JP2010058526A - シートテーブル装置 - Google Patents

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Hisaya Inoue
尚也 井上
Koichi Nakaya
耕一 中矢
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Abstract

【課題】この発明は、テーブルを高い位置で展開させることを可能にしつつ、これを見栄えよく格納することができるシートテーブル装置を提供することを目的とする。
【解決手段】シートバック3b背面に沿って格納されるテーブル本体11と、該テーブル本体11をシートバック3bに支持する支持部とを備え、該支持部は、テーブル本体11上部をシート幅方向に延びる軸中心に揺動させ、且つ略水平の保持位置で展開状態を保持できる第1軸部12と、シートバック3b背面と交差する軸に対してテーブル本体11を上下反転でき、各状態で保持できる第2軸部13とを備える。
【選択図】図5

Description

この発明は、フロントシートのシートバック背面に配設されるリアシート用のシートテーブル装置に関する。
航空機、鉄道車両等の乗物の座席前方には、例えば、下記特許文献1に開示されているような折り畳み式のシートテーブル装置が備えられることがある。下記特許文献1では、テーブルを回動可能に枢支する回動軸を複数備えており、この回動軸を中心としたテーブルの回動によって、テーブルの展開状態、折り畳み状態を切り替えることが可能になっている。
しかしながら、上述したような折り畳み式シートテーブル装置を、特に自動車の車室内に備える場合には、折り畳み状態のテーブルがリアシートに着座している乗員の邪魔にならないように、テーブルを折り畳むとフロントシートのシートバック背面に沿って格納できるように工夫しなければならない。
下記特許文献2では、フロントシートのシートバック背面でテーブルを揺動可能に支持したものが開示されており、リアシートへテーブルを回動させるとこれを展開状態にすることができる一方、そこからシートバック背面側へテーブルを回動させるとこれを該背面に格納することができるようになっている。
さらに、下記特許文献2では、テーブルの回動中心をシートバックの上側に設定することで、格納状態にあるテーブルがその上部で支持されるように構成されている。これにより、シートに着座した乗員の足から上方に離間した位置でテーブルを展開させることができ、テーブルと乗員の足との干渉を防止することができるようになっている。
特表2003−535741号公報 特開2004−268866号公報
しかしながら、前記特許文献2に開示されているように、格納状態にあるテーブルを上部で支持するように構成すると、その格納状態ではテーブルの表面(荷物載置面)側が必然的に車室空間側を向いてしまうという問題があった。
テーブルの表面には、飲料水用のコップやボトル類等を所定位置に位置決めすカップホルダ等により凹凸が形成されている場合があり、テーブルの格納状態においてその表面が車室空間側を向いてしまうと、シートの見栄えが損なわれることになる。
また、テーブルの格納状態においてその表面が車室空間側を向いていると、乗員の足等が不用意に当たったりすることによってテーブル表面を汚してしまう虞がある。
この発明は、テーブルを高い位置で展開させることを可能にしつつ、これを見栄えよく格納することができるシートテーブル装置を提供することを目的とする。
この発明のシートテーブル装置は、フロントシートのシートバック背面に配設されるリアシート用のシートテーブル装置であって、前記シートバック背面に沿って格納されるテーブルと、該テーブルを前記シートバックに支持する支持部とを備え、該支持部は、前記テーブル上部をシート幅方向に延びる軸中心に揺動させ、且つ略水平の保持位置で展開状態を保持できる第1軸部と、前記シートバック背面と交差する軸に対して前記テーブルを上下反転でき、且つ反転前と反転後の各状態で保持できる第2軸部とを備えるものである。
この構成によれば、テーブルを高い位置で展開することができるとともに、裏面側が車室空間を向くように見栄え良く格納することができる。
この発明の一実施態様においては、前記第1軸部が、前記第2軸部よりもシートバック側に設けられるとともに、前記第2軸部を水平よりも上方に揺動できる揺動範囲を有しており、前記第2軸部は、上方に傾斜された状態で前記テーブルを回動できるように構成したものである。
