JP2000027996A - ガスケット - Google Patents
ガスケットInfo
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- JP2000027996A JP2000027996A JP11140146A JP14014699A JP2000027996A JP 2000027996 A JP2000027996 A JP 2000027996A JP 11140146 A JP11140146 A JP 11140146A JP 14014699 A JP14014699 A JP 14014699A JP 2000027996 A JP2000027996 A JP 2000027996A
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- holding
- screw
- iii
- metal layer
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/02—Sealings between relatively-stationary surfaces
- F16J15/06—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces
- F16J15/064—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces the packing combining the sealing function with other functions
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Gasket Seals (AREA)
- Connection Of Plates (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
- Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 少なくとも１つのシート状金属層を含むガス
ケット用の、製造が単純なネジの紛失を防止するための
手段を提供すること。 【解決手段】 ネジ通すための少なくとも１つの挿通穴
１４を有するシート状金属層１２を備えたガスケット１
０において、挿通穴１４の周縁部１４′から突き出した
複数の保持部Ｉ〜ＩＩＩを設け、保持部において挿通穴
１４の中心１４″に面した保持部のエッジ部がＩ′〜Ｉ
ＩＩ′、ネジの谷径に略一致する直径の円形の中心孔１
５を形成するように設けられており、かつ、エッジ部
Ｉ′〜ＩＩＩ′が、ネジのピッチに従って挿通穴の軸方
向に互いにオフセットされるように、シート状金属層１
２の平面から屈曲、離反している。
ケット用の、製造が単純なネジの紛失を防止するための
手段を提供すること。 【解決手段】 ネジ通すための少なくとも１つの挿通穴
１４を有するシート状金属層１２を備えたガスケット１
０において、挿通穴１４の周縁部１４′から突き出した
複数の保持部Ｉ〜ＩＩＩを設け、保持部において挿通穴
１４の中心１４″に面した保持部のエッジ部がＩ′〜Ｉ
ＩＩ′、ネジの谷径に略一致する直径の円形の中心孔１
５を形成するように設けられており、かつ、エッジ部
Ｉ′〜ＩＩＩ′が、ネジのピッチに従って挿通穴の軸方
向に互いにオフセットされるように、シート状金属層１
２の平面から屈曲、離反している。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はガスケット、特に、
ネジを通すための少なくとも１つの挿通穴を有する少な
くとも１つのシート状金属層を有した自動車用ガスケッ
トに関する。
ネジを通すための少なくとも１つの挿通穴を有する少な
くとも１つのシート状金属層を有した自動車用ガスケッ
