JP2010036720A - 車両用操舵制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外乱発生時に、外乱に応じた補助トルクをステアリング機構に与えて車両挙動の安定化と操舵感の向上とを両立させた車両用操舵制御装置を得る。
【解決手段】外乱発生検出手段が外乱発生を検出した際に、モータへの外乱補償トルク信号dist(s)を決定する外乱補償器33を備えている。外乱が検出された際に、静的な状態量への影響を抑制するための第1のパラメータPa1(s)と、動的な状態量への影響を抑制するための第2のパラメータPa2(s)とをそれぞれ求め、第1のパラメータPa1(s)と第2のパラメータPa2(s)との加算値に基づいて外乱補償トルク信号dist(s)を決定する。
【選択図】図5

Description

この発明は、車両(自動車など)に搭載された電動パワーステアリング装置などの車両用操舵制御装置に関し、特に、横風や轍(わだち)、カント(傾斜)などの外乱が加わったことを検出して、外乱発生時の影響を抑制することが可能な車両用操舵制御装置に関するものである。
一般的に、車両の直進走行時に強い横風や轍、カントのような外乱を受けると、外乱トルクによって「ハンドル取られ」が発生するので、車両の運転者が、直進走行を継続するためのハンドル修正操舵を行う場合や、外乱によって乱れた車両挙動を安定化するための操作を行うような場合が生じる。このような状況において、運転者の操舵負荷を低減するために、従来から、電動パワーステアリング装置の電動モータによって外乱補償トルクを付加する技術が提案されている。
上記のような外乱が発生した場合には、外乱の影響がステアリング軸や車両挙動に表れる。たとえば、ステアリング軸においては、操舵角、操舵角速度、操舵トルク、路面反力トルクなどの状態量が外乱の影響を受け、車両挙動においては、ヨーレート、横加速度、横滑り角などの状態量が外乱の影響を受ける。
また、ステアリング軸および車両挙動における上記状態量は、静的な状態量と動的な状態量との2種類に分類することができる。静的な状態量とは、運動を伴わない力の量であり、動的な状態量とは、運動の量のことである。すなわち、上記状態量のうち、操舵トルクや路面反力トルクが静的な状態量であり、操舵角、操舵角速度、ヨーレート、横加速度および横滑り角が動的な状態量である。
外乱が発生した場合には、静的な状態量と動的な状態量との両方に対する影響を軽減する必要がある。
従来の車両用操舵制御装置として、たとえば、外乱によって引き起こされる「ハンドル取られ」を、ステアリング軸の操舵角速度から検出し、かつ、車両の不整挙動を、車両のヨーレートまたは横加速度から検出し、操舵角速度と、ヨーレートまたは横加速度とに基づいて、外乱による乱れを減衰させるように外乱補償トルクを付加する技術が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2000−33879号公報
従来の車両用操舵制御装置では、外乱が発生した場合に、静的な状態量および動的な状態量に対する影響を軽減する必要があるが、特許文献1に記載の技術では、操舵角速度やヨーレート、横加速度のような動的な状態量は考慮されているものの、操舵トルクのような静的な状態量が考慮されていないので、運転者の負荷を十分に低減することができないという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、外乱による動的な状態量と静的な状態量との両方に対する影響を考慮することにより、最適な外乱補償トルクを発生して、運転者の負荷軽減と安定な操舵状態とを実現可能な車両用操舵制御装置を得ることを目的とする。
この発明による車両用操舵制御装置は、運転者による車両のステアリング軸への操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、少なくとも操舵トルクに応じた補助トルクを発生するモータと、車両に対する外乱の発生を検出する外乱発生検出手段と、外乱発生検出手段が外乱の発生を検出した際に、モータへの外乱補償トルク指令値を決定する外乱補償器とを備え、外乱補償器は、ステアリング軸に発生する静的な状態量に基づく第1のパラメータと、ステアリング軸に発生するか、または、車両の挙動に表れる動的な状態量に基づく第2パラメータとを用いて、外乱補償トルク指令値を決定するものである。
この発明によれば、轍や横風、カントのような外乱が発生した場合に、動的な状態量と静的な状態量との両方に対する影響を軽減する外乱補償トルクを決定することができ、運転者の操舵負荷を軽減するとともに、安定した操舵状態を実現することができる。
実施の形態1.
