JP2010145313A - オートコリメータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
被検体測定面の水平面に対する傾きと、回転する被検体の場合には回転中心に対する偏芯をほぼ同時に検出し測定する。
【解決手段】
レーザ光源1からの光束を回転する被検体Dに向かわせ、その測定面d1からの反射光をテレセントリック対物レンズ7で検出して対物レンズ10で受光部11に投影する傾き測定用光学系13を形成する。また被検体測定面d1に予め施した指標をテレセントリック対物レンズ7で検出して対物レンズ10で受光部11に投影する顕微鏡用光学系15を形成する。
両光学系13、15を結合し、夫々が検出した像を共通の受光部11に投影し、表示部Cに表示して測定する。



【選択図】 図1

Description

本発明はオートコリメータ装置に関するもので、被検体測定面の表面像を確認しながら測定面の傾き(平行度)と偏芯をほぼ同時に検出し、測定できるようにしたものである。
金属やガラス、プラスチックなど各種材料を被検体とし、この被検体測定面の傾き(平行度)を測定することは多分野で行われている。この測定面の傾きを測定するものとしてオートコリメータが知られている。
従来のオートコリメータを図10の光学系説明図を用いて説明する。図Aにおいて被検体35はその表面が測定面36で、予め水平方向の精度を保証してある測定台の基準面37上に設置される。この例で被検体測定面36は基準面37に対し、角θの傾きが生じている。このような被検体35の測定面36に対し光源38を点灯ると、その光はレンズ39、クロス線付のスクリーン40、ビームスプリッタ41、コリメータレンズ42を経て平行光束となり、測定面36に向かって反射し、一部はそこを通過して基準面37に向かう。そのためスクリーン40のクロス線43は、測定面36と基準面37で反射し、第1クロス線44と第2クロス線45(図B、C)となってコリメータレンズ42に戻り、ビームスプリッタ41で反射して受光面46の夫々異なる位置に投影される。
この投影される位置は測定面36と基準面37間の傾きθに応じて決定されるが、図Bはこの第1クロス線44と第2クロス線45が距離tx1の差を持って受光面46に投影された例となっている。つまり測定面36と基準面37が持つ傾きθによってクロス線43はtx1の差を持って受光面46に44、45として投影される。傾きθが大きくなればtx1の値も大きくなり、逆に図Cのよう2つのクロス線44、45がtx1からtxとなって重なり合い、「θ=0」に近づくと測定面36と基準面37間は傾きのない平行状態と判断される。従がって受光面46に投影された像を表示部(図示せず)に送って表示すれば、傾き角θを測定することが出来る。
しかし上記のようなコリメータでは、被検体35の測定面36の表面形状を表示部で確認することが出来ない。そのため測定面36上に投影されるクロス線43の位置が正しい位置か否かは判断できない。例えば測定面36上に傷やごみがあり、その上にクロス線43が投影されたとすれば、図B、Cで受光面46に向かったクロス線44、45は品質が低下して測定精度に影響を与えてしまう。また被検体がロータリーエンコーダのように回転するような場合、被検体と回転軸の取り付けに偏芯が発生していれば、測定位置によって上記の傾きtxは不安定な値となってしまう。従がって被検体が回転するような場合には傾きと偏芯の両方を測定することが重要となり、測定精度を左右することになる。しかしながら図10に示した例も含めて従来オートコリメータでは、測定面36の表面形状を像として確認しながら傾きと偏芯の両方をほぼ同時に検出することが出来なかった。そのため別々の装置で別々に測定し調整するようにしていた。
被検体の傾きを測定するオートコリメータとして特許文献1が知られている。この特許文献1によれば被検体の測定部位を拡大して確認できるようにするため、顕微鏡を使用することが記されている。しかしこの特許文献1では測定面を像として確認しながら傾きと偏芯をほぼ同時に検出して測定し、調整していくような場合についての対処法は開示されていない。
特開2003−148939号公報
本発明の課題は上記問題を解決して、簡単な全体構造の光学系で顕微鏡検出像を確認しながら被検体の傾きと顕微鏡検出像をほぼ同時に検出し、測定と調整ができるようにしたオートコリメータ装置を得ることである。
上記課題を解決するため本発明は、レーザ光源からの光束を平行光束とし、第1結像レンズとテレセントリック対物レンズで形成したアフォーカルコンバータレンズ経由で被検体に向かわせ、その測定面からの反射光を往路に戻し平行光束として第2結像レンズに伝え、傾き検出像として受光部に投影する傾き測定用光学系と、被検体測定面に予め施した指標と、測定面の表面像をテレセントリック対物レンズの結像面位置で検出し、第2結像レンズから顕微鏡検出像として受光部に投影する顕微鏡用光学系と、傾き測定用光学系と顕微鏡用光学系が検出し、共通の受光部に投影した検出像を受けて表示する表示部とで構成され、被検体測定面の傾きと顕微鏡検出像をほぼ同時に表示部で確認できるようにしたことを特徴とする。
