JP2010115724A - 形鋼用穿孔装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 隣接して配置された第一のドリル50及び第二のドリル70と、第一のドリル50をZ方向に進退移動させる第一のZ方向進退移動手段42,43及び第二のドリル70をZ方向に進退移動させる第二のZ方向進退移動手段62,63と、第一のドリル50をY方向に進退移動させる第一のY方向進退移動手段41及び第二のドリル70をY方向に進退移動させる第二のY方向進退移動手段61と、第一のドリル50及び第二のドリル70の少なくとも一方を、X方向に進退移動させるX方向進退移動手段73a,72とを有し、第一のドリル50と第二のドリル70とを相対的にX方向及びY方向に移動させることで、第一のドリル50と第二のドリル70との位置関係を、X方向に並設した位置とY方向に並設した位置との間で変更できるようにした。
【選択図】 図1
Description
ところで、形鋼に穿孔する孔の配置形態及び数が、一つの形鋼で異なる場合があり、このような場合は、ドリルを装着するヘッドを交換するか、ヘッドに装着するドリルの数や配置形態を異ならせた形鋼用穿孔装置を複数台準備する必要があった。
そのため、例えば特許文献2に記載の形鋼用穴明装置では、個別に昇降する二つのドリルを備え、上下方向のドリルの位置を変化させることで、上下方向の孔のピッチが変化しても対応することができるようになっている。
なお、この明細書において、「相対的に移動させる」とは、第一のドリルを停止させた状態で第二のドリルを移動させる場合、第二のドリルを停止させた状態で第一のドリルを移動させる場合、第一のドリル及び第二のドリルの両方を移動させる場合を含む概念である。
本発明においては、X方向進退移動手段は、第一のドリル及び第二のドリルの一方でもよいし、その両方に設けてもよい。
上記の構成によれば、第一のドリル及び第二のドリルは各々独立してZ方向及びY方向に進退移動自在であるから、形鋼に形成しようとする孔の位置に合わせて、第一のドリル及び第二のドリルの間隔及び高さ位置を設定することができる。
また、第二のドリルは、第一のドリルの少なくとも真横位置から真下位置まで位置変更可能なので、あらゆる孔配置の穿孔加工に対応することが可能になる。
この場合、前記第一のドリル及び前記第二のドリルの少なくとも一方を保持する前記アームを、Z方向に設けられた軸を中心に回動させ、前記第一のドリル及び/又は前記第二のドリルを所定の回動角度位置で位置決めするように構成してもよい。
なお、アームは、第一のドリル側又は第二のドリル側若しくはその両方に設けてもよい。また、回動自在にするアームは、第一のドリル側又は第二のドリル側若しくはその両方でもよい。
このようなアームによって、モータや駆動軸といった構成部材から第一のドリルや第二のドリルを離間させることができ、他の構成部材と干渉することなく、第一及び第二のドリルの配置形態を種々に変更することができる。
また、アームを回動自在とすることで、前記アームとの協働により、第一のドリルに対する第二のドリルの位置合わせをより容易にすることができる。
本発明の他の実施形態では、前記X方向進退移動手段に代えて、前記第一のドリル及び前記第二のドリルの少なくとも一方を保持し、保持した前記第一のドリル及び/又は前記第二のドリルを、駆動軸から偏心した位置に位置させ、かつ、Z方向に設けられた軸を中心に回動自在させて所定の回動角度位置で位置決めするアームを設けた構成とすることもできる。
このように、第三のドリルを設けることで、さらに多種多様な穿孔加工が可能になる。
また、回動自在なアームの先端にドリルを保持させることで、第一のドリルと第二のドリルとの位置変更をさらに容易にすることができる。
そのため、一台の穿孔装置で異なる数及び異なる配置の穿孔加工に対応することができ、作業者の作業負担の軽減とコストの低減を図ることができる。
また、配置形態を変更できるドリルの数を三つとすることで、より多種多様の穿孔加工に対応することが可能になる。
[第一の実施形態]
図1は、本発明の形鋼用穿孔装置の第一の実施形態にかかり、その概略構成を説明する正面図、図2はその側面図である。なお、以下の説明では、ドリルの軸線と平行方向をZ方向、Z方向に直交する鉛直上下方向をY方向、Z方向及びY方向に直交する左右方向をX方向とする。
