JP2010147995A - 車両の通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の通信システムに関し、通信プロトコルの異なる複数のネットワークからなる車両の通信システムにおいて、迅速にダイアグコードの授受を実施し、故障診断に係る応答時間を短縮する。
【解決手段】第一通信プロトコルを用いた通信を行う第一ネットワーク1上に車載装置3及びその故障を検出してダイアグコードを生成する検出手段4を介装させる。また、第二通信プロトコルを用いた通信を行う第二ネットワーク2上に表示手段7,8を設ける。
さらに、車載装置3の故障が検出されたときに、検出手段4のダイアグコードを第一通信プロトコルを用いて取得し、上記ダイアグコードを第二通信プロトコルに準拠する形式に変換して記憶する変換手段6を設ける。
所定の入力操作により、表示手段7,8に第二通信プロトコルを用いて変換手段6から変換後のダイアグコードを取得させ、それを表示させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信プロトコルが異なる複数のネットワークが混在した車両の通信システムに関する
従来、車両に搭載された通信ネットワークシステムにおいて、ネットワーク上の各電子制御装置(ECU)に自己診断機能を設けることにより制御の信頼性を向上させるダイアグノーシス技術が知られている。この技術では、各種センサや車載装置との通信内容やその通信手順にエラーが発生したと診断されると、そのエラー内容に対応したDTC(Diagnostic Trouble Code)と呼ばれるダイアグコードを各電子制御装置内のメモリ装置に記録させて、以後の整備点検時にエラーの履歴を参照することができるようになっている。
ところで、近年の車両には、要求される通信速度や信頼性の大きさ,用途等に応じて、通信プロトコルの異なる複数の通信ネットワークが用いられており、全体として複数の通信ネットワークが混在した複合的な通信システムが形成されている。一方、通信プロトコルが異なるネットワーク間では、直接通信を行うことができない。そのため、通信プロトコルを変換する機能を有する電子制御装置やゲートウェイと呼ばれる信号変換器をそれらの間に介装することによって、相互通信が実現されている。
例えば、特許文献1には、低速CANバスや高速CANバス,次世代通信FlexRayバスが混在する車載ネットワークにおいて、各バス上のノードとの通信が可能な法規対応ECUを各バスの連結部に介装させた通信変換制御装置が記載されている。この技術では、法規対応ECU上で通信プロトコルを随時変換することによって、ダイアグ情報(ダイアグコード)を異なるバス間で授受している。
特開2006−352201号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、法規対応ECUがダイアグ情報の要求入力を受信する度に通信プロトコルの変換演算を実施する構成となっているため、通信の応答速度が遅れてタイムアウトエラーが発生する場合がある。例えば、複数の車載装置にエラーが発生している場合には、エラーの数に応じてダイアグ情報量も増大する。したがって、法規対応ECUにおけるデータ変換に係る時間が長くなり、応答が遅れるのである。
また、特許文献1に記載のようなネットワーク構成では、法規対応ECUからダイアグ情報を受け取る際にかかる時間が、各バスの通信速度に依存することになる。すなわち、法規対応ECUはダイアグ情報の要求入力を受信してから各バス上のダイアグ情報を収集するように構成されているため、各バスの通信速度が低いほどダイアグ情報の受け取りを完了するまでの時間も遅延する。したがって、車両の通信ネットワーク内に通信速度の低いバスが混在している場合には、応答速度が劇的に低下するおそれがある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたもので、通信プロトコルの異なる複数のネットワークからなる車両の通信システムにおいて、迅速にダイアグコードの授受を実施することができ、故障診断に係る応答時間を短縮することができるようにした、車両の通信システムを提供することを目的とする。
