JP2010066432A - 広角レンズおよび撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 諸収差、特にサジタルコマフレアーを良好に補正しつつ、ゴースト、フレアをより低減させることができる、高い光学性能を備えた大口径の広角レンズおよびこれを有する撮像装置を提供する。
【解決手段】 物体側から順に並んだ、正の屈折力を持つ第1レンズ群G1と、正の屈折力を持つ第2レンズ群G2とを有し、第1レンズ群G1は、合焦時に像面Iに対し固定され、負レンズ成分L11と、第1正レンズ成分L12と、第2正レンズ成分L13とを有して構成され、第1正レンズ成分L12と第2正レンズ成分L12のうち少なくとも一方は接合レンズを有し、第1レンズ群G1および第2レンズ群G2を構成するレンズ成分における光学面のうち少なくとも1面は、ウェットプロセスを用いて形成された層を少なくとも1層含んだ反射防止膜が施されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、デジタル一眼レフカメラ、フィルムカメラ、ビデオカメラ等の撮影光学系に好適な広角レンズおよび撮像装置に関する。
従来、大口径を有する広角レンズが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また近年、上記のような大口径を有する広角レンズに対しては、収差性能だけではなく、光学性能を損なう要因の一つであるゴーストやフレアに関する要求も厳しさを増しており、そのためレンズ面に施される反射防止膜にもより高い性能が要求され、要求に応えるべく多層膜設計技術や多層膜成膜技術も進歩を続けている(例えば、特許文献2参照)。
特開平6−308385号公報 特開2000−356704号公報
しかしながら、従来の大口径広角レンズでは、球面収差、光線の各波長による球面収差の形状のばらつき(色ごとの球面収差)、非点収差およびサジタルコマフレアーに、さらなる改良の余地が残されていた。これに加えて、従来の広角レンズでは、光学面からは、光学性能に影響を与えるゴーストやフレアとなる反射光が発生しやすいという問題もあった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、諸収差、特にサジタルコマフレアーを良好に補正しつつ、ゴースト、フレアをより低減させることができる、高い光学性能を備えた大口径の広角レンズおよびこれを有する撮像装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明の広角レンズは、物体側から順に並んだ、正の屈折力を持つ第1レンズ群と、正の屈折力を持つ第2レンズ群とを有し、前記第1レンズ群は、合焦時に像面に対し固定され、負レンズ成分と、第1正レンズ成分と、第2正レンズ成分とを有して構成され、前記第1正レンズ成分と前記第2正レンズ成分のうち少なくとも一方は接合レンズを有し、前記第1レンズ群および前記第2レンズ群を構成するレンズ成分における光学面のうち少なくとも1面は、ウェットプロセスを用いて形成された層を少なくとも1層含んだ反射防止膜が施されている。
なお、前記反射防止膜は多層膜であり、前記多層膜の最表面層は、前記ウェットプロセスを用いて形成された層であることが好ましい。
また、前記ウェットプロセスを用いて形成された層のd線における屈折率をndとしたとき、次式nd≦1.30の条件を満足することが好ましい。
また、前記第1レンズ群を構成する前記第1正レンズ成分と前記第2正レンズ成分は、ともに接合レンズを有することが好ましい。
また、前記第1レンズ群を構成する前記第1正レンズ成分は、物体側より順に並んだ、負レンズと正レンズとの接合レンズとを有し、前記第1レンズ群を構成する前記第2正レンズ成分は、物体側より順に並んだ、正レンズと負レンズとの接合レンズとを有し、前記第1レンズ群を構成する前記第1正レンズ成分の光軸上の厚さをD1aとし、前記第1レンズ群を構成する前記第2正レンズ成分の光軸上の厚さをD1bとし、前記第1レンズ群の最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの光軸上の厚さをD1としたとき、次式0.5<(D1a+D1b)/D1<0.9の条件を満足することが好ましい。
また、前記第1レンズ群を構成する前記第2正レンズ成分の焦点距離をf1bとし、無限遠合焦時の全系の焦点距離をfとしたとき、次式1.0<f1b/f<7.0の条件を満足することが好ましい。
また、前記第1レンズ群の焦点距離をf1とし、無限遠合焦時の全系の焦点距離をfとしたとき、次式0.06<f/f1<0.6の条件を満足することが好ましい。
また、前記第2レンズ群は、物体側から順に並んだ、第1正レンズ成分と、負レンズ成分と、第2正レンズ成分と、第3正レンズ成分とを有することが好ましい。
また、前記第2レンズ群を構成する前記第1正レンズ成分の焦点距離をf2aとし、無限遠合焦時の全系の焦点距離をfとしたとき、次式1.0<f2a/f<10.0の条件を満足することが好ましい。
また、前記第2レンズ群の焦点距離をf2とし、無限遠合焦時の全系の焦点距離をfとしたとき、次式1.0<f2/f<3.0の条件を満足することが好ましい。
また、前記第2レンズ群を構成する前記第1正レンズ成分は、単レンズで構成されていることが好ましい。
また、前記第2レンズ群を構成する前記正レンズ成分のうち少なくとも1つは、非球面を有することが好ましい。
また、前記第2レンズ群を構成する前記第1正レンズ成分の像側に、開口絞りを配置することが好ましい。
また、前記反射防止膜が設けられた光学面は、前記開口絞りから見て凹面であることが好ましい。
また、前記第2レンズ群は、無限遠から近距離物体への合焦において、物体方向に繰り出すことが好ましい。
また、本発明の撮像装置は、上記広角レンズを備える。
本発明によれば、一眼レフ等の撮像装置に好適な、諸収差、特にサジタルコマフレアーを良好に補正しつつ、ゴースト、フレアをより低減させることができる、高い光学性能を備えた大口径の広角レンズおよび撮像装置を提供することができる。
以下、好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。
