JP2013000371A - 乾燥機 - Google Patents

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Toshifumi Koike
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Abstract

【課題】筐体内にあるモータなどで発生した熱を乾燥用として効率的に利用しつつ、乾燥用の空気が送風路を通過する際の流路損失を低減して、更なる省エネを実現した乾燥機を提供する。
【解決手段】乾燥時に内部が乾燥室となる外槽20と、前記外槽20内に回転自在に配置され、洗濯物を収容する回転ドラム29と、この回転ドラム29を駆動するドラム駆動用モータ36と、前記回転ドラム29を支持する筐体2と、前記回転ドラム29に温風を送風するための送風路と、リントを捕集する乾燥フィルタ19と、回転羽根26及び該回転羽根26を駆動するファン駆動モータ28を有するファン61を備えた乾燥機において、前記ファン駆動モータ28が外槽20側に、前記回転羽根26が反外槽20側に位置するように、前記ファン61を配置した。
【選択図】 図5

Description

本発明は、衣類を乾燥する手段を備えた乾燥機に関する。
乾燥機又は洗濯から乾燥までを連続して行える洗濯乾燥機による衣類の乾燥は、送風ファンと熱源により高温・低湿度の空気を作り、これを洗濯槽内に吹込み、衣類の温度を高くし、衣類から水分を蒸発させ、蒸発した水分を機外へ排出することにより行う。
蒸発した水分の除去方法としては、そのまま洗濯乾燥機外へ排出する排気方式(常に新しい空気を供給)と蒸発した水分を冷やし結露させて水分を除去する除湿方式(同じ空気を循環させる)がある。
しかし、洗濯物に吹き付けた後の温風空気をそのまま排気する排気方式だと、乾燥機または洗濯乾燥機周囲の室内に高湿な空気が流出するため、室内の環境を悪化させてしまう。そこで、乾燥工程中に加熱手段を停止して外槽上面から筐体との空間の空気を送風路に吸込み、洗濯槽から排出される空気の全部または一部を、排水ホースを経由して排気する技術が提案されている(下記特許文献1)。
また、下記特許文献2には、ファンの空気流入口が水槽の円周面と略対向するよう配置し、かつドラム回転軸まわりに傾斜して配置することで、ファン駆動モータ部をファン本体に対して水槽とは反対側の洗濯機本体側に向けて配置したことが記載されている。
特開2010−17270号公報 特開2008−113975号公報
上記特許文献1,2に記載された構成においては、発熱体である送風ファン駆動モータは略円盤状のファン本体に対して筐体側、すなわち外側を向いて筐体表面に近接して設けられている。すなわち、ファン駆動モータからの熱はファン本体と筐体との間の空気を加熱して筐体表面の温度が上昇する。筐体表面は室内空気によって冷却されるので、筐体内部に蓄えられた熱が放熱しやすい、という問題がある。
特許文献2に記載された構成においては、抜き差し容易にすべく筐体表面に近い部分に設けてある乾燥フィルタを通過した後の空気は一旦、筐体表面から遠ざかり外槽に近接するよう曲げられてから送風ファンの流入口に送られる構成なので、その曲がりによる圧力損失が生じる。
本発明の目的は、筐体内にあるモータなどで発生した熱を乾燥用として効率的に利用しつつ、乾燥用の空気が送風路を通過する際の流路損失を低減して、更なる省エネを実現した乾燥機を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、乾燥時に内部が乾燥室となる外槽と、前記外槽内に回転自在に配置され、洗濯物を収容する内槽と、この内槽を駆動するモータと、前記内槽を支持する筐体と、前記内槽に温風を送風するための送風路と、リントを捕集するフィルタと、回転羽根及び該回転羽根を駆動するファンモータを有するファンを備えた乾燥機において、前記ファンモータが外槽側に、前記回転羽根が反外槽側に位置するように、前記ファンを配置した。