本発明の車両の通信システム(請求項1)は、第一通信プロトコルにより通信を行う第一ネットワークと、上記第一通信プロトコルとは異なる第二通信プロトコルにより通信を行う第二ネットワークと、上記第一ネットワーク上に設けられた車載装置(レーダセンサ)と、上記第一ネットワーク上に介装され、上記車載装置の故障に係るダイアグコードを記憶する第一電子制御装置(検出手段,レーダECU)と、上記第一ネットワーク及び上記第二ネットワークの双方に跨設された第二電子制御装置(DW−ECU)と、上記第二ネットワーク上に介装され、あるいは上記第二ネットワークに対して着脱自在に接続され、所定の操作により上記ダイアグコードを収集して表示する表示装置(MUT,メータクラスタ)と、を備え、上記第二電子制御装置が、上記車載装置の故障を検出する故障検出手段(故障検出部)と、上記故障検出手段で上記車載装置の故障が検出された場合に、上記第一電子制御装置に対して上記第一通信プロトコルで上記ダイアグコードの返信を要求する第一通信手段(第一通信部)と、上記第一電子制御装置から返信された上記ダイアグコードを記憶するダイアグコード記憶手段(ダイアグコード記憶部)と、上記表示装置からの要求に応じて、上記ダイアグコード記憶手段に記憶された上記ダイアグコードを上記第二通信プロトコルで返信する第二通信手段(第二通信部)と、を有することを特徴としている。
また、本発明の車両の通信システム(請求項2)は、請求項1に記載の構成に加えて、上記ダイアグコード記憶手段(変換手段)が、上記第一電子制御装置から返信された上記ダイアグコードを上記第二通信プロトコルに準拠した形式に変換して記憶するとともに、上記第二通信手段が、上記表示装置からの要求に応じて、上記ダイアグコード記憶手段に記憶された変換後のダイアグコードを上記第二通信プロトコルで返信することを特徴としている。
また、本発明の車両の通信システム(請求項3)は、請求項1又は2記載の構成において、上記表示装置が、上記第二ネットワークに対して着脱自在に介装されていることを特徴としている。
また、本発明の車両の通信システム(請求項4)は、通信プロトコルの異なる複数のネットワークからなる車両の通信システムであって、第一通信プロトコルを用いた通信を行う第一ネットワーク上に介装された車載装置(レーダセンサ)と、上記第一ネットワーク上に介装され、上記車載装置の故障を検出するとともに上記車載装置の故障に係るダイアグコードを生成する検出手段(第一電子制御装置,レーダECU)と、上記検出手段で上記車載装置の故障が検出されたときに、第一通信プロトコルを用いて上記検出手段で生成された上記ダイアグコードを取得するとともに、上記第一通信プロトコルとは異なる第二通信プロトコルに準拠した形式に上記ダイアグコードを変換してメモリ内に格納する変換手段(第二電子制御装置,DW−ECU)と、上記第二通信プロトコルを用いた通信を行う第二ネットワーク上に介装され、所定の操作により上記第二通信プロトコルを用いて上記メモリ内に格納された上記ダイアグコードを上記変換手段から取得するとともに、上記ダイアグコードを表示する表示手段(MUT,メータクラスタ)と、を備えたことを特徴としている。
本発明の車両の通信システム(請求項1)によれば、第二電子制御装置が、第二ネットワークとは通信プロトコルの異なる第一ネットワーク上の車載装置のダイアグコードを記憶する構成とすることにより、第二ネットワーク側からのダイアグコードの要求に対して、第二電子制御装置が第一電子制御装置の代わりにダイアグコードを返信することができ、応答性を高めることができる。また、表示装置によるダイアグコード収集に係る通信内容(例えば、DTC要求信号)の通信プロトコル変換が不要となるため、タイムアウトエラーの発生を防止することができ、表示装置におけるダイアグコードの収集から表示までの時間を大幅に短縮することができる。
また、本発明の車両の通信システム(請求項2)によれば、ダイアグコードが予め変換された後にダイアグコード記憶手段に記憶されるため、ダイアグコード自体の変換が必要な通信ネットワーク間においても、ダイアグコードを即座に授受することができ、応答性を向上させることができる。
また、本発明の車両の通信システム(請求項3)によれば、一般的なマルチユーステスタ(MUT)を用いたダイアグコードの確認時における応答性を向上させることができ、整備性を高めることができる。
また、本発明の車両の通信システム(請求項4)によれば、変換手段が、第一ネットワーク上の車載装置のダイアグコードを第二通信プロトコルに準拠した形式に変換して記憶する構成とすることにより、第二ネットワーク側からのダイアグコードの要求に対して、変換手段が検出手段の代わりにダイアグコードを返信することができ、応答性を高めることができる。また、ダイアグコードの返信時に通信プロトコルの変換が不要となるため、タイムアウトエラーの発生を防止することができ、表示手段におけるダイアグコードの要求から表示までの時間を大幅に短縮することができる。
