JP2010128123A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 横電界駆動方式を適用した半透過型の液晶表示装置のコントラスト比を高くする。
【解決手段】 第1の基板と、第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に挟持された液晶材料層と、前記第1の基板と前記液晶材料層との間に絶縁層を介して積層配置された画素電極および共通電極とを有する液晶表示パネルを備え、前記液晶表示パネルの表示領域は複数の画素でなり、1つの前記画素は、前記第1の基板側から前記液晶表示パネルに入射した光の透過量を制御する透過領域と、前記第2の基板側から前記液晶表示パネルに入射した光の反射量を制御する反射領域とを有する液晶表示装置であって、1つの前記画素は、前記画素電極および前記共通電極のうちの、前記第1の基板に近いほうの電極と前記絶縁層との間に配置された偏光層と、前記偏光層と前記第1の基板との間であり、かつ、前記反射領域のみに配置された光反射層とを有する液晶表示装置。
【選択図】 図1(d)

Description

本発明は、液晶表示装置に関し、特に、それぞれの画素がバックライトからの光を透過させる透過領域と外光を反射させる反射領域とを有する半透過型の液晶表示に適用して有効な技術に関するものである。
従来、液晶表示装置は、たとえば、携帯電話端末などの携帯型電子機器の液晶ディスプレイ、パーソナルコンピューター用の液晶ディスプレイ、さらには液晶テレビなどに広く採用されている。
液晶表示装置は、一般に、第1の基板と第2の基板との間に液晶材料を封入した液晶表示パネルと、その背面に配置して液晶表示パネルに光を照射するバックライト(照明装置)と、液晶表示パネルおよびバックライトの動作を制御する制御回路部品とから構成される。また、携帯型電子端末の液晶ディスプレイや液晶テレビなどに用いられる液晶表示装置は、液晶表示パネルの表示領域がマトリクス状に配置された複数の画素で構成されており、それぞれの画素の輝度を独立して制御することで映像や画像を表示する。
バックライトを有する液晶表示装置は、透過型と呼ばれるものと、半透過型と呼ばれるものとに大別される。透過型の液晶表示装置は、バックライトから液晶表示パネルに照射された光の透過量により、それぞれの副画素の輝度を制御する液晶表示装置であり、たとえば、大画面の液晶テレビなどの、主に室内で使用される液晶表示装置に用いられている。
一方、半透過型の液晶表示装置は、1つの副画素が、バックライトからの光の透過量により輝度を制御する透過領域と、外部からの光の反射量により輝度を制御する反射領域とを有する。すなわち、半透過型の液晶表示装置は、暗い環境では主に透過領域における表示、明るい環境では主に反射領域における表示により表示画像の視認性を確保でき、透過型の液晶表示装置に比べて、幅広い照明環境での使用が可能となる。そのため、携帯電話端末などの携帯型電子機器の液晶ディスプレイには、主に半透過型の液晶表示装置が用いられている。
また、液晶表示装置は、別の観点では、縦電界駆動方式と呼ばれるものと、横電界駆動方式と呼ばれるものに大別される。縦電界駆動方式には、VA(Vertical Alignment)方式やTN(Twisted Nematic)方式などがあり、液晶材料に電界を印加するための一対の電極(画素電極および共通電極)が、液晶材料を挟んで配置されている。また、横電界駆動方式の液晶表示装置には、IPS(In Plane Switching)方式などがあり、画素電極および共通電極が、たとえば、第1の基板と液晶材料との間に配置されている。
横電界駆動方式の液晶表示装置は、液晶材料に電界を印加したときに、液晶材料中の分子を、液晶分子が主として基板面に対して平行な面内で回転させることで、光の透過率や反射率を制御する。そのため、横電界駆動方式の液晶表示装置は、たとえば、斜め方向から画面を見た際に表示画像のコントラスト比が著しく低下したり、濃淡の反転が起こったりすることがなく、広い視野角が得られる。
IPS方式などの横電界駆動方式を適用した透過型の液晶表示装置は、たとえば、液晶テレビやパーソナルコンピュータの液晶ディスプレイなどですでに実用化されている。
しかしながら、IPS方式などの横電界駆動方式を半透過型の液晶表示装置に適用した場合、たとえば、それぞれの副画素の反射領域における外光の反射により、黒表示時の輝度を低くすることが難しく、白黒コントラスト比を向上させることが難しいという問題があった。
ところで、従来の一般的な半透過型の液晶表示装置の液晶表示パネルは、第1の基板、液晶材料、および第2の基板を一対の偏光板で挟んだ構成になっている。このとき、一対の偏光板は、たとえば、それぞれの偏光板における吸収軸が直交するか、または平行になるように配置されている。このような半透過型の液晶表示装置は、IPS方式を適用したときに、反射領域における黒表示時の輝度を低くすることが難しい。
近年、このような問題に対し、たとえば、液晶表示パネルに、第1の基板、液晶材料、および第2の基板を挟んで配置される一対の偏光板に加え、第1の基板と液晶材料との間に配置される偏光層を設けることで、反射領域における黒表示時の輝度を低くする方法が提案されている(たとえば、特許文献1を参照。)。
特許文献1に記載された半透過型の液晶表示装置は、たとえば、第1の基板に形成された平坦化層(絶縁層)の同一面上に画素電極と共通電極が配置されており、かつ、当該平坦化層の上には、画素電極および共通電極を覆う偏光層が配置されている。このとき、一対の偏光板および偏光層は、たとえば、第1の基板側の偏光板の吸収軸と第2の基板側の偏光板の吸収軸とを直交させ、偏光層の吸収軸を第1の基板側の偏光板の吸収軸と一致させるように配置する。
またこのとき、平坦化層の上に形成する偏光層は、たとえば、塗布型の材料(たとえば、非特許文献1および非特許文献2を参照。)を用いて形成する。
特開2006−184325号公報 Y.Ukai et al., "Current Status and Future Prospect of In-Cell Polarizer Technology", SID 04 DIGEST, p1170-1173, 2004 Ir Gvon Khan et al., "Ultra-Thin O-Polarizers'Superiority over E-Polarizers for LCDs ", SID 04 DIGEST, p1316-1319, 2004
特許文献1に記載された液晶表示装置のように、画素電極および対向電極と液晶材料層との間に偏光層を形成すると、画素電極と共通電極との電位差により生じる電界(電気力線)は、当該偏光層を通る。このとき、塗布型の材料を用いて形成される偏光層は、いわゆる誘電体である。そのため、画素電極と液晶材料層との間に偏光層が形成された液晶表示装置において、画素電極と対向電極との電位差を所定の大きさにしたときに液晶材料層にかかる電界の強度は、同じ電位差で偏光層を設けていない場合と比べて、低くなる。すなわち、液晶材料層の駆動電圧が従来の偏光層を設けていないものと同じ場合、表示が暗くなり、コントラスト比が低下するという問題がある。
また、IPS方式を適用した半透過型の液晶表示装置において、画素電極および共通電極と液晶材料層との間に偏光層を配置する場合、偏光板が配置されていないものと同程度の明るさおよびコントラスト比を得るためには、液晶材料層の駆動電圧を高くする必要がある。そのため、液晶表示装置の消費電力の上昇するという問題がある。また、高駆動電圧に対応したドライバが必要になるため、液晶表示装置の製造コストが上昇するという問題も生じる。
また、第1の基板と液晶材料層との間に偏光層を配置した場合、当該偏光層に入射する光が、たとえば、吸収軸に直交する方向に振動面を有する直線偏光であっても、その透過率は100%にはならない。そのため、偏光層を設けると、たとえば、透過領域における透過率が、偏光層を設けていないものよりも低くなり、透過領域の表示が暗くなるという問題も生じる。
またさらに、塗布型の材料を用いて偏光層を形成するときには、圧力を加えながら塗布方向に引き伸ばすことで偏光層の色素を配向させる。そのため、電極や配線などのように表面形状が滑らかでなく傾斜角度が不連続であるような段差を有する面に、塗布型の材料を用いて偏光層を直接形成すると、段差の周辺に配向の乱れが生じ、反射コントラスト比が低下する。また、平坦な表面の反射層を用いると、反射領域に入射した光は鏡面反射するため、正面において高い反射率を得ることができない。
本発明の目的は、たとえば、横電界駆動方式を適用した半透過型の液晶表示装置のコントラスト比を高くすることと消費電力の増加を抑えることとの両立が可能な技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面によって明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概略を説明すれば、以下の通りである。
(1)第1の基板と、前記第1の基板と対向配置された第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に挟持された液晶材料層と、前記第1の基板と前記液晶材料層との間に絶縁層を介して積層配置された画素電極および共通電極とを有する液晶表示パネルと、前記第1の基板側から前記液晶表示パネルに光を照射するバックライトとを備え、前記液晶表示パネルの表示領域は、複数の画素でなり、1つの前記画素は、前記第1の基板側から前記液晶表示パネルに入射した光の透過量を制御する透過領域と、前記第2の基板側から前記液晶表示パネルに入射した光の反射量を制御する反射領域とを有する液晶表示装置であって、1つの前記画素は、前記画素電極および前記共通電極のうちの、前記第1の基板に近いほうの電極と前記絶縁層との間に配置された偏光層と、前記偏光層と前記第1の基板との間であり、かつ、前記反射領域のみに配置された光反射層とを有する液晶表示装置。
