JP2010112420A - カバー等の取付部材を取付けるためのクリップ - Google Patents
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Abstract
【課題】がたつき防止と回転防止のための押圧片と回り止め片を形成する必要をなくし、増し締め方向への回転を可能にするクリップを提供する
【解決手段】クリップ1は、スタッド係止部9と、フランジ部10と、半径方向外方に延びた抜け止め片11とを備え、抜け止め片11とフランジ部10との間に取付部材2を挟持する構成であり、抜け止め片11には、フランジ部10に対面する側に、抜け止め片11からフランジ部10に向けて斜めに延び出る弾性片14が形成され、弾性片14が、取付部材に弾性的に係合してスタッド係止部9が軸回りに回転するのに抵抗する力を提供している。
【選択図】図5
【解決手段】クリップ1は、スタッド係止部9と、フランジ部10と、半径方向外方に延びた抜け止め片11とを備え、抜け止め片11とフランジ部10との間に取付部材2を挟持する構成であり、抜け止め片11には、フランジ部10に対面する側に、抜け止め片11からフランジ部10に向けて斜めに延び出る弾性片14が形成され、弾性片14が、取付部材に弾性的に係合してスタッド係止部9が軸回りに回転するのに抵抗する力を提供している。
【選択図】図5
Description
本発明は、カバー等の取付部材を車体パネル等の被取付部材に取付けるのに使用できるクリップに関する。
カバー等の取付部材を車体パネル等の被取付部材に取付けるのに用いるクリップは、特許文献1及び特許文献2に記載されている。これらの公報等に記載されたクリップは、車体パネル等の被取付部材に立設されたスタッドを受入れてそのスタッドに係止する筒状のスタッド係止部と、スタッド係止部のスタッド受入端部と反対側の端部側に設けられたフランジ部と、スタッド係止部のフランジ部に近い位置から半径方向外方に延びた抜け止め片とを備え、抜け止め片は、取付部材の取付穴に連続してその半径方向外方に形成された組み付け穴を抜け出す長さで且つ取付穴からは抜け出ない長さに形成されており、抜け止め片とフランジ部との間に取付部材を挟持することによってクリップは、取付部材を支持し、スタッド係止部をスタッドに係止することによって取付部材を被取付部材に取付けるように構成されている。
特許文献1に記載のクリップは、ねじスタッドに係止したスタッド係止部が解除方向に回転するのを防止するため、取付穴の外側に形成された組み付け穴に係止する回り止め片が、スタッド係止部の外周に形成され、また、フランジ部と抜け止め片との間に挟持した取付部材のがたつきを防止するため、取付部材を抜け止め片に向けて弾性的に押圧する押圧片がフランジ部に形成されている。従って、このクリップには、がたつき防止と回転防止のため、押圧片と回り止め片とが形成されねばならない。また、スタッド係止部をねじスタッドへの係止力を強くしようしてスタッド係止部を増し締め方向に回転する場合、回転防止の回り止め片がその回転を阻害する。
特許文献2に記載のクリップは、ねじスタッドへ挿入するのを軽くしつつ、ねじスタッドへの係止力の強化を図るように、スタッド係止部に独特の構成を備えているが、スタッド係止部の回転防止とがたつき防止の構成は、特許文献1のクリップと同じである。すなわち、組み付け穴に係止する回り止め片がスタッド係止部の外周に形成され、また、取付部材のがたつきを防止するため、取付部材を抜け止め片に向けて弾性的に押圧する押圧片がフランジ部に形成されている。従って、このクリップにおいても、がたつき防止と回転防止のため、押圧片と回り止め片とが形成されねばならない。また、スタッド係止部をねじスタッドへの係止力を強くしようとしてスタッド係止部を増し締め方向に回転しても、回転防止の回り止め片がその回転を阻害する。
従って、本発明の目的は、がたつき防止と回転防止のため、押圧片と回り止め片とを形成する必要をなくし、更に、増し締め方向への回転を可能にするクリップを提供するにある。
