JP2010133376A - 背負い式作業機 - Google Patents
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Abstract
【課題】良好な減衰性能を得ることができるとともに、作業機本体を安定した姿勢で支持することができる背負い式作業機を提供すること。
【解決手段】作業機本体2に固定された軸部材42と、フレーム3の架台部32に固定された筒部材41とが弾性部材43によって連結されているので、作業機本体2の上下振動、ひいては軸部材42の上下振動を弾性部材43がせん断変形することで減衰することができ、背当て部および作業機本体2間にせん断式の防振ゴムを設けた場合と同等の良好な減衰性能を得ることができる。また、弾性部材43がせん断変形し、軸部材42が上下に振動することにより作業機本体2の上下振動を減衰するので、架台部32および作業機本体2間に圧縮式の防振ゴムを設けた場合と同様に、作業機本体2を安定した姿勢で支持しながら作業機本体2の上下振動を減衰することができる。
【選択図】図3
【解決手段】作業機本体2に固定された軸部材42と、フレーム3の架台部32に固定された筒部材41とが弾性部材43によって連結されているので、作業機本体2の上下振動、ひいては軸部材42の上下振動を弾性部材43がせん断変形することで減衰することができ、背当て部および作業機本体2間にせん断式の防振ゴムを設けた場合と同等の良好な減衰性能を得ることができる。また、弾性部材43がせん断変形し、軸部材42が上下に振動することにより作業機本体2の上下振動を減衰するので、架台部32および作業機本体2間に圧縮式の防振ゴムを設けた場合と同様に、作業機本体2を安定した姿勢で支持しながら作業機本体2の上下振動を減衰することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、背負い式作業機に関する。
従来、エンジンを有する作業機本体が背負い可能なフレームに支持された背負い式作業機として、例えば背負い式のブロワが知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1の背負い式ブロワは、作業機本体としてのブロワ本体と、ブロワ本体に接続される風管と、ブロワ本体を支持するフレームと、ブロワ本体およびフレーム間に設けられる防振ゴムと、燃料タンクとを備えている。ブロワ本体は、エンジンと、エンジンにより駆動されるファンと、エンジンが取り付けられるとともにファンを収容するボリュートケースとを備えている。フレームは、鉛直な背当て部と水平な架台部とを備え、断面視L字状に形成されている。背当て部とブロワ本体との間には防振ばねが設けられている。架台部上において、エンジン下には燃料タンクが設けられている。また、架台部とボリュートケースの下側との間には、防振ゴムが2つ設けられている。
防振ゴムは、ブロワ本体の重みによって圧縮されながら、防振ばねと共に3点でブロワ本体を支持する。特許文献1のブロワでは、この防振ゴムおよび防振ばねにより、ブロワ本体からフレームに伝達される振動を軽減させることができる。また、特許文献1のブロワでは、防振ゴムは、ブロワ本体からの上下振動に対し、上下に伸縮しながら当該振動を減衰するので、ブロワ本体を傾けることなく安定した姿勢で支持しながらブロワ本体の上下振動を減衰することができる。
また、背負い式のブロワにおいて、背当て部とブロワ本体との間に複数の防振ゴムを設け、この防振ゴムによりブロワ本体を支持するとともに、ブロワ本体からフレームに伝達される振動を軽減させるものも知られている(例えば、特許文献2)。この特許文献2のブロワでは、防振ゴムは、ブロワ本体の自重に対し、菱形状にせん断変形しながらブロワ本体を支持する。また、防振ゴムは、ブロワ本体からの上下振動に対して上下方向にせん断変形することで当該振動を減衰し、ブロワ本体からフレームに伝達される振動を軽減させる。
しかしながら、特許文献1のブロワでは、防振ゴムが、圧縮されることによりブロワ本体を支持するので、防振ゴムが圧縮しきらないように防振ゴムのばね定数を高く設定しなければならず、防振ゴムの減衰性能が低くなってしまう。そのため、特許文献1のブロワでは、衝撃が加わった際にブロワ本体が上下動してエンジンがフレーム上の燃料タンクに当接してしまうことを防ぐために、燃料タンクとエンジンとの間に十分なスペースを設けるか、燃料タンク上に接触防止用のゴム部材を設ける必要があり、小型化や省部材化を図ることができないという問題がある。なお、ブロワ本体を支持する部材として、防振ゴムの代わりに防振スプリングを用いる場合もあるが、このような場合でも、防振スプリングが圧縮されることによりブロワ本体を支持するので、やはり減衰性能が低くなってしまうという問題がある。