請求項2の発明によるものは請求項1記載のオートコリメータ装置において、照明用光源を設置し、この照明用光源からの光束をテレセントリック対物レンズ経由で被検体測定面に向かわせ、測定面を照明するようにした顕微鏡用光学系としたことを特徴とする。
請求項3の発明によるものは、レーザ光源からの光束をコリメータレンズで平行光束とし、第1ハーフミラー通過後に第1結像レンズで一次結像面に投影し、その光束をテレセントリック対物レンズ経由で被検体の測定面に向かわせる傾き測定用第1光学ユニットと、この第1光学ユニットによる測定面からの反射光を往路に戻し、テレセントリック対物レンズ、一次結像面、第1結像レンズを経て平行光束とし、第1ハーフミラーで直交する方向に反射して第3ハーフミラー通過後に第2結像レンズに伝え、傾き検出像として受光部に投影する傾き測定用第2光学ユニットと、で形成した傾き測定用光学系と、照明用光源からの光束をコンデンサーレンズ経由で第4ハーフミラーに向かせて通過させ、傾き測定用光学系の第1結像レンズから一次結像面に向かう光束中に設置した第2ハーフミラー通過後にテレセントリック対物レンズ上に収束し、測定面を照明する顕微鏡用第1光学ユニットと、この第1光学ユニットで照明した被検体測定面の表面像と、被検体測定面に予め施した指標をテレセントリック対物レンズの結像面位置で検出し、その検出像を往路に戻して第2ハーフミラー通過後に第4ハーフミラーで直交する方向に反射し、第3ハーフミラーに向かわせて直交する方向に反射し、第2結像レンズから顕微鏡検出像として受光部に投影する顕微鏡用第2光学ユニットと、で形成した顕微鏡用光学系と、傾き測定用光学系と顕微鏡用光学系が検出し、共通の受光部に投影した検出像を受けて表示する表示部とで構成され、被検体測定面の傾きと顕微鏡検出像をほぼ同時に表示部で確認できるようにしたことを特徴とする。
請求項4の発明によるものは、倍率の異なるアフォーカルコンバータレンズを収容した複数の鏡筒と、倍率の異なる顕微鏡用結像レンズを収容した複数の鏡筒を取り付けたレンズターレットを設置し、このレンズターレットのアフォーカルコンバータレンズ鏡筒経由でレーザ光源からの光束を被検体に向かわせ、その測定面からの反射光を往路に戻し平行光束として第2結像レンズに伝え、傾き検出像として受光部に投影する傾き測定用光学系と、前記レンズターレットの顕微鏡用結像レンズ鏡筒で被検体測定面に予め施した指標と測定面の表面像を検出し、第2結像レンズから顕微鏡検出像として受光部に投影する顕微鏡用光学系と、傾き測定用光学系と顕微鏡用光学系が検出し、共通の受光部に投影した検出像を受けて表示する表示部とで構成され、両光学系をレンズターレットの回転で交互に使用し、被検体測定面の傾きと顕微鏡検出像を表示部で確認できるようにしたことを特徴とする。
本発明によるオートコリメータ装置は、被検体の傾きを測定するための傾き測定用光学系からの検出像と、被検体の顕微鏡像を検出して偏芯を測定する顕微鏡用光学系からの検出像を、表示部に送って表示し測定できるようにしたことを基本とする。それによってロータリーエンコーダのように被検体が回転するような場合も、被検体測定面の表面像を確認しながら傾きと偏芯の両方をほぼ同時に検出して測定し、調整することが出来る。それも被検体の傾きを測定する光学系と顕微鏡像を検出する光学系を結合した構成の全体構造としたので、簡単化することが出来る。またアフォーカルコンバータレンズ等を収容したレンズターレットを光路中に設置することで、傾きと偏芯を夫々選択して個別に測定し調整することが出来る。
以下にこの発明によるオートコリメータ装置について添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明によるオートコリメータ装置の全体構成概略を示した説明用正面図である。図においてAはオートコリメータ装置の光学系部、Bは制御部で装置全体を制御し、キーボードやマウスなどの入力部や各種出力装置と連結している。Cは制御部Bと接続している表示部で、光学系部Aから送られてくる像を表示する。Dは被検体で、取り付け部Eによって保持され図示してない測定台上に設置される。取り付け部E内にはモータ等が収容され、このモータの回転や手動によって被検体Dが連続的、或いは断続的に回転する。光学系部A内に設置されたレーザ光源1からの光束b1はコリメータレンズ2を通過して平行光束となり、この光束b1に対して45度に設置されている第1ハーフミラー3に向かい通過する。第1ハーフミラー3を通過した光束b1は第1結像レンズ4を経て第2ハーフミラー5で反射し、方向を変えて一次結像面6に一旦結像する。そしてテレセントリック対物レンズ7によって平行光束となり被検体測定面d1に向かう。従がって第1結像レンズ4とテレセントリック対物レンズ7はアフォーカルコンバータレンズを形成する。以後、レーザ光源1から被検体測定面d1までの光路を被検体の傾き測定用第1光学ユニット8という。
