JP2010099486A - 遊技機 - Google Patents

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高明 市原
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肇 塩見
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Abstract

【課題】変動後に停止した特定図柄と背景図柄とに所定の関係があるときに面白味があって分かりやすい予告等を行えるようにする。
【解決手段】パチンコ機等の遊技機に関し、リーチになって現れた装飾図柄としての開き窓が開き始めると、背景図柄としての装飾図柄が見え始めて装飾図柄群の変動を開始する。装飾図柄群は、例えば画面の右側から左側に向かってスクロール変動する。そして、装飾図柄群の変動を開始してからしばらくすると特定図柄の変動を減速し、装飾図柄群の変動を停止する。停止して表示された装飾図柄とリーチ図柄が同一図柄等の所定の関係を満たすと、特典付与の可能性を予告する。よって装飾図柄群を変動する点で新鮮味があり、停止した特定図柄と装飾図柄との関係によって特典付与の可能性を予告等する点で面白味があって分かりやすい。
【選択図】図1

Description

本発明は特定図柄と背景図柄とを表示する表示部を備えた遊技機に関する。
遊技機の一つであるパチンコ機の多くは、特別図柄と背景図柄とを表示する表示器を備える。
特別図柄は抽選のために変動と停止を行う図柄であり、背景図柄は特別図柄の背景側に表示される装飾用の図柄(例えばキャラクタ等)である。
特別図柄は、例えば左側,中側,右側の三つの変動領域で表示される。
当該特別図柄は遊技球が所定領域(例えば始動口やゲート等)に入賞したり通過すると変動を始め、その後に停止する。
特別図柄の変動を開始してから停止するまでの間は変動パターンに従って変動が行い、通常一台のパチンコ機では複数の表示パターンが用意されている。
どの変動パターンに従って変動を行うかは、乱数等に応じて決定している。
従来のパチンコ機の中には遊技者に対するサービスとして、これから起こるかもしれない大当たりや確率変動等を特別図柄の変動中に予告するものがある。
当該予告の態様としては、例えば特別図柄の変動形態を変化させたり、特定キャラクタを表示したり、フラッシュして表示するなどがある。
特定キャラクタやフラッシュ表示する背景図柄は、特別図柄の背景に用いられることが多い。
こうした予告を見た遊技者は大当たりや確率変動等を期待する期待感を持って遊技することができる。
なお、当該予告があったからといって、必ずしも大当たりや確率変動等になるとは限らない。
しかし、上記従来のパチンコ機では、単に変動形態の変化や特定キャラクタの表示等によって予告しただけであるので、マンネリ化して新鮮味がない。
また、背景図柄を用いて予告したものもあるが、特別図柄との関係は見られない。
このことは、予告に限らず大当たり等の特典を遊技者に与える際でも同様である。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、背景図柄を変動または停止して表示し、変動後に停止した特定図柄と表示された背景図柄とが所定の関係を満たすと面白味があって分かりやすい予告等を行うことである。
課題を解決するための手段1は、請求項1に記載した通りである。
ここで、請求項1に記載した用語については以下のように解釈する。
当該解釈は他の請求項および発明の詳細な説明についても同様である。
(1)「停止」には完全な停止のみならず、一時停止をも含む。
また「停止」の状態には静止する場合のみならず、基準位置を中心として任意の方向に任意の距離範囲で動く場合をも含む。
(2)「特定図柄」には抽選に用いる抽選図柄に限らず、抽選に用いない非抽選図柄とを含む。
抽選図柄としては、例えば第1種パチンコ機における特別図柄や、第3種パチンコ機における普通図柄等が該当する。
(3)「背景図柄」には表示部に表示可能なすべての図柄であって、抽選を行う際に用いる図柄(普通図柄等)を含む。
例えば、文字(英数字,漢字,仮名等),図形,記号,絵柄等の図柄に限らず、風景や模様,キャラクタ等の静止画やアニメーション等の動画、あるいは映像などが該当する。
さらに一種類の図柄のみであってもよく、複数種類の図柄を任意に組み合わせてもよい。
(4)「表示部」は一の表示器(あるいは表示装置)について図柄を表示可能な部位の全部であってもよく、当該部位の一部であってもよい。
さらには一の表示器に限らず、複数の表示器で構成してもよい。
(5)「変動後に停止した特定図柄」と「表示部に表示された背景図柄」はいずれも単一の図柄であってもよく、複数の図柄の組み合わせでもよい。
(6)「所定の関係」とは、特定図柄と背景図柄の一方が他方を少なくとも連想させることを意味する。
すなわち特定図柄と背景図柄とに共通する事項(モチーフ,概念,テーマ,分類など)があるとき、特定図柄と背景図柄の一方が他方を連想させやすい。
特定図柄と背景図柄は異なる図柄であってもよく、同じ図柄や近似する図柄であってもよい。
(7)「特典」とは、遊技者に有利な遊技状態を意味する。
例えば図柄変動期間の短縮(以下「時短」と呼ぶ。
),時短回数の設定,大当たりになる確率の変更(以下「確率変動」と呼ぶ。
),確率変動回数の設定,入賞口に備えた蓋や羽根(翼片)の開閉等のような態様、あるいはこれらの少なくとも二つの組み合わせた態様がある。
(8)「報知」には予告をも含む。
当該手段1によれば、まず背景図柄を変動または停止して表示可能に構成する。
そして、変動後に停止した特定図柄と表示部に表示された背景図柄との一方が他方を連想させる所定の関係を満たすと、遊技者に特典付与の可能性を報知する。
よって背景図柄を変動する点で新鮮味があり、特定図柄と背景図柄との組み合わせによって特典付与の可能性を報知する点で面白味があって分かりやすい。
課題を解決するための手段2は、請求項2に記載した通りである。
当該手段2によれば、背景図柄を変動または停止して表示可能に構成し、変動後に停止した特定図柄と背景図柄との一方が他方を連想させる所定の関係を満たすと、遊技者に特典を与える。
よって背景図柄を変動する点で新鮮味があり、特定図柄と背景図柄との組み合わせによって特典を与える点で面白味があって分かりやすい。
課題を解決するための手段3は、請求項3に記載した通りである。
当該手段3によれば、変動後に停止した特定図柄によってリーチになる場合に背景図柄を変動し始め、背景図柄を停止した後に残りの特定図柄を停止する。
よって変動し始めた背景図柄を見た遊技者は、特定の背景図柄で停止することを期待する期待感を持って当該変動を見たり遊技することができる。
また、停止した背景図柄を見た遊技者は、特典が与えられるか否かを予測することができ、あるいは特典が与えられる。
本発明によれば、背景図柄を変動する点で新鮮味があり、特定図柄と背景図柄との組み合わせによって特典を報知する点で面白味があって分かりやすい。