一方、特許文献2のブロワでは、せん断変形しながらブロワ本体を支持するせん断式の防振ゴムを用いるので、圧縮式の防振ゴムを用いる場合に比べ、ばね定数を低く設定することができ(柔らかい材質のものを使用することができ)、良好な減衰性能を得ることができる。しかしながら、特許文献2のブロワでは、ブロワ本体からの上下振動に対して防振ゴムが上下方向にせん断変形することで当該振動を減衰する構成となっているので、ブロワ本体が傾いてしまいやすいという問題がある。
本発明の目的は、良好な減衰性能を得ることができるとともに、作業機本体を安定した姿勢で支持することができる背負い式作業機を提供することにある。
本発明の請求項1に係る背負い式作業機は、エンジンを有する作業機本体と、背当て部、および前記作業機本体を支持する架台部を有して側面視L字状に形成されたフレームと、前記作業機本体および前記架台部を連結する防振部材とを備え、前記防振部材は、前記架台部に固定される筒部材と、前記ブロワ本体に固定されるとともに前記筒部材内を通る軸部材と、前記筒部材および前記軸部材を連結する弾性部材とを備えていることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る背負い式作業機では、前記弾性部材は、ゴム部材であり、前記筒部材および前記軸部材間に延設された腕部を備え、前記腕部には、前記腕部を貫通し、前記ゴム部材の減衰性能を調整するための調整孔が形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る背負い式作業機では、前記軸部材の上部には、前記作業機本体に固定されるフランジ部が設けられ、前記弾性部材は、ゴム部材であり、前記軸部材に内周面が固定された筒状の補強部と、前記補強部および前記筒部材間に延設された腕部とを備え、前記補強部は、前記フランジ部まで延び、当該補強部の上端は、前記フランジ部に固定されていることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る背負い式作業機では、前記弾性部材は、スプリングであり、一端側が前記筒部材に固定され、他端側が前記軸部材に固定され、前記弾性部材内には前記軸部材が挿通されていることを特徴とする。
本発明の請求項5に係る背負い式作業機では、前記筒部材は、前記架台部側から前記作業機本体側に突出していることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、フレームの架台部に固定された筒部材と、作業機本体に固定されて前記筒部材を通る軸部材とが弾性部材によって連結されているので、作業機本体の上下振動、ひいては軸部材の上下振動を弾性部材がせん断変形することで減衰することができ、背当て部および作業機本体間にせん断式の防振ゴムや防振スプリングを設けた場合と同等の良好な減衰性能を得ることができる。
また、弾性部材がせん断変形し、軸部材が上下に振動することにより作業機本体の上下振動を減衰するので、架台部および作業機本体間に圧縮式の防振ゴムや防振スプリングを設けた場合と同様に、作業機本体を安定した姿勢で支持しながら作業機本体の上下振動を減衰することができる。
また、弾性部材がせん断変形し、軸部材が上下に振動することにより作業機本体の上下振動を減衰するので、架台部および作業機本体間に圧縮式の防振ゴムや防振スプリングを設けた場合と同様に、作業機本体を安定した姿勢で支持しながら作業機本体の上下振動を減衰することができる。
請求項2の発明によれば、弾性部材はゴム部材であり、腕部に調整孔が形成されているので、その径、数により、防振部材の減衰性能を容易に調整することができる。すなわち、調整孔は、弾性部材の成形の際にピンを用いることで容易に形成することができるうえ、ドリルで腕部に孔を開けることでも容易に形成することができる。また、調整孔の径も、ドリルなどで容易に拡大させることができる。従って、本発明では、その径および数の調整が容易な調整孔により防振部材の減衰性能を調整するので、容易に防振部材の減衰性能を調整することができる。
