JP2010128080A - 弾性現像ローラ - Google Patents

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Abstract

【課題】接触現像方式の画像形成装置、および電子写真用カートリッジにおいて現像ローラの表面粗さのムラを減らすことが可能となり、均一濃度の画像を得ることが可能となる。かつ現像ローラにおいて長期圧接による変形と表面粗さの局所的低下を抑えることが可能となり画像スジの発生を抑えることが可能となり、高品質の画像を長期にわたり維持することが可能な現像ローラを提供する。
【解決手段】現像ローラ表面層にコア・シェル構造の弾性樹脂粒子を分散する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像形成装置において用いられる現像ローラおよびそれを用いた電子写真用プロセスカートリッジ及び画像形成装置に関するものである。
近年、複写機、レーザービームプリンター等の電子写真方式画像形成装置(以下、画像形成装置という)においてはカラー化、および高画質化が進んでいる。それに伴い現像プロセスにおいては、現像剤を付着させた弾性体現像ローラ(以下現像ローラという)を感光体に均一に圧接して現像を行なう接触現像方式が提案されている。前記接触現像方式において均一で高濃度の画像を得るためには、現像ローラは低弾性な材料により構成され感光体への均一な圧接幅を確保する必要がある。さらには、現像ローラ表面に均一な粗面を形成し、現像剤量規制部材(以下現像ブレードと言う)との間に均一な隙間を確保し、前記現像ローラ表面に均一かつ薄層の現像剤付着層を形成させる必要がある。そのため、現像ローラ表面に粗面化目的の樹脂粒子を分散し、均一な粗さを有する表面を形成する方法が用いられている。
しかしながら、接触現像方式の画像形成装置において、現像ローラは製造から画像形成に使用するまでの期間、また画像出力を休止している期間、前記現像ブレードや前記感光体などにより特定部分が長期間静止状態で圧接され続ける。その結果、現像ローラの前記圧接部表面に凹みが生じる、さらには圧接部の表面粗さが低下し、現像剤付着状態が局所的に変化し画像上に現像ローラ周期の画像欠陥(画像スジ)が発生するという問題が懸念されている。そのため、特許文献1では現像ローラ樹脂層、表面層結着樹脂および粗面化目的の樹脂粒子に圧縮永久歪みの低い材料、例えばシリコーン樹脂やウレタン樹脂が用いる現像ローラが開示されている。
特開平09−269648号公報
しかし、現像ローラ表面層の結着樹脂および粗面化目的の粒子の両方に、低弾性かつ圧縮永久歪みの低い材料を選択した場合、粗面化目的の粒子が凝集し、均一に分散されない場合があった。特に粗面化目的の粒子にシリコーン樹脂粒子を選択した場合は、前記粒子が凝集しやすく、均一に分散されない場合があった。
粗面化目的の粒子が凝集してしまうと、現像ローラ表面に均一な表面粗さの面が形成されず、現像剤膜の形成状態が不均一となり、均一で高濃度の画像を得られない可能性がある。
したがって、本発明の目的は、接触現像方式の画像形成装置の現像ローラにおいて表面に均一な表面粗さの面を形成し、均一で高濃度の画像を得るとともに、長期圧接においても圧接部の表面粗さが変化せず画像スジの発生を抑えることである。
上記目的を達成するため、芯体と、その周囲に形成された樹脂層と、該樹脂層の周囲に形成された表面層とを有する現像ローラにおいて、
該表面層は、コア・シェル構造を有する弾性樹脂粒子と、該弾性樹脂粒子を分散している結着樹脂とを含み、かつ、
下記a)よりe)の条件を満たしていることを特徴とする現像ローラ:
a)該弾性樹脂粒子のコア部がシリコーン樹脂からなり、シェル部がポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1つの樹脂であること、
b)該弾性樹脂微粒子の10%圧縮硬度Eが3MPa以上10MPa以下であること、
c)該弾性樹脂粒子の体積平均粒子径Aが1.0μm以上15.0μm以下であり、該表面層の断面における該弾性樹脂粒子の平均粒子間距離Bμmが、0.1A以上2.0A以下であり、かつ平均粒子間距離Bの変動係数Cが150%以下であること、
d)該表面層の膜厚をDμmとしたときA/Dが0.30以上3.0以下であること、
e)該弾性樹脂粒子の弾性復元率が90%以上であること。
また、電子写真画像形成装置に脱着可能に構成された電子写真プロセスカートリッジにおいて、上記の現像ローラを具備すること特徴とする電子写真プロセスカートリッジに関する。
また、本発明の現像ローラを具備することを特徴とする電子写真画像形成装置に関する。
本発明の現像ローラは接触現像方式の画像形成装置、および電子写真用カートリッジにおいて現像ローラの表面粗さの均一性を向上させることが可能となり、均一濃度の画像を得ることが可能となる。かつ現像ローラにおいて長期圧接による変形と表面粗さの局所的低下を抑えることが可能となり画像スジの発生を抑えることが可能である。そして接触現像方式の画像形成装置、および電子写真用カートリッジの長期保管、長期の画像出力休止後においても高品質の画像を維持することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。
本発明の特徴はコア・シェル構造の弾性樹脂粒子を表面層結着樹脂に分散した表面層を有する現像ローラである。
始めに、本発明の実施形態を説明するための一連の図に関して簡単に説明する。
図1に本発明を適用しうる現像ローラの構成例を示す。図1はこの現像ローラ101の長手方向に平行な面の断面図、および現像ローラの円筒中心を通り、長手方向に垂直面の断面を表したものである。現像ローラ101は図1の様に、軸芯体102の周囲に樹脂層103が少なくとも1層形成され、さらに樹脂層103の周りに表面層104が形成されている。
図2に、本発明に適用しうる現像ローラ表面層の断面を拡大した図を示す。表面層104は表面層結着樹脂201中にコア・シェル粒子202が分散されている。表面層104はコア・シェル粒子202により表面層表面203に凹凸204が形成され必要な表面粗さに調整される。
図3に、本発明に適用しうるコア・シェル粒子202の構造例を示す。コア・シェル粒子202は、コア部301とシェル部302とからなる。
図4に、本発明に適用しうるコア・シェル構造弾性樹脂粒子の弾性回復率測定方法を説明する。
図5に本発明に適用しうる現像ローラ101を搭載する電子写真プロセスカートリッジおよび画像形成装置について、その概要図を示す。現像ローラ101は、その表面に当接された現像剤供給ローラ413により現像剤405が現像剤貯槽414から供給される。さらに現像ローラ101には現像ブレード415が当接され、表面に形成される現像剤付着層の厚みが均一となるようにしている。また、接触現像方式では現像ローラ101上に感光ドラム401が当接されている。
本発明に適用しうるコア・シェル粒子202とは、粒子中央部を占める第一の樹脂からなるコア部301を、第二の樹脂からなるシェル部302で包み込んだ二層構造の粒子をいう。
コア部301、シェル部302の各々に、別の種類の樹脂を用いることによってコア部301、シェル部302に別々の機能を持たせ、コア・シェル構造特有の機能を発揮する樹脂粒子を得ることが可能となる。また、同一の種類の樹脂であって、弾性度、分子量、架橋密度など物性の異なるものを選択することにより、コア部301、シェル部302に別々の機能を持たせ、コア・シェル構造特有の機能を発揮する樹脂粒子を得ることが可能となる。
具体的には、コア部301に圧縮永久歪みの小さい材料を選択することにより、表面層表面203に形成された凹凸204が長期圧接により局部的に低くなることを防止し、現像剤付着層の状態の局所的変化を少なくするものである。
また、表層結着樹脂201に対して良好に分散する材料をシェル部302の材料として選択することにより、表層表面203に均一に凹凸204を形成し表面粗さを均一化することが可能となる。
本発明に適用しうるコア・シェル粒子202では、コア部301に10%圧縮硬度Eが3MPa以上10MPa以下の低弾性シリコーン樹脂弾性体(弾性を有するシリコーン樹脂)を用いる。シリコーン樹脂弾性体としては主鎖がシロキサン結合で構成される有機珪素ポリマーである。シリコーン樹脂弾性体の例としては、ジメチルシリコーンゴム、ビニルメチルシリコーンゴム、フェニルメチルシリコーンゴム、ビニルフェニルメチルシリコーンゴム、フルオロシリコーンゴムが挙げられる。
