載置するよりも、図4(e)に示すようにこの上面の一部の領域のみを覆うように載置することが好ましい。この場合、加熱処理時に錘4の加熱のために消費されるマイクロ波のエネルギーが低減すると共に、錘4を介さずに直接アスベスト含有物1まで到達するマイクロ波の量が多くなり、このためアスベスト含有物1の加熱効率が更に向上する。
以下、セメント硬化板1aを加熱炉2で加熱処理するための具体的な工程の一例について説明する。
保持具3の上に複数枚のセメント硬化板1aを複数段積み上げて保持し、更に最上段のセメント硬化板1aの上に錘4を重ねて載置する。このセメント硬化板1aを保持具3に保持された状態のまま、加熱炉2の入口から加熱炉2内に供給する。これにより、保持具3によって加熱炉2内でのアスベスト含有物1の搬送性を確保すると共に、加熱炉2内でアスベスト含有物1が仮に熱変形するなどして破砕されてもアスベスト含有物1が加熱炉2内の搬送経路から脱落することを防ぐことができる。また、保持具3に複数のセメント硬化板1aを同時に保持することで、複数のセメント硬化板1aを同時に加熱処理することができる。
加熱炉2に供給されたセメント硬化板1aはマイクロ波発振器6からのマイクロ波の照射を受けて、アスベストの変性温度以上の温度まで加熱される。例えばアスベストが変性温度820℃のクリソタイルの場合は820℃以上の温度まで加熱される。アスベストの変性が確実に行われるようにするためには、加熱温度(加熱炉3に外部加熱手段7が併設されている場合は外部加熱手段7による炉内の最高雰囲気温度)は変性温度よりも充分に高い温度であることが好ましく、このためクリソタイルの場合には例えば加熱温度を850℃とすることが好ましい。また、加熱炉2内の雰囲気は外部加熱手段7で加熱されている。このようにセメント硬化板1aをマイクロ波発振器6から照射されるマイクロ波で内部から加熱すると共に、加熱炉2内の雰囲気を外部加熱手段7で加熱しておくことでセメント硬化板1aからの熱の放散を抑制し、セメント硬化板1aを内部と外部の温度差が大きくならないように均一に加熱することができる。
また、マイクロ波の照射を受けた際の保持具3と錘4のアスベストの変性温度までの昇温速度が、セメント硬化板1aと同等以上であるため、セメント硬化板1aから保持具3並びに錘4へ熱が移動しにくくなり、このためセメント硬化板1aが高い加熱効率でアスベストの変性温度まで加熱される。また、錘4によって上記のとおりセメント硬化板1aの熱変形によるセメント硬化板1a同士の間の隙間の発生が抑制され、セメント硬化板1a間の加熱むらが更に抑制されてセメント硬化板1aの加熱効率が更に向上する。
更に上記のとおり錘4によりセメント硬化板1aの変形が抑制されると共に、保持具3が複数の分体8で構成されることで保持具3の変形も抑制されるため、セメント硬化板1aの加熱炉2内の設備への引っ掛かりや、セメント硬化板1aの保持具3からの脱落が抑制される。
加熱炉2内でセメント硬化板1aがアスベストの変性温度以上に達すると、アスベストの結晶が変性し、無害化される。このように加熱炉2内でアスベストの無害化がなされたセメント硬化板1aが、加熱炉2の出口から送り出されるものである。
以上、主としてアスベスト含有物1としてセメント硬化板1aを処理する場合について説明したが、処理対象であるアスベスト含有物1は上記のようなセメント硬化板1aには限られず、アスベストを含有し、且つマイクロ波の照射を受けて加熱されるあらゆるアスベスト含有物1が、本発明における処理対象となり得る。また、保持具3の形状としては上記の説明では板状のみが挙げられているが、保持具3の形状はアスベスト含有物1の形状等に応じた適宜の形状であればよい。例えばアスベスト含有物1が粉体物であったり、複数の破砕片であったりする場合に、このようなアスベスト含有物1を保持可能な容器状の保持具3を使用することができる。
以下、実施例を挙げて本発明を例証する。
(実施例1)
アスベスト含有物1であるセメント硬化板1aとして屋根材(カラーベスト:平面視寸法414×910mm、厚み5mm、熱伝導率1.2kJ/mh℃(0.3kcal/mh℃)、クリソタイル含有量14質量%、アスベスト変性温度820℃)を用いた。
また、保持具3として、炭化ケイ素製の板材を用いた。保持具3は二つの分体8を連結して構成され、各分体8の平面視寸法は500mm×500mm、保持具3の平面視寸法は500mm×1000mm、厚みは12mm、重量は15kgである。
この保持具3の上にセメント硬化板1aを10枚重ね、最上段のセメント硬化板1aの上に図4(e)に示すように炭化ケイ素製の二つの錘4を重ねた。各錘4の平面視寸法は約250mm×150mm、厚みは12mm、重量は1.3kgである。
(実施例2)
錘4を用いない以外は実施例1と同様にして、保持具3の上にセメント硬化板1aを重ねた。
(実施例3)
保持具3に図4(c)に示すような切欠き11を形成した。また錘4は使用しなかった。それ以外の条件は実施例1と同一にして、保持具3の上にセメント硬化板1aを重ねた。
(比較例1)
保持具3として、アルミナ系(ムライト)製の板材(重量7kg)を用いた。また、錘4は使用しなかった。それ以外の条件は実施例1と同一にして、保持具3の上にセメント硬化板1aを重ねた。
(評価試験)
加熱炉2として、一端に入口、他端に出口を設けた全長12.6mのローラーハースキルン2aを用いた。この加熱炉2内には、マイクロ波発振器6を設けると共に、外部加熱手段7として電気ヒータ7aを併設した。
各実施例及び比較例の保持具3に保持されたセメント硬化板1aを入口から加熱炉2内に供給し、ローラーコンベア5によって4.2m/hの搬送速度でセメント硬化板1aを移動させながら、電気ヒータ7aを作動させ最高雰囲気温度を850℃とすると共にマイクロ波発振器6から周波数2.45GHzのマイクロ波を30kWの出力で照射することで、加熱処理した。
そして、処理後のセメント硬化板1aを出口から取り出し、下から6段目に重ねられていたセメント硬化板1aについてX線回折測定をおこない、その結果に基づいて、処理後のセメント硬化板1a中のアスベスト残存率を導出した。
その結果を図5に示す。この結果によれば、ムライト製の保持具3を用いた比較例1と較べて、炭化ケイ素製の保持具3を用いた実施例1〜3ではアスベスト残存率が低減した。また、錘4を使用しない実施例2よりも、錘4を使用した実施例1の方が、アスベスト残存率が低減しており、また切欠き11を有さない保持具3を用いた実施例2よりも、切欠き11を有する保持具3を用いた実施例3ではアスベスト残存率が大きく低減した。
本発明の実施の形態の一例の概略構成を示す一部の断面図である。 セメント硬化板及びその他の材質の、マイクロ波の照射を受けた場合の温度の経時変化を測定した結果を示すグラフである。 同上の実施の形態の一例における保持具の構成を示す平面図である。 (a)乃至(e)は、同上の実施の形態における保持具に保持されたセメント硬化板の例を示す平面図である。 実施例1乃至3及び比較例1についての、セメント硬化板の加熱処理後のアスベスト残存率を測定した結果を示すグラフである。
符号の説明
1 アスベスト含有物
1a セメント硬化板
2 加熱炉
2a ローラーハースキルン
3 保持具
4 錘
6 マイクロ波発振器

