JP2010129711A - 発光装置 - Google Patents

Abstract

【課題】発光装置の発光強度を向上させること。
【解決手段】発光装置は、基体１、発光素子２および封入部材３を含んでいる。発光装置は、光学多層膜４および波長変換部材５をさらに含んでいる。基体１は、上側凹部を有している。発光素子２は、凹部の底面に実装されており、第１次光を放射する。封入部材３は、発光素子２に付着しており、凹部の内側に設けられている。光学多層膜４は、封入部材３の上面において周囲領域に部分的に設けられている。波長変換部材５は、封入部材３および光学多層膜４の上に設けられており、第１次光に応じて第２次光を放射する。
【選択図】図３

Description

本発明は、例えば発光ダイオードなどの発光素子を有する発光装置に関するものである。

近年、例えば発光ダイオードなどの発光素子を有する発光装置に開発が進められている。発光装置は、発光素子に付着している封入部材および封入部材の上に設けられた波長変換部材を有している。例えば照明分野などにおいて、発光装置は、発光強度の向上が求められている。
特開２００４−３９６９１号公報

発光装置の発光強度を向上させるためには、発光素子から波長変換部材に届く光の量を増大させる必要がある。従来の発光装置において、発光素子から放射された光は、封入部材および波長変換部材の界面において下方へ反射される可能性があった。

本発明の一つの態様によれば、発光装置は、基体、発光素子および封入部材を含んでいる。発光装置は、光学多層膜および波長変換部材をさらに含んでいる。基体は、上側凹部を有している。発光素子は、凹部の底面に実装されている。封入部材は、発光素子の上端および側面を囲んでおり、凹部の内側に設けられている。光学多層膜は、封入部材の上面において部分的に設けられており、封入部材の上面における周囲領域に配置されている。光学多層膜は、発光素子から放射された光を透過させる。波長変換部材は、封入部材および光学多層膜の上に設けられている。

本発明の一つの態様によれば、発光装置は、光学多層膜を含んでいる。光学多層膜は、封入部材の上面において周囲領域に部分的に設けられている。発光装置は、このような構成により、封入部材および波長変換部材の間における第１次光の反射が低減されている。従って、発光装置は、発光強度に関して改善されている。

以下、本発明におけるいくつかの例示的な実施形態について図面を参照して説明する。

本発明の一つの実施形態における発光装置は、図１から図３までに示されているように、基体１、発光素子２および封入部材３を含んでいる。発光装置は、光学多層膜４および波長変換部材５をさらに含んでいる。図１において、発光装置の内部構造を示すために、基体１の一部分が破線によって示されている。図２おいて、発光装置の内部構造を示しために、波長変換部材５が省略されている。図１において、発光装置は、仮想のｘｙｚ空間のｘｙ平面に実装されている。本実施形態において、上方向とは、図１における仮想のｚ軸の正方向のことをいう。

基体１は、上側凹部１２を有している。上側凹部１２は、底面１２１および側面１２２を有している。例示的な基体１は、実質的にセラミックスからなる。

発光素子２は、上側凹部１２の底面１２１に実装されている。例示的な発光素子２は、半導体材料を含む発光ダイオードである。発光素子２は、駆動電力に応じて第１次光を放射する。第１次光は、紫外領域に含まれる波長を有している。

封入部材３は、上側凹部１２の内側に設けられており、発光素子２に付着している。例示的な封入部材３は、シリコーン樹脂からなる。

光学多層膜４は、封入部材３の表面上に設けられている。光学多層膜４は、封入部材３の上面において周囲領域に部分的に設けられている。例示的な光学多層膜４は、ＳｉＯ_２膜およびＴｉＯ_２膜を含んでいる。例示的な光学多層膜４は、複数のＳｉＯ_２膜および複数のＴｉＯ_２膜が交互に積層された構造を有している。

光学多層膜４は、封入部材３の上面における周囲領域において発光素子２から放射された第１次光に関して透過性を有するように、膜厚に関して調整されている。具体的には、ＳｉＯ_２膜およびＴｉＯ_２膜の各々の膜厚が調整されている。

本実施形態の発光装置は、封入部材３の上面における周囲領域に部分的に設けられた光学多層膜４を有していることにより、封入部材３の上面における周囲領域において、波長変換部材５に届く第１次光の量が増大されている。従って、本実施形態の発光装置は、発光強度に関して改善されている。

光学多層膜４は、基体１の上端および波長変換部材５の間に位置している。従って、本実施形態の発光装置は、基体１の上端および波長変換部材５の間における熱の伝導に関して低減されている。本実施形態の発光装置は、波長変換部材５の熱劣化に関して低減されている。

波長変換部材５は、封入部材３および光学多層膜４の上に設けられている。波長変換部材５は、発光素子２から放射された第１次光に応じて第２次光を放射する。波長変換部材５は、マトリクス材料および複数の蛍光粒子を含んでいる。例示的なマトリクス材料は、シリコーン樹脂である。複数の蛍光粒子は、発光素子２から放射された第１次光によって励起される。複数の蛍光粒子は、可視光を放射する。

本発明の一つの実施形態における発光装置を示している。 図１に示された発光装置の平面図を示している。 図３に示された発光装置のIII−IIIにおける断面図を示している。

符号の説明

１ 基体
２ 発光素子
３ 封入部材
４ 光学多層膜
５ 波長変換部材

Claims (3)

1. 上側凹部を有する基体と、
   前記上側凹部の底面に実装された発光素子と、
   前記発光素子の上端および側面を囲んでおり、前記上側凹部の内側に設けられた封入部材と、
   前記封入部材の上面において部分的設けられており、前記封入部材の前記上面における周囲領域に配置されているとともに、前記発光素子から放射された光を透過させる光学多層膜と、
   前記封入部材および前記光学多層膜の上に設けられた波長変換部材と、
   を備えた発光装置。
2. 前記光学多層膜が、ＳｉＯ_２膜およびＴｉＯ_２膜を含んでいることを特徴とする請求項１記載の発光装置。
3. 前記光学多層膜が、前記基体の上端および前記波長変換部材の間に位置していることを特徴とする請求項１記載の発光装置。

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