上記第1光学ユニット8で被検体測定面d1に達した光束は、反射光b2となって往路を戻り、テレセントリック対物レンズ7、一次結像面6、第2ハーフミラー5、第1結像レンズ4を経て平行光束となり、45度に設置されている第1ハーフミラー3で反射して直交する方向に光路を偏向する。この光路を直角に偏向した反射光束b2は、45度に設置されている第3ハーフミラー9を通過し、第2結像レンズ10によって受光部11に投影される。被検体測定面d1から受光部11までの光路を以後、被検体の傾き測定用第2光学ユニット12という。そして傾き測定用第1光学ユニット8と傾き測定用第2光学ユニット12を合わせて傾き測定用光学系13という。
一方、被検体測定面d1は室内光や測定面d1周辺に設置した図示してない照明用光源によって照明される。この測定面d1には後に述べるように偏芯検出用の指標mが予め施されているから、テレセントリック対物レンズ7はその結像面位置で照明されている測定面d1上の指標mと、指標m周辺の表面像を顕微鏡検出像として検出し、光束b3として第2ハーフミラー5方向に向かわせる。図ではこのテレセントリック対物レンズ7がその結像面位置で測定面d1上の指標mと表面像を検出し、第2ハーフミラー5方向に向わせる光束b3を点線として表している。第2ハーフミラー5を通過した点線光束b3は、45度に設置されているミラー14で直交する方向に反射する。そして傾き測定用第2光学ユニット12中に45度に設置されている第3ハーフミラー9で反射し、第2結像レンズ10によって受光部11に投影される。以後、測定面d1から受光部11までを被検体の顕微鏡用光学系15という。テレセントリック対物レンズ7は前記した傾き測定用光学系13の一次結像面6と被検体測定面d1位置に焦点が合うよう準備されているから、測定面d1に施されている指標mと表面像はピントの合った状態で検出される。またテレセントリック対物レンズ7から測定面d1までの距離が作動距離(WD)となる。
2つの光学系13、15からCCDなどで構成した共通の受光部11に投影された光束は、全体を制御する制御部Bを経由して表示部Cに伝えられてほぼ同時に表示される。以上のように傾き測定用光学系13によって表示される像は、図示してない測定台上に設置された被検体測定面d1の傾きを測定する検出像として使用され、他方の顕微鏡用光学系15によって表示される像は顕微鏡検出像となり、被検体の表面像を確認しながらの偏芯検出像として使用される。
被検体Dに偏芯検出用の指標mが施されていない場合、つまり偏芯の測定を必要としない場合は、顕微鏡用光学系15は測定面d1の表面像だけが同時に取り込まれ受光部11に投影される。従がって表示部Cに表示されている視野内の微小部分に関する傾きを、傾き測定用光学系13が検出し測定することになる。
上記のようにこのコリメータ装置の光学系部Aは、レーザ光源1からの光束を被検体Dに向かわせ、その測定面d1からの反射光を受光部11に投影して、表示部Cに表示する傾き測定用光学系13と、測定面d1の表面像と測定面d1に予め施した指標の検出像を共通の受光部11に向かわせて表示部Cに表示する顕微鏡用光学系15を、テレセントリック対物レンズ7と第2結像レンズ10で連結して構成される。このような光学系部Aとしたので測定面d1の表面を像として確認しながら傾きと偏芯を同じ条件下で検出し測定と調整を進めることが出来る。尚、光学系部A内の各レンズ、ハーフミラーなどは図示してない部材によって光学系部A本体に取り付けられているが、そられについては全て説明を省略してある。
図2は被検体測定面d1の傾きについて説明するもので、そのAは測定台16上の被検体Dを示した説明図、Bは表示部Cの表示画面c1を示している。図Aにおいて被検体Dを保持した取り付け部Eは測定台16上に設置されている。そしてこの例では、測定面d1は測定台16(水平面)に対して角θの傾きを持って取り付けられている。図Bは表示部Cの表示画面c1に傾き測定用光学系13による測定面d1からの反射光が、図1の受光部11を介して伝えられて表示された状態を示していて、輝点17a、17b、17cは傾斜角θに応じて変化する反射光の表示位置を表している。例えば輝点17cは測定面d1の傾き角が「θ=c」のときの反射光表示位置を示している。つまり光源1からの光束b1がテレセントリック対物レンズ7を経て傾きθのある測定面d1上を照明し、その反射光b2が第2結像レンズ10によって受光部11に投影されて表示部Cに表示されたときの位置を示している。