(2)前記(1)の液晶表示装置において、前記光反射層は、前記偏光層と対向する面に、前記第1の基板との距離が連続的に変動するなだらかな起伏を有し、前記偏光層は、前記光反射層と対向する第1の面、および前記第1の面とは反対側の第2の面に、前記第1の基板との距離が連続的に変動するなだらかな起伏を有し、かつ、前記第1の面の起伏の高低差が、前記第2の面の起伏の高低差よりも大きい液晶表示装置。
(3)前記(2)の液晶表示装置において、前記偏光層の前記第1の面の前記起伏は、前記第1の基板の前記偏光層と対向する面に対する傾斜角度の最大値が20度以下である液晶表示装置。
(4)前記(1)の液晶表示装置において、前記光反射層は、前記第1の基板に近いほうの電極と前記偏光層との間に配置されている液晶表示装置。
(5)第1の基板と、前記第1の基板と対向配置された第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に挟持された液晶材料層と、前記第1の基板と前記液晶材料層との間に絶縁層を介して積層配置された画素電極および共通電極とを有する液晶表示パネルと、前記第1の基板側から前記液晶表示パネルに光を照射するバックライトとを備え、前記液晶表示パネルの表示領域は、複数の画素でなり、1つの前記画素は、前記第1の基板側から前記液晶表示パネルに入射した光の透過量を制御する透過領域と、前記第2の基板側から前記液晶表示パネルに入射した光の反射量を制御する反射領域とを有する液晶表示装置であって、前記画素電極および前記共通電極のうちの、前記第1の基板に近いほうの電極は、透明な導電体でなる第1の電極と、光を反射する導電体でなる第2の電極とからなり、1つの前記画素は、前記第2の電極と前記絶縁層との間に配置された偏光層を有する液晶表示装置。
(6)前記(5)の液晶表示装置において、前記第2の電極は、前記偏光層と対向する面に、前記第1の基板との距離が連続的に変動するなだらかな起伏を有し、前記偏光層は、前記第2の電極と対向する第1の面、および前記第1の面とは反対側の第2の面に、前記第1の基板との距離が連続的に変動する起伏を有し、かつ、前記第1の面の起伏の高低差が、前記第2の面の起伏の高低差よりも大きい液晶表示装置。
(7)前記(6)の液晶表示装置において、前記偏光層の前記第1の面の前記起伏は、前記第1の基板の前記偏光層と対向する面に対する傾斜角度の最大値が20度以下である液晶表示装置。
(8)前記(5)の液晶表示装置において、前記第1の電極は、前記透過領域および前記反射領域に延在しており、前記第2の電極は、前記反射領域のみに延在し、かつ、前記第1の電極と前記偏光層との間に配置されている液晶表示装置。
(9)前記(1)または(5)の液晶表示装置において、前記偏光層は、前記反射領域のみに配置されている液晶表示装置。
(10)前記(1)または(5)の液晶表示装置において、前記液晶表示パネルは、前記第2の基板の前記第1の基板と対向する面とは反対側の面、または前記第2の基板と前記液晶材料層との間に配置された偏光板を有し、前記偏光層の吸収軸と前記偏光板の吸収軸とは、概ね直交している液晶表示装置。
(11)前記(1)または(5)の液晶表示装置において、前記液晶表示パネルは、前記第1の基板の前記第2の基板と対向する面とは反対側の面に第1の偏光板を有し、前記第2の基板の前記第1の基板と対向する面とは反対側の面、または前記第2の基板と前記液晶材料層との間に配置された偏光板を有し、前記偏光層の吸収軸と前記第1の偏光板の吸収軸とは、概ね平行であり、前記偏光層の吸収軸と前記第2の偏光板の吸収軸とは、概ね直交している液晶表示装置。
(12)前記(1)または(5)の液晶表示装置において、前記絶縁層は、感光性の絶縁体でなる液晶表示装置。
(13)前記(1)または(5)の液晶表示装置において、前記絶縁層は、窒化シリコンでなる液晶表示装置。
(14)前記(1)または(5)の液晶表示装置において、前記第1の基板は、第2の基板と対向する面が概略長方形であり、前記画素電極および前記共通電極のうちの、前記第1の基板から遠いほうの電極は、複数の帯状電極部を有し、当該帯状電極部の長手方向は、前記第1の基板の前記第2の基板と対向する面の辺のいずれとも平行ではない液晶表示装置。
本発明の液晶表示装置によれば、横電界駆動方式を適用した半透過型の液晶表示装置のコントラスト比を高くすることと消費電力の増加を抑えることとを両立させることができる。
以下、本発明について、図面を参照して実施の形態(実施例)とともに詳細に説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは、同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
図1(a)乃至図1(d)は、本発明による実施例1の液晶表示装置の概略構成の一例を示す模式図である。
図1(a)は、本発明による実施例1の液晶表示装置の概略構成の一例を示す模式ブロック図である。図1(b)は、液晶表示パネルの1つの副画素の回路構成の一例を示す模式回路図である。図1(c)は、実施例1の液晶表示パネルのアクティブマトリクス基板における1つの副画素の平面構成の一例を示す模式平面図である。図1(d)は、図1(c)のA−A’線での液晶表示パネルの断面構成の一例を示す模式断面図である。
実施例1の液晶表示装置は、たとえば、図1(a)に示すように、液晶表示パネル1、第1の駆動回路2、第2の駆動回路3、バックライト4、および制御回路5を有する。
液晶表示パネル1は、複数本の走査信号線6(走査線またはゲート線ということもある)および複数本の映像信号線7(映像線またはデータ線ということもある)を有する。なお、図1(a)に示した走査信号線6および映像信号線7は、1枚の液晶表示パネル1に設けられる複数本の走査信号線6および複数本の映像信号線7のうちの一部であり、実際には、さらに多数本の走査信号線6および映像信号線7が配置されている。
液晶表示パネル1の表示領域DAは、多数の画素(ドット)の集合で設定されている。また、実施例1の液晶表示装置は、RGB方式のカラー表示に対応しており、表示領域DAにおける1つの画素は、たとえば、赤色系の光の輝度を制御する副画素(サブ画素またはサブピクセルということもある)、緑色系の光の輝度を制御する副画素、および青色系の光の輝度を制御する副画素の3つの副画素を有する。
また、実施例1の液晶表示装置は、半透過型であり、それぞれの副画素は、バックライト4からの光の透過量で輝度を制御する透過領域と、液晶表示装置の外部から液晶表示パネル1に入射した光の反射量で輝度を制御する反射領域とを有する。
また、実施例1の液晶表示装置は、IPS方式などの横電界駆動方式であり、1つの副画素は、たとえば、図1(b)に示すように、アクティブ素子として機能するTFT素子8と、画素電極9、液晶層10、および共通電極11により形成される液晶容量CLC(画素容量ということもある)と、画素電極9、絶縁層IS、および共通電極11により形成される保持容量CSTとを有する。画素電極9(表示電極ということもある)は、TFT素子8を介して1本の映像信号線7に接続しており、TFT素子8がオンになっている期間に当該映像信号線7に加わっている映像信号(階調電圧)が書き込まれる。共通電極11(対向電極ということもある)は、共通電位配線12に接続しており、たとえば、所定の1つの電位に固定されている。
第1の駆動回路2は、データドライバなどと呼ばれている回路であり、それぞれの副画素の画素電極9に加える映像信号を生成して映像信号線7に出力する回路である。また、第2の駆動回路3は、ゲートドライバまたは走査ドライバなどと呼ばれている回路であり、映像信号線7に加えられた映像信号を書き込む副画素を選択する走査信号を生成して走査信号線6に出力する回路である。
第1の駆動回路2および第2の駆動回路3は、Nチャネル型MOSトランジスタ、Pチャネル型MOSトランジスタ、およびそれらを組み合わせた相補型回路(CMOS回路)を有するシフトレジスタ回路、レベルシフタ回路、アナログスイッチ回路などで構成されている。また、第1の駆動回路2および第2の駆動回路3は、液晶表示パネル1とは別に製造された半導体チップに形成されていてもよいし、液晶表示パネル1に内蔵されていてもよい。また、第1の駆動回路2および第2の駆動回路3が半導体チップに形成されている場合は、当該半導体チップが液晶表示パネル1に直接実装されていてもよいし、COFなどの半導体パッケージの状態になっているものが液晶表示パネル1に接続されていてもよい。
バックライト4は、たとえば、冷陰極蛍光管(CCFL)または発光ダイオード(LED)などの光源と、当該光源が発した光を面状光線に変換して液晶表示パネル1に照射する光学部品などからなる照明装置である。このとき、バックライト4は、観察者からみて液晶表示パネル1の後方(背面側)に配置される。
制御回路5は、TFTコントローラまたはタイミングコントローラなどと呼ばれている回路であり、外部から入力された信号に基づいて第1の駆動回路2および第2の駆動回路3の動作を制御したり、バックライト4の光源の輝度を制御したりする回路である。
実施例1の液晶表示装置は、基本的には、従来のアクティブマトリクス駆動方式であり、かつ、IPS方式である半透過型の液晶表示装置と同じ方法で動作させることができる。そのため、実施例1の液晶表示装置の動作に関する詳細な説明は省略する。
次に、実施例1の液晶表示パネル1における副画素の具体的な構成の一例を説明する。液晶表示パネル1は、アクティブマトリクス基板13(TFT基板またはTFTアレイ基板ということもある)と対向基板14(カラーフィルタ基板と呼ぶこともある)との間に液晶材料(液晶層10)が封入された表示パネルである。このとき、1つの副画素は、たとえば、図1(c)および図1(d)に示すような構成になっている。