また、10%圧縮硬度Eが3MPa以上10MPa以下で、および弾性復元率が90%以上を損なわない範囲で、シリコーン樹脂弾性体以外の弾性体材料と複合した材料を選択することも可能である。その場合、複合した材料からなる樹脂粒子は、10%圧縮硬度Eが3MPa以上10MPa以下でシリコーン樹脂弾性体が70質量%以上で含まれることが好ましい。
一般の弾性体は伸張を受けると弾性体の分子鎖同士が接近し、一定方向に配列し結晶化する。伸張をゆるめれば大部分の結晶は融けて元に戻るが、一部の分子鎖が結晶状態のままで残留し、圧縮永久歪みとなると考えられている。しかしながら、シリコーン樹脂弾性体は他の弾性体に比べ主鎖、側鎖の運動性が高いことが知られ、分子鎖同士が結晶化することが少なく、圧縮永久歪みの残留が特に小さい。
本発明において、圧縮永久歪みの大きさを表す指標としては圧縮弾性復元率を用いる。
圧縮弾性復元率の測定方法は図4で説明する。測定は室温23℃、相対湿度60%の環境でおこなう。1)コア・シェル粒子202の直径501の初期直径F(μm)を超微小硬度測定装置(商品名ENT−2100、株式会社エリオニクス社製)に装着されたデジタルマイクロスコープで測定する。2)前記超微小硬度測定装置に先端が20μm角の平面の圧子503を取り付け毎秒1mN荷重を加算して加え、荷重を加えた方向の粒子直径を初期直径F(μm)の25%圧縮する(状態502)。3)その後荷重を1秒保持した後、荷重を毎秒1mNずつ解放し解放後直後に荷重をかけた方向401の粒子直径を測定した値をG(μm)とするとき弾性復元率(%)は式1のように定義する。
(G/F)×100 式1
弾性復元率の値が大きいほど、圧縮永久歪みが小さい。コア・シェル粒子202のコア部301にシリコーン樹脂弾性体を用いることにより、弾性復元率が90%以上のコア・シェル粒子202を得ることが可能である。
本発明に適用しうる現像ローラ101には、弾性復元率が95%より大きいコア・シェル粒子202を表面層104に分散することが好ましい。さらに好ましい弾性復元率は96〜99%の間である。弾性復元率で95%以上のコア・シェル粒子202を表面層104に分散することにより、長期圧接においても圧接部の表面粗さの変化を少なくすることが可能となる。
本発明の適用しうるコア・シェル粒子202は、低弾性である必要がある。シリコーン樹脂弾性体は他の弾性体材料に比べ分子鎖同士の距離がはなれた弾性材料を作ることが可能であり、分子鎖の自由度が高く低弾性の材料が得られる。本発明のコア・シェル粒子202のコア部301にシリコーン樹脂弾性体を用いることにより、10%圧縮硬度が3MPa以上10MPa以下であるコア・シェル粒子202が得られる。
本発明に適用しうるコア・シェル粒子202の10%圧縮硬度Eは以下ように定義する。なお、測定は室温23℃相対湿度60%の環境でおこなう。1)コア・シェル粒子202の粒子直径d(mm)を超微小硬度測定装置(商品名ENT−2100、株式会社エリオニクス社製)に装着されたデジタルマイクロスコープで測定する。2)前記超微小硬度測定装置に先端が20μm角の平面の圧子を取り付け毎秒0.001N荷重を加算して加え、荷重をかけた方向の粒子直径を直径d(mm)の10%圧縮する。3)コア・シェル粒子202の直径が10%圧縮されたときの平面圧子に加えられた荷重P(N)を測定する。4)平面圧子に加えられた荷重P(N)を下記式2に入れてコア・シェル粒子202の10%圧縮硬度(MPa)と定義する。
E=2.8P/πd2 式2
本発明に適用しうるコア・シェル粒子202は10%圧縮硬度が3MPa以上10MPa以下であることが好ましい。10%圧縮硬度Eを上記数値範囲内とすることで、現像ブレード415の圧接により現像ローラ表面101の凹凸204がつぶされることを抑制できる。その結果、現像ブレード415との間に適切な隙間を確保でき、現像ローラ表面101表面に適正な厚さの現像剤付着層を形成できる。また、 繰り返しの電子写真プロセスにおいて現像剤405を劣化させることを抑制することができる。すなわち、凹凸204は現像ローラ101表面に適正な厚さの現像剤付着層を形成すると同時に現像ブレード415との隙間において現像剤405を挟み込んでいる。現像剤は繰返し挟込まれることにより、現像剤表面の外添剤剥離、現像剤母体の変形が進行する場合がある。外添剤が剥離、現像剤母体の変形が生じた現像剤405を電子写真プロセスで用いると、現像剤の流動性低下による濃度ムラが発生する場合がある。また現像剤405の帯電特性が不均一となることによる現像カブリ(例えば反転現像方式の電子写真プロセスにおいて非露光部が現像させてしまう現象)が発生する場合がある。
本発明に適用しうるコア・シェル粒子202のコア部301のガラス転移点は−120℃以上、−110℃以下が好ましい。弾性材料においてガラス転移点は分子鎖同士の自由度や結晶化しやすさと密接な関係にある。そのため、ガラス転移点が−110℃以下のり高いシリコーン樹脂弾性体では、分子鎖同士の自由度が確保されるため、低弾性10%圧縮硬度を10MPa以下にすることができる。
本発明に適用しうる現像ローラ101における表面層結着樹脂201の条件としては、第一に低弾性な材料により構成されるが、一方で感光体への均一な圧接幅を確保できる程度には弾性を保持しており、さらに現像剤の劣化をまねかないことが好ましい。第二には、圧接部に永久変形が生じないように圧縮永久歪みの小さい材料であることが好ましい。第三には、現像剤405を安定して摩擦帯電させ、感光体401上の静電潜像を適性に行なわせる作用も有する材料であることが好ましい。上記の3条件を備えた表面層の結着樹脂に用いることのできる材料を以下に例示する。エポキシ樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、フッ素樹脂、ポリプロピレン樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、珪素樹脂、ポリエステル樹脂、スチロール系樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹脂、ポリアミド樹脂、繊維素系樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、アクリルウレタン樹脂等。また、これらを2種類以上組み合わせて使用することも可能である。
上記の材料の中でも、最も安定した摩擦帯電を維持できる材料としてはポリウレタン樹脂が特に好ましい。
前記ポリウレタン樹脂は、イソシアネート化合物とポリオールとから得られる。前記イソシアネート化合物の例を以下に挙げる。ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、3,3’−ジメチルビフェニル−4,4’−ジイソシアネート、4,4’−ジシクロへキシルメタンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、カルボジイミド変性MDI、キシリレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ナフチレンジイソシアネート、パラフェニレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、またはポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート等。また、これらの混合物を用いることもでき、その混合割合はいかなる割合でもよい。
前記ポリオールの例を以下に挙げる。2価のポリオール(ジオール)として、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、キシレングリコール、トリエチレングリコールをあげることができ、また、3価以上のポリオールとして、1,1,1−トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール等。さらに、ジオール、トリオールに、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイドを付加した高分子量のポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、またはエチレンオキサイド‐プロピレンオキサイドブロックグリコールのポリオールも使用可能である。また、これらの混合物を用いることもでき、その混合割合はいかなる割合でもよい。