この輝点17cが表示されているとき被検体Dをその回転軸を中心として回転させたとすると、偏芯が無い状態であれば画面c1上に予め設定して表示されている中心線18の交点を中心として輝点17cが円状の軌跡19cを描く。図ではこの軌跡19cを点線で示してある。この中心線18から軌跡19cまでの距離を測定すれば測定面d1は「θc」の傾きがあると測定される。従がってこの輝点17cが傾き測定用の検出像として傾き測定光学系13で求めることになるが、中心線18の設定は測定台16の水平面からの反射光を表示部Cに表示することで予め求めておくことが出来る。
画面c1に表示された輝点17cの指標を確認しながら図1の取り付け部E内に収容したモータの回転軸と被検体Dの取り付け状態を調整し、「θc」の値を小さくしていく。すると測定面d1の傾き角が調整され、測定面d1からの反射光角度も変化する。傾き測定用光学系13はそれを検出して第2結像レンズ10が受光部11に投影する。すると表示画面c1には輝点17bが表示され、輝点17cの位置が変化し移動したことが確認できる。この状態で被検体Dを回転させれば偏芯が無い状態であれば軌跡19bが表示される。この表示された輝点17b(軌跡19b)から中心線18までの距離を測定すれば、測定面d1の傾きは「θc」から「θb」に変化したと確認される。
以下同じようにして被検体Dとモータ回転軸の取り付け状態を調整し、「θb」の値を小さくしていく。すると画面c1で輝点17bは輝点17aに変化して中心線18の交点と一致、或いは近似した位置に表示される。この輝点17aは被検体Dを回転させても軌跡19を生じない。この状態を画面c1で確認できれば被検体Dの傾きは「θ=0」と測定される。
以上のように傾き測定用光学系13による測定面d1からの反射光を、画面c1上で輝点17として表示する。そしてこの輝点17に基づいて順次調整していけば、「θ=0」を得ることが出来る。この傾きを調整しているとき、顕微鏡光学系15が前記したように測定面d1の表面像を絶えず受光部11に投影しているから、画面c1上には表面像と輝点17が同時に表示される。
被検体Dが傾き「θ=0」となったら、次に被検体測定面d1の表面像を確認しながら偏芯について測定し調整していく。まず図3の説明用斜視図を用いて被検体Dについて説明する。図において被検体Dは取り付け部E内のモータと連結して回転できるようになっている。そしてこの例ではモータの回転軸は被検体Dの中心点p1よりnだけ偏芯した位置p2で被検体Dと連結している。この偏芯は被検体Dとモータの取り付け時の誤差などによって発生し、その多少が偏芯量nの値となる。また被検体Dの測定面d1上には正規の中心点p1を中心とした半径rの仮想円20上に偏芯検出用指標、例えばスリットm1、m2、m3、・・・が予め施されている。図1で説明した顕微鏡用光学系15は、この指標m1、m2、m3、・・・を検出して測定面d1の表面像と共に受光部11に送り出し、被検体Dの顕微鏡検出像として表示部Cに表示する。
この図3の例では前記のように偏芯量はnとなっているので、位置p2を中心として被検体Dを回転させると、中心点p1による仮想円20上の指標mは楕円状の軌跡を描く。この軌跡上の指標mを表示部10で確認しながら被検体Dに発生している偏芯を調整していく。
図4から図6は被検体Dの偏芯を説明する図で、検出した偏芯の調整過程を示している。図4Aは、被検体Dに偏芯「nc」が発生しているときの例を斜視図として示したもので、BはこのAの被検体Dを回転したとき、表示画面c1に表示される指標mの描く軌跡を説明する図である。図4Aにおいて正規中心点p1から半径rの仮想円20上には、前記のように指標m1、m2、・・・が配置されている。しかし偏芯「nc」があるため回転中心は位置p2cに変化し、被検体Dを回転させれば位置p1を中心とする仮想円20上の指標mは楕円状に回転する。この楕円状に回転する指標mを表示画面c1上で確認すると図4Bのようになる。
図4Bは、図4Aに点線円21で示した位置を顕微鏡用光学系15のテレセントリック対物レンズ7が光束b3として検出し、受光部11に投影して表示画面c1に表示したときを示している。被検体Dを回転しながら顕微鏡用光学系15で指標mを検出し、順次表示部Cに送って表示していくと、画面c1に表示される指標mの位置は順次楕円状に回転して移動していく。このとき顕微鏡用光学系15は指標mだけでなく指標m周辺の測定面も同時に検出し表示画面c1に送り出していく。従がって画面c1で指標mを確認するときは測定面d1の表面をも一緒に確認することになるから、ロータリーエンコーダなどを被検体として使用する場合、傷やごみだけでなく表面粗さの変化なども確認することになる。但し、図では煩雑さを避けるため表面像については一切表記していない。
図Bでは楕円上に移動していく指標mの軌跡の内、例えばm1による軌跡を20c1として最内周側に示してある。そしてこの軌跡20c1上に指標m1による像をmc1として示してある。軌跡20c1の隣りには、指標m1に続く指標m2によって描かれる軌跡20c2を示してある。以下同じようにして最外周側には軌跡20cnとこの軌跡20cnを描く指標mnによる像mcnを示してある。