トに関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車製造業者は、供給業者に対して関
連部品を組み付けた状態で部品を供給するように近時ま
すます要求するようになっている。然しながら、供給業
者が供給する部品に関連部品が無い場合であっても、こ
の部品を組み付けるために組み立てラインに供給する前
に、関連部品がしばしば自動車製造業者の工場において
既に組み付けられていることがある。
連部品を組み付けた状態で部品を供給するように近時ま
すます要求するようになっている。然しながら、供給業
者が供給する部品に関連部品が無い場合であっても、こ
の部品を組み付けるために組み立てラインに供給する前
に、関連部品がしばしば自動車製造業者の工場において
既に組み付けられていることがある。
【０００３】組み付け用のネジを紛失しないようにする
ための種々の手段が公知となっている。例えば、DE-U-8
7 08 956にはワッシャを備えた押さえネジ(cap screw)
が開示されている。ワッシャは弾性プラスチック材料か
ら形成され、押さえネジのネジ軸を通すための挿通穴、
および、ワッシャに押さえネジを保持させて紛失を防止
する手段を有している。４つの保持部がワッシャの前記
挿通穴の周縁部に一体的に形成されており、この４つの
保持部はネジが前記挿通穴内に通される前には、共通の
同一平面内に配置されている。押さえネジは、その頭部
とネジ軸との間に設けられた環状溝を有しており、ネジ
軸がワッシャの挿通穴に押し込まれると、前記保持部が
弾性変形して、前記環状溝に前記保持部が係合する。
ための種々の手段が公知となっている。例えば、DE-U-8
7 08 956にはワッシャを備えた押さえネジ(cap screw)
が開示されている。ワッシャは弾性プラスチック材料か
ら形成され、押さえネジのネジ軸を通すための挿通穴、
および、ワッシャに押さえネジを保持させて紛失を防止
する手段を有している。４つの保持部がワッシャの前記
挿通穴の周縁部に一体的に形成されており、この４つの
保持部はネジが前記挿通穴内に通される前には、共通の
同一平面内に配置されている。押さえネジは、その頭部
とネジ軸との間に設けられた環状溝を有しており、ネジ
軸がワッシャの挿通穴に押し込まれると、前記保持部が
弾性変形して、前記環状溝に前記保持部が係合する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】自動車用の近時のガス
ケットは、通常エラストマーの被服材料にて全面にわた
って、或いは、部分的に被覆された、１または複数のシ
ート状金属層から成る金属製ガスケットプレートを有し
ており、本発明の目的は、少なくとも１つのシート状金
属層を含むガスケット用の、ネジの紛失を防止するため
の手段を提供することであり、このネジ紛失防止手段は
製造が単純で、かつ、組み付けが複雑にならないように
なっている。
ケットは、通常エラストマーの被服材料にて全面にわた
って、或いは、部分的に被覆された、１または複数のシ
ート状金属層から成る金属製ガスケットプレートを有し
ており、本発明の目的は、少なくとも１つのシート状金
属層を含むガスケット用の、ネジの紛失を防止するため
の手段を提供することであり、このネジ紛失防止手段は
製造が単純で、かつ、組み付けが複雑にならないように
なっている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記目的は、本発明によ
れば、ネジ山の形成されたネジの軸部を通すための少な
くとも１つの挿通穴を有する少なくとも１つのシート状
金属層を備えたガスケットにおいて、前記シート状金属
層と一体に形成され前記挿通穴の周縁部から突き出した
複数の保持部を設け、前記保持部が前記挿通穴の周縁部
に沿って互いにある間隔で配設されており、前記保持部
において前記挿通穴の中心に面した保持部のエッジ部