一般に、写真レンズを含む対物光学系の設計において最も困難なことは、大画角化と大口径化を同時に行うことである。これは、すなわちザイデル収差を余すところなく補正することに他ならない。加えて、大口径になればなるほど、球面収差とサジタルコマフレアーおよび非点収差の補正を同時に行うことが困難になる。さらに、このような大口径を有する広角レンズに対しては、収差性能だけではなく、光学性能を損なう要因の一つであるゴーストやフレアに関する要求も厳しさを増している。そこで、本実施形態の広角レンズでは、全系を著しく大型化せず、十分な周辺光量を確保し、且つ、高い光学性能、特に球面収差を良好に補正し、球面収差の波長ごとの差(色ごとの球面収差)、非点収差およびメリジオナルのコマ収差を増加させることなく、サジタルコマフレアーの発生を減少させ、さらに、ゴーストやフレアをより低減させる性能を有することに特徴がある。また、倍率色収差、球面収差、像面湾曲等の諸収差を良好に維持したまま、より軽量化された単純な構成の後群(すなわち第2レンズ群G2)によるリアフォーカスによって、近距離物体への合焦が可能な構成としたところに特徴がある。
具体的には、図1に示すように、本実施形態に係る広角レンズは、物体側から順に並んだ、正の屈折力を持つ第1レンズ群G1と、正の屈折力を持つ第2レンズ群G2とを有する。そして、前群である第1レンズ群G1を、負レンズ成分L11と、第1正レンズ成分L12と、第2正レンズ成分L13とを有して構成することにより、有効径を小さくすることが可能となり、全系の小型化に有効となる。また、第1レンズ群G1を構成する第1正レンズ成分L12と第2正レンズ成分L13のうち少なくとも一方を接合レンズとすることにより、軸上色収差および倍率色収差等の色収差補正に効果がある。
さらに、第1レンズ群G1および第2レンズ群G2を構成するレンズ成分における光学面のうち少なくとも1面は、ウェットプロセスを用いて形成された層を少なくとも1層含んだ反射防止膜が施された構成となっている。なお、前記反射防止膜は多層膜であり、この多層膜の最表面層はウェットプロセスを用いて形成された層であることが好ましい。この構成とすることで、空気との屈折率差を小さくすることができるため、光の反射をより小さくすることが可能になり、ゴーストやフレアをさらに低減させることができる。
また、本実施形態において、前記ウェットプロセスを用いて形成された層のd線(波長587.6nm)における屈折率をndとしたとき、次式nd≦1.30の条件を満足することが好ましい。この条件を満足することで、空気との屈折率差を小さくすることができるため、光の反射をより小さくすることが可能になり、ゴーストやフレアをさらに低減させることができる。
なお、反射防止膜は、ウェットプロセスに限らず、(ドライプロセス等により)屈折率が1.30以下となる層を少なくとも1層含むようにしてもよい。このように構成しても、ウェットプロセスを用いた場合と同様の効果を得ることができる。なお、このとき、屈折率が1.30以下になる層は、多層膜を構成する層のうち最表面層であることが望ましい。
また、本実施形態において、第1レンズ群G1を構成する第1正レンズ成分L12と第2正レンズ成分L13は、ともに接合レンズを有することが好ましい。この構成により、像面湾曲および倍率色収差の補正に効果がある。
また、第1レンズ群G1を構成する第1正レンズ成分L12は、物体側より順に並んだ、負レンズと正レンズとの接合レンズとを有し、第1レンズ群G1を構成する第2正レンズ成分L13は、物体側より順に並んだ、正レンズと負レンズとの接合レンズとを有する。この構成により、球面収差および軸上色収差の補正に効果がある。
さらに、上記構成の基で、第1レンズ群G1を構成する第1正レンズ成分L12の光軸上の厚さをD1aとし、第1レンズ群G1を構成する第2正レンズ成分L13の光軸上の厚さをD1bとし、第1レンズ群G1の最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの光軸上の厚さ(すなわち第1レンズ群G1の総厚)をD1としたとき、次式(1)の条件を満足することが好ましい。
0.5<(D1a+D1b)/D1<0.9 …(1)
上記条件式(1)は、第1レンズ群G1を構成する第1正レンズ成分L12と、その像側に位置する第2正レンズ成分L13との合成レンズ厚(D1a+D1b)の適切な範囲を規定している。この条件式(1)は、基本的に第1レンズ群G1の総厚D1に比較して、第1正レンズ成分L12と第2正レンズ成分L13の合成レンズ厚(D1a+D1b)が十分厚肉化されていることを示す。本実施形態のように、第1レンズ群G1を構成する第1正レンズ成分L12と第2正レンズ成分L13の合成レンズ厚が十分厚い場合、入射瞳を物体側に位置させることが可能になり、前玉径の小径化、全系の小型化、構成枚数の削減が可能になる。また、収差補正上も少ない構成枚数で、歪曲、像面湾曲、下方コマ収差の良好な補正を可能にするためにも、最適なレンズ厚肉化の設定が必要となる。
ここで、条件式(1)の上限値を上回る場合、第1レンズ群G1を構成する第1正レンズ成分L12と第2正レンズ成分L13の合成レンズ厚(D1a+D1b)が、第1レンズ群G1の総厚D1に比較して、著しく厚くなることを意味している。したがって、条件式(1)の上限値を上回る場合、球面収差が補正不足になり、像面湾曲もマイナスとなる。結果的に、下方コマ収差の補正が悪化し、好ましくない。また、レンズ系の大型化、重量の増加を招き、好ましくない。
なお、条件式(1)の上限値を0.85に設定することにより、球面収差、コマ収差の補正が有利になる。また、条件式(1)の上限値を0.83、さらに好ましくは0.80に設定することによって、本願の効果を最大限に発揮できる。
また、条件式(1)の下限値を下回る場合、第1レンズ群G1を構成する第1正レンズ成分L12と第2正レンズ成分L13との合成レンズ厚(D1a+D1b)が、第1レンズ群G1の総厚D1に比較して、著しく薄くなることを意味している。したがって、条件式(1)の下限値を下回る場合、球面収差が補正過剰になり、像面湾曲もプラスとなる。また、負の歪曲も発生する。結果的に、下方コマ収差の補正が悪化し、好ましくない。また、十分に厚肉レンズの効果が発揮できないため、入射瞳が像側に移行し、前玉径の増大を招き、全系の大型化につながる。
なお、条件式(1)の下限値を0.55に設定することにより、歪曲収差、コマ収差の補正により効果がある。また、条件式(1)の下限値を0.58、さらに好ましくは0.60に設定することによって、本願の効果を最大限に発揮できる。
また、本実施形態において、第1レンズ群G1を構成する第2正レンズ成分L13の焦点距離をf1bとし、無限遠合焦時の全系の焦点距離をfとしたとき、次式(2)の条件を満足することが好ましい。
1.0<f1b/f<7.0 …(2)