本発明によれば、筐体内にあるモータなどで発生した熱を乾燥用として効率的に利用しつつ、乾燥用の空気が送風路を通過する際の流路損失を低減して、更なる省エネを実現した乾燥機を提供することができる。
本発明の第1の実施例に係るもので洗濯乾燥機の斜視図を示す。 本発明の第1の実施例に係るもので乾燥工程中盤の洗濯乾燥機の断面図を示す。 本発明の第1の実施例に係るもので乾燥工程後半の洗濯乾燥機の断面図を示す。 本発明の第1の実施例に係るもので乾燥終了後の洗濯乾燥機の断面図を示す。 本発明の第1の実施例に係る洗濯乾燥機の乾燥風路の構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施例に係る洗濯乾燥機の構成を示すA−A断面図である。 本発明の第1の実施例に係る洗濯乾燥機の構成を示すA−A断面図である。 本発明の第1の実施例に係る洗濯乾燥機の風路の送風ファン部分の構成を示すB−B断面図である。 本発明の第1の実施例に係るもので洗濯乾燥機の制御装置のブロック図を示す。 本発明の第1の実施例に係るもので洗濯乾燥機の制御処理プログラムのフローチャートを示す。
以下、本発明の実施例を図面により説明する。
図1は、本発明の第1の実施例に係るもので、洗濯乾燥機の斜視図を示す。ベース1の上部には鋼板と樹脂成形品で組合わされて構成された筐体2が載せられている。筐体2の正面には洗濯物30を出し入れするドア3と前面カバー22、背面には背面カバー23が設けられている。
図2は、本発明の第1の実施例に係るもので、乾燥工程中盤の洗濯乾燥機の断面図を示す。図3は、本発明の第1の実施例に係るもので、乾燥工程後半の洗濯乾燥機の断面図を示す。図4は乾燥工程終了時の洗濯乾燥機の断面図を示す。図2から図4においては後述するファンからヒータに至る部分については説明のために簡素化した模式図として示している。
筐体2の内側には、乾燥時に内部が乾燥室となる外槽20が備えられる。外槽20は下部の複数個のサスペンション21により支持されている。筐体2に支持された回転ドラム29(内槽)にはドア3を開けて投入された洗濯物30が収容されており、回転ドラム29の開口部の外周には脱水時の洗濯物30のアンバランスによる振動を低減するための流体バランサー31が設けられている。回転ドラム29は、外槽20内に回転自在に配置され、外槽20の背面に設けられたドラム駆動用モータ36に直結されている。外槽20の開口部には弾性体からなるゴム系のパッキン38が取付けられている。このパッキン38は外槽20内とドア3との水密性を維持する役割をしている。これにより、洗い,すすぎ及び脱水時の水漏れの防止が図られている。回転ドラム29は、側壁に遠心脱水および通風用の多数の小孔(図示せず)を有する。外槽20の底壁に開口した排水口37は、排水弁8を介して排水ホース9に接続され、回転ドラム29から排出される空気の全部または一部についても排気できる構成となっている。
回転ドラム29内の洗濯物30を乾燥させる水冷除湿ダクト5と送風手段たるファン61と加熱手段たるヒータ62を含む乾燥手段6は、外槽20から離して筐体2に固定(図示せず)されている。水冷除湿ダクト5と通風口32は柔軟構造のベローズ4で略水平に接続し、水冷除湿ダクト5の上端と洗濯乾燥機の前面に設けられた糸くずであるリントを捕集する乾燥フィルタ19とは略水平に接続され、さらに乾燥フィルタ19の出口とファン61の入口とは接続され、さらにヒータ62に接続される。ヒータ62の出口と吹出しノズル11は外槽20の最上面から中心までの間に且つ外槽20の中心より前面の位置に柔軟構造のベローズ7で外槽20に対し略垂直に接続して外槽20の振動を吸収している。排水口37,ファン61の吸気口及び吐出口には温度センサ(図示せず)が設けてある。
