JP2010031910A - 等速自在継手の外側継手部材および等速自在継手 - Google Patents
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Abstract
【課題】内部部品の抜けを防止でき、しかも部品点数及び組立工数の低減をできる等速自在継手の外側継手部材および等速自在継手を提供する。
【解決手段】円筒状の内径面26にトラック溝25が軸方向に沿って形成された外側継手部材と、球面状の外径面28にトラック溝27が軸方向に沿って形成された内側継手部材と、両トラック溝25,27で形成されるボールトラックに配されたトルク伝達部材としてのボール23と、外側継手部材の内径面26と内側継手部材の外径面28との間に介在してボール23を保持するケージ24とを備えた摺動式の等速自在継手の外側継手部材である。トラック溝間の継手開口部側の内径端部に塑性変形膨出部40の形成補助のための凹部41を設けた。塑性変形膨出部40が内部部品Sの抜け止めを構成する。
【選択図】図1
【解決手段】円筒状の内径面26にトラック溝25が軸方向に沿って形成された外側継手部材と、球面状の外径面28にトラック溝27が軸方向に沿って形成された内側継手部材と、両トラック溝25,27で形成されるボールトラックに配されたトルク伝達部材としてのボール23と、外側継手部材の内径面26と内側継手部材の外径面28との間に介在してボール23を保持するケージ24とを備えた摺動式の等速自在継手の外側継手部材である。トラック溝間の継手開口部側の内径端部に塑性変形膨出部40の形成補助のための凹部41を設けた。塑性変形膨出部40が内部部品Sの抜け止めを構成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、等速自在継手の外側継手部材および等速自在継手に関する。
等速自在継手は、自動車や各種産業機械の動力伝達系において、駆動側の回転軸と従動側の回転軸を連結して等角速度でトルクを伝達するもので、固定式と摺動式がある。固定式が角度変位のみを許容するのに対し、摺動式は角度変位と軸方向変位の両方を許容するタイプである。
トルク伝達要素(トルク伝達部材)としてボールを用いるボールタイプの摺動式等速自在継手として、ダブルオフセット型等速自在継手(以下、DOJと称す)がよく知られている(特許文献1)。
この種のダブルオフセット型の摺動式等速自在継手は、例えば前輪駆動車や独立懸架方式の後輪駆動車において、トランスミッションからディファレンシャルに回転駆動力を伝達するプロペラシャフト(推進軸)や、ディファレンシャルから車輪に回転駆動力を伝達するドライブシャフトに使用される。
このタイプの等速自在継手は、図5に示すように外側継手部材としての外輪1と、内側継手部材としての内輪2と、外輪1および内輪2の間に組み込まれた複数のトルク伝達ボール3と、外輪1と内輪2との間に介在してボール3を保持するケージ4とを主要な構成要素としている(例えば、特許文献1参照)。
外輪1は、その軸線に平行な複数の直線状トラック溝5が円筒状内径面6に円周方向等間隔で形成された円筒形状を有する。また、内輪2は、外輪1のトラック溝5と対応させて軸線に平行な複数の直線状トラック溝7が球面状外径面8に形成されている。この外輪1のトラック溝5と内輪2のトラック溝7とが協働して形成するボールトラックに、トルクを伝達するボール3が配されている。各ボール3は、外輪1の内径面6と内輪2の外径面8との間に介装されたケージ4のポケット9に収容されている。
ケージ4の外径面10および内径面11はそれぞれ部分球面で構成されている。内輪2の外径面8の曲率中心O1とケージ4の外径面10の部分球面の曲率中心O2とは、ボール3の中心O3を含む継手中心面Pに対して軸線方向に等距離fだけオフセットされている。なお、ケージ4の内径面11の部分球面は、内輪2の外径面8と一致した曲率中心O1を有する。
この等速自在継手では、外輪1と内輪2との間に作動角が付与された場合、ケージ4によりボール3を作動角の二等分面上に制御して継手の等速性が維持される構造となっている。また、外輪1と内輪2との間に角度変位がある状態でも内輪2の軸方向変位がスムーズになされる。
前述した等速自在継手は、角度方向だけでなく軸方向にも変位可能なため、継手の軸方向変位の最大限をサークリップ12で規制する構造を具備する。すなわち、外輪1の内径面6の開口側に環状溝部13を形成し、その環状溝部13にサークリップ12を嵌合させた構造としている。