上記目的を達成するため、本発明によれば、被取付部材に立設されたスタッドを受入れてそのスタッドに係止する筒状のスタッド係止部と、スタッド係止部のスタッド受入端部と反対側の端部側に設けられたフランジ部と、スタッド係止部のフランジ部に近い位置から半径方向外方に延びた抜け止め片とを備え、抜け止め片は、取付部材の取付穴に連続してその半径方向外方に形成された組み付け穴を抜け出す長さで且つ取付穴からは抜け出ない長さに形成されており、抜け止め片とフランジ部との間に取付部材を挟持することによって取付部材を支持し、スタッド係止部をスタッドに係止することによって取付部材を被取付部材に取付けるように構成された、クリップであって、抜け止め片には、フランジ部に対面する側に、抜け止め片からフランジ部に向けて斜めに延び出る弾性片が形成されており、弾性片が、取付部材に弾性的に係合してスタッド係止部が軸回りに回転するのに抵抗する力を提供している、ことを特徴とするクリップが提供される。
上記のように、抜け止め片には弾性片が形成され、弾性片が、その回転抵抗力によってスタッド係止部の回転の阻止を図っており、更に、抜け止め片とフランジ部との間に挟持した取付部材のがたつきを防止しているので、押圧片と回り止め片とを形成する必要が無くなる。そして、弾性片はフランジ部に向けて弾性的に取付部材を押圧しているだけであるので、作業者がスタッド係止部を回転させる力には応えることができ、増し締め方向へスタッド係止部を回転でき、取付けを強固にできる。
上記クリップにおいて、抜け止め片は、スタッド係止部の側面の外周面に、外周回りに180度の位置に、一対形成されている。これによって、抜け止め効果が確実にされる。抜け止め片は、スタッド係止部の側面に、その外周方向に見て組み付け穴の長さより短い長さの板状体で形成され、弾性片は、外周方向に見て抜け止め片の一端に連結されて抜け止め片の一端から他端側へ向けて抜け止め片から離れてフランジ部に近づくように延びるカンチレバー形状に形成されている。これによって、スタッド係止部の回転のときの作業者に必要とする力を低く維持するが、弾性片の弾性力を高く維持できる。弾性片は、外周方向の長さが抜け止め片より長く且つ組み付け穴の幅より長く形成されており、スタッド係止部を取付部材の取付穴に挿入して抜け止め片が組み付け穴を貫通してフランジ部が取付部材に接面する位置まで押込んだ後にスタッド係止部をその軸回りに回転させると、抜け止め片から延びる弾性片が取付部材に当接させられ、更に、弾性片全体が、取付部材への当接によって抜け止め片に当接する姿勢に撓められて、弾性片が組み付け穴から抜け出すことができない位置に保持される。これによって、抜け止めが確実に維持される。フランジ部には、スタッド係止部をその軸回りに回転するための指掛け部が形成されている。フランジ部は、クリップの平面視において、抜け止め片及び弾性片が形成されている領域において切欠かれており、抜け止め片及び弾性片が平面視において直視できる。これによって、クリップを取付部材に取付ける作業が容易になる。スタッド係止部の上端にフランジ部が設けられ、抜け止め片及び弾性片は、フランジ部から取付部材厚さに対応する長さ離れた位置のスタッド係止部側面に設けられ、スタッド係止部の下端にスタッド受入開口が形成されているのが好ましい。これによって、フランジ部と抜け止め片及び弾性片とで挟持した取付部材を被取付部材へスタッドを介して取付ける作業が、スタッドへの押込みによる片側からの作業で簡単にできる。なお、代表的な使用例として、被取付部材は車体のパネルであり、取付部材はパネルを覆うアンダーカバー等のカバーである。
以下、本発明の1実施形態に係るクリップ1を、図面を参照して説明する。図1〜図3には、クリップ1の構成が示されている。図4は、車体パネルを覆うカバー等の取付部材2の一部であって、取付穴3及び取付穴3の半径方向外方に連続して形成された組み付け穴5が形成された取付部材部分を示している。図5及び図6は、クリップ1が取付部材2に位置決めされているが取付けられる前の状態を示している。図7は、クリップ1を取付部材2に取付ける操作を示している。図8(A)〜(D)は、クリップ1を取付部材2に取付ける一連の操作における組み付け穴と抜け止め片と弾性片の関係を示している。図9及び図10は、クリップ1を取付部材2に取付けた後の状態を示している。図11は、クリップ1で保持した取付部材2を車体パネル等の被取付部材6に立設されたスタッド(図示の例では、ねじスタッド)7に係止することによって、取付部材2を被取付部材6に取付けた様子を示している。