上記条件式(2)は、第1レンズ群G1を構成する第2正レンズ成分L13の焦点距離f1bの最適な値を規定している。全系におけるコンバーター部分を構成する第1レンズ群G1の中で、第2正レンズ成分L13の正屈折力の大小は、主に球面収差の補正、全系の大型化、近距離収差変動に影響がある。
ここで、条件式(2)の上限値を上回る場合、第1レンズ群G1を構成する第2正レンズ成分L13の焦点距離f1bが大きくなる、すなわち屈折力が弱くなることを意味する。この場合、球面収差は補正過剰となり、ひいては全系の大型化を招き、好ましくない。
なお、条件式(2)の上限値を6.5に設定することにより、球面収差の補正がより有利になる。また、条件式(2)の上限値を6.0、さらに好ましくは5.5に設定することにより、本願の効果を最大限に発揮できる。
また、条件式(2)の下限値を下回る場合、第1レンズ群G1を構成する第2正レンズ成分L13の焦点距離f1bが小さくなる、すなわち屈折力が強くなることを意味する。この場合、球面収差が補正不足になる。また、結果的に全系におけるコンバーター部分を構成する第1レンズ群G1の焦点距離が小さくなり、すなわち屈折力が強くなるため、近距離合焦時の収差変動、特に像面湾曲とコマ収差の変動が増加し、好ましくない。
なお、条件式(2)の下限値を2.0に設定することにより、球面収差の補正等により効果がある。また、条件式(2)の下限値を2.6、さらに好ましくは2.8に設定することにより、本願の効果を最大限に発揮できる。
また、本実施形態において、第1レンズ群G1の焦点距離をf1とし、無限遠合焦時の全系の焦点距離をfとしたとき、次式(3)の条件を満足することが好ましい。
0.06<f/f1<0.6 …(3)
上記条件式(3)は、第1レンズ群G1の焦点距離f1を全系の焦点距離fで規定している。なお、第1レンズ群G1の屈折力の大小は、近距離収差変動や全系の大型化等に影響がある。
ここで、条件式(3)の上限値を上回る場合、第1レンズ群G1の焦点距離f1が小さくなる、すなわち第1レンズ群G1の屈折力が強まることを意味する。この場合、全系のコンバーター部を担う第1レンズ群G1が強い正の屈折力を有することとなり、マスターレンズ部を担う第2レンズ群G2が合焦する際に近距離収差変動を引き起こす。特に、合焦時の像面湾曲とコマ収差の変動が残存し、好ましくない。
なお、条件式(3)の上限値を0.55に設定することにより、合焦時の像面湾曲とコマ収差の変動がより抑えられる。また、条件式(3)の上限値を0.5、さらに好ましくは0.4に設定することにより、本願の効果を最大限に発揮できる。
また、条件式(3)の下限値を下回る場合、第1レンズ群G1の焦点距離f1が大きくなる、すなわち第1レンズ群G1の屈折力が弱まることを意味する。その場合、マスターレンズ部を担う第2レンズ群G2に入射する軸上平行光束の収斂の程度が弱まるため、第2レンズ群G2の大型化を招き、ひいては全系の大型化を招き、好ましくない。また、正の屈折力が弱まるため、結果的に球面収差が補正過剰となり、好ましくない。
なお、条件式(3)の下限値を0.08に設定することにより、小型化のためにより有利となる。また、条件式(3)の下限値を0.085、さらに好ましくは0.10に設定することにより、本願の効果を最大限に発揮できる。
また、本実施形態において、第2レンズ群G2は、物体側から順に並んだ、第1正レンズ成分L21と、負レンズ成分L22と、第2正レンズ成分L23と、第3正レンズ成分L24とを有することが好ましい。本実施形態において、第2レンズ群G2は、全系におけるマスターレンズとしての役割を持っており、上記のような変形トリプレット構成をとることによって、マスターレンズ(第2レンズ群G2)の主点を物体側に移動させつつ、大口径化に対応できる構成になっている。すなわち、この構成をとることにより、大口径、大画角を有し、近距離収差変動が少ない光学系を達成することが可能になる。
また、本実施形態において、第2レンズ群G2を構成する第1正レンズ成分L21の焦点距離をf2aとし、無限遠合焦時の全系の焦点距離をfとしたとき、次式(4)の条件を満足することが好ましい。
1.0<f2a/f<10.0 …(4)
上記条件式(4)は、第2レンズ群G2を構成する第1正レンズ成分L21の焦点距離f2aの最適な値を規定している。この第2レンズ群G2を構成する第1正レンズ成分L21の焦点距離f2a、言い換えれば屈折力を最適化することは、大口径化で重要な球面収差の補正に影響を与える。
ここで、条件式(4)の上限値を上回る場合、第2レンズ群G2を構成する第1正レンズ成分L21の屈折力が弱くなることを意味し、球面収差が補正過剰になる。また、第2レンズ群G2を構成する第1正レンズ成分L21から後方のレンズの有効径が大きくなり、好ましくない。
なお、条件式(4)の上限値を9.0に設定することにより、球面収差の補正が有利になる。また、条件式(4)の上限値を8.5、さらに好ましくは8.0に設定することにより、本願の効果を最大限に発揮できる。
また、条件式(4)の下限値を下回る場合、第2レンズ群G2を構成する第1正レンズ成分L21の屈折力が強くなることを意味し、球面収差が補正不足になる。
なお、条件式(4)の下限値を1.5に設定することにより、球面収差のより良好な補正が可能になる。また、条件式(4)の下限値を1.6、さらに好ましくは1.8に設定することにより、本願の効果を最大限に発揮できる。
また、本実施形態において、第2レンズ群G2の焦点距離をf2とし、無限遠合焦時の全系の焦点距離をfとしたとき、次式(5)の条件を満足することが好ましい。
1.0<f2/f<3.0 …(5)
上記条件式(5)は、マスターレンズを構成している第2レンズ群G2の焦点距離f2、言い換えれば屈折力を最適な値に規定している。
ここで、条件式(5)の上限値を上回る場合、マスターレンズである第2レンズ群G2の焦点距離f2が大きくなる、すなわち屈折力が弱くなることを意味する。マスターレンズの屈折力が弱まると、全系の大型化、合焦時の移動量の増加等の悪影響がある。また、収差補正上も球面収差が補正過剰となる。
なお、条件式(5)の上限値を2.8に設定することにより、全系の軽量化が可能となり好ましい。また、条件式(5)の上限値を2.5、さらに好ましくは2.3に設定することにより、本願の効果を最大限に発揮できる。
また、条件式(5)の下限値を下回る場合、第2レンズ群G2の焦点距離f2が小さくなる、すなわち屈折力が強くなることを意味する。このようにマスターレンズの屈折力が強まるということは、球面収差が補正不足傾向になり、近距離収差変動も増加し、特に像面湾曲、コマ収差が悪化するため好ましくない。