が、挿通穴の軸方向に見たときに、前記ネジの谷径に略
一致する直径の円形の中心孔を形成するように設けられ
ており、前記保持部の幅および前記シート状金属層の厚
さは、前記挿通穴のエッジ部がネジ山に係合できるよう
になっており、かつ、前記保持部において前記挿通穴の
中心に面するエッジ部が、ネジのピッチに従って前記挿
通穴の軸方向に互いにオフセットされるように、前記保
持部の幾つかは、前記シート状金属層の平面から屈曲、
離反しているガスケットにより達成される。
れば、ネジ山の形成されたネジの軸部を通すための少な
くとも１つの挿通穴を有する少なくとも１つのシート状
金属層を備えたガスケットにおいて、前記シート状金属
層と一体に形成され前記挿通穴の周縁部から突き出した
複数の保持部を設け、前記保持部が前記挿通穴の周縁部
に沿って互いにある間隔で配設されており、前記保持部
において前記挿通穴の中心に面した保持部のエッジ部
が、挿通穴の軸方向に見たときに、前記ネジの谷径に略
一致する直径の円形の中心孔を形成するように設けられ
ており、前記保持部の幅および前記シート状金属層の厚
さは、前記挿通穴のエッジ部がネジ山に係合できるよう
になっており、かつ、前記保持部において前記挿通穴の
中心に面するエッジ部が、ネジのピッチに従って前記挿
通穴の軸方向に互いにオフセットされるように、前記保
持部の幾つかは、前記シート状金属層の平面から屈曲、
離反しているガスケットにより達成される。
【０００６】シート状金属層をプレス加工するときに挿
通穴と同時に形成可能であるならば、上述のように形成
された保持部は、挿通穴を形成する間にプレス曲げ工具
により打ち抜き曲げ加工することができる。もちろん、
工具は、シート状金属層がそれ自体自然に工具から落下
できるように設計することができる。シート状金属層
が、当初から、保持部がネジ山と係合できない厚さを有
している場合には、保持部において挿通穴の中心に面し
たエッジ部のシート状金属層の厚さを、前記エッジ部の
スタンピング加工により容易に低減することができ、こ
れによりエッジ部がネジ山と係合できるようにする。全
ての保持部、特に全てのエッジ部が同一の平面に配設さ
れ、挿通穴にネジを挿通したときに、保持部が変形する
ことなくしては、保持部が１つのネジ山としか係合でき
ない紛失防止手段と比較して、本発明のネジの紛失防止
手段はでは、全ての保持部がネジ山と係合することがで
き、ネジは、ネジの中心軸をシート状金属層の平面に対
して垂直にし、かつ、ネジを挿通穴の中心に位置決めし
た状態でしっかりとガスケットに保持され紛失が防止さ
れる。このことは、後工程での組立の際に非常な利点と
なる。更に、本発明の紛失防止手段は以下の有利な効果
を奏する。すなわち、ネジをガスケットに通す際に回転
させる際、大きな力を必要としない。保持部が弾性変形
するので、ネジを回転させることなくネジを挿通穴に容
易に挿通可能でありながら、大きな力を加えなければネ
ジが逆に回転して抜けることがない。
通穴と同時に形成可能であるならば、上述のように形成
された保持部は、挿通穴を形成する間にプレス曲げ工具
により打ち抜き曲げ加工することができる。もちろん、
工具は、シート状金属層がそれ自体自然に工具から落下
できるように設計することができる。シート状金属層
が、当初から、保持部がネジ山と係合できない厚さを有
している場合には、保持部において挿通穴の中心に面し
たエッジ部のシート状金属層の厚さを、前記エッジ部の
スタンピング加工により容易に低減することができ、こ
れによりエッジ部がネジ山と係合できるようにする。全
ての保持部、特に全てのエッジ部が同一の平面に配設さ
れ、挿通穴にネジを挿通したときに、保持部が変形する
ことなくしては、保持部が１つのネジ山としか係合でき
ない紛失防止手段と比較して、本発明のネジの紛失防止
手段はでは、全ての保持部がネジ山と係合することがで
き、ネジは、ネジの中心軸をシート状金属層の平面に対