表面層結着樹脂201に前記ポリウレタン樹脂を選択した場合であっても、コア・シェル構造を有しない樹脂粒子を用いた場合は、分散性が良好でなく表面層104中で樹脂粒子が凝集してしまう場合がある。その結果、現像ローラの表面粗さが均一にならない場合がある。
しかし、シェル部がポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、重合度の高いシリコーン樹脂より選ばれた少なくとも1つの樹脂である場合、結着樹脂201がポリウレタン樹脂と馴染みやすく樹脂粒子の分散が良好で現像ローラとした場合に表面粗さがより均一となる。表面層結着樹脂201とシェル部302がともにポリウレタン樹脂の場合には同種の樹脂なので親和性が高く良好に分散する。ポリウレタン樹脂とエポキシ樹脂は樹脂同士の溶解性パラメータが近く親和性が高く良好に分散する。シリコーン樹脂でも分子量が高く、重合度の高い樹脂はポリウレタン樹脂との親和性が高く良好に分散する。また分散溶媒中で膨潤しないため分散性が良好である。
また、現像ローラの表面層形成方法として表面層結着樹脂201、樹脂粒子、その他材料を適切な溶媒に溶解、分散した塗布液を作製し、成型された樹脂層103表面に塗布して表面層104を形成する方法が知られている。このような表面層104形成方法において前記のような表面層結着樹脂201に適したポリウレタン樹脂を選択した場合、分散溶媒としては樹脂粒子材料に対して溶解性の高い溶媒を使用する必要がある。
樹脂粒子材料に対して溶解性の高い溶媒の例としては例えば2ブタノン、アセトンなどのケトン系溶媒、トルエン、キシレンなどの芳香族系溶媒があげられる。
一般の低弾性の樹脂粒子は膨潤性が高く、前記のような溶解性の高い溶媒を用いた塗布液に分散すると膨潤してしまう。樹脂粒子が膨潤してしまうと樹脂粒子表面に粘性が生じ塗布液中で樹脂粒子同士が粘着し凝集粒子が発生する場合がある。塗布液中に凝集粒子が発生すると現像ロ−ラ表面層として塗布したときに表面粗さが不均一となる場合がある。
しかしながら、シェル部302がポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、重合度の高いシリコーン樹脂であるコア・シェル粒子では、前記のような溶解性の高い溶媒塗布液においても、シェル部302がコア部301を保護し、樹脂粒子が膨潤しにくい。そのため表面粗さが均一な現像ローラが得られる。シェル部302がアクリル樹脂、ビニル樹脂などの重合体の場合は、シェル部302がコア部301を保護する作用が十分でなく、溶解性の高い溶媒を用いた場合、樹脂粒子が膨潤してしまうことがある。
本発明に適用しうるコア・シェル粒子では、シェル部302に−60℃未満の温度領域にガラス転移点を有していない樹脂を選択することにより、表層結着樹脂201に対する分散が良好となることを見出した。
樹脂によってはガラス転移点に達する前に熱分解が始まり実質的にガラス転移点が測定不能な樹脂も存在するが−60℃より低い領域の温度領域にガラス転移点を有していなければ分散性は良好である。−60℃より低い領域の温度領域にガラス転移点を有する樹脂をシェル材料とした場合には、シェル部302がコア部301を保護する作用が十分でなく、前記のような溶媒中で樹脂粒子が膨潤してしまう場合がある。このような場合、粒子の凝集が生じ、均一な表面粗さの表面層が得られない場合がある。
本発明に適用しうる現像ローラ表面の表面粗さはRaが0.5μm以上3.0μm以下が好ましい。Raが0.5μmより小さい場合は、表面層表面の表面粗さが小さくなりすぎ、現像剤付着層が薄くなり、画像濃度が薄くなる場合がある。Raが3.0μmより大きい場合は、現像ローラ表面の表面粗さが大きすぎ、現像剤付着層が厚くなりすぎて、現像カブリが発生する場合がある。なお、表面粗さRaの定義はJIS−B0601:2001、測定方法はJIS−B0651:2001により、送り速度は0.1mm/秒、カットオフは0.8mm以上、測定針の先端はJIS−B0651:2001指定のR10μmの60°円錐針を用いた。
本発明に適用しうるコア・シェル粒子202の体積平均粒子径Aは1.0μm以上15.0μm以下とする。体積平均粒子径Aが1.0μmより小さい場合は樹脂粒子添加の効果が少なく、現像剤付着層が薄くなり、画像濃度薄となる場合がある。また、体積平均粒子径Aが15.0μmより大きい場合は現像ローラ表面の表面粗さが大きくなりすぎ、現像剤付着層が厚くなりすぎ、現像カブリが発生する場合がある。
本発明の適用しうるコア・シェル粒子202の体積粒子平均粒子径の測定方法を以下で述べる。1)拡大した画像をディスプレイ上に表示し、その画像上の2点間の距離を測定可能な装置、デジタルマイクロスコープ(VHX−600、株式会社キーエンス製)を用意する。2)100個のコア・シェル粒子202を拡大観察し、粒子外周をはさむ平行線の間隔(Feret径)を測定しその粒子の粒子径とした。3)測定されたコア・シェル粒子202のそれぞれの粒子径をdi(μm)(iは1から100の整数)とすればdi(μm)を下記式3に代入し、体積平均粒子径A(μm)とした。なお、コア・シェル粒子202は球体として計算した。
Figure 2010128080
本発明に適用しうるコア・シェル粒子202の製造方法の例としては、次のような方法がある。まず、種々の重合性化合物を組み合わせて、重合反応によりコア部301を形成させ、次にシェル部302を形成するための重合性単量体を加え、重合反応を行なわせて複合粒子を形成する。次に、複合粒子を含有する懸濁液から水を除去して複合粒子を得る方法である。反応容器内の温度および攪拌条件を変更することによりコア部301の粒子径、シェル部302の厚みを調整することができる。
シリコーン樹脂コア部301、シェル部302を有するコア・シェル粒子202の製造方法の例を以下に挙げる。
・分子中にビニル基を含有するポリオルガノシロキサンと架橋剤としてポリオルガノハイドロジェンシロキサンを、界面活性剤により乳化し、白金化合物等の触媒を添加してヒドロシリル化反応を行なう方法。当該界面活性剤の例としては、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、グニセリン脂肪酸エステル等が挙げられる。
・シラノール基を含有するポリオルガノシロキサンとポリオルガノハイドロジェンシロキサンまたはアルコキシ基含有ポリシロキサンを界面活性剤により乳化し、アンモニアまたはアミン類を添加して縮合反応を行なう方法。
シリコーン樹脂弾性体からなるコア粒子301は、その分子構造中にケイ素原子の50モル%以上がジメチルシロキサン単位であり、ジメチルシロキサン単位の繰り返し数が5以上3000以下であることが好ましい。シリコーン樹脂の柔軟性が優れ、また粒子の製造が安定するためである。
次に、シリコーン樹脂からなるシェル部302の製造方法の例としては以下方法が挙げられる。アルカリ性水溶液とオルガノトリアルコキシシラン、オルガノジアルコキシシラン、モノアルコキシシラン、アルコキシ基含有シロキサンの加水分解性基含有化合物を添加して加水分解、縮合反応を行いシリコーン樹脂からなるシェル部302を形成できる。
オルガノトリアルコキシシランとしてはメチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシランが挙げられる。オルガノジアルコキシシランとしてはジメチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシランが挙げられる。モノアルコキシシランとしてはトリメチルメトキシシラン、トリメチルエトキシシランが挙げられる。
上市されたコア・シェル粒子で好ましい材料の例を以下に挙げる。
複合シリコンパウダ(商品名:KMP−600;信越化学工業株式会社製)。
複合シリコンパウダ(商品名:KMP−601;信越化学工業株式会社製)。
複合シリコンパウダ(商品名:KMP−602;信越化学工業株式会社製)。
複合シリコンパウダ(商品名:KMP−605;信越化学工業株式会社製)。
上記した複合シリコンパウダのコア301はシリコーン樹脂で低ガラス転移点−120℃の弾性体である。シェル302もシリコーン樹脂ではあるが重合度が高くガラス転移点に達する前に熱分解が始まり実質的にガラス転移点を有していない。
商品名:アルビデュア PU5640、ナノレジンズ社製(コアがシリコーン樹脂、シェルがポリウレタン樹脂)商品名:アルビデュア EP2240、ナノレジンズ社製(コアがシリコーン樹脂、シェルがポリウレタン樹脂)が挙げられる。