このように構成したドラム式洗濯乾燥機は、洗濯工程においては、回転ドラム29内に洗濯物を投入し、排水弁8を閉じた状態で給水して外槽20に洗濯水を溜め、回転ドラム29を回転させて洗濯物30を洗濯する。また、脱水工程においては、排水弁8を開いて外槽20内の洗濯水を排水し、回転ドラム29を回転させて遠心脱水する。そして、乾燥工程前半から中盤では、排水弁8を開いた状態で回転ドラム29を回転させると共に、ファン61を運転して外槽20内の空気を通風口32から吸出して水冷除湿ダクト5内を通過させて水冷除湿した後にヒータ62で加熱して吹出しノズル11から回転ドラム29内の洗濯物30に向けて吹込む循環空気12を生成する。回転ドラム29内で洗濯物30から水分を奪って湿潤した循環空気12の除湿は、冷却水弁(図示せず)を開き冷却水供給管51から水冷除湿ダクト5内の壁面に流れ出た冷却水52を流下させ、循環空気12と触れさせることにより実現する。水冷除湿ダクト5内の壁面に流れ出た冷却水52は排水口37を通って排水ホース9により排出される。
乾燥工程後半では、図3に示すようにヒータ62をOFFにして冷却水52を止める。そして、吸気弁13を開くことによりベース1下部の隙間から吸込まれた外部空気16は、外槽20の側面を流れながら外槽20,ドラム駆動用モータ36,ファン61の排熱を受けながら温められ、乾燥中盤までに外槽20の上面と筐体2の空間に溜められた高温の筐体内部空気15とともにファン61へ吸込まれる。吸込まれた筐体内部空気15は洗濯物30に吹き付けられ洗濯物30から水分を奪い、湿潤して排水口37より排水ホース9を通り、排水トラップ10の水封じを破って排水口39に排出される。一般的な排水トラップの場合、水封じ高さは50〜80mm程度あるため、水封じを破るには排水ホース9側の圧力は約1000Pa以上必要となる。また、排水口39からの臭気を抑えるため、水封じを破った後も高い圧力(所定以上の圧力)を確保する必要があり、排水ホースによる排気式乾燥中は、高い圧力を保つようにファン61を制御する。
乾燥終了後は、図4に示すように排水口39側の圧力より排水ホース9側の圧力を高く保ちながら水封じを破らない圧力レベルまでファン61の回転数を下げて冷却水52を流し、排水トラップ10の水封じを回復させて乾燥工程終了となる。このように、乾燥終了後に、排水ホース9側の圧力を所定以上に保ちながら排水ホースを経由して排水口39に水を供給することにより、排水口39からの臭気を抑えながら排水トラップ10の水封じを回復させることができる。なお、この排水トラップの回復は、排水ホース9側の圧力を高く保っていれば、(排水ホース排気の)乾燥運転の最後又は乾燥運転の終了後のいずれでも良い。
次に、図5から図8を用いて乾燥手段6の構成と吸気弁13の構成と動作について説明する。
図5は本発明の第1の実施例に係る洗濯乾燥機の乾燥手段6の構成をより具体的に示す斜視図であり、概ね図1の紙面奥側から手前側に向けて、外槽20と回転ドラム29とを透視して図示している。
図6と図7は図1のA−A断面図であり、図6は後述する吸気弁13が吸気口42を閉じた状態、図7は吸気弁13が吸気口42を開放した状態を示している。図8は図6のB−B断面図である。
図5から図8および、適宜図1とを用いて、乾燥手段6の構成について説明する。
本発明における乾燥手段6は、水冷除湿ダクト5,乾燥フィルタ19,連通路25,ファン61,ヒータ62,吹出しノズル11,接続風路24とを備えている。回転ドラム29内部の洗濯物30から水分を含んだ湿り空気を外槽20の背面下部に設けた通風口32から矢印43a方向に排出し、外槽20背面に沿って略下方から上方に、例えば冷却水を流して湿り空気を冷却することで湿り空気中の水分を凝結させて除湿する熱交換器などの除湿手段を含む水冷除湿ダクト5が設けられている。外槽20と水冷除湿ダクト5との間は伸縮自在なベローズ4で接続されている。外槽20の上面において、水冷除湿ダクト5は屈曲部35を経て接続風路24に接続され、接続風路24はほぼ回転ドラム29の回転軸に沿って前面に向かって延伸しており、空気は矢印43bの方向に送風される。接続風路24は乾燥フィルタ19に接続されていて、乾燥フィルタ19によって空気に含まれる繊維くずであるリントが捕集される。乾燥フィルタ19は本実施例では洗濯乾燥機本体の前面側から抜き差し可能に設けられており、使用者は乾燥フィルタ19を抜き出して捕集されたリントを清掃することができる。この乾燥フィルタ19の構成の詳細については省略する。
