JP2010062558A - 流体ハンドリング構造、リソグラフィ装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

流体ハンドリング構造、リソグラフィ装置及びデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】オールウェット液浸リソグラフィ用に設計された流体ハンドリング構造を開示する。
【解決手段】流体ハンドリング構造は、投影システムの最終要素と基板及び/又は基板テーブルの間の空間に流体を提供する第一開口、流体ハンドリング構造と基板の間の空間から出る液体の流れを阻止するバリア、及び空間の半径方向外側の領域へと開き、流体ハンドリング構造から空間の半径方向外側の基板及び/又は基板テーブルの上面に流体の流れを提供する第二開口を有する。基板テーブルの中心に向かう流体の流れが、基板テーブルの中心から離れる方向の流体の流れより大きくなるように、コントローラを設けることができる。
【選択図】図7

Description

[0001] 本発明は流体ハンドリング構造、リソグラフィ装置及びデバイス製造方法に関する。
[0002] リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板に、通常は基板のターゲット部分に適用する機械である。リソグラフィ装置は例えば、集積回路(IC)の製造に使用可能である。このような場合、代替的にマスク又はレチクルとも呼ばれるパターニングデバイスを使用して、ICの個々の層上に形成すべき回路パターンを生成することができる。このパターンを、基板(例えばシリコンウェーハ)上のターゲット部分(例えば1つ又は幾つかのダイの一部を含む)に転写することができる。パターンの転写は通常、基板に設けた放射感応性材料(レジスト)の層への結像により行われる。一般的に、1枚の基板は、順次パターンが与えられる互いに近接したターゲット部分のネットワークを含んでいる。従来のリソグラフィ装置は、パターン全体をターゲット部分に1回で露光することによって各ターゲット部分が照射される、いわゆるステッパと、基板を所定の方向(「スキャン」方向)と平行あるいは逆平行に同期的にスキャンしながら、パターンを所定の方向(「スキャン」方向)に放射ビームでスキャンすることにより、各ターゲット部分が照射される、いわゆるスキャナとを含む。パターンを基板にインプリントすることによっても、パターニングデバイスから基板へとパターンを転写することが可能である。
[0003] 投影システムの最終要素と基板の間の空間を充填するように、リソグラフィ投影装置内の基板を水などの比較的高い屈折率を有する液体に液浸することが提案されている。実施形態では液体は蒸留水であるが、別の液体を使用することができる。本発明の実施形態は液体に関して説明されている。しかし別の流体、特に湿潤流体、非圧縮性流体及び/又は屈折率が空気より高い、望ましくは屈折率が水より高い流体が適切なこともある。気体を除く流体が特に望ましい。そのポイントは、露光放射は液体中の方が波長が短いので、結像するフィーチャの小型化を可能にすることができることである。(液体の効果は、システムの有効開口数(NA)を大きくでき、焦点深さも大きくすることと見なすこともできる。)固体粒子(例えば石英)が懸濁している水、又はナノ粒子の懸濁(例えば最大10nmの最大寸法の粒子)がある液体などの、他の液浸液も提案されている。懸濁粒子は、これが懸濁している液体と同様の屈折率又は同じ屈折率を有しても、有していなくてもよい。適切になり得る他の液体は、芳香族、フルオロハイドロカーボンなどの炭化水素、及び/又は水溶液である。
[0004] 基板又は基板及び基板テーブルを液体の浴槽に浸すこと(例えば米国特許US4,509,852号参照)は、スキャン露光中に加速すべき大きい塊の液体があることでもある。これには、追加のモータ又はさらに強力なモータが必要であり、液体中の乱流が望ましくない予測不能な効果を引き起こすことがある。
[0005] 提案されている構成の1つは、液体供給システムが液体閉じ込めシステムを使用して、基板の局所領域に、及び投影システムの最終要素と基板の間にのみ液体を提供する(基板は通常、投影システムの最終要素より大きい表面積を有する)。これを配置構成するために提案されている1つの方法が、PCT特許出願公開WO99/49504号で開示されている。図2及び図3に図示されているように、液体が少なくとも1つの入口によって基板上に、好ましくは最終要素に対する基板の動作方向に沿って供給され、投影システムの下を通過した後に少なくとも1つの出口によって除去される。つまり、基板が−X方向にて要素の下でスキャンされると、液体が要素の+X側にて供給され、−X側にて取り上げられる。図2は、液体が入口を介して供給され、低圧源に接続された出口によって要素の他方側で取り上げられる構成を概略的に示したものである。図2の図では、液体が最終要素に対する基板の動作方向に沿って供給されるが、こうである必要はない。最終要素の周囲に配置された入口及び出口の様々な方向及び数が可能であり、一例が図3に図示され、ここでは各側に4組の入口と出口が、最終要素の周囲の規則的パターンで設けられる。
[0006] 局所液体供給システムがある液浸リソグラフィのさらなる解決法が、図4に図示されている。液体が、投影システムPSのいずれかの側にある2つの溝入口によって供給され、入口の半径方向外側に配置された複数の別個の出口によって除去される。入口及びは、投影される投影ビームが通る穴が中心にある板に配置することができる。液体は、投影システムPSの一方側にある1つの溝入口によって供給され、投影システムPSの他方側にある複数の別個の出口によって除去されて、投影システムPSと基板Wの間に液体の薄膜の流れを引き起こす。どの組み合わせの入口と出口を使用するかの選択は、基板Wの動作方向によって決定することができる(他の組み合わせの入口及び出口は動作しない)。
[0007] 欧州特許出願公開EP1420300号及び米国特許出願公開US2004−0136494号では、ツイン又はデュアルステージ液浸リソグラフィ装置の概念が開示されている。このような装置は、基板を支持する2つのテーブルを備える。第一位置にあるテーブルで、液浸液がない状態でレベリング測定を実行し、液浸液が存在する第二位置にあるテーブルで、露光を実行する。あるいは、装置は1つのテーブルのみを有する。
[0008] PCT特許出願公開WO2005/064405号は、液浸液が閉じ込められないオールウェット構成を開示している。このようなシステムでは、実質的に基板の上面全体が液体で覆われる。これは、基板の上面全体が実質的に同じ状態に曝露しているので有利なことがある。これは、基板の温度制御及び処理にとって利点を有する。WO2005/064405号では、液体供給システムが投影システムの最終要素と基板の間のギャップに液体を提供する。その液体は、基板の残りの部分の上に漏れることができる。基板テーブルの縁部にあるバリアは、液体が逃げるのを防止し、したがって制御された方法で基板テーブルの上面からこれを除去することができる。このようなシステムは、基板の温度制御及び処理を改良するが、それでも液浸液の蒸発が生じることがある。その問題の軽減に役立つ1つの方法が、米国特許出願公開US2006/119809号に記載されている。全ての位置で基板Wを覆い、液浸液を自身と基板及び/又は基板を保持する基板テーブルの上面との間に延在させるように構成された部材が提供される。
[0009] 液浸リソグラフィ、特にオールウェットの概念における問題は、基板テーブルの1つ又は複数の部分のディウェッティング(de-wetting)の危険である。ディウェッティングとは、基板及び/又は基板テーブル上の流体層にドライパッチが自然に、又は誘発されて発生し、その後に成長することである。ディウェッティングは、熱制御の喪失、液飛びをもたらし得る基板テーブルからの液体の分散した大きな流れ、抽出の問題及び/又は望ましくない動的力及び欠陥の導入(乾燥汚れ及び気泡)をもたらすことがある。
[0010] 例えば、上述した問題の1つ又は複数、又は本明細書で検討していない1つ又は複数の他の問題に対応する措置が執られた流体ハンドリング構造を提供することが望ましい。