図1〜図3を参照して、クリップ1の詳細を説明する。クリップ1は、プラスチック材料で一体成形される。クリップ1は、被取付部材に立設されたスタッドを受入れてそのスタッドに係止する筒状のスタッド係止部9と、スタッド係止部9のスタッド受入端部と反対側の端部側に設けられたフランジ部10と、スタッド係止部9の、フランジ部10に近い位置から半径方向外方に延びた一対の抜け止め片11とを備えている。スタッド係止部9は、中空の円筒形状に形成されて、内側にスタッドに形成されたねじに係止する係止爪13がスタッド係止部9の軸方向に多段になるように、複数対、形成されている。
抜け止め片11は、スタッド係止部9の側面の外周面に、その外周回りに180度の位置に、一対形成されている。これによって、抜け止め効果が確実にされる。各抜け止め片11は、取付部材の組み付け穴5を抜け出す長さであるが取付穴3からは抜け出ない長さに形成されており、スタッド係止部9の側面に、その外周方向に見て組み付け穴5の長さより短い長さの剛性の板状体で形成されている。各抜け止め片11には、フランジ部10に対面する側に、抜け止め片11からフランジ部10に向けて斜めに延び出る弾性片14が形成されている。弾性片14は、一対の抜け止め片11に対応して、一対形成されており、スタッド係止部9の外周方向に見て、抜け止め片11の一端に連結されて抜け止め片11の一端から他端側へ向けて抜け止め片11から離れてフランジ部10に近づくように延びるカンチレバー形状に形成されている。これによって、各弾性片11が、取付部材2に弾性的に係合して、スタッド7に係合したスタッド係止部9が、その軸回りに回転するのに抵抗する力を提供している。また、各弾性片14は、カンチレバー形状であるので、スタッド係止部9を軸回りに回転させるときの作業者に必要とする力を低く維持し、他方で、弾性片14の弾性力を高く維持する。
各弾性片14は、スタッド係止部9の外周方向に見た長さが、抜け止め片11より長く且つ組み付け穴5の幅より長く形成されている。弾性片14の長さと抜け止め片11の長さと組み付け穴5の幅との関係が、図8(D)に示されている。組み付け穴5の幅15に対して、抜け止め片11の外周方向長さ17が短く形成されて、抜け止め片11が組み付け穴5を容易に貫通でき、他方、弾性片14の外周方向長さ18は、抜け止め片11より長く且つ組み付け穴5の幅15より長く形成されている。これによって、スタッド係止部9の軸回りの回転後に組み付け穴5を抜け出た弾性片14は、組み付け穴5から抜け出なくなる。なお、図示の実施形態において、スタッド係止部9の外側面に、抜け止め片11の剛性を強固にするように軸方向に延びるリブ19が形成されている。
フランジ部10には、スタッド係止部9をその軸回りに回転するための指掛け部21が形成されている。指掛け部21は、一対の蝶の羽形状に形成されており、作業者の指掛け操作が容易な形状に形成されている。また、図1に図示のように、フランジ部10は、クリップ1の平面視において、抜け止め片11及び弾性片14が形成されている領域において切欠かれている。これは、抜け止め片11及び弾性片14の成形型の型抜きを便利にするだけでなく、クリップ1を取付部材2に位置決めするときに、抜け止め片11及び弾性片14が平面視において直視できるので、クリップ1を取付部材2に取付ける作業が容易になる。また、図示の実施形態において、スタッド係止部9の上端にフランジ部10が設けられ、抜け止め片11及び弾性片14は、フランジ部10から取付部材厚さに対応する長さ離れた位置のスタッド係止部9の側面に設けられ、スタッド係止部9の下端にスタッド受入開口22が形成されている。これによって、フランジ部10と抜け止め片11及び弾性片14とで挟持した取付部材2を、被取付部材6へスタッド7を介して取付ける作業が、スタッド7へクリップ1を押込みによる片側からの作業で簡単にできる。
取付部材2は、例えば、車体パネルを覆うアンダーカバー等のカバーである。図4に図示のように、取付部材2には、クリップ1を取付けるため、取付穴3と、取付穴3の半径方向外方に連続して形成された一対の組み付け穴5とが形成されている。取付部材2の材料は、プラスチックであっても、金属製であってもよい。