以下、添付図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について説明する。
図1はこの発明の実施の形態1に係る車両用操舵制御装置の全体構成を概略的に示す斜視図である。
図1において、制御ユニット(ECU)8を主体とする車両用操舵制御装置は、車両のステアリング機構(操舵機構)10に取り付けられている。EPS(Electric Power Steering)用の制御ユニット8は、ステアリング機構10に電気的に組み合わせられている。
ステアリング機構10は、ステアリングハンドル(以下、単に「ハンドル」という)1と、ステアリング軸2と、ステアリングギアボックス3と、ラックアンドピニオン機構6と、タイヤ7とにより構成されている。
車両用操舵制御装置は、ステアリング軸2に取り付けられたトルクセンサ4およびアシストモータ(以下、単に「モータ」という)5と、ハンドル1に取り付けられたハンドル角センサ9と、モータ5を制御する制御ユニット8と、各要素4、5、9を制御ユニット8に接続するケーブルとにより構成されている。
なお、車両用操舵制御装置は、当然ながら、各要素4、5、9および制御ユニット8への給電を行う電源装置(車載バッテリ)も含むが、自明なのでここでは省略する。
また、図1では図示を省略するが、後述するように、モータ5には、公知の制御回路が内蔵されている。
ハンドル1は、ステアリング軸2の上端に連結されており、車両の運転者により操舵される。ハンドル1には、運転者による操舵トルクThが加えられ、この操舵トルクThはステアリング軸2に伝達される。トルクセンサ4はステアリング軸2に結合され、操舵トルクThに応じた操舵トルク信号Th(s)(検出信号)を発生する。
また、ハンドル1に取り付けられているハンドル角センサ9は、運転者の操舵によるハンドル1の回転角度をハンドル角θhとして検出し、ハンドル角信号θh(s)を出力する。
電動式のモータ5は、減速ギア(図示せず)を介してステアリング軸2に結合されており、制御ユニット8の制御下で駆動され、操舵トルクThをアシストするための補助トルクTsをステアリング軸2に与える。
ステアリングギアボックス3は、ステアリング軸2の下端に設けられている。
ステアリング軸2に与えられる操舵トルクThおよび補助トルクTsを加え合わせた合成トルクは、ステアリングギアボックス3を通じて数倍にされ、ラックアンドピニオン機構6を通じて、タイヤ7を操作する。
次に、図1に示したこの発明の実施の形態1に係る車両用操舵制御装置の全体的な動作について説明する。
制御ユニット8は、トルクセンサ4からの操舵トルク信号Th(s)と、ハンドル角センサ9からのハンドル角信号θh(s)と、モータ5からのモータ駆動電流信号Im(s)(検出信号)およびモータ駆動電圧信号Vm(s)(検出信号)とを入力情報とした演算処理に基づき、モータ5に対して、駆動目標電流に対応した制御信号Im(t)を供給する。
図1の車両用操舵制御装置は、トルクセンサ4により、運転者がハンドル1を操作したときの操舵トルクThを操舵トルク信号Th(s)として検出し、制御ユニット8により、操舵トルク信号Th(s)に応じて、操舵トルクThを補助するための補助トルクTsを発生させることを主な機能とする。
すなわち、制御ユニット8は、モータ駆動電流信号Im(s)(モータ5の駆動電流Imの検出値)と、モータ駆動電圧信号Vm(s)(モータ5の駆動電圧Vmの検出値)と、操舵トルク信号Th(s)とに基づき、補助トルクTsを発生するための制御信号Im(t)を演算し、制御信号Im(t)をモータ5に供給する。
力学的には、操舵トルクThと補助トルクTsとの和は、ステアリング軸2に加わるステアリング軸反力トルクTtに抗して、ステアリング軸2を回転させる。
また、ハンドル1を回転させるときには、モータ5の慣性項も作用するので、ステアリング軸反力トルクTtは、モータ角速度wおよび慣性モーメントJに基づくモータ5の慣性トルクJ・dw/dtを用いて、以下の式(1)で与えられる。
Tt=Th+Ts−J・dw/dt ・・・(1)
また、モータ5による補助トルクTsは、モータ5とステアリング軸2との間の減速ギアの減速ギア比Grと、モータ5のトルク定数Ktとを用いて、以下の式(2)で与えられる。