なお、条件式(5)の下限値を1.2に設定することにより、近距離収差変動がより改善して好ましい。また、条件式(5)の下限値を1.3、さらに好ましくは1.5に設定することにより、本願の効果を最大限に発揮できる。
また、本実施形態において、第2レンズ群G2を構成する第1正レンズ成分L21は、単レンズで構成されていることが好ましい。この構成により、合焦レンズ群を小型化、軽量化できるので好ましい。
また、本実施形態において、第2レンズ群G2を構成する前記正レンズ成分L21,L23,L24のうち少なくとも1つは、非球面を有することが好ましい。この構成により、球面収差等を良好に補正できるので好ましい。
また、本実施形態において、第2レンズ群G2を構成する第1正レンズ成分L21の像側に、開口絞りSを配置することが好ましい。この構成により、像面湾曲等を最適に設定できるので好ましい。
また、本実施形態において、反射防止膜が設けられた光学面は、開口絞りSから見て凹面であることが好ましい。開口絞りSから見て凹面にゴーストが発生し易いため、上記構成により、ゴーストやフレアを効果的に低減させることができる。
また、本実施形態において、第2レンズ群G2は、無限遠から近距離物体への合焦において、物体方向に繰り出すことが好ましい。この構成によれば、近距離物体への合焦時も像面湾曲等が良好に補正できるので好ましい。
図8に、上記構成の広角レンズを、撮影レンズ2として備えたデジタル一眼レフカメラ1(光学機器)の略断面図を示す。この図8に示すように、デジタル一眼レフカメラ1において、不図示の物体(被写体)からの光は、撮影レンズ2で集光されて、クイックリターンミラー3を介して焦点板4に結像される。そして、焦点板4に結像された光は、ペンタプリズム5中で複数回反射されて接眼レンズ6へと導かれる。これにより、撮影者は、物体(被写体)像を接眼レンズ6を介して正立像として観察することができる。
また、撮影者によって不図示のレリーズボタンが押されると、クイックリターンミラー3が光路外へ退避し、撮影レンズ2で集光された不図示の物体(被写体)の光は撮像素子7上に被写体像を形成する。これにより、物体(被写体)からの光は、当該撮像素子7により撮像され、物体(被写体)画像として不図示のメモリに記録される。このようにして、撮影者は本カメラ1による物体(被写体)の撮影を行うことができる。なお、図8に記載のカメラ1は、撮影レンズ2を着脱可能に保持するものでもよく、撮影レンズ2と一体に成形されるものでもよい。
以下、本実施形態に係る各実施例について、図面を参照しつつ説明する。以下に、表1および表2を示すが、これらは第1および第2実施例における各諸元の表である。なお、表中の[面データ]においては、面番号は光線の進行する方向に沿った物体側からのレンズ面の順序を、rは各レンズ面の曲率半径を、dは各光学面から次の光学面(又は像面)までの光軸上の距離である面間隔を、ndはd線(波長587.6nm)に対する屈折率を、νdはd線におけるアッベ数を示す。なお、レンズ面が非球面である場合には、面番号に*印を付し、曲率半径rの欄には近軸曲率半径を示す。また、曲率半径の「∞」は平面または開口を示している。また、空気の屈折率「1.000000」の記載は省略している。
[非球面データ]には、[面データ]に示した非球面について、その形状を次式(a)で示す。すなわち、光軸に垂直な方向の高さをyとし、非球面の頂点における接平面から高さyにおける非球面上の位置までの光軸に沿った距離(サグ量)をS(y)とし、基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)をrとし、円錐係数をκとし、n次の非球面係数をAnとしたとき、以下の式(a)で示している。なお、「E-n」は「×10-n」を表し、例えば、「1.234E-05」は「1.234×10-5」を表す。
S(y)=(y2/r)/{1+(1−κ・y2/r21/2
+A4×y4+A6×y6+A8×y8+A10×y10 …(a)
[各種データ]において、fは全系の焦点距離を、FNOはFナンバーを、ωは半画角(単位:度)を、Yは像高を、TLはレンズ系全長をそれぞれ示す。
[可変面間隔データ]において、各合焦位置における撮影倍率、物面までの距離、面番号iにおける可変面間隔値diを、Bfはバックフォーカスをそれぞれ示す。
[条件式]において、上記の条件式(1)〜(5)に対応する値を示す。
なお、以下の全ての諸元値において、掲載されている焦点距離f、曲率半径r、面間隔d、その他の長さの単位は、特記がない場合、一般に「mm」が使われている。但し、光学系は、比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、単位は「mm」に限定されることなく、他の適当な単位を用いることが可能である。
以上の表の説明は、他の実施例においても同様とし、その説明を省略する。
(第1実施例)
第1実施例に係る広角レンズについて、図1〜図4および表1を用いて説明する。図1は、第1実施例に係る広角レンズの構成を示す断面図である。第1実施例に係る広角レンズは、図1に示すように、物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とを有して構成される。
第1レンズ群G1は、物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる負レンズ成分L11と、両凹形状の負レンズと両凸形状の正レンズとの接合レンズからなる第1正レンズ成分L12と、両凸形状の正レンズと両凹形状の負レンズとの接合レンズからなる第2正レンズ成分L13とを有して構成される。
第2レンズ群G2は、物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第1正レンズ成分L21と、F値を決定する開口絞りSと、両凹レンズからなる負レンズ成分L22と、像側に凸面を向け、非球面を物体側レンズ面に設けた正メニスカスレンズからなる第2正レンズ成分L23と、両凸形状の正レンズからなる第3正レンズ成分L24とを有して構成される。
なお、無限遠より近距離物体への合焦は、第1レンズ群G1を像面に対し固定し、第2レンズ群G2を物体方向に繰り出すことによって行う。
表1に第1実施例における各諸元の表を示す。なお、表1における面番号1〜17は、図1に示す面1〜17に対応している。また、第1実施例において、第14面が非球面形状に形成されている。
(表1)
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1 134.1389 2.0000 1.816000 46.62
