JP4555021B2 - 測量機検査方法及びこの検査方法に使用するコリメータ - Google Patents

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Description

本発明は、測量機検査方法及びこの検査方法に使用するコリメータに関する。
図1に示したように、測量機10は、鉛直軸11回りに水平回転自在な水平回転部12と、該水平回転部12上に立設された一対の柱14と、該柱14間に掛け渡された水平軸15と、該水平軸15回りに鉛直回転自在な視準望遠鏡16とからなる。
完成した測量機10に対しては、視準軸(視準望遠鏡の光軸)18と水平軸15とが完全に直角になるようにするために焦点板5の位置調整がなされるともに、水平軸15が完全に水平になるようにするために鉛直軸11に対して水平軸15の傾きの調整が行われる。この調整のためには、図1に示したように配置されたコリメータA、B、C、Dを用いる。ただし、パソコン40とディスプレイ42は、後述する本発明で使用するものであり、従来の調整又は検査では用いられていない。
コリメータA、B、C、Dは、図8の(A)に示したように、光源62の前方に焦点鏡50を配し、焦点鏡50上に焦点が位置するコリメータレンズ66を配置したものであり、図8の(B)に示したように、従来のコリメータA、C、Dの焦点鏡50には十字線56が描かれている。コリメータBの焦点鏡50には、図8の(C)に示したような十字線56が描かれている。前記コリメータA、B、C、Dには、コリメータレンズ66の焦点面上に十字線56が設けられていて、この十字線56は物理学上無限遠にあるものと等しい。
一方、測量機10の視準望遠鏡16は、コリメータA、B、C、Dを視準するために、図9に示したように十字線60が描かれた焦点板5を備えている。
次に、図1、図6及び図7に基づいて、測量機10の視準望遠鏡16の視準軸18と水平軸15とを完全に直角に調整する方法と、水平軸15を完全に水平に調整する方法について説明する。
まず、測量機10は検査台20上に載置され、測量機10の前方の真正面、正面上方及び正面下方のそれぞれには、測量機10に向けてコリメータA、C、Dが配置される。測量機10の真後ろにも測量機10に向けてコリメータBが配置される。図6の(A)は、コリメータAを視準望遠鏡16の視野17に捕らえ、コリメータAの焦点鏡50の十字線56と視準望遠鏡16の焦点板5の十字線60とが重なった状態である。ただし、図6の(B)以下及び図7では、両十字線56、60の中心付近のみを示す。
ところで、測量機10においては、天頂角は、真上を0°として、0°から360°までの間の角度で測定されるが、天頂角が0°から180°までの間にあるときを視準望遠鏡16が正の位置にあるといい、天頂角が180°から360°までの間にあるときを視準望遠鏡16が反の位置にあるという。
視準軸18と水平軸15とを完全に直角にするには、次のような手順を取る。
(1)視準望遠鏡16を正の位置にして、図6の(A)のように、真正面のコリメータAの十字線60を視準する(コリメータAの十字線56の中心と視準望遠鏡16の十字線60の中心とを一致させる)。ただし、完全に視準する必要はなく、両十字線56、60の縦線を一致させるだけでもよい。なお、図6の(B)(C)(D)は、コリメータの焦点鏡50及び視準望遠鏡16の焦点板5の中心付近を描いたものである。
(2)水平回転部12を水平回転させずに(水平回転摘みで固定して)視準望遠鏡16を180°反転させて、真後ろのコリメータBを視野に入れる。すると、通常は、図6の(B)のように、コリメータBの十字線56と視準望遠鏡16の十字線60とに水平方向ずれα1を生じる。ここで、水平方向ずれα1が半分になるように、視準望遠鏡16の焦点板5の位置を調整する。
(3)水平回転部12を180°水平回転させて、再び真正面のコリメータAを視野に入れる。すると、通常は、図6の(C)のように、コリメータAの十字線56と視準望遠鏡16の十字線60とに水平方向ずれα21を生じる。ここで、再び、水平方向ずれα21が半分になるように焦点板5の位置を調整する。