Ts=Gr・Kt・Im ・・・(2)
ステアリング軸反力トルクTtは、実際の路面反力トルクTaと、ステアリング機構10内の摩擦トルクTfrとの和であり、また、モータ5における摩擦トルクTfmと、ステアリング機構10の摩擦トルクTfpとを用いて、以下の式(3)で与えられる。
Tt=Ta+Tfr
=Ta+(Gr・Tfm+Tfp) ・・・(3)
式(3)において、ステアリング機構10の摩擦トルクTfp(=Tfr−Tfm・Gr)は、モータ5における摩擦トルクTfmを除く値である。
制御ユニット8は、モータ5の駆動電流Imに対する目標値を演算して、制御信号Im(t)を発生し、モータ5の実際の駆動電流Imは、制御信号Im(t)と一致するように制御される。
この結果、モータ5は、上記式(2)のように、駆動電流Imの値にトルク定数Ktとギア比Gr(モータ5とステアリング軸2との間のギア比)とを乗算した所定の補助トルクTsを発生し、運転者が操舵するときの操舵トルクThをアシストする。
図2は制御ユニット8の機能構成を示すブロック図であり、モータ5内の制御回路および各種センサ手段とともに示している。
図2において、制御ユニット8は、車速検出器11と、操舵トルク検出器12と、モータ角速度検出器13と、モータ角加速度検出器14と、ハンドル角検出器15と、操舵トルク変化率演算手段16と、ハンドル角変化率演算手段17と、補助トルク決定ブロック18と、モータ電流決定器19と、減算器からなるモータ電流比較器20と、モータ駆動器21と、モータ電流検出器22と、外乱発生検出手段23とを備えている。
車速検出器11は、車両の車速Vを受けて車速信号V(s)を出力する。
トルクセンサ4(図1)を含む操舵トルク検出器12は、操舵トルクThを受けて操舵トルク信号Th(s)を出力する。
モータ5内の制御回路と協働するモータ角速度検出器13は、モータ5のモータ角速度wを受けてモータ角速度信号w(s)を出力する。
モータ角加速度検出器14は、モータ角速度信号w(s)を微分して、モータ角加速度信号Am(s)を出力する。
ハンドル角センサ9(図1)を含むハンドル角検出器15は、ハンドル角θhを受けてハンドル角信号θh(s)を出力する。
操舵トルク変化率演算手段16は、操舵トルク信号Th(s)を受けて操舵トルク変化率信号dTh(s)を出力する。
ハンドル角速度演算手段17は、ハンドル角信号θh(s)を微分して、ハンドル角速度信号dθh(s)を出力する。
外乱発生検出手段23は、操舵トルク変化率信号dTh(s)およびハンドル角速度信号dθh(s)を受けて外乱発生を検出し、外乱トルク検出信号D_flag(s)を出力する。外乱発生検出手段23の具体的構成は、公知の技術(たとえば、特開2002−264832号公報参照)により実現可能である。
補助トルク決定ブロック18は、車速信号V(s)と、操舵トルク信号Th(s)と、モータ角速度信号w(s)と、モータ加速度信号Am(s)と、外乱トルク検出信号D_flag(s)とを受けて、モータ5が発生する補助トルクTsに対応する補助トルク信号Ts(s)を発生する。
モータ電流決定器19は、補助トルク信号Ts(s)を受けて、実際に補助トルクTsを発生させるための、モータ5の駆動電流Imに対する電流目標値Ir(s)を出力する。
モータ電流比較器20、モータ駆動器21およびモータ電流検出器22は、モータ5を駆動するために設けられている。
モータ電流検出器22は、モータ5の実際の駆動電流Imに相当するモータ駆動電流信号Im(s)を出力する。
モータ電流比較器20は、電流目標値Ir(s)とモータ駆動電流信号Im(s)とを比較し、両者の電流偏差(Ir(s)−Im(s))を出力する。
モータ駆動器21は、電流目標値Ir(s)と駆動電流信号Im(s)との電流偏差を「0」とするように、モータ5を駆動する。
図3は図2内の補助トルク決定ブロック18の機能構成を示すブロック図である。
図3において、補助トルク決定ブロック18は、アシストマップ補償器30と、慣性補償器31と、粘性補償器32と、外乱補償器33と、加算器34とを備えている。
補助トルク決定ブロック18内の外乱補償器33の詳細機能に関しては、この発明の主要件に相当するので後述する。
