JP2010105494A - 車両用ドア開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーブルの端末の連結をより簡易に行うことができ、且つ、配置自由度の制約をより軽減することができる車両用ドア開閉装置を提供する。
【解決手段】ケーブル33,34の延在方向とは異なる方向に延びる回動軸を中心にスライドドア側に回動自在に連結され、回動軸からケーブル33,34の延在する互いに異なる方向に延出する一対のフック部45,46を有するとともに各フック部45,46がスリット45d,46dにて分岐されてなるケーブルフック44と、ケーブル33,34の端末33a,34aに固着され、スリット45d,46dにケーブル33,34が通されてフック部45,46に掛止される一対の係止片48,49とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両ボディに形成されたドア開口の開閉に係る車両ドアを駆動する車両用ドア開閉装置に関するものである。
従来、車両用ドア開閉装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この車両用ドア開閉装置は、車両ボディに固定されたガイドレールを備えるとともに、車両ドアに固定されガイドレールに移動自在に係合されたガイドローラ部材を備える。また、車両ボディには、駆動源としての電動モータが設置されており、該電動モータに回転駆動されるドラムにより選択的に巻取り・繰出し可能なケーブル(ワイヤ)の両端末がガイドローラ部材にそれぞれ連結されている。従って、電動モータの駆動力がケーブルを介してガイドローラ部材に伝達されると、該ガイドローラ部材はガイドレールに沿って移動する。そして、車両ドアは、ガイドローラ部材と一体移動することでドア開口を開閉する。なお、ガイドローラ部材に連結されたケーブルの各端末は、ガイドローラ部材がガイドレールに沿って移動する際の揺動に追従すべく、ガイドローラ部材に対する揺動が許容されている。
特公平5−61432号公報 特開2008−128322号公報(第3頁、第5図)
ところで、特許文献1の車両用ドア開閉装置は、特許文献2の従来技術として指摘されるとおり、ケーブル(C)の端末にその軸線と直交する向きの円柱状の係止片(P)を固着するとともに、ガイドローラ部材のブラケットに一対の脚片(F)をもって二股状に形成されたケーブルフックを形成している。そして、両脚片に形成された孔(嵌着孔)に係止片の両端を嵌合するとともに一対の脚片同士の間からケーブルを引き出して、ケーブルの端末をガイドローラ部材(ブラケット)に係止している。
また、一対の脚片の嵌着孔に係止片を嵌着する際、ケーブルが脚片と干渉しないように、一方の脚片にケーブルを通過させるスリット(S)が設けられている。このスリットは、通常時に係止片(ケーブル)が脚片から離脱しないように、通常時のケーブルの延在方向からずれた位置に設けられている。従って、脚片に係止片を取り付ける際に、ケーブルの向きをスリットの向きに合わせる必要がある。しかしながら、ケーブルには、通常時の弛みを防止するのに適した張力が既に加わっていることが一般的であり、この張力に抗して脚片に係止片を嵌着するケーブルフックへの連結作業は容易ではなかった。
一方、特許文献2の車両用ドア開閉装置自体は、ガイドローラ部材のブラケットに一対のケーブルフックを固着するとともに、ケーブルの両端末の係止片に予め円筒状のブッシュを装着している。そして、各係止片に装着されたブッシュを、板ばねの付勢力に抗してケーブルフックの略U字状部の内方へ押し込むことで、ケーブルの端末をガイドローラ部材(ブラケット)に係止している。しかしながら、ガイドローラ部材に対して不動なケーブルフックにケーブルの端末を連結する際には、該ケーブルを本来の延在方向とは異なる方向に大きくずらす必要のあることから、その配置自由度が幾分制約を受ける可能性がある。
本発明の目的は、ケーブルの端末の連結をより簡易に行うことができ、且つ、配置自由度の制約をより軽減することができる車両用ドア開閉装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両ボディ側及び該車両ボディに形成されたドア開口を開閉する車両ドア側のいずれか一方に固定され、駆動源、該駆動源により回転駆動されるドラム及び該ドラムに巻回されたケーブルを有する駆動部材を備え、前記車両ボディ側及び前記車両ドア側のいずれか他方に連結された前記ケーブルの両端末を前記駆動部材により選択的に巻取り・繰出しすることで前記車両ドアを開閉作動させる車両用ドア開閉装置において、前記ケーブルの延在方向とは異なる方向に延びる回動軸を中心に前記車両ボディ側及び前記車両ドア側のいずれか他方に回動自在に連結され、前記回動軸から前記ケーブルの延在する互いに異なる方向に延出する一対のフック部を有するとともに前記各フック部がスリットにて分岐されてなるケーブルフックと、前記ケーブルの端末に固着され、前記スリットに前記ケーブルが通されて前記フック部に掛止される一対の係止片とを備えたことを要旨とする。
