JP2010126391A - 基板の分割装置および基板の分割方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】基板に対して均等に荷重を加えて分割する基板の分割装置および基板の分割方法を提供する。
【解決手段】基板Wの分割装置21は、基板Wを、対向ハーフスクライブライン15が形成された裏面側から対向ハーフスクライブライン15を中心とする線対称位置で支持する一対の支持部材22と、基板Wを、対向ハーフスクライブライン15の直上の表面側から対向ハーフスクライブライン15に対し平行に押圧することで、基板Wを分割するブレイクバー23と、を備え、基板Wを押圧するブレイクバー23のブレイクバー本体41は、ストレート形状に形成され、且つ押圧時の基板Wに対し幅方向に撓みが生じないように基板Wの幅寸法より短く形成されている。
【選択図】図2
【解決手段】基板Wの分割装置21は、基板Wを、対向ハーフスクライブライン15が形成された裏面側から対向ハーフスクライブライン15を中心とする線対称位置で支持する一対の支持部材22と、基板Wを、対向ハーフスクライブライン15の直上の表面側から対向ハーフスクライブライン15に対し平行に押圧することで、基板Wを分割するブレイクバー23と、を備え、基板Wを押圧するブレイクバー23のブレイクバー本体41は、ストレート形状に形成され、且つ押圧時の基板Wに対し幅方向に撓みが生じないように基板Wの幅寸法より短く形成されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、スクライブラインに沿って基板を分割する基板の分割装置および基板の分割方法に関するものである。
従来、この種のブレイクマシン(分割装置)として、表面に形成した一対の凸部により、ワーク(基板)を、スクライブラインを中心に線対称位置で支持するテーブルマットと、スクライブラインの直上部からワークを押圧するブレイクバーと、を有するものが知られている(特許文献1参照)。
このブレイクマシンでは、ワークを、スクライブラインを下に向けてテーブルマットに載置し、スクライブラインの真上からワークより長いブレイクバーを押し付け、ワークをテーブルマット上で撓ませて分割するようにしている。
特開平10−330125号公報
このブレイクマシンでは、ワークを、スクライブラインを下に向けてテーブルマットに載置し、スクライブラインの真上からワークより長いブレイクバーを押し付け、ワークをテーブルマット上で撓ませて分割するようにしている。
しかしながら、このようなブレイクマシンでは、ブレイクバーがワークより長いため、ワークに押し当てたブレイクバーがワークから受ける反力(構造上、幅方向の両端が強い)により、僅かに凸型に撓ってしまう。このため、ワークの幅方向において僅かに凸型に撓んでからブレイクされることになり、ワークのブレイク端面が、厚み方向におよび幅方向において、精度良く直角に分断されない問題があった。すなわち、ブレイク端面が、スクライブラインから真っ直ぐ破断されずに、斜めに反るように破断されてしまうという問題があった(図6参照)。
本発明は、ブレイク端面が、スクライブラインに沿って厚み方向におよび幅方向において垂直になるように基板を分割することができる基板の分割装置および基板の分割方法を提供することをその課題としている。
本発明の基板の分割装置は、基板を、スクライブラインが形成された裏面側からスクライブラインを中心とする線対称位置で支持する一対の支持部材と、基板を、スクライブラインの直上の表面側からスクライブラインに対し平行に押圧することで、基板を分割するブレイクバーと、を備え、基板を押圧するブレイクバーの押圧接触部は、ストレート形状に形成され、且つ押圧時の基板に対し幅方向に撓みが生じないように基板の幅寸法より短く形成されていることを特徴とする。
本発明の基板の分割方法は、一対の支持部材を用い、基板を、スクライブラインが形成された裏面側からスクライブラインを中心とする線対称位置で支持する支持工程と、基板を押圧する押圧接触部が、ストレート形状に形成され、且つ押圧時の基板に対し幅方向に撓みが生じないように基板の幅寸法より短く形成されたブレイクバーを用い、基板を、スクライブラインの直上の表面側からスクライブラインに対し平行に押圧することで、基板を分割する分割工程と、を備えたことを特徴とする。