[0011] 本発明の態様によれば、(i)投影システムと基板及び/又は基板テーブルの間の空間、及び(ii)空間の半径方向外側の基板及び/又は基板テーブルの上面、に流体を提供する流体ハンドリング構造が提供され、流体ハンドリング構造は、流体ハンドリング構造から空間内への流体の流れを提供する空間への第一開口と、流体ハンドリング構造と基板の間の空間から出る流体の流れを阻止するバリアと、投影システムの光軸に対してバリアの半径方向外側にあり、流体ハンドリング構造から空間の半径方向外側の基板及び/又は基板テーブルの上面への流体の流れを提供する第二開口とを備える。
[0012] 本発明の態様によれば、投影システムと基板の間の空間に、及び空間の半径方向外側の基板及び/又は基板テーブルの上面に流体を提供する流体ハンドリング構造が提供され、流体ハンドリング構造は、流体ハンドリング構造から上面上に流体を提供する開口と、開口から出る流体の流れが、基板テーブルの中心から離れる方向よりも基板テーブルの中心に向かう方向で大きい流量になるように制御するコントローラとを備える。
[0013] 本発明の態様によれば、流体ハンドリング構造の第一開口を通して投影システムと基板の間の空間に提供される液浸液を通して、放射ビームを基板テーブル上の基板の上面に投影することを含むデバイス製造方法が提供され、流体ハンドリング構造のバリアは、流体ハンドリング構造と基板の間の空間から出る液体の流れを阻止し、流体ハンドリング構造の第二開口は、空間の半径方向外側の基板及び/又は基板テーブルの上面へ流体を提供する。
[0014] 本発明の態様によれば、流体ハンドリング構造によって投影システムと基板の間の空間に提供された液浸液を通して、放射ビームを基板テーブル上の基板の上面に投影し、基板テーブルの中心に向かう方向の流体の流れが中心から離れる方向より大きくなるように、空間の半径方向外側の基板及び/又は基板テーブルの上面に流体を提供することを含む、デバイス製造方法が提供される。
[0015] 本発明の態様によれば、使用時に投影システムと基板及び/又は基板テーブルの間の空間を画定する液浸リソグラフィ装置の流体ハンドリング構造が提供され、流体ハンドリング構造は、流体ハンドリング構造の外面を画定する表面、外面に画定され、空間の半径方向外側で基板テーブル及び/又は基板の表面の上面に流体を供給するように構成された開口、及び外面と空間の間に配置され、流体が空間内に流れることを阻止するように構成されたバリアを備える。
[0016] 次に、本発明の実施形態を添付の略図を参照しながら、ほんの一例として説明する。図面では対応する参照記号は対応する部品を示している。
[0017] 本発明の実施形態によるリソグラフィ装置を示した図である。 [0018] リソグラフィ投影装置内で使用する液体供給システムを示した図である。 [0018] リソグラフィ投影装置内で使用する液体供給システムを示した図である。 [0019] リソグラフィ投影装置内で使用するさらなる液体供給システムを示した図である。 [0020] リソグラフィ投影装置内で使用するさらなる液体供給システムを示した図である。 [0021] 本発明の実施形態による流体ハンドリング構造を示した断面図である。 [0022] 図6の流体ハンドリング構造の詳細を示した断面図である。 [0023] 図8aから図8cは、第二開口からの流量が液体の挙動に与える効果を示した断面図である。 [0024] 図9a及び図9bは、流体ハンドリング構造及び基板テーブルを示した平面図である。 [0025] 流体ハンドリング構造の実施形態を示した平面図である。 [0026] 流体ハンドリング構造のさらなる実施形態を示した平面図である。 [0027] 流体ハンドリング構造のさらなる実施形態を示した平面図である。
[0028] 図1は、本発明の一実施形態によるリソグラフィ装置を概略的に示したものである。この装置は、
− 放射ビームB(例えばUV放射又はDUV放射)を調節するように構成された照明システム(イルミネータ)ILと、
− パターニングデバイス(例えばマスク)MAを支持するように構成され、特定のパラメータに従ってパターニングデバイスを正確に位置決めするように構成された第一ポジショナPMに接続された支持構造(例えばマスクテーブル)MTと、
− 基板(例えばレジストコートウェーハ)Wを保持するように構成され、特定のパラメータに従って基板を正確に位置決めするように構成された第二ポジショナPWに接続された基板テーブル(例えばウェーハテーブル)WTと、
− パターニングデバイスMAによって放射ビームBに与えられたパターンを基板Wのターゲット部分C(例えば1つ又は複数のダイを含む)に投影するように構成された投影システム(例えば屈折投影レンズシステム)PSとを含む。
[0029] 照明システムは、放射の誘導、整形、又は制御を行うための、屈折、反射、磁気、電磁気、静電気型等の光学コンポーネント、又はその任意の組み合わせなどの種々のタイプの光学コンポーネントを含んでいてもよい。
[0030] 支持構造MTはパターニングデバイスを保持する。支持構造MTは、パターニングデバイスの方向、リソグラフィ装置の設計等の条件、例えばパターニングデバイスが真空環境で保持されているか否かに応じた方法で、パターニングデバイスを保持する。この支持構造MTは、パターニングデバイスを保持するために、機械的、真空、静電気等のクランプ技術を使用することができる。支持構造MTは、例えばフレーム又はテーブルでよく、必要に応じて固定式又は可動式でよい。支持構造MTは、パターニングデバイスが例えば投影システムなどに対して確実に所望の位置にくるようにできる。本明細書において「レチクル」又は「マスク」という用語を使用した場合、その用語は、より一般的な用語である「パターニングデバイス」と同義と見なすことができる。
[0031] 本明細書において使用する「パターニングデバイス」という用語は、基板のターゲット部分にパターンを生成するように、放射ビームの断面にパターンを与えるために使用し得る任意のデバイスを指すものとして広義に解釈されるべきである。ここで、放射ビームに与えられるパターンは、例えばパターンが位相シフトフィーチャ又はいわゆるアシストフィーチャを含む場合、基板のターゲット部分における所望のパターンに正確には対応しないことがある点に留意されたい。一般的に、放射ビームに与えられるパターンは、集積回路などのターゲット部分に生成されるデバイスの特別な機能層に相当する。
[0032] パターニングデバイスは透過性又は反射性でよい。パターニングデバイスの例には、マスク、プログラマブルミラーアレイ、及びプログラマブルLCDパネルがある。マスクはリソグラフィにおいて周知のものであり、これには、バイナリマスク、レベンソン型(alternating)位相シフトマスク、ハーフトーン型(attenuated)位相シフトマスクのようなマスクタイプ、さらには様々なハイブリッドマスクタイプも含まれる。プログラマブルミラーアレイの一例として、小さなミラーのマトリクス配列を使用し、そのミラーは各々、入射する放射ビームを異なる方向に反射するよう個々に傾斜することができる。傾斜したミラーは、ミラーマトリクスによって反射する放射ビームにパターンを与える。
[0033] 本明細書において使用する「投影システム」という用語は、例えば使用する露光放射、又は液浸液の使用や真空の使用などの他の要因に合わせて適宜、例えば屈折光学システム、反射光学システム、反射屈折光学システム、磁気光学システム、電磁気光学システム及び静電気光学システム、又はその任意の組合せを含む任意のタイプの投影システムを網羅するものとして広義に解釈されるべきである。本明細書において「投影レンズ」という用語を使用した場合、これはさらに一般的な「投影システム」という用語と同義と見なされる。
[0034] 本明細書で示すように、本装置は透過タイプである(例えば透過マスクを使用する)。あるいは、装置は反射タイプでもよい(例えば上記で言及したようなタイプのプログラマブルミラーアレイを使用する、又は反射マスクを使用する)。