して垂直にし、かつ、ネジを挿通穴の中心に位置決めし
た状態でしっかりとガスケットに保持され紛失が防止さ
れる。このことは、後工程での組立の際に非常な利点と
なる。更に、本発明の紛失防止手段は以下の有利な効果
を奏する。すなわち、ネジをガスケットに通す際に回転
させる際、大きな力を必要としない。保持部が弾性変形
するので、ネジを回転させることなくネジを挿通穴に容
易に挿通可能でありながら、大きな力を加えなければネ
ジが逆に回転して抜けることがない。
【０００７】原理的には、シート状金属層の平面から屈
曲、離反した保持部は、シート状金属層の平面に対して
所定の角度を以て突き出すように曲げることができる。
然しながら、好ましい実施形態では、シート状金属層の
平面から屈曲、離反した保持部は、そのエッジ部がシー
ト状金属層の平面に略平行となるように、挿通穴の中心
に面したエッジ部の近傍および基端部において屈曲して
いる。と言うのは、この例では、前記中心の近傍にある
全ての保持部がネジに対して垂直に配置されるからであ
る。
曲、離反した保持部は、シート状金属層の平面に対して
所定の角度を以て突き出すように曲げることができる。
然しながら、好ましい実施形態では、シート状金属層の
平面から屈曲、離反した保持部は、そのエッジ部がシー
ト状金属層の平面に略平行となるように、挿通穴の中心
に面したエッジ部の近傍および基端部において屈曲して
いる。と言うのは、この例では、前記中心の近傍にある
全ての保持部がネジに対して垂直に配置されるからであ
る。
【０００８】本発明の紛失防止手段は、前記複数の保持
部の１つをシート状金属層と同一平面に配置する場合に
特に単純になる。と言うのは、この場合、他の保持部の
みをシート状金属層から屈曲、離反させればよいからで
る。
部の１つをシート状金属層と同一平面に配置する場合に
特に単純になる。と言うのは、この場合、他の保持部の
みをシート状金属層から屈曲、離反させればよいからで
る。
【０００９】前記保持部において前記挿通穴の中心に面
したエッジ部が中心孔に一致する円弧形状の輪郭を有す
る場合に、特に効果的な紛失防止手段となり、かつ、特
に良好なネジの中心位置決めが得られる。然しながら、
また、挿通穴の中心に面したエッジ部は、例えば、三角
形や凸状の半円形の輪郭としてもよいことは言うまでも
ない。
したエッジ部が中心孔に一致する円弧形状の輪郭を有す
る場合に、特に効果的な紛失防止手段となり、かつ、特
に良好なネジの中心位置決めが得られる。然しながら、
また、挿通穴の中心に面したエッジ部は、例えば、三角
形や凸状の半円形の輪郭としてもよいことは言うまでも
ない。
【００１０】ネジを挿通させる際、保持部が変形するこ
となくネジ山に係合できるように、保持部において挿通
穴の中心に面したエッジ部を比較的細く形成することが
できる。そのために、好ましい実施形態では、挿通穴へ
のネジの望ましい中心位置決めのために３以上の保持部
を備えている。特に３つの保持部を互いに等間隔に配設
することが好ましい。
となくネジ山に係合できるように、保持部において挿通
穴の中心に面したエッジ部を比較的細く形成することが
できる。そのために、好ましい実施形態では、挿通穴へ
のネジの望ましい中心位置決めのために３以上の保持部
を備えている。特に３つの保持部を互いに等間隔に配設
することが好ましい。
【００１１】本発明の紛失防止手段は、前記保持部が、
シート状金属層の平面から、ネジの組み付け方向に突き
出していることが望ましい。と言うのは、この場合、ネ
ジを回すことなく挿通穴に通すために、シート状金属層
から保持部が屈曲、離反している方向に過大な力を必要
としないからである。
シート状金属層の平面から、ネジの組み付け方向に突き
出していることが望ましい。と言うのは、この場合、ネ
ジを回すことなく挿通穴に通すために、シート状金属層
から保持部が屈曲、離反している方向に過大な力を必要
としないからである。
【００１２】