最内周側の軌跡20c1から最外周側の軌跡20cnまでは、実際には1つに繋がっているから図6のように独立した軌跡とはならない。しかし最内周側から最外周側の軌跡間には偏芯「nc」に相当する差が生じる。つまり被検体Dの回転によって任意の指標mは、最内周側軌跡20c1位置から最外周側軌跡20cn位置まで順次回転しながら移動したかのようになる。そしてこの例では2つの像mc1とmcnが中心線18を中心として左右に同時に表示された状態として示してあるが、同時に表示されるようなことはない。こうして画面c1上で指標mが移動していくような状態を確認できれば、被検体Dに偏芯があると判断し、最内周側の軌跡20c1から最外周側の軌跡20cnまでの値を求めれば偏芯量「nc」が求められる。
上記の説明では、図2で説明したようにして傾きを「θ=0」の状態に調整した後の偏芯を調整する例となっている。そのため傾き調整時に使用した中心線18をそのまま画面c1に表示して使用するようにしているが、この中心線18を基準として指標mを表示し、この指標mが画面c1上で順次移動していく様子が確認出来れば、その被検体Dには偏芯「nc」があると判断される。
図4のようにして画面c1上で偏芯「nc」の存在を確認したら画面c1を見ながらモータと被検体Dの取り付け状態を調整し、「nc」の値を小さくしていく。すると図5Aのように「nc」が「nb」となる。
図5Aは被検体Dに偏芯「nb」が発生しているときの例を斜視図として示したもので、BはこのAの被検体Dを回転したとき、表示画面c1に表示される指標mの描く軌跡が順次移動して変化していく状態を説明する図である。図5Aにおいて正規中心点p1から半径rの仮想円20上には、図4Aと同じ指標m1、m2、・・・が配置されている。しかしこの被検体Dの取り付け位置には偏芯「nb」が生じているため回転中心は位置p2bとなり、被検体Dを回転させれば位置p1を中心とする仮想円20上の指標mは楕円状に回転する。この楕円状に回転する指標mを顕微鏡用光学系15で検出し、表示画面c1上で確認すると図5Bのようになる。
図5Bは、図5Aの点線円21の位置を顕微鏡用光学系15が検出して指標mを検出像として受光部11に投影し、それを画面c1に表示した時の例である。被検体Dを回転しながら楕円状に回転移動していく指標mを画面c1に順次表示していくと、表示される指標mの位置は順次楕円上に回転し軌跡を描く。図Bではこの楕円が描く最内周側の軌跡を20b1、その次の軌跡を20b2、・・・最外周側の軌跡を20bnとして示してある。そしてさらに最内周側の軌跡20b1と最外周側の軌跡20bn上には、指標m1による像mb1と、指標mnによる像mbnを示してある。
このように被検体Dの回転によって最内周側の像mb1が最外周側の像mbn位置に順次移動していくかのような状態を画面c1上で確認できれば、被検体Dには偏芯「nb」があると判断する。そして最内周側の軌跡20b1から最外周側の軌跡20bnまでの距離を求めれば、その偏芯量「nb」を知ることが出来る。
以下同じようにして被検体Dの取り付け状態を調整し、「nb」の値を小さくして図6Aのように「na」にしていく。そして指標m1からmnの描く軌跡20a1から20anが図6Bのように全て中心線18の交点と一致すると、或いは近似した位置の軌跡になったと確認されれば、被検体Dの傾きは「n=0」と判定される。
こうして偏芯「n=0」が判定されれば、先の傾き「θ=0」の結果と共に被検体Dの測定作業が終了する。但し上記の説明では便宜上、傾きの調整と偏芯の調整を別個に行うものとなっているが、実際には傾き測定用光学系13と、顕微鏡用光学系15は同時に被検体測定面d1からの検出像を得ているので、表示部Cには両検出像が同時に表示される。従がって画面c1を見ながら傾きと偏芯を同時に調整していくことができる。
以上のようにこの実施例ではテレセントリック対物レンズ7と第2結像レンズ10で傾き測定用光学系13と顕微鏡用光学系15を結合し、その検出像を1つの共通な受光部11に投影して傾きと偏芯を同時に求めるようにしている。それによって被検体Dが回転するような場合でも、偏芯と傾きを同じ条件下でピントの合った状態で検出し、測定と調整を進めていくことが出来る。被検体Dが静止している場合は、前記したように傾き測定用光学系13による傾き像の検出だけを進めていけばよいが、この場合であっても顕微鏡用光学系15を使用することによって、測定面の表面像を共に観察することが出来る。
図7は実施例2の説明用正面図であり、図1と同じ要素には同じ番号を付してある。図において光学系部Aには顕微鏡用光学系15専用の照明用光源22が設置されていて、この照明用光源22からの光束b4は、コンデンサーレンズ23を経て集光しながら45度に設置されている第4ハーフミラー14aに向かう。この第4ハーフミラー14aは図1のミラー14位置に設置されるが、図ではこの第4ハーフミラー14aに向かう光束b4を、第4ハーフミラー14a直前でカットし、それ以降の光路は省略したものとしてある。第4ハーフミラー14aを通過した光束b4は、図1で説明した傾き測定用光学系13の第1結像レンズ4から一次結像面6に向かう光束b1中に設置されている第2ハーフミラー5を通過し、テレセントリック対物レンズ7に向かってそこに焦点を結び、被検体測定面d1を照明する。