これらの構成によれば、ブレイクバーは、スクライブラインに対し平行に押圧し、且つ基板に対し幅方向に撓みが生じないように基板の幅寸法より短く形成されているため、基板は、一対の支持部材とブレイクバーとの協働により、長手方向にのみ撓んでスクライブラインを起点に瞬間的にブレイクされる。すなわち、基板の幅方向は、均等な荷重を受けてブレイクされる。よって、スクライブラインに沿ってブレイク端面が、厚み方向におよび幅方向において垂直になるように基板を分割することができる。
また、押圧接触部は、スクライブラインに対して略90%の長さに形成されていることが、好ましい。
この構成によれば、基板に対し幅方向に撓みが生じないように基板に対して均等に荷重を加えることができる。よって、スクライブラインに沿ってブレイク端面が垂直になるように基板を分割することができる。
また、基板は、複数のTFTをマトリクス状に作り込んだTFTマザー基板と、これに液晶を滴下しシール材を介して貼り合わされた対向マザー基板と、から成る貼り合せ基板を、短冊状に分割したものであることが、好ましい。
この構成によれば、短冊状にした基板から小型の貼り合せ基板(液晶パネル)を効率よく、複数枚取りすることができる。
また、スクライブラインが一対の支持部材の中間位置に停止するように、基板を間欠送りする基板送り手段を、更に備え、基板送り手段は、基板を、幅規制しつつ幅方向の側縁部に転接して送る一対の段付ローラを有していることが、好ましい。
この構成によれば、基板を、傷付けることなく、分割位置に精度よく送ることができる。
以下、添付した図面を参照して、本発明に係る分割装置および分割装置を用いた分割方法について説明する。この分割装置は、円板状のODF(One Drop Filling)マザー基板を、スクライブラインに沿って短冊状に分割し、続いてTFT基板に形成されたスクライブラインに沿って分割した後の工程に用いられ、短冊状のODF基板(基板)をさらにスクライブラインを境に分割して、不要チップが残ったプレTFT液晶パネルにするものである。そして、プレTFT液晶パネルは、後工程で不要チップを分割して、小型のTFT液晶パネルとなる。そこで、まず分割対象である短冊状のODF基板の基となるODFマザー基板について説明する。
図1に示すように、ODFマザー基板1は、複数のTFT7をマトリクス状に作りこんだ円形のガラス基板であるTFTマザー基板2と、これに液晶を滴下したシール材8を介して、円形のガラス基板である対向マザー基板3と、を貼り合わせて構成されている(図1(a)参照)。一方、ODFマザー基板1から複数枚取りされたTFT液晶パネル4は、シール材8を介して、TFT基板5に対向基板6を貼り合わせた構成を有し、全体として方形に形成されている。この場合、TFT液晶パネル4におけるTFT基板5と対向基板6とは、縦方向の2辺と横方向の1辺とにおいて揃っており、残りの横方向の1辺が、TFT基板5に対し対向基板6がセットバックしている。そして、このセットバックした部分のTFT基板5上にFPC等を接続するための端子エリア9が構成されている(図1(b)参照)。
したがって、図1(a)に示すように、TFT液晶パネル4を複数枚取りするODFマザー基板1には、図外のダイヤモンドカッタをODFマザー基板1に対して相対的に移動(往復)させるスクライブ装置等により格子状にスクライブライン11が形成される。TFTマザー基板2および対向マザー基板3の外面の同位置には、TFT液晶パネル4の幅に合致する(縦方向の2辺に対応する)縦スクライブライン12がそれぞれ形成されている。また、TFTマザー基板2の外面には、TFT液晶パネル4の長さに合致する(横方向の2辺に対応する)TFTスクライブライン13(図2参照)が形成され、同様に対向マザー基板3の外面には、TFT液晶パネル4の長さに合致する対向スクライブライン14が形成されている。さらに、対向基板6の外面には、不揃い部分を構成する対向ハーフスクライブライン15が形成されている。
先ず、両縦スクライブライン12に沿って、TFTマザー基板2および対向マザー基板3がそれぞれブレイクされ、ODFマザー基板1が短冊状に分割される。次に、この各短冊状のODFマザー基板1においてTFTマザー基板2を、TFTスクライブライン13に沿ってブレイクし、分割したあとのTFTスクライブライン13に沿ってダイサー加工した後、続いて対向マザー基板3を、対向ハーフスクライブライン15に沿ってブレイクする。このブレイクにより、端子エリア9がむき出しなる共に対向スクライブライン14を存して不要チップ17が残ったプレTFT液晶パネル16が分割される。そして、最終的に不要チップ17が、対向スクライブライン14に沿ったブレイクにより分割除去されて、TFT液晶パネル4が作成される。