この構成によれば、テーブルの回転軌跡を、リアシートのシートクッションの座面に対して上方にずらすことができ、より幅広のテーブルを回転させることができる。
この発明の一実施態様においては、前記フロントシート及びリアシートが移動体のシートであって、前記支持部は、展開状態にある前記テーブルに対し前上方向へ所定以上の荷重が加わった時、該荷重を吸収するようシートバックフレームに対して連結される連結部を備えるものである。
この構成によれば、車両の前面衝突時等において、リアシートに着座する乗員がテーブルに接触し、これが上方に揺動する状態や、上下揺動し難い状態になったとしても、連結部材の屈曲変形によって荷重を吸収することで、前記乗員が受ける衝撃を軽減することができる。
この発明の一実施態様においては、前記連結部が、前記シートバックフレームとの連結部位から下方に延びて屈曲し、その後上方にパッドが設けられるものである。
この構成によれば、連結部が下方に屈曲していることで、テーブルに荷重が作用した時の変形を容易にすることができるとともに、衝撃吸収の役割を果たすパッドの配設スペースを確保することもできる。
この発明の一実施態様においては、前記第2軸部が、前記シートバックと展開された前記テーブルとを離間させる長さを有するとともに、衝撃に対し屈曲して緩衝変形する強度に設定されるものである。
この構成によれば、テーブルをスムーズに回転させることを可能にしつつ、テーブルに対し前方へ向かう荷重が作用した時には、テーブルがシートバックに向かって移動する間に衝撃を吸収することができる。そして、この時第2軸部が緩衝変形することにより、その衝撃を効果的に吸収することができる。
この発明の一実施態様においては、前記第1軸部が、その回転中心に対する前記シートバック側部材と前記テーブル側部材との間における相対回転を制御するために係脱可能に設けられた係合手段と、該係合手段が係合状態にある時、所定の範囲で前記テーブルの揺動を許容する揺動許容手段とを備え、前記係合手段は、前記テーブルに対し、乗員が体重を掛けずに操作できる所定値以下の揺動方向荷重で係合を保持し、該所定値を越える揺動方向荷重で係合を解除するよう、前記シートバック側部材に支持された第1係合部材と、前記テーブル側部材に支持された第2係合部材とを備え、前記揺動許容手段は、前記両係合部材の係合が完全に解除されない範囲で、前記テーブルの揺動を前記所定の範囲で許容すると共に、該テーブルに対して復元方向に反力を発生させる復元機構を備えたものである。
この構成によれば、テーブルが所定の範囲で揺動することを許容することで、車両の前面衝突時等においてテーブルを適宜揺動させることができるため、乗員の安全性を向上させることができる。
また、乗員の乗降時における手掛かりとしてテーブルを利用するには頼りなく、手を離すとテーブルを展開した位置に復元させることができるため、乗降時にテーブルを掴んでも体重を掛け難く、且つ倒れ難くなっている。従って、不意にテーブルが倒れてその上に載置されていた物品が落下したり、乗員が転倒したりする等の不都合を回避することができる。
この発明の一実施態様においては、前記復元機構が、前記第1係合部材と第2係合部材の少なくとも一方の係合部において、回動方向に対して傾斜し、且つ回動方向に所定角度延設された傾斜部と、前記両係合部の少なくとも一方を軸方向で接近する方向に付勢するよう設けられた付勢手段とを含むものである。
この構成によれば、係合手段と揺動許容手段とをコンパクトに一体化することができる。
この発明の一実施態様においては、前記復元機構が、前記第1係合部材と第2係合部材の少なくとも一方を、それを支持する部材に対して、前記所定値未満の揺動方向荷重により揺動可能に弾性保持する弾性保持部材を含むものである。
この構成によれば、揺動許容手段としての弾性保持部材を、係合手段と別に設けたことにより、係合手段の係合状態を保持しつつ、テーブルを容易に復元可能に揺動させることができる。
この発明によれば、テーブルを高い位置で展開させることを可能にしつつ、これを見栄えよく格納することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
図1は、この発明の実施形態に係るシートテーブル装置を備えるシートが配設された車両の概略側面図である。また、図2は、シートテーブル装置を備えたシートを示す斜視図であって、テーブルの展開状態において表面が上方を向いた状態を示す図である。また、図3は同側面図である。図1に示すように、車両1では、車体の下面(床面)を構成するフロアパネル2を設けており、このフロアパネル2は、例えば、特開平11−240364号公報に開示されているものと同様、後方位置の方が前方位置よりも高くなるように設定されている。
