JP2010076576A - エアバッグ装置 - Google Patents

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Koichi Matsuura
浩一 松浦
Kazuhiro Nakayama
一弘 中山
Tetsuya Ogata
哲也 尾方
Koki Tanaka
孔規 田中
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Abstract

【課題】簡便な構成として、インフレーターをエアバッグに対してシール性を良好として接続可能なエアバッグ装置を提供すること。
【解決手段】本発明のエアバッグ装置M1では、エアバッグ53の乗員保護部54が、乗員側壁部と車体側壁部との周縁相互を結合させて構成され、車体側壁部の外周縁を除いた中央側に、インフレーター31と接続される流入口部60を配設させている。インフレーター31が、本体32と、インフレーター31を収納部位41に取り付けるボルト37を備えるディフューザー34と、を有している。エアバッグ53が、内部に配置されたディフューザー34に本体32を挿入させ、流入口部60の外周側に配置させたクランプ62を使用して、流入口部60をインフレーター31に対して接続させ、ボルト37を収納部位41側に締結させて、インフレーター31とともに収納部位41に取り付けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、膨張完了形状を略板状とされる乗員保護部と、乗員保護部から突出するように形成されてインフレーターと接続される略筒状の流入口部と、を有したエアバッグを備えるエアバッグ装置に関する。
従来、膨張完了形状を略板状とした乗員保護部を有したエアバッグを備えるエアバッグ装置としては、座席に着座した乗員の膝の前方に折り畳まれて収納されて、作動時に、内部に膨張用ガスを流入させて、乗員の左右の膝を保護可能に膨張する乗員保護部を有したエアバッグを備える膝保護用のエアバッグ装置を挙げることができる。通常、膝保護用エアバッグ装置では、折り畳まれたエアバッグとインフレーターとは、収納部位としての車両後方側を開口させたケースに収納されるもので、エアバッグの乗員保護部は、膨張完了時に、収納部位としてのケースの車両後方側を覆うように、ケースの開口面に略沿って配置される構成であり、エアバッグは、乗員保護部の領域内において、インフレーターと接続される構成であった。
また、通常、膝保護用エアバッグ装置は、搭載スペースに制限がある場合が多く、外形形状を極力コンパクトにすることが要望されており、シリンダタイプのインフレーターを、前後方向に沿って配置させる場合、ガス吐出口から離れた端部側をケースから突出させるとともに、ガス吐出口側の部位のみをエアバッグの乗員保護部内に挿入させるようにして、エアバッグとインフレーターとを接続させている構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−120290公報
しかし、従来の膝保護用エアバッグ装置では、エアバッグにおける乗員保護部の領域に、単に、インフレーター挿通用の円形に開口した開口を設け、この開口にインフレーターを挿通させた状態で、インフレーターとエアバッグとをケースに取り付けている構成であることから、インフレーターとエアバッグとのシール性が良好ではなく、シール性を向上させるために、別体のシール布を、開口の周縁にたるみを持たせるようにして縫着させており、車両搭載時に、このシール布を開口の周縁に密着させる必要があって、構成が簡便ではなかった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、簡便な構成として、インフレーターをエアバッグに対してシール性を良好として接続可能なエアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係るエアバッグ装置は、収納部位に折り畳まれて収納されるエアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、を備えて、
エアバッグが、膨張完了形状を略板状とされて乗員を保護可能な乗員保護部と、インフレーターと接続される流入口部と、を備える構成とされ、
インフレーターが、略円柱状のシリンダタイプとされて、流入口部に挿入された状態で流入口部の外周側に配置させたクランプを締結させることによって、流入口部と接続される構成のエアバッグ装置において、
乗員保護部が、膨張完了時に乗員側に配置される乗員側壁部と、膨張完了時に車体側に配置される車体側壁部と、の周縁相互を結合させて構成されるとともに、車体側壁部の外周縁を除いた中央側に、車体側壁部から突出するように構成される流入口部を配設させた構成とされ、
インフレーターが、本体と、本体を収納部位に取り付けるとともに本体の軸直交方向側に突出するように配設されるボルトと、を備えて構成され、
エアバッグが、ボルトを突出させるようにして、インフレーターの本体を内部に挿入させた状態で、クランプを使用して、流入口部をインフレーターに対して接続させるとともに、ボルトを収納部位側に締結させることにより、インフレーターとともに収納部位側に取り付けられていることを特徴とする。
本発明のエアバッグ装置では、エアバッグが、乗員保護部における車体側壁部から突出するように形成される略筒状の流入口部を備える構成として、この流入口部に、インフレーターの本体を挿入させて、流入口部の外周側に配置させたクランプを締結させることによって、インフレーターの本体とエアバッグの流入口部とを接続させている構成であることから、従来のごとく、単にエアバッグの乗員保護部に、インフレーター挿通用の開口を設けて、この開口にインフレーターを挿通させる場合と比較して、シール性を良好とすることができる。すなわち、本発明のエアバッグ装置では、開口の周縁にシール性を確保するための別体のシール布等を別途配設させる必要がなく、インフレーターの本体を挿入させたエアバッグの流入口部の外周側において、クランプを締結させれば、インフレーターとエアバッグとを接続させることができることから、簡便な構成でシール性を良好に確保することができる。また、本発明のエアバッグ装置では、エアバッグは、インフレーターに設けられたボルトを利用して、インフレーターとともに、収納部位側に取り付けられる構成であることから、部品点数の増加を抑えて、製造工数及び製造コストの増大も抑えることができる。
