JP2010143702A - ローラコンベアの逆流防止構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送ローラの配列間隔といった設備設計上の条件に左右されることなく広範なローラコンベアに対して適用可能であり、既存のローラコンベアに対しても容易に後付け可能であるローラコンベアの逆流防止構造を提供すること。
【解決手段】選択された搬送ローラ13の支軸14には、ゲート部材20が回動可能に且つ上部がローラ群の上方に突出するように設けられている。コンベアフレーム11,12には、ゲート部材20の一部と接触することでゲート部材20の特定方向への回動を規制する規制部材15が設けられている。被搬送物がローラ群上を所望の搬送方向に移動するとき、ゲート部材20は倒れながら回動して当該被搬送物の通過を許容するが、被搬送物が逆方向に移動するときには、ゲート部材20は規制部材15により回動を規制されて当該被搬送物の逆方向移動を阻止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンベアフレームに支持された複数の搬送ローラからなるローラ群を備えたローラコンベアに関し、特に、ローラ群上の被搬送物が所望の搬送方向と逆方向に移動するのを防止するローラコンベアの逆流防止構造に関する。
箱等の被搬送物を予め定められた経路に沿って大量に且つ直列的に搬送するための手段として、ローラコンベアが知られている。ローラコンベアは一般に固定設置されて用いられるが、ローラコンベア自体の移動性を確保するために例えばキャスター付きの台車上に設置される場合もある。一般にローラコンベアは緩やかな傾斜勾配を伴って設置される。かかる設置状況では、箱等の被搬送物が特定の一方向(即ち上流から下流に向かう方向)に円滑に流れることを想定しているが、時として被搬送物が逆方向(即ち下流から上流に向かう方向)に移動することがある(この現象を「逆流」と呼ぶ)。
例えば、ローラ群上に多数の箱を流通させた際、箱同士の衝突による反動や振動で一部の箱が瞬間的に逆方向に向かうことがある。また、ローラコンベアの最終端(即ち最下端位置)に達した箱をローラ上から荷降ろしする際に、荷抜きを容易にする目的で作業者がその箱の直後(上流側)に位置する別の箱を上流に向けて押すことがあり、押された箱はその瞬間、逆方向移動することになる。更には、キャスター付き台車上に設置されたローラコンベアを台車ごと移動させようとすると、その瞬間ローラ群上の箱は慣性の法則によってその場に止まろうとするため、見掛け上、ローラ群上の箱が逆方向に移動することがある。以上述べたような様々な理由で、箱(被搬送物)の逆方向移動が生じると、箱がローラコンベア上からこぼれ落ちることがあり、そうなると具合が悪い。
このため、多くの作業現場では、前後に隣り合うローラ間に手差し式の止め板を挟みこみ、この止め板によって箱等の被搬送物の逆流防止を図っている。しかしながら、この対策では、ローラコンベアで箱を搬送する直前に止め板を取り外す必要がある一方で、箱の搬送休止時には止め板をローラ間に挟みこんでおく必要があり、止め板の取り付け・取り外し作業が極めて煩雑である。それ故、かかる煩雑な作業を必要とすることなく、比較的簡素な構成で被搬送物の逆流を確実に防止することができる装置が望まれていた。
ちなみに特許文献1は、その図6(本願の図7として再掲)において、ローラコンベアでの被搬送物の逆流を防止するための構造を開示する。特許文献1によれば、前後に隣り合う搬送ローラ(3)間において、左右のフレーム(2)間に棒状の取付部材(4)を架設すると共に、当該取付部材に板状のストッパ(5)を回動自在に設けている(より詳しくは、ストッパの回動中心となる取付部材を、両搬送ローラ間の距離を二分する中間位置よりも上流側ローラに片寄った位置に設定している)。このような構成を採用することで、矢印A方向からの被搬送物をストッパで停止させる一方、矢印B方向からの被搬送物については、ストッパが大きく前傾してそこを通過することが許容される。
実開平5−85727号(明細書第0024,0025段落)
しかしながら、特許文献1の逆流防止構造にも難点がある。即ちその逆流防止構造にあっては、前後に隣り合う搬送ローラ間に棒状の取付部材を配置する必要上、両搬送ローラ間に十分な間隔が要求される。また、A方向の流れを止めB方向の流れを許容するためには、取付部材の設定位置を、両搬送ローラ間の距離を二分する中間位置よりも上流側ローラに片寄らせる必要があること、及び、B方向流れを許容するためには、被搬送物に押されてストッパが前傾する際にそのストッパの上端部が搬送ローラ間のスペースに没入(後退)する必要があることからしても、搬送ローラ間の間隔はかなり大きくなければならない。つまり、特許文献1の逆流防止構造は、前後に隣り合う搬送ローラ間の間隔がかなり大きいローラコンベアに対してしか採用し得ない。