アクティブマトリクス基板13は、ガラス基板などの第1の基板15を有し、第1の基板15の第1の主面(対向基板14と対向する面)の上には、下地層16が形成されている。また、下地層16の上には、TFT素子8の半導体層8aと、半導体層8aを覆う第1の絶縁層17が形成されている。また、第1の絶縁層17の上には、走査信号線6と、走査信号線6を覆う第2の絶縁層18が形成されている。また、第2の絶縁層18の上には、映像信号線7およびソース電極19と、それらを覆う第3の絶縁層20が形成されている。また、第3の絶縁層20の上には、第4の絶縁層21が形成されており、第4の絶縁層21の上には、共通電極11、光反射層22、および偏光層23と、それらを覆う第5の絶縁層24が形成されている。また、第5の絶縁層24の上には、画素電極9と、画素電極9を覆う第1の配向膜25が形成されている。
このとき、映像信号線7は、第1の絶縁層17および第2の絶縁層18を貫通する第1のコンタクトホール(図示しない)により半導体層8aのドレイン領域(図示しない)に接続している。また、ソース電極19は、第1の絶縁層17および第2の絶縁層18を貫通する第2のコンタクトホール(図示しない)により半導体層8aのソース領域(図示しない)に接続している。また、画素電極9は、第3の絶縁層20、第4の絶縁層21、および第5の絶縁層24を貫通する第3のコンタクトホール(図示しない)によりソース電極19に接続している。
また、共通電極11は、透過領域TAおよび反射領域RAの両方に延在している。またこのとき、共通電極11は、たとえば、表示領域DAにあるすべての副画素で共有される1つの大きな電極であり、表示領域DAの外側において共通電位配線12に接続している。
また、光反射層22は、たとえば、アルミニウムや銀などの光反射率が高い金属で形成されており、共通電極11と同電位の電極として機能する。そのため、以下の説明では、光反射層22のことを反射電極という。
また、第4の絶縁層21は、たとえば、透過領域TAの表面が平坦な面になり、反射領域RAの表面がなだらかな起伏(凹凸)を有する面になるように形成されている。そのため、反射電極22は、偏光層23と対向する面が、第4の絶縁層21の起伏を反映した起伏を有する面になっている。
また、偏光層23は、反射領域RAのみ、すなわち反射電極22の上のみに形成されている。
また、共通電極11、反射電極22、および偏光層23は、第3のコンタクトホールを形成する位置に開口部(図示しない)を有する。このとき、共通電極11、反射電極22、および偏光層23の開口部は、その開口端を第3のコンタクトホールよりも大きくし、共通電極11と第3のコンタクトホール内の画素電極9とが第5の絶縁層24で完全に分離されるようにしている。
また、画素電極9は、その平面形状が櫛歯状であり、y方向に延びる帯状電極部を複数有する。このとき、画素電極9と共通電極11との間に電位差が生じると、図1(d)に示したような電界(電気力線26)が発生し、液晶層10に印加される。
また、アクティブマトリクス基板13は、第1の基板15の、第1の主面とは反対側の面に、第1の偏光板27が貼り付けられている。
一方、対向基板14は、ガラス基板などの第2の基板28を有し、第2の基板28の第1の主面(第1の基板15と対向する面)の上には、たとえば、ブラックマトリクス29およびカラーフィルタ30と、それらを覆うオーバーコート層31が形成されている。また、オーバーコート層31の上には、第2の配向膜32が形成されている。
ブラックマトリクス29は、たとえば、表示領DA域を副画素毎の開口領域に分割する格子状の遮光膜である。
カラーフィルタ30は、特定の波長領域の光のみが透過するものであり、RGB方式のカラー表示に対応した液晶表示装置の場合、1つの副画素は、赤色系の光のみが透過する赤色フィルタ、緑色系の光のみが透過する緑色フィルタ、および青色系の光のみが透過する青色フィルタのいずれか1つを有する。
また、対向基板14は、第2の基板28の、第1の主面とは反対側の面の上には、第2の偏光板33が貼り付けられている。
また、アクティブマトリクス基板13と対向基板14とは、たとえば、表示領域DAの外側に環状に設けられたシール材で接着されており、第1の配向膜25、第2の配向膜32、およびシール材で囲まれた空間には、それぞれの副画素の液晶層10として使用する液晶材料が密封されている。このとき、液晶材料を封入する空間には、それぞれの副画素における液晶層10の厚さG(セルギャップ)が均一かつ所定の厚さになるように、複数のスペーサが設けられている。
IPS方式の液晶表示装置では、液晶材料として、たとえば、誘電異方性が正のネマチック液晶を用いる。このとき、封入された液晶材料中の液晶分子の配向は、駆動電圧が0V、すなわち画素電極9と共通電極11との電位差が0Vのときにホモジニアス配向になるようにする。
またこのとき、液晶層10の厚さGは、液晶材料の屈折率異方性をΔnとしたときのリタデーションΔn・dが1/2波長になるようにするとよく、たとえば、波長550nmの光に対しては、Δn・dが275nmとなる厚さGを選択するとよい。しかしながら、実際の液晶表示パネル1の1つの副画素における液晶分子の配向の変化は、通常、一様ではない。そのため、より明るい表示を得るには、液晶層10の厚さGを、リタデーションΔn・dが1/2波長よりも少し大きい値にすることが望ましく、たとえば、波長550nmの光に対しては、275nm≦Δn・d≦400nmの範囲内から適切な厚さGを選択するとよい。
またさらに、実施例1の液晶表示パネル1では、図1(d)に示したように、透過領域TAにおける液晶層10の厚さと反射領域RAにおける液晶層10の厚さを同じ厚さGにする。
また、第1の基板15に貼り付ける第1の偏光板27、および第2の基板28に貼り付ける第2の偏光板33は、たとえば、延伸したポリビニルアルコールにヨウ素を吸着させることで偏光機能を付与した膜の両面に、トリアセチルセルロースの保護層を施したフィルム状の偏光板を用いる。このとき、第1の偏光板27および第2の偏光板33は、それぞれ、たとえば、透明な接着材または粘着材を用いて、第1の基板15および第2の基板28に貼り付ける。またこのとき、第1の偏光板27および第2の偏光板33は、それぞれの偏光板における吸収軸と、偏光層23の吸収軸との関係が、たとえば、以下で説明するような関係になるように貼り付ける。
図2は、実施例1の液晶表示パネルにおける液晶分子の配向方向と偏光板および偏光層の吸収軸の方向との関係の一例を示す模式図である。
従来のIPS方式の液晶表示パネルのうちの、画素電極と対向電極とが絶縁層を介して積層されており、かつ、液晶層に近いほうの電極(画素電極)が櫛歯状である構造の液晶表示パネルでは、液晶分子をホモジニアス配向させるときに、一般に、液晶分子の長軸の配向方向が画素電極の帯状電極部分の長手方向に対して所定の角度だけ傾くようにする。そのため、実施例1の液晶表示パネル1では、たとえば、図2に示すように、液晶分子の長軸の初期配向方向10a、すなわち電界が印加されていない状態での配向方向が、画素電極9の帯状電極部分の長手方向(y方向)に対して角度αだけ傾くようにする。このとき、液晶分子の長軸の配向方向は、従来の液晶表示パネルと同様に、第1の配向膜25および第2の配向膜32の配向方向(ラビング方向)で制御する。
このとき、角度αは、一般に、±5度から±30度の範囲内に設定される。しかしながら、液晶分子の配向の安定性や表示の明るさなどを考慮すると、角度αは、±7度から±15度の範囲内にすることが望ましい。
また、実施例1の液晶表示パネル1では、たとえば、図2に示すように、第1の偏光板27の吸収軸27aと第2の偏光板33の吸収軸33aとが直交し、かつ、第2の偏光板33の吸収軸33aが液晶分子の初期配向方向10aと平行になるようにする。またさらに、実施例1の液晶表示パネル1では、偏光層23の吸収軸23aを、第1の偏光板27の吸収軸27aと平行な方向にする。
副画素の透過領域TAは、バックライト4から出射し、第1の偏光板27および液晶層10を通過して第2の偏光板33に入射する光の偏光状態と、第2の偏光板33の吸収軸33aとの関係によって輝度が変化する。また、副画素の反射領域RAは、液晶表示装置の外部から液晶表示パネル1に入射した光のうちの、反射電極22(光反射層)で反射した後、偏光層23および液晶層10を通過して第2の偏光板33に入射する光の偏光状態と、第2の偏光板33の吸収軸33aとの関係によって輝度が変化する。
このとき、たとえば、ある1つの副画素における画素電極9と共通電極11との電位差が0Vであるとすると、当該副画素の液晶分子は、長軸が画素電極9の帯状電極部分の長手方向(y方向)に対して角度αだけ傾いたホモジニアス配向をしている。そのため、当該副画素の透過領域TAにおいて第2の偏光板33に入射する光の偏光状態は、液晶層10を通過する前、すなわち第1の偏光板27を通過した光の偏光状態と同じ状態である。また、第1の偏光板27の吸収軸27aと第2の偏光板33の吸収軸33aとは直交している。したがって、当該副画素の透過領域TAにおいて第2の偏光板33に入射する光は、その大部分が第2の偏光板33で吸収される。すなわち、画素電極9と共通電極11との電位差が0Vである副画素の透過領域TAは、最低輝度(最低階調)の表示になる。
