JP2010058664A - 運転環境設定システム、車載装置、及び携帯装置。 - Google Patents

運転環境設定システム、車載装置、及び携帯装置。 Download PDF

Info

Publication number
JP2010058664A
JP2010058664A JP2008226392A JP2008226392A JP2010058664A JP 2010058664 A JP2010058664 A JP 2010058664A JP 2008226392 A JP2008226392 A JP 2008226392A JP 2008226392 A JP2008226392 A JP 2008226392A JP 2010058664 A JP2010058664 A JP 2010058664A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
driving environment
vehicle
information
portable device
identification information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008226392A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5175663B2 (ja
Inventor
Mitsuyasu Matsuura
充保 松浦
Toshiki Isogai
俊樹 磯貝
Michihiro Matsuura
道弘 松浦
Minoru Terada
稔 寺田
Hirotane Ikeda
裕胤 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Nippon Soken Inc filed Critical Denso Corp
Priority to JP2008226392A priority Critical patent/JP5175663B2/ja
Publication of JP2010058664A publication Critical patent/JP2010058664A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5175663B2 publication Critical patent/JP5175663B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】単純なハードウェア構成により、複数の携帯装置から運転環境情報を受信した場合であっても運転を行うユーザに応じた運転環境を整えることが可能な運転環境設定システムを提供する。
【解決手段】車載装置は、自車両周辺に存在する携帯装置から運転環境情報を受信し、この携帯装置の識別情報を特定する(S305)。そして、ユーザが運転席に着座すると(S310:Yes)、運転席付近に置かれる等した携帯装置と無線通信を行い、この携帯装置の識別情報を再び特定する。そして、車載装置は、特定したこれらの識別情報に基づき、運転席付近の携帯装置から送信された運転環境情報を特定し、この運転環境情報に基づき自車両の運転環境を設定する(S335)。
【選択図】図4