[0035] リソグラフィ装置は2つ(デュアルステージ)又はそれ以上の基板テーブル(及び/又は2つ以上のパターニングデバイステーブル)を有するタイプでよい。このような「マルチステージ」機械においては、追加のテーブルを並行して使用するか、1つ又は複数の他のテーブルを露光に使用している間に1つ又は複数のテーブルで予備工程を実行することができる。
[0036] 図1を参照すると、イルミネータILは放射源SOから放射ビームを受ける。放射源とリソグラフィ装置とは、例えば放射源がエキシマレーザである場合に、別々の構成要素であってもよい。このような場合、放射源はリソグラフィ装置の一部を形成すると見なされず、放射ビームは、例えば適切な誘導ミラー及び/又はビームエクスパンダなどを備えるビームデリバリシステムBDの助けにより、放射源SOからイルミネータILへと渡される。他の事例では、例えば放射源が水銀ランプの場合は、放射源がリソグラフィ装置の一体部分であってもよい。放射源SO及びイルミネータILは、必要に応じてビームデリバリシステムBDとともに放射システムと呼ぶことができる。
[0037] イルミネータILは、放射ビームの角度強度分布を調節するアジャスタADを備えていてもよい。通常、少なくともイルミネータの瞳面における強度分布の外側及び/又は内側半径範囲(一般にそれぞれ、σ-outer及びσ-innerと呼ばれる)を調節することができる。また、イルミネータILは、インテグレータIN及びコンデンサCOなどの他の種々のコンポーネントを備えていてもよい。イルミネータを用いて放射ビームを調整し、その断面にわたって所望の均一性と強度分布とが得られるようにしてもよい。
[0038] 放射ビームBは、支持構造(例えばマスクテーブル)MT上に保持されたパターニングデバイス(例えばマスク)MAに入射し、パターニングデバイスによってパターンが与えられる。放射ビームBはパターニングデバイスMAを通り抜けて、投影システムPSを通過し、これは、基板Wのターゲット部分C上にビームを集束する。第二ポジショナPW及び位置センサIF(例えば干渉計デバイス、リニアエンコーダ又は容量センサ)の助けにより、基板テーブルWTを、例えば放射ビームBの経路において様々なターゲット部分Cに位置決めするように正確に移動できる。同様に、第一ポジショナPM及び別の位置センサ(図1には明示されていない)を使用して、例えばマスクライブラリから機械的に検索した後に、又はスキャン中に、放射ビームBの経路に対してパターニングデバイスMAを正確に位置決めすることができる。一般的に、支持構造MTの移動は、第一ポジショナPMの部分を形成するロングストロークモジュール(粗動位置決め)及びショートストロークモジュール(微動位置決め)の助けにより実現できる。同様に、基板テーブルWTの移動は、第二ポジショナPWの部分を形成するロングストロークモジュール及びショートストロークモジュールを用いて実現できる。ステッパの場合(スキャナとは対照的に)、支持構造MTをショートストロークアクチュエータのみに接続するか、固定してもよい。パターニングデバイスMA及び基板Wは、パターニングデバイスアラインメントマークM1、M2及び基板アラインメントマークP1、P2を使用して位置合わせすることができる。図示のような基板アラインメントマークは、専用のターゲット部分を占有するが、ターゲット部分の間の空間に配置してもよい(スクライブラインアラインメントマークとして知られる)。同様に、パターニングデバイスMA上に複数のダイを設ける状況では、パターニングデバイスアラインメントマークをダイ間に配置してもよい。
[0039] 図示のリソグラフィ装置は以下のモードのうち少なくとも1つにて使用可能である。
[0040] 1.ステップモードにおいては、支持構造MT及び基板テーブルWTは、基本的に静止状態に維持される一方、放射ビームに与えたパターン全体が1回でターゲット部分Cに投影される(すなわち単一静的露光)。次に、別のターゲット部分Cを露光できるように、基板テーブルWTがX方向及び/又はY方向に移動される。ステップモードでは、露光フィールドの最大サイズによって、単一静的露光で像が形成されるターゲット部分Cのサイズが制限される。
[0041] 2.スキャンモードにおいては、支持構造MT及び基板テーブルWTは同期的にスキャンされる一方、放射ビームに与えられたパターンをターゲット部分Cに投影する(つまり単一動的露光)。支持構造MTに対する基板テーブルWTの速度及び方向は、投影システムPSの拡大(縮小)及び像反転特性によって求めることができる。スキャンモードでは、露光フィールドの最大サイズによって、単一動的露光におけるターゲット部分の(非スキャン方向における)幅が制限され、スキャン動作の長さによってターゲット部分の(スキャン方向における)高さが決まる。
[0042] 3.別のモードでは、支持構造MTはプログラマブルパターニングデバイスを保持して基本的に静止状態に維持され、基板テーブルWTを移動又はスキャンさせながら、放射ビームに与えられたパターンをターゲット部分Cに投影する。このモードでは、一般にパルス状放射源を使用して、基板テーブルWTを移動させる毎に、又はスキャン中に連続する放射パルスの間で、プログラマブルパターニングデバイスを必要に応じて更新する。この動作モードは、以上で言及したようなタイプのプログラマブルミラーアレイなどのプログラマブルパターニングデバイスを使用するマスクレスリソグラフィに容易に利用できる。
[0043] 上述した使用モードの組合せ及び/又は変形、又は全く異なる使用モードも利用できる。
[0044] 投影システムPSの最終要素と基板Wの間に液体を提供する構成は、2つの一般的カテゴリに分類することができる。それは、基板Wの全体及び任意選択で基板テーブルWTの一部が液体槽に浸される槽型構成、及び液体が基板Wの局所領域にのみ提供される液体供給システムを使用するいわゆる局所液浸システムである。後者のカテゴリでは、液体によって充填された空間11が基板Wの上面より平面図で小さく、液体で充填された領域は、基板Wがその領域の下で移動している間、投影システムPSに対して実質的に静止したままである。本発明の実施形態が指向するさらなる構成は、液体が閉じ込められないオールウェット構成である。この構成では、実質的に基板Wの上面全体、及び基板テーブルWTの全部又は一部が液浸液で覆われる。少なくとも基板Wを覆う液体の深さは浅い。液体は、基板W上の液体の薄膜などの膜でよい。図2から図5の液体供給デバイスのいずれも、このようなシステムに使用することができる。しかし、密封特徴部が存在しないか、動作しないか、通常ほど効率的でないか、それ以外にも局所区域のみに液体を密封するには有効でない。図2から図5には、4つの異なるタイプの局所液体供給システムが図示されている。図2から図4に開示した液体供給システムは、以上で説明されている。
[0045] 提案されている別の構成は、投影システムPSの最終要素と基板テーブルWTとの間の空間11の境界の少なくとも部分に沿って延在する液体閉じ込め部材12を液体供給システムに提供する。このような構成が図5に図示され、これはバリア部材又は液体閉じ込め部材12、IHがある局所液体供給システム又は液体ハンドリング構造を概略的に示す。液体閉じ込め部材12は、投影システムPSに対してXY面では実質的に静止しているが、Z方向(光軸の方向)には多少の相対運動があってよい。実施形態では、液体閉じ込め部材12、IHと基板Wの表面との間にシールが形成され、これは流体シールのような非接触シール、望ましくはガスシールでよい。(以下の文章で基板Wの表面に言及する場合、それは他に明記しない限り、追加的又は代替的に基板テーブルWTの表面も指すことに留意されたい。)
[0046] 液体閉じ込め部材12は、投影システムPSの最終要素と基板Wの間の空間11に液体を少なくとも部分的に封じ込める。基板Wの表面と投影システムPSの最終要素の間の空間11内に液体が閉じ込められるように、基板Wに対するガスシール16などの非接触シールを、投影システムPSのイメージフィールドの周囲に形成することができる。空間11は、投影システムPSの最終要素の下方に配置され、それを囲む液体閉じ込め部材12によって少なくとも部分的に形成される。液体を、液体入口13によって投影システムPSの下方で、液体閉じ込め部材12内の空間11に入れる。液体は、液体出口13によって除去することができる。液体閉じ込め部材12は投影システムPSの最終要素の少し上まで延在することができる。液体のバッファが提供されるように、液体レベルが最終要素の上まで上昇する。実施形態では、液体閉じ込め部材12は、その上端が投影システムPS又はその最終要素の形状に非常に一致することができる内周を有し、例えば円形でよい。底部では、内周がイメージフィールドの形状に非常に一致し、例えば長方形でよいが、そうである必要はない。