乾燥フィルタ19においてリントを捕集された空気は乾燥フィルタ19に隣接して筐体2との間に空隙をもって設けられてファン61との間を接続した連通路25を矢印43c,43dの方向に通り、ファン61の内部に設けられた回転羽根26の回転中心部の開口部61aに導入される。
ファン61は、いわゆる遠心式のシロッコファンないしはターボファンであり、回転羽根26はファン駆動モータ28によって回転して空気を遠心力によって加速する。ファン駆動モータ26はファン61から外槽20の側に凸するよう配置されている。
ファン61の形状について説明すると、回転羽根26は略円盤形状であり、ファン61本体は回転羽根26の周囲に半径を徐々に拡大する螺旋形を描いた略円筒状であって回転羽根26の周囲から吹き出される空気をファンの排気口の方向に導く。ファン61の一面の回転羽根26の回転中心部には、空気が流入するための開口部61aが設けられ、開口部61aの反対側にはファン61本体の外径よりも小径なファン駆動モータ28が、ファン61本体すなわち回転羽根26と同心で外槽20に近接する方向に突出した形状となっている。
加速された空気はヒータ62を通過する際に加熱されて乾燥した温風となり、ベローズ7を経由して吹出しノズル11から回転ドラム29の内部に矢印43e,43fに示す方向に吹き込まれる。回転ドラム29内部に吹き込まれた温風は洗濯物30を加熱して水分を蒸発されて湿り空気となり、通風口32から外槽20の外部に吸引されて再度水冷除湿ダクト5を通って除湿される。
次に、吸気弁13の構成について説明する。図5から図8に示すように、ファン61よりも上流側にある接続風路24の一部であって外槽20に近接した面には吸気口42が設けられている。吸気弁13は吸気口42を接続風路24の内側から開閉するよう設けられている。吸気弁13の周囲には吸気口42より一回り大きい柔軟なゴム製のシール部材(図示せず)が設けられて開口を密閉できる構成である。吸気弁13は、クランク33やアーム34によってステッピングモータ58と接続され、モータの回転によって開閉動作する構成である。
図6は吸気弁13が吸気口42を閉鎖して接続風路24を空気が流れる状態を示しており、図2に示した乾燥工程中盤である。図7は吸気弁13が吸気口42を開放し、かつ接続風路24を内側から閉鎖して外槽20や外槽20の上面と筐体2の空間に溜められた筐体内部空気15,15′が吸気口42から流入する状態を示しており、図3ないし図4に示した乾燥工程後半から乾燥終了後の状態である。すなわち、吸気口42を閉止して送風ダクトを開放した際には、洗濯槽内の同じ空気を循環させる一方、吸気口42を開放して吸気口42よりも上流側の送風ダクトを閉止した際には、筐体2内部から常に新しい空気を吸気口42から吸気して、ファン61,ヒータ62,外槽20の順に送風して排水ホース9から排気される。ここで、筐体2内部の空気はモータ等の発熱によって外気よりも高温となっているため、その高温の空気を吸気口42から吸引して洗濯物に吹き付けることで、効率的に乾燥を促進し、高湿な空気を室内に排気せずに消費電力を低減できる。
次に乾燥風路の配置について説明する。
本発明とは逆にファン61の開口部61aが外槽20に近接して配置され、ファン駆動モータ28がファン61の本体に対して外槽20とは反対側、すなわち筐体2の側を向いて配置された場合(例えば特許文献2)には、乾燥フィルタ19を通過した後の空気は一旦外槽20の側に向けて屈曲した後に開口部61aに向けて後方に流れるために屈曲が多くなり、圧力損失を生じる。
本発明では、ファン駆動モータ28が外槽20に近接して配置され、ファン61の開口部61aは略円盤状のファン本体に対して外槽20とは反対側、すなわち筐体2の側を向いているので、乾燥フィルタ19を通過した空気は矢印43dの如く筐体2に沿って後方に向けて流れ、開口部61aに流入される。