【発明の実施の形態】図１はガスケット１０の一部を示
している。ガスケット１０のガスケットプレート１２
は、単一のシート状金属層から形成されている。このシ
ート状金属層は、特に、弾性シール部材により、その片
面または両面の全体または一部に被覆することができ
る。
している。ガスケット１０のガスケットプレート１２
は、単一のシート状金属層から形成されている。このシ
ート状金属層は、特に、弾性シール部材により、その片
面または両面の全体または一部に被覆することができ
る。
【００１３】図１に示すガスケット１０の一部におい
て、ガスケットプレート１２は３つの挿通穴１４、１
６、１８を有している。３つの挿通穴１４、１６、１８
は、不図示の押さえネジが通過してしまうことによる紛
失を防止するための本発明の手段を具備している。前記
全ての挿通穴は同一の構成を有しており、挿通穴１４に
設けられた紛失を防止する手段の構成について図２から
図４を参照して説明する。
て、ガスケットプレート１２は３つの挿通穴１４、１
６、１８を有している。３つの挿通穴１４、１６、１８
は、不図示の押さえネジが通過してしまうことによる紛
失を防止するための本発明の手段を具備している。前記
全ての挿通穴は同一の構成を有しており、挿通穴１４に
設けられた紛失を防止する手段の構成について図２から
図４を参照して説明する。
【００１４】挿通穴１４は周縁部１４′を有している。
周縁部１４′は複数の円弧部分から形成されており、従
来のガスケットプレートに形成される挿通穴の直径と等
しい直径の円を規定する。３つの保持部Ｉ、ＩＩ、ＩＩ
Ｉが挿通穴の周縁部１４′から内方へ、すなわち、挿通
穴の中心１４″へ向けて突出している。３つの保持部は
互いに等間隔に配設されており、かつ、ガスケットプレ
ート１２のシート状金属材料から形成されている。保持
部Ｉ〜ＩＩＩにおいて挿通穴の中心１４″に面したエッ
ジ部Ｉは参照符号Ｉ′、ＩＩ′、ＩＩＩ′にて指示され
ている。前記エッジ部Ｉは、前記挿通穴の中心１４″に
面した円弧状に形成されており、挿通穴１４の中心１
４″と同心の中心孔１５を規定する。この中心孔の直径
は、保持される押さえネジのネジ部の谷径よりも非常に
僅かに大きな直径となっている。
周縁部１４′は複数の円弧部分から形成されており、従
来のガスケットプレートに形成される挿通穴の直径と等
しい直径の円を規定する。３つの保持部Ｉ、ＩＩ、ＩＩ
Ｉが挿通穴の周縁部１４′から内方へ、すなわち、挿通
穴の中心１４″へ向けて突出している。３つの保持部は
互いに等間隔に配設されており、かつ、ガスケットプレ
ート１２のシート状金属材料から形成されている。保持
部Ｉ〜ＩＩＩにおいて挿通穴の中心１４″に面したエッ
ジ部Ｉは参照符号Ｉ′、ＩＩ′、ＩＩＩ′にて指示され
ている。前記エッジ部Ｉは、前記挿通穴の中心１４″に
面した円弧状に形成されており、挿通穴１４の中心１
４″と同心の中心孔１５を規定する。この中心孔の直径
は、保持される押さえネジのネジ部の谷径よりも非常に
僅かに大きな直径となっている。
【００１５】図３、４から明らかなように、保持部Ｉは
平坦でガスケットプレート１２と同一平面内に配置され
ている。これに対して保持部ＩＩ、ＩＩＩは前記ガスケ
ットプレートの平面から矢印Ｓで示す方向に屈曲、離反
している。この矢印Ｓは、また、保持すべき押さえネジ
の挿通穴１４内への挿入方向または組み付け方向を示し
ている。
平坦でガスケットプレート１２と同一平面内に配置され
ている。これに対して保持部ＩＩ、ＩＩＩは前記ガスケ
ットプレートの平面から矢印Ｓで示す方向に屈曲、離反
している。この矢印Ｓは、また、保持すべき押さえネジ
の挿通穴１４内への挿入方向または組み付け方向を示し
ている。
【００１６】保持部ＩＩ、ＩＩＩの各々は、その基端部
およびエッジ部ＩＩ′、ＩＩＩ′の近傍の半径方向外側
領域において各々鈍角を以て屈曲し、その断面形状が概
ねＺ字状になっている。エッジ部ＩＩ′、ＩＩＩ′はガ
