JP2010045167A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造面および品質保証面において車載用途に適した高信頼性を有する半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体素子10が搭載されている搭載面と搭載面と対向する裏面とを有するベース部20と、半導体素子10に電気的に接続された一対のリード端子22と、を有する半導体装置1であって、ベース部20は実装面から突出している突出部20bを有し、突出部20bの下面は実装部の各々の下面と同一面又は実装部の各々の下面がなす面よりも突出し、実装基板と当接し得る接合面を構成する。ベース部20は半導体素子10を挟む両側に搭載面から裏面に達する一対の貫通孔23を有し、一対のリード端子22の各々は一対の貫通孔23の各々の内部において硬質ガラス21を介してベース部20に固定されており、貫通孔23の伸張方向からベース部20の裏面に沿って互いに離間する方向に曲げられ、その下面が実装基板との接合面を構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置に関し、特に半導体発光素子を搭載した表面実装型の半導体装置に関する。
高輝度、高出力の発光ダイオード(LED)を搭載した半導体発光装置は、従来の白熱電球と比較して小型であり長寿命且つ低消費電力であるといった特徴を有することから、各種照明装置や表示装置等の分野において広く利用されている。一方、半導体発光装置のパッケージとしては、機器の小型化、薄型化の要求から表面実装タイプの需要が拡大しつつある。
表面実装タイプの半導体発光装置の構成として例えば特許文献1には、発光素子と、発光素子を載置する基台と、発光素子にボンディングワイヤーを介して電気的に接続されたリード端子と、発光素子および基台全体を覆うとともにリード端子を固定する封止樹脂と、からなり、基台の下面が封止樹脂の下面において露出し、且つリード端子の下面と同じ面に位置している半導体発光装置が示されている。
特開2002−252373号公報
半導体発光装置は、上記した如き利点を有することから、自動車のヘッドライトやブレーキランプ、車内の表示パネル等車載用途にも採用されつつある。しかしながら、自動車車内での使用環境は、外気温の変動等によって例えば−20℃〜80℃まで変動する場合もあり、また、走行時においては常に振動が加わることとなる。このように、半導体発光装置が車載用途に使用される場合は、使用環境が一般品と比較して厳しいため、複数回且つ長時間に亘る熱衝撃や機械的振動等にも耐え得る高信頼性が要求されこととなる。また、表面実装タイプの半導体発光装置においては、半導体発光装置自体の信頼性のみならず、実装基板との接合部における耐久性も重要である。
しかしながら、上記特許文献1に記載の如き構造の半導体発光装置を実装基板にリフロー方式で半田付けする場合、半導体発光装置は急激な温度変動に曝されるため、リード端子や、基台の近傍において封止樹脂にクラックが生じるおそれがある。封止樹脂にクラックが入ると、そこから水分等が浸入し、封止樹脂内部の発光素子やボンディングワイヤー等の腐食が進行するといった懸念がある。
また、基台下面の露出部分と実装基板とを直接半田付けすることにより、発光素子が生ずる熱を実装基板に効率的に放熱することが可能となるが、接合部における半田のぬれが悪く、接合不良が生じている場合には十分な放熱性を得ることができず、発光素子の定格温度を超えた状態で使用が継続されると発光輝度の経時劣化を招く結果となる。一般的に、半田接合部の良否判定を行うために半田接合部のフィレット形状を観察することが行われるが、特許文献1に記載の如き、基台の露出部分が封止樹脂と同一面内に存在する構造では、接合部において半田フィレットを形成することができず、接合強度の確保および接合状態の確認が困難である。すなわち、上記特許文献1に記載の半導体発光装置は、構造面および品質保証面で問題があり、高信頼性が要求される車載用途に適した構造とはなっていなかった。
本発明は、上記した点に鑑みてなされたものであり、構造面および品質保証面において車載用途に適した高信頼性を有する半導体装置を提供することを目的とする。
本発明の半導体装置は、半導体素子が搭載される搭載面と前記搭載面と対向する裏面とを有するベース部と、前記ベース部と電気的に絶縁された一対のリード端子と、を有する半導体装置であって、前記ベース部は、前記裏面側に突出部を有し、前記一対のリード端子の各々は、前記ベース部を貫通する貫通部と、前記貫通部の前記裏面側の端部から前記ベース部の裏面に沿って互いに離間方向に曲げられて形成された実装部と、を有し、前記突出部の下面は、前記一対のリード端子の前記実装部の各々の下面と同一面又は、前記実装部の各々の下面よりも突出していることを特徴としている。
前記突出部は、前記実装部の伸張方向と交差する方向に伸張しており、その伸張方向における長さは前記一対のリード端子の幅よりも長い。
前記ベース部は前記半導体素子を挟む両側に前記搭載面から前記裏面に達する一対の貫通孔を有し、前記一対のリード端子の各々は前記一対の貫通孔の各々の内部において硬質ガラスを介して前記ベース部に固定されている。
前記一対のリード端子の前記実装部の一部は、前記実装部の上面と前記ベース部裏面との間に設けられた硬質ガラスを介して前記ベース部に固定されている。
発明を実施するための形態
以下、本発明の実施例について図面を参照しつつ説明する。図1(a)は、本発明の実施例である半導体発光装置1を上面(素子搭載面)側から眺めた平面図、図1(b)は、半導体装置1を下面(実装面)側から眺めた平面図である。図2(a)は図1(a)における2a―2a線に沿った断面図、図2(b)は図1(a)における2b−2b線に沿った断面図である。
半導体発光装置1は、主に発光素子としてのLEDチップ10が搭載される素子搭載面と、素子搭載面に対向する裏面とを有する基台としてのベース部20と、ベース部20の素子搭載面の中央に搭載されるLEDチップ10と、図示しない実装基板との接合部を構成し、実装基板から供給される電力をLEDチップ10に中継する1対のリード端子20と、ベース部20の素子搭載面においてその外縁に沿って設けられたリング状の光反射面を有する反射枠40と、反射枠40の内側においてLEDチップ10を包埋するように充填された光透過性樹脂50と、により構成される。
ベース部20は、発光素子としてのLEDチップ10を搭載する基台であり、放熱性を確保する観点から高熱伝導率且つ低熱抵抗を有する材料が好ましく、例えば無酸素銅(OFC:Oxygen-Free Copper)やCu合金を含むCu材が使用される。また、ベース部20の表面全体には例えばバレルめっき法によるAg合金のめっき処理が施されている。ベース部20に光沢を持つ金属めっき処理が施されることにより、ベース部20の素子搭載面は光反射面として機能する。尚、ベース部20の構成材料としては、Cu材以外にもAlやFe等も使用することが可能である。また、めっき材としては、Ag合金以外にもAg、Au等を使用することが可能である。ベース部20は、半導体発光装置1の外形形状を画定するため実装基板へ実装する際の取り扱いの便宜を考慮して多角形形状をなしていることが好ましい。ベース部20の外形は、図1(a)および(b)に示すように、例えばLEDチップ10のチップサイズが1mm角程度である場合には、4mm×4mmの矩形状とすることができる。
ベース部20は、約1mm程度の板厚を有し、図2(a)および(b)に示すように、素子搭載面中央部において、上面の高さ位置が周縁部よりも突出している断面台形形状の***部20aを有している。***部20aの上面は平坦面となっており、この***部20aの上面に半田や導電性接着剤等の接合材を介してLEDチップ10が搭載される。***部20aの上面の形状および寸法は、LEDチップ10の形状および寸法と略同一となっており、これにより、LEDチップ10の側面および表面への接合材の這い上がりを防止している。
また、ベース部20は、実装面側中央部において、その下面が周縁部よりも突出した位置にある突出部20bを有している。突出部20bの下面はベース部20の裏面の突出部の周縁部および素子搭載面と平行な平坦面となっており、かかる突出部20bの下面は、実装基板と当接し得る実装基板との接合面を構成している。ベース部20は、半田付けによってこの突出部20bを介して実装基板に直接接合されるので、素子搭載面に搭載されているLEDチップ10が発する熱は、実装基板に効率よく放熱される。突出部20bは、図1(b)に示すように、ベース部20の裏面中央部を一端から他端に亘って横断するように伸張している。このように、突出部20bの形成領域を伸張させることにより実装基板との接合面積が確保されるので、放熱効率が向上し、実装安定性も向上させることが可能となる。
また、突出部20bは、LEDチップ10の搭載部である***部20aの直下部を含んで延在していることが好ましい。すなわち、半導体発光装置1を水平面上に延在する実装基板に実装した場合にLEDチップ10の鉛直方向下方に突出部20bが延在していることが好ましい。これにより、半導体発光装置1が実装基板に実装された場合に、発熱源であるLEDチップ10から実装基板までの放熱経路が短くなり、その結果、熱抵抗が小さくなるため放熱効率を向上させることが可能となる。
ベース部20には、***部20aを挟む両側位置に素子搭載面からベース部の裏面に達する1対の貫通孔23が設けられている。1対のリード端子22はそれぞれ、貫通孔23内部において例えば、硬質ガラスからなる絶縁材21に埋設されてベース部20に固着される。より具体的には、ベース部20には、リード端子22の先端部分に形成されている結線部22aの上端面の面積よりも大きい開口面積を有する貫通孔23が設けられている。リード端子22は、後述する所定の曲げ加工がなされた後、貫通孔23に挿入された状態で支持される。続いて、貫通孔23の開口面の一方を塞いだ状態で貫通孔23内へ略直方体の硼珪酸ガラスを入れる。その後、これを加熱して硼珪酸ガラスを溶融させ、硬化させることによりリード端子22を貫通孔23内部に固定する。このように、絶縁材21は、ベース部20とは別体として設けられるリード端子22を貫通孔23内部において絶縁性および気密性を確保しつつ固定する。絶縁材21には、硬質ガラスが用いられるため経年劣化が少なく、熱衝撃にも強いので高信頼性を有する半導体発光装置を構成することができる。
リード端子22は、実装基板との接合部を構成するとともに素子搭載面に搭載されたLEDチップ10に実装基板からの発光駆動電力を供給する。リード端子22は、板厚約0.1mm程度、リード幅1.2mm程度の平板状のリード材が使用される。リード端子22の構成材料としては、例えばFeにNiおよびCoを配合してなるコバールが好適である。コバールは、常温付近での線膨張係数が約5.0×10−6/Kと他の金属と比較して低く、絶縁材21を構成する硼珪酸ガラスと同等である。従って、半導体発光装置1を実装基板へ実装する際に行われるリフロー処理や周囲温度が変動する環境に長期間曝された場合であっても、リード端子22と絶縁材21の体積膨張収縮率が同程度となり、絶縁材21に加わる応力を低減することができるので、絶縁材21にクラックが発生するのを防止することができる。
また、リード端子22は、表面全体に例えばAg合金のめっき処理が施されている。リード端子22にめっき処理が施されることにより、後述するリード端子22の結線部22aが光反射面としての機能を発揮する。尚、リード端子22のめっき材としてはAg合金以外にもAgやAuを使用することも可能であり、また、これらのめっき材を複合的に使用することとしてもよい。
リード端子22は、平板状のリード材に曲げ加工が施され、図2(a)に示す如きクランク状のフォーミング形状を有する。かかる、曲げ加工がなされたリード端子22の各辺によって、結線部22a、貫通部22b、実装部22c、およびフィレット形成部22dが構成される。このようにリード端子22は、平板状のリード材にクランク状の曲げ加工がなされて構成され、絶縁材21によって強固に固定されるので、例えば円柱状のリード材と比較してリード抜けが生じにくい構造となっている。
貫通部22bは、ベース部20の貫通孔23を充たす絶縁材21内部を貫通し、絶縁材21の上端面から突出部20bの下面と同一面上にまで伸張している。つまり、貫通部22bの伸張方向はベース部20の厚み方向である。貫通部22bは、ベース部裏面側から供給される発光駆動電力をLEDチップ10が搭載されている素子搭載面側に導出する。貫通部22bが絶縁材21内部を貫通している位置は、貫通孔23のLEDチップ10からの近接離間方向における中心位置よりも離間距離がより大となる方に変位している。つまり、貫通部21bは、貫通孔23の上記中心位置よりも外側位置において絶縁材21を貫通している。
一対のリード端子22の結線部22aの各々は、貫通部22bの伸張方向から互いに近接する方向に向けて、その上端面が発光面と略平行となるように約90度の曲げ加工がなされることにより形成される。すなわち、結線部22aの各々は、貫通部22bの素子搭載面側の端部からLEDチップ10に向けて曲げ加工がなされて形成される。このように、結線部22aは、素子搭載面上におけるLEDチップ10を挟む両側位置においてその主面が水平方向に延在する平坦面を構成する。図1(a)に示すように、ベース部20の貫通孔23内部を充たし、ベース部20の素子搭載面上に延在している絶縁材21の上端面は、結線部22aによって覆われる。結線部22aの上面とLEDチップ10表面の電極パッド(図示せず)とをボンディングワイヤー30で結線することにより、各リード端子22はLEDチップ10と電気的に接続される。結線部22aの上面はボンディングワイヤー径に対して十分に大きい面積を有しているため、ボンディングワイヤーの打ち損じを防止することが可能となる。
更に、結線部22aの上端面の高さ位置は、LEDチップ10搭載面である***部20aの上面よりも低くなるように構成され、また、リード端子22には全面にAg合金のめっき処理が施されているので、結線部22aは、光反射面としても機能する。すなわち、めっき処理された結線部22aの上面は高い反射率を有し、LEDチップ10に対して投光方向における後方に位置しているので、結線部22aはLEDチップ10から出射され光反射枠40で反射された光や、光透過性樹脂50内部で散乱された光を投光方向に向けて反射させる。ベース部20の素子搭載面上に延在している絶縁材21は、上記の如く、硬質ガラスが用いられるためその反射率は低く、ベース部20の素子搭載面において絶縁材21を露出させた状態にしておくと光の取り出し効率は低下する。そこで、本実施例では反射率の高い金属でめっき処理が施されたリード端子の結線部22aによって絶縁材21の表面を覆うことにより、これを光反射面として機能させて投光方向に向かう光の光量を増大させ、実質的な発光輝度を向上させている。
一対のリード端子22の実装部22cの各々は、実装面側において、貫通部22bの伸張方向からベース部20の裏面に沿って互いに離間する方向に曲げ加工がなされることにより形成される。すなわち、実装部22cの各々は、ベース部20の互いに対向する外縁部に向けて伸張し、上記外縁部を超える位置で終端している。また、実装部22cの下面とベース部20の素子搭載面および実装面は平行となるように曲げ加工がなされる。実装部22cの下面は、実装基板との接合面を構成する。実装部22bの伸張方向における長さをある程度確保することにより、実装部22cと実装基板との接合面積が増加するため実装安定性が向上する。
しかしながら、実装部22cの長さをある程度確保しても半導体発光装置1の外形寸法に対してリード幅1.2mm程度では、リード幅方向における実装安定性は十分なものとはいえない。そこで、本実施例ではベース部20の裏面に形成された突出部20bがこれを補完する。すなわち、実装部22c同様、実装基板との接合面を構成する突出部20bは、互いに離間している一対の実装部22cの中央部において実装部20cの離間方向と直交する方向に伸張しており、その長手方向における長さは、例えば3mm程度とリード幅に対して十分に長い。従って、リード端子22のリード幅方向における実装安定性が突出部20bによって補完されることとなる。このように、本実施例の半導体発光装置1は、実装部22cおよび突出部20bの双方からなる下面構造によって実装安定性が確保されている。
実装部22c下面と突出部20b下面は、ともに実装基板との接合面を構成するため、実装部22cの下面と突出部20の下面とは同一平面上に位置していることが好ましい。しかしながら、リード端子22の曲げ加工の加工精度等を考慮すると、実際にはこれらを完全に同一平面上に形成するのは困難である。かかる製造ばらつきを考慮して、本実施例の半導体発光装置1では、所定範囲内において突出部20bの下面が実装部22cの下面がなす面よりも突出していても、すなわち、実装時において実装部22cの下面が突出部20bの下面よりも上方に位置していても問題なく実装基板に実装できる構造となっている。つまり、実装部22cの下面が突出部20bの下面よりも上方に位置している場合には実装部22cの下面が実装基板に当接し得ない状態となるが、かかる位置ずれが許容範囲内であれば、リフロー処理において溶融した半田が固化するときに実装部22cが実装基板に吸着され、これによって実装部22cが下方すなわち下方にたわむので、実装部22cは、実装基板に問題なく接合されることとなる。このように、本実施例の半導体発光装置においては実装部22cが変形し得る構造となっているため、実装部22cの下面と突出部20bの下面の位置ずれが生じてもかかる位置ずれがリード端子22の変形によって吸収されるようになっている。
また、図2(a)に示すように、リード端子22の貫通部22bと実装部22cとの連結部である屈曲部および実装部22cの上面の一部は、絶縁材21で覆われる。すなわち、実装部22cの上面とベース部20の下面との間の空隙には、硬質ガラスからなる絶縁材21が充填され、リード端子22の貫通部22bのみならず、実装部22cもベース部20に対して固定されている。これにより、外力が加わってリード端子22のフォーミング形状が変形してしまうのを防止することができる。例えば、実装部22cの先端部に外力が加わって、リード端子22の曲げ角度が変化すると、実装部22bの水平性が確保できなくなり、実装安定性が害されるだけでなく、投光方向にもずれが生じるおそれがある。そこで、本実施例のように、リード端子22の貫通部22bと実装部22cの連結部である屈曲部および実装部22cの上面の一部を絶縁材21で覆い、実装部22cベース部20に対して固定することにより、リード端子22に外力が加わった場合でも、容易に変形しない構造としている。
さらに、実装部22cはベース部20に対して部分的に固定されていること、つまり実装部22cの上面とベース部20の裏面との間に設けられる絶縁材21は、実装部22cの伸張方向における両端部の間で終端していることが好ましい。これにより、上記したように実装部22cのたわみを利用して実装基板との接合を確保することが可能となり、好適に実装安定性を高めることができる。
尚、本実施例においては、貫通孔内部に充填された絶縁材と、実装部22cの上面とベース部20の裏面との間に設けられた絶縁材とは、連続して一体的に形成されており、いずれも硬質ガラスにて形成されている。
一対のリード端子22のフィレット形成部22dの各々は、実装部22cの端部において実装部22c伸張方向から上方に向けて曲げ加工することにより形成される。すなわち、フィレット形成部22dは、実装基板に対して略垂直方向上方に向けて伸張している。リード端子22の板厚のみでは実装部22cの端部に良好なフィレット形状を形成することが困難であると考えられる。このため、実装部22cの端部においてフィレット形成部22dを設けることにより、半田がこのフィレット形成部22dに沿って這い上がり、良好なフィレット形状が形成され、実装基板との接合強度および実装安定性を確保することが可能となる。尚、フィレット形成部22dの高さ寸法を約0.4mm程度とすることにより、良好なフィレット形状を形成することができる。
図3は、半田付けによって実装基板に実装された半導体発光装置1の断面図である。上記の如く、ベース部20の突出部20b下面およびリード部22の実装部22c下面が実装基板との接合面となる。実装部22cの各々は、上記の如く実装基板表面に沿って半導体発光装置1の外側方向に向けてベース部20の端部を越える位置まで伸張しており、これによって接合面積を確保して実装安定性を向上させている。また、実装部22c端部に設けられているフィレット形成部22dに沿って半田が這い上がるようにぬれるので、同図に示す如く、この部分において良好な半田フィレットを形成することが可能できる。
また、突出部20bは、表面の高さ位置が周囲よりも突出しているため、実装基板に実装されると突出部20bの側面と各リード端子22との間には空隙が形成される。これにより、この空隙内部において突出部20bの側面に沿って半田が這い上がるようにぬれるので、突出部20bの側面にも半田フィレットが形成される。従って、実装安定性を確保するとともに放熱経路をも形成するベース部20と実装基板との接合部における接合強度および熱衝撃や機械的振動に対する耐久性が確保され、車載品にも適用可能な高信頼性を有する半導体発光装置を構成することができる。また、一般的に半田フィレット形状を観察することにより半田接合部の良否判定が行われているところ、本実施例の構造によれば、実装基板に実装した後に突出部20bの側面に形成されたフィレット形状を容易に視認することができるので、ベース部20と実装基板との接合状態を確認することが可能となる。従って、半田のぬれが悪く、接合不良となったものは確実に排除できるので品質保証面においても車載品に適した構造であるといえる。
ここで、突出部20bとリード端子22との間の距離が短いと、空隙内部で半田ショートを生ずる可能性があるため、これらの距離をある程度確保する必要がある。かかる点に鑑みて、本実施例では一対のリード端子22の貫通部22bの各々は、ベース部20に設けられた貫通孔23の中心位置よりも外側に配置することにより、リード端子22と突出部20bとの離間距離を確保している。
一方、ベース部20の素子搭載面には、ベース部20の外縁に沿ってリング状の光反射枠40が形成されている。すなわち、ベース部20に搭載されたLEDチップ10と光反射面として機能するリード端子22の結線部22aは、この光反射枠40の内部に収容される。光反射枠40は、例えば、アルミナ(Al)等のファインセラミックスからなり、シリコン樹脂系接着剤によってベース部20表面に接着される。アルミナ自体は、白色であり光反射性を有するため、光反射枠40内で照射され、散乱した光は光反射枠40の内壁で反射され、LEDチップ10から出射された光が広範囲に発散して実質的な輝度が低下してしまうのを防止する。また、アルミナは耐熱性、化学的安定性に優れるため、金属と比較して経年劣化の少ない材料であり、長期間に亘って使用してもその反射率は殆ど変化しない。従って、光反射枠40の構成材料としてアルミナを使用することにより実質的な発光輝度の経年劣化を抑制することが可能となり、高信頼性を有する半導体発光装置を構成することができる。尚、高信頼性が要求されない用途に使用される場合には、光反射枠40をめっき処理が施された金属によって構成することとしてもよい。
リング状の光反射枠40内部には、シリコン樹脂等からなる光透過性樹脂50が充填される。これにより、反射枠40内のLEDチップ10、ボンディングワイヤー等は、機密性が保たれた状態で光透過性樹脂50内部に埋め込まれ、これらの構成部分は、塵埃、水分および振動等から保護される。光透過性樹脂50の上面は、平面となっておりレンズ形状を有していないため、素子搭載面全体から光を取り出すようなっている。かかる構造とすることにより、広範囲に亘って均一な発光を得ることができるので、照明や表示装置等に好適である。尚、光透過性樹脂50には、その用途や発光色に応じて適宜蛍光体を添加することとしてもよい。
以上の説明から明らかなように、本実施例の半導体発光装置によれば、リード端子のみならずベース部下面に設けられた突出部において実装基板に接合されるので、ベース部に搭載されたLEDチップが発する熱を効率よく実装基板に放熱することができる。また、実装基板に実装された状態においてこの突出部の側面には空間が形成されるので突出部側面に半田フィレットを形成することができる。これにより、実装基板とベース部との接合強度が確保され、熱衝撃や機械的振動に対する耐久性を向上させることができるので、車載品にも適用し得る高信頼性を実現できる。さらに、この突出部に形成された半田フィレットの形状は、目視観察することができるので、半田ぬれ不足等の接合不良品を確実に排除することができ、品質保証面においても車載用途に適合し得る。また、突出部はリード端子実装部の伸張方向と直交する方向に伸張しているので実装基板との接合面積が拡大され、実装安定性が確保されるとともに放熱効率を高めることが可能となる。
また、リード端子は線膨張係数が同程度である硬質ガラスによってベース部に対して固定されるので、経年劣化が少なくまた、実装基板へ実装する際に行われるリフロー処理における急激な温度変動にも耐え得る構造となっており、高信頼性を実現することができる。また、リード端子の実装部がベース部裏面に硬質ガラスを介して部分的に固定されることにより、リード端子の変形を防ぐとともに、実装部のたわみを利用して実装安定性を高めることができる。
尚、上記実施例では、単一のLEDチップを搭載した半導体発光装置の構成を示したが、搭載されるLEDチップは2つ又は3つ以上であってもよい。図4(a)には、LEDチップ10を2つ搭載した半導体発光装置の構成が示されている。LEDチップを2つ搭載する場合には、同図に示すように、LEDチップ10aおよび10bはベース部20の素子搭載面中央部に並置された2つの***部20aの上面に搭載される。各LEDチップと一対のリード端子の結線部22aの各々はボンディングワイヤー30によって結線される。各リード端子に接続されるワイヤー本数が増加しても、結線部22aは十分広い面積を有しているので問題はない。
図4(b)に実装面側から眺めた平面図を示す。同図に示すように実装面側の構造は、単一のLEDチップを搭載する場合と同一である。ベース部20の実装面側表面中央に形成されている突出部20bは上記の如く長手形状を有しており、2つのLEDチップ10aおよび10bの直下には、突出部20bが延在する構造となっているので、LEDチップを2つ有する構成であっても各LEDチップが発する熱を実装基板に効率よく放熱することが可能である。
図1(a)は、本発明の実施例である半導体発光装置を発光面側から眺めた平面図、図1(b)は、実装面側から眺めた平面図である。 図2(a)は、図1(a)における2a―2a線に沿った断面図、図2(b)は、図1(a)における2b―2b線に沿った断面図である。 実装基板に実装された本発明の実施例である半導体発光装置の断面図である。 図4(a)は、本発明の他の実施例である半導体発光装置を発光面側から眺めた平面図、図4(b)は、実装面側から眺めた平面図である。
符号の説明
10 LEDチップ
20 ベース部
20a ***部
20b 突出部
21 絶縁材
22 リード端子
22a 結線部
22b 貫通部
22c 実装部
22d フィレット形成部
30 ボンディングワイヤー

Claims (9)

  1. 半導体素子が搭載される搭載面と前記搭載面と対向する裏面とを有するベース部と、前記ベース部と電気的に絶縁された一対のリード端子と、を有する半導体装置であって、
    前記ベース部は、前記裏面側に突出部を有し、
    前記一対のリード端子の各々は、前記ベース部を貫通する貫通部と、前記貫通部の前記裏面側の端部から前記ベース部の裏面に沿って互いに離間方向に曲げられて形成された実装部と、を有し、
    前記突出部の下面は、前記一対のリード端子の前記実装部の各々の下面と同一面又は、前記実装部の各々の下面よりも突出していることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記突出部は、前記離間方向と交差する方向に伸張していることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記一対のリード端子の各々は平板状であり、
    前記突出部の伸張方向における長さは前記一対のリード端子の幅よりも長いことを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記ベース部は、前記半導体素子を挟む両側に前記搭載面から前記裏面に達する一対の貫通孔を有し、
    前記一対のリード端子の各々は前記一対の貫通孔の各々の内部に充填された硬質ガラスに埋設されて前記ベース部に固定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の半導体装置。
  5. 前記一対のリード端子の前記実装部の一部は、前記実装部の上面と前記ベース部裏面との間に設けられた硬質ガラスを介して前記ベース部に固定されていることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記一対のリード端子の前記実装部の各々は、前記ベース部の外縁部を超える位置で終端していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1に記載の半導体装置。
  7. 前記一対のリード端子の前記実装部の各々の先端部には、前記搭載面側に向けて曲げられて形成されたフィレット形成部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1に記載の半導体装置。
  8. 前記半導体素子は前記ベース部の前記搭載面の中央部に搭載され、
    前記突出部は前記半導体素子の直下部を含んで延在していることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1に記載の半導体装置。
  9. 前記ベース部は、銅を含む金属からなり、
    前記一対のリード端子の各々はコバールからなることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載の半導体装置。
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