請求項3の発明によれば、弾性部材はゴム部材であり、内周面が軸部材に固定された補強部は、上端がフランジ部まで延び、フランジ部に固定されている。従って、補強部は、内周面だけでなく、上端までもが軸部材に固定されることとなるので、弾性部材を軸部材に強固に固定させることができる。
請求項4の発明によれば、弾性部材(スプリング)の前記筒部材に固定される側が大きくせん断変形することにより、作業機本体の上下振動を減衰するので、良好な減衰性能を得ることができる。また、軸部材を上下に振動させることにより作業機本体の上下振動を減衰するので、作業機本体を安定した姿勢で支持しながら作業機本体の上下振動を減衰することができる。
また、弾性部材がスプリングなので、弾性部材の一端側を筒部材に固定し、他端側を例えばボルトにより軸部材の先端部に固定することで簡単に防振部材を製造することができ、防振部材の製造を容易にすることができる。
また、弾性部材がスプリングなので、弾性部材の一端側を筒部材に固定し、他端側を例えばボルトにより軸部材の先端部に固定することで簡単に防振部材を製造することができ、防振部材の製造を容易にすることができる。
請求項5の発明によれば、筒部材が、架台部側から作業機本体側に突出しているので、作業機本体を高い位置で支持することができる。そのため、エンジンを、架台部上に配置されることとなる燃料タンクと干渉しないように配置しやすくでき、背負い式作業機の設計を容易にできる。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る背負い式作業機としての背負い式ブロワ1を示す側面図である。
背負い式ブロワ1は、図1に示すように、作業機本体としてのブロワ本体2と、ブロワ本体2に接続される図示しない風管と、ブロワ本体2を支持するフレーム3と、ブロワ本体2およびフレーム3を連結する2つの防振部材4(図1では1つのみ図示)とを備えている。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る背負い式作業機としての背負い式ブロワ1を示す側面図である。
背負い式ブロワ1は、図1に示すように、作業機本体としてのブロワ本体2と、ブロワ本体2に接続される図示しない風管と、ブロワ本体2を支持するフレーム3と、ブロワ本体2およびフレーム3を連結する2つの防振部材4(図1では1つのみ図示)とを備えている。
ブロワ本体2は、エンジン21と、エンジン21により駆動される図示しないファンと、エンジン21が背面側(図1中右側)に取り付けられるとともにファンを収容するボリュートケース22と、燃料タンク23とを備えている。ボリュートケース22は2つ割になっている。ボリュートケース22の下側において、防振部材4が取り付けられる各位置には、防振部材4が挿入される挿入孔221(図3参照)が形成されている。この挿入孔221の内周面222には、当該ボリュートケース22に防振部材4を固定するための一条の固定溝223(図3参照)が形成されている。このようなブロワ本体2では、エンジン21によりファンが駆動され、ファンにより圧送空気が生成されると、圧送空気は、ボリュートケース22から、当該ボリュートケース22に接続された風管に送られ、風管から噴出することとなる。
フレーム3は、背負いベルトが取り付けられて使用者の背中に当接する背当て部31と、背当て部31の下端から背当て部31に直交する方向に延びた架台部32とを備え、側面視L字状に形成されている。背当て部31とボリュートケース22との間には、防振ばね5が設けられている。また、架台部32上のエンジン21下には燃料タンク23が設けられている。さらにまた、架台部32とボリュートケース22の下側との間には防振部材4が設けられている。架台部32において、防振部材4が設けられる位置には、孔321(図3参照)が形成されている。
防振部材4は、架台部32とボリュートケース22の下側との間に2つ設けられており、各防振部材4は、互いに内側に傾斜して設けられている。本実施形態では、これら2つの防振部材4と前記防振ばね5とにより、ブロワ本体2をフレーム3に対して3点で支持するとともに、ブロワ本体2からフレーム3に伝達される振動を軽減する。
図2は、ストッパ部423を取り外した状態の防振部材4を示す斜視図、図3は、防振部材4を示す断面図である。なお、図3では、ブロワ本体2の自重がかかっていない状態の防振部材4を示している。