Description

本発明は、運転環境を設定するための運転環境設定システムに関する。
ユーザが所持する携帯装置から無線通信により受信した運転環境情報に基づき、ドライバのシートの位置や、ミラーの位置や、ステアリングの位置等といった運転環境を車載装置が設定するという運転環境設定システムを、本願出願人は先行出願1において提案している。この発明を用いることにより、ユーザが保有する車両だけでなく、例えば、レンタカーや新車等といった、ユーザが過去に運転したことの無い車両を初めて運転する場合等であっても、このユーザに適した運転環境を設定することができる。ここで、例えば、上記携帯装置を所持している複数のユーザが、上記車載装置が搭載されている一台の車両に乗車する場合には、車載装置は、運転が開始されるまでに複数の携帯装置と無線通信を行い、これらの携帯装置から複数の運転環境情報を受信してしまう可能性がある。このような場合には、車載装置は、受信した複数の運転環境情報の中から、運転を行うユーザの運転環境情報を特定しなければならない。このような問題に対処するため、先行出願1に記載の車載装置は、運転席のユーザの顔や指紋等といった身体的特徴を検知し、運転環境情報と共に受信したユーザの身体的特徴を特定可能な特徴特定情報の中から、運転席のユーザの身体的特徴と一致または類似する特徴特定情報を特定する。そして、この車載装置は、特定した特徴特定情報と共に受信した運転環境情報を、運転を行うユーザの運転環境情報として特定し、特定した運転環境情報に基づき運転を行うユーザに応じた運転環境を設定する。
また、特許文献1にも、ユーザに適した運転環境を設定するための制御装置が記載されている。この制御装置では、運転を行うユーザの運転免許書における顔写真の画像情報をスキャナにより読み取り、この顔写真の画像情報と予め記憶されている顔の画像情報とを照合し、この顔写真の人物と同一人物の顔の画像情報を特定する。そして、特定した顔の画像情報に対応するデータに基づき、車両の運転環境を設定する。
[先行出願1]特願2007−052941号
特開2003−237504号公報
しかしながら、先行出願1に記載の運転環境設定システムのように、ユーザの顔や指紋等といった身体的特徴を検知するためには、自車両にカメラや指紋識別装置等を搭載する必要がある。また、特許文献1に記載の制御装置についても、運転免許書の顔写真の画像情報を読み取るためには、自車両にスキャナを搭載する必要がある。このように、先行文献1や特許文献1に記載の方法により運転を行うユーザの運転環境情報を特定するためには、複雑なハードウェア構成が必要となり、その結果、コストが高くなってしまうおそれがある。
本願発明は上記課題を解決するためになされたものであり、単純なハードウェア構成により、複数の携帯装置から運転環境情報を受信した場合であっても運転を行うユーザに応じた運転環境を整えることが可能な運転環境設定システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の運転環境設定システムは、車載装置と、複数の携帯装置とを有する。そして、携帯装置は、自装置の固有の情報である識別情報と、車載装置が搭載されている車両の運転環境を設定するための情報である運転環境情報とを、無線通信を介して前記車載装置に対して送信する送信手段を備える。また、車載装置は、自車両周辺に存在するそれぞれの携帯装置から無線通信を介して送信された情報を受信することが可能な受信手段と、種々の情報を記憶する記憶手段と、自車両周辺のエリアに存在する携帯装置から送信された識別情報と運転環境情報とを、受信手段を介して取得すると、取得した識別情報と、この識別情報を送信した携帯装置から送信された運転環境情報とを対応付けて記憶手段に記憶させる記憶制御手段とを備える。また、この車載装置は、記憶制御手段が複数の識別情報と運転環境情報とを記憶手段に記憶させた後に、記憶させた情報の送信元である携帯装置のうち、自車両の運転席付近に存在する携帯装置から送信された識別情報を、受信手段を介して再び取得すると、記憶手段に記憶されている運転環境情報のうち、再び取得した識別情報に対応する運転環境情報を特定する運転環境情報特定手段と、運転環境情報特定手段により特定された運転環境情報に基づき、自車両の運転環境を設定する指示を行う設定指示手段とを備える。
尚、運転環境情報とは、ドライバの運転に関連する車両の装備の状態を設定するための情報である。具体的には、例えば、ドライバのシートの位置や、ミラーの位置や、ステアリングの位置や、表示装置やオーディオに関する初期設定や、テレビやラジオのプリセットチャンネルや、ナビゲーション装置の登録情報等を示す情報である。
また、運転席付近に存在する携帯装置は、例えば、運転を行うユーザにより行われた何らかの操作に基づき、車載装置に対して識別情報を送信しても良いし、車載装置から無線通信を介して行われた指示に基づき、車載装置に対して識別情報を送信しても良い。
上述した様に、車載装置が複数の携帯装置から運転環境情報を受信した場合には、車載装置は、これらの運転環境情報の中から、運転を行うユーザの運転環境情報を特定する必要がある。そこで、請求項1に記載の運転環境設定システムでは、車載装置は、自車両周辺に存在する複数の携帯装置から送信された識別情報及び運転環境情報を受信した後に、運転席付近に存在する携帯装置から送信された識別情報を再度受信する。ここで、運転席付近とは、例えば、ユーザが運転席に着座した際に、ユーザの体により占有されることが予想される運転席上部のエリアであっても良いし、自車両のフロントガラスの下部の一部のエリア等であっても良い。また、例えば、自車両のフロントガラスの下部やダッシュボードに設けられている携帯装置の専用置き場等であっても良い。
こうすることにより、車載装置は、運転を行うユーザが所持する携帯装置から受信した識別情報を特定することができる。そして、車載装置は、特定した識別情報に基づき、予め受信した複数の運転環境情報の中から運転を行うユーザの運転環境情報を特定し、特定した運転環境情報に基づき運転環境を設定することができる。このため、カメラや指紋識別装置等といった運転を行うユーザを特定するための装置を別途設けることなく、運転を行うユーザが所持する携帯装置から送信された運転環境情報を特定することができる。したがって、請求項1に記載の運転環境設定システムは、単純なハードウェア構成により、複数の携帯装置から運転環境情報を受信した場合であっても運転を行うユーザに応じた運転環境を整えることができる。これにより、運転環境設定システムのコストを低減させることが可能となる。
また、車載装置は、運転を行うユーザが自車両に乗車する前に予め運転環境情報を受信している。このため、車載装置は、運転席付近に置かれる等した携帯装置から運転環境情報を受信する場合に比べ、運転を行うユーザが自車両に乗車した後における携帯装置との無線通信に必要な時間を低減させることができる。したがって、車載装置は、運転席付近に置かれる等した携帯装置から運転環境情報を受信する場合に比べ、運転を行うユーザが自車両に乗車した後、より早く、運転を行うユーザに応じた運転環境を整えることができる。
仮に、車載装置と携帯装置とが、Bluetooth(登録商標)により通信を行っているとすると、車載装置は、携帯装置から運転環境情報を受信するために、携帯装置との相互認証等を行う必要があり、そのために平均約3s程度必要となる。ユーザが自車両の座席に着座する前ならば、車載装置が携帯装置から運転環境情報を受信するまでに平均約3sかかるとしても、さほど問題はない。しかし、運転を行うユーザが自車両の座席に着座した後においては、車載装置が携帯装置から運転環境情報を受信するまでに3sかかってしまうと、運転を行うユーザが自車両の運転環境が整うまで待つ時間が長くなってしまい、運転環境設定システムの使い勝手が悪くなってしまう。一方、Bluetooth(登録商標)において各端末を特定するために用いられるBluetoothアドレスを携帯装置の識別情報として用いるならば、車載装置が携帯装置から識別情報(Bluetoothアドレス)を受信するまでに必要な時間は平均1s未満程度であり、運転を行うユーザが自車両に乗車した後、車載装置が携帯装置から識別情報(Bluetoothアドレス)のみを受信することにより、運転を行うユーザが自車両の運転環境が整うまで待つ時間を短縮することができ、運転環境設定システムの使い勝手を良くすることができる。
また、車載装置は、運転席付近に存在する携帯装置から送信された識別情報を受信することにより、運転を行うユーザが所持する携帯装置から送信された識別情報を受信するが、具体的には、次のようにして、運転席付近に存在する携帯装置から識別情報を受信しても良い。
すなわち、請求項2に記載されているように、車載装置は、受信手段が携帯装置から無線通信を介して識別情報を再び受信する際の受信信号の電界強度を検知し、検知した電界強度に基づき、情報の送信元である携帯装置が存在するエリアを判定するエリア判定手段をさらに備えていても良い。
仮に、車載装置と携帯装置とが、Bluetooth(登録商標)により通信を行っているとすると、車載装置が周囲に携帯装置があるかどうかを探索するときに、識別情報(Bluetoothアドレス)と併せて電界強度を取得しても良い。
こうすることにより、車載装置は、運転を行うユーザが自車両に乗車した後、受信した識別情報の送信元である携帯装置が運転席付近に存在するか否かを精度良く判定することができる。したがって、運転を行うユーザが自車両に乗車した後、車載装置は、運転を行うユーザが所持する携帯装置から送信された識別情報を精度良く特定することができる。
また、車載装置は、複数の携帯装置から識別情報と運転環境情報とを受信した後に、携帯装置からの無線通信を受信可能なエリアを運転席付近に限定してしまっても良い。
すなわち、請求項3に記載されているように、車載装置は、記憶制御手段が複数の識別情報と運転環境情報とを対応付けて記憶手段に記憶させた後に、受信手段を覆うことにより、受信手段の受信感度を運転席付近の所定のエリアに存在する携帯装置からの無線通信のみを受信可能となる程度に低下させる受信感度低下手段をさらに備えていても良い。そして、運転環境情報特定手段は、記憶制御手段が複数の識別情報と運転環境情報とを記憶手段に記憶させた後に、受信感度低下手段により運転席付近の所定のエリアに存在する携帯装置からの無線通信のみを受信可能となる程度に受信感度を低下させられた受信手段を介して、携帯装置から送信された識別情報を再び取得しても良い。
こうすることにより、車載装置は、運転を行うユーザが自車両に乗車した後、運転席付近の所定のエリアに存在する携帯装置から送信された情報のみを受信することができる。このため、車載装置は、運転を行うユーザが自車両に乗車した後に受信した識別情報を、運転席付近に存在する携帯装置から送信された識別情報とみなすことができる。したがって、車載装置は、運転を行うユーザが自車両に乗車した後、運転を行うユーザが所持する携帯装置から送信された識別情報を精度良く特定することができる。
また、車載装置は、次のようにして、運転席付近に存在する携帯装置から識別情報を受信しても良い。
すなわち、請求項4に記載されているように、受信手段は、自車両周辺に存在する携帯装置から無線通信を介して送信された情報を受信可能な第一のアンテナと、運転席付近の方向への指向性を有する第二のアンテナとを有しており、記憶制御手段は、自車両周辺に存在する携帯装置から送信された識別情報と運転環境情報とを、受信手段が有する第一のアンテナを介して取得しても良い。そして、運転環境情報特定手段は、記憶制御手段が複数の識別情報と運転環境情報とを記憶手段に記憶させた後に、受信手段が有する第二のアンテナを介して、運転席付近の方向に存在する携帯装置から送信された識別情報を取得することにより、自車両の運転席付近に存在する携帯装置から送信された識別情報を再び取得しても良い。
こうすることにより、車載装置は、運転を行うユーザが自車両に乗車した後、自装置を基準として運転席付近の方向に存在する携帯装置から送信された情報のみを受信することができる。このため、車載装置は、運転を行うユーザが自車両に乗車した後に受信した識別情報を、運転席付近に存在する携帯装置から送信された識別情報とみなすことができる。したがって、車載装置は、運転を行うユーザが自車両に乗車した後、運転を行うユーザが所持する携帯装置から送信された識別情報を精度良く特定することができる。
また、車載装置は、次のようにして、運転席付近に存在する携帯装置から識別情報を受信しても良い。
すなわち、請求項5に記載されているように、受信手段は、複数のアンテナ素子を有し、それぞれのアンテナ素子に対応するウェイトに基づきそれぞれのアンテナ素子の受信信号の振幅または位相を変更してビーム形成を行う指向性制御アンテナを有しており、車載装置は、受信手段のウェイトを設定する受信制御手段をさらに備えても良い。そして、記憶制御手段は、受信制御手段により自車両周辺に存在する携帯装置から送信された情報を受信可能となるよう受信制御手段によりウェイトが設定された受信手段を介して、自車両周辺に存在する携帯装置から送信された識別情報と運転環境情報とを取得しても良い。また、運転環境情報特定手段は、記憶制御手段が複数の識別情報と運転環境情報とを記憶手段に記憶させた後に、受信制御手段により運転席付近の方向への指向性を持つよう受信制御手段によりウェイトが設定された受信手段を介して、携帯装置から送信された識別情報を取得することにより、自車両の運転席付近に存在する携帯装置から送信された識別情報を再び取得しても良い。