第1種パチンコ機の外観を示す正面図である。 メイン制御基板と表示制御基板の概略構成を示すブロック図である。 第1種始動口処理の内容を示すフローチャートである。 図柄変動処理の内容を示すフローチャートである。 変動表示処理の内容を示すフローチャートである。 リーチ処理の内容を示すフローチャートである。 (A)にはリーチパターン表示処理の内容を、(B)にはリーチパターンεの表示例をそれぞれ示すフローチャートである。 コマンドブロックの構成例を示す図である。 図柄表示処理の内容を示すフローチャートである。 左図柄の配列例を示す図である。 中図柄,右図柄の配列例を示す図である。 装飾図柄の配列例を示す図である。 図12に続く装飾図柄の配列例を示す図である。 図13に続く装飾図柄の配列例を示す図である。 特別図柄表示器の表示例を示す図である。 図15に続く特別図柄表示器の表示例を示す図である。 図16に続く特別図柄表示器の表示例を示す図である。 図17に続く特別図柄表示器の表示例を示す図である。
以下、本発明における実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施の形態1は遊技機の一つである第1種パチンコ機に本発明を適用した例であって、図1〜図18を参照しながら説明する。
図1には第1種パチンコ機であるパチンコ機10の外観を正面図で示す。
図1に示すパチンコ機10の遊技盤面12上には、通過するパチンコ球を検出するゲートセンサ58を有するゲート32、そのゲート32を模しているがパチンコ球の通過を検出しない模擬ゲート24,62、入賞したパチンコ球を検出する始動口センサ60を有する第1種始動口30、ソレノイド54によって開閉される蓋74を有する大入賞口34、後述するように特別図柄表示器22や保留球ランプ20,28等を有する複合装置14、その他に一般の入賞口や風車,釘などが適宜に配置されている。
模擬ゲート24,62のうち模擬ゲート24には、普通図柄を変動または停止して表示する普通図柄表示器26を備える。
普通図柄表示器26は一個または複数個の発光体(例えば緑色を発するLEDと赤色を発するLED)を有し、ゲート32にパチンコ球が通過したときに変動が始まって所定時間経過後に停止する。
具体的には発光体を点灯・点滅等させて変動を行い、特定の発光体(例えば赤色のLED)が点灯状態または消灯状態で停止すると下部始動口68の蓋を一定期間(例えば4秒間)だけ開ける。
大入賞口34は上記蓋74の他に、パチンコ球が大入賞口開放期間(例えば20秒間)内に入賞すると大当たり遊技状態を所要回数(例えば16回)内で継続可能になるVゾーン56や、単に賞球を払い出す普通入賞口などを有する。
入賞したパチンコ球を検出するために、Vゾーン56にはVゾーンセンサ52を、上記普通入賞口には入賞センサ70をそれぞれ有する。
また、大入賞口34の下方には入賞したパチンコ球を検出する始動口センサ66を有する下部始動口68を設ける。
当該下部始動口68は第1種始動口30と同等の機能を備える。
これらの第1種始動口30や下部始動口68は、いずれもパチンコ球が入賞すると通常の入賞口と同様に賞球を払い出す。
よって、パチンコ機10では第1種始動口30や下部始動口68にパチンコ球が入賞すると所要条件が成立することになる。
複合装置14は、前景図柄と背景図柄を表示可能な特別図柄表示器22、普通図柄の変動中にゲート32を通過したパチンコ球の個数を表示する保留球ランプ20、特別図柄の変動中に第1種始動口30や下部始動口68に入賞したパチンコ球の個数を表示する保留球ランプ28等を有する。
以下、保留球ランプ28の表示によって認識できる数を「保留球数」と呼ぶ。
特別図柄表示器22は例えば液晶表示器を用い、文字,記号,符号,図形,映像などの図柄からなる特別図柄,装飾図柄等を表示する。
この特別図柄表示器22に表示する特別図柄は、第1種始動口30や下部始動口68にパチンコ球が入賞すると変動し始め、所定時間経過後に停止するようになっている。
なお、特別図柄表示器22として液晶表示器を用いたが、CRTやLED表示器,プラズマ表示器などのように図柄が表示可能な如何なる表示器を用いてもよい。
また、普通図柄表示器26と特別図柄表示器22とを別個に用いたが、同一の表示器で双方を兼用してもよい。
保留球ランプ20,28は、それぞれが1個または複数個の発光体(例えば4個のLED)からなる。
遊技盤面12の下方には、遊技者がパチンコ機10に対して所要の操作を行う操作ボタン48(操作部)、賞球を含むパチンコ球を一時的に貯留する下皿44や、タバコの吸い殻等を入れる灰皿46、遊技者の手が触れているか否かを検出するタッチセンサ42を備えたハンドル40、賞球の受皿である上皿38の内部に設けて音(効果音や音楽等)を出すスピーカ50などを備える。
また、ガラス枠18(他に「金枠」とも呼ぶ。
)の開放を検出する枠開放センサ36や、パチンコ機10の遊技内容等に合わせて適切な位置に配置されている発光体からなるランプ類16をも備える。
さらに、上皿38には球貸を指令する球貸スイッチ64と、プリペイドカードの返却を指令する返却スイッチ72とを備える。
次に、パチンコ機10によるパチンコ遊技を実現するメイン制御基板100と、そのメイン制御基板100から送られた表示指令(コマンドブロック等を含む信号に相当する)を受けて特別図柄表示器22に図柄を表示する表示制御基板200とについて、これらの概略構成を示した図2を参照しながら説明する。
これらのメイン制御基板100および表示制御基板200は、いずれも例えばパチンコ機10の背面側に設ける。
図2に示すメイン制御基板100はCPU(プロセッサ)110を中心に構成し、遊技制御プログラムや所要の遊技データ(例えば大当たり値等)を格納するROM112、各種の乱数や入出力信号等のデータを格納するRAM114、各種の入力装置から送られた信号を受けてメイン制御基板100内で処理可能なデータ形式に変換する入力処理回路102、CPU110から送られた作動データを受けて各種の出力装置を作動させる出力処理回路104、CPU110から送られた表示データを受けて表示体(発光体を含む)を適宜に表示制御(点灯,点滅を含む)する表示制御回路106、表示制御基板200に対して所要の信号を送る通信制御回路116等を有する。
これらの構成要素は、いずれもバス118に互いに結合されている。
CPU110はROM112に格納された遊技制御プログラムを実行してパチンコ機10による遊技を実現するが、当該遊技制御プログラムには後述する第1種始動口処理等を実現するためのプログラムをも含む。
ROM112にはEPROMを用い、RAM114にはDRAMを用いるが、他種のメモリを用いてもよい。
他種のメモリとしては、EEPROM,SRAM,フラッシュメモリ等がある。
入力処理回路102が検出信号等を受ける入力装置としては、例えば操作ボタン48、始動口センサ60,66、ゲートセンサ58、入賞センサ(Vゾーンセンサ52等)あるいは他のセンサ(枠開放センサ36,タッチセンサ42等)などがある。
出力処理回路104が信号を出力する出力装置としては、例えばソレノイド54等がある。
表示制御回路106が表示制御する表示体としては、例えばランプ類16や保留球ランプ20,28、あるいは普通図柄表示器26等がある。
通信制御回路116は、必要に応じてさらに図示しない枠制御基板やホールコンピュータ等に対しても所要のデータを送ることができる。
次に、表示制御基板200はCPU210を中心に構成し、特別図柄(特定図柄)の少なくとも一部と装飾図柄(背景図柄)の少なくとも一部とに持たせた所定の関係や表示制御プログラム等を格納するROM202、表示指令,表示情報,入出力信号等を格納するRAM204、メイン制御基板100から送られたデータを受信しする通信制御回路206、所要の図柄を記憶し指令を受けて生成するキャラクタジェネレータ212、CPU210から送られた表示情報を受けて特別図柄表示器22に加工した図柄を表示するVDP(Video Display Processor)214等を有する。