以下、図面により、本発明の一実施形態について説明する。図1,2は本発明の一実施形態に係る車両の通信システムを説明するためのものであり、図1は本通信システムの全体構成を模式的に示すシステム構成図、図2は本通信システムにおけるダイアグコードの通信タイムチャートである。なお、図3は比較例としての従来の通信システムにおけるダイアグコードの通信タイムチャートである。
[1.構成]
[1−1.全体構成]
本発明の通信システムは、図1に示す通信システム10を搭載した車両9に適用されている。本通信システム10では、通信ネットワーク上の各電子制御装置(ECU)に前述の自己診断機能が設けられている。また、この通信システム10には、互いに通信プロトコルの異なる第一ネットワーク1及び第二ネットワーク2が混在している。
第二ネットワーク2は、第二通信プロトコルを用いてコンポーネント同士の通信を行う駆動系のネットワークであり、図1に示すDW−ECU6(車間距離制御ECU)やその他のECU(エンジン制御ECU,ブレーキECU,操舵系ECU等)が接続されている。本実施形態では、第二ネットワーク2内における自己診断用の通信プロトコルとして、UDS(Unified Diagnostic Services)on CANが用いられている。
この第二ネットワーク2上の各ECUには、車両の駆動制御に係るさまざまなアクチュエータ11及びセンサ12の類が接続されている。例えば、エンジン制御ECUには、燃料噴射弁やエンジン回転数センサ,エンジン冷却水温センサ等が接続され、また、ブレーキECUには車速センサや加速度センサ,ブレーキ液圧センサ等が接続されている。各電子制御装置による自己診断では、それぞれの電子制御装置に接続されたアクチュエータ11やセンサ12がその診断対象となっている。なお、図1中ではこれらのアクチュエータ11やセンサ12の種類や個数に関する記載が簡略化されている。
また、第二ネットワーク2上には、メータクラスタ7(表示装置,表示手段)が接続されている。このメータクラスタ7は、車両9の計器パネル内に配置された情報入力及び表示用の入出力装置であり、情報表示用のディスプレイパネル装置と操作入力用のタッチパネル装置とを備えて構成されている。このメータクラスタ7は、所定の操作入力がなされると、第二ネットワーク2上に介装された各電子制御装置にDTC(ダイアグコード)の要求信号を送信して各電子制御装置からDTCを収集するとともに、収集したDTCを表示する機能を有している。
一方、第一ネットワーク1は、第二ネットワーク2とは異なる第一通信プロトコルを用いてコンポーネント同士の通信を行うネットワークである。本実施形態では、第一ネットワーク1内における自己診断用の通信プロトコルとして、KWP2000(Key Word Protocol 2000)on CANが用いられている。図1に示すように、第一ネットワーク1は第二ネットワーク2上のDW−ECU6に接続されたITS(Intelligent Transport Systems)系のサブネットワークとして構成されている。
この第一ネットワーク1上には、ミリ波レーダユニット5やその他のECUが介装されている。ミリ波レーダユニット5は、ミリ波を用いて前方車両や車両の周囲に存在する対象物(例えば、障害物や先行車両など)までの距離を検出するレーダセンサ3と、レーダセンサ3で検出された情報の演算処理や第一ネットワーク1上での通信演算処理を実行するレーダECU4とを備えて構成される。以下、本通信システム10における各ECU間の自己診断機能に関する制御構成に関して詳述する。
[1−2.レーダECU]
レーダECU4(第一電子制御装置,検出手段)は、マイクロコンピュータを備えて構成された電子制御装置であり、周知のマイクロプロセッサやROM,RAM等を集積したLSIデバイスとして提供されている。前述の通り、レーダECU4にはレーダセンサ3(車載装置)が接続されており、認識された対象物までの距離,方向に関する情報を、第一ネットワーク1を介して他のECUへと伝達する機能を有している。
図1に示すように、レーダECU4は故障検出部4a,通信部4b及びメモリ4cを備えている。故障検出部4aは、第一ネットワーク1上の各ノードとの通信内容に基づき、第一ネットワーク1上の各種装置に異常が発生したことを検知する自己診断ソフトウェアとして設けられたものである。例えば、レーダセンサ3に故障が発生した場合には、故障検出部4aがその故障の発生を検出し、故障内容に対応する予め設定されたDTCを生成する。
通信部4bは、第一ネットワーク1上で通信するためのソフトウェアとして設けられたものである。例えば、レーダECU4は第一ネットワーク1上の他のノードとの通信時に、通信部4bを介して情報の授受を行う。また、故障検出部4aにより装置の故障が検出された場合には、その旨を第一ネットワーク1上の各ノードに伝達する機能を有している。