また、画素電極9と共通電極11との電位差が0Vである副画素の反射領域RAは、液晶表示装置の外部から液晶表示パネル1に入射した光が、まず、第2の偏光板33および液晶層10を通過して偏光層23に入射する。このとき、当該副画素の液晶分子は、長軸が画素電極9の帯状電極部分の長手方向(y方向)に対して角度αだけ傾いたホモジニアス配向をしている。そのため、当該副画素の反射領域RAにおいて液晶層10を通過して偏光層23に入射する光の偏光状態は、第2の偏光板33を通過した光の偏光状態と同じ状態である。しかしながら、偏光層23の吸収軸23aと第2の偏光板33の吸収軸33aとは直交している。したがって、第2の偏光板33および液晶層10を通過して偏光層23に入射した光は、その大部分が偏光層23で吸収される。すなわち、画素電極9と共通電極11との電位差が0Vである副画素の反射領域RAは、反射電極22(光反射層)で反射して観察者側に出射する光がごくわずかであり、最低輝度(最低階調)の表示になる。
一方、ある1つの副画素における画素電極9と共通電極11との間に所定の電位差が生じると、液晶層10に電界が印加され、液晶分子の配向方向が変化する。そのため、当該副画素の透過領域TAにおいて液晶層10を通過する光の偏光状態は、液晶分子の配向方向に応じた方向に変化する。また、液晶層10を透過して偏光状態が変化した光は、第2の偏光板33において、その一部が吸収され、残りが透過する。このとき、液晶層10を通過した後の光の偏光状態および第2の偏光板33での透過量は、液晶分子の配向方向、言い換えると画素電極9と共通電極11との電位差の大きさによって異なる。したがって、画素電極9と共通電極11との間に電位差がある副画素の透過領域TAは、その電位差に応じた輝度(階調)の表示になる。
また、画素電極9と共通電極11との間に電位差がある副画素の反射領域RAは、液晶表示装置の外部から液晶表示パネル1に入射した光が、まず、第2の偏光板33および液晶層10を通過して偏光層23に入射する。このとき、液晶層10を通過する前の光の偏光状態と通過した後の光の偏光状態は、上記のように画素電極9と共通電極11との電位差の大きさによって変化する。そのため、偏光層23に入射した光は、その光の偏光状態に応じて透過量で透過する。また、偏光層23を透過した光は反射電極22(光反射層)で反射して再度偏光層23に入射するが、反射電極22で反射した光の偏光状態は、反射する前、すなわち偏光層23を透過した光の偏光状態とほぼ同じである。そのため、反射電極22で反射した光は、その大部分が偏光層23および液晶層10を通過して第2の偏光板33に再度入射する。
このとき、偏光層23の吸収軸23aは、第1の偏光板27の吸収軸27aと概ね平行なので、反射電極22で反射した後、液晶層10に入射する光の偏光状態は、透過領域TAにおいて液晶層10に入射する光の偏光状態と同じ状態である。そのため、反射電極22で反射して液晶層10を通過した後、第2の偏光板33に再度入射する光の偏光状態は、透過領域TAにおいて液晶層10を通過した後、第2の偏光板33に入射する光の偏光状態と同じ状態である。したがって、画素電極9と共通電極11と間に電位差がある副画素の反射領域RAは、その電位差に応じた輝度(階調)の表示になる。
このように、実施例1の液晶表示装置は、副画素の透過領域TAおよび反射領域RAの表示を、ともにノーマリーブラックモードにすることができる。
ところで、実施例1の液晶表示パネル1では、画素電極9と共通電極11(反射電極22)とを積層配置し、反射領域RAの画素電極9と反射電極22との間のみに偏光層23を配置しており、液晶層10に印加される電界(電気力線26)のうちの、偏光層23を通る電気力線は、反射領域RAの電気力線のみである。また、反射領域RAに生じる電界において、それぞれの電気力線が偏光層23を通る回数は1回である。そのため、実施例1の液晶表示装置は、たとえば、特許文献1に記載された液晶表示装置のように画素電極および共通電極と液晶層との間に偏光層が配置されている場合に比べて、偏光層による電圧降下が少なく、より低い駆動電圧で駆動させることができる。
また、実施例1の液晶表示パネル1は、たとえば、図1(d)に示したように、反射電極22の、偏光層23と対向する面を、なだらかな起伏を有する面にしているので、反射電極22で反射する光の反射角度に広がりが生じる。そのため、実施例1の液晶表示装置は、反射領域RAの光反射率(輝度)を高くでき、たとえば、反射領域RAにおける表示が優勢になる場所で使用するときのコントラスト比を向上させることができる。
次に、実施例1の液晶表示パネル1の製造方法の一例を説明する。液晶表示パネル1の製造方法は、アクティブマトリクス基板13を形成する第1の工程と、対向基板14を形成する第2の工程と、アクティブマトリクス基板13と対向基板14とを貼り合わせて液晶材料(液晶層10)を封入する第3の工程と、第1の偏光板27および第2の偏光板33を貼り付ける第4の工程とを有する。このうち、第2の工程、第3の工程、および第4の工程は、従来のIPS方式の液晶表示パネルの製造方法における各工程と同じ手順で行えばよい。そのため、実施例1の液晶表示パネル1の製造方法のうちの、第2の工程、第3の工程、および第4の工程に関する説明は省略する。また、以下で説明する第1の工程についても、従来のアクティブマトリクス基板の形成方法と同じ手順で行える工程については、詳細な説明を省略する。
実施例1の液晶表示パネル1の製造方法における第1の工程では、まず、ガラス基板などの第1の基板15の表面(第1の主面)に下地層16を形成する。下地層16は、たとえば、半導体層8aを形成する工程で第1の基板15の表面が荒れたり、第1の基板15に含まれるナトリウム(Na)やカリウム(K)などのイオンが半導体層8aや第1の絶縁層17に混入したりすることを防ぐために設けるものである。そのため、下地層16は、たとえば、窒化シリコン(SiNx)などからなる第1の下地層の上に酸化シリコン(SiO)などからなる第2の下地層を積層して形成する。
次に、下地層16の上に、TFT素子8の半導体層8aを形成する。半導体層8aは、たとえば、ポリシリコン(poly−Si)などの多結晶半導体で形成する。このとき、半導体層8aは、まだ、チャネル領域、ソース領域、およびドレイン領域に分かれていない。
次に、下地層16の上に、半導体層8aを覆う第1の絶縁層17を形成する。第1の絶縁層17は、TFT素子8のゲート絶縁膜としての機能を有する。そのため、第1の絶縁層17は、たとえば、酸化シリコンで形成する。
次に、第1の絶縁層17の上に、走査信号線6を形成する。走査信号線6は、たとえば、アルミニウム(Al)などの金属材料で形成する。なお、走査信号線6は、単一の金属材料に限らず、たとえば、アルミニウム層の上下にチタン(Ti)やタングステン(W)などの層を設けた多層構造の金属材料で形成してもよい。またこのとき、走査信号線6は、その一部分がTFT素子の半導体層8aのうちのチャネル領域にする部分の上を通るようにする。
次に、走査信号線6をマスクにして、半導体層8aに不純物を打ち込み、ソース領域およびドレイン領域を形成する。
次に、第1の絶縁層17の上に、走査信号線6を覆う第2の絶縁層18を形成する。第2の絶縁層18は、たとえば、窒化シリコンで形成する。
次に、半導体層8aのドレイン領域の上の第1のコンタクトホールおよびソース領域の上に第2のコンタクトホールを形成する。第1のコンタクトホールおよび第2のコンタクトホールは、たとえば、第2の絶縁層18の上にフォトリソグラフィー技術を用いてエッチングレジストを形成し、第2の絶縁層18および第1の絶縁層17をエッチングして形成する。
次に、第2の絶縁層18の上に、映像信号線7およびソース電極19を形成する。映像信号線7およびソース電極19は、たとえば、アルミニウムなどの金属材料で形成する。なお、映像信号線7およびソース電極19は、たとえば、単一の金属材料に限らず、たとえば、アルミニウム層の上下にチタン(Ti)やタングステン(W)などの層を設けた多層構造の金属材料で形成してもよい。またこのとき、映像信号線7は、その一部分が半導体層8aのドレイン領域と重畳する平面形状にし、第1のコンタクトホールにより半導体層8aのドレイン領域に接続させる。また、ソース電極19は、その一部分が半導体層8aのソース領域と重畳する平面形状にし、第2のコンタクトホールにより半導体層8aのソース領域に接続させる。
次に、第2の絶縁層18の上に、半導体層8a、映像信号線7、およびソース電極19を覆う第3の絶縁層20を形成する。第3の絶縁層20は、たとえば、窒化シリコンで形成する。
次に、第3の絶縁層20の上に、第4の絶縁層21を形成する。第4の絶縁層21は、透過領域TAの表面が平坦な面になり、反射領域RAの表面がなだらかな起伏(凹凸)を有する面になるように形成する。そのため、第4の絶縁層21は、溶液状態で形成可能な材料を用いて形成することが望ましく、たとえば、有機系の材料、または溶剤に無機材料を分散させた溶液を塗布して形成する。また、第4の絶縁層21は、反射領域RAの表面を凹凸形状にする工程を必要とするので、感光性を有する材料を用いて形成すると、第4の絶縁層21の形成工程を簡略化できるという利点がある。またさらに、第4の絶縁層21は、透過領域TAにおいてバックライト4からの光を効率よく通過させるために、可視光の吸収が少ない透明な材料で形成することが望ましい。したがって、第4の絶縁層21は、たとえば、感光性のポリイミド系樹脂やアクリル系樹脂などの有機材料で形成することが望ましい。
感光性の有機材料を用いて第4の絶縁層21を形成するときには、当該有機材料を塗布し、当該有機材料を露光、現像して、たとえば、透過領域TAは平坦であり、反射領域RAは階段状の凹凸パターンを有する絶縁層を形成した後、加熱して軟化させて階段状の凹凸パターンをなだらかな起伏に変化させる。
次に、第4の絶縁層21の上に、共通電極11および反射電極22(光反射層)を形成する。共通電極9は、たとえば、ITOまたはIZOなどの透明な導電体で形成する。反射電極22は、たとえば、アルミニウムまたは銀などの高い反射率が得られる金属で形成する。