これらの構成要素は、いずれもバス208に互いに結合されている。
なおROM202は、他に所要の表示データ(例えば表示指令に対応する表示情報や、はずれ変動パターンを含む複数の変動パターン,複数のリーチパターン等)をも格納する。
CPU210はROM202に格納された表示制御プログラムを実行して特別図柄表示器22に図柄を表示するが、当該表示制御プログラムには後述する図柄表示処理等を実現するためのプログラムをも含む。
ROM202はEPROMを用い、RAM204にはDRAMを用いるが、上記他種のメモリを用いてもよい。
通信制御回路206は、必要に応じてさらに図示しない枠制御基板やホールコンピュータ等に対しても所要のデータを送ることができる。
キャラクタジェネレータ212が生成する図柄データとしては、例えば文字(英数字や漢字等),図柄(特別図柄,普通図柄,装飾図柄等),静止画,動画(アニメーション等),映像などがある。
VRAMやパレットRAM等を有するVDP214は、表示情報を受けてキャラクタジェネレータ212が生成した図柄データを読み込み、配色指定及びスプライト処理等の画像編集を行なってVRAMやパレットRAMに図柄データを展開した上で、最終的に映像信号や同期信号等を特別図柄表示器22に出力する。
このときスプライト処理を実行して実現されるスプライト機能によって、前景図柄としての特別図柄だけでなく、背景図柄としての装飾図柄をも同時にまたは非同時に変動させることが可能になる。
なお、メイン制御基板100から送られた指令信号を受けて各種装置の作動を制御する枠制御基板やその他の基板等については、本発明の要旨と関連しないために図示および説明を省略する。
上記各種装置としては、例えばハンドル40が操作されるとパチンコ球を発射する発射装置や、球貸しや賞球のためにパチンコ球の払い出しを行う払出装置などが該当する。
上記のように構成したパチンコ機10において、本発明を実現するためにメイン制御基板100や表示制御基板200で行う処理手順について図3〜図9を参照して説明する。
図3には第1種始動口処理の内容を、図4には図柄変動処理の内容を、図5には変動表示処理の内容を、図6にはリーチ処理の内容を、図7にはリーチパターン表示処理の内容とリーチパターンεの表示例を、図9には図柄表示処理の内容をそれぞれフローチャートで示す。
これらの処理手順のうち図柄表示処理を除く処理(すなわち第1種始動口処理や図柄変動処理等)は、いずれも図2に示すメイン制御基板100のROM112に格納されている遊技制御プログラムをCPU110が適当なタイミング(例えば4ミリ秒ごとの周期)で実行して実現する。
また、図柄表示処理は表示制御基板200のCPU210とVDP214が適当なタイミングでプログラムを実行して実現する。
図8にはコマンドブロックの構成例をブロック図で示す。
なお、以下の説明において「加算する」とは通常は1だけ保留球数を増やすことを意味するが、遊技状態等に応じて適宜に2以上ずつ増やす場合を含む。
これに対して「減算する」とは、保留球数を減らす点を除いて加算する場合と同様である。
また、第1種始動口30と下部始動口68とは同様に作動するので、説明を簡単にするために第1種始動口30を例にして説明する。
図3に示す第1種始動口処理は、第1種始動口30に対するパチンコ球の入賞判別を実現する。
まず、第1種始動口30にパチンコ球が入賞したか否かを判別する〔ステップS10〕。
具体的には、図1,図2に示す始動口センサ60から検出信号を受けると入賞した(YES)と判別し、当該検出信号を受けなければ入賞していない(NO)と判別する。
第1種始動口30にパチンコ球が入賞すると(YES)、保留球数が上限値(満タン状態であって例えば4個)に達したか否かを判別する〔ステップS12〕。
保留球数が上限値に達していなければ(NO)、その保留球数を加算する〔ステップS14〕。
このとき加算した保留球数に応じて保留球ランプ28の発光体を点灯する。
その後、各種の乱数を読み込んで記憶し〔ステップS16〕、第1種始動口処理を終了する。
なお、第1種始動口30にパチンコ球が入賞していない場合(ステップS10のNO)や、保留球数が上限値に達した場合(ステップS12のYES)には、そのまま第1種始動口処理を終了する。
ステップS16で読み込んでRAM114に記憶する乱数には、大当たりか否かを判別するために用いる大当たり判定用乱数RAや、その大当たり判定用乱数RAによって大当たりと判別されたときに特別図柄表示器22に表示する大当たり図柄(特定図柄の組み合わせ)を特定するために用いる大当たり図柄用乱数RB、特別図柄表示器22に表示されたリーチ図柄(所定図柄の組み合わせ)等に応じてリーチに達してから変動を停止するまでの表示パターンを特定するために用いるリーチパターン乱数RC、大当たりになった後に確率変動を行うか否かを判別するために用いる確率変動用乱数RD等である。
なお「リーチ」または「リーチ状態」とは、未だに変動している残りの特別図柄(第3図柄)を除き、他の特別図柄(第1図柄,第2図柄)がリーチ図柄と一致している状態を意味する。
図4に示す図柄変動処理は、特別図柄表示器22で表示する図柄変動を実現する。
まず保留球数が正数(すなわち保留球数>0を満たす)か否かを判別する〔ステップS20〕。
保留球数が正数のときは(YES)、次回の処理に備えて保留球数を減算し〔ステップS22〕、減算した保留球数に応じて保留球ランプ28の発光体を点灯する。
そして、上記ステップS16で記憶した大当たり判定用乱数RAを読み込み〔ステップS24〕、変動表示処理を実行する〔ステップS26〕。
変動表示処理の具体的な手順について、図5を参照しながら説明する。
図5に示す変動表示処理は、図柄変動を開始してから停止するまでの表示を実現する。
まず「大当たり」か否かを判別する〔ステップS40〕。
具体的には、上記ステップS24で読み込んだ大当たり判定用乱数RAが大当たり値と一致したか否かによって判別する。
大当たり値は通常状態では1個であるが、遊技状態(例えば確率変動)等によっては複数個に増やしてもよい。
もし「大当たり」と判別されたときは(YES)、図3のステップS16で記憶した大当たり図柄用乱数RBを読み込み〔ステップS42〕、図柄変動を開始するために後述するステップS44に進む。
当該大当たり図柄用乱数RBの値に応じて、最終的に停止して確定する予定の図柄(以下「停止予定図柄」と呼ぶ。
)を決定する。
一方、ステップS40で「はずれ」と判別されたときは(NO)、はずれ図柄を特別図柄表示器22に表示するためにはずれ図柄データをRAM114から読み込んだ後〔ステップS60〕、当該はずれ図柄にリーチ図柄を含むか否かを判別する〔ステップS62〕。
リーチ図柄は第1図柄(例えば左図柄)と第2図柄(例えば右図柄)の組み合わせが該当し、多くのパチンコ機10では同じ図柄(いわゆるゾロ目)である。
もしリーチ図柄を含むならば(YES)、最終的には「はずれ」になるが途中でリーチに達するので後述するステップS44に進む。
もしリーチ図柄を含まなければ(NO)、後述するステップS64に進む。
表示制御基板200に表示指令を送って図柄変動を開始した後〔ステップS44〕、リーチ処理を実行する〔ステップS46〕。
表示制御基板200で行われる図柄変動処理の具体的な手順については後述することとし、先にリーチ処理の具体的な手順について図6を参照しながら説明する。
図6に示すリーチ処理は、リーチ表示およびリーチパターンに基づく変動を実現する。
まず図3のステップS16で記憶したリーチパターン乱数RCを読み込み〔ステップS70〕、リーチパターンを決定する〔ステップS72〕。