すなわち、実施形態の分割対象である基板Wは、プレTFT液晶パネル16に分割する直前の短冊状のODF基板18であり、具体的には、TFTマザー基板2を、TFTスクライブライン13に沿ってブレイクした状態の、短冊状のODF基板18である。なお、実施形態の分割装置21の分割において、不要チップ17が誤って分割されないように、TFTスクライブライン13および対向ハーフスクライブライン15は、ダイヤモンドカッタの往復回数やダイヤモンドカッタの押圧力を調整するようにして、ODFマザー基板1に対して強くスクライブし、対向スクライブライン14は、弱くスクライブするようにしてもよい。
次に、図2を参照して、分割装置21について説明する。分割装置21は、対向ハーフスクライブライン15が形成された裏面側(外面側)から基板Wを支持する一対の棒状の支持部材22と、対向ハーフスクライブライン15の直上の表面側(外面側)から対向ハーフスクライブライン15に対し平行に押圧することで、基板Wを分割するブレイクバー23と、ブレイクバー23を支持すると共にブレイク動作させる図外のブレイク機構と、基板Wを支持部材22に向って間欠送りする基板送り手段24と、送られた基板Wを位置決めするためのアライメントカメラ25と、これら構成装置を支持する図外のフレームと、を備えている。
この分割装置21において、基板送り手段24は基板送り方向の上流側に配設され、一対の支持部材22は下流側に配設されており、基板Wは略水平に送られる。また、一対の支持部材22の中間位置の直上には、基板Wの上方に位置してブレイクバー23が配設され、さらに基板Wの下方に位置してアライメントカメラ25が臨むようになっている。基板Wは、基板送り手段24により一対の支持部材22の直上に送られ、アライメントカメラ25による撮像結果に基づいてアライメントし、支持部材22で支持された後に、ブレイクバー23により分割される。
基板送り手段24は、基板Wを下流側に押出す押出し機構31と、押出し機構31によって押出される基板Wを下流側に送る送りローラ機構32と、から構成されている。押出し機構31は、基板Wの基端側壁面に当接する押出し板33と、押出し板33を介して基板Wを下流側に間欠送りさせるシリンダ34と、から構成されている。送りローラ機構32は、基板Wの送り方向の前後に配設された一対の段付きローラ35の2組と、一対の段付きローラ35を昇降させる昇降機構36と、から構成されている。各段付きローラ35は、それぞれ小さい内輪37および大きい外輪38から成る自由回転ローラであり、外輪38の内面が基板Wの側縁部18aに転接し、基板Wを幅規制するようになっている。また、同時に内輪37のローラ面39が基板W下面の両端部に転接し、TFT液晶パネル4の表示部4aに触れないようになっている(ともに図2(b)参照)。この場合、外輪38の内面および内輪37のローラ面39は、基板Wを適切に間欠送りすべく、滑らないようにゴム等の滑り止め加工が施されていることが好ましい。基板送りをする場合、昇降機構36により一対の段付きローラ35の2組を、支持部材22より僅かに上昇させた状態で、シリンダ34により押出し板33を下流側に押し出して基板Wを支持部材22の直上に間欠送りする。
アライメントカメラ25は、一対の支持部材22の中間位置の下部に固定的に配置されており、送られてきた基板Wの下面に形成された対向ハーフスクライブライン15あるいはTFT7等の位置決め基準となる部位を対向マザー基板3側から撮像する(図2(c)参照)。そして、図外のモニタに映し出された撮像結果を見ながら、基板Wを、図外のアライメント装置あるいは人的作業によって、支持部材22の中間位置に対向ハーフスクライブライン15が位置するように、X、Yおよびθ方向にアライメントする。なお、アライメントは、少なくとも基板Wを装置に導入したときに行うようにする。
一対の支持部材22は、超硬合金等の素材で丸棒状に形成されており、基板送り手段24の下流側に、水平に、且つ一定の距離を存して固定的に配設されている。各支持部材22は、基板Wの幅を越える長さを有しており、図外のフレーム等に水平に支持されている。そして、一対の支持部材22は、アライメント後の基板Wが昇降機構36によって下降することで、対向マザー基板3側から基板Wを支持する。なお、支持部材22は、基板Wに線接触してこれを支持できるものであれば、その断面形状は任意である(例えば、三角形)。
