JP2010116107A - 鉄道車両用車軸装置 - Google Patents

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    • F16C19/34Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load
    • F16C19/38Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers
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Abstract

【課題】内輪の端面およびその内輪の端面に当接する位置決め部材の端面に、フレッチィング摩耗が発生しにくい鉄道車両用車軸装置を提供すること。
【解決手段】鉄道車両の車軸1上に配置された複列円筒ころ軸受2の第2内輪7の車輪側の端面と、車軸1上に配置されると共に、第2内輪7の車輪側に位置する後蓋3の第2内輪7側の端面との間に、その二つの端面で挟持されると共に、互いに軸方向に重ね合わされた複数のステンレス製のシム50を配置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道車両の車軸と、軸箱と、その車軸を軸箱に対して回転自在に支持する転がり軸受とを備える鉄道車両用車軸装置に関する。
鉄道車両の車軸には数トン〜数十トンからなる車両の重量がラジアル荷重として加わるから、車軸の両端が下方に沈み、中央が膨らんだ状態(ベンディング)で回転することが知られている。
そして、鉄道車両の車軸と、その車軸に外嵌された転がり軸受と、上記車軸に外嵌されると共に、上記転がり軸受に軸方向に当接する環状の後蓋とを備える鉄道車両用車軸装置において、上記ベンディングの影響で、上記内輪の軸方向の端面と、その端面に当接している後蓋の軸方向の端面との間に、半径方向に微小な相対往復すべり運動、すなわちフレッチィングが起こり、それらの端面に微小摩耗が生じることが知られている。そして、そのフレッチィングによって生じた摩耗粉が、軸受が配置されている潤滑剤封入室内に浸入して、軸受寿命を短くすることが知られている。
上記フレッチィング摩耗を抑制できる鉄道車両用車軸装置としては、特開平8−128451号公報(特許文献1)に記載されているものがある。
この鉄道車両用車軸装置は、車軸に設置された転がり軸受の内輪と、後蓋との接触面に、潤滑剤を介在させて、上記フレッチィングによるフレッチィング摩耗を抑制している。しかしながら、この対策では、フレッチィング摩耗を十分に抑制することができないという問題がある。
特開平8−128451号公報(第1図)
そこで、本発明の課題は、内輪の端面およびその内輪の端面に当接する位置決め部材の端面に、フレッチィング摩耗が発生しにくい鉄道車両用車軸装置を提供することにある。
この課題を解決するために、この発明の鉄道車両用車軸装置は、
鉄道車両の車軸と、
軸箱と、
上記車軸の外周面に嵌合される内輪と、
上記軸箱の内周面に嵌合される外輪と、
上記内輪の軌道面と、上記外輪の軌道面との間に配置された転動体と、
上記車軸の外周面上に配置されると共に、上記内輪を上記車軸に対して軸方向に位置決めする環状の位置決め部材と、
上記内輪の軸方向の端面と上記位置決め部材の軸方向の端面とで挟持されると共に、軸方向に重ね合わされた複数の環状板と
を備え、
上記各環状板の軸方向の一方および他方の端面には、潤滑剤が塗布されていることを特徴としている。
本発明によれば、上記内輪の軸方向の端面と、上記位置決め部材の軸方向の端面との間に、重ねた複数の環状板を挟み込む構成であって、上記内輪に対する上記位置決め部材の相対位置の変動が発生した場合、その変動を、複数の環状板の部分で吸収する構成であるから、互いに隣接する二つの部材同士(内輪と環状板、環状板と環状板、または、環状板と位置決め部材)の相対位置の変動が、小さくなる。したがって、互いに隣接する二つの部材の間で発生するフレッチィングが、小さくなり、内輪に対する上記位置決め部材の相対位置の小刻みな変動に起因して発生する、内輪、環状板および位置決め部材のフレッチィング摩耗を格段に小さくできる。したがって、転がり軸受が配置された密封室に浸入する摩耗粉の量を抑制できて、車軸装置の寿命を長くすることができる。