2 29.0129 13.0000
3 -68.1797 13.0000 1.516800 64.12
4 61.8765 9.5000 1.882997 40.76
5 -108.3697 0.1000
6 149.2111 12.0000 1.882997 40.76
7 -39.2781 5.0000 1.717360 29.52
8 247.4367 d8(可変)
9 34.2407 9.0000 1.497820 82.56
10 394.0668 10.0000
11 ∞ 6.0000 (開口絞りS)
12 -35.5003 1.8000 1.795040 28.69
13 61.9409 4.0666
14* 497.2125 3.5000 1.693500 53.22
15 -65.9562 0.1000
16 108.6915 7.5000 1.618000 63.38
17 -32.8687 Bf(可変)
[非球面データ]
第14面
κ=1.000
A4=-7.92820E-06
A6=-2.66410E-09
A8=1.54590E-11
A10=-4.26360E-14
[各種データ]
f=36.000
FNO=1.45
ω=31.70°
Y=21.63
TL=145.491
[可変面間隔データ]
無限遠 近距離1 近距離2
倍率 0.00000 -0.03333 -0.21271
物面 ∞ 1062.9784 154.5092
d8 10.00001 8.78638 2.35106
Bf 38.92418 40.13781 46.57313
[レンズ群データ]
群 始面 焦点距離
G1 1 309.19100
G2 9 60.72049
[条件式]
条件式(1):(D1a+D1b)/D1=0.723
条件式(2):f1b/f=3.821
条件式(3):f/f1=0.116
条件式(4):f2a/f=2.075
条件式(5):f2/f=1.687
表1に示す諸元の表から、本実施例に係る広角レンズでは、上記条件式(1)〜(5)を全て満たすことが分かる。
図2は、第1実施例に係る広角レンズの無限遠合焦時の諸収差を図である。また、図3は、第1実施例に係る広角レンズの近距離合焦時(撮影倍率-0.03333倍)の諸収差図である。各収差図において、FNOはFナンバーを、Yは像高を、dはd線(波長587.6nm)、gはg線(波長435.8nm)に対する諸収差をそれぞれ示す。なお、球面収差図では最大口径に対応するFナンバーの値を示し、非点収差図および歪曲収差図では像高の最大値をそれぞれ示し、コマ収差図では各像高の値を示す。非点収差図において、実線はサジタル像面を示し、破線はメリジオナル像面を示す。また、コマ収差において、実線はメリジオナルコマ収差を、点線はサジタルコマ収差を示し、原点より右側の点線はd線に対してメリジオナル方向に発生するサジタルコマ収差、原点より左側の点線はd線に対してサジタル方向に発生するサジタルコマ収差をそれぞれ示す。
以上の収差図の説明は、他の実施例においても同様とし、その説明を省略する。
各収差図から明らかなように、第1実施例に係る広角レンズは、球面収差、サジタルコマフレアー等を含め、諸収差が良好に補正され、近距離収差変動も十分補正されていることが分かる。
その結果、第1実施例の広角レンズを搭載することにより、デジタル一眼レフカメラ1(撮像装置。図8参照)においても、高い光学性能を有していることが分かる。
なお、図4に示すように、物体側からの光線BMが上記広角レンズに入射すると、その光は第1レンズ群G1を構成する第2正レンズ成分L13における物体側のレンズ面(第1番目のゴースト発生面であり、面番号8に該当)で反射した後に、その反射光は負メニスカスレンズL11における像側のレンズ面(第2番目のゴースト発生面であり、面番号2に該当)で再度反射して像面Iに到達し、ゴーストを発生させてしまう。なお、第1番目のゴースト発生面(面番号8)と第2番目のゴースト発生面(面番号2)は、開口絞りSに対して凹面である。このような面に、より広い波長範囲で広入射角に対応した反射防止膜を形成することで、ゴーストを効果的に低減させることができる。なお、反射防止膜について詳細は後述するが、各実施例に係る反射防止膜は7層からなる多層構造であり、最表面層の第7層はウェットプロセスを用いて形成され、d線に対する屈折率は1.26(以下に示す、表3参照)である。
(第2実施例)
第2実施例に係る広角レンズについて、図5〜図7および表2を用いて説明する。図5は、第2実施例に係る広角レンズの構成を示す断面図である。第2実施例に係る広角レンズは、図5に示すように、物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とを有して構成される。
第1レンズ群G1は、物体側から順に並んだ、両凹レンズからなる負レンズ成分L11と、両凹形状の負レンズと両凸形状の正レンズとの接合レンズからなる第1正レンズ成分L12と、両凸形状の正レンズと両凹形状の負レンズとの接合レンズからなる第2正レンズ成分L13とを有して構成される。
第2レンズ群G2は、物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第1正レンズ成分L21と、F値を決定する開口絞りSと、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズからなる負レンズ成分L22と、像側に凸面を向け、非球面を物体側レンズ面に設けた正メニスカスレンズからなる第2正レンズ成分L23と、両凹形状の負レンズと両凸形状の正レンズとの接合レンズからなる第3正レンズ成分L24とを有して構成される。
なお、無限遠より近距離物体への合焦は、第1レンズ群G1を像面に対し固定し、第2レンズ群G2を物体方向に繰り出すことによって行う。
表2に第2実施例における各諸元の表を示す。なお、表2における面番号1〜18は、図5に示す面1〜18に対応している。また、第2実施例において、第14面が非球面形状に形成されている。
(表2)
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1 -229.5668 2.0000 1.816000 46.62
2 38.3861 12.0000
3 -73.7542 8.5924 1.516800 64.12
4 57.5486 13.5000 1.816000 46.62
5 -66.1097 1.0000