同構成によれば、前記フック部(ケーブルフック)は前記ケーブルの延在方向とは異なる方向に延びる回動軸を中心に回動自在であるため、前記ケーブルの各端末の前記車両ボディ側又は前記車両ドア側への連結は、前記スリットに前記ケーブルを通しつつ前記係止片にて前記フック部を前記ケーブルの概ね延在方向に押圧すれば、前記フック部が回動して前記係止片が引っ掛かって完了する。このように、前記ケーブルの各端末は、基本的に前記係止片にて前記ケーブルの概ね延在方向、即ち該ケーブルの張力方向に前記フック部を押圧するのみで前記ケーブルフック(車両ボディ側又は車両ドア側)に連結することができるため、該ケーブルフックに対するケーブルの連結作業性を容易化することができる。また、前記フック部に前記係止片を引っ掛ける際、前記フック部(ケーブルフック)が回動することで、前記係止片に必要な変位をその分低減することができ、前記ケーブルを本来の延在方向とは異なる方向にずらす量を僅少又は皆無にすることができる。これにより、前記ケーブルの配置自由度の制約をより軽減することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用ドア開閉装置において、前記車両ボディに固定され、前記車両ドアの開閉方向に延在するガイドレールと、前記ガイドレールを転動するローラを有して前記車両ドアに回動自在に連結され、前記ローラが前記ガイドレールに案内されて前記車両ドアの開閉を案内するガイドローラ部材とを備え、前記ケーブルフックは、前記ローラの直下もしくは直上に配置されて前記ガイドローラ部材に回動自在に連結されていることを特徴と要旨とする。
同構成によれば、前記ケーブルフックは、前記ローラ(及びガイドレール)の直下(直上)に配置されることで、前記フック部に前記係止片を介して連結される前記ケーブルの端末も前記ローラの直下(直上)に配置される。従って、前記ローラに対する前記ケーブルの移動軌跡のずれ量を全体として小さくすることができ、ひいては前記ケーブルの配置自由度の制約をより軽減することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車両用ドア開閉装置において、前記ケーブルフックは、前記一対のフック部が前記ガイドローラ部材に対し個別に回動するように連結されており、前記一対のフック部は、開口側が前記ガイドローラ部材に対する回動方向で該ガイドローラ部材の支持壁部にそれぞれ対向しており、前記一対のフック部を各々前記支持壁部側に付勢する付勢手段を備えたことを要旨とする。
同構成によれば、前記一対のフック部は、前記ガイドローラ部材に対し個別に回動することで、該ガイドローラ部材の移動方向が前記ケーブルの延在方向(即ち張力方向)に対し傾斜したとしても、前記フック部の延出方向が前記ケーブルの延在方向に略一致するように前記フック部を回動させることで、前記フック部に対する前記係止片の回動量を低減することができる。これにより、前記ケーブルの前記係止片との連結部に付加される曲げ応力を低減することができ、ひいては前記ケーブルの耐久性を向上することができる。また、前記一対のフック部に連結される前記ケーブルのいずれか一方の端末に張力が作用するとき、いずれか他方の端末の張力が解放されるが、当該端末の連結される前記フック部は、前記付勢手段にて前記支持壁部側に付勢されることで、前記支持壁部からの距離が狭くなる分、前記フック部の揺動によって前記ケーブルの端末(係止片)が外れたりすることを抑制できる。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の車両用ドア開閉装置において、前記ケーブルフックは、前記一対のフック部が前記ガイドローラ部材に対し一体回動するように連結されており、前記一対のフック部は、開口側が前記ガイドローラ部材に対する回動方向で該ガイドローラ部材の支持壁部にそれぞれ対向しており、張力が作用する緊張側の端末が連結された一方の前記フック部の延出方向が前記ケーブルの延在方向に一致するように前記ケーブルフックが回動するとき、張力が解放される弛緩側の端末の連結された他方の前記フック部は、その開口側が前記支持壁部に近付くように回動することを要旨とする。
同構成によれば、前記一対のフック部は、前記ガイドローラ部材に対し一体回動する。従って、例えば前記ガイドローラ部材の移動方向が前記ケーブルの延在方向(即ち張力方向)に対し傾斜すると、張力が作用する緊張側の端末(係止片)の連結された一方の前記フック部の延出方向が前記ケーブルの延在方向に一致するように前記ケーブルフック(両フック部)が回動する。このとき、張力が解放される弛緩側の端末(係止片)の連結された他方の前記フック部は、その開口側が前記支持壁部に近付くように回動することで、前記支持壁部からの距離が狭くなる分、前記ケーブルの端末(係止片)が外れたりすることを抑制できる。
本発明では、ケーブルの端末の連結をより簡易に行うことができ、且つ、配置自由度の制約をより軽減することができる車両用ドア開閉装置を提供することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図面に従って説明する。