また、図1に示す車両1の車室内には、フロアパネル2上に運転席シート及び助手席シートからなるフロントシート3(以下、シート3と略記する)が配設されるとともに、このシート3の後方側には、リアシートとして2列目シート4及び3列目シート5(以下、シート4、5と略記する)が前から順に配設されている。
そして、本実施形態では、上述したように、フロアパネル2において後方位置の方が前方位置よりも高くなるように設定されていることで、後方にあるシートのシートクッションほど高い位置に設定されている。このため、後方に位置するシートに着座した乗員X(図2、図3参照)の前方視界を十分確保して、前方側シートの存在により乗員Xが受ける圧迫感を緩和するようにしている。
また、シート3及びシート4は、フロアパネル2上に座面を形成するシートクッション3a、4aが、シートスライド機構6、7を介してフロアパネル2に対し車両前後方向にスライド可能とされるとともに、前後スライド位置で位置決め可能に支持されている。
シートスライド機構6、7は、フロアパネル2に設けられたロアレール6a、7aと、該ロアレール6a、7aに対して車両前後方向にスライド可能とされるアッパレール6b、7bとを有している。
また、シート3〜5は、シートクッション3a〜5aと、このシートクッション3a〜5aの後端部に枢支されて上方に起立するシートバック3b〜5bとを有しており、このうち、シート3、4のシートクッション3a、4aの基部をなすベースフレームが、アッパレール6b、7bの上面に固定されている。
また、シート3のシートスライド機構6では、シート3の後方へのスライドに連動して、図中二点鎖線で示すようにシートクッション3aを下方に移動させる公知の機構が備えられており、これによって、後方に位置するシート4に着座した乗員Xの前方視界をさらに大きく確保して、上述したような乗員Xへの圧迫感をより緩和できるようにしている。
また、本実施形態では、図2、図3に示すように、シート3のシートバック3b背面には凹部31が形成されるとともに、この凹部31の下部は、シートバック3bの表皮32と同素材(例えば布)のカバー部材33により覆われており、この凹部31とカバー部33とにより開口34aを有するポケット部34が形成されている。
さらに、シートバック3bの背面には、シートテーブル装置10を構成するテーブル本体11とともに、その支持部を構成する2つの軸部12、13及び後述する連結部材14(図3参照)が配設されており、この2つの軸部12、13及び連結部材14を介してテーブル本体11がシートバック3bに対して揺動可能に支持されている。
ここで、テーブル本体11の片面には、コップやボトル類等を載置した際、その位置決めを行えるように凹形状をなすカップホルダ11aが形成されており、この面が荷物載置面(表面)に設定されている。テーブル本体11は、表面が上方を向いた状態で略水平に展開されることにより所定の使用状態とすることが可能になっている。なお、シートテーブル装置10を支持する構造については、シート3、4いずれも略同様であるため、以降の説明ではシート3を例に挙げて説明する。
図4は、図3のA−A線矢視断面図であり、図5は、シートテーブル装置10の分解斜視図である。2つの軸部12、13のうち、第2軸部13よりもシートバック3b側に設けられた第1軸部12は、主にシート幅方向中央部に配設された軸本体12aと、その両端に配設された軸受筒部12bとを有しており、これらがカバー12cにより覆われるとともに連結された構成となっている。
ここで、軸本体12aは、その軸線がシート幅方向に延びるように配設され、中央部には、テーブル本体11側に向かって延設された円筒状の軸受部12dが設けられている。
また、シートバック3b内にてパッド35(図3、図4参照)に覆われたフレーム36は、2つの連結部材14、14が連結されており、その先端の挿通孔14aに軸本体12aの両端部が挿通されることで回転可能に支持されている。これにより、第1軸部12aがシートバック3bに対し回動可能に支持されている。
また、シートバック3bでは、シート幅方向に延びてフレーム36の左右を橋渡すようにクロスメンバ37が取付けられており、このクロスメンバ37に対し、ハット状のブラケット38を介して略U字状のロックバー15が取付けられている。ロックバー15の両端部は、第1軸部12の軸受筒部12bに挿通され、両者は後述するように係合状態とされている。