したがって、本発明のエアバッグ装置では、簡便な構成として、インフレーターをエアバッグに対してシール性を良好として接続することができる。
また、本発明のエアバッグ装置では、エアバッグの流入口部は、車体側壁部において、外周縁を除いた中央側から突出させるように、配設されていることから、膝保護用エアバッグ装置のごとく、膨張完了時の乗員保護部が、収納部位を覆うとともに、収納部位の開口面に略沿うように配置される構成のエアバッグ装置に好適である。また、インフレーターとエアバッグとをシール性を良好に接続できることから、インフレーターを、一部を収納部位から突出させるようにして、収納部位内に収納させるタイプのエアバッグ装置にも好適となり、エアバッグ装置の外形形状を極力コンパクトにすることも可能である。
また、本発明のエアバッグ装置において、車体側壁部を、複数の車体側基布の縁部相互を結合させて構成し、
流入口部を、隣接する2枚の車体側基布の縁部から延びるように構成して、それぞれ、外形形状を同一とした略長方形状の延設部相互を重ね、延設部における流入口部の軸心を間にして対向する二辺で重なった部位相互を、結合させて、構成することが好ましい。
上記構成のエアバッグ装置では、隣接する2枚の車体側基布を、平らに展開させた状態で、延設部相互を重ねるように配置させて、流入口部の軸心を間にして対向する二辺相互を結合させれば、流入口部を形成することができることから、車体側壁部から突出するように形成される筒状の流入口部を、平面的な結合作業で形成することができて、エアバッグの製造工数及びコストを低減させることができる。
具体的には、上記構成のエアバッグ装置において、乗員保護部を、膨張完了形状を略長方形板状として構成し、
延設部を有した2つの車体側基布の縁部相互の結合線を、延設部近傍部位で乗員保護部の長手方向に略沿うように、配設させ、
流入口部における延設部の対向する二辺を相互に結合させて構成される2つの結合部位を、乗員保護部の長手方向に沿った方向側で、対向して配置させるようにして、構成することが例示できる。
また、乗員保護部の膨張完了形状を略長方形板状とする場合、延設部を有した2つの車体側基布の縁部相互の結合線を、延設部近傍部位で乗員保護部の短手方向に略沿うように、配設させ、
流入口部における延設部の対向する二辺を相互に結合させて構成される2つの結合部位を、乗員保護部の短手方向に沿った方向側で、対向して配置させるように、構成してもよい。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態では、エアバッグ装置として、膝保護用エアバッグ装置を例に採り説明する。
第1実施形態の膝保護用エアバッグ装置M1は、図1,2に示すように、運転席に着座した運転者Dの膝K(KL,KR)を保護するもので、ステアリングコラム3を覆うように配置されるコラムカバー16内の下部16a側に収納されるステアリングコラム付けタイプのものである。膝保護用エアバッグ装置M1は、図2〜5に示すように、折り畳んだエアバッグ53と、エアバッグ53に膨張用ガスを供給するインフレーター31と、を、コラムカバー16内の下部16a側に設けられた収納部位P1(図2〜5参照)内に収納させて、構成されている。
なお、本明細書では、前後、上下、及び、左右の方向は、特に断らない限り、ステアリングコラム3の軸方向O(図2参照)を基準とされるもので、ステアリングコラム3の軸方向に沿った方向を前後方向とし、ステアリングコラム3の軸方向と直交する上下の方向を上下方向とし、ステアリングコラム3の軸方向と直交する左右の方向を左右方向としている。
コラムカバー16は、図1,2に示すように、ステアリングコラム3を覆うような略四角筒形状の合成樹脂製として、図示しない部位でステアリングコラム3のコラムチューブ5に取り付けられ、インストルメントパネル(以下「インパネ」と省略する)7の収納用開口10から後方側へ突出するとともに、ステアリングコラム3の軸方向O(図2参照)に沿うように前端側を下方に位置させ後端側を上方に位置させるように傾斜させて、着座した運転者Dの前方に配設されている。なお、ステアリングコラム3は、図2,5に示すように、メインシャフト4とその周囲に配置されるコラムチューブ5とを備えて構成され、メインシャフト4には、ステアリングホイール1が接続されている。また、インパネ7は、上部側のアッパパネル8と下部側のロアパネル9とから構成されている。
また、コラムカバー16には、図2〜5に示すように、外周面18の下面18a側から左側面18bと右側面18cとにわたるエリアに、エアバッグ53の突出時における突出用開口22を形成するように、エアバッグ53に押されて開く扉部24が、配設されている。扉部24は、インパネ7の後面(下面)12,13,14より後方側に配置されるもので(図2,3,5参照)、コラムカバー16の下面18a側において前後方向に沿って並設される前ドア部25及び後ドア部26と、コラムカバー16の左側面18b側における前ドア部25及び後ドア部26の領域の左側に配置される左ドア部27と、コラムカバー16の右側面18c側における前ドア部25及び後ドア部26の領域の右側に配置される右ドア部28と、から構成されている。扉部24を構成する各前ドア部25,後ドア部26,左ドア部27,右ドア部28の周囲には、膨張するエアバッグ53に押されて破断可能な破断予定部23が、形成されている。破断予定部23は、コラムカバー16の肉厚を薄くするように、コラムカバー16を構成する周壁部17の内周面側に、連続する線状の凹溝を設けて構成されている(図2〜5参照)。扉部24の開き時に、前ドア部25は、前縁側を開き時の回転中心として前方に開き、後ドア部26は、後縁側を開き時の回転中心として後方に開くこととなる。また、左ドア部27及び右ドア部28は、上縁側を開き時の回転中心として上方に開くこととなる。
