JP2010082346A - 乾燥機及び洗濯乾燥機 - Google Patents

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正雄 今成
Toshifumi Koike
敏文 小池
Keizo Kawamura
圭三 川村
Shiro Obayashi
史朗 大林
Mari Kurosawa
真理 黒澤
Fumito Ishikawa
史人 石川
Tsunetoshi Komatsu
常利 小松
Isao Hiyama
功 桧山
Go Kimura
剛 木村
Akinori Kaneko
哲憲 金子
Yoshihiro Suzuki
好博 鈴木
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Abstract

【課題】
高湿な空気を室内に排気せずに消費電力が低減でき、さらに節水できる乾燥運転が可能な洗濯乾燥機を提供する。
【解決手段】
乾燥運転工程を、回転ドラム又は内槽にヒータで加熱した温風を送風して乾燥対象物から水分を蒸発させ、内槽から出た高湿空気で外槽及び循環ダクトを温めつつ壁面凝縮で除湿するヒータ加熱乾燥工程と、外槽上面から筐体との空間の空気を送風路に吸込む吸気手段から送風路外の空気を送風路内に吸気させ、それと同量の空気を前記排水ホースを経由して排気させる送風排気工程とを時間で区切って組み合わせた運転とする。また、乾燥運転の最後又は終了後に、排水ホースの圧力を確保しながら排水ホースを経由して、水を供給する。
【効果】
高湿な空気を室内に排気せずに乾燥運転が可能なため、室内の環境を悪化させずに消費電力を低減でき、ヒータ加熱時には冷却水を使用しないため、節水できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、衣類を乾燥する手段を備えた乾燥機又は洗濯乾燥機に関する。
乾燥機又は洗濯から乾燥までを連続して行える洗濯乾燥機による衣類の乾燥は、送風ファンと熱源により高温・低湿度の空気を作り、これを洗濯槽内に吹込み、衣類の温度を高くし、衣類から水分を蒸発させ、蒸発した水分を機外へ排出することにより行う。これに関する従来技術として特許文献1−3がある。
蒸発した水分の除去方法としては、そのまま洗濯乾燥機外へ排出する排気方式(常に新しい空気を供給)と蒸発した水分を冷やし結露させて水分を除去する除湿方式(同じ空気を循環させる)がある。時間短縮と使用水量や消費電力を低減するため乾燥工程の前半に空冷または水冷除湿を行い、後半に周囲の乾燥した外気を給気し、洗濯物に吹付けた後の温風空気をそのまま排気する方式がある。
特開2008−104715号公報 特開2008−110135号公報 実開平3−128094号公報
しかしながら、洗濯物に吹付けた後の温風空気をそのまま排気する従来技術では、時間短縮と使用水量や消費電力の低減を図ることはできるが、乾燥機または洗濯乾燥機周囲の室内に高湿な空気をそのまま排気してしまい、室内の環境を悪化させてしまう。
そこで、本発明は、前記高湿な空気を室内に排気せずに消費電力を低減でき、さらに節水できる乾燥運転が可能な洗濯乾燥機又は乾燥機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、乾燥時に内部が乾燥室となる外槽と、前記外槽内に回転自在に配置され、洗濯物を収容する回転ドラム又は内槽と、この回転ドラム又は内槽を駆動するモータと、前記回転ドラム又は内槽を支持する筐体と、前記回転ドラム又は内槽に温風を送風するための送風路,加熱手段及び送風手段を有する乾燥装置,前記送風手段の上流側の送風路に吸気手段,前記外槽から排出される水を排出する排水ホース,前記排水ホースを経由して前記回転ドラム又は内槽から排出される空気の全部または一部を排気する手段を備えた構成とする。乾燥運転工程が、前記回転ドラム又は内槽に温風を送風して乾燥対象物である衣類から水分を蒸発させ、さらに回転ドラム又は内槽を出てファンの吸込に戻る高温多湿空気により、外槽や循環ダクトを温めつつ、その内壁において空冷凝縮させて循環空気から除湿させるヒータ加熱乾燥工程と、前記吸気手段から送風路外の筐体内空気を送風路内に吸気させ、それと同量の空気を前記排水ホースを経由して排気させる送風排気工程とを時間ごとに組み合わせた運転とする。