また、シートバック3bでは、図5に示すように、フレーム36の左右に亙ってワイヤ39が張設されており、その中央部で固定バンド40によりロックバー15の下端をワイヤ39で弾性保持している。
図6は、ロックバーと第1軸部12との係合部を示す分解斜視図であり、図6に示すように、ロックバー15の端面には、円周方向に対して傾斜し、且つ円周方向に所定角度延設された複数(ここでは3つ)の突条15aが形成される一方、第1軸部12の軸受筒部12bのケース12b1には、突条15aの形状に対応するスリット12e1が複数形成された円形の係止板12eが取付けられている。
係止板12eは、スリット12e1の反対側の面にリブ12e2を有しており、これが軸受筒部12bに固定されたゴム製の弾性体12fのスリット12f1に嵌め込まれている。これにより、係止板12eとロックバー15とが係合可能とされるとともに、弾性体12fの弾性により、係止板12eが他方のロックバー15端部に軸方向で接近する方向に付勢されている。
係止板12eとロックバー15とが係合することで、軸受筒部12bに対するクロスメンバ37と第1軸部12との間における相対回転を制御できる一方、所定値を超える荷重が作用すると、両者の係合が解除され、第1軸部12をシートバック3bに対して回動させることができるようになっている。
ところで、第1軸部12の軸受部12dは、図4、図5に示すように、円周方向に沿って溝12d1が形成されるとともに、その孔部には第2軸部13が挿入されている。また、第2軸部13は、軸受部12dと同様円周方向に溝13aが形成されており、両者の溝12d1、13aが軸線方向に重ね合わせられ、Eリング16が図7に示すように両溝12d1、13a内に嵌め込まれることで、第2軸部13が軸受部12dに対して回転可能に連結されている。
Eリング16は、その凸部16aが軸受部12dの孔部12d2(図7参照)に嵌め込まれることで所定位置に固定されるとともに、この凸部16aにより、第2軸部13の抜けが防止されている。なお、図7は、Eリングが嵌め込まれた部位周辺を示す断面図である。
第2軸部13の一端側は、断面半円弧状に形成されており、テーブル本体11に形成された半円弧状の孔部11bに嵌め込まれている。これにより、カバー本体11は、第2軸部13を中心に回転可能に支持され、シートバック3bと交差する軸に対して上下反転可能になっている。さらに、テーブル本体11は、第1軸部12によりシート幅方向に延びる軸中心に第2軸部13と一体的に揺動することが可能になっている。
また、テーブル本体11には、その側部に図8、図9に示すようなスライドストッパ部17が取付けられている。スライドストッパ部17は、第1軸部12に向かって延びる楔状の嵌合部17aと、操作部17bと、嵌合部17aを第1軸部12側に付勢するバネ17cとにより構成されている。
これに対し、第1軸部12には、カバー12cの両端において嵌合部17aに対応する受孔12c1が形成されており、嵌合部17aがいずれかの受孔12c1に嵌合して係止されることで、所定値を超える荷重が付与されない限りは、バネ17cの弾性力により上記係止状態が保持されるようになっている。このため、第2軸部13を中心にしたテーブル本体11の回転が規制され、テーブル本体11の表面または裏面が上方を向く各状態、即ち反転前と反転後の各状態が保持される。
その一方、バネ17cの弾性力に抗して操作部17bがスライド操作されるか、または約20kg重程度の荷重がテーブル本体11に付与された時、嵌合部17aの嵌合を外すことができ、前記係止状態を解除することが可能になっている。なお、図8は、テーブル本体及び第1軸部を示す分解斜視図であり、図9は、スライドストッパ部の係止状態を示す断面図である。また、図8に示すカバー12cの部位12c2は、連結部材14先端を挿入するための挿入孔である。また、図9において符号18で示す部位は、シートバック3bの表皮32と同じ素材で構成されたテーブル本体11の表皮であり、ここではいずれも布製とされている。
本実施形態では、図2等に示すテーブル本体11の展開状態において、スライドストッパ部17の操作によりテーブル本体11の保持が解除された後、テーブル本体11を第2軸部13を中心に揺動させると、図10中実線で示すように裏面が上方を向くようにすることができ、さらにそこから所定の押圧力でロックバー15と係止板12eとの係合を解除してテーブル本体11を第1軸部12を中心に下方に揺動させると、図10中二点鎖線で示すようにその裏面が車室空間を向いた状態、即ち、表面が凹部31側を向いた状態でテーブル本体11をシートバック3bの背面に沿って格納することが可能になる。