[0047] 液体は、使用中に液体閉じ込め部材12の底部と基板Wの表面との間に形成されるガスシール16によって空間11内に封じ込められる。ガスシール16は、気体、例えば空気又は合成空気によって形成されるが、実施形態ではN2又は別の不活性ガスによって形成される。ガスシール16内の気体は、圧力下で入口15を介して液体閉じ込め部材12と基板Wの間のギャップに提供される。気体は出口14を介して抽出される。気体入口15への過剰圧力、出口14の真空レベル、及びギャップの幾何形状は、液体を閉じ込める内側への高速の気体流があるように構成される。液体閉じ込め部材12と基板Wの間で液体にかかる気体の力が、液体を空間11に封じ込める。入口/出口は、空間11を囲む環状溝でよい。環状溝は連続的又は不連続的でよい。気体の流れは、液体を空間11に封じ込めるのに有効である。このようなシステムが、米国特許出願公開US2004−0207824号に開示されている。
[0048] 本発明の実施形態による流体ハンドリング構造100が、図6の断面図に図示されている。流体ハンドリング構造100はオールウェット(または制約されていない)構成に合わせて設計される。オールウェット構成では、流体ハンドリング構造100が、投影システムPSの下に何があるかに応じて、投影システムPSの最終要素と基板W及び/又は基板テーブルWTの間の空間11に液体を提供する。流体ハンドリング構造100は、投影システムPSの下にはない基板W及び/又は基板テーブルWTの上面にも液体を提供する。言い換えると、流体ハンドリング構造100は、空間11の半径方向外側の基板W及び/又は基板テーブルWTの上面にも液体を提供する。したがって、実質的に基板W及び基板テーブルWTの上面全体が、露光中は常に液浸液で覆われる。
[0049] 投影システムPSの下にない基板W及び/又は基板テーブルWTの上面上の液体の高さ(又はその層の厚さ)の変化が、液体フィンガー(liquid finger)の不安定性の増大に寄与することがある。このような不安定性は、液体が基板テーブルWTの縁部から飛ぶ、及び/又ははじき飛ばされること、及び/又は乾燥パッチ(つまりディウェッティング)につながることがある。液体ハンドリング構造100は、これらの問題の1つ又は複数に対応する。
[0050] 第一に、流体ハンドリング構造100は、投影システムPSと基板W及び/又は基板テーブルWTの間にある空間11内の液浸液の流れ(いわゆる局所供給)と、投影システムPSの下にはない基板W及び/又は基板テーブルWTの上面への液体の流れ(いわゆるバルク供給)とが実質的に別々であるか、分離されるように設計される。これは、2つの液体が混合しないという利点を有する。その結果、主流内で拾い上げられ、欠陥を生じることがある汚染が、空間11へと移動することが防止される。この分離は、液体を空間11に提供する少なくとも1つの第一開口110、及び液体を投影システムPSの下にはない基板W及び/又は基板テーブルWTの上面に提供する少なくとも1つの第二開口120を設けることによって、部分的に達成される。流体ハンドリング構造100はバリア130を備えて、流体ハンドリング構造100と基板Wの間(つまりバリア130の下)の空間11からの液体の流れを阻止する。第一及び第二開口110、120はバリア130の対向する側にある。つまり、第二開口120は投影システムの光軸に対してバリア130の半径方向外側にある。
[0051] 局所流れと主流とは実質的に分離されているので、第一開口110は液体を専ら空間11へと提供する。同様に、第二開口120は液体を実質的に専ら、投影システムPSの下にはない基板W及び/又は基板テーブルWTの上面に提供する。
[0052] 分離は部分的に、例えば第一開口110を通る、及び第二開口120を通る液体の流れを制御することによって達成される。流れは、空間11内の液体の圧力が、空間11の外側及び流体ハンドリング構造100に隣接する領域内(つまり投影システムPSの下にはない基板W及び/又は基板テーブルWTの上面上)にある液体の圧力と実質的に等しくなるように制御される。圧力勾配がない場合は、2つの液体を混合する駆動力がなくなる。
[0053] 第二に、流体ハンドリング構造100は、バルク供給内に高さ又は厚さの差がある可能性を低下させるような方法で制御される。これは、以下で説明するようにコントローラ140を使用して第二開口120から出る液体の流れを制御することによって達成される。主流内の液体の水平流のフルード数がゼロと2の間、望ましくはゼロと1の間に維持されると、主流の高さの段階的変化(つまり跳水)を実質的に回避することができる。
[0054] 流体ハンドリング構造100が高さの差を回避するように順応する第三の方法は、基板テーブルWTの中心Pに向かう主流中の液体の流れ(図9a及び図9b参照)が、基板テーブルWTの中心Pから離れる方向の流れより大きいことを保証するのに役立てることである。これについては、図9aから図12を参照しながら以下で詳細に説明する。
[0055] これら3つの方法それぞれの特徴は、個別的又は組み合わせて使用することができる。これについては、流体ハンドリング構造100のさらなる改良とともに以下で詳細に説明する。
[0056] 図6に示すような流体ハンドリング構造100は本体105を備える。本体105は、空間11の表面を形成する内面106を呈する。つまり、空間11は上部が投影システムPSの最終要素によって、底部は基板W(又は基板テーブルWT又はシャッタ部材)によって、及び側部は本体105の表面106によって区切られている。したがって、本体105はバリア部材又は液体閉じ込め部材12、IHと見なすことができる。本体105は、流体ハンドリング構造100の基板Wに最も近い部分であるバリア130も有する。バリア130は、(投影システムPSと基板テーブルWTと液体閉じ込め部材12の本体105との間の液浸空間11への)内部の第一開口110から(液体閉じ込め部材12を通る光軸に対して)半径方向外側への流体(つまり液浸液)の流れに対するバリア(つまりそれを防止する絞りを有する)とすることができる。バリア130は、第二開口120から供給される液体が空間11内へと流れるのを実質的に防止するように構成することが望ましい。バリア130は、空間11に供給される液浸流体が、バリア130と基板W及び/又は基板テーブルWTの間の空間11から半径方向外側に流れるのを制限/阻止するように構成することが望ましい。バリア130の底部と基板Wの間にギャップ107が存在する。バリア130によって高い流れ抵抗が生成される。これはギャップ107の高さを50〜250μmにすることによって行われる。ギャップ107は0.1〜0.2mmの高さであることが望ましい。これは、投影システムPSの最終要素と基板Wの間の約3mmという距離に匹敵する。ギャップ107は、空間11から出る液体の流れを制限するために小さく維持される。つまり、本体105は、流体ハンドリング構造100と基板Wの間の空間11から出る液体の流れを阻止するバリア130を形成する。
[0057] 液体が第一開口110を介して空間11に提供される。第一開口110は流体ハンドリング構造100の内面106にある。第一開口110は複数の開口を備えることができる。複数の開口は、例えば2008年4月16日出願の米国特許出願第61/071,161号に開示されているものでよい。
[0058] 空間11を横切る液体の流れがあることが望ましい。したがって、流体ハンドリング構造100の投影システムPSの光軸に対して空間11の対向する側にある第一開口110に対向して、空間11から液体を抽出する少なくとも1つのさらなる開口112が配置される。第一開口110から空間11へ液体を提供し、さらなる開口112を通して空間11から液体を抽出することの制御は、コントローラ140によって行われる。コントローラ140によって提供される制御は、第一開口110を通る流れが低速で、さらなる開口112を通る抽出が固定された体積流量に基づくような制御である。例となるパラメータは、0.5lpmと1.5lpmの間の第一開口110からの流量(0.3m/秒未満の速度)及び2lpmから4lpmのさらなる開口112からの固定された体積抽出量である。