また本発明に適用しうる現像ローラ101においては表面層中にコア・シェル粒子202が適正に均一分散されている必要がある。
分散の評価方法に関しては下記の方法で測定評価した。
1)拡大した画像をディスプレイ上に表示し、その画像上の2点間の距離を測定可能な装置、例えばデジタルマイクロスコープ(VHX−600、株式会社キーエンス製)を用意する。
2)現像ローラ101表面層の断面を観察し、あるコア・シェル粒子202と最も近いコア・シェル粒子との粒子間距離を測定する。例えば図2においてコア・シェル粒子205に注目すれば最も近いコア・シェル粒子206との距離210を測定する。
3)同様にあるコア・シェル粒子と最も近いコア・シェル粒子との粒子間距離を50個測定する。例えば図2においてはコア・シェル粒子207に注目すれば最も近いコア・シェル粒子206との距離211、コア・シェル粒子208に注目すれば最も近いコア・シェル粒子209との距離212を測定する。
なお、粒子間距離はコア・シェル粒子と最も近いコア・シェル粒子202との外周どうしで測定した。
4)50個の粒子間距離bi(μm)(iは1から50の整数)の相加平均値を平均粒子間距離B(μm)とした。さらにbi(μm)を下記式4に代入し、変動係数C(%)を求めた。
Figure 2010128080
平均粒子間距離Bμmが前記体積平均粒子径Aμmの0.1倍より小さい場合は、コア・シェル粒子202が密につまりすぎ、現像剤付着層が厚くなりすぎ、現像カブリが発生する場合がある。平均粒子間距離Bμmが前記体積平均粒子径Aμmの2.0倍より大きい場合は、樹脂粒子添加による効果が十分でなく、現像剤付着層が薄くなり画像濃度薄となる場合がある。ゆえに、平均粒子間距離(B)は、0.1A以上2.0A以下である。
変動係数Cが150%より大きい場合は、表面層104中でコア・シェル粒子202が凝集していて表面粗さ均一性が不足し、濃度ムラが発生する場合がある。ゆえに、変動係数Cは150%以下であることが好ましい。
本発明の現像ローラ表面層104の膜厚をDμmとしたとき、A/Dが0.30以上3.0以下の範囲であることが好ましい。A/Dが0.30より小さい場合は樹脂粒子添加による効果が十分でなく、現像剤付着層が薄くなり画像濃度薄となる場合がある。A/Dが3.0より大きい場合はコア・シェル粒子202が密につまりすぎ、現像剤付着層が厚くなりすぎ、現像カブリが発生する場合がある。
表面層104におけるコア・シェル粒子202の含有量は22質量部以上81質量部以下であることが好ましい。コア・シェル構造弾性樹脂微粒子の含有量が81質量部より大きい場合はコア・シェル粒子202が密につまりすぎ、現像剤付着層が厚くなりすぎ、現像カブリが発生する場合がある。コア・シェル粒子202の含有量が22質量部より小さい場合はコア・シェル粒子202が少なく、樹脂粒子添加による効果が十分でなく、現像剤付着層が薄くなり画像濃度薄となる場合がある。
本発明において、樹脂層103、表面層104に用いる弾性体材料を導電化する手段としてはイオン導電機構、または電子導電機構による導電付与剤を上記材料に添加することにより導電化する手法が広く知られている。
イオン導電機構による導電付与剤としては、以下のものを挙げることができる。LiCF3SO3、NaClO4、LiClO4、LiAsF6、LiBF4、NaSCN、KSCN、NaClの周期律表第1族金属の塩、NH4Cl、(NH42SO4、NH4NO3のアンモニウム塩、Ca(ClO42、Ba(ClO42の周期律表第2族金属の塩、これらの塩と1,4−ブタンジオール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコールの多価アルコールやそれらの誘導体との錯体、これらの塩とエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、ポリエチレングリコールモノエチルエーテルのモノオールとの錯体、第4級アンモニウム塩の陽イオン性界面活性剤、脂肪族スルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩等の陰イオン性界面活性剤、またベタインの両性界面活性剤等。
また、電子導電機構による導電付与剤としては、以下のものを挙げることができる。カーボンブラック、グラファイトの炭素系物質、アルミニウム、銀、金、錫−鉛合金、銅―ニッケル合金の金属或いは合金、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化錫、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化銀の金属酸化物、各種フィラーに銅、ニッケル、銀等の導電性金属めっきを施した物質等。これらイオン導電機構、電子導電機構による導電付与剤は粉末状や繊維状の形態で、単独または2種類以上を混合して使用することが出来る。この中でも、カーボンブラックは導電性の制御が容易であり、また経済的であるなどの観点から用いられることが多く、本発明では電子導電機構による手法を用いる。
本発明の適用しうる樹脂層103に用いられる材料の例としては、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンゴム、ブチルゴム、ブタジエンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、シリコーン樹脂が挙げられる。またこれらの材料は単独で又は複数種を組み合わせて用いることができる。さらに、これらの材料の発泡体を樹脂層に用いても良い。
これらの中でもシリコーン樹脂弾性体が特に好ましい。前に述べたようにシリコーン樹脂弾性体は他の弾性体材料に比べ分子鎖同士が結晶化しにくく圧縮永久歪みの残留が特に小さい。樹脂層103にシリコーン樹脂以外の弾性体材料を主として用いた場合は、現像ローラ101の圧接部の表面に凹みが生じる場合がある。
前述のように現像剤405は繰り返し圧力により、劣化が進行する。そのため本発明に適用しうる現像ロ−ラ101は現像剤405が挟み込まれても現像剤が変形せず、現像ローラ表面層104の変形で吸収するように表面硬度を低く設定する必要がある。
現像ロ−ラ101表面硬度は上記の理由からMD−1表面硬度計(高分子計器(株)製)により測定、定義される表面硬度で20度〜60度であることが好ましい。表面硬度は現像ロ−ラ101を固定し、押針(高さ0.50mmφ0.16mm円錐形)を現像ロ−ラ表面に垂直にあて押込みに必要な荷重を測定し評価する。表面硬度は現像ロ−ラ101が23℃とし測定したときの値である。現像ロ−ラ表面硬度が20度より低硬度であると現像ブレード415により圧接された場合に現像ローラ表面101の凹凸204がつぶされ、現像ブレードとの間に適切な隙間を確保できず、現像剤405を適正な厚さの現像剤付着層を形成できない場合がある。
また、現像ロ−ラ101の表面硬度が60度を超える高硬度では、画像形成プロセスにおいて現像剤405と接触する際に現像剤にダメージを与えてしまい、耐久で出力画像の画質が劣化するおそれがある。
現像ローラ101は半導体領域の電気抵抗値を有する必要がある。そのため、樹脂層103が導電剤を含有し、体積抵抗率1×104Ω・cm〜1×1010Ω・cmのゴム材料から形成されていることが好ましい。ここで、樹脂層103材料の体積抵抗率が1×104Ω・cm〜1×1010Ω・cmであれば、現像剤に対して均一な帯電制御性を得ることが可能である。体積抵抗率は、より好ましくは1×104Ω・cm〜1×109Ω・cmである。
なお、樹脂層2の体積抵抗率は、以下の方法で求めた値を採用することができる。抵抗計として、超高抵抗計R8340A(アドバンテスト社製)を用い、以下の条件で測定を行う。
測定モード:プログラムモード5
(チャージ及びメジャー30秒、ディスチャージ10秒)
印加電圧:100(V)
試料箱:超高抵抗計測定用試料箱TR42(アドバンテスト社製)、主電極は口径10mm厚さ10mmの金属、ガードリング電極は内径20mm、外径26mm厚さ10mmの金属とする。
試験片:はじめに、該樹脂層2の材料を、樹脂層2の成形時と同じ条件で、樹脂層2と同じ厚さに硬化させた平板状のテストピースを作製する。次に、該テストピースから直径30mmの試験片を切り出す。切り出した試験片の片面には、その全面にPt−Pd蒸着を行うことで蒸着膜電極(裏面電極)を設け、もう一方の面には同じくPt−Pd蒸着膜により、直径15mmの主電極膜と、内径18mm、外径28mmのガードリング電極膜を同心状に設ける。なお、Pt−Pd蒸着膜は、マイルドスパッタE1030(日立製作所製)を用い、電流値15mAにて蒸着操作を2分間行って得る。蒸着操作を終了したものを測定サンプルとする。