すなわち、乾燥フィルタ19を通過した温風は外槽20の側に曲げられることなく、ファン61の流入口に向かって導入されるので、圧力損失を小さくでき、送風抵抗が少ないためファン駆動モータ28を駆動する電力を低減してさらに省エネをはかることができる。
次に、ファン駆動モータ28と吸気弁13の好適な位置関係について説明する。
ここで、先に説明したように外部空気16は筐体2内部を通り、外槽20の側面を流れながら熱源となる外槽20,ドラム駆動用モータ36,ファン61の排熱を受けながら温められて筐体2上部に溜まる。熱を無駄なく利用して省エネの効果を増加するには、この筐体2上部に溜まった暖気をできるだけ外部に逃がすことなく吸気口42から吸引して、洗濯物30に再度吹き付けることが望ましい。そのためには熱源を吸気口42の近傍に配置することが効果的であり、吸気口42を接続風路24の下面の外槽20に面した側に開口するとともに、ファン駆動モータ28をファン61の本体よりも外槽20の側に配置して、かつ吸気口42の近傍に配置する。このように配置することにより、ファン駆動モータ28から放熱される熱がファン61本体と外槽20との間の空間に籠りやすく、外槽20やファン駆動モータ28から生じる熱を外部に逃がすことなく吸気口42から吸引するので、筐体2内に蓄えた熱が無駄なく吸引され、乾燥工程の熱効率が格段に向上する。
さらに、熱源であるファン駆動モータ28の外殻に沿って矢印43gのように流れる空気が吸気口42に直接流入するような位置にファン駆動モータ28と吸気口42とを設ければ、熱を逃さないような構成としてさらに効果的である。
次にファン駆動モータ28の過熱を防止する構成について説明する。
図2に示すように、乾燥工程中盤までは吸気口42を閉じて乾燥運転を行う。先に説明したようにファン駆動モータ28を外槽20に向けて配置して熱を外部に逃げにくいように構成しているので、ファン駆動モータ28の温度は上昇しやすい。外気温度が高温の場合や、乾燥運転を連続して行った場合など、ファン駆動モータ28の温度が上限を超えて過熱することがある。これを防ぐために、ファン駆動モータ28の温度を検出して所定の測定値を超えた場合には、吸気口42を開いて周囲の高温の空気を吸引し外部空気16を導入することで、ファン駆動モータ28周囲の空気温度を下げ表面を冷却することができる。
ファン駆動モータ28の温度を検出するのは、例えばファン駆動モータ28の表面に接して設けた図示しないサーミスタ、あるいはファン駆動モータ28の近傍に設け空気温度を測定するように設けられた図示しないサーミスタといったファンモータ温度検知センサである。
あるいはファン61の吸気口及び吐出口に設けられた温度センサにより、ファン61の吸気温度ないし吐出温度が所定の温度を超えた場合には吸気口42を開いて周囲の高温の空気を吸引し外部空気16を導入してファン駆動モータ28の表面を冷却する構成であってもよい。
図9は、洗濯乾燥機の制御装置138のブロック図である。150はマイクロコンピュータで、図示しない各スイッチに接続される操作ボタン入力回路151や水位センサ134,温度センサ152,ファンモータ温度検知センサ153と接続され、使用者のボタン操作や洗濯工程,乾燥工程での各種情報信号を受ける。マイクロコンピュータ150からの出力は、駆動回路154に接続され、給水電磁弁116,排水弁8,ドラム駆動用モータ36,ファン61,ヒータ62,吸気弁13,冷却水弁などに接続され、これらの開閉や回転,通電を制御する。また、使用者に洗濯機の動作状態を知らせるための例えば7セグメント発光ダイオードのような表示器114や発光ダイオード156,ブザー157に接続される。
前記マイクロコンピュータ150は、電源スイッチ139が押されて電源が投入されると起動し、図10に示すような洗濯および乾燥の基本的な制御処理プログラムを実行する。
ステップS101
洗濯乾燥機の状態確認及び初期設定を行う。
ステップS102