[0059] 投影システムPSの下にはない基板W及び/又は基板テーブルWTの上面に液体を提供するために、第二開口120が設けられる。つまり、第二開口120は空間11の半径方向外側の基板W及び/又は基板テーブルWTの上面に液体を提供する。第二開口120は、流体ハンドリング構造100の外面108を画定する流体ハンドリング構造100の表面に設けられる。第二開口120から出る液体の流れは、コントローラ140によって制御される。第二開口120は、投影システムPSの光軸に対してバリア130の半径方向外側の位置に流体を提供する。対照的に、第一開口110は、投影システムPSの光軸に対してバリア130の半径方向内側の位置に流体を提供する。実施形態では、第二開口120をバリア130の半径方向外側に配置することができ、及び/又は第一開口110をバリア130の半径方向内側に配置することができる。
[0060] ここで見られるように、第二開口120は実質的に基板Wに面している流体ハンドリング構造100の外面108にある。その外面108は、流体ハンドリング構造100の最も下側の表面ではない。つまり、外面108は、ギャップ107を形成するバリア130の底面よりもさらに基板Wから離れている。バリア130は流体ハンドリング構造100の外面108と空間11の間にある。
[0061] 実施形態では、第二開口120は基板Wの上面から、バリア130と基板W及び/又は基板テーブルWTの間の距離の少なくとも5倍(つまりギャップ107のサイズの5倍)の距離であることが望ましい。基板W及び/又は基板テーブルWTから第二開口120までの距離は、ギャップ107のサイズの少なくとも7倍、10倍又は15倍であることが望ましい。別の見方では、流体ハンドリング構造100の底部から基板W及び/又は基板テーブルWTまでの距離に変化がある。実施形態では、第二開口120は、基板W及び/又は基板テーブルWTに実質的に平行で、基板W及び/又は基板テーブルWTに平行な別の部分よりもさらに基板W及び/又は基板テーブルWTから離れている部分にある。
[0062] 第二開口120は複数の第二開口120を備えることができる。第二開口120は任意の形状を有することができる。例えば、流体ハンドリング構造100の全周(例えば円周)に延在する1つのスリットしかなくてもよい。代替的又は追加的に、2つ以上の第二開口120を流体ハンドリング構造100の周囲に規則的又は不規則に配置することができる。第二開口120は、円形の穴、正方形の穴、スロット又は任意の他の形状の形態でよい。流体ハンドリング構造100の周囲に、複数の開口120を任意の1次元又は2次元パターンで隔置することができる。
[0063] バリア130(又は絞り)は、液浸空間11内でバルク(bulk)供給と局所(local)供給の液体が混合するのを防止する。局所供給の液体(つまり空間11内の液体)の方が、熱調節及び汚染抑制が厳格である。実際には、2つの液体が多少混合する。何らかの流れがある場合にそれが空間11から主流へと半径方向外側に向かうようにバルク供給と局所供給間の圧力差を偏倚することにより、内側への流れを実質的に防止することが望ましい。内側への流れを防止することが望ましい。外側への流れは単純に制限される。したがってバリア130は、空間11から出る流体を制限する、及び望ましくは空間11内に流れる流体を実質的に防止するように構成される。
[0064] 実施形態では、流体が空間11から流れ出ることを実質的に防止することもできる。
[0065] バルク供給(熱調節する液体である)は局所供給とは別々であることが望ましい。混合すると、汚染の移動を許し、空間11内の液体の熱安定性を低下させることになる。
[0066] 流体ハンドリングシステム100から供給されるバルク供給の液体は、基板W及び基板テーブルWT上の液体薄膜の厚さが均一であることを保証するのに役立てるために制御しなければならない。流体ハンドリングシステム100に対して基板テーブルWTが移動すると、薄膜の攪乱を引き起こすことがある。攪乱は、飛び跳ねてディウェッティングを引き起こし得る波を引き起こし、基板Wの熱調節が妨害される。膜の厚さの変動は、ディウェッティング及び液飛びがない場合でも、均一な厚さの膜より熱調節を低下させることがあり、深さが浅い方の膜の部分からの蒸発は、深さが深い方の位置よりも局所的な、つまり基板Wへの熱損失が大きくなる。
[0067] 図6に示すように、少なくとも1つの第三開口122を設けることができる。第三開口122は、投影システムPSの下にはない基板W及び/又は基板テーブルWTの上面から液体を抽出するために設けることができる。第三開口122を通して液体を抽出すると、主流の速度制御に役立てることができる。第三開口122を通した抽出は、コントローラ140によって制御することができる。
[0068] 気体開口125を流体ハンドリング構造100に設けることができる。気体開口125は、第二開口120が形成された表面より上の流体ハンドリング構造100の表面にある。加湿された気体を気体開口125に通して、投影システムPSの下にはない基板W及び/又は基板テーブルWTの上面にある液体上部の領域に提供することができる。気体は、液体に対して少なくとも40%、望ましくは少なくとも70%、望ましくは少なくとも90%、及び最も望ましくは95%より高い、及び望ましくは99%未満、さらに望ましくは97%未満の相対湿度を有することができる。液体より上の雰囲気に加湿した気体を提供すると、液体の蒸発(したがって冷却負荷)が減少する。液浸液が例えば高NA装置に使用される幾つかの液体のように分解性である場合、気体開口125を通して提供される気体は非酸化性の気体とすることができ、例えば精製した不活性ガスを使用することができる。実際に、液浸液の蒸気で加湿されている不活性ガスを使用することが望ましいことがある。加湿した気体を封じ込めるために、液体の上に板を設けることができる。
[0069] 図7は流体ハンドリング構造100の詳細を示している。ここで見られるように、第二開口120が形成された表面135は、基板W及び/又は基板テーブルWTの上面に対して傾斜させることができる。流体ハンドリング構造100が円形である実施形態では、第二開口120が形成された表面は円錐台の形態となる。表面135の角度θは、基板W及び/又は基板テーブルWTの面に対して望ましくは0°と15°の間、望ましくは0°と10°の間である。表面135の半径方向で最も内側の部分は、その表面135の半径方向で最も外側の部分よりも基板Wに近い。つまり、投影システムPSの光軸に最も近い表面135の部分は、投影システムPSの光軸からこれより離れた表面135の部分よりも基板W及び/又は基板テーブルWTに近い。
[0070] 第二開口120が形成された表面135を傾斜させるのではなく、第二開口120自体を傾斜させることができる(つまり基板W及び/又は基板テーブルWTの上面に実質的に平行である表面135を通して角度をつけて通路を形成することによって行う)。開口120(又はさらに厳密には、開口の背後にある通路の角度)も角度θにすることができる。
[0071] 角度θを変化させると、バルク供給の特定の流量で生成される圧力に影響を与える。したがって、空間11内の液体と空間11の外側にある液体との圧力を平衡させるために、角度θの選択を使用することができる。上述したように、これらの圧力を一致させることにより、2つの液体の流れが混合するのを減少させるか、最小化することができる。
[0072] 第二開口120は、第二開口120を通る液体の流れによって基板W及び/又は基板テーブルWTに伝達される流体力学的力を減少させるか最小化するように設計することが望ましい。それを実行する1つの方法は、第二開口120に、ギャップ107のサイズを6で割った値より小さい、望ましくはギャップ107のサイズを20で割った値より小さい幅(例えば直径)を設ける。また、第二開口120から出る液体の流れの速度を重力定数gの平方根にギャップ107のサイズを掛けた値の3倍より小さく、望ましくは重力定数の平方根にギャップ107のサイズを掛けた値より小さくすることが望ましい。