測定時には、口径10mmの主電極を口径15mmの主電極膜からはみ出さないように置く。また、内径20mmのガードリング電極を、内径18mmのガードリング電極膜からはみ出さないように、電極膜の上に置いて測定する。測定は、気温23℃、相対湿度50%の環境で行うが、測定に先立って、測定サンプルを、該環境に12時間以上放置しておく。
以上の状態で、試験片の体積抵抗(Ω)を測定する。次に、測定した体積抵抗値をRM(Ω)、試験片の厚さをt(cm)とするとき、試験片の体積抵抗率RR(Ωcm)を、以下の式5によって求める。
RR(Ωcm)=π×0.75×0.75×RM(Ω)÷(4×t(cm)) 式5
<本発明に係わる現像ローラ軸芯体>
現像ローラの軸芯体102は導電性であることが必要であり、炭素鋼、合金鋼及び鋳鉄、導電性樹脂などより選択して用いることができるが、強度の観点から金属製が好ましい。合金鋼の例としては、テンレス鋼、ニッケルクロム鋼、ニッケルクロムモリブテン鋼、クロム鋼、クロムモリブテン鋼、Al、Cr、Mo及びVを添加した窒化用鋼が挙げられる。軸芯体材料が金属製材料の場合は防錆対策としてめっき、酸化処理を施すことが好ましい。
<本発明に係わる現像剤>
本発明の現像ローラを用いた電子写真プロセスに適する現像剤としては、特にスチレン−アクリル樹脂を結着樹脂とする現像乾式現像剤が好ましい。スチレン−アクリル樹脂の例としては次のものが挙げられる。
スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレシ−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−アクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体のスチレン系共重合体等。
本発明に用いられる現像剤には次のようなワックスを添加してもよい。例えば炭化水素系ワックスとしては、次のものがある。低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、ポリオレフィン共重合物、ポリオレフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、フィッシャートロプシュワックスの如き脂肪族炭化水素系ワックス等。
<本発明に係わる画像形成装置>
次に、本発明に適用しうる現像ローラを搭載する電子写真プロセスカートリッジおよび画像形成装置について、その概要を図5で説明する。
感光体ドラム401は帯電ローラ402によりその表面に対し、所定の極性で、電位が一様になるように帯電処理された後、目的画像情報の露光403を受け、電子写真感光体ドラム401の表面に目的画像に対応した静電潜像が形成されている。この静電潜像は、本発明の現像ローラ101により供給される現像剤405により現像剤画像として可視化される。この可視化された現像剤画像は、給紙ローラ406によって搬送された記録材407の裏面から転写ローラ408によって電圧を印加し、記録材407に転写される。さらに定着ローラ409と加圧ローラ410によって構成された定着部へ搬送され、像定着を受け、画像形成物として出力される。電子写真感光体ドラム401はその上に残存する現像剤、ごみ等を除くためにクリーニング部411によりクリーニングされ、除電部材(図示していない)にて除電され、再び帯電過程に進む。なお、クリーニング部411によって取除かれた現像剤は廃現像剤容器412へ集められる。また、クリーニング部411の部材としてクリーニングローラを用いることも可能である。
一方、現像ローラ101は、その表面に現像剤供給ローラ413により現像剤が現像剤貯槽414から供給され、現像ブレード415にて均一厚みになるように現像ブレード415が当接されている。現像ローラ101上の感光ドラム401で静電潜像を現像する際に使用されなかった現像剤は現像剤供給ローラ413で一旦現像ローラ101から掻き落とされる。また、帯電ローラ402、現像ローラ101および転写ローラ408はバイアス印加電源により必要電圧が印加されている。なお、電子写真プロセスカートリッジはここに記載した部材のうち給紙部、転写ローラ、定着部、露光部を除く部材のすべて、またはいくつかを選んで一体とし本体より分離可能としたものである。
また、ブラック、マゼンダ、シアン、イエローの4色の電子写真プロセスカートリッジを並べ、記録材にそれぞれのトナーを転写し、像定着を行なうことにより、カラーの画像形成物を出力することが可能となる。
以上より、電子写真画像形成装置は、少なくとも静電潜像を形成するための電子写真感光体と、該電子写真感光体に当接配置される電子写真用現像部材とを具備し、該電子写真用現像部材として本発明にかかる現像ローラを使用するものである。また、電子写真プロセスカートリッジは、少なくとも静電潜像を形成するための電子写真感光体と、該電子写真感光体に当接配置される電子写真用現像部材とを具備し、電子写真画像形成装置に脱着可能に構成される。そして、電子写真用現像部材として本発明にかかる現像ローラを使用する。
以下、本発明を実施例及び比較例に基づき詳細に説明する。
下記の実施例は、本発明の最良な実施形態の一例であるものの、本発明はこれら実施例により限定されるものではない。
(実施例1−1)
<樹脂粒子の物性測定>
(ガラス転移点測定方法)
示走査熱量計DSC8230L(リガク株式会社製)を用い、測定方法はJIS−K7121より測定した。
<現像ローラの作製>
軸芯体102としては直径6mm、長さ270mmのSUS304製芯金表面に接着層として2液タイプのプライマー(ダウコ−ニング DY39−051:東レダウコ−ニング社製)を塗布、焼き付けしたものを用いた。
次に前記軸芯体を金型に配置し下記第一の液状シリコーン、第二の液状シリコーンを下記の重量比で混合した配合の液状シリコーンを注入した。
(第一の液状シリコーン)
・オルガノポリシロキサン ・・・ 100重量部
(ジメチルポリシロキサン両末端をビニル基で置換した粘度100Pa・sのジメチルポリシロキサン)
・石英粉末 ・・・・・・・・・・・ 7重量部
(ペンシルバニアガラスサンド社製 Min-USil)
・カーボンブラック ・・・・・・・・・・・ 8重量部
(電気化学工業株式会社製、デンカブラック 粉状グレード)
・白金化合物(硬化触媒として) ・・・・・・ 微量配合
(第二の液状シリコーン)
・オルガノハイドロジェンポリシロキサン 3重量部
(前記ビニル基で置換したジメチルポリシロキサンに含有するビニル基1モルに対して、SiH基が1.1モルとなる量)
続いて、加熱金型に注入された液状シリコーンを130℃にて5分間加熱処理を施して、硬化させた。冷却後、脱型後、さらに、180℃、3時間加熱処理を施すことで、厚さ2.990mmのシリコーン樹脂を主成分とする樹脂層103を軸芯体102の外周面上に設けた。
表面層104の材料として、以下の組成でポリテトラメチレングリコールにイソシアネートをMEK溶媒中で段階的に混合して、窒素雰囲気下80度にて6時間反応させた。
・ポリテトラメチレングリコール 100質量部
(商品名:PTG1000SN;保土谷化学株式会社製)
・イソシアネート 21.2質量部
(商品名:ミリオネートMT;日本ポリウレタン工業株式会社製)
分子量Mw=48000、水酸基価5.6、分子量分散度Mw/Mn=2.9、Mz/Mw=2.5の2官能のポリウレタンポリオールプレポリマーを得た。水酸基価はISO 15063の方法で測定した。
上記ポリウレタンポリオールプレポリマー100質量部とイソシアネート(商品名:タケネートB830;TMP変性TDI、f(平均官能基数)=3相当;三井武田ケミカル株式会社製)7.2質量部を加えて、NCO当量を1.2となるようにした。さらに、カーボンブラック(#1000;pH3.0;三菱化学社製)を適量添加して抵抗値を調整した。上記原料混合液に有機溶剤を加え固形分20%とした。コア・シェル粒子202として(複合シリコンパウダKMP−601;体積平均粒子径15μm;信越化学工業株式会社製)を添加した。コア・シェル粒子202含有量は固形分70重量部に対して30質量部加え、プロペラ羽で攪拌し分散、混合したものを表面層104の塗布液とした。
この樹脂層の原料液中に、上記の弾性層103の形成を終えた軸芯体102を浸漬して、引上げて自然乾燥させ表面層104塗膜を形成した。次いで、140℃にて150分間加熱処理により塗膜を硬化させ、膜厚10μm、表面粗さRaが1.5μmの表面層104を形成した。以上の工程により外径が12.00mmの現像ローラ101を得た。