アシストマップ補償器30は、車速信号V(s)および操舵トルク信号Th(s)を受けて、アシストマップ補償トルク信号map(s)を出力する。
慣性補償器31は、車速信号V(s)およびモータ角加速度信号Am(s)を受けて、慣性補償トルク信号iner(s)を出力する。
粘性補償器32は、車速信号V(s)およびモータ角速度信号w(s)を受けて、粘性補償トルク信号damp(s)を出力する。
外乱補償器33は、操舵トルク信号Th(s)とハンドル角速度信号dθh(s)と外乱トルク検出信号D_flag(s)とを受けて、外乱補償トルク信号dist(s)を出力する。
なお、図1〜図3では、補助トルク決定ブロック18の補償器機能として、アシストマップ補償器30と、慣性補償器31と、粘性補償器32と、外乱補償器33とに限定したが、この他に様々な補償器機能を備えていてもよい。
同様に、補助トルク決定ブロック18への入力信号として、車速信号V(s)と、操舵トルク信号Th(s)と、モータ角加速度信号Am(s)と、モータ角速度信号w(s)と、ハンドル角速度信号dθh(s)と外乱トルク検出信号D_flag(s)とに限定したが、この他にも様々な入力信号を用いてもよい。
次に、図1〜図3とともに、図4のタイミングチャート(外乱補償器33が無い場合)を参照しながら、補助トルク決定ブロック18内の外乱補償器33の必要性について詳細に説明する。
図4には、轍などによる外乱が発生した場合のステアリング軸2における動的な状態量(ハンドル角θh、ハンドル角速度dθh)と、静的な状態量(操舵トルクTh)との相互関係が時間変化で示されている。
図4において、左側(a)には、運転者がハンドル1を弱く保持(保舵)した場合(たとえば、片手保舵状態や、ハンドル1に手を添えている状態など)の各状態量が示されており、右側(b)には、運転者がハンドル1を強く保持(保舵)した場合の各状態量が示されている。
図4(a)、(b)のいずれの場合にも、外乱トルクによる「ハンドル取られ」が発生しているが、その発生傾向に違いがある。
すなわち、図4(a)内の破線枠から分かるように、運転者がハンドル1を弱く保持しているときに外乱が発生した場合には、ハンドル1が多く回るので、動的な状態量への影響が大きくなる。一方、図4(b)内の破線枠のように、運転者がハンドル1を強く保持している場合には、ハンドル1が回りにくいので、動的な状態量への影響は小さいが、静的な状態量への影響が大きくなる。
図4(a)、(b)のように、運転者の保舵状況によって、静的な状態量および動的な状態量への影響度合いが変化するので、静的な状態量と動的な状態量との両方を適切に抑制する必要がある。
この発明の実施の形態1によれば、静的な状態量と動的な状態量とに基づき、外乱補償トルク信号dist(s)を決定することにより、両方の状態量への影響を低減することができる。
次に、図5を参照しながら、この発明の特徴である外乱補償器33の具体的な動作について説明する。
図5は補助トルク決定ブロック18内の外乱補償器33(図3)の具体的な機能構成を示すブロック図である。
図5において、外乱補償器33は、第1のゲインG1を有する乗算器40と、第2のゲインG2を有する乗算器41と、乗算器40、41の出力パラメータ値を加算する加算器42と、加算器42の出力値に上下限を設定する上下限設定手段43と、外乱補償トルク決定手段44とを備えている。
以下、図6のフローチャートを参照しながら、図5に示した外乱補償器33内の各ブロックの一連の動作について説明する。
図6において、動作ルーチンの開始(START)から終了(END)までの間には、ステップS1〜S9の処理が含まれている。
また、図5内に示すように、ステップS1は乗算器40の処理に対応し、ステップS2は乗算器41の処理に対応し、ステップS3は加算器42の処理に対応する。さらに、ステップS4は上下限設定手段43の処理に対応し、ステップS5〜S8は外乱補償トルク決定手段44の処理に対応する。
まず、外乱補償器33は、操舵トルク信号Th(s)をメモリに読み込み、乗算器40において、操舵トルク信号Th(s)に第1のゲインG1を乗算して、第1のパラメータPa1(s)を求める(ステップS1)。