また、一実施形態では、
上記各環状板の軸方向の一方の端面は、平坦部と、この平坦部から軸方向の外方に突出する凸部を有する一方、上記各環状板の軸方向の他方の端面は、平坦部と、この平坦部から軸方向の内方に窪む凹部とを有し、
上記各環状板の上記凸部は、その環状板に隣接する上記環状板の上記凹部内に位置し、
上記各環状板の上記一方の端面の上記平坦部は、その環状板に隣接する上記環状板の上記他方の端面の上記平坦部に当接し、
上記各環状板の上記凹部には、潤滑剤が配置されている。
上記実施形態によれば、環状板の凹部に、その環状板に隣接する環状板の凸部が収容される構成であるから、軸方向に隣接する環状板の径方向の相対移動を制限できて、重ねられた環状板がばらけることを防止できる。
また、上記実施形態によれば、各環状板の凹部に潤滑剤が存在しているから、互いに隣接する環状板の間に相対位置に変動があったときに、上記凹部から平坦部の方に潤滑剤が排出されたり、または、環状板の平坦部同士の間に存在していた潤滑剤が上記凹部に入り込んだりして、互いに当接している環状板の平坦部の摺動部分を潤滑することができる。したがって、隣接する環状板に発生するフレッチィング摩耗を少なくすることができる。
また、一実施形態では、
上記複数の環状板は、全部または一部の上記環状板が上記車軸の外周面に接触している状態で、上記内輪と上記位置決め部材との間に配置されている。
上記実施形態によれば、上記車軸の外周面に接触している環状板の径方向の移動を抑制できて、重ねられた環状板がばらけることを抑制できる。
本発明の鉄道車両用車軸装置によれば、内輪に対する位置決め部材の相対位置の変動が発生した場合に、その変動を、複数の環状板の部分で吸収する構成であるから、互いに隣接する二つの部材同士の相対位置の変動自体が、小さくなる。したがって、互いに隣接する二つの部材の間で発生するフレッチィング摩耗を格段に小さくできて、転がり軸受が配置された密封室に浸入する摩耗粉の量を抑制でき、車軸装置の寿命を長くすることができる。
以下、この発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の鉄道車両用車軸装置の軸方向の模式断面図である。
この鉄道車両用車軸装置は、鉄道車両の一部を構成している。この鉄道車両用車軸装置は、車軸1と、転がり軸受の一例としての複列円錐ころ軸受2と、位置決め部材の一例としての環状の後蓋3と、油切り4とを備える。
上記複列円錐ころ軸受2は、車軸1を回転自在に支持している。上記複列円錐ころ軸受2は、第1内輪6、第2内輪7、外輪8、転動体としての複数の第1円錐ころ10、および、転動体としての複数の第2円錐ころ11を有する。上記第1内輪6と第2内輪7とは、複合内輪を構成している。
上記車軸1は、円筒外周面部14と、拡径外周面部17とを有し、上記拡径外周面部17は、円筒外周面部14につながっている。上記拡径外周面部17は、軸方向に円筒外周面部14から離れるにしたがって、外径が大きくなっている。上記拡径外周面部17は、軸方向の断面において、略放物線状の形状を有している。
上記第1内輪6は、外周に円錐軌道面21を有する。上記第2内輪7は、外周に円錐軌道面22を有している。上記第1内輪6の円錐軌道面21の外径は、第2内輪7の円錐軌道面22側にいくにしたがって小さくなり、上記円錐軌道面22の内径は、上記円錐軌道面21側にいくにしたがって小さくなっている。上記第1内輪6と第2内輪7とは、内径が同一であり、第1内輪6の円錐軌道面21の小径側の端面は、第2内輪7の円錐軌道面22の小径側の端面に当接している。
一方、上記外輪8は、軸箱9の内周面に嵌合されている。上記外輪8は、軸方向に隣接する第1円錐軌道面31および第2円錐軌道面32を有している。上記第1円錐軌道面31の内径は、第2円錐軌道面32側にいくにしたがって小さくなり、第2円錐軌道面32の内径は、第1円錐軌道面31側にいくにしたがって小さくなっている。
