JP6074898B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基板処理装置に関するものである。
フォトリソグラフィ工程で用いられる露光装置において、下記特許文献に開示されているような、円筒状又は円柱状のマスクを用いて基板を露光する露光装置が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
板状のマスクを用いる場合のみならず、円筒状又は円柱状のマスクを用いて基板を露光する場合においても、マスクのパターンの像で基板を良好に露光するために、マスクのパターンの位置情報を精確に取得する必要がある。そのため、円筒状又は円柱状のマスクの位置情報を精確に取得でき、そのマスクと基板との位置関係を精確に調整できる技術の案出が望まれる。
そこで、特許文献3には、マスクにおけるパターン形成面の所定領域に、パターンに対して所定の位置関係で位置情報取得用のマーク(目盛、格子等)を形成し、エンコーダシステムでマークを検出することにより、パターン形成面の周方向におけるパターンの位置情報を取得する構成が開示されている。
特開平7−153672号公報 特開平8−213305号公報 特開2008−76650号公報
しかしながら、上述したような従来技術には、以下のような問題が存在する。
一般に、回転体(円筒マスク等)の回転方向の位置を計測するエンコーダシステムでは、回転体の回転軸に同軸に取り付けられたスケール円盤の目盛線(格子)に対向して、光学的な読取りヘッドが配置される。スケール板の目盛線と読取りヘッドとが計測感度(検出感度)の無い方向、例えば、スケール板と読取りヘッドとの間隔を変動させる方向に相対的に変位した場合、円筒マスクと基板とが相対的な位置ずれを起したにも関わらず、エンコーダシステムでは計測できないことになる。そのため、露光されたパターンに誤差が生じる虞がある。
このような問題は、パターン露光時の問題に限られるものではなく、アライメント時のマーク計測等についても同様に生じ、さらには、回転計測用のエンコーダシステムを備えて基板を精密搬送する必要のある処理装置や検査装置の全般に生じる可能性がある。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、マスクや基板の位置を高精度に計測することで、基板に対して高精細な処理(検査等も含む)を施すことが可能な基板処理装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、所定の中心線から一定半径で湾曲した円筒状の支持面を有し、支持面に長尺の基板の一部分が巻き付けられて中心線の回りに回転することによって、基板を長尺方向に送る回転円筒部材と、回転円筒部材の支持面に巻き付けられた基板の一部分のうち、支持面の周方向に関する特定位置において、基板に所定の処理を施す処理機構と、回転円筒部材の支持面の周方向の位置変化、又は回転円筒部材の中心線の方向の位置変化を計測する為に、回転円筒部材と共に中心線の回りに回転するスケール部材と、スケール部材に環状に刻設されたスケール部と対向すると共に、中心線からみて特定位置とほぼ同じ方向に配置されて、スケール部を読み取る読取り機構と、を備えた基板処理装置が提供される。
本発明の第2の態様に従えば、所定の中心線から一定半径の円筒面に沿ってマスクパターンを保持して、中心線の回りに回転可能なマスク保持部材と、マスク保持部材の円筒面の周方向に関する特定位置において、マスクパターンの一部に露光用の照明光を照射する照明系と、感応性の基板を支持する基板支持部材を有し、照明光の照射によりマスクパターンの一部から発生した光束を、所定の露光形式で基板の被露光面に投射する露光機構と、マスク保持部材の円筒面の周方向の位置変化、又はマスク保持部材の中心線の方向の位置変化を計測する為に、マスク保持部材と共に中心線の回りに回転するスケール部材と、スケール部材に環状に刻設されたスケール部と対向すると共に、中心線からみて特定位置とほぼ同じ方向に配置されて、スケール部を読み取る読取り機構と、を備えた基板処理装置が提供される。
本発明の第3の態様に従えば、所定の中心線から一定半径で湾曲した円筒状の支持面を有し、中心線の回りに回転可能な回転円筒部材と、回転円筒部材の支持面のうち周方向の特定範囲において、長尺の可撓性の基板を支持させつつ、基板を長尺方向に搬送する基板搬送機構と、長尺方向に離散又は連続して基板上に形成された特定パターンを検出する為の検出プローブを含み、検出プローブによる検出領域が特定範囲内に設定されるように、回転円筒部材の周囲に配置されるパターン検出装置と、回転円筒部材の支持面の周方向の位置変化、又は回転円筒部材の中心線の方向の位置変化を計測する為に、回転円筒部材と共に中心線の回りに回転するスケール部材と、スケール部材に環状に刻設されたスケール部と対向すると共に、中心線からみて検出領域とほぼ同じ方向に配置されて、スケール部を読み取る読取り機構と、を備えた基板処理装置が提供される。
本発明では、検出対象の位置を高い精度で検出することで高精度の基板処理を実行することが可能になる。
デバイス製造システムの構成を示す図。 第1実施形態による処理装置(露光装置)の全体構成を示す図。 同露光装置における照明領域及び投影領域の配置を示す図。 同露光装置に適用される投影光学系の構成を示す図。 回転ドラムDR5の外観斜視図。 第2実施形態に係るスケール円盤SDを回転中心線AX2方向に視た図。 第3実施形態に係る回転ドラムDRを示す図。 第4実施形態に係る回転ドラムDRの外観斜視図。 同回転ドラムDRの正面図。 第5実施形態に係る処理装置の全体構成を示す図。 スケール部GPMR、GPMTを有する第1ドラム部材の部分詳細図。 速度計測装置SAの概略的な構成図。 実施形態のデバイス製造方法を示すフローチャートである。 別形態の読取機構を示す図。 別形態の読取機構を示す図。 別形態の読取機構を示す図。
(第1実施形態)
以下、本発明の基板処理装置の第1実施形態を、図1ないし図5を参照して説明する。
図1は、本実施形態のデバイス製造システム(フレキシブル・ディスプレー製造ライン)SYSの一部の構成を示す図である。ここでは、供給ロールFR1から引き出された可撓性の基板P(シート、フィルム等)が、順次、n台の処理装置U1,U2,U3,U4,U5,…Unを経て、回収ロールFR2に巻き上げられるまでの例を示している。上位制御装置CONTは、製造ラインを構成する各処理装置U1〜Unを統括制御する。
図1において、直交座標系XYZは、基板Pの表面(又は裏面)がXZ面と垂直となるように設定され、基板Pの搬送方向(長尺方向)と直交する幅方向がY方向に設定されるものとする。なお、その基板Pは、予め所定の前処理によって、その表面を改質して活性化したもの、或いは、表面に精密パターニングの為の微細な隔壁構造(凹凸構造)を形成したものでもよい。
供給ロールFR1に巻かれている基板Pは、ニップされた駆動ローラDR1によって引き出されて処理装置U1に搬送されるが、基板PのY方向(幅方向)の中心はエッジポジションコントローラEPC1によって、目標位置に対して±十数μm〜数十μm程度の範囲に収まるようにサーボ制御される。
処理装置U1は、印刷方式で基板Pの表面に感光性機能液(フォトレジスト、感光性シランカップリング材、UV硬化樹脂液等)を、基板Pの搬送方向(長尺方向)に関して連続的又は選択的に塗布する塗布装置である。処理装置U1内には、基板Pが巻き付けられる圧胴ローラDR2、この圧胴ローラDR2上で、基板Pの表面に感光性機能液を一様に塗布する為の塗布用ローラ等を含む塗布機構Gp1、基板Pに塗布された感光性機能液に含まれる溶剤または水分を急速に除去する為の乾燥機構Gp2等が設けられている。
処理装置U2は、処理装置U1から搬送されてきた基板Pを所定温度(例えば、数10〜120℃程度)まで加熱して、表面に塗布された感光性機能層を安定的に密着する為の加熱装置である。処理装置U2内には、基板Pを折返し搬送する為の複数のローラとエア・ターン・バー、搬入されてきた基板Pを加熱する為の加熱チャンバー部HA1、加熱された基板Pの温度を、後工程(処理装置U3)の環境温度と揃うように下げる為の冷却チャンバー部HA2、ニップされた駆動ローラDR3等が設けられている。
基板処理装置としての処理装置U3は、処理装置U2から搬送されてきた基板Pの感光性機能層に対して、ディスプレー用の回路パターンや配線パターンに対応した紫外線のパターニング光を照射する露光装置である。処理装置U3内には、基板PのY方向(幅方向)の中心を一定位置に制御するエッジポジションコントローラEPC、ニップされた駆動ローラDR4、基板Pを所定のテンションで部分的に巻き付けて、基板P上のパターン露光される部分を一様な円筒面状に支持する回転ドラムDR5、及び、基板Pに所定のたるみ(あそび)DLを与える為の2組の駆動ローラDR6、DR7等が設けられている。
さらに処理装置U3内には、透過型円筒マスクDMと、その円筒マスクDM内に設けられて、円筒マスクDMの外周面に形成されたマスクパターンを照明する照明機構IUと、回転ドラムDR5によって円筒面状に支持される基板Pの一部分に、円筒マスクDMのマスクパターンの一部分の像を投影する投影光学系PLと、投影されたマスクパターンの一部分の像と基板Pとを相対的に位置合せ(アライメント)する為に、基板Pに予め形成されたアライメントマーク等を検出するアライメント顕微鏡AM1、AM2とが設けられている。
なお、処理装置U3のさらに詳細な構成については後述する。
処理装置U4は、処理装置U3から搬送されてきた基板Pの感光性機能層に対して、湿式による現像処理、無電解メッキ処理等を行なうウェット処理装置である。処理装置U4内には、Z方向に階層化された3つの処理槽BT1、BT2、BT3と、基板Pを折り曲げて搬送する複数のローラと、ニップされた駆動ローラDR8等が設けられている。
処理装置U5は、処理装置U4から搬送されてきた基板Pを暖めて、湿式プロセスで湿った基板Pの水分含有量を所定値に調整する加熱乾燥装置であるが、詳細は省略する。その後、幾つかの処理装置を経て、一連のプロセスの最後の処理装置Unを通った基板Pは、ニップされた駆動ローラDR1を介して回収ロールFR2に巻き上げられる。その巻上げの際も、基板PのY方向(幅方向)の中心、或いはY方向の基板端が、Y方向にばらつかないように、エッジポジションコントローラEPC2によって、駆動ローラDR1と回収ロールFR2のY方向の相対位置が逐次補正制御される。