6 85.2002 13.0000 1.816000 46.62
7 -54.6526 8.0000 1.717360 29.52
8 337.1477 d8(可変)
9 27.9485 5.0000 1.497820 82.56
10 33.1784 8.4855
11 ∞ 6.0000 (開口絞りS)
12 -31.2971 2.0000 1.795040 28.69
13 -189.3902 3.6191
14* -216.5891 5.0000 1.693500 53.22
15 -44.8299 0.1000
16 -24068.3750 1.5000 1.625880 35.74
17 49.6693 9.0000 1.618000 63.38
18 -32.8538 Bf(可変)
[非球面データ]
第14面
κ=1.0000
A4=-1.03130E-05
A6=-6.72910E-10
A8=-1.17380E-11
A10=8.03830E-15
[各種データ]
f=36.00
FNO=1.45
ω=31.92°
Y=21.63
TL=150.39157
[可変面間隔データ]
無限遠 近距離1 近距離2
倍率 0.00000 -0.03333 -0.20924
物面 ∞ 1053.7000 148.9585
d8 12.68728 11.30259 4.41321
Bf 38.90731 40.29200 47.18138
[レンズ群データ]
群 始面 焦点距離
G1 1 95.47114
G2 9 59.36008
[条件式]
条件式(1):(D1a+D1b)/D1=0.742
条件式(2):f1b/f=2.959
条件式(3):f/f1=0.377
条件式(4):f2a/f=7.506
条件式(5):f2/f=1.649
表2に示す諸元の表から、本実施例に係る広角レンズでは、上記条件式(1)〜(5)を満たすことが分かる。
図6は、第2実施例に係る広角レンズの無限遠合焦時の諸収差図である。また、図7は、第2実施例に係る広角レンズの近距離合焦時(撮影倍率-0.03333倍)の諸収差図である。各収差図から明らかなように、第2実施例に係る広角レンズは、球面収差、サジタルコマフレアー等を含め、諸収差が良好に補正され、近距離収差変動も十分補正されていることが分かる。
その結果、第2実施例の広角レンズを搭載することにより、デジタル一眼レフカメラ1(撮像装置。図8参照)においても、高い光学性能を有していることが分かる。
ここで、第1および第2実施例の広角レンズに用いられる反射防止膜について説明する。本実施形態に係る反射防止膜101は、図9に示すように、7層(第1層101a〜第7層101g)からなり、本広角レンズの光学部材102の光学面に形成されている。
第1層101aは真空蒸着法で蒸着された酸化アルミニウムで形成されている。この第1層101aの上に真空蒸着法で蒸着された酸化チタンと酸化ジルコニウムの混合物からなる第2層101bが形成される。続いて、第2層101bの上に真空蒸着法で蒸着された酸化アルミニウムからなる第3層101cが形成され、第3層101cの上に真空蒸着法で蒸着された酸化チタンと酸化ジルコニウムの混合物からなる第4層101dが形成される。さらに、第4層101dの上に真空蒸着法で蒸着された酸化アルミニウムからなる第5層101eが形成され、第5層101eの上に真空蒸着法で蒸着された酸化チタンと酸化ジルコニウムの混合物からなる第6層101fが形成される。そして、第6層101fの上にウェットプロセスによりシリカとフッ化マグネシウムの混合物からなる第7層101gが形成される。このようにして本実施形態の反射防止膜101が形成される。
なお、第7層101gの形成には、ウェットプロセスの一種であるゾル−ゲル法を用いている。ゾル−ゲル法とは、光学部材の光学面上に光学薄膜材料であるゾルを塗布し、ゲル膜を堆積後、液体に浸漬し、この液体の温度および圧力を臨界状態以上にしてその液体を気化・乾燥させることにより、膜を生成する製法である。但し、ウェットプロセスとして、ゾル−ゲル法に限らず、ゲル状態を経ることなしに固体膜を得る方法を用いてもよい。
以上のように、反射防止膜101は、第1層101a〜第6層101fまではドライプロセスである電子ビーム蒸着により形成され、最表面層(最上層)である第7層101gはフッ酸/酢酸マグネシウム法で調製したゾル液を用いるウェットプロセスにより形成されている。
続いて、上記構成の反射防止膜101を形成する手順を説明する。まず、予めレンズ成膜面(上述の光学部材102の光学面)に真空蒸着装置を用いて、第1層101aとなる酸化アルミニウム層、第2層101bとなる酸化チタン−酸化ジルコニウム混合層、第3層101cとなる酸化アルミニウム層、第4層101dとなる酸化チタン−酸化ジルコニウム混合層、第5層101eとなる酸化アルミニウム層、第6層101fとなる酸化チタン−酸化ジルコニウム混合層を順に形成する。そして、真空蒸着装置より光学部材102を取り出した後、フッ酸/酢酸マグネシウム法により調製したゾル液にバインダー成分を添加したものをスピンコート法により塗布して、第7層101gとなるシリカとフッ化マグネシウムの混合物からなる層を形成する。ここで、フッ酸/酢酸マグネシウム法によって調製される際の反応式を以下の式(b)に示す。
2HF+Mg(CH3COO)2 → MgF2+2CH3COOH …(b)
この成膜に用いたゾル液は、原料混合後、オートクレーブで140℃、24時間高温加圧熟成処理を施した後、成膜に用いられる。光学部材102は、第7層101gの成膜終了後、大気中で160℃、1時間加熱処理して完成される。より具体的には、上記のゾル−ゲル法を用いることにより、大きさが数nmから数十nmのMgF粒子ができ、さらに、それらの粒子が数個集まって二次粒子が形成され、それら二次粒子が堆積することにより第7層101gが形成される。
上記のようにして形成された反射防止膜101の光学的性能について、図10に示す分光特性を用いて説明する。なお、図10は、基準波長λを550nmとしたときに、以下の表5で示される条件で反射防止膜101を設計した場合、光線が垂直入射するときの分光特性を表している。また、表3では、酸化アルミニウムをAl23、酸化チタン−酸化ジルコニウム混合物をZrO2+TiO2、シリカとフッ化マグネシウムの混合物をSiO2+MgF2と示しており、基準波長λを550nmとしたときに、基板の屈折率が1.46、1.62、1.74および1.85の4種類であるときの各々の設計値を示している。
(表3)
物質 屈折率 光学膜厚 光学膜厚 光学膜厚 光学膜厚
媒質 空気 1.00