上記複数の第1円錐ころ10は、第1内輪6の円錐軌道面21と、外輪8の第1円錐軌道面31との間に、第1保持器41に保持された状態で、周方向に間隔を隔てられて配置されている。また、上記複数の第2円錐ころ11は、第2内輪7の第1円錐軌道面22と、外輪8の第2円錐軌道面32との間に、第2保持器42に保持された状態で、周方向に間隔を隔てられて配置されている。
上記後蓋3は、環状部材であり、車軸1の拡径外周面部17に対応する形状を有する拡径内周面部44を有している。上記後蓋3の拡径内周面部44が、車軸1の拡径外周面部17に嵌り込むことにより、上記後蓋3を、車軸1の所定位置に固定するようになっている。
この鉄道車両用車軸装置は、重ねられた複数の環状のステンレス鋼製のシム50を備える。この重ねられた複数のシム50は、第2内輪7の軸方向の内方(軸方向の車輪)側の端面と、後蓋3の軸方向の外方の端面とで挟持されている。
図2は、この重ねられた複数の環状のステンレス鋼製のシム50を示す斜視図である。
図2に示すように、上記各シム50は、環状板であり、中心軸を同じにする内周面および外周面を有している。上記各シム50の軸方向の一方の端面および他方の端面には、潤滑剤の一例としてのグリースが塗布されている。このようにして、隣接する二つのシム50の間の摩擦および摩耗を低減すると共に、隣接する二つのシム50において、一方のシム50を他方のシム50に保持して、隣接する二つのシム50が互いに別離することを防止している。重ねられて一体化された複数のシム50は、略円筒上の形状を有している。
図1に示すように、上記略円筒状の形状を有する複数のシム50は、全部のシム50または一部のシム50が、車軸1の外周面に接触するように、第2内輪7および後蓋3との間に配置されている。
また、上記油切り4は、環状部材であり、複列円錐ころ軸受2の後蓋3側とは反対側に位置している。上記油切り4の軸方向の一方の側の端面は、第1内輪6の第2内輪7側とは反対側の端面に対向している。上記油切り4は、車軸1の端部にネジで固定された前蓋(図示せず)によって、後蓋3側に力を付与されている。上記油切り4および後蓋3で、複列円錐ころ軸受2を挟み込むことにより、複列円錐ころ軸受2を軸方向に位置決めしている。
上記外輪8の軸方向の一端部の内周面には、筒状のシールケース37が、取り付けられ、外輪8の軸方向の他端部の内周面には、筒状のシールケース38が取り付けられている。また、上記シールケース37と油切り4との間は、密封装置47で密封され、シールケース38と後蓋3との間は、密封装置48で密封されている。
上記鉄道車両用車軸装置によれば、第2内輪7の軸方向の端面と、後蓋3の軸方向の端面との間に、重ねた複数の環状のシム50を挟み込む構成であって、第2内輪7に対する後蓋3の相対位置の変動が発生した場合、その変動を、複数のシム50の部分で吸収する構成であるから、互いに隣接する二つの部材同士(第2内輪7とシム50、シム50とシム50、または、シム50と後蓋3)の相対位置の変動自体が、小さくなる。したがって、互いに隣接する二つの部材の間で発生するフレッチィングを、小さくできて、第2内輪7に対する後蓋3の相対位置の小刻みな変動に起因して発生するフレッチィング摩耗を格段に小さなものにすることができる。したがって、複列円錐ころ軸受2が配置された密封室に浸入する摩耗粉の量を抑制できて、車軸装置の寿命を長くすることができる。
尚、上記第1実施形態の鉄道車両用車軸装置では、複数のシム50は、全部または一部のシム50が車軸1の外周面に接触するように、第2内輪7と後蓋3との間に配置されていたが、この発明では、全ての環状板は、車軸の外周面に対して径方向に間隔をおいて位置していても良い。
また、上記第1実施形態の鉄道車両用車軸装置では、環状板としてのシム50は、ステンレス鋼からなっていたが、この発明では、環状板は、ステンレス鋼以外の金属からなっていても良く、樹脂からなっていても良い。
また、上記第1実施形態の鉄道車両用車軸装置では、転がり軸受が、複列の円錐ころ軸受2であったが、この発明では、転がり軸受において、転動体は、軸方向に一列または複数列配置されていても良く、かつ、転動体は、円錐ころ、円筒ころ、または、円錐ころと円筒ころ、玉と円筒ころとの組み合わせであっても良い。また、外輪または内輪は、一体型であっても、複数の環状部材からなる複合型であってもどちらでも良い。