本発明の目的は、手差し式止め板に見られるような煩雑な取り付け・取り外しの作業や操作を要することなく、常に被搬送物の逆流防止を図ることができるのみならず、搬送ローラの配列間隔といった設備設計上の条件に左右されることなく広範なローラコンベアに対して適用可能であり、既存のローラコンベアに対しても容易に後付け可能であるローラコンベアの逆流防止構造を提供することにある。
請求項1の発明は、コンベアフレームに支持された複数の搬送ローラからなるローラ群を備えたローラコンベアにおいて、前記複数の搬送ローラの中から選択された搬送ローラの支軸には、ゲート部材が回動可能に設けられ、且つ当該ゲート部材の上部が前記ローラ群の上方に突出するように設けられており、前記コンベアフレームには、前記ゲート部材の一部と接触することで当該ゲート部材の特定方向への回動を規制する規制部材が設けられており、
前記ローラ群上を所望の搬送方向に移動する被搬送物が前記ゲート部材に接触したときには、前記ゲート部材は倒れながら回動して当該被搬送物の通過を許容する一方で、前記ローラ群上を前記搬送方向と逆方向に移動する被搬送物が前記ゲート部材に接触したときには、前記ゲート部材は前記規制部材により回動を規制されて当該被搬送物の逆方向移動を阻止する、ことを特徴とするローラコンベアの逆流防止構造である。
この構成によれば、被搬送物の移動方向の選択的制御(即ち逆流防止)に関与するゲート部材は、複数の搬送ローラの中から選択された搬送ローラの支軸に対して回動可能に設けられているため、仮に前後に隣り合う搬送ローラ間の間隔が比較的狭い場合でも、ゲート部材を無理なく回動可能に支持することができる。従って、搬送ローラの配列間隔といった設備設計上の条件に左右されることなく、本発明の逆流防止構造を広範なローラコンベアに対して適用することができる。また、既存のローラコンベアに対しても容易に後付けすることができる。
また本発明では、ゲート部材をその上部がローラ群の上方に突出するように設けると共に、コンベアフレームには、ゲート部材の一部と接触することで当該ゲート部材の特定方向への回動を規制する規制部材を設けている。かかるゲート部材及び規制部材をコンベアフレームに設置すれば、ローラ群上を所望の搬送方向に移動する被搬送物がゲート部材に接触したときには、ゲート部材は倒れながら回動して当該被搬送物の通過を許容する一方で、ローラ群上を所望の搬送方向と逆方向に移動する被搬送物がゲート部材に接触したときには、ゲート部材は規制部材により回動を規制されて当該被搬送物の逆方向移動を阻止する、という具合に被搬送物の移動方向の選択的制御(即ち逆流防止)を常に図ることができる。つまり本発明によれば、従来の手差し式止め板に見られるような、部材の取り付け・取り外しといった煩雑な作業や操作を必要としない。
請求項2の発明は、請求項1に記載のローラコンベアの逆流防止構造において、前記ゲート部材は、前記選択された搬送ローラの支軸に対して回動可能に取り付けられる支持体と、前記支軸よりも上に位置する前記支持体の上部に設けられたストッパ部と、前記支軸よりも下に位置する前記支持体の下部に設けられたウエイト部とを有し、前記ゲート部材の前記支軸への取り付け時には、前記ストッパ部が前記ローラ群の上方に突出することを特徴とする。
この構成によれば、搬送ローラの支軸に対して回動可能に取り付けられる支持体の上部にストッパ部を設ける一方で、当該支持体の下部にウエイト部を設けたことで、ゲート部材の上下部間での重量バランスが調節され、ゲート部材の低重心化が図られる。このため、ゲート部材を搬送ローラの支軸に取り付けた際に、ゲート部材の姿勢をそのストッパ部がローラ群の上方に突出するような姿勢に保つことができ、ゲート部材を通過しようとする被搬送物はいつでもストッパ部に接触(又は衝突)可能となる。
請求項3の発明は、請求項2に記載のローラコンベアの逆流防止構造において、
前記ゲート部材のストッパ部は、被搬送物の搬送方向の上流側を向いた通過許容面と、被搬送物の搬送方向の下流側を向いた制止面とを有しており、
前記通過許容面は、当該ゲート部材が待機状態にあるときに被搬送物の搬送方向に対して傾斜するように形成されており、