また、共通電極9および反射電極22は、たとえば、透明な導電膜の成膜およびエッチングして共通電極を形成した後、金属膜の成膜およびエッチングして反射電極を形成する。なお、共通電極9および反射電極22は、たとえば、透明な導電膜および金属膜を続けて成膜した後、金属膜および透明な導電膜のエッチング、金属膜のみのエッチングを順次行って形成してもよい。
次に、反射電極22の上のみに偏光層23を形成する。偏光層23は、たとえば、リオトロピック液晶染料を含む偏光層材料を塗布して形成する。このとき、偏光層材料の塗布には、たとえば、スリットダイコーターを用いる。スリットダイコーターは、溶液状態の偏光層材料を塗布面に供給しつつ、当該偏光層材料に圧力を加えながら塗布方向に引き伸ばすことができる。このとき、偏光層材料に含まれる染料は、塗布方向に配向するので、塗布した後、固定化することで偏光層23が形成できる。こうして得られる偏光層23の吸収軸23aは、塗布方向と直交する方向になる。なお、偏光層23は、リオトロピック液晶染料を含む偏光層材料に限らず、たとえば、非特許文献1または非特許文献2に挙げられている別の材料で形成してもよい。また、偏光層23は、上記の偏光層材料に限らず、たとえば、直線偏光を照射することで偏光性を発現する材料を用いて形成してもよい。
次に、偏光層23、反射電極22、および共通電極11の、第3のコンタクトホールが通る部分に、当該第3のコンタクトホールよりも大きい開口部を形成する。なお、この開口部は、たとえば、共通電極11および反射電極を形成する工程、偏光層23を形成する工程のそれぞれで形成してもよい。
次に、第4の絶縁層24の上に、共通電極11、反射電極22、および偏光層23を覆う第5の絶縁層24を形成する。第5の絶縁層24は、たとえば、ポリイミド系やアクリル系などの透明樹脂材料、あるいは酸化シリコンや窒化シリコンなどの透明な無機材料のように、可視光に対して透明な絶縁材料で形成する。なお、実施例1の液晶表示パネル1のように、画素電極9と共通電極1との間に介在させる層の厚さが、透過領域TAと反射領域RAとで概ね同じ厚さになるようにする場合、透過領域TAの液晶層10に加わる電界と反射領域RAの液晶層に加わる電界を等しくするために、第5の絶縁層24は、偏光層23の誘電率と同等の誘電率を有する絶縁材料で形成することが好ましい。具体的には、偏光層23の誘電率が約3であるため、第5の絶縁層24は、ポリイミド系やアクリル系などの透明樹脂材料で形成することが好ましい。
次に、ソース電極19の上の第3のコンタクトホールを形成する。第3のコンタクトホールは、たとえば、第5の絶縁層24の上にフォトリソグラフィー技術を用いてエッチングレジストを形成し、第5の絶縁層24、第4の絶縁層21、および第3の絶縁層20をエッチングして形成する。
次に、第5の絶縁層24の上に、画素電極9を形成する。画素電極9は、たとえば、ITOまたはIZOなどの透明な導電体で形成する。このとき、画素電極9は、たとえば、共通電極11と重畳する部分に、映像信号線7の延在方向と平行な方向(y方向)に延びる複数の帯状電極部を有する櫛歯状の平面形状になるようにする。またこのとき、画素電極9は、第3のコンタクトホールによりソース電極19に接続させる。
次に、第5の絶縁層24の上に、画素電極9を覆う第1の配向膜25を形成すると、実施例1の液晶表示パネル1に用いるアクティブマトリクス基板13が得られる。第1の配向膜25は、たとえば、ポリイミド系樹脂またはその前駆体を溶かした溶液を塗布し、加熱処理をした後、ラビング処理を施して形成する。このとき、第1の配向膜25のラビング処理は、たとえば、当該第1の配向膜25中の分子の配向方向が、映像信号線7の延在方向(y方向)に対して角度αだけ傾くようにする。なお、第1の配向膜25は、たとえば、ダイヤモンドライクカーボンなどを用いて形成してもよい。
上記の手順で形成したアクティブマトリクス基板13を用いて液晶表示パネル1を製造するときには、従来の方法で行えばよいので、詳細な説明は省略する。
このように、実施例1の液晶表示パネル1は、共通電極11および反射電極22を形成する工程と、画素電極9を形成する工程の間に、偏光層23を形成する工程を付加するだけでよい。そのため、液晶表示パネル1の製造コストの上昇を抑えることができる。
また、塗布型の材料を用いて偏光層23を形成する場合、その形成面に段差などがあると、当該段差の周囲において偏光層23の吸収軸23aに乱れが生じるが、実施例1の液晶表示パネル1の場合、偏光層23を形成する面は、傾斜角度が連続的に変化するなだらかな起伏を有する。そのため、実施例1の液晶表示パネル1は、偏光層23の吸収軸23aの乱れが少なく、吸収軸23aの乱れによる画質の劣化(たとえば、コントラスト比の低下)を防ぐことができる。
ところで、実施例1の液晶表示パネル1における偏光層23の光学特性には、膜厚依存性があり、たとえば、反射電極22の起伏や偏光層23を形成するときに塗布する偏光層材料の塗布量によって偏光層23の特性が変化することが、本願発明者らにより見出された。そこで、次に、実施例1の液晶表示パネル1における反射電極22および偏光層23の形状についての望ましい一例について説明する。
図3、図4(a)および図4(b)は、実施例1の液晶表示パネルにおける反射電極および偏光層の形状の望ましい一例を説明するための模式図である。
図3は、実施例1の液晶表示パネルにおける反射電極の起伏と偏光層の厚さの定義を説明するための模式断面図である。
図4(a)は、偏光層の厚さが均一な場合の偏光層の厚さと二色比との関係の一例を示す模式グラフ図である。図4(b)は、実施例1の液晶表示装置における反射電極の起伏の高さと平均二色比の最大値との関係の一例を示す模式グラフ図である。
スリットダイコータなどにより偏光層23を形成する場合、その形成面に、たとえば、傾斜角度が不連続な変化をするような段差があると、前述のように、当該段差の周囲において偏光層23の吸収軸23aが乱れる。そのため、実施例1の液晶表示パネル1では、たとえば、図1(d)に示したように、第4の絶縁層21の表面に、傾斜角度が連続的に変化するなだらかな起伏を形成し、その上に共通電極11および反射電極22(光反射層)を形成している。このとき、共通電極11および反射電極22は、たとえば、スパッタリング法などで成膜した導電膜をエッチングして形成するので、形成面の起伏がなだらかであれば、反射電極22の表面、すなわち偏光層23を形成する面の起伏もなだらかなになる。
しかしながら、形成面の起伏がなだらかであっても、たとえば、図3に示す反射電極22の表面の傾斜角度θが大きいと、当該傾斜角度θが大きい部分の周辺において偏光層23の吸収軸23aが乱れる可能性がある。そこで、本願発明者らが、傾斜角度θと偏光層23の吸収軸23aの乱れとの関係を調べたところ、傾斜角度θが、0度から20度の範囲であれば、偏光層23の吸収軸23aの乱れを抑制できることがわかった。
また、偏光層23の光学特性には膜厚依存性があり、本願発明者らが、実施例1の液晶表示パネル1で使用したリオトロピック液晶染料でなる偏光層23について、厚さと二色比との関係を調べたところ、たとえば、図4(a)に示すような結果が得られた。なお、図4(a)に示したグラフ図において、横軸dは偏光層23の厚さ(単位はnm)であり、縦軸RTCは二色比である。また、図4(a)は、膜厚が均一な偏光層23における厚さdと二色比RTCとの関係の一例を示している。
本願発明者らが調べた例では、偏光層23の厚さdが約270nmのときに二色比RTCが最大になり、それより厚くなると二色比RTCが急激に低下した。そのため、偏光層23を形成するときには、その厚さdが約270nmになるように偏光層材料を塗布することが望ましいと考えられる。
しかしながら、実施例1の液晶表示パネル1のように、なだらかな起伏を有する面に塗布型の材料を用いて偏光層23を形成する場合は、たとえば、図3に示したように、反射電極22の谷の部分における厚さdmax(以下、dmaxを最大の膜厚という)と山の部分における厚さdmin(以下、dminを最小の膜厚という)とが異なる厚さになり、かつ、その間の厚さが連続的に変化する。
したがって、なだらかな起伏を有する反射電極22の上に塗布型の材料を用いて偏光層23を形成する場合、偏光層23の光学特性を高くするためには、反射電極22の起伏の高低差Hと偏光層23の厚さとの関係を考慮する必要があるといえる。
偏光層23の厚さは、最小の膜厚dminから最大の膜厚dmaxまで連続的に変動しており、厚さが異なる部分では二色比も異なる。このとき、実施例1の液晶表示パネル1における偏光層23の光学特性は、たとえば、1つの反射領域RAの各位置における厚さに応じた二色比RTCの平均値で表される。この二色比RTCの平均値を平均二色比と呼ぶ。
すなわち、実施例1の液晶表示パネル1は、平均二色比が高くなるように反射電極22の起伏の高低差Hを設定すれば、高い反射表示特性が得られる。本願発明者らが、反射電極22の起伏の高低差Hと平均二色比との関係を調べたところ、図4(b)のような結果が得られた。なお、図4(b)に示したグラフ図において、横軸Hは反射電極の起伏の高低差(単位はnm)であり、縦軸ARTCmaxは反射電極の起伏の高低差Hを固定し、偏光層の厚さを変えたときに得られる平均二色比の最大値である。このとき、偏光層23の厚さは、たとえば、偏光層材料の塗布量を制御することで変えている。
本願発明者らが調べた例では、反射電極22の起伏の高低差Hが低くなるにつれて平均二色比の最大値ARTCmaxが高くなっており、かつ、平均二色比の最大値ARTCmaxは、起伏の高低差Hに対して変曲点CPをもつ。この変曲点CPは、偏光層23において最大の二色比が得られる厚さである。そのため、反射電極22の起伏の高低差Hを、平均二色比の最大値ARTCmaxの変曲点CPに対応する高低差Hよりも低くすることで、偏光層23の光学特性を高くすることができる。