防振部材4は、図2および図3に示すように、筒部材41と、筒部材41を挿通する軸部材42と、筒部材41および軸部材42を連結する弾性部材としてのゴム部材43とを備えている。
防振部材4は、図2および図3に示すように、筒部材41と、筒部材41を挿通する軸部材42と、筒部材41および軸部材42を連結する弾性部材としてのゴム部材43とを備えている。
筒部材41は、筒部411と、筒部411の下端に設けられ、架台部32の孔321周りにボルト44ナット45固定される第1フランジ部412とを備えている。本実施形態では、第1フランジ部412が孔321周りに固定されることで、筒部411が架台部32からブロワ本体2側に突出することとなる。これにより、筒部411が第1フランジ部412から下方に延設されている構成、すなわち、第1フランジ部412が孔321周りに固定されることで筒部411が第1フランジ部412から架台部32の孔321内に落ち込むこととなる構成に比べ、本実施形態は、ブロワ本体2を高い位置で支持することができる。そのため、エンジン21を、燃料タンク23と干渉しないように配置しやすくでき、ブロワ1の設計を容易にできる。
軸部材42は、軸部421と、第2フランジ部422と、ストッパ部423とを備えている。
軸部421の下端側は、架台部32の孔321を挿通している。この軸部421の下端面424にはねじ穴425が形成されている。
第2フランジ部422は、軸部421の上端に設けられている。防振部材4は、この第2フランジ部422が、ボリュートケース22の固定溝223に差し込まれることにより、ボリュートケース22に固定される。
ストッパ部423は、架台部32の孔321よりも径が大きくされ、軸部421に形成されたねじ穴425にボルト426止めされることにより、軸部421の他端側に取り付けられる。
軸部421の下端側は、架台部32の孔321を挿通している。この軸部421の下端面424にはねじ穴425が形成されている。
第2フランジ部422は、軸部421の上端に設けられている。防振部材4は、この第2フランジ部422が、ボリュートケース22の固定溝223に差し込まれることにより、ボリュートケース22に固定される。
ストッパ部423は、架台部32の孔321よりも径が大きくされ、軸部421に形成されたねじ穴425にボルト426止めされることにより、軸部421の他端側に取り付けられる。
ゴム部材43は、補強部431と、腕部432とを備えている。
補強部431は、軸部421全体を囲う筒状に形成され、内周面が軸部421の外周面に接着固定されている。この補強部431の上端は、第2フランジ部422まで延びており、その端面4311は、第2フランジ部422に接着固定されている。本実施形態では、このように、補強部431の内周面が軸部421の外周面全体に接着固定されているうえ、その上端面4311が第2フランジ部422に接着固定されているので、ゴム部材43を軸部材42に強固に固着させることができる。
補強部431は、軸部421全体を囲う筒状に形成され、内周面が軸部421の外周面に接着固定されている。この補強部431の上端は、第2フランジ部422まで延びており、その端面4311は、第2フランジ部422に接着固定されている。本実施形態では、このように、補強部431の内周面が軸部421の外周面全体に接着固定されているうえ、その上端面4311が第2フランジ部422に接着固定されているので、ゴム部材43を軸部材42に強固に固着させることができる。
図4は、ストッパ部423を取り外した状態の防振部材4の裏面を示す図である。
腕部432は、図3および図4に示すように、筒部材41および軸部材42間に延設されている。具体的には、腕部432は、ゴム部材43の裏面において軸部421の周囲に、平面視周状かつ断面視で湾曲形成された凹部433が形成されることにより、補強部431の中央部から斜め下方に延びたリング状に形成されている。そして、腕部432は、その端面4321が筒部材41の内周面4111に接着固定されることにより、筒部材41および軸部材42間に延設されている。
腕部432は、図3および図4に示すように、筒部材41および軸部材42間に延設されている。具体的には、腕部432は、ゴム部材43の裏面において軸部421の周囲に、平面視周状かつ断面視で湾曲形成された凹部433が形成されることにより、補強部431の中央部から斜め下方に延びたリング状に形成されている。そして、腕部432は、その端面4321が筒部材41の内周面4111に接着固定されることにより、筒部材41および軸部材42間に延設されている。