尚、指向性制御アンテナを有する受信手段は、例えば、各アンテナ素子の受信信号をダウンコンバート、増幅、直交検波等した後、デジタル信号に変換し、複素数のウェイトを乗算した後に合成して出力しても良い。そして、受信手段は、受信制御手段により、ビーム方向が自車両周辺に存在する各携帯装置の方向になるように設定されたウェイトに応じて適宜ビーム形成を行ってもよい。このように、受信手段は、自車両周辺に存在する各携帯装置の方向にビーム形成をすることで、携帯装置から識別情報と運転環境情報とを取得している。このため、記憶制御手段は、自車両周辺に存在する携帯装置から識別情報等を取得することができる。
また、運転環境情報特定手段は、記憶制御手段が複数の識別情報と運転環境情報とを記憶手段に記憶させた後に、運転席付近の方向への指向性を有する状態の受信手段を介して、携帯装置から識別情報を取得している。このため、運転環境情報特定手段は、運転席付近に存在する携帯装置から識別情報のみを取得することができる。したがって、車載装置は、運転を行うユーザが自車両に乗車した後、運転を行うユーザが所持する携帯装置から送信された識別情報を精度良く特定することができる。
また、請求項6や請求項7に記載されているように、請求項1から請求項5に記載されている携帯装置とは、スマートキーシステムにおける携帯機器や、携帯電話であっても良い。これらの機器はユーザが携帯している可能性が高いため、このような構成を有することにより、運転環境設定システムの利便性を高めることができる。
ところで、請求項1から請求項7に記載した車載システムの車載装置を、単体で構成して市場に流通させても良い。また、請求項1から請求項7に記載した携帯装置を単体で構成して市場に流通させても良い。車載装置及び携帯装置を単体で構成しても、対応する携帯装置又は車載装置と組み合わせることにより、上述した効果を奏する。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[第一実施形態]
[構成の説明]
図1は、第一実施形態における運転環境設定システム1の構成を示すブロック図である。運転環境設定システム1は、A携帯装置10aと、B携帯装置10bと、C携帯装置10cと、車載装置20とから構成されている。これらの携帯装置は、車載装置20と無線通信を行うことができる。尚、本実施形態の運転環境設定システム1は、3台の携帯装置を有しているが、2台の携帯装置を有していても良いし、4台以上の携帯装置を有していても良い。これらの携帯装置は、例えば、スマートキーシステムにおける携帯機器であっても良いし、携帯電話等であっても良い。また、これらの携帯装置と車載装置20とは、例えば、Bluetooth(登録商標)により無線通信を行う。
また、運転環境設定システム1を構成する車載装置20は、車内LAN100を介して、乗車検知装置110,シート位置制御装置120,ステアリング位置制御装置130,ミラー位置制御装置140,空調制御装置150,ナビゲーション装置160,オーディオ170,走行制御装置180等と接続されている。車載装置20は、これらの装置と車内LAN100を介して通信を行うことができる。
乗車検知装置110とは、重量センサ等により運転席にユーザが着座したことを検知する装置である。乗車検知装置110は、運転席にユーザが着座したことを検知すると、その旨を、車内LAN100を介して車載装置20に通知する。
シート位置制御装置120,ステアリング位置制御装置130,ミラー位置制御装置140,空調制御装置150,ナビゲーション装置160,オーディオ170,走行制御装置180等は、車載装置20からの指示に基づき運転環境を整える装置である。具体的には、例えば、シート位置制御装置120は、車載装置20からの指示に基づき、運転席のシートの位置(シートの高さや前後方向の位置)を設定する。また、ステアリング位置制御装置130やミラー位置制御装置140は、車載装置20からの指示に基づきステアリングの位置やミラーの位置を設定する。また、ナビゲーション装置160やオーディオ170は、車載装置20からの指示に基づき、ディスプレイの画質や音量や音質に関する設定や、テレビやラジオのプリセットチャンネルの設定や、ナビゲーションの自宅地点や目的地履歴情報の登録等を行う。尚、これらの装置は、ユーザから直接操作を受け付けることにより、上記設定を変更することができる。
次に、A携帯装置10a〜C携帯装置10cの構成について、図2の(a)に記載されているブロック図を用いて説明する。図2の(a)に記載のブロック図は、携帯装置10の構成を示しているが、A携帯装置10a〜C携帯装置10cは、携帯装置10と同様の構成を有している。以後、A携帯装置10a〜C携帯装置10cのいずれかの携帯装置のことを、単に携帯装置10とも記載する。携帯装置10は、無線アンテナ11と、通信部12と、記憶部13と、制御部14とを有している。
無線アンテナ11は、車載装置20と無線通信を行うためのアンテナである。
通信部12は、無線アンテナ11を介して、車載装置20と無線通信による情報の送受信を行う部位である。
記憶部13は、記憶保持動作が不要なデバイス(例えば、フラッシュメモリ)から構成され、各種の情報を記憶することができる。記憶部13には、携帯装置10がBluetooth(登録商標)により無線通信を行う際に、この携帯装置10に固有の情報であるBluetoothアドレスが記憶されている。このBluetoothアドレスに基づき、携帯装置10を所持するユーザを特定することができる。また、記憶部13には、携帯装置10を所有するユーザに適した運転環境を設定するための情報である運転環境情報が記憶されている。ここで、運転環境情報について説明する。運転環境情報とは、携帯装置10を所有するユーザが運転を行う際の車両の装備の状態を設定するための情報である。具体的には、例えば、携帯装置10を所有するユーザに適した運転席のシートの位置や、ミラーの位置や、ステアリングの位置を示す設定値や、このユーザの好みに合ったディスプレイの画質や、音量や音質や、テレビやラジオのプリセットチャンネルや、ナビゲーション装置の登録情報等を設定するための設定値等を有する情報である。
制御部14は、CPU、ROM、RAM、I/O等から構成され、携帯装置10の各部位を統括的に制御する部位である。制御部14は、ROMに記憶されているプログラムに基づき、種々の処理を行う。また、制御部14は、通信部12を介して車載装置20に対し、記憶部13に記憶されているBluetoothアドレスや運転環境情報を送信する。
次に、車載装置20の構成について、図2の(b)に記載されているブロック図を用いて説明する。車載装置20は、無線アンテナ21と、通信部22と、記憶部23と、制御部24と、車内LAN通信部25と、HMI26とを有している。
無線アンテナ21は、携帯装置10と無線通信を行うためのアンテナである。
通信部22は、無線アンテナ21を介して、後述する第一のエリア200に存在する携帯装置10と無線通信を行う部位である。また、通信部22は、無線アンテナ21が受信した電波の電界強度を検知することができる。
記憶部23は、記憶保持動作が不要なデバイス(例えば、フラッシュメモリ)から構成され、各種の情報を記憶することができる。
制御部24は、CPU、ROM、RAM、I/O等から構成され、車載装置20の各部位を統括的に制御する部位である。制御部24は、ROMに記憶されているプログラムに基づき、種々の処理を行う。また、制御部24は、車内LAN通信部25を介して車内LAN100に接続されている各装置と通信を行う。
車内LAN通信部25は、車内LAN100を介して種々の情報の送受信を行う部位である。
HMI26は、人間と装置とのコミュニケーションのためのインターフェース(Human Machine Interface)を提供する部位である。具体的には、操作ボタンやLCDやスピーカ等から構成される。
[動作の説明]
次に、第一実施形態における運転環境設定システム1の動作について説明する。
(1)通信エリアについて
まず、車載装置20が、自車両に乗車するユーザが所持する携帯装置10から運転環境情報を受信するための通信エリアである第一のエリアと、自車両を運転するユーザが所持する携帯装置10との無線通信を行うための通信エリアである第二のエリアとについて説明する。
車載装置20が備える制御部24は、自車両の運転終了後、所定の時間が経過すると、車載装置20を中心とする半径10m程度の円の領域である第一のエリア200を通信エリアとして設定する。図3の(a)に記載されている説明図において網掛けがされているエリアは、第一のエリア200を示している。そして、制御部24は、第一のエリア200を通信エリアとして設定すると、通信部22を介して所定の周期にて、第一のエリア200に存在する携帯装置10に対し、運転環境情報を送信する旨の指示を送信する。この指示を受信した携帯装置10の制御部14は、通信部12を介して車載装置20に対し、運転環境情報を送信する。尚、携帯装置10と車載装置20とは、Bluetooth(登録商標)により無線通信を行うが、無線通信を行う際に、携帯装置10を識別するためのBluetoothアドレスが携帯装置10から車載装置20に対して送信される。
また、車載装置20は自車両のダッシュボード内に設置されているが、車載装置20が備える制御部24は、ユーザが運転席に着座すると、車載装置20の上方の領域である第二のエリア210を通信エリアとして設定する。図3の(b)に記載の説明図は、ダッシュボード250とハンドル260とを自車両の天井付近から見た様子を示している。また、この説明図は、ダッシュボード250の内部に車載装置20が設置されている様子を示している。この説明図には、車載装置20の上方の領域に網掛けがされたエリアが記載されているが、このエリアは第二のエリア210を示している。
(2)運転環境設定処理について
次に、第一実施形態における運転環境設定システム1を構成する車載装置20が携帯装置10から運転環境情報を受信し、受信した運転環境情報に基づき運転を行うユーザに応じた運転環境を設定する処理である運転環境設定処理について、図4に記載のフローチャートを用いて説明する。上述したように、車載装置20は、自車両の運転が終了した後、所定の時間が過ぎると、所定の周期にて、第一のエリア200に存在する携帯装置10に対し、運転環境情報を送信する旨の指示を送信する。この指示を受信した携帯装置10は、車載装置20に対して運転環境情報を送信する。本処理は、車載装置20が、携帯装置10から送信された運転環境情報の受信を開始した際に起動される。
S305では、車載装置20の制御部24は、携帯装置10から送信された運転環境情報を受信する。また、制御部24は、携帯装置10との無線通信において受信するBluetoothアドレスを特定する。運転環境情報の受信を終了すると、制御部24は、S310に処理を移行する。
S310では、制御部24は、ユーザが運転席に着座したか否かを判定する。具体的には、制御部24は、本処理の開始後、車内LAN通信部25を介して乗車検知装置110から、ユーザが運転席に着座した旨の通知を受けた場合、ユーザが運転席に着座したと判定する。ユーザが運転席に着座したと判定した場合(S310:Yes)、制御部24はS315に処理を移行する。ユーザが運転席に着座していないと判定した場合(S310:No)、制御部24は、S305に処理を移行する。
S315では、制御部24は、ダッシュボードの内部に設置されている車載装置20の上方のエリアである第二のエリア210を通信エリアとして設定し、S320に処理を移行する。
S320では、制御部24は、第二のエリア210に存在する携帯装置10の探索を行うため、通信部22を介して携帯装置10に対してコマンドを送信し、S325に処理を移行する。このとき、制御部24は、第一のエリア200に存在する携帯装置10に対して上記コマンドを送信する。
S325では、制御部24は、第二のエリア210に存在する携帯装置10から、S320にて送信したコマンドに対する応答を受信したか否かを判定する。具体的には、制御部24は、通信部22を介して携帯装置10からの上記応答を受信する際に、無線アンテナ21が受信した電波の電界強度を、通信部22を介して検知する。そして、制御部24は、検知した電界強度が所定の値以上であった場合、第二のエリア210に存在する携帯装置10から応答を受信したとみなし、この携帯装置10との無線通信において受信したBluetoothアドレスを特定する。第二のエリア210に存在する携帯装置10から上記応答を受信した場合(S325:Yes)、制御部24はS330に処理を移行する。第二のエリア210に存在する携帯装置10から上記応答を受信していない場合(S325:No)、制御部24はS320に処理を移行する。