リーチパターンは特別図柄表示器22に図柄を表示するための図柄表示パターンに相当し、ROM202に複数記憶しておく。
リーチパターンの決定は、例えば図5のステップS42(またはステップS60)で決定した停止予定図柄と、上記ステップS70で読み込んだリーチパターン乱数RCとに基づいて以下に示す表1に従って行う。
当該表1には図柄の関係と、0から10までのいずれかの数値を取り得るリーチパターン乱数RCとの設定例を示す。
上記図柄の関係とは、リーチ図柄と第3図柄(例えば中図柄)との間における図柄のずれであって、変動方向を考慮して2図柄前,1図柄前,同一図柄,1図柄後,2図柄後,他の図柄(例えば3図柄前や3図柄後等)に分けている。
例えばリーチ図柄が図柄「7」であるときに第3図柄が図柄「6」であれば、リーチ図柄からみた第3図柄は「1図柄前」となる。
Figure 2010099486
上記表1の例では、六つのリーチパターンα,β,γ,δ,ε,ζが設定されている。
またリーチパターンεについて着目すると、図柄の関係が同一図柄すなわち大当たりのときに多く設定し、はずれのときには少なく設定している。
そのため、リーチパターンεを特別図柄表示器22に表示すると、これを見た遊技者は大当たりになる可能性が高くなったと推測するので、当該遊技者は特典を期待する期待感が高まる。
なお、所定の条件が成立すると、上記表1におけるリーチパターンα,β,γ,δ,ε,ζの位置や個数等の設定を変更して(変化させて)もよい。
所定の条件としては、例えば特別図柄が指定図柄(特定図柄,特定図柄の組み合わせを含み、具体的には図柄「333」である)で停止した場合や、パチンコ機10の種類や日時等が該当する。
こうすれば、遊技者は大当たりになる期待感を特別図柄の全てが停止するまで維持することができる。
また、上記所定の条件が成立すると、変動領域で変動する図柄の数や種類あるいは図柄群の構成等を変化させてもよい。
こうすればリーチパターンの態様が多様化してゆき、場合によっては大当たりの可能性が高いリーチパターンを表示する。
したがって、遊技者はリーチパターンの変化,多様化とともに、大当たりになる期待感を持って遊技することができる。
さらに、リーチパターンの決定方法は、図柄の関係とリーチパターン乱数RCとに基づいて決定する方法に限らず、リーチパターン乱数RCを所定値で割った余りに基づいて決定する方法や、複数のリーチパターン(上記の例では六つのリーチパターンα,β,γ,δ,ε,ζ)を昇順,逆順,任意に並べ替えた順等に基づいて順番に決定する方法などのように任意の決定方法であってもよい。
リーチパターンを決定した後、変動パターンに基づいて図柄変動を継続し〔ステップS74〕、その後にリーチ図柄を停止して表示する〔ステップS76〕。
変動パターンは図柄群の変動態様(特別図柄の図柄変動)やアニメーション(背景図柄)等の表示を実現するパターンであり、例えば乱数やデータテーブル等を用いて決定する。
図柄群の変動態様の中には、リールを回転させる態様の通常変動や、画面上の所定位置を中心にある方向に揺れ動かす態様の正逆変動、全図柄(左図柄,中図柄,右図柄)を同期させて変動する態様の全図柄変動などがある。
また、図柄群の変動態様を実現する変動パターンには、複数の変動領域でそれぞれ変動を行う場合において変動中の変動速度や変動方向,停止する時期や順番等を含む。
例えば変動パターンが異なれば停止する図柄の順番も異なるようにすると、停止順によってはリーチや大当たり等を期待する期待感も生じ得る。
さらに、リーチ図柄は特別図柄表示器22に表示するが、他の表示器のみや、その両方に表示してもよい。
こうすれば、特別図柄表示器22以外の表示器にもリーチ図柄等が表示されるので、リーチ図柄が何であるかを認識しやすくなる。
なお、リーチ図柄を表示する際には、さらにリーチに達したことを遊技者に報知してもよい。
当該報知手段としては、例えばリーチを特定する文字やアニメーション等を表示したり、音声や特定の効果音をスピーカ50から出したり、遊技者が触れるハンドル40や遊技者が座る椅子を振動させる等が該当する。
こうすれば遊技者はリーチに達したことをより確実に認識することができる。
そして、リーチ図柄の停止は図柄が静止する態様に限らず、基準位置を中心として任意の方向に任意の距離範囲で動かしてもよい。
リーチ図柄を表示した後、特定のリーチパターン(例えばリーチパターンε)か否かで処理を分岐する〔ステップS78〕。
当該特定リーチパターンの数は1または複数であり、遊技状態等に応じて適当なタイミングでリーチパターンの数や特定するリーチパターンを変えてもよい。
もし、特定のリーチパターンならば(YES)、パターン表示処理を実行する〔ステップS80〕。
このリーチパターン表示処理の具体的な手順について、図7(A)を参照しながら説明する。
図7(A)に示すリーチパターン表示処理は、特定リーチパターンに基づいて図柄変動を継続する態様を実現する。
まず、図6のステップS72で決定したリーチパターンに対応したコマンドブロックの一部(以下「ブロックデータ」と呼ぶ。)を設定する〔ステップS90〕。
ここで、メイン制御基板100から表示制御基板200に送る表示指令に相当するコマンドブロックの構成例について図8を参照しながら説明する。
図8(A)に示すコマンドブロック300は、特別図柄を特定する特別図柄番号302、その特別図柄番号302で特定した特別図柄を表示する位置(座標)を特定する特別図柄表示位置304、装飾図柄を特定する装飾図柄番号306、その装飾図柄番号306で特定した装飾図柄を表示する位置(座標)を特定する装飾図柄表示位置308、装飾図柄や特別図柄以外の背景図柄を特定する背景図柄番号310、図柄変動やアニメーション等における開始時からの経過時間312(あるいはシリアル番号)、データの正当性を判別するために用いるチェックサム314(あるいは誤りデータを訂正可能な誤り訂正符号等)などを有する。
表示可能な特別図柄と装飾図柄には固有の番号をそれぞれ付し、表示しようとする図柄を特別図柄番号302や装飾図柄番号306によって特定する。
複数の特別図柄をほぼ同時に表示する場合には、その数に対応した図柄番号を特定すればよい。
例えば3つの装飾図柄(左図柄,右図柄,中図柄)をほぼ同時に表示する場合は、図8(B)に例示するように左図柄番号302a,中図柄番号302b,右図柄番号302c等で特別図柄番号302を特定する。
さらに複数の特別図柄を同時に表示する場合には、その数に対応した図柄表示位置を特定する必要がある。
図8(C)の例では左図柄表示位置304a,中図柄表示位置304b,右図柄表示位置304c等によって特別図柄表示位置304を特定する。
ここでは特別図柄の例を示したが、装飾図柄を特定する場合も同様である。
また、上記装飾図柄以外に必要に応じて表示する他の背景図柄も装飾図柄と同様に固有の番号をそれぞれ付し、表示しようとする他の背景図柄を背景図柄番号310によって特定する。
当該背景図柄が多数ある場合や組み合わせて表示するにはコマンドブロック300を設定し易くするために、背景図柄をグループ分けしてROM112,202等に記憶しておき、当該グループごとに固有の番号を付しておく。
そして、コマンドブロック300ではグループごとの番号によって表示する背景図柄を特定する。
ブロックデータを設定した後、現在の一画面を表示するためにコマンドブロック300の他の一部を設定し〔ステップS92〕、コマンドブロック300を表示制御基板200に送る処理を〔ステップS94〕、リーチパターンに従って繰り返す〔ステップS96〕。