この腕部432は、ブロワ本体2の自重をせん断方向に変形しながら支持する。図3では、前述したように、ブロワ本体2の自重がかかっていない状態の防振部材4を示しているが、ブロワ本体2の自重が防振部材4にかかった状態では、腕部432は、当該腕部432の上面が水平となるようにせん断変形する。
本実施形態は、この腕部432が、ブロワ本体2からの上下振動に対し、上下方向にせん断変形することで当該振動を減衰するので、背当て部31およびブロワ本体2間にせん断式の防振ゴムや防振スプリングを設けた場合と同等の良好な減衰性能を得ることができる。
また、本実施形態では、腕部432が上下方向にせん断変形し、軸部材42が上下に振動することによりブロワ本体2の上下振動を減衰するので、架台部32およびブロワ本体2間に圧縮式の防振ゴムや防振スプリングを設けた場合と同様に、ブロワ本体2を安定した姿勢で支持しながらブロワ本体2の上下振動を減衰することができる。なお、ゴム部材43は、ブロワ本体2の上下方向の振動だけでなく、ブロワ本体2の水平方向や、回転方向(こじり方向)、ねじり方向(軸部材42を中心とした回転方向)への振動および変位も減衰させることができる。
図5は、ブロワ本体2の下方への変位が非常に大きい場合の防振部材4の作用を示す図である。
ここで、本実施形態では、筒部材41および軸部材42がゴム部材43によって連結されることにより防振部材4が構成されているので、ブロワ本体2の下方への変位が非常に大きい場合、図5に示すように、ブロワ本体2(ボリュートケース22)の下端が筒部材41の上端に当接することとなる。そのため、本実施形態では、ブロワ本体2の下方への変位が非常に大きい場合でも、当該変位を抑制することができる。また、腕部432が過大に変形してしまうことを抑制することができる。
ここで、本実施形態では、筒部材41および軸部材42がゴム部材43によって連結されることにより防振部材4が構成されているので、ブロワ本体2の下方への変位が非常に大きい場合、図5に示すように、ブロワ本体2(ボリュートケース22)の下端が筒部材41の上端に当接することとなる。そのため、本実施形態では、ブロワ本体2の下方への変位が非常に大きい場合でも、当該変位を抑制することができる。また、腕部432が過大に変形してしまうことを抑制することができる。
また、万が一腕部432が切断してしまった場合にも、ブロワ本体2が自重により落下し、ブロワ本体2の下端が筒部材41の上端に当接することとなる。しかしながら、このような場合であっても、本実施形態では、ブロワ本体2が傾いた場合には軸部材42および補強部431が架台部32の孔321の縁に引っ掛かることとなるので、ブロワ本体2とフレーム3との連結状態を維持することができる。
図6は、ブロワ本体2の回転方向への変位が非常に大きい場合の防振部材4の作用を示す図である。
また、本実施形態では、軸部材42が架台部32を挿通しているので、ブロワ本体2の回転方向への変位が非常に大きい場合、図6に示すように、ストッパ部423が架台部32の裏面に当接することとなる。そのため、本実施形態では、ブロワ本体2の回転方向への変位が非常に大きい場合でも、当該変位を抑制することができる。また、腕部432が過大に変形してしまうことを抑制することができる。
また、本実施形態では、軸部材42が架台部32を挿通しているので、ブロワ本体2の回転方向への変位が非常に大きい場合、図6に示すように、ストッパ部423が架台部32の裏面に当接することとなる。そのため、本実施形態では、ブロワ本体2の回転方向への変位が非常に大きい場合でも、当該変位を抑制することができる。また、腕部432が過大に変形してしまうことを抑制することができる。
ところで、このようにブロワ本体2の上下振動を減衰する腕部432には、図3および図4に示すように、当該腕部432を貫通する調整孔434が4つ形成されている。この調整孔434は、ゴム部材43の成形の際にピンを用いることで容易に形成することができる。調整孔434の形成後であっても、ドリルで腕部432に孔を開けることで容易にその数を増やすことができる。また、調整孔434の径も、ドリルなどで容易に拡大させることができる。従って、本実施形態では、その径および数の調整が容易な調整孔434を腕部432に形成することで、腕部432の減衰性能を容易に調整することができ、ひいては防振部材4の減衰性能を容易に調整することができる。