前記制止面は、前記規制部材によって当該ゲート部材の回動が規制されるときに被搬送物の搬送方向に対して略直角に起立するように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、ゲート部材のストッパ部の通過許容面は、被搬送物の搬送方向の上流側を向くと共に、被搬送物の搬送方向に対して傾斜形成されている。このため、所望の搬送方向に移動する被搬送物は、通過許容面を押し倒しつつ当該通過許容面上に円滑に乗り上げることができる。そして、この押し倒し及び乗り上げに伴ってゲート部材の倒れ回動(前傾回動)が誘発される結果、ストッパ部が搬送ローラ間の空きスペースに押し込まれる。従って被搬送物は、倒れたゲート部材上を無事に通過することができる。他方、ゲート部材のストッパ部の制止面は、被搬送物の搬送方向の下流側を向くと共に、規制部材により当該ゲート部材の回動が規制されるときに被搬送物の搬送方向に対して略直角に起立するように形成されている。このため、所望の搬送方向と逆方向に移動する被搬送物が制止面に接触しこれを押圧しても、規制部材の回動規制作用のために当該制止面は押し倒されることなく、搬送方向に対して略直角に起立した状態を保持して被搬送物の逆流を確実に阻止する。従って被搬送物は、ゲート部材を越えてそれ以上逆方向に移動することができない。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のローラコンベアの逆流防止構造において、前記規制部材は、前記コンベアフレームの強度向上を図るべく当該フレームの幅方向に延設されたボルトであることを特徴とする。
この構成によれば、コンベアフレームの強度向上を図るべく当該フレームの幅方向に延設されたボルトを、ゲート部材の特定方向への回動を規制するための規制部材としても利用することができ、逆流防止構造を具備するローラコンベアの構造の簡素化を図ることができる。
本発明のローラコンベアの逆流防止構造によれば、搬送ローラの配列間隔といった設備設計上の条件に左右されることなく、広範なローラコンベアに対して適用することができる。また、既存のローラコンベアに対しても容易に後付けすることができる。更に、従来の手差し式止め板に見られるような煩雑な取り付け・取り外しの作業等を必要とすることなく、常に逆流防止機能を発揮可能な状態でスタンバイ(待機)することができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態のローラコンベア10は、左右一対のコンベアフレーム11,12と、複数の搬送ローラ13からなるローラ群と、揺動式のゲート部材20とを備えている。
一対のコンベアフレーム11,12は、ローラコンベア10の幅方向に沿い所定間隔(例えば300mm)を隔てて横並びに配設されている。複数の搬送ローラ13は、ローラコンベア10の長手方向に沿って等間隔で配列され、各搬送ローラ13は、両コンベアフレーム11,12間に架設された支軸14により回動自在に支持されている。また、両コンベアフレーム11,12は、ローラコンベア10の幅方向に延びる少なくとも一本の連結ボルト15によって相互に連結されており、これによりコンベアフレームの構造補強が図られている。この連結ボルト15は各搬送ローラ13の支軸14よりも低い位置にある。
本実施形態のローラコンベア10には、各搬送ローラ13を積極駆動するための駆動機構や駆動源は設けられていない。このローラコンベア10については、その一端を相対的に高くする一方で他端を相対的に低くするような傾斜勾配を付与した状態で設置・使用することを想定している。なお、図1(a)及び(b)並びに図4〜図6は、緩やかな傾斜勾配(例えば1〜2°の勾配)を付けて設置されたローラコンベアの高位置側端部及びその近傍を示している。
図1及び図2に示すように、複数の搬送ローラ13の中から選択された搬送ローラ(本実施例では、高位置側端部から数えて2番目の搬送ローラ13)の支軸14上には、揺動式のゲート部材20が回動可能に設けられている。ゲート部材20が搬送ローラ13から独立して回動可能であることはいうまでもない。ゲート部材20の支軸14への自然な取り付け状態では、ゲート部材20の上部がローラ群よりも上方に突出している。ちなみに図1及び図2では、両コンベアフレーム11,12間に架設された連結ボルト15は、ゲート部材20の一部と接触することで当該ゲート部材20の特定方向への回動を規制する規制部材としても機能する。
図1〜図3に示すように、ゲート部材20は、左右一対の側板21,22からなる支持体、並びに、両側板21,22間に設けられたストッパ部31及びウエイト部41から構成されている。