図7は、本発明が適用される自動車などの車両を示す模式図である。同図に示すように、車両の本体をなす車両ボディ10には、その側部に形成されたドア開口10aの上縁及び下縁に沿って前後方向に延在するアッパレール11及びロアレール12がそれぞれ設置されるとともに、ドア開口10aの後方のクォータパネル10bにおいて前後方向に延在するガイドレールとしてのセンターレール13が設置されている。そして、これらアッパレール11、ロアレール12及びセンターレール13には、ガイドローラユニット14,15及びガイドローラ部材としてのガイドローラユニット16をそれぞれ介して車両ドアとしてのスライドドア20が前後方向に移動可能に支持されている。
次に、前記センターレール13及びガイドローラユニット16等について図8に基づき更に説明する。なお、図8は、前記スライドドア20が全開位置に配置される状態を示す平面図であって、便宜的にスライドドア20が全閉位置に配置される状態を2点鎖線で併せて描画している。同図において、上側及び下側がそれぞれ車両幅方向外側(車外側)及び内側(車内側)に相当し、左側及び右側がそれぞれ車両前側及び後側に相当する。
図8に示されるように、前記センターレール13は、例えば金属板にて成形されており、長手方向中間部に湾曲部13aを有して車両前後方向(即ちスライドドア20の開閉方向)に延在している。センターレール13は、湾曲部13aの前端側で車両幅方向内側に向かって傾斜する曲成部13bを、該湾曲部13aの後端側で車両後方に延びる直線部13cをそれぞれ形成している。なお、車両ボディ10には、センターレール13(曲成部13b)の前端に対向して前側プーリ17が回転自在に支持されるとともに、センターレール13(直線部13c)の後端に対向して後側プーリ18が回転自在に支持されている。
また、前記車両ボディ10には、前記センターレール13の少なくとも車外側に突出しない状態で、駆動部材30が固定されている。この駆動部材30は、駆動源としての駆動モータ31、該駆動モータ31により回転駆動されるドラム32並びに該ドラム32に巻回された前側ケーブル33及び後側ケーブル34を有する。そして、前側ケーブル33は、ドラム32及び前側プーリ17間に配索された外側チューブ35内を通って前側に延びて外部に露出するとともに、前側プーリ17に掛けられて後側に転向し、更に後側に延びるその端末33a(図1参照)がガイドローラユニット16に連結されている。一方、後側ケーブル34は、ドラム32及び後側プーリ18間に配索された外側チューブ36内を通って後側に延びて外部に露出するとともに、後側プーリ18に掛けられて前側に転向し、更に前側に延びるその端末34a(図1参照)がガイドローラユニット16に連結されている。
従って、駆動モータ31によりドラム32が一方向に回転駆動され、前側ケーブル33が巻き取られるとともに後側ケーブル34が繰り出されると、端末33aに連結されたガイドローラユニット16がセンターレール13に沿って前側に移動するとともに、該ガイドローラユニット16に連結されたスライドドア20が一体で前側に移動(閉作動)する。一方、駆動モータ31によりドラム32が他方向に回転駆動され、後側ケーブル34が巻き取られるとともに前側ケーブル33が繰り出されると、端末34aに連結されたガイドローラユニット16がセンターレール13に沿って後側に移動するとともに、該ガイドローラユニット16に連結されたスライドドア20が一体で後側に移動(開作動)する。
特に、スライドドア20は、ガイドローラユニット16が前記湾曲部13aの前端側(曲成部13b)においてセンターレール13に案内されることで、例えば全閉位置から開作動する直後に車外側に押し出され、あるいは全閉位置になる直前に車内側に引き込まれる。これは、スライドドア20の開作動時にその後方へのスライドを許容し、全閉時にこれを車両ボディ10の側面と面一になるように配置するためである。詳細な説明は割愛するが、アッパレール11及びロアレール12の前端部も、同様の理由で車室内側に緩やかに湾曲している。
次に、ガイドローラユニット16並びに前側ケーブル33の端末33a及び後側ケーブル34の端末34aの連結態様について説明する。図1及び図2は、ガイドローラユニット16を示す斜視図及び正面図であり、図3及び図4は、図2のA−A線及びB−B線に沿った断面図である。なお、図4に併せ示したように、前記センターレール13は、車外側(スライドドア20側)に開口する略C字の一定断面形状に成形されており、車外側に延びる下側の壁部にて第1ローラガイド13dを形成するとともに、車外側に延びる上側の壁部の先端部が下方に折り返されて第2ローラガイド13eを形成する。