また、図2〜4に示すように、コラムカバー16の内部における前ドア部25の前縁側と後ドア部26の後縁側とには、それぞれ、左右両縁側を周壁部17における左側壁17bと右側壁17cとに連結させるようにして、周壁部17の下壁17aから上方に延びる側壁19,20が、形成されている。この側壁19,20は、ケース41とともに、折り畳まれたエアバッグ53を収納する収納部位P1を構成するものである。さらに、側壁19,20は、折り畳まれたエアバッグ53とインフレーター31とを収納するケース41を取り付ける取付壁の役目を果たすもので、ケース41の各係止片44a,45aを挿入させて、周縁を係止片44a,45aに係止させる複数の係止孔19a,20aを備えている(図3,4参照)。
なお、実施形態の場合、折り畳まれたエアバッグ53を収納する収納部位P1は、左右両側を、扉部24の左ドア部27,右ドア部28に囲まれ、前後両側を、ケース41における後述するケース本体42の側壁44,45に囲まれ、上方側を、ケース本体42の天井壁43に囲まれ、下方側を扉部24の前ドア部25,後ドア部26に囲まれるようにして、設定されている。
インフレーター31は、図2〜6に示すように、膨張用ガスを吐出させるガス吐出口33aを有した本体32と、本体32と連結されてガス吐出口33aから吐出された膨張用ガスの流出方向を規制するディフューザー34と、を備えて構成されている。本体32は、外周面側に複数のガス吐出口33aを放射状に配設させた円柱状の頭部33を先端側に有した略円柱状とされるもので、実施形態の場合、軸方向を、ステアリングコラム3の軸方向Oに沿わせるように、略前後方向に沿って配置されて、後端側に、頭部33を配設させた構成とされている。実施形態の場合、インフレーター31の本体32は、頭部33側のみをケース41におけるケース本体42内に挿入させ、頭部33から離れた前端32a側を、ケース本体42から前方に突出させるようにして、ケース本体42内に収納されている。
ディフューザー34は、ガス吐出口33aから吐出された膨張用ガスを、左斜め下方側と右斜め下方側とに向けて流すように構成されるもので、実施形態の場合、板金製として、軸方向をインフレーター31の本体32の軸方向に沿わせる構成とされて、頭部33の外周側を覆うように、後端側を閉塞させた略六角筒形状とされている。詳細には、ディフューザー34は、左右方向に沿った断面において、上端側に位置する一辺を左右方向に沿わせるように配置させた六角筒形状とされるもので、上端側(メインシャフト4側)において左右方向に沿って配置される部位を、天井壁34aとしている。ディフューザー34の前端側には、インフレーター31の本体32を挿入させるための円形に開口した組付孔35が、形成されている。また、ディフューザー34における後端近傍であって左右両端側の斜め下方には、ガス吐出口33aから吐出された膨張用ガスをエアバッグ53内に、左斜め下方と右斜め下方とに向かって流出させる流出孔36が、それぞれ、一辺を略長方形状に切り欠くようにして、形成されている(図4〜6参照)。また、ディフューザー34における天井壁34aには、本体32の軸直交方向側に突出するように、上方へ突出する二本のボルト37が、前後方向に沿って並設されている。実施形態の場合、ディフューザー34は、エアバッグ53内に収納されるもので、エアバッグ53とインフレーター31とは、エアバッグ53の後述する取付孔61から突出させたディフューザー34のボルト37を、ケース41の後述する天井壁43から突出させて、ナット38止めすることにより、ケース41に取り付けられている(図2,3,5参照)。
収納部位P1を構成するケース41は、板金製とされるもので、図3,4,6に示すように、インフレーター31の頭部33側(後端側)とエアバッグ53とを収納するケース本体42と、ケース本体42の前方に突出して形成されてインフレーター31の本体32における前端32a側を固定する取付座部48と、から、構成されている。ケース本体42は、断面略逆U字形状として、天井壁43と、天井壁43の前後の縁から下方に延びる側壁44,45と、を備えて構成されている。各側壁44,45には、コラムカバー16の側壁19,20に設けた各係止孔19a,20aに挿入されて、側壁19,20と連結される複数の断面略J字形状の係止片44a,45aが、形成されている(図3,4参照)。天井壁43には、インフレーター31の各ボルト37を貫通させる貫通孔43aが、形成されている。また、天井壁43には、ケース41をコラムチューブ5に取り付けるための取付ブラケット46が、固着されている。なお、図6では、取付ブラケットは省略されている。実施形態の場合、ケース41は、この取付ブラケット46を、コラムチューブ5側から延びるブラケット部に、ボルト止めして、車両のボディ側に連結されている。
ケース本体42における前方側の側壁44は、図4,6に示すように、左右方向の中央付近で分離されており、この側壁44の分離された部位に、取付座部48が、形成されている。すなわち、側壁44は、左右方向の中央付近に、インフレーター31の本体32を挿入可能な挿入用隙間44bを備える構成とされている。取付座部48は、ケース本体42内に収納されるディフューザー34に頭部33を挿入させて、エアバッグ58の流入口部60を外装させたインフレーター31の本体32を収納するように、側壁44から前方に延びるように構成されるもので、軸方向を、ステアリングコラム3の軸方向O、すなわち、前後方向に略沿って配置させた略半割円筒状とされている。具体的には、取付座部48は、エアバッグ58の流入口部60を介在させた本体32の下側半分を覆うような略半割円筒状とされている。そして、取付座部48における前端48a近傍部位には、インフレーター31の本体32を、エアバッグ53の後述する流入口部60に対して、クランプ62を利用して接続される際に、共締めされる共締め部49が、形成されている。この共締め部49は、周囲の部位より狭幅とするように、取付座部48を軸回り方向に沿って部分的に切り欠くようにして、形成されるもので、軸方向に沿った側の幅寸法を、クランプ62を嵌合可能な寸法に、構成されている。すなわち、クランプ62は、この共締め部49の周囲を切り欠いて構成される凹部50に嵌合されて、エアバッグ53の流入口部60をインフレーター31の本体32に接続させることとなる。
エアバッグ53は、図7〜10に示すように、膨張完了形状を略板状とされて乗員としての運転者Dの膝Kを保護可能な乗員保護部54と、インフレーター31と接続される流入口部60と、を備える構成とされている。