第7層 SiO2+MgF2 1.26 0.275λ 0.268λ 0.271λ 0.269λ
第6層 ZrO2+TiO2 2.12 0.045λ 0.057λ 0.054λ 0.059λ
第5層 Al2O3 1.65 0.212λ 0.171λ 0.178λ 0.162λ
第4層 ZrO2+TiO2 2.12 0.077λ 0.127λ 0.13λ 0.158λ
第3層 Al2O3 1.65 0.288λ 0.122λ 0.107λ 0.08λ
第2層 ZrO2+TiO2 2.12 0 0.059λ 0.075λ 0.105λ
第1層 Al2O3 1.65 0 0.257λ 0.03λ 0.03λ
基板の屈折率 1.46 1.62 1.74 1.85
図10より、波長が420nm〜720nmの全域で、反射率が0.2%以下に抑えられていることが分かる。
なお、第1実施例の広角レンズにおいて、第1レンズ群G1を構成する第2正レンズ成分L13の負レンズの屈折率は1.717360であり、前記第2正レンズ成分L13を構成する負レンズにおける像側のレンズ面に基板の屈折率が1.74に対応する反射防止膜を用いることが可能である。また、第1レンズ群G1を構成する負レンズ成分L11の屈折率は1.816000であるため、前記負レンズ成分L11の像側のレンズ面に、基板の屈折率が1.85に対応する反射防止膜を用いることが可能である。
また、第2実施例の広角レンズにおいて、第2レンズ群G2を構成する第1正レンズ成分(正メニスカスレンズ)L21の屈折率は1.497820であるため、前記第1正レンズ成分L21の物体側の面に、基板の屈折率が1.46に対応する反射防止膜を用いることが可能である。また、第1レンズ群G1を構成する第2正レンズ成分L13の屈折率は1.816000であるため、前記第2正レンズ成分L13の物体側のレンズ面に、基板の屈折率が1.85に対応する反射防止膜を用いることが可能である。
このように、本実施形態の反射防止膜101を、第1および第2実施例の広角レンズにそれぞれ適用することで、大口径比を有し、バックフォーカスが長く、諸収差が良好に補正され、ゴーストやフレアをより低減させた、高い光学性能を持つ広角レンズおよびこれを有する撮像装置を提供することができる。
なお、上記の反射防止膜101は、平行平面板の光学面に設けた光学素子として利用することも可能であるし、曲面状に形成されたレンズの光学面に設けて利用することも可能である。
次に、上記反射防止膜101の変形例について説明する。この変形例の反射防止膜は5層からなり、以下の表4で示される条件で構成される。なお、第5層の形成に、前述のゾル−ゲル法を用いている。また、表4では、基準波長λを550nmとしたときに、基板の屈折率が1.52であるときの設計値を示している。
(表4)
物質 屈折率 光学膜厚
媒質 空気 1.00
第5層 シリカとフッ化マグネシウムの混合物 1.26 0.269λ
第4層 酸化チタン−酸化ジルコニウム混合物 2.12 0.043λ
第3層 酸化アルミニウム 1.65 0.217λ
第2層 酸化チタン−酸化ジルコニウム混合物 2.12 0.066λ
第1層 酸化アルミニウム 1.65 0.290λ
基板 BK7 1.52
図11に、変形例の反射防止膜に光が垂直入射するときの分光特性を示す。図11により、波長が420nm〜720nmの全域で、反射率が0.2%以下に抑えられていることが分かる。なお、図12に、入射角が30度、45度、60度の場合の分光特性を示す。
比較のため、図13に、従来の真空蒸着法などのドライプロセスのみで成膜し、以下の表5で示される条件で構成される多層広帯域反射防止膜の垂直入射時の分光特性を示す。なお、図14に、入射角が30度、45度、60度の場合の分光特性を示す。
(表5)
物質 屈折率 光学膜厚
媒質 空気 1.00
第7層 MgF 1.39 0.243λ
第6層 酸化チタン−酸化ジルコニウム混合物 2.12 0.119λ
第5層 酸化アルミニウム 1.65 0.057λ
第4層 酸化チタン−酸化ジルコニウム混合物 2.12 0.220λ
第3層 酸化アルミニウム 1.65 0.064λ
第2層 酸化チタン−酸化ジルコニウム混合物 2.12 0.057λ
第1層 酸化アルミニウム 1.65 0.193λ
基板 BK7 1.52
図11および図12で示す変形例の分光特性を、図13および図14で示す従来例の分光特性と比較すると、変形例に係る反射防止膜の反射率の低さが良く分かる。
以上の各実施例によれば、包括角2ω=63°を越え、さらに、Fナンバーが1.45程度の口径を有し、高性能で、球面収差、光線の各波長による球面収差の形状のばらつき(色ごとの球面収差)、非点収差およびサジタルコマフレアーが少なく、ゴーストやフレアがより少ない大口径広角レンズが実現できる。
以下、本実施形態に係る広角レンズの光学性能を損なわない範囲で適宜採用することが可能である。
本実施形態に係る広角レンズの数値実施例として2群構成のものを示したが、広角レンズの群構成はこれに限られず、3群構成等の他の群構成にも適用可能である。
また、レンズ全系、単独または複数のレンズ群、または部分レンズ群を光軸方向に移動させて、無限遠物体から近距離物体への合焦を行う合焦レンズ群としても良い。また、前記合焦レンズ群は、オートフォーカスにも適用でき、オートフォーカス用の(超音波モーター等の)モーター駆動にも適している。
また、レンズ群または部分レンズ群を光軸に垂直な方向に振動させて、手ブレによって生じる像ブレを補正する防振レンズ群としても良い。特に、第2レンズ群G2全体、または部分群を防振レンズ群とするのが好ましい。
また、各レンズ面を非球面としても良い。非球面は、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に形成したガラスモールド非球面、ガラスの表面に樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれの非球面でも構わない。
また、開口絞りSは、第2レンズ群G2中に配置されるのが好ましいが、開口絞りとしての部材を設けずに、レンズの枠でその役割を代用してもよい。
なお、本実施形態に係る発明を分かりやすくするために、上記実施形態の構成要件を付して説明したが、本発明がこれに限定されるものではないことは言うまでもない。