図1〜図4に示すように、前記ガイドローラユニット16は、例えば金属板からなるベースプレート21、ロードロ−ラー22及び一対の垂直ローラ23,24を備えて構成される。ベースプレート21は、スライドドア20下部に設けられた適宜のブラケット(図示略)に対し車両高さ方向に延びる回動軸O1(図1参照)を中心に回動自在に連結される取付壁部21aを有するとともに、該取付壁部21aの基端から立ち上がる立設壁部21bを有し、更に該立設壁部21bの上端から前記センターレール13側に臨むように延出する支持壁部21cを有する。なお、支持壁部21cは、断面略「く」の字に屈曲されており、その上部は、略垂直方向に立ち上がって縦壁部21dを形成するとともに、該縦壁部21dの車両前後方向中央部から上側に湾出する第1支持片21eを形成し、更に該第1支持片21eを挟んだ車両前後方向両側で車内側に屈曲する一対の第2支持片21fを形成する。そして、第1支持片21eには、前記ロードロ−ラー22が前記センターレール13内への進入方向に延びる回転軸を中心に回転自在に連結されている。また、両第2支持片21fには、前記垂直ローラ23,24が上下方向に延びる回転軸を中心に回転自在に連結されている。
図4に示すように、前記ガイドローラユニット16は、垂直ローラ23,24が第2ローラガイド13eに転動可能に装着された状態で、ロードロ−ラー22が第1ローラガイド13dに支持されている。従って、ガイドローラユニット16は、センターレール13の第2ローラガイド13eに沿って垂直ローラ23,24を転動させつつ、第1ローラガイド13dに沿ってロードロ−ラー22を転動させることで、車両前後方向に移動する。このとき、ガイドローラユニット16と一体移動するスライドドア20がドア開口10aを開閉することは既述のとおりである。
なお、前記ベースプレート21は、その中央部を車両幅方向に貫通する四角形の透孔25を有する。そして、ベースプレート21には、その車外側から透孔25を通って車内側に進入するケーブル端末連結部材40が設置されている。
詳述すると、ケーブル端末連結部材40は、支持壁部21cの略「く」の字に屈曲する車外側の面に接合される金属板からなる取付ブラケット41を備える。この取付ブラケット41は、透孔25を通って車内側に延出する延出壁部41aを有するとともに、透孔25内で延出壁部41aの先端から略垂直方向に立ち上がる縦壁部41bを有する。
そして、取付ブラケット41の縦壁部41bには、金属板からなる支持ブラケット42が接合されている。この支持ブラケット42は、縦壁部41bの車内側面に接合される結合片42a、該結合片42aの上端及び下端から車内側に延出する一対の支持片42b,42cを有して断面略コ字状に成形されている。
支持ブラケット42には、両支持片42b,42cを車両高さ方向に貫通する支持ピン43周りにケーブルフック44が回動自在に連結されている。このケーブルフック44は、ロードロ−ラー22等の直下に配置されている。もちろん、ケーブルフック44は、ロードロ−ラー22等の直下でなく、直上に配置された構成であってもよい。ここで、「直下(直上)」とは必ずしも厳密な真下(真上)だけを指すわけではなく、ある程度の範囲を有するものである。図4に示すように、支持壁部21cからガイドレール13の車両内側面までの距離Wは「直下(直上)」に含むものとする。
ケーブルフック44は、支持ピン43(回動軸)から後側ケーブル34の延在方向に延出する金属板からなるフック部45を備える。このフック部45は、車両高さ方向に離隔配置されて支持片42bの下面及び支持片42cの上面にそれぞれ摺接する鉤形の対のフック片45a,45bを有するとともに、前記結合片42aに対向して略垂直方向に立ち上がって両フック片45a,45bを一体化する規制片45c(図3参照)を有する。フック部45は、規制片45cよりも基端側で前記支持ピン43に軸支されており、鉤形の先端部は両フック片45a,45bが車両高さ方向に離隔配置されることで形成されるスリット45d(図1及び図2参照)にて分岐されている。
また、ケーブルフック44は、支持ピン43から前側ケーブル33の延在方向に延出する金属板からなるフック部46を備える。このフック部46は、車両高さ方向に離隔配置されてフック片45aの下面及びフック片45bの上面にそれぞれ摺接する鉤形の対のフック片46a,46bを有するとともに、前記結合片42aに対向して略垂直方向に立ち上がって両フック片46a,46bを一体化する規制片46c(図3参照)を有する。フック部46は、規制片46cの基端側で前記支持ピン43に軸支されており、鉤形の先端部は両フック片46a,46bが車両高さ方向に離隔配置されることで形成されるスリット46d(図1及び図2参照)にて分岐されている。
つまり、支持ピン43から互いに異なる方向(相反する方向)に延出する一対のフック部45,46は、支持ブラケット42(ガイドローラユニット16)に対し個別に回動するように連結されている。
図3に示すように、各フック部45,46は、鉤形の開口側が支持ピン43周りの回動方向で前記支持壁部21cに対向しており、規制片45c,46cが支持ブラケット42(結合片42a)に当接して回転規制されるときに、鉤形の開口側が支持壁部21cに最も近付くように設定されている。また、支持ピン43周りには、両フック片46a,46b間で付勢手段としてのねじりコイルスプリング47が装着されており、該コイルスプリング47の一方の端部及び他方の端部はそれぞれ規制片45c,46cに弾性的に接触している。このコイルスプリング47は、各フック部45,46を各々支持壁部21c側に付勢して、規制片45c,46cが支持ブラケット42に当接する初期位置にフック部45,46を保持するためのものである。