また、上記第1実施形態の鉄道車両用車軸装置では、潤滑剤が、グリースであったが、この発明では、潤滑剤は、二硫化モリブデン等の固体潤滑剤であっても良い。
また、上記第1実施形態の鉄道車両用車軸装置では、位置決め部材が、内輪よりも車輪側に位置する後蓋3であったが、この発明では、位置決め部材が、内輪に対して車輪側とは反対側に位置する油切りであっても良い。そして、内輪と後蓋との間に複数の環状板を配置しない一方、内輪と油切りとの間に複数の環状板を配置しても良い。また、この発明では、位置決め部材は、内輪よりも車輪側に位置する後蓋、および、内輪に対して車輪側とは反対側に位置する油切りであっても良い。そして、内輪と後蓋との間に複数の環状板を配置すると共に、内輪と油切りとの間に複数の環状板を配置しても良い。
図3は、本発明の第2実施形態の鉄道車両用車軸装置の第2内輪107、後蓋103および重ねられた複数の環状のシム151の周辺を示す拡大模式断面図である。
尚、第2実施形態の鉄道車両用車軸装置では、第1実施形態の鉄道車両用車軸装置と共通の作用効果および変形例については説明を省略することにし、第1実施形態の鉄道車両用車軸装置と異なる構成、作用効果および変形例についてのみ説明を行うことにする。
図3に示すように、第2実施形態の車軸装置は、複数の環状のシム151を構成する各シム151の軸方向の一方の端面が、平坦部および凸部を有し、各シム151の軸方向の他方の端面が、平坦部および凹部を有している点のみが、第1実施形態の車軸装置と異なる。
図4は、上記シム151を詳細に示すシム151の軸方向の断面図である。
図4に示すように、上記シム151の軸方向の一方の側の端面は、平坦部153と、この平坦部153から軸方向の外方に突出する環状の凸部154を有する一方、シム151の軸方向の他方の端面は、平坦部156と、この平坦部156から軸方向の内方に窪む環状の凹部157とを有している。
上記環状の凸部154の中心軸は、環状の凹部157の中心軸と略一致し、かつ、環状のシム151の中心軸と略一致している。また、上記環状の凸部154と、環状のシム151の中心軸との距離は、環状の凹部157と、環状のシム151の中心軸との距離に略一致している。
図4に示すように、上記凸部154の高さの寸法cは、上記凹部157の深さの寸法dよりも小さく、凸部154の基端部の径方向の幅aは、凹部157の開口部の径方向の幅bよりも小さくなっている。
図5に示すように、複数のシム151は、シム151の凸部154が、そのシム151に隣接するシム151の凹部157に没入するように重ね合わされている。上記シム151の平坦部153,156は、そのシム151に軸方向に隣接するシム151の平坦部156,153に当接している。複数のシム151が重ね合わされた後、一方のシム151の平坦部153および凸部154と、他方のシム151の凹部157との間には、潤滑剤の一例としてのグリース159が封入されている。
上記第2実施形態の鉄道車両用車軸装置によれば、シム151の凹部157に、そのシム151に隣接するシム151の凸部154が収容される構成であるから、軸方向に隣接するシム151の径方向の相対移動を制限できて、重ねられたシム151がばらけることを防止できる。
また、上記第2実施形態の鉄道車両用車軸装置によれば、各シム151の凹部157にグリース159が存在しているから、互いに隣接するシム151の間に相対位置に変動があったときに、凹部157から互いに当接する平坦部153,156の方に潤滑剤が排出されたり、または、シム151の互いに重なる平坦部153,156同士の間に存在していたグリース159が凹部157に入り込んだりして、互いに当接しているシム151の平坦部153,156の摺動部分を潤滑することができる。したがって、隣接するシム151に発生するフレッチィング摩耗を少なくすることができる。また、上記凹部157にグリースを収容することができるから、グリース切れを抑制できる。