(4)水平回転部12を水平回転させずに視準望遠鏡16を180°反転させて、再び真後ろのコリメータBを視野に入れる。すると、通常は、図6の(D)のように、コリメータBの十字線56と視準望遠鏡16の十字線60とに水平方向ずれα22を生じる。ここで、水平方向ずれα22が半分になるように、測量機10の視準望遠鏡16の焦点板5の位置を調整する。
以上の(1)から(4)までの手順を何度か繰り返すと、水平方向ずれα1、α21、α22は無くなる。これで、視準軸18と水平軸15とを完全に直角にすることができる。
水平軸15を完全に水平にするには、次のような手順を取る。
(5)視準望遠鏡16を正の位置にして、図7の(A)に示したように、視準望遠鏡16の焦点板5の十字線60と一致させるように、正面上方のコリメータCを視準する。
(6)視準望遠鏡16を正の位置の範囲で鉛直回転させて、正面下方のコリメータDを視野に入れる。すると、通常は、図7の(B)のように、コリメータの十字線と視準望遠鏡の十字線とに水平方向ずれβ1を生じる。ここで、水平方向ずれβ1が半分になるように水平軸15の傾きを調整する。
(7)視準望遠鏡16を180°回転して反の位置にし、水平回転部を180°回転させて、再び正面上方のコリメータCを視野に入れる。すると、通常は、図7の(C)のように、コリメータCの十字線56と視準望遠鏡16の十字線60とに水平方向ずれβ21を生じる。ここで、再び、水平方向ずれβ21が半分になるように水平軸15の傾きを調整する。
(8)視準望遠鏡16を反の位置の範囲で回転させて正面下方のコリメータDを視野に入れる。すると、通常は、図7の(D)のように、コリメータDの十字線56と視準望遠鏡16の十字線60とに水平方向ずれβ22を生じる。ここで、水平方向ずれβ22が半分になるように水平軸15の傾きを微調整する。
以上の(5)から(8)までの手順を何度か繰り返すと、水平方向ずれβ1、β21、β22は無くなる。これで、水平軸15を完全に水平にすることができる。これで、視準望遠鏡16は、常に正対したターゲットを焦点板5の十字線60の中心に一致させることができる。
日本測量機器工業会、「新版・最新測量機器便覧」、山海堂、昭和59年4月30日、P.112
前記したような視準軸18と水平軸15とを完全に直角に調整する方法と、水平軸15を完全に水平に調整する方法は、作業者がいちいち視準望遠鏡16の向きを変えながら、視準望遠鏡16を覗く必要があり、これらの調整が煩わしいという問題があった。また、図9に示したような検査方法を用いても、作業者がいちいち視準望遠鏡16の向きを変えながら、視準望遠鏡16を覗く必要があり、検査が煩わしいことに変わりはなかった。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであって、測量機において、視準軸と水平軸との直角度及び水平軸の水平度の検査を自動的に行うことができるようにすることを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、光源の前方に十字線を描いた焦点鏡を配し、前記十字線の中心に焦点が位置するコリメータレンズを配置したコリメータにおいて、前記焦点鏡は、中央に光を透過させる窓があり、前記窓以外が光の不透過部とされており、前記窓に前記十字線が描かれており、前記窓の中心と前記十字線の中心とが一致していることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、鉛直軸回りに水平回転可能な水平回転部と、該水平回転部に取り付けられた水平軸回りに鉛直回転可能に取り付けられた視準望遠鏡と、前記水平回転部の角度を出力する水平測角部と、前記視準望遠鏡の角度を出力する鉛直測角部と、前記視準望遠鏡に設けられた画像センサと、前記水平回転部を回転させる水平駆動部と、