一方、前記前側ケーブル33の端末33aには、車両高さ方向に中心線の延びる略円柱状の係止片48が固着されている。係止片48は、軸方向両端部がフック片46a,46bにそれぞれ係止される態様でフック部46に引っ掛けられており、係止片48に繋がる端末33a(前側ケーブル33)は、スリット46dに通されてフック部46との干渉が回避されている。同様に、前記後側ケーブル34の端末34aには、車両高さ方向に中心線の延びる略円柱状の係止片49が固着されている。係止片49は、軸方向両端部がフック片45a,45bにそれぞれ係止される態様でフック部45に引っ掛けられており、係止片49に繋がる端末34a(後側ケーブル34)は、スリット45dに通されてフック部45との干渉が回避されている。
つまり、係止片48,49は、端末33a,34aがスリット45d,46d内を空走することでフック部材44,45に対し揺動可能となっている。そして、前側ケーブル33及び後側ケーブル34は、フック部46,45に対する係止片48,49の揺動が許容されることで、過剰な曲げ荷重の付加が抑制されている。なお、前側ケーブル33及び後側ケーブル34は、ロードローラ22等の直下に配置されたケーブルフック44(フック部46,45)に連結されていることで、基本的にセンターレール13の下側に配索されている。また、前側プーリ17及び後側プーリ18も、車両高さ方向においてセンターレール13の下側に配置されている。
ここで、図5に実線にて示すように、スライドドア20を開作動すべく、後側ケーブル34の端末34aが巻き取られると、張力が作用する緊張側の端末34a(係止片49)の連結されたフック部45の延出方向が後側ケーブル34の延在方向に一致するようにフック部45が回動する。この回動量は、ガイドローラユニット16がセンターレール13の湾曲部13a近傍を通過するときに著しく増大する。このとき、張力が解放される弛緩側の端末33aの連結されたフック部46は、コイルスプリング47に付勢されて開口側が支持壁部21cに最も近付く初期位置に保持されたままである。従って、例えば意図せぬ外力によって端末33a(係止片48)がフック部46から外れたりすることを抑制できる。
一方、図5に2点鎖線にて併せ示すように、スライドドア20を閉作動すべく、前側ケーブル33の端末33aが巻き取られると、張力が作用する緊張側の端末33a(係止片48)の連結されたフック部46の延出方向が前側ケーブル33の延在方向に一致するようにフック部46が回動する。この回動量は、ガイドローラユニット16がセンターレール13の湾曲部13a近傍を通過するときに著しく増大する。このとき、張力が解放される弛緩側の端末34aの連結されたフック部45は、コイルスプリング47に付勢されて開口側が支持壁部21cに最も近付く初期位置に保持されたままである。従って、例えば意図せぬ外力によって端末34a(係止片49)がフック部45から外れたりすることを抑制できる。
また、図6に示すように、前側ケーブル33の端末33aのケーブルフック44(ケーブル端末連結部材40)への連結は、スリット46dに前側ケーブル33を通しつつ係止片48にてフック部46(フック片46a,46b)を前側ケーブル33の概ね延在方向に押圧すれば、フック部46がコイルスプリング47の付勢力に抗して開口側を開放するように図示反時計回転方向に回動するとともに、該開口側への係止片48の進入に伴う戻り回動で係止片48を引っ掛けることで完了する。同様に、後側ケーブル34の端末34aのケーブル端末連結部材40(スライドドア20側)への連結は、スリット45dに後側ケーブル34を通しつつ係止片49にてフック部45(フック片45a,45b)を後側ケーブル34の概ね延在方向に押圧すれば、フック部45がコイルスプリング47の付勢力に抗して開口側を開放するように図示時計回転方向に回動するとともに、該開口側への係止片49の進入に伴う戻り回動で係止片49を引っ掛けることで完了する。このように、ケーブル33,34の各端末33a,34aは、基本的に曲げたりすることなく係止片48,49にてケーブル33,34の概ね延在方向、即ち該ケーブル33,34の張力方向にフック部46,45を押圧するのみでケーブルフック44(スライドドア20側)に連結される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、フック部46,45(ケーブルフック44)はケーブル33,34の延在方向とは異なる方向に軸線の延びる支持ピン43を中心に回動自在であるため、ケーブル33,34の各端末33a,34aのスライドドア20側(ガイドローラユニット16)への連結は、スリット46d,45dにケーブル33,34を通しつつ係止片48,49にてフック部46,45をケーブル33,34の概ね延在方向に押圧すれば、フック部46,45が回動して係止片48,49が引っ掛かって完了する。このように、ケーブル33,34の各端末33a,34aは、基本的に係止片48,49にてケーブル33,34の概ね延在方向、即ち該ケーブル33,34の張力方向にフック部46,45を押圧するのみでケーブルフック44(スライドドア20側)に連結することができるため、該ケーブルフック44に対するケーブル33,34の連結作業性を容易化することができる。また、フック部46,45に係止片48,49を引っ掛ける際、フック部46,45(ケーブルフック44)が回動することで、係止片48,49に必要な変位をその分低減することができ、ケーブル33,34を本来の延在方向とは異なる方向にずらす量を僅少又は皆無にすることができる。これにより、ケーブル33,34の配置自由度の制約をより軽減することができる。