なお、ポリウレタンポリオールプレポリマーの分子量、分子量分布の測定方法を以下に記す。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるクロマトグラムの分子量(Mn、Mw、Mz)は次の条件で測定される。温度40℃のヒートチャンバー中でカラムを安定化させ、この温度におけるカラムに溶媒としてテトラヒドロフラン(THF)を毎分1mlの流速で流し、試料濃度として0.4質量%に調整した樹脂のTHF試料溶液を約100μl注入して測定する。試料の分子量測定にあたっては、試料の有する分子量分布を数種の単分散ポリスチレン標準試料により作成された検量線の対数値とカウント数(リテンションタイム)との関係から算出する。検出器にはRI(屈折率)検出器を用いる。
ポリウレタンポリオールプレポリマーの分子量分散度としては、Mn:数平均分子量、Mw:重量平均分子量、Mz:Z平均分子量を用いる。Z平均分子量は高分子量化合物の平均分子量への寄与を最も重視したものであり、次のように定義される。
高分子中に分子量Miの分子がNi個存在するとき、以下の式6で表す。
Mz=(ΣMi3・Ni)/(ΣMi2・Ni) 式6
(表面層膜厚測定)
現像ローラ表面層断面をデジタルマイクロスコープ(VHX−600、株式会社キーエンス製)で観察し表面層膜厚を3箇所測定し算術平均値を採用した。なお、測定は室温23℃相対湿度60%の環境でおこなった。
(表面層表面粗さ測定)
表面粗さ計は(株式会社小坂研究所製、SE3500)を使用し、前述の方法により表面粗さRaを測定した。
現像ローラ中央部を長手方向に10mmおきに3箇所を測定後、円周方向に4.7mmずらして同様に3点、さらに円周方向に4.7mmずらして同様に3点ずつ、計3列測定した。すなわち合計30mm×9.4mmの領域を3点ずつ、3列、9点測定し表面粗さの算術平均値を求め表面層の表面粗さRaとした。さらに前記9点測定した表面粗さの最大値と最小値の差を表面粗さのムラの値とした。
<画像評価方法>
(初期画像濃度/初期画像濃度均一性評価)
画像形成装置としては、Hewlett−Packard社製 Color Laser Jet4700dn、カートリッジは専用のものを用いた。本発明の現像ローラを未使用のカートリッジに組み込み、温度23℃、湿度60%環境に設置した画像形成装置本体に搭載した。シアン現像剤でベタ画像を連続で5枚出力し5枚目で画像濃度均一性評価を行なった。画像域中心部に通紙方向30mm×通紙方向に対して直角方向に9.4mmの長方形の領域を設定し、反射濃度を等間隔に3点ずつ、3列、9点測定した。反射濃度計はRD−918 反射濃度計(クレタクマクベス社製)を使用した。計9点の反射濃度の最大と最小を画像濃度均一性とした。最大と最小の差分が小さいほど画像濃度均一性が良好である。
画像濃度均一性について、以下の基準で評価した。
「A」:最大と最小の差分が0.10以下。
「B」:0.10より大きく、0.15以下。
「C」:0.15より大きく、0.20以下。
「D」:0.20より大。
また、初期画像濃度について、以下の基準で評価した。
「A」:前記ベタ画像の平均濃度が1.3以上。
「B」:1.3より小さく、1.1以上。
「C」:1.1より小さく0.9以上。
「D」:0.9より小。
A,B評価は高画質用画像形成装置の出力画像として許容範囲である。C評価は通常の画像形成装置の出力画像として許容範囲である。D評価は許容範囲外である。
(初期画像カブリ評価)
前記ベタ画像を連続で5枚出力したのち、ベタ白画像を1枚出力し、1枚目でかぶりの程度(画像カブリ値)を以下の方法で測定し、現像ローラの表面汚れの指標とした。かぶり値は、反射濃度計TC−6DS/A(東京電色技術センター社製)を用いて、画像形成装置による画像形成前の転写材である転写紙の反射濃度と、ベタ白画像の画像形成を行った後の転写紙の反射濃度を測定し、その差分を現像ローラの画像かぶり値とした。反射濃度の測定は、転写紙の画像印刷領域の全域をスキャンして反射濃度を測定し、最小値をその転写紙の反射濃度とした。
画像かぶり値は小さいほど良好であり、以下の基準で評価した。
「A」:1.0より小。
「B」:1.0以上、3.0より小。
「C」:3.0以上、5.0より小。
「D」:5.0以上。
A,B評価は高画質用画像形成装置の出力画像として許容範囲である。C評価は通常の画像形成装置の出力画像として許容範囲である。D評価は許容範囲外である。
(長期保管後の画像スジ評価)
画像形成装置としては、Hewlett−Packard社製 Color Laser Jet4700dn、カートリッジは専用のものを用いた。本発明の現像ローラを未使用のカートリッジに組み込み、温度40℃、湿度90%の環境に28日間放置した。このとき現像ローラは感光体ドラムおよび現像ブレードに当接していた。
その後、温度23℃、湿度60%環境に設置した画像形成装置本体に搭載した後、2時間放置した後画像出力を行った。べた画(反転現像においてすべてのドットに対して露光)、ハーフトーン画像(感光体ドラムに1ドットおきに露光)をそれぞれ1枚ずつ出力し画像に現像ローラ周期の画像スジがないか目視で評価した。
画像スジについて、以下の基準で評価した。
「A」:べた画像、ハーフトーン画像でも目視でまったく確認できない。
「B」:べた画像のみでわずかに画像スジが確認される。
「C」:べた画像でも、ハーフトーン画像でもわずかに画像スジが確認される。
「D」:べた画像でも、ハーフトーン画像でもはっきりと見える画像スジが確認される。
なお、A,B評価は高画質用画像形成装置の出力画像として許容範囲である。C評価は通常の画像形成装置の出力画像として許容範囲である。D評価は許容範囲外である。
(耐久後画像カブリの評価)
画像形成装置としては、Hewlett−Packard社製 Color Laser Jet4700dn、カートリッジは専用のものを用いた。本発明の現像ローラ101を未使用のカートリッジに組み込み、温度23℃、湿度60%環境に設置した画像形成装置本体に搭載した。印字率が1%の画像を15000枚続けて出力した。
その後、ベタ白画像を1枚出力し、1枚目でかぶりの程度(画像カブリ値)を以下の方法で測定し、現像ローラの表面汚れの指標とした。カブリ値は、反射濃度計TC−6DS/A(東京電色技術センター社製)を用いて、画像形成装置による画像形成前の転写材である転写紙の反射濃度と、ベタ白画像の画像形成を行った後の転写紙の反射濃度を測定し、その差分を現像ローラの画像かぶり値とした。反射濃度の測定は、転写紙の画像印刷領域の全域をスキャンして反射濃度を測定し、最小値をその転写紙の反射濃度とした。
画像かぶり値は小さいほど良好であり、以下の基準で評価した。
「A」:1.0より小。
[B]:1.0以上、3.0より小。
「C」:3.0以上、5.0より小。
「D」:5.0以上。
繰り返しの画像形成プロセスにおいて現像ローラ101により接触する現像剤405にダメージを与えてしまい、耐久で出力画像の画質が劣化(画像カブリ)するおそれがある。A,B評価は高画質画像形成装置の出力画像として許容範囲である。C評価は通常の画像形成装置の出力画像として許容範囲である。D評価は許容範囲外である。
前述の評価項目に関して画像評価を行い、その評価結果を表1−1に示す。
(実施例1−2〜3)
実施例1−1の現像ローラ表面に分散する樹脂粒子の量を表1−1に示すようにかえた以外実施例1−1と同じ条件で現像ローラを作製した。作製された現像ローラの物性は表1に示す通りであった。実施例1と同様に評価を実施し、その評価結果を表1−1に示す。
(実施例1−4〜6)
実施例1−1の現像ローラ表面に分散する樹脂粒子をコア・シェル粒子(複合シリコンパウダKMP−600;体積平均粒子径5μm;信越化学工業株式会社製)にかえ、添加量を表1−1に示すようにした以外実施例1−1と同じ条件で現像ローラを作製した。現像ローラの物性は表1に示す通りであった。実施例1−1と同様に評価を実施し、その評価結果を表1−1に示す。複合シリコンパウダKMP−600は複合シリコンパウダKMP−601同様の構造で体積平均粒子径に差がある。
(実施例1−7〜8)