本実施形態で使用される基板Pは、例えば、樹脂フィルム、ステンレス鋼等の金属又は合金からなる箔(フォイル)等である。樹脂フィルムの材質は、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、エチレンビニル共重合体樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、セルロース樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、酢酸ビニル樹脂のうち1又は2以上を含む。
基板Pは、各種の処理工程において受ける熱による変形量が実質的に無視できるように、熱膨張係数が顕著に大きくないものを選定するのが望ましい。熱膨張係数は、例えば、無機フィラーを樹脂フィルムに混合することによって、プロセス温度等に応じた閾値よりも小さく設定されていてもよい。無機フィラーは、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、アルミナ、酸化ケイ素等でもよい。また、基板Pは、フロート法等で製造された厚さ100μm程度の極薄ガラスの単層体であってもよいし、この極薄ガラスに上記の樹脂フィルム、箔等を貼り合わせた積層体であってもよい。
本実施形態のデバイス製造システムSYSは、1個のデバイスを製造するための各種の処理を、基板Pに対して連続して施す、所謂、ロール・ツー・ロール(Roll to Roll)方式のシステムであり、各種の処理が施された基板Pは、デバイス(例えば有機ELディスプレーの表示パネル)ごとに分割(ダイシング)されて、複数個のデバイスになる。基板Pの寸法は、例えば、幅方向(短尺となるY方向)の寸法が10cm〜2m程度であり、長さ方向(長尺となるX方向)の寸法が10m以上である。
次に、本実施形態の処理装置U3の構成について図2乃至図5を参照して説明する。図2は、本実施形態の処理装置U3の全体構成を示す図である。図2に示す処理装置U3は、露光処理を実行する露光装置(処理機構)EXと、搬送装置9の少なくとも一部とを含む。
本実施形態の露光装置EXは、いわゆる走査露光装置であり、円筒マスクDMの回転と可撓性の基板Pの送りとを同期駆動させつつ、円筒マスクDMに形成されているパターンの像を、投影倍率が等倍(×1)の投影光学系PL(PL1〜PL6)を介して基板Pに投影する。なお、図2乃至図5において、直交座標系XYZのY軸を円筒マスクDMの回転中心線AX1と平行に設定し、X軸を走査露光の方向、即ち、露光位置での基板Pの搬送方向に設定する。
図2に示すように、露光装置EXは、マスク保持装置12、照明機構IU、投影光学系PL、及び制御装置14を備える。処理装置U3は、マスク保持装置12に保持された円筒マスクDMを回転移動させるとともに、搬送装置9によって基板Pを搬送する。照明機構IUは、マスク保持装置12に保持された円筒マスクDMの一部(照明領域IR)を、照明光束EL1によって均一な明るさで照明する。投影光学系PLは、マスクM上の照明領域IRにおけるパターンの像を、搬送装置9によって搬送されている基板Pの一部(投影領域PA)に投影する。マスクMの移動に伴って、照明領域IRに配置される円筒マスクDM上の部位が変化し、また基板Pの移動に伴って、投影領域PAに配置される基板P上の部位が変化することによって、円筒マスクDM上の所定のパターン(マスクパターン)の像が基板Pに投影される。制御装置14は、露光装置EXの各部を制御し、各部に処理を実行させる。また、本実施形態において、制御装置14は、搬送装置9の少なくとも一部を制御する。
なお、制御装置14は、デバイス製造システムSYSの上位制御装置CONTの一部又は全部であってもよい。また、制御装置14は、上位制御装置CONTに制御され、上位制御装置CONTとは別の装置であってもよい。制御装置14は、例えば、コンピュータシステムを含む。コンピュータシステムは、例えば、CPU及び各種メモリーやOS、周辺機器等のハードウェアを含む。処理装置U3の各部の動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、各種処理が行われる。コンピュータシステムは、インターネット或いはイントラネットシステムに接続可能な場合、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含む。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置を含む。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリーのように、一定時間プログラムを保持しているものも含む。また、プログラムは、処理装置U3の機能の一部を実現するためのものでもよく、処理装置U3の機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものでもよい。上位制御装置CONTは、制御装置14と同様に、コンピュータシステムを利用して実現することができる。
図2に示すように、マスク保持装置12は、円筒マスクDMを保持する第1ドラム部材21、第1ドラム部材21を支持するガイドローラー23、第1ドラム部材21を駆動する駆動ローラー24、第1ドラム部材21の位置を検出する第1検出器25、及び第1駆動部26を備える。
第1ドラム部材21は、円筒マスクDM上の照明領域IRが配置される第1面P1を形成する。本実施形態において、第1面P1は、線分(母線)をこの線分に平行な軸(第1中心軸AX1)周りに回転した面(以下、円筒面という)を含む。円筒面は、例えば、円筒の外周面、円柱の外周面等である。第1ドラム部材21は、例えばガラスや石英等で構成され、一定の肉厚を有する円筒状であり、その外周面(円筒面)が第1面P1を形成する。すなわち、本実施形態において、円筒マスクDM上の照明領域IRは、回転中心線AX1から一定の半径r1を持つ円筒面状に湾曲している。
円筒マスクDMは、例えば平坦性の良い短冊状の極薄ガラス板(例えば厚さ100〜500μm)の一方の面にクロム等の遮光層でパターンを形成した透過型の平面状シートマスクとして作成され、それを第1ドラム部材21の外周面に倣って湾曲させ、この外周面に巻き付けた(貼り付けた)状態で使用される。円筒マスクDMは、パターンが形成されていないパターン非形成領域を有し、パターン非形成領域において第1ドラム部材21に取付けられている。円筒マスクDMは、第1ドラム部材21に対してリリース可能である。
なお、円筒マスクDMを極薄ガラス板で構成し、その円筒マスクDMを透明円筒母材による第1ドラム部材21に巻き付ける代わりに、透明円筒母材による第1ドラム部材21の外周面に直接クロム等の遮光層によるマスクパターンを描画形成して一体化してもよい。この場合も、第1ドラム部材21が円筒マスクDMのパターンの支持部材として機能する。
第1検出器25は、第1ドラム部材21の回転位置を光学的に検出するもので、例えばロータリーエンコーダ等で構成される。第1検出器25は、検出した第1ドラム部材21の回転位置を示す情報(エンコーダヘッドからの2相信号等)を制御装置14に供給する。電動モーター等のアクチュエータ含む第1駆動部26は、制御装置14から供給される制御信号に従って、駆動ローラー24を回転させるためのトルクを調整する。制御装置14は、第1検出器25による検出結果に基づいて第1駆動部26を制御することによって、第1ドラム部材21の回転位置を制御する。換言すると、制御装置14は、第1ドラム部材21に保持されている円筒マスクDMの回転位置と回転速度の一方又は双方を制御する。
搬送装置9は、駆動ローラDR4、第1ガイド部材31、基板P上の投影領域PAが配置される第2面p2を形成する回転ドラムDR5、第2ガイド部材33、駆動ローラDR6、DR7(図1参照)、第2検出器35、及び第2駆動部36を備える。
本実施形態において、搬送経路の上流から駆動ローラDR4へ搬送されてきた基板Pは、駆動ローラDR4を経由して第1ガイド部材31へ搬送される。第1ガイド部材31を経由した基板Pは、半径r2の円筒状又は円柱状の回転ドラムDR5の表面に支持されて、第2ガイド部材33へ搬送される。第2ガイド部材33を経由した基板Pは、駆動ローラDR6、DR7を経由して、搬送経路の下流へ搬送される。なお、回転ドラムDR5の回転中心線AX2と、駆動ローラDR4、DR6、DR7の各回転中心線とは、何れもY軸と平行になるように設定される。
第1ガイド部材31及び第2ガイド部材33は、例えば、基板Pの幅方向と交差する方向に移動(図2中のXZ面内で移動)することによって、搬送経路において基板Pに働くテンション等を調整する。また、第1ガイド部材31(及び駆動ローラDR4)と第2ガイド部材33(及び駆動ローラDR6、DR7)は、例えば、基板Pの幅方向(Y方向)に移動可能な構成とすることによって、回転ドラムDR5の外周に巻き付く基板PのY方向の位置等を調整することができる。なお、搬送装置9は、投影光学系PLの投影領域PAに沿って基板Pを搬送可能であればよく、その構成を適宜変更可能である。
回転ドラム(回転円筒部材)DR5は、投影光学系PLからの結像光束が投射される基板P上の投影領域PAを含む一部分を円弧状(円筒状)に支持する第2面(支持面)p2を形成する。本実施形態において、回転ドラムDR5は、搬送装置9の一部であるとともに、露光対象の基板Pを支持する支持部材(基板ステージ)を兼ねている。すなわち、回転ドラムDR5は、露光装置EXの一部であってもよい。回転ドラムDR5は、その回転中心線AX2(以下、第2中心軸AX2とも呼ぶ)の周りに回転可能であり、基板Pは、回転ドラムDR5上の外周面(円筒面)に倣って円筒面状に湾曲し、湾曲した部分の一部に投影領域PAが配置される。