(2)本実施形態では、ケーブルフック44は、ロードローラ22(及びセンターレール13)等の直下に配置されることで、フック部46,45に係止片48,49を介して連結されるケーブル33,34の端末33a,34aもロードローラ22等の直下に配置される。従って、ロードローラ22等に対するケーブル33,34の移動軌跡のずれ量を全体として小さくすることができ、ひいてはケーブル33,34の配置自由度の制約をより軽減することができる。
特に、ケーブルフック44(ケーブル端末連結部材40)の車両前後方向の範囲は、ガイドローラユニット16の当該方向の範囲内に収まっていることから、センターレール13に沿ったガイドローラユニット16の車両前後方向の移動範囲がケーブルフック44によって制約を受けることはない。従って、例えばケーブルフックによってガイドローラユニット16の車両前後方向の移動範囲が制約されないように前側プーリ17をセンターレール13(曲成部13b)の延在方向にずらしたりする必要がないため、前側プーリ17の車内側への突出量を抑えることができる。あるいは、前側プーリ17の車内側への突出量を抑えるために、ガイドローラユニット16の車両前後方向の移動範囲、即ちスライドドア20の開口量を減らしたりしなくてもよい。
(3)本実施形態では、一対のフック部46,45は、ガイドローラユニット16(支持ブラケット42)に対し個別に回動することで、該ガイドローラユニット16の移動方向がケーブル33,34の延在方向(即ち張力方向)に対し傾斜したとしても、フック部46,45の延出方向がケーブル33,34の延在方向に略一致するようにフック部46,45を回動させることで、該フック部46,45に対する係止片48,49の回動量を低減することができる。これにより、ケーブル33,34の係止片48,49との連結部に付加される曲げ応力を低減することができ、ひいてはケーブル33,34の耐久性を向上することができる。また、一対のフック部46,45に連結されるケーブル33,34のいずれか一方の端末33a,34aに張力が作用するとき、いずれか他方の端末33a,34aの張力が解放されるが、当該端末33a,34aの連結されるフック部46,45は、コイルスプリング47にて対応する初期位置に保持されることで、支持壁部21cからの距離が狭くなる分、例えばフック部46,45の揺動によってケーブル33,34の端末33a,34a(係止片48,49)が外れたりすることを抑制できる。
(第2の実施形態)
以下、本発明を具体化した第2の実施形態を図面に従って説明する。なお、第2の実施形態は、ケーブルフックの一対のフック部をガイドローラユニット16(スライドドア20側)に対し一体回動するように連結したことが第1の実施形態と異なる構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明は省略する。
図9及び図10は、本実施形態のガイドローラユニット16を示す斜視図及び正面図であり、図11及び図12は、図10のC−C線及びD−D線に沿った断面図である。
図9〜図12に示すように、本実施形態のベースプレート21(支持壁部21c)には前記透孔25が割愛されており、該ベースプレート21の車内側にはケーブル端末連結部材50が設置されている。
詳述すると、図12に示すように、ケーブル端末連結部材50は、支持壁部21cの車内側の面に接合される金属板からなる支持ブラケット51を備える。この支持ブラケット51は、支持壁部21cの車内側面に接合される結合片51a及び該結合片51aの上端から車内側に延出する支持片51bを有して断面略L字状に成形されている。
支持ブラケット51には、支持片51bを車両高さ方向に貫通するフランジ付の筒部材52が装着されるとともに、該筒部材52に挿通される支持ピン53周りにケーブルフック54が回動自在に連結されている。このケーブルフック54は、前記ロードロ−ラー22等の直下に配置されている。もちろん、ケーブルフック54は、ロードロ−ラー22等の直下でなく、直上に配置された構成であってもよい。図12に示すように、支持壁部21cからガイドレール13の車両内側面までの距離Wは「直下(直上)」に含むものとする。
ケーブルフック54は、金属板を車両高さ方向に折り重ねることで成形されており、当該方向に筒部材52の装着された支持片51bを挟んでこれに摺接する。このケーブルフック54は、支持ピン53(回動軸)から後側ケーブル34の延在方向及び前側ケーブル33の延在方向にそれぞれ延出する一対のフック部55,56を一体的に備える。