クリップ1を取付部材2に取付ける操作を、図5〜図10を参照して説明する。先ず、クリップ1は、図5及び図6に示すように、スタッド係止部9を取付部材2の取付穴3に挿入して、一対の抜け止め片11が組み付け穴5を貫通してフランジ部が取付部材に接面する位置まで押込む。この押込みの後、図7の矢印23に図示のように、フランジ部指掛け部21に指を掛けて、フランジ部10を、ひいては、スタッド係止部9をその軸回りに回転させる。この回転によって、抜け止め片11から延びる弾性片14が取付部材2に当接させられる。その様子が図8(A)〜(C)に示されている。図8(A)の位置は、図5〜図7に示す、クリップ1の最初の位置決めの位置である。図7の矢印23の方向にスタッド係止部9を回転すると、図8(B)に図示のように、弾性片14が取付部材2に抜け止め片11に連結された端部で当接し始め、更にスタッド係止部9を回転すると、図8(C)に示すように、弾性片14の全体が、取付部材2への当接によって抜け止め片11に当接する姿勢に撓められて、弾性片14が組み付け穴5から抜け出すことができない位置に保持される。これによって、クリップ1が取付部材2から抜け止めされ、その抜け止めが確実に維持される。
図8(D)は、抜け止め片11及び弾性片14が、図8(C)の位置又はその近くにあっても、抜け外れることがないことを示している。既述のように、弾性片14は、スタッド係止部9の外周方向に見た長さが、抜け止め片11より長く且つ組み付け穴5の幅より長く形成されている。従って、弾性片14の全体が、取付部材2への当接によって抜け止め片11に当接する姿勢に撓められており、組み付け穴5を抜け外れることがなくなり、また、弾性片14は、抜け止め片11に対応して、スタッド係止部9の側面の外周面に、その外周回りに180度の位置に一対形成されているので、2個所で抜け外れを阻止しており、仮に、弾性片14が、図8(D)に示す位置(最も抜け外れし易い位置)にあったとしても、抜け止めが確実に維持される。また、被取付部材としての車体パネルに、取付部材としてのカバーが取付けられた状態において、カバーに取外し方向に力が加わることがあったとしても、弾性片14が剛性の抜け止め片11に当接しているので、その抜け止めは確実に維持され、クリップ1がカバーか抜け外れることはない。
スタッド係止部9は、図9及び図10に示すように、図7の位置から90度回転させられる。これによって、クリップ1は取付部材2に、抜け外れが阻止された状態で取付けられる。弾性片14が、図8(C)又は(D)の姿勢にあり、その弾性力によって、取付部材に弾性的に係合してスタッド係止部9が軸回りに回転するのに抵抗する力を提供する。その回転抵抗力によってスタッド係止部9の回転の阻止を図っている。従って、固定力は高く維持される。更に、抜け止め片11とフランジ部10との間に挟持した取付部材2のがたつきを防止しているので、特許文献1や2に記載の従来のクリップのような押圧片と回り止め片とを形成する必要が無くなる。そして、弾性片はフランジ部に向けて弾性的に取付部材を押圧しているだけであるので、作業者がスタッド係止部を回転させる力には応えることができ、増し締め方向へスタッド係止部を回転できる。
図11は、クリップ1によって保持された取付部材2を、ねじスタッド等のスタッド7が立設された被取付部材6に取付けた状態を示している。取付け作業は、取付部材2に取付けらてたクリップ1を、スタッド7をスタッド係止部9に受入れるように、被取付部材6に押付けるだけでよい。スタッド係止部9に受入れられたスタッド7のねじ部分に、スタッド係止部9の係止爪13が係止して、クリップ1がスタッド7に取付けられ、これによって、取付部材2が被取付部材6に取付けられる。スタッド係止部9の上端にフランジ部10が設けられ、抜け止め片11及び弾性片14は、フランジ部10から取付部材厚さに対応する長さ離れた位置のスタッド係止部9の側面に設けられ、スタッド係止部9の下端にスタッド受入開口22が形成されている。これによって、フランジ部10と抜け止め片11及び弾性片14とで取付部材2が挟持され、被取付部材6への取付けはスタッド係止部9のスタッド受入開口をスタッド7に受入れる位置にあてがって押込むだけでよく、スタッド7を介して取付ける作業が、スタッド7へクリップ1を押込みによる片側からの作業で簡単にできる。更に、取付作業において、クリップ1を予め取付部材2に取付けるのではなく、取付部材2の取付穴を被取付部材6のスタッド7に位置決めして配置した後に、クリップ1を、スタッド係止部9にスタッド7を受入れ、且つ、抜け止め片11を組み付け穴を貫通するに位置決めして押込み、次に、指掛け部21を利用してスタッド係止部9を回転しても、取付部材2を被取付部材6に取付けることができる。なお、取付け後において、指掛け部21を利用してスタッド係止部9を回転させれば、ねじスタッドの場合には増し締めできる。