[0073] 図8aから図8cはZ方向(つまり光軸)における断面図であり、流体ハンドリング構造100の下で基板Wの上面に平行な半径方向外側への流れの速度vの関数として、流体ハンドリング構造100の外面108の半径方向外側への液体の高さがいかに変化し得るかを概略的に示す。1未満(つまりゼロと1の間)のフルード数(Froude number)(液体の速度vを重力定数gの平方根で割り、基板W及び/又は基板テーブルWTの上面と第二開口の間の距離(h)を掛けた値と等しい)が望ましい。その大きさで、流体ハンドリング構造100の半径方向外側で基板W及び/又は基板テーブルWTの上面上の液体の安定した高さを予想することができる。それが図8aに図示されている。基板Wからの第二開口120の距離hが一定のままである状態で液体の速度vが上昇した場合、流体ハンドリング構造100から半径方向外側への液体の高さの変化を予想することができる。外面108で開始し、半径方向外側へと動く液体の高さの変化は、最初に高さが減少してから高さが増加し、その後にさらに高さが減少する。フルード数を2未満(つまりゼロと2の間)に維持すると、いわゆる跳水を回避することができる。図8bを参照されたい。フルード数が2より十分大きくなるような速度である場合は、跳水が生じる。跳水は図8cに図示されている。これは、第二開口を出る液体の速度が大きすぎた(または距離hが小さすぎた)結果である。跳水が存在すると、気泡が閉じ込められ、液体層が破壊すること(ディウェッティング)につながることがある。これはドライスポットにつながることがあり、欠陥(乾燥汚れ、痕跡、固着した気泡など)をもたらす。
[0074] 別の見方をすると、跳水が存在する場合、流れの速度は表面の重力波より大きい。つまり、液体の水平方向の速度は波の速度より小さい。
[0075] 高さhは望ましくは1mmと4mmの間、望ましくは1.5mmと3mmの間、望ましくは2mmである。
[0076] 跳水が基板テーブルWTの外側でのみ生じる(つまり基板テーブルWTの上部では生じない)、つまり図8cに示す跳水が流体ハンドリング構造100から半径方向に離れ、したがってもはや生じなくなるように、液体の水平方向の速度vを上昇させることが可能である。しかし、この速度では、基板テーブルWTの縁部で流体を集めることが困難になることがある。
[0077] 図9a及び図9bは基板テーブルWTの平面図を概略的に図示し、本発明の実施形態の別の原理を示す。図示のように、基板テーブルWTの上面上の流体ハンドリング構造100の位置に関係なく、流体ハンドリング構造100から半径方向外側への液体の主流は、他の方向よりも基板テーブルWTの中心Pに向かう方向にて常に大きくなる。他の方向の流れがあってもなくてもよい。
[0078] 第三開口122を通って流体ハンドリング構造100に入る流れを使用して、バルク液体の圧力を調節する、及び/又はバルク液体中の流量を調節する、及び/又はバルク液体のレベルを調整する、及び/又は波の振幅を小さくする、及び/又は他の理由で流体ハンドリング構造100にかかる波の力を減少させることができる。第三開口122を通る流れを使用して、所与の方向の流量を調節することができる。例えば、これらの第三開口122のうち流体ハンドリング構造100の周囲の部分に沿ったもののみ(又は第三開口122のその部分のみ)が、周囲のその部分から出る液体の流量を減少させるために、自身を通して液体を抽出させることができる。
[0079] 図9aに示すように、流体ハンドリング構造100と基板テーブルWTとの相対位置が、流体ハンドリング構造100が(上から見て)基板テーブルWTの下部右手側の4分の1にあるような位置である場合は、基板テーブルWTの中心Pに向かう(したがって上から見て基板テーブルWTの上部左手側の隅部に向かう)流体の流れが、他の方向の流れより増加する。同様に、流体ハンドリング構造100が上から見て(図9bに図示するように)基板テーブルWTの中心左に配置されている場合、上から見て右側に向かう方向で流体ハンドリング構造100を出る液体の流れが、他の方向より大きくなる。
[0080] 図10から図12は、流体ハンドリング構造100の周囲の位置に従って基板テーブルWTから出る液体の流れの流量を変更できる3つのさらなる方法を示す。図10では、第二開口120が2つの区画150、152に分割される。各区画は1つの第二開口又は複数の第二開口120を備えることができる。第二開口120は第一区画150を伴い、一緒に制御することができる。同様に、第二開口120は第二区画152を伴い、一緒に制御することができる。制御はコントローラ140を介して行われる。
[0081] したがって流体ハンドリング構造100が基板テーブルWTの左手側にある場合、第二区画152の第二開口120を通る液体の流れは、第一区画150の第二開口120を通る流体の液体流れより大きくなる。逆に、液体ハンドリング構造100が基板テーブルWTの右手側にある場合、第一区画150の第二開口120から出る液体の流れは、第二区画152の第二開口120を出る液体の流れより大きくなる。
[0082] 図11は、流体ハンドリング構造100の周囲が4つの異なる区画154、156、158、160に分割されるケースを示す。区画は等しいサイズであり、各区画に対応する第二開口120(及び各区画に対応する第三開口122)は、他の区画の第二開口120とは無関係に制御することができる。この場合、流体ハンドリング構造100が基板テーブルWTの上部右手側の隅部にある場合、流体ハンドリング構造100の左側下部にある区画154及び156から出る液体の流れは、他の2つの区画158及び160から出る流体の流れより大きくなる。
[0083] 認識されるように、流体ハンドリング構造100の周囲は任意の数の区画に分割することができ、これらの区画は周囲の任意の部分に沿って延在することができる。これで、コントローラ140はどの区画に位置するかに従って第二開口120及びさらなる開口122の全てを制御することができる。
[0084] さらなる実施形態が図12に図示されている。この実施形態では、流体ハンドリング構造100又は流体ハンドリング構造100の第二開口120を含む部分が回転可能である。この方法では、第二開口120を流体ハンドリング構造100の周囲の部分162に沿って設けるだけでよい(又は周囲の部分162に沿って開口120の密度を上げることができる)。次に、第二開口120から出る液体の大きい方の流れが、基板テーブルWTの中心Pに向かう方向で最大にできるように、流体ハンドリング構造100又は流体ハンドリング構造100の部分を回転することができる。
[0085] 実施形態では、(i)投影システムの最終要素と基板及び/又は基板テーブルの間の空間、及び(ii)投影システムの下にはない基板及び/又は基板テーブルの上面、に流体を提供する流体ハンドリング構造が提供される。流体ハンドリング構造は、流体ハンドリング構造から空間内への流体の流れを提供する空間への第一開口、流体ハンドリング構造と基板の間の空間から出る流体の流れを阻止するバリア、及び投影システムの光軸に対してバリアの半径方向外側にあり、流体ハンドリング構造から空間の半径方向外側の基板及び/又は基板テーブルの上面への流体の流れを提供する第二開口を備える。実施形態では、流体ハンドリング構造は第一開口及び/又は第二開口から出る流体の流れを制御するように構成されたコントローラをさらに備える。コントローラは、流体ハンドリング構造の半径方向外側に流れる流体が0と2の間、望ましくは0と1の間のフルード数を有するように、第二開口から出る流体の流れを制御するように構成することが望ましい。コントローラは、基板テーブルに対する流体ハンドリング構造の位置に応じて、第二開口から出る流体の流量を変更できることが望ましい。コントローラは、基板テーブルの中心に向かう方向の流れが、基板テーブルの中心から離れる方向の流れより大きくなるように、第二開口から出る流れを制御できることが望ましい。