実施例1−1の現像ローラ表面に分散する樹脂粒子をコア・シェル粒子(複合シリコンパウダX−52−7030;体積平均粒子径1.0μm;信越化学工業株式会社製)にかえ、添加量を表1−2に示すようにした。それ以外は、実施例1−1と同じ条件で現像ローラを作製した。現像ローラの物性は表1に示す通りであった。実施例1−1と同様に評価を実施し、その評価結果を表1−2に示す。複合シリコンパウダX−52−7030は複合シリコンパウダKMP−601同様の構造で体積平均粒子径に差がある。
(比較例1)
表面層に添加する樹脂粒子にコア・シェル構造を有しないシリコーン樹脂弾性体のみよりなる樹脂粒子(商品名:シリコーンゴムパウダーKMP-598、信越化学工業株式会社製)とした以外実施例1−1と同様の方法で現像ローラを作製した。樹脂粒子の物性、現像ローラ作製条件は表2‐1に示した。
実施例1−1同様の方法で画像形成装置により評価を実施し、その評価結果を表2‐1に合わせて示す。現像ローラ表面層断面を顕微鏡観察した結果、凝集粒子が多数見られた。
(比較例2)
表面層に添加する粒子をコアがアクリル樹脂よりなる樹脂粒子(商品名:メタブレン W−450A、三菱レーヨン株式会社製)とした以外実施例1−1同様の方法で現像ローラを作製した。樹脂粒子の物性、現像ローラを作製条件は表2‐1に示した。
実施例1−1同様の方法で画像形成装置により評価を実施し、その評価結果を表2‐1に合わせて示す。メタブレン W−450Aはコア・シェル構造を有するがコアはアクリル樹脂弾性体でガラス転移点−60℃、シェルはアクリル樹脂でガラス転移点−20℃である。
(比較例3)
表面層に添加する粒子をコアがアクリル樹脂よりなる樹脂粒子(商品名:メタブレン SX005、三菱レーヨン株式会社製)とした以外実施例1−1同様の方法で現像ローラを作製した。樹脂粒子の物性、現像ローラを作製条件は表2‐1に示した。
実施例1−1同様の方法で画像形成装置により評価を実施し、その評価結果を表2‐1に合わせて示す。メタブレン SX005はコア・シェル構造を有するがコアはアクリルシリコン樹脂弾性体でガラス転移点−100℃、シェルはアクリルシリコン樹脂でガラス転移点−20℃である。
(比較例4)
実施例1−1の現像ローラ表面に分散する樹脂粒子をコア・シェル粒子(複合シリコンパウダKMP-603;体積平均粒子径30μm;信越化学工業株式会社製)とした以外実施例1−1同様の方法で現像ローラを作製した。樹脂粒子の物性、現像ローラ作製条件は表2‐2に示した。
実施例1−1同様の方法で画像形成装置により評価を実施し、その評価結果を表2‐2に合わせて示す。
(比較例5)
表面層に添加する粒子をコアがシリコーン樹脂よりなるコア・シェル粒子(商品名:ジェニオパール、旭化成株式会社製)とした以外実施例1−1同様の方法で現像ローラを作製した。樹脂粒子の物性、現像ローラを作製条件は表2‐2に示した。
実施例1−1同様の方法で画像形成装置により評価を実施し、その評価結果を表2‐2に合わせて示す。ジェニオパール体積平均粒子径0.15μmである。
(比較例6)
[コア・シェル粒子1の作製]
20リットルのガラス容器に、下記の材料を入れ、10m/Sで攪拌しながら45℃に加温した。
・水:1000g、
・ドデシル硫酸ナトリウム:30g、
・粘度が40mPa・sのα、ω‐ジヒロドキシポリジメチルシロキサン:250g、
・メチルトリメトキシシラン:15g。
ついで10%のテトラプロピオキシチタンのイソプロピルアルコール溶液10gを添加して20時間反応を行い、複合粒子の芯となる粒子を重合した。得られた懸濁液をφ0.5のジルコンアビーズを充填したビスコミル分散機を用いて、周速5m/sで40時間分散させた。ついで水を蒸発させシリコーン樹脂粒子を得た。
次に2次工程として、付加モル数9モルのポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル25gと水5000gの混合液に、上記のシリコーン樹脂粒子 120gを添加し、5.0m/Sで攪拌して分散液を得た。次にアンモニア水を添加してpHを11とした。メチルトリメトキシシラン 51g、フェニルトリメトキシシラン 95g、粘度が40mPa・sのα、ω―ジヒロドキシポリジメチルシロキサン 27gを滴下した後70℃まで加温して1時間攪拌を続けた。つぎに混合液を加圧ろ過機でろ過したのち、100度で乾燥させ、コア・シェル粒子を得た。
得られたコア・シェル粒子202はコア部301がガラス転移点−120℃のシリコーン樹脂弾性体、シェル部302のシリコーン樹脂のガラス転移点が−60℃であった。
実施例1−1の現像ローラ表面層の樹脂粒子を上記で作製したコア・シェル粒子とし、添加条件は表2-3の様にした以外実施例1−1と同じ条件で現像ローラを作製した。現像ローラの物性は表2-3に示す通りであった。実施例1−1と同様に評価を実施し、その評価結果を表2-3に示す。
(比較例7)
粘度が40mPa・sの代わりに粘度が5mPa・sのα、ω‐ジヒロドキシポリジメチルシロキサンを用いた以外比較例6と同様にコア・シェル粒子202を作製した。実施例1−1の現像ローラ表面層の樹脂粒子を上記で作製したコア・シェル粒子とし、添加条件は表2-3の様にした以外実施例1−1と同じ条件で現像ローラを作製した。現像ローラの物性は表2-3に示す通りであった。実施例1−1と同様に評価を実施し、その評価結果を表2-3に示す。
(比較例8)
実施例1−1の現像ローラ表面層の膜厚を表2-4に示すようにかえた以外実施例1−1と同じ条件で現像ローラを作製した。作製された現像ローラの物性は表2-4に示す通りであった。実施例1−1と同様に評価を実施し、その評価結果を表2-4に示す。
(比較例9)
実施例1−7の現像ローラ表面層の膜厚を表2-4に示すようにかえた以外実施例1−7と同じ条件で現像ローラを作製した。作製された現像ローラの物性は表2-4に示す通りであった。実施例1−1と同様に評価を実施し、その評価結果を表2-4に示す。
Figure 2010128080
(注1)シェル302もシリコーン樹脂ではあるが重合度が高くガラス転移点に達する前に熱分解が始まり実質的にガラス転移点を有していない。従って−60℃より低い領域の温度領域にガラス転移点が観測されない。
Figure 2010128080
Figure 2010128080
Figure 2010128080
Figure 2010128080
Figure 2010128080
表1に示すように本発明のコア・シェル粒子202を表面層104に添加した現像ローラ101では画像評価の結果、べた画像濃度の均一性が高かった。さらに現像ローラに感光体ドラムや現像ブレードを当接したまま長期保管した後の画像でも画像スジが見られなかった。また現像ローラ101の表面粗さの均一性が高かった。断面を観察した結果、樹脂粒子の分散均一性が高かった。しかしながら、表2比較例1に示すようにコア・シェル構造を有しない樹脂粒子を表面層に添加した現像ローラでは画像評価の結果、べた画像濃度が不均一性であった。さらに現像ローラの表面粗さが不均一で、断面を観察した結果、樹脂粒子が均一に分散されていなかった。
表2比較例2に示すようにコア・シェル構造を有していてもコアがシリコーン樹脂でない樹脂粒子を表面層104に分散した現像ローラ101では、現像ローラに感光体ドラムや現像ブレードを当接したまま長期保管した後の画像には画像スジが見られた。
表2比較例3に示すようにコア・シェル構造を有していてもシェルがポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂でない樹脂粒子を表面層104に分散した現像ローラ101では、べた画像濃度が不均一性であった。さらに現像ローラの表面粗さが不均一で断面を観察した結果、樹脂粒子が均一に分散されていなかった。
表2比較例4に示すようにコア・シェル粒子202の粒子径Aが15.0μmより大きい場合は画像かぶりが生じた。
表2比較例5に示すようにコア・シェル粒子202の粒子径Aが1.0μmより小さい場合は画像濃度が不足であった。
表2比較例6に示すようにコア・シェル粒子202の10%圧縮硬度Eが10MPaより大きい場合は耐久後画像かぶりが生じた。
表2比較例7に示すようにコア・シェル粒子202の10%圧縮硬度Eが3MPaより小さい場合は画像濃度が不足であった。
表2比較例8に示すようにコア・シェル粒子202の表面層の膜厚をDμmとしたときA/Dが3.0より大きいときは画像かぶりが生じた。
表2比較例9に示すようにコア・シェル粒子202の表面層の膜厚をDμmとしたときA/Dが0.30より小さいときは画像濃度が不足であった。
(実施例2−1〜3)