Claims (4)

  1. アスベスト含有物を、加熱炉内に供給して加熱することによりアスベスト含有物中のアスベストを変性して無害化するアスベストの無害化処理方法であって、
    前記加熱炉として、アスベスト含有物にマイクロ波を照射することにより加熱する加熱炉を使用し、
    前記アスベスト含有物を、前記マイクロ波の照射を受けた場合のアスベストの変性温度までの昇温速度がアスベスト含有物と同等以上である保持具に保持させた状態で加熱炉内に供給することを特徴とするアスベストの無害化処理方法。
  2. 上記加熱炉として、マイクロ波発振器を備えるローラーハースキルンを使用することを特徴とする請求項1に記載のアスベストの無害化処理方法。
  3. 上記アスベスト含有物がアスベストを含有するセメント硬化板であり、このセメント硬化板を保持具の上に複数枚重ねて保持させることを特徴とする請求項1又は2に記載のアスベストの無害化処理方法。
  4. 保持具上に保持された複数枚のセメント硬化板のうち、最上段のセメント硬化板の上に、マイクロ波の照射を受けた場合のアスベストの変性温度までの昇温速度がアスベスト含有物と同等以上である錘を重ねることを特徴とする請求項3に記載のアスベストの無害化処理方法。
JP2008332230A 2008-12-26 2008-12-26 アスベストの無害化処理方法 Expired - Fee Related JP5086986B2 (ja)

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