乗員保護部54は、図12に示すように、膨張完了時に、コラムカバー16の扉部24が開いて形成される突出用開口22から突出して、コラムカバー16の下面18aに沿うように略前後方向に沿って配設されるもので、乗員としての運転者Dの両膝K(KL,KR)を保護可能に、左右方向を長くした横長の略長方形板状として、構成されている。詳細には、乗員保護部54は、膨張完了形状を、後縁54b側を幅広として前縁54a側を狭幅とした左右対称形の略台形形状とされるもので、膨張完了時に、コラムカバー16の下面18a側と、コラムカバー16の下側から左右両側にかけてのインパネ7の後面12,13,14側と、を覆って、運転者Dの両膝K(KL,KR)の車両前方側に配置されるように、構成されている(図2,5,12参照)。また、乗員保護部54は、図7〜10に示すように、膨張完了時に運転者D(乗員)側となる下面側に配置される乗員側壁部55と、膨張完了時にコラムカバー16(車体)側となる上面側に配置される車体側壁部56と、を備える構成とされている。実施形態の場合、乗員側壁部55と車体側壁部56とは、外形形状を同一として、外周縁相互を結合させて、乗員保護部54を構成している。
また、乗員保護部54の領域内において、流入口部60の前後両側となる位置には、図7,8,10に示すように、乗員保護部54の膨張完了形状を規制するテザー58F,58Bが、乗員側壁部55と車体側壁部56とを、連結するように、配設されている。各テザー58F,58Bは、流入口部60の前後両側となる位置において、それぞれ、長手方向を左右方向に沿わせるような帯状として構成されるもので、短手方向側の両縁(上縁58a及び下縁58b)を、それぞれ、乗員側壁部55と車体側壁部56とに結合させて、構成されている。実施形態の場合、各テザー58F,58Bは、乗員保護部54における左右両縁側との間に、隙間を設けるようにして、左右方向に略沿って、配設されている。また、実施形態の場合、流入口部60の後方に配置されるテザー58Bは、乗員側壁部55に縫着される縫合部位76Dを、車体側壁部56に縫着される縫合部位76Uより前方側にずらすように、構成されている(図7,8参照)。すなわち、テザー58Bは、インフレーター31(ディフューザー34)を収納させるため、車体側壁部56との縫合部位76Uを、乗員側壁部55との縫合部位76Dより後方にずらして、乗員保護部54内に配設されている(図10参照)。さらに、実施形態の場合、テザー58F,58Bは、上面側(車体側壁部56側)から見た状態で、乗員保護部54の領域を前後方向に沿って略3分割するような位置に、配設されている(図7参照)。なお、実施形態の場合、各テザー58F,58Bの下縁58bは、乗員側壁部55を構成する後述する後側パネル布63の下側部位66、下中央パネル布69、及び下前側パネル布70の対応する縁部相互を縫着させる際に、共縫いされて、乗員側壁部55に縫着されている。詳細には、テザー58Fの下縁58bは、下前側パネル布70の後縁70aと下中央パネル布69の前縁69aとの縫着時に、共縫いされ、テザー58Bの下縁58bは、下中央パネル布69の後縁69bと下側部位66の前縁66aとの縫着時に、共縫いされている。そして、実施形態のエアバッグ53では、各テザー58F,58Bの下縁58bは、それぞれ、下前側パネル布70,下中央パネル布69間、若しくは、下中央パネル布69,後側パネル布63の下側部位66間に挟まれて配置されており、乗員側壁部55表面に若干露出するように、構成されている。
流入口部60は、エアバッグ53の膨張完了時に、ケース本体42内に配置されるもので、乗員保護部54における車体側壁部56の外周縁を除いた中央側において、車体側壁部56から突出するように形成されている(図7,9,10参照)。実施形態の場合、流入口部60は、車体側壁部56において、テザー58F,58B間となる前後左右の略中央となる位置に、形成されている。流入口部60は、先端60aを前方に向けるように前後方向に沿って延びる略筒状とされるもので、先端60a側を、インフレーター31の本体32を挿入可能に、開口させて構成されている。また、エアバッグ53の流入口部60は、インフレーター31の本体32を挿入させた状態で、先端60a近傍となる外周側に配設されるクランプ62をかしめることにより、ケース41における取付座部48の共締め部49とともに、インフレーター31の本体32に接続されている(図3,4参照)。
また、エアバッグ53において、流入口部60の上面側と、流入口部60から連なる車体側壁部56の部位と、には、図7に示すように、ディフューザー34に形成されたボルト37を挿通可能な取付孔61が、前後方向に沿った2箇所に、形成されている。
エアバッグ53は、所定形状の基布の周縁相互を結合させて構成されるもので、実施形態の場合、図11に示すように、車体側壁部56における後側半分の領域から乗員側壁部55における後縁とテザー58Bとの間の領域にかけてを構成する後側パネル布63、車体側壁部56における前側半分の領域を構成する上前側パネル布67、乗員側壁部におけるテザー58F,58B間の領域を構成する下中央パネル布69、乗員側壁部における前縁とテザー58Fとの間の領域を構成する下前側パネル布70、及び、テザー58F,58Bを構成するテザー用基布71F,71Bから、構成されている。すなわち、各後側パネル布63、上前側パネル布67、下中央パネル布69、及び、下前側パネル布70は、各車体側壁部56及び乗員側壁部55の領域を、前後方向側で複数に分割するように、構成されるもので、それぞれ、長手方向を左右方向に略沿わせた略帯状とされている。すなわち、実施形態の場合、後側パネル布63における上側部位64と、上前側パネル布67と、が、車体側基布として、車体側壁部56を構成し、後側パネル布63における下側部位66と、下中央パネル布69と、下前側パネル布70と、が、乗員側基布として、乗員側壁部55を構成している。