前記視準望遠鏡を回転させる鉛直駆動部とを備えた測量機に対して、請求項1に記載のコリメータを前記測量機の真正面と真後ろに設置し、前記画像センサから得られた画像及び前記両測角部から出力された各角度を受け取るとともに、前記両駆動部を回転させる回転指令を出力する計測制御器によって、前記測量機の視準軸と前記水平軸との直角度を検査する測量機検査方法であって、(1)前記計測制御器は、前記画像センサから得られた画像に応じて回転指令を前記水平駆動部及び鉛直駆動部に送り、真正面のコリメータの十字線の縦線と視準望遠鏡の十字線の縦線とを一致させる工程と、(2)前記計測制御器は、回転指令を前記鉛直駆動部に送り、視準望遠鏡を180°回転させ真後ろのコリメータを視野に入れ、前記画像センサから得られた画像を用いて、真後ろのコリメータの十字線と視準望遠鏡の十字線との水平方向ずれα1を測定する工程と、(3)前記計測制御器は、回転指令を前記水平駆動部に送り、水平回転部を180°回転させて真正面のコリメータを視野に入れ、前記画像センサから得られた画像を用いて、コリメータの十字線と視準望遠鏡の十字線との水平方向ずれα21を測定する工程と、(4)前記計測制御器は、回転指令を前記鉛直駆動部に送り、視準望遠鏡を180°回転させて真後ろのコリメータを視野に入れ、前記画像センサから得られた画像を用いて、コリメータの十字線と視準望遠鏡の十字線との水平方向ずれα22を測定する工程と、(5)前記計測制御器は、検査データとして、|{α1−(α22−α21)}/4|を算出する工程とを有することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、鉛直軸回りに水平回転可能な水平回転部と、該水平回転部に取り付けられた水平軸回りに鉛直回転可能に取り付けられた視準望遠鏡と、前記水平回転部の角度を出力する水平測角部と、前記視準望遠鏡の角度を出力する鉛直測角部と、前記視準望遠鏡に設けられた画像センサと、前記水平回転部を回転させる水平駆動部と、前記視準望遠鏡を回転させる鉛直駆動部とを備えた測量機に対して、請求項1に記載のコリメータを前記測量機の正面上方と正面下方に設置し、前記画像センサから得られた画像及び前記両測角部から出力された各角度を受け取るとともに、前記両駆動部を回転させる回転指令を出力する計測制御器によって、前記水平軸の水平度を検査する測量機検査方法であって、(1)前記計測制御器は、前記画像センサから得られた画像に応じて回転指令を前記水平駆動部及び鉛直駆動部に送り、正面上方のコリメータの十字線の縦線と視準望遠鏡の十字線の縦線とを一致させる工程と、(2)前記計測制御器は、鉛直駆動部に回転指令を送って、正面下方のコリメータを視準望遠鏡の視野に入れ、前記画像センサから得られた画像を用いて、正面下方のコリメータの十字線と視準望遠鏡の十字線との水平方向ずれβ1を測定する工程と、(3)前記計測制御器は、鉛直駆動部に回転指令を送って視準望遠鏡を正反逆位置にするとともに、水平駆動部に回転指令を送って水平回転部を180°回転させて、正面上方のコリメータを視野に入れ、画像センサから得られた画像を用いて、正面上方のコリメータの十字線と視準望遠鏡の十字線との水平方向ずれβ21を測定する工程と、(4)前記計測制御器は、鉛直駆動部に回転指令を送って、視準望遠鏡を回転させて正面下方のコリメータを視野に入れ、画像センサから得られた画像を用いて、正面下方のコリメータの十字線と視準望遠鏡の十字線との水平方向ずれβ22を測定する工程と、(5)前記計測制御器は、検査データとして、|{β1−(β22−β21)}/2|を算出する工程とを有することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、コリメータの焦点鏡は、中央に光を透過させる窓があり。前記窓以外が光の不透過部とされており、前記窓に前記十字線が描かれており、前記窓の中心と前記十字線の中心とが一致しているから、ノイズを拾い難くするとともに、画像センサからの出力に基づくコリメータの画像から、前記窓の輪郭が容易に求まり、検出し難い十字線を検出しなくても、窓の中心に一致している十字線の中心位置が容易に判る。これにより、本発明のコリメータを用いることにより、測量機の自動検査が容易になる。しかも、このコリメータは、焦点鏡の窓に十字線が描かれているので、従来どおりの人手による測量機の調整にも利用できる。