スケットプレート１２の平面に概ね平行になっており、
かつ、エッジ部Ｉ′、ＩＩ′、ＩＩＩ′の各々が（周方
向の距離を考慮して）ネジのピッチに従って矢印Ｓの方
向に互いにオフセットされるように、実際のガスケット
プレートから所定の距離（Ｓの方向への距離）を以て離
間している。
およびエッジ部ＩＩ′、ＩＩＩ′の近傍の半径方向外側
領域において各々鈍角を以て屈曲し、その断面形状が概
ねＺ字状になっている。エッジ部ＩＩ′、ＩＩＩ′はガ
スケットプレート１２の平面に概ね平行になっており、
かつ、エッジ部Ｉ′、ＩＩ′、ＩＩＩ′の各々が（周方
向の距離を考慮して）ネジのピッチに従って矢印Ｓの方
向に互いにオフセットされるように、実際のガスケット
プレートから所定の距離（Ｓの方向への距離）を以て離
間している。
【００１７】挿通穴１４の周方向へ測定した保持部Ｉ〜
ＩＩＩの幅は、ガスケットプレート１２の厚さを考慮し
て、エッジ部Ｉ′、ＩＩ′、ＩＩＩ′がネジに係合しな
がら、保持部Ｉ〜ＩＩＩがそれにより変形しないように
選択される。
ＩＩＩの幅は、ガスケットプレート１２の厚さを考慮し
て、エッジ部Ｉ′、ＩＩ′、ＩＩＩ′がネジに係合しな
がら、保持部Ｉ〜ＩＩＩがそれにより変形しないように
選択される。
【００１８】矢印Ｓの方向にネジを挿通穴１４へ挿通す
ると、保持部Ｉ〜ＩＩＩは矢印Ｓの方向へ弾性変形し、
次いで、バネ作用によりネジ山内へ戻る(spring back)
。保持部ＩＩ、ＩＩＩが実際のガスケットプレート１
２から所定の角度を以て突出し、かつ、保持部ＩＩ、Ｉ
ＩＩがガスケットプレートから矢印Ｓの方向へ屈曲、離
反しているので、非常に大きな力を加えなければ、ネジ
は挿通穴１４から引き出されず、つまり、矢印Ｓとは反
対の方向に押し戻されることがない。
ると、保持部Ｉ〜ＩＩＩは矢印Ｓの方向へ弾性変形し、
次いで、バネ作用によりネジ山内へ戻る(spring back)
。保持部ＩＩ、ＩＩＩが実際のガスケットプレート１
２から所定の角度を以て突出し、かつ、保持部ＩＩ、Ｉ
ＩＩがガスケットプレートから矢印Ｓの方向へ屈曲、離
反しているので、非常に大きな力を加えなければ、ネジ
は挿通穴１４から引き出されず、つまり、矢印Ｓとは反
対の方向に押し戻されることがない。
【００１９】特に、保持部Ｉ〜ＩＩＩは、周方向に非常
に小さな角度範囲でネジのネジ山に係合するように形成
されている場合、添付図面に示した本発明の紛失防止手
段の実施形態を修正することができる。この修正によれ
ば、挿通穴の中心１４″に面した保持部のエッジ部
Ｉ′、ＩＩ′、ＩＩＩ′は、図３、４に示すようにシー
ト状のガスケットプレート１２の平面に関して平行とは
なっておらず、ネジのピッチに従い所定の角度を以て前
記平面に向かって傾斜している。その結果、本発明の先
端からネジが脱落することを防止する手段は、ガスケッ
トを組み付ける間、すなわち、ネジを締め付ける間、そ
のために必要なトルクの増加を避けることが可能とな
る。と言うのは、ネジ部に係合する保持部はネジのフラ
ンクに緊密に係合するからである。更に、このように所
定の角度で傾斜する周縁部を有する保持部は、プレス曲
げ工具により簡単に製造することができる。
に小さな角度範囲でネジのネジ山に係合するように形成
されている場合、添付図面に示した本発明の紛失防止手
段の実施形態を修正することができる。この修正によれ
ば、挿通穴の中心１４″に面した保持部のエッジ部
Ｉ′、ＩＩ′、ＩＩＩ′は、図３、４に示すようにシー
ト状のガスケットプレート１２の平面に関して平行とは
なっておらず、ネジのピッチに従い所定の角度を以て前
記平面に向かって傾斜している。その結果、本発明の先
端からネジが脱落することを防止する手段は、ガスケッ
トを組み付ける間、すなわち、ネジを締め付ける間、そ
のために必要なトルクの増加を避けることが可能とな
る。と言うのは、ネジ部に係合する保持部はネジのフラ
ンクに緊密に係合するからである。更に、このように所