車体側壁部56を構成する後側パネル布63の上側部位64と、上前側パネル布67と、は、車体側壁部56を、前後の略中央で分割するように、構成されるもので、隣接する前縁64a,後縁67a側に、それぞれ、流入口部60を構成する延設部65,68を、備える構成とされている。延設部65,68を有した上側部位64及び上前側パネル布67における隣接する前縁64a,後縁67aは、それぞれ、左右方向(乗員保護部54の長手方向)と略沿うように形成されている。すなわち、実施形態のエアバッグ53では、この前縁64a,後縁67a相互を縫着させて構成される縫合部位75(図7,9参照)は、延設部65,68近傍を含めた左右の全域にわたって、左右方向(乗員保護部54の長手方向)に略沿うように、配置されることとなる。各延設部65,68は、外形形状を同一とした略長方形状として、上側部位64,上前側パネル布67の前縁64a,後縁67aにおける左右方向の中央付近から、延びるように、形成されている。具体的には、流入口部60は、各延設部65,68相互を重ね、各延設部65,68において、流入口部60の前後方向に沿った軸心を間にして対向する二辺(換言すれば、前縁64a,後縁67aと略直交するように配置される縁部65a,65b,68a,68b)で重なった部位を、相互に縫着(結合)させて、構成されている。すなわち、実施形態のエアバッグ53では、流入口部60において、各延設部65,68の縁部65a,65b,68a,68b相互を縫着させて構成される縫合部位74,74は、流入口部60の左右両縁側において、前後方向に略沿うように配置されることとなり、換言すれば、乗員保護部54の長手方向と直交する方向(短手方向)に沿うように、配置されることとなる。なお、実施形態のエアバッグ53では、流入口部60付近を補強する2枚の補強布72,72が、配設されている。この補強布72,72は、流入口部60と、車体側壁部56における流入口部60近傍部位付近にかけてと、の部位を補強するように、構成されるもので、それぞれ、略T字形状として、流入口部60から、流入口部60周縁となる前後のテザー58F,58B間の領域に配置されている。
テザー用基布71F,71Bは、左右方向の幅寸法をテザー58F,58Bの左右方向の幅寸法と略一致させ、上下方向の幅寸法をテザー58F,58Bの上下方向の幅寸法の略2倍として、上下の中央で二つ折りされて、テザー58F,58Bを構成している。なお、実施形態の場合、テザー58F,58Bは、折り返された縁を、乗員側壁部55表面に若干露出させるように、配置されている。
実施形態の場合、エアバッグ53を構成する後側パネル布63、上前側パネル布67、下中央パネル布69、下前側パネル布70、補強布72、及び、テザー用基布71F,71Bは、可撓性を有したポリエステルやポリアミド糸等からなる織布から形成されている。
次に、実施形態のエアバッグ53の製造について説明をする。後側パネル布63の上側部位64と、後側パネル布63側に配置される補強布72と、には、取付孔61を予め形成しておく。まず、後側パネル布63と上前側パネル布67とを、延設部65,68の外周縁、前縁64a及び後縁67a、を、それぞれ、一致させるように、補強布72,72を間に挟んだ状態で、重ね、前縁64a,後縁67a相互と、延設部65,68の左右方向側の縁部65a,65b,68a,68b相互と、を縫着させて、車体側壁部56と流入口部60とを形成する。次いで、後側パネル布63の下側部位66と、下中央パネル布69と、を、テザー58Bの下縁58bを間に挟んだ状態で、前縁66a,後縁69bを一致させるように重ね、前縁66a,後縁69b相互を、縫着させる。その後、下中央パネル布69と、下前側パネル布70と、を、テザー58Fの下縁58bを間に挟んだ状態で、前縁69a,後縁70aを一致させるように重ね、前縁69a,後縁70a相互を縫着させて、乗員側壁部55を形成する。その後、テザー58F,58Bの上縁58aを、それぞれ、上前側パネル布67と、後側パネル布63の上側部位64と、に、縫着させ、乗員側壁部55と車体側壁部56とを外周縁を一致させるように重ねた状態で、外周縁相互を縫着させれば、エアバッグ53を製造することができる。
そして、エアバッグ53の製造後、エアバッグ53を折り畳む。具体的には、実施形態の場合、取付孔61からボルト37を突出させるようにして、流入口部60の内部にディフューザー34を収納させた状態で、乗員側壁部55と車体側壁部56とを平らに展開した状態から、前後左右の幅寸法を縮めるように折り畳んで、エアバッグ53を折り畳む。その後、折り崩れしないように、折り畳まれたエアバッグ53の周囲を、折り崩れ防止用の図示しないラッピング材によりくるんでおく。このとき、ボルト37及び流入口部60は、ラッピング材から突出させておく。次いで、ディフューザー34のボルト37を、天井壁43の貫通孔43aから突出させるようにして、折り畳まれたエアバッグ53を、ケース本体42内に収納させ、天井壁43から突出しているボルト37にナット38を締結させて、エアバッグ53をケース41に連結させる。このとき、流入口部60は、ケース本体42における側壁44の挿入用隙間44bから突出させておく。次いで、取付座部48の上面側にインフレーター31の本体32を配置させて、頭部33を、流入口部60に挿入させ、さらに、ディフューザー34の組付孔35内に挿入させる。その後、流入口部60における先端60a付近の外周側であって、取付座部48の共締め部49に対応した位置に、クランプ62を配置させ、このクランプ62を縮径させるようにかしめて、インフレーター31の本体32を、エアバッグ53の流入口部60とケース41とに連結させれば、エアバッグ組付体を組み立てることができる。
そして、ケース41の天井壁43に形成されている取付ブラケット46を、コラムチューブ5に設けられたブラケットにボルト止めすれば、エアバッグ組付体を車両のボディ側に固定させることができる。その後、エアバッグ作動回路から延びる図示しないリード線をインフレーター31の本体32に結線して、コラムカバー16をステアリングコラム3に取り付ければ、膝保護用エアバッグ装置M1を車両に搭載することができる。
第1実施形態の膝保護用エアバッグ装置M1では、車両への搭載後、図示しないリード線を経て、インフレーター31の本体32に作動信号が入力されれば、本体32の頭部33に設けられたガス吐出口33aから膨張用ガスが吐出される。そして、膨張用ガスが、ディフューザー34に設けられた流出孔36を経てエアバッグ53内に流入することとなる。その後、膨張するエアバッグ53の乗員保護部54が、コラムカバー16に形成された扉部24を押し開いて形成された突出用開口22から、下方へ突出し、図1,2,4,5の二点鎖線及び図12に示すごとく、膨張を完了させることとなる。