支持体を構成する各側板21,22は、その上端部分に鋭角状の角部23を持った側面視略台形状の板材として形成されている。また、各側板21,22には通し孔24が貫通形成されている。これらの通し孔24には、当該ゲート部材20が取り付けられる搬送ローラ13の支軸14が挿通される。そして、支持体(21,22)の上部には、両側板の鋭角状上端角部23どうしを連結するように左右幅方向に延びるストッパ部31が設けられている。また、支持体(21,22)の下部には、両側板の下端部25どうしを連結するように左右幅方向に延びるウエイト部41が設けられている。
支持体(21,22)の上部を占めるストッパ部31は、2枚の横長な板材を、各側板の上端角部の鋭角形状に対応するように楔形に組み合わせることにより形成されている。このため、ストッパ部31は、被搬送物の搬送方向の上流側に対面する面(通過許容面32)と、被搬送物の搬送方向の下流側に対面する面(制止面33)とを有している。その結果、図4に示すように、ゲート部材20が待機状態にあるとき、ストッパ部の通過許容面32は、被搬送物の搬送方向に対して約45°傾斜した状態になると共に、ストッパ部の制止面33は、搬送方向の下流側に向けてやや前傾した状態となっている。また、図6に示すように、規制部材としての連結ボルト15によって当該ゲート部材20の時計回り回動が規制されるとき、ストッパ部の制止面33は、被搬送物の搬送方向に対してほぼ直角に起立する。
支持体(21,22)の下部を占めるウエイト部41は、側面視がL字型のアングル状金属部材によって形成されている。このウエイト部41の重量は、支持体上部のストッパ部31との間で重量バランスを図り、待機時にゲート部材20が図4に示すような待機姿勢を安定的にとり得るように設定されている。
このようにゲート部材20は、左右一対の側板21,22からなる支持体、支持体上部のストッパ部31、及び支持体下部のウエイト部41によって正面視が四角枠状の枠体として形成されている。なお、このゲート部材20は、左右の側板21,22の通し孔24に搬送ローラの支軸14を挿通することにより、当該支軸14に対して回動可能に取り付けられる。この取り付け状態(待機状態)では、図1(b)及び図4に示すように、ウエイト部41は当該支軸14よりも下に位置し、ストッパ部31は当該支軸14よりも上に位置する。また、ストッパ部31はローラ群の上方に突出する。
次に、ローラコンベア10上を被搬送物W(例えば箱)が移動するときの作用を図4〜図6を参照しつつ説明する。
図4に示すように、ローラコンベア10にゲート部材20が取り付けられたとき(待機時)、ゲート部材上部のストッパ部31とゲート部材下部のウエイト部41との重量バランスに基づき、ゲート部材20は、ストッパ部31がローラ群の上方に突出するような姿勢(待機姿勢)に保たれる。この待機姿勢では、ストッパ部の通過許容面32は被搬送物Wの搬送方向上流側を向き、ストッパ部の制止面33は搬送方向下流側を向く。このため、被搬送物Wがローラコンベア10上をいずれの方向に移動する場合でも、ゲート部材20を通過しようとする被搬送物Wは常にストッパ部31に接触し得る。
図5に示すように、被搬送物Wがローラコンベア10の上流側から下流側へ向かう所望の搬送方向に移動するとき(正流時)、被搬送物Wは、搬送方向に対し傾斜形成された通過許容面32を押し倒しながら当該通過許容面32上に乗り上げる。これに伴い、ゲート部材20が前のめりに前傾回動し、ローラ群の上方に突出していたストッパ部31が第2及び第3搬送ローラ13間の空きスペースに押し込まれる。こうして被搬送物Wは、前傾したゲート部材20上を無事に通過する。被搬送物Wがゲート部材20を完全に通過すると、ゲート部材20は、ストッパ部31とウエイト部41との重量バランスに基づいて生ずる回転モーメントによって、図4の待機姿勢に復帰する。
図6に示すように、被搬送物Wがローラコンベア10の下流側から上流側へ向かう前記搬送方向と逆方向に移動するとき(逆流時)、被搬送物Wは、搬送方向に対して起立した制止面33に衝突しこれを押圧する。このとき、ゲート部材20は、そのストッパ部31が更に引き起こされる方向(図4及び図6において時計回り方向)に回動されようとするが、かかる回動は規制部材としての連結ボルト15によって阻止される(図6参照)。従って、制止面33は、被搬送物Wに押圧されても押し倒されることなく、搬送方向に対して略直角に起立した状態を保持して被搬送物Wの逆流を確実に阻止する。従って、被搬送物Wは、ゲート部材20を越えてそれ以上逆方向に移動することができない。