この実施形態の形鋼用穿孔装置1は、第一のドリルであるドリル50を備えた第一の主軸体4と、第二のドリルであるドリル70を備えた第二の主軸体6とを有している。
以下、第一の主軸体4の構成を説明する。
第一の主軸体4は、コラム3に形成されたY方向ガイド3aに案内されながら、ねじ軸3bの回転によって昇降する昇降体41と、この昇降体41の表面に形成されたZ方向ガイド44と、このZ方向ガイド44に案内されながらZ方向に進退移動する移動体46とを有している。
なお、昇降体41を昇降させるためのねじ軸3bが、コラム3に支持されている。このね軸3bの回転は、モータ等の駆動体で行ってもよいし、ハンドル等を設けて手動で行うようにしてもよい。
移動体46には、ドリル50と、ドリル50を回転させるためのモータ47とが取り付けられている。ドリル50は、モータ47の回転軸心から離間するように延びるアーム48の先端に、ドリル装着部51を介して装着される。
アーム48の基部は、移動体46の表面に固定されたアーム支持体49に支持されている。なお、この実施形態では、第一の主軸体4のアーム48は、アーム支持体49に回動しないように固定されている。
モータ47の駆動による回転軸47aの回転は、アーム48の内部に設けられたタイミングベルトやVベルト,チェーン等を介してドリル50に伝達される。
次いで、ねじ軸3cを回転させて、第二の主軸体6を第一の主軸体4に対して離間させる。第二の主軸体6と第一の主軸体4との間の距離は、第二の主軸体6をX方向に移動させたときに、アーム68やドリル70等が第一の主軸体4の構成部材(アーム48,アーム支持体49,ドリル70等)に干渉しないものであれば十分である。
そして、この位置で、アーム68をX方向に移動させ、ドリル50に対するドリル70のX方向の位置を合わせる。ドリル70のX方向の位置が決まったら、ねじ軸3cを回転させて、ドリル50に対するドリル70のY方向の位置を合わせる。X方向,Y方向の位置が決まったら、この位置でドリル70を固定する。
形鋼に対して三つ以上の孔の穿孔加工を施す場合は、ドリル50及び/又はドリル70のZ方向の前進及び後退と、形鋼のX方向の間欠送りとを繰り返せばよい。
このように、本発明の形鋼用穿孔装置1では、第一の主軸体4と第二の主軸体6とを相対的にX,Y方向に移動させることで、ドリル50,70の位置関係を、X方向(左右)に並んだ位置とY方向(上下)に並んだ位置との間の種々の位置関係に変更することが可能かつ容易である。そのため、あらゆる孔配置の穿孔加工に対応することができる。
次に、図3を参照しながら、本発明の形鋼用穿孔装置の第二の実施形態について説明する。
この実施形態では、第二の主軸体6において、アーム68は、アーム支持体69の軸68aを中心に、回動自在に設けられている。軸68aは、モータ67の回転軸心上に配置されているので、アーム68を回動させても、モータ67の回転軸心とドリル70の軸線との距離に変化はなく、従って、モータ67の回転軸67aの回転をドリル70に伝えるタイミングベルトやVベルト,チェーン等を交換したり長さを調整したりする必要はない。なお、この実施形態においては、アーム68をアーム支持体69に対して回動させ、任意の回動角度位置でアーム68を位置決め・固定するために、止めねじ等の固定手段をアーム68又はアーム支持体69に設ける。
まず、ねじ軸3bを回転させて、第一の主軸体4の移動体41をY方向に昇降させ、穿孔加工しようとする形鋼の孔の高さ位置にドリル50を位置決めする。この位置がドリル50の基準位置となる。
図4に、第一及び第二の実施形態の形鋼用穿孔装置1で形鋼に形成しようとする孔の例と、この孔を穿孔加工するためのドリル50,70の配置例とを示す。
図4(a)に示す例では、C1〜C7の二段七個の孔を形鋼に形成するものとする。上段の孔C2,C4,C3は、同一ピッチで、X方向に沿って配置され、下段の孔C1,C3,C5,C7は、上段の孔C2,C4,C3のピッチと同一のピッチでX方向に沿って配置されている。孔C1と孔C2の中心を結ぶ線のX方向に対する角度はαである。