フック部55は、車両高さ方向に離隔配置された鉤形の対のフック片55a,55bを有するとともに、支持壁部21cから離隔する側(車内側)で両フック片55a,55bを一体化する連結片55cを有する。フック部55の鉤形の先端部は両フック片55a,55bが車両高さ方向に離隔配置されることで形成されるスリット55d(図9参照)にて分岐されている。
同様に、フック部56は、車両高さ方向に離隔配置された鉤形の対のフック片56a,56bを有するとともに、支持壁部21cから離隔する側(車内側)で両フック片56a,56bを一体化する連結片56cを有する。フック部56の鉤形の先端部は両フック片56a,56bが車両高さ方向に離隔配置されることで形成されるスリット56d(図9参照)にて分岐されている。
なお、各フック部55,56は、鉤形の開口側が支持ピン53周りの回動方向で前記支持壁部21cに対向しており、いずれかのフック部55,56が支持壁部21cに当接して回転規制されるときに、当該フック部55,56の鉤形の開口側が支持壁部21cに最も近付くように設定されている。また、ケーブルフック54は、各フック部55,56の車内側に配置された連結片55c,56cを介して折り重ねられている。
前記第1の実施形態と同様、前記端末33aに固着された係止片48は、軸方向両端部がフック片56a,56bにそれぞれ係止される態様でフック部56に引っ掛けられており、係止片48に繋がる端末33a(前側ケーブル33)は、スリット56dに通されてフック部56との干渉が回避されている。また、前記端末34aに固着された係止片49は、軸方向両端部がフック片55a,55bにそれぞれ係止される態様でフック部55に引っ掛けられており、係止片49に繋がる端末34a(後側ケーブル34)は、スリット55dに通されてフック部55との干渉が回避されている。従って、前側ケーブル33及び後側ケーブル34は、フック部56,55に対する係止片48,49の揺動が許容されることで、過剰な曲げ荷重の付加が抑制されている。
ここで、図11に示すように、ケーブルフック54に連結された前側ケーブル33及び後側ケーブル34が一直線上に配置されているとき、両フック部56,55と支持壁部21cとの離隔距離が互いに同等に設定されている。
そして、図13に示すように、スライドドア20を開作動すべく、後側ケーブル34の端末34aが巻き取られると、張力が作用する緊張側の端末34a(係止片49)の連結されたフック部55の延出方向が後側ケーブル34の延在方向に一致するようにケーブルフック54(フック部55)が回動する。この回動量は、ガイドローラユニット16がセンターレール13の湾曲部13a近傍を通過するとき、フック部56が支持壁部21cに当接して回転規制されることで最大となる。従って、張力が解放される弛緩側の端末33aの連結されたフック部56は、鉤形の開口側が支持壁部21cに最も近付くように回動することで、支持壁部21cとの離隔距離が狭くなる分、端末33a(係止片48)がフック部56から外れたりすることを抑制できる。
一方、図14に示すように、スライドドア20を閉作動すべく、前側ケーブル33の端末33aが巻き取られると、張力が作用する緊張側の端末33a(係止片48)の連結されたフック部56の延出方向が前側ケーブル33の延在方向に一致するようにケーブルフック54(フック部56)が回動する。この回動量は、ガイドローラユニット16がセンターレール13の湾曲部13a近傍を通過するとき、フック部55が支持壁部21cに当接して回転規制されることで最大となる。従って、張力が解放される弛緩側の端末34aの連結されたフック部55は、鉤形の開口側が支持壁部21cに最も近付くように回動することで、支持壁部21cとの離隔距離が狭くなる分、端末34a(係止片49)がフック部55から外れたりすることを抑制できる。
なお、ケーブルフック54(フック部55,56)の回動位置は、基本的に前側ケーブル33又は後側ケーブル34の張力で保持されている。
前側ケーブル33の端末33a及び後側ケーブル34の端末34aのケーブルフック54(ケーブル端末連結部材50)への連結は、両フック部55,56が一体回動することを除けば前記第1の実施形態と同様である。
以上詳述したように、本実施形態によれば、前記第1の実施形態における(1)〜(2)の効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、一対のフック部55,56は、ガイドローラユニット16(支持ブラケット51)に対し一体回動する。従って、例えばガイドローラユニット16の移動方向がケーブル33,34の延在方向(即ち張力方向)に対し傾斜すると、張力が作用する緊張側の端末33a,34a(係止片48,49)の連結された一方のフック部55,56の延出方向がケーブル33,34の延在方向に一致するようにケーブルフック54(両フック部55,56)が回動する。このとき、張力が解放される弛緩側の33a,34a(係止片48,49)の連結された他方のフック部55,56は、鉤形の開口側が支持壁部21cに近付くように回動することで、支持壁部21cからの離隔距離が狭くなる分、ケーブル33,34の端末33a,34a(係止片48,49)が外れたりすることを抑制できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記第1の実施形態において、付勢手段として、例えばゴム体などスプリング以外のものを採用してもよい。