またさらに、高い反射率を得るためには、反射面の傾斜角度θが重要である。傾斜角度θは、起伏の山と山との間隔Pと、起伏の高低差Hで決まる。そのため、傾斜角度θは、起伏の高低差Hを変化させることなく、山と山との間隔Pを変化させることにより調節できる。具体的な方法として、傾斜角度θを大きくするためには、露光精度の高い装置を用いることで、起伏の高低差Hを一定に保ったまま山と山の間隔Pを狭くすればよい。しかしながら、傾斜角度θを大きくした場合、たとえば、正面において高い反射率が得られるものの、視野角が狭くなる。そのため、高い反射率と広い視野角を両立させるためには、反射電極22の起伏を、傾斜角度θが0度から20度の範囲であり、かつ、傾斜角度のピークが3度から5度であるような形状にすることが望ましい。具体的には、反射電極22の起伏の高低差Hを300nmにする場合、山と山との間隔Pを約5μmにすれば、傾斜角度θが上記の条件を満たし、高い反射率と広い視野角を両立させることができる。
以上説明したように、実施例1によれば、横電界駆動方式を適用した半透過型の液晶表示装置のコントラスト比を高くすることと消費電力の増加を抑えることを両立させることができる。
また、実施例1の液晶表示パネル1において偏光層23に使用する材料は、上記のリオトロピック液晶染料に限らず、他の偏光機能を持たせることが可能な材料であってもよい。実施例1の液晶表示パネル1は、第1の基板15の上に積層配置されている反射電極22と画素電極9との間に偏光層23を設けており、かつ、偏光層23の上に第5の絶縁層24および第1の配向膜25があるので、偏光層23と液晶層10とが接触することは無く、偏光層23に使用する材料により液晶層10が汚染されることはない。また、第5の絶縁層24を、たとえば、窒化シリコンなどからなる緻密な膜を形成すれば、偏光層材料による液晶層10の汚染をブロックする効果が高まると考えられる。したがって、実施例1の液晶表示パネル1の偏光層23は、たとえば、特許文献1に記載されているような液晶表示装置では使用が困難な材料で形成することも可能であり、材料の選択の幅が広がる。
また、実施例1では、それぞれの副画素をノーマリーブラックモードで表示させる場合を例に挙げている。しかしながら、実施例1で挙げたような構成の液晶表示装置におけるそれぞれの副画素は、これに限らず、ノーマリーホワイトモードで表示させることも可能である。それぞれの副画素をノーマリーホワイトモードで表示をさせる場合は、たとえば、第1の偏光板27及び第2の偏光板33及び偏光層23の偏光軸を平行にすればよい。
また、実施例1では、反射領域RAに配置する光反射層22を金属で形成しており、当該光反射層22が共通電極11の一部として機能する反射電極になっている場合を例に挙げている。しかしながら、実施例1の液晶表示パネル1における光反射層22は、金属に限らず、たとえば、白色系の樹脂などの光反射率が高い絶縁材料で形成してもよい。なお、光反射層22を絶縁材料で形成する場合は、たとえば、偏光層23や第5の絶縁層24と同程度の誘電率を有する材料を用いることが望ましい。
また、実施例1の液晶表示パネル1は、副画素のTFT素子8がトップゲート型、すなわち、第1の基板15の上に、半導体層8a、ゲート絶縁膜(第1の絶縁層17)、およびゲート電極(走査信号線6)がこの順番で積層されている場合を例に挙げている。しかしながら、TFT素子8は、これに限らず、たとえば、第1の基板15の上に、ゲート電極、ゲート絶縁膜、および半導体層8aがこの順番で積層されているボトムゲート型であってもよい。また、TFT素子の半導体層8aは、ポリシリコンなどの多結晶半導体に限らず、アモルファスシリコンなどの非晶質半導体、または非晶質半導体と多結晶半導体との積層体であってもよい。
またさらに、実施例1の液晶表示パネル1では、副画素のTFT素子8などの平面レイアウトが適宜変更可能であることはもちろんである。
図5は、本発明による実施例2の液晶表示パネルのアクティブマトリクス基板における1つの副画素の平面構成の一例を示す模式平面図である。
なお、図5には、液晶分子の初期配向方向10a、第1の偏光板27の吸収軸27a、第2の偏光板33の吸収軸33a、および偏光層23の吸収軸23aの方向もあわせて示している。
実施例2の液晶表示パネル1の基本的な構造は、実施例1の液晶表示パネル1の構造と同じである。実施例2の液晶表示パネル1において、実施例1の液晶表示パネル1と異なる点は、映像信号線7および画素電極9の平面形状、液晶分子の初期配向方向10a、第1の偏光板27の吸収軸27aの方向、第2の偏光板33の吸収軸33aの方向、および偏光層23の吸収軸23aの方向のみである。そのため、実施例2では、実施例1の液晶表示パネル1と異なる点と、その作用効果のみを説明する。
実施例2の液晶表示パネル1において、実施例1の液晶表示パネル1と異なる点の1つは、図5に示したように、画素電極の帯状電極部分が、映像信号線7の主延在方向(y方向)に対して角度βだけ傾いた方向に延びている部分と、角度−βだけ傾いた方向に延びている部分とを有する点である。なお、図5におけるx方向およびy方向は、それぞれ、図1(c)に示したx方向およびy方向と同じ方向である。また、図5におけるx方向およびy方向は、それぞれ、第1の基板15の第1の主面(対向基板14と対向する面)の辺の延伸方向である。すなわち、映像信号線7の主延在方向というのは、第1の基板15の辺と平行な方向である。
このとき、角度βは、一般に、5度から30度の範囲内に設定される。しかしながら、液晶分子の配向の安定性や表示の明るさを考慮すると、角度βは、10度から15度の範囲から選ぶことが望ましい。
またこのとき、映像信号線7は、実施例1の液晶表示パネル1のようにy方向にまっすぐ延びていてもよいが、無効な領域を減らすためには、図5に示したように、画素電極9の帯状電極部分と同様に角度βで屈曲させることが望ましい。
また、実施例2の液晶表示パネル1では、液晶分子の長軸の初期配向方向10aが、映像信号線7の主延在方向(y方向)になるようにする。
またこのとき、偏光層23の吸収軸23aは、たとえば、映像信号線7の主延在方向(y方向)、すなわち液晶分子の初期配向方向10aと直交させる。そのため、非特許文献1に記載された塗布型の材料を用いて偏光層23を形成する場合は、その塗布方向を映像信号線7の主延在方向(y方向)にする。
また、第1の偏光板27の吸収軸27aは、偏光層23の吸収軸23aと平行にし、第2の偏光板33の吸収軸33aは、偏光層23の吸収軸23aと直交させる。このようにすると、実施例2の液晶表示パネル1を有する液晶表示装置は、それぞれの副画素の透過領域TAおよび反射領域RAの表示を、ともにノーマリーブラックモードにすることができる。
実施例2の液晶表示パネル1を有する液晶表示装置も、実施例1の液晶表示装置と同様に、反射領域RAの反射電極22(光反射層)と画素電極9との間に偏光層23を配置することで、横電界駆動方式を適用した半透過型の液晶表示装置のコントラスト比を高くすることと消費電力の増加を抑えることを両立させることができる。
また、実施例2の液晶表示パネル1は、特に、画素電極9の帯状電極部が、y方向に対して角度βだけ傾いた方向に延びている部分と、角度−βだけ傾いた方向に延びている部分とを有する屈曲した平面形状である。そのため、実施例2の液晶表示パネル1を有する液晶表示装置は、駆動電圧を印加した際の液晶分子の配向方向が複数になり、視野角特性が向上するという効果がある。
また、実施例2の液晶表示パネル1は、第1の偏光板27の吸収軸27aおよび偏光層23の吸収軸23aと、第2の偏光板33の吸収軸33aとの関係が、図5に示したような関係に限らず、たとえば、それぞれが90度回転した関係になっていてもよい。
また、第1の基板15の第1の主面(回路形成面)は、通常、走査信号線6の延在方向(x方向)および映像信号線7の主延在方向(y方向)と平行な辺を有する概略長方形である。そのため、実施例1の液晶表示パネル1の場合、非特許文献1に記載された塗布型の材料を用いて偏光層を形成するときに、その塗布方向を映像信号線7の主延在方向、つまり、第1の基板15の辺に対して所定の角度だけ傾ける必要がある。この場合、一般のスリットダイコーターでは、第1の基板15の角の部分に材料を塗布することが出来ない。そのため、アクティブマトリクス基板13を形成するときに使用する第1の基板15には、偏光層材料が塗布されなくてもよい領域、すなわち無効な領域が必要である。
これに対し、実施例2の液晶表示パネル1では、偏光層23の吸収軸23aが映像信号線7の主延在方向(y方向)と直交している。したがって、塗布型の材料を用いて偏光層23を形成するときに、その塗布方向が映像信号線7の主延在方向、つまり、第1の基板15の辺と平行な方向になる。そのため、第1の基板15に設ける、偏光層材料が塗布されなくてもよい無効な領域を小さくすることができる。
また、アクティブマトリクス基板13は、通常、1枚の大きなマザー基板を用いた多面取りと呼ばれる方法で形成しており、1枚のマザー基板の状態でさまざまな工程を経た後、複数枚に切り出し、取得している。このとき、マザー基板も回路形成面は概略長方形であるため、実施例2のように偏光層材料の塗布方向が映像信号線7の主延在方向、つまり、マザー基板(第1の基板15)の辺と平行な方向であれば、マザー基板上に設ける、偏光層材料が塗布されなくてもよい無効な領域が小さくる。そのため、アクティブマトリクス基板13を効率よく取得できる。つまり、1枚のマザー基板から取得できるアクティブマトリクス基板13の枚数が多くなり、液晶表示パネル1の製造コストを下げられるという効果がある。
図6は、本発明による実施例3の液晶表示パネルのアクティブマトリクス基板における1つの副画素の平面構成の一例を示す模式平面図である。