S330では、制御部24は、S305において特定したBluetoothアドレス(第一のエリア200に存在する携帯装置10との無線通信の際に受信したBluetoothアドレス)の中から、S325において特定したBluetoothアドレス(第二のエリア210に存在する携帯装置10との無線通信の際に受信したBluetoothアドレス)と一致するBluetoothアドレスを特定する。そして、制御部24は、特定したBluetoothアドレスが示す携帯装置10から受信した運転環境情報を、運転を行うユーザが所持する携帯装置10から受信した運転環境情報として特定し、S335に処理を移行する。
S335では、制御部24は、S330にて特定した運転環境情報に基づき、シート位置制御装置120,ステアリング位置制御装置130,ミラー位置制御装置140,空調制御装置150,ナビゲーション装置160,オーディオ170,走行制御装置180等に対し、車内LAN通信部25を介して運転環境を設定する指示を行う。具体的には、制御部24は、シート位置制御装置120に対し、運転席のシートの位置(シートの高さや前後方向の位置)を運転環境情報に基づく位置に設定する指示を行っても良い。また、制御部24は、運転環境情報に基づき、ステアリング位置制御装置130やミラー位置制御装置140に対し、ステアリングやミラーの位置を位置に設定する指示を行っても良い。また、制御部24は、運転環境情報に基づき、ナビゲーション装置160やオーディオ170に対し、ディスプレイの画質や音量や音質に関する設定するための指示や、テレビやラジオのプリセットチャンネルを設定するための指示や、ナビゲーションの自宅地点や目的地履歴情報を登録するための指示を行っても良い。運転環境を設定する指示を終えると、制御部24は、本処理を終了する。
[効果]
第一実施形態における運転環境設定システム1では、車載装置20は、ユーザが運転席に着座した後、第二のエリア210に存在する携帯装置10との無線通信の際に受信したBluetoothアドレスを、運転を行うユーザが所持する携帯装置10のBluetoothアドレスとみなしている。そして、車載装置20は、運転を行うユーザの携帯装置10のBluetoothアドレスに対応する運転環境情報に基づき、自車両の運転環境を設定している(S335)。このため、カメラや指紋識別装置等といった運転を行うユーザを特定するための専用装置を設けることなく、運転を行うユーザが所持する携帯装置10から送信された運転環境情報を特定することができる。したがって、運転環境設定システム1は、単純なハードウェア構成により、複数の携帯装置10から運転環境情報を受信した場合であっても運転を行うユーザに応じた運転環境を整えることができる。これにより、運転環境設定システム1のコストを低減させることが可能となる。
また、運転環境設定システム1では、車載装置20は、運転を行うユーザが自車両に乗車する前に予め携帯装置10から運転環境情報を受信している。このため、車載装置20は、運転席付近に置かれる等した携帯装置10から運転環境情報を受信する場合に比べ、運転を行うユーザが自車両に乗車した後における携帯装置10との無線通信に必要な時間を低減させることができ、運転を行うユーザが自車両に乗車した後、より早く、このユーザに応じた運転環境を整えることができる。したがって、運転環境設定システム1の使い勝手を良くすることができる。
より詳しく説明すると、車載装置20と携帯装置10とは、Bluetooth(登録商標)により無線通信を行っている。車載装置20が携帯装置10から運転環境情報を受信する場合には、車載装置20と携帯装置10との間の相互認証等を行う必要があるため、車載装置20が携帯装置10から運転環境情報を受信するまでにおよそ平均約3s必要となると予測される。しかし、ユーザが自車両の座席に着座する前ならば、車載装置20が携帯装置10から運転環境情報を受信するまでに3s程度かかるとしてもさほど問題は無い。また、運転環境設定システム1では、Bluetooth(登録商標)において各端末を特定するために用いられるBluetoothアドレスを携帯装置10の識別情報として用いている。このため、車載装置20が携帯装置10から識別情報(Bluetoothアドレス)を受信するまでに必要な時間は平均1s未満程度と予測される。したがって、ユーザが運転席に着座した後、車載装置20が携帯装置10から識別情報(Bluetoothアドレス)のみを受信することにより、運転を行うユーザが自車両の運転環境が整うまで待つ時間を短縮することができ、運転環境設定システム1の使い勝手を良くすることができる。
また、車載装置20は、携帯装置10から受信した電波の電界強度に基づき、第二のエリア210に存在する携帯装置10から応答を受信したか否かを判定している(S325)。このため、車載装置20は、ユーザが運転席に着座した後、運転を行うユーザが所持する携帯装置10との無線通信において受信したBluetoothアドレスを精度良く特定することができる。
[第二実施形態]
次に、第二実施形態について説明する。第二実施形態では、運転環境設定システム1は、車載装置20に替えて車載装置30を有している。第二実施形態においても、運転環境設定システム1は、第一実施形態とほぼ同様の方法で運転を行うユーザに応じた運転環境を設定する。ここでは、主に、第二実施形態における運転環境設定システム1と、第一実施形態における運転環境設定システム1との相違点について説明する。
[構成の説明]
第二実施形態において、運転環境設定システム1が有する車載装置30の構成について、図5に記載のブロック図を用いて説明する。車載装置30は、無線アンテナ31と、通信部32と、記憶部33と、制御部34と、車内LAN通信部35と、HMI36とを有している。尚、ここでは、通信部32と、制御部34とについてのみ詳細な説明を行う。他の部位に関しては、第一実施形態における車載装置20と同様の構成を有しているため、説明を省略する。
通信部32は、無線アンテナ31を介して、携帯装置10と無線通信による情報の送受信を行う部位である。通信部32は、無線アンテナ31が送信または受信する電波の電界強度を制御することができる。通信部32の詳細な構成については、後述する。
制御部34は、CPU、ROM、RAM、I/O等から構成され、車載装置30の各部位を統括的に制御する部位である。制御部34は、ROMに記憶されているプログラムに基づき、種々の処理を行う。また、制御部34は、車内LAN通信部35を介して車内LAN100に接続されている各装置と通信を行う。また、制御部34は、通信部32が有する電波吸収部の位置を制御し、無線アンテナ31が受信または送信する電波の電界強度を弱めることができる。
次に、通信部32の詳細な構成について説明する。
図6の(a)には、通信エリアとして第一のエリア200が設定された場合における通信部32の詳細な構成を示す斜視図が記載されており、図6の(b)には、通信エリアとして第二のエリア210が設定された場合における通信部32の詳細な構成を示す斜視図が記載されている。
まず、通信部32の構成要素について説明する。通信部32は、通信部基板32a,保護部32b,電波吸収部32cから構成されている。
通信部基板32aとは、無線アンテナ31及び通信部32を制御するための電子回路が実装されている矩形のプリント配線板である。尚、無線アンテナ31は、通信部基板32aにおける所定の辺の中点に対し垂直に交わる線である中心線32dで通信部基板32aを二分割した場合における、いずれか一方の面の略中央に備え付けられている。
保護部32bとは、通信部基板32aや電波吸収部32c等といった通信部32を構成する部品や無線アンテナ31を保護するための板状の部位であり、電波が透過する樹脂等で構成されている。保護部32bは、通信部基板32aに対して平行な位置に設けられている。尚、保護部32bは、通信部32を覆う筐体の一部である。
電波吸収部32cとは、無線アンテナ31が送信または受信する電波の電界強度を弱めるための部品である。電波吸収部32cは、電波吸収材等により構成されている。
ここで、電波吸収部32cについて、詳細に説明する。電波吸収部32cは、通信部基板32aを中心線32dで二分割した場合における、それぞれの面と略同一の形状を有しており、保護部32bと通信部基板32aとの間に、通信部基板32a及び保護部32bに対して平行に備え付けられている。また、電波吸収部32cは、制御部34からの指示に基づき図示しないモータを作動させ、保護部32bと通信部基板32aとの間を平行移動することができる。
そして、通信エリアとして第一のエリア200が設定された場合には、電波吸収部32cは、制御部34からの指示により、通信部基板32aを中心線32dで分割した場合における、無線アンテナ31が備え付けられていない側の面に対向する位置に移動する。図6の(a)は、通信エリアとして第一のエリア200が設定された場合における、電波吸収部32cの位置を示している。このとき、通信部32は、無線アンテナ31を介して、第一のエリア200に存在する携帯装置10と無線通信を行うことができる。
また、通信エリアとして第二のエリア210が設定された場合には、電波吸収部32cは、制御部34からの指示により、通信部基板32aを中心線32dで分割した場合における、無線アンテナ31が備え付けられている側の面に対向する位置に移動する。図6の(b)は、通信エリアとして第二のエリア210が設定された場合における、電波吸収部32cの位置を示している。このとき、電波吸収部32cは無線アンテナ31を覆うように配置され、無線アンテナ31が送信または受信する電波の電界強度が電波吸収部32cにより弱められる。これにより、携帯装置10は、第二のエリア210に存在する場合に限り車載装置30からの電波を受信可能となると共に、第二のエリア210に存在する携帯装置10からの電波のみを受信可能となる程度に、無線アンテナ31の受信感度が低下する。このため、通信部32は、無線アンテナ31を介して、第二のエリア210に存在する携帯装置10とのみ無線通信を行うことができる。
[動作の説明]
次に、第二実施形態における運転環境設定システム1の動作について説明する。
(1)通信エリアについて
第二実施形態における運転環境設定システム1を構成する車載装置30が備える制御部34は、第一実施形態と同様に、車載装置30を中心とする半径10m程度の円の領域である第一のエリア200(図3の(a)に記載)を通信エリアとして設定する。このとき、制御部34は、通信部32を構成する電波吸収部32cを、図6の(a)に記載されているように、通信部基板32aを中心線32dで分割した場合における、無線アンテナ31が備え付けられていない側の面に対向する位置に配置する。そして、制御部34は、第一のエリア200を通信エリアとして設定すると、通信部32を介して所定の周期にて、第一のエリア200に存在する携帯装置10に対し、運転環境情報を送信する旨の指示を送信する。この指示を受信した携帯装置10の制御部14は、通信部12を介して車載装置30に対し、運転環境情報を送信する。
また、車載装置30は、第一実施形態と同様に自車両のダッシュボード250の内部に設置されている。そして、車載装置30が備える制御部34は、ユーザが運転席に着座すると、第一実施形態と同様に、車載装置30の上方の領域である第二のエリア210(図3の(b)に記載の第二のエリア210と同様のエリア)を通信エリアとして設定する。
(2)運転環境設定処理について
次に、第二実施形態における運転環境設定システム1を構成する車載装置30が携帯装置10から運転環境情報を受信し、受信した運転環境情報に基づき運転を行うユーザに応じた運転環境を設定する処理である運転環境設定処理について、図4に記載のフローチャートを再度用いて説明する。上述したように、車載装置30は、自車両の運転が終了した後、所定の時間が過ぎると、所定の周期にて、第一のエリア200に存在する携帯装置10に対し、運転環境情報の送信する旨の指示を送信する。この指示を受信した携帯装置10は、車載装置30に対して運転環境情報を送信する。本処理は、車載装置30が、携帯装置10から運転環境情報の受信を開始した際に起動される。第二実施形態における運転環境設定システム1では、第一実施形態とほぼ同様の運転環境設定処理が行われる。このため、ここでは、第一実施形態に対する相違点について説明することにより、第二実施形態における運転環境設定システム1にて行われる運転環境設定処理について説明する。
第一実施形態における運転環境設定システム1では、車載装置20が備える制御部24は、S315において、ダッシュボードの内部に設置されている車載装置20の上方のエリアである第二のエリア210を通信エリアとして設定し、S320に処理を移行する。
一方、第二実施形態における運転環境設定システム1では、車載装置30が備える制御部34は、S315において、第一実施形態と同様に、ダッシュボードの内部に設置されている車載装置30の上方のエリアである第二のエリア210を通信エリアとして設定する。このとき、制御部34は、通信部32を構成する電波吸収部32cを、図6の(b)に記載されているように、通信部基板32aを中心線32dで分割した場合における、無線アンテナ31が備え付けられている側の面に対向する位置に配置する。これにより、車載装置30は、第二のエリア210に存在する携帯装置10とのみ、無線通信を行うことができる。そして、制御部34は、S320に処理を移行する。