〔第2実施形態〕
図7は、本発明の第2実施形態に係る防振部材4Aを示す断面図である。以降、前記第1実施形態と同一機能部位には同一符号を付し、それらの説明を省略、若しくは簡略化する。
本実施形態では、図7に示すように、筒部材41および軸部材42を連結する弾性部材としてスプリング46が用いられている点が特徴である。スプリング46の一端側は、筒部材41の筒部411上端部に固定され、他端側は、軸部材42の下端にボルト426により固定されている。また、スプリング46内には軸部材42が挿通している。このスプリング46は、筒部材41に固定される一端側から軸部材42に固定される他端側に向かうに従って径が小さくなっている。本実施形態の防振部材4Aの他の構成は、前記第1実施形態と同様である。
図7は、本発明の第2実施形態に係る防振部材4Aを示す断面図である。以降、前記第1実施形態と同一機能部位には同一符号を付し、それらの説明を省略、若しくは簡略化する。
本実施形態では、図7に示すように、筒部材41および軸部材42を連結する弾性部材としてスプリング46が用いられている点が特徴である。スプリング46の一端側は、筒部材41の筒部411上端部に固定され、他端側は、軸部材42の下端にボルト426により固定されている。また、スプリング46内には軸部材42が挿通している。このスプリング46は、筒部材41に固定される一端側から軸部材42に固定される他端側に向かうに従って径が小さくなっている。本実施形態の防振部材4Aの他の構成は、前記第1実施形態と同様である。
このような本実施形態でも、スプリング46の上部が大きくせん断変形することによりブロワ本体2の上下振動を減衰するので、良好な減衰性能を得ることができる。また、軸部材42を上下に振動させることによりブロワ本体2の上下振動を減衰するので、ブロワ本体2を安定した姿勢で支持しながらブロワ本体2の上下振動を減衰することができる。
また、弾性部材としてスプリング46を用いたので、スプリング46の一端側を筒部材41に固定し、他端側をボルト426により軸部材42の下端に固定することで簡単に防振部材4Aを製造することができ、防振部材4Aの製造を容易にすることができる。
また、弾性部材としてスプリング46を用いたので、スプリング46の一端側を筒部材41に固定し、他端側をボルト426により軸部材42の下端に固定することで簡単に防振部材4Aを製造することができ、防振部材4Aの製造を容易にすることができる。
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば前記第1実施形態では、補強部431は、軸部421全体を囲っていたが、補強部431は、腕部432の基端部に形成され、軸部421の中央部のみを囲っていてもよい。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば前記第1実施形態では、補強部431は、軸部421全体を囲っていたが、補強部431は、腕部432の基端部に形成され、軸部421の中央部のみを囲っていてもよい。
前記各実施形態では、架台部32の孔321の径がストッパ部423の径よりも小さく形成され、ブロワ本体2の回転方向への変位が非常に大きい場合には、ストッパ部423が架台部32の裏面に当接するように構成されていた。しかしながら、架台部32の孔321の径がストッパ部423の径よりも大きく形成され、ストッパ部423は、孔321から露出することとなる筒部材41の第1フランジ部412に当接するように構成されていてもよい。このように構成すれば、ストッパ部423を軸部421に取り付けたまま、防振部材4を架台部32の上方から孔321内に差し込むことができ、防振部材4の設置を容易にできる。
前記各実施形態では、筒部411が架台部32からブロワ本体2側に突出していたが、筒部411が第1フランジ部412から下方に延設され、筒部411が第1フランジ部412から孔321内に落ち込むようにされていてもよい。
前記各実施形態では、軸部材42は、筒部材41を挿通していたが、軸部材42は、筒部材41を挿通していなくてもよく、筒部材41を通っていればよい、すなわち、筒部材41内に配置されていればよい。
前記各実施形態では、軸部材42は、筒部材41を挿通していたが、軸部材42は、筒部材41を挿通していなくてもよく、筒部材41を通っていればよい、すなわち、筒部材41内に配置されていればよい。