なお、図6には、液晶分子の初期配向方向10a、第1の偏光板27の吸収軸27a、第2の偏光板33の吸収軸33a、および偏光層23の吸収軸23aの方向もあわせて示している。また、図6に示したA−A’線での液晶表示パネル1の断面構成は、図1(d)に示したような構成になっている。
実施例3の液晶表示パネル1の基本的な構造は、実施例1の液晶表示パネル1の構造と同じである。実施例3の液晶表示パネル1において、実施例1の液晶表示パネル1と異なる点は、1つの副画素におけるTFT素子および走査信号線6の位置、映像信号線7および画素電極9の平面形状、液晶分子の初期配向方向10a、第1の偏光板27の吸収軸27aの方向、第2の偏光板33の吸収軸33aの方向、および偏光層23の吸収軸23aの方向のみである。そのため、実施例3では、実施例1の液晶表示パネル1と異なる点と、その作用効果のみを説明する。
実施例3の液晶表示パネル1において、実施例1の液晶表示パネルと異なる点の1つは、上記のように、1つの副画素におけるTFT素子および走査信号線6の位置である。実施例1の液晶表示パネル1では、1つの副画素におけるTFT素子および走査信号線6は、映像信号線7の延在方向(y方向)で隣接する2つの副画素の境界付近に配置されている。これに対し、実施例3の液晶表示パネル1では、1つの副画素におけるTFT素子および走査信号線6は、たとえば、図6に示すように、当該副画素の透過領域TAと反射領域RAの境界部分に配置している。
また、実施例3の液晶表示パネル1における画素電極の帯状電極部は、図6に示したように、透過領域TAにある帯状電極部が映像信号線7の主延在方向(y方向)に対して角度γだけ傾いた方向に延びており、反射領域にある帯状電極部が角度−βだけ傾いた方向に延びている。なお、図6におけるx方向およびy方向は、それぞれ、図1(c)に示したx方向およびy方向と同じ方向である。また、図6におけるx方向およびy方向は、それぞれ、第1の基板15の第1の主面(対向基板14と対向する面)の辺の延伸方向である。すなわち、映像信号線7の主延在方向というのは、第1の基板15の辺と平行な方向である。
このとき、角度γは、一般に、5度から30度の範囲内に設定される。しかしながら、液晶分子の配向の安定性や表示の明るさを考慮すると、角度γは、10度から15度の範囲から選ぶことが望ましい。
またこのとき、映像信号線7は、実施例1の液晶表示パネル1のようにy方向にまっすぐ延びていてもよいが、無効な領域を減らすためには、図6に示したように、画素電極9の帯状電極部と同様に角度γで屈曲させることが望ましい。
また、実施例3の液晶表示パネル1では、液晶分子の長軸の初期配向方向10aが、映像信号線7の主延在方向(y方向)になるようにする。
またこのとき、偏光層23の吸収軸23aは、たとえば、映像信号線7の主延在方向(y方向)、すなわち液晶分子の初期配向方向10aと直交させる。そのため、非特許文献1に記載された塗布型の材料を用いて偏光層23を形成する場合は、その塗布方向を映像信号線7の主延在方向(y方向)にする。
また、第1の偏光板27の吸収軸27aは、偏光層23の吸収軸23aと平行にし、第2の偏光板33の吸収軸33aは、偏光層23の吸収軸23aと直交させる。このようにすると、実施例2の液晶表示パネル1を有する液晶表示装置は、それぞれの副画素の透過領域TAおよび反射領域RAの表示を、ともにノーマリーブラックモードにすることができる。
実施例3の液晶表示パネル1を有する液晶表示装置も、実施例1の液晶表示装置と同様に、反射領域RAの反射電極22(光反射部材)と画素電極9との間に偏光層23を配置することで、横電界駆動方式を適用した半透過型の液晶表示装置のコントラスト比を高くすることと消費電力の増加を抑えることを両立させることができる。
また、実施例3の液晶表示パネル1は、特に、画素電極9の帯状電極部が、y方向に対して角度γだけ傾いた方向に延びている部分と、角度−γだけ傾いた方向に延びている部分とを有する平面形状である。そのため、実施例3の液晶表示パネル1を有する液晶表示装置は、駆動電圧を印加した際の液晶分子の配向方向が複数になり、視野角特性が向上するという効果がある。
また、実施例3の液晶表示パネル1は、第1の偏光板27の吸収軸27aおよび偏光層23の吸収軸23aと、第2の偏光板33の吸収軸33aとの関係が、図6に示したような関係に限らず、たとえば、それぞれが90度回転した関係になっていてもよい。
また、実施例3の液晶表示パネル1は、偏光層23の吸収軸23aをx方向またはy方向、すなわち第1の基板15の第1の主面(回路形成面)の辺と平行な方向にすることができる。そのため、実施例3の液晶表示パネル1のアクティブマトリクス基板13を形成するときには、実施例2と同様に、第1の基板15またはマザー基板に設ける、偏光層材料が塗布されなくてもよい無効な領域を小さくすることができる。したがって、液晶表示パネル1の製造コストを下げることができる。
図7は、本発明による実施例4の液晶表示パネルの断面構成の一例を示す模式断面図である。
なお、図7は、たとえば、図1(c)や図6のA−A’線での液晶表示パネル1の断面構成に相当する模式断面図である。
実施例4の液晶表示パネル1の基本的な構造は、実施例1乃至実施例3の液晶表示パネル1のいずれかの構造と同じである。実施例4の液晶表示パネル1において、実施例1乃至実施例3の液晶表示パネル1と異なる点は、偏光層23の設け方のみである。そのため、実施例4では、実施例1乃至実施例3の液晶表示パネル1と異なる偏光層23の設け方についてのみを説明する。
実施例1乃至実施例3の液晶表示パネル1では、反射領域RAのみに偏光層23を設けている。しかしながら、偏光層23の吸収軸23aと第1の偏光層27の吸収軸27aとを平行にする場合は、たとえば、図7に示すように、反射領域RAおよび透過領域TAの両方に偏光層23を設けてもよい。このような液晶表示パネル1を有する液晶表示装置も、実施例1乃至実施例3の液晶表示パネル1を有する液晶表示装置と同様に、ノーマリーブラックモードで表示させることができる。またこのとき、偏光層23は、積層配置された共通電極11と画素電極9との間に配置されている。そのため、実施例4の液晶表示パネル1を有する液晶表示装置は、コントラスト比を高くすることと消費電力の増加を抑えることを両立させることができる。
なお、実施例4の液晶表示パネル1は、透過領域TAにも偏光層23を設けているので、透過領域TAにおける光透過率は、実施例1乃至実施例3の液晶表示パネル1に比べて低下する。しかしながら、偏光層23を設けたことによる黒(暗)表示時の透過率の低下が、白(明)表示時における透過率の低下よりも大きいため、透過領域TAにおける表示のコントラスト比が向上するという効果がある。実施例4の液晶表示パネル1において、たとえば、偏光層23の最大の厚さdmaxが300nm、平均二色比の最大値が約25である場合、透過領域TAに偏光層23を設けていない場合に比べてコントラスト比が約1.9倍に向上することが、本願発明者らにより確認された。
図8は、本発明による実施例5の液晶表示パネルの断面構成の一例を示す模式断面図である。
なお、図8は、図1(c)や図6のA−A’線での液晶表示パネル1の断面構成に相当する模式断面図である。
実施例5の液晶表示パネル1の基本的な構造は、実施例1乃至実施例3の液晶表示パネル1のいずれかの構造と同じである。実施例5の液晶表示パネル1において、実施例1乃至実施例3の液晶表示パネル1と異なる点は、共通電極11の形状のみである。そのため、実施例5では、実施例1乃至実施例3の液晶表示パネル1と異なる共通電極11の形状についてのみを説明する。
実施例1の液晶表示パネル1では、反射領域RAにおいて共通電極11の上に形成(積層)する光反射層22として、金属材料を用いて形成した反射電極を例に挙げている。このように、光反射層22を光反射率が高い金属材料で形成する場合、当該光反射層22が共通電極11の一部として機能する。すなわち、実施例1の液晶表示パネル1における共通電極は、透明な導電体でなる第1の電極と、光反射率が高い金属材料でなる第2の電極とで構成されているということもできる。
このように、光反射層22を光反射率が高い金属材料で形成する場合は、たとえば、図8に示すように、透明な導電体でなる共通電極11(第1の電極)を透過領域TAのみに形成し、反射領域RAに配置する反射電極22(第2の電極)の外周部分と共通電極11とを電気的に接続させてもよい。この場合も、偏光層23は、積層配置された反射電極22と画素電極9との間に配置される。そのため、実施例5の液晶表示パネル1を有する液晶表示装置は、コントラスト比を高くすることと消費電力の増加を抑えることを両立させることができる。
図9は、本発明による実施例6の液晶表示パネルの断面構成の一例を示す模式断面図である。
なお、図8は、図1(c)や図6のA−A’線での液晶表示パネル1の断面構成に相当する模式断面図である。
実施例6の液晶表示パネル1の基本的な構造は、実施例1乃至実施例3の液晶表示パネル1のいずれかの構造と同じである。実施例6の液晶表示パネル1において、実施例1乃至実施例3の液晶表示パネル1と異なる点は、反射電極22(光反射層)の配置位置のみである。そのため、実施例6では、実施例1乃至実施例3の液晶表示パネル1と異なる反射電極22の配置位置についてのみを説明する。
実施例1乃至実施例3の液晶表示パネル1では、反射領域RAの反射電極22(光反射層)が共通電極11の上、すなわち共通電極11と偏光層23との間に配置されている。しかしながら、反射電極22の配置位置は、これに限らず、たとえば、図9に示すように、第4の絶縁層21と共通電極11との間であってもよいことはもちろんである。この場合も、偏光層23は、積層配置された反射電極22と画素電極9との間に配置される。そのため、実施例6の液晶表示パネルを有する液晶表示装置は、コントラスト比を高くすることと消費電力の増加を抑えることを両立させることができる。