また、第一実施形態における運転環境設定システム1では、車載装置20が備える制御部24は、S320において、第二のエリア210に存在する携帯装置10の探索を行うため、通信部22を介して携帯装置10に対してコマンドを送信する。このとき、制御部24は、第一のエリア200に存在する携帯装置10に対して上記コマンドを送信する。
一方、第二実施形態における運転環境設定システム1では、車載装置30が備える制御部34は、S320において、第二のエリア210に存在する携帯装置10の探索を行うため、通信部32を介して第二のエリア210に存在する携帯装置10に対してのみ、コマンドを送信する。そして、制御部44は、S325に処理を移行する。
また、第一実施形態における運転環境設定システム1では、車載装置20が備える制御部24は、S325において、第二のエリア210に存在する携帯装置10から上記コマンドに対する応答を受信したか否かを判定する。
一方、第二実施形態における運転環境設定システム1では、車載装置30が備える制御部34は、S325において、第一実施形態と同様に、第二のエリア210に存在する携帯装置10から上記コマンドに対する応答を受信したか否かを判定する。このとき、車載装置30は、第二のエリア210に存在する携帯装置10のみとの無線通信が可能である。したがって、第二実施形態では、制御部34は、S325において携帯装置10から通信部32を介して上記応答を受信した場合、第二のエリア210に存在する携帯装置10から上記応答を受信したとみなすことができる。そして、携帯装置10から応答を受信すると、制御部34は、この携帯装置10との無線通信において受信したBluetoothアドレスを特定する。第二のエリア210に存在する携帯装置10から上記応答を受信した場合(S325:Yes)、制御部34はS330に処理を移行する。第二のエリア210に存在する携帯装置10から上記応答を受信していない場合(S325:No)、制御部34はS320に処理を移行する。
[効果]
第二実施形態における運転環境設定システム1を構成する車載装置30では、ユーザが運転席に着座した後、通信部32を構成する電波吸収部32cを、無線アンテナ31を覆うようにして配置することにより、無線アンテナ31が送信または受信する電波の電界強度を弱めている(S315)。これにより、車載装置30は、第二のエリア210に存在する携帯装置10とのみ無線通信を行い、第二のエリア210に存在する携帯装置10のBluetoothアドレスを特定することができる。したがって、車載装置30は、ユーザが運転席に着座した後、運転を行うユーザが所持する携帯装置10との無線通信において受信したBluetoothアドレスを精度良く特定し、運転を行うユーザに応じた運転環境を整えることができる。
[第三実施形態]
次に、第三実施形態について説明する。第三実施形態では、運転環境設定システム1は、車載装置20に替えて車載装置40を有している。第三実施形態においても、運転環境設定システム1は、第一実施形態とほぼ同様の方法で運転を行うユーザに応じた運転環境を設定する。ここでは、主に、第三実施形態における運転環境設定システム1と、第一実施形態における運転環境設定システム1との相違点について説明する。
[構成の説明]
第三実施形態において、運転環境設定システム1が有する車載装置40の構成について、図7の(a)に記載のブロック図を用いて説明する。車載装置40は、第一の無線アンテナ41aと、第二の無線アンテナ41bと、通信部42と、記憶部43と、制御部44と、車内LAN通信部45と、HMI46とを有している。尚、ここでは、第一の無線アンテナ41aと、第二の無線アンテナ41bと、通信部42と、制御部44とについてのみ詳細な説明を行う。他の部位に関しては、第一実施形態における車載装置20と同様の構成を有しているため、説明を省略する。
第一の無線アンテナ41aは、携帯装置10と無線通信を行うためのアンテナである。車載装置40は、第一の無線アンテナ41aを用いて、第一のエリア200に存在する携帯装置10のみと無線通信を行うことができる。
第二の無線アンテナ41bは、携帯装置10と無線通信を行うためのアンテナである。第二の無線アンテナ41bは、車載装置40を基準として運転席付近の方向に指向性を有している。このため、車載装置40は、第二の無線アンテナ41bを用いることにより、自装置を基準として運転席付近の方向に存在する携帯装置10のみと無線通信を行うことができる。第二の無線アンテナ41bを用いての無線通信が可能なエリアについては、後述する。
通信部42は、第一の無線アンテナ41aと第二の無線アンテナ41bのうち、制御部44からの指示された無線アンテナを介して、携帯装置10と無線通信による情報の送受信を行う部位である。
制御部44は、CPU、ROM、RAM、I/O等から構成され、車載装置40の各部位を統括的に制御する部位である。制御部44は、ROMに記憶されているプログラムに基づき、種々の処理を行う。また、制御部44は、車内LAN通信部45を介して車内LAN100に接続されている各装置と通信を行う。また、制御部44は、通信部42に対して、第一の無線アンテナ41aと第二の無線アンテナ41bのうちのいずれか一方を、携帯装置10との無線通信に用いるよう指示する。
[動作の説明]
次に、第三実施形態における運転環境設定システム1の動作について説明する。
(1)通信エリアについて
第三実施形態における運転環境設定システム1を構成する車載装置40が備える制御部44は、第一実施形態と同様に、車載装置40を中心とする半径10m程度の円の領域である第一のエリア200(図3の(a)に記載)を通信エリアとして設定する。このとき、制御部44は、通信部42に対し、第一の無線アンテナ41aを介して携帯装置10と無線通信を行うよう指示する。そして、制御部44は、第一のエリア200を通信エリアとして設定すると、通信部42を介して所定の周期にて、第一のエリア200に存在する携帯装置10に対し、運転環境情報を送信する旨の指示を送信する。この指示を受信した携帯装置10の制御部14は、通信部12を介して車載装置40に対し、運転環境情報を送信する。
また、車載装置40が備える制御部44は、ユーザが運転席に着座すると、自装置から運転席にかけてのエリアである第三のエリア220を通信エリアとして設定する。図7の(b)に記載の説明図は、ダッシュボード250と、ハンドル260と、運転席270と、助手席280とを自車両の天井付近から見た様子を示すと共に、車載装置40が、ダッシュボード250の内部に設置されていることを示している。この説明図において、車載装置40から運転席付近にかけて網掛けがされているエリアが第三のエリア220である。
(2)運転環境設定処理について
次に、第三実施形態における運転環境設定システム1を構成する車載装置40が携帯装置10から運転環境情報を受信し、受信した運転環境情報に基づき運転を行うユーザに応じた運転環境を設定する処理である運転環境設定処理について、図4に記載のフローチャートを再度用いて説明する。上述したように、車載装置40は、自車両の運転が終了した後、所定の時間が過ぎると、所定の周期にて、第一のエリア200に存在する携帯装置10に対し、運転環境情報の送信する旨の指示を送信する。この指示を受信した携帯装置10は、車載装置40に対して運転環境情報を送信する。本処理は、車載装置40が、携帯装置10から運転環境情報の受信を開始した際に起動される。第三実施形態における運転環境設定システム1では、第一実施形態とほぼ同様の運転環境設定処理が行われる。このため、ここでは、第一実施形態に対する相違点について説明することにより、第三実施形態における運転環境設定システム1にて行われる運転環境設定処理について説明する。
第一実施形態における運転環境設定システム1では、車載装置20が備える制御部24は、S315において、ダッシュボードの内部に設置されている車載装置20の上方のエリアである第二のエリア210を通信エリアとして設定し、S320に処理を移行する。
一方、第三実施形態における運転環境設定システム1では、車載装置40が備える制御部44は、S315において、自装置から運転席付近にかけてのエリアである第三のエリア220を通信エリアとして設定する。このとき、制御部44は、さらに通信部42に対し、以後、第二の無線アンテナ41bを介して携帯装置10と無線通信を行うよう指示する。そして、制御部44は、S320に処理を移行する。
また、第一実施形態における運転環境設定システム1では、車載装置20が備える制御部24は、S320において、第二のエリア210に存在する携帯装置10の探索を行うため、通信部22を介して携帯装置10に対してコマンドを送信する。このとき、制御部24は、第一のエリア200に存在する携帯装置10に対して上記コマンドを送信する。
一方、第三実施形態における運転環境設定システム1では、車載装置40が備える制御部44は、S320において、第三のエリア220に存在する携帯装置10の探索を行うため、通信部42を介して第三のエリア220に存在する携帯装置10に対してのみ、コマンドを送信する。そして、制御部44は、S325に処理を移行する。
また、第一実施形態における運転環境設定システム1では、車載装置20が備える制御部24は、S325において、第二のエリア210に存在する携帯装置10から、S320にて送信したコマンドに対する応答を受信したか否かを判定する。
一方、第三実施形態における運転環境設定システム1では、車載装置40が備える制御部44は、S325において、第三のエリア220に存在する携帯装置10から上記コマンドに対する応答を受信したか否かを判定する。このとき、車載装置40は、第三のエリア220に存在する携帯装置10のみとの無線通信が可能である。したがって、第三実施形態では、制御部44は、S325において携帯装置10から通信部42を介して上記応答を受信した場合、第三のエリア220に存在する携帯装置10から上記応答を受信したとみなすことができる。そして、携帯装置10から応答を受信すると、制御部44は、この携帯装置10との無線通信において受信したBluetoothアドレスを特定する。第三のエリア220に存在する携帯装置10から上記応答を受信した場合(S325:Yes)、制御部44はS330に処理を移行する。第三のエリア220に存在する携帯装置10から上記応答を受信していない場合(S325:No)、制御部44はS320に処理を移行する。
[効果]
第三実施形態における運転環境設定システム1を構成する車載装置40では、ユーザが運転席に着座した後、第二の無線アンテナ41bを介して携帯装置10と無線通信を行っている。このため、車載装置40は、自装置から運転席付近にかけてのエリアである第三のエリア220に存在する携帯装置10のみと無線通信を行い、第三のエリア220に存在する携帯装置10のBluetoothアドレスを特定することができる。したがって、車載装置40は、ユーザが運転席に着座した後、運転を行うユーザが所持する携帯装置10との無線通信において受信したBluetoothアドレスを精度良く特定し、運転を行うユーザに応じた運転環境を整えることができる。
[第四実施形態]
次に、第四実施形態について説明する。第四実施形態では、運転環境設定システム1は、車載装置20に替えて車載装置50を有している。第四実施形態においても、運転環境設定システム1は、第一実施形態とほぼ同様の方法で運転を行うユーザに応じた運転環境を設定する。ここでは、主に、第四実施形態における運転環境設定システム1と、第一実施形態における運転環境設定システム1との相違点について説明する。
[構成の説明]
第四実施形態において、運転環境設定システム1が有する車載装置50の構成について、図8の(a)に記載のブロック図を用いて説明する。車載装置50は、無線通信部52と、記憶部53と、制御部54と、車内LAN通信部55と、HMI56とを有している。尚、ここでは、無線通信部52と、制御部54とについてのみ詳細な説明を行う。他の部位に関しては、第一実施形態における車載装置20と同様の構成を有しているため、説明を省略する。
無線通信部52は、携帯装置10と無線通信を行うための、周知の指向性制御アンテナである。無線通信部52は、アレー状に配置された四つのアンテナ素子や、アンテナ素子の受信信号に基づきビーム形成を行う信号処理部等から構成されている。また、無線通信部52は、各アンテナ素子に対応するウェイトに基づきビーム形成を行う構成を有している。このウェイトを設定することにより、無線通信部52の指向性を制御することができる。無線通信部52の詳細な構成については後述する。
制御部54は、CPU、ROM、RAM、I/O等から構成され、車載装置50の各部位を統括的に制御する部位である。制御部54は、ROMに記憶されているプログラムに基づき、種々の処理を行う。また、制御部54は、車内LAN通信部55を介して車内LAN100に接続されている各装置と通信を行う。また、制御部54は、無線通信部52に対して各アンテナ素子に対応するウェイトを設定し、無線通信部52に指向性を持たせることにより、無線通信部52が携帯装置10との無線通信を行うことが可能なエリアを設定する。
次に、無線通信部52の詳細な構成について、図8の(b)に記載のブロック図を用いて説明する。無線通信部52は、アンテナ部52aと、変換部52bと、信号処理部52cとから構成される。