以後、照明用光源22から被検体測定面d1までの光路を顕微鏡用第1光学ユニット24という。この第1光学ユニット24によって照明された領域中にある測定面d1の指標mは、テレセントリック対物レンズ7の結像面位置と一致するよう設置されているから、照明領域中からの反射光は当該テレセントリック対物レンズ7でピントの合った状態で検出される。そしてこの検出された点線で示した反射光束b3は往路を戻り、第2ハーフミラー5を経て45度に設置されている第4ハーフミラー14aで反射して直交する方向に光路を偏向する。そして図1で説明した傾き測定用第2光学ユニット12中に45度に設置されている第3ハーフミラー9で反射し、第2結像レンズ10によって共通の受光部11に投影される。被検体測定面d1から受光部11までの光路を顕微鏡用第2光学ユニット25という。そしてこの顕微鏡用第2光学ユニット25と先の顕微鏡用第1光学ユニット24を合わせて顕微鏡用光学系15aという。この顕微鏡用光学系15aで検出された指標m1、m2、・・・と測定面d1の表面像は、図4などで説明したように顕微鏡検出像として受光部11に投影され、制御部Bに伝えられて表示部Cに表示される。傾き測定用光学系13については図1の場合と同じなので、その説明は省略する。
以上のようにこの実施例は図1の例と殆ど同じように傾き測定用の光学系13と、顕微鏡用の光学系15aは1つのテレセントリック対物レンズ7と第2結像レンズ10で結合され、テレセントリック対物レンズ7で被検体Dの傾きと偏芯を同時に検出して表示部Cに表示する。そして照明用光源22の設置は同じ条件下の測定面d1照明領域を得ることが出来るから、表面像の品質を一定化することが出来る。また傾き測定用のレーザ光源1と照明用光源22の発光波長を異ならせれば、表示部C上の偏芯と傾き検出像の識別化が容易になる。
次に実施例3について図8、9を用いて説明する。この実施例はレンズターレット28を光学系部A内の第2ハーフミラー5と被検体D間に新たに設置し、このレンズターレット28の回転で傾き測定用光学系13と顕微鏡用光学系15aを交互に使用出来るようにしたものである。
レンズターレット28は中心軸29を中心として回転できるよう光学系部A内に取り付けられ、複数のアフオーカルコンバータレンズ鏡筒30a、30b、30c、・・・と、顕微鏡用結像レンズ鏡筒31a、31b、31c、・・・が同心円状に取り付けられている。レンズターレット28を回転し鏡筒30を光路中に設定すると傾き測定用光学系13として使用され、他方の鏡筒31を光路中に設定すると顕微鏡用光学系15aとして使用される。鏡筒30a、30b、30c、・・・には夫々各種倍率のアフォーカルコンバータレンズが収容される。このアフォーカルコンバータレンズは第1結像レンズ4aとテレセントリック対物レンズ7aで形成され、図1、7の第1結像レンズ4とテレセントリック対物レンズ7に相当する。鏡筒31a、31b、31c、・・・には夫々各種倍率の対物レンズ32が収容されている。レンズターレット28の具体的構造や取り付け方法、中心軸29に対する位置規定手段などについては説明を省略する。
図8のようにアフォーカルコンバータレンズ鏡筒30aを光路中に設定すると、図7で説明したように光源1からの光束b1がコリメータレンズ2を経て平行光束となり、図8の第1ハーフミラー3を通過して第2ハーフミラー5で反射し、平行光束のままアフォーカルコンバータレンズ鏡筒30a内の第1結像レンズ4aを通過する。そして一次結像面6aに一旦収束してテレセントリック対物レンズ7aで平行光束となり測定面d1に向かう。測定面d1で反射した光束b2は往路を戻り、テレセントリック対物レンズ7a、一次結像面6a、第1結像レンズ4a、第2ハーフミラー5を経て第1ハーフミラー3で反射し、図7の第3ハーフミラー9を通過して第2結像レンズ10で受光部11に投影される。この投影光束を制御部Bから表示部Cに伝えれば、傾き測定用の像が表示される。
レンズターレット28を回転してアフォーカルコンバータレンズ鏡筒30aを他の鏡筒30b、30c、・・・に交換すると、その鏡筒30b、30c、・・・がもつ倍率に応じて一次結像面6aの位置は変化する。そのため鏡筒30b、30c、・・・内のテレセントリック対物レンズ7aは、変化した一次結像面6aの位置と固定の位置に設置されている被検体Dの測定面d1位置にピントが合うようその形状などが予め設計される。