そして、ドリル50,70の両方を形鋼に向けて前進させて、まず、孔C1,C2を形成する。孔C1,C2の穿孔加工終了後は、ドリル50,70を形鋼と干渉しない位置まで後退させる。次いで、孔C1と孔C3のピッチに相当する分だけ形鋼を間欠的に送って停止させ、ドリル50,70の両方を形鋼に向けて前進させて、孔C3,C4を形成する。同様の手順で孔C5,C6を形成する。最後に、孔C5と孔C7のピッチ分だけ形鋼を送って停止させ、ドリル70のみを形鋼に向けて前進させて、孔C7を形成する。
図5(a)は、本発明の形鋼用穿孔装置の第二の実施形態を示す正面図である。
この実施形態の形鋼用穿孔装置1′では、第一の主軸体4及び第二の主軸体6の他に、第三の主軸体6′を設けている。この実施形態の第三の主軸体6′の構成は、第二の主軸体6の各構成部材(昇降体61,モータ62、支持部材62a、ねじ軸63、Z方向ガイド64、脚65、移動体66、モータ67、アーム68、軸68a、アーム支持体69、ドリル70、ドリル装着部71、サドル72、梁部材73及びX方向ガイド73a)を点対称に配置した構成となっている。
なお、第三の主軸体6′は、コラム3に対向して設けられたコラム3′に案内されながら、Y方向に昇降する。また、この実施形態の形鋼用穿孔装置1′では、第一の主軸体4のアーム48は、軸48aを中心に回動自在とするのが好ましい。
さらに、第三の主軸体6′には、必ずしもサドル72、梁部材73及びX方向ガイド73aは設ける必要はないが、第一の主軸体4′のドリル50とドリル70′との距離調整の容易化、ドリル50及びドリル70′に対するドリル70′の配置位置決定の容易性から、図示するように、サドル72′、梁部材73′及びX方向ガイド73a′を設けてドリル70′をX方向に位置調整自在とするのが好ましい。
また、ドリル70′をX方向に位置調整可能とする代わりに、若しくは、ドリル70′をX方向に位置調整可能とするとともに、サドル72′、梁部材73′及びX方向ガイド73a′と同様の構成を第一の主軸体4側に設け、ドリル50をX方向に位置調整可能としてもよい。
このようなドリル50,70,70′を使っての穿孔加工の手順は先の実施形態で説明したものと同じである。
図6は本発明の第四の実施形態にかかり、(a)は、ドリル50,70を左右方向に配置したときの状態を示す形鋼用穿孔装置の要部の概略正面図、(b)は、ドリル50,70を上下方向に配置したときの状態を示す形鋼用穿孔装置の要部の概略正面図である。
この実施形態の形鋼用穿孔装置は、第一の実施形態の形鋼用穿孔装置1における第二の主軸体6から、ドリル70をX方向に位置調整する構成(サドル72、梁部材73及びX方向ガイド73a)を取り除いたものである。すなわち、モータ67、アーム68、軸68a、アーム支持体69、ドリル70及びドリル装着部71は、移動体66に取付部材66aを介して固定される。従って、ドリル50に対するドリル70の配置位置の変更は、軸68aを中心とするアーム68の回動動作と、第一の主軸体4及び第二の主軸体6のY方向の相対移動とによって行う。
この実施形態では、アーム68が第一の主軸体4のアーム48等と干渉することなく、ドリル70の配置位置をドリル50の真横位置と真下位置との間で変更できるようにするために、図示するように、軸68aと軸48aとがX方向に相対的に偏心するように、モータ67及びアーム支持体69等を取付部材66aに取り付けるとよい。
例えば、第一の実施形態において、第二の主軸体6のサドル72、梁部材73及びX方向ガイド73aと同様の構成を第一の主軸体4にも設け、ドリル50をX方向に位置調整可能としてもよい。
また、第一〜第四の実施形態の形鋼用穿孔装置において、ドリル50,70,70′のX,Y方向の移動及び位置決め,Z軸を中心とするアーム48,68,68′の回動及び位置決めは、サーボモータ等を用いた自動制御によって行うことが可能である。
2:ベース
3:コラム
3a:Y方向ガイド
3b,3c:ねじ軸
4:第一の主軸体
41:昇降体
42:モータ
42a:支持部材
43:ねじ軸
44:Z方向ガイド
45:脚
46:移動体
47:モータ
47a:回転軸
48:アーム
48a:軸
49:アーム支持体
50:ドリル
51:ドリル装着部
6:第二の主軸体
61:昇降体
62:モータ
62a:支持部材
63:ねじ軸
64:Z方向ガイド
65:脚
66:移動体
67:モータ
68:アーム
68a:軸
69:アーム支持体
70:ドリル
71:ドリル装着部
72:サドル