さらに通信部4bは、後述するDW−ECU6からのDTC要求信号を受信した場合には、メモリ4cに記憶されているDTCをDW−ECU6に返送する機能を有している。このとき通信部4bから送信されるDTCは、第一通信プロトコルに準拠した形式とされている。
メモリ4cは、各種演算処理に係る情報を記憶する不揮発性の記憶装置である。第一ネットワーク1上の各種装置のうち、レーダECU4に接続されたレーダセンサ3の故障が検知された場合には、故障検出部4aで生成されたDTCがメモリ4cに記憶されるようになっている。
[1−3.DW−ECU]
DW−ECU6(第二電子制御装置)は、レーダECU4と同様に、マイクロコンピュータを備えて構成された電子制御装置である。DW−ECU6は、第二ネットワーク2と第一ネットワーク1との双方に跨って設けられており、それぞれのネットワーク1,2で使用されるプロトコルに対応した二つの通信部を備えて構成されている。すなわち、図1に示すように、DW−ECU6は故障検出部6a,第一通信部6b,メモリ6c,変換部6d及び第二通信部6eを備えている。
故障検出部6a(故障検出手段)は、各ノードとの通信内容に基づき各種装置に異常が発生したことを検知する自己診断ソフトウェアとして設けられている。この故障検出部6aは、レーダECU4の故障検出部4aとは異なり、第二ネットワーク2上の各種装置と第一ネットワーク1上の各種装置との両方の故障を検知可能となっている。
メモリ6c(ダイアグ記憶手段)は、レーダECU4のメモリ4cと同様に各種演算処理に係る情報を記憶する不揮発性の記憶装置である。DW−ECU6に接続されたアクチュエータ11,センサ12類の故障が検出された場合には、その装置の故障内容に対応するDTCがメモリ6cに記憶されるようになっている。
第一通信部6b(第一通信手段)は、第一ネットワーク1側の各ノードと通信するためのソフトウェアとして設けられたものである。ここでは、第一ネットワーク1側との通信に係る第一プロトコルを用いた通信手順が規定されている。
また、第一通信部6bは、故障検出部6aで第一ネットワーク1上の各種装置の故障が検出された場合に、第一ネットワーク1側へDTCの返信を要求する機能を有している。例えば、故障検出部6aでレーダセンサ3の故障が検知された場合、第一通信部6bはレーダECU4に対してDTCの返信を要求するDTC要求信号を送信する。
ここで、レーダECU4から取得したレーダセンサ3のDTCは、第一通信プロトコルに準拠した形式となっている。そのため、変換部6d(変換手段)がレーダセンサ3のDTCを第二通信プロトコルに準拠した形式に変換し、メモリ6c内に格納する。
このように本実施形態では、メモリ6cがDW−ECU6に直接接続された第二ネットワーク2側のアクチュエータ11,センサ12類のDTCだけでなく、レーダECU4の管轄内にある第一ネットワーク1側のレーダセンサ3のDTCも記憶する。したがって、レーダセンサ3のDTCは、レーダECU4及びDW−ECU6の双方に記憶されることになる。
一方、第二通信部6e(第二通信手段)は、第二ネットワーク2側の各ノードと通信するためのソフトウェアとして設けられたものである。ここでは、第二ネットワーク2側との通信に係る第二プロトコルを用いた通信手順が規定されている。また、第二通信部6eは、メータクラスタ7からDTC要求信号を受信した場合に、メモリ6cに記憶されている全てのDTCを返送するようになっている。
[2.タイムチャート]
図2を用いて本通信システムの制御作用を説明する。
まず、レーダセンサ3に故障が発生したとすると、その故障がレーダECU4の故障検出部4aで検出され、故障内容に対応するDTCがメモリ4cに記憶される。また、レーダECU4の通信部4bにより、レーダセンサ3に故障が発生したことが第一ネットワーク1上の各ノードに伝達される。
一方、通信部4bから伝達されたこの情報がDW−ECU6の第一通信部6bに入力されると、故障検知部6aにおいてレーダセンサ3の故障が検知される。これにより、DW−ECU6の第一通信部6bからレーダECU4に対してDTC要求信号が送信される。
レーダECU4は、DW−ECU6からのDTC要求信号を受信すると、メモリ4cに記憶されたDTCをDW−ECU6へと返信する。なお、レーダセンサ3の故障内容に対応するDTCが複数である場合には、それらのDTCが順に返信されることになる。
これらの返信を受けてDW−ECU6は、変換部6dにおいてレーダセンサ3のDTCの形式を第一通信プロトコルに準拠した形式から第二通信プロトコルに準拠した形式へと変換し、メモリ6cに記憶する。これにより、レーダECU4のメモリ4cに記憶されているDTCと同一の内容のDTCが、メモリ4cに記憶されているDTCとは異なる形式でメモリ6c内に保存されることになる。