第1実施例に係る広角レンズの構成を示す断面図である。 第1実施例に係る広角レンズの無限遠合焦時の諸収差図である。 第1実施例に係る広角レンズの近距離合焦時の諸収差図である。 第1実施例に係る広角レンズにおいて、入射光線が第1番目のゴースト発生面と第2番目のゴースト発生面で反射する様子を説明する図である。 第2実施例に係る広角レンズの構成を示す断面図である。 第2実施例に係る広角レンズの無限遠合焦時の諸収差図である。 第2実施例に係る広角レンズの近距離合焦時の諸収差図である。 本実施形態に係る広角レンズを備えた撮像装置(カメラ)の構成を示す図である。 本実施例に係る反射防止膜の構造を示す説明図である。 本実施例に係る反射防止膜の分光特性を示すグラフである。 変形例に係る反射防止膜の分光特性を示すグラフである。 変形例に係る反射防止膜の分光特性を示すグラフである。 従来技術で作成した反射防止膜の分光特性を示すグラフである。 従来技術で作成した反射防止膜の分光特性を示すグラフである。
符号の説明
G1: 第1レンズ群
G2: 第2レンズ群
L11: 第1レンズ群の負レンズ成分
L12: 第1レンズ群の第1正レンズ成分
L13: 第1レンズ群の第2正レンズ成分
L21: 第2レンズ群の第1正レンズ成分
L22: 第2レンズ群の負レンズ成分
L23: 第2レンズ群の第2正レンズ成分
L24: 第2レンズ群の第3正レンズ成分
S: 開口絞り
I: 像面
1: カメラ(撮像装置)
2: 撮影レンズ(広角レンズ)
3: クイックリターンミラー
4: 焦点板
5: ペンタプリズム
6: 接眼レンズ
7: 撮像素子
101: 反射防止膜
101a: 第1層
101b: 第2層
101c: 第3層
101d: 第4層
101e: 第5層
101f: 第6層
101g: 第7層
102: 光学部材

Claims (16)

  1. 物体側から順に並んだ、正の屈折力を持つ第1レンズ群と、正の屈折力を持つ第2レンズ群とを有し、
    前記第1レンズ群は、合焦時に像面に対し固定され、負レンズ成分と、第1正レンズ成分と、第2正レンズ成分とを有して構成され、前記第1正レンズ成分と前記第2正レンズ成分のうち少なくとも一方は接合レンズを有し、
    前記第1レンズ群および前記第2レンズ群を構成するレンズ成分における光学面のうち少なくとも1面は、ウェットプロセスを用いて形成された層を少なくとも1層含んだ反射防止膜が施されていることを特徴とする広角レンズ。
  2. 前記反射防止膜は多層膜であり、
    前記多層膜の最表面層は、前記ウェットプロセスを用いて形成された層であることを特徴とする請求項1に記載の広角レンズ。
  3. 前記ウェットプロセスを用いて形成された層のd線における屈折率をndとしたとき、次式
    nd≦1.30
    の条件を満足することを特徴とする請求項1または2に記載の広角レンズ。
  4. 前記第1レンズ群を構成する前記第1正レンズ成分と前記第2正レンズ成分は、ともに接合レンズを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の広角レンズ。
  5. 前記第1レンズ群を構成する前記第1正レンズ成分は、物体側より順に並んだ、負レンズと正レンズとの接合レンズとを有し、
    前記第1レンズ群を構成する前記第2正レンズ成分は、物体側より順に並んだ、正レンズと負レンズとの接合レンズとを有し、
    前記第1レンズ群を構成する前記第1正レンズ成分の光軸上の厚さをD1aとし、前記第1レンズ群を構成する前記第2正レンズ成分の光軸上の厚さをD1bとし、前記第1レンズ群の最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの光軸上の厚さをD1としたとき、次式
    0.5<(D1a+D1b)/D1<0.9
    の条件を満足することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の広角レンズ。
  6. 前記第1レンズ群を構成する前記第2正レンズ成分の焦点距離をf1bとし、無限遠合焦時の全系の焦点距離をfとしたとき、次式
    1.0<f1b/f<7.0
    の条件を満足することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の広角レンズ。
  7. 前記第1レンズ群の焦点距離をf1とし、無限遠合焦時の全系の焦点距離をfとしたとき、次式
    0.06<f/f1<0.6
    の条件を満足することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の広角レンズ。
  8. 前記第2レンズ群は、物体側から順に並んだ、第1正レンズ成分と、負レンズ成分と、第2正レンズ成分と、第3正レンズ成分とを有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の広角レンズ。
  9. 前記第2レンズ群を構成する前記第1正レンズ成分の焦点距離をf2aとし、無限遠合焦時の全系の焦点距離をfとしたとき、次式
    1.0<f2a/f<10.0
    の条件を満足することを特徴とする請求項8に記載の広角レンズ。
  10. 前記第2レンズ群の焦点距離をf2とし、無限遠合焦時の全系の焦点距離をfとしたとき、次式
    1.0<f2/f<3.0
    の条件を満足することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の広角レンズ。
  11. 前記第2レンズ群を構成する前記第1正レンズ成分は、単レンズで構成されていることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載の広角レンズ。
  12. 前記第2レンズ群を構成する前記正レンズ成分のうち少なくとも1つは、非球面を有することを特徴とする請求項8〜11のいずれか一項に記載の広角レンズ。
  13. 前記第2レンズ群を構成する前記第1正レンズ成分の像側に、開口絞りを配置することを特徴とする請求項8〜12のいずれか一項に記載の広角レンズ。
  14. 前記反射防止膜が設けられた光学面は、前記開口絞りから見て凹面であることを特徴とする請求項13に記載の広角レンズ。
  15. 前記第2レンズ群は、無限遠から近距離物体への合焦において、物体方向に繰り出すことを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の広角レンズ。
  16. 請求項1〜15のいずれか一項に記載の広角レンズを備えたことを特徴とする撮像装置。
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