このように、テーブル本体11上部をシート幅方向に延びる軸中心に揺動させ、且つ略水平の保持位置で保持できる第1軸部11と、シートバック3bの背面と交差する軸に対してテーブル本体12を上下反転でき、各状態で保持できる第2軸部13とを備えたことにより、テーブル本体11を高い位置で展開することができるとともに、裏面側が車室空間を向くように見栄え良く格納することができる。
特に、本実施形態のシート3のように、シートクッション3aの後方へのスライドに連動してシート3を下方に移動させるように構成した場合であっても、テーブル本体11を高い位置で展開可能にすることで、乗員Xの足とテーブル本体11との接触をより確実に回避することができる。
なお、テーブル本体11が格納状態にある時に、テーブル本体11の自由端を第1軸部12を中心に揺動させてシート4側に展開させると、その途中でロックバー15が係止板12eに嵌合してテーブル本体11を所定の角度位置に位置決めすることができるようになっており、ここで表面が上方を向くように第2軸部13を中心にテーブル本体11を回動させると、テーブル本体11を再び使用状態に復帰させることができるようになっている。
第1軸部12は、図2、図3に示すように、第2軸部13を水平よりも上方に揺動できる揺動範囲を有しており、第2軸部13は上方に傾斜された状態でテーブル本体11を回動できるようになっている。
これにより、テーブル本体11の回転軌跡を、リア側のシート4のシートクッション4aの座面に対して上方にずらすことができ、より幅広のテーブル本体11を回転させることができる。ここで、テーブル本体11の側縁を第2軸部13の上方傾斜分だけ傾斜させた台形にすると、テーブル本体11の回転軌跡を座面に近づけることなくテーブル本体11をさらに幅広にできる。
ところで、本実施形態では、シートバック3bのフレーム36と第1軸部12とを連結する連結部材14は、図3、図5に示すように側面視で略く字状をなしており、展開状態にあるテーブル本体11に対し前上方向へ所定以上の荷重が加わった時には、同図にて二点鎖線で示すように連結部材14が屈曲変形し、前記荷重を吸収するようになっている。
このような構成により、例えば、車両1の前面衝突時等において、リア側のシート4に着座する乗員Xがテーブル本体11に接触し、これが上方に揺動する状態や、上下揺動し難い状態になったとしても、連結部材14の屈曲変形によって荷重を吸収することで、前記乗員Xが受ける衝撃を軽減することができる。
また、連結部材14は、図3等に示すように、フレーム36との連結部位から下方に延びて屈曲するように形成されており、且つこの屈曲した形状により形成された後上方のスペースには、シートバック3bのパッド35が配設されている。このように、連結部材14が下方に屈曲していることで、テーブル本体11に荷重が作用した時の変形を容易にすることができるとともに、衝撃吸収の役割を果たすパッド35の配設スペースを確保することもできる。
また、第2軸部13においては、これが図4に示すように、シートバック3bとテーブル本体11とを所定距離δだけ離間させる長さを有するとともに、テーブル本体11に前方に向かう荷重が作用した時には、これがせん断する前に図中二点鎖線で示すように緩衝変形できるようにその強度が設定されている。
このように、テーブル本体11をシートバック3bから離間して設置していることで、テーブル本体11をスムーズに回転させることを可能にしつつ、テーブル本体11に対し前方へ向かう荷重が作用した時には、テーブル本体11がシートバック3bに向かって移動する間に衝撃を吸収することができる。そして、この時第2軸部13が緩衝変形することにより、その衝撃を効果的に吸収することができる。
ところで、本実施形態では、図6に示す第1軸部12に支持された軸受筒部12b(係止板12e)がロックバー15と係合している状態において、例えば、図11にて太矢印で示す方向の荷重がテーブル本体11に作用すると、図12(a)に示すように、スリット12e1内で突条15aが相対移動し、さらにその相対移動時に弾性体12f(図6参照)が弾性変形することによって、テーブル本体11の揺動が許容されるようになっている。本実施形態では、図11に示すような所定の範囲(角度θ=約5〜10°)でテーブル本体11の揺動が許容されている。
さらに、テーブル本体11に対し乗員Xが体重を掛けずに操作できる所定値(約5〜10kg重程度)以下の揺動方向荷重では、前記係合状態が保持され、該所定値を超える揺動方向荷重がテーブル本体11に作用した時には、図12(b)に示すように、係止板12eのスリット12e1から突条15aが完全に離れることにより前記係合を解除するように構成されている。