前記第2実施形態では、スプリング46の一端側は、筒部材41の上部に固定されていたが、スプリング46の一端側は、筒部材41の適宜の場所に適宜の方法で固定されていてよい。また、前記第2実施形態では、スプリング46の他端側は、軸部材42の下端にボルト426により固定されていたが、スプリング46の他端側は、軸部材42の適宜の場所に適宜の方法で固定されていてよい。
前記各実施形態では、2つの防振部材4,4Aでブロワ本体2を支持していたが、1つのみでブロワ本体2を支持していてもよく、3つ以上でブロワ本体2を支持していてもよい。
前記第1実施形態では、弾性部材としてゴム部材43が用いられ、前記第2実施形態では、弾性部材としてスプリング46が用いられていたが、弾性部材として弾性を有する樹脂が用いられていてもよい。
前記各実施形態では、本発明は背負い式ブロワ1に適用されていたが、本発明は、背負い式刈払機、動力散布機、動力噴霧機、枝打機、背負い式ヘッジトリマ、背負い式緑刈機等の背負い式作業機に適用されていてもよい。
前記第1実施形態では、弾性部材としてゴム部材43が用いられ、前記第2実施形態では、弾性部材としてスプリング46が用いられていたが、弾性部材として弾性を有する樹脂が用いられていてもよい。
前記各実施形態では、本発明は背負い式ブロワ1に適用されていたが、本発明は、背負い式刈払機、動力散布機、動力噴霧機、枝打機、背負い式ヘッジトリマ、背負い式緑刈機等の背負い式作業機に適用されていてもよい。
本発明は、背負い式作業機に利用できる。
1…背負い式ブロワ(背負い式作業機)、2…ブロワ本体(作業機本体)、3…フレーム、4,4A…防振部材、31…背当て部、32…架台部、41…筒部材、42…軸部材、43…ゴム部材(弾性部材)、46…スプリング(弾性部材)、422…第2フランジ部(フランジ部)、431…補強部、432…腕部、434…調整孔、4311…上端面(補強部の上端)。
Claims (5)
- エンジンを有する作業機本体と、
背当て部、および前記作業機本体を支持する架台部を有して側面視L字状に形成されたフレームと、
前記作業機本体および前記架台部を連結する防振部材とを備え、
前記防振部材は、
前記架台部に固定される筒部材と、
前記ブロワ本体に固定されるとともに前記筒部材内を通る軸部材と、
前記筒部材および前記軸部材を連結する弾性部材とを備えている
ことを特徴とする背負い式作業機。 - 請求項1に記載の背負い式作業機において、
前記弾性部材は、ゴム部材であり、前記筒部材および前記軸部材間に延設された腕部を備え、
前記腕部には、前記腕部を貫通し、前記ゴム部材の減衰性能を調整するための調整孔が形成されている
ことを特徴とする背負い式作業機。 - 請求項1または請求項2のいずれかに記載の背負い式作業機において、
前記軸部材の上部には、前記作業機本体に固定されるフランジ部が設けられ、
前記弾性部材は、ゴム部材であり、前記軸部材に内周面が固定された筒状の補強部と、前記補強部および前記筒部材間に延設された腕部とを備え、
前記補強部は、前記フランジ部まで延び、当該補強部の上端は、前記フランジ部に固定されている
ことを特徴とする背負い式作業機。 - 請求項1に記載の背負い式作業機において、
前記弾性部材は、スプリングであり、一端側が前記筒部材に固定され、他端側が前記軸部材に固定され、前記弾性部材内には前記軸部材が挿通されている
ことを特徴とする背負い式作業機。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の背負い式作業機において、
前記筒部材は、前記架台部側から前記作業機本体側に突出している
ことを特徴とする背負い式作業機。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2008311934A JP2010133376A (ja) | 2008-12-08 | 2008-12-08 | 背負い式作業機 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
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- 2008-12-08 JP JP2008311934A patent/JP2010133376A/ja active Pending
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