上記のように任意倍率のアフォーカルコンバータレンズ鏡筒30を光路中に設定し、傾き測定用光学系13として選択すると、その鏡筒30がもつ倍率に応じて受光部11上に投影される検出像の位置は変化する。つまり被検体の傾きθの値が同じであっても倍率を変化させることで受光部11上に投影される検出像の位置は変化する。この倍率の変化は、第2結像レンズ10から受光部11までの距離f1(図7)と、アフォーカルコンバータレンズ鏡筒30内の倍率AMによって決定される。この場合、第2結像レンズ10の焦点距離f1は一定であるから、レンズターレット28を回転して鏡筒30の倍率を変換することで受光部11上に投影される像の位置を変化させることが出来る。従がって傾きθの値が小さい場合には倍率AMの値を大きくした鏡筒30を使用すると精度を高めることが出来る。また鏡筒30の倍率AMを当初は小さくして使用すれば、測定面d1の広い範囲を対象として作業を進めることが出来る。従がって被検体Dの傾きを普通精度で測定する場合と、高精度で測定する場合をレンズターレット28の回転で選択することが出来る。
図8において被検体Dからの反射光は、鏡筒30a内を通過すると平行光束となり、第2ハーフミラー5で反射して第1ハーフミラー3方向に向かう光束と、第2ハーフミラー5を通過してそのまま直進する光束に分離される。図8ではこの分離された直進光束を26として示してあるが、直進光束26は図7の第4ハーフミラー14aで反射し、第3ハーフミラー9で第1ハーフミラー3からの光束と合体する。このとき各ハーフミラー5、14a、9、3の設置角度によっては合体光束にずれが発生し、受光部11への投影光束に乱れが生じる。そのため第2ハーフミラー5を通過した直進光束26が受光部11に投影されるのを防ぐため光遮断装置27を光路中に設置するのが好ましい。例えばシャッタ27s(図8)を設置したり、図7の第3ハーフミラー9と第4ハーフミラー14aを1つの台座27dに固着し、この台座27dを図の左右方向に移動して直進光束26が進行するのを防ぐようにすれば、受光部11への投影を遮断することが出来る。
図9は光学系部Aを顕微鏡用光学系15aとして選択使用する場合を示している。図においてレンズターレット28は、図8の状態から中心軸29を中心として回転し、鏡筒31aが光路中に設定された状態になっている。
このような状態で図7の照明用光源22を点灯すると、その光束b4は図9のコンデンサーレンズ23によって収束されながら第4ハーフミラー14a、第2ハーフミラー5を通過し、レンズターレット28に取り付けられた鏡筒31a内の対物レンズ32近傍に一旦収束して測定面d1を照明する。図ではこの照明された領域を照明域33として示してある。図7では照明域33までの点線光路を第4ハーフミラー14a直前までとしてあるが、照明域33に位置している指標mとその周辺域の表面像は設定した鏡筒31aの対物レンズ32によって検出される。その検出像は往路を戻り第2ハーフミラー5を通過して第4ハーフミラー14aで反射し、第3ハーフミラー9、第2結像レンズ10を経て共通の受光部11に投影される。受光部11に投影された顕微鏡検出像は制御部Bから表示部Cに伝えられ、表面像と指標mとして表示される。このようにレンズターレット28を回転して任意の鏡筒31を光路中に設定することで顕微鏡用光学系15aとして使用される。
この顕微鏡用光学系15aの場合、鏡筒31aを通過する被検体照明域33からの反射光は、平行光束にはならないので第2ハーフミラー5で反射した光束が発生しても、受光部11まで到達することは無い。そのため図8のような光遮断装置27を設置する必要はない。
レンズターレット28を回転して所望倍率の対物レンズ鏡筒31a、31b、31c、・・・に変換すると、その鏡筒31が持つ倍率に応じて受光部11に投影される検出像の大きさは変化する。この倍率の変化は図7の第2結像レンズ10の焦点距離f1と図9の対物レンズ32の焦点距離f2によってf1/f2として求めることが出来る。そして得られた倍率によって顕微鏡検出像を表示部Cで確認することが出来る。
以上、図8,9にもとづいて実施例3を説明してきた。この例の場合、傾き測定用光学系13と顕微鏡用光学系15aによる両方の検出像を同時に表示部Cに表示することは出来ない。しかしレンズターレット28を回転して両光学系13、15を交互に使用することで、ほぼ同時に近い状態として表示部Cで確認することが出来る。
以上、本発明のオートコリメータ装置について説明してきたが、図に示した全体光学系は基本的な要素だけを例示してあり、光学系中に通常設置される各種の部材、例えばフィルタや絞りなどについては省略してあり詳しく説明していない。また制御部Bや表示部Cは一般のパソコンに置き換えることが出来る。
本願によるオートコリメータ装置の全体構成を示した説明用の概略図。 被検体の傾きを説明する図。 被検体を説明する斜視図。 被検体の偏芯について説明する図。 被検体の偏芯について説明する図。 被検体の偏芯について説明する図。 実施例2の説明図。 実施例3の説明図。 実施例3の説明図。 従来例の説明図。