そして、図12(a)に示すように、係止板12eとロックバー15との係合状態が完全に解除されていない範囲、つまり、係止板12eのスリット12e1と突条15aとの嵌合が完全に外れていない範囲では、テーブル本体11の前記所定範囲の揺動を許容するとともに、弾性体12fの弾性によりテーブル本体11に対して復元方向に反力を発生させ、突条15aの頂部がスリット12e1の底部に戻されるようになっている。
このように、テーブル本体11が所定の範囲で揺動することを許容することで、車両1の前面衝突時等においてテーブル本体11を適宜揺動させることができるため、乗員Xの安全性を向上させることができる。
また、乗員Xの乗降時における手掛かりとしてテーブル本体11を利用するには頼りなく、手を離すとテーブル本体11を展開した位置に復元させることができるため、乗降時にテーブル本体11を掴んでも体重を掛け難く、且つ倒れ難くなっている。従って、不意にテーブル本体11が倒れてその上に載置されていた物品が落下したり、乗員Xが転倒したりする等の不都合を回避することができる。
なお、この弾性体12fは、テーブル本体11側に車両1の振動を伝達させないように吸収する制振機能も有している。
また、第1軸部12、ロックバー15が、傾斜面を有するスリット12e1、突条15aを備え、両者の少なくとも一方を軸方向で接近する方向に付勢する弾性体12fを第1軸部12側に設けているため、クロスメンバ37と第1軸部との間における相対回転を制御する手段と、これの所定範囲の揺動を許容する手段とをコンパクトに一体化することができる。
また、本実施形態では、突条15aを備えるロックバー15がワイヤ39(図5、図11参照)によって弾性保持されている。そして、前記所定値未満の揺動方向荷重がテーブル本体11に作用した時には、ワイヤ39を撓ませることによって、係止板12eにロックバー15が係合したままテーブル本体11をフレーム36に対して上下方向に揺動できるように構成されている。この時、ロックバー15は、ブラケット39により上下動のみが許容され、前後動は規制されている。
この場合、テーブル本体11の揺動を許容する手段としてのワイヤ39を、係止板12e及びロックバー15と別に設けたことにより、係止板12eとロックバー15との係合状態を保持しつつ、テーブル本体11を容易に復元可能に揺動させることができる。
なお、上述した係止板12eのスリット12e1及び突条15aについて、これらを適宜の角度位置に設定し、図13に示すテーブル本体11′のように後下方を向く状態で保持できるようにしてもよい。この場合、下端部にストッパ11cを設けることにより、例えばテーブル本体11に書籍Boを立て掛けることが可能になり、テーブル本体11をブックスタンドとして利用することも可能になる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の支持部は、第1軸部12、第2軸部13、連結部材14に対応し、
以下同様に、
シートバック側部材は、フレーム36、クロスメンバ37に対応し、
テーブル側部材は、第1軸部12に対応し、
係合手段は、係止板12e、ロックバー15に対応し、
揺動許容手段は、係止板12e、弾性体12f、ロックバー15に対応し、
第1係合部材は、ロックバー15に対応し、
第2係合部材は、係止板12eに対応し、
復元機構は、スリット12e1、弾性体12f、突条15a、ワイヤ39に対応し、
傾斜部は、スリット12e1、突条15aに対応し、
付勢手段は、弾性体12fに対応し、
弾性保持部材は、ワイヤ39に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
この発明の実施形態に係るシートテーブル装置を備えるシートが配設された車両の概略側面図。 シートテーブル装置を備えたシートを示す斜視図であって、テーブルの展開状態において表面が上方を向いた状態を示す図。 シートテーブル装置を備えたシートを示す側面図。 図3のA−A線矢視断面図。 シートテーブル装置の分解斜視図。 ロックバーと第1軸部との係合部を示す分解斜視図。 Eリングが嵌め込まれた部位周辺を示す断面図。 テーブル本体及び第1軸部を示す分解斜視図。 スライドストッパ部の係止状態を示す断面図。 シートテーブル装置を備えたシートを示す斜視図であって、テーブルの展開状態において裏面が上方を向いた状態を示す図。 ロックバーとテーブル本体との関係を示す側面図。 (a)テーブル本体が所定範囲で揺動している時のスリットと突条との関係を示す断面図、(b)係止板とロックバーとの係合が解除された時のスリットと突条との関係を示す断面図。 この発明の他の実施形態に係るシートテーブル装置を備えるシートを示す概略側面図。