操作パネル106の表示器114を点灯し、図示しない操作ボタンスイッチからの指示入力にしたがって洗濯/乾燥コースを設定する。指示入力がない状態では、標準の洗濯/乾燥コースまたは前回実施の洗濯/乾燥コースを自動的に設定する。
ステップS103
操作パネル106の図示しないスタートスイッチからの指示入力を監視して処理を分岐する。
ステップS104
洗濯を実行する。洗濯は洗い,中間脱水,すすぎ,最終脱水を順次実行するが、通常のドラム式洗濯乾燥機と同様であるので、詳細な説明は省略する。
ステップS105
洗濯乾燥コースが設定されているかどうかを確認して処理を分岐する。洗濯コースのみが設定されている場合は、運転を終了する。
ステップS106
外槽20の下部にある排水口37とファン吸気口の初期温度を測定する。
ステップS107
洗濯乾燥コースが設定されている場合は、温風脱水を実行する。温風脱水は、ファン61を低速回転で運転し、ヒータ62に通電して温風を回転ドラム29内に吹込み衣類の温度を上昇させる。同時に、回転ドラム29を高速で回転させ温まった衣類から効果的に水分を脱水する(温度が上がると水の粘性が低下するため効率よく脱水できる)。本実施の形態例では、ファン61の回転数を毎分11000回転程度に設定している。これは、許容電流値(15A)を超えないようにするためである。
ステップS108
乾燥運転を実行する。ファン61は低速回転、ヒータ62は通電し、回転ドラム29の正逆回転を繰り返し、回転ドラム29内の衣類の位置を入れ替えながら、高温の温風を衣類に吹き付ける。衣類全体の温度が上昇し衣類から水分が蒸発する。
ステップS109
乾燥開始からの経過時間が規定の時間になったかどうかを確認して処理を分岐する。
ステップS110
冷却水弁を開き冷却水52を流し水冷除湿を行う。
ステップS111
外槽20の下部にある排水口37とファン吸気口の中間温度,ファン駆動モータ28の温度を測定する。
ステップS122
ファン駆動モータ28の温度が規定の温度を超えていないかを確認して処理を分岐する。
ステップS112
乾燥開始からの経過時間が規定の時間になったかどうかを確認して処理を分岐する。
ステップS113
中間温度と初期温度の差が規定の温度になったかどうかを確認して処理を分岐する。
ステップS114
乾燥開始から規定の時間が経過した場合、もしくは中間温度と初期温度の差が規定の温度より大きくなった場合、洗濯物の乾燥度が(=乾布の質量/湿布の質量)が0.90〜0.95と判断し、ヒータ62の通電をOFF、吸気弁13を開き、冷却水弁を閉じ、ファン61を高速回転して洗濯物30の水分を排水ホース9から排水口39に排出する。
あるいは、ファン駆動モータの温度が規定の温度を超えたらファン駆動モータが過熱したものと判断して、やはりヒータ62の通電をOFF、吸気弁13を開き、冷却水弁を閉じ、ファン61を高速回転して洗濯物30の水分を排水ホース9から排水口39に排出する。
ここで、吸気弁13を開くには、モータ、例えばステッピングモータ58に所定量の動作パルスを加えればよい。所定量の動作パルスとしては、図6から図7に図示した全閉から全開までの範囲の動作量に加えて、さらに確実に吸気弁13の外周に設けられたパッキンを全開位置で押しつけるまでの動作パルスを余計に印加するのが望ましい。
ステップS115
外槽20の下部にある排水口37とファン吸気口の終了温度を測定する。
ステップS116
排気開始からの経過時間が規定の時間になったかどうかを確認して処理を分岐する。
ステップS117
中間温度と終了温度の差が規定の温度になったかどうかを確認して処理を分岐する。
ステップS118
排気開始から規定の時間が経過した場合、もしくは中間温度と終了温度の差が規定の温度より大きくなった場合、洗濯物の乾燥度が(=乾布の質量/湿布の質量)が1.0以上となり乾燥が終了したと判断し、排水口39側の圧力より排水ホース9側の圧力を高く保ちながら水封じを破らない圧力レベルまでファン61の回転数を下げて冷却水弁を開いて冷却水52を流し、排水トラップ10の水封じを回復させる。
ステップS119