符号の説明
A・・・オートコリメータ光学系部 B・・・制御部 C・・・表示部 D・・・被検体 E・・・取り付け部 d1・・・測定面 m・・・指標
1・・・レーザ光源 2・・・コリメータレンズ 3・・・第1ハーフミラー 4・・・第1結像レンズ 5・・・第2ハーフミラー 6・・・一次結像面 7・・・テレセントリック対物レンズ 8・・・傾き測定用第1光学ユニット 9・・・第3ハーフミラー 10・・・第2結像レンズ 11・・・受光部 12・・・傾き測定用第2光学ユニット 13・・・傾き測定用光学系 14・・・ミラー 15・・・顕微鏡用光学系 18・・・中心線 22・・・照明用光源 23・・・コンデンサーレンズ 24・・・顕微鏡用第1光学ユニット 25・・・顕微鏡用第2光学ユニット 27・・・光遮断装置 28・・・レンズターレット 30・・・アフォーカルコンバータレンズ鏡筒 31・・・顕微鏡用結像レンズ鏡筒 32・・・対物レンズ 33・・・照明域 35・・・被検体 36・・・測定面 37・・・基準面 38・・・光源 39・・・レンズ 40・・・スクリーン 41・・・ビームスプリッタ 42・・・コリメータレンズ 43・・・クロス線 46・・・受光面

Claims (4)

  1. レーザ光源からの光束を平行光束とし、第1結像レンズとテレセントリック対物レンズで形成したアフォーカルコンバータレンズ経由で被検体に向かわせ、その測定面からの反射光を往路に戻し平行光束として第2結像レンズに伝え、傾き検出像として受光部に投影する傾き測定用光学系と、被検体測定面に予め施した指標と、測定面の表面像をテレセントリック対物レンズの結像面位置で検出し、第2結像レンズから顕微鏡検出像として受光部に投影する顕微鏡用光学系と、傾き測定用光学系と顕微鏡用光学系が検出し、共通の受光部に投影した検出像を受けて表示する表示部とで構成され、被検体測定面の傾きと顕微鏡検出像をほぼ同時に表示部で確認できるようにしたことを特徴とするオートコリメータ装置。
  2. 照明用光源を設置し、この照明用光源からの光束をテレセントリック対物レンズ経由で被検体測定面に向かわせ、測定面を照明するようにした顕微鏡用光学系としたことを特徴とする請求項1記載のオートコリメータ装置。
  3. レーザ光源からの光束をコリメータレンズで平行光束とし、第1ハーフミラー通過後に第1結像レンズで一次結像面に投影し、その光束をテレセントリック対物レンズ経由で被検体の測定面に向かわせる傾き測定用第1光学ユニットと、この第1光学ユニットによる測定面からの反射光を往路に戻し、テレセントリック対物レンズ、一次結像面、第1結像レンズを経て平行光束とし、第1ハーフミラーで直交する方向に反射して第3ハーフミラー通過後に第2結像レンズに伝え、傾き検出像として受光部に投影する傾き測定用第2光学ユニットと、で形成した傾き測定用光学系と、照明用光源からの光束をコンデンサーレンズ経由で第4ハーフミラーに向かせて通過させ、傾き測定用光学系の第1結像レンズから一次結像面に向かう光束中に設置した第2ハーフミラー通過後にテレセントリック対物レンズ上に収束し、測定面を照明する顕微鏡用第1光学ユニットと、この第1光学ユニットで照明した被検体測定面の表面像と、被検体測定面に予め施した指標をテレセントリック対物レンズの結像面位置で検出し、その検出像を往路に戻して第2ハーフミラー通過後に第4ハーフミラーで直交する方向に反射し、第3ハーフミラーに向かわせて直交する方向に反射し、第2結像レンズから顕微鏡検出像として受光部に投影する顕微鏡用第2光学ユニットと、で形成した顕微鏡用光学系と、傾き測定用光学系と顕微鏡用光学系が検出し、共通の受光部に投影した検出像を受けて表示する表示部とで構成され、被検体測定面の傾きと顕微鏡検出像をほぼ同時に表示部で確認できるようにしたことを特徴とするオートコリメータ装置。
  4. 倍率の異なるアフォーカルコンバータレンズを収容した複数の鏡筒と、倍率の異なる顕微鏡用結像レンズを収容した複数の鏡筒を取り付けたレンズターレットを設置し、このレンズターレットのアフォーカルコンバータレンズ鏡筒経由でレーザ光源からの光束を被検体に向かわせ、その測定面からの反射光を往路に戻し平行光束として第2結像レンズに伝え、傾き検出像として受光部に投影する傾き測定用光学系と、前記レンズターレットの顕微鏡用結像レンズ鏡筒で被検体測定面に予め施した指標と測定面の表面像を検出し、第2結像レンズから顕微鏡検出像として受光部に投影する顕微鏡用光学系と、傾き測定用光学系と顕微鏡用光学系が検出し、共通の受光部に投影した検出像を受けて表示する表示部とで構成され、両光学系をレンズターレットの回転で交互に使用し、被検体測定面の傾きと顕微鏡検出像を表示部で確認できるようにしたことを特徴とするオートコリメータ装置。


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