ステップS92,S94の実行によって画像処理され、特別図柄表示器22に一画面を表示することができる。
コマンドブロック300の他の一部としては、経過時間312やチェックサム314等がある。
例えばほぼ連続する図柄でステップS92,S94を1秒間に30回実行すると、人間の目の残像効果を利用して特別図柄や装飾図柄の図柄変動、あるいはアニメーション等の表示を実現することができる。
また1秒間に表示する画面の種類数を変えることにより、図柄変動の変動速度やアニメーションの変化速度を変えることもできる。
すなわち上記画面の種類数を増やせば速度が速くなり、逆に上記画面の種類数を減らして同一画面を増やせば速度が遅くなる。
その後、リーチパターンに基づく図柄変動を実現する残りの図柄がなくなると(ステップS96のNO)、パターン表示処理を終了する。
上記パターン表示処理を実行する場合に特定のリーチパターンが例えばリーチパターンεならば、図7(B)に示すような手順に従って以下のような表示が行われる。
すなわち、リーチになると開き窓を模した装飾図柄が現れて当該開き窓が開き始めると、背景図柄としての装飾図柄が見え始めて装飾図柄群の変動を開始する〔ステップS100〕。
装飾図柄群の変動方向(すなわちスクロール方向)は任意であり、特別図柄の変動方向と同じでもよく、異なってもよい。
特に装飾図柄群と特別図柄の変動方向を異ならせると、遊技者等はいずれの図柄群の変動なのか、あるいは現在どのような変動状態(すなわち高速変動,中速変動,低速変動,間もなく停止する前など)にあるか等を容易に識別することができる。
そして装飾図柄群の変動を開始してからしばらくすると、特別図柄について残りの図柄群の変動を減速するとともに、装飾図柄群の変動を停止して特典付与の可能性を予告する〔ステップS102〕。
すなわち、装飾図柄群を構成する装飾図柄のうち、停止した装飾図柄がリーチ図柄を構成する特別図柄と所定の関係にある装飾図柄(例えば同じ絵柄)であったとき、未だに変動している残りの特別図柄がリーチ図柄と同一の図柄で停止して大当たりになる可能性が高いことを報知する。
なお、停止した装飾図柄が所定の関係にある場合に常に大当たりになるものではなく、所定の関係にない場合に常にはずれになるものではない。
また、同じ絵柄には近似する絵柄をも含むものとする(以下、同じ)。
パターン表示処理を終えて図6に戻ると、未だに変動していた残りの図柄変動を停止し〔ステップS82〕、リーチ処理を終了する。
ステップS82を実行すると特別図柄表示器22には第3図柄(例えば中図柄)が停止して表示され、変動による抽選結果として特別図柄(左図柄,中図柄,右図柄)が確定する。
よって遊技者はどの特別図柄で確定したのかを認識できるが、より容易に認識できるようにするためには確定した図柄を拡大したり点滅する等で表示するとよい。
ここで、ステップS78において特定のリーチパターン以外のリーチパターンならば(NO)、表示制御基板200に表示指令を送って対応するリーチパターンに従って図柄変動を行なった後〔ステップS84〕、残りの図柄変動を停止し〔ステップS82〕、リーチ処理を終了する。
リーチ処理を終えると図5に戻り、確率変動を行うか否かを判別する〔ステップS48〕。
図3のステップS16で記憶した確率変動用乱数RDが所定値と一致したか否かによって判別してもよく、特別図柄表示器22に表示された特別図柄と装飾図柄が所定の関係になっているか否かによって判別してもよい。
もし確率変動であるときは(YES)、確率変動処理を実行した後〔ステップS50〕、変動表示処理を終了する。
確率変動処理を実行すると、今回の大当たり遊技終了後から次回の大当たりになるまで、変動後に大当たり図柄で停止して大当たりになる確率が高まり、特別図柄の図柄変動期間が短縮される。
同様に変動後に当たり図柄で停止して当たりになる確率が高まり、普通図柄の図柄変動期間が短縮される。
確率変動処理の具体的な手順等は周知であるので、図示および説明を省略する。
一方、ステップS48において確率変動でないときは(NO)、そのまま変動表示処理を終了する。
ここで、ステップS62においてリーチ図柄でなければ(NO)、ステップS44と同様に図柄変動を開始し〔ステップS64〕、はずれ変動パターンに基づいて図柄変動を行なってからはずれ図柄で停止し〔ステップS66〕、ステップS48に進む。
上記ステップS64,S66ではそれぞれ対応する表示指令(コマンドブロック300)を表示制御基板200に送って実現する。
変動表示処理を終えると図4に戻り、大当たりか否かを判別する〔ステップS28〕。
外来ノイズ等の影響を受けにくく信頼性が高いパチンコ機10では、上記大当たり判定用乱数RAに基づいて「大当たり」か否かを判別する。
なお、必要に応じて実際に特別図柄表示器22に表示された特別図柄が大当たり図柄と一致するか否かによって大当たりか否かを判別してもよい。
その他、特別図柄表示器22に表示された特別図柄と装飾図柄が所定の関係になっているか否かによって判別してもよい。
もし「大当たり」ならば(YES)、大当たり処理を行い〔ステップS30〕、図柄変動処理を終了する。
大当たり処理は、例えば大入賞口34の蓋74を一定期間(例えば30秒間)だけ開放し、入賞したパチンコ球の数に応じて賞球を払い出す等の大当たり遊技を行う。
一方、ステップS28の判別で「はずれ」ならば(NO)、そのまま図柄変動処理を終了する。
次に、メイン制御基板100から送られた表示指令を受けた表示制御基板200が画像編集を行なって特別図柄表示器22に図柄を表示する図柄表示処理について、図9を参照しながら説明する。
なお表示指令は、受信割り込みごと実行される割り込みプログラムによって図2に示すRAM204等に設けた受信バッファに記憶されているものとする。
この受信バッファは一または複数の表示指令や他の受信データが記憶できる程度の容量を有する。
図9に示す図柄表示処理では、まず受信バッファに記憶された表示指令としてのコマンドブロック300をCPU210が読み込み〔ステップS110〕、読み込んだコマンドブロック300に基づいて表示データを取得してRAM204に記憶する〔ステップS112〕。
より具体的には、ROM202等に記憶されたデータテーブル等であってコマンドブロック300と表示データとの関係を規定したものを参照して表示データを取得する。
表示データは画像編集を行うためのデータ要素(パラメータ)であって、例えばリーチパターンやブロックデータ(特別図柄番号302,特別図柄表示位置304,装飾図柄番号306,装飾図柄表示位置308等)、あるいは経過時間312などが該当する。
その後、CPU210は取得した表示データをVDP214に伝達する。
CPU210から表示データを受けたVDP214は、当該表示データに基づいて図柄等のデータをキャラクタジェネレータ212から抽出し〔ステップS114〕、配色指定及びスプライト処理等の画像編集を行った後〔ステップS116〕、VRAMやパレットRAM上にデータを展開する〔ステップS118〕。
そして、展開したデータを図柄信号に変換して特別図柄表示器22に出力する〔ステップS120〕。
こうして表示データに基づいて編集した図柄等を特別図柄表示器22に表示させることができる。
また画像編集をハードウェアとしてのVDP214が行うので、特別図柄と装飾図柄を高速に表示することができる。
次に、図3〜図6,図7(A),図9に示す処理を実行して特別図柄表示器22に特別図柄と装飾図柄を表示する例について、図15〜図18を参照しながら説明する。