本実施形態において、回転ドラムDR5は、電動モーター等のアクチュエータを含む第2駆動部36から供給されるトルクによって回転する。第2検出器35も、例えばロータリーエンコーダ等で構成され、回転ドラムDR5の回転位置を光学的に検出する。第2検出器35は、検出した回転ドラムDR5の回転位置を示す情報(例えば、エンコーダヘッドからの2相信号等)を制御装置14に供給する。第2駆動部36は、制御装置14から供給される制御信号に従って、回転ドラムDR5を回転させるトルクを調整する。制御装置14は、第2検出器35による検出結果に基づいて第2駆動部36を制御することによって、回転ドラムDR5の回転位置を制御し、第1ドラム部材21(円筒マスクDM)と回転ドラムDR5とを同期移動(同期回転)させる。なお、第2検出器35の詳細な構成については後述する。
本実施形態の露光装置EXは、所謂、マルチレンズ方式の投影光学系を搭載することを想定した露光装置である。投影光学系PLは、円筒マスクDMのパターンにおける一部の像を投影する複数の投影モジュールを備える。例えば、図2では、中心面P3の左側に3つの投影モジュール(投影光学系)PL1,PL3,PL5がY方向に一定間隔で配置され、中心面P3の右側にも3つの投影モジュール(投影光学系)PL2,PL4,PL6がY方向に一定間隔で配置される。
このようなマルチレンズ方式の露光装置EXでは、複数の投影モジュールPL1〜PL6によって露光された領域(投影領域PA1〜PA6)のY方向の端部を走査によって互いに重ね合わせることによって、所望のパターンの全体像を投影する。このような露光装置EXは、円筒マスクDM上のパターンのY方向サイズが大きくなり、必然的にY方向の幅が大きな基板Pを扱う必要性が生じた場合でも、投影モジュールと、それに対応する照明機構IU側のモジュールとをY方向に増設するだけで良いので、容易にパネルサイズ(基板Pの幅)の大型化に対応できると言った利点がある。
なお、露光装置EXは、マルチレンズ方式でなくてもよい。例えば、例えば基板Pの幅方向の寸法がある程度小さい場合等に、露光装置EXは、1つの投影モジュールによってパターンの全幅の像を基板Pに投影してもよい。また、複数の投影モジュールPL1〜PL6は、それぞれ、1個のデバイスに対応するパターンを投影してもよい。すなわち、露光装置EXは、複数個のデバイス用のパターンを、複数の投影モジュールによって並行して投影してもよい。
本実施形態の照明機構IUは、光源装置(図示略)及び照明光学系ILを備える。照明光学系ILは、複数の投影モジュールPL1〜PL6の各々に対応してY軸方向に並んだ複数(例えば6つ)の照明モジュールILを備える。光源装置は、例えば水銀ランプ等のランプ光源、又はレーザーダイオード、発光ダイオード(LED)等の固体光源を含む。光源装置が射出する照明光は、例えばランプ光源から射出される輝線(g線、h線、i線)、KrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)等である。光源装置から射出された照明光は、照度分布が均一化されて、例えば光ファイバー等の導光部材を介して、複数の照明モジュールILに振り分けられる。
複数の照明モジュールILのそれぞれは、レンズ等の複数の光学部材を含む。本実施形態において、光源装置から出射して複数の照明モジュールILのいずれかを通る光を照明光束EL1と称する。複数の照明モジュールILのそれぞれは、例えばインテグレータ光学系、ロッドレンズ、フライアイレンズ等を含み、均一な照度分布の照明光束EL1によって照明領域IRを照明する。本実施形態において、複数の照明モジュールILは、円筒マスクDMの内側に配置されている。複数の照明モジュールILのそれぞれは、円筒マスクDMの内側から円筒マスクDMの外周面に形成されたマスクパターンの各照明領域IRを照明する。
図3は、本実施形態における照明領域IR及び投影領域PAの配置を示す図である。なお、図3には、第1ドラム部材21に配置された円筒マスクDM上の照明領域IRを−Z側から見た平面図(図3中の左図)と、第2ドラム部材22に配置された基板P上の投影領域PAを+Z側から見た平面図(図3中の右図)とが図示されている。図3中の符号Xsは、第1ドラム部材21又は第2ドラム部材22の移動方向(回転方向)を示す。
複数の照明モジュールILは、それぞれ、円筒マスクDM上の第1から第6照明領域IR1〜IR6を照明する。例えば、第1照明モジュールILは、第1照明領域IR1を照明し、第2照明モジュールILは第2照明領域IR2を照明する。
本実施形態における第1照明領域IR1は、Y方向に細長い台形状の領域として説明するが、後で説明する投影光学系(投影モジュール)PLのように、中間像面を形成する構成の投影光学系の場合は、その中間像の位置に台形開口を有する視野絞り板を配置できる為、その台形開口を包含する長方形の領域としても良い。第3照明領域IR3及び第5照明領域IR5は、それぞれ、第1照明領域IR1と同様の形状の領域であり、Y軸方向に一定間隔を空けて配置されている。また、第2照明領域IR2は、中心面P3に関して第1照明領域IR1と対称的な台形状(又は長方形)の領域である。第4照明領域IR4及び第6照明領域IR6は、それぞれ、第2照明領域IR2と同様の形状の領域であり、Y軸方向に一定間隔を空けて配置されている。
図3に示すように、第1から第6照明領域IR1〜IR6のそれぞれは、第1面P1の周方向に沿って見た場合に、隣り合う台形状の照明領域の斜辺部の三角部が重なるように(オーバーラップするように)配置されている。そのため、例えば、第1ドラム部材21の回転によって第1照明領域IR1を通過する円筒マスクDM上の第1領域A1は、第1ドラム部材21の回転によって第2照明領域IR2を通過する円筒マスクDM上の第2領域A2と一部重複する。
本実施形態において、円筒マスクDMは、パターンが形成されているパターン形成領域A3と、パターンが形成されていないパターン非形成領域A4とを有する。そのパターン非形成領域A4は、パターン形成領域A3を枠状に囲むように配置されており、照明光束EL1を遮光する特性を有する。円筒マスクDMのパターン形成領域A3は、第1ドラム部材21の回転に伴って方向Xsに移動し、パターン形成領域A3のうちのY軸方向の各部分領域は、第1から第6照明領域IR1〜IR6のいずれかを通過する。換言すると、第1から第6照明領域IR1〜IR6は、パターン形成領域A3のY軸方向の全幅をカバーするように、配置されている。
図2に示すように、Y軸方向に並ぶ複数の投影モジュールPL1〜PL6のそれぞれは、第1から第6照明モジュールILのそれぞれと1対1で対応しており、対応する照明モジュールによって照明される照明領域IR内に現れる円筒マスクDMの部分的なパターンの像を、基板P上の各投影領域PAに投影する。
例えば、第1投影モジュールPL1は、第1照明モジュールILに対応し、第1照明モジュールILによって照明される第1照明領域IR1(図3参照)における円筒マスクDMのパターンの像を、基板P上の第1投影領域PA1に投影する。第3投影モジュールPL3、第5投影モジュールPL5は、それぞれ、第3〜第5照明モジュールILと対応している。第3投影モジュールPL3及び第5投影モジュールPL5は、Y軸方向から見ると、第1投影モジュールPL1と重なる位置に配置されている。
また、第2投影モジュールPL2は、第2照明モジュールILに対応し、第2照明モジュールILによって照明される第2照明領域IR2(図3参照)における円筒マスクDMのパターンの像を、基板P上の第2投影領域PA2に投影する。第2投影モジュールPL2は、Y軸方向から見ると、第1投影モジュールPL1に対して中心面P3を挟んで対称的な位置に配置されている。
第4投影モジュールPL4、第6投影モジュールPL6は、それぞれ、第4、第6照明モジュールILと対応して配置され、第4投影モジュールPL4及び第6投影モジュールPL6は、Y軸方向から見て、第2投影モジュールPL2と重なる位置に配置されている。
なお、本実施形態において、照明機構IUの各照明モジュールILから円筒マスクDM上の各照明領域IR1〜IR6に達する光を照明光束EL1とし、各照明領域IR1〜IR6中に現れる円筒マスクDMの部分パターンに応じた強度分布変調を受けて各投影モジュールPL1〜PL6に入射して各投影領域PA1〜PA6に達する光を、結像光束EL2とする。本実施形態では、各投影領域PA1〜PA6に達する結像光束EL2のうち、投影領域PA1〜PA6の各中心点を通る主光線が、図2に示すように、回転ドラムDR5の回転中心線AX2からみて、中心面P3を挟んで周方向で角度θの位置(特定位置)にそれぞれ配置される。
図3中の右図に示すように、第1照明領域IR1におけるパターンの像は第1投影領域PA1に投影され、第3照明領域IR3におけるパターンの像は、第3投影領域PA3に投影され、第5照明領域IR5におけるパターンの像は、第5投影領域PA5に投影される。本実施形態において、第1投影領域PA1、第3投影領域PA3及び第5投影領域PA5は、Y軸方向に一列に並ぶように配置される。
また、第2照明領域IR2におけるパターンの像は、第2投影領域PA2に投影される。本実施形態において、第2投影領域PA2は、Y軸方向から見て、中心面P3に関して第1投影領域PA1と対称的に配置される。また、第4照明領域IR4におけるパターンの像は、第4投影領域PA4に投影され、第6照明領域IR6におけるパターンの像は、第6投影領域PA6に投影される。本実施形態において、第2投影領域PA2、第4投影領域PA4及び第6投影領域PA6は、Y軸方向に一列に並ぶように配置される。
第1から第6投影領域PA1〜PA6のそれぞれは、第2面p2の周方向に沿って見た場合に、第2中心軸AX2に平行な方向において隣り合う投影領域(奇数番目と偶数番目)同士の端部(台形の三角部分)が重なるように配置されている。そのため、例えば、回転ドラムDR5の回転によって第1投影領域PA1を通過する基板P上の第3領域A5は、回転ドラムDR5の回転によって第2投影領域PA2を通過する基板P上の第4領域A6と一部重複する。第1投影領域PA1と第2投影領域PA2は、第3領域A5と第4領域A6が重複する領域での露光量が、重複しない領域の露光量と実質的に同じになるように、それぞれの形状等が設定されている。
次に、本実施形態の投影光学系PLの詳細構成について図4を参照して説明する。なお、本実施形態において、第2から第5投影モジュールPL5のそれぞれは、第1投影モジュールPL1と同様の構成である。そのため、投影光学系PLを代表して、第1投影モジュールPL1の構成について説明する。