本発明によれば、ヒータ加熱乾燥工程では、ヒータ入力を衣類からの水分蒸発熱と衣類加熱および外槽,循環風路系の加熱に有効に使用でき、さらに送風排気工程では、回転ドラム又は内槽から出た空気の全部または一部を排水ホースから排水口に捨てるため、高湿な空気を室内に排気せずに乾燥運転が可能となる。このため、室内の環境を悪化させずに消費電力を低減することができる。またヒータ加熱乾燥工程期間中は水冷除湿のための冷却水を必要としないため、節水が可能である。
以下、本発明の実施例を図面により説明する。
図1は、本発明の第1の実施例に係るもので、洗濯乾燥機の斜視図を示す。ベース1の上部には鋼板と樹脂成形品で組み合わされて構成された外枠2が載せられている。外枠2の正面には洗濯物30を出し入れするドア3と前面カバー22及び背面には背面カバー23が設けられている。
図2は、本発明の第1の実施例に係るもので、回転ドラムに温風を送風して乾燥対象物である衣類から水分を蒸発させるヒータ加熱乾燥工程時の洗濯乾燥機の断面図を示す。
図3は、本発明の第1の実施例に係るもので、吸気手段から送風路外の空気を送風路内に吸気させ、それと同量の空気を前記排水ホースを経由して排気させる送風排気工程時の洗濯乾燥機の断面図を示す。
まず、図2,図3に共通である洗濯乾燥機の概略構造および洗濯脱水工程について簡単に説明する。外枠2の内側には外槽20が備えられる。外槽20は下部の複数個のサスペンション21により支持されている。外槽20の内側にある回転ドラム29にはドア3を開けて投入された洗濯物30があり、回転ドラム29の開口部の外周には脱水時の洗濯物30のアンバランスによる振動を低減するための流体バランサー31が設けられている。また、回転ドラム29の内側には洗濯物30を掻き揚げる複数個のリフター33が設けられている。回転ドラム29は回転ドラム用金属製フランジ34に連結された主軸35を介してドラム駆動用モータ36に直結されている。外槽20の開口部には弾性体からなるゴム系のパッキン38が取付けられている。このパッキン38は外槽20内とドア3との水密性を維持する役割をしている。これにより、洗い,すすぎ及び脱水時の水漏れの防止が図られている。回転ドラム29は、側壁に遠心脱水および通風用の多数の小孔(図示せず)を有する。外槽20の底壁に開口した排水口37は、排水弁8を介して排水ホース9に接続する。
回転ドラム29内の洗濯物30に送風を導く循環ダクト5と送風手段たるファン61と加熱手段たるヒータ62を含む乾燥装置6は、外槽20から離して外枠2に固定(図示せず)されている。循環ダクト5と通風口32は柔軟構造のベローズ4で略水平に接続し、ヒータ62の出口と吹出しノズル11は外槽20の最上面から中心までの間に且つ外槽20の中心より前面の位置に柔軟構造のベローズ7で外槽20に対し略垂直に接続して外槽20の振動を吸収している。排水口37,ファン61の吸気口及び吐出口には温度センサ(図示せず)が設けてある。
このように構成したドラム式洗濯乾燥機は、洗濯工程においては、回転ドラム29内に洗濯物を投入し、排水弁8を閉じた状態で給水して外槽20に洗濯水を溜め、回転ドラム29を回転させて洗濯物30を洗濯する。また、脱水工程においては、排水弁8を開いて外槽20内の洗濯水を排水し、回転ドラム29を回転させて遠心脱水する。そして、ヒータ加熱乾燥工程では、排水弁8を開いた状態で回転ドラム29を回転させると共に、ファン61を運転して外槽20内の空気を通風口32から吸出して循環ダクト5内を通過させた後にヒータ62で加熱して吹出しノズル11から回転ドラム29内の洗濯物30に向けて吹込む循環空気12を生成する。回転ドラム29内で洗濯物30から水分を奪って湿潤した循環空気12の除湿は、外槽や循環ダクトを通過する際にこれらに熱を与えて温めつつ、内壁で凝縮させることにより除湿する。