このような構造を採用することにより、内輪2、ケージ4およびボール3からなる内部部品が軸方向に変位するに際して、その内部部品のボール3がサークリップ12に干渉することにより、外輪1のトラック溝5に配されたボール3が外輪1の開口側から飛び出すスライドオーバーを規制するようにしている。
特開2007−132377号公報
しかしながら、サークリップ12を使用するものでは、このようなサークリップを必要とするため、部品点数が多くなり、しかも、環状溝部13の加工を必要とする。このため、組立工数が多く、組立作業時間が大となるとともに、コスト高となる。また、サークリップ12は、弾性のある割リングであって、半径方向にやや縮径させて環状溝部13に嵌合させ、その自己復元力でもって環状溝部13に装着するものである。このため、この組み付け作業としても比較的面倒な作業であった。
本発明は、前記課題に鑑みて、内部部品の抜けを防止でき、しかも部品点数及び組立工数の低減をできる等速自在継手の外側継手部材および等速自在継手を提供する。
本発明の等速自在継手の外側継手部材は、円筒状の内径面にトラック溝が軸方向に沿って形成された外側継手部材と、球面状の外径面にトラック溝が軸方向に沿って形成された内側継手部材と、前記外側継手部材のトラック溝と前記内側継手部材のトラック溝との間に介在して対をなす両トラック溝で形成されるボールトラックに配されたトルク伝達部材としてのボールと、前記外側継手部材の内径面と内側継手部材の外径面との間に介在してボールを保持するケージとを備えた摺動式の等速自在継手の外側継手部材において、トラック溝間の継手開口部側の内径端部に塑性変形膨出部の形成補助のための凹部を設け、形成された塑性変形膨出部が内側継手部材とボールとケージとを含む内部部品の抜け止めを構成するものである。
本発明の等速自在継手の外側継手部材によれば、塑性変形膨出部に内側継手部材とボールとケージとを含む内部部品の一部が係止して、内部部品全体の外側継手部材からの抜けを規制することができる。しかも、サークリップおよびこのサークリップが嵌合する嵌合溝を設ける必要がない。トラック溝間の継手開口部側の内径端部に設けた凹部が塑性変形膨出部の形成の補助をなすので、この塑性変形膨出部の加工性の向上を図ることができる。
塑性変形膨出部が、トラック溝の継手開口部側においてトラック溝内へ膨出するものであってもよい。この場合、トラック溝内を転動するトルク伝達部材としてのボールが塑性変形膨出部に係止することになる。このため、トルク伝達部材、ひいては内部部品全体の外側継手部材からの抜けを規制することができる。
前記塑性変形膨出部が、トラック溝間の継手開口部側の内径面において内径側へ膨出するものものであってもよい。この場合、外側継手部材の内径面を摺動する内部部品(例えば、トルク伝達部材であるボールを保持するケージ等)が塑性変形膨出部に係止して、ケージ、ひいては内部部品全体の外側継手部材からの抜けを規制することができる。
形成補助用凹部は、鍛造により形成することができる。
本発明の等速自在継手は、円筒状の内径面にトラック溝が軸方向に沿って形成された外側継手部材と、球面状の外径面にトラック溝が軸方向に沿って形成された内側継手部材と、前記外側継手部材のトラック溝と前記内側継手部材のトラック溝との間に介在して対をなす両トラック溝で形成されるボールトラックに配されたトルク伝達部材としてのボールと、前記外側継手部材の内径面と内側継手部材の外径面との間に介在してボールを保持するケージとを備えた摺動式の等速自在継手において、前記外側継手部材に、前記本発明にかかる外側継手部材を用いたものである。
本発明の等速自在継手によれば、外側継手部材に塑性変形膨出部が設けられているので、内部部品の一部がこの塑性変形膨出部に係止して、内部部品の外側継手部材からの抜けを防止できる。
本発明では、塑性変形膨出部にて内部部品の抜けを防止でき、この等速自在継手の外側継手部材を用いた等速自在継手は製品として安定する。しかも、サークリップおよびこのサークリップが嵌合する嵌合溝を設ける必要がないので、部品点数及び組立工数の低減をでき、生産性に優れ、コスト低減を達成できる。また、トラック溝間の継手開口部側の内径端部に設けた凹部にて、塑性変形膨出部の加工性の向上を図ることができる。このため、抜け止め形成が安定して、抜け防止の機能の信頼性が向上する。