以上、本発明を、前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能であることはもちろんである。
たとえば、実施例1乃至実施例3で挙げた画素電極9の平面形状は、櫛歯状の電極の平面形状の一例であり、帯状電極部の延在方向、数、および間隙などが適宜変更可能であることはもちろんである。また、画素電極9の平面形状は、櫛歯状に限らず、たとえば、平板状の電極に複数のスリットを設けたような形状であってもよいことはもちろんである。
また、実施例1乃至実施例6では、共通電極11と液晶層10との間に画素電極9が配置されている場合を例に挙げているが、本発明に関わる液晶表示パネル1では、これに限らず、画素電極9と液晶層10との間に共通電極11が配置されていてもよいことはもちろんである。この場合は、たとえば、画素電極9を平板状にし、共通電極11を櫛歯状にすればよい。
また、本発明は、実施例1乃至実施例6で挙げたような構成の液晶表示パネル1に限らず、第1の基板15の上に画素電極9と対向電極11とが積層配置されており、かつ、透過領域TAにおける液晶層10の厚さと反射領域RAにおける液晶層10の厚さが同じ半透過型の液晶表示パネル1であれば適用できることはいうまでもない。
本発明による実施例1の液晶表示装置の概略構成の一例を示す模式ブロック図である。 液晶表示パネルの1つの副画素の回路構成の一例を示す模式回路図である。 実施例1の液晶表示パネルのアクティブマトリクス基板における1つの副画素の平面構成の一例を示す模式平面図である。 図1(c)のA−A’線での液晶表示パネルの断面構成の一例を示す模式断面図である。 実施例1の液晶表示パネルにおける液晶分子の配向方向と偏光板および偏光層の吸収軸の方向との関係の一例を示す模式図である。 実施例1の液晶表示パネルにおける反射電極の起伏と偏光層の厚さの定義を説明するための模式断面図である。 偏光層の厚さが均一な場合の偏光層の厚さと二色比との関係の一例を示す模式グラフ図である。 実施例1の液晶表示装置における反射電極の起伏の高さと平均二色比の最大値との関係の一例を示す模式グラフ図である。 本発明による実施例2の液晶表示パネルのアクティブマトリクス基板における1つの副画素の平面構成の一例を示す模式平面図である。 本発明による実施例3の液晶表示パネルのアクティブマトリクス基板における1つの副画素の平面構成の一例を示す模式平面図である。 本発明による実施例4の液晶表示パネルの断面構成の一例を示す模式断面図である。 本発明による実施例5の液晶表示パネルの断面構成の一例を示す模式断面図である。 本発明による実施例6の液晶表示パネルの断面構成の一例を示す模式断面図である。
符号の説明
1…液晶表示パネル
2…第1の駆動回路
3…第2の駆動回路
4…バックライト
5…制御回路
6…走査信号線
7…映像信号線
8…TFT素子
8a…(TFT素子の)半導体層
9…画素電極
10…液晶層
10a…(液晶分子の)初期配向方向
11…共通電極
12…共通電位配線
13…アクティブマトリクス基板
14…対向基板
15…第1の基板
16…下地層
17…第1の絶縁層
18…第2の絶縁層
19…ソース電極
20…第3の絶縁層
21…第4の絶縁層
22…光反射層(反射電極)
23…偏光層
23a…(偏光層の)吸収軸
24…第5の絶縁層
25…第1の配向膜
26…電気力線
27…第1の偏光板
27a…(第1の偏光板の)吸収軸
28…第2の基板
29…ブラックマトリクス
30…カラーフィルタ
31…オーバーコート層
32…第2の配向膜
33…第2の偏光板
33a…(第2の偏光板の)吸収軸
LC…液晶容量
ST…保持容量
IS…絶縁層
TA…透過領域
RA…反射領域

Claims (14)

  1. 第1の基板と、前記第1の基板と対向配置された第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に挟持された液晶材料層と、前記第1の基板と前記液晶材料層との間に絶縁層を介して積層配置された画素電極および共通電極とを有する液晶表示パネルと、
    前記第1の基板側から前記液晶表示パネルに光を照射するバックライトとを備え、
    前記液晶表示パネルの表示領域は、複数の画素でなり、
    1つの前記画素は、前記第1の基板側から前記液晶表示パネルに入射した光の透過量を制御する透過領域と、前記第2の基板側から前記液晶表示パネルに入射した光の反射量を制御する反射領域とを有する液晶表示装置であって、
    1つの前記画素は、前記画素電極および前記共通電極のうちの、前記第1の基板に近いほうの電極と前記絶縁層との間に配置された偏光層と、前記偏光層と前記第1の基板との間であり、かつ、前記反射領域のみに配置された光反射層とを有することを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記光反射層は、前記偏光層と対向する面に、前記第1の基板との距離が連続的に変動するなだらかな起伏を有し、
    前記偏光層は、前記光反射層と対向する第1の面、および前記第1の面とは反対側の第2の面に、前記第1の基板との距離が連続的に変動するなだらかな起伏を有し、かつ、前記第1の面の起伏の高低差が、前記第2の面の起伏の高低差よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記偏光層の前記第1の面の前記起伏は、前記第1の基板の前記偏光層と対向する面に対する傾斜角度の最大値が20度以下であることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記光反射層は、前記第1の基板に近いほうの電極と前記偏光層との間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  5. 第1の基板と、前記第1の基板と対向配置された第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に挟持された液晶材料層と、前記第1の基板と前記液晶材料層との間に絶縁層を介して積層配置された画素電極および共通電極とを有する液晶表示パネルと、
    前記第1の基板側から前記液晶表示パネルに光を照射するバックライトとを備え、
    前記液晶表示パネルの表示領域は、複数の画素でなり、
    1つの前記画素は、前記第1の基板側から前記液晶表示パネルに入射した光の透過量を制御する透過領域と、前記第2の基板側から前記液晶表示パネルに入射した光の反射量を制御する反射領域とを有する液晶表示装置であって、
    前記画素電極および前記共通電極のうちの、前記第1の基板に近いほうの電極は、透明な導電体でなる第1の電極と、光を反射する導電体でなる第2の電極とからなり、
    1つの前記画素は、前記第2の電極と前記絶縁層との間に配置された偏光層を有することを特徴とする液晶表示装置。
  6. 前記第2の電極は、前記偏光層と対向する面に、前記第1の基板との距離が連続的に変動するなだらかな起伏を有し、
    前記偏光層は、前記第2の電極と対向する第1の面、および前記第1の面とは反対側の第2の面に、前記第1の基板との距離が連続的に変動するなだらかな起伏を有し、かつ、前記第1の面の起伏の高低差が、前記第2の面の起伏の高低差よりも大きいことを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
  7. 前記偏光層の前記第1の面の前記起伏は、前記第1の基板の前記偏光層と対向する面に対する傾斜角度の最大値が20度以下であることを特徴とする請求項6に記載の液晶表示装置。
  8. 前記第1の電極は、前記透過領域および前記反射領域に延在しており、
    前記第2の電極は、前記反射領域のみに延在し、かつ、前記第1の電極と前記偏光層との間に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
  9. 前記偏光層は、前記反射領域のみに配置されていることを特徴とする請求項1または請求項5に記載の液晶表示装置。
  10. 前記液晶表示パネルは、前記第2の基板の前記第1の基板と対向する面とは反対側の面、または前記第2の基板と前記液晶材料層との間に配置された偏光板を有し、
    前記偏光層の吸収軸と前記偏光板の吸収軸とは、概ね直交していることを特徴とする請求項1または請求項5に記載の液晶表示装置。
  11. 前記液晶表示パネルは、前記第1の基板の前記第2の基板と対向する面とは反対側の面に第1の偏光板を有し、前記第2の基板の前記第1の基板と対向する面とは反対側の面、または前記第2の基板と前記液晶材料層との間に配置された偏光板を有し、
    前記偏光層の吸収軸と前記第1の偏光板の吸収軸とは、概ね平行であり、
    前記偏光層の吸収軸と前記第2の偏光板の吸収軸とは、概ね直交していることを特徴とする請求項1または請求項5に記載の液晶表示装置。
  12. 前記絶縁層は、感光性の絶縁体でなることを特徴とする請求項1または請求項5に記載の液晶表示装置。
  13. 前記絶縁層は、窒化シリコンでなることを特徴とする請求項1または請求項5に記載の液晶表示装置。
  14. 前記第1の基板は、第2の基板と対向する面が概略長方形であり、
    前記画素電極および前記共通電極のうちの、前記第1の基板から遠いほうの電極は、複数の帯状電極部を有し、
    当該帯状電極部の長手方向は、前記第1の基板の前記第2の基板と対向する面の辺のいずれとも平行ではないことを特徴とする請求項1または請求項5に記載の液晶表示装置。
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