一方、送風排気工程では、ヒータ62をOFFにする。そして、吸気弁13を開くことによりベース1下部の隙間から吸込まれた外部空気16は、外槽20の側面を流れながら外槽20,モータ36,ファン61の排熱を受けながら温められ、外槽20の上面と外枠2の空間に溜められた高温の筐体内部空気15とともにファン61へ吸込まれる。吸込まれた筐体内部空気14は洗濯物30に吹付けられ洗濯物30から水分を奪い、湿潤して排水口37より排水ホース9を通り、排水トラップ10の水封じを破って排水口39に排出される。一般的な排水トラップの場合、水封じ高さは50〜80mm程度あるため、水封じを破るには排水ホース9側の圧力は約1000Pa以上必要となる。また、排水口39からの臭気を抑えるため、水封じを破った後も高い圧力(所定以上の圧力)を確保する必要があり、排水ホース排気による送風排気工程中は、高い圧力を保つようにファン61を制御する。
ここで、排水ホース9と排水口39の接続部は図4(a)に示すようにシール材39aなどで気密封じされ、排水ホース9からの排気が室内に漏れないように構成される。また、排水トラップの他の種類の接続方法を図4(b),(c)に示す。図4(b)は排水口39の内径が排水ホース9の外径より小さい場合、アダプター39bを介して接続する方法である。図4(c)は防水パンに取付けられている一般的な排水トラップ10構造である。この排水トラップ10の場合、防水パンからの水が流れる穴10aが開いているため蓋39cを取付け排水ホース9と排水トラップ10との密閉を保っている。
乾燥終了後は、図5に示すように排水口39側の圧力より排水ホース9側の圧力を高く保ちながら水封じを破らない圧力レベルまでファン61の回転数を下げて冷却水52を流し、排水トラップ10の水封じを回復させて乾燥工程終了となる。
このように、乾燥終了後に、排水ホース9側の圧力を所定以上に保ちながら排水ホースを経由して排水口39に水を供給することにより、排水口39からの臭気を抑えながら排水トラップ10の水封じを回復させることができる。
なお、この排水トラップの回復は、排水ホース9側の圧力を高く保っていれば、(排水ホース排気の)乾燥運転の最後又は乾燥運転の終了後のいずれでも良い。
図6は、本実施例における乾燥工程の運転パターンを模式的に示したものである。本実施例における乾燥工程は、前述のように、乾燥初期にヒータ加熱乾燥運転を行い、その後に送風排気を行うものである。ヒータ加熱乾燥工程においては、循環空気をヒータにより加熱し、その温風を内槽に送る。温風は衣類を温め、衣類からはその一部の熱を費やして水分が蒸発する。このため内槽出口の循環空気の湿度はほぼ飽和湿度に近くなる。さらに循環空気は外槽,循環ダクトに一部熱を与えつつ、送風ファン吸込みに戻る。循環空気は前述のように内槽出口でほぼ飽和湿度に達しているため、外槽,循環ダクト内面で冷却された際に、温度低下に伴い内壁等で水分を凝縮させる。しかしながら水冷除湿のように循環空気を強制的に冷却して除湿するのとは異なり、外槽,循環ダクトを温めつつ凝縮できる。このため、ヒータ加熱乾燥工程時では温風温度および衣類温度は一定とはならず、温度は上がりつづけ、これに伴い、内外槽および循環ダクトに熱を与え続けるため、これらの温度も上がり続ける。すなわち衣類および内外槽に熱を蓄えながら、凝縮除湿を行える。送風排気工程では、外槽上面から筐体との空間の空気を吸気弁を通して吸気させ、それと同量の循環空気を排水ホースを経由して排気させるため、内槽に入ってくる空気の湿度が急激に低くなる。このため、送風から伝熱される熱と、前記ヒータ加熱乾燥工程時に衣類および内槽に蓄えた熱を用いて、衣類からの蒸発が起こる。衣類および内槽の温度が平衡に近づいた後は、主に送風から伝熱される熱により衣類からの蒸発が継続される。