図15〜図18に示す例は「大当たり」になるケースを示すものであり、数多く発生する「はずれ」のケースについては図示および説明を省略する。
なお、パチンコ機10は変動後に左図柄と右図柄が同じ図柄で停止すると「リーチ」になり、変動後に左図柄,中図柄,右図柄が全て同じ図柄で停止すると「大当たり」になるように構成されていると仮定する。
図15〜図18に示す例において、特別図柄表示器22に備えた3つの変動領域ごとに変動または停止して表示する図柄群(すなわち特別図柄)を図10,図11に示し、その特別図柄の背景に用いる装飾図柄を図12〜図14に示す。
図10,図11に示す特別図柄は、変動領域に対応して左図柄群80,中図柄群82,右図柄群84を有する。
左図柄群80は、図10に示すように9種類の左図柄80a,80b,80c,80d,80e,80f,80g,80h,80iと、1種類のはずれ図柄86とからなる。
左図柄群80の変動では、数字の小さな図柄から大きな図柄に向かって出現する過程を繰り返す。
すなわち左図柄80a→左図柄80b→左図柄80c→…→左図柄80h→左図柄80iの順に出現した後、再び左図柄80aが出現して繰り返す。
なお出現順は順番に限らず、任意の数だけ飛び越してもよい。
ここで、9種類の左図柄はそれぞれ絵柄と丸枠内の英数字(1から8までとV)からなり、例えば左図柄80aは雷を模した絵柄と数字「1」とからなり、左図柄80bは台風の渦巻きを模した絵柄と数字「2」とからなり、左図柄80cは晴れ(太陽)を模した絵柄と数字「3」とからなり、左図柄80dは曇り(大きな雲)を模した絵柄と数字「4」とからなり、左図柄80eは星を模した絵柄と数字「5」とからなり、左図柄80fは三日月を模した絵柄と数字「6」とからなり、左図柄80gは雪(雪ダルマ)を模した絵柄と数字「7」とからなり、左図柄80hは雨(傘)を模した絵柄と数字「8」とからなり、左図柄80iは虹を模した絵柄と英字のVとからなる。
また、1種類のはずれ図柄86は小さな雲を模した絵柄からなる。
このはずれ図柄86は他の図柄群にも同様に配置されている。
当該はずれ図柄86は図柄表示上の理由により9種類の図柄の間にそれぞれ配置したものであり、大当たりには関与しない。
すなわち、仮に各図柄列のはずれ図柄86が変動停止後に横一列または斜め一列に並んだとしても特定図柄の組み合わせを構成せず、大当たりにはならない。
図12〜図14に示すはずれ図柄86は単に小さな雲を模した絵柄からなるが、これらのはずれ図柄86に9種類の図柄と同様に丸付き英数字等を付してもよい。
その他、各はずれ図柄86に異なる絵柄等からなる図柄を用いてもよい。
こうすれば、遊技者は変動後に停止して表示されたはずれ図柄86が図柄群におけるどの位置のはずれ図柄であるかを容易に知ることができる。
中図柄群82は、図11に示すように9種類の中図柄82a,82b,82c,82d,82e,82f,82g,82h,82iと、1種類のはずれ図柄86とからなる。
中図柄群82が上記左図柄群80と異なるのは出現順が逆順になっている点であり、中図柄群82の変動では数字の大きな図柄から小さな図柄に向かって出現する過程を繰り返す。
すなわち中図柄82a→中図柄82b→中図柄82c→…→中図柄82h→中図柄82iの順に出現した後、再び中図柄82aが出現して繰り返す。
右図柄群84の構成および変動は中図柄群82と同様であり、図11では括弧内に符号を示す。
図12〜図14に示す装飾図柄は、中図柄群82に対応する装飾図柄群90を有する。
装飾図柄群90は、9種類の装飾図柄90a,90b,90c,90d,90e,90f,90g,90h,90i(以下「装飾図柄90a〜90i」と呼ぶ。
)からなる。
図12に示す装飾図柄90aは虹の絵柄、装飾図柄90bは雨(降雨)の絵柄、装飾図柄90cは雪(降雪)の絵柄からなる。
図13に示す装飾図柄90dは三日月の絵柄、装飾図柄90eは星(星空)の絵柄、装飾図柄90fは曇り(大きな雲)の絵柄からなる。
図14に示す装飾図柄90gは晴れ(太陽)の絵柄、装飾図柄90hは台風(竜巻)の絵柄、装飾図柄90iは雷の絵柄からなる。
装飾図柄は中図柄に対応し、例えば装飾図柄90aは中図柄82aに、装飾図柄90bは中図柄82bに、以下同様にして装飾図柄90iは中図柄82iにそれぞれ対応する。
装飾図柄90a〜90iは図示の都合によって3つの図面に分かれているが、装飾図柄90cと装飾図柄90d、装飾図柄90fと装飾図柄90g、装飾図柄90iと装飾図柄90aはそれぞれつながっている。
また、各装飾図柄の相互間で境界をぼかしており、ほぼ連続的する図柄(絵柄)になっている。
図12〜図14では、ぼかしている部位を破線で示す。
また、これらの装飾図柄の横幅寸法は特別図柄表示器22の表示領域のほぼ2/3〜3/4程度になるように調整されている。
天気記号を模した特別図柄(左図柄群80,中図柄群82,右図柄群84)および装飾図柄群90等を用いて特別図柄表示器22に表示する態様の一例について、図15〜図18を参照しながら説明する。
パチンコ球が第1種始動口30に入賞すると、図15(A)に示すように変動パターンに基づいて左図柄群80,中図柄群82,右図柄群84がほぼ同時に図柄変動を開始する{図6のステップS74}。
左図柄群80,中図柄群82,右図柄群84の変動は、いずれも画面下側から上側に向かってスクロールする。
また、背景には日本地図をデフォルメして模した装飾図柄92が表示されている。
その後にリーチになると、図15(B)に示すように左図柄群80と右図柄群84(すなわちリーチ図柄)で停止する{図6のステップS76}。
図15(B)の例では、左図柄群80として上から左図柄80c,はずれ図柄86,左図柄80dが、右図柄群84として上から右図柄84f,はずれ図柄86,右図柄84gがそれぞれ表示されている。
よって、左図柄80cと右図柄84gがともに晴れ(太陽)の絵柄と数字「3」で一致し、左図柄80dと右図柄84fがともに曇り(大きな雲)の絵柄と数字「4」で一致しているので、斜めラインのダブルリーチになっている。
次にパターン表示処理では例えばリーチパターンεに従って図柄変動を継続し{図7(A)のステップS90〜S94}、以下のようになる。
すなわち、図15(B)に示すような特別図柄(左図柄群80,右図柄群84)および装飾図柄92が表示されて間もなく、上記装飾図柄92に代わって図16(A)に示す装飾図柄94が表示される。
装飾図柄94は左右両側に開閉可能な開き窓を模した絵柄である。
装飾図柄94は初め閉じた状態で表示された後に図16(B)に示すように開き始め、最後には図17(A)に示す開放状態まで次第に変化してゆく。
装飾図柄94の開き窓が開き始めた頃、窓の隙間からは画面右側から左側に向かってスクロール変動を開始した装飾図柄が見え始める{図7(B)のステップS100}。
ここで、上記特別図柄(左図柄群80,中図柄群82,右図柄群84)、装飾図柄94および装飾図柄群90は、この順番で特別図柄表示器22の奥行き方向に位置するように表示される。
技術的には当該特別図柄、装飾図柄94および装飾図柄群90をそれぞれ異なるレイヤーに配置し、スプライト機能によって各図柄群の変動等を行う。
これらの図柄は遊技者側から見ると特別図柄表示器22の奥行き方向に対して重なって見え、しかも特別図柄と装飾図柄94は異なる方向に変動しているので立体感がある。
なお、装飾図柄94と同様な図柄を二重に三重に奥行き方向に配置し、手前側を速く奥行き側になるにつれて遅く変動速度を変えて表示するとさらに立体感が増す。