図4に示す第1投影モジュールPL1は、第1照明領域IR1に配置された円筒マスクDMのパターンの像を中間像面P7に結像する第1光学系41と、第1光学系41が形成した中間像の少なくとも一部を基板Pの第1投影領域PA1に再結像する第2光学系42と、中間像が形成される中間像面P7に配置された第1視野絞り43とを備える。
また、第1投影モジュールPL1は、基板P上に形成されるマスクのパターン像(以下、投影像という)のフォーカス状態を微調整する為のフォーカス補正光学部材44、投影像を像面内で微少に横シフトさせる為の像シフト補正光学部材45、投影像の倍率を微少補正する倍率補正用光学部材47、及び投影像を像面内で微少回転させる為のローテーション補正機構46、を備える。
円筒マスクDMのパターンからの結像光束EL2は、第1照明領域IR1から法線方向(D1)に出射し、フォーカス補正光学部材44を通って像シフト補正光学部材45に入射する。像シフト補正光学部材45を透過した結像光束EL2は、第1光学系41の要素である第1偏向部材50の第1反射面(平面鏡)p4で反射され、第1レンズ群51を通って第1凹面鏡52で反射され、再び第1レンズ群51を通って第1偏向部材50の第2反射面(平面鏡)p5で反射されて、第1視野絞り43に入射する。第1視野絞り43を通った結像光束EL2は、第2光学系42の要素である第2偏向部材57の第3反射面(平面鏡)p8で反射され、第2レンズ群58を通って第2凹面鏡59で反射され、再び第2レンズ群58を通って第2偏向部材57の第4反射面(平面鏡)p9で反射されて、倍率補正用光学部材47に入射する。倍率補正用光学部材47から出射した結像光束EL2は、基板P上の第1投影領域PA1に入射し、第1照明領域IR1内に現れるパターンの像が第1投影領域PA1に等倍(×1)で投影される。
先の図2に示したように、円筒マスクDMの半径r1と回転ドラムDR5に巻き付いた基板Pの円筒状の表面の半径r2とを等しくした場合、各投影モジュールPL1〜PL6のマスク側における結像光束の主光線は、円筒マスクDMの中心軸線AX1を通るように傾けられるが、その傾き角は、基板側における結像光束の主光線の傾き角θ(中心面p3に対して±θ)と同じになる。
そのような傾き角θを与えるために、図4に示した第1偏向部材50の第1反射面p4の光軸AX3に対する角度θ1を45°よりもΔθ1だけ小さくし、第2偏向部材57の第4反射面p9の光軸AX4に対する角度θ4を45°よりもΔθ4だけ小さくする。Δθ1とΔθ4は、図2中に示した角度θに対して、Δθ1=Δθ4=θ/2の関係に設定される。
図5は、回転ドラムDR5の外観斜視図である。
なお、図5においては、便宜上、第2〜第4投影領域PA2〜PA4のみを図示し、第1、第5、第6投影領域PA1、PA5、PA6の図示を省略している。
第2検出器35は、回転ドラムDR5の回転位置を光学的に検出するものであって、高真円度のスケール円盤(スケール部材)SDと、エンコーダヘッド(読取り機構)EN1〜EN3とから構成される。
スケール円盤SDは、回転ドラムDR5の回転軸STに固定され、回転中心線AX2回りに回転軸STと共に一体的に回転するものであり、外周面にはスケール部GPが刻設されている。エンコーダヘッドEN1〜EN3は、スケール部GPと対向配置され、スケール部GPを非接触で読み取るものである。エンコーダヘッドEN1、EN2は、スケール部GPの接線方向(XZ面内)の変位に対して計測感度(検出感度)を有するものであり、その設置方位(回転中心線AX2を中心としたXZ面内での角度方向)を設置方位線Le1、Le2で表すと、この設置方位線Le1、Le2が、中心面p3に対して±θ°になるように、各ヘッドEN1、EN2を配置する。
すなわち、ヘッドEN1の設置方位線Le1は、奇数番目の投影モジュールPL1,PL3,PL5の各投影視野PA1,PA3,PA5の中心点を通る主光線の中心面p3に対する傾き角θと一致し、ヘッドEN2の設置方位線Le2は、偶数番目の投影モジュールPL2,PL4,PL6の各投影視野PA2,PA4,PA6の中心点を通る主光線の中心面p3に対する傾き角θと一致している。
また、3つ目のエンコーダヘッド(第3読取機構)EN3は、エンコーダヘッドEN1、EN2に対して、回転中心線AX2を挟んだ反対側に配置され、その設置方位線Le3は中心面P3上に設定される。
本実施形態のスケール円盤SDは、低熱膨張の金属、ガラス、セラミックス等を母材とし、計測分解能を高めるために、なるべく大きな直径(例えば直径20cm以上)になるように作られる。図5では、回転ドラムDR5の直径に対してスケール円盤SDの直径は小さく図示されているが、回転ドラムDR5の外周面のうち、基板Pが巻き付けられる外周面の直径と、スケール円盤SDのスケール部GPの直径とを揃える(ほぼ一致させる)ことで、所謂、計測アッベ誤差をさらに小さくすることができる。
スケール部GPの周方向に刻設される目盛(格子)の最少ピッチは、目盛刻線装置等の性能によって制限されている為、スケール円盤SDの直径を大きくすれば、それに応じて最小ピッチに対応した角度計測分解能も高めることが出来る。
上記構成のように、スケール部GPを読み取るエンコーダヘッドEN1、EN2が配置される設置方位線Le1、Le2の方向を、回転中心線AX2からみたときに、基板Pに対して結像光束EL2の主光線が基板Pに入射する方向と同一にすることにより、例えば、回転軸STを支持する軸受(ベアリング)の僅かなガタ(2〜3μm程度)によって回転ドラムDR5がX方向にシフトした場合でも、このシフトによって投影領域PA1〜PA6内で発生し得る基板Pの送り方向(Xs)に関する位置誤差を、エンコーダヘッドEN1、EN2によって高精度に計測することが可能となる。
また、エンコーダヘッドEN1、EN2による計測値とエンコーダヘッドEN3による計測値とを対比することにより、回転軸STに対するスケール円盤SDの偏心誤差等による影響を抑えて、高精度な計測が可能となる。
回転ドラムDR5の回転方向の位置や回転速度が、エンコーダヘッドEN1,EN2,EN3からの計測信号に基づいて安定的に検出されると、制御装置14は第2駆動部36をサーボモードにより制御する。これによって、回転ドラムDR5の回転位置をより精密に制御するとともに、第1検出器25により検出された第1ドラム部材21(円筒マスクDM)の回転位置や回転速度に対応した計測信号に基づいて第1駆動部26を介して第1ドラム部材21の回転位置及び速度をサーボ制御することにより、第1ドラム部材21と回転ドラムDR5とを同期移動(同期回転)させる。
これにより、円筒マスクDM上のパターンの周方向の速度と、基板Pの回転ドラムDR5による送り速度とが、投影光学系PLの投影倍率の比、ここでは、1:1に精密に設定される。
そして、複数の照明モジュールILで照明された円筒マスクDMの照明領域IRに位置するパターンの像は、各照明モジュールに対応する基板P上の投影領域PAに投影される。
このように、本実施形態では、スケール円盤SDのスケール部GPの周囲に配置されるエンコーダヘッドEN1、EN2の各設置方位線Le1、Le2が、回転中心線AX2からみたときに、基板P上の投影領域PAに向かう結像光束EL2の主光線の傾き方向と同一にした(或いは一致させた)ため、基板Pの走査露光の方向(送り方向)に回転ドラムDRが微小にシフトした場合でも、そのシフト分をエンコーダヘッドEN1、EN2によってリアルタイムに計測することが可能となり、そのシフトによる露光位置の変動分を、例えば投影光学系PL内の像シフト補正光学部材45等により、高精度に且つ高速に補正することが可能となる。
よって、基板Pに対して高い位置精度で露光処理が可能になる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る基板処理装置の第2実施形態について、図6を参照して説明する。この図において、図1乃至図5に示す第1実施形態の構成要素と同一の要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
図6は、回転ドラムDR5に設けられたスケール円盤SDを回転中心線AX2の方向(Y方向)から視た図である。図6に示すように、本実施形態においても、先の図5と同様に、XZ面内において、回転中心線AX2に向かう結像光束EL2(主光線)が基板Pに入射する方向と同一の方向に傾いた設置方位線Le1、Le2上に配置されたエンコーダヘッドEN1、EN2、及び、ヘッドEN1、EN2と対向するように設置方位線Le3(中心面P3)上に配置されたエンコーダヘッドEN3とが設けられる。それらのヘッドEN1,EN2,EN3に加えて、本実施形態では、先の図1中に示したアライメント顕微鏡AM1、AM2による基板Pの観察方向AMD1、AMD2(回転中心線AX2に向かう)と同一方向となるように、スケール部GPの径方向に設定される設置方位線Le4、Le5上の各々に、エンコーダヘッドEN4、EN5が配置されている。
なお、アライメント顕微鏡AM1、AM2及びエンコーダヘッドEN4、EN5が配置される回転中心線AX2周り方向の位置は、基板Pが回転ドラムDR5に接触し始める進入領域IAと、回転ドラムDR5から基板Pが外れる離脱領域OAとの間に設定される。
本実施形態のアライメント顕微鏡AM1は、露光位置(投影領域)の手前に配置されており、基板PのY方向の端部付近に形成されたアライメントマーク(数十〜数百μm角内の領域に形成)を、基板Pが所定速度で送られている状態で、撮像素子等により高速に画像検出するものであり、顕微鏡視野(撮像範囲)でマークの像を高速にサンプリングする。そのサンプリングが行なわれた瞬間に、エンコーダヘッドEN4によって逐次計測されるスケール円盤SDの回転角度位置を記憶することにより、基板P上のマーク位置と回転ドラムDR5の回転角度位置との対応関係が求められる。
一方、アライメント顕微鏡AM2は、露光位置(投影領域)の後方に配置されており、基板PのY方向の端部付近に形成されたアライメントマーク(数十〜数百μm角内の領域に形成)の像を、アライメント顕微鏡AM1と同様に、撮像素子等により高速にサンプリングし、そのサンプリングの瞬間に、エンコーダヘッドEN5によって逐次計測されるスケール円盤SDの回転角度位置を記憶することにより、基板P上のマーク位置と回転ドラムDR5の回転角度位置との対応関係が求められる。