図7は、これらの乾燥工程におけるヒータ入力の大小に対する消費電力量と乾燥度の関係を衣類6kg、ヒータ加熱乾燥時のファン回転数A,送風排気時の回転数Bはともに毎分13500回転としたときの結果をもとに模式的に示したものである。ここで、ヒータ加熱能力最大のときを「大」、その半分の加熱能力時を「小」としている。付随した表は、ヒータ入力が「小」のときを基準として、ヒータ入力が「大」のときの送風排気工程直前の温風温度,衣類平均温度,外槽温度の比を示している。
本図から分かるように、ヒータ加熱乾燥時は消費電力量に対する乾燥度の増大率がヒータ入力の大小にあまり依存しない。すなわちヒータ加熱乾燥工程での乾燥速度変化は、ヒータ入力の大小にかかわらず、投入した消費電力量に起因する。一方、ヒータ加熱乾燥工程後の送風排気工程での初期の乾燥度変化は、送風排気直前までの温風温度,衣類温度,外槽温度が高いほど大きくできる。以上のことから、本乾燥負荷レベルでは、短時間で極力、衣類を加熱して、送風排気工程直前での衣類温度等を高くしておくほうが、より消費電力を削減できる。しかしながら、ドラム形状や衣類負荷,外槽の熱容量などが変われば、上述の関係が常に成立するとはかぎらない。図8は、ヒータの加熱入力のパターンについて模式的に示したものである。例えば衣類負荷が少なく、ヒータ加熱工程での乾燥度変化に加熱時間の依存性が強い場合は、ヒータ構成を最大入力に対して少なくとも2分割できる構成としておき、図中(b)〜(d)に示すように、最大入力時を「強」とした場合、それよりも入力を低くした「弱」を一部もしくは全区間に適用させて時間を調整することが望ましい。とくに外槽や循環ダクトからの放熱損失の多い場合には、図8(c)のようにヒータ入力初期は「弱」としておき、ヒータ加熱乾燥後半で「強」に切り替えて送風排気直前の温風温度を上げるのが望ましい。また、放熱損失が少ない場合には、図8(d)のように、ヒータ入力初期は「強」として温風温度を上げて衣類,外槽および循環ダクトへの伝熱を促進させ、その後は「弱」で温風温度を保持もしくは緩やかに上昇させるのが望ましい。またファン回転数に関しては、図6に示したヒータ加熱工程の毎分A回転と送風排気工程の毎分B回転は必ずしも同一,一定とする必要はない。送風排気時の毎分B回転は前述のように水封じをやぶる関係上、高い圧力を保持させる必要がある。一方、毎分A回転は、例えば衣類負荷が少なく、衣類全体からの乾燥量が少ない場合には、前述のように循環風路内の比較的温度の低い場所での空冷凝縮の量と、前記衣類全体からの乾燥量とバランスがとれる程度に回転数を落とすことが、消費電力削減の面から望ましい。当然、衣類負荷が多い場合には、まったく逆のことが言える。
図9は、洗濯乾燥機の制御装置138のブロック図である。150はマイクロコンピュータで、各スイッチ112,113,113aに接続される操作ボタン入力回路151や水位センサ134,温度センサ152と接続され、使用者のボタン操作や洗濯工程,乾燥工程での各種情報信号を受ける。マイクロコンピュータ150からの出力は、駆動回路154に接続され、給水電磁弁116,排水弁8,モータ36,ファン61,ヒータ62,吸気弁13,給水弁19などに接続され、これらの開閉や回転,通電を制御する。また、使用者に洗濯機の動作状態を知らせるための7セグメント発光ダイオード表示器114や発光ダイオード156,ブザー157に接続される。
前記マイクロコンピュータ150は、電源スイッチ139が押されて電源が投入されると起動し、図10に示すような洗濯および乾燥の基本的な制御処理プログラムを実行する。
ステップS101
洗濯乾燥機の状態確認及び初期設定を行う。
ステップS102
操作パネル106の表示器114を点灯し、操作ボタンスイッチ113からの指示入力にしたがって洗濯/乾燥コースを設定する。指示入力がない状態では、標準の洗濯/乾燥コースまたは前回実施の洗濯/乾燥コースを自動的に設定する。例えば、操作ボタンスイッチ113aを指示入力された場合は、乾燥の高仕上げコースを設定する。