そして、装飾図柄群90の変動を開始してすぐに装飾図柄92の開き窓はほぼ全開の状態になり、当該状態のまましばらく装飾図柄群90の変動を表示する。
装飾図柄群90を構成する各図柄は、表示領域の両側に静止表示されている開き窓を模した装飾図柄94の間の領域にちょうど表示される横幅寸法であって、各装飾図柄の相互間でほぼ連続する絵柄になっているので、装飾図柄群90をスクロール変動すると背景がスムーズに変化してゆく。
そのため、装飾図柄群90の変動を見た遊技者は背景の変化に違和感を持たない。
その後、図17(B)に示すように中図柄群82の変動速度を減速するとともに、装飾図柄群90の変動が停止される{図7(B)のステップS102}。
図17(B)の例では、装飾図柄群90がリーチ図柄と同一の絵柄である装飾図柄90gで停止し、未だに変動している中図柄群82が停止したとき、大当たりになる可能性が高いことを示している。
さらにその後、図18(A)に示すように未だ変動していた中図柄群82を停止して特別図柄を確定する{図6のステップS82}。
図18(A)の例では、上記大当たりの予告に従って中図柄群82として上から中図柄82f(一部分),はずれ図柄86,中図柄82g,はずれ図柄86,中図柄82h(一部分)が表示されている。
よって左図柄80c,中図柄82g,右図柄84gは太陽の絵柄と数字「3」で一致し、斜めラインで図柄が揃っているので大当たりである。
よって図18(A)に示す画面が表示されてから数秒後に、遊技者に大当たりを報知する図18(B)に示す画面が表示される。
図18(B)の例では、『大当り』という文字が特別図柄表示器22に大きく表示されている。
こうして大当たりになると大当たり遊技が行われて大入賞口34が一時的に開くので、遊技者はパチンコ球入賞させて多くの賞球を獲得する機会が得られる。
上記実施の形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)請求項1に対応し、まず装飾図柄群90(背景図柄)を変動または停止して表示可能に構成した{図8のコマンドブロック構成図および図7(A)のパターン表示処理を参照}。
そして、変動後に停止した左図柄群80,右図柄群84(リーチ図柄;特定図柄)と特別図柄表示器22に表示された装飾図柄群90とが少なくとも同じ絵柄を含んでいると遊技者に大当たりを予告(特定図柄と背景図柄との一方が他方を連想させる所定の関係を満たすと遊技者に特典付与の可能性を報知)した。
よって装飾図柄群90を変動する点で新鮮味があり、特別図柄と装飾図柄群90との組み合わせによって大当たりを予告する点で面白味があって分かりやすい。
また、装飾図柄群90の全体を用いて大当たりを予告したので、遊技者が容易に判断できて面白い。
(2)請求項3に対応し、変動後に停止した左図柄群80,右図柄群84によってリーチになる場合に装飾図柄群90を変動し始め、装飾図柄群90を停止した後に中図柄群82(残りの特別図柄)を停止する{図6のリーチ処理,図7(A)のパターン表示処理を参照}。
よって変動し始めた装飾図柄群90を見た遊技者は、特定の装飾図柄(特定の背景図柄)で停止することを期待する期待感を持って当該変動を見たり遊技することができる。
また、停止した装飾図柄を見た遊技者は、大当たりになるか否かを予測することができる。
〔他の実施の形態〕上述したパチンコ機10(遊技機)において、他の部分の構造,形状,大きさ,個数,配置および動作条件等については、上記実施の形態に限定されるものでない。
例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
(1)上記実施の形態は、特別図柄と装飾図柄群90を変動し、変動後に停止した特別図柄の一部と装飾図柄とが少なくとも同じ絵柄を含むとき、大当たりの可能性が高いことを予告した{図7のステップS100,S102}。
この形態に代えて、変動後に停止した複数列の図柄(例えば左図柄と右図柄)と装飾図柄とが少なくとも同じ絵柄を含むと、大当たりとして遊技者に賞球を得る機会を与えてもよい。
これらの形態は請求項2に対応し、装飾図柄群90を変動する点で新鮮味があり、特別図柄と装飾図柄の組み合わせによって特典を与える点で面白味があって分かりやすい。
また、装飾図柄のほぼ全体を用いて大当たりを報知したので、遊技者が容易に判断することができて面白い。
(2)上記実施の形態では、パチンコ機10に本発明を適用した。
この形態に代えて、パチンコ機以外の他の遊技機(例えばパチスロ機,アレンジボール機,雀球遊技機,テレビゲーム機等)であって特別図柄と背景図柄を表示可能な表示部を備えたものにも同様に本発明を適用することができる。
当該他の遊技機であっても、背景図柄を変動する点で新鮮味があり、特別図柄と背景図柄との組み合わせによって特典を報知する点で面白味があって分かりやすい。
(3)上記実施の形態では、変動後に停止した特別図柄(リーチ図柄;左図柄群80,右図柄群84)と、表示部(特別図柄表示器22)に表示された背景図柄(装飾図柄群90)とが少なくとも同じ絵柄を含んでいたときに、遊技者に大当たり等の特典を予告した{図7(B)のステップS100,S102}。
この形態に代えて(あるいは加えて)、特別図柄と背景図柄の一方が他方を連想させる関係にある図柄(絵柄や英数字等)であるときに、遊技者に大当たりを予告してもよい。
この場合には、特別図柄と背景図柄とに共通する事項(モチーフ,概念,テーマ,分類など)があるので連想しやすく、大当たり等の特典を予測しやすい。
このことは遊技者に特典を与える条件とする場合も同様である。
したがって、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、絵柄や英数字等を組み合わせることによって組み合わせの幅が広がるので、様々な事象や状態の予告や特典を与える条件とすることもできる。
(4)上記実施の形態では、変動後に停止した特別図柄(リーチ図柄)と、表示部に表示された背景図柄との組み合わせによって遊技者に大当たり等の特典を予告した{図7(B)のステップS100,S102}。
この形態に代えて(あるいは加えて)、変動後に停止した特別図柄と、停止した際(停止時やその前後)における背景図柄の態様との組み合わせによって遊技者に大当たり等の特典を予告してもよい。
背景図柄の態様としては、例えば背景図柄の変動方向や、背景図柄の動き方、出現する背景図柄の種類や組み合わせなどが該当する。
背景図柄の変動方向を例にすれば特別図柄が停止した際に背景図柄が画面右側から左側に向かってスクロールするか否かによって、背景図柄の動き方を例にすれば装飾図柄92の開き窓がスムーズに開くか否かによってそれぞれ遊技者に大当たり等の特典を予告する。
このことは遊技者に特典を与える条件とする場合も同様である。
こうすれば予告や特典を与える条件の幅が広がり、表示態様も多様化できる。
(5)上記実施の形態では、特別図柄と背景図柄の組み合わせについて本発明を適用した。
この形態に代えて、普通図柄と背景図柄の組み合わせや、特別図柄,普通図柄および背景図柄の組み合わせ、あるいは他の抽選図柄と背景図柄の組み合わせについても同様に本発明を適用することができる。
他の抽選図柄としては、例えば確率変動か否かを抽選するための図柄(いわゆる第4図柄)などがある。
これらの形態であっても、大当たり等の特典を予告し、あるいは遊技者に特典を与えることができる。
また、図16(B)や図18(A)に示すように、2階層に前後して表示された特別図柄と背景図柄とが所定の関係がある場合に特典を予告したり、遊技者に特典を与えた。