アライメント顕微鏡AM1で検出したマークを、アライメント顕微鏡AM2で検出したときに、エンコーダヘッドEN4によって計測されて記憶された角度位置とエンコーダヘッドEN5によって計測されて記憶された角度位置との差分を、予め精密に較正されている2つのアライメント顕微鏡AM1、AM2の設置方位線Le4、Le5の開き角と比較して、誤差を持っている場合は、進入領域IAと離脱領域OAの間で、基板Pが回転ドラムDR5上で僅かに滑っていたり、或いは送り方向(周方向)に伸縮している可能性がある。
一般に、パターニング時の位置誤差は、基板P上に形成されるデバイスパターンの微細度や重ね合せ精度に応じて決まるが、例えば、下地のパターン層に対して10μm幅の線条パターンを正確に重ね合せ露光するためには、その数分の一以下の誤差、即ち、基板P上の寸法に換算して、±2μm程度の位置誤差しか許されないことになる。
このような高精度な計測を実現する為には、各アライメント顕微鏡AM1,AM2によるマーク画像の計測方向(XZ面内における回転ドラムDR5の外周接線方向)と、各エンコーダヘッドEN4、EN5の計測方向(XZ面内でのスケール部GPの外周接線方向)とを、許容角度誤差内で揃えておく必要がある。
以上のように、本実施形態では、先の第1実施形態と同様の作用・効果が得られることに加えて、アライメント顕微鏡AM1、AM2による基板P上のアライメントマークの計測方向(回転ドラムDR5の円周面の接線方向)と一致するように、エンコーダヘッドEN4、EN5を配置しているため、アライメント顕微鏡AM1、AM2による基板P(マーク)の位置検出時(画像サンプリング時)に、回転ドラムDR5(スケール円盤SD)がXZ面内において設置方位線Le4やLe5と直交した周方向(接線方向)にシフトした場合でも、そのシフトを加味した高精度な位置計測が可能となる。
その結果、制御装置14による円筒マスクDMの駆動や回転ドラムDR5の駆動、或いは基板Pへのテンション付与に関して、精密なフィードバック制御やフィードフォワード制御が出来ることなり、基板Pに対して高精度な露光処理が可能になる。
また、本実施形態では、奇数番目の投影領域PA1,PA3,PA5の周方向位置に合わせたエンコーダヘッドEN1の近くに、アライメント顕微鏡AM1の撮像視野の周方向位置に合わせたエンコーダヘッドEN4を配置でき、偶数番目の投影領域PA2,PA4,PA6の周方向位置に合わせたエンコーダヘッドEN2の近くに、アライメント顕微鏡AM2の撮像視野の周方向位置に合わせたエンコーダヘッドEN5を配置できる。
その為、接近した2つのエンコーダヘッドの組(EN1とEN4、或いはEN2とEN5)によって、スケール部GPに刻設されたスケール(目盛、格子)の周方向のピッチムラを計測することができる。そのようなピッチムラをスケール円盤SDの全周に渡って計測することにより、スケール円盤SDの回転角度位置に対応した補正マップを作ることができ、さらに高精度な計測が可能となる
さらに、本実施形態では、スケール円盤SDの周囲の5ヶ所に、エンコーダヘッドEN1〜EN5が配置されているので、このうちの適当な2つ又は3つのヘッドによる計測値を組み合わせて演算処理することにより、スケール円盤SDのスケール部GPの真円度(形状歪み)、偏心誤差等を求めることも可能となる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る基板処理装置の第3実施形態について、図7(a)、図7(b)を参照して説明する。この図において、図1乃至図6に示す第1、第2実施形態の構成要素と同一の要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、スケール円盤SDの真円度を調整する真円度調整装置が設けられている。真円度調整装置CSは、図7(b)に示すように、スケール円盤SDの+Y側の面に周方向に沿ってリング状に突設された突部SD1と、スケール円盤SDの+Y側に回転軸STに挿通されて固定された円板状の固定板FPとから構成される。
固定板FPのスケール円盤SDと対向する側の面には周方向に沿ってリング状に突設された突部FP1が設けられている。突部SD1の内周側には、固定板FPに向かうに従って漸次拡径する傾斜面SD2が形成されている。突部FP1の外周側には、スケール円盤SDに向かうに従って漸次縮径し、傾斜面SD2と嵌合する傾斜面FP2が形成されている。傾斜面FP2の先端部の直径は、傾斜面SD2の基部の直径よりも大径に設定されている。傾斜面SD2の先端部の直径は、傾斜面FP2の基部の直径よりも小径に設定されている。
スケール円盤SDには、突部SD1が位置する回転中心線AX2からの距離で、回転中心線AX2に沿って貫通孔SD3及び−Y側に開口する段部SD4が形成されている。固定板FPには、貫通孔SD3及び段部SD4と同軸で雌ネジ部FP3が形成されている。これら貫通孔SD3、段部SD4及び雌ネジ部FP3は、回転中心線AX2を中心とする周方向に所定のピッチで複数(ここでは8箇所)形成され、各箇所が調整部とされる。
各調整部においては、貫通孔SD3を挿通し雌ネジ部FP3に螺合する雄ねじ部61、段部SD4に係合するヘッド部62を有する調整ねじ60が装着される。
上記構成の真円度調整装置CSにおいては、調整ねじ60を螺入させることにより、スケール円盤SDが固定板FPに接近する方向に移動することで、傾斜面SD2が傾斜面FP2に沿って外径側に微少量弾性変形する。逆に、調整ねじ60を反対側に回転させることにより、スケール円盤SDが固定板FPと離間する方向に移動することで、傾斜面SD2が傾斜面FP2に沿って内径側に微少量弾性変形する。
このように、各調整部において調整ねじ60を操作することにより、スケール円盤SDにおいては、周方向で当該調整部における突部SD1、ひいては外周面に形成されたスケール部GPの径を微少量調整することができる。従って、スケール円盤SDの真円度に応じて、適切な位置の調整部(調整ねじ60)を操作することにより、スケール円盤SDのスケール部GPの真円度を高めたり、回転中心線AX2に対する微少偏心誤差を低減させたりして、回転ドラムDR5に対する回転方向の位置検出精度を向上させることができる。その調整量は、スケール円盤SDの直径、調整部の半径位置によって異なるが、最大でも数ミクロン程度である。
(第4実施形態)
次に、本発明に係る基板処理装置の第4実施形態について、図8及び図9を参照して説明する。この図において、図1乃至図7に示す第1〜第3実施形態の構成要素と同一の要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
図8は、基板Pが巻き付けられる回転ドラムDRの外観斜視図である。なお、図8においては、結像光束EL2と周方向の設置方位が同一のエンコーダヘッドEN1、EN2については図示を省略している。
図8に示すように、本実施形態では、回転ドラムDRに巻き付いた基板Pの周囲に、合計12個のアライメント顕微鏡(非接触式の検出プローブとも呼ぶ)AMが配置される。これら12個のアライメント顕微鏡は、回転中心線AX2の伸びる方向(Y方向)に所定間隔で配列した4個の顕微鏡AMを含む3つの群AMG4、AMG5、AMG6を、回転ドラムDRの周方向に所定角度間隔で配置したものである。
顕微鏡群AMG4を構成する4つの顕微鏡AMの各々は、回転中心線AX2に向かうと共に、XZ面内で同じ方向に傾いた観察(検出)中心線AMD4を有し、顕微鏡群AMG5を構成する4つの顕微鏡AMの各々は、回転中心線AX2に向かうと共に、XZ面内で同じ方向に傾いた観察(検出)中心線AMD5を有し、顕微鏡群AMG6を構成する4つの顕微鏡AMの各々も、回転中心線AX2に向かうと共に、XZ面内で同じ方向に傾いた観察(検出)中心線AMD6を有する。
各各顕微鏡群AMG4〜AMG6は、回転ドラムDRの周方向に関して、基板Pへの露光位置(投影領域PA1〜PA6)よりも進入領域IA側(−X側)に配置されている。
本実施形態では、図8のように、XZ面内で見たとき、3つの群AMG4〜AMG6の各観察(検出)中心線AMD4〜AMD5の各々と同じ方向を向いた設置方位線Le4,Le5,Le6上に、エンコーダヘッドEN4〜EN6が配置される。
図9は、XZ面上で見た3つのエンコーダヘッドEN4〜EN6の配置であるが、これら3つのヘッドEN4〜EN6は、露光位置(投影領域PA1〜PA6)に対応して配置される2つのエンコーダヘッドEN1,EN2の手前側であって、基板Pの進入領域IAの後に配置される。
上記構成の処理装置U3においては、基板Pにおける各アライメント顕微鏡群AMG4〜AMG6のアライメント顕微鏡AMに対応する位置に、パターン(パターン形成領域)と所定の相関関係を有するアライメントマークを、基板Pの長尺方向に離散または連続して形成しておき、当該アライメントマークをアライメント顕微鏡群G4〜AMG6によって順次検出することにより、基板Pに対する露光処理前に予めパターンの位置、大きさ、回転、変形等の誤差情報を計測することができ、当該誤差情報に基づいて露光処理時の投影条件を補正する等により高精度のパターン形成が可能となる。
各顕微鏡群AMG4〜AMG6は、Y方向(基板Pの幅方向)に一列に並んだ4つのアライメント顕微鏡AMを有し、そのうちのY方向の両側の2つの顕微鏡AMは、基板Pの両端付近に形成されたマークを常時検出することが可能である。Y方向(基板Pの幅方向)に一列に並んだ4つのアライメント顕微鏡AMのうち、内側の2つの顕微鏡AMは、例えば、基板P上に長尺方向に沿って複数形成される表示パネルのパターン形成領域の間の余白部等に形成されるアライメントマークを観察、検出することができる。
或いは、基板P上の長尺方向に関して、所々に表示パネルを形成しない特定領域を設定し、その特定領域内に、3つの顕微鏡群AMG4〜AMG6を構成する12個のアライメント顕微鏡AMが同時に検出可能なような配置で、12個のアライメントマークを設けておいても良い。このようにすると、12個のアライメント顕微鏡AMによって、同時に検出された各マークの相対位置関係に基づいて、基板Pの露光位置(投影領域PA1〜PA6)の直前の部分が、面としてどのように変形しているかを、高速に且つ微細に計測することが可能となる。