コントローラは、第二開口を介して、及び/又は空間を囲む領域に対して開いている第三開口を介して、流体ハンドリング構造の外側の流体の流れを制御できることが望ましい。コントローラは、流体ハンドリング構造の周囲の部分の周りから流体を除去する率を変更できることが望ましい。コントローラは、空間内の流体の圧力が、空間の外側及び流体ハンドリング構造に隣接する領域内の流体の圧力と実質的に等しいように、第一開口及び第二開口を通る流体の流れを制御できることが望ましい。コントローラは、流量及び/又は流れの方向及び/又は流れの角度を変更することによって、圧力を制御できることが望ましい。第二開口は、基板の上面に平行である、又は基板及び/又は基板テーブルの面に対して0〜10°から選択された角度で傾斜した表面にあり、表面は、投影システムの光軸付近では基板に近づき、投影システムから離れると光軸からさらに離れることが望ましい。流体ハンドリング構造は、第一開口を出た流体が第二流体開口を出た流体から実質的に分離されるように構築され、構成されることが望ましい。実施形態では、流体ハンドリング構造は気体開口をさらに備え、気体開口は投影システムの下にはない基板及び/又は基板テーブルの上面上にある液体に対して開いている。気体開口は、加湿された気体の源に接続されて、加湿された気体を上面上に提供することが望ましい。
[0086] 実施形態では、液浸リソグラフィ装置は、使用時に実質的に基板テーブル及び基板の上面全体を流体で覆い、以上のパラグラフによる流体ハンドリング構造を備える。バリアと基板及び/又は基板テーブルの上面の間の距離は50μmと250μmの間であることが望ましい。第二開口と基板及び/又は基板テーブルの間の距離は、バリアと基板及び/又は基板テーブルの間の距離の少なくとも5倍であることが望ましい。第二開口の幅は、少なくとも開口と基板及び/又は基板テーブルの間の距離を6で割った値より大きく、望ましくは距離を20で割った値より大きいことが望ましい。第二開口を出る流体の流速は、gの平方根に開口から基板及び/又は基板テーブルまでの距離を掛けた値の3倍未満であることが望ましく、ここでgは重力定数である。第二開口を出る流体の流量は0.2〜6.0lpmの範囲であることが望ましい。
[0087] さらなる実施形態では、投影システムの下にはない基板及び/又は基板テーブルの上面へ流体を提供する流体ハンドリング構造が開示される。流体ハンドリング構造は、流体を流体ハンドリング構造から上面上に提供する開口、及び開口から出る流体の流れが基板テーブルの中心に向かう方向で基板テーブルの中心から離れる方向より大きい流量になるように制御するコントローラを備える。開口は、流体ハンドリング構造の周囲に複数の開口を備え、コントローラは開口の1つ又は複数から出る流体の流れを、流体ハンドリング構造の周囲における開口の位置に従って、及び基板テーブルに対する流体ハンドリング構造の位置に従って制御することが望ましい。流体ハンドリング構造の周囲は複数の区画に分割され、区画の少なくとも1つは開口を有し、各区画の開口を出る流れは、基板テーブルに対する流体ハンドリング構造の位置に従ってコントローラによって制御されることが望ましい。流体ハンドリング構造の周囲に様々な密度で開口を設け、開口は投影システムの光軸の周囲で回転可能であることが望ましい。
[0088] さらなる実施形態では、使用時に実質的に基板テーブル及び基板の上面全体を流体で覆う液浸リソグラフィ装置は、以上のパラグラフの流体ハンドリング構造を備える。
[0089] 実施形態では、デバイス製造方法は、流体ハンドリング構造の第一開口を通して投影システムの最終要素と基板の間の空間に提供された液浸液を通して、放射ビームを基板テーブル上の基板の上面に投影することを含み、流体ハンドリング構造のバリアは、流体ハンドリング構造と基板の間の空間から出る液体の流れを阻止し、流体ハンドリング構造の第二開口は、投影システムの下にはない基板及び/又は基板テーブルの上面に流体を提供する。
[0090] 実施形態では、デバイス製造方法は、流体ハンドリング構造によって投影システムの最終要素と基板の間の空間に提供された液浸液を通して、放射ビームを基板テーブル上の基板の上面に投影し、基板テーブルの中心に向かう方向の流体の流れが中心から離れる方向より大きくなるように、投影システムの下にはない基板及び/又は基板テーブルの上面に流体を提供することを含む。
[0091] 実施形態では、流体ハンドリング構造は液浸リソグラフィ装置用の流体ハンドリング構造を備え、流体ハンドリング構造は、使用時に投影システムと基板及び/又は基板テーブルの間の空間を画定し、流体ハンドリング構造は、流体ハンドリング構造の外面を画定する表面、外面と空間の間に配置されたバリア、外面に画定された開口を備え、開口は、空間の半径方向外側で基板テーブル及び/又は基板の表面の上面に液浸流体を供給するように構成され、バリアは液浸流体が空間内に流れることを阻止するように構成される。流体ハンドリング構造は、流体ハンドリング構造の内面に画定された内部開口をさらに備え、内部開口は、空間に液浸流体を供給するように構成され、流体ハンドリング構造は空間に供給された液浸流体を空間に閉じ込めることが望ましい。バリアは、空間に供給された液浸流体がバリアと基板及び/又は基板テーブルの間の空間から半径方向外側へ流れるのを制限/阻止するように構成することが望ましい。
[0092] 本文ではICの製造におけるリソグラフィ装置の使用に特に言及しているが、本明細書で説明するリソグラフィ装置には他の用途もあることを理解されたい。例えば、これは、集積光学システム、磁気ドメインメモリ用誘導及び検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッドなどの製造である。こうした代替的な用途に照らして、本明細書で「ウェーハ」又は「ダイ」という用語を使用している場合、それぞれ、「基板」又は「ターゲット部分」という、より一般的な用語と同義と見なしてよいことが、当業者には認識される。本明細書に述べている基板は、露光前又は露光後に、例えばトラック(通常はレジストの層を基板に塗布し、露光したレジストを現像するツール)、メトロロジーツール及び/又はインスペクションツールで処理することができる。適宜、本明細書の開示は、以上及びその他の基板処理ツールに適用することができる。さらに基板は、例えば多層ICを生成するために、複数回処理することができ、したがって本明細書で使用する基板という用語は、既に複数の処理済み層を含む基板も指すことができる。
[0093] 本明細書で使用する「放射」及び「ビーム」という用語は、紫外線(UV)放射(例えば、365nm、248nm、193nm、157nm若しくは126nm、又はこれら辺りの波長を有する)を含むあらゆるタイプの電磁放射を網羅する。「レンズ」という用語は、状況が許せば、屈折及び反射光学部品を含む様々なタイプの光学部品のいずれか一つ、又はその組み合わせを指す。
[0094] 以上、本発明の特定の実施形態を説明したが、説明とは異なる方法でも本発明を実践できることが理解される。例えば本発明は、上記で開示したような方法を述べる機械読み取り式命令の1つ又は複数のシーケンスを含む1つ又は複数のコンピュータプログラム、又はこのような1つ又は複数のコンピュータプログラムを内部に記憶した1つ又は複数のデータ記憶媒体(例えば半導体メモリ、磁気又は光ディスク)の形態をとることができる。本明細書で言及する1つ又は複数の異なるコントローラは、リソグラフィ装置の少なくとも1つのコンポーネント内に配置された1つ又は複数のコンピュータプロセッサによって1つ又は複数のコンピュータプログラムが読み取られると、動作可能にすることができる。1つ又は複数のプロセッサは、コントローラの少なくとも1つと通信するように構成され、それによってコントローラは1つ又は複数のコンピュータプログラムの機械読み取り式命令に従って動作する。
[0095] 本発明の1つ又は複数の実施形態は、任意の液浸リソグラフィ装置に、特に液浸液が槽の形態で提供されるか、基板の局所的な表面領域のみに提供されるか、閉じ込められないかにかかわらず、上述したタイプに適用することができるが、それに限定されない。閉じ込められない構成では、液浸液は基板及び/又は基板テーブルの表面上に流れることができ、したがって実質的に基板テーブル及び/又は基板の覆われていない表面全体が濡れる。このように閉じ込められていない液浸システムでは、液体供給システムが液浸液を閉じ込めることができない、又はある割合の液浸液閉じ込めを提供することができるが、実質的に液浸液の閉じ込めを完成しない。