冷却水弁を開いてからの経過時間が規定の時間になったかどうかを確認して処理を分岐する。
ステップS120
水位センサ134の圧力が規定の圧力になったかどうかを確認して処理を分岐する。
ステップS121
冷却水弁を開いてから規定の時間が経過した場合、もしくは水位センサ134の圧力が規定の圧力より大きくなった場合、排水トラップ10の水封じが回復したと判断し、ファン61を停止、ドラム駆動用モータ36を停止、吸気弁13を閉じ、冷却水弁を閉じて乾燥工程が終了する。
ここで、吸気弁13を閉じるには、ステッピングモータ58に所定量の動作パルスを加えればよい。所定量の動作パルスとしては、図7から図6に図示した範囲の全開から全閉に至るまでの動作量に加えて、さらに全閉位置において吸気弁13周囲のパッキンを押しつけるまでの動作パルスを余計に印加するのが望ましい。
このように構成した洗濯乾燥機は、乾燥工程中盤までに洗濯物30,回転ドラム29,ファン駆動モータ28,外槽20や外槽20の上面と筐体2の空間に溜められた筐体内部空気15などが蓄えた熱と乾いた外部空気16を用いた余熱乾燥により、乾燥工程の後半のヒータ62の消費電力量を削減できる。
ここで、衣類6kg、ヒータ入力約600W、風量約1.5m3/min、冷却水量0.3〜0.5L/minの条件において、乾燥後半でヒータをOFFにして外部空気を吹き付ける余熱乾燥は、余熱乾燥を行わない場合と比較して乾燥工程の消費電力量全体の約10〜20%を削減できる。
さらに、ファン61へ吸込まれる筐体内部空気15が外槽20,ドラム駆動用モータ36,ファン61などの排熱により温められた場合、直接外部空気16を吸込んだ場合と比較して乾燥工程の消費電力量全体の約5%を削減できる。
また、外部空気16を吸込んでも排水ホース9より洗濯物30の水分を排水口39に排出するため室内の環境を悪化させずに消費電力を削減することができる。さらに、乾燥終了時に排水ホース9側の内圧を保ちながら排水トラップ10の水封じを回復させるため排水口39からの臭気が室内に漏れて環境を悪化させることはない。
本発明の第1の実施例においては、乾燥工程の中盤に冷却水弁を開いて水冷除湿を行っているが乾燥工程の中盤の後半のみ冷却水弁を開く場合や、乾燥工程に冷却水を使用しない場合には循環空気12の温度が上昇して洗濯物30の温度が上がるため余熱乾燥時に用いられる熱容量が増加して、乾燥工程の消費電力量をさらに削減できる。なお、冷却水を使用しない場合、空冷によって水冷除湿ダクト5や外槽20などの内壁面が除湿部となる。
本発明における吸気弁13は接続風路24の下面であって外槽20に面した側に設けたが、そのような配置に限定されるものではなく、屈曲部35の内周側や、水冷除湿ダクト5の壁面に設けてもよく、あるいはまた屈曲部35とファン61との間の循環空気12の流路に沿って設けてもよい。
本発明によれば、ファン駆動モータ28が外槽20側に、回転羽根26が反外槽20側に位置するので、回転ドラム29内に温風を送風するための送風路の送風抵抗を低減できるとともに、ファン駆動モータ28で発生した熱が外部に逃げ難い。また、送風路の外槽20側に設けられた吸気口42に対して、回転羽根26よりもファン駆動モータ28の方が近くなるように配置したので、乾燥運転時に加熱された空気を効率的に吸気口42から吸入して、さらに消費電力を低減できる、という効果がある。
本発明によればさらに、乾燥運転中に筐体2内の暖気を吸気口42から吸引して、回転ドラム29から出た空気の全部または一部を排水ホース9から排水口に捨てることにより、高湿な空気を室内に排気せずに乾燥運転が可能なため、室内の環境を悪化させずに消費電力を低減することができる、という効果がある。
本発明によればさらに、ファン駆動モータ28が所定の温度を超えたことを温度検出センサで検出し、吸気口42を開いてファン駆動モータ28周囲の空気を吸引することでファン駆動モータ28の表面を冷却できるので、モータの過熱を防止して信頼性を向上できる。
1 ベース
2 筐体
3 ドア
4,7 ベローズ