また、ハンドル角速度信号dθh(s)をメモリに読み込み、乗算器40において、ハンドル角速度信号dθh(s)に第2のゲインG2を乗算して、第2のパラメータPa2(s)を求める(ステップS2)。
次に、加算器42において、第1のパラメータPa1(s)と第2のパラメータPa2(s)とを加算して、加算パラメータ値Pa_sum(s)を求める(ステップS3)。
この際、第1および第2のパラメータPa1(s)、Pa2(s)に、それぞれ不感帯を設定してもよい。
続いて、上下限値設定手段43において、加算パラメータ値Pa_sum(s)があらかじめ設定されている上下限値を超えている場合は上下限クリップ処理を行う(ステップS4)。
このとき、あらかじめ設定されている上下限値は、車速信号V(s)に応じて可変設定されてもよい。また、第1および第2のパラメータPa1(s)、Pa2(s)のそれぞれに、上下限値を設定してもよい。
次に、外乱トルク検出信号D_flag(s)をメモリに読み込み(ステップS5)、外乱補償トルク決定手段44において、外乱トルク検出信号D_flag(s)の有無または大小に基づいて、外乱発生状態であるか否かを判定する(ステップS6)。
ステップS6において、外乱発生状態である(すなわち、Yes)と判定されれば、外乱補償トルク信号dist(s)を、ステップS4の演算結果である制限補償値Pre_dist(s)として(ステップS7)、ステップS9に進む。
一方、ステップS6において、外乱発生状態でない(すなわち、No)と判定されれば、外乱補償トルク信号dist(s)を「0」として(ステップS8)、ステップS9に進む。
最後に、外乱補償トルク決定手段44は、外乱補償トルク信号dist(s)を出力し(ステップS9)、図6の処理ルーチンを終了する。
以下、外乱補償トルク信号dist(s)は、補助トルク決定ブロック18内の加算器34(図3)に入力され、アシストマップ補償トルク信号map(s)、慣性補償トルク信号iner(s)および粘性補償トルク信号damp(s)とともに加算されて、補助トルク信号Ts(s)として補助トルク決定ブロック18から出力される。
このように、静的な状態量である操舵トルク信号Th(s)と、動的な状態量であるハンドル角速度信号dθh(s)とに基づいて、外乱補償トルク信号dist(s)を決定することにより、結果として、静的な状態量への影響と動的な状態量への影響の両方を適切に抑制することが可能となる。
ここで、図7のタイミングチャート(外乱補償器33が有る場合)を参照しながら、この発明の実施の形態1を適用した場合の効果について説明する。
図7においては、前述の図4と同様に、轍などによる外乱が発生した場合のステアリング軸2における動的な状態量(ハンドル角θh、ハンドル角速度dθh)と、静的な状態量(操舵トルクTh)との時間変化が、保舵状況に応じて示されている。
図7において、実線の挙動曲線は、外乱補償器33が有る場合の挙動を示し、破線の挙動曲線は、外乱補償器33が無い場合(図4)の挙動を示しており、外乱補償器33の有無による差異を対比して示している。
外乱補償器33は、上述したように、静的な状態量と動的な状態量との両方を考慮して外乱補償トルク信号dist(s)を決定するので、図7に示すように、運転者の保舵状況によらず、静的な状態量および動的な状態量への影響を適切に抑制(白抜き矢印参照)することが可能となる。
以上のように、この発明の実施の形態1に係る車両用操舵制御装置は、運転者による車両のステアリング軸2への操舵トルクThを検出する操舵トルク検出手段(トルクセンサ4、操舵トルク検出器12)と、少なくとも操舵トルクThに応じた補助トルクTsを発生するモータ5と、車両に対する外乱の発生を検出する外乱発生検出手段23と、外乱発生検出手段23が外乱の発生を検出した際に、モータ5への外乱補償トルク信号dist(s)(外乱補償トルク指令値)を決定する外乱補償器33とを備えている。
外乱補償器33は、ステアリング軸2に発生する静的な状態量に基づく第1のパラメータPa1(s)と、ステアリング軸2に発生するか、または、車両の挙動に表れる動的な状態量に基づく第2パラメータPa2(s)とを用いて、外乱補償トルク信号dist(s)を決定する。