その後、例えば整備点検時にメータクラスタ7に所定の操作入力がなされたときに、メータクラスタ7からDTC要求信号が送信される。このDTC要求信号がDW−ECU6の第二通信部6eに入力されると、メモリ6c内に記憶されているDTCが第二通信部6eから順に返送される。このとき、返送されるDTCは、第二通信プロトコルに準拠した形式に変換されたものであるため、即座にDW−ECU6から返送されることになる。これらの返信を受けて、レーダセンサ3のDTCがメータクラスタ7のディスプレイ上に表示される。
したがって、図2中に示すように、レーダセンサ3のDTCの表示に係る応答時間は、メータクラスタ7に所定の操作入力がなされてからメータクラスタ7へのDTCの返送が完了するまでの時間t1となる。
一方、図3に従来の通信システムにおけるDTCの通信タイムチャートを比較例として示すように、DW−ECU6が他のECUの管轄となるレーダセンサ3のDTCを記憶しない構成では、メータクラスタ7からの操作入力がなされる度にDTC要求信号を第一通信プロトコルから第二通信プロトコルに変換する必要が生じる。そのため、DTC要求信号のプロトコル変換のための時間がレーダセンサ3のDTCの表示に係る応答時間に含まれることになり、応答時間が遅延する。
また、レーダECU4から返送されたDTCを第二通信プロトコルに準拠した形式から第一通信プロトコルに準拠した形式へと変換する必要も生じ、この変換のための時間が応答時間に含まれることになり、応答時間がさらに遅延する。
図3に示すように、従来の通信システムにおけるレーダセンサ3のDTCの表示に係る応答時間は、時間t2となり、本発明の通信システムでは応答時間が大幅に短縮されていることがわかる。
[3.効果]
このように、本発明の通信システム10によれば、DW−ECU6が、第二ネットワーク2とは通信プロトコルの異なる第一ネットワーク1上のレーダセンサ3のDTCを自発的に記憶する構成とすることにより、第二ネットワーク2側からのDTC要求に対してDW−ECU6がレーダECU4の代わりにDTCを返信することができ、応答時間を短縮することができる。また、メータクラスタ7から入力されるDTC要求のプロトコル変換(すなわち、第二ネットワーク2から第一ネットワーク1へDTC要求が送信された場合における通信プロトコル変換)が不要となるため、応答時間をより短縮することができる。
また、本通信システム10では、DW−ECU6が予めレーダECU4から受信したDTCを第二ネットワークの通信プロトコルに準拠した形式に変換しているため、DTCの変換に要する時間が応答時間に含まれず、即座にDTCをメータクラスタ7へ返送することができ、応答時間をさらに短縮することができる。したがって、レーダセンサ3のDTCの表示に係るタイムアウトエラーの発生を防止することができ、メータクラスタ7を用いたDTCの表示時間を大幅に短縮することができる。
このように、本発明の車両の通信システムによれば、通信プロトコルの異なる複数のネットワークからなる車両の通信システムにおいて、迅速にDTCの授受を実施することができ、故障診断に係る応答時間を短縮することができる。
[4.その他]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態等に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
上述の実施形態では、第二ネットワーク2上にメータクラスタ7を備えた車両9に本発明を適用したものを例示したが、メータクラスタ7を持たない車両に対して適用することも可能である。すなわち、図1中に示すように、第二ネットワーク2に対して着脱自在に介装されるいわゆるMUT8(マルチユーステスタ)を用いて、上述の実施形態におけるメータクラスタ7と同一の機能をMUT8に付与した構成としてもよい。この場合、例えば、キー操作用の入力装置及びDTC確認用の出力装置(ディスプレイ装置や印刷装置といった表示装置であり表示手段)が装備された一般的なMUT8を用いることで、DTCの確認時における応答性を向上させることができ、整備性を高めることができる。
また、上述の実施形態では、DW−ECU6において第一ネットワーク1側で得られたDTCを第二ネットワーク2の通信プロトコルに準拠した形式に変換しているが、ネットワークの構成上このような変換が不要である場合には、必ずしもDTCを変換しなくてもよい。