従って、本実施形態では、本実施形態では、先の各実施形態と同様の作用・効果が得られることに加えて、3列のアライメント顕微鏡群AG4〜AMG6の各々に対応したエンコーダヘッドEN4〜EN6が、スケール円盤SDの周囲の露光位置手前の周部分に互いに隣接して配置できることから、これらのエンコーダヘッドEN4〜EN6各々の計測結果を解析することにより、スケール部GPに刻設された目盛や格子の周方向のピッチムラに起因した計測誤差を事前に把握し、露光位置に対応して配置されたエンコーダヘッドEN1、EN2の各計測結果を、事前は把握されたピッチムラによる予想計測誤差で補正することも可能となる。
その結果、基板Pに対して高い位置決め精度でパターニング(露光処理)が可能になる。
(第5実施形態)
次に、本発明に係る基板処理装置の第5実施形態について、図10を参照して説明する。この図において、図1乃至図9に示す第1〜第4実施形態の構成要素と同一の要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
上記第1〜第4実施形態では、エンコーダのスケール円盤SDを、回転ドラムDR5(DR)の回転軸STに固定する構成について説明したが、本実施形態では、基板Pを送る回転ドラムDRや円筒マスクDMにスケール部GPを直接設ける構成について説明する。
図10は、図1に示した処理装置U3の全体構成を示す図である。
図10に示すように、第2スケール部材としても機能する回転ドラムDRの外周面で、回転中心線AX2方向の両端部には、スケール部(第2スケール部)GPが周方向の全体に亘って環状にそれぞれ設けられている。
基板Pは、回転ドラムDRの両端部に形成されたスケール部GPを避けた内側に巻き付けられるように構成される。厳密な配置関係を必要とする場合は、スケール部GPの外周面と、基板Pの回転ドラムDRに巻き付いた部分の外周面とが同一面(中心線AX2から同一半径)になるように設定する。その為には、スケール部GPの外周面を、回転ドラムDRの基板巻付け外周面に対して、径方向に基板Pの厚み分だけ高くしておけば良い。
さらに、本実施形態でも、回転ドラムDRの両端部のスケール部GPの各々と対向すると共に、投影光学系PLの各投影領域PA1〜PA6からの結像光束EL2(主光線)に対応して、先の図5で説明したような設置方位線Le1、Le2の位置に、エンコーダヘッドEN1、EN2が配置される。
そのエンコーダヘッドEN1、EN2は、マルチレンズ方式の投影光学系PLを機械的に安定な状態で装置内に保持する為の保持コラムPLaの一部に固定されている。保持コラムPLaは、温度変化に対する熱膨張係数が小さいインバー等の金属で構成され、温度変化による各投影モジュールPL1〜PL6間の位置的な変動や、投影光学系PLと各エンコーダヘッドEN1、EN2の相対配置変動を小さく抑えることができる。
一方、円筒マスクDMを保持する第1ドラム部材21の回転中心線AX1方向の両端部縁には、第1スケール部材としてのスケール部GPMが回転中心線AX1を中心とする周方向の全体に亘ってそれぞれ環状に設けられている。
円筒マスクDMは、第1ドラム部材21の両端部に形成されたスケール部GPMを避けた内側にマスクパターンが位置するように構成される。厳密な配置関係を必要とする場合、スケール部GPMの外周面と、円筒マスクDMのパターン面(円筒面)の外周面とが同一面(中心線AX1から同一半径)になるように設定される。
さらに、第1ドラム部材21(円筒マスクDM)の両端部のスケール部GPMの各々と対向する位置であって、回転中心線AX1からみて、円筒マスクDMの照明領域IRを照明する照明光束EL1(図2参照)の照明方向と同一の設置方位線Le11、Le12の位置に、エンコーダヘッドEN11、EN12が配置されている。エンコーダヘッドEN11、EN12についても、投影光学系PLを保持する保持コラムPLaに固設されている。
円筒マスクDMの場合、スケール部GPMに刻設する目盛や格子パターンは、基板Pに転写すべきデバイスパターンと一緒に、第1ドラム部材21の外周面に形成することが可能なので、デバイスパターンとスケール部GPMとの相対位置関係を厳密に設定することができ、特にスケール部GPMの一部に一周分の原点を表す原点パターンを、デバイスパターンの周長方向の特定位置に精密に刻設することができる。
本実施形態では、円筒マスクDMを透過型で例示したが、反射型の円筒マスクにおいても同様に、スケール部GPM(目盛、格子、原点パターン等)をデバイスパターンと一緒に形成することが可能である。一般に、反射型の円筒マスクを作製する場合は、第1ドラム部材21としての軸付の金属円柱材を、高精度な旋盤と研磨機により加工するので、その外周面の真円度や軸ブレ(偏心)を極めて小さく抑えることができる。そのため、外周面にデバイスパターンの形成と同じ工程によって、スケール部GPMも一緒に形成しておけば、高精度なエンコーダ計測が可能となる。
このように構成される処理装置U3において、第1ドラム部材21(円筒マスクMD)の回転方向の位置は、マスクパターンに向かう照明光束EL1の照明方向と同一の設置方位線Le11、Le12上に配置されたエンコーダヘッドEN11、EN12で計測される。その為、円筒マスクMDの回転軸の機械的な誤差(偏心誤差、ぶれ)等によって、円筒マスクMD上の照明領域IR1〜IR6に対応した投影光学系PLの物体側の視野領域(或いは主光線)に対してマスクパターンが周方向に微動し、その結果、基板P上に投影される像が基板Pの送り方向(長尺方向)にシフトするような場合でも、そのシフト量をエンコーダヘッドEN11、EN12の計測結果から容易に推定することができる。
また、図10には示していないが、本実施形態でも、基板P上のアライメントマークやアライメント用パターンを検出する複数のアライメント顕微鏡AMが設けられている。これらのアライメント顕微鏡AMによるマーク検出位置は、例えば、先の図6や図9と同様に定められ、それに対応してエンコーダヘッドEN4、EN5、EN6も設けられる。
その場合、複数のアライメント顕微鏡AMとエンコーダヘッドEN4、EN5、EN6は、いずれも、保持コラムPLaに固設される。
さらに、円筒マスクDMの外周面にも、基板Pとの位置合せの為のアライメントマーク(マスク側マークとする)が複数形成されているので、そのマスク側マークを検出するマスク側アライメント顕微鏡が保持コラムPLaに固設され、併せて、マスク側アライメント顕微鏡の検出位置に対応したXZ面内での方位にも、スケール部GPMを読み取る為のエンコーダヘッドが保持コラムPLaに固設される。
さらに、この種の走査型の露光装置では、基板Pの表面を常に投影光学系PLの結像面側の焦点深度(DOF)内に設定する必要があるので、投影モジュールPL1〜PL6による基板P上の各投影領域PA1〜PA6内、又はその近傍位置で、基板Pの表面の主光線方向の位置(回転中心線AX2からの径方向の位置)の変化をμオーダーで精密に計測する複数のフォーカスセンサーも設けられる。
フォーカスセンサー(非接触型の高さセンサー等)には、各種の方式があるが、μオーダーの分解能を必要とする場合は、被検面(基板P)に光ビームを斜めに投射し、被検面からの反射ビームの受光位置の変化を光電検出する斜入射光式フォーカスセンサーが使われる。このセンサーの場合、光ビームを基板P上に投射する投光ユニットと、基板Pからの反射ビームを受ける受光ユニットとが必要であるが、これらのユニットも図10中に示した保持コラムPLaに固設される。
従って、本実施形態では、先の各実施形態と同様の作用・効果が得られると共に、投影領域に対応したエンコーダヘッドEN1、EN2、EN11、EN12、或いはアライメント顕微鏡に対応したエンコーダヘッドEN4,EN5,EN6等が、投影光学系PLを安定に保持する保持コラムPLaに固設されていることから、各エンコーダヘッド(計測位置)と投影光学系PL(処理位置)との相対的な位置変動、所謂、ベースライン変動を抑えることが可能となる。
さらに、本実施形態では、円筒マスクDMに形成されるスケール部GPMの外周面は、マスクパターンの形成面とほぼ同一の半径に設定でき、回転ドラムDRに形成されるスケール部GPの外周面は基板Pの外周面とほぼ同一の半径に設定できる。そのため、エンコーダヘッドEN11,EN12は、円筒マスクDM上の照明領域IR1〜IR6と同じ径方向位置でスケール部GPMを検出し、エンコーダヘッドEN1、EN2は、回転ドラムDRに巻き付いた基板P上の投影領域PA1〜PA6と同じ径方向位置でスケール部GPを検出することができ、計測位置と処理位置とが回転系の径方向に異なることによって生ずるアッベ誤差を小さくすることができる。
また、スケール部GP、GPMが回転ドラムDR、第1ドラム部材21(円筒マスクDM)に設けられているため、スケール円盤SDを用いた場合と比べて、周長を長くできることから、同じピッチのスケール部であっても角度分解能が向上し、より高精度の位置検出が可能になる。
(変形例)
なお、先の第5実施形態、及び第1〜第4実施形態では、円筒マスクDMを構成する第1ドラム部材21の円筒状外周面、或いはスケール円盤SDの外周端面に、回転方向の位置計測を行なう為の目盛や格子を刻設し、それをエンコーダヘッドにより計測する構成について説明したが、これに限定されるものではない。
例えば図11に示すように、第1ドラム部材21(円筒マスクDM)の端面の周縁部に周方向に沿って環状に回転方向の位置変化計測用のスケール部GPMRを設けるとともに、マスクパターンが形成される周面の端縁には、周方向に沿って環状に回転中心線AX1方向(Y方向)の位置変化計測用のスケール部GPMTを設ける構成としてもよい。
この場合には、スケール部GPMRと対向し、且つ照明光束EL1の照射方向と同じ方向を向く設置方位線Le11、Le12上にエンコーダヘッドEN11、EN12を設け、スケール部GPMTと対向して当該スケール部GPMTを非接触で読み取るエンコーダヘッドEN21(計測方向はY方向)を設ける構成とすればよい。各エンコーダEN11,EN12,EN21は、投影光学系PLを保持する保持コラムPLaに固設される。
この構成を採ることにより、円筒マスクDMの回転方向の位置変化に加えて、回転中心線AX1方向の位置変化を高精度に計測することが可能となる。
尚、図11に示したスケール部GPMRとGPMT、エンコーダEN11,EN12,EN21は、第1ドラム部材21の反対の端部側にも同様に設けられる。