実施例1−1の現像ローラ表面に分散する樹脂粒子をアルビデュア PU5640、ナノレジンズ社製(コアがシリコーン樹脂、シェルがポリウレタン樹脂)とし、添加量を表3に示すようにした以外、実施例1と同じ条件で現像ローラを作製した。現像ローラの物性は表3に示す通りであった。実施例1と同様に評価を実施し、その評価結果を表3に示す。
(実施例3−1〜3)
実施例1−1の現像ローラ表面に分散する樹脂粒子をアルビデュア EP2240、ナノレジンズ社製(コアがシリコーン樹脂、シェルがエポキシ樹脂)とし、添加量を表3に示すようにした以外、実施例1と同じ条件で現像ローラを作製した。現像ローラの物性は表3に示す通りであった。実施例1と同様に評価を実施し、その評価結果を表3に示す。
Figure 2010128080
表3に示すように本発明のコア・シェル構造を有する樹脂粒子を表面層に添加した現像ローラで樹脂粒子の弾性復元率が95%以上では感光体ドラムや現像ブレードを当接したまま長期保管した後の画像でも画像スジが見られなかった。樹脂粒子の弾性復元率が90%では画像スジが見られたが製品として許容範囲であった。
(実施例4−1〜3)
[コア・シェル粒子2の作製]
20リットルのガラス容器に、水1000g、ドデシル硫酸ナトリウム30gを添加し、粘度が10mPa・sのα、ω‐ジヒロドキシポリジメチルシロキサン 250gとメチルトリメトキシシラン 15gを混合し、10m/Sで攪拌しながら45℃に加温した。ついで10%のテトラプロピオキシチタンのイソプロピルアルコール溶液10gを添加して20時間反応を行い、複合粒子の芯となる粒子を重合した。得られた懸濁液をφ0.5のジルコンアビーズを充填したビスコミル分散機を用いて、周速5m/sで40時間分散させた。ついで水を蒸発させシリコーン樹脂粒子を得た。
次に2次工程として、付加モル数9モルのポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル25gと水5000gの混合液に、上記のシリコーン樹脂粒子 120gを添加し、5.0m/Sで攪拌して分散液を得た。次にアンモニア水を添加してpHを11とした。メチルトリメトキシシラン 51g、フェニルトリメトキシシラン 95g、粘度が20mPa・sのα、ω―ジヒロドキシポリジメチルシロキサン 27gを滴下した後70℃まで加温して1時間攪拌を続けた。つぎに混合液を加圧ろ過機でろ過したのち、100度で乾燥させ、コア・シェル粒子を得た。
得られたコア・シェル粒子202はコア部301がガラス転移点−120℃のシリコーン樹脂弾性体、シェル部302のシリコーン樹脂のガラス転移点が−60℃であった
実施例1−1の現像ローラ表面層の樹脂粒子を上記で作製したコア・シェル粒子とし、添加条件は表4のようにした以外実施例1−1と同じ条件で現像ローラを作製した。現像ローラの物性は表4に示す通りであった。実施例1と同様に評価を実施し、その評価結果を表4に示す。
(実施例4−4〜6)
[コア・シェル粒子3の作製]
得られた前記懸濁液のビスコミル分散機条件を、周速15m/sで60時間分散に変えた以外コア・シェル粒子1と同様にコア・シェル粒子を作製した。
得られたコア・シェル粒子202はコア部301がガラス転移点−120℃のシリコーン樹脂弾性体、シェル部302シリコーン樹脂 ガラス転移点が−60℃であった。
実施例1−1の現像ローラ表面層の樹脂粒子を上記で作製したコア・シェル粒子とし、添加条件は表4のようにした以外実施例1−1と同じ条件で現像ローラを作製した。現像ローラの物性は表4に示す通りであった。実施例1−1と同様に評価を実施し、その評価結果を表4に示す。
Figure 2010128080
(実施例5−1)
実施例1−2の現像ローラ表面層の樹脂粒子添加量を表5に示すようにした以外実施例1と同じ条件で現像ローラを作製した。現像ローラの物性は表5に示す通りであった。表面粗さRaが3.5μmとなった。実施例1と同様に評価を実施し、その評価結果を表5に示す。画像スジは良好であったが、現像カブリが見られた。原因は現像ローラの表面粗さが大きすぎ現像剤付着膜厚が多すぎることであった。
(実施例5−2)
実施例1−6の現像ローラ表面層の樹脂粒子添加量を表4に示すようにした以外実施例1と同じ条件で現像ローラを作製した。現像ローラの物性は表4に示す通りであった。表面粗さRaが0.3μmであった。実施例1と同様に評価を実施し、その評価結果を表4に示す。画像スジは良好であったが、べた画像において画像全体に濃度が不足していた。原因は現像ローラの表面粗さが小さく現像剤付着膜厚が薄すぎることであった。
Figure 2010128080
本発明に係わる現像ローラの長手方向断面、及び軸との垂直面の断面図の一例を示す。 本発明の適用しうる現像ローラ表面層の断面を拡大した図である。 本発明に係わるコア・シェル構造弾性樹脂粒子の一例を示す構成図である。 本発明に係わるコア・シェル構造弾性樹脂粒子の弾性復元率の測定方法を説明する図である。 本発明に係わる電子写真プロセスカートリッジおよび画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
符号の説明
101 現像ロ−ラ
102 軸芯体
103 弾性層
104 表面層
201 表層結着樹脂
202 コア・シェル粒子
203 表面層表面
204 表層表面の凹凸
205−209 コア・シェル粒子
210−212 コア・シェル粒子間の距離
301 コア部
302 シェル部
401 感光体ドラム
402 帯電ローラ
403 露光
405 現像剤
406 給紙ローラ
407 記録材
408 転写ローラ
409 定着ローラ
410 加圧ローラ
411 クリーニング部
412 廃現像剤容器
413 現像剤供給ローラ
414 現像剤貯槽
415 現像ブレード
501 コア・シェル粒子の直径
502 25%圧縮の状態
503 平面圧子

Claims (9)

  1. 芯体と、その周囲に形成された樹脂層と、該樹脂層の周囲に形成された表面層とを有する現像ローラにおいて、
    該表面層は、コア・シェル構造を有する弾性樹脂粒子と、該弾性樹脂粒子を分散している結着樹脂とを含み、かつ、
    下記a)よりe)の条件を満たしていることを特徴とする現像ローラ:
    a)該弾性樹脂粒子のコア部がシリコーン樹脂からなり、シェル部がポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1つの樹脂であること、
    b)該弾性樹脂微粒子の10%圧縮硬度Eが3MPa以上10MPa以下であること、
    c)該弾性樹脂粒子の体積平均粒子径Aが1.0μm以上15.0μm以下であり、該表面層の断面における該弾性樹脂粒子の平均粒子間距離Bμmが、0.1A以上2.0A以下であり、かつ平均粒子間距離Bの変動係数Cが150%以下であること、
    d)該表面層の膜厚をDμmとしたときA/Dが0.30以上3.0以下であること、
    e)該弾性樹脂粒子の弾性復元率が90%以上であること。
  2. 前記コア・シェル構造弾性樹脂粒子の弾性復元率が95%以上である請求項1記載の現像ローラ。
  3. 前記コア・シェル構造弾性樹脂粒子のコア部のガラス転移点が−120℃以上、−110℃以下であり、かつシェル部が−60℃未満の温度領域にガラス転移点を有していない請求項1または2記載の現像ローラ。
  4. 前記表面層の結着樹脂がポリウレタン樹脂である請求項1乃至3のいずれかに記載の現像ローラ。
  5. 前記表面層の表面粗さRaが0.5μm以上3.0μm以下である請求項1乃至4のいずれかに記載の現像ローラ。
  6. 前記樹脂層を形成する樹脂がシリコーン樹脂である請求項1乃至5のいずれかに記載の現像ローラ。
  7. 前記表面層に対するコア・シェル構造弾性樹脂微粒子の含有量が22質量部以上81質量部以下である請求項1乃至6のいずれかに記載の現像ローラ。
  8. 少なくとも静電潜像を形成するための電子写真感光体と、該電子写真感光体に当接配置される電子写真用現像部材とを具備し、電子写真画像形成装置に脱着可能に構成された電子写真プロセスカートリッジにおいて、前記現像部材が請求項1乃至7のいずれかに記載の現像ローラであることを特徴とする電子写真プロセスカートリッジ。
  9. 少なくとも静電潜像を形成するための電子写真感光体と、該電子写真感光体に当接配置される電子写真用現像部材とを具備する電子写真画像形成装置において、請求項1乃至7のいずれかに記載の現像ローラを少なくとも具備することを特徴とする電子写真画像形成装置。
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