尚、内輪の位置決め部材側の端面か、または、位置決め部材の内輪側の端面のうちのいずれかに、シム151の凹部157と略同一の形状の凹部を形成して、この内輪または位置決め部材の凹部に、重ね合わされた複数の環状板において、一端に位置する環状板の軸方向の外方の凸部を没入するようにすると、内輪または位置決め部材に対して、重ね合わされた複数の環状板の径方向の相対移動の範囲を制限できて、好ましい。
また、上記第2実施形態の鉄道車両用車軸装置では、シム151に環状の凸部と、環状の凹部を形成したが、この発明では、環状板に、環状でない凸部を形成しても良く、また、環状でない凹部を形成しても良い。要は、この発明では、各環状板の凸部が、その環状板に隣接する環状板の凹部内に位置し、各環状板の一方の端面の平坦部が、その環状板に隣接する環状板の他方の端面の平坦部に当接し、かつ、各環状板の凹部に、潤滑剤が配置されていさえすれば、環状板に如何なる形状の凸部を形成しても良く、環状板に如何なる形状の凹部を形成しても良い。
また、上記第2実施形態の鉄道車両用車軸装置では、環状のシム151の軸方向の一方の端面が、一つの凸部154を有すると共に、シム151の軸方向の他方の端面が、一つの凹部157を有していたが、この発明では、環状板の軸方向の一方の端面および他方の端面は、一以上の凸部を有する一方、凹部を有していなくても良く、凸部を有していない一方、一以上の凹部を有していても良い。また、この発明では、環状板の軸方向の一方の端面および他方の端面は、一以上の凸部と、一以上の凹部とを有していても良い。要は、この発明では、各環状板の凸部が、その環状板に隣接する環状板の凹部内に位置し、各環状板の一方の端面の平坦部が、その環状板に隣接する環状板の他方の端面の平坦部に当接し、かつ、各環状板の凹部に、潤滑剤が配置されていさえすれば、環状板の軸方向の一方の端面および他方の端面の夫々は、凸部および凹部の一方を有していなくても良く、凸部および凹部の両方を有していても良く、また、いくつの凸部を有していても良く、また、いくつの凹部を有していても良い。
本発明の第1実施形態の鉄道車両用車軸装置の軸方向の模式断面図である。 重ねられた複数の環状のシムを示す斜視図である。 本発明の第2実施形態の鉄道車両用車軸装置の内輪、後蓋および重ねられた複数の環状のシムの周辺を示す拡大模式断面図である。 シムを詳細に示すシムの軸方向の断面図である。 第2実施形態の鉄道車両用車軸装置の複数のシムを示す図である。
符号の説明
1 車軸
2 複列円錐ころ軸受
3,103 後蓋
4 油切り
6 第1内輪
7,107 第2内輪
8 外輪
9 軸箱
10 第1円錐ころ
11 第2円錐ころ
50,151 シム
153,156 平坦部
154 凸部
157 凹部
159 グリース

Claims (2)

  1. 鉄道車両の車軸と、
    軸箱と、
    上記車軸の外周面に嵌合される内輪と、
    上記軸箱の内周面に嵌合される外輪と、
    上記内輪の軌道面と、上記外輪の軌道面との間に配置された転動体と、
    上記車軸の外周面上に配置されると共に、上記内輪を上記車軸に対して軸方向に位置決めする環状の位置決め部材と、
    上記内輪の軸方向の端面と上記位置決め部材の軸方向の端面とで挟持されると共に、軸方向に重ね合わされた複数の環状板と
    を備え、
    上記各環状板の軸方向の一方および他方の端面には、潤滑剤が塗布されていることを特徴とする鉄道車両用車軸装置。
  2. 請求項1に記載の鉄道車両用車軸装置において、
    上記各環状板の軸方向の一方の端面は、平坦部と、この平坦部から軸方向の外方に突出する凸部を有する一方、上記各環状板の軸方向の他方の端面は、平坦部と、この平坦部から軸方向の内方に窪む凹部とを有し、
    上記各環状板の上記凸部は、その環状板に隣接する上記環状板の上記凹部内に位置し、
    上記各環状板の上記一方の端面の上記平坦部は、その環状板に隣接する上記環状板の上記他方の端面の上記平坦部に当接し、
    上記各環状板の上記凹部には、潤滑剤が配置されていることを特徴とする鉄道車両用車軸装置。
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