5 水冷除湿ダクト
6 乾燥手段
8 排水弁
9 排水ホース
10 排水トラップ
11 吹出しノズル
12 循環空気
13 吸気弁
14,15 筐体内部空気
16 外部空気
19 乾燥フィルタ
20 外槽
21 サスペンション
22 前面カバー
23 背面カバー
24 接続風路
28 ファン駆動モータ
29 回転ドラム
30 洗濯物
31 流体バランサー
32 通風口
35 屈曲部
36 ドラム駆動用モータ
37 排水口
38 パッキン
42 吸気口
51 冷却水供給管
52 冷却水
53 弁体
61 ファン
62 ヒータ

Claims (6)

  1. 乾燥時に内部が乾燥室となる外槽と、
    前記外槽内に回転自在に配置され、洗濯物を収容する内槽と、
    この内槽を駆動するモータと、
    前記内槽を支持する筐体と、
    前記内槽に温風を送風するための送風路と、
    リントを捕集するフィルタと、
    回転羽根及び該回転羽根を駆動するファンモータを有するファン
    を備えた乾燥機において、
    前記ファンモータが外槽側に、前記回転羽根が反外槽側に位置するように、前記ファンを配置したことを特徴とする乾燥機。
  2. 乾燥時に内部が乾燥室となる外槽と、
    前記外槽内に回転自在に配置され、洗濯物を収容する内槽と、
    この内槽を駆動するモータと、
    前記内槽を支持する筐体と、
    前記内槽に温風を送風するための送風路と、
    抜き差し可能に設けられてリントを捕集するフィルタと、
    このフィルタからの温風が導入されるファンを備えた乾燥機において、
    前記ファンは、回転羽根と、この回転羽根を駆動するファンモータを有し、
    このファンモータが外槽側に、前記回転羽根が反外槽側に位置するように、前記ファンを配置し、
    前記送風路の外槽側に吸気口を設けたことを特徴とする乾燥機。
  3. 乾燥時に内部が乾燥室となる外槽と、
    前記外槽内に回転自在に配置され、洗濯物を収容する内槽と、
    この内槽を駆動するモータと、
    前記内槽を支持する筐体と、
    前記内槽に温風を送風するための送風路と、
    リントを捕集するフィルタと、
    回転羽根及び該回転羽根を駆動するファンモータを有するファン
    を備えた乾燥機において、
    前記送風路に吸気口を設け、
    前記回転羽根よりも前記ファンモータの方が前記吸気口に近くなるように、前記ファンを配置したことを特徴とする乾燥機。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、前記ファンは、大径のファン本体に対して同心に小径のファンモータが突出した形状をなし、このファンモータと反対側の面に空気流入口を設け、前記ファンモータが前記外槽の円周面と略対向するように配置したことを特徴とする乾燥機。
  5. 請求項2又は3において、前記ファンモータの近傍に温度センサを設け、この温度センサが所定の測定値を超えた場合には、前記吸気口を開放することを特徴とする乾燥機。
  6. 請求項2又は3において、前記吸気口を閉鎖して前記送風路を開放した第一の位置及び、前記吸気口を開放して前記吸気弁より上流の送風路を閉鎖した第二の位置との間を可動する吸気弁と、乾燥運転中に前記内槽から排出される空気の全部または一部を排気する排水ホースを有することを特徴とする乾燥機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015228930A (ja) * 2014-06-04 2015-12-21 日立アプライアンス株式会社 洗濯乾燥機
JP2017074098A (ja) * 2015-10-13 2017-04-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 洗濯機

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