1 クリップ
2 取付部材
3 取付穴
5 組み付け穴
6 被取付部材
7 スタッド
9 スタッド係止部
10 フランジ部
11 抜け止め片
13 係止爪
14 弾性片
19 リブ
21 指掛け部
22 スタッド受入開口
2 取付部材
3 取付穴
5 組み付け穴
6 被取付部材
7 スタッド
9 スタッド係止部
10 フランジ部
11 抜け止め片
13 係止爪
14 弾性片
19 リブ
21 指掛け部
22 スタッド受入開口
Claims (8)
- 被取付部材に立設されたスタッドを受入れてそのスタッドに係止する筒状のスタッド係止部と、該スタッド係止部のスタッド受入端部と反対側の端部側に設けられたフランジ部と、前記スタッド係止部の前記フランジ部に近い位置から半径方向外方に延びた抜け止め片とを備え、該抜け止め片は、取付部材の取付穴に連続してその半径方向外方に形成された組み付け穴を抜け出す長さで且つ前記取付穴からは抜け出ない長さに形成されており、前記抜け止め片と前記フランジ部との間に取付部材を挟持することによって取付部材を支持し、前記スタッド係止部をスタッドに係止することによって取付部材を被取付部材に取付けるように構成された、クリップであって、
前記抜け止め片には、前記フランジ部に対面する側に、該抜け止め片から該フランジ部に向けて斜めに延び出る弾性片が形成されており、該弾性片が、取付部材に弾性的に係合して前記スタッド係止部が軸回りに回転するのに抵抗する力を提供している、
ことを特徴とするクリップ。 - 請求項1に記載のクリップにおいて、前記抜け止め片は、前記スタッド係止部の側面の外周面に、外周回りに180度の位置に、一対形成されている、ことを特徴とするクリップ。
- 請求項1又は2に記載のクリップにおいて、前記抜け止め片は、前記スタッド係止部の側面に、その外周方向に見て前記組み付け穴の長さより短い長さの板状体で形成され、前記弾性片は、前記外周方向に見て前記抜け止め片の一端に連結されて該抜け止め片の一端から他端側へ向けて該抜け止め片から離れて前記フランジ部に近づくように延びるカンチレバー形状に形成されている、ことを特徴とするクリップ。
- 請求項3に記載のクリップにおいて、前記弾性片は、前記外周方向の長さが前記抜け止め片より長く且つ前記組み付け穴の幅より長く形成されており、前記スタッド係止部を取付部材の取付穴に挿入して前記抜け止め片が前記組み付け穴を貫通して前記フランジ部が取付部材に接面する位置まで押込んだ後に前記スタッド係止部をその軸回りに回転させると、前記抜け止め片から延びる前記弾性片が取付部材に当接させられ、更に、該弾性片全体が、前記取付部材への当接によって前記抜け止め片に当接する姿勢に撓められて、該弾性片が前記組み付け穴から抜け出すことができない位置に保持される、ことを特徴とするクリップ。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のクリップにおいて、前記フランジ部には、前記スタッド係止部をその軸回りに回転するための指掛け部が形成されている、ことを特徴とするクリップ。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載のクリップにおいて、前記フランジ部は、該クリップの平面視において、前記抜け止め片及び前記弾性片が形成されている領域において切欠かれており、前記抜け止め片及び前記弾性片が前記平面視において直視できる、ことを特徴とするクリップ。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載のクリップにおいて、前記スタッド係止部の上端に前記フランジ部が設けられ、前記抜け止め片及び前記弾性片は、前記フランジ部から取付部材厚さに対応する長さ離れた位置の前記スタッド係止部側面に設けられ、前記スタッド係止部の下端にスタッド受入開口が形成されている、ことを特徴とするクリップ。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載のクリップにおいて、被取付部材が車体のパネルであり、取付部材が該パネルを覆うカバーである、ことを特徴とするクリップ。
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