この形態に代えて、3階層以上の複数階層に前後してそれぞれ表示された特別図柄と背景図柄とが所定の関係がある場合に特典を予告したり、遊技者に特典を与えてもよい。
さらには、遊技状態に応じて階層数を変えたり、当該階層数に応じて特典の大きさを変えるとなおよい。
こうすれば所定の関係にバリエーションが広がるとともに、より面白味が加わって分かりやすくなる。
(6)上記実施の形態では、特別図柄と背景図柄とに所定の関係がある場合に、大当たりによる大当たり遊技を行い{図4のステップS28,S30}、確率変動を行なった{図5のステップS48,S50}。
この形態に代えて(あるいは加えて)、他の特典についても同様に適用してもよい。
他の特典としては、例えば時短,時短回数の設定,確率変動回数の設定,入賞口に備えた蓋や羽根(翼片)の開閉等のような態様、あるいはこれらの少なくとも二つの組み合わせた態様が該当する。
こうした他の特典についても、特別図柄と背景図柄との組み合わせによって与える点で面白味があって分かりやすい。
(7)上記実施の形態では、メイン制御基板100から一画面ごとのデータ(例えばコマンドブロック300)を表示制御基板200に伝達する手順を繰り返すことによって、図柄表示パターンに基づく図柄変動等を行うパチンコ機10に本発明を適用した(図7(A)のパターン表示処理等を参照)。
この形態に代えて、図柄変動等を行うごとにメイン制御基板100から図柄表示パターンのデータを表示制御基板200に1回だけ伝達するパチンコ機に本発明を適用することも可能である。
この場合、メイン制御基板100から表示制御基板200に伝達するデータ量は一画面ごとに送る形態に比べて大幅に少なくなる。
よって、メイン制御基板100に必要なプログラム等の設計工数を大幅に減らすことができるので、パチンコ機のコストも低減することができる。
また、遊技者の意思によって希望するときに新たな図柄変動等が始まるので、特典を期待する期待感をさらに維持できる。
(8)その他、以下に示す形態で本発明を実施することも可能であり、これらの場合でも上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(8a)特別図柄(特定図柄)と装飾図柄(背景図柄)との間に持たせた所定の関係をROM202に記憶したが、当該所定の関係を他の記録部に記録してもよい。
他の記録部としては、例えばキャラクタジェネレータ212、メイン制御基板100や通信制御回路116,206を通じて通信可能なホールコンピュータ内のROMやRAM等が該当する。
(8b)所定の関係を持たせないで(あるいは所定の関係の有無を無視して)特別図柄と装飾図柄をROM202等に記憶してもよい。
すなわち、変動後に停止した特別図柄と装飾図柄に所定の関係があると判断して、遊技者に特典付与の可能性を予告したり、遊技者に特典を与えるなどをしてもよい。
この場合であっても、結果として所定の関係が認められるので、大当たりの可能性の予告等を行うことができる。
(8c)特別図柄と装飾図柄との間に持たせる所定の関係をレベル化(信頼度や数値等)して記憶し、当該レベルの高低に応じて遊技者に特典付与の可能性を予告したり、遊技者に特典を与えてもよい。
さらに変動後に停止した特別図柄または装飾図柄が複数存在する場合には、各レベルを演算(四則演算を含む全ての演算)して求めた結果やレベルの組み合わせ等に応じて、遊技者に特典付与の可能性を予告したり、遊技者に特典を与えてもよい。
(他の発明の態様) 以上、本発明の実施の形態について説明したが、この実施の形態には特許請求の範囲に記載した発明の態様のみならず他の発明の態様を有するものである。
この発明の態様を以下に列挙するとともに、必要に応じて関連説明を行う。
〔態様1〕 変動または停止して表示する特定図柄と、その特定図柄の背景に用いる背景図柄とを表示する表示部を備えた遊技機において、前記特定図柄の少なくとも一部と前記背景図柄の少なくとも一部とに所定の関係を持たせ、かつ前記背景図柄を変動または停止して表示可能に構成し、変動後に停止した前記特定図柄と前記表示部に表示された背景図柄との一方が他方を連想させる所定の関係を満たすと、遊技者に特典付与の可能性を報知する遊技機。
〔態様1の関連説明〕 本態様によれば、まず特定図柄の少なくとも一部と背景図柄の少なくとも一部とに所定の関係を持たせるとともに、背景図柄を変動または停止して表示可能に構成する。
そして、変動後に停止した特定図柄と表示部に表示された背景図柄との一方が他方を連想させる所定の関係を満たすと、遊技者に特典付与の可能性を報知する。
よって背景図柄を変動する点で新鮮味があり、停止した特定図柄と背景図柄との関係によって特典付与の可能性を報知する点で面白味があって分かりやすい。
〔態様2〕 請求項1から3のいずれか一項に記載した遊技機において、特別図柄と背景図柄をともに複数の図柄からなる図柄群で構成し、特別図柄の図柄群に属する第1図柄と、背景図柄の図柄群に属する第2図柄とに対応関係を設けた遊技機。
〔態様2の関連説明〕 本態様によれば、第1図柄と第2図柄とには対応関係がある。
第1図柄と第2図柄は一対一に限らず、一対複数または複数対一であってもよい。
表示部を見た遊技者は、対応関係があるか否かによって特典が与えられるか否かを容易に推測できる。
〔態様3〕 請求項1から3のいずれか一項に記載した遊技機において、特別図柄と背景図柄とを表示部の奥行き方向に位置するように表示し、前記特別図柄と前記背景図柄との変動方向を異ならせた遊技機。
〔態様3の関連説明〕 本態様によれば、特別図柄と背景図柄は遊技者側から見ると表示部の奥行き方向に対して重なって見え、しかも特別図柄と背景図柄は異なる方向に変動しているので立体的に見える。
よって、表示部に表示する図柄を立体感を持たせて表示することができる。
10 パチンコ機(遊技機)
14 複合装置
22 特別図柄表示器(表示部)
26 普通図柄表示器
30 第1種始動口
32 ゲート
58 ゲートセンサ
60,66 始動口センサ
68 下部始動口
80 左図柄群(特定図柄)
82 中図柄群(特定図柄)
84 右図柄群(特定図柄)
86 はずれ図柄
90 装飾図柄群(背景図柄)
92,94 装飾図柄(背景図柄)
100 メイン制御基板
110,210 CPU
112,202 ROM
114,204 RAM
200 表示制御基板
212 キャラクタジェネレータ
214 VDP

Claims (3)

  1. 変動または停止して表示する特定図柄と、その特定図柄の背景に用いる背景図柄とを表示する表示部を備えた遊技機において、
    前記背景図柄を変動または停止して表示可能に構成し、
    変動後に停止した前記特定図柄と前記表示部に表示された背景図柄との一方が他方を連想させる所定の関係を満たすと、これらの表示によって遊技者に特典付与の可能性を報知する遊技機。
  2. 変動または停止して表示する特定図柄と、その特定図柄の背景に用いる背景図柄とを表示する表示部を備えた遊技機において、
    前記背景図柄を変動または停止して表示可能に構成し、
    変動後に停止した前記特定図柄と前記背景図柄との一方が他方を連想させる所定の関係を満たすと、遊技者に特典を与える遊技機。
  3. 請求項1または2に記載した遊技機において、
    変動後に停止した特定図柄によってリーチになる場合に背景図柄を変動し始め、前記背景図柄を停止した後に残りの特定図柄を停止する遊技機。
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