塑性変形膨出部が、トラック溝の継手開口部側にトラック溝内へ膨出するものであっても、トラック溝間の継手開口部側の内径面に内径側へ膨出するものものであってもよく、いずれの場合でも、内部部品の抜けを安定して防止でき、しかも、等速自在継手としての機能を損なわない。また、前記凹部を鍛造にて形成することができて、鍛造の利点を活かすことができ、外側継手部材を低コストで製造することができる。
以下本発明の実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。
図1は本発明に係る等速自在継手の外側継手部材の正面図を示し、図2はこの外側継手部材を用いた摺動式等速自在継手を示している。摺動式等速自在継手は、外側継手部材としての外輪21と、内側継手部材としての内輪22と、外輪21および内輪22の間に組み込まれた複数のトルク伝達ボール23と、外輪21と内輪22との間に介在してトルク伝達部材としてのボール23を保持するケージ24とを主要な構成要素としている。そして、内輪22とボール23とケージ24とで、外輪21に収容される内部部品Sを構成する。
外輪21は、その軸線に平行な複数の直線状トラック溝25が円筒状内径面26に円周方向等間隔で形成された円筒形状を有する。また、内輪22は、外輪21のトラック溝25と対応させて軸線に平行な複数の直線状トラック溝27が球面状外径面28に形成されている。この外輪21のトラック溝25と内輪22のトラック溝27とが協働して形成するボールトラックに、トルクを伝達するボール23が配されている。各ボール23は、外輪21の内径面26と内輪22の外径面28との間に介装されたケージ24のポケット29に収容されている。
ケージ24の外径面30および内径面31はそれぞれ部分球面で構成されている。内輪22の外径面28の曲率中心O1とケージ24の外径面30の部分球面の曲率中心O2とは、ボール23の中心O3を含む継手中心面Pに対して軸線方向に等距離fだけオフセットされている。なお、ケージ24の内径面31の部分球面は、内輪22の外径面28と一致した曲率中心O1を有する。
外輪21のトラック溝25の底面、つまりボール転動面、および内径面、つまりケージ24の外径面30の摺接面には、図2に示すように、硬化層H1、H2が設けられている。すなわち、外輪21の素材は、たとえば鋼、具体的にはJIS規格S53Cなどの炭素鋼や、SCR420、SCM420などの浸炭鋼を採用することができる。このため、高周波焼入れや浸炭焼入れ等の種々の熱処理を採用することによって、硬化層H1、H2を形成することができる。ここで、高周波焼入れとは、高周波電流の流れているコイル中に焼入れに必要な部分を入れ、電磁誘導作用により、ジュール熱を発生させて、伝導性物体を加熱する原理を応用した焼入れ方法である。また、浸炭焼入れとは、低炭素材料の表面から炭素を浸入/拡散させ、その後に焼入れを行う方法である。
図1に示すように、外輪21のトラック溝25の継手開口部側にトラック溝内へ膨出する内部部品抜け止め部としての塑性変形膨出部40を設けている。この塑性変形膨出部40は、トラック溝25の内径側開口端に設けられるものであって、塑性加工にて構成することができる。
この実施形態においては、トラック溝25が6個あり、相対向する一対のトラック溝25A、25Bに、それぞれ、相対向する一対の塑性変形膨出部40,40が設けられている。なお、この実施形態においては、塑性変形膨出部40は断面形状が三角形状である。相対向する一対のトラック溝25A、25Bとは、外輪21の中心に関して180度反対方向に配設されるトラック溝である。
この場合、トラック溝25間の継手開口部側の内径面26、つまり内径端部に塑性変形膨出部の形成補助のための凹部(許容用凹部)41を設けている。すなわち、図3に示すように、トラック溝25A、25Bに対して周方向に隣合う内径面残部42,42に、断面矩形状の許容用凹部41を形成する。この凹部41としては、鍛造により形成することができる。例えば、外輪21のトラック溝25を形成する際の鍛造時にこの凹部41を成形することができる。
これによって、トラック溝25A、25Bの内径方向両開口端に抜け止め部形成部43,43が形成される。このため、抜け止め部形成部43,43を矢印Aで示すように、トラック溝25A、25Bへ押圧して、図1に示すようなトラック溝25A、25B側へ突出(膨出)する塑性変形膨出部40を形成することになる。