請求項2に係る発明によれば、請求項1に係る発明のコリメータを用いたので、画像センサからの出力に基づくコリメータの画像から前記窓の輪郭が容易に求まり、前記窓の中心を検出することによって、検出し難い十字線を検出しなくても、コリメータの十字線の中心位置が容易に判る。これにより、測量機の視準軸と水平軸との直角度を容易に自動検査することができる。
請求項3に係る発明によれば、請求項1に係る発明のコリメータを用いたので、画像センサからの出力に基づくコリメータの画像から前記窓の輪郭が容易に求まり、前記窓の中心を検出することにより、検出し難い十字線を検出しなくても、コリメータの十字線の中心位置が容易に判る。これにより、測量機の水平軸の水平度を容易に自動検査することができる。
以下、図面に基づいて、本発明の一実施例について説明する。図1は、本実施例の測量機検査方法において、測量機とコリメータの配置を示す図である。図2は、前記測量機の視準望遠鏡の光学系を示す図である。図3は、前記測量機のブロック図である。図4は、前記コリメータの焦点板の正面図である。図5は、前記視準望遠鏡で見た前記コリメータを示す図である。図6は、測量機の視準軸と水平軸との直角度を検査する方法を説明する図である。図7は、測量機の水平軸の水平度を検査する方法を説明する図である。
図1に示したように、検査する測量機10とコリメータA、B、C、Dの配置は、従来と同じである。
ここで検査する測量機10の視準望遠鏡16は、図2に示したように、対物レンズ1、合焦レンズ3、正立プリズム44、焦点板5及び接眼レンズ4とから構成され、焦点板5には目標物を視準するために十字線60(図5及び図9参照)が描かれている。また、視準望遠鏡16へ入射した光は、ビ−ムスプリッタ46で2つに分けられ、二次元CCD等の画像センサ26と接眼レンズ4に入射するようになっている。この画像センサ26は、着脱式に視準望遠鏡16の接眼レンズ4の枠6に取付てもよい。
また、この測量機10は、図3に示したように、水平回転部12の回転した角度を検出する水平測角部である水平エンコーダ22と、視準望遠鏡16の回転した角度を検出する鉛直測角部である鉛直エンコーダ24の他に、視準望遠鏡16の視野にとらえたターゲット(図4の(A)(B)に示したコリメータA、B、C、Dの焦点鏡50)等の画像信号を出力する二次元CCD等の画像センサ26と、この画像センサ26からの出力に基づく画像を用いてターゲットを視準するように回転指令を発生するCPU30と、このCPU30からの回転指令で水平回転部12を水平回転させる水平駆動部である水平サーボモータ32と、同じく視準望遠鏡16を鉛直回転させる鉛直駆動部である鉛直サーボモータ34とからなる自動視準装置を備える。
さらに、この測量機10は、インターフェース36を介して、計測制御器であるパソコン40に接続され、画像センサ26から出力された画像信号、水平エンコーダ22及び鉛直エンコーダ24から出力された角度が、測量機10からパソコン40に送られるともに、パソコン40からも測量機10のCPU30に種々の指令信号が送られるようになっている。この指令信号には、CPU30を介して水平サーボモータ32へ送られ、水平回転部12を水平回転させる回転指令と、同じく鉛直サーボモータ34へ送られ、視準望遠鏡16を鉛直回転させる回転指令とが含まれる。画像センサ26からの出力に基づく画像は、パソコン40のディスプレイ42で見ることができる。