そして、第1実施形態の膝保護用エアバッグ装置M1では、エアバッグ53が、乗員保護部54における車体側壁部56から突出するように形成される略筒状の流入口部60を備える構成として、この流入口部60に、インフレーター31の本体32を挿入させて、流入口部60の外周側に配置させたクランプ62を締結させることによって、インフレーター31の本体32とエアバッグ53の流入口部60とを接続させている構成であることから、従来のごとく、単にエアバッグの乗員保護部に、インフレーター挿通用の開口を設けて、この開口にインフレーターを挿通させる場合と比較して、シール性を良好とすることができる。すなわち、第1実施形態の膝保護用エアバッグ装置では、開口の周縁にシール性を確保するための別体のシール布等を別途配設させる必要がなく、インフレーター31の本体32を挿入させたエアバッグ53の流入口部60の外周側において、クランプ62を締結させれば、インフレーター31とエアバッグ53とを接続させることができることから、簡便な構成でシール性を良好に確保することができる。また、第1実施形態の膝保護用エアバッグ装置M1では、エアバッグ53は、インフレーター31のディフューザー34に設けられたボルト37を利用して、インフレーター31とともに、収納部位P1としてのケース41側に取り付けられる構成であることから、部品点数の増加を抑えて、製造工数及び製造コストの増大も抑えることができる。
したがって、第1実施形態の膝保護用エアバッグ装置M1では、簡便な構成として、インフレーター31をエアバッグ53に対してシール性を良好として接続することができる。
また、第1実施形態の膝保護用エアバッグ装置M1では、エアバッグ53の流入口部60は、車体側壁部56において、外周縁を除いた中央側から(実施形態では、前後の縁から離れた左右方向の中央から)、突出させるように、配設されていることから、膨張完了時の乗員保護部54が、収納部位P1(ケース41)を覆うとともに、収納部位P1における突出用開口22の開口面に略沿うように配置される構成であるステアリングコラム付けの膝保護用エアバッグ装置に好適である。また、第1実施形態の膝保護用エアバッグ装置M1では、インフレーター31とエアバッグ53とをシール性を良好に接続できることから、インフレーター31を、一部をケース本体42から突出させるようにして、ケース本体42内に収納させることができて、エアバッグ組付体(エアバッグ装置)の外形形状を極力コンパクトにすることができる。そのため、周辺機器が近接して配置されており、搭載スペースが広く確保できないステアリングコラム付けの膝保護用エアバッグ装置に、特に、好適である。
また、第1実施形態の膝保護用エアバッグ装置M1では、車体側壁部56が、後側パネル布63における上側部位64と、上前側パネル布67と、前縁64a,後縁67a相互を縫着させて構成されており、流入口部60は、これらの隣接する上側部位64と上前側パネル布67との前縁64a,後縁67aから延びるように構成されて、それぞれ、外形形状を同一とした略長方形状の延設部65,68から、構成されている。具体的には、流入口部60は、延設部65,68相互を重ね、延設部65,68における流入口部60の軸心を間にして対向する二辺(縁部65a,65b,68a,68b)を、相互に縫着させて構成されている。すなわち、第1実施形態の膝保護用エアバッグ装置M1では、隣接する2枚の上側部位64と上前側パネル布67とを、平らに展開させた状態で、延設部65,68相互を重ねるように配置させて、縁部65a,65b,68a,68b相互を縫着させれば、流入口部60を形成することができることから、車体側壁部56から突出するように形成される筒状の流入口部60を、平面的な縫合(結合)作業で、形成することができて、エアバッグ53の製造工数及びコストを低減させることができる。
なお、第1実施形態の膝保護用エアバッグ装置M1では、インフレーター31の本体32を取り付ける半割円筒状の取付座部48を、ケース41に形成しているが、このような半割円筒状の取付座部は、ケースではなく、ディフューザーから延ばすように形成してもよい。
次に、本発明の第2実施形態である膝保護用エアバッグ装置M2について説明をする。膝保護用エアバッグ装置M2は、図13,14に示すように、前述の第1実施形態と同様に、エアバッグ53Aとインフレーター77とを、コラムカバー16内の下部16a側に収納させて構成されるもので、エアバッグ53Aと、インフレーター77と、エアバッグ53Aとインフレーター77とを収納するケース81と、を備えて構成されている。第2実施形態の膝保護用エアバッグ装置M2は、インフレーター77における本体32の向きが異なる以外は、前述の第1実施形態の膝保護用エアバッグ装置M1と略同様の構成であり、コラムカバー16は、前述と同一の構成であることから、同一の部材には同一の図符号を付して説明を省略する。
インフレーター77は、図14に示すように、膨張用ガスを吐出させるガス吐出口33aを有した本体32と、本体32の外周側を覆うディフューザー78と、を備えて構成されている。本体32は、第1実施形態の膝保護用エアバッグ装置M1に使用されるインフレーター31の本体32と同一の構成であり、同一の部材には同一の図符号を付して説明を省略する。なお、第2実施形態では、本体32は、軸方向をステアリングコラム3の軸方向Oと略直交させるように、略左右方向に沿って配置されて、左側に頭部33を配置させている。また、第2実施形態では、インフレーター77の本体32における右端32bは、ディフューザー78から突出するように構成され、このディフューザー78から突出している部位において、クランプ62Aを利用して、エアバッグ53Aの流入口部60Aに接続されている構成である(図14参照)。