アンテナ部52aは、四つのアンテナ素子から構成されている部位である。尚、アンテナ部52aは、二つまたは三つのアンテナ素子から構成されていても良いし、五つ以上のアンテナ素子から構成されていても良い。
変換部52bは、各アンテナ素子に対応する四つの変換回路から構成されている部位である。各変換回路は、対応するアンテナ素子の受信信号の周波数をRF帯からIF帯に変換(ダウンコンバート)すると共に受信信号を増幅、直交検波した後、デジタル信号に変換して信号処理部52cに入力する。
信号処理部52cは、変換部52bから入力された受信信号に基づきビーム形成を行い、各アンテナ素子の受信信号の合成信号を出力する部位である。信号処理部52cは、各アンテナ素子に対応した、複素数のウェイトが設定されており、このウェイトに応じて各受信信号の振幅及び位相を変更する。そして、振幅及び位相が変更された各受信信号の合成信号を出力する。上記複素ウェイトに応じて各受信信号の振幅及び位相を変更することにより、信号処理部52cは、このウェイトに応じた方向に存在する携帯装置10からの受信信号を取り出すことができる。
[動作の説明]
次に、第四実施形態における運転環境設定システム1の動作について説明する。
(1)通信エリアについて
第四実施形態における運転環境設定システム1を構成する車載装置50が備える制御部54は、第一実施形態と同様に、車載装置50を中心とする半径10m程度の円の領域である第一のエリア200(図3の(a)に記載)を通信エリアとして設定する。このとき、制御部54は、第一のエリア200に存在する携帯装置10との無線通信が可能となるよう、無線通信部52のウェイトを設定する。そして、制御部54は、第一のエリア200を通信エリアとして設定すると、無線通信部52を介して所定の周期にて、第一のエリア200に存在する携帯装置10に対し、Bluetoothアドレス及び運転環境情報を送信する旨の指示を送信する。この指示を受信した携帯装置10の制御部14は、通信部12を介して車載装置50に対し、Bluetoothアドレス及び運転環境情報を送信する。車載装置50が備える制御部54は、携帯装置10から送信されたBluetoothアドレスに基づき携帯装置10の方向を推定し、ビーム方向が推定した方向となるようにウェイトを設定し、運転環境情報を受信する。
また、車載装置50が備える制御部54は、ユーザが運転席に着座すると、第一実施形態と同様に、自装置から運転席付近にかけてのエリアである第三のエリア220(図7の(b)に記載の第三のエリア220と同様のエリア)を通信エリアとして設定する。
(2)運転環境設定処理について
次に、第四実施形態における運転環境設定システム1を構成する車載装置50が携帯装置10から運転環境情報を受信し、受信した運転環境情報に基づき運転を行うユーザに応じた運転環境を設定する処理である運転環境設定処理について、図4に記載のフローチャートを再度用いて説明する。上述したように、車載装置50は、自車両の運転が終了した後、所定の時間が過ぎると、所定の周期にて、第一のエリア200に存在する携帯装置10に対し、運転環境情報の送信する旨の指示を送信する。この指示を受信した携帯装置10は、車載装置50に対して運転環境情報を送信する。本処理は、車載装置50が、携帯装置10から運転環境情報の受信を開始した際に起動される。第四実施形態における運転環境設定システム1では、第一実施形態とほぼ同様の運転環境設定処理が行われる。このため、ここでは、第一実施形態に対する相違点について説明することにより、第四実施形態における運転環境設定システム1にて行われる運転環境設定処理について説明する。
第一実施形態における運転環境設定システム1では、車載装置20が備える制御部24は、S315において、ダッシュボードの内部に設置されている車載装置20の上方のエリアである第二のエリア210を通信エリアとして設定し、S320に処理を移行する。
一方、第四実施形態における運転環境設定システム1では、車載装置50が備える制御部54は、S315において、自装置から運転席付近にかけてのエリアである第三のエリア220を通信エリアとして設定する。このとき、制御部54は、自装置を基準として運転席付近の方向への指向性を持たせるよう、無線通信部52の複素ウェイトを設定する。これにより、無線通信部52は、第三のエリア220に存在する携帯装置10のみとの無線通信が可能となる。そして、制御部44は、S320に処理を移行する。
また、第一実施形態における運転環境設定システム1では、車載装置20が備える制御部24は、S320において、第二のエリア210に存在する携帯装置10の探索を行うため、通信部22を介して携帯装置10に対してコマンドを送信し、S325に処理を移行する。このとき、制御部24は、第一のエリア200に存在する携帯装置10に対して上記コマンドを送信する。
一方、第四実施形態における運転環境設定システム1では、車載装置50が備える制御部54は、S320において、第三のエリア220に存在する携帯装置10の探索を行うため、無線通信部52を介して、第三のエリア220に存在する携帯装置10に対してのみコマンドを送信する。そして、制御部54は、S325に処理を移行する。
また、第一実施形態における運転環境設定システム1では、車載装置20が備える制御部24は、S325において、第二のエリア210に存在する携帯装置10から、S320にて送信したコマンドに対する応答を受信したか否かを判定する。
一方、第四実施形態における運転環境設定システム1では、車載装置50が備える制御部54は、S325において、第三のエリア220に存在する携帯装置10から上記コマンドに対する応答を受信したか否かを判定する。このとき、車載装置50は、第三のエリア220に存在する携帯装置10のみとの無線通信が可能である。したがって、第四実施形態では、制御部54は、S325において携帯装置10から無線通信部52を介して上記応答を受信した場合、第三のエリア220に存在する携帯装置10から上記応答を受信したとみなすことができる。そして、携帯装置10から応答を受信すると、制御部54は、この携帯装置10との無線通信において受信したBluetoothアドレスを特定する。第三のエリア220に存在する携帯装置10から上記応答を受信した場合(S325:Yes)、制御部54はS330に処理を移行する。第三のエリア220に存在する携帯装置10から上記応答を受信していない場合(S325:No)、制御部54はS320に処理を移行する。
[効果]
第四実施形態における運転環境設定システム1を構成する車載装置50では、ユーザが運転席に着座した後、第三のエリア220に存在する携帯装置10のみとの無線通信が可能となるよう、指向性制御アンテナである無線通信部52の複素ウェイトを設定する(S315)。そして、車載装置50は、上述した複素ウェイトが設定された無線通信部52を介して携帯装置10と無線通信を行っている。このため、車載装置50は、第三のエリア220に存在する携帯装置10のみと無線通信を行い、第三のエリア220に存在する携帯装置10のBluetoothアドレスを特定することができる。したがって、車載装置50は、ユーザが運転席に着座した後、運転を行うユーザが所持する携帯装置10との無線通信において受信したBluetoothアドレスを精度良く特定し、運転を行うユーザに応じた運転環境を整えることができる。さらに、車載装置50が、第一のエリア200に存在する携帯装置10から送信された運転環境情報を受信する際に、ビーム方向が携帯装置10の方向になるよう、指向性制御アンテナである無線通信部52のウェイトを設定する。そのため、運転環境情報を受信する際の受信性能を向上できる。
(3)第三実施形態及び第四実施形態における運転環境設定システム1では、車載装置は、通信エリアを第一のエリア200及び第三のエリア220に設定している。しかし、車載装置は、通信エリアを第一のエリア200及び第二のエリア210に設定しても良い。このような構成を有する場合であっても、同様の効果を得ることができる。
[他の実施形態]
(1)第一実施形態から第四実施形態における運転環境設定システム1では、携帯装置10と車載装置とは、Bluetooth(登録商標)により無線通信を行い、Bluetoothアドレスを携帯装置10の識別情報として用いている。しかし、言うまでも無いことではあるが、携帯装置10と車載装置とは、他のプロトコルにより無線通信を行っても良いし、このプロトコルに応じた最適な情報を携帯装置10の識別情報として用いても良い。このような構成を有する場合であっても、同様の効果を得ることができる。
(2)第一実施形態から第四実施形態における運転環境設定システム1では、車載装置は、ユーザの運転席への着座をトリガとして、第一のエリア200に存在する携帯装置10からの運転環境情報の受信する処理を終了し、第二のエリア210または第三のエリア220に存在する携帯装置10の探索を開始している。しかし、車載装置は、例えば、自車両のドアが開錠されたことや、自車両の運転席のドアが開けられたことをトリガとして、第一のエリア200に存在する運転環境情報の受信する処理を終了し、第二のエリア210等に存在する携帯装置10の探索を開始しても良い。このような構成を有する場合であっても、同様の効果を得ることができる。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
第一実施形態から第四実施形態において、運転環境設定システム1を構成する携帯装置10の通信部12が送信手段に相当する。また、携帯装置10に割り当てられているBluetoothアドレスが、識別情報に相当する。
また、第一実施形態において、運転環境設定システム1を構成する車載装置20が有する無線アンテナ21及び通信部22が、受信手段に相当し、制御部24を構成するRAMが、記憶手段に相当し、制御部24が、記憶制御手段,運転環境情報特定手段にそれぞれ相当する。さらに、制御部24及び車内LAN通信部25が、設定指示手段に相当し、制御部24及び通信部22が、エリア判定手段に相当する。また、第二のエリア210が、請求項2における所定のエリアに相当する。
また、第二実施形態において、運転環境設定システム1を構成する車載装置30が有する無線アンテナ31及び通信部32が、受信手段に相当し、制御部34を構成するRAMが、記憶手段に相当し、制御部34が、記憶制御手段,運転環境情報特定手段にそれぞれ相当する。さらに、制御部34及び車内LAN通信部35が、設定指示手段に相当し、電波吸収部32cが、受信感度低下手段に相当する。また、第二のエリア210が、請求項3における所定のエリアに相当する。
また、第三実施形態において、運転環境設定システム1を構成する車載装置40が有する第一の無線アンテナ41aと第二の無線アンテナ41bと通信部42とが、受信手段に相当し、制御部44を構成するRAMが、記憶手段に相当し、制御部44が、記憶制御手段,運転環境情報特定手段にそれぞれ相当する。さらに、制御部44及び車内LAN通信部45が、設定指示手段に相当し、第一の無線アンテナ41aが、第一のアンテナに相当し、第二の無線アンテナ41bが、第二のアンテナに相当する。
また、第四実施形態において、運転環境設定システム1を構成する車載装置50が有する無線通信部52が、受信手段に相当し、制御部54を構成するRAMが、記憶手段に相当し、制御部54が、記憶制御手段,運転環境情報特定手段,受信制御手段にそれぞれ相当する。さらに、制御部54及び車内LAN通信部55が、設定指示手段に相当する。
運転環境設定システム1について説明するためのブロック図である。 携帯装置10及び車載装置20の構成について説明するためのブロック図である。 第一のエリア200及び第二のエリア210について説明するための説明図である。 運転環境設定処理について説明するためのフローチャートである。 車載装置30について説明するためのブロック図である。 無線アンテナ31及び通信部32について説明するための説明図である。 車載装置40について説明するためのブロック図と、第三のエリアについて説明するための説明図である。 車載装置50及び無線通信部52について説明するためのブロック図である。
符号の説明
1…運転環境設定システム、10…携帯装置、10a…A携帯装置、10b…B携帯装置、10c…C携帯装置、11…無線アンテナ、12…通信部、13…記憶部、14…制御部、20…車載装置、21…無線アンテナ、22…通信部、23…記憶部、24…制御部、25…車内LAN通信部、26…HMI、30…車載装置、31…無線アンテナ、32…通信部、32a…通信部基板、32b…保護部、32c…電波吸収部、32d…中心線、33…記憶部、34…制御部、35…車内LAN通信部、36…HMI、40…車載装置、41a…第一の無線アンテナ、41b…第二の無線アンテナ、42…通信部、43…記憶部、44…制御部、45…車内LAN通信部、46…HMI、50…車載装置、52…無線通信部、52a…アンテナ部、52b…変換部、52c…信号処理部、53…記憶部、54…制御部、55…車内LAN通信部、56…HMI、100…車内LAN、110…乗車検知装置、120…シート位置制御装置、130…ステアリング位置制御装置、140…ミラー位置制御装置、150…空調制御装置、160…ナビゲーション装置、170…オーディオ、180…走行制御装置、200…第一のエリア、210…第二のエリア、220…第三のエリア。