前記図1に示す等速自在継手用の外輪21では、内部部品Sが継手開口部側(外輪21の開口部側)へ摺動した際に、内部部品Sの一部(この場合、トラック溝25を転動するトルク伝達部材であるボール23)が塑性変形膨出部40にて係止する。これによって、ボール23、ひいては内部部品Sの外輪21からの抜けを規制することができる。しかも、サークリップおよびこのサークリップが嵌合する嵌合溝を設ける必要がない。
内部部品抜け止め部を構成する塑性変形膨出部40を塑性変形にて構成することができるので、内部部品Sを組み込んだ後、塑性変形膨出部40を確実にしかも容易に成形できる。特に、トラック溝25間の継手開口部側の内径端部に、塑性変形膨出部40の塑性変形の許容用凹部41を設けることによって、塑性変形性の向上を図ることができる。
図4は他の実施形態を示し、この場合、トラック溝25間の継手開口部側の内径面26に内径側へ膨出する内部部品抜け止め部である塑性変形膨出部45を設けることになる。隣合うトラック溝25、25間の内径面残部42,42に許容用凹部41を形成し、これによって形成される抜け止め部形成部43,43に対して、内径方向に膨出(突出)するように押圧して、塑性変形膨出部45(この図4および図2の仮想線参照)を形成する。
前記図4に示す外輪21では、内部部品Sが継手開口部側(外輪21の開口部側)へ摺動した際に、外輪21の内径面26を摺動する内部部品S(この場合、トルク伝達部材であるボール23を保持するケージ24)が塑性変形膨出部45にて係止する。これによって、ケージ24、ひいては内部部品Sの外輪21からの抜けを規制することができる。この場合も、サークリップおよびこのサークリップが嵌合する嵌合溝を設ける必要がない。
このように、本発明では、塑性変形膨出部40、45にて内部部品Sの抜けを防止でき、この外輪21を用いた等速自在継手は製品として安定する。しかも、サークリップおよびこのサークリップが嵌合する嵌合溝を設ける必要がないので、部品点数及び組立工数の低減をでき、生産性に優れ、コスト低減を達成できる。特に、トラック溝間の継手開口部側の内径端部に設けた凹部41にて、塑性変形膨出部の加工性の向上を図ることができる。このため、抜け止め形成が安定し、抜け防止の機能の信頼性が向上する。
塑性変形膨出部が、トラック溝の継手開口部側にトラック溝内へ膨出するものであっても、トラック溝間の継手開口部側の内径面に内径側へ膨出するものものであってもよく、いずれの場合でも、内部部品Sの抜けを安定して防止でき、しかも、等速自在継手としての機能を損なわない。前記凹部41を鍛造にて形成することができて、鍛造の利点を活かすことができ、外輪21を低コストで製造することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、外輪21におけるトラック溝25の数は6個に限るものではなく、任意に増減できる。また、トラック溝25内へ膨出する塑性変形膨出部(内部部品抜け止め部)40は、前記実施形態は、相対向する一対のトラック溝25A、25Bに対して設けていたが、全トラック溝25に対して設けるものであっても、全トラック溝25のうち適数個に対して設けるものであってもよい。少なくとも1つのトラック溝25に対して塑性変形膨出部40を設ければよく、一つのトラック溝25に設けられる塑性変形膨出部40の数も1個であってもよい。内径面残部42に設けられる塑性変形膨出部(内部部品抜け止め部)45も、前記実施形態では、対向する一対の内径面残部42、42における各抜け止め部形成部43,43に設けたものであったが、全内径面残部42に各抜け止め部形成部43,43に設けても、全内径面残部42のうち適数個に対して設けるものであってもよい。また、少なくとも1つの内径面残部42に対して塑性変形膨出部45を設ければよく、一つの内径面残部42に設けられる塑性変形膨出部45の数も1個であってもよい。
塑性変形膨出部40の大きさ(突出量)としては、内部部品Sの一部を構成するボールが係止して、この内部部品Sの抜けを規制できる範囲で種々変更できる。また、塑性変形膨出部45の大きさ(突出量)としても、内部部品Sの一部を構成するケージ24が係止して、この内部部品Sの抜けを規制できる範囲で種々変更できる。