73:梁部材
73a:X方向ガイド
Claims (5)
- 複数のドリルを有し、形鋼に穿孔加工を施す形鋼用穿孔装置において、
隣接して配置された第一のドリル及び第二のドリルと、
前記第一のドリルを軸線方向と平行なZ方向に進退移動させる第一のZ方向進退移動手段及び前記第二のドリルを前記Z方向に進退移動させる第二のZ方向進退移動手段と、
前記第一のドリルを前記形鋼の送り方向及び前記Z方向に直交するY方向に進退移動させる第一のY方向進退移動手段及び前記第二のドリルをY方向に進退移動させる第二のY方向進退移動手段と、
前記第一のドリル及び前記第二のドリルの少なくとも一方を、前記Y方向及びZ方向に直交するX方向に進退移動させるX方向進退移動手段と、
を有し、前記第一のドリルと前記第二のドリルとを相対的に前記X方向及びY方向に移動させることで、前記第一のドリルと前記第二のドリルとの位置関係を、前記X方向に並設した位置とY方向に並設した位置との間で変更できるようにしたこと、
を特徴とする形鋼用穿孔装置。 - 前記第一のドリル及び前記第二のドリルの少なくとも一方を保持し、保持した前記第一のドリル及び/又は前記第二のドリルを、駆動軸から偏心した位置に位置させるアームを有することを特徴とする請求項1に記載の形鋼用穿孔装置。
- 前記第一のドリル及び前記第二のドリルの少なくとも一方を保持する前記アームを、Z方向に設けられた軸を中心に回動させ、前記第一のドリル及び/又は前記第二のドリルを所定の回動角度位置で位置決めすることを特徴とする請求項2に記載の形鋼用穿孔装置。
- 前記X方向進退移動手段に代えて、前記第一のドリル及び前記第二のドリルの少なくとも一方を保持し、保持した前記第一のドリル及び/又は前記第二のドリルを、駆動軸から偏心した位置に位置させ、かつ、Z方向に設けられた軸を中心に回動自在させて所定の回動角度位置で位置決めするアームを設けたことを特徴とする請求項1に記載の形鋼用穿孔装置。
- 前記第一のドリル又は前記第二のドリルに隣接して配置された第三のドリルと、
この第三のドリルをZ方向に進退移動させる第三のZ方向進退移動手段及びY方向に進退移動させる第三のY方向進退移動手段と、
を有し、前記第三のドリルと前記第一のドリルとのX方向の間隙を調整できるように、X方向進退移動手段を前記第三のドリル又は前記第一のドリルのいずれか一方に設けるか、及び/又は
前記第三のドリルを保持し、前記Z方向に設けられた軸を中心に回動させ、前記ドリルを所定の回動角度位置で位置決めするアームを設けたこと、
を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の形鋼用穿孔装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008288602A JP2010115724A (ja) | 2008-11-11 | 2008-11-11 | 形鋼用穿孔装置 |
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JP2008288602A JP2010115724A (ja) | 2008-11-11 | 2008-11-11 | 形鋼用穿孔装置 |
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Family Applications (1)
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JP2008288602A Pending JP2010115724A (ja) | 2008-11-11 | 2008-11-11 | 形鋼用穿孔装置 |
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JP (1) | JP2010115724A (ja) |
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2008
- 2008-11-11 JP JP2008288602A patent/JP2010115724A/ja active Pending
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