ディフューザー78は、本体32を、頭部33から離れた右端32bを除いて覆い可能な略円筒状として、膨張用ガスを流出可能な複数のガス流出口78aを、下面側に配設させている。実施形態の場合、ディフューザー78は、保持部78bによって、本体32を保持している構成である。保持部78bは、内周側に向かって突出するように形成されるもので、ディフューザー78の軸方向に沿った複数箇所において、それぞれ、軸回り方向に沿った放射状に、配設されている。また、ディフューザー78は、本体32の軸直交方向側に突出するように、上方へ突出する2本のボルト78cを、左右方向に沿って並設させている。第2実施形態では、ディフューザー78のボルト78cを、エアバッグ53Aに設けられた取付孔61Aから突出させるとともに、ケース81の後述する天井壁82から突出させて、ナット79止めすることにより、インフレーター77とエアバッグ53Aとを、ケース81に取り付ける構成である。
ケース81は、折り畳まれたエアバッグ53Aとインフレーター77とを収納可能に構成されるもので断面略逆U字形状とした板金製として、天井壁82と、天井壁82の前後の縁から下方に延びる側壁83,84と、を備えて構成されている。各側壁83,84には、前述のケース本体42における側壁44,45と同様に、コラムカバー16の側壁19,20に設けた各係止孔19a,20aに挿入されて側壁19,20と連結される複数の断面略J字形状の係止片83a,84aが、形成されている(図13参照)。天井壁82には、インフレーター77の各ボルト78cを貫通させる図示しない貫通孔が、形成されている。また、ケース81の天井壁82にも、ケース81をコラムチューブ5に取り付けるための取付ブラケット46Aが、固着されている。
エアバッグ53Aは、図15〜18に示すように、流入口部60Aの向きが異なる以外は、前述のエアバッグ53と同様の構成であることから、同一の部材には、同一の図符号の末尾に「A」を付して詳細な説明を省略する。このエアバッグ53Aでは、流入口部60Aは、車体側壁部56Aにおいて、テザー58FA,58BA間となる前後の略中央であって、左右の中央より若干左側となる位置において、先端60aを右方に向けるように左右方向に沿って延びる筒状として、構成されている。また、エアバッグ53Aの流入口部60Aは、前述のエアバッグ53における流入口部60と同様に、インフレーター77を挿入させた状態で、先端60a近傍となる外周側に配設されるクランプ62Aをかしめることにより、インフレーター77の本体32に接続されている。
第2実施形態のエアバッグ53Aでは、図19に示すように、車体側壁部56Aが、後側パネル布63Aの上側部位64Aと、***パネル布87と、上前側パネル布67Aと、に3分割されており、***パネル布87は、さらに、左右方向の中央より若干左側となる位置において、左側部位88と右側部位90と、に、左右で分割されて構成されている。そして、左側部位88と右側部位90とにおける隣接する右縁88a,左縁90aには、それぞれ、流入口部60Aを構成する延設部89,91が、形成されている。延設部89,91を有した左側部位88及び右側部位91における隣接する右縁88a,左縁90aは、それぞれ、前後方向(乗員保護部54Aの短手方向)と略沿うように形成されている。すなわち、実施形態のエアバッグ53Aでは、この右縁88a,左縁90a相互を縫着させて構成される縫合部位93(図15,17参照)は、前後方向(乗員保護部54Aの短手方向)に略沿うように、配置されることとなる。各延設部89,91は、外形形状を同一とした略長方形状として、前後方向に沿った幅寸法を、左側部位88及び右側部位90の前後の幅寸法より若干小さくして、構成されている。そして、実施形態の場合、流入口部60Aは、各延設部89,91相互を重ね、各延設部89,91において、流入口部60Aの左右方向に沿った軸心を間にして対向する二辺(右縁88a,左縁90aと略直交するように配置される縁部89a,89b,91a,91b)で重なった部位を、を相互に縫着させて、構成されている。すなわち、実施形態のエアバッグ53Aでは、流入口部60Aにおいて、各延設部89,91の縁部89a,89b,91a,91b相互を縫着させて構成される縫合部位92は、流入口部60Aの前後両縁側において左右方向に略沿うように配置されることとなり、換言すれば、乗員保護部54Aの長手方向に略沿うように、配置されることとなる。
第2実施形態の膝保護用エアバッグ装置M2では、まず、平らに展開した状態のエアバッグ53Aの流入口部60Aにインフレーター77を挿入させ、ディフューザー78から突出している本体32の右端32b付近の周囲に、流入口部60Aの先端60a側を介してクランプ62Aを配置させ、クランプ62Aをかしめることにより、エアバッグ53Aとインフレーター77とを接続させる。その後、エアバッグ53Aを折り畳み、エアバッグ53Aから突出しているディフューザー78のボルト78cを天井壁82の図示しない貫通孔に貫通させつつ、折り畳んだエアバッグ53Aをインフレーター77とともに、ケース81における側壁83,84間の部位に収納させ、天井壁82から突出しているボルト78cにナット79を締結させれば、エアバッグ組付体を組み立てることができる。
そして、このように組み立てたエアバッグ組付体は、第1実施形態の膝保護用エアバッグ装置M1と同様にして、車両に搭載することができる。また、第2実施形態の膝保護用エアバッグ装置M2においても、車両への搭載後、図示しないリード線を経て、インフレーター77の本体32に作動信号が入力されれば、本体32に設けられたガス吐出口33aから膨張用ガスが吐出されて、エアバッグ53Aが展開膨張し、図13の二点鎖線に示すごとく膨張を完了させることとなる。
そして、この第2実施形態の膝保護用エアバッグ装置M2においても、エアバッグ53Aは、流入口部60Aの向き以外は、前述の第1実施形態の膝保護用エアバッグ装置M1のエアバッグ53と同様の構成であり、流入口部60Aは、クランプ62Aを使用して、インフレーター77の本体32と接続されていることから、前述の第1実施形態の膝保護用エアバッグ装置M1と同様な作用・効果を得ることができる。なお、第2実施形態の膝保護用エアバッグ装置M2において使用されるエアバッグ53Aは、流入口部60Aの先端60a(開口)を右方に向けるように構成されているが、勿論、流入口部の開口の向きはこれに限られるものではなく、先端を左方に向けるように、流入口部を構成してもよい。