定の角度で傾斜する周縁部を有する保持部は、プレス曲
げ工具により簡単に製造することができる。
【図１】複数の挿通穴を有する本発明のガスケットの一
部の平面図であり、複数の挿通穴のうち３つの挿通穴に
本発明の紛失防止手段が配設されている。
部の平面図であり、複数の挿通穴のうち３つの挿通穴に
本発明の紛失防止手段が配設されている。
【図２】図１のＡで示す部分の拡大図である。
【図３】図２の矢視線３−３に沿う断面図である。
【図４】図３の断面の展開図である。
１０…ガスケット １２…ガスケットプレート １４…挿通穴 １４″…挿通穴の中心 １５…中心孔 １６…挿通穴 １８…挿通穴 Ｉ…保持部 ＩＩ…保持部 ＩＩＩ…保持部 Ｉ′…エッジ部 ＩＩ′…エッジ部 ＩＩＩ′…エッジ部
Claims (8)
- 【請求項１】 ネジ山の形成されたネジの軸部を通すた
めの少なくとも１つの挿通穴を有する少なくとも１つの
シート状金属層を備えたガスケットにおいて、前記シー
ト状金属層（１２）と一体に形成され前記挿通穴（１
４）の周縁部（１４′）から突き出した複数の保持部
（Ｉ、ＩＩ、ＩＩＩ）を具備し、前記保持部が前記挿通
穴（１４）の周縁部に沿って互いにある間隔で配設され
ており、前記保持部（Ｉ、ＩＩ、ＩＩＩ）において前記
挿通穴（１４）の中心（１４″）に面した保持部のエッ
ジ部（Ｉ′、ＩＩ′、ＩＩＩ′）が、挿通穴（１４）の
軸方向（Ｓ）に見たときに、前記ネジの谷径に略一致す
る直径の円形の中心孔（１５）を形成するように設けら
れており、前記保持部の幅および前記シート状金属層の
厚さは、前記挿通穴のエッジ部（Ｉ′、ＩＩ′、ＩＩ
Ｉ′）がネジ山に係合できるようになっており、かつ、
前記保持部において前記挿通穴の中心（１４″）に面す
るエッジ部（Ｉ′、ＩＩ′、ＩＩＩ′）が、ネジのピッ
チに従って前記挿通穴（１４）の軸方向（Ｓ）に互いに
オフセットされるように、前記保持部の幾つか（ＩＩ、
ＩＩＩ）は、前記シート状金属層（１２）の平面から屈
曲、離反していることを特徴とするガスケット。 - 【請求項２】 前記シート状金属層の平面から屈曲、離
反している前記保持部（ＩＩ、ＩＩＩ）の各々がその基
端部および前記挿通穴の中心（１４″）に面した前記エ
ッジ部（ＩＩ′、ＩＩＩ′）の近傍領域において所定角
度を以て屈曲しており、前記エッジ部が少なくとも前記
シート状金属層（１２）の平面に概ね平行となっている
ことを特徴とする請求項１に記載のガスケット。 - 【請求項３】 前記複数の保持部の１つ（Ｉ）が平坦で
前記シート状金属層（１２）と同一平面内に配設されて
いることを特徴とする請求項１または２に記載のガスケ
ット。 - 【請求項４】 前記保持部において前記挿通穴の中心
（１４″）に面したエッジ部（Ｉ′、ＩＩ′、ＩＩ
Ｉ′）が前記中心孔（１５）に一致する円弧状の輪郭を
有していることを特徴とする請求項１から３の何れか１
項に記載のガスケット。 - 【請求項５】 前記保持部（Ｉ、ＩＩ、ＩＩＩ）が互い
に等角度間隔に配設されていることを特徴とする請求項
１から４の何れか１項に記載のガスケット。 - 【請求項６】 ３つの保持部が配設されていることを特
徴とする請求項１から５の何れか１項に記載のガスケッ
ト。 - 【請求項７】 前記保持部のうち１つの保持部（ＩＩま
たはＩＩＩ）または２の保持部（ＩＩ、ＩＩＩ）が、前
記ネジの組み付け方向（Ｓ）に前記シート状金属層（１
２）の平面からネジの屈曲、離反していることを特徴と
する請求項１から６の何れか１項に記載のガスケット。 - 【請求項８】 前記保持部において前記挿通穴の中心
（１４″）に面したエッジ部（Ｉ′、ＩＩ′、ＩＩ
Ｉ′）が、前記ネジのピッチに従って前記シート状金属
層（１２）の平面に向かって傾斜していることを特徴と
する請求項１から７の何れか１項に記載のガスケット。
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