具体的には、外乱補償器33は、あらかじめ設定された第1のゲインG1と第2のゲインとを有する。第1のパラメータPa1(s)は、外乱による静的な状態量への影響が小さくなるように、静的な状態量に第1のゲインG1を乗算した値であり、第2のパラメータPa2(s)は、外乱による動的な状態量への影響が小さくなるように、動的な状態量に第2のゲインG2を乗算した値であり、外乱補償器33は、第1のパラメータPa1(s)と第2のパラメータPa2(s)とを加算することにより外乱補償トルク信号dist(s)を決定する。
これにより、轍や横風、カントのような外乱が発生した場合に、外乱による動的な状態量と静的な状態量との両方に対する影響を考慮して、外乱の影響を軽減するために最適な外乱補償トルク信号dist(s)を発生して、運転者の負荷軽減と安定な操舵状態との両方を実現することができる。
静的な状態量は、操舵トルクThまたは車両の車輪7が路面から受ける路面反力トルクTaを含み、動的な状態量は、ステアリング軸2のハンドル角θhおよびハンドル角速度dθh、車両のヨーレート、横加速度および横滑り角のうちの少なくとも1つを含む。
また、外乱補償器33は、上下限設定手段43を含み、外乱補償トルク信号dist(s)に上限値および下限値を設定することにより、通常の動作範囲内で補助トルクTsを補正する。
さらに、必要であれば、外乱補償器33は、第1および第2のパラメータPa1(s)、Pa2(s)のそれぞれに不感帯を設定し、無駄なハンチング制御を回避する。
なお、上記実施の形態1では、第1のパラメータPa1(s)を決定するために、操舵トルク信号Th(s)を用いたが、操舵トルクThに基づいて決定されるアシストマップ補償トルク信号map(s)のように、操舵トルクThに相当する状態量や、操舵トルクThに基づくモータ駆動電流信号Im(s)を使用しても同義である。
また、第2のパラメータPa2(s)を決定するために、ハンドル角速度信号dθh(s)を用いたが、ハンドル角速度dθhに対して1/Gr倍の関係にあるモータ角速度信号w(s)を使用しても同義である。また、ハンドル角速度dθhに代えて、単にハンドル角θhを使用してもよい。
また、第1のパラメータPa1(s)を決定するために、ステアリング軸2に発生する静的な状態量である路面反力トルクTaを用いてもよく、操舵トルクThおよび路面反力トルクTaの両方を用いてもよい。
このように、路面反力トルクTaを用いることにより、路面から発生する外乱トルクを高精度に検出することが可能となり、外乱による影響をさらに効果的に抑制することが可能となる。
なお、路面反力トルクTaは、タイヤ7に検出器(ロードセルなど)を取り付けることによって求めることができる。または、公知(たとえば、特開2003−312521号公報)のように、車両用操舵制御装置の制御ユニット8を構成するマイクロコンピュータにより、路面反力トルクTaを演算で求めることもできる。
また、第2のパラメータPa2(s)を決定するために、車両挙動に表れる動的な状態量(ヨーレート、横加速度、横滑り角、のいずれか)を用いることや、ステアリング軸2および車両に表れる動的な状態量を複数用いてもよい。
このように、車両挙動を表す動的な状態量に基づいて第2のパラメータPa2(s)を決定することにより、外乱による車両挙動への影響を効果的に抑制可能となる。この結果、第1のパラメータPa1(s)により得られる操舵感の向上と、第2のパラメータPa2(s)により得られる安定した車両挙動との両立が可能となる。
なお、ヨーレートはヨーレートセンサ、横加速度は横加速度センサ、横滑り角は横滑り角センサを取り付ける構成とすることで検出することができる。
さらに、外乱補償器33は、外乱補償トルク信号dist(s)の決定において、車速信号V(s)を使用しなかったが、車両の車速Vに応じて外乱補償トルク信号dist(s)を補正してもよい。
すなわち、あらかじめ設定された車速信号V(s)のマップにより、外乱補償トルク信号dist(s)を補正してもよく、第1および第2のゲインG1、G2を車速信号V(s)に応じて補正してもよい。