一方、本実施例のコリメータA、B、C、Dの焦点鏡50は、図4の(A)及び(B)に示したように、周縁部が黒色に着色された光の不透過部52にされ、中央に光を透過させる透明な窓54があり、窓54に十字線56がガラス上に蒸着等で精確に描かれている。窓54の中心と十字線56の中心は一致させてある。このようなパターンが焦点鏡50上に形成されている。窓54の形状は、円形、正方形、長方形等の対称形状をしたもので、窓54の中心を容易に検出できる小形状であればよい。本実施例では、画像センサ26からの出力に基づきパソコン40によって中心位置の検出が特に容易な正方形とした。窓54が正方形の場合、四辺の位置を求め易く、しかも対辺の中心を求めることによって、簡単に窓54の中心が求まるからである。これ以外は、本実施例のコリメータA、B、C、Dは、従来のコリメータと同じである。コリメータA、B、C、Dを視準望遠鏡16で見ると、視野17内に図5に示したようにコリメータA、B、C、Dの焦点鏡50の窓54に描かれた十字線56が見えるので、本実施例のコリメータA、B、C、Dは、自動検査にも人手による調整作業にも対応可能である。
視準軸18と水平軸15との直角度を自動的に検査するためには、次のような手順を取る。以下、水平方向の自動的検査で説明しているが、垂直方向ついても同様である。
(1)パソコン40は、鉛直エンコーダ24から出力された角度と、前記画像センサ26から出力された画像に応じて、回転指令を水平サーボモータ32及び鉛直サーボモータ34に送り、視準望遠鏡16を正の位置にするとともに、図6の(A)に示したように、真正面のコリメータAの十字線56を視準する。ただし、完全に視準する必要はなく、コリメータAの十字線56の縦線と視準望遠鏡16の十字線60の縦線とを一致させるだけでもよい。
(2)パソコン40は、水平回転部12を水平回転させずに、回転指令を鉛直サーボモータ34に送り、望遠鏡を180°反転させ、図6の(B)に示したように、真後ろのコリメータBを視野に入れる。すると、画像センサ26からの出力に基づく画像では、コリメータBの十字線56と視準望遠鏡16の十字線60とは水平方向ずれα1を生じるので、この水平方向ずれα1を測定する。
(3)パソコン40は、回転指令を水平サーボモータ32に送り、水平回転部12を180°回転させて、図6の(C)に示したように、真正面のコリメータAを視野に入れる。すると、画像センサ26からの出力に基づく画像では、コリメータAの十字線56と視準望遠鏡16の十字線60とは水平方向ずれα21を生ずるので、この水平方向ずれα21を測定する。
(4)パソコン40は、水平回転部12を回転させずに、回転指令を鉛直サーボモータ34に送り、望遠鏡を180°反転させ、図6の(D)に示したように、真後ろのコリメータBを視野に入れる。すると、画像センサ26からの出力に基づく画像では、コリメータBの十字線56と視準望遠鏡16の十字線60とは水平方向ずれα22を生ずるので、この水平方向ずれα22を測定する。
(5)パソコン40は、検査データとして、|{α1−(α22−α21)}/4|を算出する。|{α1−(α22−α21)}/4|が所定値以下であれば合格である。不合格の場合は、この検査データを用いて、作業員が視準望遠鏡16の焦点板5の位置を調整するが、1回の調整で済む。
水平軸15の水平度を自動的に検査するには、次のような手順を取る。
(6)パソコン40は、鉛直エンコーダ24から出力された角度と、画像センサ26からの出力に基づく画像に応じて、回転指令を水平サーボモータ32及び鉛直サーボモータ34に送り、視準望遠鏡16を正の位置にするとともに、図7の(A)に示したように、正面上方のコリメータCの十字線56の中心を視準する。ただし、ただし、完全に視準させる必要はなく、コリメータCの十字線56の縦線と視準望遠鏡16の十字線60の縦線とを一致させるだけでもよい。
(7)パソコン40は、鉛直サーボモータ34に回転指令を送って、視準望遠鏡16を正の位置内で回転させて、図7の(B)に示したように、正面下方のコリメータDを視準望遠鏡16の視野に入れる。すると、画像センサ26からの出力に基づく画像では、コリメータDの十字線56と視準望遠鏡16の十字線60とは水平方向ずれβ1を生ずるので、この水平方向ずれβ1を測定する。