ステップS103
操作パネル106のスタートスイッチ112からの指示入力を監視して処理を分岐する。
ステップS104
洗濯を実行する。洗濯は洗い,中間脱水,すすぎ,最終脱水を順次実行するが、通常のドラム式洗濯乾燥機と同様であるので、詳細な説明は省略する。
ステップS105
洗濯乾燥コースが設定されているかどうかを確認して処理を分岐する。洗濯コースのみが設定されている場合は、運転を終了する。
ステップS106
外槽20の下部にある排水口37とファン吸気口の初期温度を測定する。
ステップS107
洗濯乾燥コースが設定されている場合は、高速脱水を実行する。高速脱水は、回転ドラム29を高速で回転させ衣類から効果的に水分を脱水する(高速で遠心脱水)。本実施の形態例では、回転ドラムの回転数を毎分1700回転程度に設定している。
ステップS108
高速脱水を開始してから、規定の時間になったかどうかを確認して処理を分岐する。
ステップS109
温風温度の初期温度を測定する。
ステップS110
ヒータ加熱乾燥工程を実行する。ファン61は高速回転、ヒータ62は通電し、回転ドラム29の正逆回転を繰り返し、回転ドラム29内の衣類の位置を入れ替えながら、高温の温風を衣類に吹付ける。衣類全体の温度が上昇し衣類から水分が蒸発する。
ステップS111
外槽20の下部にある排水口37とファン吸気口、温風の中間温度を測定する。
ステップS112
乾燥開始からの経過時間が規定の時間になったかどうかを確認して処理を分岐する。
ステップS113
中間温度と初期温度の差が規定の温度になったかどうかを確認して処理を分岐する。
ステップS114
乾燥開始から規定の時間が経過した場合、もしくは中間温度と初期温度の差が規定の温度より大きくなった場合、洗濯物の乾燥度が(=乾布の質量/湿布の質量)が0.90〜0.95と判断し、送風排気工程を実行する。ヒータ62の通電をOFF、吸気弁13を開き、ファン61を高速回転して洗濯物30の水分を排水ホース9から排水口39に排出する。
ステップS115
外槽20の下部にある排水口37とファン吸気口の終了温度を測定する。
ステップS116
排気開始からの経過時間が規定の時間になったかどうかを確認して処理を分岐する。
ステップS117
中間温度と終了温度の差が規定の温度になったかどうかを確認して処理を分岐する。
ステップS118
排気開始から規定の時間が経過した場合、もしくは中間温度と終了温度の差が規定の温度より大きくなった場合、洗濯物の乾燥度が(=乾布の質量/湿布の質量)が1.0以上となり乾燥が終了したと判断し、排水口39側の圧力より排水ホース9側の圧力を高く保ちながら水封じを破らない圧力レベルまでファン61の回転数を下げて給水弁19を開いて水を流し、排水トラップ10の水封じを回復させる。
ステップS119
給水弁19を開いてからの経過時間が規定の時間になったかどうかを確認して処理を分岐する。
ステップS120
水位センサ134の圧力が規定の圧力になったかどうかを確認して処理を分岐する。
ステップS121
冷却水弁19を開いてから規定の時間が経過した場合、もしくは水位センサ134の圧力が規定の圧力より大きくなった場合、排水トラップ10の水封じが回復したと判断し、ファン61を停止、モータ36を停止、吸気弁13を閉じ、給水弁19を閉じて乾燥工程が終了する。
このように構成した洗濯乾燥機は、ヒータ加熱乾燥工程で洗濯物30,回転ドラム29,外槽20や外槽20の上面と外枠2の空間に溜められた筐体内部空気15などが蓄えた熱と乾いた外部空気16を用いた送風排気工程により、乾燥工程の後半のヒータ62の消費電力量を削減できる。
ここで、衣類6kg,ヒータ入力約1200W,風量約1.6m3/minの条件において、ヒータ加熱乾燥工程約20分、送風排気工程約80分の運転パターンは、通常の水冷除湿乾燥と比較して消費電力量をおおよそ半減できる。