[0096] 本明細書で想定するような液体供給システムは、広義に解釈されたい。特定の実施形態では、これは、液体を投影システムと基板及び/又は基板テーブルの間の空間に提供する機構又は構造の組み合わせでよい。これは、1つ又は複数の構造、1つ又は複数の液体入口、1つ又は複数の気体入口、1つ又は複数の気体出口、及び/又は液体を空間に提供する1つ又は複数の液体出口の組み合わせを備えてよい。実施形態では、空間の表面が基板及び/又は基板テーブルの一部でよいか、空間の表面が基板及び/又は基板テーブルの表面を完全に覆ってよいか、空間が基板及び/又は基板テーブルを囲んでよい。液体供給システムは任意選択で、液体の位置、量、品質、形状、流量又は任意の他の特徴を制御する1つ又は複数の要素をさらに含むことができる。
[0097] 上記の説明は例示的であり、限定的ではない。したがって、請求の範囲から逸脱することなく、記載されたような本発明を変更できることが当業者には明白である。

Claims (24)

  1. (i)投影システムと基板及び/又は基板テーブルの間の空間、及び(ii)前記空間の半径方向外側の基板及び/又は基板テーブルの上面、に流体を提供する流体ハンドリング構造であって、
    前記流体ハンドリング構造から前記空間内への流体の流れを提供する前記空間への第一開口、
    前記流体ハンドリング構造と前記基板の間の前記空間から出る流体の流れを阻止するバリア、及び
    前記投影システムの光軸に対して前記バリアの半径方向外側にあり、前記流体ハンドリング構造から前記空間の半径方向外側の前記基板及び/又は基板テーブルの上面への流体の流れを提供する第二開口を備える、流体ハンドリング構造。
  2. 前記第一開口及び/又は前記第二開口から出る流体の流れを制御するコントローラをさらに備える、請求項1に記載の流体ハンドリング構造。
  3. 前記コントローラが、前記流体ハンドリング構造から半径方向外側に流れる流体が0と2の間、望ましくは0と1の間のフルード数を有するように、前記第二開口を出る流体の流れを制御する、請求項2に記載の流体ハンドリング構造。
  4. 前記コントローラが、基板テーブルに対する前記流体ハンドリング構造の位置に応じて、前記第二開口から出る流体の流量を変更する、請求項2又は3に記載の流体ハンドリング構造。
  5. 前記コントローラが、基板テーブルの中心に向かう方向の流れが前記基板テーブルの前記中心から離れる方向の流れより大きくなるように、前記第二開口から出る流れを制御する、請求項4に記載の流体ハンドリング構造。
  6. 前記コントローラが、前記第二開口を介して、及び/又は前記空間を囲む領域に対して開いている第三開口を介して、前記流体ハンドリング構造の外側で流体の流れを制御する、請求項2から5のいずれか1項に記載の流体ハンドリング構造。
  7. 前記コントローラが、前記流体ハンドリング構造の周囲の部分の周りから流体を除去する率を変更する、請求項6に記載の流体ハンドリング構造。
  8. 前記コントローラが、前記空間内の流体の圧力が前記空間の外側及び前記流体ハンドリング構造に隣接する領域内にある流体の圧力に実質的に等しくなるように、前記第一開口を通る、及び前記第二開口を通る流体の流れを制御する、請求項2から7のいずれか1項に記載の流体ハンドリング構造。
  9. 前記コントローラが、流量及び/又は流れの方向及び/又は流れの角度を変更することによって前記圧力を制御する、請求項8に記載の流体ハンドリング構造。
  10. 前記第二開口が、基板及び/又は基板テーブルの上面に平行であるか、前記基板及び/又は基板テーブルの面に対して0〜10°から選択された角度で傾斜している表面にあり、該表面が、前記投影システムの光軸付近では前記基板及び/又は基板テーブルに近づき、前記投影システムから離れると前記光軸からさらに離れる、前記請求項のいずれか1項に記載の流体ハンドリング構造。
  11. 前記流体ハンドリング構造が、前記第一開口を出た流体が前記第二流体開口を出た流体から実質的に分離されるように構成される、前記請求項のいずれか1項に記載の流体ハンドリング構造。
  12. 前記空間の半径方向外側の前記基板及び/又は基板テーブルの前記上面上の液体に対して開いている気体開口をさらに備える、前記請求項のいずれか1項に記載の流体ハンドリング構造。
  13. 前記気体開口が加湿された気体の源に接続され、加湿された気体を前記上面上に提供する、請求項12に記載の流体ハンドリング構造。
  14. 使用時に実質的に基板テーブル及び基板の上面全体が流体に覆われ、前記請求項のいずれか1項に記載の流体ハンドリング構造を備える、液浸リソグラフィ装置。
  15. 前記バリアと基板及び/又は基板テーブルの上面の間の距離が50μmと250μmの間である、請求項14に記載の液浸リソグラフィ装置。
  16. 前記第二開口と前記基板及び/又は基板テーブルの間の距離が、少なくとも前記バリアと前記基板及び/又は基板テーブルの間の前記距離の5倍である、請求項14又は15に記載の液浸リソグラフィ装置。
  17. 前記第二開口の幅が、少なくとも前記開口と前記基板及び/又は基板テーブルの間の距離を6で割った値より大きく、望ましくは前記距離を20で割った値より大きい、請求項14から16のいずれか1項に記載の液浸リソグラフィ装置。
  18. 前記第二開口を出る流体の流速が、gの平方根に前記開口から前記基板及び/又は基板テーブルまでの距離を掛けた値の3倍未満であり、ここでgが重力定数である、請求項14から17のいずれか1項に記載の液浸リソグラフィ装置。
  19. 前記第二開口から出る流体の流量が0.2〜6.0lpmの範囲から選択される、請求項14から18のいずれか1項に記載の液浸リソグラフィ装置。
  20. 投影システムと基板の間の空間に、及び前記空間の半径方向外側の基板及び/又は基板テーブルの上面に流体を提供する流体ハンドリング構造であって、
    前記流体ハンドリング構造から前記上面上に流体を提供する開口、及び
    前記開口から出る流体の流れが、前記基板テーブルの中心から離れる方向よりも前記基板テーブルの中心に向かう方向で大きい流量になるように制御するコントローラを備える、流体ハンドリング構造。
  21. 使用時に実質的に基板テーブル及び基板の上面全体が流体に覆われ、請求項20に記載の流体ハンドリング構造を備える、液浸リソグラフィ装置。
  22. 流体ハンドリング構造の第一開口を通して投影システムと基板の間の空間に提供される液浸液を通して、放射ビームを基板テーブル上の前記基板の上面に投影することを含むデバイス製造方法であって、前記流体ハンドリング構造のバリアが、前記流体ハンドリング構造と前記基板の間の前記空間から出る液体の流れを阻止し、前記流体ハンドリング構造の第二開口が、前記空間の半径方向外側の前記基板及び/又は基板テーブルの上面へ流体を提供する、デバイス製造方法。
  23. 流体ハンドリング構造によって投影システムと基板の間の空間に提供された液浸液を通して、放射ビームを基板テーブル上の前記基板の上面に投影し、前記基板テーブルの中心に向かう方向の流体の流れが前記中心から離れる方向より大きくなるように、前記空間の半径方向外側の前記基板及び/又は基板テーブルの上面に流体を提供することを含む、デバイス製造方法。
  24. 使用時に投影システムと基板及び/又は基板テーブルの間の空間を画定する液浸リソグラフィ装置の流体ハンドリング構造であって、
    前記流体ハンドリング構造の外面を画定する表面、
    前記外面に画定され、前記空間の半径方向外側の基板テーブル及び/又は基板の表面の上面に流体を供給する開口、及び
    前記外面と前記空間の間に配置され、前記流体が前記空間内に流れることを阻止するバリアを備える、流体ハンドリング構造。
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