この発明の実施の形態1に係る車両用操舵制御装置の全体構成を概略的に示す斜視図である。 図1内の制御ユニットの機能構成を具体的に示すブロック図である。 図2内の補助トルク決定ブロックの機能構成を具体的に示すブロック図である。 外乱(轍)によるハンドル取られ状態を説明するためのタイミングチャートである。 図3内の外乱補償器の機能構成を具体的に示すブロック図である。 この発明の実施の形態1による外乱補償器の一連動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による外乱補償器の効果を説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
1 ハンドル、2 ステアリング軸、4 トルクセンサ、5 モータ、7 タイヤ、8 制御ユニット(ECU)、9 ハンドル角センサ、10 ステアリング機構、11 車速検出器、12 操舵トルク検出器、13 モータ角速度検出器、14 モータ角加速度検出器、15 ハンドル角検出器、16 操舵トルク変化率演算手段、17 ハンドル角速度演算手段、18 補助トルク決定ブロック、19 モータ電流決定器、20 モータ電流比較器(減算器)、21 モータ駆動器、22 モータ電流検出器、23 外乱発生検出手段、30 アシストマップ補償器、31 慣性補償器、32 粘性補償器、33 外乱補償器、40、41 乗算器、42 加算器、43 上下限設定手段、44 外乱補償トルク決定手段、dist(s) 外乱補償トルク信号(外乱補償トルク指令値)、G1 第1のゲイン、G2 第2のゲイン、Pa1(s) 第1のパラメータ、Pa2(s) 第2のパラメータ。

Claims (6)

  1. 運転者による車両のステアリング軸への操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、
    少なくとも前記操舵トルクに応じた補助トルクを発生するモータと、
    前記車両に対する外乱の発生を検出する外乱発生検出手段と、
    前記外乱発生検出手段が外乱の発生を検出した際に、前記モータへの外乱補償トルク指令値を決定する外乱補償器とを備え、
    前記外乱補償器は、
    前記ステアリング軸に発生する静的な状態量に基づく第1のパラメータと、
    前記ステアリング軸に発生するか、または、前記車両の挙動に表れる動的な状態量に基づく第2パラメータとを用いて、
    前記外乱補償トルク指令値を決定することを特徴とする車両用操舵制御装置。
  2. 前記外乱補償器は、あらかじめ設定された第1のゲインと第2のゲインとを有し、
    前記第1のパラメータは、前記外乱による前記静的な状態量への影響が小さくなるように、前記静的な状態量に前記第1のゲインを乗算した値であり、
    前記第2のパラメータは、前記外乱による前記動的な状態量への影響が小さくなるように、前記動的な状態量に前記第2のゲインを乗算した値であり、
    前記外乱補償器は、前記第1のパラメータと前記第2のパラメータとを加算することにより前記外乱補償トルク指令値を決定することを特徴とする請求項1に記載の車両用操舵制御装置。
  3. 前記静的な状態量は、前記操舵トルクまたは前記車両の車輪が路面から受ける路面反力トルクを含み、
    前記動的な状態量は、前記ステアリング軸のハンドル角およびハンドル角速度、前記車両のヨーレート、横加速度および横滑り角のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用操舵制御装置。
  4. 前記外乱補償器は、前記車両の車速に応じて前記外乱補償トルク指令値を補正することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の車両用操舵制御装置。
  5. 前記外乱補償器は、前記外乱補償トルク指令値に、上限値および下限値を設定することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の車両用操舵制御装置。
  6. 前記外乱補償器は、前記第1のパラメータと前記第2のパラメータとに、それぞれ不感帯を設定することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の車両用操舵制御装置。
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