Claims (9)

  1. 車載装置と、複数の携帯装置とを有する運転環境設定システムであって、
    前記携帯装置は、自装置の固有の情報である識別情報と、前記車載装置が搭載されている車両の運転環境を設定するための情報である運転環境情報とを、無線通信を介して前記車載装置に対して送信する送信手段を備え、
    前記車載装置は、
    自車両周辺に存在するそれぞれの前記携帯装置から無線通信を介して送信された情報を受信することが可能な受信手段と、
    種々の情報を記憶する記憶手段と、
    自車両周辺に存在する前記携帯装置から送信された前記識別情報と前記運転環境情報とを、前記受信手段を介して取得すると、取得した前記識別情報と、この識別情報を送信した前記携帯装置から送信された前記運転環境情報とを対応付けて前記記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
    前記記憶制御手段が複数の前記識別情報と前記運転環境情報とを前記記憶手段に記憶させた後に、記憶させた前記情報の送信元である前記携帯装置のうち、自車両の運転席付近に存在する前記携帯装置から送信された前記識別情報を、前記受信手段を介して再び取得すると、前記記憶手段に記憶されている前記運転環境情報のうち、再び取得した前記識別情報に対応する前記運転環境情報を特定する運転環境情報特定手段と、
    前記運転環境情報特定手段により特定された前記運転環境情報に基づき、自車両の運転環境を設定する指示を行う設定指示手段と、
    を備えること、
    を特徴とする運転環境設定システム。
  2. 請求項1に記載の運転環境設定システムにおいて、
    前記車載装置は、前記受信手段が前記携帯装置から無線通信を介して情報を受信する際の受信信号の電界強度を検知し、検知した電界強度に基づき、情報の送信元である前記携帯装置が存在するエリアを判定するエリア判定手段をさらに備え、
    前記運転環境情報特定手段は、前記記憶制御手段が複数の前記識別情報と前記運転環境情報とを前記記憶手段に記憶させた後に、前記エリア判定手段により運転席付近の所定のエリアに存在すると判定された前記携帯装置から送信された前記識別情報を、前記受信手段を介して再び取得すること、
    を特徴とする運転環境設定システム。
  3. 請求項1に記載の運転環境設定システムにおいて、
    前記車載装置は、前記記憶制御手段が複数の前記識別情報と前記運転環境情報とを対応付けて前記記憶手段に記憶させた後に、前記受信手段を覆うことにより、前記受信手段の受信感度を運転席付近の所定のエリアに存在する前記携帯装置からの無線通信のみを受信可能となる程度に低下させる受信感度低下手段をさらに備え、
    前記運転環境情報特定手段は、前記記憶制御手段が複数の前記識別情報と前記運転環境情報とを前記記憶手段に記憶させた後に、前記受信感度低下手段により運転席付近の前記所定のエリアに存在する前記携帯装置からの無線通信のみを受信可能となる程度に受信感度を低下させられた前記受信手段を介して、前記携帯装置から送信された前記識別情報を再び取得すること、
    を特徴とする運転環境設定システム。
  4. 請求項1に記載の運転環境設定システムにおいて、
    前記受信手段は、自車両周辺に存在する前記携帯装置から無線通信を介して送信された情報を受信可能な第一のアンテナと、運転席付近の方向への指向性を有する第二のアンテナとを有しており、
    前記記憶制御手段は、自車両周辺に存在する前記携帯装置から送信された前記識別情報と前記運転環境情報とを、前記受信手段が有する前記第一のアンテナを介して取得し、
    前記運転環境情報特定手段は、前記記憶制御手段が複数の前記識別情報と前記運転環境情報とを前記記憶手段に記憶させた後に、前記受信手段が有する前記第二のアンテナを介して、運転席付近の方向に存在する前記携帯装置から送信された前記識別情報を取得することにより、自車両の運転席付近に存在する前記携帯装置から送信された前記識別情報を再び取得すること、
    を特徴とする運転環境設定システム。
  5. 請求項1に記載の運転環境設定システムにおいて、
    前記受信手段は、複数のアンテナ素子を有し、それぞれの前記アンテナ素子に対応するウェイトに基づきそれぞれの前記アンテナ素子の受信信号の振幅または位相を変更してビーム形成を行う指向性制御アンテナを有しており、
    前記車載装置は、前記受信手段の前記ウェイトを設定する受信制御手段をさらに備え、
    前記記憶制御手段は、前記受信制御手段により自車両周辺に存在する前記携帯装置から送信された情報を受信可能となるよう前記受信制御手段により前記ウェイトが設定された前記受信手段を介して、自車両周辺に存在する前記携帯装置から送信された前記識別情報と前記運転環境情報とを取得し、
    前記運転環境情報特定手段は、前記記憶制御手段が複数の前記識別情報と前記運転環境情報とを前記記憶手段に記憶させた後に、前記受信制御手段により運転席付近の方向への指向性を持つよう前記受信制御手段により前記ウェイトが設定された前記受信手段を介して、前記携帯装置から送信された前記識別情報を取得することにより、自車両の運転席付近に存在する前記携帯装置から送信された前記識別情報を再び取得すること、
    を特徴とする運転環境設定システム。
  6. 請求項1から請求項5に記載の運転環境設定システムにおいて、
    前記携帯装置とは、スマートキーシステムにおける携帯機器であること、
    を特徴とする運転環境設定システム。
  7. 請求項1から請求項5に記載の運転環境設定システムにおいて、
    前記携帯装置とは、携帯電話であること、
    を特徴とする運転環境設定システム。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の運転環境設定システムにおける前記車載装置について記載した構成を備えることを特徴とする車載装置。
  9. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の運転環境設定システムにおける前記携帯装置について記載した構成を備えることを特徴とする携帯装置。
JP2008226392A 2008-09-03 2008-09-03 運転環境設定システム、車載装置、及び携帯装置 Expired - Fee Related JP5175663B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008226392A JP5175663B2 (ja) 2008-09-03 2008-09-03 運転環境設定システム、車載装置、及び携帯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008226392A JP5175663B2 (ja) 2008-09-03 2008-09-03 運転環境設定システム、車載装置、及び携帯装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010058664A true JP2010058664A (ja) 2010-03-18
JP5175663B2 JP5175663B2 (ja) 2013-04-03