(8)パソコン40は、鉛直サーボモータ34に回転指令を送って、視準望遠鏡16を反の位置にするとともに、水平サーボモータ32に回転指令を送って水平回転部を180°回転させて、図7の(C)に示したように、正面上方のコリメータCを視野に入れる。すると、画像センサ26からの出力に基づく画像では、コリメータCの十字線56と視準望遠鏡16の十字線60とは水平方向ずれβ21を生じるので、この水平方向ずれβ21を測定する。
(9)パソコン40は、鉛直サーボモータ34に回転指令を送って、視準望遠鏡16を反の位置内で回転させて、図7の(D)に示したように、正面下方のコリメータDを視野に入れる。すると、コリメータDの十字線56と視準望遠鏡16の十字線60とは水平方向ずれβ22を生じるので、この水平方向ずれβ22を測定する。
(10)パソコンは、検査データとして、|{β1−(β22−β21)}/2|を算出する。|{β1−(β22−β21)}/2|が所定値以下であれば合格である。不合格の場合は、この検査データを用いて、作業員が視準望遠鏡16の水平軸15の調整するが、1回の調整で済む。
なお、前記実施例では、最初に視準望遠鏡16を正の位置にして、視準軸18と水平軸15との直角度及び水平軸15の水平度の検査を開始したが、最初に視準望遠鏡16を反の位置にするとともに、コリメータA、B、C、Dを図1と逆に配置して検査を開始しても、同様な手順で検査をすることができる。
以上に説明したように、本実施例によれば、測量機10の視準軸18と水平軸15との直角度及び水平軸15の水平度の検査を自動的に行うことができ、人手を省くとともに、検査の迅速化を実現できる。特に、コリメータA、B、C、Dの焦点板50に正方形の窓54を設けたから、4辺の位置を容易に高精度に求めることができ、対辺の中心を求めることにより、窓54の中心すなわち十字線56の中心の検出が容易となって、高精度の自動検査が可能となる。
本発明のコリメータA、B、C、Dは、本発明の検査方法による測量機の自動検査にも、従来どおりの人手による検査及び調整にも広く利用できる。
本発明の測量機検査方法において、測量機とコリメータの配置を示す図である。 前記測量機の視準望遠鏡の光学系を示す図である。 前記測量機のブロック図である。 本発明のコリメータの焦点鏡の正面図である。 本発明のコリメータを前記視準望遠鏡で見たときの図である。 測量機の視準軸と水平軸との直角度を検査する本発明の測量機検査方法と、従来の測量機の調整方法とを説明する図である。 測量機の水平軸の水平度を検査する本発明の測量機検査方法と、従来の測量機の調整方法とを説明する図である。 コリメータの光学系を説明する図である。 視準望遠鏡の焦点板の図である。
符号の説明
10 測量機
12 水平回転部
16 視準望遠鏡
22 水平エンコーダ(水平測角部)
24 鉛直エンコーダ(鉛直測角部)
26 画像センサ
32 水平サーボモータ(水平駆動部)
34 鉛直サーボモータ(鉛直駆動部)
40 パソコン(計測制御器)
50 焦点鏡
52 不透過部
54 窓
56 コリメータの十字線
60 視準望遠鏡の十字線
A,B,C,D コリメータ
α1,α21,α22 水平方向ずれ
β1,β21,β22 水平方向ずれ

Claims (3)

  1. 光源の前方に十字線を描いた焦点鏡を配し、前記十字線の中心に焦点が位置するコリメータレンズを配置したコリメータにおいて、
    前記焦点鏡は、中央に光を透過させる窓があり、前記窓以外が光の不透過部とされており、前記窓に前記十字線が描かれており、前記窓の中心と前記十字線の中心とが一致していることを特徴とするコリメータ。