さらに、ファン61へ吸込まれる筐体内部空気14が外槽20,モータ36,ファン61などの排熱により温められた場合、直接外部空気16を吸込んだ場合と比較して乾燥工程の消費電力量全体の約5%を削減できる。
また、外部空気16を吸込んでも排水ホース9より洗濯物30の水分を排水口39に排出するため室内の環境を悪化させずに消費電力を削減することができる。さらに、乾燥終了時に排水ホース9側の内圧を保ちながら排水トラップ10の水封じを回復させるため排水口39からの臭気が室内に漏れて環境を悪化させることはない。
図11は、他の実施例における乾燥工程の運転パターンを模式的に示したものである。本実施例における乾燥工程は、乾燥初期において送風排気工程を行い、その後にヒータ加熱乾燥工程、再度、送風排気工程を行うものである。初期の送風排気工程は、空気温度を上げずに送風による衣類への伝熱で、衣類から水分を蒸発させる。ある程度、衣類からの蒸発が進んだ後に、図6に示した実施例と同様にヒータ加熱乾燥工程、再度の送風排気工程となる。本実施例は、吸気として取り込む周囲の外気湿度が低い場合や衣類が比較的薄く、水分蒸発のしやすい材質のときに有効である。また乾燥工程初期の送風排気工程で衣類の乾燥度を上げてからヒータ加熱工程を行うので、効率よく衣類を加熱できる。またヒータ加熱パターンやファン回転数制御に関する適正な選定要領は、図6に示す実施例とまったく同様であるため、説明は省略する。
図12は、他の実施例における乾燥工程の運転パターンを模式的に示したものである。本実施例における乾燥工程は、ヒータ加熱乾燥工程,送風排気工程を行い、衣類の熱の一部が水分蒸発に費やされ、衣類の表面温度がある程度落ち着いた後に、再度、ヒータ加熱乾燥工程、その後の送風排気工程を行うものである。本実施例は周囲外気が比較的高く、空気加熱量が削減できる場合や、衣類が比較的厚く、一度深部まで温まった後は深部が冷めにくい場合などに有効な運転パターンである。またヒータ加熱パターンやファン回転数制御に関する適正な選定要領は、図6に示す実施例とまったく同様であるため、説明は省略する。
図13は図2に示す実施例の変形例を示したもので、送風排気工程の洗濯乾燥機の断面図を示す。第1の実施の形態と共通する構成については重複する説明を省略する。
図2に示す実施例と異なる点は、外槽20のドア3側に異常水を排出するためのオーバーフロー管17を設け、排水ホース9を太くして洗濯物30からの水分を排水口37と同時にオーバーフロー管17からも排出することである。これにより、排出側の通風抵抗が減り排出風量が増加することによって排出時間が短縮され乾燥工程の消費電力量をさらに削減することができる。
本発明の第1の実施例に係るもので洗濯乾燥機の斜視図を示す。 本発明の第1の実施例に係るものでヒータ加熱乾燥工程の洗濯乾燥機の断面図を示す。 本発明の第1の実施例に係るもので送風排気工程の洗濯乾燥機の断面図を示す。 本発明の第1の実施例に係るもので排水ホースと排水トラップも接続構造の断面図を示す。 本発明の第1の実施例に係るもので乾燥終了後の洗濯乾燥機の断面図を示す。 本発明の第1の実施例に係るもので乾燥工程におけるヒータ入力,吸気弁,ファン回転数の運転パターンを示す。 本発明の第1の実施例に係るものでヒータ入力大小における消費電力量と乾燥度の関係を示したものである。 本発明の第1の実施例に係るものでヒータ過熱乾燥時のヒータ入力パターンを示す。 本発明の第1の実施例に係るもので洗濯乾燥機の制御装置のブロック図を示す。 本発明の第1の実施例に係るもので洗濯乾燥機の制御処理プログラムのフローチャートを示す。 本発明の第2の実施例に係るもので乾燥工程におけるヒータ入力,吸気弁,ファン回転数の運転パターンを示す。 本発明の第3の実施例に係るもので乾燥工程におけるヒータ入力,吸気弁,ファン回転数の運転パターンを示す。 本発明の第1の実施例の変形例に係るもので乾燥工程後半の洗濯乾燥機の断面図を示す。
符号の説明
1 ベース
2 外枠
3 ドア
4,7 ベローズ