例えば、DTCの仕様が同一で通信プロトコルの仕様のみが異なる複数のネットワークからなる通信システムに本発明を適用する場合、DW−ECU6において、レーダECU4から返送されたレーダセンサ3のDTCをそのままメモリ6cに記憶させる。このような構成であっても、本来レーダECU4のみに記憶されているレーダセンサ3のDTCがDW−ECU6にも記憶されることになり、第二ネットワーク2側からのDTC要求に対する応答性を向上させることができる。
なお、本発明の適用対象となるネットワークは、上述の実施形態の通信プロトコルを用いるものに限定されない。少なくとも、通信プロトコルの異なる複数のネットワークからなる車両の通信システムであれば、どのようなネットワークに対しても適用が可能である。
本発明の通信システムの全体構成を模式的に示すシステム構成図である。 本通信システムにおけるダイアグコードの通信タイムチャートである。 比較例としての従来の通信システムにおけるダイアグコードの通信タイムチャートである。
符号の説明
1 第一ネットワーク
2 第二ネットワーク
3 レーダセンサ(車載装置)
4 レーダECU(第一電子制御装置,検出手段)
4a 故障検出部
4b 通信部
4c メモリ
5 ミリ波レーダユニット
6 DW−ECU(第二電子制御装置)
6a 故障検出部(故障検出手段)
6b 第一通信部(第一通信手段)
6c メモリ(ダイアグ記憶手段)
6d 変換部(変換手段)
6e 第二通信部(第二通信手段)
7 メータクラスタ(表示装置,表示手段)
8 MUT(マルチユーステスタ,表示装置,表示手段)
9 車両
10 通信システム
11 アクチュエータ
12 センサ

Claims (4)

  1. 第一通信プロトコルにより通信を行う第一ネットワークと、
    上記第一通信プロトコルとは異なる第二通信プロトコルにより通信を行う第二ネットワークと、
    上記第一ネットワーク上に設けられた車載装置と、
    上記第一ネットワーク上に介装され、上記車載装置の故障に係るダイアグコードを記憶する第一電子制御装置と、
    上記第一ネットワーク及び上記第二ネットワークの双方に跨設された第二電子制御装置と、
    上記第二ネットワーク上に介装され、所定の操作により上記ダイアグコードを収集して表示する表示装置と、を備え、
    上記第二電子制御装置が、
    上記車載装置の故障を検出する故障検出手段と、
    上記故障検出手段で上記車載装置の故障が検出された場合に、上記第一電子制御装置に対して上記第一通信プロトコルで上記ダイアグコードの返信を要求する第一通信手段と、
    上記第一電子制御装置から返信された上記ダイアグコードを記憶するダイアグコード記憶手段と、
    上記表示装置からの要求に応じて、上記ダイアグコード記憶手段に記憶された上記ダイアグコードを上記第二通信プロトコルで返信する第二通信手段と、を有する
    ことを特徴とする、車両の通信システム。
  2. 上記ダイアグコード記憶手段が、上記第一電子制御装置から返信された上記ダイアグコードを上記第二通信プロトコルに準拠した形式に変換して記憶するとともに、
    上記第二通信手段が、上記表示装置からの要求に応じて、上記ダイアグコード記憶手段に記憶された変換後のダイアグコードを上記第二通信プロトコルで返信する
    ことを特徴とする、請求項1記載の車両の通信システム。
  3. 上記表示装置が、上記第二ネットワークに対して着脱自在に介装されている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の車両の通信システム。
  4. 通信プロトコルの異なる複数のネットワークからなる車両の通信システムであって、
    第一通信プロトコルを用いた通信を行う第一ネットワーク上に介装された車載装置と、
    上記第一ネットワーク上に介装され、上記車載装置の故障を検出するとともに上記車載装置の故障に係るダイアグコードを生成する検出手段と、
    上記検出手段で上記車載装置の故障が検出されたときに、第一通信プロトコルを用いて上記検出手段で生成された上記ダイアグコードを取得するとともに、上記第一通信プロトコルとは異なる第二通信プロトコルに準拠した形式に上記ダイアグコードを変換してメモリ内に格納する変換手段と、
    上記第二通信プロトコルを用いた通信を行う第二ネットワーク上に介装され、所定の操作により上記第二通信プロトコルを用いて上記メモリ内に格納された上記ダイアグコードを上記変換手段から取得するとともに、上記ダイアグコードを表示する表示手段と、を備えた
    ことを特徴とする、車両の通信システム。
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