このように本実施形態によれば、ローラ群上を所望の搬送方向に移動する被搬送物Wがゲート部材20に接触したときには、ゲート部材20は倒れながら回動して当該被搬送物Wの通過を許容する一方で、ローラ群上を所望の搬送方向と逆方向に移動する被搬送物Wがゲート部材20に接触したときには、ゲート部材20は規制部材(連結ボルト15)により回動を規制されて当該被搬送物Wの逆方向移動を阻止する、という具合に被搬送物Wの移動方向の選択的制御(即ち逆流防止)を常に図ることができる。
本実施形態によれば、揺動式ゲート部材20は、選択された搬送ローラ13の支軸14に対して回動可能に設けられているため、仮に前後に隣り合う搬送ローラ13間の間隔が狭い場合でも、ローラコンベア10に対しゲート部材20を無理なく回動可能に支持することができる。従って、搬送ローラ13の配列間隔といった設備設計上の条件に左右されることなく、本実施形態の逆流防止構造をローラコンベア10に対して適用することができる。また、ローラコンベア10が既存設備の場合でも、それに対しゲート部材20を容易に後付けすることができる。
本実施形態では、コンベアフレームの幅方向に延びる連結ボルト15を、ゲート部材20の特定方向への回動を規制するための規制部材としても利用することができるため、逆流防止構造を備えたローラコンベア10の構造の簡素化を図ることができる。
本実施形態の逆流防止構造は、構造が極めて簡素なため、容易に入手可能な汎用の材料を用いて構築することができ、修理も極めて容易である。また、ローラコンベアのサイズ変更にも、柔軟に対応することができる。
(a)ローラコンベアの要部の平面図、(b)ローラコンベアの要部の側面図。 図1(b)のX−X線での横断面図(正面視断面図)。 揺動式ゲート部材の斜視図。 ローラコンベアの要部の縦断面図(待機時)。 ローラコンベアの要部の縦断面図(被搬送物の正流時)。 ローラコンベアの要部の縦断面図(被搬送物の逆流時)。 従来例を示す図(特許文献1の図6の再掲図)。
符号の説明
10…ローラコンベア、11,12…コンベアフレーム、13…搬送ローラ、14…支軸、15…連結ボルト(規制部材)、20…揺動式のゲート部材、21,22…一対の側板(支持体)、31…ストッパ部、32…通過許容面、33…制止面、41…ウエイト部、W…被搬送物。

Claims (4)

  1. コンベアフレームに支持された複数の搬送ローラからなるローラ群を備えたローラコンベアにおいて、
    前記複数の搬送ローラの中から選択された搬送ローラの支軸には、ゲート部材が回動可能に設けられ、且つ当該ゲート部材の上部が前記ローラ群の上方に突出するように設けられており、
    前記コンベアフレームには、前記ゲート部材の一部と接触することで当該ゲート部材の特定方向への回動を規制する規制部材が設けられており、
    前記ローラ群上を所望の搬送方向に移動する被搬送物が前記ゲート部材に接触したときには、前記ゲート部材は倒れながら回動して当該被搬送物の通過を許容する一方で、
    前記ローラ群上を前記搬送方向と逆方向に移動する被搬送物が前記ゲート部材に接触したときには、前記ゲート部材は前記規制部材により回動を規制されて当該被搬送物の逆方向移動を阻止する、ことを特徴とするローラコンベアの逆流防止構造。
  2. 前記ゲート部材は、
    前記選択された搬送ローラの支軸に対して回動可能に取り付けられる支持体と、
    前記支軸よりも上に位置する前記支持体の上部に設けられたストッパ部と、
    前記支軸よりも下に位置する前記支持体の下部に設けられたウエイト部とを有し、
    前記ゲート部材の前記支軸への取り付け時には、前記ストッパ部が前記ローラ群の上方に突出する、ことを特徴とする請求項1に記載のローラコンベアの逆流防止構造。
  3. 前記ゲート部材のストッパ部は、被搬送物の搬送方向の上流側を向いた通過許容面と、被搬送物の搬送方向の下流側を向いた制止面とを有しており、
    前記通過許容面は、当該ゲート部材が待機状態にあるときに被搬送物の搬送方向に対して傾斜するように形成されており、
    前記制止面は、前記規制部材によって当該ゲート部材の回動が規制されるときに被搬送物の搬送方向に対して略直角に起立するように形成されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載のローラコンベアの逆流防止構造。
  4. 前記規制部材は、前記コンベアフレームの強度向上を図るべく当該フレームの幅方向に延設されたボルトである、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のローラコンベアの逆流防止構造。
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