・前記各実施形態においては、前側ケーブル33及び後側ケーブル34の2本のケーブルを使用しているが、1本のケーブルであってもよい。この場合、ケーブルの一方の端末が端末33aに相当し、他方の端末が端末34aに相当する。
・前記各実施形態においては、ケーブルフック44,54をスライドドア20に支持されたガイドローラユニット16に回動自在に連結したが、スライドドア20側の適宜の部材(ブラケット等)に連結してもよい。
・前記各実施形態において、スライドドア20側に駆動部材30を固定し、車両ボディ10側にケーブルフック44,54を回動自在に連結してもよい。
・前記各実施形態において、駆動部材30によるスライドドア20の開閉駆動に係るガイドレール及びガイドローラ部材は、センターレール13及びガイドローラユニット16に限定されるものではなく、例えばアッパレール11及びガイドローラユニット14やロアレール12及びガイドローラユニット15であってもよい。
本発明の第1の実施形態を示す斜視図。 同実施形態を示す正面図。 図2のA−A線に沿った断面図。 図2のB−B線に沿った断面図。 同実施形態の動作を示す平面図。 同実施形態の動作を示す平面図。 同実施形態を示す模式図。 同実施形態を示す平面図。 本発明の第2の実施形態を示す斜視図。 同実施形態を示す正面図。 図10のC−C線に沿った断面図。 図10のD−D線に沿った断面図。 同実施形態の動作を示す平面図。 同実施形態の動作を示す平面図。
符号の説明
10…車両ボディ、10a…ドア開口、13…センターレール(ガイドレール)、16…ガイドローラユニット(ガイドローラ部材)、20…スライドドア(車両ドア)、22…ロードロ−ラ、23,24…垂直ローラ、30…駆動部材、31…駆動モータ(駆動源)、32…ドラム、33,34…ケーブル、33a,34a…端末、44,54…ケーブルフック、45,46,55,56…フック部、45d,46d,55d,56d…スリット、47…ねじりコイルスプリング、48,49…係止片。

Claims (4)

  1. 車両ボディ側及び該車両ボディに形成されたドア開口を開閉する車両ドア側のいずれか一方に固定され、駆動源、該駆動源により回転駆動されるドラム及び該ドラムに巻回されたケーブルを有する駆動部材を備え、
    前記車両ボディ側及び前記車両ドア側のいずれか他方に連結された前記ケーブルの両端末を前記駆動部材により選択的に巻取り・繰出しすることで前記車両ドアを開閉作動させる車両用ドア開閉装置において、
    前記ケーブルの延在方向とは異なる方向に延びる回動軸を中心に前記車両ボディ側及び前記車両ドア側のいずれか他方に回動自在に連結され、前記回動軸から前記ケーブルの延在する互いに異なる方向に延出する一対のフック部を有するとともに前記各フック部がスリットにて分岐されてなるケーブルフックと、
    前記ケーブルの端末に固着され、前記スリットに前記ケーブルが通されて前記フック部に掛止される一対の係止片とを備えたことを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ドア開閉装置において、
    前記車両ボディに固定され、前記車両ドアの開閉方向に延在するガイドレールと、
    前記ガイドレールを転動するローラを有して前記車両ドアに回動自在に連結され、前記ローラが前記ガイドレールに案内されて前記車両ドアの開閉を案内するガイドローラ部材とを備え、
    前記ケーブルフックは、前記ローラの直下もしくは直上に配置されて前記ガイドローラ部材に回動自在に連結されていることを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  3. 請求項2に記載の車両用ドア開閉装置において、
    前記ケーブルフックは、前記一対のフック部が前記ガイドローラ部材に対し個別に回動するように連結されており、
    前記一対のフック部は、開口側が前記ガイドローラ部材に対する回動方向で該ガイドローラ部材の支持壁部にそれぞれ対向しており、
    前記一対のフック部を各々前記支持壁部側に付勢する付勢手段を備えたことを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  4. 請求項2に記載の車両用ドア開閉装置において、
    前記ケーブルフックは、前記一対のフック部が前記ガイドローラ部材に対し一体回動するように連結されており、
    前記一対のフック部は、開口側が前記ガイドローラ部材に対する回動方向で該ガイドローラ部材の支持壁部にそれぞれ対向しており、
    張力が作用する緊張側の端末が連結された一方の前記フック部の延出方向が前記ケーブルの延在方向に一致するように前記ケーブルフックが回動するとき、張力が解放される弛緩側の端末の連結された他方の前記フック部は、その開口側が前記支持壁部に近付くように回動することを特徴とする車両用ドア開閉装置。
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