本発明の内部部品抜け止め部を備えた外側継手部材(外輪)を用いた等速自在継手としては、ダブルオフセット型等速自在継手(DOJ)に限らずトリポード型等速自在継手等の他の摺動型等速自在継手であってもよい。
23 トルク伝達ボール
24 ケージ
25 トラック溝
26 内径面
27 トラック溝
28 外径面
40 塑性変形膨出部
41 凹部
45 塑性変形膨出部
S 内部部品
24 ケージ
25 トラック溝
26 内径面
27 トラック溝
28 外径面
40 塑性変形膨出部
41 凹部
45 塑性変形膨出部
S 内部部品
Claims (5)
- 円筒状の内径面にトラック溝が軸方向に沿って形成された外側継手部材と、球面状の外径面にトラック溝が軸方向に沿って形成された内側継手部材と、前記外側継手部材のトラック溝と前記内側継手部材のトラック溝との間に介在して対をなす両トラック溝で形成されるボールトラックに配されたトルク伝達部材としてのボールと、前記外側継手部材の内径面と内側継手部材の外径面との間に介在してボールを保持するケージとを備えた摺動式の等速自在継手の外側継手部材において、
トラック溝間の継手開口部側の内径端部に塑性変形膨出部の形成補助のための凹部を設け、形成された塑性変形膨出部が内側継手部材とボールとケージとを含む内部部品の抜け止めを構成することを特徴とする等速自在継手の外側継手部材。 - 前記塑性変形膨出部が、トラック溝の継手開口部側においてトラック溝内へ膨出していることを特徴とする請求項1に記載の等速自在継手の外側継手部材。
- 前記塑性変形膨出部が、トラック溝間の継手開口部側の内径面において内径側へ膨出していることを特徴とする請求項1に記載の等速自在継手の外側継手部材。
- 前記形成補助用凹部は、鍛造により形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずか1項に記載の等速自在継手の外側継手部材。
- 円筒状の内径面にトラック溝が軸方向に沿って形成された外側継手部材と、球面状の外径面にトラック溝が軸方向に沿って形成された内側継手部材と、前記外側継手部材のトラック溝と前記内側継手部材のトラック溝との間に介在して対をなす両トラック溝で形成されるボールトラックに配されたトルク伝達部材としてのボールと、前記外側継手部材の内径面と内側継手部材の外径面との間に介在してボールを保持するケージとを備えた摺動式の等速自在継手において、
前記外側継手部材に、前記請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の外側継手部材を用いたことを特徴とする等速自在継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008192419A JP2010031910A (ja) | 2008-07-25 | 2008-07-25 | 等速自在継手の外側継手部材および等速自在継手 |
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JP2008192419A JP2010031910A (ja) | 2008-07-25 | 2008-07-25 | 等速自在継手の外側継手部材および等速自在継手 |
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Country Status (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011190903A (ja) * | 2010-03-16 | 2011-09-29 | Ntn Corp | 等速自在継手の外側継手部材、等速自在継手、および継手アッセンブリ |
-
2008
- 2008-07-25 JP JP2008192419A patent/JP2010031910A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011190903A (ja) * | 2010-03-16 | 2011-09-29 | Ntn Corp | 等速自在継手の外側継手部材、等速自在継手、および継手アッセンブリ |
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Legal Events
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