このように、円筒マスクDMを構成する第1ドラム部材21の両端側にスケール部GPMR、GPMTを形成しておくと、円筒マスクDMの中心線AX1回りの僅かなねじれや、中心線AX1方向の僅かな伸縮をリアルタイムに正確に計測することも可能となり、基板P上に投影されるマスクパターンの像の歪み(Y方向の投影倍率誤差等)や微小な回転誤差を正確に捕捉することが可能となる。
また、円筒マスクDMを構成する第1ドラム部材21の端面側に、回転方向の位置計測用のスケール部GPMRを設けたのと同様にして、基板Pが巻き付けられる回転ドラムDR5(DR)の端面側(XY面と平行な面側)に、回転方向の位置計測用のスケール部を設けても良い。勿論、回転ドラムDR5(DR)の中心線AX2方向の両端付近の外周面に、図11に示したスケール部GPMTと同様に、回転中心線AX2が延びる方向の位置計測用のスケール部を形成しても良い。
(第6実施形態)
次に、本発明に係る基板処理装置の第6実施形態について、図12を参照して説明する。この図において、図10乃至図11に示す第5実施形態の構成要素と同一の要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、上記エンコーダヘッドEN1、EN2、EN11、EN12による回転位置計測に加えて、第1ドラム部材21(円筒マスクDM)と回転ドラムDR(基板P)との相対的な回転速度に関する情報を計測するための速度計測装置が設けられている。
図12は、第1ドラム部材21と回転ドラムDRとの間に配設された速度計測装置SAの概略的な構成図である。速度計測装置SAには、X方向(スケール部GPM、GPの配列方向)の中央部に反射部71Aを有し、反射部71Aを挟んだ両側に透過部71Bを有する光学部材(光分割器)71がレーザ照射系70に対向して設けられており、レーザ照射系70から出射されたレーザ光は、光学部材71の反射面で反射し、レンズGK1を介して第1ドラム部材21のスケール部GPMに投射される。
回転するスケール部GPMにレーザ光が入射することで、ドップラーシフトした回折ビーム(±1次反射回折光)と0次反射光が形成され、レンズGK1に入射する。0次反射光については、光学部材71の反射部71Aでレーザ照射系70に向けて反射するが、±1次反射回折ビームは光学部材71の透過部71Bを透過し、レンズGK2、視野絞りAPMに達する。
ここで、光学部材71は、レンズGK1とGK2による結像系の瞳空間に配置され、視野絞りAPMは、レンズGK1とGK2による結像系に関してスケール部GPMと光学的に共役な位置(像面位置)に配置される。従って、視野絞りAPMの位置には、±1次反射回折ビームによるスケール部GPMの像(目盛線に応じて移動する回折像、或いは流れる干渉縞)が形成される。
さて、視野絞りAPMを透過して、レンズGK3に入射した±1次反射回折ビームは、ビームスプリッタ(又は偏光ビームスプリッタ)72を透過し、レンズGK4を介して、回転ドラムDR側のスケール部GPに投射される。スケール部GPに±1次反射回折ビームが投射されると、各回折ビームを0次光とする±1次の再回折ビームがそれぞれ同じ方向に発生し、互いに干渉する干渉ビームとなって、レンズGK4、ビームスプリッタ72に戻り、ビームスプリッタ72で反射した当該再回折ビーム(干渉ビーム)は受光系72により受光される。
以上の構成において、レンズGK3とGK4による結像系は、視野絞りAPMの位置に形成される回折像を回転ドラムDR側のスケール部GP上に再結像するものであり、ビームスプリッタ72は、レンズGK3、GK4による結像系の瞳空間に配置される。
以上のような構成において、例えば、スケール部GPMのスケールピッチとスケール部GPのスケールピッチとが同一であれば、スケール部GPM(第1ドラム部材21)の周速度と、スケール部GP(回転ドラムDR)の周速度に差が無い場合には、受光系72が受光した光電信号は、一定強度の信号となるが、スケール部GPMの周速度と、スケール部GPの周速度に差が生じると、周速度の差に応じた周波数で振幅変調される光電信号が出力される。従って、受光系72が出力する光電信号の波形変化を解析することによって、スケール部GPMとスケール部GPとの速度差、すなわち円筒マスクDMのマスクパターンと回転ドラムDRに巻き付けられた基板Pとの相対的な速度差を計測することが可能になる。
(デバイス製造方法)
次に、デバイス製造方法について説明する。図13は、本実施形態のデバイス製造方法を示すフローチャートである。
図13に示すデバイス製造方法では、まず、例えば有機EL表示パネル等のデバイスの機能・性能設計を行う(ステップ201)。次いで、デバイスの設計に基づいて、円筒マスクDMを製作する(ステップ202)。また、デバイスの基材である透明フィルムやシート、或いは極薄の金属箔等の基板を、購入や製造等によって準備しておく(ステップ203)。
次いで、準備した基板をロール式、パッチ式の製造ラインに投入し、その基板上にデバイスを構成する電極や配線、絶縁膜、半導体膜等のTFTバックプレーン層や、画素部となる有機EL発光層を形成する(ステップ204)。ステップ204には、典型的には、基板上の膜の上にレジストパターンを形成する工程と、このレジストパターンをマスクにして上記膜をエッチングする工程とが含まれる。レジストパターンの形成には、レジスト膜を基板表面に一様に形成する工程、上記の各実施形態に従って、円筒マスクDMを経由してパターン化された露光光で基板のレジスト膜を露光する工程、その露光によってマスクパターンの潜像が形成されたレジスト膜を現像する工程、が実施される。
印刷技術等を併用したフレキシブル・デバイス製造の場合は、先の図1に示したような製造ラインにより、基板表面に機能性感光層(感光性シランカップリング材等)を塗布式により形成する工程、上記の各実施形態に従って、円筒マスクDMを経由してパターン化された露光光を機能性感光層に照射し、機能性感光層にパターン形状に応じて親水化した部分と撥水化した部分を形成する工程、機能性感光層の親水性の高い部分にメッキ下地液等を塗工し、無電解メッキにより金属性のパターン(TFTの電極層、配線層等)を析出形成する工程、等が実施される。
次いで、製造するデバイスに応じて、例えば、基板をダイシング、或いはカットすることや、別工程で製造された他の基板、例えば封止機能を持ったシート状のカラーフィルターや薄いガラス基板等を貼り合せる工程が実施され、デバイスを組み立てる(ステップ205)。次いで、デバイスに検査等の後処理を行う(ステップ206)。以上のようにして、デバイスを製造することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
上記実施形態では、例えば、図5、図6、図9等に示したように、基板Pに対して投影処理(露光処理)等が行われる特定位置としての結像光束EL2の入射方向と同一の方向に傾いた設置方位線Le1,Le2等の位置にエンコーダヘッドEN1、EN2を配置する構成について説明した。
しかしながら、図14に示すように、奇数番目の投影モジュールPL1,PL3,PL5による結像光束EL2の中心面P3に対する傾き角と、偶数番目の投影モジュールPL2,PL4,PL6による結像光束EL2の中心面P3に対する傾き角とが共に小さい場合には、2つの結像光束EL2挟まれた中心面P3の位置(設置方位線Le6上)に、エンコーダヘッドEN31を一つ配置する構成としてもよい。
さらに、このように、XZ面内で見たとき、2ヶ所の投影領域(結像光束EL2)の中間の位置に1つのエンコーダヘッドEN31を配置する場合は、例えば同図に示すように、回転中心線AX2を挟んでエンコーダヘッドEN31と逆側で、且つ中心面P3を挟んだ対称的な2ヶ所の各々にエンコーダヘッドEN32、EN33を配置し、て3つのエンコーダヘッドEN31〜EN33の各々によって計測されるスケール部GPの回転位置の情報を用いることにより、回転ドラムDRの周方向の位置変化をより高精度に検出することができる。
特に、3つのエンコーダヘッドEN31、EN32、EN33をスケール部GPの周囲に120°の間隔で配置すると、スケール部GP(回転ドラムDR等)の偏心誤差等を簡単な計算で求めることができる。
また、この構成を採る場合には、第2実施形態で示したように、アライメント顕微鏡AM1、AM2が配置される観察中心線AMD1、AMD2と同じ方位を向いた設置方位線Le4、Le5の位置に、エンコーダヘッドEN4、EN5が配置されるから、エンコーダヘッドEN32、EN33を、設置方位線Le4、Le5の延長線上に配設すると良い。即ち、回転中心線AX2に対して、エンコーダヘッドEN4と点対称な位置にエンコーダヘッドEN33を設置し、回転中心線AX2に対して、エンコーダヘッドEN5と点対称な位置にエンコーダヘッドEN32を設置すると良い。
この図14のような条件で、スケール円盤SDの周囲に合計5つのエンコーダヘッドを設けると、各エンコーダヘッドEN4,EN5,EN31〜33からの計測信号に基づいて、スケール円盤SDの偏心誤差、軸ぶれ、スケール変形、ピッチ誤差等を検出して高度な補正が可能となる。
このような利点は、図10のように、円筒マスクDMを構成する第1ドラム部材21にスケール部GPMを直接形成した場合、回転ドラムDRにスケール部GPを直接形成した場合でも同様に得られる。
また、例えば、図15に示すように、先の図14と同様に、設置方位線Le6の位置にエンコーダヘッドEN31が配置できる場合、奇数番目の投影モジュールPL1,PL3,PL5からの結像光束EL2が中心線AX2に向かう線に関して、設置方位線Le6と対称な角度で傾いた設置方位線Le32の位置にエンコーダヘッドEN32を配置し、偶数番目の投影モジュールPL2,PL4,PL6からの結像光束EL2が中心線AX2に向かう線に関して、設置方位線Le6と対称な角度で傾いた設置方位線Le33の位置にエンコーダヘッドEN33を配置しても良い。
このような配置の場合、エンコーダヘッドEN31による読取結果とエンコーダヘッドEN32による読取結果との平均角度位置を、奇数番目の投影モジュールPL1,PL3,PL5の投影領域PAに対応したものとし、エンコーダヘッドEN31による読取結果とエンコーダヘッドEN33による読取結果との平均角度位置を、偶数番目の投影モジュールPL2,PL4,PL6の投影領域PAに対応したものとすることも出来る。