ブレイクバー23は、超硬合金等の素材で丸棒状に形成され、基板Wに直接接触する丸棒状のブレイクバー本体41(押圧接触部)と、ブレイクバー本体41より細径に形成され、ブレイクバー本体41を両端からそれぞれ延在する一対の軸状部42と、が一体に形成されている(図2(c)参照)。そして、上記のブレイク機構は、この一対の軸状部42の部分でブレイクバー23を支持し、ブレイクバー23を上下に平行移動させる。また、ブレイクバー23(ブレイクバー本体41)は、一対の支持部材22の中間位置の直上に、且つ一対の支持部材22と平行に配設されている。基板Wは、その対向ハーフスクライブライン15が、ブレイクバー23の直下に位置するように導入され、またその延長上にアライメントカメラ25が配設されている。
ブレイクバー本体41は丸棒状、すなわち断面円形のストレート形状を有し、基板Wの幅より幾分短く形成されている。この場合、ブレイクバー本体41は、その長手方向の中間位置を基板Wの幅方向中間位置に合致させた、いわゆるセンター中心で配設されており、分割に際し基板Wに加える押圧力が幅方向において偏らないようになっている。より具体的には、ブレイクバー本体41は、基板Wに対しセンター中心で配設され、且つ押圧時の基板Wに対し幅方向に撓みが生じないように、基板Wの幅寸法に対して略90%の長さに形成されている。これにより、ブレイクバー23を下動させて一対の支持部材22に支持した基板Wを押圧してゆくと、基板Wは長手方向においてのみ撓み、対向ハーフスクライブライン15に沿って、ブレイクされる。なお、ブレイクバー本体41は、基板Wに線接触してこれを押圧できるものであれば、その断面形状は任意である(例えば、三角形)。
次に、図3を参照して、上記した分割装置21を用いた分割方法について説明する。この分割方法は、一対の支持部材22を用い、対向ハーフスクライブライン15が形成された裏面側から基板Wを支持する支持工程と、基板Wを、対向ハーフスクライブライン15の直上の表面側から対向ハーフスクライブライン15に対し平行に押圧することで、基板Wを分割する分割工程と、を備えている。
支持工程では、基板送り手段24によりブレイクエリアに送り込まれた基板Wを、対向ハーフスクライブライン15が支持部材22の中間位置に位置決めされるようにアライメントし、一対の支持部材22に載せ込むようにする(図3(a)参照)。もっとも、2回目以降のブレイク動作では、所定のアライメント精度が保たれている限り、アライメント動作は省略され、アライメントカメラ25による確認のみが行われる。
分割工程では、ブレイク機構によりブレイクバー23を下動させ、一対の支持部材22に支持された基板Wを、対向ハーフスクライブライン15に沿って、ブレイクする(図3(b)参照)。このブレイク動作では、基板Wは、幅方向には撓むことなく長手方向にのみ凹型に撓み、対向ハーフスクライブライン15を起点に精度良く分割される。そして、分割後の基板W、すなわちプレTFT液晶パネル16は、続く基板Wの送りに伴って支持部材22から落下し図外のトレイに収容される。
次に、図4ないし図6を参照して、上記した分割装置21おいて、基板Wの幅寸法に対してブレイクバー本体41の長さを変更して基板Wを分割したときの分割実験結果について説明する。本実験では、基板Wの幅寸法に対してブレイクバー本体41の長さが60%、90%および150%(基板Wの幅寸法より長い凸部)の3種類について実験した。なお、この本実験は、ブレイクバー本体41の長さ以外は、上記した分割装置21による基板Wの分割と同じ条件で行った。
図4に示すように、基板Wの幅寸法に対して60%の長さのブレイクバー本体41を有するブレイクバー23を用いた場合、対向マザー基板3のブレイク端面16aは、対向ハーフスクライブライン15を起点に、厚み方向においては下側が斜め前方に張り出すように、また幅方向においては下側が凹状に湾曲して分断される傾向にあった。これにより、ブレイク端面16aの下端がTFT7の一部に覆ってしまうおそれがあり、後工程でのFPC圧着ができないおそれがある(図4(a)および(b)参照)。図4(c)は、TFT液晶パネル4を平面的視したときの対向マザー基板3の下面側端のズレ量をプロットしたものである。グラフ中の縦軸は、分割されるべき位置に対して実際に分割された位置を示しており、プラス方向は、対向ハーフスクライブライン15より基端側へのズレ量であり、一方、マイナス方向は、先端側(TFT7側)へのズレ量である。この結果から、係る場合には、良品の許容範囲として点線に示した基準範囲を大きく超えることが分かる。すなわち、基板Wの幅寸法に対して60%の長さのブレイクバー本体41を有するブレイクバー23を用いて分割したTFT液晶パネル4は、不良品と判断した。