  2. 鉛直軸回りに水平回転可能な水平回転部と、該水平回転部に取り付けられた水平軸回りに鉛直回転可能に取り付けられた視準望遠鏡と、前記水平回転部の角度を出力する水平測角部と、前記視準望遠鏡の角度を出力する鉛直測角部と、前記視準望遠鏡に設けられた画像センサと、前記水平回転部を回転させる水平駆動部と、前記視準望遠鏡を回転させる鉛直駆動部とを備えた測量機に対して、請求項1に記載のコリメータを前記測量機の真正面と真後ろに設置し、前記画像センサから得られた画像及び前記両測角部から出力された各角度を受け取るとともに、前記両駆動部を回転させる回転指令を出力する計測制御器によって、前記測量機の視準軸と前記水平軸との直角度を検査する測量機検査方法であって、
    (1)前記計測制御器は、前記画像センサから得られた画像に応じて回転指令を前記水平駆動部及び鉛直駆動部に送り、真正面のコリメータの十字線の縦線と視準望遠鏡の十字線の縦線とを一致させる工程と、
    (2)前記計測制御器は、回転指令を前記鉛直駆動部に送り、視準望遠鏡を180°回転させ真後ろのコリメータを視野に入れ、前記画像センサから得られた画像を用いて、真後ろのコリメータの十字線と視準望遠鏡の十字線との水平方向ずれα1を測定する工程と、
    (3)前記計測制御器は、回転指令を前記水平駆動部に送り、水平回転部を180°回転させて真正面のコリメータを視野に入れ、前記画像センサから得られた画像を用いて、コリメータの十字線と視準望遠鏡の十字線との水平方向ずれα21を測定する工程と、
    (4)前記計測制御器は、回転指令を前記鉛直駆動部に送り、視準望遠鏡を180°回転させて真後ろのコリメータを視野に入れ、前記画像センサから得られた画像を用いて、コリメータの十字線と視準望遠鏡の十字線との水平方向ずれα22を測定する工程と、
    (5)前記計測制御器は、検査データとして、|{α1−(α22−α21)}/4|を算出する工程とを
    有することを特徴とする測量機の視準軸と水平軸との直角度を検査する測量機検査方法。
  3. 鉛直軸回りに水平回転可能な水平回転部と、該水平回転部に取り付けられた水平軸回りに鉛直回転可能に取り付けられた視準望遠鏡と、前記水平回転部の角度を出力する水平測角部と、前記視準望遠鏡の角度を出力する鉛直測角部と、前記視準望遠鏡に設けられた画像センサと、前記水平回転部を回転させる水平駆動部と、前記視準望遠鏡を回転させる鉛直駆動部とを備えた測量機に対して、請求項1に記載のコリメータを前記測量機の正面上方と正面下方に設置し、前記画像センサから得られた画像及び前記両測角部から出力された各角度を受け取るとともに、前記両駆動部を回転させる回転指令を出力する計測制御器によって、前記水平軸の水平度を検査する測量機検査方法であって、
    (1)前記計測制御器は、前記画像センサから得られた画像に応じて回転指令を前記水平駆動部及び鉛直駆動部に送り、正面上方のコリメータの十字線の縦線と視準望遠鏡の十字線の縦線とを一致させる工程と、
    (2)前記計測制御器は、鉛直駆動部に回転指令を送って、正面下方のコリメータを視準望遠鏡の視野に入れ、前記画像センサから得られた画像を用いて、正面下方のコリメータの十字線と視準望遠鏡の十字線との水平方向ずれβ1を測定する工程と、
    (3)前記計測制御器は、鉛直駆動部に回転指令を送って視準望遠鏡を正反逆位置にするとともに、水平駆動部に回転指令を送って水平回転部を180°回転させて、正面上方のコリメータを視野に入れ、画像センサから得られた画像を用いて、正面上方のコリメータの十字線と視準望遠鏡の十字線との水平方向ずれβ21を測定する工程と、
    (4)前記計測制御器は、鉛直駆動部に回転指令を送って、視準望遠鏡を回転させて正面下方のコリメータを視野に入れ、画像センサから得られた画像を用いて、正面下方のコリメータの十字線と視準望遠鏡の十字線との水平方向ずれβ22を測定する工程と、
    (5)前記計測制御器は、検査データとして、|{β1−(β22−β21)}/2|を算出する工程とを
    有することを特徴とする測量機の水平軸の水平度を検査する測量機検査方法。
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