また、第1,第2実施形態の膝保護用エアバッグ装置M1,M2では、インフレーター31,77として、本体32と、本体32の周囲を覆うディフューザー34,78と、から構成され、ディフューザー34,78に、本体32の軸直交方向側に突出するようなボルト37,79を配設させた構成のものを使用しているが、インフレーターとして、ディフューザーを備えず、本体から直接ボルトが突設されている構成のものを使用してもよい。
なお、実施形態では、膝保護用のエアバッグ装置を例に採り説明したが、本発明を適用可能なエアバッグ装置はこれに限られるものではなく、例えば、シートの背もたれ部に内蔵される側突用のエアバッグ装置に本発明を適用してもよい。
本発明の第1実施形態である膝保護用エアバッグ装置が搭載されたコラムカバー付近の概略側面図である。 第1実施形態の膝保護用エアバッグ装置が搭載されているコラムカバー付近の前後方向に沿った概略拡大縦断面図である。 図2におけるコラムカバーの下部付近をさらに拡大させた概略拡大縦断面図である。 第1実施形態の膝保護用エアバッグ装置が搭載されるコラムカバー付近の概略拡大横断面図であり、図3のIV−IV部位に対応する。 第1実施形態の膝保護用エアバッグ装置が搭載されるコラムカバー付近の左右方向に沿った概略拡大縦断面図であり、図3のV−V部位に対応する。 第1実施形態の膝保護用エアバッグ装置に使用するケースとインフレーターとの分解斜視図である。 第1実施形態の膝保護用エアバッグ装置に使用するエアバッグを車体側から見た平面図である。 第1実施形態の膝保護用エアバッグ装置に使用するエアバッグを乗員側から見た底面図である。 第1実施形態の膝保護用エアバッグに使用するエアバッグを車体側から見た概略斜視図である。 図7のエアバッグを単体で膨張させた状態の断面図であり、図7のX−X部位に対応する。 図7のエアバッグを構成する基布を示す平面図である。 第1実施形態の膝保護用エアバッグ装置において、エアバッグの膨張完了状態を示す前後方向に沿った概略拡大縦断面図である。 本発明の第2実施形態の膝保護用エアバッグ装置が搭載されているコラムカバー付近の前後方向に沿った概略拡大縦断面図である。 第2実施形態の膝保護用エアバッグ装置が搭載されているコラムカバー付近の左右方向に沿った概略拡大縦断面図である。 第2実施形態の膝保護用エアバッグ装置に使用するエアバッグを車体側から見た平面図である。 第2実施形態の膝保護用エアバッグ装置に使用するエアバッグを乗員側から見た底面図である。 第2実施形態の膝保護用エアバッグに使用するエアバッグを車体側から見た概略斜視図である。 図15のエアバッグを単体で膨張させた状態の断面図であり、図15のXVIII−XVIII部位に対応する。 図15のエアバッグを構成する基布を示す平面図である。
符号の説明
1…ステアリングホイール、
3…ステアリングコラム、
16…コラムカバー、
31,77…インフレーター、
32…本体、
34,78…ディフューザー、
41,81…ケース、
53,53A…エアバッグ、
54,54A…乗員保護部、
55,55A…乗員側壁部、
56,56A…車体側壁部、
60,60A…流入口部、
61,61A…取付孔、
62…クランプ、
D…運転者(乗員)、
K(KL,KR)…膝、
P1,P2…収納部位、
M1,M2…膝保護用エアバッグ装置。

Claims (4)

  1. 収納部位に折り畳まれて収納されるエアバッグと、該エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、を備えて、
    前記エアバッグが、膨張完了形状を略板状とされて乗員を保護可能な乗員保護部と、前記インフレーターと接続される流入口部と、を備える構成とされ、
    前記インフレーターが、略円柱状のシリンダタイプとされて、前記流入口部に挿入された状態で前記流入口部の外周側に配置させたクランプを締結させることによって、前記流入口部と接続される構成のエアバッグ装置において、
    前記乗員保護部が、膨張完了時に乗員側に配置される乗員側壁部と、膨張完了時に車体側に配置される車体側壁部と、の周縁相互を結合させて構成されるとともに、前記車体側壁部の外周縁を除いた中央側に、前記車体側壁部から突出するように構成される前記流入口部を配設させた構成とされ、
    前記インフレーターが、本体と、該本体を前記収納部位に取り付けるとともに前記本体の軸直交方向側に突出するように配設されるボルトと、を備えて構成され、
    前記エアバッグが、前記ボルトを突出させるようにして、前記インフレーターの前記本体を内部に挿入させた状態で、前記クランプを使用して、前記流入口部を前記インフレーターに対して接続させるとともに、前記ボルトを前記収納部位側に締結させることにより、前記インフレーターとともに前記収納部位側に取り付けられていることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記車体側壁部が、複数の車体側基布の縁部相互を結合させて構成され、
    前記流入口部が、隣接する2枚の車体側基布の縁部から延びるように構成されて、それぞれ、外形形状を同一とした略長方形状の延設部相互を重ね、該延設部における前記流入口部の軸心を間にして対向する二辺で重なった部位相互を、結合させて、構成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記乗員保護部が、膨張完了形状を略長方形板状として構成され、
    前記延設部を有した2つの車体側基布の縁部相互の結合線が、前記延設部近傍部位で前記乗員保護部の長手方向に略沿うように、配設され、
    前記流入口部における前記延設部の対向する二辺を相互に結合させて構成される2つの結合部位が、前記乗員保護部の長手方向に沿った方向側で、対向して配置されていることを特徴とする請求項2に記載のエアバッグ装置。
  4. 前記乗員保護部が、膨張完了形状を略長方形板状として構成され、
    前記延設部を有した2つの車体側基布の縁部相互の結合線が、前記延設部近傍部位で前記乗員保護部の短手方向に略沿うように、配設され、
    前記流入口部における前記延設部の対向する二辺を相互に結合させて構成される2つの結合部位が、前記乗員保護部の短手方向に沿った方向側で、対向して配置されていることを特徴とする請求項2に記載のエアバッグ装置。
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