Family

ID=42185976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008226392A Expired - Fee Related JP5175663B2 (ja) 2008-09-03 2008-09-03 運転環境設定システム、車載装置、及び携帯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5175663B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014004860A (ja) * 2012-06-21 2014-01-16 Toyota Infotechnology Center Co Ltd 車載端末および通信方法
KR101558762B1 (ko) 2014-04-24 2015-10-07 현대자동차주식회사 사용자 맞춤형 편의 서비스 제공 시스템 및 그 방법
JP2016120865A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 株式会社デンソー 車両制御システム、車載通信装置、車載表示装置、及び制御装置
KR20170011628A (ko) * 2015-07-23 2017-02-02 현대자동차주식회사 블루투스를 이용한 차량 환경 제어 장치 및 이를 이용한 차량 환경 제어 방법
KR20170012922A (ko) 2015-07-27 2017-02-06 현대자동차주식회사 차량 내에 구비된 전자장치, 그 제어 방법, 프로그램 및 기록매체
KR101716218B1 (ko) * 2015-11-10 2017-03-15 현대자동차주식회사 차량 및 그 제어방법
KR101772302B1 (ko) 2012-12-21 2017-08-29 샤샤 시몬 검출된 자기장을 이용함으로써 차량을 식별하기 위한 시스템 및 방법
WO2018074057A1 (ja) * 2016-10-21 2018-04-26 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム
JP2021075194A (ja) * 2019-11-12 2021-05-20 三菱電機株式会社 運転環境設定システム
CN113395678A (zh) * 2020-03-13 2021-09-14 丰田自动车株式会社 ***、车载装置以及信息处理方法
CN113395673A (zh) * 2020-03-13 2021-09-14 丰田自动车株式会社 ***、车载装置以及信息处理方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000016203A (ja) * 1998-07-03 2000-01-18 Denso Corp 車両通信システム
JP2006104859A (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk ドアロック制御システム
JP2008195228A (ja) * 2007-02-13 2008-08-28 Denso Corp 車両機器制御装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000016203A (ja) * 1998-07-03 2000-01-18 Denso Corp 車両通信システム
JP2006104859A (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk ドアロック制御システム
JP2008195228A (ja) * 2007-02-13 2008-08-28 Denso Corp 車両機器制御装置

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014004860A (ja) * 2012-06-21 2014-01-16 Toyota Infotechnology Center Co Ltd 車載端末および通信方法
KR101772302B1 (ko) 2012-12-21 2017-08-29 샤샤 시몬 검출된 자기장을 이용함으로써 차량을 식별하기 위한 시스템 및 방법
KR101558762B1 (ko) 2014-04-24 2015-10-07 현대자동차주식회사 사용자 맞춤형 편의 서비스 제공 시스템 및 그 방법
JP2016120865A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 株式会社デンソー 車両制御システム、車載通信装置、車載表示装置、及び制御装置
KR20170011628A (ko) * 2015-07-23 2017-02-02 현대자동차주식회사 블루투스를 이용한 차량 환경 제어 장치 및 이를 이용한 차량 환경 제어 방법
KR101713737B1 (ko) 2015-07-23 2017-03-08 현대자동차주식회사 블루투스를 이용한 차량 환경 제어 장치 및 이를 이용한 차량 환경 제어 방법
US10320910B2 (en) 2015-07-27 2019-06-11 Hyundai Motor Company Electronic device in vehicle, control method thereof
KR20170012922A (ko) 2015-07-27 2017-02-06 현대자동차주식회사 차량 내에 구비된 전자장치, 그 제어 방법, 프로그램 및 기록매체
KR101714516B1 (ko) 2015-07-27 2017-03-09 현대자동차주식회사 차량 내에 구비된 전자장치, 그 제어 방법, 프로그램 및 기록매체
KR101716218B1 (ko) * 2015-11-10 2017-03-15 현대자동차주식회사 차량 및 그 제어방법
US9873395B2 (en) 2015-11-10 2018-01-23 Hyundai Motor Company Vehicle and method of controlling the vehicle
WO2018074057A1 (ja) * 2016-10-21 2018-04-26 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム
JP2021075194A (ja) * 2019-11-12 2021-05-20 三菱電機株式会社 運転環境設定システム
CN113395678A (zh) * 2020-03-13 2021-09-14 丰田自动车株式会社 ***、车载装置以及信息处理方法
CN113395673A (zh) * 2020-03-13 2021-09-14 丰田自动车株式会社 ***、车载装置以及信息处理方法
JP2021142923A (ja) * 2020-03-13 2021-09-24 トヨタ自動車株式会社 システム、車載装置、および情報処理装置
JP2021142921A (ja) * 2020-03-13 2021-09-24 トヨタ自動車株式会社 システム、車載装置、および情報処理装置
JP7234981B2 (ja) 2020-03-13 2023-03-08 トヨタ自動車株式会社 システム、車載装置、および情報処理装置
JP7322761B2 (ja) 2020-03-13 2023-08-08 トヨタ自動車株式会社 システムおよび車載装置
CN113395678B (zh) * 2020-03-13 2024-04-09 丰田自动车株式会社 ***、车载装置以及信息处理方法
CN113395673B (zh) * 2020-03-13 2024-04-09 丰田自动车株式会社 ***、车载装置以及信息处理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5175663B2 (ja) 2013-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5175663B2 (ja) 運転環境設定システム、車載装置、及び携帯装置
JP4944469B2 (ja) 自動車の始動及び乗車の認証を行う方法
KR101637670B1 (ko) 차량 탑승자 및 탑승 위치 인식 시스템
JP6520283B2 (ja) ユーザ識別システム、車両用携帯機
US9481298B2 (en) Reporting system, reporting control method, and handheld device
WO2015064020A1 (ja) 車両制御装置
CN106067921B (zh) 移动终端及其控制方法
JP6287714B2 (ja) 電子キーシステム
JP2007235530A (ja) 車両用通信システム及び通信方法
JP2008114669A (ja) 車用キーレス装置
JP4897502B2 (ja) キーレスエントリー装置
JP2010130531A (ja) ハンズフリー装置及びハンズフリー装置と携帯端末との無線接続方法。
JP5152011B2 (ja) 電子キーシステム及び車両制御用携帯機
JP2013164805A (ja) 通信機およびカーファインダシステム
JP2018154240A (ja) 設定装置、通信装置および設定システム
US11014532B2 (en) Vehicle control module for smart home control system
JP2009286342A (ja) 生体情報照合装置、生体情報照合システムおよび生体情報照合方法
JP2009208592A (ja) 移動体搭載機器設定システム、及び移動体搭載機器設定システム用サーバ装置
JP2006120046A (ja) 車載情報提供装置および情報提供方法
JP3741023B2 (ja) 車載通信装置および通信方法
JP2016089563A (ja) 電子キー、及び電子回路
JP6417703B2 (ja) ハンズフリー式通話装置、および妨害電波制御方法
JP2009274558A (ja) 運転環境設定システム
JP6914312B2 (ja) 運転環境設定システム
JP2014127852A (ja) 通信システム及び車載通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110302

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120925

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121211

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130107

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5175663

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees