JP2010039384A - フォトマスクの製造方法および描画装置 - Google Patents

フォトマスクの製造方法および描画装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010039384A
JP2010039384A JP2008204670A JP2008204670A JP2010039384A JP 2010039384 A JP2010039384 A JP 2010039384A JP 2008204670 A JP2008204670 A JP 2008204670A JP 2008204670 A JP2008204670 A JP 2008204670A JP 2010039384 A JP2010039384 A JP 2010039384A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foreign matter
photomask
forming substrate
inspection
photomask forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008204670A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5282476B2 (ja
Inventor
Shinya Takagi
信哉 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2008204670A priority Critical patent/JP5282476B2/ja
Publication of JP2010039384A publication Critical patent/JP2010039384A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5282476B2 publication Critical patent/JP5282476B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、歩留りの高いフォトマスクの製造方法およびそれに適用される描画装置を提供することを主目的とするものである。
【解決手段】本発明は、基板上に感光材層が形成されたフォトマスク形成用基板を描画装置内の描画ステージに載置した後、上記フォトマスク形成用基板上の異物を検査し、異物が検出された場合には上記異物の位置を検出し、上記異物の位置と上記描画装置で描画を行う描画データとを対応させる描画前検査工程と、上記描画前検査工程後、上記フォトマスク形成用基板の感光材層に描画を行う描画工程とを有することを特徴とするフォトマスクの製造方法を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、異物を検査する工程を有するフォトマスクの製造方法およびそれに適用される描画装置に関するものである。
半導体集積回路(LSI)、液晶ディスプレイ(LCD)、プリント配線基板(PWB)等の作製に用いられるフォトマスクにおいては、高精度、高品質のパターン形成が求められている。近年では、液晶パネルの大型化に伴ってフォトマスクの大型化も進んでいることから、フォトマスクの作製には比較的長時間を要し、またフォトマスクは価格的にも高価なものとなっている。
従来、フォトマスクは、ガラス基板等の透明基板上にクロム膜等の金属薄膜を形成し、この金属薄膜上に光または電子線等のエネルギーに感光するレジストを塗布し、設計データに基づいてマスクパターンデータを光または電子線等にて描画した後に、現像処理してレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクとしてエッチングにて金属薄膜をパターニングし、その後レジストを剥離することにより、製造されていた。そして、寸法・位置精度、外観等の検査と、必要に応じて欠陥修正を行い、フォトマスクを得ていた。
フォトマスクの品質は、描画に供されるレジストが塗布された基板(フォトマスク形成用基板)の品質に大きく影響を受ける。そのため、従来、フォトマスク形成用基板を描画装置に載置する前に、検査装置にてフォトマスク形成用基板の検査を行っていた。
例えば特許文献1には、フォトマスク作製の際、描画に供されるフォトマスク形成用基板群の中から、目的とする製品を作製するためのフォトマスク形成用基板を、特に製品品質の面からうまく選択できる基板選択装置が提案されている。
特開2002−55437号公報
しかしながら、フォトマスク形成用基板を描画装置に搬送するときや載置するときなどに、フォトマスク形成用基板に異物が付着する可能性が大きい。そのため、フォトマスク形成用基板を描画装置に載置する前に検査装置にてフォトマスク形成用基板を検査して異物がないと判断された場合であっても、描画装置に載置されたフォトマスク形成用基板には異物が付着しているといった問題が生じる可能性が大きかった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、歩留りの高いフォトマスクの製造方法およびそれに適用される描画装置を提供することを主目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、基板上に感光材層が形成されたフォトマスク形成用基板を描画装置内の描画ステージに載置した後、上記フォトマスク形成用基板上の異物を検査し、異物が検出された場合には上記異物の位置を検出し、上記異物の位置と上記描画装置で描画を行う描画データとを対応させる描画前検査工程と、上記描画前検査工程後、上記フォトマスク形成用基板の感光材層に描画を行う描画工程とを有することを特徴とするフォトマスクの製造方法を提供する。
本発明によれば、フォトマスク形成用基板を描画装置内の描画ステージに載置した後、描画開始前に異物の検査を行うので、フォトマスク形成用基板を描画装置に搬送するときや載置するときに付着した異物を検査することができ、フォトマスクの品質および歩留りを向上させることが可能である。また、本発明によれば、描画装置にて異物の検査を行うので、描画データと異物の検出位置とを精度良く比較することが可能である。
上記発明においては、上記描画工程中に、上記フォトマスク形成用基板上の異物を検査し、異物が検出された場合には上記異物の位置を検出し、上記異物の位置と上記描画データとを対応させる描画中検査工程を行ってもよい。描画中に異物の検査を行うので、描画中に付着した異物を検査することができ、フォトマスクの品質および歩留りをさらに向上させることができるからである。
また本発明においては、上記描画前検査工程にて上記異物の位置と上記描画データとが重なる場合、上記描画前検査工程後、上記描画工程前に、上記フォトマスク形成用基板に対する上記描画データの位置を調整する位置調整工程を行ってもよい。異物の位置と描画データとが重なる場合であっても、フォトマスク形成用基板に対する描画データの位置を調整することによって、異物の位置と描画データの重なりを解消できる場合もあるからである。
さらに本発明においては、上記描画前検査工程にて上記異物の位置と上記描画データとが重なる場合、上記フォトマスク形成用基板の使用を停止してもよい。この場合、不合格のフォトマスク形成用基板に対して描画を行わなくて済むため、製造コストを削減することができるからである。
また本発明は、基板上に感光材層が形成されたフォトマスク形成用基板の感光材層に描画を行う描画工程中に、上記フォトマスク形成用基板上の異物を検査し、異物が検出された場合には上記異物の位置を検出し、上記異物の位置と上記描画を行う描画データとを対応させる描画中検査工程を行うことを特徴とするフォトマスクの製造方法を提供する。
本発明によれば、描画中に異物の検査を行うので、描画中に付着した異物を検査することができ、フォトマスクの品質および歩留りを向上させることが可能である。また、本発明によれば、描画装置にて異物の検査を行うので、描画データと異物の検出位置とを精度良く比較することが可能である。
さらに本発明は、基板上に感光材層が形成されたフォトマスク形成用基板を載置する描画ステージと、上記描画ステージ上に載置されるフォトマスク形成用基板に描画を行う描画光学系と、上記フォトマスク形成用基板上の異物を検査し、上記異物の位置を検出する検査部と、上記検査部で検出された上記異物の位置と上記描画光学系で描画を行う描画データとを対応させる処理部とを備えることを特徴とする描画装置を提供する。
本発明によれば、描画装置が検査部を有するので、描画開始直前に異物の検査を行うことができ、フォトマスク形成用基板を描画装置に搬送するときや載置するときに付着した異物、描画中に付着した異物を検査することができる。よって、本発明の描画装置を用いることにより、フォトマスクの品質および歩留りを向上させることが可能である。また、本発明によれば、描画装置にて異物の検査を行うことができるので、描画データと異物の検出位置とを精度良く比較することが可能である。さらに、本発明によれば、描画光学系および検査部を独立させることができるので、描画光学系の重量が増加するのを防ぎ、制御が困難になるのを回避することが可能である。
本発明においては、描画装置にて異物の検査を行うので、フォトマスクの品質および歩留りを向上させることが可能であるという効果を奏する。
以下、本発明のフォトマスクの製造方法および描画装置について詳細に説明する。
A.フォトマスクの製造方法
まず、本発明のフォトマスクの製造方法について説明する。
本発明のフォトマスクの製造方法は、フォトマスク形成用基板を描画装置内の描画ステージに載置した後、描画前に検査を行う第1実施態様、および、描画中に検査を行う第2実施態様の2つの実施態様に分けることができる。以下、各実施態様について分けて説明する。
I.第1実施態様
本発明のフォトマスクの製造方法の第1実施態様は、基板上に感光材層が形成されたフォトマスク形成用基板を描画装置内の描画ステージに載置した後、上記フォトマスク形成用基板上の異物を検査し、異物が検出された場合には上記異物の位置を検出し、上記異物の位置と上記描画装置で描画を行う描画データとを対応させる描画前検査工程と、上記描画前検査工程後、上記フォトマスク形成用基板の感光材層に描画を行う描画工程とを有することを特徴とするものである。
本実施態様のフォトマスクの製造方法について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施態様のフォトマスクの製造方法の一例を示す工程図である。まず、基板上に感光材層(単にレジストともいう。)が形成されたフォトマスク形成用基板を描画装置内の描画ステージに載置し(S1)、フォトマスク形成用基板の位置を検出する(S2)。次に、フォトマスク形成用基板上の異物を検査し(S3)、異物があることを確認した(S4)場合には、異物の位置を検出する(S5)。次いで、検出された異物の位置(1)と描画装置で描画を行う描画データ(2)とを対応させ(S6)、異物の位置と描画データとが重なるか否かによるフォトマスク形成用基板の合否判定を行う(S7)。異物の位置と描画データとが重ならない場合(合格の場合)には、続いて、描画を開始する(S21)。
また、フォトマスク形成用基板上の異物を検査し(S3)、異物がないことを確認した(S4)場合には、続いて、描画を開始する(S21)。
一方、異物の位置と描画データとを対応させ(S6)、異物の位置と描画データとが重なる(S7)場合(不合格の場合)には、フォトマスク形成用基板を描画装置から取り外す(S22)。
なお、図1において、S1〜S7は描画前検査工程S11である。
本実施態様におけるフォトマスク形成用基板の合否判定は、例えば図2および図3に示すように行うことができる。まず、図2(a)に例示するようなフォトマスク形成用基板11上で検出された異物12の位置と、図2(b)に例示するような描画装置で描画を行う描画データ13とを、図2(c)に例示するように重ね合わせて確認する。図3(a)は図2(c)のAの拡大図であり、図3(b)は図2(c)のBの拡大図である。図3(a)に示す例においては、異物12の位置が描画データ13に重なると判断される。一方、図3(b)に示す例においては、異物12の位置は描画データ13に重ならないと判断される。図2および図3に例示するフォトマスク形成用基板全体としては、異物の位置と描画データとが重なると判断されるため、不合格と判定される。一方、フォトマスク形成用基板全体として、異物の位置と描画データとが重ならないと判断された場合には、合格と判定される。
なお、「描画データ」とは、露光部をいう。
ここで、感光材層がポジ型・ネガ型である場合の異物による欠陥について、パターン状の遮光部を形成する例を挙げて説明する。
一般に、ネガレジストでは、露光部となる感光材層上に異物が付着していると、レジストの露光が妨げられ、レジストは露光不足となり、現像後のレジストパターンに欠けやピンホールが発生する。その結果、フォトマスク上で遮光部の欠損やピンホール(白欠陥)が生じてしまう。一方、非露光部では、感光材層上に異物があっても、現像時にレジストの溶解とともに異物が除去され易く、欠陥となりにくい。
また一般に、ポジレジストでは、露光部となる感光材層上に異物が付着していると、レジストの露光が妨げられ、レジストは露光不足となり、現像後のレジストパターンにレジスト残りが発生する。その結果、フォトマスク上で余剰の遮光部(黒欠陥)が生じてしまう。一方、非露光部では、現像時にレジストは残るので、異物があっても欠陥とならない。
したがって、本発明における描画データとは露光部をいうのである。
本実施態様においては、フォトマスク形成用基板を描画装置内の描画ステージに載置した後、描画を開始する直前に異物の検査を行うので、フォトマスク形成用基板を描画装置に搬送するときや載置するときに付着した異物を検査することが可能である。よって、フォトマスク(製品)の品質向上および歩留りの向上につながる。さらには、不合格のフォトマスク形成用基板に対して描画を行わなくて済むため、製造コストの削減が可能となる。
また、本実施態様においては、フォトマスク形成用基板を描画装置内の描画ステージに載置した後、描画装置にて異物の検査を行うので、異物の位置と描画データとの位置関係を、例えばμm単位で確認することが可能である。したがって、描画データと異物の検出位置とを高い精度で比較することができ、精度良く合否判定を行うことが可能である。
従来のように異物検査装置にてフォトマスク形成用基板の検査を事前に行う場合、異物検査装置によるフォトマスク形成用基板上の異物位置情報と、描画装置の描画ステージ上での検査によるフォトマスク形成用基板上の異物位置情報とを精度良く一致させることは困難であった。複数の位置測定系での測定結果を一致させるには、基準となる位置(基準点)を共通させなければならないが、フォトマスク形成用基板にはアライメントマーク等がない。そのため、一般的には、フォトマスク形成用基板の端面の直交する二辺を基準辺とし、二つの基準辺上のいずれかの測定位置(2辺上の3〜4点)を検出してX−Y座標系と基準点を決定する。このとき、複数の位置測定系で扱う基準辺および測定位置が一致していないと、基準点にズレが生じる。具体的には、フォトマスク形成用基板端面の直交する二辺のうち、一方の位置測定系にて下辺と左辺を基準辺とし、他方の位置測定系にて上辺と右辺を基準辺とすると、それぞれの位置測定系の座標にはズレがあることになる。フォトマスク形成用基板の外形寸法精度は、μm単位の精度は望めず、0.1mm単位であるためである。また、同じ辺を基準辺としても、測定位置が異なれば誤差を生じる。これは、辺の直線性や直交性の精度の問題があるためである。
したがって、本発明のように、同じ描画ステージ上で、同じ基準辺、同じ測定位置にて、位置を測定する手法は、アライメントマーク等の基準マークのないフォトマスク形成用基板上での位置測定の精度を向上させる点で有用である。
なお、本発明においては、異物の検査を行う検査部と描画を行う描画光学系との2つの位置測定系の双方で描画ステージ上のキャリブレーションマークを測定することで、位置測定の精度を維持することができる。
図4は、本実施態様のフォトマスクの製造方法の他の例を示す工程図である。まず、フォトマスク形成用基板を描画装置内の描画ステージに載置し(S1)、フォトマスク形成用基板の位置を検出する(S2)。次に、フォトマスク形成用基板上の異物を検査し(S3)、異物があることを確認した(S4)場合には、異物の位置を検出する(S5)。次いで、検出された異物の位置(1)と描画装置で描画を行う描画データ(2)とを対応させ(S6)、異物の位置と描画データとが重なるか否かによるフォトマスク形成用基板の合否判定を行う(S7)。異物の位置と描画データとが重なる(S7)場合(不合格の場合)には、フォトマスク形成用基板に対する描画データの位置を調整し(S8)、異物の位置と描画データの重なりを解消できるか否かの判定を行う(S9)。フォトマスク形成用基板に対する描画データの位置を調整することによって、異物の位置と描画データの重なりを解消できる場合には、続いて、描画を開始する(S21)。
また、異物の位置と描画データとを対応させ(S6)、異物の位置と描画データとが重ならない(S7)場合(合格の場合)には、続いて、描画を開始する(S21)。
さらに、フォトマスク形成用基板上の異物を検査し(S3)、異物がないことを確認した(S4)場合には、続いて、描画を開始する(S21)。
一方、フォトマスク形成用基板に対する描画データの位置を調整することによっても、異物の位置と描画データの重なりを解消できない(S9)場合には、フォトマスク形成用基板を描画装置から取り外す(S22)。
なお、図4において、S1〜S7は描画前検査工程S11であり、S8〜S9は位置調整工程S12である。
このように、本実施態様においては、描画前検査工程および描画工程の間に位置調整工程を有していてもよい。異物の位置と描画データとが重なる場合であっても、フォトマスク形成用基板に対する描画データの位置を調整することによって、異物の位置と描画データの重なりを解消できる場合もあるからである。本実施態様によれば、上述したように異物の位置と描画データとの位置関係を高い精度で確認することができるので、フォトマスク形成用基板に対する描画データの位置を微調整することも可能である。
以下、本実施態様のフォトマスクの製造方法における各工程について説明する。
1.描画前検査工程
本実施態様における描画前検査工程は、基板上に感光材層が形成されたフォトマスク形成用基板を描画装置内の描画ステージに載置した後、上記フォトマスク形成用基板上の異物を検査し、異物が検出された場合には上記異物の位置を検出し、上記異物の位置と上記描画装置で描画を行う描画データとを対応させる工程である。
本実施態様に用いられるフォトマスク形成用基板としては、基板上に感光材層が形成されたものであればよいが、通常、基板と、基板上に形成された金属薄膜と、金属薄膜上に形成された感光材層とを有している。
フォトマスク形成用基板としては、半導体集積回路、液晶表示ディスプレイ、プリント配線基板、半導体素子等の作製に用いられるフォトマスクを形成するために使用されるものであれば、いかなるものも用いることができる。特に、大型の液晶表示ディスプレイの作製に用いられるフォトマスクを形成するために使用されるものが好適である。
本実施態様においては、フォトマスク形成用基板を描画装置内の描画ステージに載置した後、まず、フォトマスク形成用基板の位置を検出する。これにより、フォトマスク形成用基板に対する描画データの位置が決定される。
この際、例えば、描画装置の描画光学系の基板端面検出用センサー(単に、位置センサーともいう。)によって、フォトマスク形成用基板の端面の位置を検出することで、フォトマスク形成用基板の位置を検出することができる。
図5(a)に例示する描画装置の描画光学系においては、第1の位置センサー72と第2の位置センサー73とが、描画用ヘッド74を搬送アーム71に固定する固定部75の下部に配設されており、これにより、第1の位置センサー72と第2の位置センサー73とが、描画用ヘッド74と一体的に固定されている。第1の位置センサー72は、例えばジョイスティック型の接触型位置センサーである。第1の位置センサー72および第2の位置センサー73は共に、図5(b)に示すように、棒部77によりフォトマスク形成用基板11の端面に接触し、棒部77が所定値分だけ変位することにより、接触を認識する。なお、図5(b)は図5(a)のA−A線断面図である。
図5に例示する描画装置の描画光学系は、フォトマスク形成用基板11の角部81が描画ステージ53上の所定の方向になるように、フォトマスク形成用基板11を描画ステージ53上に置いた場合(第1の場合)に、角部81付近で、この角部81を挟む2つの端面の各端面に直交する方向の位置をそれぞれ測定でき、かつ、2つの端面のいずれか一方については、離れた2点で、それぞれ、その端面に直交する方向の位置を測定でき、第1の測定データを得る第1の位置センサー72を備えている。さらに、描画光学系は、フォトマスク形成用基板11を描画ステージ53上で90度回転した場合(第2の場合)に、90度回転したフォトマスク形成用基板11の角部81付近で、この角部81を挟む2つの端面の各端面に直交する方向の位置をそれぞれ測定でき、かつ、2つの端面のいずれか一方については、離れた2点で、それぞれ、その端面に直交する方向の位置を測定でき、第2の測定データを得る第2の位置センサー73を備えている。第1の場合には、第1の位置センサーの測定により得られる第1の測定データを基に、第2の場合には、第2の位置センサーの測定により得られる第2の測定データを基に、それぞれ、描画装置のX−Y座標系に対するフォトマスク形成用基板の回転量とX−Y座標系の基準位置とを求めることができる。
例えば図6(a)に示すように、角部81が描画ステージ53上の所定の方向(ここではXマイナス方向、Yマイナス方向)になるように、フォトマスク形成用基板11を描画ステージ53上に置いた場合(第1の場合)には、固定部75および描画ステージ53を移動させて、第1の位置センサー72により、端面80Aの2点P1、P2のY方向位置、端面80Bの1点P3のX方向位置を検出する。これは、上記の第1の場合に相当する。また、例えば図6(b)に示すように、角部81が描画ステージ53上の所定の方向(ここではXプラス方向、Yマイナス方向)になるように、フォトマスク形成用基板11を描画ステージ53上に置いた場合(第2の場合)には、固定部75および描画ステージ53を移動させて、第2の位置センサー73により、端面80Aの1点P4のX方向位置、端面80Bの2点P5、P6のY方向位置を検出する。これは、上記の第2の場合に相当する。このように、第1の場合には、第1の位置センサーの測定により得られる第1の測定データを基に、第2の場合には、第2の位置センサーの測定により得られる第2の測定データを基に、それぞれ、描画装置のX−Y座標系に対するフォトマスク形成用基板の回転量とX−Y座標系の基準位置とを求めることができる。
次に、フォトマスク形成用基板上の異物を検査する。この際、フォトマスク形成用基板全面に対して異物の検査を行う。
異物の検査方法としては、例えば、反射光、透過光、散乱光、回折光等を利用して検査する方法が挙げられる。具体的には、フォトマスク形成用基板に光を照射して、反射光の有無を検出する方法などが挙げられる。
中でも、フォトマスク形成用基板全面に対して異物の検査を行うことから、異物の検査方法は、比較的短時間で検査できる方法であることが好ましい。例えば、検査光のビームの本数は比較的多いことが好ましく、8本〜32本程度であることがより好ましい。
異物の検査に使用される検査光としては、感光材層に影響を及ぼさないものであれば特に限定されるものではないが、描画光とは異なる波長の光であることが好ましい。描画光の波長に反応する感光材層(レジスト)が使用されているので、描画光の波長と同じ波長の検査光を使用すると、描画前に感光してしまうからである。例えば、描画光が、g線(436nm)、i線(365nm)、KrFエキシマレーザー(248nm)、ArFエキシマレーザー(193nm)等である場合、検査光としては、ヘリウムネオンレーザー(633nm)、クリプトンイオンレーザー(413nm)等を好ましく用いることができる。
異物の検査の結果、異物があることを確認した場合には、異物の位置を検出する。具体的には、異物の位置座標および大きさを検出する。
異物の検出方法としては、異物の位置座標および大きさを検出できる方法であれば特に限定されるものではなく、異物の検査と同時に異物の位置座標および大きさをも検出する方法、および、異物の検査とは別に異物の位置座標および大きさを検出する方法のいずれも適用することができる。前者の方法としては、異物の検査に使用される検査光を用いて、異物の位置座標および大きさをも特定する方法が挙げられる。一方、後者の方法としては、異物の検査に使用される検査光を用いて異物の位置座標および大きさを大まかに特定した後に、CCDカメラ等を用いてフォトマスク形成用基板を局所的に高解像度で観察することで異物の位置座標および大きさを精密に特定する方法が挙げられる。
次に、フォトマスク形成用基板の合否判定を行う。この際、異物の位置と描画データとが重なるか否かによるフォトマスク形成用基板の合否判定を行ってもよく、異物の位置と描画データとが重なるか否か、かつ、異物に起因する欠陥の修正可否によるフォトマスク形成用基板の合否判定を行ってもよい。異物の位置と描画データとが重なるか否かによるフォトマスク形成用基板の合否判定では、図1および図4に例示するように、異物の位置と描画データとが重ならない場合(S7)には合格と判定し、異物の位置と描画データとが重なる場合(S7)には不合格と判定する。一方、異物の位置と描画データとが重なるか否か、かつ、異物に起因する欠陥の修正可否によるフォトマスク形成用基板の合否判定では、図7および図8に例示するように、異物の位置と描画データとが重ならない場合(S7)、および、異物の位置と描画データとが重なる場合(S7)であって欠陥の修正可能の場合(S10)には合格と判定し、異物の位置と描画データとが重なる場合(S7)であって欠陥の修正不可の場合(S10)には不合格と判定する。
異物に起因する欠陥の修正可否の判断としては、例えば、描画データのうち複雑なパターン箇所に異物の位置が重なる場合には欠陥の修正不可と判定し、異物に起因する欠陥が単純な黒点やピンホールとなる場合には欠陥の修正可能と判定することができる。
なお、異物に起因する欠陥は、フォトマスクの作製後に、修正することができる。
上記のフォトマスク形成用基板の合否判定の結果、合格の場合には、続いてフォトマスク形成用基板は描画工程に供される。一方、不合格の場合には、フォトマスク形成用基板の使用を停止してもよく、続いてフォトマスク形成用基板を、フォトマスク形成用基板に対する描画データの位置を調整する位置調整工程に供してもよい。
2.描画工程
本実施態様における描画工程は、上記描画前検査工程後、上記フォトマスク形成用基板の感光材層に描画を行う工程である。
描画方法としては、一般的なフォトマスクを作製する際の描画方法を適用することができる。
描画光としては、例えば、g線(436nm)、i線(365nm)、KrFエキシマレーザー(248nm)、ArFエキシマレーザー(193nm)、電子ビーム等が挙げられる。
本実施態様においては、描画工程中に、フォトマスク形成用基板上の異物を検査し、異物が検出された場合には異物の位置を検出し、異物の位置と描画データとを対応させる描画中検査工程を行ってもよい。
図9は、本実施態様における描画工程の一例を示す工程図である。まず、描画を開始し(S21)、描画中にフォトマスク形成用基板上の異物を検査し(S22)、異物があることを確認した(S23)場合には、異物の位置を検出する(S24)。次いで、検出された異物の位置(21)と描画データ(22)とを対応させ(S25)、異物の位置と描画データとが重なるか否かによるフォトマスク形成用基板の合否判定を行う(S26)。異物の位置と描画データとが重ならない場合(合格の場合)には、描画を続ける(S31)。
また、描画中にフォトマスク形成用基板上の異物を検査し(S22)、異物がないことを確認した(S23)場合にも、描画を続ける(S31)。
その後も、描画しながら検査して、異物がない場合および異物の位置と描画データとが重ならない場合(合格の場合)には、描画を終了する(S32)。
一方、異物の位置と描画データとを対応させ(S25)、異物の位置と描画データとが重なる(S26)場合(不合格の場合)には、描画を停止する(S33)。
なお、図9において、S22〜S26は描画中検査工程S29である。
描画中検査工程におけるフォトマスク形成用基板の合否判定は、上記描画前検査工程におけるフォトマスク形成用基板の合否判定と同様にして行うことができる。
このように、描画中に検査を行う場合には、描画中にフォトマスク形成用基板に付着した異物を検査することが可能である。よって、フォトマスク(製品)の品質向上および歩留りの向上につながる。さらには、不合格のフォトマスク形成用基板に対しては描画の途中で描画を停止することができるため、製造コストの削減が可能となる。特に、大型の液晶パネル等の作製に用いられる大型のフォトマスクを作製する場合には、描画が完了するまでに比較的長時間を要することから、描画中に検査を行うことは非常に有用である。
なお、描画工程中に描画中検査工程を行うことについては、後述の第2実施態様に詳しく記載するので、ここでの説明は省略する。
3.位置調整工程
本実施態様においては、上記描画前検査工程にて異物の位置と描画データとが重なる場合、上記描画前検査工程後、上記描画工程前に、フォトマスク形成用基板に対する描画データの位置を調整する位置調整工程を行ってもよい。
本工程においては、異物の位置と描画データの重なりを解消できるか否かの判定を行う。フォトマスク形成用基板に対する描画データの位置を調整することによって、異物の位置と描画データの重なりを解消できる場合には、続いてフォトマスク形成用基板は描画工程に供される。一方、フォトマスク形成用基板に対する描画データの位置を調整することによっても、異物の位置と描画データの重なりを解消できない場合には、フォトマスク形成用基板の使用を停止する。
例えば、異物の大きさが比較的大きい場合には、フォトマスク形成用基板に対する描画データの位置を調整しても、異物の位置と描画データの重なりを解消できない場合がある。
また例えば、描画データのうち複雑なパターン箇所に異物の位置が重なる場合には、異物の位置と描画データの重なりを解消できない場合がある。一方、描画データのうち単純なパターン箇所に異物の位置が重なる場合には、異物の位置と描画データの重なりを解消できる場合が多い。
よって、フォトマスク形成用基板に対する描画データの位置を調整する際には、異物の大きさ、描画データの複雑さ等に応じて、描画データの位置を調整する優先順位を決めることが好ましい。最終的には、描画データに異物の位置が重ならないように描画データの位置を調整するのが好ましいのであるが、例えば、まず、描画データのうち複雑なパターン箇所に異物の位置が重ならないように描画データの位置を調整することを優先的に考えることができる。
4.その他の工程
本実施態様においては、上記描画工程後に、感光材層を現像する現像工程、金属薄膜等をエッチング等するパターニング工程、金属薄膜等のパターンの寸法および欠陥や、異物を検査するパターン検査工程、金属薄膜等のパターンを修正する修正工程などを行うことができる。
また、本実施態様においては、上記描画前検査工程前に、フォトマスク形成用基板を描画装置内の描画ステージに載置する前に、異物検査装置にてフォトマスク形成用基板上の異物を検査するブランク検査工程を行うことができる。
本実施態様においては、異物の検査と描画とのタイムラグができるだけ短いことが好ましい。フォトマスク(製品)の品質および歩留りをさらに向上させることができるからである。
本実施態様において、感光材層に対して描画を複数回行う場合には、すなわち描画工程を複数回行う場合には、各描画工程の前に描画前検査工程を行うものとする。
II.第2実施態様
本発明のフォトマスクの製造方法の第2実施態様は、基板上に感光材層が形成されたフォトマスク形成用基板の感光材層に描画を行う描画工程中に、上記フォトマスク形成用基板上の異物を検査し、異物が検出された場合には上記異物の位置を検出し、上記異物の位置と上記描画を行う描画データとを対応させる描画中検査工程を行うことを特徴とするものである。
図9は、本実施態様における描画工程の一例を示す工程図である。まず、フォトマスク形成用基板を描画装置内の描画ステージに載置し、描画を開始し(S21)、描画中にフォトマスク形成用基板上の異物を検査し(S22)、異物があることを確認した(S23)場合には、異物の位置を検出する(S24)。次いで、検出された異物の位置(21)と描画データ(22)とを対応させ(S25)、異物の位置と描画データとが重なるか否かによるフォトマスク形成用基板の合否判定を行う(S26)。異物の位置と描画データとが重ならない場合(合格の場合)には、描画を続ける(S31)。
また、描画中にフォトマスク形成用基板上の異物を検査し(S22)、異物がないことを確認した(S23)場合にも、描画を続ける(S31)。
その後も、描画しながら検査して、異物がない場合および異物の位置と描画データとが重ならない場合(合格の場合)には、描画を終了する(S32)。
一方、異物の位置(21)と描画データ(22)とを対応させ(S25)、異物の位置と描画データとが重なる(S26)場合(不合格の場合)には、描画を停止する(S33)。
なお、図9において、S22〜S26は描画中検査工程S29である。
この場合、フォトマスク形成用基板の合否判定は、上記第1実施態様の描画前検査工程におけるフォトマスク形成用基板の合否判定と同様にして行うことができる。
本実施態様においては、フォトマスク形成用基板を描画装置内の描画ステージに載置した後、描画中に異物の検査を行うので、描画中にフォトマスク形成用基板に付着した異物を検査することが可能である。そのため、描画中に異物検査の結果をリアルタイムで出力することができる。よって、フォトマスク(製品)の品質向上および歩留りの向上につながる。さらには、不合格のフォトマスク形成用基板に対しては描画の途中で描画を停止することができるため、製造コストの削減が可能となる。特に、大型の液晶パネル等の作製に用いられる大型のフォトマスクを作製する場合には、描画が完了するまでに比較的長時間を要することから、描画中に検査を行うことは非常に有用である。
また、本実施態様においては、フォトマスク形成用基板を描画装置内の描画ステージに載置した後、描画装置にて異物の検査を行うので、異物の位置と描画データとの位置関係を、例えばμm単位で確認することが可能である。したがって、描画データと異物の検出位置とを高い精度で比較することができ、精度良く合否判定を行うことが可能である。
以下、本実施態様のフォトマスクの製造方法における各工程について説明する。
1.描画工程
本実施態様における描画工程は、基板上に感光材層が形成されたフォトマスク形成用基板の感光材層に描画を行う工程であって、上記フォトマスク形成用基板上の異物を検査し、異物が検出された場合には上記異物の位置を検出し、上記異物の位置と上記描画を行う描画データとを対応させる描画中検査工程を有するものである。
なお、フォトマスク形成用基板については、上記第1実施態様に記載したので、ここでの説明は省略する。
本実施態様においては、フォトマスク形成用基板を描画装置内の描画ステージに載置した後、まず、フォトマスク形成用基板の位置を検出する。これにより、フォトマスク形成用基板に対する描画データの位置が決定される。
次に、フォトマスク形成用基板に対して描画を開始する。なお、描画については、上記第1実施態様に記載したので、ここでの説明は省略する。
次に、描画中に、フォトマスク形成用基板上の異物を検査する。この際、描画と同時に異物の検査を行うことが好ましい。異物の検査と描画とのタイムラグを短くすることができるからである。この場合、描画を行う箇所に対して、描画の直前に検査を行ってもよく、描画の直後に検査を行ってもよい。
中でも、描画と同時に異物の検査を行うことが好ましいことから、異物の検査方法は、特定の箇所のみを検査できる方法であることが好ましい。例えば、描画の走査ピッチ毎に検査できる方法が好ましい。
よって、異物の検査に使用される検査光のビーム径としては、描画の走査ピッチと同程度であるか、描画の走査ピッチよりも大きいことが好ましい。図10に示す例においては、検査光のビーム径rが描画の走査ピッチpに等しくなっている。この場合、検査光のビームの本数を1本とすることで、描画の走査ピッチ毎に異物の検査をすることができる。
具体的に、検査光のビーム径は、2μm〜5μm程度であることが好ましい。検査光のビーム径が小さすぎると、描画の走査範囲よりも狭い領域しか検査できなくなるからである。また、通常、異物の大きさは数μm程度であることから、検査光のビーム径が大きすぎると、異物を検出することが困難になるためである。
なお、異物の検査のその他の点については、上記第1実施態様に記載したものと同様であるので、ここでの説明は省略する。
異物の検査の結果、異物があることを確認した場合には、異物の位置を検出する。なお、異物の位置の検出については、上記第1実施態様に記載したものと同様であるので、ここでの説明は省略する。
次に、フォトマスク形成用基板の合否判定を行う。フォトマスク形成用基板の合否判定においては、図9に例示するように、異物の位置と描画データとが重ならない場合(S26)には合格と判定し、異物の位置と描画データとが重なる場合(S26)には不合格と判定してもよい。また、図11に例示するように、異物の位置と描画データとが重ならない場合(S26)、および、異物の位置と描画データとが重なる場合(S26)であって欠陥の修正可能の場合(S27)には合格と判定し、異物の位置と描画データとが重なる場合(S26)であって欠陥の修正不可の場合(S27)には不合格と判定してもよい。
合格の場合には、描画を続ける。一方、不合格の場合には、描画を停止する。
2.その他の工程
本実施態様においては、上記描画工程後に、感光材層を現像する現像工程、金属薄膜等をエッチング等するパターニング工程、金属薄膜等のパターンの寸法および欠陥や、異物を検査するパターン検査工程、金属薄膜等のパターンを修正する修正工程などを行うことができる。
また、本実施態様においては、上記描画工程前に、フォトマスク形成用基板を描画装置内の描画ステージに載置する前に、異物検査装置にてフォトマスク形成用基板上の異物を検査するブランク検査工程を行うことができる。
本実施態様においては、異物の検査と描画とのタイムラグができるだけ短いことが好ましい。フォトマスク(製品)の品質および歩留りをさらに向上させることができるからである。
B.描画装置
次に、本発明の描画装置について説明する。
本発明の描画装置は、基板上に感光材層が形成されたフォトマスク形成用基板を載置する描画ステージと、上記描画ステージ上に載置されるフォトマスク形成用基板に描画を行う描画光学系と、上記フォトマスク形成用基板上の異物を検査し、上記異物の位置を検出する検査部と、上記検査部で検出された上記異物の位置と上記描画光学系で描画を行う描画データとを対応させる処理部とを備えることを特徴とするものである。
図12は、本発明の描画装置の一例を示す模式図である。図12に例示する描画装置51は、フォトマスク形成用基板11を載置する描画ステージ53と、描画ステージ53上に載置されるフォトマスク形成用基板11に描画を行う描画光学系54と、フォトマスク形成用基板11上の異物を検査し、異物の位置を検出する検査部55と、検査部55にて検出された異物の位置と描画光学系54で描画を行う描画データとを対応させる処理部56と有している。
検査部55は、検査光としてレーザー光を出射する検査用光源61と、レーザー光の1本のビームを複数に分割するビームスプリッタ62と、レーザー光を反射させるミラー63と、電圧をかけて屈折率を変えることでレーザー光を偏向させる音響光学素子64と、楕円形状のレーザー光を真円形状に変えるシリンドリカルレンズ65と、放射状に広がるレーザー光の方向を真下に揃えるテレスコープ66と、対物レンズ67と、受光部68とを有している。検査部55においては、検査用光源61からの検査光がビームスプリッタ62に入射し、入射した検査光のうち一部がミラー63、音響光学素子64、シリンドリカルレンズ65、テレスコープ66、対物レンズ67を介して、フォトマスク形成用基板11に照射される。フォトマスク形成用基板11上に異物が存在すると、異物により反射光が生じる。この反射光は対物レンズ67で集光され、テレスコープ66、シリンドリカルレンズ65、音響光学素子64、ミラー63を介して、ビームスプリッタ62に入射し、ビームスプリッタ62に入射した反射光のうち一部が受光部68に入射する。受光部68では、閾値以上の信号を受けた場合には異物があると判断し、異物の位置座標および大きさを検出する。
処理部56は、描画光学系54から描画データを取り込み、検査部55の受光部68から異物の位置座標および大きさを取り込む。処理部56では、描画データおよび異物の位置を対応させることで、描画データと異物の位置とが重なるか否かによるフォトマスク形成用基板の合否判定を行う。具体的には、異物の位置が描画データに重ならない場合には合格、異物の位置が描画データに重なる場合には不合格と判定する。
描画装置51において、検査部55の検査光軸と描画光学系54の描画光軸との位置関係は、検査部55および描画光学系54の双方で描画ステージ53上のキャリブレーションマークを測定することで、補正される。これにより、処理部56にて、検査部にて検出される異物の位置と、描画光学系で描画が行われる描画データとを比較することが可能となる。
図12に例示する描画装置51においては、図13に例示するように、描画光学系54および検査部55は搬送アーム71によってX方向(矢印d1)に移動可能であり、描画ステージ53はY方向(矢印d2)に移動可能である。
このような描画装置51においては、図13に例示するように、描画光学系54をX方向に直線的に移動させながら、かつ、描画光をX方向と直交する方向であるY方向に所定幅で走査して描画する操作を、走査幅に対応した所定幅で描画ステージをY方向に順次ステップ移動させて行なうことで、描画を行うことができる。
また、同じく図13に例示するように、検査部55をX方向に直線的に移動させながら、かつ、検査光をX方向と直交する方向であるY方向に所定幅で走査して異物を検査する操作を、走査幅に対応した所定幅で描画ステージをY方向に順次ステップ移動させて行なうことで、異物の検査を行うことができる。
図13に示す例において、搬送アーム71上の検査部55および描画光学系54の位置関係としては、X方向の移動方向に対して、検査部55が描画光学系54の前に配置されている。この場合、描画を行う箇所に対して、描画の直前に検査を行うことができる。
本発明によれば、描画装置が検査部を有するので、フォトマスク形成用基板を描画装置内の描画ステージに載置した後、描画を開始する直前に異物の検査を行うことができ、フォトマスク形成用基板を描画装置に搬送するときや載置するときに付着した異物を検査することができる。さらに、描画中にフォトマスク形成用基板に付着した異物を検査することもでき、描画中に異物検査の結果をリアルタイムで出力することができる。よって、本発明の描画装置を用いることにより、フォトマスク(製品)の品質および歩留りを改善することが可能である。また、描画開始前に異物が検出されたフォトマスク形成用基板に対しては描画を行わなくて済み、描画中に異物が検出されたフォトマスク形成用基板に対しては描画の途中で描画を停止することができるため、製造コストの削減が可能となる。特に、大型の液晶パネル等の作製に用いられる大型のフォトマスクを作製する場合には、描画が完了するまでに比較的長時間を要することから、描画中に検査を行うことができる描画装置は、非常に有用である。
また、本発明によれば、描画装置にて異物の検査を行うことができるので、異物の位置と描画データとの位置関係を、例えばμm単位で確認することができる。したがって、描画データと異物の検出位置とを高い精度で比較することができ、精度良く合否判定を行うことが可能である。
さらに、本発明によれば、描画光学系および検査部を独立させることができるので、これにより、描画光学系の重量が増加するのを防ぎ、ヘッド移動速度やヘッド走行時の姿勢(振動)等の制御が困難になるのを回避することが可能である。
以下、本発明の描画装置における各構成について説明する。
1.検査部
本発明における検査部は、フォトマスク形成用基板上の異物を検査し、異物の位置を検出するものである。
検査部は、描画光学系と独立していることが好ましい。上述したように、描画光学系の重量が増加するのを防ぎ、ヘッド移動速度やヘッド走行時の姿勢(振動)等の制御が困難になるのを回避することができるからである。その結果、例えば描画のむらが発生するのを防止することができる。この場合、図13に例示するように、同一の搬送アーム71に検査部55と描画光学系54が取付けられていることが好ましい。異物の検査と描画を同時に行うことができ、さらに異物の検査と描画のタイムラグを短くすることができるからである。
検査部は、異物を検査し、異物の位置を検出できるものであれば特に限定されるものではなく、一般的な検査部を適用することができる。例えば、検査部は、検査用光源、ビームスプリッタ等の分岐光学系、音響光学素子等の変調光学系、集光レンズ系、受光部などを備える検査光学系を有している。また、検査部は、ラインセンサを備えるものであってもよい。検査部がラインセンサを備える場合には、描画開始前に、フォトマスク形成用基板全面を比較的短時間で検査することができるからである。
検査用光源としては、フォトマスク形成用基板の感光材層に影響を及ぼさないものであれば特に限定されるものではないが、描画光とは異なる波長の光であることが好ましい。描画光の波長に反応する感光材層(レジスト)が使用されているので、描画光の波長と同じ波長の検査光を使用すると、描画前に感光してしまうからである。例えば、描画光が、g線(436nm)、i線(365nm)、KrFエキシマレーザー(248nm)、ArFエキシマレーザー(193nm)等である場合、検査用光源としては、ヘリウムネオンレーザー(633nm)、クリプトンイオンレーザー(413nm)等を好ましく用いることができる。
検査部は、図14に例示するように、CCDカメラ69等の撮像素子を有していてもよい。CCDカメラにより、異物を観察することができるからである。また、検査光学系で異物の位置座標および大きさを大まかに検出し、CCDカメラで局所的に画像を撮影して異物の位置座標および大きさを精密に検出することもできる。
また、搬送アームに検査部および描画光学系が取り付けられている場合、搬送アーム上の検査部および描画光学系の位置関係としては、図13に例示するようにX方向の移動方向に対して検査部55が描画光学系54の前に配置されていてもよく、図示しないがX方向の移動方向に対して検査部が描画光学系の後に配置されていてもよい。前者の場合には、描画を行う箇所に対して、描画の直前に検査を行うことができる。一方、後者の場合には、描画を行う箇所に対して、描画の直後に検査を行うことができる。
なお、検査部による異物の検査方法や異物の検出方法等については、上記「A.フォトマスクの製造方法」の項に記載したので、ここでの説明は省略する。
2.描画光学系
本発明における描画光学系は、描画ステージ上に載置されるフォトマスク形成用基板に描画を行うものである。
描画光学系としては、フォトマスク形成用基板に描画を行うことができるものであれば特に限定されるものではなく、一般的な描画光学系を適用することができる。例えば、描画光学系は、描画用光源、ビームスプリッタ等の分岐光学系、集光レンズ系、結像レンズ系等を備えている。
描画用光源としては、水銀ランプ(g線(436nm)、i線(365nm))や、KrFエキシマレーザー(248nm)、ArFエキシマレーザー(193nm)、F2レーザー(157nm)、Kr2レーザー(146nm)、Ar2レーザー(126nm)、YAGレーザー、固体レーザー等を使用することができる。また、描画用光源として、電子ビームを用いることもできる。
描画光学系は、通常、フォトマスク形成用基板の端面の位置を検出する位置センサーを有している。この位置センサーにより、フォトマスク形成用基板の位置を検出することができる。
図5(a)に例示する描画光学系においては、第1の位置センサー72と第2の位置センサー73とが、描画用ヘッド74を搬送アーム71に固定する固定部75の下部に配設されており、これにより、第1の位置センサー72と第2の位置センサー73とが、描画用ヘッド74と一体的に固定されている。第1の位置センサー72は、例えばジョイスティック型の接触型位置センサーである。第1の位置センサー72および第2の位置センサー73は共に、図5(b)に示すように、棒部77によりフォトマスク形成用基板11の端面に接触し、棒部77が所定値分だけ変位することにより、接触を認識する。なお、図5(b)は図5(a)のA−A線断面図である。
これらの第1の位置センサー72および第2の位置センサー73により、描画装置のX−Y座標系に対するフォトマスク形成用基板の回転量とX−Y座標系の基準位置とを求めることができる。
図5に示す例においては、第1の位置センサーと第2の位置センサーとを別体のものとしたが、例えば、X+向き、Y+向き、X−向き、Y−向きの4つの向きに、位置検出できるジョイスティック型の接触型位置センサーを用い、1つの位置センサーで、第1の位置センサー、第2の位置センサーを兼ねさせてもよい。
3.処理部
本発明における処理部は、上記検査部で検出された異物の位置と上記描画光学系で描画を行う描画データとを対応させるものである。
処理部は、上記検査部で検出された異物の位置と上記描画光学系で描画を行う描画データとを対応させることができるものであれば特に限定されるものではなく、例えば図2および図3に示すように、フォトマスク形成用基板11に対する異物12の位置と、フォトマスク形成用基板11に対する描画データ13の位置とを重ね合わせて見ることができる画像処理を行うものを挙げることができる。
また、処理部では、異物の位置が描画データに重なる場合、フォトマスク形成用基板に対する描画データの位置を調整することもできる。
なお、描画データの位置の調整については、上記「A.フォトマスクの製造方法」の項に記載したので、ここでの説明は省略する。
4.描画ステージ
本発明における描画ステージは、フォトマスク形成用基板を載置するものである。
描画ステージとしては、フォトマスク形成用基板を載置することができるものであれば特に限定されるものではなく、一般的なものを適用することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
本発明のフォトマスクの製造方法の一例を示す工程図である。 本発明のフォトマスクの製造方法における描画前検査工程の一例を示す工程図である。 本発明のフォトマスクの製造方法における描画前検査工程の一例を示す模式図である。 本発明のフォトマスクの製造方法の他の例を示す工程図である。 フォトマスク形成用基板の位置の検出を説明するための模式図である。 フォトマスク形成用基板の位置の検出を説明するための模式図である。 本発明のフォトマスクの製造方法の他の例を示す工程図である。 本発明のフォトマスクの製造方法の他の例を示す工程図である。 本発明のフォトマスクの製造方法における描画工程の一例を示す工程図である。 検査光と描画光の関係を示す模式図である。 本発明のフォトマスクの製造方法における描画工程の他の例を示す工程図である。 本発明の描画装置の一例を示す模式図である。 本発明の描画装置の他の例を示す模式図である。 本発明の描画装置の他の例を示す模式図である。
符号の説明
11 … フォトマスク形成用基板
12 … 異物
13 … 描画データ
51 … 描画装置
53 … 描画ステージ
54 … 描画光学系
55 … 検査部
56 … 処理部

Claims (6)

  1. 基板上に感光材層が形成されたフォトマスク形成用基板を描画装置内の描画ステージに載置した後、前記フォトマスク形成用基板上の異物を検査し、異物が検出された場合には前記異物の位置を検出し、前記異物の位置と前記描画装置で描画を行う描画データとを対応させる描画前検査工程と、
    前記描画前検査工程後、前記フォトマスク形成用基板の感光材層に描画を行う描画工程と
    を有することを特徴とするフォトマスクの製造方法。
  2. 前記描画工程中に、前記フォトマスク形成用基板上の異物を検査し、異物が検出された場合には前記異物の位置を検出し、前記異物の位置と前記描画データとを対応させる描画中検査工程を行うことを特徴とする請求項1に記載のフォトマスクの製造方法。
  3. 前記描画前検査工程にて前記異物の位置と前記描画データとが重なる場合、前記描画前検査工程後、前記描画工程前に、前記フォトマスク形成用基板に対する前記描画データの位置を調整する位置調整工程を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフォトマスクの製造方法。
  4. 前記描画前検査工程にて前記異物の位置と前記描画データとが重なる場合、前記フォトマスク形成用基板の使用を停止することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフォトマスクの製造方法。
  5. 基板上に感光材層が形成されたフォトマスク形成用基板の感光材層に描画を行う描画工程中に、前記フォトマスク形成用基板上の異物を検査し、異物が検出された場合には前記異物の位置を検出し、前記異物の位置と前記描画を行う描画データとを対応させる描画中検査工程を行うことを特徴とするフォトマスクの製造方法。
  6. 基板上に感光材層が形成されたフォトマスク形成用基板を載置する描画ステージと、
    前記描画ステージ上に載置されるフォトマスク形成用基板に描画を行う描画光学系と、
    前記フォトマスク形成用基板上の異物を検査し、前記異物の位置を検出する検査部と、
    前記検査部で検出された前記異物の位置と前記描画光学系で描画を行う描画データとを対応させる処理部と
    を備えることを特徴とする描画装置。
JP2008204670A 2008-08-07 2008-08-07 フォトマスクの製造方法 Active JP5282476B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008204670A JP5282476B2 (ja) 2008-08-07 2008-08-07 フォトマスクの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008204670A JP5282476B2 (ja) 2008-08-07 2008-08-07 フォトマスクの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010039384A true JP2010039384A (ja) 2010-02-18
JP5282476B2 JP5282476B2 (ja) 2013-09-04

Family

ID=42011974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008204670A Active JP5282476B2 (ja) 2008-08-07 2008-08-07 フォトマスクの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5282476B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2016153052A1 (ja) * 2015-03-26 2018-01-18 大日本印刷株式会社 フォトマスクの製造方法および検査装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06226474A (ja) * 1993-02-08 1994-08-16 Nec Corp レーザ描画装置
JPH10186635A (ja) * 1996-12-20 1998-07-14 Sharp Corp フォトマスクの製造方法
JP2001033941A (ja) * 1999-07-16 2001-02-09 Toshiba Corp パターン形成方法及び露光装置
JP2002278046A (ja) * 2001-03-21 2002-09-27 Dainippon Printing Co Ltd 基板選択装置および描画用基板の供給方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06226474A (ja) * 1993-02-08 1994-08-16 Nec Corp レーザ描画装置
JPH10186635A (ja) * 1996-12-20 1998-07-14 Sharp Corp フォトマスクの製造方法
JP2001033941A (ja) * 1999-07-16 2001-02-09 Toshiba Corp パターン形成方法及び露光装置
JP2002278046A (ja) * 2001-03-21 2002-09-27 Dainippon Printing Co Ltd 基板選択装置および描画用基板の供給方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2016153052A1 (ja) * 2015-03-26 2018-01-18 大日本印刷株式会社 フォトマスクの製造方法および検査装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5282476B2 (ja) 2013-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5353230B2 (ja) フォトマスクのパタン位置補正方法および位置補正されたフォトマスク
US7599053B2 (en) Pattern defect inspection method, photomask manufacturing method, and display device substrate manufacturing method
KR101735403B1 (ko) 검사 방법, 템플릿 기판 및 포커스 오프셋 방법
JP6074898B2 (ja) 基板処理装置
JP5036581B2 (ja) マスク欠陥検査方法及びマスク欠陥検査装置
JPH08250399A (ja) 走査型露光装置
JP2010191127A (ja) 露光装置、露光方法、及び表示用パネル基板の製造方法
JP2006208429A (ja) 両面マスクの作成方法
KR20080080926A (ko) 그레이톤 마스크의 결함 검사 방법 및 결함 검사 장치,포토마스크의 결함 검사 방법, 그레이톤 마스크의 제조방법 및 패턴 전사 방법
US20020001083A1 (en) Apparatus and method for measuring pattern alignment error
JP2010079112A (ja) フォトマスクの製造方法、及びパターン転写方法
JP5282476B2 (ja) フォトマスクの製造方法
JPH11143087A (ja) 位置合わせ装置及びそれを用いた投影露光装置
JP2002049143A (ja) 位相シフトマスクの欠陥検査装置
JP2000193596A (ja) 検査方法
JP2003186201A (ja) 異物検査機能を備えた露光装置及びその装置における異物検査方法
JP2010085793A (ja) 露光装置およびデバイス製造方法
JP2009104024A (ja) 露光マスク、フォーカス測定方法及びパターン形成方法
JP4261535B2 (ja) マスク検査装置におけるアライメント方法および評価方法
JPH09293764A (ja) 半導体素子の工程欠陥検査方法
KR19980016943A (ko) 포토 마스크
JPH01305477A (ja) 外観欠陥検査方法
JP5005370B2 (ja) ハーフトーンマスク及びそれを用いたパターニング方法
JP2005129786A (ja) 露光装置
JPH0743311A (ja) 表面状態検査装置及び該装置を備える露光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110520

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120814

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121010

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130430

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130513

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5282476

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150