符号の説明
3b〜5b…シートバック
10…シートテーブル装置
11…テーブル本体
12…第1軸部
12e…係止板
12e1…スリット
12f…弾性体
13…第2軸部
14…連結部材
15…ロックバー
15a…突条
35…パッド
36…フレーム
37…クロスメンバ
39…ワイヤ

Claims (8)

  1. フロントシートのシートバック背面に配設されるリアシート用のシートテーブル装置であって、
    前記シートバック背面に沿って格納されるテーブルと、
    該テーブルを前記シートバックに支持する支持部とを備え、
    該支持部は、前記テーブル上部をシート幅方向に延びる軸中心に揺動させ、且つ略水平の保持位置で展開状態を保持できる第1軸部と、
    前記シートバック背面と交差する軸に対して前記テーブルを上下反転でき、且つ反転前と反転後の各状態で保持できる第2軸部とを備える
    シートテーブル装置。
  2. 前記第1軸部は、前記第2軸部よりもシートバック側に設けられるとともに、前記第2軸部を水平よりも上方に揺動できる揺動範囲を有しており、
    前記第2軸部は、上方に傾斜された状態で前記テーブルを回動できるように構成した
    請求項1記載のシートテーブル装置。
  3. 前記フロントシート及びリアシートは移動体のシートであって、
    前記支持部は、展開状態にある前記テーブルに対し前上方向へ所定以上の荷重が加わった時、該荷重を吸収するようシートバックフレームに対して連結される連結部を備える
    請求項2記載のシートテーブル装置。
  4. 前記連結部は、前記シートバックフレームとの連結部位から下方に延びて屈曲し、その後上方にパッドが設けられる
    請求項3記載のシートテーブル装置。
  5. 前記第2軸部は、前記シートバックと展開された前記テーブルとを離間させる長さを有するとともに、衝撃に対し屈曲して緩衝変形する強度に設定される
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のシートテーブル装置。
  6. 前記第1軸部は、その回転中心に対する前記シートバック側部材と前記テーブル側部材との間における相対回転を制御するために係脱可能に設けられた係合手段と、
    該係合手段が係合状態にある時、所定の範囲で前記テーブルの揺動を許容する揺動許容手段とを備え、
    前記係合手段は、前記テーブルに対し、乗員が体重を掛けずに操作できる所定値以下の揺動方向荷重で係合を保持し、該所定値を越える揺動方向荷重で係合を解除するよう、前記シートバック側部材に支持された第1係合部材と、前記テーブル側部材に支持された第2係合部材とを備え、
    前記揺動許容手段は、前記両係合部材の係合が完全に解除されない範囲で、前記テーブルの揺動を前記所定の範囲で許容すると共に、該テーブルに対して復元方向に反力を発生させる復元機構を備えた
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のシートテーブル装置。
  7. 前記復元機構は、前記第1係合部材と第2係合部材の少なくとも一方の係合部において、回動方向に対して傾斜し、且つ回動方向に所定角度延設された傾斜部と、
    前記両係合部の少なくとも一方を軸方向で接近する方向に付勢するよう設けられた付勢手段とを含む
    請求項6記載のシートテーブル装置。
  8. 前記復元機構は、前記第1係合部材と第2係合部材の少なくとも一方を、それを支持する部材に対して、前記所定値未満の揺動方向荷重により揺動可能に弾性保持する弾性保持部材を含む
    請求項5または6記載のシートテーブル装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101428882B1 (ko) 2012-12-17 2014-08-08 주식회사 니프코코리아 자동차 테이블 트레이 조립체의 백 테이블 장치
JP2017051584A (ja) * 2015-09-09 2017-03-16 株式会社エルゴジャパン 下部仕切り板

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