5 循環ダクト
6 乾燥装置
8 排水弁
9 排水ホース
10 排水トラップ
10a 穴
11 吹出しノズル
12,53 循環空気
13 吸気弁
14,15 筐体内部空気
16 外部空気
17 オーバーフロー管
18 排気ホース
20 外槽
21 サスペンション
22 前面カバー
23 背面カバー
27 フィルタダクト
29 回転ドラム
30 洗濯物
31 流体バランサー
32 通風口
33 リフター
34 フランジ
35 主軸
36 ドラム駆動用モータ
37,39 排水口
38 パッキン
39a シール材
39b アダプター
39c 蓋
40 送風ダクト
40a 吹出し口
42 吸気口
51 冷却水供給管
59 フィルタ
61 ファン
62 ヒータ
67 ブロワ
68,116 給水電磁弁
69 給水ホース

Claims (5)

  1. 乾燥時に内部が乾燥室となる外槽と、前記外槽内に回転自在に配置され、洗濯物を収容する回転ドラム又は内槽と、この回転ドラム又は内槽を駆動するモータと、前記回転ドラム又は内槽を支持する筐体と、前記回転ドラム又は内槽に温風を送風するための送風路,加熱手段及び送風手段を有する乾燥装置,前記送風手段の上流側の送風路に吸気手段,前記外槽から排出される水を排出する排水ホース、乾燥時に、空気が前記送風手段,前記加熱手段,前記外槽,前記送風手段の順で循環する洗濯乾燥機において、
    前記排水ホースを経由して前記回転ドラム又は内槽から排出される空気の全部または一部を排気する手段を備え、
    乾燥運転工程が、前記回転ドラム又は内槽に温風を送風して乾燥対象物である衣類から水分を蒸発させ、さらに外槽や循環ダクトを温めつつ、内壁において空冷凝縮させて循環空気から除湿させるヒータ加熱乾燥工程と、前記吸気手段から送風路外の筐体内空気を送風路内に吸気させ、それと同量の空気を前記排水ホースを経由して排気させる送風排気工程とを時間で区切って組み合わせた運転とすることを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 請求項1記載の洗濯乾燥機において、乾燥運転工程がヒータ加熱乾燥工程,送風排気工程の順に行われることを特徴とする洗濯乾燥機。
  3. 請求項1記載の洗濯乾燥機において、乾燥運転工程が送風排気工程,ヒータ加熱乾燥工程,再度送風排気工程の順に行われることを特徴とする洗濯乾燥機。
  4. 請求項1記載の洗濯乾燥機において、乾燥運転工程がヒータ加熱乾燥工程,送風排気工程の途中にヒータ加熱乾燥工程を1回もしくは複数回はさんで行われることを特徴とする洗濯乾燥機。
  5. 乾燥時に内部が乾燥室となる外槽と、前記外槽内に回転自在に配置され、洗濯物を収容する回転ドラム又は内槽と、この回転ドラム又は内槽を駆動するモータと、前記回転ドラム又は内槽を支持する筐体と、前記回転ドラム又は内槽に温風を送風するための送風路,加熱手段及び送風手段を有する乾燥装置,前記送風手段の上流側の送風路に吸気手段,前記外槽から排出される水を排出する排水ホース、乾燥時に、空気が前記送風手段,前記加熱手段,前記外槽,前記送風手段の順で循環する乾燥機において、
    前記排水ホースを経由して前記回転ドラム又は内槽から排出される空気の全部または一部を排気する手段を備え、
    乾燥運転工程が、前記回転ドラム又は内槽に温風を送風して乾燥対象物である衣類から水分を蒸発させ、さらに外槽や循環ダクトを温めつつ、内壁において空冷凝縮させて循環空気から除湿させるヒータ加熱乾燥工程と、前記吸気手段から送風路外の筐体内空気を送風路内に吸気させ、それと同量の空気を前記排水ホースを経由して排気させる送風排気工程とを時間で区切って組み合わせた運転とすることを特徴とする乾燥機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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