さらに、結像光束EL2の入射方向と同一方向を読み取り方向とするエンコーダヘッドEN1、EN2を配置する場合には、例えば図16に示すように、エンコーダヘッドEN1と対角側にエンコーダヘッドEN1cを設け、エンコーダヘッドEN2と対角側にエンコーダヘッドEN2cを設ける構成としてもよい。
この場合、エンコーダヘッドEN1によるスケール部GPの読取結果からは、回転ドラムDR(スケール円盤SD)が回転中心線AX2の周りに回転したのか、X軸方向にシフトしたのかの切り分けが困難であるが、対角位置(180°)にあるエンコーダヘッドEN1cによるスケール部GPの読取結果と比較することで上記の切り分けが正確に行なえる。同様に、エンコーダヘッドEN2と対角側のエンコーダヘッドEN2cの各々による読取結果を比較することによっても、X軸方向へのシフト量と回転量(角度位置の変化)とを正確に切り分けて求めることが出来る。
尚、以上の図14〜16に示した各エンコーダヘッドの配置方法は、先の図10、図11に示したように、基板Pを搬送する回転ドラムDRや円筒マスクDMの外周面にスケール部GP,GPMを設けたエンコーダシステムにおいても同様に適用できる。
以上の各実施形態では、回転ドラムDRによって円筒状に支持される基板Pに対して、円筒マスクDMからのパターン光を投影する露光装置を例示したが、マスクパターンか基板Pのいずれか一方が回転系によって送られる構成を持つ装置であれば、その回転系に対して各実施形態で説明したエンコーダシステムを同様に適用可能である。
そのような装置としては、回転ドラムによって支持される基板Pを長尺方向に送りながら、その回転ドラム上で基板Pの幅(短尺)方向にレーザスポット光を高速走査して、CAD等によって作られた配線や回路のパターンを描画する光描画装置、DMDやSLM等の多数のマイクロミラーを変調させて、基板P上の所定領域内に投影される光束にコントラスト分布(パターン光)を与えるマスクレス露光装置、回転ドラムによって支持される基板Pを長尺方向に送りながら、その回転ドラム上で基板Pの幅(短尺)方向に配列されたインクジェックヘッドからの液滴によって所望のパターンを描画する印刷装置、回転ドラムによって支持される基板Pに対して、エネルギービーム(電子線、レーザ光等)を照射して、基板Pの表面の特定領域を加工(焼成、アニール、改質、穴あけ等)する加工装置、或いは、回転ドラムによって支持される基板P上のパターンを蛍光顕微鏡や位相差顕微鏡等の観察系(検出プローブ)で観察し、パターン欠陥等を検出する検査装置がある。
これらの装置においても、光描画装置のスポット光、マスクレス露光装置の投影光束、印刷装置のヘッドからの吐液、加工装置のエネルギービーム、或いは検査装置の観察領域、が基板上に設定される際の回転ドラムの周方向の位置に合わせて、エンコーダヘッドの設置方位線Le1,Le2を設定すれば良い。
AX2…回転中心線(中心線)、 DR5…回転ドラム(回転円筒部材)、 EN1〜EN2…エンコーダヘッド(読取り機構)、 EN3…エンコーダヘッド(第3読取機構)、 EX…露光装置(処理機構)、 GP…スケール部、 P…基板、 p2…第2面(支持面)、 SA…速度計測装置、 SD…スケール円盤(スケール部材、円盤状部材)、 U3…処理装置(基板処理装置)

Claims (15)

  1. 長尺のシート基板に所定の処理を施す基板処理装置であって、
    所定の中心線から一定半径で円筒状に湾曲した外周面を有し、前記シート基板の一部分が前記外周面に沿って長尺方向に支持された状態で前記中心線の回りに回転して、前記シート基板を前記長尺方向に送る回転円筒部材と、
    前記回転円筒部材の外周面に沿って支持された前記シート基板の一部分のうち、前記外周面の周方向に関して互いに異なる第1の特定位置と第2の特定位置の各々において、前記シート基板に所定の処理を施す処理機構と、
    前記中心線から所定半径の位置に環状に形成された目盛を有し、前記回転円筒部材と共に前記中心線の回りに回転するスケール部と、
    前記スケール部と対向するように配置されると共に、前記中心線からみて前記第1の特定位置と前記第2の特定位置の各々とほぼ同じ方位に配置され、前記スケール部の前記周方向の位置変化を個別に計測する第1の読取機構と第2の読取機構と、
    を備えた基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記第1の特定位置と前記第2の特定位置は、前記シート基板が前記回転円筒部材の外周面に接触し始める進入領域と、前記シート基板が前記回転円筒部材の外周面から外れる離脱領域との間に設定され、前記シート基板は前記第1の特定位置を通ってから前記第2の特定位置を通るように送られる、
    基板処理装置。
  3. 請求項2に記載の基板処理装置であって、
    前記第1の特定位置から前記外周面の周方向に所定角度だけ離して、前記第1の特定位置と前記進入領域との間に設定される検出位置で、前記シート基板上に形成された特定パターンを検出するように、前記回転円筒部材の周囲に配置されるパターン検出装置と、
    前記スケール部の前記目盛が形成された外周面と対向するように配置されると共に、前記中心線からみて前記検出位置とほぼ同じ方位に配置されて、前記スケール部の前記目盛の前記外周面に沿った方向の位置変化を読み取る第3の読取機構と、をさらに備える、
    基板処理装置。
  4. 請求項3に記載の基板処理装置であって、
    前記第1の読取機構、前記第2の読取機構、前記第3の読取機構の各々は、前記周方向に沿って一定ピッチで前記スケール部に刻設された目盛線の前記周方向の位置変化を計測するエンコーダヘッドを含む、
    基板処理装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板処理装置であって、
    前記中心線の方向に関する前記回転円筒部材の外周面の寸法は、前記シート基板の長尺方向と直交する短尺方向の幅よりも大きく設定され、
    前記スケール部は、前記回転円筒部材の外周面上の前記中心線の方向の端部付近に形成される、
    基板処理装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板処理装置であって、
    前記回転円筒部材は前記中心線の方向に延びた回転軸を有し、
    前記スケール部は、前記回転軸と共に回転するように取り付けられたスケール円盤の前記中心線と平行な外周面に形成される、
    基板処理装置。
  7. 請求項6に記載の基板処理装置であって、
    前記スケール円盤の外周面の直径と、前記回転円筒部材の外周面の直径とをほぼ一致させた、
    基板処理装置。
  8. 請求項7に記載の基板処理装置であって、
    前記スケール円盤は、前記スケール部が形成される外周面の径を微調整可能な真円度調整機構を介して前記回転軸に固定される、
    基板処理装置。
  9. 長尺のシート基板にデバイスパターンを形成する基板処理装置であって、
    所定の中心線から一定半径で湾曲した円筒状の外周面を有し、前記シート基板の一部分が前記外周面に沿って長尺方向に支持された状態で前記中心線の回りに回転して、前記シート基板を前記長尺方向に送る回転円筒部材と、
    前記回転円筒部材の外周面に沿って支持された前記シート基板の一部分のうち、前記外周面の周方向の第1の特定位置において、前記シート基板に形成された特定パターンを検出するパターン検出部と、
    前記回転円筒部材の外周面に沿って支持された前記シート基板の一部分のうち、前記外周面の周方向に関して前記第1の特定位置から所定の角度で離れた第2の特定位置において、前記シート基板に前記デバイスパターンを形成するパターン形成部と、
    前記中心線から所定半径の位置に環状に形成された目盛を有し、前記回転円筒部材と共に前記中心線の回りに回転するスケール部と、
    前記スケール部と対向するように配置されると共に、前記中心線からみて前記第1の特定位置と前記第2の特定位置の各々とほぼ同じ方位に配置され、前記スケール部の前記周方向の位置変化を個別に計測する第1の読取機構と第2の読取機構と、
    を備えた基板処理装置。
  10. 請求項9に記載の基板処理装置であって、
    前記第1の特定位置と前記第2の特定位置は、前記シート基板が前記回転円筒部材の外周面に接触し始める進入領域と、前記シート基板が前記回転円筒部材の外周面から外れる離脱領域との間に設定され、前記シート基板は前記第1の特定位置を通ってから前記第2の特定位置を通るように送られる、
    基板処理装置。
  11. 請求項9又は請求項10に記載の基板処理装置であって、
    前記中心線の方向に関する前記回転円筒部材の外周面の寸法は、前記シート基板の長尺方向と直交する短尺方向の幅よりも大きく設定され、
    前記スケール部は、前記回転円筒部材の外周面上の前記中心線の方向の端部付近に形成される、
    基板処理装置。
  12. 請求項9又は請求項10に記載の基板処理装置であって、
    前記回転円筒部材は前記中心線の方向に延びた回転軸を有し、
    前記スケール部は、前記回転軸と共に回転するように取り付けられたスケール円盤の前記中心線と平行な外周面に形成される、
    基板処理装置。
  13. 請求項12に記載の基板処理装置であって、
    前記スケール円盤の外周面の直径と、前記回転円筒部材の外周面の直径とをほぼ一致させた、
    基板処理装置。
  14. 請求項13に記載の基板処理装置であって、
    前記スケール円盤は、前記スケール部が形成される外周面の径を微調整可能な真円度調整機構を介して前記回転軸に固定される、
    基板処理装置。
  15. 請求項9〜14のいずれか一項に記載の基板処理装置であって、
    前記第1の読取機構と前記第2の読取機構の各々は、前記周方向に沿って一定ピッチで前記スケール部に刻設された目盛線の前記周方向の位置変化を計測するエンコーダヘッドを含む、
    基板処理装置。
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