図5に示すように、基板Wの幅寸法に対して90%の長さのブレイクバー本体41を有するブレイクバー23を用いた場合、対向マザー基板3は、概ね垂直に分割した(図5(a)および(b)参照)。この際、ブレイクバー本体41は、分割時に基板Wが幅方向で撓らないように基板Wの幅寸法の略90%の長さに形成されているため、基板Wは、長手方向にのみ撓んで対向ハーフスクライブライン15を起点に瞬間的にブレイクされる。すなわち、基板Wの幅方向は、均等な荷重を受けてブレイクされる。よって、対向ハーフスクライブライン15に沿ってブレイク端面16aが、厚み方向におよび幅方向において垂直になるように基板Wを分割することができる。また、その結果、対向ハーフスクライブライン15に対するズレ量が、図5(c)の点線に示した基準範囲内に収まるため、係る場合には、良品と判断した。
図6に示すように、基板Wよりも長い幅寸法のブレイクバー本体41を有するブレイクバー23を用いた場合、対向マザー基板3のブレイク端面16aは、対向ハーフスクライブライン15を起点に、厚み方向においては下側が斜め手前に食い込むように、また幅方向においては下側が凸状に湾曲して分断される傾向にあった。これにより、ブレイク端面16aの下端がシールの部分まで達しシール切れとなるおそれがある。またブレイク端面16aの下端がTFT7の一部に覆ってしまい、後工程でのFPC圧着ができないおそれがある(図6(a)および(b)参照)。また、その結果、図6(c)の点線に示した基準範囲を超えてしまうため、係る場合には、不良品と判断した。
以上の構成によれば、基板Wの幅方向に撓みが生じないように基板Wの幅寸法に対して略90%の長さのブレイクバー本体41を有するブレイクバー23により基板Wを分割することで、基板Wに対して均等に加荷重を加えることができる。よって、対向ハーフスクライブライン15に対して均等に押圧力が加わるため、対向ハーフスクライブライン15に沿ってブレイク端面16aが垂直になるように分割することができる。
1…ODFマザー基板 2…TFTマザー基板 3…対向マザー基板 4…TFT液晶パネル 6…対向基板 7…TFT 8…シール材 11…スクライブライン 14…対向スクライブライン 15…対向ハーフスクライブライン 18…ODF基板 22…支持部材 23…ブレイクバー 24…基板送り手段 35…段付きローラ 41…ブレイクバー本体 W…基板
Claims (5)
- 基板を、スクライブラインが形成された裏面側から前記スクライブラインを中心とする線対称位置で支持する一対の支持部材と、
前記基板を、前記スクライブラインの直上の表面側から前記スクライブラインに対し平行に押圧することで、前記基板を分割するブレイクバーと、を備え、
前記基板を押圧する前記ブレイクバーの押圧接触部は、ストレート形状に形成され、且つ押圧時の前記基板に対し幅方向に撓みが生じないように前記基板の幅寸法より短く形成されていることを特徴とする基板の分割装置。 - 前記押圧接触部は、前記スクライブラインに対して略90%の長さに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の基板の分割装置。
- 前記基板は、複数のTFTをマトリクス状に作り込んだTFTマザー基板と、これに液晶を滴下しシール材を介して貼り合わされた対向マザー基板と、から成る貼り合せ基板を、短冊状に分割したものであることを特徴とする請求項1または2に記載の基板の分割装置。
- 前記スクライブラインが前記一対の支持部材の中間位置に停止するように、前記基板を間欠送りする基板送り手段を、更に備え、
前記基板送り手段は、前記基板を、幅規制しつつ幅方向の側縁部に転接して送る一対の段付ローラを有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の基板の分割装置。 - 一対の支持部材を用い、
基板を、スクライブラインが形成された裏面側から前記スクライブラインを中心とする線対称位置で支持する支持工程と、
前記基板を押圧する押圧接触部が、ストレート形状に形成され、且つ押圧時の前記基板に対し幅方向に撓みが生じないように前記基板の幅寸法より短く形成されたブレイクバーを用い、
前記基板を、前記スクライブラインの直上の表面側から前記スクライブラインに対し平行に押圧することで、前記基板を分割する分割工程と、を備えたことを特徴とする基板の分割方法。
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